JP2015154527A - 電力変換器 - Google Patents

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Masaya Kachi
雅哉 加地
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Hitoshi Imura
仁史 井村
宏美 山崎
Hiromi Yamazaki
宏美 山崎
将紀 石垣
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将紀 石垣
直樹 柳沢
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直樹 柳沢
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Abstract

【課題】電気的に直列に接続される4つのスイッチング素子を備える場合であってもインダクタンスを好適に低減させる。
【解決手段】電力変換器(33)は、2つの蓄電装置(31、32)との間で電力変換を行う電力変換器であって、電気的に直列に接続され、且つ、平面視において四角形状の領域の四隅に夫々配置されるように当該電力変換器内に収容されている4つのスイッチング素子(S1、S2、S3、S4)と、4つのスイッチング素子のうちの第1及び第2のスイッチング素子(S1、S2)を電気的に接続する第1の導通路(BB1b)と、4つのスイッチング素子のうちの第3及び第4のスイッチング素子(S3、S4)を電気的に接続し、且つ、平面視において第1の導通路と交差する第2の導通路(BB1d)とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、蓄電装置との間で電力変換を行う電力変換器の技術分野に関する。
スイッチング素子のスイッチング状態を切り替えることで、2次電池やキャパシタ等の蓄電装置との間で電力変換を行う電力変換器が知られている。このような電力変換器に対して、例えば特許文献1に開示されているように、スイッチング素子を接続する電流経路のインダクタンスを低減させることで、サージ電圧及びスナバ電圧を抑制する技術が提案されている。具体的には、特許文献1には、夫々がスイッチング素子やダイオードを封止した複数の半導体モジュールの接続端子を中間位置で電気的に接続することで、サージ電圧及びスナバ電圧を抑制する技術が提案されている。
尚、特許文献1の他に、本願発明に関連する先行技術を開示する先行技術文献として、特許文献2及び特許文献3があげられる。特許文献2及び特許文献3には、近接する複数の配線の寄生インダクタンスに互いに逆向きの電流を流すことで、半導体装置の低インダクタンス化を図る技術が開示されております。
特開2011−244640号公報 特開2013−219290号公報 特開2013−141035号公報
近年、複数の蓄電装置との間で同時に電力変換を行う電力変換器が提案されている。このような電力変換器は、複数の蓄電装置との間で同時に電力を変換するためのスイッチング素子として、電気的に直列に接続された3つ以上のスイッチング素子を備えている。例えば、2つの蓄電装置から出力される電力を用いて走行する車両に搭載される電力変換器は、2つの蓄電装置との間で同時に電力を変換するためのスイッチング素子として、電気的に直列に接続された4つのスイッチング素子を備えている。
ここで、スイッチング素子が電気的に直列に接続されると、スイッチング素子の直列接続に起因して電流回路の寄生インダクタンスは単純に加算される。従って、電気的に直列に接続されるスイッチング素子の数が多くなるほど、スイッチング素子を経由する電流経路の寄生インダクタンスが増加してしまう。インダクタンス(典型的には、寄生インダクタンス)の増加は、サージ電圧又はスナブ電圧の増加につながりかねない。従って、電気的に直列に接続された複数のスイッチング素子を備えている電力変換器では、インダクタンスの低減がより一層強く要求される。
しかしながら、特許文献1には、蓄電装置との間で同時に電力を変換するためのスイッチング素子(S1)が並列に接続されている場合のスイッチング素子の接続態様(配置態様)が開示されているに過ぎない。つまり、特許文献1に開示された技術では、電気的に直列に接続されるスイッチング素子の数が多くなった場合(例えば、4つになった場合)のスイッチング素子の接続態様(配置態様)については、何ら開示されていない。
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが一例として挙げられる。本発明は、電気的に直列に接続される4つのスイッチング素子を備える場合であってもインダクタンスを好適に低減させることが可能な電力変換器を提供することを課題とする。
<1>
本発明の電力変換器は、2つの蓄電装置との間で電力変換を行う電力変換器であって、電気的に直列に接続され、且つ、平面視において四角形状の領域の四隅に夫々配置されるように当該電力変換器内に収容されている4つのスイッチング素子と、前記4つのスイッチング素子のうちの第1及び第2のスイッチング素子を電気的に接続する第1の導通路と、前記4つのスイッチング素子のうちの第3及び第4のスイッチング素子を電気的に接続し、且つ、平面視において前記第1の導通路と交差する第2の導通路とを備える。
本発明の電力変換器によれば、2つの蓄電装置との間で電力変換を行うことができる。電力変換器は、2つの蓄電装置との間で電力変換を行うために、少なくとも、4つのスイッチング素子(つまり、第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、第3のスイッチング素子及び第4のスイッチング素子)と、第1の導通路と、第2の導通路とを備える。
4つのスイッチング素子は、電気的に直列に接続されている。4つのスイッチング素子の夫々は、制御部の制御の下で、スイッチングする(言い換えれば、スイッチング状態を切り替える)ことができる。4つのスイッチング素子の夫々が適宜スイッチングする(言い換えれば、4つのスイッチング素子の夫々のスイッチング状態が適宜切り替えられる)ことで、電力変換器は、2つの蓄電装置との間で電力変換を行うことができる。
本発明では特に、4つのスイッチング素子は、平面視において四角形状の領域の四隅(言い換えれば、4つの頂点)に夫々配置されるように、電力変換器内に収容されている。言い換えれば、4つのスイッチング素子は、4つのスイッチング素子を結ぶ仮想的な線が、平面視において四角形状の領域を形成するように、電力変換器内に収容されている。いわば、4つのスイッチング素子は、スクエア状(或いは、マトリクス状)に配置されるように、電力変換器内に収容されている。
第1の導通路は、4つのスイッチング素子のうちの2つのスイッチング素子(具体的には、第1及び第2のスイッチング素子)を電気的に接続する。一方で、第2の導通路は、4つのスイッチング素子のうちの他の2つのスイッチング素子(具体的には、第1及び第2のスイッチング素子とは異なる、第3及び第4のスイッチング素子)を電気的に接続する。
本発明では特に、第1の導通路と第2の導通路とは互いに交差する。言い換えれば、4つのスイッチング素子は、第1の導通路と第2の導通路とは互いに交差する配置態様で配置されるように、電力変換器内に収容されている。
例えば、第1及び第2の導通路が互いに交差するために、第1及び第2の導通路の夫々は、平面視において四角形状の領域の四隅に夫々配置される4つのスイッチング素子のうち当該四角形状の領域の対角線上に位置する2つのスイッチング素子を電気的に接続してもよい。つまり、第1の導通路は、4つのスイッチング素子のうち四角形状の領域の第1の対角線上に位置する2つのスイッチング素子(具体的には、第1及び第2のスイッチング素子)を電気的に接続してもよい。一方で、第2の導通路が、4つのスイッチング素子のうち四角形状の領域の第2の対角線上に位置する他の2つのスイッチング素子(具体的には、第3及び第4のスイッチング素子)を電気的に接続してもよい。その結果、第1の導通路と第2の導通路とは互いに交差する。
尚、第1及び第2の導通路とは、互いに交差する位置においても絶縁されていることが好ましい。つまり、第1及び第2の導通路に対しては、互いに交差する位置において短絡することを避ける対策が施されていることが好ましい。
以上説明したように、本発明では、第1及び第2の導通路が互いに交差している。このため、後に図面を用いてより詳細に説明するように、第1の導通路の少なくとも一部を流れる電流と第2の導通路の少なくとも一部を流れる電流とが互いに逆向きの方向に流れやすくなる。このように第1及び第2の導通路に互いに逆向きの電流が流れると、第1の導通路のインダクタンス(例えば、寄生インダクタンス)と第2の導通路のインダクタンス(例えば、寄生インダクタンス)とは互いに打ち消される(言い換えれば、相殺される)。従って、4つのスイッチング素子が電気的に直列に接続される場合であっても、電力変換器の低インダクタンス化が好適に実現される。
加えて、本発明では、4つのスイッチング素子は、平面視において四角形状の領域の四隅に夫々配置されている。従って、4つのスイッチング素子が平面視において一直線上に(言い換えれば、物理的に直列に)並ぶように配置される場合と比較して、電力変換器の体格が小さくなる。というのも、4つのスイッチング素子が一直線上に並ぶと、スイッチング素子の占める領域が一方向(具体的には、スイッチング素子が並ぶ方向)に極端に突き出す傾向が強くなる一方で、4つのスイッチング素子が四角形状の領域の四隅に配置されると、スイッチング素子の占める領域が一方向に極端に突き出す傾向は弱くなるからである。その結果、四角形状の領域の四隅に配置される4つのスイッチング素子の側方に、電力変換器を構成し得る他の回路素子(例えば、リアクトルやコンデンサ等)が配置されることで、一直線上に並ぶ4つのスイッチング素子の側方に他の回路素子が配置される場合と比較して、電力変換器全体の体格が小さくなる。
<2>
本発明の電力変換器の他の態様では、前記第1の導通路の少なくとも一部は、前記第2の導通路の少なくとも一部の延伸方向と同一の方向に沿って延伸する。
この態様によれば、第1の導通路の少なくとも一部を流れる電流と第2の導通路の少なくとも一部を流れる電流とが互いに逆向きの方向に流れやすくなる。従って、4つのスイッチング素子が電気的に直列に接続される場合であっても、電力変換器の低インダクタンス化が好適に実現される。
<3>
本発明の電力変換器の他の態様では、前記第1の導通路の少なくとも一部を流れる電流の向きと、前記第2の導通路の少なくとも一部を流れる電流の向きとは、互いに逆になる。
この態様によれば、第1の導通路の少なくとも一部を流れる電流と第2の導通路の少なくとも一部を流れる電流とが互いに逆向きの方向に流れる。このため、第1の導通路のインダクタンスと第2の導通路のインダクタンスとは互いに打ち消される。従って、4つのスイッチング素子が電気的に直列に接続される場合であっても、電力変換器の低インダクタンス化が好適に実現される。
<4>
本発明の電力変換器の他の態様では、前記電力変換器は、前記4つのスイッチング素子に対して電気的に並列に接続される平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサと前記第1のスイッチング素子とを電気的に接続する第3の導通路と、前記第4のスイッチング素子と前記平滑コンデンサとを電気的に接続し、且つ、少なくとも一部が平面視において前記第3の導通路の少なくとも一部の延伸方向と同一の方向に沿って延伸する第4の導通路とを更に備える。
この態様によれば、電力変換器は、平滑コンデンサと、第3の導通路と、第4の導通路とを備えている。
平滑コンデンサは、4つのスイッチング素子に対して電気的に並列に接続されている。平滑コンデンサは、主として、平滑コンデンサが電気的に接続される配線(典型的には、4つのスイッチング素子のスイッチングによって変換された電力が供給される配線)における電流又は電圧の変動(いわゆる、リプル)を抑制する。
第3の導通路は、平滑コンデンサと第1のスイッチング素子とを電気的に接続する。具体的には、例えば、第3の導通路は、平滑コンデンサの一方の端子と第1のスイッチング素子の一方の端子(具体的には、第1の導通路によって第2のスイッチング素子と電気的に接続される他方の端子とは異なる一方の端子)とを電気的に接続する。
第4の導通路は、平滑コンデンサと第4のスイッチング素子とを電気的に接続する。具体的には、例えば、第4の導通路は、平滑コンデンサの他方の端子(具体的には、第3の導通路によって第1のスイッチング素子と電気的に接続される一方の端子とは異なる他方の端子)と第4のスイッチング素子の一方の端子(具体的には、第2の導通路によって第3のスイッチング素子と電気的に接続される他方の端子とは異なる一方の端子)とを電気的に接続する。
この態様では特に、第4の導通路の少なくとも一部は、第3の導通路の少なくとも一部の延伸方向に沿って延伸する。つまり、第3の導通路の少なくとも一部及び第4の導通路の少なくとも一部は、同一の方向に沿って延伸する。このため、後に図面を用いてより詳細に説明するように、第3の導通路の少なくとも一部を流れる電流と第4の導通路の少なくとも一部を流れる電流とが互いに逆向きの方向に流れやすくなる。このように第3の導通路と第4の導通路に互いに逆向きの電流が流れると、第3の導通路のインダクタンス(例えば、寄生インダクタンス)と第4の導通路のインダクタンス(例えば、寄生インダクタンス)とは互いに打ち消される(言い換えれば、相殺される)。従って、4つのスイッチング素子が電気的に直列に接続される場合であっても、電力変換器の低インダクタンス化が好適に実現される。
<5>
上述の如く第3及び第4の導通路を備える電力変換装置の他の態様では、前記第2のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子とを電気的に接続し、且つ、少なくとも一部が平面視において前記第3の導通路の少なくとも一部及び前記第4の導通路の少なくとも一部の少なくとも一方の延伸方向と同一の方向に沿って延伸する第5の導通路を更に備える。
この態様によれば、電力変換器は、第5の導通路を備えている。第5の導通路は、第2のスイッチング素子と第3のスイッチング素子とを電気的に接続する。具体的には、例えば、第5の導通路は、第2のスイッチング素子の一方の端子(具体的には、第1の導通路によって第1のスイッチング素子と電気的に接続される他方の端子とは異なる一方の端子)と第3のスイッチング素子の一方の端子(具体的には、第2の導通路によって第4のスイッチング素子と電気的に接続される他方の端子とは異なる一方の端子)とを電気的に接続する。
この態様では特に、第5の導通路の少なくとも一部は、第3の導通路の少なくとも一部及び第4の導通路の少なくとも一部の少なくとも一方の延伸方向に沿って延伸する。つまり、第3の導通路の少なくとも一部及び第4の導通路の少なくとも一部と第5の導通路の少なくとも一部とは、同一の方向に沿って延伸する。このため、後に図面を用いてより詳細に説明するように、第3の導通路の少なくとも一部及び第4の導通路の少なくとも一部の少なくとも一方を流れる電流と第5の導通路の少なくとも一部を流れる電流とが互いに逆向きの方向に流れやすくなる。このように第3及び第4の導通路の少なくとも一方と第5の導通路に互いに逆向きの電流が流れると、第3及び第4の導通路の少なくとも一方のインダクタンス(例えば、寄生インダクタンス)と第5の導通路のインダクタンス(例えば、寄生インダクタンス)とは互いに打ち消される(言い換えれば、相殺される)。従って、4つのスイッチング素子が電気的に直列に接続される場合であっても、電力変換器の低インダクタンス化が好適に実現される。
尚、電力変換器は、平滑コンデンサに加えて又は代えて、4つのスイッチング素子に対して電気的に並列に接続される他の回路素子を備えていてもよい。この場合、電力変換器は、他の回路素子と第1のスイッチング素子とを電気的に接続する第6の導通路と、第4のスイッチング素子と他の回路素子とを電気的に接続し、且つ、少なくとも一部が平面視において第6の導通路の延伸方向と同一の方向に沿って延伸する第7の導通路とを更に備えていてもよい。更に、この場合、電力変換器は、第2のスイッチング素子と第3のスイッチング素子とを電気的に接続し、且つ、少なくとも一部が平面視において第6の導通路の延伸方向と同一の方向に沿って延伸する第8の導通路とを更に備えていてもよい。
<6>
本発明の電力変換器の他の態様では、前記4つのスイッチング素子は、前記第1及び第2のスイッチング素子が前記四角形状の領域の対角に位置し、且つ、前記第3及び第4のスイッチング素子が前記四角形状の領域の対角に位置するように、当該電力変換器内に収容されている。
この態様によれば、電力変換器は、4つのスイッチング素子が平面視において四角形状の領域の四隅に配置され且つ第1の導通路と第2の導通路とが交差するように、4つのスイッチング素子を好適に収容することができる。
<7>
本発明の電力変換器の他の態様では、前記電力変換器は、前記4つのスイッチング素子を冷却するための冷媒が供給される冷却部材を更に備えており、前記4つのスイッチング素子のうち発熱量が最も大きくなる一のスイッチング素子は、前記4つのスイッチング素子のうち前記一のスイッチング素子以外の他のスイッチング素子よりも、前記冷媒の供給方向に沿った上流側に配置される。
この態様によれば、一のスイッチング素子は、他のスイッチング素子と比較して、冷媒の供給方向に沿った相対的に上流側に位置する冷却部材に隣接する又は近接するように配置される。ここで、冷媒の供給方向に沿った上流側に位置する冷却部材の冷却効果が、冷媒の供給方向に沿った下流側に位置する冷却部材の冷却効果よりも高いことを考慮すれば、発熱量(例えば、電力変換に伴う発熱量)が最も大きくなる一のスイッチング素子が好適に冷却される。従って、発熱量が最も大きくなる一のスイッチング素子の発熱に起因した性能の劣化が好適に抑制される。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
本実施形態の車両の構成を示すブロック図である。 電力変換器の回路構成を示す回路図である。 電力変換器の外観構成を模式的に示す側面図及び上面図である。 電気的に直列に接続されている4つのスイッチング素子が夫々封止されている4つの半導体モジュールの配置態様の第1具体例を模式的に示す上面図及びこのときの導通部材が備える導通路を模式的に示す平面図である。 電気的に直列に接続される4つのスイッチング素子が夫々封止されている4つの半導体モジュールが、平面視において一直線上に(言い換えれば、物理的に直列に)並ぶように配置される比較例の配置態様を模式的に示す上面図及びこのときの導通部材が備える導通路を模式的に示す平面図である。 電気的に直列に接続されている4つのスイッチング素子が夫々封止されている4つの半導体モジュールの配置態様の第2具体例を模式的に示す上面図及びこのときの導通部材が備える導通路を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の電力変換器の実施形態について説明する。尚、以下では、本発明の電力変換器が、車両(特に、蓄電装置から出力される電力を用いて走行する車両)に対して適用される実施形態を例にあげて説明を進める。しかしながら、電力変換器は、車両以外の任意の機器に対して適用されてもよい。
(1)車両の構成
はじめに、図1を参照して、本実施形態の車両1の構成について説明する。ここに、図1は、本実施形態の車両1の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、車両1は、モータジェネレータ10と、車軸21と、車輪22と、電源システム30と、ECU40とを備える。
モータジェネレータ10は、力行時には、主として、電源システム30から出力される電力を用いて駆動することで、車軸21に動力(つまり、車両1の走行に必要な動力)を供給する電動機として機能する。更に、モータジェネレータ10は、回生時には、主として、電源システム30が備える第1電源31及び第2電源32を充電するための発電機として機能する。
車軸21は、モータジェネレータ10から出力された動力を車輪22に伝達するための伝達軸である。
車輪22は、車軸21を介して伝達される動力を路面に伝達する手段である。図1は、車両1が左右に一輪ずつの車輪22を備える例を示しているが、実際には、前後左右に一輪ずつ車輪22を備えている(つまり、合計4つの車輪22を備えている)ことが好ましい。
尚、図1は、単一のモータジェネレータ10を備える車両1を例示している。しかしながら、車両1は、2つ以上のモータジェネレータ10を備えていてもよい。更には、車両1は、モータジェネレータ10に加えて、エンジンを更に備えていてもよい。つまり、本実施形態の車両1は、電気自動車やハイブリッド車両であってもよい。
電源システム30は、力行時には、モータジェネレータ10が電動機として機能するために必要な電力をモータジェネレータ10に対して出力する。更に、電源システム30には、回生時には、発電機として機能するモータジェネレータ10が発電する電力が、モータジェネレータ10から入力される。
このような電源システム30は、「蓄電装置」の一具体例である第1電源31と、「蓄電装置」の一具体例である第2電源32と、電力変換器33と、インバータ35とを備えている。
第1電源31及び第2電源32の夫々は、電力の出力(つまり、放電)を行うことが可能な電源である。第1電源31及び第2電源32の夫々は、電力の出力を行うことに加えて、電力の入力(つまり、充電)を行うことが可能な電源であってもよい。第1電源31及び第2電源32のうちの少なくとも一方は、電気化学反応(つまり、化学エネルギーを電気エネルギーに変換する反応)等を利用して充電及び放電を行うことができる蓄電池であってもよい。このような蓄電池の一例として、例えば、鉛蓄電池や、リチウムイオン電池や、ニッケル水素電池や、燃料電池等があげられる。或いは、第1電源31及び第2電源32のうちの少なくとも一方は、電荷(つまり、電気エネルギー)を蓄積する物理的作用又は化学的作用を利用して充電及び放電を行うことが可能なキャパシタであってもよい。このようなキャパシタの一例として、例えば、電気二重層コンデンサ等が一例としてあげられる。
電力変換器33は、ECU40の制御下で、第1電源31が出力する電力及び第2電源32が出力する電力を、電源システム30に要求されている要求電力(典型的には、電源システム30がモータジェネレータ10に対して出力するべき電力)に応じて変換する。電力変換器33は、変換した電力を、インバータ35に出力する。更に、電力変換器33は、ECU40の制御下で、インバータ35から入力される電力(つまり、モータジェネレータ10の回生によって発生した電力)を、電源システム30に要求されている要求電力(典型的には、電源システム30に対して入力するべき電力であり、実質的には、第1電源31及び第2電源32に対して入力するべき電力)に応じて変換する。電力変換器33は、変換した電力を、第1電源31及び第2電源32の少なくとも一方に出力する。このような電力変換により、電力変換器33は、実質的には、第1電源31及び第2電源32とインバータ35との間における電力の分配及び第1電源31と第2電源32との間における電力分配を行うことができる。
インバータ35は、力行時には、電力変換器33から出力される電力(直流電力)を交流電力に変換する。その後、インバータ35は、交流電力に変換した電力を、モータジェネレータ10に供給する。更に、インバータ35は、回生時には、モータジェネレータ10が発電した電力(交流電力)を直流電力に変換する。その後、インバータ35は、直流電力に変換した電力を、電力変換器33に供給する。
ECU40は、車両1の動作全体を制御することが可能に構成された電子制御ユニットである。ECU40は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備えている。
(2)電力変換器の回路構成
続いて、図2を参照しながら、電力変換器33の回路構成について説明する。図2は、電力変換器33の回路構成を示す回路図である。
図2に示すように、電力変換器33は、スイッチング素子S1と、スイッチング素子S2と、スイッチング素子S3と、スイッチング素子S4と、ダイオードD1と、ダイオードD2と、ダイオードD3と、ダイオードD4と、リアクトルL1と、リアクトルL2と、平滑コンデンサCとを備える。尚、スイッチング素子S1は、「第1のスイッチング素子」の一具体例に相当する。スイッチング素子S2は、「第2のスイッチング素子」の一具体例に相当する。スイッチング素子S3は、「第3のスイッチング素子」の一具体例に相当する。スイッチング素子S4は、「第4のスイッチング素子」の一具体例に相当する。
スイッチング素子S1は、ECU40から出力される制御信号に応じてスイッチングすることができる。つまり、スイッチング素子S1は、ECU40から出力される制御信号に応じて、スイッチング状態をオン状態からオフ状態へ又はオフ状態からオン状態へと切り替えることができる。このようなスイッチング素子S1として、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)や、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタや、電力用バイポーラトランジスタが用いられる。尚、スイッチング素子S2、スイッチング素子S3及びスイッチング素子S4についても、スイッチング素子S1と同様である。
スイッチング素子S1、スイッチング素子S2、スイッチング素子S3及びスイッチング素子S4は、電源ラインPLと接地ラインGLとの間において、電気的に直列に接続される。具体的には、スイッチング素子S1は、電源ラインPLとノードN1との間に電気的に接続される。スイッチング素子S2は、ノードN1とノードN2との間に電気的に接続される。スイッチング素子S3は、ノードN2とノードN3との間に電気的に接続される。スイッチング素子S4は、ノードN3と接地ラインGLとの間に電気的に接続される。
ダイオードD1は、スイッチング素子S1に対して電気的に並列に接続される。ダイオードD2は、スイッチング素子S2に対して電気的に並列に接続される。ダイオードD3は、スイッチング素子S3に対して電気的に並列に接続される。ダイオードD4は、スイッチング素子S4に対して電気的に並列に接続される。尚、ダイオードD1は、スイッチング素子S1に対して逆並列の関係を有する向きで接続される。ダイオードD2からダイオードD4についても同様である。
リアクトルL1は、第1電源31の正極端子とノードN2との間に電気的に接続される。リアクトルL2は、第2電源32の正極端子とノードN1との間に電気的に接続される。平滑コンデンサCは、電源ラインPLと接地ラインGLとの間に電気的に接続される。第1電源31の負極端子は、接地ラインGLに電気的に接続される。第2電源32の負極端子は、ノードN3に電気的に接続される。インバータ35は、電源ラインPL及び接地ラインGLの夫々に電気的に接続される。
電力変換器33は、第1電源31及び第2電源32の夫々に対応する昇圧チョッパ回路を備えている。その結果、電力変換器33は、第1電源31及び第2電源32の双方との間で電力変換を行うことができる。
具体的には、第1電源31に対しては、スイッチング素子S1及びS2が上アーム素子となる一方で、スイッチング素子S3及びS4が下アーム素子となる第1チョッパ回路が形成される。車両1が力行している場合には、第1チョッパ回路は、第1電源31に対する昇圧チョッパ回路として機能してもよい。この場合、スイッチング素子S3及びS4がオン状態にある期間中に、第1電源31から出力される電力がリアクトルL1に蓄積される。リアクトルL1に蓄積された電力は、スイッチング素子S3及びS4の少なくとも一方がオフ状態にある期間中に、スイッチング素子S1及びS2並びにダイオードD1及びD2の少なくとも一部を介して電源ラインPLに放出される。一方で、車両1が回生している場合には、第1チョッパ回路は、第1電源31に対する降圧チョッパ回路として機能してもよい。この場合、スイッチング素子S1及びS2がオン状態にある期間中に、回生によって生成された電力がリアクトルL1に蓄積される。リアクトルL1に蓄積された電力は、スイッチング素子S1及びS2の少なくとも一方がオフ状態にある期間中に、スイッチング素子S3及びS4並びにダイオードD3及びD4の少なくとも一部を介して接地ラインGLに放出される。
他方で、第2電源32に対しては、スイッチング素子S4及びS1が上アーム素子となる一方で、スイッチング素子S2及びS3が下アーム素子となる第2チョッパ回路が形成される。車両1が力行している場合には、第2チョッパ回路は、第2電源32に対する昇圧チョッパ回路として機能してもよい。この場合、スイッチング素子S2及びS3がオン状態にある期間中に、第2電源32から出力される電力がリアクトルL2に蓄積される。リアクトルL2に蓄積された電力は、スイッチング素子S2及びS3の少なくとも一方がオフ状態にある期間中に、スイッチング素子S4及びS1並びにダイオードD4及びD1の少なくとも一部を介して電源ラインPLに放出される。一方で、車両1が回生している場合には、第2チョッパ回路は、第2電源32に対する降圧チョッパ回路として機能してもよい。この場合、スイッチング素子S4及びS1がオン状態にある期間中に、回生によって生成された電力がリアクトルL2に蓄積される。リアクトルL2に蓄積された電力は、スイッチング素子S4及びS1の少なくとも一方がオフ状態にある期間中に、スイッチング素子S2及びS3並びにダイオードD2及びD3の少なくとも一部を介して、第2電源32の負極端子が接続されているラインに放出される。
このとき、電力変換器33は、電気的に並列に接続された状態にある第1電源31及び第2電源32がインバータ35(或いは、モータジェネレータ10)との間で電力の授受を行うように電力変換を行ってもよい。或いは、電力変換器33は、電気的に直列に接続された状態にある第1電源31及び第2電源32がインバータ35(或いは、モータジェネレータ10)との間で電力の授受を行うように電力変換を行ってもよい。
尚、スイッチング素子S1からスイッチング素子S4のスイッチング状態の切り替えに伴う電源ラインPLと接地ラインGLとの間の端子間電圧の変動は、平滑コンデンサCによって抑制される。
(3)電力変換器の外観
続いて、図3を参照しながら、電力変換器33の外観構成について説明する。図3(a)は、電力変換器33の外観構成を模式的に示す側面図であり、図3(b)は、電力変換器33の外観構成を模式的に示す上面図である。但し、図3(a)では、図面を見やすくするために、筐体330のみが断面図として描画されている一方で、筐体330以外の部材が側面図として描画されている。また、図3(b)では、図面を見やすくするために、筐体330の上側のカバー並びに後述する導通板BB1及びブラケット331aが省略されている。また、図3では、X軸、Y軸及びZ軸によって規定される3次元座標空間内で電力変換器33の外観構成が描画されている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、電力変換器33は、箱形の筐体330を備えている。筐体330の内部には、複数の板状の半導体モジュール333や、上述した平滑コンデンサCや、上述したリアクトルL1及びL2が収容されている。尚、筐体330内には、更にその他の回路素子(例えば、他のコンデンサ等)が収容されていてもよい。
複数の半導体モジュール333には、夫々、上述したスイッチング素子S1からスイッチング素子S4及びダイオードD1からダイオードD4のうちの少なくとも一つが封止されている。尚、図3(b)に示すように、本実施形態では、電力変換器33内に12個の半導体モジュール333が収容される例を用いて説明を進める。但し、電力変換器33内には、11個以下の又は13個以上の半導体モジュール333が収容されてもよい。
複数の半導体モジュール333は、「冷却部材」の一具体例である冷却機構332と一体化されている。但し、複数の半導体モジュール333は、冷却機構332と一体化されていなくてもよい。尚、以下では、複数の半導体モジュール333及び冷却機構332が一体化された構造体を、パワーモジュールPMと称する。
冷却機構332は、導入管路332aと、導出管路332bと、複数の冷却板332cとを備えている。導入管路332aには、複数の半導体モジュール333、平滑コンデンサC並びにリアクトルL1及びL2の少なくとも一つを冷却するための冷媒(例えば、冷却水)が供給される。その結果、導入管路332aを介して、電力変換器33内に冷媒が導入される。導出管路332bからは、導入管路332aを介して電力変換器33内に導入された冷媒が導出(排出)される。導入管路332a及び導出管路332bの夫々は、複数の冷却板332cの夫々を貫くことで、複数の冷却板332cが平行に並ぶように複数の冷却板332cを支持している。導入管路332a及び導出管路332bの夫々の内部の空隙は、複数の冷却板332cの夫々の内部の空隙に通じている。従って、導入管路332aから導入された冷媒は、複数の冷却板332cの内部の空隙を通過した後に、導出管路332bを介して導出される。
隣り合う2つの冷却板332cの間のスリット332dには、半導体モジュール333が収容される。つまり、パワーモジュールPM内では、板状の複数の半導体モジュール333と複数の冷却板332cとが交互に積層されている。その結果、両面(図3中のX軸方向に沿った両面)から半導体モジュール333が冷却されるため、半導体モジュール333が効率的に冷却される。
尚、図3(b)に示す例では、各スリット332dに2つの半導体モジュール333が収容されている。しかしながら、各スリット332dに1つ又は3つ以上の半導体モジュール333が収容されていてもよい。
リアクトルL1及びリアクトルL2は、パワーモジュールPMの側方(図3に示す例では、+X軸方向に位置する側方)に配置されている。尚、図3(b)に示す例では、1つの筐体330に2つのリアクトル(つまり、リアクトルL1及びリアクトルL2)が収容されている。しかしながら、1つの筐体330に1つのリアクトル(つまり、リアクトルL1及びリアクトルL2のいずれか)又は3つ以上のリアクトルが収容されていてもよい。
平滑コンデンサCは、パワーモジュールPMの側方であって且つリアクトルL1及びリアクトルL2が配置される側方とは異なる側方(図3に示す例では、−Y軸方向に位置する側方)に配置されている。
パワーモジュールPMは、上方(図3に示す例では、+Z軸方向)に向かって延伸するステー331cを介して、パワーモジュールPMの上方に位置するブラケット331aに固定されている。リアクトルL1及びリアクトルL2は、上方(図3に示す例では、+Z軸方向)に向かって延伸するステー331dを介して、リアクトルL1及びリアクトルL2の上方に位置するブラケット331aに固定されている。平滑コンデンサCは、上方(図3に示す例では、+Z軸方向)に向かって延伸するステー331eを介して、平滑コンデンサCの上方に位置するブラケット331aに固定されている。ブラケット331aは、その縁部が筐体330の内部のフランジ330aに固定されるように、筐体330内に配置されている。
ブラケット331aには更に、上方向(図3に示す例では、+Z軸方向)に向かって延伸するステー331bを介して導通部材BB1が固定されている。導通部材BB1は、半導体モジュール333、リアクトルL1及びリアクトルL2、並びに、平滑コンデンサCの間の電気的な導通を確保するための部材である。半導体モジュール333からは、導通部材BB1に向かってリード線333aが延びている。リアクトルL1及びリアクトルL2からもまた、導通部材BB1に向かってリード線が延びている。平滑コンデンサCからもまた、導通部材BB1に向かってリード線が延びている(但し、図3(a)及び図3(b)では図示せず)。導通部材BB1は、これらリード線を相互に接続する導通路(言い換えれば、電路であり、後述する図4等参照)を備えている。その結果、半導体モジュール333、リアクトルL1及びリアクトルL2、並びに、平滑コンデンサCの間の電気的な導通が確保される。
尚、導通部材BB1は、絶縁樹脂で複数の導通路を封止した部材であってもよい。或いは、導通部材BB1は、金属板を板金加工することで形成される複数のバスバーが、導通路として組み合わせられた部材であってもよい。いずれにせよ、導通部材BB1は、半導体モジュール333、リアクトルL1及びリアクトルL2、並びに、平滑コンデンサCの間の電気的な導通を確保することができる限りは、どのような構造を有していてよい。
(4)半導体モジュール333の配置態様の第1具体例
続いて、図4を参照しながら、電気的に直列に接続されるスイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333の配置態様の第1具体例について説明する。図4(a)は、電気的に直列に接続されるスイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333の配置態様の第1具体例を模式的に示す上面図である。図4(b)は、電気的に直列に接続されるスイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333が図4(a)に示す配置態様の第1具体例で配置されている場合に用いられる導通部材BB1が備える導通路を模式的に示す平面図である。尚、図4においても、図3と同様の3次元座標空間内で半導体モジュール333の配置態様が描画されている。
図4(a)に示すように、電気的に直列に接続されているスイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333は、平面視(図4に示す例では、Z軸に沿った視線方向からXY平面を観察する場合の平面視)において四角形の領域の四隅(4つの頂点)に夫々配置されている。言い換えれば、スイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333は、当該4つの半導体モジュール333を結ぶ仮想的な線が、平面視において四角形状の領域を形成している。いわば、スイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333は、スクエア状(或いは、マトリクス状)に分布するように配置されている。
尚、以下では、説明の便宜上、スイッチング素子Sk(但し、kは、1から4の整数)が封止されている半導体モジュール333を、“半導体モジュール333(Sk)”と称する。また、特段の説明がない場合は、“4つの半導体モジュール333”という文言は、電気的に直列に接続されているスイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333を意味するものとする。
このとき、図4(a)に示すように、4つの半導体モジュール333は、平面視において正方形又は長方形(言い換えれば、矩形)の領域の四隅に夫々配置されていることが好ましい。但し、4つの半導体モジュール333は、平面視において平行四辺形又はひし形の領域の四隅に夫々配置されていてもよい。或いは、4つの半導体モジュール333は、平面視においてその他の形状の四角形の領域の四隅に夫々配置されていてもよい。以下では、4つの半導体モジュール333が平面視において矩形の領域の四隅に夫々配置されている場合を例に挙げて説明を進める。
具体的には、隣接する2つのスリット332dの夫々に、4つの半導体モジュール333のうち2つの半導体モジュール333が収容される。例えば、図4(a)中の左側のスリット332d内には、4つの半導体モジュール333のうちの2つの半導体モジュール333(図4(a)に示す例では、半導体モジュール333(S2)及び半導体モジュール333(S3))が、当該左側のスリット332dの延伸方向(Y軸方向)に沿って並ぶように収容されている。更に、図4(a)中の右側のスリット332d内には、4つの半導体モジュール333のうちの他の2つの半導体モジュール333(図4(a)に示す例では、半導体モジュール333(S4)及び半導体モジュール333(S1))が、当該右側のスリット332dの延伸方向に沿って並ぶように収容されている。
加えて、本実施形態では、4つの半導体モジュール333を電気的に接続する複数の導通路のうちの一部が物理的に交差している。言い換えれば、4つの半導体モジュール333は、4つの半導体モジュール333を電気的に接続する複数の導通路のうちの一部が物理的に交差するように、配置されている。
このとき、4つの半導体モジュール333のうちの2つの半導体モジュール333を電気的に接続する導通路と、4つの半導体モジュール333のうちの他の2つの半導体モジュール333を電気的に接続する導通路とが物理的に交差することが好ましい。言い換えれば、4つの半導体モジュール333は、4つの半導体モジュール333のうちの2つの半導体モジュール333を電気的に接続する導通路と、4つの半導体モジュール333のうちの他の2つの半導体モジュール333を電気的に接続する導通路とが物理的に交差するように、配置されていることが好ましい。例えば、4つの半導体モジュール333は、4つの半導体モジュール333が形成する仮想的な四角形の領域の第1の対角線上に位置する2つの半導体モジュール333を電気的に接続する導通路と、4つの半導体モジュール333が形成する仮想的な四角形の領域の第2の対角線上に位置する他の2つの半導体モジュールを電気的に接続する導通路とが物理的に交差するように、配置されていることが好ましい。
本実施形態では、図4(b)に示すように、「第1の導通路」の一具体例である導通路BB1bと「第2の導通路」の一具体例である導通路BB1dとが物理的に交差している。言い換えれば、4つの半導体モジュール333は、導通路BB1bと導通路BB1dとが物理的に交差するように、配置されている。尚、導通路BB1bは、右側のスリット332dに収容されている半導体モジュール333(S1)と左側のスリット332dに収容されている半導体モジュール333(S2)とを電気的に接続する導通路である。導通路BB1dは、左側のスリット332dに収容されている半導体モジュール333(S3)と右側のスリット332dに収容されている半導体モジュール333(S4)とを電気的に接続する導通路である。この場合、導通路BB1bと導通路BB1dとは、互いに交差する箇所においても電気的に絶縁されている。
尚、板状の導通部材BB1が絶縁樹脂で複数の導通路を封止した部材である場合には、導通路BB1b及び導通路BB1dの夫々は、絶縁樹脂で封止された導通路に相当する。導通部材BB1が金属板を板金加工することで形成される複数のバスバーが組み合わせられた部材である場合には、導通路BB1b及び導通路BB1dの夫々は、バスバーに相当する。後述する導通路BB1a、導通路BB1c及び導通路BB1eについても同様である。
導通路BB1bは、半導体モジュール333(S1)から半導体モジュール333(S2)に向かうように、平面視においてX軸に沿って延伸する導通路部分とY軸に沿って延伸する導通路部分とを含む形状を有している。しかしながら、導通路BB1bは、半導体モジュール333(S1)と半導体モジュール333(S2)とを電気的に接続することができる限りは、どのような形状を有していてもよい。同様に、図4(b)では、導通路BB1dは、半導体モジュール333(S3)から半導体モジュール333(S4)に向かうように、平面視においてX軸に沿って延伸する導通路部分とY軸に沿って延伸する導通路部分とを含む形状を有している。しかしながら、導通路BB1dは、半導体モジュール333(S3)と半導体モジュール333(S4)とを電気的に接続することができる限りは、どのような形状を有していてもよい。いずれにせよ、導通路BB1bと導通路BB1dとが一部で交差している限りは、導通路BB1b及び導通路BB1dの夫々は、平面視においてどのような形状を有していてもよい。
加えて、本実施形態では、物理的に交差する導通路以外の他の導通路は、その一部が同一方向に沿って延伸するような形状を有している。言い換えれば、4つの半導体モジュール333は、物理的に交差する導通路以外の他の導通路の一部が同一方向に沿って延伸するように、配置されている。但し、物理的に交差する導通路以外の他の導通路は、異なる方向に沿って延伸してもよい。
本実施形態では更に、図4(b)に示すように、「第3の導通路」の一具体例である導通路BB1aの一部と「第5の導通路」の一具体例である導通路BB1cと「第4の導通路」の一具体例である導通路BB1eの一部とが同一方向(図4(b)に示す例では、Y軸方向)に沿って延伸している。言い換えれば、4つの半導体モジュール333は、導通路BB1aの一部と導通路BB1cと導通路BB1eの一部とが同一方向に沿って延伸するように、配置されている。このとき、導通路BB1aと導通路BB1eとは、それらの一部が互いに隣接又は近接しながら延伸することが好ましい。尚、導通路BB1aは、平滑コンデンサCと右側のスリット332dに収容されている半導体モジュール333(S1)とを電気的に接続する導通路である。導通路BB1cは、左側のスリット332dに収容されている半導体モジュール333(S2)と左側のスリット332dに収容されている半導体モジュール333(S3)とを電気的に接続する導通路である。導通路BB1eは、平滑コンデンサCと右側のスリット332dに収容されている半導体モジュール333(S4)とを電気的に接続する導通路である。
但し、通路BB1aと導通路BB1cとが異なる方向に沿って延伸してもよい。通路BB1eと導通路BB1cとが異なる方向に沿って延伸してもよい。通路BB1aと導通路BB1eとが異なる方向に沿って延伸してもよい。
尚、導通路BB1bの一部及び導通路BB1dの一部がY軸に沿って延伸していることを考慮すれば、導通路BB1aの一部と導通路BB1cと導通路BB1eの一部とは、導通路BB1bの一部及び導通路BB1dの一部の延伸方向と同一方向に沿って延伸しているとも言える。但し、導通路BB1a、導通路BB1c及び導通路BB1eの少なくとも一つは、導通路BB1b及び導通路BB1dの延伸方向と同一方向に沿って延伸していなくてもよい。
また、上述した説明では、導通路BB1aから導通路BB1eの夫々がX軸又はY軸に沿って延伸している。しかしながら、導通路BB1aから導通路BB1eのうちの少なくとも一つは、X軸及びY軸とは異なる方向に沿って延伸していてもよい。つまり、導通路BB1aから導通路BB1eの夫々の延伸方向がX軸及びY軸に限定されることはない。
本実施形態では更に、4つの半導体モジュール333のうち最も発熱量が大きい一の半導体モジュール333は、4つの半導体モジュール333のうち一の半導体モジュール333以外の他の半導体モジュール333と比較して、冷媒の供給方向における上流側に配置されている。つまり、4つの半導体モジュール333のうち最も発熱量が大きい一の半導体モジュール333は、導入管路332aの上流側に最も近い位置に配置されている。図4(a)及び図4(b)では、半導体モジュール333(S2)が最も発熱量が大きい一の半導体モジュール333となる例が示されている。これは、本実施形態における電力変換器33の駆動中に、スイッチング素子S2におけるスイッチング損失が他のスイッチング素子におけるスイッチング損失よりも大きくなること等に起因している。尚、発熱量が大きい一の半導体モジュール333は、例えば、4つの半導体モジュールに封止されているスイッチング素子S1からスイッチング素子S4の制御態様に依存して決まる。
但し、4つの半導体モジュール333のうち最も発熱量が大きい一の半導体モジュール333は、4つの半導体モジュール333のうち一の半導体モジュール333以外の他の半導体モジュール333と比較して、冷媒の供給方向における上流側に配置されていなくてもよい。
以上説明したように、第1具体例では、電気的に直列に接続されているスイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333は、4つの半導体モジュール333を電気的に接続する導通路の一部が物理的に交差するように配置されている。より具体的には、4つの半導体モジュール333は、導通路BB1bと導通路BB1dとが物理的に交差するように配置されている。このため、図4(b)に示すように、導通路BB1b(特に、導通路BB1bのうちX軸方向に沿って延伸する導通路部分)を−X軸方向に向かって電流I1bが流れる場合には、導通路BB1d(特に、導通路BB1dのうちX軸方向に沿って延伸する導通路部分)を+X軸方向に向かって電流I1dが流れる。一方で、導通路BB1b(特に、導通路BB1bのうちX軸方向に沿って延伸する導通路部分)を+X軸方向に向かって電流I1bが流れる場合には、導通路BB1d(特に、導通路BB1dのうちX軸方向に沿って延伸する導通路部分)を−X軸方向に向かって電流I1dが流れる。つまり、導通路BB1bの少なくとも一部(つまり、導通路BB1bのうちX軸方向に沿って延伸する導通路部分)を流れる電流I1bの向きと導通路BB1dの少なくとも一部(つまり、導通路BB1dのうちX軸方向に沿って延伸する導通路部分)を流れる電流I1dの向きとは互いに逆になる。このように導通路BB1bと導通路BB1dとに互いに逆向きの電流が流れると、導通路BB1bのインダクタンス(例えば、寄生インダクタンス)と導通路BB1dのインダクタンス(例えば、寄生インダクタンス)とは互いに打ち消される(言い換えれば、相殺される)。従って、スイッチング素子S1からスイッチング素子S4が電気的に直列に接続される電力変換器33においても、電力変換器33の低インダクタンス化が好適に実現される。
加えて、第1具体例では、電気的に直列に接続されているスイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333は、物理的に交差する導通路以外の他の導通路の一部が同一方向に沿って延伸するように配置されている。具体的には、4つの半導体モジュール333は、導通路BB1aの一部と導通路BB1cとが導通路BB1eの一部とが同一方向に沿って延伸するように、配置されている。このため、図4(b)に示すように、導通路BB1aを+Y軸方向に向かって電流I1aが流れる場合には、導通路BB1cを+Y軸方向に向かって電流I1cが流れ且つ導通路BB1eを−Y軸方向に向かって電流I1eが流れる。一方で、導通路BB1aを−Y軸方向に向かって電流I1aが流れる場合には、導通路BB1cを−Y軸方向に向かって電流I1cが流れ且つ導通路BB1eを+Y軸方向に向かって電流I1eが流れる。つまり、導通路BB1aを流れる電流I1aの向き及び導通路BB1cを流れる電流I1cの向きと導通路BB1eを流れる電流I1eの向きとは互いに逆になる。このように導通路BB1a及び導通路BB1cと導通路BB1eとに互いに逆向きの電流が流れると、導通路BB1a及び導通路BB1cのインダクタンス(例えば、寄生インダクタンス)と導通路BB1eのインダクタンス(例えば、寄生インダクタンス)とは互いに打ち消される(言い換えれば、相殺される)。特に、導通路BB1aの一部と導通路BB1eの一部とが隣接しながらY軸方向に沿って延伸していることを考慮すれば、導通路BB1aのインダクタンス導通路BB1eのインダクタンスとは互いに打ち消されやすい。従って、スイッチング素子S1からスイッチング素子S4が電気的に直列に接続される電力変換器33においても、電力変換器33の低インダクタンス化が好適に実現される。
ここで、図5を参照しながら、4つの半導体モジュール333が平面視において一直線上に(言い換えれば、物理的に直列に)並ぶように配置される比較例の電力変換器と対比することで、第1具体例において実現される低インダクタンス化について説明する。図5(a)は、電気的に直列に接続されるスイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333が、平面視において一直線上に(言い換えれば、物理的に直列に)並ぶように配置される比較例の配置態様を模式的に示す上面図である。図5(b)は、電気的に直列に接続されるスイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333が図5(a)に示す配置態様で配置されている場合に用いられる導通部材BB2が備える導通路を模式的に示す平面図である。
図5(a)に示すように、比較例では、4つの半導体モジュール333は、平面視において一直線上に並ぶように配置されている。つまり、4つの半導体モジュール333は、平面視において一直線上に並ぶ4つのスリット332dに、4つの半導体モジュール333が夫々収容される。より具体的には、4つの半導体モジュール333は、半導体モジュール333(S1)、半導体モジュール333(S2)、半導体モジュール333(S3)及び半導体モジュール333(S4)がこの順(つまり、電気的な直列接続の順)で並ぶように、配置されている。
この場合、図5(b)に示すように、導通路BB2aを流れる電流I2aの向きと、導通路BB2bを流れる電流I2bの向きと、導通路BB2cを流れる電流I2cの向きと、導通路BB2dを流れる電流I2dの向きと、導通路BB2eを流れる電流I2eの向きとが同一になってしまう。尚、導通路BB2aは、平滑コンデンサC及び半導体モジュール333(S1)を電気的に接続する導通路である。導通路BB2bは、半導体モジュール333(S1)及び半導体モジュール333(S2)を電気的に接続する導通路である。導通路BB2cは、半導体モジュール333(S2)及び半導体モジュール333(S3)を電気的に接続する導通路である。導通路BB2dは、半導体モジュール333(S3)及び半導体モジュール333(S4)を電気的に接続する導通路である。導通路BB2eは、半導体モジュール333(S4)及び平滑コンデンサCを電気的に接続する導通路である。このため、導通路BB2aのインダクタンス導通路BB2bのインダクタンスと導通路BB2cのインダクタンスと導通路BB2dのインダクタンスと導通路BB2eのインダクタンスとが互いに打ち消されることはない。従って、比較例の配置態様では、電力変換器33の低インダクタンス化が相対的に実現されにくい。
しかるに、第1具体例では、上述したように、4つの半導体モジュール333が、導通路BB1bと導通路BB1dとが物理的に交差すると共に導通路BB1bのインダクタンスと導通路BB1dのインダクタンスとが互いに打ち消されるように配置されている。更に、第1具体例では、上述したように、4つの半導体モジュール333が、導通路BB1aの少なくとも一部と導通路BB1cの少なくとも一部と導通路BB1eの少なくとも一部とが同一方向に沿って延伸すると共に導通路BB1a及び導通路BB1cのインダクタンスと導通路BB1eのインダクタンスとが互いに打ち消されるように、配置されている。従って、第1具体例では、比較例の電力変換器と比較して、電力変換器33の低インダクタンス化が好適に実現される。
加えて、第1具体例では、4つの半導体モジュール333は、平面視において一直線上に並ぶように配置されることに代えて、平面視において四角形の領域の四隅に夫々配置されている。従って、第1具体例では、比較例の電力変換器と比較して、電力変換器33の体格を小さくすることができる。というのも、比較例の電力変換器では、4つの半導体モジュール333が一直線上に並ぶがゆえに、4つの半導体モジュール333(或いは、パワーモジュールPM)の占める領域が一方向(具体的には、4つの半導体モジュール333が並ぶ方向)に極端に突き出す傾向が強くなる。従って、このようなパワーモジュールPMの側方に平滑コンデンサC並びにリアクトルL1及びL2が配置されると、電力変換器の全体の体格が相対的に大きくなってしまう(例えば、一方向のサイズのみが極端に大きくなってしまう)おそれがある。しかるに、第1具体例では、4つの半導体モジュール333(或いは、パワーモジュールPM)の占める領域が一方向に極端に突き出す傾向は弱くなる。その結果、第1具体例では、電力変換器33の全体の体格が相対的に大きくなってしまう(例えば、一方向のサイズのみが極端に大きくなってしまう)可能性は小さくなる。従って、第1具体例では、比較例の電力変換器の全体の体格と比較して、電力変換器33の全体の体格を小さくすることができる。
加えて、第1具体例では、4つの半導体モジュール333のうち最も発熱量が大きい一の半導体モジュール333は、導入管路332aの上流側に最も近い位置に配置されている。従って、冷却機構332は、4つの半導体モジュール333を好適に冷却することができる。
(5)半導体モジュール333の配置態様の第2具体例
続いて、図6を参照しながら、電気的に直列に接続されるスイッチング素子S1からスイッチング素子S4が封止されている半導体モジュール333の配置態様の第2具体例について説明する。図6(a)は、電気的に直列に接続されるスイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333の配置態様の第2具体例を模式的に示す上面図である。図6(b)は、電気的に直列に接続されるスイッチング素子S1からスイッチング素子S4が夫々封止されている4つの半導体モジュール333が図6(a)に示す配置態様で配置されている場合に用いられる導通部材BB3が備える導通路を模式的に示す平面図である。尚、図6においても、図3と同様の3次元座標空間内で半導体モジュール333の配置態様が描画されている。また、以下では、説明の簡略化のため、第1具体例と異なる特徴について重点的に説明を進める一方で、第1具体例と同様の特徴については説明を省略する。
図6(a)に示すように、第2具体例においても、第1具体例と同様に、4つの半導体モジュール333は、平面視において四角形の領域の四隅(4つの頂点)に夫々配置されている。
第2具体例の配置態様は特に、4つの半導体モジュール333を電気的に接続する複数の導通路のうちの一部が物理的に交差していなくてもよいという点で、第1具体例の配置態様とは異なる。この場合、第2具体例では、図6(b)に示すように、4つの半導体モジュール333を電気的に接続する複数の導通路が、平面視においてループ状の又は環状の(図6(b)に示す例では、開ループ状の)電流経路を形成している。言い換えれば、4つの半導体モジュール333は、4つの半導体モジュール333を電気的に接続する複数の導通路が平面視においてループ状の又は環状の電流経路を形成するように、配置されている。
具体的には、図6(b)に示す例では、導通路BB3a、導通路BB3b、導通路BB3c、導通路BB3d及び導通路BB3eが、平面視においてループ状にこの順に並んでいる。この場合、図6(a)中の左側のスリット332d内には、4つの半導体モジュール333のうちの2つの半導体モジュール333(図6(a)に示す例では、半導体モジュール333(S1)及び半導体モジュール333(S2))が、当該左側のスリット332dの延伸方向(Y軸方向)に沿って並ぶように収容されている。更に、図6(a)中の右側のスリット332d内には、4つの半導体モジュール333のうちの他の2つの半導体モジュール333(図6(a)に示す例では、半導体モジュール333(S3)及び半導体モジュール333(S4))が、当該右側のスリット332dの延伸方向に沿って並ぶように収容されている。
尚、導通路BB3aは、平滑コンデンサCと半導体モジュール333(S1)とを電気的に接続する導通路である。従って、導通路BB3aは、「第3の導通路」の一具体例である。導通路BB3bは、半導体モジュール(S1)と半導体モジュール333(S2)とを電気的に接続する導通路である。従って、導通路BB3bは、「第1の導通路」の一具体例である。導通路BB3cは、半導体モジュール(S2)と半導体モジュール333(S3)とを電気的に接続する導通路である。従って、導通路BB3cは、「第5の導通路」の一具体例である。導通路BB3dは、半導体モジュール(S3)と半導体モジュール333(S4)とを電気的に接続する導通路である。従って、導通路BB3dは、「第2の導通路」の一具体例である。導通路BB3eは、半導体モジュール(S4)と平滑コンデンサCとを電気的に接続する導通路である。従って、導通路BB3eは、「第4の導通路」の一具体例である。
以上説明したように、第2具体例では、導通路BB3a、導通路BB3b、導通路BB3c、導通路BB3d及び導通路BB3eが、平面視においてループ状にこの順に並んでいる。従って、第2具体例では、第1具体例の配置態様と比較して、電流経路の長さ(例えば、物理的な長さ)が相対的に短くなる。ここで、電流経路のインダクタンスが電流経路の長さと比例する関係にあることを考慮すれば、第2具体例においても、電力変換器33の低インダクタンス化が相応に実現される。
尚、第2具体例においても、第1具体例で説明した各種態様の一部が適宜採用されてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電力変換器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1 車両
30 電源システム
31 第1電源
32 第2電源
33 電力変換器
332 冷却機構
332a 導入管路
332b 導出管路
332c 冷却板
332d スリット
333 半導体モジュール
333a リード線
BB1、BB3 導通部材
BB1a、BB1b、BB1c、BB1d、BB1e 導通路
BB3a、BB3b、BB3c、BB3d、BB3e 導通路
C 平滑コンデンサ
L1、L2 リアクトル
PM パワーモジュール
S1、S2、S3、S4 スイッチング素子

Claims (7)

  1. 2つの蓄電装置との間で電力変換を行う電力変換器であって、
    電気的に直列に接続され、且つ、平面視において四角形状の領域の四隅に夫々配置されるように当該電力変換器内に収容されている4つのスイッチング素子と、
    前記4つのスイッチング素子のうちの第1及び第2のスイッチング素子を電気的に接続する第1の導通路と、
    前記4つのスイッチング素子のうちの第3及び第4のスイッチング素子を電気的に接続し、且つ、平面視において前記第1の導通路と交差する第2の導通路と
    を備えることを特徴とする電力変換器。
  2. 前記第1の導通路の少なくとも一部は、前記第2の導通路の少なくとも一部の延伸方向と同一の方向に沿って延伸する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換器。
  3. 前記第1の導通路の少なくとも一部を流れる電流の向きと、前記第2の導通路の少なくとも一部を流れる電流の向きとは、互いに逆になる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換器。
  4. 前記4つのスイッチング素子に対して電気的に並列に接続される平滑コンデンサと、
    前記平滑コンデンサと前記第1のスイッチング素子とを電気的に接続する第3の導通路と、
    前記第4のスイッチング素子と前記平滑コンデンサとを電気的に接続し、且つ、少なくとも一部が平面視において前記第3の導通路の少なくとも一部の延伸方向と同一の方向に沿って延伸する第4の導通路と
    を更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項の電力変換器。
  5. 前記第2のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子とを電気的に接続し、且つ、少なくとも一部が平面視において前記第3の導通路の少なくとも一部及び前記第4の導通路の少なくとも一部の少なくとも一方の延伸方向と同一の方向に沿って延伸する第5の導通路を更に備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の電力変換器。
  6. 前記4つのスイッチング素子は、前記第1及び第2のスイッチング素子が前記四角形状の領域の対角に位置し、且つ、前記第3及び第4のスイッチング素子が前記四角形状の領域の対角に位置するように、当該電力変換器内に収容されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電力変換器。
  7. 前記電力変換器は、前記4つのスイッチング素子を冷却するための冷媒が供給される冷却部材を更に備えており、
    前記4つのスイッチング素子のうち発熱量が最も大きくなる一のスイッチング素子は、前記4つのスイッチング素子のうち前記一のスイッチング素子以外の他のスイッチング素子の配置位置よりも、前記冷媒の供給方向に沿った上流側に配置される
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電力変換器。
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