JP2015155729A - 遊星減速機 - Google Patents

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【課題】ピン部材をフランジ体に対して安定して固定をすることを可能とする。【解決手段】遊星歯車12、14と、遊星歯車12、14の軸方向O1側部に配置されるフランジ体42Aと、遊星歯車12、14を貫通するピン部材40と、を有し、ピン部材40がフランジ体42Aの圧入穴42AAに圧入される遊星減速機G1において、ピン部材40は、圧入穴42AAに圧入される圧入部40Aと、圧入部40Aよりも端部側に設けられ、圧入部40Aよりも大径の大径部40Cと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、遊星減速機に関する。
例えば、特許文献1に遊星減速機が開示されている。この遊星減速機は、遊星歯車と、遊星歯車の軸方向側部に配置されるフランジ体、とを備える。そのフランジ体の圧入穴にはピン部材が圧入され、そのピン部材は遊星歯車を貫通している。
特開2013−194869公報
この種の遊星減速機にあっては、圧入穴の加工精度によっては、圧入状態が緩み、ピン部材がフランジ体に対して動いてしまうおそれがあった。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、ピン部材をフランジ体に対して安定した固定が可能な遊星減速機を提供することをその課題としている。
本発明は、遊星歯車と、該遊星歯車の軸方向側部に配置されるフランジ体と、該遊星歯車を貫通するピン部材と、を有し、該ピン部材が該フランジ体の圧入穴に圧入される遊星減速機において、前記ピン部材が、前記圧入穴に圧入される圧入部と、該圧入部よりも端部側に設けられ、該圧入部よりも大径の大径部と、を有することにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、ピン部材が、圧入穴に圧入される圧入部と、圧入部よりも端部側に設けられ、圧入部よりも大径の大径部と、を有するようにしている。このため、圧入の際にピン部材の大径部で圧入穴の内周面の凹凸を平坦化でき、その平坦化された内周面で圧入部の外周面との実質的な接触面積を増大させることが可能となる。
本発明によれば、ピン部材をフランジ体に対して安定して固定することができる。
本発明の実施形態の一例に係る遊星減速機の要部を示す拡大断面図 図1のフランジ体とピン部材とを示す拡大断面図 ピン部材を示す拡大断面図(図1のピン部材の一部(A)、変形例のピン部材の一部(B)、別の変形例のピン部材の一部(C)、図1のピン部材全体(D)) 図1の遊星減速機が適用されているギヤモータの主要部分の断面図 図4の矢視V−V線に沿う断面図 本発明の他の実施形態の一例に係るフランジ体とピン部材とを示す拡大断面図(ピン部材がフランジ体から突出していない構成(A)、ピン部材の肩部までがフランジ体から突出している構成(B))
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1、図4、図5に、本発明の実施形態の一例に係る遊星減速機が適用されたギヤモータを示す。
このギヤモータGM1は、図4に示す如く、モータM1と遊星減速機G1とを一体的に連結したものである。遊星減速機G1は、遊星歯車12、14と、遊星歯車12、14の軸方向O1側部に配置されるフランジ体42Aと、遊星歯車12、14が揺動しながら内接する内歯歯車16と、を備えている。そのフランジ体42Aの圧入穴42AAにはピン部材40が圧入され、ピン部材40は遊星歯車12、14を貫通している。フランジ体42Aは、出力軸42と一体化され、遊星歯車12、14と内歯歯車16との相対回転を出力として取り出すことができる。
モータM1のモータ軸18は、図4に示す如く、遊星減速機G1の入力軸20を兼ねている。入力軸20には、キー21を介して筒状部材25が嵌合されている。図1に示されるように、筒状部材25には、所定位相差(この例では180度)にて2個の偏心体22、24が成形されている。各偏心体22、24の軸心は、入力軸20の軸心O1に対してそれぞれδeだけ偏心している。それぞれの偏心体22、24には、ころ軸受26、28を介して遊星歯車12、14が外嵌されている。
各遊星歯車12、14には、中心からオフセットした位置に貫通孔34、36が複数(この例では8個:図5参照)それぞれ成形されている。貫通孔34、36には、内ローラ38が被せられたピン部材40が挿入されている。
内ローラ38の外径d1は、貫通孔34、36の内径D1よりも偏心量δeの2倍だけ小さい(2・δeに相当する隙間S1が存在する)。ピン部材40に内ローラ38を被せるようにしたのは、本来のピン部材40と遊星歯車12、14との滑りを、「ピン部材40と内ローラ38の内周との間」および「内ローラ38の外周と貫通孔34、36との間」に分散することにより、より円滑な摺動特性を得るためである。
内ローラ38は、遊星歯車12、14の貫通孔34、36内に挿入され、該貫通孔34、36の内周に接触しているため、遊星歯車12、14の自転成分と同期した動きをする。
ピン部材40は、内ローラ38とともに遊星歯車12、14の貫通孔34、36内に挿入されている。そして、ピン部材40は、フランジ体42Aに固定されている。ピン部材40の構成については後に詳述する。
フランジ体42Aは、出力軸42と一体とされている。そして、フランジ体42Aには、ピン部材40が圧入される圧入穴42AAが、中心からオフセットした位置に複数(この例では8個)設けられている。
なお、遊星歯車12、14を2枚設けているのは、主に、伝達容量の増大、および偏心位相を変えることによる回転バランスの保持を図るためである。遊星歯車12、14の外周にはトロコイド歯形の外歯12A、14Aが設けられている。
内歯歯車16は、この実施形態ではケーシング50と一体化されて固定状態にある内歯歯車本体16Aと、該内歯歯車本体16Aに支持される内歯と、で構成される。内歯は外ローラ16Cであり、外ピン16Bを介して回転自在に内歯歯車本体16Aに支持されている。
この実施形態では、遊星歯車12、14の外歯の数は、「21」であり、内歯歯車16の内歯の数(外ピン16Bおよび外ローラ16Cの本数)は、「22」である。即ち、遊星歯車12、14の外歯の数は、内歯歯車16の内歯の数よりも僅かだけ(この例では1だけ)少ない。
ここで、ピン部材40の構成の具体的な説明に入る前に、本実施形態の理解をより容易にするために、図1、図4、図5を用いて、この遊星減速機G1の動力伝達系の作用を簡単に説明しておく。
モータM1のモータ軸18の回転により該モータ軸18と一体化された入力軸20が1回回転すると、該入力軸20と連結されている筒状部材25に成形されている偏心体22、24が1回回転する。偏心体22、24が回転すると、ころ軸受26、28を介して遊星歯車12、14が内歯歯車16に内接噛合しながら揺動する。
遊星歯車12、14と内歯歯車16は、歯数差が「1」であるため、遊星歯車12、1
4は、入力軸20が1回回転する毎に、固定状態にある内歯歯車16に対して歯数差「1
」に相当する分だけ円周方向の位相がずれる(自転する)。この自転成分が貫通孔34、
36内に挿入された内ローラ38およびピン部材40を介してフランジ体42Aに伝達される。この結果、フランジ体42Aと一体化された出力軸42が減速比「1/21」の減速された速度で回転する。なお、遊星歯車12、14の揺動成分は、内ローラ38と貫通孔34、36との間の隙間S1によって吸収される。
このように、内ローラ38(ピン部材40)と貫通孔34、36は、遊星歯車12、14が揺動するときの自転成分を取り出すために、強い力(大きな荷重)で押圧し合いながら摺動している。そのため、ピン部材40はフランジ体42Aに対して(軸方向Oに)動くことなく、フランジ体42Aの圧入穴42AAに固定されている必要がある。実際に、ピン部材40の圧入前においては、フランジ体42Aの圧入穴42AAの内径R0(図2)よりもピン部材40の圧入部40Aの外径R1(図3(A))が大きくされている(R0<R1)。
ここで、ピン部材40は、相応の太さの線材が切断され熱処理が行われ、その熱処理した線材の外周面の研削加工を行うことで仕上げ成形される。つまり、ピン部材40の加工工程では、寸法精度の向上や粗さの低減を行うことが容易である。これに対して、フランジ体42Aの圧入穴42AAの加工は中ぐり加工などの切削加工でなされる。つまり、圧入穴42AAの加工工程では、寸法精度の向上や粗さの低減を行うことが容易ではない。即ち、圧入穴42AAの加工精度はピン部材40の加工精度に比べて低く、圧入穴42AAの内周面42AAAの粗さはピン部材40の外周面の粗さよりも大きくされている。言い換えれば、圧入穴42AAの内周面42AAAの凹凸は、ピン部材40の外周面の凹凸と比べて大きい。このため、ピン部材40の外周面に接触可能となる圧入穴42AAの内周面42AAAの実質的な面積が少なくなっている。そこで、圧入穴42AAの内周面42AAAの凹凸を少なくするように、圧入穴42AAの内周面42AAAの粗さの大きい部分を平坦化加工することが望ましい。しかし、更なる平坦化加工はそもそも困難であり、且つ遊星減速機G1の高コスト化の原因ともなってしまう。このため、本実施形態は、フランジ体42Aの圧入穴42AAの加工処理やピン部材40の加工処理を変えることなく、ピン部材40の形状を以下に示すような構成としている。
ピン部材40は、図2に示す如く、圧入穴42AAに圧入される圧入部40Aと、圧入部40Aよりも端部側に設けられ、圧入部40Aよりも大径の大径部40Cと、を有する構成とされている。なお、大径部40Cは、軸方向Oで一部でも圧入部40Aよりも大径の部分があればよい。さらに、ピン部材40は、図3(A)に示す如く、大径部40Cと圧入部40Aの間の肩部40Bと、ピン部材40の端部にくる面取りがなされた面取り部40Dと、を有する。なお、図2、図3(A)〜(D)で、大径部の部分は、斜線領域で示されている。
圧入部40Aは、圧入されていない状態で外径R1とされている。そして、この外径R1は、圧入穴42AAの圧入されていない状態の内径R0よりも大きくされている(R1>R0)。
大径部40Cは、図3(A)に示す如く、軸方向Oに一定の外径R2を備え、外径R1よりも大きくされている(R2>R1)。なお、大径部40Cの外径R2は、大径部40Cが圧入穴42AAを通過した後にも、圧入穴42AAの内径R0が圧入部40Aの外径R1よりも小さくなるように設定されている。換言すれば、大径部40Cが圧入穴42AAを通過しても、圧入穴42AAの内周が塑性変形しないようにされている。具体的には、本実施形態では、大径部40Cの外径R2は、圧入部40Aの外径R1よりも数μm〜十数μm程度で大きくされている。また、本実施形態では、大径部40Cの外周面は軸方向Oに平行とされている。そして、大径部40Cは、フランジ体42Aの遊星歯車12、14と反対側の面42ABから突出している。
なお、軸方向Oで、圧入部40Aと大径部40Cとの間の段差部分が肩部40Bとなる。また、本実施形態では、大径部40Cに隣接してピン部材40の端部に、面取り部40Dが設けられている。面取り部40Dの外周面は、軸方向Oに沿ってなだらかに、大径部40Cの外径R2からピン部材40の端部側に向かって圧入穴42AAの内径R0以下に外径が小さくなるように傾斜している。つまり、ピン部材40の端面40Eの外径R3は圧入穴42AAの内径R0よりも小さくされている(R3<R0)。
ピン部材40が上記のような構成であるため、圧入穴42AAにピン部材40を圧入した際には、次のような作用が生じる。
フランジ体42Aの遊星歯車12、14の側の面42ACから、ピン部材40の面取り部40Dの挿入を開始する。すると、圧入部40Aに先立って大径部40Cが圧入穴42AAを通過する。この大径部40Cの通過により、圧入穴42AAの内周面42AAAの凸部を大径部40Cの外周面で潰し、当該内周面42AAAの凹凸を平坦化させることができる。即ち、大径部40Cの通過により、圧入穴42AAの内周面42AAAの凹凸を低減でき、当該内周面42AAAの形状寸法の安定化と粗さとを改善することが可能となる。これにより、圧入穴42AAの平坦化された内周面42AAAで圧入部40Aの外周面との実質的な接触面積を増大させることが可能となる。同時に、大径部40Cの外径R2は、大径部40Cが圧入穴42AAを通過した後にも、圧入穴42AAの内径R0が圧入部40Aの外径R1よりも小さくなるように設定されている。即ち、大径部40Cの通過により一旦は圧入穴42AAの内周面42AAAは拡がるものの、その内周面42AAAの拡がりは弾性変形の範囲内となる。このため、大径部40Cの通過後には圧入穴42AAは元の内径R0に戻ろうとする。つまり、大径部40Cが圧入穴42AAを通過しても、ピン部材40をフランジ体42Aに対し、締まり嵌めによって固定することが可能となる。
また、本実施形態では、圧入後において、大径部40Cがフランジ体42Aの遊星歯車12、14と反対側の面42ABから突出している。このため、圧入穴42AAから圧入部40Aへ軸方向Oで均等な締め付け力を与えることができる。
即ち、本実施形態によれば、ピン部材40をフランジ体42Aに対して安定した固定をすることができる。
なお、本発明では、ピン部材の具体的形状は、特に上記例に限定されない。図3(B)、(C)に、ピン部材の具体的形状の変形例を示す。
図3(B)に示される変形例では、大径部40CAの外周面は、軸方向Oで、圧入部40AAからピン部材40の端部側に向かって、一旦ゆるやかに外径R1から外径R2に増加しその後ゆるやかに傾斜して外径R21まで小さくされている(R21<R1)。即ち、大径部40CAの形状は軸方向Oにおいて径方向外側に向かう凸形状とされ、大径部40CAの外周面は曲面とされている。そして、大径部40CAは、軸方向Oで一部のみが圧入部40AAよりも大径とされた形状である。なお、本実施形態においては、肩部40BAは大径部40CAの外周面の外径R1から外径R2に増加する部分となる。その他の構成は、上記実施形態と同様であるので、符号の英文字部分を同一として説明を省略する。
この変形例では、大径部40CAの外周面は曲面とされて、加えて大径部40CAの外周面がピン部材40の端部側に向かって外径が小さくなるように傾斜している。このため、大径部40CAの圧入穴42AAへの圧入を容易に行うことが可能となり、且つ大径部40CAの通過を円滑に行うことが可能となる。
加えて、仮に、大径部40CAの移動を、遊星歯車12、14側からフランジ体42A側への通過から、逆向き(フランジ体42A側から遊星歯車12、14側に)の通過に変えても、肩部40BAの外周面も曲面である。このため、大径部40CAのどちらの方向への移動でも圧入穴42AAの内周面42AAAとのかじりを回避することができる。
図3(C)に示される別の変形例では、大径部40CBの外周面は、軸方向Oで、圧入部40ABからピン部材40の端部側に向かって、外径はゆるやかに外径R2から外径R3まで小さくなるように傾斜している。即ち、ピン部材40の端面40EB近傍までの大径部40CBの外周面が曲面とされている。つまり、大径部40CBは、軸方向Oで一部のみが圧入部40ABよりも大径とされた形状である。なお、本実施形態においては、肩部40BBは大径部40CBと圧入部40ABとの段差部分である。その他の構成は、上記実施形態と同様であるので、符号の英文字部分を同一として説明を省略する。
この変形例では、大径部40CBの外周面はピン部材40の端部(端面40EB近傍)まで曲面とされているので、大径部40CBの通過を、より円滑に行うことが可能である。
また、上記実施形態では、いずれもピン部材に内ローラが被せられた構成例が示されていた。ピン部材に内ローラが被せられている場合、(ピン部材が直接遊星歯車の貫通孔と摺動する構成と比べて)摺動面での負荷を小さくすることができる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、ピン部材が直接遊星歯車の貫通孔と摺動するタイプの減速機においても適用可能である。
また、上記実施形態では、遊星歯車が2枚組み込まれた構成を有していたが、本発明に係る遊星減速機は、遊星歯車の数が2枚に限定されるものではなく、1枚であっても、また3枚以上であってもよい。
さらに、上記実施形態では、内歯歯車が固定され、ピン部材が遊星歯車の貫通孔に挿入されつつ、該遊星歯車の自転と同期して公転する例が示されていたが、本発明はこれに限定されず、遊星歯車の自転成分と同期するピン部材が貫通孔を介して遊星歯車の自転を拘束し、内歯歯車が出力部材として回転するいわゆる枠回転タイプの遊星減速機にも適用可能である。
また、上記実施形態では、遊星減速機は遊星歯車が偏心揺動する偏心揺動型であったが、本発明はこれに限定されず、遊星減速機は遊星歯車が太陽歯車と噛合う単純遊星型であってもよい。この場合には、フランジ体に圧入されたピン部材は、遊星歯車を貫通して遊星歯車を回転自在に支持する。また、ピン部材は、遊星歯車の公転と同期することとなる。
また、上記実施形態では、大径部40Cがフランジ体42Aの遊星歯車12、14と反対側の面42ABから突出していたが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図6(A)に示す他の実施形態の如くであってもよい。この実施形態では、軸方向Oにおいて、フランジ体43Aの遊星歯車の反対側の面43ABとピン部材39の端面39Eとがほぼ面一となり、大径部39Cがフランジ体43Aの圧入穴43AAの内部に留まる構成である。つまり、大径部39C自体が、圧入部39Aの一部を構成している。この場合には、ピン部材39がフランジ体43Aから突出しないため、遊星減速機G1の軸方向O1への大型化を回避することができる。なお、その他の構成は、上記実施形態と同様であるので、符号の英文字部分を同一として説明を省略する。
あるいは、図6(B)に示す更に他の実施形態の如くであってもよい。この実施形態では、大径部41Cがフランジ体44Aの遊星歯車と反対側の面44ABから突出している。しかし、大径部41Cと圧入部41Aの間の肩部41Bは、フランジ体44Aの遊星歯車と反対側の面44ABと当接している。つまり、大径部41Cと圧入部41Aの間の肩部41Bがフランジ体44Aに係合する構成である。この場合には、肩部41Bは、フランジ体44Aに対してのピン部材41の遊星歯車側へ移動を規制可能となる。このため、より一層のピン部材41のフランジ体44Aに対するぬけ防止が可能となる。なお、その他の構成は、上記実施形態と同様であるので、符号の英文字部分を同一として説明を省略する。
また、上記実施形態では、ピン部材の大径部の外径が、大径部が圧入穴を通過した後にも、フランジ体の圧入穴の内径が圧入部の外径よりも小さくなるように設定されていたが、本発明はこれに限定されない。
本発明は、偏心揺動型や単純遊星型の遊星歯車を備える遊星減速機に対して広く適用可能である。
12、14…遊星歯車
16…内歯歯車
22、24…偏心体
34、36…貫通孔
38…内ローラ
39、40、41…ピン部材
39A、40A、40AA、40AB、41A…圧入部
39C、40C、40CA、40CB、41C…大径部
39D、40D、40DA、40DB、41D…面取り部
39E、40E、40EA、40EB、41E…端面
40B、40BA、40BB、41B…肩部
42…出力軸
42A、43A、44A…フランジ体
42AA、43AA、44AA…圧入穴
42AAA、43AAA、44AAA…内周面
42AB、42AC、43AB、44AB…面
G1…遊星減速機

Claims (6)

  1. 遊星歯車と、該遊星歯車の軸方向側部に配置されるフランジ体と、該遊星歯車を貫通するピン部材と、を有し、該ピン部材が該フランジ体の圧入穴に圧入される遊星減速機において、
    前記ピン部材は、前記圧入穴に圧入される圧入部と、該圧入部よりも端部側に設けられ、該圧入部よりも大径の大径部と、を有する
    ことを特徴とする遊星減速機。
  2. 請求項1において、
    前記大径部は、前記フランジ体の前記遊星歯車と反対側の面から突出する
    ことを特徴とする遊星減速機。
  3. 請求項2において、
    前記大径部と前記圧入部の間の肩部が前記フランジ体に係合する
    ことを特徴とする遊星減速機。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記大径部の外径は、該大径部が前記圧入穴を通過した後にも、該圧入穴の内径が前記圧入部の外径よりも小さくなるように設定される
    ことを特徴とする遊星減速機。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記大径部の外周面は、前記ピン部材の端部側に向かって外径が小さくなるように傾斜している
    ことを特徴とする遊星減速機。
  6. 請求項5において、
    前記大径部の外周面は曲面とされている
    ことを特徴とする遊星減速機。
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