JP6223267B2 - 固体撮像素子及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像素子及び撮像装置に関する。
従来からデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置に用いられる固体撮像素子には、シャッター速度やフレームレートの向上の為に高速駆動が求められている。しかし、高速駆動を行わせることにより駆動電流が増加すると熱の発生も増加する。そのために、熱による固体撮像素子の画質への影響を低減するために低消費電力化も同時に求められている。
近年、列並列型アナログデジタル(AD)変換方式の固体撮像素子が広く普及している。列並列型AD変換方式の固体撮像素子は、撮像素子内で行単位でのAD変換を行うので、高速出力が可能となる。
AD変換方式のひとつとして、シングルスロープ方式と呼ばれる方法が知られている。シングルスロープ方式のAD変換器では、比較器の一方の入力に画素信号を入力し、他方の入力に参照信号として時間に応じた電圧、例えばランプ波形を入力する。比較器は、入力された画素信号と参照信号とを比較し、画素信号を参照信号のレベルが一致すると、その出力が反転する。カウンタは、比較器が画素信号と参照信号の比較を開始してから、比較器の出力が反転するまでの時間をカウントし、カウント値をデジタル信号として出力する。
特許文献1では、行単位でAD変換を行う場合に、AD変換を行ったフレームの同一行や同一フレームの前の行の画素信号の値から次の読出し行の信号の値を予測し、参照信号を予測した信号の値と近い値に変更する技術が開示されている。一方で、各画素にMOSトランジスタを増幅素子として設けた固体撮像装置において、増幅素子の画素ごとのばらつきが固定パターンノイズとなる問題が知られている。
これに対し、まず、各画素のフローティングディフュージョン(以下、FD)をリセットした状態での暗出力を求める。次に、光信号をフォトダイオード(以下、PD)からFDへ転送した状態の明出力を求め、暗出力との差分を求めることで、この固定パターンノイズを補正する補正方法が知られている。例えば、特許文献2では、スロープ方式のAD変換回路のカウンタ部において、最初にリセット成分をダウンカウントした後、画素信号のアップカウントを行うことでAD変換を行う方法が開示されている。
特開2010−56707号公報 特開2005−303648号公報
しかしながら、特許文献1に開示された様に、例えば前のフレームの同一行の信号値から次の読出し行の信号値を予測する場合、次の読み出し行の信号を時間的に異なる画素信号から予測することになる。そのため、高速に動く被写体の場合は前のフレームの同一行と読み出し行とでは信号値が異なる可能性が高いので、予測が外れることが発生する。また、同一フレームの前の行の信号値から読出し行の信号値を予測する場合には、次の読み出し行の信号を空間的に異なる画素から予測することになるため、この場合も予測が外れることが発生する。
一方、特許文献2に開示されたAD変換方式では、リセット成分に相当する値をダウンカウントしてから、画素信号のAD変換を行うので、有効な信号を得るために余分なカウントをする必要がある。そのために、カウント数が増えるので消費電力が増える。
本発明は、AD変換に要する時間の短縮と消費電力の低減に有利な固体撮像素子を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像素子は、光電変換部と、フローティングディフュージョン部と、前記光電変換部が生成した電荷を前記フローティングディフュージョン部へ転送する転送部と、前記フローティングディフュージョン部をリセットするリセット部と、画素を選択する選択部とを各々が備える複数の画素と、前記複数の画素の各々から出力されるアナログ信号を時間の経過とともに電圧が変化する参照信号と比較することによって前記アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器とを有し、前記アナログデジタル変換器は、前記複数の画素の列毎に設けられ、前記アナログデジタル変換器により前記複数の画素の各々において前記光電変換部が生成した電荷が前記フローティングディフュージョン部に転送された状態で出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する際に、前記複数の画素の各々における前記フローティングディフュージョン部がリセットされた状態でデジタル信号に変換された際の電圧から前記参照信号の生成を開始し、前記複数の画素の各々における前記フローティングディフュージョン部がリセットされた状態で変換されたデジタル信号は、前記列毎に設けられた前記アナログデジタル変換器がアナログデジタル変換をするときに、最も早くデジタル信号を出力するアナログデジタル変換器から得られる信号であることを特徴とする。
本発明によれば、AD変換に要する時間の短縮と消費電力の低減に有利な固体撮像素子を提供することができる。
実施例1に係る固体撮像素子の概略図。 実施例1に係る画素の等価回路図。 実施例1に係る読み出し動作のタイミングチャート。 実施例1に係る固体撮像装置の概略図。 実施例2に係る固体撮像素子の概略図。 実施例2に係る読み出し動作のタイミングチャート。 実施例3係る固体撮像素子の概略図。 実施例3に係る読み出し動作のタイミングチャート。
以下に、本発明の実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
[実施例1]
<1.固体撮像素子の構成>
本発明の実施例1に係る固体撮像素子の構成について説明する。図1は、固体撮像素子の構成を示すブロック図である。複数の画素101が行列状に配置されて画素部を形成している。画素101の構成については後述する。複数の画素の列毎にアナログデジタル変換器(AD変換器)が設けられている。AD変換器は、時間に応じて変化するランプ電圧などの参照信号と、画素からの信号を比較する比較器104とカウンタ107を有する。比較器04は、参照信号と画素の信号を比較して、その大小関係に応じて出力信号を反転する。カウンタ107はクロックをカウントし、比較器104の出力により動作を制御される。比較器104が入力信号の比較を開始する時点でカウンタも動作を開始し、比較器104が出力を反転するとカウントを停止する。この間にカウントされたカウント値が、画素の信号(アナログ信号)に対応するデジタル信号となる。以下、図に沿って説明する。
画素101の信号は、垂直出力線102から出力される。垂直出力線102に出力された画素信号は、アンプ103で増幅されて比較電圧Vlineとして、列毎に設けられた比較部である比較器104の2つの入力の一方へ入力される。アンプ103は、低ノイズの観点から利得のあるゲインアンプを設けることがよいが、必ずしも必要ではない。
カウンタ105、デジタルアナログ変換器(DA変換器)106及び付属する回路により、時間に応じた電圧を有する参照電圧Vrampを発生する参照信号生成部を構成する。カウンタ105には基準クロックCLKが入力され、カウンタ105は、入力された基準クロックCLKの数をカウントする。ここで、カウンタ105は、ダウンカウント動作するnビットのカウンタとして機能する。カウンタ105がカウントしたカウント値をCrampとする。DA変換器106にデジタル信号としてカウント値Crampが入力され、DA変換器106は、カウント値Crampに対応した電圧(アナログ信号)を発生する。参照信号生成部で発生された電圧はローパスフィルタなどで処理されて、カウント値Crampに応じた参照電圧Vrampとして、各列に配置されている比較器104の他方の入力へ参照信号として入力される。
AD変換器の一部である比較器104は、入力された比較電圧Vlineと参照電圧Vrampとの大小関係を比較し、比較電圧Vlineの電圧と参照電圧Vrampが一致するタイミングで出力信号を反転する。比較器104の出力には、カウンタ107が接続されている。カウンタ107は、nビットのカウンタであり、カウンタ105と同様に基準クロックCLKが入力されている。カウンタ107は、入力される基準クロックCLKの数を時間と共にアップカウントする。カウンタ107は、比較器104が比較電圧Vlineと参照電圧Vrampの比較を開始したタイミングでカウント動作をスタートし、比較器104の出力が反転したタイミングで、カウント値を保持する。以上のようにして比較電圧Vlineのアナログデジタル変換(AD変換)が行われる。
各列の比較器104の出力は、NOR回路108に接続されている。各列の比較器104の内、少なくとも一つの比較器104の出力が反転し、Lレベルの出力がNOR回路108に入力されると、NOR回路108の出力はHレベルとなる。デジタルメモリ109には、NOR回路108の出力が入力される。デジタルメモリ109とカウンタ105は接続されている。カウンタ105のカウント値はデジタルメモリ109へ供給されて記憶される。
デジタルメモリ109に記憶されたカウント値はカウンタ105へ供給されて、カウンタ105にセットされる。デジタルメモリ109に入力されるパルスPSTは、後述するリセットレベルのAD変換を行う期間、Hレベルになる信号である。デジタルメモリ109は、パルスPSTとNOR回路108の出力に応じて、次の動作を行う。デジタルメモリ109はパルスPSTがHレベルの期間において、NOR回路108からHレベルの出力が発生すると、その立ち上がりをトリガとして、カウンタ105が発生するカウント値Crampを記憶する。次に、デジタルメモリ109はパルスPSTの立ち下がりを検出すると、その立ち下がりをトリガとして、記憶したカウント値Crampの値をカウンタ105にセットする。
NOR回路108の出力が入力されるカウンタ110はnビットのカウンタであり、カウンタ105,107に入力される基準クロックと同じクロックCLKが入力されてアップカウンタ動作を行っている。カウンタ110はパルスPSTがHレベルの期間、比較電圧Vlineと参照電圧Vrampの比較が開始されたタイミングでカウント動作をスタートする。カウンタ110のカウント動作は、NOR回路108の出力の立ち上がりをトリガとして停止し、カウンタ110はそのタイミングでのカウント値を保持する。カウンタ110とカウンタ107は、比較電圧Vlineと参照電圧Vrampの比較が開始されたタイミングでカウント動作をスタートし基準クロックCLKの数をアップカウントする。
水平転送回路111は、水平転送パルスPHを出力して、水平転送スイッチ112を制御することにより、順次カウンタ107に保持したデジタル値を出力端子OUT1に出力する。また、水平転送回路111がメモリ転送パルスPHMを出力して、メモリ転送スイッチ113を制御することにより、カウンタ110に保持されたカウント値は出力端子OUT2へ出力される。
<2.画素の構成>
次に、画素の概略について図2により説明する。本実施例の画素は、フォトダイオード(PD)とMOSトランジスタとフローティングディフュージョン(FD)を含んでいる。PDは、光電変換部として動作する光電変換素子であり、入射される光を電荷に変換する。PDで変換された電荷は、転送部の転送MOSトランジスタ201を介してFDに転送され、一時的に蓄積される。
転送MOSトランジスタ201は転送パルスPTXによって制御され、PDで生じた電荷をFDに転送する。FDは、転送された電荷を電圧へ変換する電荷電圧変換部である。FDは、増幅MOSトランジスタ204のゲートに接続されている。増幅MOSトランジスタ204のソースは選択MOSトランジスタ205を介して垂直出力線102に接続され、図示しない定電流源と共にソースフォロワアンプを形成する。リセットMOSトランジスタ203はリセットパルスPRESによって制御され、FDの電圧をリセットするリセット部である。
増幅MOSトランジスタ204は、FDの電圧に応じた電圧信号を、選択MOSトランジスタ205を介して垂直出力線102へ出力する。選択MOSトランジスタ205は、行列状に配置された画素から信号を読み出す行を選択する選択部である。選択MOSトランジスタ205は、セレクトパルスPSELによってオン・オフが制御される。選択トランジスタ205がオンになると増幅MOSトランジスタ204のソースが垂直出力線102と接続されて、FDから増幅MOSトランジスタ205へ提供される電圧が垂直出力線102へ出力される。
ここで、リセット部によりリセットされたFDの信号をリセット信号Nとする。また、PDで光電変換により得られ、FDへ転送される信号を光信号Sとして以下に説明する。
<3.信号の読み出し>
次に、上述の構成の画素を備え、列並列AD変換が可能な固体撮像素子において、画素からリセット信号N及び光信号Sの読み出しを行う際の画素の駆動方法を説明する。以下、リセット信号Nに光信号Sを加算した信号を画素信号N+Sと表す。図3は、信号読出し動作を行う際のタイミングチャートである。
<3―1.リセット信号読み出し>
まず、図3のタイミングチャートを用いて、リセット信号Nの読み出しについて説明する。露光期間が終了すると、時刻t301で任意の選択された行の選択パルスPSELがHレベルとなり、選択された行の選択MOSトランジスタ205がオンになる。そして、FDからの信号が増幅MOSトランジスタ204で増幅されて各列の垂直出力線102に接続される。時刻t303からt305までの期間にリセット信号NのAD変換が行われる。
リセット信号NのAD変換に先立ち、カウンタ107のカウント値は、初期値(通常0)にリセットされる。時刻t302からt303の期間にリセットパルスPRESがHレベルとなり、FDのリセットが行われ、FDがリセットされた状態になる。FDのリセットされた電圧はアンプ103を介して比較器104へ提供される。比較器104へ提供される比較電圧Vlineはリセット信号Nに応じた電圧となる。
リセット信号NのAD変換を行う、時刻t303からt305までの期間、パルスPSTはHレベルとなる。時刻t303からt305の期間に、DA変換器106から参照電圧Vrampが出力される。カウンタ107は、参照電圧Vrampが出力されて、比較器104が比較動作を開始した時刻t303から比較電圧Vlineが参照電圧Vrampと一致する時刻t304までの期間、基準クロックCLKをカウントする。パルスAcntがHレベルの間、カウンタ107がカウント動作を行う。
時刻t304で比較電圧Vlineが参照電圧Vrampと一致することにより比較器104が反転信号を出力することに応じて、NOR回路108の出力パルスPnorが立ち上がる。その立ち上がりエッジを検出したタイミングでデジタルメモリ109に、カウンタ105のカウント値Crampが記憶され、カウンタ110には時刻t304でのカウント値Mが保持される。
以上の処理により、最も早く反転した比較器104に入力されたリセットレベルの値がカウンタ110に設定される。また、そのときの参照電圧Vrampの値に対応するカウンタ105のカウント値がデジタルメモリ109に記憶される。
その後、参照電圧Vrampは、時刻t305まで変化し続けており、各列の比較器104が反転出力を出力した時点で、各列の画素のリセットレベルをAD変換した値Nが各列のカウンタ107に保持される。時刻t305で参照電圧Vrampが所定の電圧になると同時にパルスPSTが立ち下ることで、デジタルメモリ109で記憶された値Mがカウンタ105にセットされる。参照電圧Vrampの電圧は、カウンタ105にセットされた値Mに対応した電圧とされる。
水平転送回路111が出力する水平転送パルスPHによってスイッチ112が制御されて、各列のカウンタ107に保持されたリセット信号Nの値は順次、出力端子OUT1からリセットレベルのデジタル信号として出力される。また、メモリ転送パルスPHMによってカウンタ110に保持されている値Mが出力端子OUT2から出力される。
<3―2.光信号読み出し>
次に、光信号Sの読み出しについて説明する。各列のカウンタ107からリセット信号NをAD変換した値を出力し終えた後、時刻t307から光信号SのAD変換が開始される。光信号SのAD変換に先立ち、カウンタ107がカウント動作を開始するより前(ここでは、時刻t307より前)に、カウンタ107のカウント値は初期値(通常0)にリセットされる。時刻t306からt307の期間に転送パルスPTXがHレベルとなり、PDから光信号Sが、すでにリセット信号Nの電圧が保持されているFDに転送されてリセット信号Nに加算される。FDの電圧は、リセット信号Nと画素からの光信号Sが加算された状態になる。リセット信号Nの電圧と光信号Sの電圧を加算した画素信号N+Sの電圧は、比較電圧Vlineとして垂直出力線102を介して比較器104へ入力される。
時刻t305で参照電圧Vrampが所定の電圧になると同時にパルスPSTが立ち下るタイミングで、デジタルメモリ109に記憶した値Mがカウンタ105に設定されている。したがって、画素信号N+SのAD変換を行うのに先だって、参照電圧Vrampの初期電圧は、カウンタ105の値Mに対応したオフセット電圧Voffsetに変更されている。次いで、時刻t307からt309の期間に、DA変換器106から、値Mに対応したオフセット電圧Voffsetを初期値としたランプ波形の出力が開始され、画素信号N+SのAD変換が行われる。
時刻t307から時間と共に変化する参照電圧Vrampが出力される。参照電圧Vrampの開始電圧は、デジタルメモリ109に保持された値M、すなわち、ある行で最初に比較器104の出力が反転した列のリセット信号Nに相当するオフセット電圧Voffsetとなっている。したがって、参照電圧Vrampの開始電圧と比較電圧Vlineの差は光信号S分にほぼ相当する。この差に相当する電圧分だけカウンタ107は動作することになる。各列のリセット信号Nの値と値Mとの差は後で補正すればよい。
カウンタ107は、時刻t307から比較電圧Vlineが参照電圧Vrampと一致する時刻t308までの間、カウント動作を行う。時刻t308で比較器104が出力信号を反転すると、カウンタ107はカウント動作を停止する。時刻t309で参照電圧Vrampが所定の電圧になると、参照電圧Vrampは初期値にリセットされる。水平転送回路111が出力する水平転送パルスPHによって、各列のカウンタ107に保持されたカウント値の出力端子OUT1への出力が開始され、全ての列のカウンタから画素信号が出力されて、選択行の信号読み出しが終了となる。
<4.出力の補正>
次に、図4に基づいて、上記で説明した撮像素子を撮像装置に適用した場合の一実施例について詳述する。その後、画素信号のデジタル値を補正する方法を説明する。撮像装置はレンズなどの光学系や全体を制御する全体制御・演算部、メモリ部などを有する。
図4において、被写体の光学像は、撮像装置のレンズ部401に入射して撮像素子405に結像される。レンズ部401は、レンズ駆動装置402によってズーム制御、フォーカス制御、絞り制御などが行われる。メカニカルシャッター403は、シャッター制御装置404によってシャッターの開閉や速度の制御が行われる。
撮像素子405は、レンズ部401により結像された被写体からの光学像を電気信号に変換して画像信号として取り込む。本実施例では、上述したようにAD変換機能なども有している。撮像信号処理回路406は、撮像素子405から出力される画像信号に各種の補正を行ったり、データを圧縮したりする回路である。図1における撮像素子の出力端子OUT1及びOUT2とは、撮像信号処理回路406へと接続される。タイミング発生回路407は、撮像素子405および撮像信号処理回路406を駆動するための各種タイミング信号を出力する。全体制御・演算部409は、各種演算と撮像装置全体を制御する。メモリ部408は、画像データを一時的に記憶する。記録媒体制御インターフェース(I/F)部410は、記録媒体に画像データを記録したり、記録媒体から画像データの読み出しを行う。着脱可能な記録媒体411は、画像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等からなる。表示部412は、各種情報や撮影画像を表示する。
次に、前述の構成における撮像時の撮像装置の動作について説明する。メイン電源がオンされるとコントロール系の電源がオンし、更に撮像信号処理回路406などの撮像系回路の電源がオンされる。図示しないレリーズボタンが押されると、全体制御・演算部409は、測距装置414から出力された信号をもとに、被写体までの距離を演算する。その後、レンズ駆動装置402によりレンズ部401を駆動して合焦か否かを判断し、合焦していないと判断した時は、再びレンズ部401を駆動し測距を行う。
合焦が確認されると、撮像動作が開始される。そして、撮像動作が終了すると、撮像素子405から出力された画像信号は撮影信号処理回路406で後述する撮像素子出力の補正演算や画像処理をされ、全体制御・演算部409によりメモリ部408に書き込まれる。メモリ部408に蓄積された画像データは、全体制御・演算部409の制御により記録媒体制御I/F部410を通り、半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体411に記録される。また、図示しない外部I/F部を介して直接コンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
次に、アナログデジタル変換された画素信号に含まれる各列のリセット信号Nの値と値Mとの差の補正を撮影信号処理回路406により行う方法について説明する。撮像素子405の出力端子OUT1から各画素のリセット信号Nと光信号Sを含む信号が撮影信号処理回路406に入力される。
また、撮像素子の出力端子OUT2から値Mが撮影信号処理回路406に入力される。値Mは、選択された行の各画素から読み出されるリセット信号Nのうちの最小値に相当する値であり、選択された行におけるすべての画素に対して、参照電圧Vrampを設定するときに共通に用いられている。出力端子OUT1から出力される信号をリセット信号N、光信号S、及び値Mを使って表すと、出力端子OUT1からは信号N+S−Mが出力される。
よって、光信号Sを読み出したときに出力端子OUT1から出力される信号N+S−Mに出力端子OUT2から出力される値Mを加算し、さらに、出力端子OUT1から出力されるリセット信号Nを減算することで、光信号Sを求めることができる。
本実施例によれば、画素信号N+SをAD変換する際に、カウンタ105の初期値は、選択行から読み出されるリセット信号Nの最小値に相当する値Mになっている。したがって、画素信号をAD変換する際、参照電圧Vrampの電圧を値Mの電圧分だけオフセットできるのでカウント動作を減らすことができ、低消費電力化が可能となる。又、画素信号をAD変換する際の参照電圧Vrampの開始電圧は、値Mの分だけオフセットされた電圧とすることができるので、AD変換時間を短縮できる。
[実施例2]
実施例1では、各信号を撮影信号処理回路406へ出力し、撮影信号処理回路406で補正を行うことで、画像信号を得ている。本実施例では、補正を行う補正部を撮像素子の内部に設ける例を説明する。具体的には、列毎に信号を保持可能なメモリと差分回路を備え、画像信号の補正処理の一部を撮像素子内部で行う。以下に具体的な構成とタイミングについて説明する。
図5は、実施例2の固体撮像素子の構成を示すブロック図である。本実施例は、図1で説明した構成に加えて、各列のカウンタ107の値を記憶するメモリ501,502を備える。また、メモリ501,502に記憶したデータを差分回路509へ列毎に選択して出力するためのスイッチ504,505を各列に設ける。メモリ501,502は、それぞれリセット信号Nを読み出したときのカウンタ107のカウント値と、光信号Sを読み出したときに得られる信号N+S−Mのカウンタ107のカウント値を記憶する。
スイッチ504,505は、水平転送回路111から出力される水平転送パルスPH1,PH2によって制御される。メモリ501は、スイッチ504を介して水平転送線508に接続され、メモリ502は、スイッチ505を介して水平転送線507に接続される。水平転送線507,508は、2つの入力信号の差分を計算する差分回路509の入力端に接続され、差分回路509の出力端は、出力端子OUT1に接続される。したがって、差分回路509は、メモリ501とメモリ502から入力される2つのデジタル信号の差分を出力端子OUT1へ出力する。
次に、図6は、実施例2における信号読出し動作を行う際のタイミングチャートである。図6は、図3と同様に画素信号をAD変換する際に、選択行の中で最も早く比較器が反転信号を出力した列の動作を示している。図3と同様の動作を行う箇所についての説明は省略する。
まず、リセット信号Nの読み出しについて説明する。リセットパルスPRESによるFDのリセット後、比較電圧Vlineとしてリセット信号Nの電圧が表れる。参照電圧Vrampが出力され、時刻t604において、比較電圧Vlineが参照電圧Vrampと一致すると、比較器104が反転信号を出力する。このとき、実施例1と同様に、NOR回路108の出力パルスPnorによって最初に反転した比較器104の出力を検出し、そのときの参照電圧Vrampに対応する値Mがカウンタ110にセットされる。また、カウンタ105の値がデジタルメモリ109に記憶される。その後、参照電圧Vrampは、時刻t605まで変化を続け、その間に比較器104の出力が反転すると、そのときのカウンタ107のカウント値が各列のリセット信号NのAD変換値として各列のメモリ501に記憶される。
次に、光信号Sの読み出しについて説明する。転送パルスPTXがHレベルになると、転送トランジスタPTXがオンとなって光信号に相当するPDの電荷がFDに転送される。参照電圧Vrampは、デジタルメモリ109に設定された値Mに対応するオフセット電圧Voffsetを初期電圧として発生される。時刻t608において、比較電圧Vlineが参照電圧Vrampと一致すると、比較器104が反転信号を出力する。その際のカウンタ107のカウント値が、光信号Sを読み出したときに得られる信号N+S−MのAD変換値として各列のメモリ502に記憶される。
時刻t609で水平転送回路111が出力する水平転送パルスPH1,2によって各列のスイッチ504,505が制御される。スイッチ504,505を介してメモリ501に記憶されたリセット信号Nとメモリ502に記憶された光信号Sを読み出したときに得られる信号N+S−Mが列毎に差分回路509に転送される。差分回路509によって、メモリ502に記憶された信号N+S−Mからメモリ501に記憶されたリセット信号Nを減算した値が出力端子OUT1から撮像信号処理回路へ出力される。また、水平転送回路111が出力するメモリ転送パルスPHMによってカウンタ110に格納された値Mが出力端子OUT2から撮像信号処理回路406へ出力される。
ここで、出力端子OUT1から出力される差分回路509の出力である差分信号は、合成信号N+S−Mからリセット信号Nを減じた信号S−Mである。撮像信号処理回路406は、出力端子OUT1から出力される差分信号S−Mに出力端子OUT2から出力される信号Mを加算することによって、光信号Sを得ることができる。本実施例では、撮像信号処理回路406での補正処理を簡単にできる。更に、撮像素子の内部に差分信号S−Mに信号Mを加算する演算手段を設けて加算演算を行い、画像信号を出力する構成としてもよい。
撮像素子の内部に列毎に信号を記憶可能なメモリと差分回路を備えることにより、撮像素子の内部で列毎に画素信号の補正処理ができるので、撮像素子外部の演算を簡単にできる。さらに、撮像素子の内部で値Mの差分の補正を列毎に行う構成とすれば、高速に信号を出力できると共に撮像信号処理回路の負担をさらに軽減することができる。
なお、実施例1及び2では、リセット信号Nの信号値に対して光信号Sの信号値が大きいことを前提として、光信号SをAD変換する際の参照電圧Vrampの開始電圧をリセット信号Nのうちで最小の値に相当する電圧とした。しかし、光信号Sにランダムノイズがのって、リセット信号Nより画素信号の方が小さくなってしまい、AD変換が適切に行えない場合が考えられる。ランダムノイズが大きい場合には、光信号SをAD変換する際に、カウンタ105の初期値を、予想されるランダムノイズに相当する分だけ値Mに対してさらにオフセットさせてもよい。又、アンプ103のアナログゲインに応じてランダムノイズも変化する為、アナログゲインに応じてオフセット量を変える構成としてもよい。このときは、アンプ103のゲインが大きいときはランダムノイズの影響が大きいので、オフセット電圧を値Mに対応する電圧よりゲインに応じて小さい値にすることもできる。また、ゲインや温度に応じて、リセット電圧を所定の固定値に切り換えて設定することも、誤ったAD変換を回避するのに有利である。
[実施例3]
実施例1及び実施例2では、リセット信号NをAD変換する際に、選択行の中で最も早く比較器104の出力が反転したタイミングで得られたカウンタ105の値Mを、光信号SをAD変換する際の参照電圧Vrampの開始電圧とした。これによって、参照電圧Vrampの開始電圧を値Mの分だけオフセットされたオフセット電圧Voffsetとした。実施例1及び2のように、行毎に参照電圧Vrampの開始電圧を共通なオフセット電圧Voffsetにすることに代えて、画素毎に参照電圧Vrampの開始電圧を決めてもよい。実施例3では、画素毎のリセット信号に応じて、光信号SをAD変換する際の参照電圧Vrampの開始電圧を決める構成を説明する。
<1.固体撮像素子構成>
本発明の実施例3に係る固体撮像素子の構成について説明する。図7は、本実施例に係る固体撮像素子の構成を示すブロック図である。実施例1の図1と同じ構成には同じ参照番号を付与し、説明は省略する。
行列状に配置されている複数の画素101の信号は、垂直出力線102からアンプ103を介して列毎に列回路800に出力される。列回路800は、比較器801、カウンタ802、電圧を記憶するメモリ803、加算器804を備える。比較器801の入力の一端には、垂直出力線102に出力されてアンプ103で増幅された画素信号に対応する比較電圧Vlineが入力される。比較器801の他端には、DA変換器106が出力する参照電圧Vrampの電圧に、メモリ803が出力する電圧が加算器804によって加算された電圧Vramp+が入力される。比較器801は、比較電圧Vlineと電圧Vramp+を比較し、比較電圧Vlineを電圧Vramp+と一致したタイミングで反転信号を出力する。比較器801の出力は、カウンタ802に入力されている。カウンタ802は、比較器801が比較電圧Vlineと電圧Vramp+の比較を開始したタイミングでカウント動作をスタートし、基準クロックCLKをアップカウントし、比較器出力が反転すると、そのときのカウント値を保持する。保持された値がAD変換されたデジタル信号になる。
メモリ803は、パルスPSTがHレベルになってリセット信号NのAD変換を行っている間に、比較器801の出力が反転するタイミングでメモリ803に入力されている参照電圧Vrampの電圧を保持する。メモリ803は、パルスPSTがLレベルに立ち下がるタイミングを検出すると、メモリ803に保持された電圧を加算器804に入力する。加算器804には、参照電圧Vrampとメモリ803の出力が供給されている。したがって、DA変換器106から出力される参照電圧Vrampの電圧を、メモリ803に保持された電圧分だけオフセットさせた、電圧Vramp+が加算器804により生成される。
<2.画素信号読み出し駆動>
次に、上述の構成の固体撮像素子において、リセット信号Nと光信号Sの読み出しを行う際の動作について説明する。図8は、露光終了後、上記の信号読出し動作を行う際のタイミングチャートを示している。
<2―1.リセット信号読み出し>
まず、図8のタイミングチャートを用いて、リセット信号Nの読み出しについて説明する。露光期間が終了すると、時刻901で選択パルスPSELがHレベルになって、選択MOSトランジスタ205がオンになり、選択された画素が垂直出力線102へ接続される。このとき、メモリ803の電圧は初期化(通常0)されている。リセット信号NのAD変換に先立ち、カウンタ802に保持されたカウント値も初期値(通常0)にリセットしておく。
時刻t902からt903の期間にリセットパルスPRESがHレベルとなり、FDのリセットが行われ、垂直出力線102の電圧はリセット信号Nに応じた電圧となる。リセット信号Nに応じた電圧は、比較器801の一方の入力に比較電圧Vlineとして与えられる。時刻t903からt905までの期間に、リセット信号NのAD変換を行う。この期間、パルスPSTはHレベルとなる。時刻t903からt905の期間に、DA変換器106から参照電圧Vrampが出力される。参照電圧Vrampに対して、加算器804により電圧が加算された電圧Vramp+が比較器801の他方の入力に入力されて、リセット信号NのAD変換が行われる。
リセット信号NのAD変換を行うときは、時刻t901でMEM803が初期化されているので、加算器804で加算する電圧はゼロであり、参照電圧Vrampと電圧Vramp+は同じ電圧となる。カウンタ802は時刻t903から、比較電圧Vlineが電圧Vramp+と一致する時刻t904までの期間、カウント動作を行う。本実施例では、比較電圧Vlineが電圧Vramp+と一致する時刻t904で比較器801の出力PcompがLレベルとなり、メモリ803に時刻t904での参照電圧Vrampの電圧が保持される。また、各列のカウンタ802には、リセット信号NをAD変換した値Nが保持される。
時刻t905で参照電圧Vrampが所定の電圧に達すると、パルスPSTが立ち下り、リセット信号Nの読み出しは終了する。時刻t905から、水平転送回路111が出力する水平転送パルスPHによって、各列のカウンタ802に保持されたリセット信号Nに相当するカウンタの値が撮像素子の外部へ出力される。
<2―3.光信号読み出し>
次に、光信号Sの読み出しについて説明する。各列のカウンタ802からリセット信号NをAD変換した値を出力し終えた後、時刻t907から光信号SのAD変換を開始する。光信号SのAD変換に先立ち、カウンタ802がカウント動作を開始するより前(ここでは、時刻t907より前)に、カウンタ802に保持されたカウント値を、初期値(通常0)にリセットする。時刻t906からt907の期間に転送パルスPTXがHレベルとなり、転送MOSトランジスタ201がオンになる。PDからの光信号Sが、リセット信号Nの電圧が保持されているFDに転送されてリセット信号Nに加算される。したがって、比較器801に入力される比較電圧Vlineは画素信号N+Sに応じた電圧となる。
次いで、時刻t907からt909の期間にDA変換器106から参照電圧Vrampが出力される。比較器801に、参照電圧Vrampに対して、先にメモリ803に保持された電圧分だけ、加算器804において加算された電圧Vramp+が入力される。電圧Vramp+の開始電圧は、各画素のリセット信号Nのレベルに相当する電圧だけオフセットされているため、電圧Vramp+は、リセット信号Nに対応する電圧だけオフセットされたオフセット電圧Voffsetから変化を開始する。つまり、AD変換は、画素信号N+Sとリセット信号Nの差に相当する光信号Sに相当する分の電圧に対して行われるので、カウンタ802は、光信号Sの電圧分だけカウント動作をする。
カウンタ802は、時刻t907から比較電圧Vlineが電圧Vramp+と一致する時刻t908までの期間、カウント動作を行う。時刻t909で電圧Vramp+が所定の電圧になると、電圧Vramp+は初期値にリセットされる。時刻t909から、水平転送回路111が出力する水平転送パルスPHによって、各列のカウンタ802に保持されたカウント値が出力端子OUTから撮像素子の外部へ順次出力される。全ての列の信号を読み出して、選択された行の読み出しが終了となる。
<3.出力補正>
次に、他の実施例と同様に画像信号の補正処理について述べる。画素信号S+Nを読み出す際に、参照電圧Vrampがリセット信号Nに相当する電圧だけオフセットされているので、本実施例では、画素信号S+N−リセット信号N=光信号Sに相当する電圧のAD変換が行われる。したがって、カウンタ802からは光信号Sが出力されるので、撮像信号処理回路406では、出力端子OUTに出力された画素信号を、そのまま光信号として用いることができるので補正処理を行う必要がない。
本実施例によれば、画素信号をAD変換する際に、各列の参照電圧Vrampの開始電圧を、画素ごとのリセット信号Nに相当する電圧に設定することが出来る。その為、他の実施例に対して、画素毎に最適なオフセットを設定できるため、更なる低消費電力化が可能となる。また、リセット信号Nを撮像素子の外部へ出力しないようにできるので、転送に要する時間をさらに短縮できる。この結果、AD変換にかかる時間を短縮できる。また、画像信号を補正する必要がないので、撮像信号処理回路での負担が軽減できる。
PSEL:セレクトパルス,PRES:リセットパルス,PTX:転送パルス,PH:水平転送パルス,PHM:メモリ転送パルス,Vramp:参照電圧,Voffset:オフセット電圧,Vline:比較電圧

Claims (7)

  1. 光電変換部と、フローティングディフュージョン部と、前記光電変換部が生成した電荷を前記フローティングディフュージョン部へ転送する転送部と、前記フローティングディフュージョン部をリセットするリセット部と、画素を選択する選択部とを各々が備える複数の画素と、
    前記複数の画素の各々から出力されるアナログ信号を時間の経過とともに電圧が変化する参照信号と比較することによって前記アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、を有し、
    前記アナログデジタル変換器は、前記複数の画素の列毎に設けられ、
    前記アナログデジタル変換器により前記複数の画素の各々において前記光電変換部が生成した電荷が前記フローティングディフュージョン部に転送された状態で出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する際に、前記複数の画素の各々における前記フローティングディフュージョン部がリセットされた状態でデジタル信号に変換された際の電圧から前記参照信号の生成を開始し、
    前記複数の画素の各々における前記フローティングディフュージョン部がリセットされた状態で変換されたデジタル信号は、前記列毎に設けられた前記アナログデジタル変換器がアナログデジタル変換をするときに、最も早くデジタル信号を出力するアナログデジタル変換器から得られる信号であることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記光電変換部が生成した電荷が前記フローティングディフュージョン部へ転送された状態で、前記アナログデジタル変換器が変換したデジタル信号を補正する補正部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 光電変換部と、フローティングディフュージョン部と、前記光電変換部が生成した電荷を前記フローティングディフュージョン部へ転送する転送部と、前記フローティングディフュージョン部をリセットするリセット部と、画素を選択する選択部とを各々が備える複数の画素と、
    前記複数の画素の各々から出力されるアナログ信号を時間の経過とともに電圧が変化する参照信号と比較することによって前記アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、
    前記光電変換部が生成した電荷が前記フローティングディフュージョン部へ転送された状態で、前記アナログデジタル変換器が変換したデジタル信号を補正する補正部と、を有し、
    前記アナログデジタル変換器により前記複数の画素の各々において前記光電変換部が生成した電荷が前記フローティングディフュージョン部に転送された状態で出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する際に、前記複数の画素の各々における前記フローティングディフュージョン部がリセットされた状態でデジタル信号に変換された際の電圧から前記参照信号の生成を開始することを特徴とする固体撮像素子。
  4. 前記アナログデジタル変換器は、前記複数の画素の列毎に設けられることを特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子。
  5. 前記補正は、前記複数の画素の各々における前記フローティングディフュージョン部がリセットされた状態で変換されたデジタル信号を用いて行われることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  6. 前記複数の画素の各々における前記フローティングディフュージョン部がリセットされた状態で変換されたデジタル信号に応じた電圧が前記参照信号に加算されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の固体撮像素子と、前記固体撮像素子へ結像する光学系と、前記固体撮像素子からの信号を処理する撮像信号処理回路を含む撮像装置。
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