JP2015153617A - 燃料電池 - Google Patents

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Hideki Watanabe
英樹 渡辺
庸男 歳桃
Tsuneo Saito
庸男 歳桃
宏和 田林
Hirokazu Tabayashi
宏和 田林
太 小島
Futoshi Kojima
太 小島
田代 啓一
Keiichi Tashiro
啓一 田代
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Abstract

【課題】組付け作業性を向上させ、部品管理もしやすい燃料電池を提供する。【解決手段】本発明に係る燃料電池100は、MEA11の両面にセパレータ13,14を配置してなる燃料電池セル10dを複数積層したモジュール10a、10b、10cと、モジュールに積層方向に沿って加圧力を付与しつつモジュールを保持する保持部材30a、30b、30cと、保持部材に設けられ、隣り合わせて配置されてモジュールを保持する保持部材を接続・分離可能に組み付ける接続部と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池に関する。
燃料電池は、膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly 以下、MEAとも言う)とその両面に配置されたセパレータとからなる燃料電池セル(単位セル)を所望の出力電圧に応じた個数だけ積層して構成された積層体を有している。従来は、この積層体に加圧力を付与するために、積層体の両端側に一対のエンドプレートを配置し、通しボルトやナットなどの締結部材を使用してエンドプレートを締め付けていた。
上記のような締結部材を使用した燃料電池においては、積層体に通しボルトを挿通させるための領域を設けなければならないため、積層体には発電に寄与しないデッドスペースが生じている。また、積層体に含まれる燃料電池セルのうち、特定の燃料電池セルのみを交換等する必要が生じた場合にも、通しボルトを一旦取り外し、セルを交換した後に通しボルトを再度締結しなければならないため、メンテナンス時の作業に手間が掛かるという問題もあった。これらの問題に鑑みて、燃料電池セルとともに燃料電池セルの外周を囲む枠材を積み上げて積層し、隣り合う燃料電池セル同士および燃料電池セルと各エンドプレートのそれぞれを、枠材の外周面に配置したばね部材により挟圧して一体化させた燃料電池が提案されている(特許文献1参照)。
特開平7−29592号公報
上記のように構成された燃料電池であれば、締結部材を使用することによって生じ得るデッドスペースの発生やメンテナンス作業の作業性の低下といった問題は解決し得る。しかしながら、燃料電池に使用されるセルの数は、百セル程度に及ぶ。そのため、所望の出力電圧を得るために多数の燃料電池セルを積層するために隣接するセル同士を多数のばね部材を使用して接続していたのでは作業工数の大幅な増加を招いてしまう。
また、上記のように全てのセルを接続するためには極めて多くのばね部材が必要になるため、部品点数が多くなり、部品管理の観点においても問題がある。
そこで本発明は、組付け作業性を向上させ、部品管理もしやすい燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、膜電極接合体の両面にセパレータを配置してなる燃料電池セルを複数積層した積層体と、積層体に積層方向に沿って加圧力を付与しつつ積層体を保持して積層体モジュールを構成する保持部材と、保持部材に設けられ、隣り合わせて配置した複数の積層体モジュールを接続・分離可能に組み付ける接続部と、を有している。そして、複数の積層体モジュールのそれぞれを、接続部を介して相互に組み付けている。
本発明に係る燃料電池は、燃料電池セルを複数積層してなる積層体を、その積層方向に沿って加圧力を付与する保持部材により保持することで積層体モジュールが構成されており、さらに、保持部材に設けられた接続部を介して複数の積層体モジュールを相互に組み付けた構成を有している。このような構成によれば、積層体モジュールの組み付け作業および分離作業は、各保持部材に設けられた接続部同士を接続および分離させる簡単な作業で行うことができる。また、保持部材は単セルではなく単セルを積層したモジュールを単位として保持する構成となっているため、上記ばね部材に比べて全ての燃料電池セルを保持するために必要な保持部材の部品点数が多くなく部品の管理もし易くすることができる。また、保持部材によって従来のような通しボルトを用いる必要がなくなり、それによって組み立て姿勢を自由にでき、作業性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池を示す斜視図である。 同燃料電池を示す分解斜視図である。 図1の3−3線に沿う断面図である。 図3のA部分を示す拡大図である。 図4Aの上部を示す拡大図である。 図4Aの下部を示す拡大図である。 同燃料電池の構成を示す分解斜視図である。 同燃料電池のセルを構成するセパレータ及びMEAを示す断面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は本発明の一実施形態に係る燃料電池を示す斜視図、図2は同燃料電池を示す分解斜視図、図3は図1の3−3線に沿う断面図、図4Aは図3のA部分を示す拡大図、図4Bは図4Aの上部を示す拡大図、図4Cは図4Aの下部を示す拡大図である。図5は同燃料電池の構成を示す分解斜視図、図6は同燃料電池の燃料電池セルを構成するセパレータ及びMEAを示す断面図である。
本実施形態に係る燃料電池は、MEA11の両側にセパレータ13,14を配置した燃料電池セル10dを複数積層したものをモジュール10a、10b、10cとして有している。MEA11は、電解質膜11aの片側にアノード11b、もう片側にカソード11cが接合されている。セパレータ13,14は接合されてセパレータアセンブリ12として構成されている。
また、積層体10の積層方向における両端部には集電板16,17が設けられている。また、燃料電池は、筐体20を有している。筐体20は、一対の締結板21、22と、補強板23、24と、エンドプレート25,26と、を有している。また、燃料電池100は、モジュール10a、10b、10cを各々纏めて保持する保持部材30を有している。
保持部材30は、保持部材30a、30b、30cを有している。まず、燃料電池100の構成について説明する。
セパレータ13,14は、図5や図6に示し、積層された複数の燃料電池セル10dにおいて隣り合うMEA11を隔離しつつ、MEA11で発生した電力を通電させている。セパレータ13,14は、アノード側セパレータ13とカソード側セパレータ14とに分類される。アノード側セパレータ13は、MEA11のアノード11bに当接させている。アノード側セパレータ13は、導電性材料を有する金属からなり、アノード11bよりも大きい薄板状に形成している。セパレータ13,14はまとめてセパレータアセンブリ12と称することもある。
アノード側セパレータ13の中央には、図5に示すように、燃料ガス(水素)と冷却水等の冷却流体とを隔てて流す流路を構成するように複数の凹凸を一定の間隔で形成した波形形状13gを設けている。アノード側セパレータ13は、凹凸形状のうち、アノード11bと接触して形成された閉空間を、アノード11bに対して水素を供給するアノードガス流路13hとして用いている。一方、アノード側セパレータ13は、図6に示すように、断面が複数の凹凸形状からなる波形形状13gと、カソード側セパレータ14の波形形状14gとの間に形成された閉空間を、冷却水を供給する冷却流体流路13j(14j)として用いている。
アノード側セパレータ13は、長方形状からなり、その長手方向の一端に、カソードガス供給口13a、冷却流体供給口13b、およびアノードガス供給口13cに相当する貫通孔を開口している。同様に、アノード側セパレータ13は、その長手方向の他端に、アノードガス排出口13d、冷却流体排出口13e、およびカソードガス排出口13fに相当する貫通孔を開口している。
カソード側セパレータ14は、MEA11のカソード11cに当接している。カソード側セパレータ14は、導電性材料を有する金属からなり、カソード11cよりも大きい薄板状に形成している。
カソード側セパレータ14の中央には、図5に示すように、酸化剤ガス(酸素を含有した空気または純酸素)と冷却水とを隔てて流す流路部を構成するように断面が複数の凹凸形状からなる波形形状14gを設けている。カソード側セパレータ14は、凹凸形状のうち、カソード11cと接触して形成された閉空間を、カソード11cに対して酸化剤ガスを供給するカソードガス流路14hとして用いている。一方、カソード側セパレータ14は、図6に示すように、凹凸形状のうち、アノード側セパレータ13との間に形成された閉空間を、冷却水を供給する冷却流体流路14j(13j)として用いている。
カソード側セパレータ14は、長方形状からなり、その長手方向の一端に、カソードガス供給口14a、冷却流体供給口14b、およびアノードガス供給口14cに相当する貫通孔を開口している。同様に、カソード側セパレータ14は、その長手方向の他端に、アノードガス排出口14d、冷却流体排出口14e、およびカソードガス排出口14fに相当する貫通孔を開口している。セパレータ14はセパレータ13と接合され、供給口14a〜14c及び排出口14d〜14fはセパレータ13の供給口13a〜13c及び排出口13d〜13fと連通する。
MEA11は、図5や図6に示し、供給された酸素と水素を化学反応させて電力を生成する。MEA11は、電解質膜11aの片側にアノード11bを接合し、もう一方の側にカソード11cを接合して形成している。電解質膜11aは、たとえば、固体の高分子材料からなり、薄板状に形成している。
固体高分子材料には、たとえば、水素イオンを伝導し、湿潤状態で良好な電気伝導性を有するフッ素系樹脂を用いている。アノード11bは、電極触媒層、撥水層、およびガス拡散層を積層して構成し、電解質膜11aよりも若干小さい薄板状に形成している。カソード11cは、電極触媒層、撥水層、およびガス拡散層を積層して構成し、アノード11bと同様の大きさで薄板状に形成している。
アノード11bおよびカソード11cの電極触媒層は、導電性の担体に触媒成分が担持された電極触媒と高分子電解質を含んでいる。アノード11bおよびカソード11cのガス拡散層は、たとえば、充分なガス拡散性および導電性を有する炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロス、カーボンペーパ、またはカーボンフェルトから形成している。
MEA11は、外周にフレーム部材15を取り付けている。フレーム部材15は、積層した電解質膜11a、アノード11b、およびカソード11cの外周を一体に保持している。フレーム部材15は、たとえば、電気絶縁性を有する樹脂からなり、セパレータ13,14の外周部分の外形形状と同様の外形形状で形成している。フレーム部材15は、その長手方向の一端に、カソードガス供給口15a、冷却流体供給口15b、およびアノードガス供給口15cに相当する貫通孔を開口している。同様に、フレーム部材15は、その長手方向の他端に、アノードガス排出口15d、冷却流体排出口15e、およびカソードガス排出口15fに相当する貫通孔を開口している。また、平面視した際のセパレータ13,14の波形形状13g、14gとMEA11の部分は発電が行われる発電領域に当る。
上記の燃料電池セル10dは、互いに密封した状態で複数積層する必要がある。このため、積層する燃料電池セル10dの中でもMEA11とセパレータ13及びセパレータ14との間は、外周にシール部材を塗布することによって封止している。シール部材は、たとえば、熱硬化性樹脂を用いる。熱硬化性樹脂は、たとえば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル等から選択する。また、セパレータアセンブリ12においてセパレータ13とセパレータ14とは溶接によって接合している。しかし、MEA11と同様にシール部材を塗布してもよい。
一対の集電板16,17は、図5に示し、燃料電池セル10dで生成された電力を外部に取り出す。
一対の集電板16,17は、燃料電池セル10dが複数積層された積層体10の両端にそれぞれ配設している。一対の集電板16,17の外形形状は、一部の形状を除いて、層厚を少し厚くしたMEA11のフレーム部材15と同様である。一対の集電板16,17は、その長手方向の一端に、カソードガス供給口16a、17a、冷却流体供給口16b、17b、およびアノードガス供給口16c、17cに相当する貫通孔を開口している。同様に、長手方向の他端には、アノードガス排出口16d、17d、冷却流体排出口16e、17eおよびカソードガス排出口16f、17fに相当する貫通孔を開口している。一対の集電板16、17は、その中央に集電部16h(集電板17についても同様)を備えている。
一対の集電板16,17の集電部16h等は、たとえば、ガスを透過させない緻密質カーボンのような導電性部材からなり、アノード11bおよびカソード11cの外形よりも若干小さい薄板状に形成している。一対の集電部16h等は、複数積層した最外層の燃料電池セル10dに設けたMEA11のアノード11bまたはカソード11cに当接している。集電部16h等は、その一面から導電性を備えた円柱形状の突起部16g等を突出して設けている。突起部16g等は、後述する筺体20の一対のエンドプレート25、26の貫通孔25g等を挿通して、外部に臨んでいる。また、集電板16の突起部16gに当る形状は集電板17についても突起部17gとして同様に設けられている。
保持部材30は、保持部材30a、30b、30cを有する。保持部材は、保持するモジュールの数に応じてモジュールの側方からモジュールを覆い、保持するモジュールに応じた長さを有する。保持部材30aは、図3に示すように、燃料電池セル10dを2つ有するモジュール10aを保持し、保持部材30bは燃料電池セル10dを3つ有するモジュール10bを保持し、保持部材30cは燃料電池セル10dを4つ有するモジュール10cを保持する。保持部材30a、30b、30cは、係合部31と、係合受け部32と、突出部(保持部)33、34と、把持部35と、積層数確認部36と、を有する。
係合部31と係合受け部32とは、隣接する保持部材同士を接続した状態に固定する部材であり、接続部を構成する。係合部31及び係合受け部32は、図4A〜図4Cに示すように、共に断面が2つの三角形を重ね合わせたような重ね合わせ形状からなる。係合部31における重ね合わせ形状は三角形の頂点が燃料電池セル10dの積層方向に交差する方向外方に突出している。これに対して、係合受け部32の重ねあわせ形状は、積層方向に交差する方向内方に向って突出している。
保持部33は、図4A、図4Bにおいて保持部材30a、30b、30cの積層方向上方に形成されている。保持部34は、図4B,図4Cにおいて保持部材30a、30b、30cの積層方向下方に形成されている。保持部33,34は保持部材30a、30b、30cの側面から積層方向に交差する方向の内方に向って突出して形成されている。保持部33,34は、このように構成されることによって、保持部材30a、30b、30cに収容された燃料電池の構成部品に対して積層方向に加圧力を付与し、構成部品を保持部材30a、30b、30cに収容した状態に保持する。そのため、保持部33から保持部34までの距離は、保持部材30a、30b、30cに収容されるMEA11やセパレータ13,14などの数量に応じて設定される。また、保持部33、34と接触するセパレータ13,14は、図4A〜図4Cに示すように、隣接するセパレータ同士を接合した状態で流路を形成できるように保持部33,34に対応する凹部が形成されている。また、セパレータ13,14と同様に、集電板16,17についても隣接するセパレータ13,14と密着できるように、保持部33,34に対応する凹部が形成されている。
把持部35は、保持部材30a、30b、30cの外側面に形成されている。把持部35は、隣接する保持部材30a、30b、30cを互いに接続する際に作業者の持ち手部位となる。保持部材30a、30b、30cの材料は、特に限定されないが、係合部31と係合受け部32を多少変形させて内部に燃料電池モジュール10a、10b、10cを収容する。そのため、燃料電池モジュール10a、10b、10cを収容する際に係合部31や係合受け部32が変形できる程度の弾性を有する材料であることが好ましく、例えばPETなどを挙げることができるが、これに限定されない。また、保持部材30a、30b、30cの材料は、本実施形態において電気絶縁性を有する材料にて構成しているが、これに限定されない。
積層数確認部36は、保持部材30a、30b、30cの外側面にあたる。積層数確認部36は、収容されているセルの数など、保持部材の仕様が一目でわかるように、例えば収容するセルの数に応じて外表面の色を赤、青、黄色などのように着色して構成している。このように積層数確認部36を構成することによって、部品の識別を容易にし、組み立て作業性を向上させ、検査などの際の部品の確認も容易に行うことができる。また、積層数確認部は、色以外にも模様を付したり、保持するモジュール数を数字や文字、記号、型番などを用いて刻印として打ったりして識別を行ってもよい。
筐体20は、保持部材30a、30b、30cによって積層された状態が保持された積層体10を包囲する。筐体20は、上記のように一対の締結板21、22と、一対の補強板23、24と、一対のエンドプレート25,26と、を有する。以下、筐体20の構成について説明する。
一対のエンドプレート25,26は、複数積層された燃料電池セル10dの両端に配設した一対の集電板16,17を挟持して付勢している。一対のエンドプレート25,26の外形形状は、一部の形状を除いて、層厚を増したMEA11のフレーム部材15と同様である。一対のエンドプレート25,26は、たとえば、金属からなり、一対の集電板16,17と当接する部分に絶縁体を設けている。
一対のエンドプレート25,26は、その長手方向の一端に、カソードガス供給口25a、26a、冷却流体供給口25b、26b、およびアノードガス供給口25c、26cに相当する貫通孔を開口している。同様に、その長手方向の他端には、アノードガス排出口25d、26d、冷却流体排出口25e、26eおよびカソードガス排出口25f、26fに相当する貫通孔を開口している。また、エンドプレート25,26は、締結板21,22及び補強板23,24を固定するための貫通穴が形成されている。また、エンドプレート26は、保持部材30cの係合受け部32と係合する係合部26hを有する。エンドプレート25は、保持部材30aの係合部31と係合する係合受け部25jを有する。エンドプレート26の係合部26hは、保持部材30a、30b、30cの係合部31と同様の形状に形状に構成されている。また、エンドプレート25の係合受け部25jは、保持部材30a、30b、30cの係合受け部32と同形状に構成されている。保持部材30a、30b、30cの隣接する係合部31と係合受け部32とは上記のように係合して接続される。そのため、エンドプレート25,26と隣接する保持部材30a、30cは、エンドプレート25,26と接続する専用の形状とする必要がない。よって、保持部材の部品種を削減し、燃料電池としての原価低減に寄与することができる。
セパレータ13,14、フレーム部材15、集電板16,17、及びエンドプレート25,26のカソードガス供給口13a〜17a、25a、26a、冷却流体供給口13b〜17b、25b、26b、アノードガス供給口13c〜17c、25c、26c、アノードガス排出口13d〜17d、25d、26d、冷却流体排出口13e〜17e、25e、26e、及びカソードガス排出口13f〜17f、25f、26fは、セパレータ13,14、MEA11、集電板16,17、及びエンドプレート25,26を位置合わせした際に連通するように構成されている。一対のエンドプレート25,26は、前述した一対の集電板16,17の突起部16g等を挿通させる貫通孔25g、26gを有している。
一対の締結板21、22は、たとえば、金属からなり、板状に形成している。一対の締結板21、22は、縁部が一部立ち上げて形成されており、組み付けた際に一対のエンドプレート25、26の面と接触する。また、締結板21,22においてエンドプレート25,26と接触する面にはネジ27を挿通させる穴が設けられており、当該穴に取り付けたネジ27を締め付けることによってエンドプレート25、26、集電板16,17、及び積層体10が積層方向に加圧される。
一対の補強板23、24は、たとえば、金属からなり、一対の締結板21、22よりも細長い板状に形成している。一対の補強板23、24は、長手方向における端部が一部立ち上げて形成されており、当該部分にはネジ27を挿通させる穴が設けられている。当該穴はネジ27を積層方向に通すように形成されており、ネジ27を取り付けて締結することによって、締結板21,22と同様にエンドプレート25,26、集電板16,17、及び積層体10が積層方向に加圧される。このように、一対の締結板21、22および一対の補強板23、24は、ネジ27を締結することによって、エンドプレート25、26、集電板16,17、及び積層体10を積層方向に加圧している。
次に本実施形態の作用効果について説明する。燃料電池はMEAやセパレータなどの部品を複数積層して形成するため、積層した複数の部品の位置を固定してまとめる遠しボルトのような部品が必要になる。
また、燃料電池の構成部品の位置をまとめる以外にも電池性能を効率的に所望の要求仕様にする必要もある。そのため、通しボルトのような部品では燃料電池の構成部品の平面に通しボルトを通すスペースを設ける必要が生じ、当該スペースはデッドスペースとなってしまう。
このようなデッドスペースを低減させる従来の技術には燃料電池の構成部品の外周よりも外側にばね部材を配置して隣接する燃料電池の構成部品を固定するという技術がある。このような技術であれば上記デッドスペースの問題は解消できるものの、燃料電池の構成部品それぞれをバネ部材によってひとつひとつ固定していくため、作業性が悪いといった問題がある。また、百セル程度にも及ぶセルを隣接させた状態でばね部材によって接続する仕様では、ばね部材として必要な数量が極めて多く、部品管理が煩雑になってしまう。
これに対し本実施形態に係る発明によれば、MEA11の両面にセパレータ13、14を配置してなる燃料電池セル10dを複数積層したモジュール10a、10b、10cと、モジュール10a、10b、10cの積層方向に沿って加圧力を付与しつつモジュール10a、10b、10cを保持する保持部材30a、30b、30cと、保持部材30a、30b、30cに設けられ、隣り合わせて配置した複数のモジュール10a、10b、10cを接続・分離可能に組み付ける接続部を有し、モジュール10a、10b、10cを保持部材30a、30b、30cの接続部を介して相互に組み付けるように構成している。
そのため、モジュール10a、10b、10cの組付け作業及び分離作業は保持部材30a、30b、30cに設けられた接続部同士を接続または分離させる簡単な作業で行うことができ、作業性を良好にすることができる。また、保持部材30a、30b、30cは、セル毎ではなくモジュール毎に保持を行うため、ばね部材のように多数のばね部材が必要になることもなく、部品管理を容易にすることもできる。また、保持部材30a、30b、30cによってモジュールを保持できるため、モジュールの組み立ての際の姿勢を気にする必要もない。つまり、保持部材30a、30b、30cによって、燃料電池の組み立て方向を地面に対して鉛直にしても水平にしても組み立てを容易に行うことができる。そのため、組付け作業性を良好にすることができる。
また、接続部は、隣接する保持部材同士を固定する係合部31と係合受け部32とによって構成している。そのため、保持部材同士の接続に時間をかけることなく迅速に行うことができ、かつ係合部31、32及び係合受け部33,34の形状も複雑でないことから、保持部材30a、30b、30cを低コストにすることができる。
また、保持部材30aは2つの燃料電池セル10dを有するモジュール10aを収容し、保持部材30bは3つのセル10dを有するモジュール10bを収容し、保持部材30cは4つのセル10dを有するモジュール10cを収容し、モジュールに含まれるセルの数に応じて保持部材を用意するように構成している。そのため、自動車などの仕様に応じて所望の性能を有する燃料電池をモジュールを収容した保持部材30の組み合わせによって容易に実現することができ、組付け作業性を向上させ、検査・管理などの保守性を向上させることができる。
また、保持部材30a、30b、30cは、外表面に色などによって燃料電池セル10dの積層数を表す積層数確認部36を有するように構成している。そのため、保持部材に収容されている燃料電池セル10dの積層数を外部から容易に認識することができ、保守性を向上させることができる。
また、積層体10において積層された複数の燃料電池セル10dの積層方向両端に配置されるエンドプレート25は、保持部材30aの係合部31との固定が可能な係合受け部25jを有している。また、エンドプレート26は、保持部材30cの係合受け部32との係合が可能な係合部26hを有するように構成している。そのため、積層方向の両端においてエンドプレートと接続するための専用の保持部材を用意する必要がない。よって、保持部材の部品種を削減し、燃料電池としての原価低減に寄与することができる。
また、保持部材30a、30b、30cに収容されるMEA11.セパレータ13,14は、積層した際にカソードガス供給口13a〜15a、冷却流体供給口13b〜15b、アノードガス供給口13c〜15c、アノードガス排出口13d〜15d、冷却流体排出口13e〜15e、カソードガス排出口13f〜15fが連通するように構成されている。そのため、モジュール同士の自由な組付けを可能にして作業性を良好にすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態のみに限定されず、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
積層方向における両端部に配置された保持部材30a、30cはエンドプレート25,26及び集電板16,17を収容しない実施形態について説明したが、これに限定されない。つまり、保持部材にはエンドプレート25,26及び集電板16,17を収容するように構成してもよい。このように構成することによってエンドプレート25,26に保持部材と接続するための係合部25h、26h及び係合受け部25j、26jを設ける必要がなくなり、保持部材を用いる場合にも従来から存在するエンドプレートを使用することができる。また、保持部材30a、30b、30cに収容する構成としてはMEA11やセパレータ13,14以外にも積層方向の長さを微調整するためにスペーサーを含めてもよい。
10 積層体、
10a、10b、10c モジュール、
10d 燃料電池セル、
100 燃料電池、
11 膜電極接合体(MEA)、
11a 電解質膜、
11b アノード、
11c カソード、
11d 切り欠き、
12 セパレータアセンブリ、
13 アノードセパレータ、
14 カソードセパレータ、
13g、14g 波形形状、
13h アノードガス流路、
13j(14j) 冷却流体流路、
14h カソードガス流路、
15 MEAのフレーム部材、
16,17 集電板、
16g 突起部、
16h 集電部、
20 筐体、
21,22 締結板、
23,24 補強板、
25,26 エンドプレート、
13a、14a、15a、16a、25a、26a カソードガス供給口、
13b、14b、15b、16b、25b、26b 冷却流体供給口、
13c、14c、15c、16c、25c、26c アノードガス供給口、
13d、14d、15d、16d、25d、26d アノードガス排出口、
13e、14e、15e、16e、25e、26e 冷却流体排出口、
13f、14f、15f、16f、25f、26f カソードガス排出口、
25g、26g 貫通孔、
27 ネジ、
30、30a、30b、30c 保持部材、
31、26h 係合部(接続部)、
32、25j 係合受け部(接続部)、
33、34 保持部、
35 把持部、
36 保持部材の外側面(積層数確認部)。

Claims (6)

  1. 膜電極接合体の両面にセパレータを配置してなる燃料電池セルを複数積層したモジュールと、
    前記モジュールに積層方向に沿って加圧力を付与しつつ前記モジュールを保持する保持部材と、
    前記保持部材に設けられ、隣り合わせて配置されて前記モジュールを保持する前記保持部材を接続・分離可能に組み付ける接続部と、を有する燃料電池。
  2. 前記接続部は、隣り合う前記保持部材のうちの一方の前記保持部材に設けられ他方の前記保持部材と係合して前記一方の保持部材と前記他方の保持部材とを固定する係合部と、前記他方の保持部材に設けられ前記係合部と係合する係合受け部と、を有する請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記保持部材は、保持する前記モジュールに含まれる前記燃料電池セルの数に応じて複数用意される請求項1または2に記載の燃料電池。
  4. 前記保持部材は、保持した前記燃料電池セルの積層数を表す積層数確認部を有する請求項3に記載の燃料電池。
  5. 積層された複数の前記燃料電池セルの両端に配置される一対のエンドプレートをさらに有し、前記エンドプレートは隣接する前記保持部材との固定が可能な係合部又は係合受け部を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池。
  6. 前記膜電極接合体及び前記セパレータを含む積層部品は、アノードガス及びカソードガスを流通させる流通孔をそれぞれ有し、
    前記流通孔は、各々の前記積層部品において同形状かつ同じ位置に形成される請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017134991A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 トヨタ自動車株式会社 燃料電池スタックのセル数の検査方法及びその検査装置

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