JP2015153023A - 自動改札機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の券を効率よく処理できる自動改札機を提供する。【解決手段】投入口5は、複数の券を受け入れ、主搬送路32は、受け入れた複数の券を1つずつ搬送する。読取部36a、36bは、搬送される券から情報を読み取る。書込前プール部38は、情報を読み取った券を一時保留する。券判定手段は、受け入れた複数の券のうち読取部が最後に情報を読み取った最終券が書込前プール部に保留している券よりも先に処理する追い越し処理の対象か否かを判定する。判断手段は、最終券が追い越し処理の対象であると判定した場合、最終券に対して実際に追い越し処理が可能か否かを判断する。第1の処理手段は、追い越し処理が可能と判断した場合、最終券を書込前プール部に保留することなく処理する。第2の処理手段は、追い越し処理が不可能と判断した場合、最終券を書込前プール部に保留し、書込前プール部に既に保留している券を先に処理する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、自動改札機に関する。
従来、自動改札機は、利用者が所持する券に基づいて改札処理を行う。また、自動改札機には、複数枚の券の組み合わせ利用に対応するものがある。複数枚対応の自動改札機は、利用者が投入する複数の乗車券を取り込み、取り込んだ各乗車券に記録されている磁気情報を順に読み取り、各券から読み取った情報を組み合わせて通行の可否を判定し、判定結果に応じて各券に情報記録などの処理を施す。
特開平10−105745号
本発明の実施形態では、複数の券を効率よく処理できる自動改札機を提供することを目的とする。
実施形態によれば、自動改札機は、受入手段と、搬送手段と、読取手段と、一時保留手段と、判定手段と、判断手段と、第1の処理手段と、第2の処理手段と、を有する。受入手段は、複数の券を受け入れる。搬送手段は、受入手段により受け入れた複数の券を1つずつ搬送する。読取手段は、搬送手段により搬送される券から情報を読み取る。一時保留手段は、読取手段により情報を読み取った券を一時保留する。券判定手段は、受入手段により受け入れた複数の券のうち前記読取手段が最後に情報を読み取った最終券が一時保留手段に保留している券よりも先に処理する追い越し処理の対象か否かを判定する。判断手段は、券判定手段により最終券が追い越し処理の対象であると判定した場合、最終券に対して実際に追い越し処理が可能か否かを判断する。第1の処理手段は、判断手段により追い越し処理が可能と判断した場合、最終券を前記一時保留手段に保留することなく処理する。第2の処理手段は、判断手段により追い越し処理が不可能と判断した場合、前記最終券を前記一時保留手段に保留し、前記一時保留手段に既に保留している券を先に処理する。
図1は、実施形態に係る自動改札機の外観構成を示す外観図である。 図2は、実施形態に係る自動改札機の制御系統の構成例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る自動改札機における磁気券処理部の構成例を概略的に示す図である。 図4は、実施形態に係る自動改札機における磁気券処理部の制御系の構成例を示す外観図である。 図5(a)〜(e)は、実施形態に係る自動改札機において追い越し処理が間に合わなかった場合の処理を示す図である。 図6は、実施形態に係る自動改札機における第1の処理例を説明するためのフローチャートである。 図7は、実施形態に係る自動改札機における第1の処理例の具体例を説明するためのシーケンスである。 図8は、実施形態に係る自動改札機における第2の処理例を説明するためのフローチャートである。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る自動改札機1の外観構成を概略的に示す斜視図である。
図1に示すような自動改札機1は、例えば、鉄道関係の駅の改札口等に設置され、利用者に対する入場業務や出場業務などの通行制御(改札処理)を行う。自動改札機1は、例えば、2台1組で1つの改札用の通路を形成する。自動改札機1は、改札用の通路を1方向にのみ通過可能な入場専用あるいは出場専用の専用機として用いられる場合と、改札用の通路を両方向に通過可能な両用機として用いられる場合とがある。自動改札機1は、予め入場用の専用機、出場用の専用機あるいは両用機の何れかに設定される。
自動改札機1は、利用者が所持する券(乗車券)を処理する機能を有する。自動改札機1は、利用者が乗車券として所持する記録媒体として、磁気情報を記録した磁気券(磁気乗車券)あるいは非接触式ICカードを処理するものとする。本実施形態において、自動改札機1は、1人の利用者が投入する複数の磁気乗車券を組み合わせて券判定を行い、各磁気乗車券を処理する機能を有する。
自動改札機1が処理する磁気券は、たとえば、定期券、普通乗車券、特急券、あるいは回数券などの乗車券として利用されることが想定される。自動改札機1は、通常の動作モード(運用モード)において磁気券の投入口5を開放し、投入口5に投入された乗車券を取り込んで乗車券情報としての磁気情報を読み取り、読み取った乗車券情報により改札処理を行う。
自動改札機1は、入場用あるいは出場用の通路を形成する筐体2を有する。自動改札機1の筐体2の上面および側面は、筐体内部における係員による保守作業などのために開閉可能なカバー3を有する。カバー3は、通常の動作モード(運用モード)において、図示しない施錠機構によりロックされており、係員による保守作業を受け付ける動作モード(保守モード)において、施錠機構によるロックが解除される。
また、図1に示す構成例において、自動改札機1を形成する筐体上面の一端部には、乗車券として用いられる磁気乗車券が投入される投入口5が設けられている。磁気乗車券は、磁気情報を記憶する磁気記録層を有する記録媒体である。たとえば、磁気乗車券は、有効期間や利用区間などの改札情報が磁気記録層に磁気エンコード記録された定期券、普通乗車券、特急券、あるいは回数券などである。
自動改札機1は、磁気乗車券を処理するための磁気券処理部(後述する)を有する。磁気券処理部は、投入口5に投入された磁気券を搬送する搬送機構、および、搬送機構により搬送される磁気券に対して磁気情報の読取および書込みを行う処理機構などを有する。図1に示す構成例において、自動改札機1は、上面の一端部(通路の進入口側の端部)に磁気券が投入される投入口5が設けられ、上面の他端部の手前(通路の退出口側の端部の手前)に案内表示部8が設けられ、さらに、案内表示部8の手前に磁気券処理部で処理された磁気券を排出する排出口6が設けられる。
また、投入口5には、シャッタ5aが設けられる。シャッタ5aは、投入口5への券の投入を阻止するものである。自動改札機1が券の受入れ不可な状態である場合には、シャッタ5aは閉鎖され、券の受入れが可能な状態である場合には、シャッタ5aは開放される。また、投入口5に投入された券は、自動改札機1の筐体内に取り込まれ、筐体内の読取部および書込部により情報の読み取りおよび書込みなどの処理が施される。
自動改札機1が改札処理を実行可能な状態である場合、シャッタ5aを開放するため、利用者は、投入口5への券の投入が可能となる。利用者が磁気券を投入口5に投入すると、自動改札機1は、利用者により投入口5に投入された磁気券を取込み、取り込んだ磁気券に記録されている情報を読み取る。自動改札機1は、磁気券から読み取った情報に基づいて当該利用者の通行の可否を判断し、その判断結果に基づいて当該利用者の通行を制御する。この場合、磁気券は、改札処理の処理結果を示す情報が書き込まれて排出口6から返却されるか、もしくは、回収される。
また、本実施の形態で説明する自動改札機1は、複数の磁気乗車券の組み合わせ利用に対応する。自動改札機1の投入口5は、複数の磁気乗車券の一括投入を受け付けることができる。投入口5は、勿論、1枚ずつの乗車券の投入も受け付けることができる。すなわち、自動改札機1は、1人の利用者から複数枚の乗車券の投入を受け入れ、受け入れた複数の券の組み合わせにより通行の可否を判定し、その判定結果に基づいて投入された各券を処理するとともに利用者の通行を制御する。また、自動改札機1の排出口6は、複数の乗車券が一括投入された場合に、複数の乗車券の一括排出が可能である。たとえば、排出口6には、複数の乗車券が重ね揃えられて排出される。
なお、自動改札機1に投入される複数の磁気乗車券の組み合わせとしては、定期券と定期券、定期券と特急券、あるいは、定期券と普通券などが考えられる。例えば、自動改札機1は、第1の路線(例えば、新幹線)と第2の路線(例えば在来線)との乗り換え駅に設置される。新幹線と在来線との乗換駅に設置された自動改札装置は、当該乗換駅を起点または終点とした在来線の乗車券と、当該乗換駅を終点または起点とした新幹線の乗車券および特急券とを受け付け、これらの複数の券を処理することにより改札処理を行うことができる。
自動改札機1を形成する筐体の通路側の側面の両端部には、それぞれ通行者の通行の許可不許可を行う開閉動作可能なドア7が設けられている。ドア7は、通常の運用状態においては、利用者が所持する乗車券に対する判定結果、あるいは、人間検知センサSの検知結果などに基づいて開閉制御される。
自動改札機1を形成する筐体上面の他端部の手前には、利用者あるいは係員などに対して案内を行うための案内表示部8が設けられている。案内表示部8は、例えば、液晶表示装置などにより構成される。案内表示部8は、通路を通行する利用者に対する改札処理の結果などを案内する案内画面を表示する。
自動改札機1を形成する筐体上面には、自動改札機1の状態あるいは処理状況などを報知するための状態表示部9が設けられている。たとえば、状態表示部9は、小児用のICカードが提示された場合あるいは磁気券としての小児券が投入された場合、小児に対する改札処理であることを示す表示を行う。また、状態表示部9は、無効な乗車券となるICカード或いは磁気券が提示された場合、利用者が提示した乗車券が無効券ことを示す表示を行う。
自動改札機1を形成する筐体上面のセンサカバー内および筐体の側面には、複数の人間検知センサSが設けられている。人間検知センサSは、反射型の検知センサ、あるいは透過型の検知センサにより構成される。人間検知センサSからの出力信号は、「明」あるいは「暗」の何れかとなる。人間検知センサSは、所定の検知位置に人物が存在するか否かを検知するものである。自動改札機1は、複数の人間検知センサSにより通路内の各所における人物の有無を検知する。これにより、自動改札機1は、複数の人間検知センサSの検知結果に基づいて通路を通過中の利用者の位置を判定するようになっている。
なお、入場用或いは出場用の専用機として用いられる自動改札機1では、利用者が通行する方向が定められており、その方向に対して利用者が通路に進入する側のドアは開放された状態となっており、通路を退場する側のドアが通行可否の判定結果などに応じて制御される。これに対して、両用機として用いられる自動改札機1では、利用者が通行する方向が予め決まっていない。このため、両用機として用いられる自動改札機1では、近接センサの検知結果に基づいて自動改札機に接近してきた利用者を検知し、利用者が接近してきた側からの通行を制御するようにして良い。
すなわち、両用機として用いられる自動改札機1では、利用者が接近してきた方向に応じて通路の通行方向が決定され、入場用の自動改札機として機能するか、出場用の自動改札機として機能するかが切り替えられる。このような自動改札機1は、利用者の接近してきた方向に応じた通路の通行方向に対して、利用者が通路に進入する側のドア7を開放し、退場する側のドア7を通行可否の判定結果などに応じて制御する。また、両用機として用いられる自動改札機1では、利用者の接近に応じて通行方向が決定されるため、利用者が自動改札機1近傍にいない場合には両側のドア7が開放された状態で待機するようになっている。
次に、自動改札機1全体の制御系統の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る自動改札機1全体の制御系統の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、自動改札機1は、制御部21により全体が制御される。制御部21には、ROM(リード・オンリ・メモリ)22、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)23、データメモリ24、伝送制御回路25、表示制御回路26、ドア開閉機構27、カードリーダライタ4、シャッタ開閉機構28、磁気券処理部29、および人間検知センサSなどが接続されている。
制御部21は、CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)などにより構成され、ROM22などのメモリに記憶されているプログラムを実行することにより種々の処理機能を実現する。たとえば、制御部21は、CPUがプログラムを実行することにより、磁気券処理部29により投入された券を処理する機能(第1、第2の処理手段)、投入された磁気券から読み取った情報に基づいて券の有効性を判定したり、投入された全券の組み合わせによる入場又は出場の可否を判定したりする機能(券判定手段)、通行判定結果に基づいて利用者の通行を制御する通行制御処理、および、磁気券処理部29内における処理のタイミングなどを判断する機能(判断手段)などを実現する。
ROM22は、予めデータが記憶されている不揮発性のメモリで構成される。例えば、ROM22には、制御部21により実行される制御プログラムや制御データなどが記憶されている。RAM23は、一時的にデータを記憶する揮発性メモリで構成される。例えば、RAM23は、制御部21にて実行される制御プログラムなどのバッファメモリとして機能する。
データメモリ24は、書き換え可能な不揮発性メモリにより構成される。データメモリ24には、例えば、運賃情報や上位装置としてのホストコンピュータ(図示しない)からダウンロードされたデータなどが記憶されている。
伝送制御回路25は、自動改札機1の稼働状況を駅係員が監視するための監視盤30とのデータ通信を行うためのインターフェースである。伝送制御回路25は、監視盤30からの当該自動改札機1への制御指示(例えば、動作モードを指定する制御指示)を受信したり、当該自動改札機1の動作状況を示す情報(例えば、センサ故障等)を監視盤30へ送信したりする。また、伝送制御回路25としては、データ集計などを行う上位装置としてのホストコンピュータなどとのデータ通信を行うようにしても良い。
表示制御回路26は、案内表示部8の表示制御を行うものである。例えば、表示制御回路26は、制御部21からの指示に応じて案内表示部8に通行判定の結果を示す情報などを表示する。ドア開閉機構27は、ドア7を開閉する機構である。ドア開閉機構27は、制御部21による制御に基づいてドア7を開閉駆動するようになっている。
また、カードリーダライタ4は、制御部21からの動作指示に基づいて乗車券として利用されるICカードとのデータの送受信を行う。カードリーダライタ4は、ICカードにコマンドを供給し、供給したコマンドに対するレスポンスをICカードから受信する。例えば、カードリーダライタ4は、ICカードに書込みコマンドを送信することにより、ICカードに情報(例えば、改札情報)を書き込む。また、カードリーダライタ4は、ICカードに読出しコマンドを送信することにより、ICカードから情報(例えば、乗車券情報)を読み取る。
シャッタ開閉機構28は、投入口5に設けられたシャッタ5aを開閉する機構である。たとえば、シャッタ開閉機構28は、乗車券としての磁気券の処理が可能な状態(磁気券の処理が可能な動作モード)である場合、制御部21による制御によりシャッタ5aを開放することにより投入口5への磁気券の投入を受付ける。
また、磁気券処理部29は、投入口5に投入された乗車券として利用される磁気券を処理する。たとえば、磁気券処理部29は、制御部21からの動作指示に基づいて投入された券を1枚ずつ取り込む取込処理、取り込んだ券の搬送制御、搬送される券から磁気情報を読み取る読取処理、書込前の券を一時保留する書込前プール処理、搬送される券に磁気情報を着込む書込処理、搬送される券に対するパンチ処理、あるいは、搬送される券に対する印刷処理、排出前の券を保留する排出前プール処理、および、券を排出口から排出する排出処理などの種々の処理を行う。
次に、自動改札機1における磁気券処理部29の構成について説明する。
図3は、自動改札機1における磁気券処理部29の内部機構の構成例を概略的に示す図である。
自動改札機1の筐体内には、磁気券処理部29が設けられる。磁気券処理部29は、投入口5に投入された1枚又は複数の券を受け入れる。磁気券処理部29は、処理した後の券を排出口6から排出する。投入口5と排出口6との間には、投入口5から投入された券を排出口6へ搬送する主搬送路32が形成されている。主搬送路32は、モータ30により駆動する。主搬送路32の搬送経路上には、分離整列部34、読取部36、書込前プール部38、書込部40、パンチ部42、印刷部44、排出前プール部(一時保留部)46、および、集札部48などが設けられている。
主搬送路32上の複数の位置には、磁気券を検知するセンサ33a、33b、33c、…が設けられる。これらのセンサは、券の搬送状態を検知するための搬送検知センサである。例えば、センサ33aは、投入口5から投入された券を検知する投入口センサであり、センサ33bは、排出口6に排出された券を検知する排出口センサである。また、主搬送路32上の処理可能ポイント(後述する)には、券の通過を検知するセンサ33cが設置される。
分離整列部34は、投入された1枚又は複数の券を取り込み、主搬送路32へ供給する。たとえば、分離整列部34は、投入口5に一括または1枚ずつ投入された複数の券を分離し、分離した券を主搬送路32へ送り出す取込ローラ、主搬送路32へ送り出す券を整列する。分離整列部34は、制御部21による搬送の指示に応じて投入された券を1枚づつ取り込んで主搬送路32へ供給する。
読取部36は、主搬送路32を搬送される券の磁気記録層に磁気記録された情報(以下、磁気情報と称する)を読み取る読取ヘッド36aおよび36bを有する。読取ヘッド36aは、主搬送路32を搬送される券の一方の面から磁気情報を読み取るように設置され、読取ヘッド36bは、読取ヘッド36aとは反対の面から磁気情報を読み取るように設置される。書込前プール部38は、書込部40による磁気情報の書込前に券を一時保留(プール)する。書込部40は、主搬送路32を搬送される券の磁気記録層に情報を書き込む書込ヘッド40a、40bを有する。書込ヘッド40aは、主搬送路32を搬送される券の一方の面に対して磁気情報を書き込むように設置され、書込ヘッド40bは、書込ヘッド40aとは反対の面に対して磁気情報を書き込むように設置される。なお、書込部40の後段には、書き込んだ情報を確認するための読取部(確認読取部)を設けても良い。
また、読取部36よりも後段かつ書込部40の前段には、後述する追い越し処理の可否を判断するための処理可能ポイントが設定するようにしても良い。追い越し処理は、主搬送路32を搬送されている券に対して一時保留している先行の券を追い越して書込処理などの処理を実行する処理である。たとえば、センサ33cは、処理可能ポイントにおける券の通過を検知するように設置される。なお、追い越し処理および追い越し処理の可否の判断については、後で詳細に説明する。
また、複数の券が投入された場合、複数の券から読み取った情報(乗車券情報)の組み合わせて判定するため、書込前プール部38は、先に磁気情報を読み取った券を一時的に保留(プール)する。投入された全券から情報を読み取った後、書込前プール部38は、プールしている券を順に主搬送路32へ再供給する。また、書込前プール部38は、複数の磁気券に対する後段の処理の順番を変更するために券をプールするようにしても良い。
書込前プール部38は、例えば、振分ゲート38a、プール搬送路、ストッパなどを有する。振分ゲート38aは、主搬送路32を搬送される券を書込前プール部38に取り込むか否かに応じて動作する。たとえば、書込前プール部38は、プール搬送路には券が複数重ならないように、つまり、複数の券が1つずつ分離してプールされるように振分ゲート38aが作動される。ストッパは、書込前プール部38のプール搬送路に設けられ、振分ゲート38aにより主搬送路32から書込前プール部38のプール搬送路に取り込んだ券が停止してプールする。
図3に示す構成例では、磁気券処理部29は、主搬送路32を搬送される券が一旦書込部40を通過した後に書込前プール部38に取り込まれ、かつ、書込前プール部38にプールした券が書込部40の前段に再供給されるように構成されている。書込前プール部38は、書込部40による書込前の磁気券を保留し、再度、書込部40による書込可能な主搬送路32上の位置に券を再供給するものであればよい。たとえば、書込部40は、主搬送路32上において書込前プール部38への分岐よりも後段に設けても良い。
パンチ部42(42a、42b)は、主搬送路32により搬送される券にパンチ処理を施す。パンチ部42は、たとえば、書込部40により情報が書き込まれた券にパンチ処理を施す。印刷部44は、主搬送路32を搬送される券に印字を施す。たとえば、印刷部44は、インクリボンに含まれるインクを券に熱転写して印刷記録を施すサーマルヘッド、あるいは、券を加熱して感熱層を発色させることにより印刷記録を施すサーマルヘッドなどにより構成される。
排出前プール部(排出券保留部)46は、書込処理、パンチ処理、および、印刷処理などの処理が完了した券を保留する。排出前プール部46は、たとえば、複数の券を一括して保留(プール)する。排出前プール部46は、複数の券を重ねて保留する機能を有する。排出前プール部46は、保留する券を重ねる順番を揃える機構を有して良い。たとえば、排出前プール部46は、一括して排出する券を大きさの順に重ねて保留するようにしても良い。集札部48は、第1集札部48a及び第2集札部48bを有する。第1集札部48aおよび第2集札部48aは、処理済みの券のうち集札する券を集積する。
図4は、自動改札機1の磁気券処理部29に係る制御系の構成例を示すブロック図である。
自動改札機1の磁気券処理部29は、制御部21により統括的に制御される。制御部21は、プロセッサがROM22などのメモリに記憶した制御プログラムを実行することにより磁気券処理部29の制御を実現する。つまり、磁気券処理部29は、制御部21からの制御指示(命令)に応じて動作する。なお、制御部21がプログラムを実行することにより実現する処理(制御)機能をアプリケーション(アプリ)と称し、磁気券処理部29はファームウエア(ファーム)と称する。
磁気券処理部29は、モータ30を駆動する搬送制御部60、読取ヘッド36aおよび36bを制御する読取制御部62、書込ヘッド40a、40bを制御する書込制御部64、振分ゲート38aを制御する振分制御部66、パンチ部42を制御するパンチ制御部68、および、印刷部44を制御する印刷制御部70、および、センサ33cの検知信号を処理するセンサ制御部72などを有する。
搬送制御部60は、磁気券処理部29内における券の搬送を制御する。たとえば、搬送制御部60は、モータ30などを駆動を制御したり、分離整理部34を制御したりする。なお、搬送制御部60は、制御部21からの指示に応じて磁気券処理部29の各部の統括的な制御を司るものとしてしても良い。例えば、搬送制御部60は、プロセッサがメモリに記憶した制御プログラムを実行することにより磁気券処理部29内の各部の制御を実現するものとしても良い。この場合、搬送制御部60は、制御部21からの指示に応じて磁気券処理部29の各部を制御する。
読取制御部62は、読取ヘッド36aおよび36bを制御する。読取制御部62は、読取ヘッド36a、36bが券から読み取った読取データを制御部21へ通知する。書込制御部64は、書込ヘッド40a、40bを制御する。書込制御部64は、制御部21からの指示に応じて書込ヘッド40a、40bを用いて券に磁気情報を書込む。振分制御部66は、券の搬送方向を制御する。例えば、振分制御部66は、振分ゲート38aを制御する。パンチ制御部68は、パンチ部42を制御する。パンチ部68は、制御部21からの指示に応じて券にパンチ処理を施す。印刷制御部70は、印刷部44を制御する。印刷制御部70は、制御部21からの指示に応じて券に印字する。センサ制御部72は、センサ33a、33b、33cを制御する。センサ制御部72は、センサ33a、33b、33cによる券の検知信号を制御部21へ通知する。
たとえば、複数の磁気券が投入された場合、制御部21は、複数の磁気券を主搬送路32により順に搬送させる。制御部21は、読取制御部62を介して読取ヘッド36aまたは36bが磁気券から読み取った情報を取得する。制御部21は、読取ヘッド36a、36bで読み取った情報を基にして券判定(通行判定)処理を行う。また、制御部21は、券判定の結果に応じて磁気券に記録する情報を生成し、書込制御部64を制御して書込ヘッド40a、40bによる磁気券への書込処理を実行する。
また、制御部21は、センサ制御部72を介してセンサ33cによる券の検知信号を受信し、主搬送路32における券の搬送状況を判断する。制御部21は、振分制御部66により振分ゲート38aを制御して、主搬送路32を搬送される磁気券を選択的に書込前プール部38に取り込む。制御部21は、書込前プール部38に取り込んだ磁気券を所望のタイミングで主搬送路32へ再供給する。
次に、自動改札機1が複数の磁気券を処理する場合の動作について説明する。
図5(a)〜(e)は、自動改札機1の磁気券処理部29において2枚の磁気券を処理する様子を模式的に示す図である。
図5(a)は、2枚の磁気券T1、T2が投入され、投入された2枚の磁気券T1、T2が分離され、磁気券T1が先に取り出されて主搬送路32を搬送される状態を示している。自動改札機1の磁気券処理部29は、2枚の磁気券T1、T2が投入された場合、分離整列部34により磁気券T1とT2とを分離し、先に読取処理する磁気券T1を取り込み、磁気券T1を主搬送路32により搬送する。主搬送路32により搬送される磁気券T1は、読取部36に到達する。読取部36は、磁気券T1の磁気記録層がヘッドに面する側の読取ヘッド36a或いは36bにより、磁気券T1に記録されている磁気情報を読み取る。
図5(b)は、磁気券処理部29内において、磁気券T1に続いて磁気券T2の搬送が開始される様子を示している。図5(b)に示すように、磁気券処理部29は、読取部36は、磁気券T1から磁気情報を読み取った後、主搬送路32を搬送されてくる磁気券T2から磁気情報を読み取る処理を実行する。磁気券T2は、磁気券T1を取り込んだ後、所定のタイミングで取り込まれる。例えば、磁気券T2は、磁気券T1からの磁気情報の読取が完了した後に取り込まれ、主搬送路32により搬送される。また、磁気券T2は、磁気券T1の搬送を開始したタイミングから所定の間隔後に取り込まれるようにしても良い。
図5(c)は、磁気券T2に対する読取処理が終了した際に、磁気券T1が書込前プール部38にプールされている状態を示している。図5(c)に示すように、磁気券処理部29は、2枚の磁気券のうち後に搬送される磁気券T2に対する処理が完了するまで、先に搬送される磁気券T1を書込前プール部38に一時的に保留する。すなわち、磁気券処理部29は、投入された複数の券のうち最後に搬送される券(以下、最終券)に対する読取処理(全券の読取処理)が完了するまで、先に搬送される券(先に読取処理された券)を書込前プール部38にプールする。
磁気券(最終券)T2からの情報の読取が終了すると、制御部21は、各券から読み取った情報に基づく券判定(通行判定)を実行し、券判定に応じた各種の処理の実行を指示する。たとえば、制御部21は、最終券T2に対して、先に読取処理した券(書込前プール部38にプールしている券)T1よりも先に判定結果に基づく書込処理などの処理を実行する追い越し処理が可能か否かを判断する。
追い越し処理が可能と判断した場合、制御部21は、追い越し処理として最終券としての磁気券T2を先に処理し、次に磁気券T1を処理する。追い越し処理が不可能であると判断した場合、制御部21は、追い越し処理を諦めて、磁気券T2を書込前プール部38に一時保留し、既に書込前プール部38にプールしている磁気券T1を先に処理し、磁気券T1の処理の次に磁気券T2を処理するように制御する。追い越し処理は、最終券T2を書込前プール部38にプールせずに、磁気券T1よりも先に(磁気券T1を追い越して)処理するものである。追い越し処理の可否の判断は、最終券T2に対する追い越し処理を指示した際の最終券の搬送状態によって判断(後述する第1の処理例)しても良いし、最終券の読取処理が終了してからの経過時間によって判断(後述する第2の処理例)しても良い。制御部21は、前者の場合は追い越し処理の指示を磁気券T1を先に処理する指示に変更すればよいし、後者の場合には追い越し処理の可否判断に応じて追い越し処理又は磁気券T1からの処理の何れかを指示すればよい。
追い越し処理が可能である場合、制御部21は、最終券T2への処理を先行して実行し、最終券T2の処理に続いて書込前プール部38にプールしている磁気券T1に対する処理を実行する。
また、追い越し処理が不可能であると判断した場合、制御部21は、最終券T2を書込前プール部38にプールする。この場合、制御部21は、各券に対する処理の順番を最適化して、書込前プール部38に既にプールされている券から先に処理を実行するように制御する。
図5(d)は、最終券としての磁気券T2を書込前プール部38にプールした状態を示している。すなわち、最終券としての磁気券T2に対する追い越し処理が不可能と判断された場合、制御部21(上位装置)は、図5(d)に示すように、磁気券T2を書込前プール部38にプールする。磁気券T2を書込前プール部38にプールした場合、制御部21は、既に書込前プール部38にプールしている磁気券T1に対する処理を先に実行するように変更する。
すなわち、磁気券T2からの情報の読取処理が終了すると、制御部21(上位装置)は、磁気券T1と磁気券T2との組み合わせによる券判定を行い、磁気券T2を先に処理する追い越し処理を試みる。ここで、磁気券T2に対する追い越し処理が間に合わないと判断した場合、制御部21は、追い越し処理をあきらめて、磁気券T2を書込前プール部38にプールし、書込前プール部38から再供給する磁気券T1に対する処理を先に実行する。
図5(e)は、磁気券T1に対する処理を実行した後に磁気券T2に対する処理を実行する状態を示している。追い越し処理が不可能である場合、図5(e)に示すように、書込部40は、磁気券T1に対する処理(書込処理)を先に実行し、磁気券T1への書込処理に続いて書込前プール部38にプールした磁気券T2に対する処理(書込処理)を実行する。
図5(a)〜(e)に示す処理によれば、制御部21は、2枚投入された券T1、T2のうち後に取り込んだ磁気券T2(最終券)に対して、書込前プール部38へのプール無しでの処理(つまり、追い越し処理)が不可能であれば、書込前プール部38に先にプールされている磁気券T1に対する処理を先に実行する。これにより、最後に搬送する最終券への処理を先に実行する追い越し処理を実施している自動改札機であっても、追い越し処理が不可能には既に書込前プール部にプールしている券(先行券)への書込処理を先に実行することにより、効率良く複数の券を処理できる。
以下、図5(a)〜(e)に示すような追い越し処理の可否に応じた制御を実現するための第1の処理例と第2の処理例とについて説明する。
まず、第1の処理例について説明する。
図6は、本実施形態に係る自動改札機1における第1の処理例を実現する制御の流れを説明するためのフローチャートである。
ファームウエアである磁気券処理部29は、投入口センサ33aにより磁気券の投入を検知する。投入口センサ33aによる投入された券の有無を示す検知信号は、磁気券処理部29に対する上位装置としての制御部21へ通知される。制御部21は、投入口センサ33aによる検知信号によって券の投入を検知する。券の投入を検知した場合(S11、YES)、制御部21は、分離整列部34により投入された券を1枚づつ分離して順に1枚づつ取り込み、主搬送路32により搬送させる(S12)。
磁気券処理部29において、分離整列部34は、投入された複数の券を分離して1枚の券を取り込み、搬送制御部60は、モータ30を駆動させて取り込んだ券を主搬送路32により搬送させる。読取部36は、主搬送路32を搬送される券から磁気情報を読み取り、読み取った読取データを制御部21へ送信する。
制御部21は、読取制御部62を介して読取部36が券から読み取った読取データを受信する(S13)。券から読み取った読取データを受信すると、制御部21は、受信した読取データの券が投入された券のうちの最後の券(最終券)であるか否かを判断する(S14)。
読取データを受信した券が最終券でないと判断した場合(S14、NO)、制御部21は、当該券を書込前プール部38にプールさせる(S15)。書込前プール部38へのプール指示を受けると、振分制御部66は、主搬送路32を搬送される券が書込前プール部38へ取り込まれるように振分ゲート38aを動作させる。これにより、最終券でないと判断された券は、書込前プール部38にプールされる。
また、読取データを受信した券が最終券でないと判断した場合(S14、NO)、制御部21は、分離整列部34により投入された券のうち次の券を所定のタイミング(例えば、先行の券の読取データを受信したタイミング)で取り込んで主搬送路32により搬送させる(S12)。制御部21は、分離整列部34により順次取り込まれる券についても上記S13及びS14の処理を実行する。つまり、制御部21は、最終券の読取データを受信するまで、最終券でない各券に対してS12−14の処理を繰り返し実行する。
読取データを受信した券が最終券であると判断した場合(S14、YES)、制御部21は、当該最終券が追い越し処理の対象となる券(適合券)であるか否かを判断する(S16)。追い越し処理は、最終券を先に読取処理した券よりも先行して処理するものである。すなわち、追い越し処理において、最終券に対しては、既に書込前プール部38にプールしている券よりも先に書込処理などの処理が実行される。
最終券が適合券であると判断した場合(S16、YES)、制御部21は、追い越し処理として、当該最終券に対する書込処理を含む処理の開始を指示する(S17)。最終券に対する処理開始を指示した後、制御部21は、主搬送路32上の処理可能ポイントに設置したセンサ33cから処理未信号を受信したか否かを判断する(S18)。
処理未信号は、センサ33cが処理可能ポイントにおける最終券の通過を検知したか否かを示す信号である。たとえば、最終券に対する処理開始の指示を受信したときにセンサ33cが最終券を検知済みであった場合、制御部21へは処理未信号が送信される。処理未信号は、たとえば、最終券に対する処理開始の指示に応じて磁気券処理部29から制御部21へ供給されるものとする。
なお、センサ33cが最終券を検知したタイミングで処理未信号を制御部21へ通知するようにしても良いし、制御部21がセンサ33cの検知状態を監視して最終券に対する処理(追い越し処理)が可能か否かを判断するようにしても良い。これらの場合、制御部21は、処理未信号を受信していなければ最終券に対する処理開始を指示し、処理未信号を受信していれば最終券に対する処理開始指示を先に取り込んだ券に対する処理開始指示に変更して磁気券処理部29へ送信するようにしても良い。
処理未信号を受信した場合(S18、YES)、制御部21は、当該最終券に対する書込部40による書込処理などの追い越し処理が間に合わないため、追い越し処理が不可であると判断する。また、処理未信号を受信していない場合(S18、NO)、制御部21は、当該最終券に対する書込処理などの追い越し処理が間に合うため、追い越し処理が可能であると判断する。
以下、処理未信号を受信していないと判断した場合、つまり、追い越し処理が可能であると判断した場合の処理について説明する。
すなわち、処理未信号を受信していないと判断した場合(S18、NO)、制御部21は、追い越し処理が可能であると判断する。追い越し処理が可能であると判断した場合、制御部21は、書込部40による書込処理などの処理が完了した最終券を排出前プール部46に保留することを指示する(S20)。最終券を排出前プール部46に保留した場合、つまり、追い越し処理が実施できた場合、制御部21は、最終券に対する処理に続いて、書込前プール部38にプールしている券に対する書込処理を含む処理の開始を指示する(S21)。
例えば、投入された券が2枚である場合、追い越し処理が可能であれば、制御部21は、追い越し処理した最終券に続いて先に取り込んで書込前プール部38にプールしている券に対して書込み処理を含む処理の開始を指示する。また、投入された券が3枚である場合、制御部21は、追い越し処理した最終券に対する処理に続いて、1番目に取り込んだ券に対する処理を実行させ、さらに、1番目に取り込んだ券に対する処理に続いて、2番目に取り込んだ券に対する処理を実行させる。
書込前プール部38から再供給した券に対する処理が完了すると、制御部21は、処理済みの券を排出前プール部46に保留することを指示する(S22)。このとき、既に排出前プール部46に券が保留されている場合、制御部21は、処理した券を先に保留している券に重ねて保留することを指示する。たとえば、追い越し処理を実施した場合、制御部21は、先に排出前プール部46に保留されている最終券に重ねて処理した券を保留することを指示する。
処理済みの券を排出前プール部46に保留することを指示した後、制御部21は、書込前プール部38にプールしている券が存在するか否かを判断する(S23)。書込前プール部38にプールしている券があると判断した場合(S23、YES)、制御部21は、S21へ戻り、排出前プール部46への保留を指示する券に対する処理に続いて、書込前プール部38にプールしている次の券に対する書込処理を含む処理の開始を指示する。
また、書込前プール部38にプールしている券がないと判断した場合(S23、YES)、制御部21は、排出前プール部46に保留している全券を排出口6から排出し(S24)、投入された券に対する処理を終了する。
以下、処理未信号が受信済みであると判断した場合、すなわち、追い越し処理が不可であると判断した場合の処理について説明する。
すなわち、処理未信号が受信済みであると判断した場合(S18、YES)、制御部21は、追い越し処理が不可であると判断する。追い越し処理が不可であると判断した場合、制御部21は、最終券に対する処理(追い越し処理)を実行せずに、最終券を書込前プール部38にプールすることを指示する(S19)。最終券を書込前プール部38に保留する指示に応じて、振分ゲート38aは、当該最終券を書込前プール部38に取り込むように動作する。
また、最終券の追い越し処理が不可能であると判断した場合(S18、YES)、制御部21は、書込前プール部38にプールしている券に対して書込処理を含む処理を開始することを指示する(S21)。このような指示に応じて、書込前プール部38は、最初にプールした券から順番に券を主搬送路32へ再供給し、主搬送路32により搬送させる。書込部40は、制御部21からの指示に応じて再供給された券に書込処理などの処理を実行する。再供給した券に対する書込処理などの処理が終了すると、制御部21は、処理が完了した券を排出前プール部46へ保留することを指示する(S22)。
処理済みの券の排出前プール部46への保留を指示した後、制御部21は、書込前プール部38にプールしている券が存在するか否かを判断する(S23)。書込前プール部38にプールしている券があると判断した場合(S23、YES)、制御部21は、S21へ戻り、排出前プール部46への保留を指示した券に対する処理に続いて、書込前プール部38にプールしている次の券に対する書込処理を含む処理の開始を指示する。また、書込前プール部38にプールしている券がないと判断した場合(S23、YES)、制御部21は、排出前プール部46に保留している全券を排出口6から排出し(S24)、投入された券に対する処理を終了する。
例えば、投入された券が2枚である場合、追い越し処理が不可能であれば、制御部21は、追い越し処理を諦めて最終券を書込前プール部にプールし、先に取り込んで書込前プール部38にプールしている券に対して処理の開始を指示した後、当該券に対する処理に続いて最終券に対する処理を実行させる。また、投入された券が3枚である場合、制御部21は、追い越し処理を諦めて最終券を書込前プール部にプールし、1番目に取り込んだ券に対する処理を実行させ、1番目に取り込んだ券に対する処理に続いて2番目に取り込んだ券に対する処理を実行させ、さらに、2番目に取り込んだ券に対する処理に続いて最終券に対する処理を実行させる。
次に、上述した第1の処理例の具体例について説明する。
図7は、2枚の券が投入され、かつ、追い越し処理が不可能と判断された場合の磁気券処理部29(ファーム)と制御部21(アプリ)との動作を示すシーケンス図である。
投入口5に2枚の券T1、T2が投入されたものとする。すると、磁気券処理部29は、投入口センサ33aにより券の投入を検知する。投入口センサ33aが券の投入を検知したことを示す検知信号は、制御部21へ通知される(S31)。
券の投入が通知されると、制御部21は、投入された2枚の券のうち最初の1枚の券の取り込みを指示する(S51)。
最初の券の取り込み指示に応じて、磁気券処理部29は、分離整列部34により投入された2枚の券T1、T2から最初の1枚目の券T1を分離及び整列し、主搬送路32へ供給する。これにより、券T1は、券T2と分離された状態で主搬送路32を搬送される。読取部36は、読取ヘッド36a又は36bにより主搬送路32を搬送される券T1から磁気情報を読み取る(S32)。読取部36は、券T1から読み取った読取データを制御部21へ送信する(S33)。
また、読取部36により読取処理を行った券T1に後続する券T2がある場合、振分ゲート38aは、券T1を書込前プール部38に取り込むように動作させる。ここでは、券T1に後続する券T2があるため、券T1は、振分ゲート38aによって書込前プール部38に取り込まれる。なお、後続する券が有る場合に、先行する券を書込前プール部38へ取り込む処理は、制御部21からの指示に応じて実行するようにしても良い。
券T1から読み取った読取データを受信すると、制御部21は、受信した読取データの券が最終券かを判断する。この判断は、投入された券のうち未取り込み状態の券があるか否かにより判断しても良いし、投入された全ての券の読取結果を受信したか否かにより判断して良い。読取データを受信した券T1が最終券でないと判断すると、制御部21は、投入された残りの券T2の取り込むを指示する(S52)。
なお、複数枚投入された券のうち2枚目以降の券を取り込むタイミングは所定時間ごとであっても良い。この場合、制御部21は、1枚目の券取り込んでから所定時間経過後に、2枚目の券の取り込みを指示するようにする。
2枚目の券T2の取り込み指示に応じて、分離整列部34は、投入された券のうち2枚目の券T2を取り込んで整列し、主搬送路32へ供給する。これにより、券T2は、券T1とは間隔を開けた状態で主搬送路32により搬送される。読取部36は、読取ヘッド36a又は36bにより主搬送路32を搬送される券T2から磁気情報を読み取る(S34)。読取部36は、券T2から読み取った読取データを制御部21へ送信する(S35)。
券T2から読み取った読取データを受信すると、制御部21は、受信した読取データの券T2が最終券か否かを判断する。読取データを受信した券T2が最終券であると判断すると、制御部21は、券T1から読み取った読取データと券T2から読み取った読取データとに基づいて総合的な券判定(通行の可否判定)を行う(S53)。券判定の結果に従って、制御部21は、各券T1、T2に対する処理内容を決定する。券T2への書込処理の内容を決定すると、制御部21は、書込部40による券T2への磁気情報の書込処理を含む券T2に対する処理開始を磁気券処理部29へ指示する(S54)。
一方、読取部36により券T2の読取処理を行った後、磁気券処理部29は、センサ33cによる券T2の検知が可能な状態として、追い越し処理が可能か否かをチェックする。すなわち、券T2は後続の券がないため、追い越し処理の対象となる。追い越し処理は、券T2に対して、書込前プール部38へのプールを省略して、書込前プール部38にプールしている券T1よりも先に書込部40による書込み処理を行うものである。
第1の処理例では、券T2に対する処理開始指示を受信するタイミングと券T2の搬送状態(処理可能ポイントを通過するタイミング)とに応じて、追い越し処理が可能か否かをチェックする。すなわち、磁気券処理部29は、処理可能ポイントを検知位置とするセンサ33cが券T2を検知する前に、券T2に対する処理開始指示を受信したか否かにより、追い越し処理が可能か否かをチェックする。
ここでは、券T2に対する処理開始指示を受信する前に、処理可能ポイントで券T2を検知しているもの(つまり、追い越し処理不可能)とする。この場合(処理開始指示を受信する前に処理可能ポイントで券T2を検知した場合)、磁気券処理部29は、追い越し処理不可能を示す処理未信号を制御部21へ送信する(S37)。
また、券T2に対する処理開始指示を受信する前に券T2を処理可能ポイントで検知した場合(追い越し処理不可能と判断した場合)、振分ゲート38aは、券T2を書込前プール部38に取り込むように作用する。これにより、追い越し処理不可能と判定された券T2は、書込前プール部38にプールされる。
制御部21は、磁気券処理部29からの追い越し処理不可能を示す処理未信号を受信した場合、処理対象を最終券としての券T2から券T1に変更する。つまり、追い越し処理が不可能と判断した時点で、制御部21は、最終券の処理を先に実行できない(間に合わない)と判断し、書込前プール部38にプールしている券を先に処理させる(S55)。処理対象を券T1に変更する場合、制御部21は、券T1に対する処理開始を磁気券処理部29へ指示する(S56)。
磁気券処理部29では、券T1に対する処理開始指示に従って、書込前プール部38から券T1を主搬送路32へ再供給する。券T1が主搬送路32へ再供給されると、磁気券処理部29は、制御部21からの処理開始指示に応じて券T1に対する処理を実行する(S39)。たとえば、書込部40は、書込ヘッド40a又は40bにより主搬送路32を搬送される券T1に対して書込処理を実行する。券T1に対する処理が完了すると、磁気券処理部29は、券T1に対する処理の完了を制御部21へ通知する(S40)。
たとえば、券T1に対する処理完了は、各部が処理完了をそれぞれ制御部21へ通知するようにしても良いし、搬送制御部60が券T1の搬送状況に応じて処理の完了を通知するようにしても良い。前者であれば、書込部40、パンチ部42、印刷部44は、それぞれ制御部21へ券に対する処理完了を通知するようにすればよい。また、後者であれば、搬送制御部60が券T1の搬送位置に応じて処理の完了を検知し、制御部21へ券T1に対する処理の完了を通知するようにすればよい。
券T1に対する処理完了の通知を受信した場合、制御部21は、券T1を排出前プール部46に保留することを指示する(S57)。
排出前プール部46への券T1の保留が指示された場合、搬送制御部60は、券T1を排出前プール部46へ搬送させる。主搬送路32は、券T1を排出前プール部46へ搬送し、排出前プール部46は、主搬送路32により搬送されてきた券T1を保留する(S41)。券T1を保留すると、排出前プール部46は、制御部21へ券T1の保留完了を通知する(S42)。
券T1の保留完了の通知を受けて、制御部21は、券T1の保留が完了したことを確認する。制御部21は、券T1の処理に続いて券T2を処理するように、磁気券処理部29へ処理する。すなわち、追い越し処理が不可能であった場合、制御部21は、券T1に対する処理開始を指示した後、あらためて券T2に対する処理開始を再び指示する(S58)。すなわち、追い越し処理が不可能であると判断した場合、制御部21は、後(最後)に取り込んだ券T2に対する処理を先に実行するのをやめて、先に取り込んだ券T1に対する処理の後に、後に取り込んだ券T2に対する処理を実行させる。
なお、図7に示すシーケンスでは、券T1の保留完了の通知を受けた後に、券T2に対する処理開始を指示するように記述されているが、券T2に対する処理開始は、券T1に対する処理開始を指示した後に指示されるものであれば良い。例えば、制御部21は、券T1に対する書込部40による書込処理の完了の通知を受信した場合に、券T2に対する処理開始を指示するようにしても良い。また、制御部21は、券T1が主搬送路32の所定の位置に設けられたセンサで検知された場合に次の処理対象となる券T2に対する処理開始を指示するようにしても良い。また、制御部21は、券T1に対する印刷部による処理の完了の通知を受けてから券T2に対する処理開始を指示するようにしても良い。
券T2に対する処理開始指示に従って、磁気券処理部29では、書込前プール部38から券T2を主搬送路32へ再供給する。券T2が主搬送路32へ再供給されると、磁気券処理部29は、制御部21からの処理開始指示に応じて券T1に対する処理を実行する(S43)。たとえば、書込部40は、書込ヘッド40a又は40bにより主搬送路32を搬送される券T2に対して書込処理を実行する。
券T2に対する処理が完了すると、磁気券処理部29は、券T2に対する処理の完了を制御部21へ通知する(S44)。券T2に対する処理完了は、各部が処理完了をそれぞれ制御部21へ通知するようにしても良いし、搬送制御部60が券T1の搬送状況に応じて処理の完了を通知するようにしても良い。
券T2に対する処理完了の通知を受信した場合、制御部21は、排出前プール部46において券T2を先に保留している券T1に重ねて保留することを指示する(S59)。
排出前プール部46への券T2の保留が指示された場合、搬送制御部60は、券T2を排出前プール部46へ搬送させる。主搬送路32は、券T2を排出前プール部46へ搬送し、排出前プール部46は、主搬送路32により搬送されてきた券T2を既に保留している券T1に重ねて保留する(S45)。券T2を券T1に重ねて保留すると、排出前プール部46は、制御部21へ券T2の保留完了を通知する(S46)。
券T2の保留が完了した旨の通知を受けて、制御部21は、券T2を券T1に重ねた状態での保留が完了したことを確認する。券T2及び券T1の保留が完了したことを確認すると、制御部21は、磁気券処理部29に対して券T1及びT2を排出することを指示する(S60)。すなわち、制御部21は、排出前プール部46に保留している全ての券を排出口6から排出させる。
排出前プール部46から券T1及びT2を排出する指示を受けた場合、磁気券処理部29は、搬送制御部60により重ねられた状態の2枚の券T1及びT2を排出口6から排出させる(S47)。たとえば、2枚の券T1及びT2は、重ねられた状態のままで排出口6から排出できる。ただし、何れか一方の券を集札する場合、あるいは、2枚の券をともに集札する場合、搬送制御部60は、排出する券と集札部48に集札する券とを分離して、集札部48a又は48bに搬送する。券の排出が完了すると、搬送制御部60は、券の排出が完了した旨を制御部21へ通知する。
上記のような第1の処理例によれば、複数枚の券に対して最終券の処理を先行して実行する追い越し処理が可能か否かを処理可能ポイントでの最終券の検知状況に基づいて判断し、追い越し処理が不可能であると判断された場合、最終券に対する処理順序を後に変更し、先に書込前プール部にプールしている券から先に処理を実行する。
これにより、最終券を先に処理する追い越し処理を採用している自動改札機であっても、最終券が追い越し処理に間に合わない場合には、先に取り込んだ券から順に処理を行うことによって、処理の高速化、効率化を図ることができる。また、第1の処理例によれば、追い込み処理が可能か否かを主搬送路上の処理可能ポイントに設置したセンサによる最終券の検知結果によって確実に判断できる。
上記の第1の処理例によれば、追い越し処理の可否を判定するための処理可能ポイント(例えば、書込部40の前段)に設置したセンサによる最終券の検知結果に応じて、追い越し処理が可能か否かを判断し、追い越し処理が不可能であると判断した場合には、最終券を書込前プール部にプールし、処理の順番を変更して先に書込前プール部にプールしている券から先に処理を実行する。
これにより、追い越し処理が間に合わない場合であっても、最初の券を不要にプール部で待機させることなく、効率の良い処理順序で複数の券に対する処理を実施できる。この結果として、改札機の小型化、あるいは、搬送速度の高速化によって、追い越し処理が合わない場合が発生しても、効率良く複数枚の券の処理を実施できる。さらに、第1の処理例によれば、センサによる検知結果によって追い越し処理が可能か否かを確実に判断できる。
次に、第2の処理例を説明する。
図8は、自動改札機1による第2の処理例を説明するためのフローチャートである。
磁気券処理部29は、投入口センサ33aにより磁気券の投入を検知する。投入口センサ33aによる投入された券の有無を示す検知信号は、制御部21へ通知される。制御部21は、投入口センサ33aによる検知信号によって券の投入を検知する。券の投入を検知した場合(S81、YES)、制御部21は、分離整列部34により投入された券を1枚づつ分離して順に取り込んで主搬送路32により搬送させる(S82)。
磁気券処理部29において、搬送制御部60は、モータ30を駆動させて主搬送路32により取り込んだ券を搬送させる。読取部36は、主搬送路32を搬送される券から磁気情報を読み取る。読取制御部62は、読取部36により券から読み取った読取データを制御部21へ送信する。
制御部21は、読取制御部62を介して読取部36が券から読み取った読取データを受信する(S83)。券から読み取った読取データを受信すると、制御部21は、受信した読取データの券が投入された券のうちの最後の券(最終券)であるか否かを判断する(S84)。
読取データを受信した券が最終券でないと判断した場合(S84、NO)、制御部21は、当該券を書込前プール部38にプールさせる(S85)。書込前プール部38へのプール指示を受けると、振分制御部66は、主搬送路32を搬送される券が書込前プール部38へ取り込まれるように振分ゲート38aを動作させる。これにより、最終券でないと判断された券は、書込前プール部38にプールされる。
制御部21は、先の券を取り込んた後、所定のタイミング(例えば、先行の磁気券の読取データを受信したタイミング)で次の券を取り込み、主搬送路32により搬送させる(S82)。制御部21は、次に取り込んだ券についても上記S83、S84の処理を実行する。これにより、制御部21は、最終券の読取データを受信するまで、上記S82−84の処理を繰り返し実行する。
読取データを受信した券が最終券であると判断した場合(S84、YES)、制御部21は、各券から読み取ったデータに基づいて券判定を行い、当該最終券が追い越し処理の対象となる券(適合券)であるか否かを判断する(S86)。たとえば、制御部21は、最終券の読取データを受信したときからの経過時間をカウントする。これにより、最終券が適合券であると判断した場合(S86、YES)、制御部21は、最終券の読取データを受信したときからの経過時間が追い越し処理が可能な時間内であるか否かを判断する(S87)。
追い越し処理可能な時間内と判断した場合(S87、YES)、制御部21は、追い越し処理として、当該最終券に対する書込処理を含む処理の開始を指示する(S89)。最終券に対する処理完了の通知を受けると、制御部21は、最終券に対して排出前プール部46への保留する旨を指示する(S90)。最終券を排出前プール部46に保留した場合、つまり、追い越し処理が実施できた場合、制御部21は、最終券に対する処理に続いて、書込前プール部38にプールしている券に対する処理の開始を指示する(S91)。
例えば、投入された券が2枚である場合、追い越し処理が可能と判断すれば、制御部21は、追い越し処理した最終券に続いて取り込んで書込前プール部38にプールしている券に対する処理の開始を指示する。また、投入された券が3枚である場合、制御部21は、追い越し処理した最終券に対する処理に続いて、1番目に取り込んだ券に対する処理を実行させ、さらに、1番目に取り込んだ券に対する処理に続いて、2番目に取り込んだ券に対する処理を実行させる。
書込前プール部38から再供給した券に対する書込処理などの処理が完了すると、制御部21は、処理済みの券に対して排出前プール部46への保留する旨を指示する(S92)。既に排出前プール部46に券を保留している場合、制御部21は、処理した券を先に保留している券に重ねて保留することを指示する。たとえば、追い越し処理を実施した場合、制御部21は、先に排出前プール部46に保留されている最終券に重ねて処理した券を保留することを指示する。
処理済みの券の排出前プール部46への保留を指示した後、制御部21は、書込前プール部38にプールしている券が存在するか否かを判断する(S93)。書込前プール部38にプールしている券があると判断した場合(S93、YES)、制御部21は、S91へ戻り、排出前プール部46への保留を指示した券に対する処理に続いて、書込前プール部38にプールしている次の券に対する書込処理を含む処理の実行を指示する。
また、書込前プール部38にプールしている券がないと判断した場合(S93、YES)、制御部21は、排出前プール部46に保留している全券を排出口6から排出し(S94)、投入された複数枚の券に対する処理を終了する。
また、最終券が適合券でないと判断した場合(S86、NO)、あるいは、追い越し処理が可能な時間内でないと判断した場合(S87、YES)、制御部21は、最終券に対する処理の開始を指示することなく、最終券を書込前プール部38にプールすることを指示する(S88)。最終券を書込前プール部38に保留する指示に応じて、振分ゲート38aは、当該最終券を書込前プール部38に取り込むように作用する。
また、最終券の追い越し処理が可能な時間内でないと判断した場合(S87、NO)、制御部21は、書込前プール部38にプールしている券に対して書込処理を含む処理の開始を指示する(S91)。たとえば、制御部21は、読取部36による読取処理を実行した順番(取り込んだ順番)で、書込前プール部38にプールしている券を取り込で処理を実行させる。
すなわち、制御部21は、書込前プール部38にプールした順番で各券に対する処理の開始を指示する。磁気券処理部29は、制御部21に処理の開始が指示された券を書込前プール部38から主搬送路32へ再供給する。再供給された券は、主搬送路32により搬送され、書込部40により制御部21に指示された書込処理が実施される。再供給した券に対する処理が終了すると、制御部21は、処理が完了した券を排出前プール部46へ搬送することを指示する(S92)。
処理済みの券の排出前プール部46への保留を指示した後、制御部21は、書込前プール部38にプールしている券が存在するか否かを判断する(S93)。書込前プール部38にプールしている券があると判断した場合(ステップ93、YES)、制御部21は、S91へ戻り、排出前プール部46に保留した券に続いて、書込前プール部38にプールしている次の券に対する処理の開始を指示する。また、書込前プール部38にプールしている券がないと判断した場合(S93、YES)、制御部21は、排出前プール部46に保留している全券を排出口6から排出し(S94)、投入された券に対する処理を終了する。
上記のような第2の処理例によれば、最終券の読取データを受信した場合に、最終券に対する追い越し処理が可能な時間内か否かを判断(予測)し、追い越し処理が可能な時間内であると判断した場合には、追い越し処理としての最終券に対する処理開始を指示し、追い越し処理が可能な時間内でないと判断した場合には、追い越し処理をあきらめて、最終券を書込前プール部にプールするとともに先に書込前プール部にプールしている券に対する処理開始を指示する。
これにより、追い越し処理が間に合う場合には最終券を先に処理することで処理速度を向上させるとともに、追い越し処理が間に合わない場合には先に取り込んだ(読取処理した)券から順に処理を行うことにより、効率良く複数の券の処理を実施できる。この結果として、改札機の小型化、あるいは、搬送速度の高速化などによって、追い越し処理が合わないような状況が多発しても処理を効率良く実施できる。
さらに、第2の処理例によれば、追い越し処理が可能か否かを検知するためのセンサなどを磁気券処理部に新たに設置する必要がなく、ファームウエアの大幅な改造なしで、上述した処理を実現できる。
上記のような第1の処理例あるいは第2の処理例の処理を適用した自動改札機では、最終券を先に処理する追い越し処理を実施しつつ、追い越し処理時に最終券に対する処理開始指示(処理コマンド)が実際の処理可能なタイミングに間に合わない場合、最終券に対する処理を後回しにすることにより、複数枚の各券に対する処理の順番を最適化して全体として処理速度の減少を少なくできる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…自動改札機、21…制御部、29…磁気券処理部、33c…センサ、36…読取部、38…書込前プール部、38a…振分ゲート、40…書込部、42…パンチ部、44…印刷部、46…排出前プール部、60…搬送制御部、62…読取制御部、64…書込制御部、66…振分制御部、72…センサ制御部。

Claims (5)

  1. 複数の券を受け入れる受入手段と、
    前記受入手段により受け入れた複数の券を1つずつ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される券から情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段により情報を読み取った券を一時保留する一時保留手段と、
    前記受入手段により受け入れた複数の券のうち前記読取手段が最後に情報を読み取った最終券が前記一時保留手段に保留している券よりも先に処理する追い越し処理の対象か否かを判定する券判定手段と、
    前記券判定手段により最終券が追い越し処理の対象であると判定した場合、前記最終券に対して実際に追い越し処理が可能か否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により追い越し処理が可能と判断した場合、前記最終券を前記一時保留手段に保留することなく処理する第1の処理手段と、
    前記判断手段により追い越し処理が不可能と判断した場合、前記最終券を前記一時保留手段に保留し、前記一時保留手段に既に保留している券を先に処理する第2の処理手段と、
    を有する自動改札機。
  2. 前記判断手段は、前記最終券に対する追い越し処理を開始するタイミングで、前記最終券が所定の処理可能ポイントに到達していなければ追い越し処理が可能と判断し、前記最終券が処理可能ポイントに到達していれば追い越し処理不可と判断する、
    前記請求項1に記載の自動改札機。
  3. さらに、前記処理可能ポイントにおいて券の通過を検知する検知手段と、
    前記判定手段が前記最終券を追い越し処理の対象と判定した後、前記検知手段が前記最終券の処理可能ポイントの通過を検知しているか否かを確認する確認手段と、を有し、
    前記判断手段は、前記確認手段が前記最終券の処理可能ポイントの通過を確認していない場合には追い越し処理が可能であると判断し、前記確認手段が前記最終券の処理可能ポイントの通過を確認した場合には追い越し処理が不可能であると判断する、
    前記請求項2に記載の自動改札機。
  4. さらに、前記券判定手段により前記最終券が追い越し処理の対象と判定された場合、前記最終券に対する追い越し処理の命令を発行する発行手段と、
    前記判断手段により追い越し処理が不可能と判断された場合に、前記発行手段により発行された追い越し処理の命令をキャンセルし、前記一時保留手段に保留している券に対する処理の命令に変更するコマンド変更手段と、を有し、
    前記第2の処理手段は、前記コマンド変更手段により変更された命令に従って、前記最終券を前記一時保留手段に保留し、前記一時保留手段に既に保留している券を先に処理する、
    前記請求項1に記載の自動改札機。
  5. 前記判断手段は、前記読取手段が前記最終券から情報を読み取ってから前記最終券に対する処理を開始するまでの時間が追い越し処理が可能な時間内であるか否かにより追い越し処理が可能か否かを判断する、
    前記請求項1に記載の自動改札機。
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