JP2008130118A - 音声再生システムおよびこれを構成するパーソナルコンピュータ、制御プログラム - Google Patents

音声再生システムおよびこれを構成するパーソナルコンピュータ、制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 著作権保護等の観点から音声再生装置が出力する音声信号の伝送信号フォーマットに制限を受ける場合であっても、好ましい音声再生が可能な伝送信号フォーマットを設定することができ、音声再生装置と音声増幅装置の接続を適切に切り換え、ユーザーにとって使いやすい音声再生システムを提供する。
【解決手段】 音声再生装置は、音声増幅装置へ音声信号を出力するのにあたって、コンテンツの記録音声フォーマットを、著作権を制限する情報と音声増幅装置の設定状態をあらわす情報とに基づいて決定する最適な伝送音声フォーマットに変換し、かつ、変換した音声信号を、その伝送音声フォーマットに対応した出力端子から出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、コンテンツを記録した記録媒体を再生して音声信号を複数の出力端子(デジタル信号出力/アナログ信号出力、等)のいずれかから出力する音声再生装置と、音声再生装置の出力部から出力された音声信号を複数の入力端子(デジタル信号入力/アナログ信号入力、等)のいずれかから入力して増幅する音声増幅装置と、を備える音声再生システムに関し、特に、音声再生装置が記録媒体を駆動するディスクドライブを備えるパーソナルコンピュータであり、音声増幅装置がデコーダを含むAVアンプであるような音声再生システムに関する。
映画や音楽といったコンテンツを記録した記録媒体(例えば、DVD、CD、メモリカード、等)から音声信号を含むコンテンツを再生する場合には、DVDプレーヤー等の音声再生装置と、AVアンプ(映像信号、音声信号を再生処理するAVセレクタ、コントローラ、等の機器を含む。)等の音声増幅装置と、音声信号を音声に変換するスピーカーと、を接続して構成する音声再生システムが使用される。最近では、音声再生装置として、パーソナルコンピュータの記録再生手段であるディスクドライブ(DVDドライブ、または、CD−ROMドライブ、等。)を用いる場合がある。
DVD等の記録媒体に記録されたコンテンツの記録音声フォーマットは、より広帯域/高解像度に対応する方式や、マルチチャンネルサラウンドに対応する方式など、様々なものがある。しかし、そのコンテンツを再生する音声再生システムにおいて、音声再生装置から出力する音声信号の伝送信号フォーマットは、著作権保護等の観点から、記録音声フォーマットと同一にできるとは限らず、制限を受ける場合がある。なお、音声信号の記録音声フォーマットは、音声信号をデジタル方式で記録する方式(例えば、PCM、DVD−AUDIO、ATSC(AC−3)、MPEG−2/AAC、WMA、mp3、他)において、包含するチャンネル数によってステレオ信号もしくはマルチチャンネル信号に大別される。記録されたデジタル信号は、音声再生装置または音声増幅装置に内蔵されるデコーダおよびデジタル/アナログ変換器(D/A変換器)を経て、アナログ信号に変換される。また、音声信号の伝送信号フォーマットは、デジタル信号出力と、アナログ信号出力に大別され、デジタル信号出力およびアナログ信号出力の場合においてそれぞれ、ステレオ信号出力またはマルチチャンネル信号出力の場合がある。
例えば、記録媒体がDVD−AUDIOであって、音声信号の記録音声フォーマットがデジタル方式のマルチチャンネル音声である場合には、マルチチャンネルサラウンドで記録されたコンテンツであっても、DVDプレーヤー等の音声再生装置は、著作権保護の理由から、マルチチャンネル音声をデジタル信号でそのまま(つまり、記録音声フォーマットのまま)出力できない。したがって、デジタル信号で出力する場合には、ダウンミックスしてステレオ信号(PCM信号)に変換しなければならない場合があり、ユーザーは、記録音声フォーマットのままのマルチチャンネルサラウンド音場を再生できない、という問題がある。この場合には、音声再生装置と音声増幅装置とがそれぞれアナログマルチチャンネル信号出力を伝送するアナログマルチチャンネル端子を備えていれば、許容される最も劣化の少ない伝送信号フォーマットといえる「アナログマルチチャンネル信号出力」で、音声再生装置のアナログマルチチャンネル端子から音声信号を出力することが好ましい。なお、許容される最も劣化の少ない伝送信号フォーマットに変換する場合は、デジタル信号出力の方が、アナログ信号出力よりもノイズが混入しにくくて劣化が少なく、また、マルチチャンネルサラウンド音場を再現することができるマルチチャンネル信号出力の方が、それをダウンミックスしたステレオ信号出力よりも劣化が少ないといえる。デジタル信号出力の場合であっても、高いサンプリング周波数の記録音声フォーマットを低いサンプリング周波数の伝送音声フォーマットに変換する場合も、劣化を招くといえる。
ただし、AVアンプ等の音声増幅装置は、音声再生装置から出力される伝送音声フォーマットに対応して入力セレクタを適宜切り換えなければ、音声再生ができない場合がある。上記の例の場合には、音声増幅装置のセレクタを「アナログマルチチャンネル信号入力」に切り換える必要がある。同様に、音声再生装置から音声信号がデジタル信号で出力される場合には、デジタル信号出力を伝送する同軸ケーブルで音声増幅装置と接続する場合と、デジタル信号出力を伝送する光ケーブルで音声増幅装置と接続する場合と、があり、音声増幅装置のセレクタを「Coaxial入力」または「Optical入力」のいずれかに切り換える必要がある。
従来には、入力するデジタル音声信号の種類を識別し、識別結果に基づいて、内部の信号経路を自動的に切り換えるオーディオ再生装置がある(特許文献1)。これは、あらかじめ入力音声に応じた信号経路を設定しておき、入力される伝送音声フォーマットの種類を判定することにより、自動的に入力セレクタを切り換える。
特開2003−259246号公報 (第1図)
しかしながら、従来の方法では、オーディオ再生装置が入力された音声信号の伝送音声フォーマットを判別してから、その後に入力セレクタを切り換えるので、音声の冒頭部分が途切れて再生できない場合がある。また、著作権保護の理由等から伝送音声フォーマットが制限されるのはユーザーにとってわかりにくく、音声再生装置と音声増幅装置の接続を切り換えなければならない場合に、スピーカーから音声が再生されないと、「特定の記録音声フォーマットでは音声再生ができないという故障が発生した。」とユーザーが誤認してしまう場合がある。また、記録音声フォーマットが異なるコンテンツ毎に、音声再生装置と音声増幅装置の接続を切り換えるのは、ユーザーにとって煩雑である。
本発明は、上記の従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、音声再生システムおよびこれを構成するパーソナルコンピュータに関し、著作権保護等の観点から音声再生装置が出力する音声信号の伝送信号フォーマットに制限を受ける場合であっても、好ましい音声再生が可能な伝送信号フォーマットを設定することができ、音声再生装置と音声増幅装置の接続を適切に切り換え、ユーザーにとって使いやすい音声再生システムを提供することにある。
本発明の音声再生システムは、音声信号を含むコンテンツを再生する音声再生装置と、音声信号を増幅する音声増幅装置と、増幅された音声信号を音声として再生する音響変換器と、音声再生装置および音声増幅装置を接続する接続手段と、を備える音声再生システムであって、音声再生装置が、音声信号を複数の出力端子のいずれかから出力する出力部と、出力部を制御する再生制御部と、を有し、音声増幅装置が、音声信号を複数の入力端子のいずれかから入力する入力部と、入力された音声信号を増幅して音響変換器へ出力する増幅部と、入力部ならびに増幅部を制御する増幅制御部と、を有し、接続手段が、複数の出力端子および複数の入力端子を接続する複数の接続線と、再生制御部と増幅制御部との間を通信可能に接続する制御通信路と、を有し、音声再生装置の再生制御部が、音声信号の記録音声フォーマット情報と、コンテンツが含む著作権制限情報と、音声増幅装置の設定状態情報と、に基づいて、許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットを設定し、かつ、伝送音声フォーマットに対応したいずれかの出力端子から音声信号を出力するように出力部を制御し、さらに、制御通信路を介して増幅制御部へ制御信号を出力し、制御信号を受けた音声増幅装置の増幅制御部が、出力部からの音声信号の出力に対応して入力部のセレクタを切り換える。
好ましくは、本発明の音声再生システムは、デジタルステレオ信号出力、デジタルマルチチャンネル信号出力、アナログステレオ信号出力、または、アナログマルチチャンネル信号出力のいずれかから、少なくとも複数の伝送音声フォーマットを設定可能であり、接続手段を構成する複数の接続線が、デジタルステレオ信号出力もしくはデジタルマルチチャンネル信号出力を伝送する同軸ケーブルないし光ケーブル、アナログステレオ信号出力を伝送するアナログステレオケーブル、アナログマルチチャンネル信号出力を伝送するアナログマルチチャンネルケーブル、のいずれかを含む。
好ましくは、本発明の音声再生システムは、接続手段を構成する制御通信路が、音声再生装置が有する制御信号送信回路と、音声増幅装置が有する制御信号受信回路と、を含み、制御信号を再生制御部から増幅制御部へ一方向に伝送する有線接続による通信路であり、伝送音声フォーマットが、音声再生装置にユーザー操作で入力される音声増幅装置の設定状態情報に基づいて設定される。
また、好ましくは、本発明の音声再生システムは、接続手段を構成する制御通信路が、音声再生装置が有する赤外線送信回路と、音声増幅装置が有する赤外線受信回路と、を含み、制御通信信号を再生制御部から増幅制御部へ一方向に伝送する赤外線通信路であり、伝送音声フォーマットが、音声再生装置にユーザー操作で入力される音声増幅装置の設定状態情報に基づいて設定される。
また、好ましくは、本発明の音声再生システムは、接続手段を構成する制御通信路が、音声再生装置および音声増幅装置がそれぞれ有する送受信回路を含み、再生制御部および増幅制御部が相互に制御信号を送受信するシリアル接続またはパラレル接続による通信手段であり、増幅制御部が、音声増幅装置の接続状態情報を再生制御部へ伝送し、伝送音声フォーマットが、接続状態情報と、設定状態情報とに基づいて設定される。
また、本発明の音声再生システムは、音声増幅装置が、伝送音声フォーマットに対応するデコーダを含むAVアンプであり、音声再生装置が、記録媒体を駆動するディスクドライブと、制御プログラムを記憶したハードディスクドライブと、メモリおよび中央演算回路と、を備えるパーソナルコンピュータであり、制御プログラム、および、制御プログラムを実行するメモリと中央演算回路とが、再生制御部を構成し、制御プログラムが、AVアンプの複数の型式番号と、AVアンプの複数の型式番号にそれぞれ対応した型式設定情報と、を含む。
また、本発明のパーソナルコンピュータは、上記の本発明の音声再生システムを構成するパーソナルコンピュータであって、音声信号を含むコンテンツを記録した記録媒体を駆動するディスクドライブと、制御プログラムを記憶したハードディスクドライブと、メモリおよび中央演算回路と、を備える。
また、本発明の制御プログラムは、上記の本発明の音声再生システムを構成する制御プログラムであって、パーソナルコンピュータの前記メモリおよび中央演算回路を用いて、ディスクドライブの記録媒体における音声信号の記録音声フォーマット情報と、コンテンツが含む著作権制限情報と、音声増幅装置の設定状態情報と、に基づいて、許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットを設定するステップと、伝送音声フォーマットに対応したいずれかの出力端子から音声信号を出力するように出力部を制御するステップと、制御通信路を介してAVアンプの増幅制御部へ制御信号を出力するステップと、を含む。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明の音声再生システムは、少なくとも、音声信号を含むコンテンツを再生する音声再生装置と、音声信号を増幅する音声増幅装置と、増幅された音声信号を音声として再生する音響変換器と、音声再生装置および音声増幅装置を接続する接続手段と、を備える。代表的には、音声再生装置とは、DVDプレーヤーや、記録再生手段であるディスクドライブを備えるパーソナルコンピュータである。また、例えば、音声増幅装置はAVアンプであり、音響変換器はスピーカーである。
また、音声再生システムを構成する接続手段は、デジタル信号出力を伝送する同軸ケーブルおよび光ケーブルと、アナログ信号出力を伝送するアナログケーブルといった複数の接続線と、音声再生装置の再生制御部と音声増幅装置の増幅制御部との間を通信可能に接続する制御通信路と、を含む。音声再生装置は、音声信号を複数の出力端子のいずれかから出力する出力部と、出力部を制御する再生制御部と、を有する。また、音声増幅装置は、音声信号を複数の入力端子のいずれかから入力する入力部と、入力された音声信号を増幅して音響変換器へ出力する増幅部と、入力部ならびに増幅部を制御する増幅制御部と、を有する。したがって、複数の接続線は、音声再生装置の出力部の複数の出力端子と、音声増幅装置の入力部の複数の入力端子との間を接続し、音声信号を伝送する。
また、制御通信路は、制御信号を再生制御部から増幅制御部へ一方向に伝送する有線接続による通信路である場合と、制御通信信号を再生制御部から増幅制御部へ一方向に伝送する赤外線通信路である場合と、再生制御部および増幅制御部が相互に制御信号を送受信するシリアル接続またはパラレル接続による通信路である場合がある。したがって、本発明の音声再生システムでは、音声再生装置の再生制御部は、制御通信路を介して少なくとも制御信号を音声増幅装置の増幅制御部へ伝送することができる。
ここで、音声再生装置の再生制御部は、記録媒体に記録された音声信号の記録音声フォーマット情報と、コンテンツが含む著作権制限情報と、音声増幅装置の設定状態情報と、に基づいて、許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットを設定し、かつ、伝送音声フォーマットに対応したいずれかの出力端子から音声信号を出力するように出力部を制御する。つまり、音声再生装置は、音声増幅装置へ音声信号を出力するのにあたって、コンテンツの記録音声フォーマットを、著作権を制限する情報と音声増幅装置の設定状態をあらわす情報とに基づいて決定する最適な伝送音声フォーマットに変換し、かつ、変換した音声信号を、その伝送音声フォーマットに対応した出力端子から出力する。
例えば、音声再生装置は、著作権保護において、伝送音声フォーマットがデジタルステレオ信号出力、または、デジタルマルチチャンネル信号出力が許容される場合は、同軸ケーブル、もしくは、光ケーブルが接続する出力端子に音声信号を出力する。また、伝送音声フォーマットをアナログステレオ信号出力に制限される場合はアナログステレオケーブルが接続する出力端子に、または、アナログマルチチャンネル信号出力に制限される場合は、マルチチャンネルケーブルが接続する出力端子に音声信号を出力する。したがって、その音声再生システムを使用するユーザーにとって、最も高品質な音声再生が可能な伝送音声フォーマットで音声再生装置から音声増幅装置へ音声信号が出力される。
さらに、音声再生装置の再生制御部は、制御通信路を介して増幅制御部へ制御信号を出力する。制御信号を受けた音声増幅装置の増幅制御部は、出力部からの音声信号の出力に対応して入力部のセレクタを切り換え、必要に応じて、伝送音声フォーマットに対応するように増幅部のデコーダを制御する。したがって、音声信号が確実に音声増幅装置へ入力するので、接続する音響変換器からは、著作権保護等の観点から音声再生装置が出力する音声信号の伝送信号フォーマットに制限を受ける場合であっても、許容される最も劣化の少ない音声再生が可能になる。また、音声増幅装置の入力部のセレクタが、なかば自動的に切り換えられるので、ユーザーにとって使いやすい音声再生システムが実現される。
また、音声再生装置がパーソナルコンピュータである場合には、制御プログラム、および、制御プログラムを実行するメモリと中央演算回路とが、再生制御部を構成する。制御プログラムは、ディスクドライブの記録媒体を駆動する駆動プログラムと連係して動作する。制御プログラムは、AVアンプの複数の型式番号と、AVアンプの複数の型式番号にそれぞれ対応した型式設定情報と、を予め含んでいるので、パーソナルコンピュータに接続するAVアンプの型式番号をユーザーが選択することで、AVアンプの設定状態をあらわす情報を得ることができる。したがって、パーソナルコンピュータが出力する伝送信号フォーマットに適するように、AVアンプのセレクタを切り換えることができる。
また、音声再生装置の再生制御部および音声増幅装置の増幅制御部が、相互に制御信号を送受信するシリアル接続またはパラレル接続による通信路である場合には、さらに細かい音声増幅装置の設定状態情報を再生制御部へ伝送することができ、また、音声増幅装置が有する音声再生装置と音声増幅装置との接続状態情報を再生制御部へ伝送することができ、ユーザーにとって最も高品質な音声再生が可能な伝送音声フォーマットで伝送することができる。例えば、AVアンプがWMAのデコーダを含んでいることをパーソナルコンピュータの再生制御部へ伝送すると、著作権保護等の観点から音声再生装置が出力する音声信号の伝送信号フォーマット(WMAのデジタルステレオ信号出力)に制限を受けない場合には、デコーダならびにD/A変換器の再生音質に優れるAVアンプにおいてデコードならびにD/A変換するように、同軸ケーブルを介してWMAのデジタルステレオ信号を出力させることができる。
音声再生システムおよびこれを構成するパーソナルコンピュータ、制御プログラムに関し、著作権保護等の観点から音声再生装置が出力する音声信号の伝送信号フォーマットに制限を受ける場合であっても、好ましい音声再生が可能な伝送信号フォーマットを設定することができ、音声再生装置と音声増幅装置の接続を適切に切り換え、ユーザーにとって使いやすい音声再生システムを提供することができる。「特定の記録音声フォーマットでは音声再生ができないという故障が発生した。」とユーザーが誤認するような場合を減らすことができる。
本発明の音声再生システムは、著作権保護等の観点から音声再生装置が出力する音声信号の伝送信号フォーマットに制限を受ける場合であっても、好ましい音声再生が可能な伝送信号フォーマットを設定し、ユーザーにとって使いやすくするという目的を、音声信号を含むコンテンツを再生する音声再生装置と、音声信号を増幅する音声増幅装置と、増幅された音声信号を音声として再生する音響変換器と、音声再生装置および音声増幅装置を接続する接続手段と、を備える音声再生システムであって、音声再生装置が、音声信号を複数の出力端子のいずれかから出力する出力部と、出力部を制御する再生制御部と、を有し、音声増幅装置が、音声信号を複数の入力端子のいずれかから入力する入力部と、入力された音声信号を増幅して音響変換器へ出力する増幅部と、入力部ならびに増幅部を制御する増幅制御部と、を有し、接続手段が、複数の出力端子および複数の入力端子を接続する複数の接続線と、再生制御部と増幅制御部との間を通信可能に接続する制御通信路と、を有し、音声再生装置の再生制御部が、音声信号の記録音声フォーマット情報と、コンテンツが含む著作権制限情報と、音声増幅装置の設定状態情報と、に基づいて、許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットを設定し、かつ、伝送音声フォーマットに対応したいずれかの出力端子から音声信号を出力するように出力部を制御し、さらに、制御通信路を介して増幅制御部へ制御信号を出力し、制御信号を受けた音声増幅装置の増幅制御部が、出力部からの音声信号の出力に対応して入力部のセレクタを切り換えるようにして、実現した。
以下、本発明の好ましい実施形態による音声再生システムおよびこれを構成するパーソナルコンピュータ、制御プログラムについて説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
図1は、本発明の好ましい実施形態による映像音声再生システム100について説明する図である。映像音声再生システム100は、パーソナルコンピュータ1と、パーソナルコンピュータ1からの再生信号が入力されるAVアンプ2と、AVアンプ2の増幅回路に接続する複数のスピーカー3(3L、3C、3R、3SL、3SR)と、AVアンプ2に接続するモニター装置4と、パーソナルコンピュータ1およびAVアンプ2を接続する接続手段5、から構成される。映像音声再生システム100は、視聴位置に位置する視聴者9に対して、モニター装置4から映像を再生し、周囲に配置されたスピーカー3から後述するそれぞれの音声を再生し、パーソナルコンピュータ1のディスクドライブで再生される記録媒体(例えば、DVDディスク)に記録された映像音声コンテンツを再生する。また、本実施例における接続手段5は、後述する制御通信路50と、映像接続線51と、複数の音声接続線52〜55と、を有する。
パーソナルコンピュータ1は、パーソナルコンピュータ1の動作を制御する(図示しないメモリを含む)CPU10と、映像出力回路11と、音声出力回路12と、制御通信回路13と、ハードディスク14と、ディスクドライブ15と、インターフェイス回路16と、を備える。パーソナルコンピュータ1は、ディスクドライブ15でDVDディスクから記録された同期したビデオ信号ならびにオーディオビットストリームを読みだして再生し、映像出力回路11から映像信号を出力し、音声出力回路12から音声信号を出力する。音声出力回路12は、音声信号を複数の出力端子のいずれかから出力する出力セレクタと、デジタル音声信号をアナログ信号に変換する(図示しない)D/A変換器と、を有する。なお、パーソナルコンピュータ1が再生する映像音声コンテンツの再生データは、ディスクドライブ15で再生されるものに限定されず、ハードディスク14に記録されている映像音声コンテンツの再生データであってもよい。また、インターフェイス回路16は、PCモニター6と、キーボード7と、マウス8とに接続する。キーボード7もしくはマウス8からの視聴者による操作入力をCPU10へ伝達し、一方で、パーソナルコンピュータ1の操作・制御状態をPCモニター6に表示してグラフィック・ユーザー・インターフェイスを構成する。また、パーソナルコンピュータ1は、PCリモコン19によって遠隔操作される。
AVアンプ2は、AVアンプ2の動作を制御するMPU20と、映像接続線51を介して映像信号が入力される映像入力回路21と、音声信号が入力される音声入力回路22と、制御通信回路23と、スピーカー3に接続する増幅回路24と、入力される映像信号をそれぞれ出力する映像信号出力回路25と、を含む。音声入力回路22は、複数の音声接続線52〜55を介して入力される音声信号を複数の入力端子のいずれかから入力する入力セレクタを有する。増幅回路24は、圧縮されたデジタル音声信号をデコードするデコーダと、デジタル音声信号をアナログ信号に変換する(図示しない)D/A変換器と、マルチチャンネル信号に対応した複数の増幅器(図示するのはセンターチャンネル音声C用のみ。)を含む。増幅回路24は、MPU20によって動作が制御され、具体的にはDSP(Digital Signal Processor)、メモリを有する遅延ディレイ回路、オペアンプ、等により構成される。複数の増幅器は、それぞれアナログ音声信号を増幅し、接続される複数のスピーカー3に出力する。また、AVアンプ2は、AVリモコン29によって遠隔操作される。
複数のスピーカー3は、視聴位置からモニター装置4が配置される方向を正面として、正面方向にセンタースピーカー3Cと、左前方方向に左スピーカー3Lと、右前方方向に右スピーカー3Rと、左後方方向に左サラウンドスピーカー3SLと、右後方方向に右サラウンドスピーカー3SRと、を含んでおり、いわゆる5チャンネルサラウンド音場を再生する。正面方向のセンタースピーカー3Cからはセンターチャンネル音声Cが再生され、他のスピーカー3L、3R、3SL、3SRからもそれぞれ左チャンネル音声、右チャンネル音声、左サラウンドチャンネル音声、右サラウンドチャンネル音声が再生される。なお、マルチチャンネルサラウンドのチャンネル数は、上記の5チャンネルに限られるものではなく、3チャンネル以上のチャンネルがあればよい。
モニター装置4は、液晶ディスプレイ等の映像再生機器であり、AVアンプ2の映像信号出力回路25から出力された映像信号を、映像として再生する。なお、PCモニター6から映像視させるパーソナルコンピュータ1のグラフィック・ユーザー・インターフェイスを、パーソナルコンピュータ1が映像信号に重畳して映像信号出力回路25から出力する場合には、モニター装置4は、AVアンプ2を介して入力された映像信号を表示し、視聴者9とのグラフィック・ユーザー・インターフェイスを構成するものであってもよい。
本実施例における接続手段5の制御通信路50は、専用ケーブルもしくは他の規格のケーブルを利用した有線接続である。パーソナルコンピュータ1の制御通信回路(制御信号送信回路)13は、ケーブル50を介してAVアンプ2の制御通信回路(制御信号受信回路)23へ一方向に制御信号を出力する。また、映像接続線51は、同軸ケーブル、または、S端子ケーブルといった映像信号を伝送する有線接続線である。
また、接続手段5の複数の音声接続線52〜55は、音声接続線52がデジタル音声信号出力を伝送する同軸ケーブルであり、音声接続線53がデジタル音声信号出力を伝送する光ケーブルであり、音声接続線54がアナログステレオ音声信号出力を伝送するステレオ左右チャンネルに対応する2本のRCAピンケーブルであり、音声接続線55がアナログマルチチャンネル音声信号出力を伝送する各マルチチャンネルに対応する5本のRCAピンケーブルである。音声信号を伝送するこれらの複数の音声接続線52〜55を、音声出力回路12の複数の出力端子と音声入力回路22の複数の入力端子との間に接続し、パーソナルコンピュータ1の音声出力回路12の出力セレクタとAVアンプ2の音声入力回路22の入力セレクタとを選択して切り換えることで、パーソナルコンピュータ1からAVアンプ2に音声信号が伝送される。
なお、制御通信路50は、専用ケーブルで構成する場合に限られず、他の制御信号を伝送可能な通信線(通信方式)を使用してもよい。例えば、図1の制御通信路50は、RS−232Cケーブルによる有線接続でもよく、また、Ethernet(登録商標)による有線接続でもよく、あるいは、無線LANによる無線接続であってもよく、パーソナルコンピュータ1の制御通信回路13からAVアンプ2の制御通信回路23へ一方向に制御信号を出力することができるものであればよい。
図2は、本発明の他の好ましい実施形態による映像音声再生システム101について説明する図である。図2では、パーソナルコンピュータ1、AVアンプ2、接続手段5、PCリモコン19およびAVリモコン29以外については省略して記載しており、図1の映像音声再生システム100と共通する部分については、共通する番号を付している。図2に示す映像音声再生システム101では、制御通信路50aは、制御通信回路13aから制御通信回路23aへ制御信号を伝送する無線赤外線通信である。パーソナルコンピュータ1が、予めAVリモコン29が送信するAVアンプ2用の無線赤外線通信コマンドを学習(記憶)しておくことで、パーソナルコンピュータ1からAVアンプ2へ赤外線で制御信号を伝送できる。
例えば、視聴者は、AVリモコン29から送信されるAVアンプ2の入力セレクタを“DVD”に切り換えるコマンドを、パーソナルコンピュータ1の赤外線受信回路17を介してCPU10に予め学習させる。他のAVリモコン29が送信するコマンドについても、同様に学習して記憶させる。次に、パーソナルコンピュータ1のディスクドライブ15でDVDディスクを再生しようとする場合に、視聴者がPCリモコン19を操作すると、赤外線受信回路17を介してCPU10にDVD再生コマンドが伝達される。後述するように、CPU10は、パーソナルコンピュータ1の制御通信回路13を介して、AVアンプ2に入力セレクタを“DVD”に切り換えるコマンドを無線赤外線で送信すると、AVアンプ2の制御通信回路23aが制御信号を受信し、その結果、AVアンプ2のMPU20は、音声入力回路22の入力セレクタを“DVD”に切り換えることができる。
図3は、視聴者がパーソナルコンピュータ1の初期設定を行うに際して、モニター6に表示するグラフィック・ユーザー・インターフェイス60の画面を説明する図である。グラフィック・ユーザー・インターフェイス60の画面は、ハードディスク14に記憶されている本発明の再生制御プログラムが、CPU10(メモリおよび中央演算回路)にロードされ、実行されることで表示される。再生制御プログラムは、パーソナルコンピュータ1のハードディスク14へ、最新のバージョンのものを記憶させることにより、最新のAVアンプ2へも対応可能なものにアップグレードできる。
再生制御プログラムは、パーソナルコンピュータ1のCPU10で動作し、ディスクドライブ15を駆動する駆動制御プログラムと、連係して動作する。再生制御プログラムは、駆動制御プログラムが読みだしたディスクドライブ15の記録媒体における音声信号の記録音声フォーマット情報と、コンテンツが含む著作権制限情報と、音声増幅装置の設定状態情報と、に基づいて、許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットを設定するステップと、伝送音声フォーマットに対応したいずれかの出力端子から音声信号を出力するように出力部を制御するステップと、制御通信路を介してAVアンプの増幅制御部へ制御信号を出力するステップと、を含む。場合によっては、駆動制御プログラムと再生制御プログラムは、同一のプログラムに含まれていてもよい。また、後述するように、再生制御プログラムは、AVアンプ2のMPU20で動作するAVアンプ2を制御する増幅制御プログラムと連係して動作する。
視聴者は、グラフィック・ユーザー・インターフェイス60を介して伝送音声フォーマット設定を行うのに必要な情報を予めパーソナルコンピュータ1に記憶させる。グラフィック・ユーザー・インターフェイス60の表示窓61には、「AVアンプ型式名」62が表示され、ボタン63を押せば別の表示窓64が開くことにより、複数の予め登録されているAVアンプ型式名から、接続するAVアンプ2の型式名を選択可能となる。例えば、接続するAVアンプ2の型式名を選択すれば、制御プログラムは、AVアンプの複数の型式番号にそれぞれ対応した型式設定情報を予め含んでいるので、そのAVアンプ2がWMAのデコーダを有しているか、否か、といった基本的な情報をパーソナルコンピュータ1のCPU10へ与えることができ、WMAのデコーダを有していなければ、その後の「WMAのデコード」66の選択をグラフィック・ユーザー・インターフェイス60に表示させないといったユーザーにとって使いやすい音声再生システムを提供することができる。WMAのデコーダを有していれば、WMAのデジタル音声信号を内部デコードする(パーソナルコンピュータ1でデコードしてアナログ信号として出力する)か、外部デコードする(AVアンプ2でデコードする)か、を初期設定できる。
また、グラフィック・ユーザー・インターフェイス60でAVアンプ2の型式名を選択することで、無線赤外線通信による制御通信路50aを介して制御通信回路13から制御通信回路23へ伝送する制御信号を、そのAVアンプ2に対応した制御信号に予め変更することができる。例えば、図2に示した映像音声再生システム101では、AVアンプ2の型式名を選択すると、パーソナルコンピュータ1のCPU10が、無線赤外線でAVアンプ2へ送信するコマンドを自動的に生成することもできる。
また、グラフィック・ユーザー・インターフェイス60の表示窓61には、「マルチチャンネル音声」65として、「マルチチャンネル」を選択してAVアンプ2のアナログマルチチャンネル音声信号入力端子を使用する設定か、「ステレオダウンミックス」を選択してAVアンプ2のアナログステレオ音声信号入力端子を使用する設定か、を初期設定できる。例えば、AVアンプ2に接続するスピーカー3が、ステレオ左右スピーカーしか接続されていないことを視聴者が承知しているなら、マルチチャンネル音声信号をステレオ信号に変換するように予め「ステレオダウンミックス」を設定しておくことができる。同様に、グラフィック・ユーザー・インターフェイス60の表示窓61には、「デジタル信号出力」67として、「COAXIAL」を選択して同軸ケーブル52を接続するAVアンプ2のデジタル音声信号入力端子を優先して使用する設定か、「OPTICAL」を選択して光ケーブル53を接続するAVアンプ2のデジタル音声信号入力端子を優先して使用する設定か、を初期設定できる。このようにして、AVアンプ2の設定状態情報が初期設定される。
なお、本実施例のグラフィック・ユーザー・インターフェイス60の画面は、表示上の一例にすぎず、他の画面構成によるものであってもよい。例えば、DVD−AUDIOディスクに記録されたコンテンツの場合、96kHzサンプリング周波数/24bitの記録音声フォーマットをデジタル信号出力できるパーソナルコンピュータ1であっても、AVアンプ2が高いサンプリング周波数に対応したD/A変換器を増幅回路24に有していなければ音声再生できないので、高いサンプリング周波数の記録音声フォーマットのコンテンツを、デジタル信号出力するかアナログ信号出力をするかを初期設定してもよい。あるいは、デジタル信号出力の場合であっても、高いサンプリング周波数の96kHzサンプリング周波数/24bitの記録音声フォーマットによる方が、いわば音声の情報量が多いので、48kHzといった低いサンプリング周波数の伝送音声フォーマットに変換して劣化を招くよりも、パーソナルコンピュータ1のD/A変換器でアナログ信号出力するように初期設定してもよい。
図4は、映像音声再生システム100の動作について説明する図である。パーソナルコンピュータ1のCPU10は、ディスクドライブ15の駆動を制御する駆動制御プログラムと、上記の再生制御プログラムを実行する。駆動制御プログラムを実行するCPU10は、ディスクドライブ15で再生するDVDディスクからコンテンツを読みだし、そのコンテンツの音声信号の記録音声フォーマット情報と、コンテンツが含む著作権制限情報を取得し(S401)、再生制御プログラムへ通知する(S402)。再生制御プログラムは、駆動制御プログラムへディスクドライブ15の駆動を一時停止(Pause)するようにPauseコマンドを通知する(S403)。そして、再生制御プログラムは、通知された記録音声フォーマット情報および著作権制限情報と、設定されたAVアンプ2の設定状態情報と、に基づいて、許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットを設定し、AVアンプ2にケーブル50を介して制御信号を伝送する(S404)。
一方、AVアンプ2のMPU20は、AVアンプ2を制御する増幅制御プログラムを実行する。増幅制御プログラムは、ケーブル50を介して伝送された制御信号を受信(S405)すると、音声入力回路22の入力セレクタを切り換えるコマンドを音声入力回路22に通知する(S406)、ならびに、増幅回路24のデコーダを伝送された制御信号に基づいて設定する(S407)。例えば、音声信号がパーソナルコンピュータ1から同軸ケーブルを介してデジタル信号で出力される場合には、伝送される制御信号は「デジタル信号出力COAXIAL」に設定されており、増幅制御プログラムは、AVアンプ2のセレクタを同軸ケーブル52が接続される入力端子を選択する「Coaxial」に切り換える。
後述するように、増幅制御プログラムは、伝送される制御信号が「デジタル信号出力OPTICAL」に設定されていればAVアンプ2のセレクタを光ケーブル53が接続される入力端子を選択する「Optical」に、伝送される制御信号が「アナログステレオ信号出力」に設定されていればAVアンプ2のセレクタをステレオ左右チャンネルに対応する2本のRCAピンケーブル54が接続される入力端子を選択する「アナログステレオ信号入力」に、伝送される制御信号が「アナログマルチチャンネル信号出力」に設定されていればAVアンプ2のセレクタを5本のRCAピンケーブル55が接続される入力端子を選択する「アナログマルチチャンネル」に、切り換える。したがって、AVアンプ2は、そのコンテンツを再生するのに許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットで、音声信号が伝送されるのに備えることができる。
パーソナルコンピュータ1のCPU10は、AVアンプ2に制御信号を伝送した後に、設定した伝送音声フォーマットに基づいて音声出力回路12の出力セレクタを切り換える(S408)。そして、再生制御プログラムは、駆動制御プログラムへディスクドライブ15の駆動を開始(Play)するようにPlayコマンドを通知する(S409)。その結果、設定された伝送音声フォーマットに対応したパーソナルコンピュータ1の出力セレクタに接続する出力端子から音声信号が出力され、音声信号を受けたAVアンプ2は、増幅回路24で音声信号をデコードならびに増幅してスピーカー3へ音声信号を供給し、視聴者9に音声が再生される。このように、ディスクドライブ15で再生するDVDディスクのコンテンツの音声を、許容される最も劣化の少ない方法によってAVアンプ2に伝送するので、映像音声再生システム100が提供可能な最も好ましい条件で、視聴者9に音声再生を提供することができる。また、音声出力回路12の出力セレクタならびに音声入力回路22の入力セレクタを切り換えた後にコンテンツを再生するので、音声の冒頭部分が途切れて再生できないといった不都合が生じない。
図5は、再生制御プログラムが実行する許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットを設定し、AVアンプ2に制御信号を伝送するステップ(図4のS404)を説明するフローチャートである。再生制御プログラムは、既に再生するコンテンツの音声信号の記録音声フォーマット情報と、コンテンツが含む著作権制限情報を取得しているので、次に、ユーザーが設定した設定状態情報を読みだす(S501)。そして、音声信号がDVD−AUDIO、もしくは、WMAで記録されているかどうかを判断する(S502、S503)。例えば、DVD−AUDIOでもなく、WMAでもない場合(S502:No、S503:No)には、PCM等のデジタル音声信号出力が可能な伝送音声フォーマットであるので、そのコンテンツを再生するのに許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットとしては、デジタルステレオ信号出力、または、デジタルマルチチャンネル信号出力である。したがって、「COAXIAL」又は「OPTICAL」のどちらを優先して使用するかユーザーが設定しているかを判断し(S504)、制御信号を「デジタル信号出力COAXIAL」に設定する(S505)、または、「デジタル信号出力OPTICAL」に設定する(S506)。そして、ケーブル50を介してAVアンプ2のMPU20へ制御信号を出力する(S507)。
音声信号がDVD−AUDIOで記録されている場合には(S502:Yes)、再生制御プログラムは、既に取得している著作権制限情報に基づいて、そのコンテンツに著作権制限があるかどうかを判断する(S511)。著作権制限がある場合(S511:Yes)にはデジタル信号出力できないので、マルチチャンネル音声信号でなければ(S512:No)、制御信号を「アナログステレオ信号出力」に設定する(S516)。また、伝送音声フォーマットがマルチチャンネル信号であっても(S512:Yes)5本のRCAピンケーブル55によって接続されていなければアナログマルチチャンネル音声信号出力を伝送できないので、「マルチチャンネル音声」設定が「マルチチャンネル」か「ステレオダウンミックス」のいずれかに初期設定されているかどうかを判断する(S513)。初期設定が「マルチチャンネル」に設定されていれば(S513:Yes)、制御信号を「アナログマルチチャンネル信号出力」に設定する(S514)。一方、初期設定が「ステレオダウンミックス」に設定されていれば(S513:No)、マルチチャンネル音声信号をステレオ音声信号にダウンミックスする処理を行い(S515)、制御信号を「アナログステレオ信号出力」に設定する(S516)。そして、ケーブル50を介してAVアンプ2のMPU20へ制御信号を出力する(S507)。
また、音声信号がWMAで記録されている場合には(S503:Yes)、再生制御プログラムは、既に取得しているユーザーが設定した設定状態情報に基づいて、そのWMAの音声信号を内部デコードするか、外部デコードするか、を判断する(S521)。AVアンプ2でデコードするように外部デコードが設定されている場合(S521:Yes)には、デジタル音声信号出力が可能な伝送音声フォーマットであるので、「COAXIAL」又は「OPTICAL」のどちらを優先して使用するかユーザーが設定しているかを判断し(S504)、制御信号を「デジタル信号出力COAXIAL」に設定する(S505)、または、「デジタル信号出力OPTICAL」に設定する(S506)。そして、ケーブル50を介してAVアンプ2のMPU20へ制御信号を出力する(S507)。
一方、パーソナルコンピュータ1でデコードするように内部デコードが設定されている場合(S521:No)には、伝送音声フォーマットがマルチチャンネル信号であっても(S522:Yes)5本のRCAピンケーブル55によって接続されていなければアナログマルチチャンネル音声信号出力を伝送できないので、「マルチチャンネル音声」設定が「マルチチャンネル」か「ステレオダウンミックス」のいずれかに初期設定されているかどうかを判断する(S523)。初期設定が「マルチチャンネル」に設定されていれば(S523:Yes)、制御信号を「アナログマルチチャンネル信号出力」に設定する(S514)。そして、ケーブル50を介してAVアンプ2のMPU20へ制御信号を出力する(S507)。
一方、初期設定が「ステレオダウンミックス」に設定されていれば(S523:No)、マルチチャンネル音声信号をステレオ音声信号にダウンミックスする処理を行う(S524)。ここで、最終的にステレオ音声信号にダウンミックスするならば、より好ましい音声再生が可能な伝送信号フォーマットとしては、PCMによるデジタルステレオ音声信号出力の方がアナログステレオ音声信号出力よりも好ましいので、「COAXIAL」又は「OPTICAL」のどちらを優先して使用するかユーザーが設定しているかを判断し(S504)、制御信号を「デジタル信号出力COAXIAL」に設定する(S505)、または、「デジタル信号出力OPTICAL」に設定する(S506)。そして、ケーブル50を介してAVアンプ2のMPU20へ制御信号を出力する(S507)。
このようにして再生制御プログラムは、許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットを設定し、AVアンプ2に制御信号を伝送することができる。
本実施例における接続手段5の複数の音声接続線52〜55は、上記実施例に限定されるものではない。AVアンプ2の音声入力回路22の入力セレクタに対応して、複数の音声接続線は、複数の同軸ケーブルと、複数の光ケーブルと、複数組のステレオ左右チャンネルに対応する2本のRCAピンケーブルの組を含んでいてもよい。例えば、入力セレクタ1、2、3のそれぞれが、同軸ケーブルおよび光ケーブル、RCAピンケーブルが接続可能な場合についても、再生制御プログラムが伝送する制御信号に、伝送音声フォーマットと、それぞれの入力端子を識別して同定する情報が含まれていれば、パーソナルコンピュータ1の許容される最も劣化の少ない方法によって音声信号をAVアンプ2に伝送することができる。
また、本実施例の映像音声再生システム100は、パーソナルコンピュータ1のディスクドライブ15でDVDディスクのコンテンツを再生したが、DVDディスクを再生できる音響機器であってもよく、駆動制御プログラムと再生制御プログラムとを実行するマイコンと、AVアンプ2へ制御信号を出力する制御通信回路13を備えているDVDプレーヤーであってもよい。
図6は、本発明の他の好ましい実施形態による映像音声再生システム102について説明する図である。実施例1の映像音声再生システム100および101と、本実施例の映像音声再生システム102とが異なるのは、パーソナルコンピュータ1とAVアンプ2との間の制御通信路が、RS−232Cケーブル50bにより接続されており、パーソナルコンピュータ1とAVアンプ2とが、それぞれ制御通信回路13bおよび制御通信回路23bを有する点である。その他については、実施例1の場合に共通するので、説明は省略する。また、再生制御プログラムおよび増幅制御プログラムについても、共通するステップには共通の符号を付し、説明は省略する。
なお、制御通信路は、制御通信回路13bと制御通信回路23bとの間で相互に制御信号を送受信する有線通信であり、RS−232Cケーブルや、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)や、IEEE1394(i−Link)といった規格で規定される接続線である。もちろん、映像信号と音声信号とをともに伝送して接続線を共通化することが可能なHDMIやIEEE1394(i−Link)では、制御通信路50を構成するのみならず、映像接続線、これらの複数の音声接続線のいずれかを含むものであってもよい。また、制御通信回路13bと制御通信回路23bとの間で相互に制御信号を送受信することができるものであれば、シリアル接続またはパラレル接続にかかわらず、RS−232Cケーブル以外であっても、Ethernet(登録商標)による有線接続でもよく、また、無線LANによる無線接続でこれらの間を接続してもよい。
パーソナルコンピュータ1のCPU10とAVアンプ2のMPU20とが、制御通信路を介して相互に制御信号を送受信することができるので、視聴者がグラフィック・ユーザー・インターフェイスを用いて設定するAVアンプ2の設定状態情報の初期設定を簡略化することができる。また、グラフィック・ユーザー・インターフェイスを用いて初期設定する以外の部分についても、詳しくパーソナルコンピュータ1のCPU10へ伝達することができ、ユーザーの利便性が高まる。例えば、AVアンプ2がWMAのデコーダを有しているか、否か、といった基本的な情報を、AVアンプ2の型式名を選択して設定するのではなく、AVアンプ2MPU20がパーソナルコンピュータ1のCPU10へ、映像音声再生システムのシステム動作の初期設定時に通知することができる。
図7は、本実施例におけるAVアンプ2のMPU20が実行する増幅制御プログラムの動作を説明するフローチャートである。図7(a)は、AVアンプ2のシステム動作の初期設定時の動作を説明する。AVアンプ2のMPU20は、システム動作の初期設定時(つまり、パーソナルコンピュータ1とAVアンプ2の電源投入時。)に、パーソナルコンピュータ1とAVアンプ2とが複数の音声接続線52〜55でいかに接続されているのかを表す接続状態情報を記憶し(S701)、パーソナルコンピュータ1のCPU10から読み取り要求があるまで待機する(S702)。パーソナルコンピュータ1のCPU10が実行する再生制御プログラムは読み取り要求を通知し、AVアンプ2のMPU20は、読み取り要求に応えて、パーソナルコンピュータ1のCPU10に接続状態情報を通知する(S703)。
接続状態情報は、例えば、AVアンプ2の型式名を含んでいてもよく、AVアンプ2のセレクタ「DVD」は、デジタル音声信号入力として「OPTICAL1」を有し、また、アナログ音声信号入力として「アナログマルチチャンネル信号入力1」を有する、などといった情報を含む。AVアンプ2の型式番号の他にも、AVアンプ2を含む複数の型式番号にそれぞれ対応した型式設定情報と、そのAVアンプ2がどのような伝送音声フォーマットに対応できるデコーダを有しているかというデコード情報と、アナログ接続情報、および、デジタル接続情報を含む。デコード情報は、例えば、タイプ1(MPEG−2/AAC:Yes、WMA:Yes)、タイプ2(MPEG−2/AAC:No、WMA:Yes)、といったデコード可能な伝送音声フォーマットをカテゴライズした情報であり、他の伝送音声フォーマットでも定義づけられる。また、アナログ接続情報、および、デジタル接続情報は、パーソナルコンピュータ1とAVアンプ2とがどのような複数の音声接続線52〜55で接続されているのかを表す情報である。例えば、AVアンプ2のアナログマルチチャンネル入力端子がユーザーの設定により他の入力端子として代用されている場合には、AVアンプ2の設定情報から援用して、(アナログマルチチャンネル入力:No)というアナログ接続情報を、接続状態情報が含んでいればよい。
したがって、実施例1で説明したように、CPU10が実行する再生制御プログラムは、DVDディスクからコンテンツを再生する際に、再生するコンテンツの音声信号の記録音声フォーマット情報と、コンテンツが含む著作権制限情報と、ユーザーが設定した設定状態情報と、さらにこれらに加えて初期設定時にAVアンプ2から通知される接続状態情報とを利用して、許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットを設定することができる(S404)。
また、図7(b)は、制御信号を受信(S405)したAVアンプ2のMPU20が実行する増幅制御プログラムの動作を説明するフローチャートである。AVアンプ2は、制御通信路50bを介してパーソナルコンピュータ1から伝送音声フォーマットの設定に係る情報を含む制御信号を受信すると(S711)、増幅回路24からの音声出力を最小にするミュートを有効にし(S712)、音声入力回路22の入力セレクタを切り換えるコマンドを音声入力回路22に通知する(S406)、ならびに、増幅回路24のデコーダを伝送された制御信号に基づいて設定する(S407)。音声入力回路22の入力セレクタが切り換わると、MPU20は、増幅回路24からの音声出力を最小にするミュートを解除し(S713)、制御通信路50bを介してパーソナルコンピュータ1のCPU10に準備完了通知を送信し(S714)、AVアンプ2の準備ができたことを通知する。
したがって、再生制御プログラムを実行するパーソナルコンピュータ1のCPU10は、AVアンプ2の通知(S714)を受けてから、駆動制御プログラムへディスクドライブ15の駆動を開始(Play)するようにPlayコマンドを通知することができる(S409)。パーソナルコンピュータ1のCPU10は、AVアンプ2に制御信号を伝送した後に、設定した伝送音声フォーマットに基づいて音声出力回路12の出力セレクタを切り換えているので(S408)、音声出力回路12の出力セレクタならびに音声入力回路22の入力セレクタが確実に切り換えられた後にコンテンツを再生することができ、その結果、音声の冒頭部分が途切れて再生できないといった不都合が生じない。
上記実施例では、接続手段5の映像接続線51は単数である場合を説明したが、複数の音声接続線52〜55に対応させて、複数の映像接続線を有していてもよい。パーソナルコンピュータ1の映像出力回路11が出力映像セレクタを備え、AVアンプ2の映像入力回路21が入力映像セレクタを備えていれば、対応させるように設定した伝送映像フォーマットに基づいて制御信号が伝送され、映像出力回路21の入力映像セレクタを切り換えることができる。
本発明の映像音声再生システムは、パーソナルコンピュータとAVアンプからなる映像信号と音声信号を伴うコンテンツを再生するシステムであるが、映像を伴う場合のみならず、音声信号のみのコンテンツを再生するオーディオ用アンプ等にも適用が可能である。
本発明の好ましい実施形態による映像音声再生システム100について説明する図である。(実施例1) 本発明の他の好ましい実施形態による映像音声再生システム101について説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態によるグラフィック・ユーザー・インターフェイス60の画面を説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態による映像音声再生システム100の動作について説明する図である。(実施例1) 再生制御プログラムが実行するステップを説明するフローチャートである。(実施例1) 本発明の他の好ましい実施形態による映像音声再生システム102について説明する図である。(実施例2) 増幅制御プログラムの動作を説明するフローチャートである。(実施例2)
符号の説明
1 パーソナルコンピュータ
2 AVアンプ
3 スピーカー
4 モニター装置
5 接続手段
51 映像接続線
52〜55 音声接続線
10、20 CPU
11 映像出力回路
12 音声出力回路
13 制御通信回路(制御信号送信回路)
14 ハードディスク
15 ディスクドライブ
16 インターフェイス回路
19 PCリモコン
21 映像入力回路
22 音声入力回路
23 制御通信回路(制御信号受信回路)
24 増幅回路
25 映像信号出力回路
29 AVリモコン
100、101、102 映像音声再生システム

Claims (8)

  1. 音声信号を含むコンテンツを再生する音声再生装置と、該音声信号を増幅する音声増幅装置と、該増幅された音声信号を音声として再生する音響変換器と、該音声再生装置および該音声増幅装置を接続する接続手段と、を備える音声再生システムであって、
    該音声再生装置が、該音声信号を複数の出力端子のいずれかから出力する出力部と、該出力部を制御する再生制御部と、を有し、
    該音声増幅装置が、音声信号を複数の入力端子のいずれかから入力する入力部と、該入力された音声信号を増幅して該音響変換器へ出力する増幅部と、該入力部ならびに該増幅部を制御する増幅制御部と、を有し、
    該接続手段が、該複数の出力端子および該複数の入力端子を接続する複数の接続線と、該再生制御部と該増幅制御部との間を通信可能に接続する制御通信路と、を有し、
    該音声再生装置の該再生制御部が、該音声信号の記録音声フォーマット情報と、該コンテンツが含む著作権制限情報と、該音声増幅装置の設定状態情報と、に基づいて、許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットを設定し、かつ、該伝送音声フォーマットに対応したいずれかの出力端子から音声信号を出力するように該出力部を制御し、さらに、該制御通信路を介して該増幅制御部へ制御信号を出力し、
    該制御信号を受けた該音声増幅装置の該増幅制御部が、該出力部からの該音声信号の出力に対応して該入力部のセレクタを切り換える、
    音声再生システム。
  2. デジタルステレオ信号出力、デジタルマルチチャンネル信号出力、アナログステレオ信号出力、または、アナログマルチチャンネル信号出力のいずれかから、少なくとも複数の前記伝送音声フォーマットを設定可能であり、
    前記接続手段を構成する前記複数の接続線が、該デジタルステレオ信号出力もしくは該デジタルマルチチャンネル信号出力を伝送する同軸ケーブルないし光ケーブル、該アナログステレオ信号出力を伝送するアナログステレオケーブル、該アナログマルチチャンネル信号出力を伝送するアナログマルチチャンネルケーブル、のいずれかを含む、
    請求項1に記載の音声再生システム。
  3. 前記接続手段を構成する前記制御通信路が、前記音声再生装置が有する制御信号送信回路と、前記音声増幅装置が有する制御信号受信回路と、を含み、前記制御信号を前記再生制御部から前記増幅制御部へ一方向に伝送する有線接続による通信路であり、
    前記伝送音声フォーマットが、該音声再生装置にユーザー操作で入力される該音声増幅装置の前記設定状態情報に基づいて設定される、
    請求項1または2に記載の音声再生システム。
  4. 前記接続手段を構成する前記制御通信路が、前記音声再生装置が有する赤外線送信回路と、前記音声増幅装置が有する赤外線受信回路と、を含み、前記制御通信信号を前記再生制御部から前記増幅制御部へ一方向に伝送する赤外線通信路であり、
    前記伝送音声フォーマットが、該音声再生装置にユーザー操作で入力される該音声増幅装置の前記設定状態情報に基づいて設定される、
    請求項1または2に記載の音声再生システム。
  5. 前記接続手段を構成する前記制御通信路が、前記音声再生装置および前記音声増幅装置がそれぞれ有する送受信回路を含み、前記再生制御部および前記増幅制御部が相互に制御信号を送受信するシリアル接続またはパラレル接続による通信手段であり、
    該増幅制御部が、該音声増幅装置の接続状態情報を該再生制御部へ伝送し、前記伝送音声フォーマットが、該接続状態情報と、前記設定状態情報とに基づいて設定される、
    請求項1または2に記載の音声再生システム。
  6. 前記音声増幅装置が、前記伝送音声フォーマットに対応するデコーダを含むAVアンプであり、
    前記音声再生装置が、記録媒体を駆動するディスクドライブと、制御プログラムを記憶したハードディスクドライブと、メモリおよび中央演算回路と、を備えるパーソナルコンピュータであり、
    該制御プログラム、および、該制御プログラムを実行する該メモリと該中央演算回路とが、前記再生制御部を構成し、
    該制御プログラムが、該AVアンプの複数の型式番号と、該AVアンプの複数の型式番号にそれぞれ対応した型式設定情報と、を含む、
    請求項1から5のいずれかに記載の映像音声再生システム。
  7. 請求項6に記載の音声再生システムを構成するパーソナルコンピュータであって、音声信号を含むコンテンツを記録した記録媒体を駆動する前記ディスクドライブと、前記制御プログラムを記憶した前記ハードディスクドライブと、前記メモリおよび中央演算回路と、を備えるパーソナルコンピュータ。
  8. 請求項6に記載の音声再生システムを構成する制御プログラムであって、
    前記パーソナルコンピュータの前記メモリおよび中央演算回路を用いて、
    前記ディスクドライブの前記記録媒体における前記音声信号の記録音声フォーマット情報と、前記コンテンツが含む著作権制限情報と、前記音声増幅装置の設定状態情報と、に基づいて、許容される最も劣化の少ない音声再生を図る伝送音声フォーマットを設定するステップと、
    該伝送音声フォーマットに対応したいずれかの出力端子から音声信号を出力するように前記出力部を制御するステップと、
    前記制御通信路を介して前記AVアンプの増幅制御部へ制御信号を出力するステップと、を含む、制御プログラム。
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