JP2015159617A - アンテナ装置および無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造でありながら、指向性が広く、近傍の金属物での渦電流損が生じにくいアンテナ装置およびそのアンテナ装置を備えた無線通信装置を構成する。【解決手段】アンテナ装置101は、第1コイル導体11、第2コイル導体12および磁性体層30を備えている。第1コイル導体11および第2コイル導体12は磁性体層30の層を介してそれぞれのコイル開口が対向配置されている。第1コイル導体11の内周端と第2コイル導体12の内周端は電気的に接続されている。第1コイル導体11および第2コイル導体12は、コイル巻回軸方向に発生する磁束の方向が互いに逆となるように接続されている。金属体40に対して垂直方向に入射する磁束φは磁性体層30の側方(面方向)へ抜ける。【選択図】図4

Description

本発明はRFID(Radio Frequency Identification)システムや近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)システムに用いられるアンテナ装置および無線通信装置に関するものである。
課金・料金徴収管理システムとして、RFIDシステムが普及している。RFIDシステムでは、リーダライタとRFIDタグとを非接触方式で無線通信させ、これらのデバイス間で通信される。リーダライタおよびRFIDタグは、信号を処理するためのRFID用ICチップと、無線信号を送受するためのアンテナとをそれぞれ備えている。例えばHF帯RFIDシステムでは、リーダライタ側のコイルアンテナとタグ側のコイルアンテナとの間で誘導磁界を介して信号が送受される。このようなHF帯RFIDシステムに
利用できるアンテナとして特許文献1〜3が知られている。
特開2004−166175号公報 特許第3933191号公報 特開2009−284476号公報
近年、例えばFeliCa(登録商標)のように、携帯電話等の情報通信端末にHF帯RFIDシステムを導入し、端末自体をリーダライタやRFIDタグとして利用されることがある。この場合、コイルアンテナの近傍には、プリント配線板のグランド電極やバッテリーパック等の金属体が位置することがある。しかし、コイルアンテナのコイル開口の近傍に金属体があると、コイルアンテナの磁界変化を打ち消すように作用する渦電流が生じるため、十分な通信距離を確保するのは難しい。そのため、金属体が近傍にあっても動作
可能なコイルアンテナが必要となる。このようなアンテナとして、特許文献1に記載されているように、コイルアンテナと貼り付け対象物との間にフェライト等の磁性体を挟み込んだ構造のアンテナが知られている。しかし、この場合であっても、使用周波数帯や磁性体の厚みや透磁率等によっては、金属体に磁束が入るのを十分に遮断することは難しい。すなわち、金属体の影響を充分に抑えるためには、磁性体を厚くする必要があり、その結果アンテナのサイズが大型化してしまう。
他方、特許文献2には、矩形状の磁性体コアと、その一方端に設けられた第1コイルと、他方端に設けられた第2コイルとを有するアンテナが開示されている。このアンテナでは、第1コイルと第2コイルとはコイルの巻回方向が互いに異なっており、各コイル間に入ってきた磁界を各コイル方向に導くことができるため、金属体の近傍に配置することが可能である。ところが、このアンテナの場合、磁性体コアの上面方向や端部方向の通信距離は大きいものの、磁性体コアの軸に垂直な方向に大きな通信距離を確保するのは難しい。つまり、利得の低い方向が存在することになる。
各方向への指向性に優れたアンテナとして、特許文献3には、端部が放射状に延びる磁性体コアを備えたアンテナが開示されている。放射状に延びる磁性体コアには、それぞれ極性が同一となるようにコイルが巻回されている。このアンテナでは、磁性体コアが延びる方向に指向性を持つため、それらの方向への通信距離を大きくすることができる。しかしながら、この構成のアンテナでは、磁性体コアの形状が複雑であり、また、磁性体コアへのコイルの巻回は容易でない。
本発明は上述の問題を解決すべき課題と捉え、簡素な構造でありながら、指向性が広く、近傍の金属物での渦電流損が生じにくいアンテナ装置およびそのアンテナ装置を備えた無線通信装置を提供することを目的としている。
(1)本発明のアンテナ装置は、コイル状に巻回された形状のコイル導体を備え、前記コイル導体は、互いに電気的に接続されている第1コイル導体と第2コイル導体とで構成され、前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は、磁性体層を隔ててコイル開口が対向配置されていて、前記第1コイルおよび前記第2コイルは、コイル巻回軸方向に発生する磁束の方向が互いに逆となるように接続されていて、前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は、前記磁性体層に対して非対称に構成されている、ことを特徴とする。
この構成により、例えば第1コイル導体のコイル開口から入る磁束は第1コイル導体と第2コイル導体との間隙から側方(面方向)へ抜けやすい。したがって、指向性が広く、近傍の金属物での渦電流損が生じにくいアンテナ装置が実現できる。
(2)前記第1コイル導体と前記第2コイル導体とは必要に応じて直列接続されていることが好ましい。この構成により、第1コイル導体と第2コイル導体との接続構造が簡素となり、また2極の信号ラインで外部の回路に接続できる。
(3)前記第1コイル導体の一方端に導通する第1電極と、前記第2コイル導体の一方端に導通する第2電極とを備え、前記第1コイル導体と前記第2コイル導体とは前記第1電極と前記第2電極との間に生じる容量を介して直列接続されていることが好ましい。この構成により、第1コイル導体と第2コイル導体間を直接接続する配線が不要となり、製造が容易となる。
(4)前記第1コイル導体と前記第2コイル導体とは必要に応じて並列接続されていることが好ましい。この構成により、容易に低インピーダンス化でき、また2極の信号ラインで外部の回路に接続できる。
(5)前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は平面上に形成されたコイル導体であることが好ましい。この構成により、第1コイル導体および第2コイル導体の形成が容易となり、またアンテナ装置全体が薄型化できる。
(6)前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は、前記コイル巻回軸方向に視て、ほぼ同一パターンであることが好ましい。この構成により、第1コイル導体で生じる磁界と第2コイル導体で生じる磁界との対称性が高まり、第1コイル導体と第2コイル導体との間隙から側方(面方向)へ抜ける磁束がコイル開口面の面方向に沿ったものとなる。
(7)前記第2コイル導体のコイル開口面のうち、前記第1コイル導体が設けられた側とは反対側に金属物が配置されていてもよい。この構成により、第1コイル導体のコイル開口を磁束が出入りして通信が可能となる。その際、第2コイル導体側の金属物を避けるように磁束が通るので金属物での渦電流損が生じにくい。そのため、このアンテナ装置を金属物の上に搭載しても損失の増大が防止できる。
(8)前記第1コイル導体と前記第2コイル導体との間隙を通る磁束を介して磁界結合するブースターアンテナ(コイル)を備えていてもよい。この構成により、磁性体層を介して対向する第1コイル導体および第2コイル導体がブースターアンテナに対する給電コイルとして作用し、ブースターアンテナと給電コイルとは非接続状態で配置できる。
(9)前記第1コイル導体と前記第2コイル導体との間隙を通る磁束を介して磁界結合する給電コイル(種コイル)を備えていてもよい。この構成により、磁性体層を介して対向する第1コイル導体および第2コイル導体が、給電コイル(種コイル)に対して磁界結合するブースターアンテナとして作用し、給電コイルとブースターアンテナとは非接続状態で配置できる。
(10)前記磁性体層は磁性体層を含む多層基板の磁性体層であり、前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は前記多層基板の磁性体層または非磁性体層に形成されていることが好ましい。この構成により、各部材が一体化されて薄型の単一の部品として扱え、例えば基板への表面実装も容易となる。
(11)本発明の無線通信装置は、通信回路と、この通信回路に接続されたアンテナ装置とを備え、前記アンテナ装置は、コイル状に巻回された形状のコイル導体を備え、前記コイル導体は、互いに電気的に接続されている第1コイル導体と第2コイル導体とで構成され、前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は磁性体層を隔ててコイル開口が対向配置されていて、前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は、コイル巻回軸方向に発生する磁束の方向が互いに逆となるように接続されていて、前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は、前記磁性体層に対して非対称に構成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、磁束は第1コイル導体と第2コイル導体との間隙を出入りするので、360°方向に磁束が出入りすることになり、広指向性が得られる。また、第1・第2コイル導体のコイル開口に垂直方向から入る磁束は第1コイル導体と第2コイル導体との間隙を側方(面方向)へ抜けるので、近傍の金属物に渦電流損が生じ難く、低損失特性が得られる。
図1は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の分解斜視図である。 図2(A)は第1コイル導体11と第2コイル導体12との接続関係を示す図である。図2(B)は図2(A)に示した回路の等価回路図である。 図3(A)はアンテナ装置101の斜視図、図3(B)は図3(A)におけるx−x部分の断面図である。 図4(A)はアンテナ装置101の近傍に金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す斜視図である。図4(B)は図4(A)の断面図である。 図5は第2の実施形態のアンテナ装置102に関し、第1コイル導体11と第2コイル導体12との接続構造を示す図である。 図6(A)は第3の実施形態に係るアンテナ装置103の分解斜視図、図6(B)はアンテナ装置103の断面図である。 図7(A)は第4の実施形態のアンテナ装置に関し、第1コイル導体11と第2コイル導体12との大きさの関係を示す分解斜視図である。図7(B)は図7(A)に示すアンテナ装置の近傍に金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す断面図である。 図8(A)は第4の実施形態の別のアンテナ装置に関し、第1コイル導体11と第2コイル導体12との大きさの関係を示す分解斜視図である。図8(B)は図8(A)に示すアンテナ装置の近傍に金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す断面図である。 図9(A)は第5の実施形態の別のアンテナ装置に関し、第1コイル導体11と第2コイル導体12との巻回数の違いを示す分解斜視図である。図9(B)は図9(A)に示すアンテナ装置の近傍に金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す断面図である。 図10(A)は第5の実施形態の別のアンテナ装置に関し、第1コイル導体11と第2コイル導体12との巻回数の違いを示す分解斜視図である。図10(B)は図10(A)に示すアンテナ装置の近傍に金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す断面図である。 図11(A)は第6の実施形態に係るアンテナ装置106の分解斜視図である。図11(B)はアンテナ装置106の等価回路図である。 図12は第7の実施形態に係る無線通信装置の主要部の断面図である。 図13(A)は基板60、アンテナ装置103および共振ブースター201の位置関係を示す斜視図である。図13(B)は筐体を除いた状態で、共振ブースターから見た平面図である。 図14は共振ブースター201の分解斜視図である。 図15はアンテナ装置103に給電回路9を接続した状態での等価回路図である。 図16はアンテナ装置103と共振ブースター201との結合の様子を示す図である。 図17は第8の実施形態に係る無線通信装置の主要部の断面図である。 図18(A)基板60、給電アンテナ202およびアンテナ装置108の位置関係を示す斜視図である。図18(B)は筐体を除いた状態で、アンテナ装置108から見た平面図である。 図19(A)はアンテナ装置108の分解斜視図、図19(B)はアンテナ装置108の等価回路図である。 図20は給電アンテナ202とアンテナ装置108との結合の様子を示す図である。 図21は第9の実施形態に係る無線通信装置の主要部の断面図である。 図22(A)はアンテナ装置101の比較例としてのアンテナ装置の斜視図、図22(B)は図22(A)におけるx−x部分の断面図である。 図23(A)は図22に示した比較例としてのアンテナ装置の近傍に金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す斜視図である。図23(B)はその断面図である。 図24は第10の実施形態に係るアンテナ装置110の分解斜視図である。 図25(A)は、平面状の金属体40の近傍にアンテナ装置110が配置された状態での平面図である。図25(B)は、金属体40とアンテナ装置110との別の配置状態を示す平面図である。 図26は、アンテナ装置110の近傍に平面状の金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す断面図である。 図27は第11の実施形態に係るアンテナ装置111の分解斜視図である。 図28は、アンテナ装置111の近傍に平面状の金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す断面図である。 図29は第12の実施形態に係る無線通信装置の主要部の断面図である。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の分解斜視図である。このアンテナ装置101は、HF帯通信システムに利用されるアンテナ装置であって、第1コイル導体11、第2コイル導体12および磁性体層30を備えている。第1コイル導体11は非磁性体シートである基材21の上面に形成されている。第2コイル導体12は非磁性体シートである基材22の下面に形成されている。
具体的には、第1コイル導体11および第2コイル導体12は、ポリエチレンテレフタレート等からなるフレキシブルな基材21,22上に設けられたCu箔等の金属膜をコイル状にパターンニングして形成される。第1コイル導体11および第2コイル導体12の対向面は互いに略平行であることが好ましい。
また、磁性体層30は、フェライト粉末を成形、焼成してなるフェライト焼結体(フェライトセラミック)であってもよいし、エポキシ樹脂等の樹脂中にフェライト等の磁性体粉末を分散してなる複合磁性体をシート状に成形したものであってもよい。磁性体層30の形状は、本実施形態では矩形(矩形板)状であるが、円形(円板)状など他の形状であってもよい。
第1コイル導体11および第2コイル導体12は磁性体層30を介してそれぞれのコイル開口が対向配置されている。第1コイル導体11の内周端と第2コイル導体12の内周端は電気的に接続されている。
図2(A)は第1コイル導体11と第2コイル導体12との接続関係を示す図である。この図2(A)に表れているように、第1コイル導体11および第2コイル導体12は、コイル巻回軸方向に発生する磁束の方向が互いに逆となるように接続されている。
図2(B)は図2(A)に示した回路の等価回路図である。インダクタL11は第1コイル導体11に相当し、インダクタL12は第2コイル導体12に相当する。すなわち、この例では第1コイル導体11と第2コイル導体12は直列接続されて給電回路9に接続される。
図3(A)はアンテナ装置101の斜視図、図3(B)は図3(A)におけるx−x部分の断面図である。但し、第1コイル導体11および第2コイル導体12は、電流の向きを表すために断面円形で且つ誇張して大きく描いている。このタイミングで第1コイル導体11および第2コイル導体12に流れる電流の方向は、図2(A)中に矢印で示した方向と一致している。
図22(A)はアンテナ装置101の比較例としてのアンテナ装置の斜視図、図22(B)は図22(A)におけるx−x部分の断面図(コイル導体18,19のコイル巻回軸に平行な面での断面図)である。図22(A)に示すアンテナ装置は、直方体状の磁性体層30に巻回方向が互いに逆のコイル導体18,19が形成され、直列接続されている。
図3(B)と図22(B)とを対比すると明らかなように、これらの断面においてはコイル導体11,12に流れる電流の方向はコイル導体18,19に流れる電流の方向と等しい。
図4(A)はアンテナ装置101の近傍に平面状の金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す斜視図である。図4(B)はその断面図である。なお、金属体40は、例えば通信端末の筺体内に配置されたプリント配線板のグランドであってもよいし、電池パックやシールドケースのような金属体であってもよい。また、金属製の筺体の一部であってもよい。
図23(A)は図22に示した比較例としてのアンテナ装置の近傍に金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す斜視図である。図23(B)はその断面図である。
図4(B)と図23(B)とを対比すると明らかなように、これらの断面においては金属体40に対して垂直方向に入射する磁束φはいずれも磁性体層30の側方(面方向)へ抜ける。
以上に示したように、アンテナ装置101は図22(A)、図23(A)に示した比較例としてのアンテナ装置と同様に、金属面に対して垂直に入射した磁束が金属面に沿った方向に抜ける。アンテナ装置101の第1コイル導体11のコイル開口から入る磁束は、第1コイル導体11と第2コイル導体12との間隙から側方(面方向)へ抜け、そのことで、磁束は第1コイル導体11と鎖交する。
本発明のアンテナ装置101は、図22(A)、図23(A)に示した比較例としてのアンテナ装置とは異なり、金属面に対して垂直に入射した磁束が金属面に沿って360°方向に磁束が抜ける。したがって、指向性が広く、且つ近傍の金属物での渦電流損が生じにくいアンテナ装置が実現でき、特に金属面上に配置されるアンテナ装置として有用である。
第1の実施形態に係るアンテナ装置101では、第1コイル導体11と第2コイル導体12とが直列接続されているので、第1コイル導体11と第2コイル導体12との接続構造が簡素となり、また2極の信号ラインで外部の回路に接続できる。
また、第1コイル導体11および第2コイル導体12が平面上に形成されているので、第1コイル導体11および第2コイル導体12の形成が容易となり、またアンテナ装置全体が薄型化できる。
また、第1コイル導体11および第2コイル導体12は、コイル巻回軸方向に視て、ほぼ同一パターンであるので、第1コイル導体11で生じる磁界と第2コイル導体12で生じる磁界との対称性が高まり、第1コイル導体11と第2コイル導体12との間隙から側方(面方向)へ抜ける磁束がコイル開口面の面方向に沿ったものとなる。
《第2の実施形態》
図5は第2の実施形態のアンテナ装置102に関し、第1コイル導体11と第2コイル導体12との接続構造を示す図である。図5中の矢印は電流の方向を表している。第1の実施形態では、第1コイル導体11と第2コイル導体12とを直列に接続したが、第2の実施形態に係るアンテナ装置102は第1コイル導体11と第2コイル導体12とが電気的に並列接続されて給電回路9に接続される。但し、第1の実施形態に係るアンテナ装置101と同様に、第1コイル導体11および第2コイル導体12のコイル巻回軸方向に発生する磁束の方向が互いに逆となるように接続されている。
このように、第1コイル導体11と第2コイル導体12とは必要に応じて並列接続されていてもよい。この構成により、容易に低インピーダンス化できる。
《第3の実施形態》
図6(A)は第3の実施形態に係るアンテナ装置103の分解斜視図、図6(B)はアンテナ装置103の断面図である。このアンテナ装置103は、第1コイル導体11、第2コイル導体12および磁性体層30を備えている。第1コイル導体11は磁性体層30の上面に形成されている。第2コイル導体12は非磁性体層32の上面に形成されている。非磁性体層32の下面には入出力端子51,52および実装用の空き端子53,54が形成されている。
前記非磁性体層31,32は例えば誘電体セラミックス、磁性体層30は磁性体セラミックスである。図6(B)に表れているように、非磁性体層31,32および磁性体層30はグリーンシートの状態で積層され一体焼成されたものである。
このように、第1コイル導体11および第2コイル導体12は磁性体層とともに一体化されていてもよい。この構成により、各部材が一体化されて薄型の単一の部品として扱え、例えば基板への表面実装も容易となる。
《第4の実施形態》
図7(A)は第4の実施形態のアンテナ装置に関し、第1コイル導体11と第2コイル導体12との大きさの関係を示す分解斜視図である。図7(B)はそのアンテナ装置の近傍に金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す断面図である。この例では、第1コイル導体11と第2コイル導体12とのコイル巻回軸は一致しているが、第2コイル導体12の周回範囲が第1コイル導体11の周回範囲より小さい。
図7(B)に表れているように、第2コイル導体12側に金属体40が近接していて、金属体40と第2コイル導体12との間隙がある程度広い場合には、磁性体層30と金属体40との間に磁束φが抜けるので、金属体40に渦電流が流れるのを抑制できる。
図8(A)は第4の実施形態の別のアンテナ装置に関し、第1コイル導体11と第2コイル導体12との大きさの関係を示す分解斜視図である。図8(B)はそのアンテナ装置の近傍に金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す断面図である。この例では、第1コイル導体11と第2コイル導体12とのコイル巻回軸は一致しているが、第1コイル導体11の周回範囲が第2コイル導体12の周回範囲より小さい。
図8(B)に表れているように、第2コイル導体12側に金属体40が極近接していても、磁性体層30の側方で且つ金属体40から離れる方向に磁束φが抜けるので、アンテナ装置に金属体40が極近接配置されても、金属体40に渦電流が流れるのを抑制できる。また、アンテナ装置の側方にアンテナ装置より厚みのあるバッテリーパックのような金属物が配置されている場合に、その金属物に渦電流が流れることをも抑制できる。
《第5の実施形態》
図9(A)は第5の実施形態の別のアンテナ装置に関し、第1コイル導体11と第2コイル導体12との巻回数の違いを示す分解斜視図である。図9(B)はそのアンテナ装置の近傍に金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す断面図である。この例では、第1コイル導体11と第2コイル導体12とのコイル巻回軸は一致しているが、第1コイル導体11の巻回数が第2コイル導体12の巻回数より多い。このように第1コイル導体11と第2コイル導体12の巻回数が異なっていてもよい。
図10(A)は第5の実施形態の別のアンテナ装置に関し、第1コイル導体11と第2コイル導体12との巻回数の違いを示す分解斜視図である。図10(B)はそのアンテナ装置の近傍に金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す断面図である。この例では、第1コイル導体11と第2コイル導体12とのコイル巻回軸は一致しているが、第2コイル導体12の周回範囲が第1コイル導体11の周回範囲より多い。
図10(B)に表れているように、第2コイル導体12のコイル開口が小さいと、第2コイル導体12の形成面から抜けようとする磁束が少なくなるので、アンテナ装置に金属体40が極近接配置されても、金属体40に渦電流が流れるのを抑制できる。また、アンテナ装置の側方にアンテナ装置より厚みのあるバッテリーパックのような金属物が配置されている場合に、その金属物に渦電流が流れることをも抑制できる。
《第6の実施形態》
図11(A)は第6の実施形態に係るアンテナ装置106の分解斜視図である。このアンテナ装置106は、第1コイル導体11、第2コイル導体12および磁性体層30を備えている。第1コイル導体11は非磁性体シートである基材21の上面に形成されている。第2コイル導体12は非磁性体シートである基材22の下面に形成されている。
基材21には容量形成用電極13が形成されていて、この容量形成用電極13が第1コイル導体11の内周端に接続されている。基材22には容量形成用電極14が形成されていて、この容量形成用電極14が第2コイル導体12の内周端に接続されている。そして容量形成用電極13と14は基材21,22および磁性体層30を介して対向配置されている。
図11(B)はアンテナ装置106の等価回路図である。ここでインダクタL11は第1コイル導体11に相当し、インダクタL12は第2コイル導体12に相当し、キャパシタC12は前記容量形成用電極13−14間に生じる容量に相当する。この構成によれば、第1コイル導体11と第2コイル導体12との間を直接接続する配線が不要となり、製造が容易となる。
《第7の実施形態》
図12は第7の実施形態に係る無線通信装置の主要部の断面図である。この無線通信装置は例えば携帯電話端末である。筐体90の内部には基板60が収納されている。基板60の図における上面(実際の使用状態では下面)にはアンテナ装置103が実装されている。筐体90の内面には共振ブースター201が貼付されている。
アンテナ装置103は第3の実施形態で図6に示したものである。基板60は基材69とこの基材69に形成された各種電極などで構成されている。アンテナ装置103の入出力端子51,52は基板上の実装パッド電極61,62に対してはんだ接続されている。基板60のほぼ全面にグランド導体68が形成されている。
図13(A)は前記基板60、アンテナ装置103および共振ブースター201の位置関係を示す斜視図である。図13(B)は筐体を除いた状態で、共振ブースター201側から見た平面図である。また、図14は共振ブースター201の分解斜視図である。
図14に表れているように、共振ブースター201は、PET等の基材シート70、この基材シート70の上面に形成されたコイル導体71および下面に形成されたコイル導体72で構成されている。この例では、コイル導体71およびコイル導体72は平面状のコイルである。
コイル導体71とコイル導体72とは、各コイル導体の一方端から他方端に電流が流れたとき、各コイル導体における電流の流れる方向が同じになるように巻回されたパターンである。また、コイル導体71,72は、これらを巻回軸方向から平面視したとき、コイル導体71,72の少なくとも一部が重なり合うように配置されていて、その結果、これらのコイル導体71,72同士は容量を介して結合する。
図15はアンテナ装置103に給電回路9を接続した状態での等価回路図である。給電回路9とアンテナ装置103とからなる給電側では、RFID用ICチップ自身が有する浮遊容量および整合用キャパシタからなるCとコイル導体によるインダクタンスL11,L12とからなるLC共振回路が構成されている。このLC共振回路の共振周波数は、通信信号のキャリア周波数(13.56MHz)にほぼ等しくなるように設定されている。また、共振ブースター201は、コイル導体71が持つインダクタンスL71、コイル導
体72が持つインダクタンスL72およびコイル導体71とコイル導体72との間に形成される容量C12,C21によるLC共振回路が構成されている。このLC共振回路の共振周波数は、通信信号のキャリア周波数(13.56MHz)近傍となるように設定されている。そして、アンテナ装置103と共振ブースター201とは相互に磁界結合している。
図16はアンテナ装置103と共振ブースター201との結合の様子を示す図である。通信相手のアンテナにより、基板60に対して垂直方向に入射する磁束φ1は共振ブースター201のコイル導体71,72と鎖交することにより、通信相手のアンテナと共振ブースター201とは磁界結合する。また、共振ブースター201のコイル導体71,72に電流が流れることにより生じる磁束φ2はアンテナ装置103の第1コイル導体11と鎖交することにより、共振ブースター201とアンテナ装置103は磁界結合する。この説明では共振ブースター201およびアンテナ装置103によるアンテナが受信アンテナとして作用する例であったが、アンテナの可逆性により、送信アンテナとして作用する場合にも同様に結合する。
共振ブースター201のコイル導体71,72のコイル開口はアンテナ装置103の第1コイル導体11のコイル開口より大きいので、共振ブースター201は通信相手のアンテナと強く結合し、共振ブースター201およびアンテナ装置103による総合的な利得が高まる。
《第8の実施形態》
図17は第8の実施形態に係る無線通信装置の主要部の断面図である。この無線通信装置は例えば携帯電話端末である。筐体90の内部には基板60が収納されている。基板60の図における上面(実際の使用状態では下面)には給電アンテナ202が実装されている。筐体90の内面には共振ブースターとしてのアンテナ装置108が貼付されている。
給電アンテナ202の入出力端子は基板上の実装パッド電極に対してはんだ接続されている。基板60のほぼ全面にグランド導体68が形成されている。
図18(A)は前記基板60、給電アンテナ202およびアンテナ装置108の位置関係を示す斜視図である。図18(B)は筐体を除いた状態で、アンテナ装置108から見た平面図である。また、図19(A)はアンテナ装置108の分解斜視図、図19(B)はアンテナ装置108の等価回路図である。
共振ブースターとしてのアンテナ装置108は、図19(A)に表れているように、第1コイル導体11、第2コイル導体12および磁性体層30を備えていて、第1コイル導体11および第2コイル導体12は磁性体層30を介してコイル開口が対向配置されている。この例では第1コイル導体11の内終端と第2コイル導体12の内終端とは導通していて、第1コイル導体11と第2コイル導体12の外周端はそれぞれ開放されている。第1コイル導体11と第2コイル導体12との間には容量が生じている。図19(B)
において、インダクタL11は第1コイル導体11に相当し、インダクタL12は第2コイル導体12に相当し、キャパシタCは第1コイル導体11と第2コイル導体12との間に生じる容量に相当する。このインダクタL11,L12およびキャパシタCによるLC共振回路の共振周波数は、通信信号のキャリア周波数の近傍の周波数となるように設定されている。
図17および図18(B)に表れているように、給電アンテナ202は磁性体層80とこの磁性体層80に巻回された形状のコイル導体83を備えている。この給電アンテナ202はコイル導体83のコイル巻回軸が基板60の面に平行となるように基板60に実装されている。
図20は給電アンテナ202とアンテナ装置108との結合の様子を示す図である。給電アンテナにより生じる磁束φ1は共振ブースターとしてのアンテナ装置108の第2コイル導体12と鎖交することにより、給電アンテナ202とアンテナ装置108とは磁界結合する。また、アンテナ装置108の第1コイル導体11に電流が流れることにより生じる磁束φ2は通信相手のアンテナと鎖交することにより、アンテナ装置108と通信相手のアンテナは磁界結合する。
共振ブースターとしてのアンテナ装置108のコイル導体11,12のコイル開口は給電アンテナ202のコイル導体83のコイル開口より大きいので、アンテナ装置108は通信相手のアンテナと強く結合し、アンテナ装置108および給電アンテナ202による総合的な利得が高まる。
図20に示した例ではアンテナ装置108および給電アンテナ202によるアンテナが送信アンテナとして作用する例であったが、アンテナの可逆性により、受信アンテナとして作用する場合にも同様に結合する。
《第9の実施形態》
図21は第9の実施形態に係る無線通信装置の主要部の断面図である。これまでの各実施形態では平面状にして用いる例を示したが、本発明はこれに限るものではない。第1コイル導体11および第2コイル導体12のコイル開口ならびに磁性体層30は曲面であってもよい。
図21の例では、アンテナ装置109は無線通信装置の筐体90の曲面に沿って配置(貼付)されている。また、このアンテナ装置109が貼付された筐体を被せた状態で、アンテナ装置109はピン端子67を介して基板60側の回路に接続される。
アンテナ装置109の基本構成は第1の実施形態で示したものと同様である。第1コイル導体11はフレキシブルな樹脂基材21に形成されていて、第2コイル導体12はフレキシブルな樹脂基材22に形成されている。磁性体層30は磁性体フィラーを分散させたフレキシブルな磁性体樹脂シートである。第1コイル導体11の第1端は、磁性体層30に設けられた層間接続導体を介して第2コイル導体12の第1端に接続されている。第1コイル導体11の第2端は、磁性体層30に設けられた層間接続導体を介して基材2
2の表面に引き出されている。第2コイル導体12の第2端は第1のピン端子67を介して給電回路(RFICチップ)に接続される。また、第1コイル導体11の第2端は第2のピン端子を介してプリント配線板60に設けられた給電回路に接続される。
図21に示した例では、アンテナ装置109が筐体の一辺に沿って湾曲しているので、図中の矢印方向を中心とする指向性を示すことになる。そのため、筐体の一辺を通信相手機器の読み取り部に当接させるような使い方に特に適した指向性となる。
《第10の実施形態》
図24は第10の実施形態に係るアンテナ装置110の分解斜視図である。このアンテナ装置110は、磁性体層30の上面に第1コイル導体11,磁性体層30の下面に第2コイル導体12がそれぞれ形成されている。第1コイル導体11と第2コイル導体12のパターンは類似しているが、コイル開口の中心は平面視で互いにずれている。
図25(A)は、平面状の金属体40の近傍にアンテナ装置110が配置された状態での平面図である。図26は、アンテナ装置110の近傍に平面状の金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す断面図である。
コイル導体および平面状の金属体40を平面視した時に、図25(A)に示すようにアンテナ装置110を平面状の金属体40の端部(縁)付近に近接配置し、コイル導体11の端部がコイル導体12端部よりも金属体40の端部側になるように配置し、かつ対向する2つのコイル導体11,12のコイル開口中心が平面視で互いにずれている(平面状の金属体40の端部を基準として、コイル導体11のコイル開口中心がコイル導体12のコイル開口中心よりも近づくように配置する)ことによって、図26に示す磁束φaのように、金属体40端部を通って磁界が抜けやすくなる。また、それとともに、磁束φbで示すように、金属体40との不要結合が抑制される。
上記コイル導体11、12の電極幅および電極間ギャップは互いに異なっていてもよい。例えば、図25(A)において、コイル導体11のうち平面状の金属体40の端部に最も近い辺S1に接する辺S2,S4側の電極幅を、辺S1,S3側の電極幅より細くしてもよい。また、辺S2,S4側の電極ピッチを、辺S1,S3側の電極ピッチより狭くしてもよい。これらのことで、コイル開口を抜ける(鎖交する)磁束が通りやすくなる。すなわち、コイル開口を通る磁束は、金属体40の端部との間の距離が小さい辺S1側
を多く通ろうとするので、コイル開口の寸法bよりも寸法aを大きくすることが、実効的なコイル開口を大きくするうえで有効である。そのため、電極幅または電極ピッチを上述のとおり定めるとよい。
図25(B)は、金属体40とアンテナ装置110との別の配置状態を示す平面図である。この図25(B)に示すように、コイル導体11の外形のうち、金属体40の端部に最も近い辺S1は、金属体の端部を構成する辺SNと非平行であってもよい。
なお、コイル導体11の外形における辺S1に、その中点c1を通る垂線L1をひいたとき、この垂線L1と金属体40の端部との交点p1から辺S1の中点c1までの長さが、辺S1と金属体40の端部との間の距離である。また、コイル導体11の外形における辺S2に、その中点c2を通る垂線L2をひいたとき、この垂線L2と金属体40の端部との交点p2から辺S2の中点c2までの長さが、辺S2と金属体40の端部との間の距離である。コイル導体11の外形における全ての辺(辺S1からS4)と金属体40の端部との距離を算出し、この距離の最も短い辺が、「コイル導体11の外形のうち金属体40の端部に最も近い辺」である。
なお、上記金属体40は、これまでに示した実施形態の場合と同様に、例えば通信端末の筺体内に配置されたプリント配線板のグランドであってもよいし、電池パックやシールドケースのような導体板であってもよい。また、金属製の筺体の一部であってもよい。
《第11の実施形態》
図27は第11の実施形態に係るアンテナ装置111の分解斜視図である。図28は、アンテナ装置111の近傍に平面状の金属体40が配置された状態での磁束の通る経路を示す断面図である。
このアンテナ装置111は、磁性体層30の上面に第1コイル導体11A,11B,磁性体層30の下面に第2コイル導体12A,12Bがそれぞれ形成されている。このように、第1コイル導体11A,11B、第2コイル導体12A,12Bはそれぞれ積層構造にしてもよい。その結果、狭い面積で、必要なターン数を確保したまま、コイル開口径を大きくできる。なお、ここでは第1コイル導体、第2コイル導体とも2層としているが、さらにコイル層数を増やしてもよいし、第1コイル導体、第2コイル導体が異なる層数
であってもよい。
《第12の実施形態》
図29は第12の実施形態に係る無線通信装置の主要部の断面図である。図29の例では、アンテナ装置112は無線通信装置の筐体90の曲面に沿って配置(貼付)されている。また、このアンテナ装置112はピン端子67を介して基板60側の回路に接続される。
アンテナ装置112の基本構成は第1の実施形態で示したものと同様である。第1コイル導体11はフレキシブルな樹脂基材21に形成されていて、第2コイル導体12はフレキシブルな樹脂基材22に形成されている。図21に示した例と異なり、アンテナ装置112は筐体90の複数面に亘って沿うように配置されている。この構成によって、図29において白抜き矢印で示すように、指向性を広げることができる。
また、アンテナ装置112をブースターアンテナとして使用する場合には、給電コイルをピン端子67の代わりに実装すればよい。その構成でも、給電コイルの非実装面側からの通信が可能になる。
9…給電回路
11…第1コイル導体
12…第2コイル導体
13,14…容量形成用電極
18,19…コイル導体
21,22…基材
30…磁性体層
31,32…非磁性体層
40…金属体
51,52…入出力端子
53,54…端子
60…基板
61,62…実装パッド電極
67…ピン端子
68…グランド導体
69…基材
70…基材シート
71,72…コイル導体
80…磁性体層
83…コイル導体
90…筐体
101〜103,106,108,109,110,111,112…アンテナ装置
201…共振ブースター
202…給電アンテナ

Claims (11)

  1. コイル状に巻回された形状のコイル導体を備えたアンテナ装置において、
    前記コイル導体は、互いに電気的に接続されている第1コイル導体と第2コイル導体とで構成され、
    前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は、磁性体層を介してコイル開口が対向配置されていて、
    前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は、コイル巻回軸方向に発生する磁束の方向が互いに逆となるように接続されていて、
    前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は、前記磁性体層に対して非対称に構成されている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1コイル導体と前記第2コイル導体とは直列接続されている、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1コイル導体の一方端に導通する第1電極と、前記第2コイル導体の一方端に導通する第2電極とを備え、前記第1コイル導体と前記第2コイル導体とは前記第1電極と前記第2電極との間に生じる容量を介して直列接続されている、請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1コイル導体と前記第2コイル導体とは並列接続されている、請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は平面上に形成されたコイル導体である、請求項1〜4のいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は、前記コイル巻回軸方向に視て、ほぼ同一パターンである、請求項1〜5のいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記第2コイル導体のコイル開口面のうち、前記第1コイル導体が設けられた側とは反対側に金属物が配置されている、請求項1〜6のいずれかに記載のアンテナ装置。
  8. 前記第1コイル導体と前記第2コイル導体との間隙を通る磁束を介して磁界結合するブースターアンテナを備えた請求項1〜7のいずれかに記載のアンテナ装置。
  9. 前記第1コイル導体と前記第2コイル導体との間隙を通る磁束を介して磁界結合する給電コイルを備えた請求項1〜7のいずれかに記載のアンテナ装置。
  10. 前記磁性体層は磁性体層を含む多層基板の磁性体層であり、前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は前記多層基板の磁性体層または非磁性体層に形成された、請求項1〜9のいずれかに記載のアンテナ装置。
  11. 通信回路と、この通信回路に接続されたアンテナ装置とを備えた無線通信装置において、
    前記アンテナ装置は、コイル状に巻回された形状のコイル導体を備え、前記コイル導体は、互いに電気的に接続されている第1コイル導体と第2コイル導体とで構成され、前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は磁性体層を隔ててコイル開口が対向配置されていて、前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は、コイル巻回軸方向に発生する磁束の方向が互いに逆となるように接続されていて、
    前記第1コイル導体および前記第2コイル導体は、前記磁性体層に対して非対称に構成されている、ことを特徴とする無線通信装置。
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