JP2015159480A - 画像処理装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度よく横筋ノイズを補正して良好な画質の画像を得る。
【解決手段】制御部121は撮像素子の奇数列において画素102から画素信号を読み出すとともに、偶数列において画素からノイズ信号を読み出して第1の画像を得て、さらに、奇数列において画素からノイズ信号を読み出すとともに、偶数列において画素から画素信号を読み出して第2の画像を得る。画像処理部120は第1の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて第1の画像を補正して第1の補正画像を得るとともに、第2の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて第2の画像を補正して第2の補正画像を得て、第1および第2の補正画像を合成してノイズ補正画像とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置に関する。
一般に、ビデオカメラ又はデジタルカメラなどの撮像装置では、CMOSイメージセンサ又はCCDイメージセンサなどの撮像素子が用いられている。デジタルカメラなどの撮像装置で得られた画像には、撮像装置の電源電圧の変動に起因する所謂シーケンスノイズが発生することがある。
シーケンスノイズが生じた画像に関して、例えば、横筋ノイズが生じる水平ライン上に配列された遮光画素の信号値(画素値)に応じて補正値を算出して、当該算出した補正値を用いて各画素の信号値を補正することが行われている(特許文献1参照)。
さらには、画素信号(つまり、画素値)を画素配列の列方向に複数のグループに分けて、読み出しのタイミングをずらして読み出すようにしたものがある(特許文献2参照)。これによって、特許文献2においては、光信号と差分用信号との非同時性に起因する誤差が生じた場合においても、画像に現れる横縞状のパターンを抑制するようにしている。
特開2011−109315号公報 特開2008−271228号公報
ところが、特許文献1に記載の手法においては、例えば、横筋ノイズの影響が顕著となる高感度撮影の際に、遮光画素の出力である画素信号におけるランダムノイズが増加する。この結果、横筋ノイズに起因する信号値の変動量を正しく検出ができなくなって、検出漏れおよび誤検出を引き起こすことがある。
また、特許文献2に記載の手法では、横筋ノイズの画像に対する影響を軽減することは可能であるものの、周期的なノイズが水平方向に残留してしまうため、精度よく横筋ノイズを補正することができない。
従って、本発明の目的は、精度よく横筋ノイズを検出して補正を行うことのできる画像処理装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による画像処理装置は、2次元マトリックス状に配列された複数の画素を備える撮像素子から読み出された画像についてノイズ補正処理を行ってノイズ補正画像を得る画像処理装置であって、予め定められた列において前記画素から画素信号を読み出すとともに、前記予め定められた列を除く他の列において前記画素からノイズ信号を読み出して第1の画像を得て、さらに、前記予め定められた列において前記画素からノイズ信号を読み出すとともに、前記列を除く他の列において前記画素から画素信号を読み出して第2の画像を得る読み出し手段と、前記第1の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて前記第1の画像を補正して第1の補正画像を得るとともに、前記第2の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて前記第2の画像を補正して第2の補正画像を得る補正手段と、前記第1の補正画像および前記第2の補正画像を合成して前記ノイズ補正画像とする合成処理手段と、を有することを特徴とする。
本発明による撮像装置は、2次元マトリックス状に配列された複数の画素を備える撮像素子と、前記撮像素子に光学像を結像するための光学系と、上記の画像処理装置とを有し、前記画像処理装置の出力であるノイズ補正画像を画像データとして出力することを特徴とする。
本発明による制御方法は、2次元マトリックス状に配列された複数の画素を備える撮像素子から読み出された画像についてノイズ補正処理を行ってノイズ補正画像を得る画像処理装置の制御方法であって、予め定められた列において前記画素から画素信号を読み出すとともに、前記予め定められた列を除く他の列において前記画素からノイズ信号を読み出して第1の画像を得て、さらに、前記予め定められた列において前記画素からノイズ信号を読み出すとともに、前記列を除く他の列において前記画素から画素信号を読み出して第2の画像を得る読み出しステップと、前記第1の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて前記第1の画像を補正して第1の補正画像を得るとともに、前記第2の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて前記第2の画像を補正して第2の補正画像を得る補正ステップと、前記第1の補正画像および前記第2の補正画像を合成して前記ノイズ補正画像とする合成処理ステップと、を有することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、2次元マトリックス状に配列された複数の画素を備える撮像素子から読み出された画像についてノイズ補正処理を行ってノイズ補正画像を得る画像処理装置で用いられる制御プログラムであって、前記画像処理装置が備えるコンピュータに、予め定められた列において前記画素から画素信号を読み出すとともに、前記予め定められた列を除く他の列において前記画素からノイズ信号を読み出して第1の画像を得て、さらに、前記予め定められた列において前記画素からノイズ信号を読み出すとともに、前記列を除く他の列において前記画素から画素信号を読み出して第2の画像を得る読み出しステップと、前記第1の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて前記第1の画像を補正して第1の補正画像を得るとともに、前記第2の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて前記第2の画像を補正して第2の補正画像を得る補正ステップと、前記第1の補正画像および前記第2の補正画像を合成して前記ノイズ補正画像とする合成処理ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ノイズ信号の変動量に応じて第1の画像および第2の画像を補正した後、合成するようにしたので、精度よく横筋ノイズを補正して良好な画質の画像を得ることができる。
本発明の実施の形態による画像処理装置を備える撮像装置で用いられる撮像素子の回路構成の一例を示す図である。 図1に示す画素の回路構成についてその一例を示す図である。 図1に示す撮像素子において各列の画素から画素信号を読み出す際に与えるパルスを示す図であり、(a)は1列目の画素の読み出しを示す図、(b)は2列目の画素の読み出しを示す図、(c)は3列目の画素の読み出しを示す図、(d)は4列目の画素の読み出しを示す図である。 図1に示す撮像素子において各列の画素から画素信号を読み出す際の制御を説明するためのタイミングチャートである。 図4で説明した画素読み出しで得られた画素信号における横筋ノイズの検出を説明するための図であり、(a)は図1に示す撮像素子に結像した被写体像を示す図、(b)は(a)に示す被写体像が結像した際の奇数列の画素信号読み出しと横筋ノイズの検出を示す図、(c)は(a)に示す被写体像が結像した際の偶数列の画素信号読み出しと横筋ノイズの検出を示す図である。 図5で説明した手法によって検出された横筋ノイズの補正を説明するための図であり、(a)は奇数列の画素信号読み出しと横筋ノイズの検出を示す図、(b)は偶数列の画素信号読み出しと横筋ノイズの検出を示す図、(c)は(a)に示す画像において横筋ノイズを補正した後の画像を示す図、(d)は(b)に示す画像において横筋ノイズを補正した後の画像を示す図、(e)は(c)および(d)に示す画像を合成した後の画像を示す図である。 図1に示す撮像素子を備える撮像装置で行われる撮影処理の一例を説明するためのフローチャートチャートである。
以下、本発明の実施の形態による撮像装置で用いられる画像処理装置の一例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態による画像処理装置を備える撮像装置で用いられる撮像素子の回路構成の一例を示す図である。
図示の撮像素子は、例えば、デジタルカメラなどの撮像装置で用いられる。そして、撮像素子には撮影レンズユニット(図示せず)を介して光学像が結像する。撮像素子は画素部101を有しており、この画像部101は2次元マトリックス状に配列された複数の画素102を備えている。そして、画素102の各々は入射光に応じた電荷を蓄積する光電変換素子を有し、当該電荷をアナログ電気信号(つまり、画素信号又は画素値)として出力する。
なお、図示の例では、画素部101は、水平方向(行方向)に6画素、垂直方向(列方向)に4画素の合計24画素を有し、ここでは、画素102はそれぞれ画素11〜16、画素21〜26、画素31〜36、および画素41〜46として示されている。
一行を構成する画素102は行選択線104を介して水平レジスタ103と接続されており、水平レジスタ103で選択された行選択線104に接続された6画素102が同時に選択される。以下の説明では、ここでは、1〜4行目の行選択線104をそれぞれPv1〜4とする。
ここで、行選択線104がハイ(H)レベルであると、行選択線104がHレベルである行が選択されて、画素102からアナログ電気信号が垂直出力線105に出力される。そして、行選択線104がロー(L)レベルとなると、行の選択が解除されて、画素102と垂直出力線105との接続は切断される。
このようにして、行選択線のPv1〜4を1行ずつ選択することによって、1〜4行目の画素102のアナログ電気信号が順次垂直出力線105に出力されることになる。
図示のように、垂直出力線105の各々にはA/Dコンバータ(ADC)106が接続されており、ADC106は垂直出力線105に出力されたアナログ電気信号をデジタル信号に変換する。なお、画素102およびADC106の動作は、垂直レジスタ107によって制御される。
図示のように、水平レジスタ103および垂直レジスタ107は制御部121によって制御されて、上述のようにして画素102から画素信号の読み出し制御が行われる。そして、ADC106の出力であるデジタル信号は画像処理部120に与えられる。
画像処理部120は制御部121の制御下で、後述するようにしてデジタル信号に対して画像処理(例えば、ノイズ補正処理)を行って画像データ(ノイズ補正画像)を出力する。
図2は、図1に示す画素102の回路構成についてその一例を示す図である。
画素102は光電変換素子であるフォトダイオード(PD)201を有しており、PD201は光が入射すると光電変換によって電荷を発生する。さらに、画素102は、転送トランジスタ(転送スイッチ)202、フローティングディフュージョン(FD:電荷蓄積部)203、リセットトランジスタ(リセットスイッチ)204、行選択トランジスタ205、および画素ソースフォロワ(画素SF)206を有している。
PD201とFD203との間には転送トランジスタ202が配置され、垂直レジスタ107から与えられる転送パルスpTXがLレベルの場合、転送トランジスタ202はオフとなってPD201とFD203との接続が切断される。
一方、転送パルスpTXがHレベルとなると、転送トランジスタ202はオンとなってPD201とFD203とが接続されて、PD201で発生した電荷がFD203に転送される。
リセットトランジスタ204はリセット電源とFD203との間に配置され、垂直レジスタ107から与えられるリセットパルスpRESがLレベルの場合には、リセットトランジスタ204はオフとなってリセット電源とFD203とは切断状態となる。
一方、リセットパルスpRESがHレベルとなると、リセットトランジスタ204はオンとなってリセット電源とFD203とが接続される。これによって、FD203はリセット電源と同電位となる(つまり、リセット電位となる)。
さらに、リセットパルスpRESがHレベルの場合に、転送パルスpTXがHレベルとなると、PD201もリセット電圧と同電位となる。このように、リセットパルスpRESをHレベルとすることによって、FD203などがリセット電圧と同電位になることをリセット動作という。
行選択トランジスタ205は画素電源と画素SF206との間に配置され、水平レジスタ103から与えられる選択パルスpSELがLレベルの場合、オフとなって画素SF206と画素電源との接続を切断する。
一方、選択パルスpSELがHレベルの場合には、行選択トランジスタ205はオンとなって画素SF206と画素電源とを接続する。これによって、画素SF206はFD203の電圧を増幅してアナログ電気信号として垂直出力線207(図1に示す垂直出力線105)に出力する。
垂直出力線207には容量209が接続されており、容量209は垂直出力線207に出力されたアナログ電気信号についてA/D変換を行う期間、アナログ電気信号を保持する。
なお、垂直出力線207と容量209との間には、出力線トランジスタ208が配置されており、垂直レジスタ107から与えられる出力パルスpSIGがLレベルであると、出力線トランジスタ208はオフとなって垂直出力線207と容量209との接続は切断される。一方、出力パルスpSIGがHレベルであると、出力線トランジスタ208はオンとなって垂直出力線207と容量209とが接続される。
ここで、図1に示す撮像素子における画素信号の読み出し手法について説明する。図示の例では、奇数列の画素信号を読み出すとともに、偶数列のノイズ信号を読み出す。そして、偶数列の画素信号を読み出すとともに、奇数列のノイズ信号を読み出す。
図3は、図1に示す撮像素子において各列の画素から画素信号を読み出す際に与えるパルスを示す図である。そして、図3(a)は1列目の画素の読み出しを示す図であり、図3(b)は2列目の画素の読み出しを示す図である。また、図3(c)は3列目の画素の読み出しを示す図であり、図3(d)は4列目の画素の読み出しを示す図である。
図3に示すように、1列目〜4列目の画素にはそれぞれ転送パルスpTX1〜pTX4、リセットパルスpRES1〜pRES4、および選択パルスpSEL1〜pSEL4が与えられる。
図4は、図1に示す撮像素子において各列の画素から画素信号を読み出す際の制御を説明するためのタイミングチャートである。なお、図示の読み出し制御は、垂直レジスタ107の制御下で行われる。
図3および図4を参照して、まず、時刻t01においてリセットパルスpRES1〜pRES4がHレベルとされて、リセットトランジスタ204がオンとされ、FD203がリセットされる。続いて、時刻t02において、リセットパルスpRES1〜pRES4がLレベルとされて、リセットトランジスタ204がオフとされる。
次に、時刻t03において、転送パルスpTX1およびpTX3がHレベルとされて、奇数列(1列目および3列目)の画素において転送トランジスタ202がオンとされる。これによって、奇数列の画素において電荷がPD201からFD203に転送される。
時刻t04において、転送パルスpTX1およびpTX3がLレベルとされて、奇数列の画素において転送トランジスタ202がオフとされる。その後、時刻t05において、選択パルスpSEL1〜pSEL4がHレベルとされて、全ての列における画素の行選択トランジスタ205がオンとされる。
時刻t06において、出力パルスpSIG1〜pSIG4がHレベルとされて、全ての垂直出力線207の出力線トランジスタ208がオンとされる。これによって、全ての列においてFD203に蓄積された電荷が画素SF206で電圧信号(アナログ電気信号)に変換されて垂直出力線207に出力される。
その後、時刻t07および時刻t08において選択パルスpSEL1〜pSEL4および出力パルスpSIG1〜pSIG4がそれぞれLレベルとされて、出力線トランジスタ208および行選択トランジスタ205がオフとされる。
これによって、奇数列の画素から画素信号(電圧信号)が読み出され、偶数列の画素からノイズ信号が読み出されることになる。
続いて、偶数列の画素から画素信号を読み出し、奇数列の画素からノイズ信号を読み出す動作が行われる。
時刻t09においてリセットパルスpRES1〜pRES4がHレベルとされて、リセットトランジスタ204がオンとされ、FD203がリセットされる。続いて、時刻t10において、リセットパルスpRES1〜pRES4がLレベルとされて、リセットトランジスタ204がオフとされる。
次に、時刻t11において、転送パルスpTX2およびpTX4がHレベルとされて、偶数列(2列目および4列目)の画素において転送トランジスタ202がオンとされる。これによって、偶数列の画素において電荷がPD201からFD203に転送される。
時刻t12において、転送パルスpTX2およびpTX4がLレベルとされて、偶数列の画素において転送トランジスタ202がオフとされる。その後、時刻t13において、選択パルスpSEL1〜pSEL4がHレベルとされて、全ての列における画素の行選択トランジスタ205がオンとされる。そして、時刻t14において、出力パルスpSIG1〜pSIG4がHレベルとされて、全ての垂直出力線207の出力線トランジスタ208がオンとされる。
これによって、全ての列においてFD203に蓄積された電荷が画素SF206で電圧信号(アナログ電気信号)に変換されて垂直出力線207に出力される。
その後、時刻t15および時刻t16においてそれぞれ選択パルスpSEL1〜pSEL4および出力パルスpSIG1〜pSIG4がLレベルとされて、出力線トランジスタ208および行選択トランジスタ205がオフとされる。
これによって、偶数列の画素から画素信号が読み出され、奇数列の画素からノイズ信号が読み出されることになる。
図5は、図4で説明した画素読み出しで得られた画素信号における横筋ノイズの検出を説明するための図である。そして、図5(a)は図1に示す撮像素子に結像した被写体像を示す図であり、図5(b)は図5(a)に示す被写体像が結像した際の奇数列の画素信号読み出しと横筋ノイズの検出を示す図である。そして、図5(c)は図5(a)に示す被写体像が結像した際の偶数列の画素信号読み出しと横筋ノイズの検出を示す図である。
いま、制御部121は、図5(a)に示す被写体像401を図4で説明した画素読み出し制御によって読み出す。ここでは、まず、制御部121は奇数列の画素から画素信号を読み出して、図5(b)に示す画像402(第1の画像、つまり、デジタル信号)が画像処理部120に送られたものとする(第1の読み出し処理)。
続いて、制御部121は偶数列の画素から画素信号を読み出して、図5(c)に示す画像405(第2の画像)が画像処理部120に送られたものとする(第2の読み出し処理)。
ここで、画像402における横筋ノイズの検出について説明する。まず、画像処理部120は画像402においてノイズ信号から行方向における信号の変動量を求める。ここでは、偶数列の画素から出力されるノイズ信号を並べると、図5(b)に示すノイズ信号403が得られる。そして、画像処理部120は、ノイズ信号403の信号値を行毎に平均して平均値を得て、列方向に沿ってプロットして行毎の信号変動量404を得る。
ここで、画像処理部120には第1の閾値th1および第2の閾値th2が設定されており(th1<th2)、信号変動量404が第1の閾値th未満であるか又は第2の閾値th2を超えると、画像処理部120はその行に横筋ノイズが発生したもの判定する。
同様にして、奇数列の画素から出力されるノイズ信号を並べると、図5(c)に示すノイズ信号406が得られる。そして、画像処理部120はノイズ信号406の信号値を行毎に平均して平均値を得て、列方向に沿ってプロットして、行毎の信号変動量407を得る。ここで、信号変動量407が第1の閾値th未満であるか又は第2の閾値th2を超えると、画像処理部120はその行に横筋ノイズが発生したものする。
続いて、上述のようにして検出された横筋ノイズの補正について説明する。
図6は、図5で説明した手法によって検出された横筋ノイズの補正を説明するための図である。そして、図6(a)は奇数列の画素信号読み出しと横筋ノイズの検出を示す図であり、図6(b)は偶数列の画素信号読み出しと横筋ノイズの検出を示す図である。また、図6(c)は図6(a)に示す画像において横筋ノイズを補正した後の画像を示す図であり、図6(d)は図6(b)に示す画像において横筋ノイズを補正した後の画像を示す図である。さらに、図6(e)は図6(c)および図6(d)に示す画像を合成した後の画像を示す図である。
図5に関連して説明したようにして、画像処理部120は画像501(奇数列の読み出しによって得られた画像)においてノイズ信号から行方向における信号変動量502を求める。そして、画像処理部120は信号変動量502が第1の閾値th未満であるか又は第2の閾値th2を超えた位置(つまり、画素の位置)の変動量A〜Dとして得る。
同様にして、画像処理部120は画像504(偶数列の読み出しによって得られた画像)においてノイズ信号から行方向における信号変動量505を求める。そして、画像処理部120は信号変動量505が第1の閾値th未満であるか又は第2の閾値th2を超えた位置(つまり、画素の位置)の変動量E〜Gを得る。なお、信号変動量とは正常な信号値と横筋ノイズの影響を受けた信号値との差分をいう。
続いて、画像処理部120は画像501における横筋ノイズを補正するため、変動量A〜Dを、当該変動量A〜Dを得た位置と同一の行の信号値から減算処理して画像503(第1の補正画像)を得る。
同様にして、画像処理部120は画像505における横筋ノイズを補正するため、変動量E〜Gを、当該変動量E〜Gを得た位置と同一の行の信号値から減算処理して画像506(第2の補正画像)を得る。
その後、画像処理部120は画像503および506において画素値を画素配列の順に並び変えて、つまり、画像503および506を合成して横筋ノイズが補正された画像507を得る。そして、画像処理部120は当該画像507(ノイズ補正画像)を画像データとして出力する。
ここで、図1に示す撮像素子を備えるデジタルカメラなどの撮像装置によって被写体を撮影する際の撮影処理について説明する。なお、ここでは、図1に示す画像処理部120および制御部121は撮像装置に備えられているものとする。
図7は、図1に示す撮像素子を備える撮像装置で行われる撮影処理の一例を説明するためのフローチャートチャートである。なお、図示のフローチャートに係る処理は、制御部121の制御下で行われる。
図示はしないが、撮像装置は撮影レンズユニット(つまり、光学系)およびメカニカルシャッタ(メカシャッタ)を備えており、当該撮影レンズユニットには、例えば、ズームレンズおよびフォーカスレンズが備えられている。
撮影が開始されると、制御部121はメカシャッタを開いて、露光を開始する(ステップS601)。これによって、撮影レンズユニットを介して光学像(被写体像)が撮像素子に結像する。
その後、制御部121はメカシャッタを閉じて(ステップS602)、水平レジスタ102および垂直レジスタ107を制御して信号読み出し(画素読み出し)処理を開始する(ステップS603)。
前述したように、制御部121はまず奇数列の画像の読み出しを行う(ステップS604)。この読み出しによって、ADC106から奇数列に係るデジタル信号が画像処理部120に与えられる。そして、前述のように、画像処理部120は奇数列について横筋ノイズの補正処理を行う(ステップS605:奇数列補正処理)。
続いて、制御部121は偶数列の画像の読み出しを行う(ステップS606)。この読み出しによって、ADC106から偶数列に係るデジタル信号が画像処理部120に与えられる。そして、画像処理部120は偶数列について横筋ノイズの補正処理を行う(ステップS607:偶数列補正処理)。
ステップS607の処理の後、画像処理部120は、前述したようにして、奇数列および偶数列の画像を合成処理して画像データを出力する。そして、制御部121は撮影処理を終了する。
なお、図7に示す撮影処理は撮影の都度行うが、制御部121は横筋ノイズが特に目立つ高感度撮影の際(つまり、感度が予め定められた感度以上の撮影の際)に図7に示す撮影処理を行うようにしてもよい。
このように、本発明の実施の形態では、奇数列および偶数列の画素を順次読み出して、当該奇数列および偶数列の画像における横筋ノイズの変動量(つまり、レベル)が所定の閾値範囲から外れると、当該閾値範囲を外れた画素位置に対応する変動量に応じて同一の行の信号値(画素値)を補正した後、奇数列および偶数列の画像を合成する。これによって、精度よく横筋ノイズを検出して補正を行うことができる結果、特に高感度撮影の際においても良好な画質の画像を得ることができる。
上述の説明から明らかなように、図1に示す例では、制御部121が読み出し手段および制御手段として機能し、画像処理部120が補正手段および合成手段として機能する。また、図1に示す例では、制御部121および画像処理部120が画像処理装置を構成する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を画像処理装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを画像処理装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
上記の制御方法および制御プログラムの各々は、少なくとも読み出しステップ、補正ステップ、および合成処理ステップを有している。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。つまり、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種の記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101 画素部
102 画素
103 水平レジスタ
105 垂直出力線
106 A/Dコンバータ(ADC)
107 垂直レジスタ
120 画像処理部
121 制御部

Claims (8)

  1. 2次元マトリックス状に配列された複数の画素を備える撮像素子から読み出された画像についてノイズ補正処理を行ってノイズ補正画像を得る画像処理装置であって、
    予め定められた列において前記画素から画素信号を読み出すとともに、前記予め定められた列を除く他の列において前記画素からノイズ信号を読み出して第1の画像を得て、さらに、前記予め定められた列において前記画素からノイズ信号を読み出すとともに、前記列を除く他の列において前記画素から画素信号を読み出して第2の画像を得る読み出し手段と、
    前記第1の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて前記第1の画像を補正して第1の補正画像を得るとともに、前記第2の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて前記第2の画像を補正して第2の補正画像を得る補正手段と、
    前記第1の補正画像および前記第2の補正画像を合成して前記ノイズ補正画像とする合成処理手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正手段は、前記第1の画像および前記第2の画像の各々において前記ノイズ信号の変動量が予め定められた閾値範囲を外れた際に横筋ノイズが生じたと判定して、前記閾値範囲を外れた変動量を得た画素の位置と同一の行における画素信号から前記変動量を減算処理して、前記第1の補正画像および前記第2の補正画像を得ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記予め定められた列は奇数列であり、前記他の列は偶数列であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画素の各々は、光に応じた電荷を発生する光電変換素子と、前記光電変換素子から前記電荷蓄積部に前記電荷を転送する転送スイッチと、前記電荷蓄積部をリセット電位とするリセットスイッチと、前記光電変換素子で発生した電荷を蓄積する電荷蓄積部と、前記電荷蓄積部に蓄積された電荷を電圧信号として出力する出力手段とを有し、
    前記読み出し手段は、前記予め定められた列の画素において前記転送スイッチをオンとした後、全ての列の画素において前記出力手段をオンとして前記第1の画像を得る第1の読み出し処理と、前記リセットスイッチによって前記電荷蓄積部をリセット電位とし、前記他の列の画素において前記転送スイッチをオンとした後、全ての列の画素について前記出力手段をオンとして前記第2の画像を得る第2の読み出し処理を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 2次元マトリックス状に配列された複数の画素を備える撮像素子と、
    前記撮像素子に光学像を結像するための光学系と、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置とを有し、
    前記画像処理装置の出力であるノイズ補正画像を画像データとして出力することを特徴とする撮像装置。
  6. 予め定められた感度以上の高感度である場合に、前記読み出し手段を制御して前記第1の画像および前記第2の画像を得る制御手段を有することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 2次元マトリックス状に配列された複数の画素を備える撮像素子から読み出された画像についてノイズ補正処理を行ってノイズ補正画像を得る画像処理装置の制御方法であって、
    予め定められた列において前記画素から画素信号を読み出すとともに、前記予め定められた列を除く他の列において前記画素からノイズ信号を読み出して第1の画像を得て、さらに、前記予め定められた列において前記画素からノイズ信号を読み出すとともに、前記列を除く他の列において前記画素から画素信号を読み出して第2の画像を得る読み出しステップと、
    前記第1の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて前記第1の画像を補正して第1の補正画像を得るとともに、前記第2の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて前記第2の画像を補正して第2の補正画像を得る補正ステップと、
    前記第1の補正画像および前記第2の補正画像を合成して前記ノイズ補正画像とする合成処理ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  8. 2次元マトリックス状に配列された複数の画素を備える撮像素子から読み出された画像についてノイズ補正処理を行ってノイズ補正画像を得る画像処理装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記画像処理装置が備えるコンピュータに、
    予め定められた列において前記画素から画素信号を読み出すとともに、前記予め定められた列を除く他の列において前記画素からノイズ信号を読み出して第1の画像を得て、さらに、前記予め定められた列において前記画素からノイズ信号を読み出すとともに、前記列を除く他の列において前記画素から画素信号を読み出して第2の画像を得る読み出しステップと、
    前記第1の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて前記第1の画像を補正して第1の補正画像を得るとともに、前記第2の画像におけるノイズ信号の変動量に応じて前記第2の画像を補正して第2の補正画像を得る補正ステップと、
    前記第1の補正画像および前記第2の補正画像を合成して前記ノイズ補正画像とする合成処理ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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