JP2015153858A - 装置の取付具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は装置の取付具に係り、装置をラックに搭載する際に、ケーブルの配線ルートの確保とケーブルの配線の作業性の向上を図る技術を提供することを目的とする。【解決手段】 装置をラックの前面の側部に配置された支柱へ取り付ける取付具であって、前記装置の側面の少なくとも一方に固定され、先端が装置の前面から突出する第1の部材と、前記第1の部材の前記先端側に、水平方向へ回転可能に支持される第2の部材とを有し、前記第2の部材は、前記第1の部材と離れた側に設けられ、前記装置がラックに収納された状態で、前記第2の部材がラックの側面側へ回転されたときに前記支柱に当接し、前記支柱に固定される固定穴が設けられた固定部と、前記固定部よりも第1の部材側に設けられ、前記固定部が前記支柱に当接した状態で前記ラックの側面側に突出し、前記ラック内に上下に配線されるケーブルを収納する凹部とを有することを特徴とする。【選択図】 図1
Description
本発明は、通信装置等をラックに搭載する際に使用する装置の取付具に関する。
従来、例えば通信装置はラックに搭載された後、ケーブルが接続され、ケーブルを介してラックの外部に配置される装置に接続される。
そして、例えば、ラックの支柱に取り付け可能なフランジ部(固定部)を先端側に有する取付具を用いて、通信装置をラックの奥側の位置に取り付けることで通信装置の前面にスペースが確保されている。このように、通信装置の前面にスペースが確保されることで、通信装置の前面に接続されたケーブルがラックの前面へ飛び出すことが抑止される(例えば、特許文献1参照)。
例えば取付具は、通信装置の左右の側面にボルトで固定され、ラックの内側の側面に沿って配置されて、先端側のフランジ部がラックの支柱にボルトで固定されている。
このため、従来、ラック内にケーブルが配線されて通信装置に接続される場合、例えばケーブルは、ラックの上方または下方から取付具とラックの内側の側面との隙間に通されて配線され、通信装置に接続されている。
しかし、このように取付具とラックの側面との隙間にケーブルを配線させる作業は、効率が悪いという問題がある。
本件開示の装置の取付具は、装置をラックに搭載する際に、ケーブルの配線ルートの確保とケーブルの配線の作業性の向上を図る技術を提供することを目的とする。
一つの観点によれば、本件開示は、装置をラックの前面の側部に配置された支柱へ取り付ける取付具であって、前記装置の側面の少なくとも一方に固定され、先端が装置の前面から突出する第1の部材と、前記第1の部材の前記先端側に、水平方向へ回転可能に支持される第2の部材とを有し、前記第2の部材は、前記第1の部材と離れた側に設けられ、前記装置がラックに収納された状態で、前記第2の部材がラックの側面側へ回転されたときに前記支柱に当接し、前記支柱に固定される固定穴が設けられた固定部と、前記固定部よりも前記第1の部材側に設けられ、前記固定部が前記支柱に当接した状態で前記ラックの側面側に突出し、前記ラック内に上下に配線されるケーブルを収納する凹部とを有することを特徴とする。
装置をラックに搭載する際に、本件開示の取付具によってケーブルの配線ルートの確保とケーブルの配線の作業性の向上が図られる。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
図1はラックとラックに搭載される通信装置の全体斜視図、図2は取付具の一実施形態の全体斜視図である。
通信装置1は、シェルフ(筐体)3と複数のユニット7とを有し、ラック9に搭載される。シェルフ3の前面42には、複数のスロット部5が設けられている。各々のユニット7は、通信装置1の電子機器を収納し、スロット部5にそれぞれ実装される。
通信装置1はラック9内に搭載されたときに、ラック9内の前面側の左右に配された支柱11に取付具13で固定される。そして、各ユニット7に、ラック9の外部から導入されるケーブル(図4中、符号15)が接続される。
シェルフ3の左側の側面17と右側の側面19には、同一の高さ位置に取付具13が取り付けられている。一例として取付具13は金属である。尚、シェルフ3の左側の側面17に取り付く取付具13と、シェルフ3の右側の側面19に取り付く取付具13の形状は互いに同一または同様であり、例えば一種類の取付具13が側面17,19に例えばボルト(図示せず)で取り付けられている。
以下、シェルフ3の左側の側面17に取り付く取付具13を図示する図2を用いて、取付具13の構造を説明する。
図2に示すように取付具13は、シェルフ3の側面17にボルトで固定された一枚の平板状の第1の部材21と、第1の部材21におけるシェルフ3の前面42に突出する先端29に水平方向へ回転可能に取り付く第2の部材23とを有している。第1の部材21には、例えば2個の挿通穴25が設けられ、図示しない2本のボルトが挿通穴25を挿通して、シェルフ3の側面17に設けられたネジ穴27に取り付けられることで、第1の部材21がシェルフ3の側面17に固定される。
また、第1の部材21の先端29の上下には、軸部材31が上方から挿入可能な筒状の取付部33a,33bが、軸心を互いに同じくして上下方向に離間して設けられている。
取付部33a,33bは、それぞれ第1の部材21の先端29から前方へ延設させた突片35が筒状に巻回されて設けられている。そして、上下の取付部33a,33bは、第2の部材23の取付部45が配置できる間隔を置いて設けられている。
第2の部材23は、第1の部材21と同一または同様の高さを有する一枚の板材を、コ字状に屈曲させて設けられた屈曲部37と、屈曲部37から断面L字状に延設されたラック取付片39とを有している。そして、図4で説明するように屈曲部37の内方は、ラック9内に上下に配線されるケーブル15を収納する収納部40とされる。尚、屈曲部37は凹部の一例であり、ラック取付片39は固定部の一例である。
屈曲部37は、平板状の基部37aと、基部37aの一端から一方向へ折り曲げられたフランジ部37bと、基部37aの他端側からフランジ部37bと対向させて一方向へ折り曲げられた接続部37cとを有する。接続部37cはフランジ部37bと同一の形状に設けられている。更に、接続部37cの他端は、フランジ部37bとは反対方向へ折り曲げられたラック取付片39と繋がっている。これにより、屈曲部37の接続部37cの一端から断面L字状のラック取付片39が延設されている。そして、ラック取付片39のフランジ部39aに、図1に示すラック9の支柱11に設けられたネジ穴41に対応して、2つの挿通穴43がネジ穴41と同一の径及び同一のピッチ幅で上下に設けられている。
また、屈曲部37において、フランジ部37bの一端の中央には筒状の取付部45が設けられている。取付部45は、フランジ部37bに沿って延設された突片47を筒状に巻回して設けられたもので、第1の部材21側の取付部33a,33bと同一の内外径とされている。そして、第1の部材21の上下の取付部33a,33bの間に取付部45が配置され、取付部33の上方から軸部材31が取付部33a,45,33bに順次挿入されると、第2の部材23が第1の部材21に水平方向へ回転可能に取り付く。
尚、図1及び図2に示すように第2の部材23は、収納部40がシェルフ3の前面42側に開口するように配置されて第1の部材21に取り付けられる。
図3はラック搭載時のラックと通信装置の平面図、図4はラック搭載後のラックと通信装置の平面図である。第2の部材23は、図3の如く通信装置1がラック9に収納される前は、それぞれシェルフ3の前面42側に向けてそれぞれ内向きに折り返した位置に配置される。これにより、第2の部材23をラック9の支柱11と干渉させずに、通信装置1をラック9に収納することができる。
また、図4の如く通信装置1がラック9に搭載された状態では、第2の部材23が図3に示す位置からラック9の側面側へ回転される。これにより、ラック取付片39のフランジ部39aがラック9の支柱11に当接し、フランジ部39aが支柱11に固定される。
次に、図1乃至図4に基づいて、通信装置1のラック9への搭載方法とケーブル15の配線方法を説明する。
先ず、図1乃至図3に示すように、シェルフ1の左右の側面17,19に第1の部材21がボルトで固定され、更に、図2に示すように取付部33a,33bと取付部45に軸部材31が挿入されて、第1の部材21に第2の部材23が回転可能に取り付けられる。第2の部材23は、収納部40がシェルフ3の前面42側に開口するように第1の部材21に取り付けられる。そして、図1に示すように通信装置1のスロット部5にユニット7が実装される。尚、通信装置1がラック9に搭載された後で、スロット部5にユニット7が実装されることもある。
そして、例えば図示しないフォークリフト等によって通信装置1がラック9の前方へ運ばれ、ラック9の所定の搭載位置まで持ち上げられる。
この後、図3に示すようにラック9の左右の支柱11の間を通して、通信装置1がフォークリフト等によってラック9内に収納される。ラック9内への通信装置1の収納時に、第2の部材23の屈曲部37が支柱11と衝突しないように、図3の如く第2の部材23が矢印方向へ回転されて内方に収納される。そして、図4に示すように通信装置1が所定の位置に収納された処で、左右の第2の部材23がラック9の側面側へ展開される。これにより、ラック取付片39のフランジ部39aが支柱11の前面に係止される。
そして、図1に示す支柱11のネジ穴41と一致したラック取付片39の挿通穴43から、図4の如くボルト49がネジ穴41に螺着されると、シェルフ3の前面42にスペースSを開けて通信装置1がラック9の左右の支柱11に固定される。
これにより、取付具13(第2の部材23)は、シェルフ3の側面17,19よりも前面42側(スペースS側)へ突出せず、収納部40が取付具13の正面側、即ち、シェルフ3の前面42側(スペースS側)に開口する。
このように、収納部40が取付具13の正面側に開口するため、ケーブル15を取付具13の正面側から収納部40内に収納させてラック9の上下方向に配線させることが可能となる。このため、作業者は、従来のように取付具13とラック9の側面との隙間を通してケーブル15を配線せずに済む。
この結果、例えばケーブル15の先端にコネクタが取り付いていても、作業者は、ケーブル15を取付具13の正面側から収納部40内に収納して、ケーブル15をラック9の下方へと従来よりも簡単に配線させることができる。そして、斯様にラック9の下方へと案内されたケーブル15がラック9の下方から個々のユニット7に接続されるため、ケーブル15が隣接する他のユニット7や空きスロット部5の前面に被さることがない。また、取付具13がスペースS側へ突出しないため、取付具13がユニット7やスロット部5の前面に被さることがない。
このように本実施形態に係る取付具13が使用されることで、作業者は、従来の如く取付具13とラック9の側面との隙間を通してケーブル15を配線させずに済む。従って、本実施形態の取付具13により、ラック9を搭載する際のケーブル15の配線ルートの確保とケーブルの配線の作業性が向上する。
また、例えば、比較例として、図4の位置で第2の部材23と第1の部材21とが固定された取付具を考える。比較例の取付具の場合、取付具の正面側から収納部40内にケーブル15を配線させることは可能である。しかし、比較例の取付具では、通信装置1をラック9に搭載する際に、屈曲部37が左右の支柱11に衝突する。
しかし、本実施形態の取付具13は、第2の部材23が第1の部材21に水平方向へ回転可能な構造のため、図3の如く第2の部材23が矢印方向へ回転されていれば、通信装置1をラック9へ収納させる際に、屈曲部37が支柱11と衝突することがない。このため、本実施形態に係る取付具13によれば、ラック9内に通信装置1をスムーズに収納させることが可能となる。
このように、本実施形態に係る取付具13によれば、既述したケーブル15の配線作業性の向上等に加え、ラック9への通信装置1を搭載させる際の作業性が良好となる利点を有する。
また、シェルフ3に取付具13を付けたまま出荷する場合に、図3の如く第2の部材23を矢印方向へ回転させておくことで、取付具13を展開した状態で梱包する場合と比べて、梱包箱を小さくさせることができる利点を有する。
尚、図1乃至図4の実施形態では、コ字状に設けられた屈曲部37の内方が収納部40とされている。しかし、コ字状の屈曲部37に代え、例えばシェルフ3の前面42側に開口する半円状の凹部を第2の部材に設けて、半円状の凹部の内方をケーブルの収納部としてもよい。
図5は取付具の他の実施形態の全体斜視図である。本実施形態に係る取付具53は、図2に示す取付具23の構成に加え、第2の部材23の基部37aに、収納部40内を左右2つの収納部40a,40bに区画する一枚の例えば平板状の仕切り壁55が、上下方向に設けられていることを特徴とする。仕切り壁55は、一例として第2の部材23と別体体に設けられて、基部37aに溶接等で固着される。尚、取付具53の他の構成は、図2に示す取付具13と同一または同様であるため、同一または同様のものには同一符号を付して説明は省略する。
図1のユニット7に接続されるケーブルには、例えば脆弱な光ファイバーケーブルもあれば、光ファイバーケーブル以外の電気ケーブルもある。
このため、例えば仕切り壁55で区画された一方の収納部40aに光ファイバーケーブルが収納され、他方の収納部40bに光ファイバーケーブル以外の電気ケーブルが収納されることで、電気ケーブルによる光ファイバーケーブルの損傷が防止できる利点を有する。
図6は取付具の更に他の実施形態の全体斜視図である。本実施形態に係る取付具57は、図2の取付具23の構成に加え、フランジ部37bに、収納部40の開口部59からのケーブルのはみ出し防止を図る1本の例えば棒状の突片61が、接続部37c方向へ突設されたことを特徴とする。尚、取付具57の他の構成は、図2に示す取付具13と同一または同様であるため、同一または同様のものには同一符号を付して説明は省略する。
本実施形態に係る取付具57によれば、図2の取付具13と同様の目的を達成することが可能であるとともに、突片61によって、収納部40の開口部59からのケーブルのはみ出しを防止することが可能である。
図7は取付具の更に他の実施形態の全体斜視図、図8は図7に示す取付具の横断面図を示している。
本実施形態は、図2に示す第1の部材21に水平方向へ回転可能に取り付く第2の部材65が、第1の分割部材67と第2の部材69とを有していることを特徴とする。
図7に示すように第1の分割部材67は、一枚の矩形状の金属製の板材を断面L字状に折り曲げて設けられたフランジ部71と基部73とを有している。そして、フランジ部71の一端の中央に筒状の取付部75が設けられている。取付部75は、図2に示す取付部45と同様、フランジ部71に沿って延設された突片77を筒状に巻回して設けられたもので、取付部45と同一または同様の形状とされている。
また、基部73には、一例として同一の径を有する4個の挿通穴79が、上下に2個ずつ並列して設けられている。
一方、第2の分割部材69は、第1の分割部材67と同一の高さを有する一枚の金属製の板材を断面L字状に折り曲げて設けられた基部81と接続部83とを有している。更に、接続部83から板材が基部81と反対方向へ断面L字状に折り曲げられて、接続部83と平行なフランジ部87を有するラック取付片85が延設されている。そして、ラック取付片85のフランジ部87に、挿通穴43が上下に設けられている。
基部81は、第1の分割部材67の基部73に当接し、基部81には基部73側の4個の挿通穴79に対応して2個の挿通穴89が上下に設けられている。そして、図8の実線と破線で示すように挿通穴79,89の位置、即ち、第1の部材67と第2の分割部材69の取付位置を矢印方向へ変えて、第1の分割部材67の基部73に第2の分割部材69の基部81が図示しないボルトとナットで固定される。これにより、図8の実線と破線で示すように、フランジ部71と接続部83と基部73,81とで設けられる収納部40の容量が大小2種類に調整される。
また、仕様に応じ、例えばラックの支柱に設けられるネジ穴の径や上下のネジ穴のピッチ幅が異なることがある。
そこで、本実施形態では、ラック取付片85のフランジ部87に設けられた挿通穴43の径mやピッチ幅nがそれぞれ異なる複数種の第2の分割部材が別途用意されている。尚、本実施形態では、一つの第2の分割部材69を示し、他の第2の分割部材の図示は省略する。そして、図7に示す第2の分割部材69は、例えば支柱に設けられたネジ穴の径の仕様に応じて他の第2の分割部材に交換できる。そして、本実施形態の取付具では、作業者は、交換された他の第2の分割部材を第1の分割部材67に取り付けることができる。
本実施形態の取付具では、例えば収納部40に収納されるケーブルの量(本数)や径に応じて、図8の実線または破線で示すように取付位置を変えて第2の分割部材69が第1の分割部材67に取り付けられる。
また、例えばラックの支柱に設けられたネジ穴の径と、第2の分割部材69の挿通穴43のネジ径とが異なる場合、第2の分割部材69に代え、支柱のネジ穴の径に対応する第2の分割部材が第1の分割部材67に固着される。
このように本実施形態によれば、図2の取付具13と同様、所期の目的を達成することが可能であるとともに、ケーブルの量(本数)や径、また、様々な仕様の支柱に対応できる利点を有する。
図9は本件開示の取付具の更に他の実施形態の斜視図、図10及び図11は図9に示す取付具の要部拡大図である。尚、図1乃至図4の実施形態と同一または同様のものには同一符号を付して説明は省略する。
図9において、91は第1の部材21に設けられた上下2つの取付部33a,33bのうち、上側の取付部33aの下端側外周に設けられた係合凹部である。係合凹部91は取付部33の先端側に、正面から見て山型状に設けられ、正面側と下側が開口している。
また、図9中、93は第2の部材23の取付部45の上部に突設された係合片で、係合片93は、係合凹部91の下側から係合凹部91内に係合可能な外形形状とされている。係合片93と係合凹部91は係合部の一例で、第2の部材23の回転を規制する。
係合片93は、第2の部材23が図3の如く矢印方向へ回転されて内方へ収納されているとき、図10に示すように係合片93の頂部95が取付部33aの下端に当接する。これにより、取付部33と取付部45とが係合片93によって離間する。
そして、第2の部材23が図4の如くラック9の側面側へ展開されると、第1の部材21が下方へ移動し乍ら、係合片93が係合凹部91に係合する。これにより、第2の部材23の回転が規制される。
このように、本実施形態に係る取付具97は、第2の部材23が図4の如くラック9の側面側へ展開されたときに、第2の部材23の回転を規制する係合片93と係合凹部91が設けられている。このため、本実施形態によれば、係合片93と係合凹部91との係合で第2の部材23の取付角度が維持されて、通信装置1がガタツキなく一定の位置に固定される利点を有する。
図12は取付具の更に他の実施形態の側面図、図13及び図14は第1の部材に装着されたダンパーの拡大断面図である。尚、図1乃至図4の実施形態と同一または同様のものには同一符号を付して説明は省略する。
図12において、99は第1の部材21の上側の取付部33aの下部に装着されたダンパー、100は第1の部材21の下側の取付部33bの上部に装着されたダンパーを示している。本実施形態に係る取付具102も、第1の部材21と第2の部材23とを有している。尚、ダンパー100はダンパー99を上下に反転させたもので、両ダンパー99,100の構造は同一または同様のため、以下、図13,図14を基にダンパー99の構造と機能を説明する。
ダンパー99は、取付部33aの下端に固着された筒状のケーシング101と、ケーシング101内に充填された作動油103と、ケーシング101の中心を挿通するピストンロッド105と、ピストンロッド105に装着された調圧弁107とを有している。
ケーシング101は、取付部33aと同一径の密閉された筒体で、取付部33aの下端に取付部33aと軸心を互いに一致させて固着されている。そして、ケーシング101の軸心に沿ってピストンロッド105が挿通される。取付部33aの下端の中央には、ケーシング101から突出するピストンロッド105がスライド可能に挿入する凹部109が設けられている。また、ピストンロッド105内には、軸部材31がピストンロッド105と軸心を同じくして挿通されている。
調圧弁107は、ケーシング101内のピストンロッド105に装着されている。調圧弁107はケーシング101の内周に沿って円形状に設けられている。調圧弁107には、一本のオリフィス111がピストンロッド105に沿って設けられている。調圧弁107によって、ケーシング101内が、圧縮側圧力室113と伸び側圧力室115とに区画されている。
そして、ケーシング101の下部から突出するピストンロッド105の下端に、ケーシング101と同一径に設けられた台座117が固着されている。第1の部材21に第2の部材23が連結されていない状態で、図13に示すようにケーシング101の底部と台座117は離間している。
また、図12の如く上側の取付部33aの下部と、下側の取付部33bの上部にダンパー99,100と台座117を配置した構造上、上下の台座117間の距離Aが、図2に示す上下の取付部33a,33b間の距離よりも短くなっている。このため、本実施形態では、第2の部材23の取付部45−1は、図2に示す取付部45よりも短い長さに設定されている。
そして、図12に示すように上下の台座117間に取付部45−1を配置させて、上側の取付部33aから取付部45−1,下側の取付部33bに軸部材31を挿入させると、第2の部材23が第1の部材23に水平方向へ回転可能に取り付く。
この後、取付具102を用いて図1の通信装置1をラック9の支柱11に取り付けると、通信装置1の重みで、第1の部材21が図14の如く下方へ移動し、これに連動してダンパー99が同方向へ移動して台座117に圧接される。すると、圧縮側圧力室113からオリフィス111を介して作動油103が伸び側圧力室115へ流下して、下方へ移動する通信装置1の移動速度が低下し、取付時の衝撃が吸収される。
また、ダンパー100はダンパー99と同一または同様の構造のため、ダンパー100の構造の説明を省略したが、通信装置1がラック9の支柱11に取り付けられる際に、ダンパー100もダンパー99と同様に作用する。このため、ラック9への通信装置1の取付時の衝撃が、ダンパー100によっても吸収される。
本実施形態に係る取付具102では、ダンパー99,100によって、通信装置1のラック9への取付時の衝撃が吸収される。また、例えば地震等や何らかの外力で通信装置1に上下方向への振動が加わっても、通信装置1の振動がダンパー99,100によって吸収される。
このため、本実施形態に係る取付具102によれば、図2の取付具13と同様の目的を達成することが可能であるとともに、通信装置1の耐震性を向上させることが可能となる。
尚、図12乃至図14の実施形態では、第1の部材21と第2の部材23の取付部位に2つのダンパー99,100を装着したが、例えば上側の取付部33a側のみにダンパー99を装着して、取付部33b側のダンパー100を省略してもよい。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点及び利点が明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神及び権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点及び利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良及び変更に容易に想到できるはずである。従って、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良及び均等物に拠ることも可能である。
1・・・通信装置;3・・・シェルフ;5・・・スロット部;7・・・ユニット;9・・・ラック;11・・・支柱;13,53,57,97,102・・・取付具;15・・・ケーブル;17,19・・・側面;21・・・第1の部材;23,65・・・第2の部材;31・・・回転軸;33a,33b,45,45−1,75・・・取付部;37・・・屈曲部;39,85・・・ラック取付片;40,40a,40b・・・収納部;55・・・仕切り壁;61・・・ストッパ;67・・・第1の分割部材;69・・・第2の分割部材;91・・・係合凹部;93・・・係合片;99,100・・・ダンパー;101・・・ケーシング;103・・・作動油;105・・・ピストンロッド;107・・・調圧弁;111・・・オリフィス;113・・・圧縮側圧力室;115・・・伸び側圧力室;117・・・台座
Claims (6)
- 装置をラックの前面の側部に配置された支柱へ取り付ける取付具であって、
前記装置の側面の少なくとも一方に固定され、先端が装置の前面から突出する第1の部材と、
前記第1の部材の前記先端側に、水平方向へ回転可能に支持される第2の部材とを有し、
前記第2の部材は、
前記第1の部材と離れた側に設けられ、前記装置がラックに収納された状態で、前記第2の部材がラックの側面側へ回転されたときに前記支柱に当接し、前記支柱に固定される固定穴が設けられた固定部と、
前記固定部よりも前記第1の部材側に設けられ、前記固定部が前記支柱に当接した状態で前記ラックの側面側に突出し、前記ラック内に上下に配線されるケーブルを収納する凹部とを有することを特徴とする装置の取付具。 - 前記凹部内に、ケーブルの配線方向に沿って仕切り壁が突設されていることを特徴とする請求項1に記載の装置の取付具。
- 前記凹部の開口部に、前記凹部内に収納されたケーブルのはみ出し防止を図る突片が突設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の装置の取付具。
- 前記第1の部材と前記第2の部材に、前記第2の部材が前記ラックの側面側へ回転されて前記固定部が前記支柱に当接した状態で、互いに係合して前記第2の部材の回転を規制する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の装置の取付具。
- 前記第1の部材と前記第2の部材の取付部位に、外力による装置の上下方向の振動を吸収するダンパーが装着されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の装置の取付具。
- 前記第2の部材は、前記第1の部材の前記先端側に、水平方向へ回転可能に支持される第1の分割部材と、
前記第1の分割部材に取付位置を変えて取付可能で、前記固定部が設けられた第2の分割部材とを有し、
前記第1の分割部材に対する前記第2の分割部材の取付けで、前記凹部が設けられるとともに、
前記第1の分割部材に対する前記第2の分割部材の取付位置の変更で、前記第2の部材の凹部の容量が調整されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の装置の取付具。
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