JP2015154231A - 音声再生システムおよびこれを構成する音声再生装置 - Google Patents
音声再生システムおよびこれを構成する音声再生装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 それぞれの音声再生装置が備える複数のデジタル音声信号入力端子を有効に活用し、一方の音声再生装置が備える音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路を利用可能にしたうえでシステム連動動作を実現する音声再生システムを提供する。
【解決手段】 操作部へのユーザー操作に基づいていずれか一つのデジタル音声信号入力端子が選択された場合に、第1制御部および第2制御部が、選択されたデジタル音声信号入力端子からのデジタル音声信号を第1デジタル/アナログ変換部に出力するように第1デジタル音声受信部ならびに第2デジタル音声受信部を制御し、第2制御部が、アナログ音声入力端子からの入力信号を選択するようにアナログ信号選択部を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】 操作部へのユーザー操作に基づいていずれか一つのデジタル音声信号入力端子が選択された場合に、第1制御部および第2制御部が、選択されたデジタル音声信号入力端子からのデジタル音声信号を第1デジタル/アナログ変換部に出力するように第1デジタル音声受信部ならびに第2デジタル音声受信部を制御し、第2制御部が、アナログ音声入力端子からの入力信号を選択するようにアナログ信号選択部を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の音声再生装置から構成される音声再生システムに関し、特に、それぞれの音声再生装置が備える複数のデジタル音声信号入力端子を有効に活用し、一方の音声再生装置が備える音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路を利用可能にするシステム連動動作を実現する音声再生システムに関する。
CDプレイヤー、あるいは、DVDプレイヤー、等の音響再生装置、または、HDDビデオレコーダー、等の映像記録再生装置、などを含むコンテンツ再生装置は、アンプ装置などに接続されて、音声再生システムを構成するようにして使用される。アンプ装置は、複数のコンテンツ再生装置との接続を切り換えるセレクタを備えており、ユーザー操作によりセレクタを切り換えることで、例えば、スピーカーあるいはヘッドホンから音声出力すべき音声信号を供給するコンテンツ再生装置を選択することができる。
コンテンツ再生装置の音声信号出力は、デジタル音声信号とアナログ音声信号とに大別できる。コンテンツ再生装置は、デジタル音声信号出力端子とアナログ音声信号出力端子とを備えているもの多く、内部にデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するデジタル/アナログ変換回路を備えている。一方で、ディスクドライブ等の駆動回路を備えないデジタル/アナログ・コンバータ(DAC)装置は、デジタル音声信号に対応する複数のデジタル音声信号入力端子と、デジタル音声受信部と、デジタル/アナログ変換回路部と、アナログ音声出力端子と、を備えている。DAC装置は、他の機器よりも音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路部を含むので、デジタル音声信号をアナログ音声に変換する場合には、DAC装置を利用して音声再生システムを構成するのが好ましい場合がある。
一方、アンプ装置は、デジタル音声信号に対応する複数のデジタル音声信号入力端子と、アナログ音声信号に対応する複数のアナログ音声信号入力端子と、を備えている。アンプ装置もまた、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するデジタル/アナログ変換回路を内部に備えている。アンプ装置は、コンテンツ再生装置ならびにDAC装置とのシステム連動動作を可能にするように、コンテンツ再生装置ならびにDAC装置と制御信号を送受信する制御線で接続されているものがある。制御線は、映像/音声信号を伝送する信号線と一体になっているHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)等の場合の他に、独立した信号線で接続する場合、あるいは、無線通信で相互に接続されている場合、等を含む。アンプ装置は、操作パネルの入力ボタンを含む入力インターフェイスによる操作入力の他に、リモコン信号による操作入力を受けて、コンテンツ再生装置ならびにDAC装置に制御信号を送信することが可能である。
しかしながら、アンプ装置から見ると、コンテンツ再生装置ならびにDAC装置とのシステム連動動作が可能な場合であっても、アンプ装置のデジタル入力端子に接続されたコンテンツ再生装置は、音質的に優れるDAC装置のデジタル/アナログ変換回路部を利用できない不利な点がある。DAC装置を利用するには、アンプ装置のデジタル入力端子に接続されたコンテンツ再生装置のデジタル音声信号出力を、DAC装置のデジタル音声信号入力端子に接続するように接続を変更すればよいが、その場合には、アンプ装置のデジタル入力端子が空いてしまって無駄になり、一方でDAC装置のデジタル音声信号入力端子が不足しやすくなるという問題がある。
例えば、従来には、入力ソースの選択操作を容易に行うことができる画像再生システムとして、画像信号を伝送するための画像信号線と制御信号を伝送するための制御線とを含む所定の接続ケーブルが接続され、前記接続ケーブルを介して信号を入力するための第1の入力端子と、前記第1の入力端子から入力される画像信号を出力する表示手段とを有するディスプレイ装置と、前記第1の入力端子と同一種類の1以上の第2の入力端子と、前記接続ケーブルが接続され、前記接続ケーブルを介して信号を出力するための第1の出力端子と、前記第2の入力端子から入力される画像信号に所定の処理を行なった後、前記第1の出力端子に出力する処理手段とを有する信号処理装置と、前記画像信号を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段で生成された画像信号が出力される、前記第1の出力端子と同一種類の第2の出力端子とを有する1以上の画像信号生成装置とを含み、前記第1の入力端子と前記第1の出力端子との間と前記信号処理装置の各第2の入力端子と各画像信号生成装置の第2の出力端子との間がそれぞれ前記接続ケーブルで接続されている画像再生システムであって、前記ディスプレイ装置は、前記第1の入力端子に設定されたソース番号を記憶するソース番号記憶手段と、前記第1の入力端子に設定された物理アドレスが記憶され、前記信号処理装置が前記制御信号を用いて前記物理アドレスを読み取ることができるアドレス記憶手段と、前記信号処理装置から送信される当該信号処理装置に設定された物理アドレスを受信し、前記信号処理装置の物理アドレスを認識するアドレス認識手段と、前記信号処理装置から送信される、当該信号処理装置の各第2の入力端子に設定された入力端子番号及び各第2の入力端子に接続された前記画像信号生成装置の名称と入力端子数とを含む入力端子情報を受信する入力端子情報受信手段と、前記信号処理装置の物理アドレスを用いて所定の演算式により当該信号処理装置が接続された第1の入力端子のソース番号を算出し、この算出したソース番号と前記入力端子情報とを用いて、前記1以上の画像信号生成装置の名称を前記入力端子番号に基づいて配列した画面を作成し、この作成した画面をユーザに前記表示手段に出力させる画像信号を選択させるための入力選択画面として前記表示手段に表示する入力選択画面表示手段と、を備え、前記信号処理装置は、前記入力端子情報を記憶する入力端子情報記憶手段と、前記制御信号を用いて前記アドレス記憶手段から前記第1の入力端子の物理アドレスを読み取るアドレス読取手段と、前記アドレス読取手段で読み取られた物理アドレスを自己の物理アドレスとして設定するとともに、前記ディスプレイ装置に送信するアドレス送信手段と、前記入力端子情報記憶手段から前記入力端子情報を読み出し前記ディスプレイ装置に返送する端子情報返送手段と、を備えることを特徴とする、画像再生システムがある(特許文献1)。
本発明は、上記の従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の音声再生装置から構成される音声再生システムに関し、特に、それぞれの音声再生装置が備える複数のデジタル音声信号入力端子を有効に活用し、一方の音声再生装置が備える音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路を利用可能にしたうえでシステム連動動作を実現する音声再生システムを提供することにある。
本発明の音声再生システムは、複数の第1デジタル音声信号入力端子が接続される第1デジタル音声受信部と、第1デジタル音声受信部の動作を制御する第1制御部と、第1制御部に接続する第1制御信号端子と、第1デジタル音声受信部の出力信号をアナログ音声信号に変換する第1デジタル/アナログ変換部と、第1デジタル/アナログ変換部の出力信号を出力するアナログ音声出力端子と、を少なくとも備える第1音声再生装置と、複数の第2デジタル音声信号入力端子が接続される第2デジタル音声受信部と、第2デジタル音声受信部の出力信号を出力するデジタル音声出力端子と、第2デジタル音声受信部の出力信号をアナログ音声信号に変換する第2デジタル/アナログ変換部と、アナログ音声信号が入力されるアナログ音声入力端子と、第2デジタル/アナログ変換部からの入力信号とアナログ音声入力端子からの入力信号とを切り替えて増幅回路部に出力するアナログ信号選択部と、第2デジタル音声受信部ならびにアナログ信号選択部の動作を制御する第2制御部と、第2制御部に接続する第2制御信号端子と、を少なくとも備える第2音声再生装置と、を含み、第1音声再生装置または第2音声再生装置の少なくとも一方が、ユーザー操作を第2制御部へ入力する操作部と、第2制御部が生成する表示情報を表示する表示部と、を備え、第1音声再生装置の一の第1デジタル音声信号入力端子と第2音声再生装置のデジタル音声出力端子とを接続し、第1音声再生装置のアナログ音声出力端子と第2音声再生装置のアナログ音声入力端子とを接続し、第1制御信号端子と第2制御信号端子とを接続して第1制御部および第2制御部が通信することにより相互に認識して動作する音声再生システムであって、第1制御部または第2制御部が、デジタル音声信号入力が可能な複数の入力端子として第2音声再生装置のデジタル音声出力端子が接続された第1デジタル音声信号入力端子を除いた第1デジタル音声信号入力端子および第2デジタル音声信号入力端子のなかからいずれか一つを選択可能であることを表示部に表示し、操作部へのユーザー操作に基づいていずれか一つのデジタル音声信号入力端子が選択された場合に、第1制御部および第2制御部が、選択されたデジタル音声信号入力端子からのデジタル音声信号を第1デジタル/アナログ変換部に出力するように第1デジタル音声受信部ならびに第2デジタル音声受信部を制御し、第2制御部が、アナログ音声入力端子からの入力信号を選択するようにアナログ信号選択部を制御する。
好ましくは、本発明の音声再生システムは、第2制御部が、第1音声再生装置のアナログ音声出力端子が接続される第2音声再生装置のアナログ音声入力端子を操作部へのユーザー操作に基づいて選択できないことを、表示部に表示する。
また、好ましくは、本発明の音声再生装置は、上記の音声再生システムにおける第1音声再生装置である。
また、好ましくは、本発明の音声再生装置は、上記の音声再生システムにおける第2音声再生装置である。
また、好ましくは、本発明の音声再生装置は、上記の音声再生システムにおける第2音声再生装置であり、第1音声再生装置と第2音声再生装置とが接続して動作していないと判断する場合には、アナログ音声入力端子を操作部へのユーザー操作に基づいて選択可能に表示部に表示する。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明の音声再生システムは、第1音声再生装置および第2音声再生装置を含んで構成される。第1音声再生装置は、複数の第1デジタル音声信号入力端子が接続される第1デジタル音声受信部と、第1デジタル音声受信部の動作を制御する第1制御部と、第1制御部に接続する第1制御信号端子と、第1デジタル音声受信部の出力信号をアナログ音声信号に変換する第1デジタル/アナログ変換部と、第1デジタル/アナログ変換部の出力信号を出力するアナログ音声出力端子と、を少なくとも備える。第2音声再生装置は、複数の第2デジタル音声信号入力端子が接続される第2デジタル音声受信部と、第2デジタル音声受信部の出力信号を出力するデジタル音声出力端子と、第2デジタル音声受信部の出力信号をアナログ音声信号に変換する第2デジタル/アナログ変換部と、アナログ音声信号が入力されるアナログ音声入力端子と、第2デジタル/アナログ変換部からの入力信号とアナログ音声入力端子からの入力信号とを切り替えて増幅回路部に出力するアナログ信号選択部と、第2デジタル音声受信部ならびにアナログ信号選択部の動作を制御する第2制御部と、第2制御部に接続する第2制御信号端子と、を少なくとも備える。また、第1音声再生装置または第2音声再生装置の少なくとも一方が、ユーザー操作を入力する操作部と、第2制御部が生成する表示情報を表示する表示部と、を備える。
第1音声再生装置は、好ましくは、音質的に優れる第1デジタル/アナログ変換回路部を備えるDAC装置であり、第2音声再生装置は、好ましくは、増幅回路部を備えるアンプ装置である。したがって、第1音声再生装置の一の第1デジタル音声信号入力端子と第2音声再生装置のデジタル音声出力端子とを接続し、第1音声再生装置のアナログ音声出力端子と第2音声再生装置のアナログ音声入力端子とを接続し、第1制御信号端子と第2制御信号端子とを接続して、第1制御部および第2制御部が通信することにより相互に認識して動作する音声再生システムを構成することができる。
ここで、本発明の音声再生システムでは、第1制御部または第2制御部は、デジタル音声信号入力が可能な複数の入力端子として第2音声再生装置のデジタル音声出力端子が接続された第1デジタル音声信号入力端子を除いた第1デジタル音声信号入力端子および第2デジタル音声信号入力端子のなかからいずれか一つを選択可能であることを表示部に表示する。したがって、操作部へのユーザー操作に基づいていずれか一つのデジタル音声信号入力端子が選択された場合に、第1制御部および第2制御部は、選択されたデジタル音声信号入力端子からのデジタル音声信号を第1デジタル/アナログ変換部に出力するように第1デジタル音声受信部ならびに第2デジタル音声受信部を制御し、第2制御部が、アナログ音声入力端子からの入力信号を選択するようにアナログ信号選択部を制御する。つまり、入力信号として選択されたデジタル音声信号は、それが例え第2音声再生装置の第2デジタル音声信号入力端子に入力されるデジタル音声信号であっても、第2デジタル音声受信部から第1デジタル音声受信部を経て第1デジタル/アナログ変換部に入力されてアナログ音声信号に変換される。このアナログ音声信号は、第1音声再生装置のアナログ音声出力端子から出力されて第2音声再生装置のアナログ音声入力端子に入力される。
その結果、本発明の音声再生システムでは、第1音声再生装置並びに第2音声再生装置が備える複数のデジタル音声信号入力端子を有効に活用することができる。複数の第1デジタル音声信号入力端子が接続される第1デジタル音声受信部と、複数の第2デジタル音声信号入力端子が接続される第2デジタル音声受信部と、が仮想的にまとめられて実質的にデジタル音声信号の入力端子数が拡張されているので、第2音声再生装置のデジタル音声入力端子が空いてしまって無駄になることがない。また、音質的に優れる第1音声再生装置(DAC装置)の第1デジタル/アナログ変換回路部を利用できるので、良好な音声再生を可能にするシステム連動動作を行う音声再生システムを実現することができる。
また、本発明の音声再生システムは、好ましくは、上記のようなシステム連動動作を行う場合には、第1制御部または第2制御部が、第1音声再生装置のアナログ音声出力端子が接続される第2音声再生装置のアナログ音声入力端子を操作部へのユーザー操作に基づいて選択できないことを、表示部に表示する。第2音声再生装置のアナログ信号選択部が、第2デジタル/アナログ変換部からの入力信号ではなく、アナログ音声入力端子からの入力信号を選択するように切り替えて、増幅回路部に出力するからである。その結果、ユーザーは、第2音声再生装置の第2デジタル音声信号入力端子に入力されるデジタル音声信号を入力信号に選択した場合に、第1音声再生装置の音質的に優れる第1デジタル/アナログ変換回路部を利用するシステム連動動作になっていることを理解しやすくなるとともに、アナログ信号選択部の操作が自動化されるので、確実に音声再生を行うことができる。
一方で、本発明の第2音声再生装置は、第1音声再生装置と第2音声再生装置とが接続して動作していないと判断する場合には、アナログ音声入力端子を操作部へのユーザー操作に基づいて選択可能に表示部に表示する。この場合には、第2音声再生装置のアナログ信号選択部は、アナログ音声入力端子からの入力信号ではなく、第2デジタル/アナログ変換部からの入力信号を選択するように切り替えて、増幅回路部に出力する。その結果、ユーザーは、第2音声再生装置の第2デジタル音声信号入力端子に入力されるデジタル音声信号を入力信号に選択した場合に、第2音声再生装置での通常の使用状態であり、第1音声再生装置の音質的に優れる第1デジタル/アナログ変換回路部を利用するシステム連動動作になっていないことを理解しやすくなる利点がある。
本発明の音声再生システムは、それぞれの音声再生装置が備える複数のデジタル音声信号入力端子を有効に活用し、一方の音声再生装置が備える音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路を利用可能にして、システム連動動作を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態による音声再生システムおよびこれを構成する音声再生装置について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
図1は、本発明の好ましい実施形態による音声再生装置を含む音声再生システム1について説明するブロック図である。音声再生システム1は、複数の音声再生装置2、3、10および20を含む。具体的には、音声再生装置2は、コンテンツ再生装置であるCDプレイヤー2であり、また、音声再生装置3は、DVDプレイヤー3である。また、音声再生装置10は、デジタル/アナログ・コンバータ(DAC)装置であり、音声再生装置20は、増幅回路を含むアンプ装置である。音声再生システム1は、音声信号/データを電送する音声信号の接続線4〜7と、制御信号線8と、により相互に接続されている。なお、説明に不要な一部の構造や、内部構造等は、図示ならびに説明を省略している。
CDプレイヤー2およびDVDプレイヤー3は、(図示しない)CD(Compact Disc)あるいはDVD(Digital Versatile Disc)といったディスク記録媒体に記録されたコンテンツを再生するディスクプレイヤーであり、コンテンツ音声を音声信号として出力する。CDプレイヤー2およびDVDプレイヤー3は、それぞれデジタル音声信号出力端子2aまたは3aを備え、コンテンツ音声をデジタル音声信号のデータとして出力する。
DAC装置10は、後述する音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路部15を含み、デジタル音声信号をアナログ音声に変換する。DAC装置10からの出力であるアナログ音声信号は、接続線7を介してアンプ装置20に出力される。また、アンプ装置20は、DAC装置10を介したCDプレイヤー2、または、DVDプレイヤー3、および(図示しない)他の音声再生装置から入力される音声信号を増幅して、(図示しない)スピーカー又は(図示しない)ヘッドホンに出力することにより、コンテンツの音声を再生する。
本実施例では、CDプレイヤー2のデジタル音声信号出力端子2aは、DAC装置10が備える複数のデジタル音声信号入力端子11のうちの一つに、接続線4により接続される。また、DVDプレイヤー3のデジタル音声信号出力端子3aは、後述するアンプ装置20が備える複数のデジタル音声信号入力端子21のうちの一つに、接続線5により接続される。また、アンプ装置20のデジタル音声出力端子27は、DAC装置10のデジタル音声信号入力端子11のうちの一つ11aに、接続線6により接続される。
音声信号の接続線4〜6は、デジタル音声信号を伝送する同軸ケーブル、光ケーブル、あるいは、HDMI(登録商標)のいずれかであれば良く、デジタル音声信号は、モノラル信号、左音声信号及び右音声信号からなるステレオ信号、3チャンネル以上の音声信号の組から成るマルチチャンネル信号を問わない。また、音声信号の接続線7は、アナログ音声信号を伝送する同軸ケーブルであるのが好ましく、平衡出力線であってもよい。
図示するDAC装置10およびアンプ装置20は、制御信号線8により接続されているので、音声再生システム1は、システム連動が可能になる。音声再生システム1は、CDプレイヤー2およびDVDプレイヤー3についても、(図示しない)制御信号線により相互に接続することで、システム連動が可能になる。
DAC装置10は、デジタル音声信号が入力される複数のデジタル音声信号入力端子11と、これらのデジタル音声信号入力端子11が接続されるデジタル音声受信部12と、DAC装置10の動作を制御するマイコン13と、マイコン13に接続する制御信号端子14と、デジタル音声受信部12の出力信号をアナログ音声信号に変換するデジタル/アナログ変換回路15と、デジタル/アナログ変換回路15の出力信号を出力するアナログ音声出力端子16と、を少なくとも備える。マイコン13は、(図示しない)リモートコントローラーまたは(図示しない)操作入力回路またはアンプ装置20からの操作信号を受けて、CDプレイヤー2から出力されたデジタル音声信号が入力されるデジタル音声受信部12の動作を制御する。
DAC装置10のデジタル音声受信部12は、マイコン13から制御されてデジタル音声信号の入力セレクタとして機能する。したがって、例えば、マイコン13は、複数のデジタル音声信号入力端子11のなかでCDプレイヤー2が接続される入力端子を、入力端子「CD」として認識することができる。デジタル音声受信部12は、複数のデジタル音声信号入力端子11のなかから一つ(あるいは一組)のデジタル音声信号が入力される端子を選択する。その結果、DAC装置10のアナログ音声出力端子16からは、デジタル音声受信部12で選択されたデジタル音声信号が、デジタル/アナログ変換回路15を経てアナログ音声信号に変換されて、出力される。
アンプ装置20は、デジタル音声信号が入力される複数のデジタル音声信号入力端子21と、デジタル音声信号入力端子21が接続されるデジタル音声受信部22と、音声再生システム1全体およびアンプ装置20の動作を制御するマイコン23と、少なくともDAC装置10と制御信号を送受信する制御信号端子24と、を備える。また、アンプ装置20は、デジタル音声受信部22の出力信号を出力するデジタル音声出力端子27と、デジタル音声受信部22の出力信号をアナログ音声信号に変換するデジタル/アナログ変換回路25と、アナログ音声信号が入力されるアナログ音声入力端子26と、デジタル/アナログ変換回路25からの入力信号とアナログ音声入力端子からの入力信号とを切り替えて出力するアナログ信号セレクタ28と、アナログ信号セレクタ28からの出力信号を増幅する増幅回路29と、増幅回路29の出力端子に接続するスピーカー端子30と、を備える。
アンプ装置20のデジタル音声受信部22は、マイコン23から制御されてデジタル音声信号の入力セレクタとして機能する。したがって、例えば、マイコン23は、複数のデジタル音声信号入力端子21のなかでDVDプレイヤー3が接続される入力端子を、入力端子「DVD」として認識することができる。デジタル音声受信部22は、複数のデジタル音声信号入力端子21のなかから一つ(あるいは一組)のデジタル音声信号が入力される端子を選択する。その結果、アンプ装置20のスピーカー端子30からは、デジタル音声受信部22で選択されたデジタル音声信号が、デジタル/アナログ変換回路25と、アナログ信号セレクタ28と、増幅回路29と、を経て増幅されたアナログ音声信号に変換されて、(図示しない)スピーカーへ出力される。
DAC装置10は、ユーザー操作をマイコン13へ入力する操作回路17と、マイコン13が生成する表示情報を表示する表示回路18と、を備える。また、アンプ装置20は、ユーザー操作をマイコン23へ入力する操作回路31と、マイコン23が生成する表示情報を表示する表示回路32とを備える。マイコン23は、(図示しない)リモートコントローラー、または、いずれかの操作回路、あるいは、DAC装置10のマイコン13からの操作信号を受けて、DVDプレイヤー3からのデジタル音声信号が入力されるデジタル音声受信部22の動作を制御する。DAC装置10の制御信号端子14と、アンプ装置20の制御信号端子24とは、制御信号線8により相互に接続される。
したがって、マイコン13およびマイコン23が通信することにより、DAC装置10とアンプ装置20とが相互に認識して動作する音声再生システム1を構成することができる。制御信号線8は、音声信号線と独立に設ける制御線であっても良く、また、映像/音声信号を伝送する信号線と一体になっているHDMIのように、音声信号線と一体に構成してもよい。なお、ユーザー操作をマイコン13または23へ入力する操作回路と、マイコンが生成する表示情報を表示する表示回路と、は、DAC装置10またはアンプ装置20のいずれか一方が備えていればよい。
[CDプレイヤー2での再生動作(従来の動作1)]
この音声再生システム1では、CDプレイヤー2がDAC装置10に接続されているので、CDプレイヤー2で再生するコンテンツの音声は、DAC装置10の音質に優れるデジタル/アナログ変換回路15を利用したアナログ音声信号を得ることができる。つまり、DAC装置10が出力するアナログ音声信号をアンプ装置20で増幅して再生できるので、優れた音質の音声再生が可能になる。
この音声再生システム1では、CDプレイヤー2がDAC装置10に接続されているので、CDプレイヤー2で再生するコンテンツの音声は、DAC装置10の音質に優れるデジタル/アナログ変換回路15を利用したアナログ音声信号を得ることができる。つまり、DAC装置10が出力するアナログ音声信号をアンプ装置20で増幅して再生できるので、優れた音質の音声再生が可能になる。
CDプレイヤー2から出力されたデジタル音声信号は、音声信号の接続線4を介して、DAC装置10のデジタル音声信号入力端子11の一つに入力される。デジタル音声受信部12は、接続線4が接続された端子を選択して入力されたデジタル音声信号をデジタル/アナログ変換回路15に入力する。デジタル/アナログ変換回路15は、アナログ音声出力端子16から接続線7を介してアナログ音声信号を出力する。DAC装置10のアナログ音声出力端子16と、アンプ装置20のアナログ音声入力端子26と、が接続線7で接続されているので、アンプ装置20のマイコン23は、アナログ信号セレクタ28をアナログ音声入力端子26からの入力信号を選択するように切り替える。アナログ信号セレクタ28から出力されるアナログ音声信号は、増幅回路29で増幅されてスピーカー端子30から(図示しない)スピーカーへ出力される。
[DVDプレイヤー3での再生動作(従来の動作2)]
この音声再生システム1では、DVDプレイヤー3がDAC装置10に直接に接続されず、アンプ装置20に接続されている。したがって、通常の再生動作では、DVDプレイヤー3で再生するコンテンツの音声は、DAC装置10の音質に優れるデジタル/アナログ変換回路15を利用せずに、アンプ装置20のデジタル/アナログ変換回路25を利用してアナログ音声信号を得ることになる。
この音声再生システム1では、DVDプレイヤー3がDAC装置10に直接に接続されず、アンプ装置20に接続されている。したがって、通常の再生動作では、DVDプレイヤー3で再生するコンテンツの音声は、DAC装置10の音質に優れるデジタル/アナログ変換回路15を利用せずに、アンプ装置20のデジタル/アナログ変換回路25を利用してアナログ音声信号を得ることになる。
DVDプレイヤー3から出力されたデジタル音声信号は、音声信号の接続線5を介して、アンプ装置20のデジタル音声信号入力端子21の一つに入力される。デジタル音声受信部22は、接続線5が接続された端子を選択して入力されたデジタル音声信号をデジタル/アナログ変換回路25に入力する。デジタル/アナログ変換回路25は、アナログ信号セレクタ28にアナログ音声信号を出力する。アンプ装置20のマイコン23は、アナログ信号セレクタ28をデジタル/アナログ変換回路25からの入力信号を選択するように切り替える。アナログ信号セレクタ28から出力されるアナログ音声信号は、増幅回路29で増幅されてスピーカー端子30から(図示しない)スピーカーへ出力される。
[DVDプレイヤー3での再生動作(本発明の動作1)]
この音声再生システム1では、DVDプレイヤー3がDAC装置10に直接に接続されていないものの、上述するように、アンプ装置20のデジタル音声出力端子27が、DAC装置10のデジタル音声信号入力端子11のうちの一つ11aに、接続線6により接続されている。したがって、DVDプレイヤー3で再生するコンテンツの音声についても、DAC装置10の音質に優れるデジタル/アナログ変換回路15を利用してアナログ音声信号を得ることができる。
この音声再生システム1では、DVDプレイヤー3がDAC装置10に直接に接続されていないものの、上述するように、アンプ装置20のデジタル音声出力端子27が、DAC装置10のデジタル音声信号入力端子11のうちの一つ11aに、接続線6により接続されている。したがって、DVDプレイヤー3で再生するコンテンツの音声についても、DAC装置10の音質に優れるデジタル/アナログ変換回路15を利用してアナログ音声信号を得ることができる。
DVDプレイヤー3から出力されたデジタル音声信号は、音声信号の接続線5を介して、アンプ装置20のデジタル音声信号入力端子21の一つに入力される。アンプ装置20のマイコン23は、デジタル音声受信部22を制御して、接続線5が接続された端子を選択して、入力されたデジタル音声信号を、デジタル音声出力端子27に出力する。
アンプ装置20のデジタル音声出力端子27は、DAC装置10のデジタル音声信号入力端子11のうちの一つ11aに、接続線6により接続されているので、DVDプレイヤー3から出力されたデジタル音声信号が、DAC装置10に入力されることになる。アンプ装置20のマイコン23と通信するDAC装置10のマイコン13は、デジタル音声受信部12を制御して端子11aを選択するように動作させる。デジタル音声受信部12は、入力されたデジタル音声信号をデジタル/アナログ変換回路15に入力する。デジタル/アナログ変換回路15は、アナログ音声出力端子16から接続線7を介してアナログ音声信号を出力する。
DAC装置10のアナログ音声出力端子16と、アンプ装置20のアナログ音声入力端子26と、が接続線7で接続されているので、アンプ装置20のマイコン23は、アナログ信号セレクタ28をアナログ音声入力端子26からの入力信号を選択するように切り替える。アナログ信号セレクタ28から出力されるアナログ音声信号は、増幅回路29で増幅されてスピーカー端子30から(図示しない)スピーカーへ出力される。
このように、本発明の音声再生システム1では、DAC装置10が備える複数のデジタル音声信号入力端子11並びにアンプ装置20が備える複数のデジタル音声信号入力端子21を有効に活用することができる。DVDプレイヤー3がDAC装置10に直接に接続されていない従来の場合には、音質的に優れるDAC装置10のデジタル/アナログ変換回路15を利用するには、DVDプレイヤー3からの出力である接続線5を、DAC装置10が備える複数のデジタル音声信号入力端子11にユーザーが接続し直す必要があるが、一方でアンプ装置20が備える複数のデジタル音声信号入力端子21が空いてしまって無駄になるという問題が発生する。しかしながら、本実施例の音声再生システム1では、DVDプレイヤー3からの出力である接続線5を、DAC装置10が備える複数のデジタル音声信号入力端子11に接続し直す必要がないままに、音質的に優れるDAC装置10のデジタル/アナログ変換回路15を利用することができる。
この音声再生システム1において、DVDプレイヤー3での再生動作を、本発明の音質的に優れるDAC装置10のデジタル/アナログ変換回路15を利用する場合と、利用しない場合(つまり、アンプ装置20のデジタル/アナログ変換回路25を利用する場合)と、は、ユーザー操作により切り替えて動作させることができる。DAC装置10および/またはアンプ装置20が、ユーザー操作をマイコン23へ入力する操作回路と、マイコン13または23が生成する表示情報を表示する表示回路と、を備えているので、制御信号線8により相互に接続されるマイコン13およびマイコン23が協調して、デジタル音声受信部12および22と、アナログ信号セレクタ28とを、上記二つの場合を選択的に切り替えて動作させることができる。
[DVDプレイヤー3での再生動作(本発明の動作2)]
次に、本発明の他の好ましい実施形態による制御信号送信装置を含む音声再生システム1について説明する。音声再生システム1を構成するCDプレイヤー2、DVDプレイヤー3、DAC装置10、および、アンプ装置20の構成は、先の実施例と共通するので説明を省略する。
次に、本発明の他の好ましい実施形態による制御信号送信装置を含む音声再生システム1について説明する。音声再生システム1を構成するCDプレイヤー2、DVDプレイヤー3、DAC装置10、および、アンプ装置20の構成は、先の実施例と共通するので説明を省略する。
図2は、上記実施例の音声再生システム1におけるDVDプレイヤー3での再生動作を、音質的に優れるDAC装置10のデジタル/アナログ変換回路15を利用する場合と、利用しない場合と区別して動作する際に、それぞれのマイコン13および23における動作制御を説明するフローチャートである。また、図3は、音声再生装置10および20での表示制御を説明する図であり、具体的には、DAC装置10の表示回路18と、アンプ装置20の表示回路32と、に表示されるセレクタ表示を模式的に説明する図である。
本実施例のDAC装置10のデジタル音声信号入力端子11では、入力端子名として[COAX(同軸)1]、[COAX2]、[OPT(光ケーブル)1]、[OPT2]、が設けられている。アンプ装置20のデジタル音声信号入力端子21でも同様に、入力端子名として[COAX1]、[COAX2]、[OPT1]、[OPT2]、が設けられている。CDプレイヤー2は、接続線4によりデジタル音声信号入力端子11の[COAX1]に接続され、DVDプレイヤー3は、接続線5によりデジタル音声信号入力端子21の[OPT1]に接続され、アンプ装置20のデジタル音声受信部22の出力信号を出力するデジタル音声出力端子27は、接続線6によりデジタル音声信号入力端子11の一つである[OPT2](=端子11a)に接続されている。また、DAC装置10のアナログ音声出力端子16は、接続線7によりアナログ音声入力端子26の[ANALOG1]に接続される。なお、アンプ装置20のアナログ音声入力端子26としては、端子[ANALOG1]の他に端子[ANALOG2]が備わっている。
例えば、CDプレイヤー2から出力されるデジタル音声信号をDAC装置10に入力する場合であって、ユーザーがDAC装置10の操作回路17を操作して、CDプレイヤー2をセレクトしたという初期状態を仮定する。図3(a)に図示するDAC装置10の表示回路18では、CDプレイヤー2が接続されるデジタル音声信号入力端子11として[COAX1]が選択されることが、枠線で囲むことで表示される。一方、アンプ装置20のデジタル音声出力端子27が接続するデジタル音声信号入力端子11aは、表示回路18に[OPT2]と表示される。
CDプレイヤー2から出力されるデジタル音声信号を、DAC装置10を介してアナログ音声信号に変換してアンプ装置20に入力する場合には、ユーザーがさらにアンプ装置20の操作回路31を操作して、DAC装置10をセレクトする。図3(b)に図示するアンプ装置20の表示回路32では、DAC装置10が接続されるアナログ音声入力端子26として[ANALOG1]が選択されることが、枠線で囲むことで表示される。なお、アンプ装置20のマイコン23は、DAC装置10とアンプ装置20とが接続して動作していないと判断する場合には、アナログ音声入力端子26[ANALOG1]および[ANALOG2]を操作部31へのユーザー操作に基づいて選択可能に表示部32に表示する。
DAC装置10のマイコン13と、アンプ装置20のマイコン23とは、制御信号線8により接続されているので、通信することにより相互に認識して動作する。マイコン13は、DAC装置10がアンプ装置20に接続していることを示すデータをマイコン23に送信する(S101)。マイコン23は、DAC装置10が接続していることを示すデータを受信する(S201)と、アンプ装置20のデジタル音声信号入力端子21およびデジタル音声受信部22を、DAC装置10の拡張セレクタとして動作させることができることを知らせるデータをDAC装置10に送信する(S202)。
DAC装置10のマイコン13は、アンプからのデータが返信されるのを待機して(S102)、DAC装置10とアンプ装置20のマイコン23とが制御信号線8により接続されていない場合など所定時間内にデータが返信されなければ(S102:なし)、本発明のシステム連動による再生動作ができないと判断して処理を終了する(S103)。一方で、所定時間内にマイコン23からデータが返信されれば(S102:あり)、マイコン13は、次のステップに進むように処理を行う。
次に、直接にはアンプ装置20にのみ接続されているDVDプレイヤー3から出力されるデジタル音声信号を、音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路15を備えるDAC装置10を介してアナログ音声信号に変換してアンプ装置20に入力するシステム連動の動作を説明する。この場合には、DAC装置10のマイコン13は、DAC装置10のデジタル音声受信部12にアンプ装置20からのデジタル音声信号入力を指定するセレクタを、表示回路18に表示する(S104)。具体的には、図3(c)に図示するDAC装置10の表示回路18のように、アンプ装置20のデジタル音声出力端子27が接続されるデジタル音声信号入力端子11aである[OPT2]が選択されるものの、[OPT2]ではなくアンプ装置20に拡張セレクタとして機能していることを意味する[A−OPT1]に置き換えられて、表示回路18に表示される。
図3(c)に図示するように、DAC装置10の表示回路18には、DAC装置10のセレクタとして選択可能なデジタル音声信号入力端子11である[COAX1]、[COAX2]、[OPT1]の他に、仮想的に拡張されたセレクタとして選択可能なアンプ装置20のデジタル音声信号入力端子21である[COAX1]、[COAX2]、[OPT1]、[OPT2]が、それぞれ[A−COAX1]、[A−COAX2]、[A−OPT1]、[A−OPT2]として、最初に[A−]を付けて表示される。したがって、ユーザーは、DAC装置10の操作回路17を操作して、これを[A−OPT1]の表示を枠線で囲むように選択操作することで、アンプ装置20に接続するDVDプレイヤー3を選択することができる。
なお、本実施例の場合には、アンプ装置20のデジタル音声出力端子27が接続されるDAC装置10のデジタル音声信号入力端子11aである[OPT2]は、選択可能な入力端子ではなくなる。そこで、図3(c)に図示するように、DAC装置10の表示回路18には、[OPT2]の表示を消して、これに代えて仮想的に拡張されたセレクタとして選択可能なアンプ装置20の4つの端子名を表示している。つまり、DAC装置10のマイコン13は、アンプ装置20のデジタル音声出力端子27が接続されたデジタル音声信号入力端子11aを除いたDAC装置10のデジタル音声信号入力端子11およびアンプ装置20のデジタル音声信号入力端子21のなかからいずれか一つを選択可能であることを表示回路18に表示する。
DAC装置10のマイコン13は、アンプ装置20の拡張セレクタを選択するように切り替えた場合は、DAC装置10のセレクタが切り替えられたことを知らせるデータを、アンプ装置20のマイコン23に送信する(S105)。アンプ装置20のマイコン23は、DAC装置10のセレクタが切り替えられたことを知らせるデータを受信すると(S203)、アンプ装置20のセレクタを指定された端子に切り替える(S204)。具体的には、図3(d)に図示するアンプ装置20の表示回路32のように、DVDプレイヤー3から出力されるデジタル音声信号を選択する意味で、デジタル音声信号入力端子21の[OPT1]の表示が枠線で囲われるように表示される。加えて、アンプ装置20のマイコン23は、デジタル音声信号入力端子21およびデジタル音声受信部22を、端子[OPT1]を選択するように切り替えて、アナログ信号セレクタ28を、アナログ音声入力端子26からの入力信号を選択するように切り替える。
さらに、アンプ装置20のマイコン23は、DAC装置10のアナログ音声出力端子16が接続されるアンプ装置20のアナログ音声入力端子26である[ANALOG1]を、操作部31へのユーザー操作に基づいて選択できないことを、表示部32に表示する。例えば、図3(d)に図示するアンプ装置20の表示回路32のように、[ANALOG1]というセレクタ表示を消去して表示する。図3(d)では、斜体字にした[ANALOG1]に取消線を重ね書きすることでセレクタ表示を消去したことを表示している。もちろん、[ANALOG1]という表示自体を行わないようにしてもよい。
これは、アンプ装置20のアナログ信号セレクタ28が、内部のデジタル/アナログ変換回路25からの入力信号ではなく、アナログ音声入力端子26からの入力信号を選択するように切り替えて増幅回路29に出力することにより、DVDプレイヤー3から出力されるデジタル音声信号を、音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路15を備えるDAC装置10を利用して再生するように、この音声再生システム1を動作させるからである。
したがって、ユーザーは、アンプ装置20のデジタル音声信号入力端子21に入力されるデジタル音声信号を入力信号に選択した場合に、DAC装置10の音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路15を利用するシステム連動動作になっていることを理解しやすくなるとともに、アナログ信号セレクタ28の操作が自動化されるので、確実に音声再生を行うことができる。
なお、図3(b)に図示するように、アンプ装置20のマイコン23は、DAC装置10とアンプ装置20とが接続して動作していないと判断する場合には、アナログ音声入力端子26を操作部31へのユーザー操作に基づいて選択可能に表示部32に表示する。この場合には、アンプ装置20のアナログ信号セレクタ28は、アナログ音声入力端子26からの入力信号ではなく、内部のデジタル/アナログ変換回路25からの入力信号を選択するように切り替えて、増幅回路29に出力するからである。その結果、ユーザーは、アンプ装置20のデジタル音声信号入力端子21に入力されるデジタル音声信号を入力信号に選択した場合に、DVDプレイヤー3およびアンプ装置20での通常の使用状態であり、DAC装置10の音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路15を利用するシステム連動動作になっていないことを理解しやすくなる利点がある。
なお、本実施例のDAC装置10では、表示回路18には、[OPT2]の表示を消して、これに代えて仮想的に拡張されたセレクタとして選択可能なアンプ装置20の端子名[A−COAX1]、[A−COAX2]、[A−OPT1]、[A−OPT2]を表示しているが、[OPT2]の表示を消す表示方法は、例えば、本実施例でのアンプ装置20の表示回路32のようにしてもよく、採用可能な他の方法に基づいていてもよい。もちろん、音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路15を備えるDAC装置10を介してアナログ音声信号に変換してアンプ装置20に入力するシステム連動の動作であることを示すインジケーターを、表示回路18または32に設けるようにしてもよい。
なお、上記実施例のDAC装置10は、音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路15を備える単体装置であるが、組み合わせるアンプ装置20が備えるデジタル/アナログ変換回路25よりも相対的に音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路15を備えていれば、他の音声再生装置であってもよい。また、上記実施例のアンプ装置20は、音声信号を入力信号とするセレクタ16を含む増幅装置であるが、映像信号を入力信号とするセレクタを含むAVアンプであってもよい。もちろん、DAC装置10またはアンプ装置20は、CDプレイヤー2、DVDプレイヤー3またはチューナーといった他のコンテンツ再生装置を内蔵していてもよい。本発明の音声再生装置を含む音声再生システムは、音質的に優れるデジタル/アナログ変換回路15を備えるDAC装置10を含むものであれば、アンプ装置20がパーソナルコンピューター等の電子計算機に内蔵されていてもよい。また、コンテンツが記録される記録媒体は、記録媒体再生装置とHDMI(登録商標)あるいはUSB等の有線通信または無線通信により接続可能な外部装置に含まれるものあってもよく、クラウドコンピューティングを利用するものであってもよい。また、上記実施例のDAC装置10またはアンプ装置20では、制御部であるマイコン13または23は、一つまたは複数のCPUあるいはDSPなどであって、制御処理および音声信号処理を行う演算回路であってもよい。
本発明の制御信号送信装置は、デジタル音声信号含むコンテンツを再生するステレオ装置、あるいは、マルチチャンネルサラウンド音声再生装置のみならず、ディスプレイ等の映像・音響機器、等にも適用が可能である。
1 音声再生システム
2 CDプレイヤー
3 DVDプレイヤー
10 DAC装置
20 アンプ装置
11、21 デジタル音声信号入力端子
12、22 デジタル音声受信部
13、23 マイコン
14、24 制御信号端子
15、25 デジタル/アナログ変換回路
16 アナログ音声出力端子
17、31 操作回路
18、32 表示回路
26 アナログ音声入力端子
27 デジタル音声出力端子27
28 アナログ信号セレクタ
29 増幅回路
30 スピーカー端子
2 CDプレイヤー
3 DVDプレイヤー
10 DAC装置
20 アンプ装置
11、21 デジタル音声信号入力端子
12、22 デジタル音声受信部
13、23 マイコン
14、24 制御信号端子
15、25 デジタル/アナログ変換回路
16 アナログ音声出力端子
17、31 操作回路
18、32 表示回路
26 アナログ音声入力端子
27 デジタル音声出力端子27
28 アナログ信号セレクタ
29 増幅回路
30 スピーカー端子
Claims (5)
- 複数の第1デジタル音声信号入力端子が接続される第1デジタル音声受信部と、該第1デジタル音声受信部の動作を制御する第1制御部と、該第1制御部に接続する第1制御信号端子と、該第1デジタル音声受信部の出力信号をアナログ音声信号に変換する第1デジタル/アナログ変換部と、該第1デジタル/アナログ変換部の出力信号を出力するアナログ音声出力端子と、を少なくとも備える第1音声再生装置と、
複数の第2デジタル音声信号入力端子が接続される第2デジタル音声受信部と、該第2デジタル音声受信部の出力信号を出力するデジタル音声出力端子と、該第2デジタル音声受信部の出力信号をアナログ音声信号に変換する第2デジタル/アナログ変換部と、アナログ音声信号が入力されるアナログ音声入力端子と、該第2デジタル/アナログ変換部からの入力信号と該アナログ音声入力端子からの入力信号とを切り替えて増幅回路部に出力するアナログ信号選択部と、該第2デジタル音声受信部ならびに該アナログ信号選択部の動作を制御する第2制御部と、該第2制御部に接続する第2制御信号端子と、を少なくとも備える第2音声再生装置と、を含み、
該第1音声再生装置または該第2音声再生装置の少なくとも一方が、ユーザー操作を該第2制御部へ入力する操作部と、該第2制御部が生成する表示情報を表示する表示部と、を備え、
該第1音声再生装置の一の該第1デジタル音声信号入力端子と該第2音声再生装置の該デジタル音声出力端子とを接続し、該第1音声再生装置の該アナログ音声出力端子と該第2音声再生装置の該アナログ音声入力端子とを接続し、該第1制御信号端子と該第2制御信号端子とを接続して該第1制御部および該第2該制御部が通信することにより相互に認識して動作する音声再生システムであって、
該第1制御部または該第2制御部が、デジタル音声信号入力が可能な複数の入力端子として該第2音声再生装置の該デジタル音声出力端子が接続された該第1デジタル音声信号入力端子を除いた該第1デジタル音声信号入力端子および該第2デジタル音声信号入力端子のなかからいずれか一つを選択可能であることを該表示部に表示し、
該操作部への該ユーザー操作に基づいていずれか一つのデジタル音声信号入力端子が選択された場合に、該第1制御部および該第2制御部が、選択された該デジタル音声信号入力端子からのデジタル音声信号を該第1デジタル/アナログ変換部に出力するように該第1デジタル音声受信部ならびに該第2デジタル音声受信部を制御し、該第2制御部が、該アナログ音声入力端子からの入力信号を選択するように該アナログ信号選択部を制御する、
音声再生システム。 - 前記第1制御部または前記第2制御部が、前記第1音声再生装置の前記アナログ音声出力端子が接続される前記第2音声再生装置の前記アナログ音声入力端子を前記操作部へのユーザー操作に基づいて選択できないことを、前記表示部に表示する、
請求項1に記載の音声再生システム。 - 請求項1または2に記載の音声再生システムにおける前記第1音声再生装置。
- 請求項1または2に記載の音声再生システムにおける前記第2音声再生装置。
- 前記第2制御部が、前記第1音声再生装置と前記第2音声再生装置とが接続して動作していないと判断する場合には、前記アナログ音声入力端子を前記操作部へのユーザー操作に基づいて選択可能に前記表示部に表示する、
請求項2に記載の音声再生システムにおける前記第2音声再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014026101A JP2015154231A (ja) | 2014-02-14 | 2014-02-14 | 音声再生システムおよびこれを構成する音声再生装置 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015154231A true JP2015154231A (ja) | 2015-08-24 |
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JP2014026101A Pending JP2015154231A (ja) | 2014-02-14 | 2014-02-14 | 音声再生システムおよびこれを構成する音声再生装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2015154231A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020076107A (ja) * | 2014-09-04 | 2020-05-21 | 株式会社リコー | 造形用組成物、及び造形用サポート材 |
-
2014
- 2014-02-14 JP JP2014026101A patent/JP2015154231A/ja active Pending
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