JP2009218172A - 燃料電池スタックおよび燃料電池スタックの電流取り出し方法 - Google Patents

燃料電池スタックおよび燃料電池スタックの電流取り出し方法 Download PDF

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信彦 須一
Kazutaka Hachiman
和孝 八幡
Nobuaki Akutsu
伸明 阿久津
Shinichiro Noguchi
慎一郎 野口
Takashi Yamaguchi
剛史 山口
Yosuke Yamamoto
洋輔 山本
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Abstract

【課題】部品点数を増加させずに、省スペースにて短い経路で直列接続することが可能な燃料電池スタックおよび燃料電池スタックの電流取り出し方法を提供する。
【解決手段】膜電極接合体21とセパレータ22を積層してなる積層体3を備えた燃料電池スタック1であり、前記積層体3の積層方向の一方側に、出力端子12,13である正極端子および負極端子が設けられ、前記出力端子の一方は、前記積層体3の一方側と導電材料からなる第1導電部32を介して導通する。さらに、前記出力端子の他方は、前記積層体3を積層方向から押圧しつつ保持するために積層方向に延びて形成される保持手段8に設けられた、導電材料からなる第2導電部35を介して、前記積層体3の他方側に導通する。
【選択図】図11

Description

本発明は、膜電極接合体とセパレータを積層してなる積層体を備えた燃料電池スタック、および燃料電池スタックの電流取り出し方法に関する。
燃料電池では、電解質膜の両面に電極を設けた膜電極接合体とセパレータを複数積層した積層体を、外部から保持して固定することで燃料電池スタックを形成する(例えば、特許文献1参照)。この燃料電池スタックを複数直列に接続することで、高電圧出力を得ることができる。しかし、燃料電池スタックの正極,負極端子は積層方向の両端に各々設けられるため、省スペースにて短い経路で直列接続するためには、接続する正極端子と負極端子が同一側に位置するように、スタックを反転させることが好ましい。
特開2001−135343号公報
しかし、燃料電池スタックのガスとクーラントの出入り口(マニホールド部)は、積層方向の一方側からのみ設けられるため、同一構造の燃料電池スタックを反転させるとマニホールド部が反対側に位置してしまう。また、互いに反転させた燃料電池スタックの両方に、同一方向にマニホールド部を配置させるには、燃料電池スタックの集電板、エンドプレート等の構造を変更する必要が生じ、部品点数が増加するという問題がある。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、部品点数を増加させずに、省スペースにて短い経路で直列接続することが可能な燃料電池スタックおよび燃料電池スタックの電流取り出し方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る燃料電池スタックは、膜電極接合体とセパレータを積層してなる積層体を備えた燃料電池スタックである。当該燃料電池スタックは、前記積層体の積層方向の一方側に、出力端子である正極端子および負極端子が設けられ、前記出力端子の一方は、前記積層体の一方側と導電材料からなる第1導電部を介して導通する。さらに、前記出力端子の他方は、前記積層体を積層方向から押圧しつつ保持するために積層方向に延びて形成される保持手段に設けられた、導電材料からなる第2導電部を介して、前記積層体の他方側に導通する。
上記目的を達成する本発明に係る燃料電池スタックの電流取り出し方法は、膜電極接合体とセパレータを積層してなる積層体を備えた燃料電池スタックから電流を取り出すための方法である。当該方法は、前記積層体の積層方向の一方側に、出力端子である正極端子および負極端子を設け、前記出力端子の一方を、前記積層体の一方側と導電材料からなる第1導電部を介して導通させる。さらに、前記出力端子の他方を、前記積層体を積層方向から押圧しつつ保持するために積層方向に延びて形成される保持手段に設けられた、導電材料からなる第2導電部を介して、前記積層体の他方側に導通させる。
上記のように構成した本発明に係る燃料電池スタックは、保持手段に第2導電部が設けられており、この第2導電部を介して、出力端子の他方が積層体の他方側に導通するため、両電極端子を、同一の側に設けることができる。したがって、複数の燃料電池スタックを直列接続する際に、各々の燃料電池スタックのマニホールド部が同一側に位置するため、燃料電池スタックの構成を変更させて反転させる必要がなく、部品点数の増加を抑制できる。また、省スペースにて短い経路で直列接続することができる。
上記のように構成した本発明に係る燃料電池スタックの電流取り出し方法は、保持手段に設けられた第2導電部を介して、出力端子の他方を積層体の他方側に導通するため、両電極端子を、同一の側に設けることができる。したがって、複数の燃料電池スタックを直列接続する際に、各々の燃料電池スタックのマニホールド部が同一側に位置するため、燃料電池スタックの構成を変更させて反転させる必要がなく、部品点数の増加を抑制できる。また、省スペースにて短い経路で直列接続することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、理解を容易にするために、図面によっては各構成要素が誇張して示されている。また、以下の説明において用いられる「上」「下」の表現は、説明の便宜のために用いるものであり、燃料電池スタックの構成および使用状態を限定するものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池スタックを示す斜視図、図2は、図1のII−II線に沿う断面図、図3は、図1のIII−III線に沿う断面図、図4は、図1のIV−IV線に沿う断面図、図5は、セパレータの1つを示す平面図、図6は、燃料電池スタックの流路を示す部分拡大断面図である。
図7は、燃料電池スタックの集電板の一方を示す斜視図、図8は、燃料電池スタックの集電板の他方を示す斜視図、図9は、燃料電池スタックのエンドプレートとテンションプレートを示す斜視図、図10は、エンドプレートおよびテンションプレートに集電板を配置した状態を示す斜視図である。
図11は、テンションプレートの上端部を示す部分拡大平面図、図12は、電極端子の分解斜視図、図13は、電極端子の斜視図、図14は、本発明に係る燃料電池スタックを直列に接続した状態を示す斜視図である。
第1実施形態に係る燃料電池スタック1は、図1〜3に示すように、燃料ガス(水素)と酸化剤ガス(酸素)との反応により起電力を生じる単セル2を所定数だけ積層した積層体3が設けられている。積層体3の積層方向に沿う周囲は、短絡防止のために絶縁部材5により覆われている。
積層体3の積層方向両側には、電流を取り出すための第1集電板6および第2集電板7が設けられる。積層体3の一方側(本実施形態では下方側)に設けられる第2集電板7のさらに下方には、エンドプレート4が配置されている。エンドプレート4には、エンドプレート4から積層体3の側面に沿って積層方向へ延びる複数のテンションプレート8(保持手段)が、一体的に設けられている。したがって、部品点数を削減できる。
積層体3の他方側(本実施形態では上方側)に設けられる第1集電板6のさらに上方には、皿ばねやスプリング等からなる熱膨張吸収装置9が設けられる。熱膨張吸収装置9は、積層体3の温度変化による膨張収縮を吸収し、スタックの面圧を制御する機能を有している。熱膨張吸収装置9のさらに上方には、プレッシャープレート10および締結カバー11が設けられる。締結カバー11は、前述のテンションプレート8の上端にボルト14により締結される。締結カバー11は、テンションプレート8を下方へ付勢し、テンションプレート8は、熱膨張吸収装置9を下方へ押圧している。
中央の締結カバー11には、第1,第2集電板6,7と電気的に接続する第1,第2電極端子12,13が設けられている。
エンドプレート4には、燃料電池スタック1内部において燃料ガス、酸化剤ガス、および冷却水のそれぞれを流通させるために、燃料ガス導入口15、燃料ガス排出口16、酸化剤ガス導入口17、酸化剤ガス排出口18、冷却水導入口19、および冷却水排出口20が形成されている(図9参照)。
エンドプレート4、テンションプレート8および締結カバー11は、絶縁材からなることが好ましい。
単セル2は、図6に示すように、膜電極接合体21と、膜電極接合体21の両面のそれぞれに配置されるセパレータ22とを有している。
膜電極接合体21は、固体高分子電解質膜を、その両側から燃料極と空気極とによって挟み込んだ積層構造を有している。固体高分子電解質膜としては、スルホン酸基を有するパーフルオロカーボン重合体膜などを使用することができる。燃料極および空気極のそれぞれは、触媒層およびガス拡散層を含んでいる。
セパレータ22は、図4,5に示すように、流路溝を形成するための凹凸形状を有している。膜電極接合体21の両面のそれぞれにセパレータ22を配置することにより、燃料ガスを流通させるための燃料ガス流路23、酸化剤ガスを流通させるための酸化剤ガス流路24、および冷却水を流通させるための冷却水流路25を形成している。セパレータ22は、本実施形態では金属製の基材をプレス成形することにより成形しており、例えばステンレス製である。したがって、セパレータ22の流路は、プレス成形により形成される。燃料ガスは、燃料ガス導入口15から導入され、セパレータ22の燃料ガス流路23を流れ、燃料ガス排出口16から排出される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス導入口17から導入され、セパレータ22の酸化剤ガス流路24を流れ、酸化剤ガス排出口18から排出される。冷却水は、冷却水導入口19から導入され、セパレータ22の冷却水流路25を流れ、冷却水排出口20から排出される。
セパレータ22には、燃料ガス導入口15、燃料ガス排出口16、酸化剤ガス導入口17、酸化剤ガス排出口18、冷却水導入口19、および冷却水排出口20に対応して、複数の導入マニホールド26aおよび排出マニホールド26b(導入マニホールド26aおよび排出マニホールド26bを総じてマニホールド26と称する。)が設けられている。導入マニホールド26aおよび排出マニホールド26bは、流路23,24または25に連通する。セパレータ22は、これらのマニホールド26からそれぞれの流路23,24または25へ特定の媒体を流入、排出させるために、特定のマニホールド以外のマニホールド26の回りが、シール材(不図示)により封止されている。
シール材は、セパレータ22および膜電極接合体21のそれぞれの間を密封するとともに、接合する機能を有している。シール材は、本実施形態では熱硬化性樹脂が用いられる。熱硬化性樹脂には、例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂または不飽和ポリエステル等が使用できる。
セパレータ22の側端には、8つの突出部28が設けられている。この突出部28は、複数に分割されて設けられるテンションプレート8の間に配置される。したがって、セパレータ22を積層する際に、セパレータ22がテンションプレート8により位置決めできるため、別途の位置決め治具を設けることなく積層でき、工数を低減できる。なお、膜電極接合体21にも同様の突出部(不図示)が設けられており、同様の効果を奏する。
また、セパレータ22の突出部の1つは、外部において電圧をモニターするための電圧モニタータブ27として利用されている。
第1集電板6は、図7に示すように、板状の第1集電部31と、第1集電部31の側端から積層方向に沿って上方へ延びる第1導電部32とを有している。また、第1導電部32の上端部には、外部へ電流を取り出すための第1電極部33が設けられる。このように、第1集電部31、第1導電部32および第1電極部33が一体で形成されるため、部品点数を削減できる。
第2集電板7は、図8に示すように、板状の第2集電部34と、第2集電部34の側端から積層方向に沿って上方へ延びる第2導電部35とを有している。第2導電部35には、セパレータ22のマニホールド26に対応して、孔部36が設けられる。第2導電部35は、第1導電部32よりも長く形成される。第2導電部35の上端部には、外部へ電流を取り出すための第2電極部37が設けられる。このように、第2集電部34、第2導電部35および第2電極部37が一体で形成されるため、部品点数を削減できる。
第1電極部33は、電極端子12(例えば正極端子)の一部となり、第2電極部37は、電極端子13(例えば負極端子)の一部となる。
積層体3の1側面に並ぶ複数のテンションプレート8のうち、中央部に位置するテンションプレート8Aには、図9,10および11に示すように、積層体3と面する側に、第1溝部38および第2溝部39が形成されている。第1溝部38は、テンションプレート8Aの上端部から第1集電板6の位置よりも下方まで延在している。第1溝部38には、第1集電板6の第1導電部32が収容され、さらに、第1導電部32を覆うように第1絶縁部材40が配置される。第1絶縁部材40は、第1導電部32の短絡を防止する機能を果たしている。第1溝部38は、第1集電板6が溝の延在方向と垂直な方向に移動できるように、逃げ空間41(隙間)が設けられている。
第1溝部38は、第1集電板6よりも下方まで延在し、かつ逃げ空間41を備えているため、第1導電部32が、第1溝部38の内部において溝の延在方向およびその垂直方向へ移動することができる。したがって、第1導電部32とテンションプレート8Aの熱膨張係数が異なることで、膨張収縮による変位が異なっても、第1導電部32が第1溝部38内で移動することができ、熱膨張吸収装置9によるスタック面圧制御を確保できる。また、第1導電部32が第1溝部38内で移動することで、第1電極部33と後述する強電コネクタ45の導通を良好に保持することができる。
第2溝部39は、テンションプレート8Aの上端部から第2集電板7の位置まで延在している。第2溝部39には、第2集電板7の第2導電部35が収容され、さらに、第2導電部35を覆うように第2絶縁部材42が配置される。第2絶縁部材42は、第2導電部35の短絡を防止する機能を果たしている。第2溝部39は、第2集電板7が溝の延在方向と垂直な方向に移動できるように、逃げ空間43(隙間)が設けられている。
第2溝部39は、逃げ空間43を備えているため、第2導電部35が、第2溝部39の内部において溝の延在方向の垂直な方向へ移動することができる。したがって、第2導電部35とテンションプレート8Aの熱膨張係数が異なることで、膨張収縮による変位が異なっても、第2導電部35が第2溝部39内で移動することができ、第2電極部37と後述する強電コネクタ45の導通を良好に保持することができる。
第1電極部33および第2電極部37は、締結カバー11の孔部を貫通して、締結カバー11の上面から突出している。第1電極部33および第2電極部37は、図12に示すように、上端面46から上端方向へ向かって幅が広がるテーパ形状のテーパ部47を有している。テーパ部47には、幅方向へ貫通する貫通孔48が形成されている。
テーパ部47には、強電コネクタ45が連結される。強電コネクタ45は、テーパ部47を両側から挟む把持部49を備え、把持部49の両方を貫通するボルト孔50にボルト51を取り付けることによって、両把持部49の隙間を狭めることができ、テーパ部47を挟圧することができる。テーパ部47の貫通孔48は、ボルト51の径よりも断面が大きく、上下方向へ長い楕円形断面を有している。したがって、強電コネクタ45によりテーパ部47を挟んでボルト締めすることにより、強電コネクタ45がテーパ部47によって押し下げられて、第1電極部33または第2電極部37の上端面46に強接し、接触抵抗の低い良好な接続が実現できる。
強電コネクタ45の上面52には、他の燃料電池スタックの電極端子と接続するためのバスバー53をボルトにより取り付ける取付孔54が設けられている。このとき、テーパ部47を挿通するボルト51が側方から設けられるため、電極端子12,13の上方のスペースが確保されて、バスバー53の取り付けが容易となる。
第1実施形態に係る燃料電池スタック1によれば、テンションプレート8Aに第1導電部32および第2導電部35を収容することによって、第1電極部33および第2電極部37の両方を、積層方向の一方側に配置することができる。したがって、図14に示すように、直列接続する複数の燃料電池スタック1のマニホールド部を同一側に配置しつつ、積層方向は変更せず(上下方向に反転せず)に側面を交互に反転することで、電極端子12,13の両方をマニホールド部の反対側に配置することができる。すなわち、マニホールド部に阻害されずに燃料電池スタック1のレイアウトの自由度を確保でき、燃料電池スタック同士を省スペースにて短い経路で直列接続することができる。したがって、バスバー53を短くでき、耐ノイズ性を強化できる。
なお、直列接続する複数の燃料電池スタック1の側面を交互に反転することで、省スペースにて短い経路で直列接続するためには、互いに反転した燃料電池スタック1の互いに接続する電極端子12,13が、極力近接することが好ましい。したがって、反転した際に、一方の燃料電池スタック1の電極端子12と他方の燃料電池スタック1の電極端子13が近接するように、1つの燃料電池スタック1に設けられる電極端子12,13が、中央部に近接しつつ側端に並んで配置されることが好ましい
<第2実施形態>
図15は、第2実施形態に係る燃料電池スタックを示す斜視図、図16は、図15のXVI−XVI線に沿う断面図、図17は、テンションプレート内部のエキスパンドメタルを示す平面図である。なお、第1実施形態と同様の機能を有する部位には同一符号を付し、重複する記載を避けため、説明を省略する。
第2実施形態に係る燃料電池スタック60は、図15,16に示すように、テンションプレート61が、積層体3の側面全体を覆って設けられる。テンションプレート61は、図17に示すように複数の孔が設けられたエキスパンドメタル62の両面に、絶縁材料63として樹脂材料を一体的に設けて形成されている。
積層体3の上下には、第1集電板64および第2集電板65が配置される。エキスパンドメタル62(第2導電部)は、下方にて第2集電板65と一体的に連結し、上方にて第2電極部37と一体的に連結する。このように、第2集電板65、エキスパンドメタル62および第2電極部37が一体的に形成することで、部品点数を削減できる。
締結カバー66は、エキスパンドメタル62(第2導電部)に対応して、1つの部材で形成される。
第1集電板64には、締結カバー66およびプレッシャープレート10を貫通して締結カバー66の上方へ突出する第1導電部67が電気的に接続されている。
第2実施形態に係る燃料電池スタック60によっても、テンションプレート61に第2エキスパンドメタル62(第2導電部)を収容することによって、第1電極部33および第2電極部37の両方を、積層方向の一方側に配置することができる。したがって、直列接続する複数の燃料電池スタック60のマニホールド部を同一側に配置しつつ、積層方向は変更せず(上下方向に反転せず)に側面を交互に反転することで、電極端子12,13の両方をマニホールド部の反対側に配置することができる。これにより、燃料電池スタック60同士を省スペースにて短い経路で直列接続することができる。
また、エキスパンドメタル62が用いられるために、強電ケーブルからのノイズを外部に発生させるアンテナを有さず、電磁妨害(EMC)対策として優れている。
また、エキスパンドメタル62を内部に含んでいるため、放熱性、剛性に優れている。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。例えば、バスバーの形状を変更することで、複数の燃料電池スタックを全く反転させることなく、直列接続することも可能である。また、第1実施形態におけるテンションプレート8の数は限定されない。また、第2実施形態のテンションプレート61が、かならずしも積層体3の側面全体を覆っていなくてもよい。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池スタックを示す斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 図1のIV−IV線に沿う断面図である。 セパレータの1つを示す平面図である。 燃料電池スタックの流路を示す部分拡大断面図である。 燃料電池スタックの集電板の一方を示す斜視図である。 燃料電池スタックの集電板の他方を示す斜視図である。 燃料電池スタックのエンドプレートとテンションプレートを示す斜視図である。 エンドプレートおよびテンションプレートに集電板を配置した状態を示す斜視図である。 テンションプレートの上端部を示す部分拡大平面図である。 電極端子の分解斜視図である。 電極端子の斜視図である。 本発明に係る燃料電池スタックを直列に接続した状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る燃料電池スタックを示す斜視図である。 図15のXVI−XVI線に沿う断面図である。 テンションプレート内部のエキスパンドメタルを示す平面図である。
符号の説明
1,60 燃料電池スタック、
3 積層体、
4 エンドプレート、
6,64 第1集電板、
7,65 第2集電板、
8,61 テンションプレート、
12,13 電極端子、
21 膜電極接合体、
22 セパレータ、
26 マニホールド、
28 突出部、
32 第1導電部、
33,67 第1電極部、
35 第2導電部、
37 第2電極部、
38 第1溝部、
39 第2溝部、
45 強電コネクタ、
46 上端面、
47 テーパ部、
48 貫通孔、
49 把持部、
51 ボルト、
62 エキスパンドメタル(第2導電部)。

Claims (11)

  1. 膜電極接合体とセパレータを積層してなる積層体を備えた燃料電池スタックであって、
    前記積層体の積層方向の一方側に、出力端子である正極端子および負極端子が設けられ、前記出力端子の一方は、前記積層体の一方側と導電材料からなる第1導電部を介して導通し、前記出力端子の他方は、前記積層体を積層方向から押圧しつつ保持するために積層方向に延びて形成される保持手段に設けられた、導電材料からなる第2導電部を介して、前記積層体の他方側に導通する燃料電池スタック。
  2. 前記出力端子は、前記積層体のマニホールド部が設けられる側の反対側に設けられる請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記第1,第2導電部の少なくとも一方が、前記保持手段に形成される溝部に収容された請求項1または2に記載の燃料電池スタック。
  4. 前記保持手段は、絶縁材料の内部に第2導電部としてエキスパンドメタルを有する請求項1または2に記載の燃料電池スタック。
  5. 前記保持手段は、前記積層体の側面を覆う請求項4に記載の燃料電池スタック。
  6. 前記第1,第2導電部の少なくとも一方が、前記集電板および前記電極端子の少なくとも一方と一体的に形成された請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  7. 前記保持手段は、積層方向へ延びる複数の部材により構成され、前記膜電極接合体およびセパレータの少なくとも一方の側端には、前記保持手段の複数の部材の間に位置決めされる突出部が設けられる請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  8. 前記第1,第2導電部の少なくとも一方が、前記溝部に移動可能に収容された請求項3に記載の燃料電池スタック。
  9. 前記溝部に収容された前記第1,第2導電部の少なくとも一方が、絶縁材料により覆われた請求項3または8に記載の燃料電池スタック。
  10. 前記出力端子は、当該出力端子の端面から突出して幅が広がるテーパ形状であり、幅方向へ貫通する貫通孔を有するテーパ部を有し、
    前記出力端子のテーパ部には、前記テーパ部を両側から挟む把持部を備え、当該把持部の両方に貫通するボルトによって両把持部の隙間を狭めて前記テーパ部を挟圧するコネクタが連結する請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  11. 膜電極接合体とセパレータを積層してなる積層体を備えた燃料電池スタックから電流を取り出すための燃料電池スタックの電流取り出し方法であって、
    前記積層体の積層方向の一方側に、出力端子である正極端子および負極端子を設け、前記出力端子の一方を、前記積層体の一方側と導電材料からなる第1導電部を介して導通させ、前記出力端子の他方を、前記積層体を積層方向から押圧しつつ保持するために積層方向に延びて形成される保持手段に設けられた、導電材料からなる第2導電部を介して、前記積層体の他方側に導通させる、燃料電池スタックの電流取り出し方法。
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