JP2015159344A - 画像処理装置、撮像装置、画像補正方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像補正方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 色温度や明るさが異なる複数の領域が含まれる画像に対し画像補正を施す画像処理装置、撮像装置、画像補正方法およびプログラムを提供すること。
【解決手段】 画像処理装置20は、画像の入力を受ける入力手段42と、入力手段42に入力された画像を照明状態の異なる複数の領域に分割する領域分割手段110と、領域分割手段110により分割された領域毎に補正係数を計算する計算手段116と、入力手段42により時系列として与えられる画像間での動きを検出する動き検出手段(114,44/32)と、動き検出手段により検出された動きに基づいて、領域毎の補正係数が混合される領域間の境界部分を決定する境界決定手段112と、境界決定手段により決定された領域間の境界部分に基づいて、入力手段42に入力された画像に対する画像補正係数データを設定する設定手段118とを含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像補正技術に関し、より詳細には、色温度や明るさが異なる複数の領域が含まれる画像に対し画像補正を施す画像処理装置、撮像装置、画像補正方法およびプログラムに関する。
従来、デジタルカメラにおいて、画面内に色温度の異なる種類の光源による複数の照射領域が存在する場合に、画面を領域分割して、日蔭や日向などの異種光源の領域ごとに最適なホワイトバランス補正を行う技術が知られている。このようなホワイトバランス補正技術としては、例えば、特開2002−271638号公報(特許文献1)や特開2010−213213号公報(特許文献2)に記載された技術を挙げることができる。
しかしながら、上記従来技術のホワイトバランス補正技術では、画像処理によって最適な制御値を求めており、検波するフレームと補正するフレームとが同じフレームであることが前提となっている。つまり、入力されたフレームの検波を行い、フレームをメモリに蓄積して、CPUにより検波結果に基づいて光源の異なる領域ごとに最適なホワイトバランス補正係数を算出し、メモリに蓄積していたフレームにその補正係数を用いてホワイトバランス補正処理を適用することになる。
このように処理時間が長いため、上記従来技術では、フレーム遅延が大きく、静止画では連射の制約が大きくなり、あるいは動画ではフレームレートや画素数に制約が大きくなることになる。
また、日蔭や日向などの領域ごとに異なるホワイトバランス補正を行う場合、領域間の境界部分に色ずれが生じやすいため、境界部分を適切に処理する必要がある。これは、複数のカメラで撮像した画像をつなぎ合わせる場合に、露光条件が異なる画像間の境界部分についても同様のことが言える。
また、特開2012−235377号公報(特許文献3)は、動きに応じたホワイトバランス補正技術を開示する。特許文献3に記載の従来技術は、ストロボ発光時およびストロボ非発光時の画像データに基づくホワイトバランス補正値を、色温度の差分および動き量に基づいて補正するというものである。このため、境界部分以外の色温度が、他の領域の色温度の影響を受けてしまい、本来の色温度からずれてしまう。
上述した背景から、フレーム遅延を発生させずに、光源が異なる各領域に適した色合いとなる補正を、領域の境界における色味のズレを低減させながら適用することができる技術の開発が望まれていた。またその際に、光源の異なる各領域に対して、境界部分以外の色温度が他の領域の色温度の影響を受けてしまわないようにすることが望まれていた。さらに、色温度が異なる領域毎の色合いの調整の他、複数のカメラで撮像した画像をつなぎ合わせるような場合において、明るさが異なる領域の境界における明るさ補正を、ずれを低減させながら適用することができる技術の開発が望まれていた。
本発明は、上記従来技術における不充分な点に鑑みてなされたものであり、本発明は、画像補正係数算出処理による時間的制約を緩和しつつ、照明状態が異なる複数の領域毎に適した画像補正を、領域間の境界部分が自然な仕上がりとなるように施すことができる、画像処理装置、撮像装置、画像補正方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、下記特徴を有する画像処理装置を提供する。本画像処理装置は、画像の入力を受ける入力手段と、上記入力手段に入力された画像を照明状態の異なる複数の領域に分割する領域分割手段と、上記領域分割手段により分割された領域毎に補正係数を計算する計算手段と、上記入力手段により時系列として与えられる画像間での動きを検出する動き検出手段と、上記動き検出手段により検出された動きに基づいて、上記領域毎の補正係数が混合される領域間の境界部分を決定する境界決定手段と、上記境界決定手段により決定された領域間の境界部分に基づいて、上記入力手段に入力された画像に対する画像補正係数データを設定する設定手段とを含む。
上記構成により、画像補正係数算出処理による時間的制約を緩和しつつ、照明状態が異なる複数の領域毎に適した画像補正を、領域間の境界部分が自然な仕上がりとなるように施すことができる。
第1の実施形態によるデジタルカメラのシステム構成を示すブロック図。 第1の実施形態によるホワイトバランス補正処理に関する機能ブロック図。 第1の実施形態におけるホワイトバランス補正の全体処理を示すフローチャート。 第1の実施形態における領域境界決定部が実行する、画像の動きに基づいた日向日陰境界部分の決定処理を示すフローチャート。 第1の実施形態における補正係数設定部が実行する、画素毎のホワイトバランス補正係数を演算し、設定する処理を示すフローチャート。 (A)撮像画像および(B)撮像画像における矢印A,A’間におけるホワイトバランス補正係数の設定例を説明する。 内部パラメータおよび動き量に応じた境界部分の設定例を説明する図。 動き量および方向に応じた境界部分の設定例を説明する図。 特定の実施形態による画像処理に基づく動き検出処理を説明する図である。 (A)撮像画像および(B)撮像画像の矢印A,A’間におけるホワイトバランス補正係数の比較のための例を説明する。 第2の実施形態によるデジタルカメラのシステム構成を示すブロック図。 第2の実施形態による信号処理部が実行する、明るさ補正処理を示すフローチャート。 (A)2系統で撮像された合成画像および(B)合成画像の矢印B,B’間における明るさの分布を説明する図。
以下、本実施形態について説明するが、本実施形態は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に説明する第1の実施形態では、画像処理装置の一例として、被写体を撮像し、撮像された画像に対してホワイトバランス補正を施して画像を出力する、デジタルカメラ10を一例に説明する。
(デジタルカメラのシステム構成)
以下、図1を参照しながら、第1の実施形態によるデジタルカメラ10のシステム構成を説明する。図1に示すように、デジタルカメラ10は、CCD(Charge Coupled Device)16と、AFE(Analog Front End)18と、信号処理部20と、ROM22と、SDRAM24と、モータドライバ26と、ディスプレイ28と、操作部30と、加速度センサ32とを含み構成される。
CCD(Charge Coupled Device)16には、鏡胴ユニットに設置したレンズ系12を通して入射される被写体画像が受光面上に結像される。CCD16では、固体撮像素子を構成する複数の画素上にRGB原色フィルタが配置されており、RGB3原色に対応したアナログRGB画像信号が出力される。AFE18は、CCD16を駆動するタイミング信号を発生し、CCD16から出力される信号をサンプリングし、ゲイン調整をした後、デジタル撮像信号(RAW−RGBデータ)に変換し、信号処理部20に出力する。
鏡胴ユニットは、レンズ系12、絞りユニットおよびメカニカルシャッタユニット14を備えており、これらの駆動ユニットは、モータドライバ26によって駆動される。モータドライバ26は、信号処理部20からの駆動信号により駆動制御される。ROM22には、制御プログラム等が記憶される。SDRAM24は、各種データを一時的に記憶する。
信号処理部20は、CPU40と、CCDインタフェース(以下、インタフェースをI/Fと表記する場合がある。)42と、ISP(Image Signal Processor)44と、メモリ・コントローラ52とを備える。CPU40は、操作部30からの操作入力に応答して、ROM22に記憶された制御プログラムに基づき、デジタルカメラ10全体のシステム制御を行う。図1中、信号処理部20におけるCPU40と各要素との間のデータバスが破線で示されている。操作部30は、デジタルカメラ10の筐体に設けられているレリーズボタン、電源ボタン、メニューボタンなどであり、撮影者の操作によってCPU40に操作入力する。
CCDI/F42は、AFE18へ水平同期信号(HD)および垂直同期信号(VD)を出力し、これらの同期信号に合わせて、AFE18から出力されるRAW−RGBデータの入力を受ける。図1中、信号処理部20におけるセンサとの同期信号が一点鎖線で表されている。メモリ・コントローラ52は、SDRAM24を制御しており、SDRAM24へのデータの書き込み、SDRAM24からのデータの読み出しを行う。ISP44については、後述する。
信号処理部20は、さらに、取り込んだRAW−RGBデータをYUVデータに変換するYUV変換部46と、画像サイズを変更するリサイズ部48と、出力I/F54とを備える。出力I/F54は、メモリカード34へ画像データを書き込み、またはディスプレイ28に画像データを出力するインタフェースである。信号処理部20は、さらに、圧縮部50を備えることができ、圧縮部50は、画像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)形成やMPEG(Moving Picture Experts Group)形式などに変換する。
SDRAM24には、CCDI/F42に取り込まれたRAW−RGBデータ、YUV変換部46で変換処理されたYUVデータ、圧縮部50で圧縮処理されたJPEG形式やMPEG形式の画像データなどが保存される。
YUVデータは、輝度データ(Y)と、色差(輝度データと青色(B)成分データとの差分(U)と、輝度データと赤色(R)成分データとの差分(V))の情報で色を表現する形式である。この画像変換をする際に、CPU40からISP44に対して、ホワイトバランスゲインが設定される。
ISP44は、ゲイン処理、ガンマ補正、色補正などを行う信号処理部20の中心的な部分である。また、詳細は後述するが、画像のホワイトバランスの測定(AWB(Auto White Balance)検波)や画像の明るさの測定(AE(Auto Exposure)検波)を行っている。CPU40は、その検波値を読み込み、ホワイトバランス補正および明るさ補正のための計算を行って、ISP44のゲイン処理やCCDI/F42を経由してCCDに対する補正値の設定を行う。
加速度センサ32は、デジタルカメラ10がフレームレート(例えば30fps)でどの程度動いたかを検出する力学センサである。この動き情報に基づいて、手振れ補正が行われる。さらに、本実施形態によるデジタルカメラ10では、ホワイトバランス補正処理に際して動きを検出するために、加速度センサ32を利用することができる。
(デジタルカメラの静止画撮影動作)
続いて、上述したデジタルカメラ10による静止画撮影動作について説明する。デジタルカメラ10では、静止画撮影モード時において、以下のようなモニタリング動作を実行しながら静止画撮影動作が行われる。
まず、撮影者が、電源ボタンを押し、撮影モードに設定すると、デジタルカメラ10が記録モードで起動する。CPU40は、モータドライバ26に制御信号を出力し、鏡胴ユニットを撮影可能位置に移動させ、かつ、CCD16、AFE18、信号処理部20、ROM22、SDRAM24、ディスプレイ28などを起動させる。
そして、鏡胴ユニットのレンズ系12を被写体に向けることにより、レンズ系12を介して被写体画像がCCD16の受光面上に結像する。CCD16から出力される被写体画像に応じたアナログRGB画像信号は、AFE18に入力され、RAW−RGBデータ(例えば12ビット)に変換される。RAW−RGBデータは、信号処理部20のCCDI/F42に取り込まれ、ISP44で画像処理が施され、YUV変換部46でYUVデータ(例えば8ビット)に変換される。そして、リサイズ部48でサイズ変換された後、メモリ・コントローラ52にてSDRAM24に保存される。
このように、本実施形態によるデジタルカメラ10では、ISP44で、画像データを一旦保存せずに、同期信号にて信号処理を完了させてしまうことにより、信号処理部20でのスループットを向上させている。
SDRAM24からメモリ・コントローラ52を介して読み出されたYUVデータは、出力I/F54を介してディスプレイ28へ出力され、画像がディスプレイ28上に表示される。これにより、撮影者は、静止画を撮影するための構図を確認することができる。
信号処理部20では、CCDI/F42で取り込まれたRAW−RGBデータより、AE(自動露出)評価値およびAWB(オートホワイトバランス)評価値が算出される。AE評価値およびAWB評価値は、RAW−RGBデータにおけるRGB値それぞれの積分値から算出される。例えば、CCD16の全画素の受光面に対応した画面が所定数ブロックに等分割(例えば水平16分割、垂直16分割で256ブロック)された後、ブロック毎のRGB積算値が評価値として算出される。
CPU40は、算出されたRGB積算値を読み出し、適正なホワイトバランスになるようなホワイトバランスゲインを算出する。さらに、AWB処理では、RGBの分布から被写体の光源の色に合わせたAWBの制御値を決定する。このAWB処理により、YUV変換部46でYUVデータに変換処理する際のホワイトバランスを合わせる。また、AE処理では、画面のそれぞれのブロックの輝度を算出して、輝度分布から適正な露光量を決定する。決定した露光量に基づいて、露光条件(CCD16の露光時間、絞りユニットの絞り値、アナログゲインなど)を設定する。なお、AE処理およびAWB処理は、モニタリング時には連続的に行われている。
上記モニタリング動作時に、レリーズボタンが押圧(半押しから全押し)操作されると、CPU40からモータドライバ26への駆動指令によりレンズ系12のフォーカスレンズが移動し、AF動作が実行され、静止画記録処理が行われる。AF動作としては、例えば、いわゆる山登りAFと称されるコントラスト評価方式を採用することができる。
そして、上述したAE処理が行われ、露光完了時点で、CPU40からモータドライバ26への駆動指令によりメカニカルシャッタユニット14が閉じられ、CCD16から静止画用のアナログRGB画像信号が出力される。そして、モニタリング時と同様に、AFE18によりRAW−RGBデータに変換され、信号処理部20のCCDI/F42に取り込まれる。続いて、ISP44で画像処理が行われ、YUV変換部46でYUVデータに変換されて、リサイズ部48で記録画素数に対応するサイズに変換され、メモリ・コントローラ52を介してSDRAM24に保存される。そして、このYUVデータがSDRAM24から読み出されて、圧縮部50でJPEG形式などの画像データへと圧縮される。圧縮された画像データは、SDRAM24を経由して、出力I/F54を介してメモリカード34に保存される。
以上、静止画撮影動作の流れについて説明したが、動画撮影動作においても、圧縮の形式がJPEG形式の代わりに例えばMPEG形式などの動画形式に変更されるほかは同様の動作となる。以下、静止画撮影動作について説明するが、本実施形態によるホワイトバランス補正技術は、動画にも適用可能である。
(ホワイトバランス補正処理)
上述したように、本実施形態によるデジタルカメラ10の撮影動作においては、画像処理によってホワイトバランス補正が行われる。このとき、検波する画像フレーム(以下、単にフレームと参照する。)と、補正するフレームとが同一であることが前提であると、フレームデータのメモリ蓄積が必要となり、処理に大きな時間がかかってしまう。ひいては、フレーム遅延が大きくなり、静止画撮影動作では連射の制約が大きくなる。また動画撮影動作でも、フレームレートを速くできない、一定のフレームレートを維持しようとすると解像度を小さくしなければならない、あるいは、一定のフレームレートおよび解像度を維持しようとすると高性能のハードウェアが必要となるなど、制約が大きくなる。さらに、フレームをメモリに蓄積しているため、メモリ分のコストが増大し、システム全体としての複雑性も増大してしまう。
また、フレームデータの蓄積を行わずに、検波するフレームと補正するフレームとを異ならせ、フレーム間のブランク時間にホワイトバランス補正係数の計算処理を行うことにより、大幅に処理時間を短縮し、フレーム遅延を短縮することができる。しかしながら、その場合、フレーム間で画像に動きあると、過去のフレームで検波した結果に基づいて最適な補正係数が計算され現在のフレームに適用されるため、日蔭や日向など色温度の異なる領域間の境界において、色味のズレが生じ易くなる。
そこで、本実施形態によるデジタルカメラ10では、フレーム間での動きを検出し、検出された動きに応じて、色温度の異なる領域毎のホワイトバランス補正係数を混合させる境界部分(混合領域)を決定する構成を採用する。この構成により、検波するフレームと補正するフレームとが異なったとしても、フレーム間で検出された動きに応じて境界における補正係数のブレンディングが行われる。このため、検波および補正のフレームにかかる制約を緩和しながら、領域境界周辺でホワイトバランスが不自然な仕上がりとなってしまうことを防止できる。
以下、図2〜図10を参照しながら、第1の実施形態によるデジタルカメラが実行する、ホワイトバランス補正処理について説明する。図2は、第1の実施形態によるホワイトバランス補正処理に関する機能ブロック図である。図2に示す機能ブロック100は、ブロック評価部102と、ホワイトバランス計算部104と、ホワイトバランス補正部106とを含み構成される。
ブロック評価部102は、全画素の受光面に対応した画面を所定数のブロックに分割し、CCDI/F42が同期信号に応じてCCD16から入力を受けたRAW−RGBデータから、ブロック毎のRGB積算値を算出する。ブロック評価部102は、典型的には、図1に示した信号処理部20のCCDI/F42の一部として構成される。ブロック評価部102は、本実施形態における評価手段を構成する。
ホワイトバランス計算部104は、ブロック評価部102により評価されたブロック毎のRGB積算値に基づき、最終的な画素毎のホワイトバランス補正係数を算出し、ホワイトバランス補正部106に対し設定する。ホワイトバランス計算部104は、典型的には、図1に示した信号処理部20のCPU40およびISP44の組み合わせで構成される。例えば、CPU40が、画像全域に定義されるメッシュ(ブロックと一致してもよいし、異なってもよい。)毎の補正係数を計算し、ISP44に設定され、ISP44がメッシュ毎の補正係数を補間して画素毎の補正係数を算出する。
ホワイトバランス補正部106は、CCDI/F42がCCD16から入力を受けたRAW−RGBデータのR,Bデータそれぞれに対して、画素毎のホワイトバランス補正係数を乗算し、補正をかける。ホワイトバランス補正部106は、典型的には、図1に示した信号処理部20のISP44として構成される。ホワイトバランス補正部106は、本実施形態による画像補正手段を構成する。
典型的な実施形態では、CCDI/F42に取り込まれた第1時点のフレーム(N)の画像からブロック評価部102がAWB評価値を算出する。そして、算出されたAWB評価値に基づいて、ホワイトバランス計算部104が画素毎の補正係数を計算し、第1時点から遅れた第2の時点のフレーム(N+1)に対して補正がかけられる。説明する実施形態では、一旦メモリに保存せずに、同期信号にて、RAW−RGBデータに対する信号処理を完了させる。
ホワイトバランス計算部104は、より詳細には、日向/日陰領域分割部110と、領域境界決定部112と、動き検出部114と、領域補正係数計算部116と、補正係数設定部118とを含み構成される。
日向/日陰領域分割部110は、ブロック毎のAWB評価値に基づき、入力された画像における日向領域および日陰領域を認識し、領域を分割する。領域補正係数計算部116は、分割された日向領域および日陰領域毎にホワイトバランス補正係数を計算する。
ここで、日向領域および日陰領域は、色温度(照明状態)が異なる領域であり、このような複数の領域がある場合には、日向もしくは日陰に合わせて画像全面に補正をかけたとしても、全体にわたり自然な色を再現することは困難である。説明する実施形態では、事前定義された識別アルゴリズムに基づき、日向領域および日陰領域を認識して領域分割し、分割された日向領域および日陰領域毎にホワイトバランス補正係数を設定する。日向/日陰領域分割部110および領域補正係数計算部116は、それぞれ、本実施形態における領域分割手段および計算手段を構成する。
動き検出部114は、時系列として与えられるフレーム間での動きを検出する。動き検出部114は、特定の実施形態においては、画像処理に基づいて、フレーム間での動きを検出することができる。画像処理に基づく動き検出方法については、後述する。また、他の特定の実施形態では、動き検出部114は、加速度センサ32などの力学センサの出力に基づいて、フレーム間での動きを検出することができる。動き検出部114が検出する動き情報としては、動きの量および方向の両方または一方とすることができる。
領域境界決定部112は、動き検出部114により検出された動きに基づいて、日向および日陰領域毎の補正係数を混合する境界部分を決定する。領域境界決定部112は、動き量が得られる場合は、動き量に応じた大きさで境界部分を決定することができる。また、さらに、動きの方向が得られる場合は、動き量に応じた大きさで、動きの方向に応じて日向および日陰の領域のいずれかの側へ偏らせるようにして、境界部分を決定することができる。領域境界決定部112は、本実施形態における領域決定手段を構成する。
補正係数設定部118は、得られた日向領域に属するブロック、日陰領域に属するブロック、日向領域用の補正係数、日陰領域用の補正係数、境界部分に属するブロックに基づいて、画素毎のホワイトバランス補正係数データを設定する。上述したように、画面がメッシュに分割され、まずメッシュ単位でそのメッシュが属する領域の補正係数が設定される。境界部分に属するメッシュには、日向領域用の補正係数および日陰領域用の補正係数を位置関係に基づいて加重平均した補正係数が設定される。そして、すべてのメッシュに補正係数が設定された後、メッシュ毎の補正係数から、線形補間により、画素毎の補正係数が算出される。補正係数設定部118は、本実施形態における設定手段を構成する。
以下、図3、図4および図5に示すフローチャート、並びに図6、図7および図8を参照しながら、第1の実施形態によるホワイトバランス補正処理について、より詳細に説明する。図3は、第1の実施形態におけるホワイトバランス補正の全体処理を示すフローチャートである。
図3に示す処理は、ステップS100から開始される。ステップS101では、ブロック評価部102は、RAW−RGBデータを、所定ブロック単位で等分割し、分割されたブロックそれぞれに対してRGB値を積算し、AWB評価値を取得する。なお、ブロックの分割数は、特に限定されるものではなく、すべてのブロックが等面積かつ同形状に等分割されることが好ましいが、等分割であることも必ずしも要するものではない。ここで、ブロック各々が有する各画素は、対応する被写体部分のR、GまたはB成分の情報を記録されており、AWB評価値であるRGB積算値は、このブロック各々において全画素のR成分、G成分、B成分各々を加算平均して算出される。
ステップS102では、ホワイトバランス計算部104は、取得した全ブロック分のRGB積算値を加算して得られる画面全体のRGB積算値、シャッタ速度(Tv)、絞り値(Av)および感度(Sv)に基づいて、曇天シーン判定を行うことができる。なお、曇天シーン判定は、撮影画像全体について判定を行う処理である。
ステップS103では、ホワイトバランス計算部104は、ブロック各々について青空領域判定を行うことができる。この青空領域判定では、ブロックのうち、B成分が高いブロックが青空領域であると判定される。
ステップS104では、日向/日陰領域分割部110は、RGB積算値およびRGB積算値から計算できる輝度値(Y)に基づいて、ブロック各々について、日向領域および日陰領域に分類を行う。説明する実施形態においては、日向領域および日陰領域からなる2種類の領域に分類することにより、画面全体を2つの領域に分割するものとするが、特に限定されるものではない。より一般化して、撮像画像をn個のブロックに分割した場合において、ブロックを統合することでm(n>m≧2を満たす)の領域に分割することができる。
ここで、日向/日陰領域分割の具体的な方法について一例を用いて説明する。日向/日陰領域分割には、ブロック毎の輝度値(Y)、および赤成分値(R)と青成分値(B)との比であるB/Rを用いて、所定分割条件に従って、日向領域および日陰領域を分類することができる。ここでは、分割条件としては、輝度値(Y)が所定閾値未満(例えば輝度値(Y)が40%未満など)であり、かつ、B/Rが所定閾値(例えばBの積算値がRの積算値の2倍より大きいなど)を超えるブロックが日陰と判定される。それ以外のブロックは、日向と判定される。このとき、青空に対して日陰領域の補正係数が適用されないように、青空領域と判定され、かつ、日陰領域とされたブロックを日向領域に変更するようにしてもよい。さらに、ある程度まとまった領域とするために、大きな領域内で分散した微小領域を大きな領域に属するものに変更するようにしてもよい。
ステップS105では、領域境界決定部112は、動き検出部114により測定された動きに基づいて、日向領域および日陰領域が隣接し合う境界において、日向日陰境界ブロックを決定する。
図6(A)は、撮像画像を例示する。図6(B)は、図6(A)に示した撮像画像の矢印A,A’間の1次元でのホワイトバランス補正係数の設定例を説明するグラフである。図6(A)に示す撮像画像では、1枚の画像中に日陰領域および日向領域が存在しており、このような場合、日陰領域には日陰領域用の補正係数を、日向領域には日向領域用の補正係数を設定することが好ましい。各領域毎に適切な補正係数をそのまま適用すると、図6(B)に実線で示すように、ホワイトバランス補正係数は、矩形の関数形で適用されることになる。実線で示す形状でホワイトバランス補正係数を適用すると、実際は、日陰領域および日向領域の境界において色温度が極端に変化することになり、違和感のある画像となってしまう。そこで、通常、破線で示すように、境界部分で補正係数の加重平均を行って、境界の色味のズレを目立たないようにすることが行われる。
上述したように検波するフレームと、補正するフレームとが異なる場合、フレーム間で画像が一定以上動いた場合は、検波した画像と補正を行う画像とで境界がずれしまい、破線で示す固定幅のブレンディングでは境界部が目立ってしまう場合がある。上述したステップS105で行われる日向日陰境界ブロックの決定処理は、この補正係数をブレンディングする境界部分の範囲を、動きに応じて決定するための処理である。好適な実施形態では、動きの測定結果に応じて、動きが大きければ大きいほど混合領域が広がるように、境界部分を一点鎖線および二点鎖線で示すように広げることができる。
図4は、本実施形態における領域境界決定部112が実行する、画像の動きに基づいた日向日陰境界部分の決定処理を示すフローチャートである。図4に示す処理は、図3に示したステップS105で呼び出されて、ステップS200から開始される。ステップS201では、領域境界決定部112は、動き検出部114により動き測定を行う。画像処理または加速度センサ32により、動きが測定され、領域境界決定部112に測定結果が伝達される。ステップS202およびステップS203では、測定された動きに基づいて処理を分岐させる。
ステップS202およびステップS203で、測定された動きが、所定の下限および上限の範囲内にあると判定さられた場合(ステップS202でYES、ステップS203でYES)は、ステップS204へ処理が進められる。ステップS204では、領域境界決定部112は、内部パラメータを「モード1」に設定し、ステップS207へ処理を進める。
一方、ステップS202およびステップS203で、測定された動きが、所定の上限以上であると判定された場合(ステップS202でYES、ステップS203でNO)は、ステップS205へ処理が分岐される。ステップS205では、領域境界決定部112は、内部パラメータを「モード2」に設定し、ステップS207へ処理を進める。また一方、ステップS202で、測定された動きが所定の下限以下であると判定された場合(NO)は、ステップS206へ処理が分岐される。ステップS206では、領域境界決定部112は、内部パラメータを「モード0」に設定し、ステップS207へ処理を進める。
ステップS207では、内部パラメータに応じて、境界部分の決定方法の分岐処理が行われる。ステップS207で、内部パラメータが「モード0」であると判定された場合(モード0)は、ステップS208へ処理が分岐される。この場合は、動きが無い場合に対応するので、ステップS208では、領域境界決定部112は、既定の1ブロックの範囲の境界部分を決定し、ステップS211で本処理を終了し、図3に示した処理へ戻す。
図7(A)は、内部パラメータが「モード0」の場合に設定される1ブロックの境界部分を例示する図である。図7においては、日向領域、日陰領域および境界部分が太線で区分されている。「モード0」の場合、図7(A)に示すように、撮影画像において日陰領域および日向領域の境界に1ブロックの境界部分が設定される。このとき、日陰領域に面した日向領域に属する1ブロックが境界部分に決定されてもよいが、好ましくは、日向領域に面した日陰領域に属する1ブロックが決定される。
これに対して、ステップS207で、内部パラメータが「モード1」であると判定された場合(モード1)は、ステップS209へ処理が進められる。ステップS209では、領域境界決定部112は、測定された動きに応じた大きさおよび偏りをもって境界部分を決定し、ステップS211で本処理を終了し、図3に示した処理へ戻す。すなわち、日向/日陰の境界部分の幅は、1ブロックよりも大きくなる。
図7(B)〜図7(D)は、パラメータが「モード1」の場合に動きの測定結果に応じて設定される境界部分を例示する図である。図7(B)〜図7(D)は、それぞれ、動き量が「小」、「中」および「大」の三段階の場合について境界部分の決定方法を例示する。「モード1」の場合、図7(B)〜図7(D)に示すように、撮影画像において日陰領域および日向領域の境界に、動き量が大きくなるにつれて順次ブロック単位で幅を広げて、境界部分が決定される。
なお、図7(B)〜図7(D)では、境界部分の両端を順次広げることとした。しかしながら、広げ方は特に限定されるものではなく、動きの方向も取得できる特定の実施形態では、図8(A)〜図8(C)に示すように、動きの向きと同じ方向に境界部分の範囲を広げて行くこともできる。これにより、画像の動きの方向に合わせて、自然な仕上がりとすることができる。
これに対して、ステップS207で、内部パラメータが「モード2」であると判定された場合(モード2)は、ステップS210へ処理が分岐される。ステップS210では、領域にかかわらず画面全体に一様なホワイトバランスをかけるため、ここでは、境界部分を決定せず、ステップS211で本処理を終了し、図3に示した処理へ戻す。「モード2」は、測定された動きが所定の上限を超えていると判定された場合のモードである。動きが大きい場合には、色温度の異なる領域のズレが大きいため、逆に境界が目立つという副作用のほうが大きくなるからである。説明する実施形態では、例外処理として、日陰と日向領域で色温度を変更するのではなく、画面全体に一様なホワイトバランス補正係数を設定することとしている。
再び、図3を参照すると、ステップS106では、ホワイトバランス計算部104は、ブロック各々について、G/RおよびG/Bに基づいて、緑領域であるか否かを判定することができる。緑領域の判定では、G成分がR成分およびB成分と比較して大きい領域が緑領域と判定される。
ステップS107では、ホワイトバランス計算部104は、輝度値(Y)が高いほどホワイトバランスを抑圧するような日陰ホワイトバランス抑圧係数を算出することができる。例えば、雨が降った後に晴れた環境下において太陽光が照射されている濡れた地面(黒っぽくなっている)のような被写体を撮影した場合、比較的高輝度であるにも関わらず日陰領域と判定されてしまうことがある。日陰ホワイトバランス抑圧係数により、少し暗い日向領域を日陰領域であると判定してしまい、日陰ホワイトバランスをかけることで、色が付いてしまうというような現象を抑制することができる。
ステップS108では、領域補正係数計算部116は、白いものが白くなるようなホワイトバランス補正係数をブロック毎に算出する。ここでは、まず、日向領域および日陰領域のそれぞれに対して白抽出が行われる。この白抽出は、各領域毎にRGB積算値から、ブロック各々についてのG/R、G/Bを求め、G/R対G/Bの色座標上において、黒体輻射カーブが表される白抽出範囲に含まれるブロックを白抽出ブロックとして記憶する。白抽出範囲は、日向領域と日陰領域とで白抽出範囲が異なってもよい。
日向領域および日陰領域のそれぞれにおいて、白抽出ブロックが抽出されると、例えば平均輝度値が高い領域を重視するような重み付けを行って、白抽出ブロックの平均G/Rと平均G/Bを算出する。そして、算出された平均G/Rおよび平均G/Bが黒体輻射カーブの範囲内に含まれるように補正し、ホワイトバランス補正係数とする。また、このとき、ステップS102において曇天シーンと判定された場合、違和感のないホワイトバランス処理を行うため、日向領域の補正係数と、日陰領域の補正係数との差が小さくなるように設定してもよい。
ステップS109では、ホワイトバランス計算部104は、被写体の明るさ(Lv)に応じて日向領域用の補正係数と、日陰領域用の補正係数との加重平均をして、日陰領域における補正係数の強度調整を行うことができる。被写体の明るさ(Lv)によって日陰領域のホワイトバランス補正係数の強度を調整することによって、例えば屋外より比較的暗い室内や、日向日陰がはっきりとしないシーンにおいて、日向領域、日陰領域毎にホワイトバランスをかけても違和感が生じないようになる。さらに被写体の明るさ(Lv)が大きい場合に、日陰領域用と日向領域用の補正係数の差が一定の範囲内に収まるようにリミット処理を行ってもよい。
ステップS110では、補正係数設定部118は、ここまでの処理で決定された日向領域用のホワイトバランス補正係数と日陰領域用のホワイトバランス補正係数とを用いて、各画素毎のホワイトバランス補正係数データを演算し、設定する。
図5は、第1の実施形態における補正係数設定部118が実行する画素毎のホワイトバランス補正係数を演算し、設定する処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、図3に示したステップS110で呼び出されて、ステップS300から開始される。
ステップS301では、補正係数設定部118は、内部パラメータに応じて、補正係数の計算方法の分岐処理が行われる。ステップS301で、内部パラメータが「モード0」または「モード1」であると判定された場合(モード0/1)は、ステップS302へ処理が分岐される。この場合は、動きが基準範囲内である場合に対応するので、ステップS302では、補正係数設定部118は、日向領域、日陰領域および、動きに応じてステップS105で決定された境界部分それぞれに属するメッシュ各々に対し、メッシュ毎のホワイトバランス補正係数を設定する。
まず、日向領域に対応するメッシュには日向領域のホワイトバランス補正係数をそのまま用いることができる。日陰領域に対応するメッシュには、強度調整後の日陰領域用のホワイトバランス補正係数が設定される。境界部分に属するメッシュについては、隣接する日陰領域および日向領域のメッシュに設定された補正係数が位置座標に応じて補間された値が設定される。
なお、人間の目に敏感な緑が違和感を生じさせないように、日陰領域かつ緑領域に対応するメッシュには、日向領域を例えば70%、日陰領域を例えば30%として加重平均を行い、ホワイトバランス補正係数を設定してもよい。
ステップS303では、補正係数設定部118は、メッシュ毎のホワイトバランス補正係数に基づき、補間により、各画素毎のホワイトバランス補正係数を設定する。説明する実施形態では、AWB評価値のブロックと同メッシュ数で、メッシュの格子点ごとにRGBの各ゲイン量が設定可能となっており、メッシュ間は、バイリニア法等によりゲイン量が補間される。
まず、各メッシュの中央を注目画素とし、日向領域、日陰領域それぞれにおいて算出したホワイトバランス補正係数Gain,Gainがメッシュの注目画素に設定される。非注目画素の補正係数Gain、Gainは、当該メッシュの注目画素と周辺メッシュの注目画素とに設定されている補正係数と、当該画素からの距離に基づく補間によって求められる。
境界部分は、補正係数をブレンディングする領域であるため、境界部分が広ければ広いほど、図6(B)に示した境界部分での傾きが小さくなり、色温度の切り替わり部がより広い領域で滑らかに億なわれることを意味する。
これに対して、ステップS301で、内部パラメータが「モード2」であると判定された場合(モード2)は、ステップS304へ処理が分岐される。この場合は、動きが大きすぎる場合に対応するので、ステップS304では、上述した日向/日陰領域、領域毎の補正係数をキャンセルし、日向領域および日陰領域を含む画面全体に対し、一様なホワイトバランス補正係数を設定する。
ここで、画面全体の一様なホワイトバランス補正係数の決定方法に関し、種々の方法が考えられるため、数例について説明する。第1の方法は、日陰領域および日向領域のうちの面積が大きい方のホワイトバランス補正係数を用いる方法である。第2の方法は、日陰領域および日向領域の面積比を計算し、面積比に応じて日向用と日陰用とのホワイトバランス補正係数を平均したものを用いる方法である。第3の方法は、AWBの検波値を用いるにあたり、ブロックごとの積分値を利用せずに、画面全体の積分値を利用して、ホワイトバランス補正係数を決定する方法である。
ステップS303またはステップS304の処理が済むと、ステップS305で、本処理が終了し、図3に示した処理へ戻される。ここで、図3を再び参照すると、ステップS110で、画素毎の補正係数データが設定されると、ステップS111で本処理を終了する。以降、ホワイトバランス補正部106により、RAW−RGBデータのR、Bデータそれぞれに対して、画素毎に算出したホワイトバランス補正係数Gain、Gainを乗算が行われ、ホワイトバランス補正が適用されることになる。
(画像処理に基づく動き検出処理)
以下、図9を参照しながら、上述した画像処理に基づく動き検出方法について説明する。図9は、特定の実施形態による画像処理に基づく動き検出処理を説明する図である。上述したように、CCDI/F42よりCCD16からの画像データ(RAW−RGBデータ)が入力されると、ISP44に画像データが渡される。ISP44は、渡された画像データに基づき、現在のフレームが、前フレームに対してどの程度の動きがあったかを測定する。
簡便な動き測定方法としては、図9に示すように、撮影画像を小さなブロックに分割し、前(N−1)フレームに対して、現(N)フレームのブロック毎の各RGB積分値の差分(F(N−1)−F(N))を算出し、その差分の全ブロックの合計として動き量を計測することができる。このとき、差分を求めるため、ブロック毎のRGB積算値が複数フレーム分メモリ上に保持される。
さらに、他の実施形態では、フレーム間の差分や動き量をもっと高精度に算出するために、オプティカルフローを計算することもできる。この場合、フローベクトルの総和から、動き量および動き方向を得ることができる。
また、オプティカルフローを適用する場合、ハードウェア性能によっては、時間(N−1)のフレームデータの積分値と時間(N)のフレームデータの積分値との差分(F(N)−F(N−1))に基づいて、時間(N+1)のフレームデータに補正を適用することになる可能性がある。このような場合、さらに他の実施形態では、ITU−T(International Telecommunication Union - Telecommunication standardization sector)H.264の動画圧縮技術で採用されているフレーム間予測の技術などを用いて、動き量の測定の精度の向上をはかってもよい。
(加速度センサに基づく動き検出処理)
手ぶれ補正で使用される加速度センサ32では、どの方向にどの程度カメラが動いたのかを検知可能である。このため、特定の実施形態では、加速度センサ32からの出力に基づき、所定の基準時点での動き量および動き方向を計測することができる。加速度センサ32を用いることにより、計算負荷の高いオプティカルフロー演算を実施せずに、高精度に動きの量および方向が測定できるため、計装コストを削減することができる。
(第1の実施形態による利点)
以上説明した第1の実施形態によれば、検出されたフレーム間での動きに応じて、色温度の異なる領域毎のホワイトバランス補正係数を混合させる境界部分(混合領域)を決定している。このため、検波するフレームと補正するフレームとを異ならせても、画像の動きに応じて混合領域が増減されるため、領域間の境界部分が自然な仕上がりとなるように補正を施すことができる。よって、補正係数計算のための時間的な制約を緩和しながら、領域境界周辺でホワイトバランスが不自然な仕上がりとなってしまうことを好適に防止することができる。
他の考えられ得る方法として、図10に示すように、混合領域の幅を変えるのではなく、領域毎の色温度(補正係数)の差を狭めるという手法を採用することもできる。そうすると、境界部分の色ずれを低減できるが、しかしながら、反対に境界部分以外の領域の色温度が他の領域の色温度の影響を受けて本来の色温度からずれてしまうという不充分な点がある。第1の実施形態によるホワイトバランス補正は、この点からも優れているといえる。
(合成画像における明るさ補正)
上述までは、単一のレンズ系12で撮像された撮像画像に対するホワイトバランス補正を例として、第1の実施形態による画像補正係数計算処理について説明した。以下、図11〜図13を参照して、複数のレンズ系をそれぞれ通して撮像された撮像画像を合成した合成画像における明るさ補正を例として、第2の実施形態による画像補正係数計算処理について説明する。複数のレンズ系による撮像画像を合成した合成画像においては、合成する境界部分で明るさのズレが生じる可能性がある。以下に説明する第2の実施形態は、このような境界部分での明るさのズレを緩和する明るさ補正処理に関するものである。
図11は、第2の実施形態によるデジタルカメラ60のシステム構成を説明する図である。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態と共通する部分があるため、以下、相違点を中心に説明する。また、第1の実施形態と同様の役割を有する手段に対しては、同一符番を付すものとする。
図11に示すように、第2の実施形態によるデジタルカメラ60は、2系統のレンズ系12A,12B、絞りユニットおよびメカニカルシャッタユニット14A,14B、CCD16A,16BおよびAFE18A,18Bを含み構成される。
第2の実施形態によるデジタルカメラ60は、さらに、2つのAFE18A,18Bと、信号処理部20との間に、画像合成部62を備えている。AFE18A,18Bは、それぞれ、CCD16A,16Bから出力される信号をサンプリングおよびゲイン調整し、デジタル撮像信号(RAW−RGBデータ)を画像合成部62に出力する。
画像合成部62には、2系統各々で同時に撮影された右画像および左画像の2枚の撮像画像のデジタル撮像信号が入力される。画像合成部62は、一旦、2枚の撮像画像のRAW−RGBデータをSDRAM24に格納する。画像合成部62は、SDRAM24から1ライン毎に画像データを読み出す際に、左画像の次に右画像を続けて順番に読み出すことで、左画像および右画像を一つの大きな合成画像として信号処理部20に出力する。
なお、説明の便宜上、右画像および左画像の2系統とするが、上画像および下画像の場合や、全天球カメラでは右半球画像および左半球画像の場合もある。さらに、2以上の系統での撮像画像が合成されてもよい。
信号処理部20では、合成された画像を1枚の撮像画像として、第1の実施形態と同様に、ISP44で画像処理が施され、YUV変換部46でYUVデータに変換され、リサイズ部48でサイズ変換された後、メモリ・コントローラ52にてSDRAM24に保存される。
図12は、第2の実施形態による信号処理部20が実行する、明るさ補正処理を示すフローチャートである。図12に示す処理は、ステップS400から開始され、ステップS401では、信号処理部20は、それぞれの系統で自動露出のフィードバック制御を行う。
信号処理部20では、第1の実施形態と同様に、CCDI/F42で取り込まれたRAW−RGBデータより、AE評価値が算出される。第2の実施形態では、AE評価値としては、2つのCCD16A,16B各々からの撮像画像が合成された合成画像におけるブロック毎のRGB積算値が算出される。このとき、全ブロックのうち左半分のブロックの輝度値(Y)の積算値が左用系統の明るさ、右半分のブロックの輝度値(Y)の積算値が右用の系統の明るさとなる。AE処理では、各々の輝度値(Y)の積算値が適正な明るさ(つまり積算値の目標値)に近づくように、各系統の露光条件の制御値(露光時間、絞りユニットの絞り値、アナログゲインなど)をフィードバック制御する。
ステップS402では、信号処理部20は、合成画像において、左用系統に対応する左半分のブロックを左領域とし、右用の系統に対応する右半分のブロックを左領域とし、合成画像を領域分割する。ステップS403では、左領域および右領域の境界における明るさを測定する。具体的には、図13(A)に示すように、左右領域の境界部分の所定ブロックの輝度値を読み込む。このとき、境界部分のブロックの明るさを読み込めばよいため、上記ステップS401のAE制御の動作に合わせて輝度値を読み込んでもよい。また、境界部分は、左右ともに1ブロックとすることができるが、定義されるメッシュ数に応じて、ブロック数を多くしてもよい。
図13(A)は、2系統で撮像された合成画像を例示する。図13(B)は、図13(A)に示した合成画像の矢印B,B’間の明るさの1元分布を示すグラフである。図13(A)に示す合成画像では、1枚の合成画像中に左領域および右領域があり、ステップS401では、各領域での評価に基づいてAE制御が行われる。
各系統でのAE制御は、画像全体や中心を測光して、明るさが目標値に近づくように露光条件の制御値を決定する。そのため、全体としては左右で同じ明るさになっても、図6(B)に実線で示すように、合成にかかる境界部分で明るさに段差が生じる可能性がある。つまり、左右領域で境界ブロックの輝度値に差がある可能性がある。その他、CCD16の感度のばらつきや、AE制御の分解能不足など様々な要因によっても、境界部分で明るさに段差が生じ得る。一方で、2つの撮像画像の境界は、同一被写体位置に一致するように設計されているので、本来は連続性を有する部分である。
そこで、ステップS404では、信号処理部20は、図13(B)に破線、一点鎖線および二点鎖線で示すように、測定した動きに基づき、上記左右領域の境界で測定した明るさをブレンドする広さを変えて境界部分を決定する。なお、第2の実施形態では、右用系統と左用系統とが組み合わさって単一のハードウェアとして構成されているため、加速度センサ32を使用する場合は、1つあればよい。
ステップS405では、信号処理部20は、決定された境界部分および測定された左右の境界の明るさに基づき、画素毎の明るさ補正係数データを設定する。測定された左右の境界ブロックで明るさに差がある場合、左領域では、決定された境界部分の左端位置から、左右の境界位置で左右領域の明るさの中間値になるように明るさを調整する明るさ補正係数が設定される。右領域でも同様に、決定された境界部分の右端位置から、左右の境界位置で明るさの中間値になるように明るさ補正係数が設定される。
以降、ISP44により、RAW−RGBデータのR、G、Bデータそれぞれに対して、画素毎に算出した明るさ補正係数のゲイン処理が行われ、明るさ補正が適用されることになる。ホワイトバランス補正のときと同様に、動き量に応じて明るさのブレンドする範囲を変更することによって、明るさの段差が目立たなくなるようになる。そして、ステップS406で、本処理を終了する。
なお、上述の説明では、明るさ補正について説明したが、画像合成する第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様にホワイトバランス補正の行うことができる。
以上説明した実施形態によれば、画像補正係数算出処理による時間的制約を緩和しつつ、色温度や明るさなど照明状態(照明光源やストロボなどの人工光のほか太陽光などの自然光によるものを含む。)が異なる複数の領域毎に適した画像補正を、領域間の境界部分が自然な仕上がりとなるように施すことができる、画像処理装置、撮像装置、画像補正方法およびプログラムを提供することができる。
なお、上記機能部は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して、あるいは電気通信回線を通じて頒布することができる。また、上記機能部の一部または全部は、例えばフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)などのプログラマブル・デバイス(PD)上に実装することができ、あるいはASIC(特定用途向集積)として実装することができ、上記機能部をPD上に実現するためにPDにダウンロードする回路構成データ(ビットストリームデータ)、回路構成データを生成するためのHDL(Hardware Description Language)、VHDL(VHSIC(Very High Speed Integrated Circuits) Hardware Description Language))、Verilog−HDLなどにより記述されたデータとして記録媒体により配布することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
10,60…デジタルカメラ、12…レンズ系、14…メカニカルシャッタユニット、16…CCD、18…AFE、20…信号処理部、22…ROM、24…SDRAM、26…モータドライバ、28…ディスプレイ、30…操作部、32…加速度センサ、40…CPU、42…CCDI/F、44…ISP、46…YUV変換部、48…リサイズ部、50…圧縮部、52…メモリ・コントローラ、54…出力I/F、62…画像合成部、100…機能ブロック、102…ブロック評価部、104…ホワイトバランス計算部、106…ホワイトバランス補正部、110…日向/日陰領域分割部、112…領域境界決定部、114…動き検出部、116…領域補正係数計算部、118…補正係数設定部
特開2002−271638号公報 特開2010−213213号公報 特開2012−235377号公報

Claims (20)

  1. 画像補正のための画像処理装置であって、
    画像の入力を受ける入力手段と、
    前記入力手段に入力された画像を照明状態の異なる複数の領域に分割する領域分割手段と、
    前記領域分割手段により分割された前記領域毎に補正係数を計算する計算手段と、
    前記入力手段により時系列として与えられる画像間での動きを検出する動き検出手段と、
    前記動き検出手段により検出された動きに基づいて、前記領域毎の補正係数が混合される領域間の境界部分を決定する境界決定手段と、
    前記境界決定手段により決定された前記領域間の境界部分に基づいて、前記入力手段に入力された画像に対する画像補正係数データを設定する設定手段と
    を含む、画像処理装置。
  2. 前記入力手段に入力された第1画像を構成する複数のブロック毎に評価値を評価する評価手段と、
    前記第1画像から遅れた第2画像に対し、前記画像補正係数データに基づき画像補正を施す画像補正手段と
    をさらに含み、前記計算手段は、前記第1画像の前記複数のブロック毎の評価値に基づき前記領域毎の補正係数を計算する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記入力手段は、同期信号に基づき撮像素子からの撮像画像の入力を受け、前記画像補正手段は、前記同期信号に基づき撮像画像を処理する、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記動き検出手段は、画像処理によって前記画像間での動きを検知する手段である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記動き検出手段は、前記入力手段に入力された画像を構成する複数のブロック毎の評価値の前後画像間の差分に基づき前記画像間での動きを検出する手段である、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記動き検出手段は、力学センサの出力に基づいて前記画像間での動きを検知する手段である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記動きは、動き量を含み、前記境界決定手段は、前記動き量に応じた大きさで境界部分を決定する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記動きは、動きの方向を含み、前記境界決定手段は、前記動きの方向に応じて、前記領域分割手段により分割されたいずれか一方の領域に偏らせて境界部分を決定する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記設定手段は、前記動き検出手段により検出された動きが基準以上の場合に、前記照明状態の異なる複数の領域を含めて全体に対し一様な画像補正係数データを設定する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. それぞれ異なる光学系を通して撮像された複数の撮像画像をつなぎ合わせ合成画像を生成する画像合成手段をさらに含み、前記照明状態の異なる複数の領域は、前記合成画像における前記複数の撮像画像それぞれに対応する領域である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 領域間で異なる前記照明状態が色温度であり、かつ、前記画像補正係数データがホワイトバランス補正係数データであるか、または、領域間で異なる前記照明状態が明るさであり、かつ、前記画像補正係数データが明るさ調整補正係数データである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. それぞれ異なる光学系を通して撮像された複数の撮像画像をつなぎ合わせて合成画像を生成する画像合成手段と、
    前記画像合成手段により合成された合成画像における各々の光学系に対応する各領域に基づいて各光学系の露光条件を制御する制御手段と、
    前記画像合成手段により時系列として与えられる画像間での動きを検出する動き検出手段と、
    前記動き検出手段により検出された動きに基づいて、前記領域間で明るさが混合される領域間の境界部分を決定する境界決定手段と、
    前記領域間の境界部分に基づいて明るさ補正係数データを設定する設定手段と
    を含む、画像処理装置。
  13. 被写体に対応した光を電気信号に変換して撮像信号として出力する撮像素子と、
    前記撮像信号に基づき前記被写体に対応した撮影画像の入力を受ける入力手段と、
    前記入力手段に入力された撮像画像を照明状態の異なる複数の領域に分割する領域分割手段と、
    前記領域分割手段により分割された前記領域毎に補正係数を計算する計算手段と、
    前記入力手段により時系列として与えられる撮像画像間での動きを検出する動き検出手段と、
    前記動き検出手段により検出された動きに基づいて、前記領域毎の補正係数が混合される領域間の境界部分を決定する境界決定手段と、
    前記境界決定手段により決定された前記領域間の境界部分に基づいて、前記入力手段に入力された撮像画像に対する画像補正係数データを設定する設定手段と
    を含む、撮像装置。
  14. 画像処理装置が実行する画像補正方法であって、前記画像処理装置が、
    入力された画像を照明状態の異なる複数の領域に分割するステップと、
    前記分割するステップで分割された前記領域毎に補正係数を計算するステップと、
    時系列として与えられる画像間での動きを検出するステップと、
    前記検出するステップで検出された動きに基づいて、前記領域毎の補正係数が混合される領域間の境界部分を決定するステップと、
    前記境界部分を決定するステップで決定された前記領域間の境界部分に基づいて、入力された画像に対する画像補正係数データを設定するステップと
    を含む、画像補正方法。
  15. 前記画像補正方法は、前記画像処理装置が、
    前記計算するステップ前に、入力された第1画像を構成する複数のブロック毎に評価値を評価するステップと、
    前記設定するステップ後に、前記第1画像から遅れた第2画像に対し、前記画像補正係数データに基づき画像補正を施すステップと
    をさらに含み、前記計算するステップは、前記画像処理装置が、前記第1画像の前記複数のブロック毎の評価値に基づき前記領域毎の補正係数を計算するステップである、請求項14に記載の画像補正方法。
  16. 前記画像補正方法は、前記画像処理装置が、同期信号に基づき撮像素子からの撮像画像の入力を受けるステップをさらに含み、
    前記画像補正を施すステップは、前記画像処理装置が、前記同期信号に基づき撮像画像を処理するステップである、請求項15に記載の画像補正方法。
  17. 前記動きは、動き量を含み、前記境界部分を決定するステップは、前記動き量に応じた境界部分の大きさを決定するステップを含む、請求項14〜16のいずれか1項に記載の画像補正方法。
  18. 前記動きは、動きの方向を含み、前記境界部分を決定するステップは、前記動きの方向に応じた前記境界部分を偏らせる方向を決定するステップを含む、請求項14〜17のいずれか1項に記載の画像補正方法。
  19. 前記画像補正方法は、前記画像処理装置が、それぞれ異なる光学系を通して撮像された複数の撮像画像をつなぎ合わせて合成画像を生成するステップをさらに含み、前記照明状態の異なる複数の領域は、前記合成画像における前記複数の撮像画像それぞれに対応する領域である、請求項14〜18のいずれか1項に記載の画像補正方法。
  20. 画像補正のための画像処理装置を実現するためのプログラムであって、前記プログラムは、コンピュータまたはプログラマブル・デバイスを、
    画像の入力を受ける入力手段、
    前記入力手段に入力された画像を照明状態の異なる複数の領域に分割する領域分割手段、
    前記領域分割手段により分割された前記領域毎に補正係数を計算する計算手段、
    前記入力手段により時系列として与えられる画像間での動きを検出する動き検出手段、
    前記動き検出手段により検出された動きに基づいて、前記領域毎の補正係数が混合される領域間の境界部分を決定する境界決定手段、および
    前記境界決定手段により決定された前記領域間の境界部分に基づいて、前記入力手段に入力された画像に対する画像補正係数データを設定する設定手段
    として機能させるためのプログラム。
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