JP2015151863A - 内燃機関の補機取付構造 - Google Patents

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和司 多田
伸行 赤石
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伸行 赤石
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Takeshi Fujii
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Abstract

【課題】機関本体に設けられる付属部品の取り付け、取り外し作業が容易であると共に排気側における熱の影響を回避する。【解決手段】機関本体1の排気側壁面1aに取り付けられたケーシングブラケット8にACG7を支持するための突出部8cが設けられ、突出部により機関本体の排気側に設けられているOCVフィルタ11が覆われている。突出部にはACGを支持するための支持ボルト12aを通すボルト挿通孔13が設けられ、そのボルト挿通孔と連通するように、OCVフィルタの固定ねじ12bを回すための工具16を通す肉抜き孔14を設ける。肉抜き孔により放熱性が高まり、ブラケットの熱変形量が抑制され、支持ボルトの変形も抑制されるためボルトによる締結力が損なわれない。肉抜き孔により、ボルト挿通孔の切削加工時の切り粉の排出や、ドリルの放熱が促進され、ボルト挿通孔の孔加工性を向上し得る。【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の補機取付構造に関し、特に機関本体にブラケットを介して取り付けられる補機を有する内燃機関の補機取付構造に関するものである。
従来、内燃機関には種々の補機が取り付けられており、例えば、タイミングベルトにより駆動されるACGや冷却水ポンプ、また機関本体の付属部品として例えば機関本体を構成するシリンダブロックの壁に設けた油路と連通する各種バルブ等が適所に配設されている。それら補機や付属部品は、機関本体の外壁にボルト等により固定されているが、吸排気系との干渉を避けると共に、コンパクト化を促進するための取付構造が施されている(例えば特許文献1参照)。
上記特許文献1では、内燃機関の排気側に補機を取り付ける場合に、冷却性(過熱回避)の確保やメンテナンス性の確保等を実現するべく、エキゾーストマニホールドの集合部と、その下流の触媒と、集合部を被覆するカバーと、その内側のオイルフィルタとのそれぞれの配置を工夫した点が記載されている。
特許5168650号公報
一方、多くの補機や機関本体に設けられる付属部品を限られたスペースに取り付けるために、機関本体の側方に互いに重なるように補機や付属部品が複数配置される場合がある。そのような場合には、機関本体に設けられる付属部品の取り付け、取り外しの作業を容易に行うことができる取付構造にすることが望まれる。さらに、それら補機や付属部品が機関本体の排気側に配置される場合には、排気系の熱の影響をできるだけ回避する必要がある。
このような課題を解決して、機関本体に設けられる付属部品の取り付け、取り外し作業が容易であると共に排気側における熱の影響を回避し得る内燃機関の補機取付構造を実現するために、本発明に於いては、内燃機関(E)の機関本体(1)の排気側に配置された補機(7)を有する内燃機関の補機取付構造であって、前記補機を支持するべく前記機関本体の排気側の壁面(1a)に取り付けられるブラケット(8)を有し、前記ブラケットには、前記補機を取り付けるためのボルトを挿通するボルト挿通孔(13)と、前記ボルト挿通孔と交差して連通するように空けられた肉抜き孔(14)とが設けられているものとした。
これによれば、機関本体に固定したブラケットにより補機を支持する場合に、そのブラケットに、補機を取り付けるためのボルトを挿通するボルト挿通孔が設けられていると共に、ボルト挿通孔と交差して連通する肉抜き孔が設けられていることから、排気側に設けられていることによりブラケットが熱の影響を受けても、ブラケットに設けた肉抜き孔により放熱性が高まるため、ブラケットの熱変形量を抑制し得る。これにより、ブラケットのボルト挿通孔に挿通したボルトの変形も抑制され、ボルトによる締結力が損なわれることがない。さらに、ボルト挿通孔の切削加工時に肉抜き孔から切り粉を排出することができると共に、肉抜き孔によるドリルの放熱が促進され、ボルト挿通孔の孔加工性を向上し得る。
特に、前記機関本体(1)には、付属部品(11)が取り付けられており、前記付属部品(11)は、前記機関本体(1)に取り付けられる取付部(11a)を有し、前記取付部(11a)が、前記肉抜き孔(14)と対向する位置にあるとよい。
これによれば、機関本体においてブラケットにより覆われるように付属部品が取り付けられている場合でも、ブラケットの肉抜き孔を介して付属部品の取付部にアクセスできることから、ブラケットを外すことなく、例えば工具を肉抜き孔に挿通して付属部品を取り付けるねじを回すことができ、付属部品の取り付けやメンテナンス時の作業性を向上し得る。
さらに、前記取付部(11a)の全ては、前記肉抜き孔(14)の正面視において、前記肉抜き孔(14)の内側に位置するとよい。
これによれば、付属部品の取付部に固定用のねじを挿通する挿通孔を設けた場合に、その挿通孔に挿通したねじの頭部を正面視で肉抜き孔の内側に位置させることができ、肉抜き孔に工具を差し込んで行う付属部品の取り付け、取り外し作業をより一層容易に行うことができる。
また、前記肉抜き孔が前記ボルト挿通孔の軸線(C1)に対して直交する側面(14c)を介して前記ボルト挿通孔と交差するように設けられているとよい。
これによれば、肉抜き孔のボルト挿通孔との連通部分の例えば平坦により画定される断面が大きくなり、放熱性を向上し得る。
また、前記ボルト挿通孔と交差する前記肉抜き孔の、前記ボルト挿通孔への突入端部(14a)の横断面形状が、平坦若しくは鈍化された形状を有するとよい。
これによれば、ボルト挿通孔に対する肉抜き孔の連通部分において、円形断面のボルト挿通孔に対して肉抜き孔の側面が直交することから、例えば肉抜き孔が円弧状断面で交差する場合に生じる鋭角部分が生じないようにすることができ、ボルト挿通孔の肉抜き孔との連通部分におけるエッジへの応力集中が生じないようにすることができる。
また、前記ブラケットの内部に冷却水通路(W1・W2)が設けられているとよい。
これによれば、排気側に設けられたブラケットがウォーターパッセージとして機能するため、熱の影響によりブラケットが大きく熱膨張することを防止でき、ブラケットに取り付ける補機の固定用ボルトの変形を抑制でき、ボルトによる確実な固定状態を維持し得る。
さらに、前記ブラケットが、前記壁面に沿って触媒コンバータ(4)に隣接するように配置され、前記冷却水通路が、前記ボルト挿通孔前記触媒コンバータとの間に位置するとよい。
これによれば、排気側での大きな熱源となり得る触媒コンバータからの放熱に対して、ブラケットに設けた冷却水通路が触媒コンバータとボルト挿通孔との間に位置することから、触媒コンバータの熱がブラケットのボルト挿通孔を設けた部分に影響することを抑制し得る。
また、前記ブラケットは前記壁面から離反する向きに突出する突出部を有し、前記突出部に前記ボルト挿通孔が設けられているとよい。
これによれば、ブラケットに機関本体の壁面から離反する向きに突出する突出部を設け、その突出部にボルト挿通孔が設けられていることから、ボルト挿通孔に対する熱の影響をより一層抑制する効果を奏し得る。
このように本発明によれば、機関本体に固定したブラケットにより補機を支持する場合に、そのブラケットに、補機を取り付けるためのボルトを挿通するボルト挿通孔が設けられていると共に、ボルト挿通孔と交差して連通する肉抜き孔が設けられていることから、排気側に設けられていることによりブラケットが熱の影響を受けても、ブラケットに設けた肉抜き孔により放熱性が高まるため、ブラケットの熱変形量を抑制し得る。これにより、ブラケットのボルト挿通孔に挿通したボルトの変形も抑制されるため、ボルトによる締結力が損なわれることがない。さらに、ボルト挿通孔の切削加工時に肉抜き孔から切り粉を排出することができると共に、肉抜き孔によるドリルの放熱が促進され、ボルト挿通孔の孔加工性を向上し得る。
本発明が適用された内燃機関の排気側を示す概略側面図 ACGの取付状態を示す要部拡大斜視図 内燃機関を前側から見た要部破断正面図 (a)はケーシングブラケットの外面を示す全体図、(b)は(a)の矢印IVb方向から見た端面図 図4(b)のV−V線に沿って矢印方向に見た断面図 (a)はケーシングブラケットの肉抜き孔部分を示す要部拡大斜視図、(b)は(a)のVIb−VIb線に沿って矢印方向に見た断面図
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明が適用された内燃機関Eの排気側を示す概略側面図である。図示例の内燃機関Eは直列多気筒であり、その機関本体1には、図に示される前後方向にクランク軸2が延在している。図に示されるように、機関本体1の排気側の壁面1aには排気管3と、排気管3の下流に設けられた触媒コンバータ4と、排気管3より前側に位置するウォータポンプ5とが配設されている。
機関本体1の前側には、クランク軸2に固定されたクランクプーリ2aと、ウォータポンプ5のポンププーリ5aとが設けられており、両プーリ2a・5aにはベルト6が架け渡されている。なお、ベルト6は、他の複数のプーリ(図示省略)にも架け渡されており、回転駆動型の各種補機にクランク軸2の駆動トルクを伝達する。
また図2に示されるように、機関本体1には、ウォータポンプ5の外方に補機としてのACG(発電機)7が配設されている。ACG7は、ウォータポンプ5のケーシングを構成しかつACG7を支持するブラケットを兼ねるケーシングブラケット8を介して機関本体1の壁面1aに取り付けられている。
ケーシングブラケット8は、図3及び図4に併せて示されるように、図示例では5箇所に設けられたボルト孔8aに挿入したボルト9により機関本体1に固定されている。ケーシングブラケット8には、その前面を示す図4(b)に示されるように、ポンププーリ5aと同軸のポンプ軸(図示省略)を支持する軸支孔8bが設けられており、ケーシングブラケット8の前面に蓋体5b(図1参照)が取り付けられることにより、ケーシングブラケット8の前面と蓋体5bとの間に図における上下方向に延在する吐出側冷却水通路W1が形成される。冷却水通路W1は、ケーシングブラケット8の上部にて壁面1aに沿うように設けられかつ機関本体1の開口部(図示省略)に接続される冷却水通路W2と連通している。
また、機関本体1の壁面1aには、付属部品としてのOCVフィルタ11が取り付けられている。OCVフィルタ11は、オイルカットバルブのフィルタエレメントを内蔵する。内燃機関Eの排気側には高熱発生源となる排気管3や触媒コンバータ4が配設されており、OCVフィルタ11は、熱の影響を回避するべくそれらからできるだけ離して配置するように図示例では機関本体1の前側部分に配設されている。
ケーシングブラケット8は、触媒コンバータ4に隣接するように配設されているが、上記したように内部に冷却水通路W1・W2が設けられていることからウォーターパッセージとして機能する。また、それら冷却水通路W1・W2がボルト挿通孔13と触媒コンバータ4との間に位置することから、突出部8c(ボルト挿通孔13)に対する触媒コンバータ4からの熱の影響を抑制し得る。
また、図2に示されるように、ACG7の発電機プーリ7aをクランクプーリ2aによりベルト6を介して駆動するべく、ACG7も機関本体1の前側部分に配設される。ACG7には、その上部からフォーク状に延出するように設けられた2本の上側アーム7bと、下部から延出するように設けられた1本の下側アーム7cとが設けられている。2本の上側アーム7bには支持ボルト12aを通すボルト孔が設けられ、下側アーム7cにも支持ボルト12bを通すボルト孔が設けられている。
図2〜図4に示されるように、ACG7を支持するケーシングブラケット8の上部には、壁面1aに対して離れていくように斜め上方に延出し、かつ壁面1aに対向する面を有する板状の突出部8cが設けられている。突出部8cは、2本の上側アーム7b間に挟まれる長さで壁面1aに沿うように延在する板状部分17を有する。また、突出部8cの板状部分17には支持ボルト12aを壁面1aに沿う向きに通すボルト挿通孔13が設けられている。上記したOCVフィルタ11は、突出部8cの板状部分17により覆われる位置に配置されている。
図4(a)・(b)に示されるように、ケーシングブラケット8の中間部にはボス部8dが設けられている。ボス部8dには支持ボルト12b用のねじ孔8eが設けられている。
ACG7の2本の上側アーム7bにより突出部8cを間に挟み、支持ボルト12aを上側アーム7bの一方から突出部8cのボルト挿通孔13を介して上側アーム7bの他方に挿通し、支持ボルト12aにナット掛けすることで、ACG7の上側アーム7b側が突出部8cにより支持される。その状態で下側アーム7cとボス部8dとが互いに面合わせ可能になり、その面合わせ状態で下側アーム7cのボルト孔に支持ボルト12bを挿通してボス部8dのねじ孔8eに螺合し、下側アーム7c側が固定される。これにより、ACG7が、上下の各アーム7b・7cを介してケーシングブラケット8に取り付けられる。
ケーシングブラケット8の突出部8cがウォータポンプ5を形成する部分より斜め上方に延出し、その延出端部によりACG7の上側を支持することから、ACG7を高い位置に配置でき、その下方に他の補機を配置するスペースを大きく確保し得る。また、そのようにACG7を高い位置に支持する突出部8cを壁面1aから離間させて延出させることにより、壁面1aと突出部8cとの間に第2の補機(OCVフィルタ11)を配設することができ、補機類のレイアウト性を向上し得る。
ケーシングブラケット8の突出部8cの板状部分17には、図5に併せて示されるように、板状部分17の板厚方向に貫通する肉抜き孔14が設けられている。肉抜き孔14は、例えばケーシングブラケット8を鋳造する時に突出部8cに形成され、鋳造後に突出部8cの板状部分17にドリル孔加工して形成されるボルト挿通孔13の中間部分と連通するように形成されている。このように、ボルト挿通孔13と交差して連通する肉抜き孔14が設けられていることから、機関本体1の排気側に設けられていることによりケーシングブラケット8が熱の影響を受けても、ケーシングブラケット8に設けた肉抜き孔14により放熱性が高まるため、ケーシングブラケット8の熱変形量を抑制し得る。これにより、ケーシングブラケット8のボルト挿通孔13に挿通した支持ボルト12aの変形も抑制され、支持ボルト12aによる締結力が損なわれることがない。さらに、ボルト挿通孔13のドリル加工時に生じる切り粉を肉抜き孔14から排出させることができ、より良好なドリル孔加工を行うことができる。さらに、ドリルが肉抜き孔14を通過時に空気に曝されて冷却効果が得られるため、加工時のドリルの歯先の耐熱害性を向上し得る。
上述したように、OCVフィルタ11は、ケーシングブラケット8の突出部8cにより外方(機関本体1の側方)を覆われるように配設されている。OCVフィルタ11は、図示例では機関本体1の側方から見て略矩形状に形成されたケーシングを有し、そのケーシングの対角線方向の2箇所で固定ねじ15a・15bにより壁面1aの所定位置に固定されている。OCVフィルタ11の内蔵されているフィルタ(図示省略)を定期交換する場合には、ACG7をケーシングブラケット8から取り外すが、ケーシングブラケット8は機関本体1に固定したままで、OCVフィルタ11のメンテナンス作業を行うことができる。図示例では、2本の固定ねじ15a・15bを外して、ケーシングを機関本体1と突出部8cとの間から上方に引き抜いて行うことができる。
一方の固定ねじ15aは突出部8cと干渉しない位置に露出させるように設けられており、その固定ねじ15aに対しては何等問題無く工具16により外す(締める)ことができる。
図5(a)・(b)に示されるように、OCVフィルタ11には、他方の固定ねじ15bにより機関本体1の壁面1aに取り付けられる部分としての取付部11aが設けられている。取付部11aは、固定ねじ15bの頭部が当接する大きさの座面を有する台座形状に形成され、OCVフィルタ11の取り付け状態で肉抜き孔14と対向する位置に設けられている。取付部11aには、固定ねじ15bを挿通する挿通孔11bが座面の中央部分に設けられている。
肉抜き孔14は、ボルト挿通孔13との連通部分と、固定ねじ15bが臨む部分との間が長い長孔状に形成され、その短い方向の幅b(図6参照)は、図5(b)に示されるように固定ねじ15bに掛ける工具16を通し得る大きさに設定されている。これにより、図5(b)に示されるように工具16を何等問題無く固定ねじ15bに掛けて、固定ねじ15bを外す(締める)ことができ、OCVフィルタ11のメンテナンスを良好に行うことができる。
さらに、OCVフィルタ11の取付部11aは、図5(a)・(b)に示され、また図4(a)の二点鎖線で示されるように、肉抜き孔14の正面視において肉抜き孔14の内側に全て位置する。これにより、肉抜き孔14を機関本体1の側方から見た正面視で、取付部11aに設けられた挿通孔11bが肉抜き孔14の開口内に位置し、その挿通孔11bに挿通された固定ねじ15bの頭部も肉抜き孔14の内側に位置するため、固定ねじ15bの締め付けまたは緩め作業を行う際の工具16のアクセスを容易に行うことが可能となる。
図6(a)に示されるように、肉抜き孔14とボルト挿通孔13との連通部分は、ボルト挿通孔13の略下半分を肉抜き孔14が横切るように形成されている。また、肉抜き孔14とボルト挿通孔13との連通部分には、図に示される肉抜き孔14の貫通方向から見て、ボルト挿通孔13の軸線方向に直線状に延在する突入端部としての直線部14aと、直線部14aの両端側の両角部14bとが形成されている。直線部14aは平坦面を形成する。図示例では直線部14aにより肉抜き孔14のボルト挿通孔13への突入端部が形成されているが、両角部14b間の形状は平坦な直線部14aに限られず、鈍化された形状として例えば大円の一部や緩やかな曲線により形成されていてもよい。角部14bは、肉抜き孔14の幅bに対して小さな半径r(<b/2)により形成されている。また、肉抜き孔14の貫通方向から見て両角部14bに連続する両側面14cが、ボルト挿通孔13の軸線C1に対して直交する面で形成されている。
これにより、ボルト挿通孔13と肉抜き孔14との連通部分に形成される縁において、鋭角部分(薄肉部分)を無くすようにすることができる。例えば図6(a)の二点鎖線で示される円弧状に突入端部18を形成した場合には、ボルト挿通孔13の中心より下側部分で交差する部分において鋭角部分が生じる。
図6(b)は、図6(a)のVIb−VIb線に沿って矢印方向に見た部分断面図である。図に示されるように、本発明により形成された肉抜き孔14によれば、側面14cに近い位置でのボルト挿通孔13の軸線C1方向から見た断面において、ボルト挿通孔13と肉抜き孔14との連通部分の縁部19aの角度θ1は直角に近い角度である。それに対して、肉抜き孔14の突入端部18を円弧状とした場合には、図の二点鎖線で示されるようになり、その縁部19bの角度θ2はθ1よりも小さな鋭角となってしまう。このような鋭角となる縁部19bが存在すると、ボルト挿通孔13に支持ボルト12aが挿通された状態で熱の影響により膨脹収縮変形が生じると、支持ボルト12aと突出部8cとの間での熱膨張率の違いにより縁部19bに大きな応力が発生する虞がある。本発明によれば、縁部19aが鋭角とならないため、そのような応力を低減し得る。
また、図示例のように肉抜き孔14の突入端部(14a)がボルト挿通孔13の軸線C1近傍までとされていることにより、ボルト挿通孔13の肉抜き孔14との連通部分において、板状部分17が肉抜き孔14により分断されないため、板状部分17による支持ボルト12aの支持強度が損なわれることがない。
また、ケーシングブラケット8は、機関本体1への取り付け後においても、排気系の熱を受けても肉抜き孔14から放熱し得るため、過大な熱膨張が抑制される。それにより、突出部8cの熱変形量も小さいため、内燃機関Eの運転停止に伴う突出部8cの膨脹収縮による支持ボルト12aの応力変化も抑制され、支持ボルト12aによるACG7の固定状態が損なわれることがない。
以上、本発明を、その好適実施形態の実施例について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、肉抜き孔14とボルト挿通孔13との連通部分は、図示例のボルト挿通孔13の直径方向略下半分を肉抜き孔14が横切る位置関係に限られるものではなく、肉抜き孔14がボルト挿通孔13を完全に横切る大きさに形成されていてもよい。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
1 機関本体
1a 壁面
1b 凹部
4 触媒コンバータ
7 ACG(補機)
8 ケーシングブラケット(ブラケット)
8c 突出部
8f 対向凹部
11 OCVフィルタ(付属部品)
11a 取付部
13 ボルト挿通孔
14 肉抜き孔
14a 直線部(突出端部)
14c 側面
16 工具
17 板状部分
C1 軸線
E 内燃機関
W1・W2 冷却水通路

Claims (8)

  1. 内燃機関の機関本体の排気側に配置された補機を有する内燃機関の補機取付構造であって、
    前記補機を支持するべく前記機関本体の排気側の壁面に取り付けられるブラケットを有し、
    前記ブラケットには、前記補機を取り付けるためのボルトを挿通するボルト挿通孔と、前記ボルト挿通孔と交差して連通するように空けられた肉抜き孔とが設けられていることを特徴とする内燃機関の補機取付構造。
  2. 前記機関本体には、付属部品が取り付けられており、
    前記付属部品は、前記機関本体に取り付けられる取付部を有し、
    前記取付部が、前記肉抜き孔と対向する位置にあることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の補機取付構造。
  3. 前記取付部の全ては、前記肉抜き孔の正面視において、前記肉抜き孔の内側に位置することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の補機取付構造。
  4. 前記肉抜き孔が前記ボルト挿通孔の軸線に対して直交する側面を介して前記ボルト挿通孔と交差するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の内燃機関の補機取付構造。
  5. 前記ボルト挿通孔と交差する前記肉抜き孔の、前記ボルト挿通孔への突入端部の横断面形状が、平坦若しくは鈍化された形状を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の内燃機関の補機取付構造。
  6. 前記ブラケットの内部に冷却水通路が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の内燃機関の補機取付構造。
  7. 前記ブラケットが、前記壁面に沿って触媒コンバータに隣接するように配置され、
    前記冷却水通路が、前記ボルト挿通孔と前記触媒コンバータとの間に位置することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の補機取付構造。
  8. 前記ブラケットは前記壁面から離反する向きに突出する突出部を有し、
    前記突出部に前記ボルト挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の内燃機関の補機取付構造。
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