JP2009044637A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像素子内での焦点検出画素の数が多くなっても、高い鮮鋭度の画像を取得できるようにする。
【解決手段】撮像装置100は、撮像光学系101からの光束により形成された被写体像を光電変換する第1の画素群105、及び撮像光学系からの光束のうち分割された光束を光電変換する複数の焦点検出画素を含む第2の画素群106を有する撮像素子104と、第2の画素群からの出力に基づいて撮像光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段108と、撮像素子からの出力により得られる画像のうち第2の画素群に対応する部分画像を第1の画素群の出力に基づいて生成する画像生成手段110と、該焦点検出手段により検出された焦点状態に応じて、画像生成手段に部分画像を生成させるか否かを切り換える制御手段115とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に関し、特に撮像素子からの出力に基づいて焦点検出を行う撮像装置に関する。
撮像装置に用いられている撮像素子を構成する一部の画素の光学特性を他の画素と異ならせて、該一部の画素からの出力に基づいて焦点検出を行う撮像装置が特許文献1にて開示されている。
特許文献1にて開示された撮像装置では、撮像素子の一部に互いに対をなす焦点検出画素を複数配置する。ここで、図4には、画素行列のうち一部の行に焦点検出画素を配置した撮像素子の画素配置例を示す。
図4において、R,G,Bはそれぞれ、赤フィルタ、緑フィルタ、青フィルタが配置された通常の撮像画素である。また、S1,S2は第1及び第2の焦点検出画素であり、撮像画素とは光学特性が異なる。
図5には、第1の焦点検出画素S1の構造を示す。図5において、第1の焦点検出画素の光入射側には、マイクロレンズ501が形成されている。502はマイクロレンズ501を形成するための平面を構成する平滑層である。
503は遮光層であり、第1の焦点検出画素S1の光電変換領域504の中心Oに対して一方向に偏心した絞り開口部を有する。
また、図6には、第2の焦点検出画素S2の構造を示す。図6において、第2の焦点検出画素の光入射側には、マイクロレンズ601が形成されている。602はマイクロレンズ601を形成するための平面を構成する平滑層である。
603は遮光層であり、第2の焦点検出画素S2の光電変換領域604の中心Oに対して、第1の焦点検出画素S1に設けられた遮光層503とは反対方向に偏心した絞り開口部を有する。すなわち、第1及び第2の焦点検出画素S1,S2の遮光層503,603は、各マイクロレンズの光軸を挟んだ対称な位置に絞り開口部を有する。
このような構成によれば、撮像光学系を第1の焦点検出画素S1から見た場合と第2の焦点検出画素S2から見た場合とで、撮像光学系の瞳が対称に分割されたことと等価となる。
図4において、第1の焦点検出画素S1を含む行と第2の焦点検出画素S2を含む行には、撮像素子の画素数が多くなるにつれてより近似した2像が形成されるようになる。撮像光学系が被写体に対してピントが合っている状態では、第1の焦点検出画素S1を含む行と第2の焦点検出画素S2を含む行から得られる出力(像信号)は互いに一致する。
これに対し、撮像光学系のピントがずれているならば、第1の焦点検出画素S1を含む行と第2の焦点検出画素S2を含む行から得られる像信号には位相差が生じる。そして、該位相差の方向は、前ピン状態と後ピン状態とで逆になる。
図7A及び図7Bには、ピント状態と位相差との関係を示す。図7においては、両焦点検出画素S1,S2を互いに近づけて、それぞれをA,Bの点として示している。また、撮像画素は省略している。
被写体上の特定点からの光束は、焦点検出画素Aに対応する分割瞳を通って該焦点検出画素Aに入射する光束ΦLaと、焦点検出画素Bに対応する分割瞳を通って該焦点検出画素Bに入射する光束ΦLbとに分割される。これら2つの光束は、被写体上の同一点から入射しているため、撮像光学系のピントが合った状態では、図7Aに示すように、同一のマイクロレンズを通過して撮像素子上の1点に到達する。したがって、第1の焦点検出画素A(S1)を含む行と第2の焦点検出画素B(S2)を含む行からそれぞれ得られる像信号は互いに一致する。
しかし、図7Bに示すように、xだけピントがずれている状態では、光束ΦLa,ΦLbのマイクロレンズへの入射角の変化分だけ両光束ΦLa,ΦLbの到達位置が互いにずれる。したがって、第1の焦点検出画素A(S1)を含む行と第2の焦点検出画素B(S2)を含む行からそれぞれ得られる像信号には位相差が生じる。
以上のことを利用して、特許文献1にて開示された撮像装置は撮像素子を用いた焦点検出を行う。
ただし、このように焦点検出画素を含む撮像素子を用いて静止画を取得する場合に、焦点検出画素の位置に相当する画素データが欠損する。焦点検出画素で得られた信号を静止画用の画像信号として用いると、焦点検出画素の視野が通常の撮像画素の視野とは異なるために、焦点検出画素からの信号とその周辺の画素からの信号との連続性が失われ、良好な画像を取得できない。
このような問題を解決するため、特許文献1にて開示された撮像装置では、焦点検出画素からの信号に相当する像信号を、その周辺画素の像信号を用いて補間するようにしている。
図4に示す撮像センサの画素配置において、本撮像の像信号に含まれるS1、S2の部分は、周辺画素からの補間データが挿入される。図4では、撮像用のRGB各画素がベイヤ配列になっており、そのうち一部のG画素では代わりにS1、S2が備わっている。S1、S2の存在により欠損となるG画素のデータは、斜め隣に位置する4つのG画素のデータから合成G画素データを生成し、欠損となるG画素データに充てる。
特開2000−156823号公報
しかしながら、特許文献1にて開示されているように、焦点検出画素の像信号をその周辺画素の像信号で補間すると、該周辺画素によって取得される画像が、他の領域の画素によって取得される画像に比べて鮮鋭度が低くなる場合がある。
また、空間周波数の低い被写体像を受光する場合、焦点検出画素の視野とその周辺の撮像画素の視野との違いから、周辺の撮像画素からの像信号に対する焦点検出画素からの像信号の連続性が低くなる。このため、焦点検出画素の位置の像信号を、周辺の撮像画素からの像信号に基づいて補間するのが好ましい。この場合、被写体像の空間周波数が低いので、補間処理による鮮鋭度の低下は目立ち難い。
一方、空間周波数の高い被写体像を受光する場合、焦点検出画素の位置の像信号は周辺の撮像画素からの像信号に対してもともと連続性が低い。このため、補間処理をすることによる鮮鋭度の低下が目立ってしまう。したがって、焦点検出画素の数が多くなるにつれて、補間処理による鮮鋭度の低い画像領域が増加し、得られる画像の品位が低下してしまう。
また、撮像センサ上に視野の異なる位相センサを設けてそれらの位相差に基づいて焦点検出を行う場合、位相センサの前面に瞳分割を行うための絞りを設けている。また、位相センサにはカラーフィルタを光線入射面に設けない。これらのため、位相センサから出力される像信号は、周辺に位置する画素の信号レベルと異なってしまい、位相センサから出力される像信号を静止画データにそのまま用いられなかった。
本発明は、撮像素子内での焦点検出画素の数が多くなっても、高い鮮鋭度の画像を取得できるようにした撮像装置及びその制御方法を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、撮像光学系からの光束により形成された被写体像を光電変換する第1の画素群、及び撮像光学系からの光束のうち分割された光束を光電変換する複数の焦点検出画素を含む第2の画素群を有する撮像素子と、第2の画素群からの出力に基づいて撮像光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段と、撮像素子からの出力により得られる画像のうち第2の画素群に対応する部分画像を第1の画素群の出力に基づいて生成する画像生成手段と、該焦点検出手段により検出された焦点状態に応じて、画像生成手段に部分画像を生成させるか否かを切り換える制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面として撮像装置の制御方法は、撮像光学系からの光束により形成された被写体像を光電変換する第1の画素群、及び撮像光学系からの光束のうち分割された光束を光電変換する複数の焦点検出画素を含む第2の画素群を有する撮像素子を備えた撮像装置の制御方法である。該制御方法は、第2の画素群からの出力に基づいて撮像光学系の焦点状態を検出するステップと、撮像素子からの出力により得られる画像のうち第2の画素群に対応する部分画像を第1の画素群の出力に基づいて生成するステップと、該焦点検出手段により検出された焦点状態に応じて、部分画像を生成させるか否かを切り換えるステップとを有することを特徴とする。
本発明では、撮像光学系の焦点状態に応じて、第2の画素群に対応する部分画像を生成させるか否かを切り換える。このため、例えば、被写体像の空間周波数が高い焦点状態の場合に上記部分画像を生成させないようにすることで、撮像素子内の焦点検出画素の数が多くなっても、高い鮮鋭度の画像を取得することが可能である。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例である撮像装置としてのデジタルカメラの構成を示す。
カメラ100は、被写体から光束により被写体像を形成する撮像光学系101と、該撮像光学系101に含まれるフォーカスレンズ(図示せず)の位置を制御するレンズ制御部102と、撮像光学系101からの入射光量を調節する絞り103とを有する。さらに、カメラ100は、撮像光学系101からの光束によって被写体像がその受光面上に形成されるCMOSセンサにより構成される光電変換素子としての撮像素子104を備えている。
撮像素子104は、それぞれR,G,Bのうちいずれか1色のカラーフィルタを有し、撮像光学系101により形成される被写体像を光電変換する複数の撮像画素により構成される撮像画素群(第1の画素群)105を有する。撮像画素群105は、被写体画像を生成するために用いられる像信号を出力する。また、撮像素子104は、カラーフィルタを備えず撮像光学系101の焦点状態の検出(焦点検出)に用いられる一対の像信号を出力する焦点検出画素群(第2の画素群)106を有する。
焦点検出画素群106は、後述する瞳分割光学系107により瞳分割された光束を光電変換する、それぞれ複数の第1及び第2の焦点検出画素を含む。複数の第1の焦点検出画素により第1の位相差センサが構成され、複数の第2の焦点検出画素により第2の位相差センサが構成される。そして、第1の位相差センサは、上記一対の像信号のうち一方の像信号を出力し、第2の位相差センサは、上記一対の像信号のうち他方の像信号を出力する。
さらに、撮像素子104は、第1の位相差センサと第2の位相差センサとに、撮像光学系101からの光束のうち瞳分割した光束をそれぞれ入射させるための瞳分割光学系107を備えている。
ここで、図2には、本実施例に用いられる撮像素子104の画素配列を示している。図2において、焦点検出画素群106における第1の焦点検出画素をS1とし、第2の焦点検出画素をS2として示している。
第1及び第2の焦点検出画素S1,S2の構造はそれぞれ、図5及び図6に示した構造と同様である。すなわち、第1及び第2の焦点検出画素S1,S2に設けられた遮光層が、瞳分割光学系107としてのマイクロレンズの光軸を挟んだ対称な位置に絞り開口部を有する構造を有している。
図2において、第1の焦点検出画素S1が離散的に挿入された画素行が第1の位相差センサを構成する。また、第1の位相差センサに対して所定間隔(図2では1画素分の間隔)をあけて配置され、第2の焦点検出画素S2が離散的に挿入された画素行が第2の位相差センサを構成する。そして、これら第1及び第2の位相差センサを含む1つの焦点検出画素群(第2の画素群)が1つの焦点検出エリアを形成する。図2では、撮像素子104の上部と下部にそれぞれ第1の焦点検出エリア及び第2の焦点検出エリアが配置されている。
カメラ100は、各焦点検出エリアの第1及び第2の位相差センサから出力される一対の像信号の位相差を相関演算を用いて求める焦点検出部(焦点検出手段)108を有する。
ここで、「第1及び第2の位相差センサ(言い換えれば焦点検出画素群106)から出力される一対の像信号」とは、基本的には、焦点検出画素S1,S2の出力信号のみから生成された一対の像信号である。ただし、焦点検出画素群全体の出力信号から一対の像信号を生成してもよい。焦点検出部108は、さらに該位相差に基づいて、その焦点検出エリアに像が形成されている被写体に対する撮像光学系101の焦点状態を示すデフォーカス量を算出する。
なお、本実施例では、焦点検出部108でデフォーカス量の算出まで行う場合について説明するが、焦点検出部108では像信号の位相差を演算し、後述するカメラ制御部115で該位相差に基づいてデフォーカス量を算出するようにしてもよい。また、本実施例では、焦点状態をデフォーカス量として説明するが、位相差を焦点状態として扱ってもよい。
このようにして、焦点検出部108は、各焦点検出エリアで個別に焦点検出(デフォーカス量の算出)を行う。
焦点検出画素群106(第1及び第2の焦点検出画素S1,S2)では、図5及び図6からも分かるように、画素ごとに設けられた遮光層によって視野が制限されている。また、焦点検出画素群106は、光線入射面にカラーフィルタを設けられていない。したがって、焦点検出画素群106からの像信号のレベルは、撮像画素群105のうち焦点検出画素群106の近傍に位置する複数の画素(以下、近傍画素群という)から出力される像信号のレベルと異なってしまう。
このため、カメラ100は、焦点検出画素群106からの像信号を近傍画素群の像信号のレベルに近づけるために、焦点検出画素群106からの像信号に対するゲインを調整するゲイン調整部109を有する。
さらに、カメラ100は、焦点検出画素群106に対応する画像データを近傍画素群の出力に基づいて補間して生成する画素補間部(画像生成手段)110を備える。言い換えれば、画素補間部110は、撮像素子104からの出力により得られる画像全体の中で、焦点検出画素群106に対応する部分画像を撮像画素群105(近傍画素群)の出力に基づいて生成する。
「焦点検出画素群106に対応する画像データ(部分画像)」は、焦点検出画素群106全体をカバーする領域に対する画像データであってもよいし、焦点検出画素S1,S2ごとの画像データであってもよい。
また、カメラ100は、撮像画素群105から出力される像信号に対して、ガンマ補正、ホワイトバランス調整、表示用のリサンプリング及び画像圧縮符号化等の画像処理を行う画像処理部111を有する。
さらに、カメラ100は、画像処理部111から出力された画像データ(静止画データ)を表示する表示部112と、該画像データを半導体メモリや光ディスク等の記録媒体に記録する記録部113を有する。また、カメラ100は、使用者の操作入力を受け付ける操作部114と、カメラ100全体を制御するカメラ制御部115とを有する。
カメラ制御部115は、焦点検出部108から得られるデフォーカス量に基づいて、合焦を得るためのフォーカスレンズの駆動量を算出する。算出された駆動量はレンズ制御部102に出力され、レンズ制御部102は該駆動量に基づいてフォーカスレンズを移動させる。このようにしてオートフォーカス(AF)が行われ、撮像光学系101の合焦状態を得ることができる。
図3には、本実施例のカメラ100(主としてカメラ制御部115)の動作を示す。この動作は、カメラ制御部115内の不図示のメモリに格納されたコンピュータプログラムに従って実行される。
カメラ制御部115は、操作部114からのAF指令信号(例えば、レリーズボタンの半押し操作によって出力される信号)が入力されることにより、ステップS301から動作を開始する。なお、ここでは、特に説明をしないが、AF動作と並行して露出演算等の撮像準備動作が行われているものとする。
ステップS301にて、カメラ制御部115は、撮像素子104における焦点検出画素群106での電荷蓄積を開始させる。そして、電荷蓄積の完了後、カメラ制御部115は、焦点検出画素群106から像信号を焦点検出部108に対して出力させる。焦点検出部108では、前述したようにデフォーカス量を算出してカメラ制御部115に出力する。カメラ制御部115は、前述したようにフォーカスレンズの駆動量を算出してレンズ制御部102に出力し、フォーカスレンズを合焦位置に向けて移動させる。
フォーカスレンズの移動後、被写体像の変化によって露出条件が変化していることが考えられるため、新しいフォーカスレンズ位置にて露出演算を再度行う。その後、ステップS302に進む。
ステップS302では、カメラ制御部115は、操作部114から撮像指令信号(例えば、レリーズボタンの全押し操作によって出力される信号)が入力されたか否かを判定する。撮像指令信号が未入力である場合は、本ステップの判定を繰り返す。一方、撮像指令信号が入力された場合は、ステップS303に進む。
ステップS303では、カメラ制御部115は、被写体画像を取得する撮像のために、撮像素子104に撮像画素群105及び焦点検出画素群106での電荷蓄積を開始させる。蓄積完了後、カメラ制御部115は、撮像画素105からの像信号を画素補間部110に出力させ、焦点検出画素群106からの像信号を焦点検出部108とゲイン調整部109に出力させる。この出力後、ステップS304に進む。
撮像素子104が撮像画素群105および焦点検出画素群106の電荷蓄積を行う。蓄積完了後、撮像素子104は、撮像画素105の像信号を画素補間部110に出力し、焦点検出画素群106の像信号を焦点検出部とゲイン調整部109に出力する。出力後、ステップS304に進む。
ステップS304では、カメラ制御部115は、カウンタを初期化する(n=1)。カウンタの数値nは、撮像素子104上に設けられたn個の焦点検出エリアの番号に対応する。
次に、ステップS305では、カメラ制御部115は、第nの焦点検出エリアにおけるデフォーカス量を焦点検出部108から取得し、該デフォーカス量が所定の閾値(所定値)より小さいか否かを判定する。該判定は、第nの焦点検出エリアに形成された被写体像の空間周波数が、この焦点検出エリア(焦点検出画素群106)に対応する画像データを生成するための画素補間部110による画像データ補間を行うことで良好な全体画像が得られる値か否かの判定でもある。
ここで、多くの場合、デフォーカス量が大きい状態での像信号(被写体像)には高周波成分が少ない(コントラストが低い)。逆に、デフォーカス量が小さい状態(合焦状態に近い状態)での像信号には高周波成分が多い(コントラストが高い)。そして、前述したように、画素補間部110による画像データ補間を被写体像の空間周波数が低い状態で行う場合は画像の鮮鋭度の低下が目立たないが、被写体像の空間周波数が高い状態で行うと鮮鋭度の低下が目立つ。
そこで、本実施例では、デフォーカス量の大小に応じて画素補間部110による画像データ補間を行うか否かを切り換える。すなわち、デフォーカス量が閾値より小さい場合は画像データ補間を行わずにステップS306に進み、デフォーカス量が閾値より大きい場合は画像データ補間を行うためにステップS306に進む。
ステップS306では、カメラ制御部115は、第nの焦点検出エリア(以下、第nの焦点検出画素群106という)の平均像信号と近傍画素群の平均像信号とを比較する。そして、これらの信号レベルが同じ又は同じとみなせる範囲まで近づくように、ゲイン調整部109に第nの焦点検出画素群106の像信号にかけるゲインを調整させる。なお、画素群の平均像信号の比較に代えて、像信号のピーク値を比較してもよい。こうしてゲインを調整した後、ステップS307に進む。
ステップS307では、カメラ制御部115は、ステップS306でゲイン調整された第nの焦点検出画素群106の像信号を、撮像画素群105の像信号における第nの焦点検出画素群106に対応する領域(又は位置)に挿入する。これにより、撮像画素群105からの像信号に基づく画像と第nの焦点検出画素群106からの像信号(ゲイン調整後の像信号)に基づく部分画像とが合成された合成画像データが生成される。カメラ制御部115は、合成画像データを画像処理部111に出力する。その後、ステップS310に進む。
一方、ステップS308では、カメラ制御部115は、画素補間部110に、第nの焦点検出画素群106の近傍画素群の像信号に基づいて、第nの焦点検出画素群106に対応する補間用部分画像データを補間演算によって生成させる。すなわち、画素補間部110は、撮像素子104からの出力により得られる画像全体のうち、第nの焦点検出画素群106に対応する部分画像を撮像画素群105(近傍画素群)の出力に基づいて生成する。
ここで、本実施例では、撮像画素群105のカラーフィルタ配置の周期性から、特に焦点検出画素S1,S2に対して緑成分の画素信号を補間する必要がある。したがって、図2における近傍画素群のうち焦点検出画素S1,S2に斜め方向にて隣接する緑成分の画素の信号に基づいて、焦点検出画素S1,S2の位置に相当する画素信号を生成する。補間に用いる周辺画素としては、上述した焦点検出画素S1,S2に対して斜め方向に隣接する緑成分の画素に限らない。すなわち、さらに位置が離れた緑成分の画素も用い、信号レベルの位置的変化からエッジ検出を行って、被写体像のエッジ位置を考慮した補間演算を行ってもよい。
補間用部分画像データが生成された後、ステップS309に進む。
ステップS309では、カメラ制御部115は、ステップS308で生成された第nの焦点検出画素群106に対する補間用部分画像データの像信号を、撮像画素群105の像信号における第nの焦点検出画素群106に対応する領域(又は位置)に挿入する。これにより、撮像画素群105からの像信号に基づく画像と第nの焦点検出画素群106に対する補間用部分画像とが合成された合成画像データが生成される。カメラ制御部115は、合成画像データを画像処理部111に出力する。その後、ステップS310に進む。
ステップS310では、カメラ制御部115は、全て(n個)の焦点検出エリアに対してステップS305〜S309の処理を完了したか否かを判定する。まだ全ての焦点検出エリアに対して処理が終わっていなければ、ステップS311に進み、カウンタ値を1増やしてステップS305に戻る。これにより、次の焦点検出エリアに対する上記処理が行われる。一方、全ての焦点検出エリアに対して上記処理を終えていれば、ステップS312に進む。
ステップS312では、カメラ制御部115は、画像処理部111に、合成画像データに対するガンマ補正、ホワイトバランス調整、表示用のリサンプリング及び画像圧縮符号化を行わせる。画像処理部111は、これらの処理が施された画像データを表示部112に出力する。表示部112は、撮像された画像をユーザに確認させるため、該画像データを表示する。
また、画像処理部111は、上記処理が施された画像データを記録部113へも出力する。記録部113は、該画像データを記録媒体に記録する。
以上のような動作により、撮像素子104内に設けられる焦点検出画素の数が多くても、高い鮮鋭度を有する良好な画像を取得することができる。
以上説明した実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
本発明の実施例であるデジタルカメラの構成を示すブロック図。 実施例における撮像画素群と焦点検出画素群の配列を示す図。 実施例のカメラの動作を示すフローチャート。 撮像画素群と焦点検出画素群の配列を示す図。 第1の焦点検出画素の構造を示す図。 第2の焦点検出画素の構造を示す図。 焦点状態(合焦状態)に応じた像信号の位相差を説明するための模式図。 焦点状態(前ピン状態)に応じた像信号の位相差を説明するための模式図。
符号の説明
100 デジタルカメラ(撮像装置)
101 撮像光学系
105 撮像画素群
106 焦点検出画素群
107 瞳分割光学系
109 ゲイン調整部
110 画素補間部
111 画像処理部
115 カメラ制御部
501,601 マイクロレンズ
503,603 遮光層
504,604 光電変換領域

Claims (4)

  1. 撮像光学系からの光束により形成された被写体像を光電変換する第1の画素群、及び前記撮像光学系からの光束のうち分割された光束を光電変換する複数の焦点検出画素を含む第2の画素群を有する撮像素子と、
    前記第2の画素群からの出力に基づいて前記撮像光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段と、
    前記撮像素子からの出力により得られる画像のうち前記第2の画素群に対応する部分画像を前記第1の画素群の出力に基づいて生成する画像生成手段と、
    前記焦点検出手段により検出された焦点状態に応じて、前記画像生成手段に前記部分画像を生成させるか否かを切り換える制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記焦点状態としてのデフォーカス量が所定値より小さい場合は前記画像生成手段に前記部分画像を生成させず、該デフォーカス量が前記所定値より大きい場合は前記画像生成手段に前記部分画像を生成させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第2の画素群からの出力に対するゲイン調整を行う調整手段を有し、
    前記制御手段は、前記画像生成手段に前記部分画像を生成させない場合は、前記調整手段に前記ゲイン調整を行わせることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 撮像光学系からの光束により形成された被写体像を光電変換する第1の画素群、及び前記撮像光学系からの光束のうち分割された光束を光電変換する複数の焦点検出画素を含む第2の画素群を有する撮像素子を備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記第2の画素群からの出力に基づいて前記撮像光学系の焦点状態を検出するステップと、
    前記撮像素子からの出力により得られる画像のうち前記第2の画素群に対応する部分画像を前記第1の画素群の出力に基づいて生成するステップと、
    前記焦点検出手段により検出された焦点状態に応じて、前記部分画像を生成させるか否かを切り換えるステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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