JP2015154871A - 内視鏡用挿入補助装置 - Google Patents

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浩平 土館
Kohei Tsuchidate
浩平 土館
藤井 喜則
Yoshinori Fujii
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Abstract

【課題】体腔の内壁と挿入部の間に大きな隙間が形成される場合であっても、挿入部を体腔へ挿脱させるための推進力を得やすい内視鏡用挿入補助装置を提供する。
【解決手段】内視鏡の挿入部に固定可能又は固定状態で設けたベース部材30、45と、該ベース部材に設けたベルト支持部52と、挿入部の軸線L回りの円周方向位置を異ならせてベース部材に設けた、ベルト支持部の外周側に位置しかつ上記円周の接線方向に延びる複数のベルト支持軸43と、自身の一部がベルト支持軸とベルト支持部との間で挟持された状態で各ベルト支持軸のそれぞれに一つずつ掛け回した、挿入部の外周側に露出する複数の環状ベルト41と、環状ベルトを対応するベルト支持軸回りに回転させる駆動手段24、25、52と、を備え、環状ベルトの内周長がベルト支持軸の外周長より長い。
【選択図】図5

Description

本発明は、内視鏡の挿入部を被験者の体腔に挿入するときに、挿入部に対して挿入方向の推進力を付与する内視鏡用挿入補助装置に関する。
特許文献1の内視鏡は、操作部と、操作部から延びる可撓性を有する挿入部と、を備えている。
さらに特許文献1は、挿入部に対して着脱可能な内視鏡用挿入補助装置(内視鏡挿入補助具)を開示している。
この内視鏡用挿入補助装置は、挿入部の軸線と平行な筒状体からなるベース部材(第1の支持体)と、ベース部材に設けた3本の環状ベルト(無端ベルト)と、ベース部材と一体化した駆動手段と、を具備している。各環状ベルトのベース部材に対する周方向位置は互いに異ならせてある。
ベース部材の各環状ベルトを取り付けた各部位には、挿入部の軸線と平行な方向に並びかつ対応する環状ベルトの内部に位置する3つの従動ローラがそれぞれ設けてある。各環状ベルトは対応する3つの従動ローラに対して掛け回してある。具体的には、最も前方に位置する従動ローラと最も後方に位置する従動ローラに対して環状ベルトの内周面の前端部と後端部を接触させてあり、真ん中に位置する従動ローラに対して環状ベルトの内周面の(前後方向の)中間部を接触させている。そのため各環状ベルトの断面形状は前後方向に細長い略楕円形状をなし、かつ各環状ベルトは常に緊張状態を維持する。
駆動手段はベース部材の内周側に設けたウォームギヤを備えている。このウォームギヤは駆動源の動力によって自身の軸線回りに回転する。さらにウォームギヤの外周面に形成した螺旋状のネジ山が環状ベルトの外周面に形成した(環状ベルトの延長方向に並べて形成した)多数の歯部と噛み合っている。
この内視鏡用挿入補助装置は、ベース部材の内周側空間(貫通孔)に対して挿入部を挿入することにより、挿入部の先端近傍部に固定状態で取り付けることが可能である。内視鏡用挿入補助装置を挿入部に取り付けると、各環状ベルトが挿入部の外周側に露出する。
内視鏡用挿入補助装置を装着した挿入部を被験者の体腔に挿入した上で上記駆動源を作動させると、各従動ローラを回転させながら、ウォームギヤの回転力を受けた各環状ベルトが回転する。
そして各環状ベルトが体腔の内壁(粘膜)に接触すると、各環状ベルトの回転力が挿入部を挿入方向(又は脱出方向)に移動させるための推進力となる。そのため挿入部を体腔の奥側へ円滑に挿入する(又は奥側から脱出させる)ことが可能になる。
特開2011−183148号公報
挿入部を被験者の体腔に挿入した際の被験者の苦痛を和らげるために、近年挿入部の外径は小径化する傾向にある。そのため例えば内径が(比較的)大きい体腔(例えば大腸)に挿入部を挿入したときに、挿入部の外周面と当該体腔の内壁の間にある程度の大きさの隙間が形成されることがある。
その一方で、特許文献1の各環状ベルトの断面形状は前後方向に細長い略楕円形状をなしており、しかも各環状ベルトは常に緊張状態にある。
従って、内径が(比較的)大きい体腔に対して挿入部を挿入したときに、各環状ベルトが体腔の内壁に接触せず、その結果、挿入部を挿入方向に移動(又は脱出)させるための推進力を得られなくなるおそれがある。
本発明は、体腔の内壁と挿入部の間に大きな隙間が形成される場合であっても、挿入部を体腔へ挿脱させるための推進力を得やすい内視鏡用挿入補助装置を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡用挿入補助装置は、内視鏡の挿入部に固定可能又は固定状態で設けたベース部材と、該ベース部材に設けたベルト支持部と、上記挿入部の軸線回りの円周方向位置を異ならせて上記ベース部材に設けた、上記ベルト支持部の外周側に位置しかつ上記円周の接線方向に延びる複数のベルト支持軸と、自身の一部が上記ベルト支持軸と上記ベルト支持部との間で挟持された状態で上記各ベルト支持軸のそれぞれに一つずつ掛け回した、上記挿入部の外周側に露出する複数の環状ベルトと、該環状ベルトを対応する上記ベルト支持軸回りに回転させる駆動手段と、を備え、上記環状ベルトの内周長が上記ベルト支持軸の外周長より長いことを特徴としている。
上記ベルト支持軸を3つ以上備えてもよい。
少なくとも一つの上記ベルト支持軸の上記軸線方向位置が他の上記ベルト支持軸と異なってもよい。
上記駆動手段が、上記軸線回りに回転可能かつ上記ベルト支持部を兼ねるウォームギヤを備え、上記環状ベルトに外周面に、上記ウォームギヤと噛合する多数の歯部を該環状ベルトの延長方向に並べて形成してもよい。
上記ベース部材が上記挿入部に対して着脱可能であってもよい。
本発明の内視鏡用挿入補助装置は、各ベルト支持軸のそれぞれに環状ベルトを一つずつ掛け回した構造である。しかも環状ベルトの内周長がベルト支持軸の外周長より長いので、環状ベルトの内周面と対応するベルト支持軸の外周面との間には(環状ベルトのベルト支持軸とベルト支持部とによって挟持された部位を除いて)隙間が形成される。そのため駆動手段によって各環状ベルトを対応するベルト支持軸回りに回転させると、各環状ベルトは対応するベルト支持軸に対して挿入部の外周側に突出しながら回転する。しかも複数の環状ベルトは、挿入部の軸線回りの円周方向位置が互いに異なる。
従って、内視鏡用挿入補助装置を固定した(内視鏡の)挿入部と体腔の内壁の間に大きな隙間が形成される場合であっても、(いずれかの)環状ベルトが体腔の内壁に接触する可能性が高く、それゆえ挿入部を体腔へ挿入又は脱出させる方向に移動させるための推進力を得やすい。
本発明の一実施形態の内視鏡と内視鏡の挿入部に装着した内視鏡用挿入補助装置の全体図である。 内視鏡用挿入補助装置の前部の斜視図である。 内視鏡用挿入補助装置の前部の分解斜視図である。 内視鏡用挿入補助装置のトルクワイヤ、ピニオン、環状ベルト、ベルト支持軸、及びウォームギヤの斜視図である。 図2のV-V矢線に沿う内視鏡用挿入補助装置の前部の拡大縦断側面図である。 後方接続部を省略して示す可動ユニットの斜視図である。 環状ベルトが回転しながら体腔壁に接触する様子を時系列で示す図である。 変形例の図6と同様の斜視図である。
以下、図1から図7を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。以下の説明中の前後方向は、内視鏡10の挿入部12の先端側を「前方」、ユニバーサルチューブ13の先端側(コネクタ部14側)を「後方」と定義している。
医療用の内視鏡10は、硬質樹脂からなる操作部11と、操作部11から前方に延びる挿入部12と、操作部11から後方に延びるユニバーサルチューブ13と、ユニバーサルチューブ13の後端に固定したコネクタ部14と、を備えている。挿入部12は、操作部11から前方に延びかつ可撓性を有する可撓管部15と、可撓管部15の前方に位置しかつ操作部11に設けた湾曲操作レバー11aの操作に応じて湾曲する湾曲部16と、湾曲部16より前方に位置する部分を構成する先端硬質部17と、を具備している。先端硬質部17は実質的に弾性変形不能な硬質樹脂材料(例えば、ABS、変性PPO、PSUなど)によって構成してある。先端硬質部17の平面からなる先端面には対物レンズ(観察レンズ)と照明レンズが設けてある。操作部11、挿入部12、ユニバーサルチューブ13、及びコネクタ部14の内部には、その前端が照明レンズに接続するライトガイドファイバ(図示略)が設けてある。さらに先端硬質部17の内部には対物レンズの直後に位置する撮像素子(図示略)が設けてあり、撮像素子から延びる画像信号用ケーブルの後端部は操作部11、挿入部12、及びユニバーサルチューブ13の内部を通ってコネクタ部14の内部まで延びている。
続いて内視鏡10の挿入部12に対して着脱可能な挿入補助具20の詳しい構造について説明する。
挿入補助具20は大きな構成要素としてオーバーチューブ21と可動ユニット27を有している。
オーバーチューブ21は可撓性材料によって構成したものであり、自身の軸線L(図5参照)を中心とする両端が開口する円筒状部材である。図3及び図5に示すようにオーバーチューブ21の前端部はその他の部位と比べて薄肉の前端薄肉部22により構成してある。オーバーチューブ21の前端薄肉部22を除く部分(前端薄肉部22より厚肉の部位)には当該部位をオーバーチューブ21の軸線Lと平行方向に貫通するワイヤ挿通用孔23が形成してある。ワイヤ挿通用孔23には可撓性を有するトルクワイヤ24(駆動手段)が貫通させてある。トルクワイヤ24はワイヤ挿通用孔23の内部で自身の軸線回りに回転可能であるが、自身の軸線方向のワイヤ挿通用孔23に対する相対移動は規制されている。トルクワイヤ24の前端はオーバーチューブ21の前端開口から前方に突出しており、トルクワイヤ24の前端近傍部にはトルクワイヤ24と同軸をなすピニオン25(駆動手段)が固定してある。トルクワイヤ24の後端はオーバーチューブ21の後端開口から後方に突出しており、トルクワイヤ24の後端は挿入補助具20とは別体の挿入補助具制御装置60に接続している。
可動ユニット27は大きな構成要素として後部ベース部材30、環状ベルト41、ベルト支持軸43、前部ベース部材45、及びウォームギヤ52(駆動手段)を具備している。
後部ベース部材30(ベース部材)は金属製部材であり全体形状はオーバーチューブ21と同軸をなす略円筒形状である。後部ベース部材30の長手方向の中央部は、その前後の部位と比べて外周側に突出する中央突出部31により構成してあり、中央突出部31の前後に位置する部位は中央突出部31より薄肉の前方接続部32と後方接続部33により構成してある。中央突出部31の内周面には、その周方向長が中央突出部31より短いピニオン収納部34が凹設してある。後方接続部33の後端面には、前方に向かって直線的に延びかつその前端がピニオン収納部34において開口する後部ワイヤ支持孔35が形成してある。さらにピニオン収納部34の前面には後部ワイヤ支持孔35と同軸をなす前部ワイヤ支持孔36が形成してある。
図5に示すようにオーバーチューブ21の前端薄肉部22には後部ベース部材30の後方接続部33が嵌合しており、前端薄肉部22と後方接続部33の嵌合関係によってオーバーチューブ21の前端薄肉部22を後部ベース部材30に固定状態で接続してある。さらにトルクワイヤ24の前部は後部ワイヤ支持孔35及び前部ワイヤ支持孔36に回転可能に挿入してあり、トルクワイヤ24の前端近傍部に固定したピニオン25がピニオン収納部34内に位置している。
さらに後部ベース部材30の中央突出部31と前方接続部32とに跨る部分には、周方向に等角度間隔で3つのベルト収納孔38が貫通孔として形成してある。また前方接続部32の外周面の各ベルト収納孔38の両側縁部に連続する部位には支持用凹部39がそれぞれ凹設してある(各支持用凹部39の底部は前方接続部32の内周側面によって塞がれている)。即ち、前方接続部32には計6つの支持用凹部39が凹設してある。各支持用凹部39の断面形状は半円形状であり、かつ、各支持用凹部39の軸線は後部ベース部材30の(挿入部12の軸線及び軸線Lと一致する)軸線を中心とする円周の接線方向と平行である。
後部ベース部材30の各ベルト収納孔38には3つの環状ベルト41がそれぞれ収納してある。
環状ベルト41は弾性材料(例えばゴムやエラストマー)によって構成した無端ベルトであり、その幅はベルト収納孔38より僅かに短い。さらに環状ベルト41の外周面全体には多数の歯部(図示略)が環状ベルト41の延長方向に並べて形成してある。
各環状ベルト41の内部には支持用凹部39と同じ曲率半径のベルト支持軸43が貫通させてある。ベルト支持軸43は金属製の円柱部材であり、その全長は環状ベルト41の幅より長い。即ち、ベルト支持軸43の両端部は環状ベルト41の両側縁部から側方に突出しており、ベルト支持軸43の両端部(の半部)は各ベルト収納孔38の両側部に設けた一対の支持用凹部39に対して後部ベース部材30の外周側から相対回転可能に嵌合させてある(このときベルト支持軸43の軸線は、後部ベース部材30(挿入部12)の軸線を中心とする円周の接線方向と一致する)。
金属製部材である前部ベース部材45(ベース部材)は、その全長に渡って延びかつオーバーチューブ21及び後部ベース部材30と同軸をなす円筒状の内周側筒状部46を具備している。内周側筒状部46の外径は後方接続部33及び中央突出部31の後部の内径と同一であり、前方接続部32及び中央突出部31の前部の内径より小さい。内周側筒状部46の前端部には前端環状部47が外周側に向かって突設してあり、前端環状部47の外周側縁部からは外周側筒状部48が後方に向かって延びている。外周側筒状部48は内周側筒状部46と同軸をなしかつ内周側筒状部46より前後寸法が短い。さらに外周側筒状部48には周方向に等角度間隔で3つのベルト収納孔49が貫通孔として形成してある。また外周側筒状部48の内周面の各ベルト収納孔49の両側縁部に連続する部位には支持用凹部50がそれぞれ凹設してある(各支持用凹部50の底部は外周側筒状部48の外周側面によって塞がれている)。即ち、外周側筒状部48には計6つの支持用凹部50が凹設してある。各支持用凹部50の断面形状は半円形状であり、各支持用凹部50の曲率半径は支持用凹部39及びベルト支持軸43と同一である。
金属製のウォームギヤ52はオーバーチューブ21、後部ベース部材30、及び前部ベース部材45と同軸をなす略円筒状部材である。ウォームギヤ52の後端部を除く部分はギヤ部53により構成してある。一方、ウォームギヤ52の後端部はラック54により構成してある。前部ベース部材45の内周側筒状部46は、ウォームギヤ52(ベルト支持部)をその軸線に沿って貫通する中心貫通孔52aに対して相対回転可能に嵌合している。従ってウォームギヤ52は内周側筒状部46に対してウォームギヤ52の軸線回りに相対回転可能である。
前部ベース部材45及び前部ベース部材45に支持させたウォームギヤ52は、後部ベース部材30側の各ベルト収納孔38と前部ベース部材45側の各ベルト収納孔49の周方向位置を互いに一致させた状態で後部ベース部材30の前端開口を通して後部ベース部材30の内部に挿入してある。外周側筒状部48の後端面は中央突出部31の前端面に当接しており、固定手段(図示略)がこの当接状態を保持している。
このようにして後部ベース部材30と前部ベース部材45を接続すると、図5に示すように可動ユニット27(内周側筒状部46)の内部空間とオーバーチューブ21の内部空間が互いに連通し、ウォームギヤ52のラック54に対してピニオン25が外周側から噛合する。さらに図5に示すように各環状ベルト41が対応するベルト収納孔38及びベルト収納孔49の内部に位置し、かつ各環状ベルト41が後部ベース部材30及び前部ベース部材45の外側に露出する。また各支持用凹部50が後部ベース部材30(支持用凹部39)によって支持された各ベルト支持軸43の両端部に対して外周側から相対回転可能に嵌合するので、各ベルト支持軸43の各支持用凹部39からの外周側への脱落が規制され、さらに各ベルト支持軸43は各支持用凹部39、50に対して自身の軸線回りに相対回転可能となる。さらに図5に示すように、各ベルト支持軸43とウォームギヤ52のギヤ部53が各環状ベルト41の一部を挟持し、ギヤ部53が環状ベルト41の上記歯部と噛合する。しかし自由状態にある各環状ベルト41の内周長がベルト支持軸43の外周長より長いので、(ベルト支持軸43とウォームギヤ52による環状ベルト41の挟持部を除いて)各環状ベルト41の内周面と対応するベルト支持軸43の外周面との間には隙間が形成される。
続いて挿入補助具20の使用要領並びに内視鏡10及び挿入補助具20を用いた内視鏡術について説明する。
まず内視鏡10のコネクタ部14を図示を省略したプロセッサ(画像処理装置兼光源装置)に接続して、該プロセッサに内蔵した光源が射出した光を上記ライトガイドファイバを介して上記照明レンズに供給する。
さらにオーバーチューブ21の後端開口からオーバーチューブ21の内部空間及び可動ユニット27(内周側筒状部46)の内部空間に対して内視鏡10の挿入部12を挿入する。すると挿入部12の先端硬質部17の外周面に対して前部ベース部材45(内周側筒状部46)の内周面が嵌合することにより、術者が意図的に可動ユニット27を挿入部12に対して前方へ相対スライドさせない限り、挿入部12(先端硬質部17)と可動ユニット27の一体状態が保持される(一方、術者が可動ユニット27を意図的に前方へ相対スライドさせることにより、可動ユニット27及びオーバーチューブ21を挿入部21から取り外すことが可能である)。このとき可動ユニット27の各環状ベルト41は図2及び図5に示すように、断面形状が前後方向に延びる略楕円形状をなしかつ各環状ベルト41の内部空間の前端部に各ベルト支持軸43が位置する。
次いで挿入補助具20と一体化した挿入部12を被験者(図示略)の肛門から大腸Cに挿入する。すると上記照明レンズから出射された照明光によって大腸Cの内部が照射され、上記対物レンズを透過した(大腸内の)観察像が上記撮像素子によって撮像される。撮像素子によって生成された撮像データは、上記画像信号用ケーブルを介して上記プロセッサの画像処理装置に送られ、画像処理装置によって処理された画像データはプロセッサに接続したモニタ(図示略)に表示される。
挿入部12及び挿入補助具20を大腸C内に挿入した後に挿入補助具制御装置60のメインスイッチをONにした上で挿入補助具制御装置60に設けた出力方向調整ボタン(図示略)を「正方向」位置に合わせると、挿入補助具制御装置60内に設けたモータ(駆動手段)が回転し、このモータの回転力がトルクワイヤ24に伝わる。するとトルクワイヤ24全体が自身の軸線回りに回転するので、トルクワイヤ24の前端近傍部に固定したピニオン25がトルクワイヤ24と一緒に回転する。さらにピニオン25の回転力がラック54に伝わるのでウォームギヤ52が自身の軸線回りに回転する。
すると全ての環状ベルト41が、対応するベルト支持軸43を回転させながら、図5に示した矢印方向に同期しながら回転(自転)する。そのため図2及び図5の状態にあった各環状ベルト41が図7(a)に示すように前後方向に延びる略楕円形状を維持しながらベルト支持軸43に対して前方へ相対移動し、やがて図7(b)に示すように各環状ベルト41の後部がベルト支持軸43に当接する。この状態から各環状ベルト41がさらに回転(自転)すると、図7(c)に示すように環状ベルト41は自身のベルト支持軸43から離れた部位が挿入部12(挿入補助具20)の外周側(前方から後方)へ移動するようにベルト支持軸43を中心に回転(公転)し、やがて図7(d)(及び図6)に示すように側面視で環状ベルト41が挿入部12(挿入補助具20)の軸線Lに対してほぼ直交する。
そのため図7に示すように挿入補助具20を固定した挿入部12(図7では図示略)と大腸Cの内壁(粘膜)との間に大きな隙間が形成される場合であっても、(いずれかの)環状ベルト41(のベルト支持軸43から離れた端部)が大腸Cの内壁に接触し内壁を押圧する(変形させる)。
大腸Cの内壁に接触した環状ベルト41はさらに、大腸Cの内壁を押圧しながら(変形させながら)図7(e)に示す位置まで回転(自転及び公転)し、やがて図2及び図5に示す位置に復帰し、さらに図7(a)の位置→図7(b)の位置→図7(c)の位置→図7(d)(及び図6)の位置→図7(e)の位置→図2及び図5の位置の順序で回転(自転及び公転)を繰り返す。
従って、挿入部12と大腸Cの内壁との間に大きな隙間が形成されている場合であっても、挿入部12は挿入補助具20から挿入部12を挿入方向に移動させるための推進力を確実に得ることができる。そのため術者は挿入部12を大腸Cの奥側に円滑に挿入することが可能である。
さらに挿入補助具制御装置60に設けた出力調整ボタン(図示略)を操作すれば上記モータの出力を調整できるので、挿入補助具20から挿入部12に付与する推進力の大きさを調整できる。
また挿入補助具制御装置60に設けた出力方向調整ボタンを「逆方向」位置に合わせると上記モータが逆回転する。すると各環状ベルト41が図2及び図5に示す位置→図7(e)の位置→図7(d)(及び図6)の位置→図7(c)の位置→図7(b)の位置→図7(a)の位置→図2及び図5の位置の順序で回転(自転及び公転)を繰り返す。そのため挿入部12を大腸Cから引き抜くときには、各環状ベルト41が挿入部12を大腸Cから引き抜く方向の推進力を発生するので、術者は挿入部12を大腸Cから円滑に引き抜くことが可能である。
なお大腸Cの内径が挿入部12の外径よりかなり大きい場合は、各環状ベルト41が図7(d)(及び図6)に示す位置まで回転(自転及び公転)したときに、全ての環状ベルト41が大腸Cの内壁に接触するとは限らない。しかし各環状ベルト41の周方向位置を互いに異ならせてあるので、各環状ベルト41が図7(d)(及び図6)に示す位置まで回転(自転及び公転)したときには少なくとも一つの環状ベルト41が大腸Cの内壁に接触して推進力を発生する可能性が高い。
以上、上記実施形態を利用して本発明を説明したが、本発明は様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば図8に示す変形例の態様で実施してもよい。
この変形例の可動ユニット27’は6つの環状ベルト41(ベルト収納孔38、ベルト支持軸43、ベルト収納孔49)(及び14個の支持用凹部39及び支持用凹部50)を具備している。さらに各環状ベルト41の対応するベルト支持軸43に対する回転位相を互いに異ならせている。
そのため全ての環状ベルト41が大腸Cの内壁に接触した後に全ての環状ベルト41が内壁から同時に離れるのではなく、各環状ベルト41が大腸Cの内壁に対して順番に接触及び離間することになる。そのため全ての環状ベルト41が大腸Cの内壁に対して同時に接触及び離間する場合と比べて、環状ベルト41が内壁から離れるときに内壁から環状ベルト41に伝わる反力の大きさが小さくなる。従って、この反力に起因する挿入部12の振動を抑制することが可能である。
後部ベース部材30と前部ベース部材45を一体成形品として構成してもよい。
可動ユニット27、27’のウォームギヤ52とは異なる部位(例えば前部ベース部材45の一部)である「ベルト支持部」とベルト支持軸43とによって環状ベルト41の一部を挟持してもよい。
可動ユニット27、27’に設ける環状ベルト41の数は3つや6つには限定されず、複数であればいくつであってもよい。ただし環状ベルト41から挿入部12に対して推進力を確実に及ぼすという観点からは、環状ベルト41の数は3つ以上が好ましい。
環状ベルト41を3つ以上設ける場合は、全ての環状ベルト41(ベルト支持軸43)の周方向位置を互いに異ならせる必要はなく、一部の環状ベルト41(ベルト支持軸43)の周方向位置を他の環状ベルト41(ベルト支持軸43)と同じ周方向位置に位置させてもよい(即ち、他の環状ベルト41の直前または直後に位置させてもよい)。
また可動ユニット27、27’を挿入部12と固定状態で一体化(分離不能)してもよい。
内視鏡10及び挿入補助具20を大腸C以外の体腔(例えば食道、胃など)に挿脱させてもよい。
10 内視鏡
11 操作部
12 挿入部
13 ユニバーサルチューブ
14 コネクタ部
15 可撓管部
16 湾曲部
17 先端硬質部
20 挿入補助具
21 オーバーチューブ
22 前端薄肉部
23 ワイヤ挿通用孔
24 トルクワイヤ(駆動手段)
25 ピニオン(駆動手段)
27 27’ 可動ユニット
30 後部ベース部材(ベース部材)
31 中央突出部
32 前方接続部
33 後方接続部
34 ピニオン収納部
35 後部ワイヤ支持孔
36 前部ワイヤ支持孔
38 ベルト収納孔
39 支持用凹部
41 環状ベルト
43 ベルト支持軸
45 前部ベース部材(ベース部材)
46 内周側筒状部
47 前端環状部
48 外周側筒状部
49 ベルト収納孔
50 支持用凹部
52 ウォームギヤ(ベルト支持部)(駆動手段)
52a 中心貫通孔
53 ギヤ部
54 ラック
60 挿入補助具制御装置
C 大腸

Claims (5)

  1. 内視鏡の挿入部に固定可能又は固定状態で設けたベース部材と、
    該ベース部材に設けたベルト支持部と、
    上記挿入部の軸線回りの円周方向位置を異ならせて上記ベース部材に設けた、上記ベルト支持部の外周側に位置しかつ上記円周の接線方向に延びる複数のベルト支持軸と、
    自身の一部が上記ベルト支持軸と上記ベルト支持部との間で挟持された状態で上記各ベルト支持軸のそれぞれに一つずつ掛け回した、上記挿入部の外周側に露出する複数の環状ベルトと、
    該環状ベルトを対応する上記ベルト支持軸回りに回転させる駆動手段と、
    を備え、
    上記環状ベルトの内周長が上記ベルト支持軸の外周長より長いことを特徴とする内視鏡用挿入補助装置。
  2. 請求項1記載の内視鏡用挿入補助装置において、
    上記ベルト支持軸を3つ以上備える内視鏡用挿入補助装置。
  3. 請求項1または2記載の内視鏡用挿入補助装置において、
    少なくとも一つの上記ベルト支持軸の上記軸線方向位置が他の上記ベルト支持軸と異なる内視鏡用挿入補助装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の内視鏡用挿入補助装置において、
    上記駆動手段が、上記軸線回りに回転可能かつ上記ベルト支持部を兼ねるウォームギヤを備え、
    上記環状ベルトに外周面に、上記ウォームギヤと噛合する多数の歯部を該環状ベルトの延長方向に並べて形成した内視鏡用挿入補助装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の内視鏡用挿入補助装置において、
    上記ベース部材が上記挿入部に対して着脱可能である内視鏡用挿入補助装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110751961A (zh) * 2015-12-28 2020-02-04 Hoya株式会社 圆环状的玻璃坯板及制造方法、圆环状的玻璃基板的制造方法和磁盘用玻璃基板的制造方法
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