JP2015154010A - 軟式電気結合体および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】軟式電気結合体を目的箇所に接着する力が弱くなることなく、軟式電気結合体と目的箇所との導通を安定させることを可能とする。
【解決手段】両面テープ(3)の近傍に切れ込み(7)を備えており、切れ込み(7)は、第1領域(8)が、上面接触部(4)に対して沈み込んだ量である第1沈下量と、第2領域(9)が、上面接触部(4)に対して沈み込んだ量である第2沈下量と、を互いに独立とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁波を遮蔽する軟式電気結合体、およびこの軟式電気結合体を備えた電子機器に関する。
従来、電磁波を遮蔽する軟式電気結合体が知られている。
軟式電気結合体の一例として、特許文献1には、電磁波シールド用ガスケットが開示されている。
特開2006−222107号公報(2006年8月24日公開)
電磁波の遮蔽のため、特許文献1に開示されている電磁波シールド用ガスケット等の軟式電気結合体を、目的とする箇所(以下、「目的箇所」と称する)に取り付ける場合を考える。この場合、軟式電気結合体と目的箇所との導通が不安定になってしまうという問題があった。この問題について下記に説明する。
軟式電気結合体の目的箇所への取り付けには、主に両面テープが用いられる。具体的には、両面テープにより軟式電気結合体と目的箇所とを接着しつつ、両面テープが貼られていない軟式電気結合体の部分と、両面テープが貼られていない目的箇所の部分とを接触させる。
図4は、両面テープ103を用いて、従来の軟式電気結合体101を目的箇所102に取り付ける例を示す断面図である。
なお、図4、および後述する図5では、軟式電気結合体101の延伸方向に対して垂直な断面を示している。
図4に示す例では、両面テープ103により軟式電気結合体101と目的箇所102とを接着しつつ、両面テープ103が貼られていない軟式電気結合体101の部分と、両面テープ103が貼られていない目的箇所102の部分とを接触させている(上面接触部104および下面接触部105参照)。
また、図4に示す例において、両面テープ103は、軟式電気結合体101の表面のうち、接着面106の中央に設けられている。なお、接着面106とは、両面テープ103により軟式電気結合体101を目的箇所102に接着するときに、両面テープ103が貼り付けられる(すなわち、接着される部分を含む)面であり、目的箇所102と概ね対向する面であると解釈することもできる。
ここで、図4に示す例では、両面テープ103の近傍において、軟式電気結合体101と目的箇所102とが接触できないことに起因して、2つの空隙107が形成されてしまう。なお、両面テープ103の厚みが大きい程、空隙107が大きくなる。
図4に示す例では、空隙107が形成されてしまうことに起因して、軟式電気結合体101と目的箇所102との接触部分の面積が不定且つ不十分となってしまう。結果、図4に示す例では、軟式電気結合体101と目的箇所102との導通が不安定になってしまう。
図4に示す例において、軟式電気結合体101と目的箇所102との導通を安定させるためには、両面テープ103の面積を小さくすることが考えられる。しかしながら、両面テープ103の面積を小さくすると、両面テープ103により軟式電気結合体101を目的箇所102に接着する力が弱くなることは言うまでも無い。
図5は、両面テープ103を用いて、従来の軟式電気結合体101を目的箇所102に取り付ける別の例を示す断面図である。
図5に示す例では、図4に示す例と異なり、両面テープ103が接着面106の端部付近に設けられている。
図5に示す例では、1つの空隙107が形成されてしまう。このため、図4に示す例程ではないが、やはり軟式電気結合体101と目的箇所102との導通が不安定になってしまう。
本発明は、上記の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、軟式電気結合体を目的箇所に接着する力が弱くなることなく、軟式電気結合体と目的箇所との導通を安定させることを可能とする軟式電気結合体、およびこの軟式電気結合体を備えた電子機器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る軟式電気結合体は、電磁波の遮蔽のため、目的とする箇所に接着される軟式電気結合体であって、上記接着される部分の近傍に沈下独立化部を備えており、上記沈下独立化部は、上記沈下独立化部に隣接する第1領域が、上記軟式電気結合体と上記目的とする箇所との接触部分に対して沈み込んだ量である第1沈下量と、上記沈下独立化部に隣接し且つ上記第1領域の反対側に位置する第2領域が、上記軟式電気結合体と上記目的とする箇所との接触部分に対して沈み込んだ量である第2沈下量と、を互いに独立とすることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、軟式電気結合体を目的箇所に接着する力が弱くなることなく、軟式電気結合体と目的箇所との導通を安定させることが可能となる。
両面テープを用いて、本発明の一実施の形態に係る軟式電気結合体を目的箇所に取り付ける様子を示す断面図である。 両面テープを用いて、本発明の別の実施の形態に係る軟式電気結合体を目的箇所に取り付ける様子を示す断面図である。 両面テープを用いて、本発明のさらに別の実施の形態に係る軟式電気結合体を目的箇所に取り付ける様子を示す断面図である。 両面テープを用いて、従来の軟式電気結合体を目的箇所に取り付ける例を示す断面図である。 両面テープを用いて、従来の軟式電気結合体を目的箇所に取り付ける別の例を示す断面図である。 軟式電気結合体および両面テープの概略構成を示す図である。 軟式電気結合体を備えた電子機器の構成を示す図であり、(a)は外観図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
〔軟式電気結合体および両面テープの概略構成〕
図6は、軟式電気結合体1および両面テープ3の概略構成を示す図である。
図6に示すとおり、軟式電気結合体1は、クッション材11および導電材12を備えている。軟式電気結合体1は、導電材12によりクッション材11が覆われてなる、紐状の部材である。
クッション材11は、弾力性を有する材料からなる。クッション材11は、例えばウレタンフォーム、ゴム、またはウレタンラバーによって構成されているが、これに限定されない。
導電材12は、樹脂製のフィルムの一方の面に接着剤を設け、同フィルムの他方の面に金属層を形成してなるものである。該一方の面の側から導電材12をクッション材11に接着することによって、導電材12によりクッション材11を覆うことができる。このとき、該他方の面に形成された金属層が、軟式電気結合体1の表面に相当することになる。
例えば特許文献1に開示されている電磁波シールド用ガスケットを、軟式電気結合体1として用いることができる。
また、軟式電気結合体1は、両面テープ3により、後述する目的箇所2に接着される。両面テープ3は、導電性であっても絶縁性であってもよい。
なお、以下では説明を簡潔にするために、軟式電気結合体1に対して特有の技術思想を適用したものであっても、軟式電気結合体1と称している。
〔実施の形態1〕
図1は、両面テープ3を用いて、本実施の形態に係る軟式電気結合体1を目的箇所2に取り付ける様子を示す断面図である。
なお、図1では、軟式電気結合体1の延伸方向に対して垂直な断面を示している。すなわち、軟式電気結合体1が紐状の部材である場合、この紐を幅方向に切断した断面を示している。
図1に示す形態では、両面テープ3により軟式電気結合体1と目的箇所2とを接着しつつ、両面テープ3が貼られていない軟式電気結合体1の部分と、両面テープ3が貼られていない目的箇所2の部分とを接触させている(上面接触部4および下面接触部5参照)。
目的箇所2は、軟式電気結合体1による電磁波の遮蔽の効果を得るために、軟式電気結合体1を取り付ける箇所である。目的箇所2の一例としては、電子機器の部品等の金属部分が挙げられる。
ここで、図1に示す形態では、軟式電気結合体1に切れ込み(沈下独立化部)7が設けられている。切れ込み7は、軟式電気結合体1の表面から軟式電気結合体1の内部に向かうように設けられており、導電材12を超えクッション材11にまで延びている。また、図示していないが、切れ込み7は、軟式電気結合体1の延伸方向(すなわち、紙面表裏方向)にも適宜延びている。
切れ込み7は、軟式電気結合体1において、切れ込み7に隣接する第1領域8の沈下量(第1沈下量)と、切れ込み7に隣接し且つ第1領域8の反対側に位置する第2領域9の沈下量(第2沈下量)と、を互いに独立とする機能を有している。具体的に、第1領域8の沈下量とは、第1領域8を押す力が発生したときに、上面接触部4に対して、第1領域8が沈み込む量である。同様に、第2領域9の沈下量とは、第2領域9を押す力が発生したときに、上面接触部4に対して、第2領域9が沈み込む量である。
第1領域8の沈下量と、第2領域9の沈下量と、を互いに独立とする機能とは、すなわち、第1領域8および第2領域9の一方のみに重みが加われば、該一方のみが重みに応じて沈下し、第1領域8および第2領域9の他方については該沈下がほとんど生じない機能であると言える。
また、図1に示す形態において、両面テープ3は、軟式電気結合体1の表面のうち、接着面6の端部付近に設けられている。なお、接着面6とは、両面テープ3により軟式電気結合体1を目的箇所2に接着するときに、両面テープ3が貼り付けられる(すなわち、接着される部分を含む)面であり、目的箇所2と概ね対向する面であると解釈することもできる。
そして、切れ込み7は、両面テープ3の近傍に設けられている。軟式電気結合体1において両面テープ3が設けられている部分は、換言すれば、軟式電気結合体1が目的箇所2に接着される部分である。つまり、切れ込み7は、該接着される部分の近傍に設けられている。図1に示す形態では、第1領域8の上方に両面テープ3が設けられており、第2領域9の上方に両面テープ3が設けられていない。つまり、両面テープ3は、切れ込み7を跨がないように設けられている。
この切れ込み7が存在することにより、第1領域8と第2領域9とが互いに独立して沈下することが可能となり、軟式電気結合体1を目的箇所2に取り付ける際、第1領域8は、両面テープ3の厚みの分だけ、第2領域9より沈下する量が多くなる。つまり、第1領域8の上面(接着面6を構成する部分)は、第2領域9の上面(接着面6を構成する部分)より低くなっている。このため、空隙107(図4および5参照)が形成されることなく、第1領域8の上面における両面テープ3による接着と、第2領域9の上面における軟式電気結合体1と目的箇所2との接触とが両立されている。
図1に示す形態では、図4および5に示す各例と異なり、空隙107が形成されていない。このため、軟式電気結合体1と目的箇所2との接触部分の面積を、一定且つ十分大きくすることができる。結果、図1に示す形態では、軟式電気結合体1と目的箇所2との導通を安定させることが可能となる。また、図1に示す形態では、両面テープ3の面積を小さくすることなく、軟式電気結合体1と目的箇所2との導通を安定させることができる。このため、軟式電気結合体1を目的箇所2に接着する力が弱くなることもない。
〔実施の形態2〕
図2は、両面テープ3を用いて、本実施の形態に係る軟式電気結合体1を目的箇所2に取り付ける様子を示す断面図である。
なお、図2でも、軟式電気結合体1の延伸方向に対して垂直な断面を示している。すなわち、軟式電気結合体1が紐状の部材である場合、この紐を幅方向に切断した断面を示している。
図2に示す形態は、切れ込み7の替わりに陥没部(沈下独立化部)70が軟式電気結合体1に設けられている点が、図1に示す形態と異なる。陥没部70は、例えば溝または窪みである。陥没部70は、切れ込み7と同様の機能を有している部材であって、軟式電気結合体1の延伸方向に対して垂直な方向に幅を持つ(すなわち、厚みの概念を持つ)部材であると言える。
その他の、図2に示す形態の説明は、図1に示す形態の説明と同じであるので省略する。
図2に示す形態によっても、図1に示す形態と同様の効果を奏する。
〔実施の形態3〕
図3は、両面テープ3を用いて、本実施の形態に係る軟式電気結合体1を目的箇所2に取り付ける様子を示す断面図である。
なお、図3でも、軟式電気結合体1の延伸方向に対して垂直な断面を示している。すなわち、軟式電気結合体1が紐状の部材である場合、この紐を幅方向に切断した断面を示している。
図3に示す形態は、切れ込み7Rおよび7Lという、2つの切れ込みが設けられている点が、図1に示す形態と異なる。切れ込み7Rおよび7Lは、それぞれ、切れ込み7と同じ構成を有している。
切れ込み7Rおよび7Lは、それぞれ、切れ込み7と同じ機能を有している。このため、図3に示す形態では、切れ込み7Rにより規定される第1領域8Rおよび第2領域9Rと、切れ込み7Lにより規定される第1領域8Lおよび第2領域9Lとが存在している。
また、図3に示す形態において、両面テープ3は、軟式電気結合体1の表面のうち、接着面6の中央に設けられている。
そして、切れ込み7Rおよび7Lは、両面テープ3を挟む配置である。つまり、切れ込み7Rおよび7Lは、軟式電気結合体1が目的箇所2に接着される部分を挟む配置である。図3に示す形態では、第2領域9Rと第1領域8Lとが重なり合っている。第2領域9Rと第1領域8Lとが重なり合っている領域(以下、「領域9R−8L」と称する)の上方に両面テープ3が設けられている一方、第1領域8Rおよび第2領域9Lの上方に両面テープ3が設けられていない。
これらの切れ込み7Rおよび7Lが存在することにより、第1領域8Rと第2領域9Lと領域9R−8Lとが互いに独立して沈下することが可能となり、軟式電気結合体1を目的箇所2に取り付ける際、領域9R−8Lは、両面テープ3の厚みの分だけ、第1領域8Rおよび第2領域9Lより沈下する量が多くなる。つまり、領域9R−8Lの上面(接着面6を構成する部分)は、第1領域8Rおよび第2領域9Lの上面(接着面6を構成する部分)より低くなっている。このため、空隙107(図4および5参照)が形成されることなく、領域9R−8Lの上面における両面テープ3による接着と、第1領域8Rおよび第2領域9Lの上面における軟式電気結合体1と目的箇所2との接触とが両立されている。
その他の、図3に示す形態の説明は、図1に示す形態の説明と同じであるので省略する。
図3に示す形態では、図1に示す形態よりも、軟式電気結合体1と目的箇所2との接触部分の面積を大きくし、軟式電気結合体1と目的箇所2との導通を安定させることが可能となる。なぜなら、図1に示す形態では、両面テープ3の片側(図1の紙面右側)にて、軟式電気結合体1と目的箇所2との接触が得られていなかったが、図3に示す形態では、両面テープ3の両側にて、該接触が得られるためである。
また、図3に示す形態における軟式電気結合体1と目的箇所2との接触部分の数は、図1に示す形態における該接触部分の数より多い。このため、軟式電気結合体1の導電材12と、目的箇所2との間の合成抵抗を下げることができ、導通のさらなる安定化が期待できる。付言すると、図3に示す形態における該接触部分の数は、図4に示す形態における該接触部分の数と同じである。但し、図4に示す形態では、該接触部分ごとの面積が非常に小さいことから、該接触部分ごとの導通がそもそも不安定であり、導通の安定化は難しい。高周波特性向上の観点からは、できるだけ該接触部分の面積を大きくすることを優先するのが好ましい。
また、上述したとおり、図3に示す形態では、両面テープ3が接着面6の中央に設けられている。これにより、軟式電気結合体1と目的箇所2との接触部分ごとの面積が小さくなることを抑制することができるため、導通が不安定になる恐れを低減することが可能となる。
図3に示す形態では、切れ込み7と同じ構成および機能を有する切れ込み7Rおよび7Lを軟式電気結合体1に設けた。しかしながら、切れ込み7Rおよび7Lの少なくとも1つが、陥没部70(図2参照)と同じ構成および機能を有する陥没部に置換されてもよい。
図7は、軟式電気結合体1を備えた電子機器の構成を示す図であり、図7の(a)は外観図、図7の(b)は図7の(a)のA−A線断面図である。
図7の(a)および(b)に示すとおり、スマートフォン(電子機器)13は、筐体14、電池収納エリア15、基板設置エリア16、および表示装置設置エリア17を備えている。
軟式電気結合体1を設ける一例は下記のとおりである。すなわち、基板設置エリア16の表面(金属部分)を目的箇所2の一方とし、表示装置設置エリア17の表面(金属部分)を目的箇所2の他方とする。そして、両面テープ3により軟式電気結合体1と該目的箇所2の少なくとも一方(図7(b)では、基板設置エリア16の表面)とを接着しつつ、両面テープ3が貼られていない軟式電気結合体1の部分と、両面テープ3が貼られていない該目的箇所2の部分とを接触させる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る軟式電気結合体は、電磁波の遮蔽のため、目的とする箇所に接着される軟式電気結合体であって、上記接着される部分(両面テープ3が設けられている部分)の近傍に沈下独立化部(切れ込み7、陥没部70)を備えており、上記沈下独立化部は、上記沈下独立化部に隣接する第1領域が、上記軟式電気結合体と上記目的とする箇所との接触部分に対して沈み込んだ量である第1沈下量と、上記沈下独立化部に隣接し且つ上記第1領域の反対側に位置する第2領域が、上記軟式電気結合体と上記目的とする箇所との接触部分に対して沈み込んだ量である第2沈下量と、を互いに独立とする。
上記の構成によれば、沈下独立化部が存在することにより、第1領域と第2領域とが互いに独立して沈下することが可能となる。こうした構成とすることで、軟式電気結合体を目的とする箇所に取り付ける際、空隙が形成されることなく、上記接着と、軟式電気結合体と目的とする箇所との接触とが両立される。
上記の構成によれば、空隙が形成されてしまうことを抑制することができる。このため、軟式電気結合体と目的とする箇所との接触部分の面積を、一定且つ十分大きくすることができる。結果、軟式電気結合体と目的とする箇所との導通を安定させることが可能となる。また、上記の構成によれば、接着される部分の面積を小さくすることなく、軟式電気結合体と目的とする箇所との導通を安定させることができる。このため、軟式電気結合体を目的とする箇所に接着する力が弱くなることもない。
本発明の態様2に係る軟式電気結合体は、上記態様1において、上記沈下独立化部は、切れ込み、溝、および窪みのいずれかである。
本発明の態様3に係る軟式電気結合体は、上記態様1または2において、上記沈下独立化部を複数備えており、複数の上記沈下独立化部は、上記接着される部分を挟むように配置されている。
上記の構成によれば、さらに、上記接触部分の面積を大きくし、上記導通を安定させることが可能となる。なぜなら、接着される部分の両側にて、上記接触が得られるためである。
本発明の態様4に係る軟式電気結合体は、上記態様3において、上記接着される部分を含む面である接着面を有しており、上記軟式電気結合体の延伸方向に対して垂直な断面において、上記接着される部分は、上記接着面の中央に設けられている。
上記の構成によれば、接触部分ごとの面積が小さくなることを抑制することができるため、上記導通が不安定になる恐れを低減することが可能となる。
本発明の態様5に係る電子機器は、上記態様1から4のいずれかの軟式電気結合体を備えている。
上記電子機器として、表示装置、自動車部品等、多様な分野の機器が挙げられる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、電磁波を遮蔽する軟式電気結合体として、電磁波を発生し得る電子機器の筐体の金属部分等に貼り付けて利用することができる。
1 軟式電気結合体
2 目的箇所(目的とする箇所)
3 両面テープ
4 上面接触部(軟式電気結合体と目的とする箇所との接触部分)
6 接着面
7 切れ込み(沈下独立化部)
8、8L、8R 第1領域
9、9L、9R 第2領域
13 スマートフォン(電子機器)
70 陥没部(沈下独立化部)

Claims (5)

  1. 電磁波の遮蔽のため、目的とする箇所に接着される軟式電気結合体であって、
    上記接着される部分の近傍に沈下独立化部を備えており、
    上記沈下独立化部は、上記沈下独立化部に隣接する第1領域が、上記軟式電気結合体と上記目的とする箇所との接触部分に対して沈み込んだ量である第1沈下量と、上記沈下独立化部に隣接し且つ上記第1領域の反対側に位置する第2領域が、上記軟式電気結合体と上記目的とする箇所との接触部分に対して沈み込んだ量である第2沈下量と、を互いに独立とすることを特徴とする軟式電気結合体。
  2. 上記沈下独立化部は、切れ込み、溝、および窪みのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の軟式電気結合体。
  3. 上記沈下独立化部を複数備えており、
    複数の上記沈下独立化部は、上記接着される部分を挟むように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の軟式電気結合体。
  4. 上記軟式電気結合体は、上記接着される部分を含む面である接着面を有しており、
    上記軟式電気結合体の延伸方向に対して垂直な断面において、上記接着される部分は、上記接着面の中央に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の軟式電気結合体。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の軟式電気結合体を備えていることを特徴とする電子機器。
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