JP2015157572A - 照明装置及び乗り物 - Google Patents

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高志 金子
林 順也
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Abstract

【課題】荷棚上に載置されている荷物を視認可能にしつつ、乗り物内を照らすことを可能にすることのできる照明装置を提供すること。【解決手段】非点灯時には光を反射する複数のOLEDパネル20を、荷棚10の上方の天井6または内壁面5に設置する。荷棚10は、荷物50を上面11に載置可能に乗り物の内壁面5から突出する。OLEDパネル20は、非点灯時には荷棚10の上面11側から入射した光を荷棚10の下方側に反射する向きで設置する。これにより、荷棚10上に載置されている荷物50を視認可能にしつつ、乗り物内を照らすことを可能にする。【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は、OLEDを用いる照明装置及び乗り物に関する。
近年では、照明装置の光源として、有機エレクトロルミネッセンスを利用した有機発光ダイオード、即ち、OLED(Organic Light−Emitting Diode)を用いているものがある。OLEDを用いたOLEDパネルは、陽極と陰極との間に発光層が配設されており、陽極から正孔を注入し、陰極から電子を注入し、発光層でこれらを再結合することにより、その時に発生するエネルギによって発光する。
一般的なOLEDパネルは、ガラス基板上に陽極として透明電極を配設し、輸送層や発光層を順次成膜し、さらに陰極を成膜した後、ガラス封止キャップで封止することにより製造される。このようなOLEDパネルは、これらのように製造した後、さらに、光取出しフィルムや拡散シートを基板表面上に貼りつけることにより、照射効率を図ることができる。一方、光取出しフィルムや拡散シートを貼り付けない場合には、陰極側で光を反射することにより、ミラー面とすることが可能になっている。
特許第4293314号公報
ここで、電車や飛行機等の乗り物の荷棚部分には、ミラーが配置されている場合がある。このミラーは主に忘れ物防止用であり、荷物等を視認したりする以外は特別意味を持たないものであった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、荷棚上に載置されている荷物を視認可能にしつつ、乗り物内を照らすことが可能な照明装置及び乗り物を提供することを目的とする。
実施形態の照明装置は、非点灯時には光を反射する複数のOLEDパネルを、荷棚の上方の天井または内壁面に設置する。荷棚は、載置物を上面に載置可能に乗り物の内壁面から突出する。OLEDパネルは、非点灯時には荷棚の上面側から入射した光を荷棚の下方側に反射する向きで設置する。
本発明によれば、荷棚上に載置されている荷物を視認可能にしつつ、乗り物内を照らすことが可能にすることができる。
図1は、実施形態に係る照明装置の上方斜視図である。 図2は、図1のA−A断面図である。 図3は、図2に示すOLEDパネルの詳細断面図である。 図4は、OLEDパネルの点灯時の説明図である。 図5は、OLEDパネルの非点灯時の説明図である。 図6は、全てのOLEDパネルを点灯させる場合の説明図である。 図7は、全てのOLEDパネルを非点灯にした場合の説明図である。 図8は、荷棚に荷物が載置されている状態で、OLEDパネルを非点灯にした場合の説明図である。 図9は、荷棚に荷物が載置されている状態で、OLEDパネルを点灯させた場合の説明図である。 図10は、実施形態に係る照明装置の変形例であり、複数のOLEDパネルを、交互に点灯状態と非点灯状態とにした場合の説明図である。 図11は、実施形態に係る照明装置の変形例であり、領域ごとに構成が異なるOLEDパネルの断面図である。
以下で説明する実施形態に係る照明装置1は、非点灯時には光を反射する複数のOLEDパネル20を、荷棚10の上方の天井6または内壁面5に設置する。荷棚10は、荷物50を上面11に載置可能に乗り物の内壁面5から突出する。OLEDパネル20は、非点灯時には荷棚10の上面11側から入射した光を荷棚10の下方側に反射する向きで設置する。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置1では、OLEDパネル20は、乗り物の運転状態に応じて点灯状態と非点灯状態とが切り替えられる。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置1は、荷物50を上面11に載置可能に乗り物の内壁面5から突出する荷棚10の上方の天井6または内壁面5に設置され、点灯時は荷物50ないし乗り物の内部に光を照射し、非点灯時は鏡面性を有し、荷物50をその面を介して認識可能なOLEDパネル20を具備する。
また、以下で説明する実施形態に係る乗り物は、上記照明装置1を具備し、内壁面5は、乗り物の利用者が乗り込む室内の内側の壁面であり、天井6は、室内の天井6である。
〔実施形態〕
次に、実施形態に係る照明装置を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、本実施形態に係る照明装置1が設置される乗り物の通常の使用形態における上方側を、照明装置1においても上方側とし、当該乗り物の下方側を、照明装置1においても下方側として説明する。
図1は、実施形態に係る照明装置の上方斜視図である。本実施形態に係る照明装置1は、電車やバス等の乗り物の室内に設けられており、乗り物の室内に配設される荷棚10に設けられている。この荷棚10は、乗り物の室内に配設される座席(図示省略)の上方に設けられており、荷棚10への載置物である荷物50(図8参照)を上面11に載置可能に、乗り物の利用者が乗り込む室内の内側の壁面である内壁面5から突出した状態で、乗り物の進行方向に延在している。詳しくは、荷棚10は、上面11が略水平状の向きになり、下面12は、内壁面5の位置では上面11から下方に離れ、内壁面5から離れるに従って上面11に近付く向きで傾斜し、内壁面5側の端部の反対側の端部が、上面11における内壁面5側の端部の反対側の端部と接続している。つまり、荷棚10は、当該荷棚10の延在方向に見た場合における形状が、内壁面5と上面11とが略直角になる、直角三角形の形状で形成されている。
このように形成される荷棚10の上方には、OLED(Organic Light−Emitting Diode)を用いたOLEDパネル20が配設されている。詳しくは、OLEDパネル20は、荷棚10が設けられる内壁面5の上端側につながり、内壁面5や荷棚10の上方に位置する天井6に設けられている。なお、この場合における天井6は、内壁面5に直交する向きに形成されて鉛直方向下方に面するもののみでなく、水平方向に向きつつ下方にも向く、斜め下方を向いて形成されているものも含まれる。本実施形態に係る照明装置1が設置される乗り物では、OLEDパネル20が設けられる天井6は、このように斜め下方を向いている。
このOLEDパネル20は、天井6に対して直交する方向に見た場合において、即ち、天井6の平面視において、荷棚10の延在方向が長手方向になる略長方形の形状で形成されている。また、OLEDパネル20は、複数が荷棚10の延在方向に互いに隣接して並んで配設されている。
図2は、図1のA−A断面図である。天井6は、荷棚10が設けられる内壁面5における荷棚10の上方の位置において、荷棚10の上方に位置する部分から荷棚10の上方に延びて形成されている。この天井6に配設されるOLEDパネル20は、略長方形の板状の形状で形成されており、天井6の面する方向と、OLEDパネル20の形状である板の面する方向と同じ方向になる向きで、天井6に設置されている。即ち、OLEDパネル20は、天井6に対して略平行に設置されている。
また、このOLEDパネル20は、点灯して光を照射することが可能になっており、点灯時には厚さ方向における両面のうち、天井6が面している方向に光を照射する向きで配設されている。即ち、OLEDパネル20は、点灯時に光を照射する面である照射面21が、内壁面5が面する方向と下方を向く方向との間の斜め下方を向いて配設されている。
また、OLEDパネル20は、非点灯時は、光を反射することが可能になっている。即ち、OLEDパネル20は、照射面21側からOLEDパネル20に入射した光を反射することができるよう鏡面性を有している。鏡面性とは、鏡のように反射させる性質を有するものであり、そのような高反射性の鏡面は後述する陰極にアルミニウムや銀などの高反射性材料を使用し、かつガラス基板に光取り出しシートなどの拡散フィルム等を設けないことで得ることができる。このように、非点灯時に光を反射することができるOLEDパネル20は、非点灯時には、荷棚10の上面11側から入射した光を荷棚10の下方側に反射する向きで設置されている。
また、OLEDパネル20には、点灯と非点灯とを切り替える制御装置40が接続されている。この制御装置40は、例えば当該OLEDパネル20が設けられる乗り物の運転状態に応じて、OLEDパネル20の点灯と非点灯とを切り替えることが可能になっている。この制御装置40のハード構成は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理部や、RAM(Random Access Memory)等の記憶部等を備えた公知の構成であるため、説明は省略する。
図3は、図2に示すOLEDパネルの詳細断面図である。OLEDパネル20は、光を透過するガラス材料からなる板状の部材であるガラス基板30上に、正孔を伝導する陽極22と、電子を伝導する陰極23とが配設されており、発光させる部分で、正孔輸送層24と電子輸送層25と発光層26とが積層されることにより形成されている。このうち、正孔輸送層24は、陽極22で伝導された正孔を輸送することが可能になっており、陽極22におけるガラス基板30側の反対側に積層されている。
また、電子輸送層25は、陰極23で伝導された電子を輸送することが可能になっており、正孔輸送層24における、陽極22側の反対側に位置している。また、発光層26は、積層方向において正孔輸送層24と電子輸送層25との間に位置しており、正孔輸送層24で輸送した正孔と、電子輸送層25で輸送した電子とが発光層26で結合することにより、発光層26の発光材料が発光することが可能になっている。
また、陰極23は、正孔輸送層24、発光層26、電子輸送層25が積層される部分では、ガラス基板30から離れ、電子輸送層25における発光層26側の反対側の面に配設されている。詳しくは、陰極23は、ガラス基板30に積層されている部分から離れ、積層されている陽極22、正孔輸送層24、発光層26、電子輸送層25との間に絶縁部27を介在させて、電子輸送層25における発光層26側の反対側の面にかけて配設されている。これにより、陰極23は、当該陰極23で伝導する電子を電子輸送層25のみに対して受け渡すことが可能になっている。
これらのように、ガラス基板30における一方の面に配設される陽極22や陰極23、正孔輸送層24、発光層26、電子輸送層25が積層される側の面には、これらが配設された状態で、封止ガラス31が配設され、封止部材32により支持されている。詳しくは、封止ガラス31は、例えばガラス基板30と同様にガラス材料によって形成される等、光を透過する材料によって板状に形成されている。
また、封止部材32も同様に光を透過する材料からなり、ガラス基板30における陽極22や陰極23等が配設されている側の面に、当該封止部材32を介在させて封止ガラス31を重ねることにより、ガラス基板30側に対して封止ガラス31を支持する部材になっている。陽極22や陰極23等が配設されたガラス基板30は、このように封止部材32を介して封止ガラス31を配設し、さらに双方の間に光を透過する封止剤34を封入することにより、ガラス基板30における各部材が配設された側の面を封止する。
これらのように形成されるOLEDパネル20は、ガラス基板30側と封止ガラス31側とのうち、ガラス基板30側が、OLEDパネル20の点灯時に光を照射する照射面21になっている。即ち、OLEDパネル20は、ガラス基板30における、陽極22等が配設される側の反対側の面が、照射面21になっている。OLEDパネル20は、この照射面21が、天井6が面している方向と同じ方向を向く向きで、天井6に配設されている。
また、OLEDパネル20を構成する部材のうち、陽極22は、透明導電膜であるITO(Indium Tin Oxide)電極が用いられている。また、正孔輸送層24、発光層26、電子輸送層25も、光を透過する材料によって形成されることにより、または、薄膜であることにより、光を透過することが可能になっている。
これらに対し、陰極23はアルミニウムや銀等の、電気伝導率が高く、光を透過せずに反射する高反射部材により形成されている。このため、OLEDパネル20の厚さ方向に入射した光は、陰極23以外の部分では透過し、陰極23では反射をする。これにより、例えば、OLEDパネル20の非点灯時には、照射面21側からOLEDパネル20に入射した光を陰極23で反射することにより、光を反射することが可能になっている。
この実施形態に係る照明装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。図4は、OLEDパネルの点灯時の説明図である。荷棚10に設けられるOLEDパネル20は、制御装置40によって点灯と非点灯とが切り替えられるが、このOLEDパネル20の点灯時と非点灯時との状態について説明する。まず、OLEDパネル20を点灯させる際には、OLEDパネル20に電気を印加する。これにより、陽極22では正孔を伝導し、伝導した正孔は、正孔輸送層24によって発光層26に向けて輸送する。また、陰極23では電子を伝導し、伝導した電子は、電子輸送層25によって発光層26に向けて輸送する。正孔輸送層24で輸送された正孔と、電子輸送層25で輸送された電子とが発光層26に運び込まれると、これらの正孔と電子とは、発光層26で結合する。これにより、発光層26の発光材料が発光する。
発光層26で発光した光のうち、ガラス基板30側に向かう光は、正孔輸送層24や、透明電極からなる陽極22を透過し、さらにガラス基板30を透過することにより、照射光Lとして照射面21から出射する。
一方、発光層26で発光した光のうち、封止ガラス31側に向かう光は、電子輸送層25を透過して陰極23に到達する。陰極23は、光を透過しないで反射する高反射部材により形成されているため、陰極23に到達した光は、陰極23で反射される。陰極23で反射された光は、ガラス基板30の方向に向かい、発光層26からガラス基板30側に向かう光と同様に、照射光Lとして照射面21から出射する。OLEDパネル20の点灯時は、このように照射光Lが照射面21から出射することにより、照射面21が位置する側の方向に光が照射される。
図5は、OLEDパネルの非点灯時の説明図である。これに対し、OLEDパネル20の非点灯時は、OLEDパネル20には電気が印加されず、正孔や電子が供給されないため、発光層26では発光が行われない。この状態で、OLEDパネル20に対して、照射面21側から厚さ方向に光が入射した場合、入射した光の一部はガラス基板30を透過したり、さらに、陽極22や正孔輸送層24等を透過したりすることにより、陰極23の位置に到達する。
陰極23は、光を透過せずに反射する高反射部材により形成されているため、陰極23の位置に到達した光は、陰極23で反射する。陰極23で反射した光は、入射時と同様に、ガラス基板30を透過したり、陽極22や正孔輸送層24等を透過したりすることにより、反射光Rとしてガラス基板30の照射面21から出射する。OLEDパネル20の非点灯時は、このように反射光Rが照射面21から出射することにより、照射面21に対して入射した光を反射し、即ち、非点灯時のOLEDパネル20は、鏡としての機能を備える。
図6は、全てのOLEDパネルを点灯させる場合の説明図である。OLEDパネル20の点灯時は、照射面21から照射光Lを照射するため、天井6と同様に照射面21を斜め下方に向けて配設されたOLEDパネル20を点灯させた際には、この点灯状態OLEDパネル20onから照射される照射光Lは、照射面21から斜め下方に向かう。このように、点灯状態OLEDパネル20onの照射面21から斜め下方に向かう照射光Lは、荷棚10における上方から荷棚10の先端側を通って、つまり、荷棚10の上面11における内壁面5側の端部の反対側の端部側を通って、荷棚10の下方に向かう。これにより、OLEDパネル20の点灯時における点灯状態LEDパネル20onは、照射光Lを荷棚10の下方側に照射し、車内を明るくする。
図7は、全てのOLEDパネルを非点灯にした場合の説明図である。OLEDパネル20の非点灯時は、照射光Lを照射せずに、照射面21側から入射した光を反射光Rとして反射する。このため、OLEDパネル20を非点灯にした場合は、非点灯状態OLEDパネル20offは、入射した光を反射する鏡のような状態になる。これにより、荷棚10の延在方向に互いに隣接して複数が並んでいるOLEDパネル20は、全て光を反射する鏡のようになる。
図8は、荷棚に荷物が載置されている状態で、OLEDパネルを非点灯にした場合の説明図である。荷物50を荷棚10の上面11に載置した場合において、制御装置40でOLEDパネル20の制御を行うことにより、OLEDパネル20を非点灯にした場合は、車内の照明や外光で照らされる荷物50からの光が、荷棚10の上方に配置されているOLEDパネル20に入射する。非点灯状態OLEDパネル20offは、鏡のような状態になっているため、荷物50で反射した光が非点灯状態OLEDパネル20offに入射した場合は、非点灯状態OLEDパネル20offは反射光Rとしてこの光を反射する。
OLEDパネル20は、照射面21が斜め下方を向いているため、非点灯状態OLEDパネル20offからの反射光Rは、斜め下方に向かい、荷棚10の下方に向かう。この場合において、荷棚10の下方に人がいた場合、この人は、非点灯状態OLEDパネル20offからの反射光Rを視認することにより、荷棚10上の荷物50を、非点灯状態OLEDパネル20offを介して視認することができ、荷棚10上の状態を確認することができる。
図9は、荷棚に荷物が載置されている状態で、OLEDパネルを点灯させた場合の説明図である。一方、制御装置40でOLEDパネル20の制御を行うことにより、OLEDパネル20を点灯させた場合は、点灯状態OLEDパネル20onからの照射光Lは、点灯状態OLEDパネル20onが面している方向に向かう。つまり、OLEDパネル20は、荷棚10の上方に、照射面21から斜め下方に照射光Lを照射するように設けられているため、OLEDパネル20を点灯させた場合には、点灯状態OLEDパネル20onからの照射光Lは、OLEDパネル20の下方に位置する荷物50に当たったり、荷棚10の下方に向かったりする。これにより、荷棚10の上面11に載置されている荷物50や、車内における荷棚10の下方には、OLEDパネル20からの照射光Lが照射される。
このように、点灯時と非点灯時とにより、作用が異なるOLEDパネル20の制御を行う制御装置40は、乗り物の運転状態に応じて、OLEDパネル20の点灯状態と非点灯状態とを切り替える。例えば、本実施形態に係る照明装置1が、電車に設置されている場合、電車の通常走行時には、制御装置40は、OLEDパネル20を全て点灯させる。これにより、電車の通常走行時には、荷棚10の下方に向けて照射光Lを照射し、荷棚10の下方を明るくする。
また、電車の停車時や、電車が停車駅に近付いて停車に向けて電車が減速したり、停車する旨の車内アナウンスが流れたりした場合には、制御装置40は、OLEDパネル20を全て非点灯にする。これにより、荷棚10の下方にいる乗客は、荷物50からの光を反射する非点灯状態OLEDパネル20offからの反射光Rを視認することにより、荷棚10の上面11に載置される荷物50を確認することができ、荷棚10上への忘れ物を防止できる。
以上の実施形態に係る照明装置1は、点灯時には光を照射し、非点灯時には光を反射する複数のOLEDパネル20を、非点灯時には荷棚10の上面11側から入射した光を荷棚10の下方側に反射する向きで荷棚10の上方に設置している。このため、点灯した一部のOLEDパネル20からの照射光Lで照らされた荷棚10の状況を、非点灯のOLEDパネル20で反射した反射光Rを視認することにより、このOLEDパネル20を介して明確に視認することができる。つまり、点灯状態OLEDパネル20onからの照射光Lによって明るい状態の荷棚10上を、非点灯状態OLEDパネル20offからの反射光Rを視認することにより、明確に、且つ、容易に視認することができる。この結果、荷棚10上に載置されている荷物50を視認可能にしつつ、乗り物内を照らすことを可能にすることができる。
また、OLEDパネル20は、乗り物の運転状態に応じて点灯状態と非点灯状態とが切り替えられるので、乗り物の運転時に、車内を明るくしたい状況と、荷棚10上を確認したい状況とに合わせて、OLEDパネル20を点灯させたり非点灯にしたりすることができる。例えば、荷棚10を乗り物が電車であった場合には、走行中はOLEDパネル20を点灯させることにより、車内を明るくすることができる。一方、電車の停車時や電車が停車駅に近付いた際には、OLEDパネル20を非点灯にし、非点灯状態OLEDパネル20offを介して荷棚10上を確認可能な状態にすることにより、荷棚10上への忘れ物を防止することができる。この結果、乗り物の乗客の利便性を向上させることができる。
〔変形例〕
なお、上述した照明装置1では、OLEDパネル20は、荷棚10の上方の天井6に配設されているが、OLEDパネル20は天井6以外に配設されていてもよく、例えば、荷棚10の上方の内壁面5に配設されていてもよい。OLEDパネル20は、非点灯時に荷棚10の上面11側から入射した光を荷棚10の下方側に反射する向きで設置されていれば、その位置は問わない。
また、上述した照明装置1では、OLEDパネル20の点灯と非点灯とを切り替えるタイミングの一例として、電車の通常走行時には全てのOLEDパネル20を点灯状態にし、停車時や停車駅に近付いた時には、全てのOLEDパネル20を非点灯状態にするものを挙げているが、点灯と非点灯とを切り替えるタイミングや点灯パターンは、これ以外であってもよい。
図10は、実施形態に係る照明装置の変形例であり、複数のOLEDパネルを、交互に点灯状態と非点灯状態とにした場合の説明図である。OLEDパネル20は、複数のOLEDパネル20のうち、一部を点灯させ、その他のOLEDパネル20の非点灯にするようにしてもよい。例えば、図10に示すように、荷棚10の延在方向に互いに隣接して複数が並んでいるOLEDパネル20を、点灯状態OLEDパネル20onと、非点灯状態OLEDパネル20offとが交互になるように点灯と非点灯の制御を行ってもよい。この場合は、照射光Lを照射する点灯状態OLEDパネル20onと、光を反射する鏡のような状態の非点灯状態OLEDパネル20offとが、交互に並ぶことになる。
荷物50を荷棚10の上面11に載置した場合において、点灯状態OLEDパネル20onと、非点灯状態OLEDパネル20offとが交互になるように、制御装置40でOLEDパネル20の制御を行った場合、点灯状態OLEDパネル20onからの照射光Lは、荷棚10上の荷物50に照射される。つまり、OLEDパネル20は、荷棚10の上方に、照射面21から斜め下方に照射光Lを照射するように設けられているため、OLEDパネル20を点灯させた場合には、点灯状態OLEDパネル20onからの照射光Lは、OLEDパネル20の下方に位置する荷物50に当たる。これにより、荷棚10の上面11に載置されている荷物50には、OLEDパネル20からの照射光Lが照射される。
荷棚10上の荷物50は、この照射光Lが照射されることにより、これらの光を反射して明るくなる。荷物50で反射した光の一部は、荷棚10の上方に配置されているOLEDパネル20に入射する。複数のOLEDパネル20のうち、非点灯状態OLEDパネル20offは、鏡のような状態になっているため、荷物50で反射した光が非点灯状態OLEDパネル20offに入射した場合は、非点灯状態OLEDパネル20offは反射光Rとしてこの光を反射する。荷棚10の下方の人は、非点灯状態OLEDパネル20offからの反射光Rを視認することにより、荷棚10上の荷物50を、非点灯状態OLEDパネル20offを介して視認することができる。
点灯状態OLEDパネル20onと非点灯状態OLEDパネル20offとが交互に並ぶように、複数のOLEDパネル20の制御を行うことにより、荷棚10の下方にいる乗客は、点灯状態OLEDパネル20onからの照射光Lで照らされた荷物50からの光を反射する非点灯状態OLEDパネル20offからの反射光Rを視認することができる。これにより、荷棚10上が暗い環境であっても、点灯状態OLEDパネル20onからの照射光Lにより、荷棚10の上面11に載置される荷物50を確認することができ、荷棚10上への忘れ物を防止できる。
また、乗り物が夜間に走行し、車内がほぼ車内の照明のみで照らされている場合には、停車時や停車駅に近付いた場合でも、全てのOLEDパネル20を点灯状態で維持してもよい。例えば、OLEDパネル20の光量を低くしてOLEDパネル20を点灯させた場合には、OLEDパネル20は、弱い光量で照射光Lを照射しつつ、OLEDパネル20に入射した光を反射することができる。これにより、弱い光量の照射光Lで全てのOLEDパネル20から照射される荷棚10上の状態を、弱い光量で光を照射するOLEDパネル20で反射した反射光Rにより、確認することができる。
また、上述した照明装置1では、OLEDパネル20の点灯と非点灯とを切り替えるタイミングの一例として、電車の通常走行時には点灯状態にし、停車時や停車駅に近付いた時には非点灯状態にするものを挙げているが、点灯と非点灯とを切り替えるタイミングは、これ以外であってもよい。例えば、指定席車両であるような場合、顧客が下車する駅と連動させるようにしてもよい。すなわち、顧客が下車する駅の直前のみOLEDパネル20を消灯させ、それ以外は点灯させるようにしても良い。ユーザーが自由に消灯と点灯を切り替えできるようにしても良い。
また、照明装置1は、電車以外の乗り物の室内に設けられていてもよい。OLEDパネル20は、照明装置1が設置される乗り物の運転形態や、荷棚10の使用形態等に応じて、点灯と非点灯とを切り替えるタイミングや、点灯時における光量を適宜設定するのが好ましい。
また、上述した照明装置1では、OLEDパネル20には全域に亘って発光層26等が設けられ、片面の全面から照射光Lを照射するように構成されているが、発光層26等は、OLEDパネル20の全域配設されていなくてもよい。図11は、実施形態に係る照明装置の変形例であり、領域ごとに構成が異なるOLEDパネルの断面図である。OLEDパネル20は、例えば、図11に示すように、発光層26等の積層部材を、一部の領域にのみ配設してもよい。この場合、非点灯時は、全面を鏡状となって反射光Rを反射することができる。一方、点灯時は、発光層26等の積層部材が配設されていない領域では反射光Rを反射でき、発光層26等の積層部材が配設されている領域では、照射光Lを照射することができる。これにより、点灯時には、鏡としても機能と照明としての機能とを備えるOLEDパネル20を、1枚のOLEDパネル20で実現することができる。
また、上述した照明装置1では、封止部材32を用いてOLEDパネル20を構成しているが、封止部材32を設けなくてもよい。OLEDパネル20は、例えば、封止剤34としてUV硬化樹脂等の透明な材料を使用し、この封止剤34を接着剤として用いて封止ガラス31を重ねることにより、封止部材32を省いてもよい。OLEDパネル20は、ガラス基板30における各部材が配設された側の面を、透明な部材によって封止することができるように構成されていれば、その形態は問わない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 照明装置
5 内壁面
6 天井
10 荷棚
11 上面
12 下面
20 OLEDパネル
21 照射面
22 陽極
23 陰極
24 正孔輸送層
25 電子輸送層
26 発光層
30 ガラス基板
31 封止部材
34 封止剤
40 制御装置
50 荷物(載置物)

Claims (4)

  1. 非点灯時には光を反射する複数のOLEDパネルを、載置物を上面に載置可能に乗り物の内壁面から突出する荷棚の上方の天井または前記内壁面に設置し、
    前記OLEDパネルは、非点灯時には前記荷棚の上面側から入射した光を前記荷棚の下方側に反射する向きで設置される照明装置。
  2. 前記OLEDパネルは、前記乗り物の運転状態に応じて点灯状態と非点灯状態とが切り替えられる請求項1に記載の照明装置。
  3. 載置物を上面に載置可能に乗り物の内壁面から突出する荷棚の上方の天井または前記内壁面に設置され、点灯時は前記載置物ないし前記乗り物の内部に光を照射し、非点灯時は鏡面性を有し、前記載置物をその面を介して認識可能なOLEDパネルを具備する照明装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置を具備し、
    前記内壁面は、前記乗り物の利用者が乗り込む室内の内側の壁面であり、前記天井は、前記室内の天井である乗り物。
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