JP2015152270A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷房運転および暖房運転の各々において過冷却度および過熱度を適切に制御しつつ成績係数を向上させることができる冷凍サイクル装置を提供することである。
【解決手段】実施形態の冷凍サイクル装置は、循環流路において第1流通方向に順次接続された圧縮機と、第1熱交換器と、第1膨張装置と、受液器と、第2膨張装置と、第2熱交換器と、切替部とを持つ。切替部は、第1熱交換器および第2熱交換器の各々の動作および圧縮機に対する接続関係を切り替える。切替部は、循環流路において第2流通方向に順次、圧縮機、第2熱交換器、第2膨張装置、受液器、第1膨張装置、および第1熱交換器を接続する。第2膨張装置は、並列に接続された2つの能力が異なる第1膨張部および第2膨張部を備え、第1膨張部および第2膨張部の各々における冷媒の減圧量を切替部による接続関係の切り替えに応じて変更する。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態の冷凍サイクル装置は、循環流路において第1流通方向に順次接続された圧縮機と、第1熱交換器と、第1膨張装置と、受液器と、第2膨張装置と、第2熱交換器と、切替部とを持つ。切替部は、第1熱交換器および第2熱交換器の各々の動作および圧縮機に対する接続関係を切り替える。切替部は、循環流路において第2流通方向に順次、圧縮機、第2熱交換器、第2膨張装置、受液器、第1膨張装置、および第1熱交換器を接続する。第2膨張装置は、並列に接続された2つの能力が異なる第1膨張部および第2膨張部を備え、第1膨張部および第2膨張部の各々における冷媒の減圧量を切替部による接続関係の切り替えに応じて変更する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、冷凍サイクル装置に関する。
従来、冷房運転および暖房運転を切り替え可能に構成され、空気熱交換器と水熱交換器との間に2つの第1および第2膨張弁が前後に配置された受液器を備える冷凍サイクル装置が知られている。この冷凍サイクル装置では、冷房運転時の過冷却度を調整するために第1膨張弁が絞り量の小さい大型の膨張弁とされ、過熱度を調整するために第2膨張弁が絞り量の大きい小型の膨張弁とされている。しかしながら暖房運転時には、絞り量の大きい第2膨張弁によって過冷却度が過大となり、凝縮圧力の上昇によって成績係数が低下するという問題が生じる。また、絞り量の小さい第1膨張弁によって過熱度の制御性が低下する虞がある。そのため冷凍サイクル装置において、冷房運転および暖房運転の各々において過冷却度および過熱度を適切に制御しつつ成績係数を向上させることが望まれている。
本発明が解決しようとする課題は、冷房(冷却)運転および暖房(加熱)運転の各々において過冷却度および過熱度を適切に制御しつつ成績係数を向上させることができる冷凍サイクル装置を提供することである。
実施形態の冷凍サイクル装置は、圧縮機と、第1熱交換器と、第1膨張装置と、受液器と、第2膨張装置と、第2熱交換器と、切替部とを持つ。圧縮機と、第1熱交換器と、第1膨張装置と、受液器と、第2膨張装置2と、第2熱交換器とは、冷媒の循環流路において第1流通方向に順次接続されている。切替部は、第1熱交換器および第2熱交換器の各々の動作および圧縮機に対する接続関係を切り替える。切替部は、循環流路において冷媒の第2流通方向に順次、圧縮機、第2熱交換器、第2膨張装置、受液器、第1膨張装置、および第1熱交換器を接続する。第2膨張装置は、並列に接続された2つの能力が異なる第1膨張部および第2膨張部を備え、第1膨張部および第2膨張部の各々における冷媒の減圧量を切替部による接続関係の切り替えに応じて変更する。
以下、実施形態の冷凍サイクル装置を、図面を参照して説明する。
実施形態の冷凍サイクル装置10は、図1に示すように、冷媒の循環流路を成す配管10aによって順次接続された、複数の圧縮機11、複数の空気熱交換器12、複数の第1膨張装置13、受液器14、第2膨張装置15、水熱交換器16、アキュムレータ17、四方弁18、および制御装置19を備えている。
複数の圧縮機11は、冷媒の循環流路に対して並列に接続されている。各圧縮機11は、回転数を制御するインバータ(図示略)などを備えている。各圧縮機11は、気相の冷媒を圧縮して高温高圧の気相の冷媒を吐出する。
複数の圧縮機11は、冷媒の循環流路に対して並列に接続されている。各圧縮機11は、回転数を制御するインバータ(図示略)などを備えている。各圧縮機11は、気相の冷媒を圧縮して高温高圧の気相の冷媒を吐出する。
複数の空気熱交換器12は、冷媒の循環流路に対して並列に接続されている。各空気熱交換器12は、空気熱交換器12に対向配置されたファン(図示略)を備えている。各空気熱交換器12は、ファンによって送風される空気と循環流路の冷媒とを熱交換する。各空気熱交換器12は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において圧縮機11から吐出された気相の冷媒を凝縮する。各空気熱交換器12は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において各第1膨張装置13によって膨張した気液二相の冷媒を蒸発させる。
複数の第1膨張装置13の各々は、複数の空気熱交換器12の各々に接続されている。各第1膨張装置13は、例えば電子膨張弁であって、弁開度に対応する開度ステップ数の増大に伴い、流量が増大傾向に変化する流量特性を有している。各第1膨張装置13は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時に各空気熱交換器12により凝縮した冷媒を膨張させる。冷凍サイクル装置10の冷却運転時に、各第1膨張装置13の弁開度は、制御装置19が各空気熱交換器12の過冷却度を制御するために、制御装置19によって制御される。各第1膨張装置13は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時に受液器14から排出された冷媒を膨張させる。冷凍サイクル装置10の加熱運転時に、各第1膨張装置13の弁開度は、制御装置19が各空気熱交換器12の過熱度を制御するために、制御装置19によって制御される。
受液器14は、各第1膨張装置13と第2膨張装置15との間に配置されている。受液器14は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時および加熱運転時において、循環流路で余剰となる液相の冷媒を貯留する。例えば、受液器14は、外気温が低い状態での冷却運転などの低圧縮での運転時を想定して冷媒の量を設定している場合に、外気温が高い状態での冷却運転時に余剰となる冷媒を貯留する。例えば、受液器14は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において、複数の空気熱交換器12に比べて相対的に容量が小さい水熱交換器16で溜め込むことができない液相の冷媒を貯留する。
第2膨張装置15は、冷媒の循環流路に対して並列に接続されて能力(例えば、最大流量、大きさに応じた絞り量または減圧量など)が異なる2つの第1膨張部15aおよび第2膨張部15bを備えている。第1膨張部15aおよび第2膨張部15bは、例えば電子膨張弁であって、弁開度に対応する開度ステップ数の増大に伴い、流量が増大傾向に変化する流量特性を有している。第1膨張部15aは、第2膨張部15bの能力よりも小さい能力を有している。なお、各第1膨張装置13の能力(最大流量)は、第1膨張部15aの能力(最大流量)よりも大きく、第2膨張部15bの能力(最大流量)よりも小さい。
第1膨張部15aおよび第2膨張部15bは、冷凍サイクル装置10の冷却運転時に受液器14から排出された冷媒を膨張させる。冷凍サイクル装置10の冷却運転時に、第1膨張部15aおよび第2膨張部15bの弁開度は、各空気熱交換器12の過熱度を制御するために、制御装置19によって制御される。第1膨張部15aおよび第2膨張部15bは、冷凍サイクル装置10の加熱運転時に水熱交換器16により凝縮した冷媒を膨張させる。冷凍サイクル装置10の加熱運転時に、第1膨張部15aおよび第2膨張部15bの弁開度は、制御装置19が水熱交換器16の過冷却度を制御するために、制御装置19によって制御される。
第1膨張部15aおよび第2膨張部15bは、冷凍サイクル装置10の冷却運転時に受液器14から排出された冷媒を膨張させる。冷凍サイクル装置10の冷却運転時に、第1膨張部15aおよび第2膨張部15bの弁開度は、各空気熱交換器12の過熱度を制御するために、制御装置19によって制御される。第1膨張部15aおよび第2膨張部15bは、冷凍サイクル装置10の加熱運転時に水熱交換器16により凝縮した冷媒を膨張させる。冷凍サイクル装置10の加熱運転時に、第1膨張部15aおよび第2膨張部15bの弁開度は、制御装置19が水熱交換器16の過冷却度を制御するために、制御装置19によって制御される。
水熱交換器16は、水の循環流路を成す水配管16aおよび水配管16aに配置された循環ポンプ(図示略)を備え、水配管16aの水と循環流路の冷媒とを熱交換する。水熱交換器16は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において第2膨張装置15によって膨張した気液二相の冷媒を蒸発させる。これにより水熱交換器16は、水配管16a内の水を冷却する。水熱交換器16は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において各圧縮機11から吐出された気相の冷媒を凝縮する。これにより水熱交換器16は、水配管16a内の水を加熱する。
アキュムレータ17は、四方弁18を介して各圧縮機11に流入する冷媒の気液分離を行ない、液相の冷媒を貯留して、気相の冷媒を各圧縮機11に排出する。
四方弁18は、各圧縮機11の吐出側接続部と、各空気熱交換器12および水熱交換器16の各々の圧縮機11側の接続部と、アキュムレータ17の入口側接続部とに接続されている。四方弁18は、各空気熱交換器12および水熱交換器16の各々の動作および圧縮機11に対する接続関係を切り替える。
四方弁18は、各圧縮機11の吐出側接続部と、各空気熱交換器12および水熱交換器16の各々の圧縮機11側の接続部と、アキュムレータ17の入口側接続部とに接続されている。四方弁18は、各空気熱交換器12および水熱交換器16の各々の動作および圧縮機11に対する接続関係を切り替える。
四方弁18は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時には、各圧縮機11の吐出側接続部と各空気熱交換器12の各圧縮機11側の接続部とを配管10aによって接続する。さらに、水熱交換器16の各圧縮機11側の接続部とアキュムレータ17の入口側接続部とを配管10aによって接続する。これにより四方弁18は、冷媒の循環流路において第1流通方向に順次、各圧縮機11、各空気熱交換器12、各第1膨張装置13、受液器14、第2膨張装置15、水熱交換器16、およびアキュムレータ17を接続する。
四方弁18は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時には、各圧縮機11の吐出側接続部と水熱交換器16の圧縮機11側の接続部とを配管10aによって接続する。さらに、各空気熱交換器12の圧縮機11側の接続部とアキュムレータ17の入口側接続部とを配管10aによって接続する。これにより四方弁18は、冷媒の循環流路において第2流通方向に順次、各圧縮機11、水熱交換器16、第2膨張装置15、受液器14、各第1膨張装置13、各空気熱交換器12、およびアキュムレータ17を接続する。
四方弁18は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時には、各圧縮機11の吐出側接続部と水熱交換器16の圧縮機11側の接続部とを配管10aによって接続する。さらに、各空気熱交換器12の圧縮機11側の接続部とアキュムレータ17の入口側接続部とを配管10aによって接続する。これにより四方弁18は、冷媒の循環流路において第2流通方向に順次、各圧縮機11、水熱交換器16、第2膨張装置15、受液器14、各第1膨張装置13、各空気熱交換器12、およびアキュムレータ17を接続する。
制御装置19は、冷凍サイクル装置10を統括して制御する。
冷凍サイクル装置10は、配管10aに設けられた複数の第1および第2温度センサ21,22、第3および第4温度センサ23,24、第5温度センサ27、並びに第1および第2圧力センサ25,26を備えている。
冷凍サイクル装置10は、配管10aに設けられた複数の第1および第2温度センサ21,22、第3および第4温度センサ23,24、第5温度センサ27、並びに第1および第2圧力センサ25,26を備えている。
複数の第1温度センサ21の各々は、複数の空気熱交換器12の各々と四方弁18との間に設けられている。各第1温度センサ21は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において各空気熱交換器12から流出する冷媒の温度(蒸発器出口温度)を検出し、冷却運転時において各空気熱交換器12に流入する冷媒の温度(凝縮器入口温度)を検出する。
複数の第2温度センサ22の各々は、複数の空気熱交換器12の各々と複数の第1膨張装置13の各々との間に設けられている。各第2温度センサ22は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において各空気熱交換器12から流出する冷媒の温度(凝縮器出口温度)を検出し、加熱運転時において各空気熱交換器12に流入する冷媒の温度(蒸発器入口温度)を検出する。
複数の第2温度センサ22の各々は、複数の空気熱交換器12の各々と複数の第1膨張装置13の各々との間に設けられている。各第2温度センサ22は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において各空気熱交換器12から流出する冷媒の温度(凝縮器出口温度)を検出し、加熱運転時において各空気熱交換器12に流入する冷媒の温度(蒸発器入口温度)を検出する。
第3温度センサ23は、第2膨張装置15と水熱交換器16との間に設けられている。第3温度センサ23は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において水熱交換器16から流出する冷媒の温度(凝縮器出口温度)を検出し、冷却運転時において水熱交換器16に流入する冷媒の温度(蒸発器入口温度)を検出する。
第4温度センサ24は、四方弁18とアキュムレータ17との間に配置されている。第4温度センサ24は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において水熱交換器16から流出して各圧縮機11に吸い込まれる冷媒の温度(吸込温度)を検出する。第4温度センサ24は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において各空気熱交換器12から流出して各圧縮機11に吸い込まれる冷媒の温度(吸込温度)を検出する。
第5温度センサ27は、例えば圧縮機11と四方弁18との間に配置されている。第5温度センサ27は、各圧縮機11から吐出された冷媒の温度(吐出温度)を検出する。
第4温度センサ24は、四方弁18とアキュムレータ17との間に配置されている。第4温度センサ24は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において水熱交換器16から流出して各圧縮機11に吸い込まれる冷媒の温度(吸込温度)を検出する。第4温度センサ24は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において各空気熱交換器12から流出して各圧縮機11に吸い込まれる冷媒の温度(吸込温度)を検出する。
第5温度センサ27は、例えば圧縮機11と四方弁18との間に配置されている。第5温度センサ27は、各圧縮機11から吐出された冷媒の温度(吐出温度)を検出する。
第1圧力センサ25は、例えば各圧縮機11と四方弁18との間に配置されている。第1圧力センサ25は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時および加熱運転時の各々において、各圧縮機11の下流側と第1および第2膨張装置13,15の上流側との間における冷媒の吐出圧力(高圧P1)を検出する。第2圧力センサ26は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時および加熱運転時の各々において、各圧縮機11の上流側と第1および第2膨張装置13,15の下流側との間における冷媒の吸込圧力(低圧P2)を検出する。
制御装置19は、各センサ21〜26によって検出される温度および圧力を用いて、各第1膨張装置13および第2膨張装置15を制御することによって、過冷却度および過熱度を制御する。
制御装置19は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において、各第2温度センサ22によって検出された凝縮器出口温度と、第1圧力センサ25によって検出された吐出圧力を飽和温度に換算して得られる凝縮温度との差である過冷却度を、各第1膨張装置13によって制御する。制御装置19は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において、第4温度センサ24によって検出された吸込温度と、第2圧力センサ26によって検出された吸込圧力を飽和温度に換算して得られる温度との差である過熱度を、第2膨張装置15によって制御する。制御装置19は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において、第2膨張装置15の第1および第2膨張部15a,15bのうち、第1膨張部15aよりも能力が大きい第2膨張部15bを閉とし、第2膨張部15bよりも能力が小さい第1膨張部15aによって過熱度を制御する。
制御装置19は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において、各第2温度センサ22によって検出された凝縮器出口温度と、第1圧力センサ25によって検出された吐出圧力を飽和温度に換算して得られる凝縮温度との差である過冷却度を、各第1膨張装置13によって制御する。制御装置19は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において、第4温度センサ24によって検出された吸込温度と、第2圧力センサ26によって検出された吸込圧力を飽和温度に換算して得られる温度との差である過熱度を、第2膨張装置15によって制御する。制御装置19は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において、第2膨張装置15の第1および第2膨張部15a,15bのうち、第1膨張部15aよりも能力が大きい第2膨張部15bを閉とし、第2膨張部15bよりも能力が小さい第1膨張部15aによって過熱度を制御する。
制御装置19は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において、第3温度センサ23によって検出された凝縮器出口温度と、第1圧力センサ25によって検出された吐出圧力を飽和温度に換算して得られる凝縮温度との差である過冷却度を、第2膨張装置15によって制御する。制御装置19は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において、第2膨張装置15の第1および第2膨張部15a,15bのうち、第2膨張部15bよりも能力が小さい第1膨張部15aを閉とし、第1膨張部15aよりも能力が大きい第2膨張部15bによって過冷却度を制御する。制御装置19は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において、第4温度センサ24によって検出された吸込温度と、第2圧力センサ26によって検出された吸込圧力を飽和温度に換算して得られる温度との差である過熱度を、各第1膨張装置13によって制御する。
以上説明した実施形態によれば、各空気熱交換器12の各々に第1膨張装置13を接続し、第2膨張装置15として、循環流路に並列に接続された2つの能力が異なる第1および第2膨張部15a,15bを持つことにより、冷却運転および加熱運転で成績係数を最大にするように過冷却度を制御することができる。さらに、図2に示すように、加熱運転時に最も能力(最大流量)の大きい第2膨張部15bによって過冷却度を制御するので、過剰に絞られて圧力が過剰に小さくなることを防ぎ、空気熱交換器12の各々で過熱度を適正に制御することができる。
さらに、第1膨張装置13および第2膨張装置15によって循環流路の両側から挟み込まれた受液器14を持つことにより、運転状態に応じて余剰となる冷媒を貯留することができるとともに、運転状態に応じた冷媒の不足を防止することができる。
また、複数の空気熱交換器12および第1膨張装置13を持つので、冷凍サイクル装置10の加熱運転時に複数の空気熱交換器12の各々で過熱度を制御することができ、着霜を均一にするように制御することができる。
さらに、第1膨張装置13および第2膨張装置15によって循環流路の両側から挟み込まれた受液器14を持つことにより、運転状態に応じて余剰となる冷媒を貯留することができるとともに、運転状態に応じた冷媒の不足を防止することができる。
また、複数の空気熱交換器12および第1膨張装置13を持つので、冷凍サイクル装置10の加熱運転時に複数の空気熱交換器12の各々で過熱度を制御することができ、着霜を均一にするように制御することができる。
以下、実施形態の第1の変形例について説明する。
第1の変形例の冷凍サイクル装置10は、図3に示すように、上述した図1に示す実施形態の冷凍サイクル装置10の構成に加えて、受液器14に設けられた流入側逆止弁31および流出側逆止弁32を備えている。
第1の変形例の冷凍サイクル装置10は、各第1膨張装置13と受液器14との間において、配管10aが2つに分岐されるようにして設けられた流入側配管10bおよび流出側配管10cを備えている。流入側配管10bは、受液器14の入口部14aに接続され、冷媒の流入側流路を形成している。流出側配管10cは、受液器14の出口部14bに接続され、冷媒の流出側流路を形成している。流入側逆止弁31は、流入側配管10bに設けられ、受液器14の入口部14aへの冷媒の流入に対する逆流(つまり、入口部14aからの流出)を禁止している。流出側逆止弁32は、流出側配管10cに設けられ、受液器14の出口部14bからの冷媒の流出に対する逆流(つまり、出口部14bへの流入)を禁止している。
第2膨張装置15の第1膨張部15aよりも能力が大きい第2膨張部15bは、流入側逆止弁31と入口部14aとの間で流入側配管10bに接続されている。第2膨張装置15の第2膨張部15bよりも能力が小さい第1膨張部15aは、流出側逆止弁32と出口部14bとの間で流出側配管10cに接続されている。
第1の変形例の冷凍サイクル装置10は、図3に示すように、上述した図1に示す実施形態の冷凍サイクル装置10の構成に加えて、受液器14に設けられた流入側逆止弁31および流出側逆止弁32を備えている。
第1の変形例の冷凍サイクル装置10は、各第1膨張装置13と受液器14との間において、配管10aが2つに分岐されるようにして設けられた流入側配管10bおよび流出側配管10cを備えている。流入側配管10bは、受液器14の入口部14aに接続され、冷媒の流入側流路を形成している。流出側配管10cは、受液器14の出口部14bに接続され、冷媒の流出側流路を形成している。流入側逆止弁31は、流入側配管10bに設けられ、受液器14の入口部14aへの冷媒の流入に対する逆流(つまり、入口部14aからの流出)を禁止している。流出側逆止弁32は、流出側配管10cに設けられ、受液器14の出口部14bからの冷媒の流出に対する逆流(つまり、出口部14bへの流入)を禁止している。
第2膨張装置15の第1膨張部15aよりも能力が大きい第2膨張部15bは、流入側逆止弁31と入口部14aとの間で流入側配管10bに接続されている。第2膨張装置15の第2膨張部15bよりも能力が小さい第1膨張部15aは、流出側逆止弁32と出口部14bとの間で流出側配管10cに接続されている。
この第1の変形例の冷凍サイクル装置10の冷却運転時において、各第1膨張装置13によって膨張した冷媒は、配管10aから流入側配管10bに流入し、流入側逆止弁31を通流し、入口部14aから受液器14に流入する。このとき、第2膨張部15bは閉じられている。さらに、冷媒は、受液器14の出口部14bから流出側配管10cに流出し、流出側配管10cから第1膨張部15aに流入し、第1膨張部15aによって膨張する。
この第1の変形例の冷凍サイクル装置10の加熱運転時において、水熱交換器16によって凝縮した冷媒は、第2膨張部15bに流入し、第2膨張部15bによって膨張する。さらに、冷媒は、流入側配管10bに流入し、流入側配管10bを通流し、入口部14aから受液器14に流入する。このとき、第1膨張弁15aは閉じられている。さらに、冷媒は、受液器14の出口部14bから流出側配管10cに流出し、流出側逆止弁32を通流し、流出側配管10cから配管10aに流入する。
この第1の変形例の冷凍サイクル装置10の加熱運転時において、水熱交換器16によって凝縮した冷媒は、第2膨張部15bに流入し、第2膨張部15bによって膨張する。さらに、冷媒は、流入側配管10bに流入し、流入側配管10bを通流し、入口部14aから受液器14に流入する。このとき、第1膨張弁15aは閉じられている。さらに、冷媒は、受液器14の出口部14bから流出側配管10cに流出し、流出側逆止弁32を通流し、流出側配管10cから配管10aに流入する。
以上説明した第1の変形例によれば、流入側配管10bおよび流出側配管10cに設けられた流入側逆止弁31および流出側逆止弁32を持つので、冷凍サイクル装置10の冷却運転時および加熱運転時において、受液器14での冷媒の流れ方向を同一にすることができる。これにより、例えば冷却運転と加熱運転との切り替えに応じて受液器14の入口部14aおよび出口部14bに対する冷媒の流れ方向が反転する場合に比べて、入口部14aおよび出口部14bの構成を簡略化することができ、受液器14の設計が容易となる。
以下、実施形態の第2の変形例について説明する。
第2の変形例の冷凍サイクル装置10は、図4に示すように、上述した図3に示す実施形態の第1の変形例の冷凍サイクル装置10の構成に加えて、液ガス熱交換器33、バイパス配管10d、および開閉弁34を備えている。
液ガス熱交換器33は、流入側配管10bにおいて、第1膨張部15aが接続された位置と入口部14aとの間に設けられている。液ガス熱交換器33は、流入側配管10bを通流して受液器14に流入する冷媒と、四方弁18からアキュムレータ17に向かい通流して各圧縮機11に吸入される冷媒とを熱交換させる。
バイパス配管10dは、第1膨張部15aが接続された位置と入口部14aとの間において液ガス熱交換器33を迂回して流入側配管10bに接続され、冷媒のバイパス流路を形成している。開閉弁34は、バイパス配管10dに設けられている。開閉弁34は、例えば電子制御により開閉を切り替える電磁弁であり、制御装置19の制御によってバイパス配管10dの開閉を行なう。
第2の変形例の冷凍サイクル装置10は、図4に示すように、上述した図3に示す実施形態の第1の変形例の冷凍サイクル装置10の構成に加えて、液ガス熱交換器33、バイパス配管10d、および開閉弁34を備えている。
液ガス熱交換器33は、流入側配管10bにおいて、第1膨張部15aが接続された位置と入口部14aとの間に設けられている。液ガス熱交換器33は、流入側配管10bを通流して受液器14に流入する冷媒と、四方弁18からアキュムレータ17に向かい通流して各圧縮機11に吸入される冷媒とを熱交換させる。
バイパス配管10dは、第1膨張部15aが接続された位置と入口部14aとの間において液ガス熱交換器33を迂回して流入側配管10bに接続され、冷媒のバイパス流路を形成している。開閉弁34は、バイパス配管10dに設けられている。開閉弁34は、例えば電子制御により開閉を切り替える電磁弁であり、制御装置19の制御によってバイパス配管10dの開閉を行なう。
制御装置19は、受液器14に流入する冷媒が気液二相の状態であることに起因して、下流側の膨張装置(つまり、冷却運転時の第1膨張部15aおよび加熱運転時の各第1膨張装置13)の制御性が悪化する虞がある場合に、開閉弁34によってバイパス配管10dを閉とする。
さらに、制御装置19は、例えば外気温が低い状態での冷却運転などの低圧縮での運転時などにおいて、各圧縮機11に吸入される冷媒の温度が受液器14に流入する冷媒の温度よりも高い場合に、開閉弁34によってバイパス配管10dを開とする。
さらに、制御装置19は、例えば外気温が低い状態での冷却運転などの低圧縮での運転時などにおいて、各圧縮機11に吸入される冷媒の温度が受液器14に流入する冷媒の温度よりも高い場合に、開閉弁34によってバイパス配管10dを開とする。
以上説明した第2の変形例によれば、受液器14の入口部14aの上流側に設けられた液ガス熱交換器33を持つので、図5に示すように、冷凍サイクル装置10の冷却運転時および加熱運転時において、受液器14での冷媒の流れ方向を同一にすることができ、受液器14に液相の冷媒を流入させることができる。これにより、例えば受液器14に流入する冷媒が気液二相である場合に比べて、下流側の膨張装置(つまり、冷却運転時の第1膨張部15aおよび加熱運転時の各第1膨張装置13)の制御性が悪化することを防止することができる。
また、各圧縮機11に吸入される冷媒の温度が受液器14に流入する冷媒の温度よりも高い場合にバイパス配管10dを開とする開閉弁34を持つので、受液器14に流入する冷媒が液ガス熱交換器33によって加熱されることを防止することができる。
また、各圧縮機11に吸入される冷媒の温度が受液器14に流入する冷媒の温度よりも高い場合にバイパス配管10dを開とする開閉弁34を持つので、受液器14に流入する冷媒が液ガス熱交換器33によって加熱されることを防止することができる。
以下、実施形態の第3の変形例について説明する。
第3の変形例の冷凍サイクル装置10は、図6に示すように、上述した図3に示す実施形態の第1の変形例の冷凍サイクル装置10の構成に加えて、過冷却熱交換器35、分岐配管10e、および第3膨張装置36を備えている。
過冷却熱交換器35は、流入側配管10bにおいて、第2膨張部15bが接続された位置と入口部14aとの間に設けられている。分岐配管10eは、流入側配管10bにおいて、第2膨張部15bが接続された位置と過冷却熱交換器35との間から分岐して、四方弁18とアキュムレータ17との間において配管10aに接続されている。第3膨張装置36は、分岐配管10eに設けられ、流入側配管10bから分岐した位置と過冷却熱交換器35との間に配置されている。第3膨張装置36は、例えば電子膨張弁であって、弁開度に対応する開度ステップ数の増大に伴い、流量が増大傾向に変化する流量特性を有している。過冷却熱交換器35は、第3膨張装置36が開の状態において、流入側配管10bを通流して受液器14に流入する冷媒と、分岐配管10eを通流して第3膨張装置36によって膨張した冷媒とを熱交換させる。
第3の変形例の冷凍サイクル装置10は、図6に示すように、上述した図3に示す実施形態の第1の変形例の冷凍サイクル装置10の構成に加えて、過冷却熱交換器35、分岐配管10e、および第3膨張装置36を備えている。
過冷却熱交換器35は、流入側配管10bにおいて、第2膨張部15bが接続された位置と入口部14aとの間に設けられている。分岐配管10eは、流入側配管10bにおいて、第2膨張部15bが接続された位置と過冷却熱交換器35との間から分岐して、四方弁18とアキュムレータ17との間において配管10aに接続されている。第3膨張装置36は、分岐配管10eに設けられ、流入側配管10bから分岐した位置と過冷却熱交換器35との間に配置されている。第3膨張装置36は、例えば電子膨張弁であって、弁開度に対応する開度ステップ数の増大に伴い、流量が増大傾向に変化する流量特性を有している。過冷却熱交換器35は、第3膨張装置36が開の状態において、流入側配管10bを通流して受液器14に流入する冷媒と、分岐配管10eを通流して第3膨張装置36によって膨張した冷媒とを熱交換させる。
制御装置19は、受液器14に流入する冷媒が気液二相の状態であることに起因して、下流側の膨張装置(つまり、冷却運転時の第1膨張部15aおよび加熱運転時の各第1膨張装置13)の制御性が悪化する虞がある場合に、第3膨張装置36を開とする。
さらに、制御装置19は、例えば外気温が低い状態での冷却運転などの低圧縮での運転時などにおいて、各圧縮機11に吸入される冷媒の温度が受液器14に流入する冷媒の温度よりも高い場合に、第3膨張装置36を閉とする。
さらに、制御装置19は、例えば外気温が低い状態での冷却運転などの低圧縮での運転時などにおいて、各圧縮機11に吸入される冷媒の温度が受液器14に流入する冷媒の温度よりも高い場合に、第3膨張装置36を閉とする。
以上説明した第3の変形例によれば、受液器14の入口部14aの上流側に設けられた過冷却熱交換器35を持つので、図7の実線で示すように、冷凍サイクル装置10の冷却運転時および加熱運転時において、受液器14での冷媒の流れ方向を同一にすることができ、受液器14に液相の冷媒を流入させることができる。これにより、例えば受液器14に流入する冷媒が気液二相である場合に比べて、下流側の膨張装置(つまり、冷却運転時の第1膨張部15aおよび加熱運転時の各第1膨張装置13)の制御性が悪化することを防止することができる。
また、各圧縮機11に吸入される冷媒の温度が受液器14に流入する冷媒の温度よりも高い場合に閉とする第3膨張装置36を持つので、受液器14に流入する冷媒が過冷却熱交換器35によって加熱されることを防止することができる。この場合には、図7の破線で示すように、過冷却熱交換器35において冷媒の熱交換は行われない。
また、各圧縮機11に吸入される冷媒の温度が受液器14に流入する冷媒の温度よりも高い場合に閉とする第3膨張装置36を持つので、受液器14に流入する冷媒が過冷却熱交換器35によって加熱されることを防止することができる。この場合には、図7の破線で示すように、過冷却熱交換器35において冷媒の熱交換は行われない。
以下、実施形態の第4の変形例について説明する。
上述した図4に示す実施形態の第2の変形例の冷凍サイクル装置10および上述した図6に示す実施形態の第3の変形例の冷凍サイクル装置10は、流入側配管10bに設けられた冷却部37を備えてもよい。冷却部37は、流入側配管10bにおいて、第1膨張部15aが接続された位置と、バイパス配管10dまたは分岐配管10eが接続された位置との間に設けられている。
例えば図8に示す第4の変形例の冷凍サイクル装置10は、上述した図4に示す実施形態の第2の変形例の冷凍サイクル装置10の構成に加えて、流入側配管10bにおいて液ガス熱交換器33の上流側に配置された液ガス熱交換器33を備えている。
上述した図4に示す実施形態の第2の変形例の冷凍サイクル装置10および上述した図6に示す実施形態の第3の変形例の冷凍サイクル装置10は、流入側配管10bに設けられた冷却部37を備えてもよい。冷却部37は、流入側配管10bにおいて、第1膨張部15aが接続された位置と、バイパス配管10dまたは分岐配管10eが接続された位置との間に設けられている。
例えば図8に示す第4の変形例の冷凍サイクル装置10は、上述した図4に示す実施形態の第2の変形例の冷凍サイクル装置10の構成に加えて、流入側配管10bにおいて液ガス熱交換器33の上流側に配置された液ガス熱交換器33を備えている。
以上説明した第4の変形例によれば、液ガス熱交換器33または過冷却熱交換器35の上流側に設けられた冷却部37を持つので、冷凍サイクル装置10の冷却運転時および加熱運転時において、受液器14での冷媒の流れ方向を同一にすることができ、受液器14に液相の冷媒を流入させることができる。これにより、例えば受液器14に流入する冷媒が気液二相である場合に比べて、下流側の膨張装置(つまり、冷却運転時の第1膨張部15aおよび加熱運転時の各第1膨張装置13)の制御性が悪化することを防止することができる。
さらに、冷却部37を各種の電装品の冷却に用いることによって、電装品の結露を抑制し、電装品から効率良く吸熱することができる。冷却部37は、各種の電装品に直接的に取り付けられてもよいし、ヒートパイプなどを介して間接的に冷却を行なってもよい。
さらに、冷却部37を各種の電装品の冷却に用いることによって、電装品の結露を抑制し、電装品から効率良く吸熱することができる。冷却部37は、各種の電装品に直接的に取り付けられてもよいし、ヒートパイプなどを介して間接的に冷却を行なってもよい。
以下、実施形態の第5の変形例について説明する。
上述した図4に示す実施形態の第2の変形例の冷凍サイクル装置10および上述した図8に示す実施形態の第4の変形例の冷凍サイクル装置10においては、受液器14および液ガス熱交換器33は一体的に形成されてもよい。
この第5の変形例の冷凍サイクル装置10において、受液器14および液ガス熱交換器33は、例えば液ガス熱交換器33が受液器14の内部に収容されることによって、一体的に形成されている。
上述した図4に示す実施形態の第2の変形例の冷凍サイクル装置10および上述した図8に示す実施形態の第4の変形例の冷凍サイクル装置10においては、受液器14および液ガス熱交換器33は一体的に形成されてもよい。
この第5の変形例の冷凍サイクル装置10において、受液器14および液ガス熱交換器33は、例えば液ガス熱交換器33が受液器14の内部に収容されることによって、一体的に形成されている。
以下、実施形態の他の変形例について説明する。
上述した実施形態では、制御装置19は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において、第1膨張部15aよりも能力が大きい第2膨張部15bを閉にするとしたが、これに限定されない。制御装置19は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において、第1および第2膨張部15a,15bを開として、第1および第2膨張部15a,15bの各々の減圧量を調整することによって過熱度を制御してもよい。
上述した実施形態では、制御装置19は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において、第2膨張部15bよりも能力が小さい第1膨張部15aを閉にするとしたが、これに限定されない。制御装置19は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において、第1および第2膨張部15a,15bを開として、第1および第2膨張部15a,15bの各々の減圧量を調整することによって過冷却度を制御してもよい。
上述した実施形態において、各空気熱交換器12および水熱交換器16を備えるとしたが、これに限定されず、冷媒を凝縮させる凝縮器および冷媒を蒸発させる蒸発器を備えていればよい。
上述した実施形態において、アキュムレータ17を備えるとしたが、これに限定されず、アキュムレータ17は省略されてもよい。
上述した実施形態では、制御装置19は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において、第1膨張部15aよりも能力が大きい第2膨張部15bを閉にするとしたが、これに限定されない。制御装置19は、冷凍サイクル装置10の冷却運転時において、第1および第2膨張部15a,15bを開として、第1および第2膨張部15a,15bの各々の減圧量を調整することによって過熱度を制御してもよい。
上述した実施形態では、制御装置19は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において、第2膨張部15bよりも能力が小さい第1膨張部15aを閉にするとしたが、これに限定されない。制御装置19は、冷凍サイクル装置10の加熱運転時において、第1および第2膨張部15a,15bを開として、第1および第2膨張部15a,15bの各々の減圧量を調整することによって過冷却度を制御してもよい。
上述した実施形態において、各空気熱交換器12および水熱交換器16を備えるとしたが、これに限定されず、冷媒を凝縮させる凝縮器および冷媒を蒸発させる蒸発器を備えていればよい。
上述した実施形態において、アキュムレータ17を備えるとしたが、これに限定されず、アキュムレータ17は省略されてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、第2膨張装置15として循環流路に並列に接続された能力が異なる第1および第2膨張部15a,15bを持つことにより、冷凍サイクル装置10の冷却運転および加熱運転で成績係数を最大にするように過冷却度を制御することができる。さらに、冷却運転時の各第1膨張装置13の圧縮比および加熱運転時の第2膨張装置15の圧縮比が過剰に小さくなることを防ぎ、過熱度を適正に制御することができる。
さらに、第1膨張装置13および第2膨張装置15によって循環流路の両側から挟み込まれた受液器14を持つことにより、運転状態に応じて余剰となる冷媒を貯留することができるとともに、運転状態に応じた冷媒の不足を防止することができる。
また、複数の空気熱交換器12および第1膨張装置13を持つので、冷凍サイクル装置10の加熱運転時に複数の空気熱交換器12の各々で過熱度を制御することができ、着霜を均一にするように制御することができる。
さらに、第1膨張装置13および第2膨張装置15によって循環流路の両側から挟み込まれた受液器14を持つことにより、運転状態に応じて余剰となる冷媒を貯留することができるとともに、運転状態に応じた冷媒の不足を防止することができる。
また、複数の空気熱交換器12および第1膨張装置13を持つので、冷凍サイクル装置10の加熱運転時に複数の空気熱交換器12の各々で過熱度を制御することができ、着霜を均一にするように制御することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…冷凍サイクル装置、11…圧縮機、12…空気熱交換器、13…第1膨張装置、14…受液器、15…第2膨張装置、15a…第1膨張部、15b…第2膨張部、16…水熱交換器、17…アキュムレータ、31…流入側逆止弁、32…流出側逆止弁、33…液ガス熱交換器、34…開閉弁、35…過冷却熱交換器、36…第3膨張装置、37…冷却部
Claims (6)
- 冷媒の循環流路と、
前記循環流路において前記冷媒の第1流通方向に順次接続された、圧縮機、第1熱交換器、第1膨張装置、受液器、第2膨張装置、および第2熱交換器と、
前記循環流路に設けられ、前記第1熱交換器および前記第2熱交換器の各々の動作および前記圧縮機に対する接続関係を切り替えることによって、前記循環流路において前記冷媒の第2流通方向に順次、前記圧縮機、前記第2熱交換器、前記第2膨張装置、前記受液器、前記第1膨張装置、および前記第1熱交換器を接続する切替部と、
を備え、
前記第2膨張装置は、並列に接続された2つの能力が異なる第1膨張部および第2膨張部を備え、前記第1膨張部および前記第2膨張部の各々における前記冷媒の減圧量を前記切替部による前記接続関係の切り替えに応じて変更する、
冷凍サイクル装置。 - 前記第1膨張装置と前記受液器との間において前記循環流路は、前記受液器の入口部に接続された流入側流路および前記受液器の出口部に接続された流出側流路に分岐し、
前記流入側流路は、前記受液器の入口部に対する前記冷媒の逆流を禁止する流入側逆流禁止部を備え、
前記流出側流路は、前記受液器の出口部に対する前記冷媒の逆流を禁止する流出側逆流禁止部を備え、
前記第2膨張装置において、前記第2膨張部よりも能力が小さい前記第1膨張部は、前記出口部と前記流出側逆流禁止部との間で前記流出側流路に接続され、前記第1膨張部よりも能力が大きい前記第2膨張部は、前記入口部と前記流入側逆流禁止部との間で前記流入側流路に接続されており、
前記流入側流路に設けられ、前記受液器に流入する前記冷媒と前記圧縮機に吸入される前記冷媒とを熱交換させる第3熱交換器を備える、
請求項1に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記第1膨張装置と前記受液器との間において前記循環流路は、前記受液器の入口部に接続された流入側流路および前記受液器の出口部に接続された流出側流路に分岐し、
前記流入側流路は、前記受液器の入口部に対する前記冷媒の逆流を禁止する流入側逆流禁止部を備え、
前記流出側流路は、前記受液器の出口部に対する前記冷媒の逆流を禁止する流出側逆流禁止部を備え、
前記第2膨張装置において、前記第2膨張部よりも能力が小さい前記第1膨張部は、前記出口部と前記流出側逆流禁止部との間で前記流出側流路に接続され、前記第1膨張部よりも能力が大きい前記第2膨張部は、前記入口部と前記流入側逆流禁止部との間で前記流入側流路に接続されており、
前記受液器の上流側で前記流入側流路から分岐して前記圧縮機の下流側で前記循環流路に接続された分岐流路と、
前記分岐流路に設けられた第3膨張装置と、
前記流入側流路から前記受液器に流入する前記冷媒と前記分岐流路で前記第3膨張装置によって膨張した前記冷媒とを熱交換させる第4熱交換器と、
を備える、
請求項1に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記受液器の上流側で前記第3熱交換器を迂回して前記循環流路に接続されたバイパス流路と、
前記バイパス流路を開閉する開閉器と、
を備える、
請求項2に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記受液器および前記第3熱交換器は一体的に形成されている、
請求項2または請求項4に記載の冷凍サイクル装置。 - 前記切替部による前記接続関係の切り替えと、前記第1膨張装置、前記第1膨張部、および前記第2膨張部の各々における前記冷媒の減圧量の変更と、を制御する制御部と、
前記圧縮機から吐出する前記冷媒の圧力および前記圧縮機に吸い込まれる前記冷媒の圧力の各々を検出する第1圧力センサおよび第2圧力センサと、
前記第1流通方向での前記第1熱交換器の下流側と前記第1膨張装置の上流側との間における前記冷媒の温度および前記第2熱交換器の下流側と前記圧縮機の上流側との間における前記冷媒の温度の各々を検出する第1温度センサおよび第2温度センサと、
前記第2流通方向での前記第2熱交換器の下流側と前記第2膨張装置の上流側との間における前記冷媒の温度および前記第1熱交換器の下流側と前記圧縮機の上流側との間における前記冷媒の温度の各々を検出する第3温度センサおよび第4温度センサと、
を備え、
前記循環流路において前記冷媒を前記第1流通方向に流通させる場合に、
前記第1圧力センサによって検出された前記冷媒の圧力を飽和温度に換算して得られる温度と前記第1温度センサによって検出された前記冷媒の温度との差である過冷却度を前記第1膨張装置により制御し、
前記第2圧力センサによって検出された前記冷媒の圧力を飽和温度に換算して得られる温度と前記第2温度センサによって検出された前記冷媒の温度との差である過熱度を前記第2膨張装置の前記第1膨張部により制御し、
前記循環流路において前記冷媒を前記第2流通方向に流通させる場合に、
前記第1圧力センサによって検出された前記冷媒の圧力を飽和温度に換算して得られる温度と前記第3温度センサによって検出された前記冷媒の温度との差である過冷却度を前記第2膨張装置の前記第2膨張部により制御し、
前記第2圧力センサによって検出された前記冷媒の圧力を飽和温度に換算して得られる温度と前記第4温度センサによって検出された前記冷媒の温度との差である過熱度を前記第1膨張装置により制御する、
請求項1から請求項5の何れか1つに記載の冷凍サイクル装置。
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JP2017146042A (ja) * | 2016-02-18 | 2017-08-24 | 東芝キヤリア株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
JP7516056B2 (ja) | 2020-01-29 | 2024-07-16 | ロレアル | つけまつげおよびそれを製造するための方法 |
-
2014
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