JP2015155865A - 斜入射干渉計 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定面に加工痕等がある場合でも、高精度な形状測定が可能な斜入射干渉計を提供する。【解決手段】斜入射干渉計1は、被測定面の法線に対して斜め方向から測定光を照射して、被測定面から反射された測定光と参照光と干渉させて被測定面の形状を測定する斜入射干渉計であって、光を照射する光源11と、光源11からの光を測定光及び参照光に分割する第一偏光ビームスプリッター17と、測定光及び参照光の光量比率を変更する比率変更部16と、被測定面で反射された測定光及び参照光を合成する第二偏光ビームスプリッター22と、測定光及び参照光の合成光を受光する撮像カメラ24と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、斜入射干渉計に関する。
従来、測定対象の表面形状を測定するための装置として斜入射干渉計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この斜入射干渉計では、光源からの光を参照光と測定光に分離し、測定光を被測定面に対して斜めから入射させる。そして、被測定面で反射された測定光と参照光とを合成し、その干渉縞を観察し、位相シフト法を用いて被測定面の表面形状を測定する。
また、上述のような斜入射干渉計では、被測定面に照射される測定光は楕円形状となり、この楕円領域における表面形状が測定可能となる。このため、測定対象を回転ステージに載置し、回転ステージを回転させて連続的に楕円領域の表面形状を測定することで、より広い面積の被測定面の形状を測定することも可能となる(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−32342号公報 特開2008−32690号公報
ところで、測定対象の被測定面に加工痕等が残っている場合、光の入射方向によっては、加工痕の影響を受けて反射光量(反射光の光強度)が変化する。このため、上記のように測定対象を回転テーブルに載置して連続的に測定を実施した場合に、反射光量が著しく変化し、干渉縞を形状解析が困難となる場合がある。
本発明は、被測定面に加工痕等がある場合でも、高精度な形状測定が可能な斜入射干渉計を提供することを目的とする。
本発明の斜入射干渉計は、被測定面の法線に対して斜め方向から測定光を照射して、被測定面から反射された測定光と参照光と干渉させて被測定面の形状を測定する斜入射干渉計であって、光を照射する光源と、前記光源からの光を前記参照光及び前記測定光に分割する光分割部と、前記参照光及び前記測定光の光量比率を変更する比率変更部と、前記参照光、及び前記被測定面で反射された前記測定光を合成する光合成部と、前記参照光及び前記測定光の合成光を受光する受光部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、斜入射干渉計において、比率変更部により、測定光の光量(測定光の光強度)と、参照光の光量(参照光の光強度)との比率を変更することができる。このような構成では、例えば被測定面での加工痕等により、反射光量が減少した場合でも、測定光の光量の比率を上げることで、測定光の反射光量不足による干渉縞のコントラスト低下を抑制でき、精度の高い測定結果を得ることができる。つまり、本発明では、加工痕等が存在する場合でも、その影響を受けずに高精度な形状測定を実施することができる。
本発明の斜入射干渉計において、前記光分割部は、第一直線偏光方向の前記測定光と、前記第一直線偏光方向に直交する第二直線偏光方向の前記参照光とに分割し、前記比率変更部は、前記光源からの光の主光軸を中心に回転可能に設けられたλ/2板を備えていることが好ましい。
本発明では、光分割部により、光源からの光を、互いに直交する偏光方向となる測定光(第一直線偏光方向)及び参照光(第二直線偏光方向)に分離する。そして、比率変更部は、光源からの光の主光軸に対して回転可能なλ/2板により構成される。
このような構成では、λ/2板を回転させることで、光源からの光に含まれる各直線偏光方向の成分比率が変化するので、光分割部により分割された測定光及び参照光の光量比率も変化する。以上のような構成では、簡素な構成で、測定光及び参照光の光量比率を容易に変更することができる。
本発明の斜入射干渉計において、前記測定光の光量を検出する測定光量検出部と、前記測定光の光量が所定範囲内となるように前記比率変更部を制御する光比率制御部と、を備えていることが好ましい。
本発明では、測定光量検出部により測定光の光量を検出し、その測定光の光量が、測定精度に影響を与えない所定範囲内となるように、比率変更部における測定光の光量比率を変更する。これにより、上記のような、加工痕等による光量異常を自動で抑制でき、高精度な測定が実施可能となる。
本発明の斜入射干渉計において、前記参照光の一部を遮光する参照光遮光部を備え、前記測定光量検出部は、前記受光部における光受光領域のうち、前記参照光遮光部に対応した領域の光量を検出することが好ましい。
本発明では、参照光の光路上に参照光の一部を遮光する参照光遮光部を設ける。これにより、光合成部により測定光と参照光とを合成した際に、参照光遮光部に対応する領域には測定光に参照光が合成されず、測定光のみが受光部により受光されることになる。この領域における光量を測定することで、例えば測定光を検出するための検出センサー等を別途設ける必要なく、簡素な構成で、測定光の光量を検出することができる。
本発明の斜入射干渉計において、前記測定光量検出部は、前記光分割部から前記光合成部までの前記測定光の光路上に設けられ、前記測定光の一部を分離する測定光分離部と、前記測定光分離部により分離された前記測定光の一部の光量を検出する測定光検出センサーと、を備えていることが好ましい。
本発明では、測定光を分離させたうえで、その光量を測定光検出センサーにて測定する。したがって、例えば参照光の一部を遮光する参照光遮光部を設ける構成等に比べ、測定領域の減少を抑えることができ、広範囲な形状測定に適した構成となる。
本発明の斜入射干渉計において、前記測定光の光量に基づいて、前記光源から出射される光の光量を制御する光源制御部を備えていることが好ましい。
被測定面に加工痕がある場合、測定光の反射光の光量が著しく変化し、上記発明のように、測定光と参照光との比率を変更しても十分な干渉縞が得られず、測定精度の向上を十分に図れない場合がある。これに対して、本発明では、上記のような場合に、光源の光量を増加させることができる。また、測定光の光量が大きすぎる場合では、受光部において測定光及び参照光の合成光を受光した際に、飽和受光量に達する場合がある。これに対して、本発明では、光源制御部は、測定光の光量に応じて光源から出射される光の光量を減少させることができる。以上のように、本発明では、測定光の光量をより精度よく制御することができ、測定精度のさらなる向上を図れる。
本発明の斜入射干渉計において、前記参照光の光量を検出する参照光量検出部と、前記参照光の光量を調整可能な可変減光フィルターと、前記参照光量検出部により検出された前記参照光の光量に基づき、前記可変減光フィルターによる減光量を制御する参照光制御部と、を備えていることが好ましい。
本発明では、参照光の光量を検出して、その光量に基づいて参照光の光量を減少させる減光フィルター(NDフィルター)を制御する。本発明では、例えば、参照光の光量が測定光の光量に対して著しく大きくなりすぎた場合等に、参照光の光量を適正値に制御できる。例えば、上述のように、光源を制御して測定光の光量の増大した場合では、測定光だけでなく参照光の光量も増大するため、受光部において飽和受光量に達する場合がある。これに対して、本発明では、参照光の光量を減退させることで、受光部において飽和受光量を超える不都合を回避できる。
本発明の斜入射干渉計において、前記測定光の一部を遮光する測定光遮光部を備え、
前記参照光量検出部は、前記受光部における光受光領域のうち、前記測定光遮光部に対応した領域の光量を検出することが好ましい。
本発明では、測定光の一部を測定光遮光部により遮光する。これにより、光合成部により測定光と参照光とを合成した際に、測定光遮光部に対応する領域には測定光と参照光とが合成されず、参照光のみが受光部により受光されることになる。したがって、この領域における光量を測定することで、例えば参照光を検出するための検出センサー等を別途設ける必要なく、簡素な構成で、参照光の光量を検出することができる。
本発明の斜入射干渉計において、前記参照光量検出部は、前記光分割部から前記光合成部までの前記参照光の光路上に設けられ、前記参照光の一部を分離する参照光分離部と、前記参照光分離部により分離された前記参照光の一部の光量を検出する参照光検出センサーと、を備えることが好ましい。
本発明では、参照光を分離させたうえで、その光量を参照光検出センサーにより測定する。したがって、例えば測定光の一部を遮光する測定光遮光部を設ける構成等に比べ、測定領域の減少を抑えることができる。
本発明の斜入射干渉計において、前記被測定面を有する測定対象を載置するステージと、前記ステージを回転させる回転駆動部と、を備えていることが好ましい。
本発明では、測定対象をステージに載置し、回転駆動部を回転させることで、被測定面の形状測定を連続的に行うことができる。このような構成では、連続測定により得られた測定面の形状を繋ぎあわせることで、被測定面におけるより広範囲な領域の形状測定を実施できる。
本発明に係る第一実施形態の斜入射干渉計の概略構成を示す図。 第一実施形態のステージに載置された測定対象と、測定光の照射エリアを示す図。 第一実施形態の形状測定方法を示すフローチャート。 本発明に係る第二実施形態の斜入射干渉計の概略構成を示す図。 第二実施形態された撮像画像の一例を示す図。 本発明に係る第三実施形態の斜入射干渉計の概略構成を示す図。 本発明に係る第四実施形態の斜入射干渉計の概略構成を示す図。 第四実施形態の形状測定方法を示すフローチャート。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る斜入射干渉計の概略構成を示す図である。
本実施形態の斜入射干渉計1は、照射部10、検出部20、載置部30と、及び制御装置40により構成されている。
照射部10は、光源11と、レンズ12,13と、偏光板14と、第一ミラー15と、比率変更部16と、光分割部である第一偏光ビームスプリッター17と、第二ミラー18と、を備えている。
光源11は、レーザ光源であり、可干渉光を出射する。光源11からの出射光は、レンズ12,13により所定幅の平行光束にされ、偏光板14に入射される。
偏光板14は、入射光から所定の第一直線偏光方向(例えばP偏光)の光を透過させ、第一直線偏光方向に直交する第二直線偏光方向(例えばS偏光)の光を遮光する。なお、本実施形態では、偏光板14を例示するが、例えば、入射光を所定の第一直線偏光方向の光に揃える(第一直線偏光方向の光をそのまま透過させ、第二直線偏光方向の光を第一直線偏光方向に変換して出射させる)偏光変換素子を用いてもよい。また、偏光板14が設けられない構成などとしてもよい。
第一ミラー15は、偏光板14を透過した光を比率変更部16に向かって反射する。
比率変更部16は、λ/2板161と、当該λ/2板161を、光軸を中心に回転させる回転機構162とを備えている。回転機構162としては、例えば1ステップで所定の角度だけλ/2板161を回転させる構成等が例示できる。このような構成により、λ/2板161の回転量(回転角)を精度よく制御することが可能となる。
λ/2板161に入射される光は、偏光板14によりP偏光に揃えられているが、このλ/2板161が回転されることで、回転量に応じて、偏波面が回転する。
λ/2板161を透過した光は、第一偏光ビームスプリッター17に入射される。この第一偏光ビームスプリッター17は、入射光をその偏波面に応じてP偏光の測定光と、S偏光の参照光とに分割し、測定光を第二ミラー18に向かって、また、参照光を検出部20の第二偏光ビームスプリッター22に向かって出射する。
第二ミラー18は、測定光が、測定対象Aの被測定面の法線方向に所定角度をもって照射されるように配置されている。
検出部20は、第三ミラー21と、光合成部である第二偏光ビームスプリッター22と、レンズ23と、受光部である撮像カメラ24と、を備えている。
第三ミラー21は、測定対象Aの被測定面で反射された測定光を、第二偏光ビームスプリッター22に向かって反射する。
第二偏光ビームスプリッター22は、第三ミラー21からの測定光と、第一偏光ビームスプリッター17からの参照光とを合成する。合成された光(合成光)は、レンズ23を介して撮像カメラ24に入射され、撮像カメラ24にて撮像画像が撮像される。撮像された撮像画像(画像信号)は、制御装置40に入力される。なお、撮像カメラ24としては、例えば特開2008−32690等に記載された構成を利用できる。
載置部30は、ステージ31と、回転駆動部32とを備えている。
ステージ31は、測定対象Aを載置する台座部である。
回転駆動部32は、制御装置40の制御によりステージ31を回転駆動させる。回転駆動部32としては、例えばステップモーターを備え、ステップモーターを1ステップ分駆動させることで、所定角度ステージ31が回転される構成等が例示できる。
図2は、ステージに載置された測定対象Aと、測定光の照射エリアArを示す図である。
図2に示すように、本実施形態では、回転駆動部32が回転駆動されることで、図2(A)(B)(C)に示すように、被測定面に対する測定光の照射エリアArが変化する。本実施形態では、ステージ31を測定面内で回転させつつ、照射エリアArにおける干渉縞を観察することで、被測定面の広範囲に亘って表面形状の測定を実施することができる。
制御装置40は、例えばパーソナルコンピュータ等により構成され、メモリ等により構成された記憶部(図示略)と、CPU等により構成された演算部(図示略)とを備えている。演算部は、記憶部からプログラムを読み出し実行することで、図1に示すように、光源制御部41、ステージ制御部42、画像取得部43、コントラスト判定部44、光量比率制御部45、及び形状解析部46等として機能する。
ここで、光源制御部41は、光源11の点灯、消灯を制御する。ステージ制御部42は、載置部30の回転駆動部32を制御し、ステージ31を回転させる。
画像取得部43は、撮像カメラ24で撮像された撮像画像を取得する。
コントラスト判定部44は、取得された撮像画像のコントラストを判定し、測定光の光量が基準値に対して所定閾値内であるか否かを判定する。なお、基準値は干渉縞の測定において、許容される誤差により適宜設定される。
光量比率制御部45は、コントラスト判定部44による判定結果に基づいて、比率変更部16における回転機構162を制御し、λ/2板161を回転させて測定光及び参照光の光量比率(光強度の比率)を変更する。
形状解析部46は撮像画像の干渉縞を例えば位相シフト法等により解析することで、被測定面の表面形状を解析する。
[斜入射干渉計による被測定物の表面形状測定方法]
次に、上記のような斜入射干渉計1を用いた測定対象Aの被測定面の形状測定方法について、図面に基づいて説明する。
図3は、本実施形態の斜入射干渉計1を用いた形状測定方法を示すフローチャートである。
本実施形態の斜入射干渉計1において、載置部30に測定対象Aを載置し、測定を開始すると、光源制御部41は、光源11を点灯させて可干渉光を出射させる。これにより、測定対象Aの被測定面にて反射された測定光と参照光とが合成された合成光が撮像カメラ24にて受光され、画像取得部43は、その撮像画像を取得する(ステップS1)。
次に、コントラスト判定部44は、撮像画像に基づいて、光量異常がないか否かを判定する(ステップS2)。本実施形態では、このステップS2は、コントラスト判定部44により実施される。具体的には、コントラスト判定部44は、測定光及び参照光の干渉によって生じた干渉縞のsin波関数を解析し、適正なsin波関数が解析されたか否か(つまり、測定精度に影響を与えない程度のコントラストがあるか否か)を判定する。
つまり、撮像画像内の干渉縞において、最大輝度となる画素が複数隣接する場合、当該画素に対する受光量が飽和光量を超えているため、正確な干渉縞の測定ができず、形状測定の精度も低下する。また、sin波状の干渉縞が解析されたとしても、輝度が不十分である場合は、光量不足により形状測定における精度が低下する。したがって、コントラスト判定部44は、解析されたsin波関数の振幅が予め設定された所定レベル以上であり、かつ飽和受光量に対応した最大輝度未満となっているか否かを判定する。
ステップS2において、「No」と判定された場合、光量比率制御部45は、λ/2板161を所定角度回転させる(ステップS3)。具体的には、光量比率制御部45は、回転機構のステップモーターを1ステップ分駆動させ、1ステップに相当する回転量だけ、λ/2板161を回転させる。これにより、λ/2板161を透過する光のP偏光成分の光量と、S偏光成分の光量との比率が変更される。
この後、再びステップS1に戻る。
一方、ステップS2において、「Yes」と判定された場合、画像取得部43は、取得した画像を記憶する(ステップS4)。
この後、ステージ制御部42は、回転駆動部32のステップモーターを1ステップ分駆動させ、ステージ31を回転させる(ステップS5)。この後、ステージ31の回転数を示す変数i(なお、iは、1〜Nの変数であり、初期値は1に設定され、i=N+1となる際にステージ31が360度分回転するものとする)がN以上であるかを判定する(ステップS6)。
ステップS6において、「No」と判定された場合は、変数iに1を加算し(ステップS7)、ステップS1に戻る。一方、ステップS6において、「Yes」と判定された場合、形状解析部46は、干渉縞を、位相シフト法を用いて解析し、被測定面の形状を解析する(ステップS8)。この際、本実施形態では、回転駆動部32を1ステップ分ずつ回転させた際の撮像画像が得られるため、これらの撮像画像を解析して得られる表面形状の測定結果を繋ぎあわせることで、被測定面の広範囲に亘った形状測定が可能となる。
[第一実施形態の作用効果]
本実施形態の斜入射干渉計1は、照射部10に回転機構162により回転可能に設けられたλ/2板161が設けられている。このような構成では、λ/2板161を所定量回転させることで、λ/2板161を透過する光のP偏光成分とS偏光成分との光量比率を変化させることができる。これにより、第一偏光ビームスプリッター17において分割される測定光の光量と参照光の光量との比率も変化する。
このため、測定対象Aの被測定面に加工痕等が存在し、被測定面にて反射される測定光の光量に異常が生じた場合でも、測定光と参照光との光量比率を調節できるので、測定光の光量異常による測定精度の低下を抑制でき、高精度な形状測定を実施できる。
本実施形態では、比率変更部16は、回転可能に設けられたλ/2板161を備えている。
このような構成では、λ/2板161により、可干渉光の偏波面を回転させることができる。このため、本発明の光分割部として第一偏光ビームスプリッター17を用いることで、容易に、かつ簡素な構成で測定光及び参照光の光量比率を変更できる。
本実施形態の斜入射干渉計1は、光量比率制御部45によりλ/2板161を所定量ずつ回転させ、コントラスト判定部44により干渉縞のsin波関数における振幅が所定の範囲内になったと判定された場合に、取得された撮像画像を記憶し、その撮像画像の干渉縞に基づいて被測定面の形状測定を実施する。つまり、本実施形態では、コントラスト判定部44が本発明の測定光量検出部を構成し、光量比率制御部45の制御によりλ/2板161が制御されることになる。
このような構成では、取得画像に基づいて測定光の光量が測定精度に影響しない適切な値か否かを判定することが可能となり、例えば測定光の光量を検出するための光センサーを別途設ける必要がなく、簡素な構成で精度の高い形状測定を実施できる。
[第二実施形態]
次に、本発明に係る第二実施形態について、図面に基づいて説明する。
上記第一実施形態では、取得された撮像画像における干渉縞のコントラストに基づいて、測定光の光量が適正であるか否かを判定した。しかしながら、撮像画像において、干渉縞が現れない状態(所謂、Null状態)となる場合があり、この場合、干渉縞のコントラストを精度よく判定することができない。これに対して、第二実施形態では、このようなNull状態となった場合でも、測定光の光量が適正であるか否かを判定可能となる点で上記第一実施形態と相違する。
図4は、第二実施形態の斜入射干渉計の概略構成を示す図である。図5は、本実施形態の斜入射干渉計において、取得される撮像画像の一例を示す図である。なお、以降の説明にあたり、既に説明した構成については同一符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
本実施形態の斜入射干渉計1は、図4に示すように、参照光の光路上において、参照光の光束径を絞る開口部材19が設けられている。
この開口部材19は、遮光部材により構成され、参照光の主光軸と一致する光軸を有し、参照光の光束径よりも小さい開口寸法となる開口部191を有する。
したがって、本実施形態では、参照光のうち、開口部材19の開口部191を通過した光と、測定光とが合成されることになる。この場合、検出部20の撮像カメラ24において取得される撮像画像では、図5に示すように、中心部(干渉縞測定領域Ar1)に参照光と測定光との干渉縞が現れる。また、干渉縞測定領域Ar1の外側(測定光領域Ar2)には、参照光が入射されないので測定光のみが撮像されることになる。
そして、本実施形態では、図4に示すように、制御装置40は、測定光判定部47を備える。この測定光判定部47は、測定光領域Ar2における光量に基づいて、測定光の光量が適正であるか否か、つまり、予め設定された所定の範囲内であるか否かを判定する。具体的には、測定光の光量が飽和受光量を超えず、かつ測定精度に影響しない程度の十分な光量以上となっているか否かを判定する。
[第二実施形態における表面形状測定方法]
本実施形態では、上記第一実施形態におけるステップS2の処理において、測定光判定部47により、測定光領域Ar2における測定光の光量を検出し、当該測定光の光量が所定範囲内であるか否かを判定する。すなわち、本実施形態では、画像取得部43及び測定光判定部47により本発明の測定光量検出部が構成され、測定光領域Ar2における測定光の光量が検出される。そして、測定光の光量が所定範囲外である場合は、ステップS3の処理に進み、所定範囲内である場合はステップS4の処理に進む。
上述したように、干渉縞がNull状態である場合、干渉縞のコントラストを判定することが困難となる。これに対して、本実施形態では、測定光領域Ar2の光量による判定を実施するため、Null状態である場合でも測定光の光量が適正であるか否かを判定できる。
なお、上記第一実施形態と同様に、ステップS2において、干渉縞のコントラストを判定し、干渉縞のコントラストを判別不能である場合に、上述のように、測定光判定部47による測定光領域Ar2の光量の判定を実施してもよい。
また、本実施形態では、ステップS1の処理は、ステップS2において「Yes」と判定された場合に実施されてもよい。
[第二実施形態の作用効果]
本実施形態の斜入射干渉計1Aでは、上記のように、参照光の一部を遮光する開口部材19を備えている。そして、測定光判定部47は、開口部材19により参照光の光が遮光された測定光領域Ar2の光量が適正であるか否かを判定する。
このため、本実施形態では、撮像画像における干渉縞測定領域Ar1において、干渉縞が発生しないNull状態の場合でも、測定光領域Ar2における光量に基づいて、測定光が適正であるか否かを判定することができる。また、測定光の光量を検出するための光センサーを別途設ける必要がなく、構成の簡略化を図れる。
[第三実施形態]
次に、本発明に係る第三実施形態について、図面に基づいて説明する。
上記第二実施形態では、開口部材19により参照光の一部を遮光し、遮光した領域に対応する測定光領域Ar2により測定光の光量を検出した。この場合、参照光の一部が遮光されるため、参照光及び測定光が合成される干渉縞測定領域Ar1が小さくなる。これに対して、第三実施形態では、干渉縞測定領域Ar1の面積を縮小することなく測定光の光量を検出する点で上記第二実施形態と相違する。
図6は、本実施形態の斜入射干渉計の概略構成を示す図である。
図6に示すように、本実施形態の斜入射干渉計1Bでは、測定光の光路上に、測定光分離部25と、測定光検出センサー26とを備えている。本実施形態では、この測定光分離部25及び測定光検出センサー26により測定光量検出部が構成される。
測定光分離部25は、例えば、第三ミラー21及び第二偏光ビームスプリッター22との間に設けられたハーフミラー251と、集光レンズ252とを備える。ハーフミラー251は、第三ミラー21により反射された測定光の一部を集光レンズ252側に反射し、残りを第二偏光ビームスプリッター22側に透過させる。そして、ハーフミラー251により反射された光は、集光レンズ252により集光され、測定光検出センサー26により受光される。
そして、本実施形態の制御装置40は、測定光判定部47Aを備えている。つまり、第二実施形態における測定光判定部47は、ステップS2において、測定光判定部47が、画像取得部43が取得した撮像画像のうちの測定光領域Ar2に基づいて、測定光の光量を検出した。これに対して、本実施形態では、ステップS2において、測定光検出センサー26により測定光の光量を直接検出(測定)し、測定光判定部47Aは測定光検出センサー26から入力された信号値に基づき測定光の光量を取得する。
なお、本実施形態では、第三ミラー21及び第二偏光ビームスプリッター22との間に測定光分離部25を設けたが、例えば載置部30から第三ミラー21までの測定光の光路上に測定光分離部25を設ける構成などとしてもよい。
[第三実施形態の作用効果]
本実施形態では、参照光の一部を遮光することがない。したがって、測定光及び参照光が合成される干渉縞測定領域Ar1の面積が小さくならない。よって、本実施形態では、第一実施形態と同様の広い測定領域を維持した状態で、かつ、第二実施形態と同様、干渉縞がNull状態であっても測定光の光量異常を精度よく検出することが可能となる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について、図面に基づいて説明する。
上述した第一から第三実施形態では、干渉縞のコントラスト又は測定光の光量に基づいて適正な形状測定が実施可能であるか否かを判定した。しかしながら、被測定面の加工痕の状態や方向等によっては、測定光の光量がさらに低下してしまうことも考えられる。これに対して、本実施形態では、光源11の出射光の光量を制御することで、上記のような測定光の光量不足に対応する点で上記第一〜第三実施形態と相違する。
図7は、本実施形態における斜入射干渉計の概略構成を示す図である。
図7に示すように、本実施形態の斜入射干渉計1Cは、第三実施形態と同様、測定光の光路上に、測定光分離部25及び測定光検出センサー26を備えている。
また、本実施形態の斜入射干渉計1Cでは、さらに、参照光の光路上に参照光分離部27と、参照光検出センサー28とを備えている。すなわち、本実施形態では、参照光分離部27及び参照光検出センサー28により本発明の参照光量検出部が構成される。
参照光分離部27は、例えばハーフミラー271と、集光レンズ272とを備えて構成される。ハーフミラー271は、第一偏光ビームスプリッター17により分割された参照光の光路上に設けられ、参照光の一部を集光レンズ272側に反射し、残りを第二偏光ビームスプリッター22側に透過させる。そして、ハーフミラー271により反射された光は、集光レンズ272により集光され、参照光検出センサー28により受光される。
また、参照光の光路上には、NDフィルター29(可変減光フィルター)が設けられている。このNDフィルター29は、制御部の制御に基づいて、参照光の透過光量を調整する。
そして、本実施形態の制御装置40は、参照光制御部48を備え、参照光検出センサー28からの検出信号に基づいて参照光の光量を検出する。また、参照光制御部48は、検出した参照光の光量に応じてNDフィルター29を制御する。
また、本実施形態の光源11は、出射光の光量を任意強度に変更可能に構成されている。そして、光源制御部41は、光源11の点灯及び消灯の制御に加え、点灯時において、その光量も制御可能となる。
[第四実施形態における形状測定方法]
図8は、本実施形態における形状測定方法のフローチャートである。
図8に示すように、本実施形態では、第一から第三実施形態と同様、ステップS2の処理において、光量異常がないか否かを判定する。
そして、ステップS2において、Noと判定された場合、λ/2板161の回転数を示す変数j(なお、jは、1〜Mの変数であり、初期値は1に設定され、j=M+1において、λ/2板161が180度回転するものとする)が、最大値M以上となるか否かを判定する(ステップS11)。
ステップS11において、「No」と判定された場合は、ステップS3と同様、λ/2板161を1ステップ分回転させる(ステップS12)。この際、光量比率制御部45は、変数jに1を加算する。この後、ステップS1に戻る。
一方、ステップS11において、「Yes」と判定された場合、λ/2板161を180度回転させても、十分な測定精度が得られる干渉縞コントラストが得られなかったことを意味する。
この場合、光源制御部41は、さらに、取得された撮像画像において、輝度値が最大輝度値(飽和受光量に対応した輝度値)となる画素が存在することにより、光量異常となったか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13において、「No」と判定された場合は、光量不足が考えられるため、光源制御部41は、光源11から出射させる光の光量を増大させる(ステップS14)。この後、ステップS1に戻る。
ステップS13において、「Yes」と判定された場合は、撮像カメラ24において、少なくとも取得した撮像画像の1画素で飽和受光量に達したことが考えられる。この場合、さらに、参照光制御部48は、参照光検出センサー28により検出された参照光の光量を検出し、当該光量が予め設定された最低値以上となっているか否かを判定する(ステップS15)。
このステップS15で、「Yes」と判定された場合は、参照光の光量が大きいため、参照光制御部48は、参照光検出センサー28からの信号を参照しながら、NDフィルター29を制御して参照光の光量を減少させ(ステップS16)、ステップS1に戻る。
また、ステップS15において、「No」と判定された場合は、光源制御部41は、光源11を制御して、出射させる光の光量を小さくした(ステップS17)後、ステップS1に戻る。
[第四実施形態の作用効果]
本実施形態では、光源11から出射させる光の光量を変更可能であり、撮像画像において光量異常があり、かつ、光量不足と判定された場合に、測定光の光量を大きくする。このため、加工痕等によって測定光の反射光が減退した場合でも、光源11からの光量を大きくすることで、光量不足による干渉縞コントラストの低下を抑制でき、コントラスト低下による測定精度の低下も抑制できる。
また、本実施形態では、参照光の光路上に、参照光を検出する参照光検出センサー28が設けられており、さらに、参照光の光量を調整するためのNDフィルター29が設けられている。
上述にように、光源11からの光量を制御して、光量を増加させると、測定光の光量に加え、参照光の光量も増大する。この場合、参照光の光量が大きくなることで、撮像カメラ24における飽和受光量に達することがある。これに対して、本実施形態では、参照光検出センサー28により検出された参照光の光量に基づいて、NDフィルター29を制御するため、参照光の光量増大を抑制できる。これにより、測定精度の低下を抑制できる。
[変形例]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記第四実施形態において、測定光検出センサー26を用いて測定光の光量を検出したが、第二実施形態に示すように、参照光の光路上に開口部材19を設け、参照光及び測定光が合成された合成光のうち、開口部材19により遮光された部分(測定光領域)に対応した各画素の光量に基づいて、測定光の光量を検出してもよい。また、第一実施形態のように、干渉縞のコントラストに基づいて、光量異常であるか否かを判定してもよい。
参照光においても同様である。例えば、開口部材19と同様の構成を有し、測定光の光路上に測定光遮光部である開口部材を設け、開口部材を設けた部分である参照光領域に対応した各画素の光量を撮像画像から検出してもよい。この場合、画像取得部43及び参照光制御部48により、本発明の参照光量検出部が構成される。
また、参照光の光路上に参照光遮光部である開口部材を設け、及び測定光の光量上に測定光遮光部である開口部材を設ける構成では、参照光遮光部及び測定光遮光部により遮光する領域をそれぞれ異ならせることが好ましい。例えば、参照光遮光部を、測定光遮光部の開口径よりも大きいリング状の第一参照光遮光部と、第一参照光遮光部の外周縁よりも大きい開口径を有する第二参照光遮光部とにより構成し、測定光遮光部の開口径を第一参照光遮光部の外周縁の口径と同じ寸法にする。これにより、撮像画像のうち中心部が干渉縞の画像が現れる干渉縞測定領域となり、測定領域の外が測定光のみが入射する環状の測定光領域となり、測定光領域の外が参照光のみが入射する環状の参照光領域となる。したがって、それぞれの領域の光量を測定することで、干渉縞による位相シフト法を用いた形状測定、測定光量測定、及び参照光測定が可能となる。
また、測定光遮光部、及び参照光遮光部をそれぞれ光路上から退避可能な構成などとしてもよい。この場合、測定光遮光部及び参照光遮光部として同一開口径の開口部材を用いてもよい。測定光遮光部が測定光の光路上に位置する状態では、撮像画像に干渉縞測定領域と、参照光測定領域とが現れる。参照光遮光部が参照光の光路上に位置する状態では、撮像画像、干渉縞測定領域と測定光測定領域とが現れる。そして、測定光遮光部及び参照光遮光部の双方を光路上から退避させることで、撮像画像における干渉縞測定領域の面積を大きくすることができる。
また、参照光遮光部材として、開口部材19を例示したがこれに限定されない。例えば、参照光の光路の一部を切り欠くように遮光する遮光部材を用いてもよい。この場合でも、遮光された部分では、参照光が遮光され測定光のみが撮像カメラ24に入射するので、上記第二実施形態と同様に、測定光の光量のみを検出することが可能となる。なお、測定光遮光部材も同様である。
また、第四実施形態において、測定光分離部25、測定光検出センサー26、参照光分離部27、及び参照光検出センサー28を用いたが、これに限定されない。例えば、測定光の検出では、測定光分離部25、及び測定光検出センサー26を用い、参照光の検出では、上述した測定光遮光部を用いてもよい。
また、参照光の検出では、参照光分離部27、及び参照光検出センサー28を用い、測定光の検出では、第二実施形態と同様の参照光遮光部を用いてもよい。この場合、測定光の一部を測定光分離部25により分離させることがないので、測定光の光量低下をより抑制できる。
上記各実施形態では、測定対象Aを載置するステージ31が回転駆動部32により回転可能となる構成としたが、ステージ31が回転しない構成などとしてもよい。
また、ステージ31を一方向に移動させる構成などとしてもよい。この場合、直線方向に沿って測定対象Aを移動させることで撮像画像を連続的に取得し、これらの撮像画像を繋ぎあわせることで広範囲に対する測定結果を得ることができる。
上記実施形態では、比率変更部16として、λ/2板161と、当該λ/2板161を回転させる回転機構162を備える構成とし、この比率変更部16を第一ミラー15及び第一偏光ビームスプリッター17の間に配置したが、比率変更部16の配置位置は、第一偏光ビームスプリッター17の前段であれば、その位置は特に限定されない。例えば、偏光板14と第一ミラー15との間に設けられていてもよい。
比率変更部16として、λ/2板161及び回転機構162により構成される例を示したが、これに限定されない。例えば、光源11から出射されたレーザ光を2光束に分離し、それぞれの偏波面を回転させた後、再び重ね合せる等により、参照光と測定光との光量比率を変更してもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等に適宜変更できる。
本発明は、光源からの光を参照光及び測定光に分離し、測定光を測定対象に対して斜めから入射させ、測定対象から反射された測定光と参照光とを干渉させることで測定対象の被測定面の形状を観察する斜入射干渉計に利用できる。
1,1A,1B,1C…斜入射干渉計、10…照射部、11…光源、16…比率変更部、17…第一偏光ビームスプリッター(光分割部)、19…開口部材(参照光遮光部)、20…検出部、22…第二偏光ビームスプリッター(光合成部)、24…撮像カメラ(受光部)、25…測定光分離部、26…測定光検出センサー、27…参照光分離部、28…参照光検出センサー、29…NDフィルター(可変減光フィルター)、30…載置部、31…ステージ、32…回転駆動部、40…制御装置、41…光源制御部、42…ステージ制御部、43…画像取得部、44…コントラスト判定部、45…光量比率制御部、46…形状解析部、47,47A…測定光判定部、48…参照光制御部、161…λ/2板、162…回転機構、191…開口部、A…測定対象。

Claims (10)

  1. 被測定面の法線に対して斜め方向から測定光を照射して、被測定面から反射された測定光と参照光と干渉させて被測定面の形状を測定する斜入射干渉計であって、
    光を照射する光源と、
    前記光源からの光を前記参照光及び前記測定光に分割する光分割部と、
    前記参照光及び前記測定光の光量比率を変更する比率変更部と、
    前記参照光、及び前記被測定面で反射された前記測定光を合成する光合成部と、
    前記参照光及び前記測定光の合成光を受光する受光部と、
    を備えることを特徴とする斜入射干渉計。
  2. 請求項1に記載の斜入射干渉計において、
    前記光分割部は、第一直線偏光方向の前記測定光と、前記第一直線偏光方向に直交する第二直線偏光方向の前記参照光とに分割し、
    前記比率変更部は、前記光源からの光の主光軸を中心に回転可能に設けられたλ/2板を備えている
    ことを特徴とする斜入射干渉計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の斜入射干渉計において、
    前記測定光の光量を検出する測定光量検出部と、
    前記測定光の光量が所定範囲内となるように前記比率変更部を制御する光比率制御部と、
    を備えていることを特徴とする斜入射干渉計。
  4. 請求項3に記載の斜入射干渉計において、
    前記参照光の一部を遮光する参照光遮光部を備え、
    前記測定光量検出部は、前記受光部における光受光領域のうち、前記参照光遮光部に対応した領域の光量を検出する
    ことを特徴とする斜入射干渉計。
  5. 請求項3に記載の斜入射干渉計において、
    前記測定光量検出部は、前記光分割部から前記光合成部までの前記測定光の光路上に設けられ、前記測定光の一部を分離する測定光分離部と、
    前記測定光分離部により分離された前記測定光の一部の光量を検出する測定光検出センサーと、
    を備えていることを特徴とする斜入射干渉計。
  6. 請求項3から請求項5のいずれかに記載の斜入射干渉計において、
    前記測定光の光量に基づいて、前記光源から出射される光の光量を制御する光源制御部を備えている
    ことを特徴とする斜入射干渉計。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の斜入射干渉計において、
    前記参照光の光量を検出する参照光量検出部と、
    前記参照光の光量を調整可能な可変減光フィルターと、
    前記参照光量検出部により検出された前記参照光の光量に基づき、前記可変減光フィルターによる減光量を制御する参照光制御部と、
    を備えていることを特徴とする斜入射干渉計。
  8. 請求項7に記載の斜入射干渉計において、
    前記測定光の一部を遮光する測定光遮光部を備え、
    前記参照光量検出部は、前記受光部における光受光領域のうち、前記測定光遮光部に対応した領域の光量を検出する
    ことを特徴とする斜入射干渉計。
  9. 請求項7に記載の斜入射干渉計において、
    前記参照光量検出部は、前記光分割部から前記光合成部までの前記参照光の光路上に設けられ、前記参照光の一部を分離する参照光分離部と、
    前記参照光分離部により分離された前記参照光の一部の光量を検出する参照光検出センサーと、
    を備えていることを特徴とする斜入射干渉計。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の斜入射干渉計において、
    前記被測定面を有する測定対象を載置するステージと、
    前記ステージを回転させる回転駆動部と、
    を備えていることを特徴とする斜入射干渉計。
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