JP2015159432A - 撮影装置および撮影方法 - Google Patents

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Tomohiko Furukawa
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Abstract

【課題】欠損画素を補正すると共に鮮明な撮影画像が得られる撮影装置を提供する。
【解決手段】撮影装置を、被写体からの光束を受光して各画素の画素信号を出力する撮像素子と、画素信号に基づいて生成される被写体像のデフォーカス量を計算するデフォーカス量計算手段と、デフォーカス量計算手段によって計算されたデフォーカス量に基づいて、撮像素子内の所定の画素から出力された画素信号を補正するための画素補正信号を生成する画素補正信号生成手段と、から構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、欠損画素を補正可能な撮影装置および撮影方法に関する。
CCDなどの撮像素子を用いた撮影装置として、位相差検出方式により被写体像のデフォーカス量を検出する機能を有するものが知られている。この種の撮影装置の撮像素子には、赤、緑、青の各色に対応した画素(以下、「通常カラー画素」と記す。)および位相差検出用の画素(位相差検出画素)が備えられている。位相差検出画素から出力された画素信号に基づいて画素間の位相差が計算されることにより、被写体像のデフォーカス量が計算される。位相差検出画素は、位相差を検出するために、受光面に遮光体を有する。そのため、位相差検出画素は、受光量が通常カラー画素の受光量に比べて少なく、撮影画像においてノイズまたは欠損画素となる。
特許文献1には、撮影画像の欠損画素を補正する撮影装置が記載されている。特許文献1に記載の撮影装置では、デフォーカス量を検出する位相差検出画素の画素信号を周辺画素の画素信号を用いて補間することにより、欠損画素を補正している。
特許第3592147号公報
特許文献1に記載の撮影装置では、位相差検出画素の画素信号を周辺画素の画素信号を用いて補間している。そのため、撮影画像内の位相差検出画素に対応する箇所に被写体像のエッジがある場合、補間によってエッジが不鮮明となってしまう。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、欠損画素の画素信号を補正すると共に鮮明な撮影画像が得られる撮影装置および撮影方法を提供することである。
本実施形態の撮影装置は、被写体からの光束を受光して各画素の画素信号を出力する撮像素子と、画素信号に基づいて生成される被写体像のデフォーカス量を計算するデフォーカス量計算手段と、デフォーカス量計算手段によって計算されたデフォーカス量に基づいて撮像素子内の所定の被補正画素の画素信号を補正する画素信号補正手段と、を備える。
被写体像のエッジの鮮明さは、デフォーカス量に応じて変化する。そのため、補正の前後で被写体像の鮮明さを維持するためには、被補正画素の画素補正信号をデフォーカス量に応じて変化させる必要がある。本実施形態の構成によれば、被補正画素の画素信号はデフォーカス量に基づいて補正される。そのため、補正された被写体像のエッジが不鮮明になることが抑えられ、鮮明な撮影画像が得られる。
また、デフォーカス量計算手段は、被補正画素の画素信号に基づいてデフォーカス量を計算してもよい。
また、被補正画素は、撮像素子内に複数個設けられていてもよい。この場合、デフォーカス量計算手段は、複数の被補正画素のそれぞれについてデフォーカス量を計算する。また、画素信号補正手段は、複数の被補正画素のそれぞれについてデフォーカス量に基づく画素信号の補正を行う。
また、補正信号生成手段は、被補正画素の画素信号に対して所定の演算処理を施して所定の第1補正信号を生成し、被補正画素の周辺に配置された複数の周辺画素の画素信号に基づいて所定の第2補正信号を生成し、生成された第1補正信号と第2補正信号との混合比をデフォーカス量に基づいて決定し、決定された混合比で第1補正信号と第2補正信号とを足し合わせることにより、被補正画素の画素信号を補正する。
また、画素信号補正手段は、デフォーカス量が大きいほど第2補正信号を混合する割合を大きくしてもよい。
また、第2補正信号は、複数の周辺画素の画素信号の平均値であってもよい。
また、第1補正信号は、被補正画素の画素信号を定数倍したものであってもよい。
また、撮影装置は、被写体から撮像素子に向かう光束の一部を分離する光束分離手段と、光束分離手段によって分離された光束を受光して受光信号を出力する受光素子とを更に備えてもよい。この場合、デフォーカス量計算手段は、受光信号に基づいてデフォーカス量を計算する。
本実施形態の撮影方法は、撮像素子によって被写体を撮像して各画素の画素信号を出力する撮像ステップと、画素信号に基づいて生成される被写体像のデフォーカス量を計算するデフォーカス量計算ステップと、デフォーカス量計算ステップにおいて計算されたデフォーカス量に基づいて撮像素子内の所定の被補正画素の画素信号を補正する画素信号補正ステップ手段と、を含む。
本実施形態によれば、欠損画素の画素信号を補正すると共に鮮明な撮影画像が得られる撮影装置および撮影方法が提供される。
本発明の実施形態にかかる撮影装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態にかかる撮像素子の受光面の正面図である。 本発明の実施形態にかかる撮像素子の受光面の断面図である。 本発明の実施形態にかかる撮影装置の動作フローを説明する図である。 本発明の実施形態にかかる撮像素子の受光面の正面図である。 本発明の実施形態にかかるデフォーカス量と係数αの関係を説明する図である。 本発明の実施形態にかかる撮像素子の受光面の正面図である。
以下、本発明の実施形態の撮影装置について図面を参照しながら説明する。以下においては、本発明の一実施形態として、デジタル一眼レフカメラについて説明する。なお、撮影装置は、デジタル一眼レフカメラに限らず、例えば、ミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ、カムコーダ、タブレット端末、PHS(Personal Handy phone System)、スマートフォン、フィーチャフォン、携帯ゲーム機など、撮影機能を有する別の形態の装置に置き換えてもよい。
図1は、本実施形態の撮影装置1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、撮影装置1は、撮影レンズ系10(撮影レンズ11および12)を備えている。撮影レンズ11と撮影レンズ12との間には絞り13が配置されている。撮影レンズ系10の後方には、ミラー14が配置されている。ミラー14はハーフミラーであり、ハーフミラー面が撮影レンズ系10の光軸AXに対して約45°をなす姿勢で配置されている。
被写体からの光束(被写体光束)は、撮影レンズ系10を透過してミラー14に入射される。ミラー14の後方には、ミラー14側から順に、フォーカルプレーンシャッタ15、撮像素子16が配置されている。ミラー14の上方には、ミラー14側から順に、拡散板(焦点板又はピント板)18、ペンタプリズム17が配置されている。
ミラー14に入射された被写体光束の一部はミラー14により反射され、拡散板18を介してペンタプリズム17に入射される。拡散板18は、撮像素子16の撮像面と等価な位置に配置されている。そのため、拡散板18には、撮影レンズ系10を通過した被写体光束が結像する。ペンタプリズム17は、複数の反射面を持ち、拡散板18に結像して入射した被写体像を各反射面で反射させることで正立像とし、接眼レンズ19に向けて射出する。接眼レンズ19は、拡散板18上に結像されてペンタプリズム17により正立化された被写体像を、撮影者の観察に適する虚像に再結像する。これにより、撮影者は、接眼レンズ19を覗くことで被写体像を観察することができる。
操作部32には、電源スイッチやレリーズスイッチ、撮影モードスイッチ、ズームスイッチなど、ユーザが撮影装置1を操作するために必要な各種スイッチが含まれる。ユーザにより電源スイッチが押されると、図示省略されたバッテリから撮影装置1の各種回路に電源ラインを通じて電源供給が行われる。CPU(Central Processing Unit)31は電源供給後、所定のメモリ領域(不図示)にアクセスして制御プログラムを読み出してワークエリアにロードし、ロードされた制御プログラムを実行することにより、撮影装置1全体の制御を行う。
CPU31は、TTL(Through The Lens)露出計等の測光センサ26で測定された測光値に基づき適正露出が得られるように、絞り駆動回路22を介して絞り13を駆動制御する。状態表示装置33(例えばLCD(Liquid Crystal Display))には、撮影モードやその時点での適正な露光時間、F値等が表示される。
レリーズスイッチが半押し操作されると、CPU31は、オートフォーカス処理を実行する。具体的には、CPU31は、位相差検出画素(後述)からの出力に基づいて周知の位相差検出方式により被写体像のデフォーカス方向およびデフォーカス量を計算する。CPU31は、計算されたデフォーカス方向およびデフォーカス量に基づき、レンズ制御回路21を介して光軸AX上における撮影レンズ11と撮影レンズ12の位置および位置関係を制御する。これにより、撮影レンズ系10の合焦状態が調整される。
レリーズスイッチが全押し操作されると、CPU31は、シャッタ駆動回路24を介してフォーカルプレーンシャッタ15を駆動制御すると共にミラー14をクイックリターンさせる。すなわち、CPU31は、フォーカルプレーンシャッタ15の先幕走行開始直前から後幕走行終了直後の期間に限り、ミラー駆動回路23を介してミラー14をアップすることにより、撮影レンズ系10の光軸AXと平行な光路からミラー14を退避させる。
撮影レンズ系10を透過した被写体光束は、フォーカルプレーンシャッタ15が開いている期間、撮像素子16の撮像面上で結像される。撮像素子16は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサであり、撮像面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積する。撮像素子16は、蓄積された電荷をフローティングディフュージョンアンプにて電圧(ここでは「画素信号」と記す。)に変換し、変換された画素信号をA/D変換回路27に出力する。A/D変換回路27は、撮像素子16から出力された画素信号をA/D変換してDSP(Digital Signal Processor)41に出力する。
DSP41は、A/D変換回路27から出力された画素信号に対して所定の信号処理を施す。具体的には、DSP41は、A/D変換回路27から出力された画素信号に対して色補間、マトリクス演算、Y/C分離等の所定の信号処理を施して撮影画像を生成する。DSP41は、生成した撮影画像を、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の所定のフォーマットで圧縮して撮影画像データを生成する。バッファメモリ42は、例えば、DSP41による処理の実行時、処理データの一時的な保存場所として用いられる。
カードインタフェース43のカードスロットにはメモリカード50が着脱可能に装着される。DSP41は、カードインタフェース43を介してメモリカード50と通信可能である。DSP41は、生成された撮影画像データをメモリカード50(又は撮影装置1に備えられる不図示の内蔵メモリ)に保存する。
また、DSP41は、撮影画像に所定の信号処理を施して、フレームメモリ(不図示)にフレーム単位でバッファリングする。DSP41は、バッファリングされた信号を所定のタイミングで各フレームメモリから掃き出して所定のフォーマットのビデオ信号に変換し、モニタインタフェース44を介してLCD制御回路45に出力する。LCD制御回路45は、DSP41から出力されたビデオ信号に基づいて液晶を変調制御すると共にバックライト47を発光制御する。これにより、被写体の撮影画像がLCD46の表示画面に表示される。
次に、本実施形態における撮像素子16の構成について詳細に説明する。図2は、撮像素子16の受光面の一部の正面図を示す。図2において、R、G、Bの符号が付された画素はそれぞれ、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色に対応する画素を示している。図2に示されるように、撮像素子16の受光面には、R、G、Bに対応する画素が周知のベイヤ(Bayer)配列で並んで配置されている。一部のGの画素60には遮光体61が設けられており、受光面の半分を覆っている。以下、遮光体61が設けられたGの画素60を「位相差検出画素60」と記す。
図3は、図2中の線A−A´における撮像素子16の断面図を示す。図3に示されるように、撮像素子16の各画素は、マイクロレンズ62、カラーフィルタ63および受光素子64を備えている。各画素の間には、各画素の駆動信号や画素信号を伝送するための配線65が設けられている。
撮像素子16に入射された被写体光束は、マイクロレンズ62およびカラーフィルタ63を介して受光素子64に集光される。位相差検出画素60以外の通常カラー画素から出力される画素信号は、DSP41に出力され、撮影画像の生成に用いられる。一方、位相差検出画素60から出力された画素信号は、DSP41に出力されると共に、CPU31にも出力される。CPU31は、位相差検出画素60の画素信号を用いて、周知の位相差検出方式により被写体像のデフォーカス量を計算する。CPU31によって計算される被写体像のデフォーカス量は撮像素子16全面で同一とは限らず、場所によって(位相差検出画素60によって)異なる。どの位相差検出画素60の画素信号に基づいて計算されたデフォーカス量をオートフォーカス処理に用いるかは、予めユーザによって選択された設定あるいはデフォルトの設定に基づいて決定される。
また、CPU31によって計算されるデフォーカス量は、オートフォーカス処理だけでなく、撮影画像の補正にも用いられる。位相差検出画素60は受光面上に遮光体61を有しているため、他のGの画素に比べて受光する被写体光束の光量が小さい。そのため、位相差検出画素60の画素信号を他のGの画素と同様に撮影画像の生成に用いると、撮影画像の内、位相差検出画素60に対応する位置の輝度が低くなる。そのため、位相差検出画素60は、撮影画像上においてノイズまたは欠損画素として現れる。そこで、本実施形態の撮影装置1は、位相差検出画素60の画素信号を補正する画素信号補正処理を実行する。具体的には、CPU31は、位相差検出画素60の画素信号を補正するための画素補正信号を生成する。また、DSP41は、CPU31によって生成された画素補正信号を用いて位相差検出画素60の画素信号を補正し、補正された撮影画像を生成する。
次に、撮影装置1の画素信号補正処理の動作フローについて説明する。図4は、撮影装置1の動作フローのうち、CPU31による画素補正信号の生成処理に関する動作フローの一例を示したものである。
ユーザによって、レリーズスイッチが全押し操作されると(S101)、CPU31は、複数の位相差検出画素60の画素信号を受信する(S102)。このとき、CPU31は、各位相差検出画素60の周辺に配置された位相差検出画素60以外の通常カラー画素(以下、「周辺画素」と記す。)からも画素信号を受信する。CPU31は、受信した位相差検出画素60の画素信号に基づいて、各位相差検出画素60における被写体像のデフォーカス量を計算し、所定の記憶領域に記憶させる(S103)。
各位相差検出画素60について被写体像のデフォーカス量が計算されると、CPU31は、位相差検出画素60およびその周辺画素の画素信号に基づいて、位相差検出画素60の画素信号を補正するための画素補正信号を計算する。ここで、画素補正信号は、撮影画像の解像度を優先する解像度優先補正信号と、撮影画像の滑らかさを優先する平滑度優先補正信号とを足し合わせることによって生成される。
まず、CPU31は、解像度優先補正信号を計算する(S104)。解像度優先補正信号の計算には、位相差検出画素60の画素信号が用いられる。具体的には、CPU31は、各位相差検出画素60の画素信号に対して所定の定数を乗じて(定数倍して)解像度優先補正信号を生成する。所定の定数は、例えば、位相差検出画素60の受光面に設けられた遮光体61の大きさ(または、位相差検出画素60の受光素子64のうち、遮光体61によって遮光されていない領域の面積)に基づいて決定される。
解像度優先補正信号の計算には、位相差検出画素60の周辺画素の画素信号は使用されない。そのため、位相差検出画素60の画素信号が解像度優先補正信号によって補正された場合、補正の前後で撮影画像における被写体像のエッジの鮮明さが維持される。
次に、CPU31は、平滑度優先補正信号を計算する(S105)。平滑度優先補正信号の計算には、各位相差検出画素60の周辺画素の画素信号が用いられる。具体的には、CPU31は、各位相差検出画素60を中心とした5×5個の画素内にあるGの周辺画素から出力された画素信号の平均値を計算する。図5は、撮像素子16の受光面の一部の正面図であり、平滑度優先補正信号の計算に用いられる周辺画素を説明するための図である。図5において、位相差検出画素60Aに対する平滑度優先補正信号の計算には、例えば、太実線L1で囲われた12個のGの周辺画素の画素信号が用いられる。
平滑度優先補正信号は、位相差検出画素60の周辺画素の画素信号の平均値を取ることによって計算される。そのため、位相差検出画素60の画素信号が平滑度優先補正信号によって補正された場合、撮影画像の位相差検出画素60に対応する箇所は、周辺画素に近い輝度または色となり、滑らかな撮影画像が得られる。
解像度優先補正信号と平滑度優先補正信号が計算されると、CPU31は、計算されたデフォーカス量に応じた割合で、解像度優先補正信号と平滑度優先補正信号とを足し合わせて画素補正信号を生成する(S106)。解像度優先補正信号をS1、平滑度優先補正信号をS2と置くと、画素補正信号S´は次式(1)で表される。
S´=S1×(1−α)+S2×α ・・・(1)
ここで、係数αはデフォーカス量に応じて変化する。
図6は、デフォーカス量と係数αの関係の一例を示すグラフである。グラフの横軸は被写体像のデフォーカス量を示し、縦軸は係数α(α≦α≦1)を示す。図6に示されるように、係数αは、所定のデフォーカス範囲内においてデフォーカス量が大きいほど大きな値を取る。そのため、式(1)に示される画素補正信号S´は、所定のデフォーカス範囲内において、デフォーカス量が小さいほど解像度優先補正信号の割合が大きくなり、デフォーカス量が大きいほど平滑度優先補正信号の割合が大きくなる。なお、係数αは、デフォーカス量が所定のデフォーカス範囲の上限値を上回るときには一定値(α=1)をとり、デフォーカス量が所定のデフォーカス範囲の下限値未満であるときには一定値(α=α)を取る。
全ての位相差検出画素60に対する画素補正信号S´が生成されるまで(S107:NO)、デフォーカス量の計算から画素補正信号S´の生成までの処理ステップ(S103〜S106)が繰り返し実行される。全ての位相差検出画素60について画素補正信号S´が生成されると(S107:YES)、CPU31は、各画素補正信号S´をDSP41に送信する(S108)。DSP41はA/D変換回路27から受信した通常カラー画素の画素信号およびCPU31から受信した画素補正信号S´に基づいて、撮影画像を生成する。ここで、DSP41は、撮影画像を生成する際に、CPU31から受信した画素補正信号S´を位相差検出画素60の画素信号として用いる。これにより、位相差検出画素60の画素信号が補正された撮影画像が生成される。
このように、本実施形態の撮影装置1では、被写体像のデフォーカス量に応じて画素補正信号S´が変化する。被写体像のデフォーカス量が小さく、被写体にピントが合っている場合、被写体像のエッジは鮮明となる。この場合、画素補正信号S´における解像度優先補正信号の割合を大きくすることによって、補正の前後で撮影画像における被写体像の鮮明さが維持される。
一方、デフォーカス量が大きく、被写体にピントが合っていない場合、撮影される被写体像のエッジは不鮮明となる。この場合、画素補正信号S´の平滑度優先補正信号の割合を大きくすることによって、位相差検出画素60に対応する箇所が目立たない、滑らかな撮影画像が得られる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。
例えば、位相差検出画素60の配置は、図2に示される配置に限定されない。位相差検出画素60は、撮像素子16の受光面のうち特定の領域に多く配置されてもよく、また、撮像素子16の受光面上にランダムに配置されてもよい。
また、位相差検出画素60は、Gの画素ではなく、Rの画素またはBの画素に設けられていてもよい。
また、解像度優先補正信号は、位相差検出画素60の画素信号を定数倍することによって計算されるが、本発明はこれに限定されない。解像度優先補正信号は、位相差検出画素60の画素信号およびその周辺画素の画素信号の加重平均を取る(ガウシアンフィルタを適用する)ことによって計算されてもよい。この場合、位相差検出画素60の画素信号の重みは、周辺画素の画素信号の重みよりも大きい。
また、平滑度優先補正信号は、位相差検出画素60の周辺画素の画素信号を平均を取ることによって計算されるが、本発明はこれに限定されない。平滑度優先補正信号は、位相差検出画素60の画素信号およびその周辺画素の画素信号に対して周知のメディアンフィルタを適用することによって計算されてもよい。
また、本実施形態におけるデフォーカス量と係数αの関係は、図6に示される関係に限定されない。例えば、デフォーカス量が所定のデフォーカス範囲の下限値未満であるときには係数αをゼロとしてもよい。
また、本発明の実施形態における撮影装置1は、位相差検出画素60の画素信号の補正だけでなく、欠陥画素の画素信号の補正を行うよう構成されていてもよい。欠陥画素とは、受光素子64の動作不良により、受光素子64から受光量に応じた画素信号が出力されない画素のことである。撮像素子16が有する複数の画素のうち、どの画素が欠陥画素であるかは、撮影装置1の製造時の検査によって調べられ撮影装置1内の所定の記憶領域内に記憶されている。一方、撮影装置1の製造後に画素の動作不良が生じた場合、撮像素子16から出力される画素信号に基づいて各画素が欠陥画素か否かが判定される。
図7は、本実施形態の変形例における撮像素子16の受光面の一部の正面図であり、画素信号に基づく欠陥画素の判定を説明するための図である。図7のうち、太実線で囲われたGの画素G0から出力される電圧値(画素信号)が、その周辺に位置するGの画素(例えば、画素G1〜G3)から出力される電圧値(画素信号)の平均値から所定値以上離れている場合、画素G0の周辺に位置する位相差検出画素60の画素信号に基づいて、画素G0が欠陥画素か否かが判定される。具体的には、位相差検出画素60の画素信号に基づいて計算されたデフォーカス量が所定のデフォーカス量よりも小さい場合、画素G0は欠陥画素ではないと判定される。一方、デフォーカス量が所定のデフォーカス量よりも大きい場合、画素G0は欠陥画素であると判定される。デフォーカス量が大きい場合、撮像素子16の受光面上において、被写体像は不鮮明なボケた像となる。そのため、画素G0が欠陥画素でない場合、画素G0から出力される電圧値と、画素G1〜G3から出力される電圧値(平均値)との差は、所定値以上にならないはずである。そのため、デフォーカス量が大きいにも関わらず、この電圧値の差が所定値以上である場合、画素G0は欠陥画素であると判定される。
また、被写体像のデフォーカス量は、位相差検出画素60の画素信号を用いて計算されるが、本発明はこれに限定されない。本実施形態の変形例によれば、撮影装置1は被写体像のデフォーカス量を検出するための位相差検出センサおよび位相差検出センサに被写体光束の一部を入射させるための光路分離手段を更に備える。光路分離手段は、例えばハーフミラーである。この場合、撮像素子16は位相差検出画素60を備えていなくてもよい。被写体光束は撮像素子16に入射されると共に、その一部は光路分離手段によって分離されて位相差検出センサで受光される。CPU31は、位相差検出センサからの出力を用いて周知の位相差検出方式により被写体像のデフォーカス量を計算し、画素G0が欠陥画素であるか否かを判定する。
欠陥画素の画素信号を補正する画素補正信号は、周知のメディアンフィルタを適用することによって計算される。また、欠陥画素の画素信号は、その周辺の画素の画素信号を補間することによって計算されてもよく、その周辺の画素の画素信号の平均を取ることによって計算されてもよい。
また、本発明の実施形態における撮像素子16は、R、G、Bの通常カラー画素に加え、赤外線を検出するための赤外線検出画素を備えていてもよい。この場合、撮影装置1は、赤外線検出画素の画素信号を補正する。赤外線検出画素の画素信号は、被写体の赤外線観察画像の生成に使用され、R、G、Bの通常カラー画素の画素信号を用いた撮影画像の生成に使用されない。そのため、赤外線検出画素は、撮影画像上においてノイズまたは欠損画素として現れる。撮像素子16が有する複数の画素のうち、どの画素が赤外線検出画素であるかは、撮影装置1内の所定の記憶領域内に記憶されている。
赤外線検出画素の画素信号を補正する画素補正信号は、周知のメディアンフィルタを適用することによって計算される。また、赤外線検出画素の画素信号は、その周辺の画素の画素信号を補間することによって計算されてもよく、その周辺の画素の画素信号の平均を取ることによって計算されてもよい。
1 撮影装置
10 撮影レンズ系
11、12 撮影レンズ
13 絞り
14 ミラー
15 フォーカルプレーンシャッタ
16 撮像素子
17 ペンタプリズム
18 拡散板
19 接眼レンズ
21 レンズ制御回路
22 絞り駆動回路
23 ミラー駆動回路
24 シャッタ駆動回路
26 測光センサ
27 A/D変換回路
31 CPU
32 操作部
33 状態表示装置
41 DSP
42 バッファメモリ
43 カードインタフェース
44 モニタインタフェース
45 LCD制御回路
46 LCD
47 バックライト
50 メモリカード
60、60A 位相差検出画素
61 遮光体
62 マイクロレンズ
63 カラーフィルタ
64 受光素子
65 配線

Claims (9)

  1. 被写体からの光束を受光して各画素の画素信号を出力する撮像素子と、
    前記画素信号に基づいて生成される被写体像のデフォーカス量を計算するデフォーカス量計算手段と、
    前記デフォーカス量計算手段によって計算されたデフォーカス量に基づいて前記撮像素子内の所定の被補正画素の画素信号を補正する画素信号補正手段と、
    を備える、
    撮影装置。
  2. 前記デフォーカス量計算手段は、
    前記被補正画素の画素信号に基づいて前記デフォーカス量を計算する、
    請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記被補正画素は、前記撮像素子内に複数個設けられており、
    前記デフォーカス量計算手段は、
    前記複数の被補正画素のそれぞれについて前記デフォーカス量を計算し、
    前記画素信号補正手段は、
    前記複数の被補正画素のそれぞれについて前記デフォーカス量に基づく画素信号の補正を行う、
    請求項2に記載の撮影装置。
  4. 前記画素信号補正手段は、
    前記被補正画素の画素信号に対して所定の演算処理を施して所定の第1補正信号を生成し、該被補正画素の周辺に配置された複数の周辺画素の画素信号に基づいて所定の第2補正信号を生成し、生成された第1補正信号と第2補正信号との混合比を前記デフォーカス量に基づいて決定し、決定された混合比で該第1補正信号と該第2補正信号とを足し合わせることにより、該被補正画素の画素信号を補正する、
    請求項2または請求項3に記載の撮影装置。
  5. 前記画素信号補正手段は、
    前記デフォーカス量が大きいほど前記第2補正信号を混合する割合を大きくする、
    請求項4に記載の撮影装置。
  6. 前記第2補正信号は、前記複数の周辺画素の画素信号の平均値である、
    請求項4または請求項5に記載の撮影装置。
  7. 前記第1補正信号は、前記被補正画素の画素信号を定数倍したものである、
    請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の撮影装置。
  8. 前記被写体から前記撮像素子に向かう光束の一部を分離する光束分離手段と、
    前記光束分離手段によって分離された光束を受光して受光信号を出力する受光素子と、を更に備え、
    前記デフォーカス量計算手段は、
    前記受光信号に基づいて前記デフォーカス量を計算する、
    請求項1に記載の撮影装置。
  9. 撮像素子によって被写体を撮像して各画素の画素信号を出力する撮像ステップと、
    前記画素信号に基づいて生成される被写体像のデフォーカス量を計算するデフォーカス量計算ステップと、
    前記デフォーカス量計算ステップにおいて計算されたデフォーカス量に基づいて前記撮像素子内の所定の被補正画素の画素信号を補正する画素信号補正ステップと、を含む、
    撮影方法。
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