JP2015155253A - 自動車のリヤサブフレーム構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リヤサブフレーム(2)は、車体前後方向に延び、その前端部が車体のキックアップ部の前部に連結される左右一対のサイドメンバ(20)と、左右のサイドメンバを連結するように車幅方向に延び、その左右両端部が車体のリヤフレームに連結される前クロスメンバ(22)及び後クロスメンバ(24)とを備え、左右一対の前アッパリンク(14)の車体側の端部が取り付けられる第1の取付部(48)は、リヤフレームに対する前クロスメンバの連結点の後方に配置され、左右一対の後アッパリンク(16)の車体側の端部が取り付けられる第2の取付部(50)は、リヤフレームに対する後クロスメンバの連結点の後方に配置されている。
【選択図】図5
Description
このように構成された本発明においては、リヤサブフレーム構造が車体のリヤフレームに連結される前クロスメンバの連結点は、リヤサブフレーム構造にサスペンションリンクが取り付けられる第1の取付部より前方に配置され、車体のリヤフレームに連結される後クロスメンバの連結点は、リヤサブフレーム構造にサスペンションリンクが取り付けられる第2の取付部より前方に配置されているので、車体のリヤフレームとリヤサブフレーム構造とを協働させることにより完成車の状態でリヤサブフレーム構造に必要な剛性を得る際に、後方側のサスペンションリンクの取付部よりも前方の位置まで車体のリヤフレームを補強すればよく、車体のリヤフレームに補強を施す前後長さを短くすることができる。従って、車体のリヤフレームの質量増加を抑制しつつ、この車体のリヤフレームにリヤサブフレーム構造を取り付けた状態でリヤサブフレーム構造に必要な剛性を得ることができる。
また、上述したように、車体のリヤフレームとリヤサブフレーム構造とを協働させることにより完成車の状態でリヤサブフレーム構造に必要な剛性を得る際に、後方側のサスペンションリンクの取付部よりも前方の位置まで車体のリヤフレームを補強すればよいので、この補強による質量増を車両の中央側に集中させることができ、車両の回頭性を向上させることができる。
さらに、リヤサブフレーム構造が車体のリヤフレームに連結される前後クロスメンバの連結点と、リヤサブフレーム構造にサスペンションリンクが取り付けられる第1及び第2の取付部とは、それぞれ前後方向にオフセットして配置されているので、車体に対する前クロスメンバ及び後クロスメンバの連結点を、サスペンションリンクの第1及び第2の取付部と干渉することなく、車幅方向で最も車外側に配置された強度部材である左右一対のリヤサイドフレームに設けることができる。これにより、車体がリヤサブフレーム構造から荷重を受ける車幅方向の長さを大きくすることができ、車体がリヤサブフレーム構造から荷重を受けた際のねじれ低減等に有利である。
このように構成された本発明においては、リヤサスペンション装置の性能向上の観点からリーディングリンクの前傾角度を大きく取ることにより、リーディングリンクの車体側の取付部(第2の取付部)が車輪から大きく後方に位置する場合でも、車体のリヤフレームを補強する際にはこのリーディングリンクの取付部よりも前方の位置まで補強すればよく、車体のリヤフレームに補強を施す前後長さを短くすることができる。
また、マルチリンク式のリヤサスペンション装置においては、上下に揺動するドライブシャフトやサスペンションダンパがラテラルリンクとリーディングリンクとの間に配置されるが、車体に対する前クロスメンバの連結点がラテラルリンクの車体側の取付部(第1の取付部)より前方に配置されているので、この連結点とドライブシャフトやサスペンションダンパとの干渉や組み付け作業性の悪化を防止することができる。
まず、図1により、本発明の実施形態による自動車のリヤサブフレーム構造を適用したリヤサスペンション装置について説明する。図1は、本発明の実施形態による自動車のリヤサブフレーム構造を適用したリヤサスペンション装置を車体前方の斜め左側から見た斜視図である。
この前クロスメンバ22は、その中央部と左右両端部との間において、左右のサイドメンバ20の前端部と後端部との間に連結されている。
すなわち、前クロスメンバ22と排気管32との干渉を避けつつ、補強による重量増を抑制しながらNVH性能を向上させることができる。
また、上述したように、車体のリヤサイドフレーム40とリヤサブフレーム2とを協働させることにより完成車の状態でリヤサブフレーム2に必要な剛性を得る際に、後アッパリンク16の取付部50よりも前方の位置まで車体のリヤサイドフレーム40を補強すればよいので、この補強による質量増を車両の中央側に集中させることができ、車両の回頭性を向上させることができる。
さらに、リヤサブフレーム2が車体のリヤサイドフレーム40に連結される前後クロスメンバ22、24の連結点と、リヤサブフレーム2に前後アッパリンク14、16が取り付けられる取付部48、50とは、それぞれ前後方向にオフセットして配置されているので、車体に対する前クロスメンバ22及び後クロスメンバ24の連結点を、前後アッパリンク14、16の取付部48、50と干渉することなく、車幅方向で最も車外側に配置された車体の強度部材である左右一対のリヤサイドフレーム40に設けることができる。これにより、車体がリヤサブフレーム2から荷重を受ける車幅方向の長さを大きくすることができ、車体がリヤサブフレーム2から荷重を受けた際のねじれ低減等に有利である。
また、マルチリンク式のリヤサスペンション装置1においては、上下に揺動するドライブシャフトやサスペンションダンパ18が前アッパリンク14と後アッパリンク16との間に配置されるが、車体に対する前クロスメンバ22の連結点が前アッパリンク14の車体側の取付部48より前方に配置されているので、この連結点とドライブシャフトやサスペンションダンパ18との干渉や組み付け作業性の悪化を防止することができる。
また、追加の補強部材を設ける必要がなく、前クロスメンバ22や後クロスメンバ24とサイドメンバ20との連結部の近傍に取付部42を設ける必要もないので、補強による重量の増大や前ロアリンク8の取付位置の制限を招くことなく、前ロアリンク8から加えられる力に対するサイドメンバ20の剛性を向上させることができる。
2 リヤサブフレーム
4 リヤサスペンション
6 車輪支持部材
8 前ロアリンク(トレーリングリンク)
10 中ロアリンク
12 後ロアリンク(トーコントロールリンク)
14 前アッパリンク(ラテラルリンク)
16 後アッパリンク(リーディングリンク)
18 サスペンションダンパ
20 サイドメンバ
22 前クロスメンバ
22a 屈曲部
24 後クロスメンバ
26 リヤデファレンシャルギヤ
28 リングギヤ
30 ギヤケース
32 排気管
34 車室フロア部
36 キックアップ部
38 リヤパネル部
40 リヤサイドフレーム
42、44、46、48、50 取付部
52 補強部材
54 スタビライザ台座
56 スタビライザブラケット
58 スタビライザ
60 リンク
62、64 補強部材
Claims (2)
- 車体のキックアップ部及びリヤフレームに取り付けられ、マルチリンク式のリヤサスペンション装置の一部となる自動車のリヤサブフレーム構造であって、
車幅方向左右両側においてそれぞれ車体前後方向に延び、その前端部が上記車体のキックアップ部の前部に連結される一対のサイドメンバと、
上記一対のサイドメンバを互いに連結するように車幅方向に延び、その左右両端部が上記サイドメンバよりも高い位置で上記車体のリヤフレームに連結される前クロスメンバと、
上記一対のサイドメンバの後端部においてこれらのサイドメンバを互いに連結するように車幅方向に延び、その左右両端部が上記車体のキックアップ部の後方において上記サイドメンバよりも高い位置で上記車体のリヤフレームに連結される後クロスメンバと、を備え、
上記マルチリンク式のリヤサスペンション装置が備えるサスペンションリンクの内、1組の左右一対のサスペンションリンクの車体側の端部が取り付けられる第1の取付部は、上記車体のリヤフレームに対する上記前クロスメンバの左右一対の連結点の後方に配置され、
上記サスペンションリンクのうち他の1組の左右一対のサスペンションリンクの車体側の端部が取り付けられる第2の取付部は、上記車体のリヤフレームに対する上記後クロスメンバの左右一対の連結点の後方に配置されている、
ことを特徴とする自動車のリヤサブフレーム構造。 - 上記第1の取付部には、上記マルチリンク式のリヤサスペンション装置が備えるサスペンションリンクの内、車体側から車輪側に向かって車幅方向に延びる左右一対のラテラルリンクの車体側の端部が取り付けられ、
上記第2の取付部には、上記マルチリンク式のリヤサスペンション装置が備えるサスペンションリンクの内、車体側から車輪側に向かって車体前方に前傾して延びる左右一対のリーディングリンクの車体側の端部が取り付けられる、請求項1に記載の自動車のリヤサブフレーム構造。
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JP2014030774A JP6137487B2 (ja) | 2014-02-20 | 2014-02-20 | 自動車のリヤサブフレーム構造 |
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Citations (5)
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JP2013103540A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Mazda Motor Corp | 自動車の後部車体構造 |
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2014
- 2014-02-20 JP JP2014030774A patent/JP6137487B2/ja active Active
Patent Citations (5)
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JP2013103540A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Mazda Motor Corp | 自動車の後部車体構造 |
Also Published As
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