JP2015151053A - 車両骨格構造 - Google Patents

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JP2015151053A JP2014027831A JP2014027831A JP2015151053A JP 2015151053 A JP2015151053 A JP 2015151053A JP 2014027831 A JP2014027831 A JP 2014027831A JP 2014027831 A JP2014027831 A JP 2014027831A JP 2015151053 A JP2015151053 A JP 2015151053A
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Sachitaka Sotoyama
祥崇 外山
智史 広瀬
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【課題】拡幅部を有する骨格部を従来よりも効率的に補強する。【解決手段】車両骨格構造10では、車両前後方向から見て矩形の閉断面形状を成すサイドメンバ前部12Fは、非拡幅部12F1の車両後方側に隣接して設けられた拡幅部12F2において、車両後方側へ向かうほど上記閉断面が車両下方側へ拡大している。このようなサイドメンバ前部12Fは、非拡幅部12F1と拡幅部12F2との境界である拡幅境界Bの付近で剛性が局所的に低下するが、当該サイドメンバ前部12F内には、拡幅境界Bに跨る状態でサイドメンバ前部12Fに結合されたリインフォースメント16が設けられている。このリインフォースメント16は、拡幅部12F2側において、車両上方側(すなわち上記閉断面が拡大された側とは反対側)へ向けて屈曲している。【選択図】図1

Description

本発明は、車両骨格構造に関する。
下記特許文献1に記載されたメンバ構造では、車両の骨格部を構成するフロントサイドメンバが、第1屈曲部と第2屈曲部との2箇所で屈曲している。そして、このフロントサイドメンバの閉断面内に設けられたリインフォースメントが、上記2箇所の屈曲部に跨って配設されている。これにより、大幅な重量増加なしでフロントサイドメンバの軸力を増加させるようにしている。
特開2002−337726号公報
上記のフロントサイドメンバは、第1屈曲部と第2屈曲部との間に、車両上下方向の幅寸法が拡大した拡幅部を有している。このような拡幅部が設けられることにより、フロントサイドメンバの衝突性能(前面衝突時における衝撃吸収性)や走行時の剛性が低下することが考えられる。この点、上記のメンバ構造では、上記のリインフォースメントによって拡幅部を補強することができる。しかしながら、上記のリインフォースメント(補強部材)は、フロントサイドメンバ(骨格部)の2箇所の屈曲部に跨る大型なものであり、拡幅部以外の箇所も補強するため、重量が増加してしまう。そのため、上記のような拡幅部を効率的に補強する観点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、拡幅部を有する骨格部を従来よりも効率的に補強することができる車両骨格構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両骨格構造は、サイドメンバを含んで構成され、車両前後方向から見て閉断面形状を成しており、車両前後方向一側へ向かうほど前記閉断面を車両上下方向一側へ拡大させた拡幅部が、非拡幅部の車両前後方向一側に隣接して設けられた骨格部と、前記非拡幅部と前記拡幅部との境界に跨る状態で前記骨格部内に設けられ、車幅方向の両端部が前記骨格部に結合されると共に、前記拡幅部側において車両上下方向他側へ向けて湾曲又は屈曲した補強部材と、を備えている。
なお、請求項1に記載の「非拡幅部」には、上記閉断面の形状及び大きさが車両前後方向の各部において一定に設定されたものだけでなく、上記閉断面の形状及び大きさが部分的に若干変化したものが含まれる。また、請求項1に記載の「非拡幅部」には、車両前後方向に沿って直線的に延びるものだけでなく、車両前後方向に対して若干傾斜又は湾曲した部位を備えるものが含まれる。これらの点は、請求項6及び請求項7に記載の発明においても同様である。
請求項1に記載の発明では、車両前後方向から見て閉断面形状を成す骨格部は、非拡幅部の車両前後方向一側に隣接して設けられた拡幅部において、車両前後方向一側へ向かうほど上記閉断面が車両上下方向一側へ拡大している。このような骨格部は、非拡幅部と拡幅部との境界付近で剛性が局所的に低下するが、当該骨格部の閉断面部内には、上記境界に跨る状態で骨格部に結合された補強部材が設けられている。このように、剛性が局所的に低下する部位に補強部材が設けられているため、従来よりも小型な補強部材であっても補強効果を良好に確保することができる。しかも、この補強部材は、拡幅部側において、車両上下方向他側(すなわち上記閉断面が拡大された側とは反対側)へ向けて湾曲又は屈曲している。このように補強部材を湾曲又は屈曲させることにより、上記閉断面の拡大による剛性の低下を効果的に補うことができる。以上のことにより、拡幅部を有する骨格部を従来よりも効率的に補強することが可能になる。
請求項2に記載の発明に係る車両骨格構造は、請求項1において、前記補強部材は、前記骨格部内における車両上下方向一側に配置され、前記境界に跨る状態で車両前後方向に延びる第1補強部と、前記第1補強部における車両前後方向一側の端部から、車両前後方向一側かつ前記骨格部における車両上下方向の中央部側へ延びる第2補強部と、を有している。
請求項2に記載の発明では、補強部材の第1補強部が、骨格部内における車両上下方向一側に配置されており、非拡幅部と拡幅部との境界に跨る状態で車両前後方向に延びている。この第1補強部によって、骨格部に加わる長手方向の圧縮荷重(軸圧縮荷重)に対する上記境界付近の耐軸圧縮性を効果的に確保することができる。
また、この補強部材は、第1補強部の車両前後方向一側の端部から、車両前後方向一側かつ上記骨格部の車両上下方向中央部側へ延びる第2補強部を有している。このため、例えば骨格部に対して車幅方向の曲げ荷重が作用することにより、骨格部において車幅方向に対向し合う両壁部が、拡幅部の車両上下方向中央部付近で局部的に座屈しようとした際には、上記の第2補強部が上記座屈に対して抗力を付与する。それにより、上記座屈を防止又は抑制するための耐局部座屈性を効果的に確保することができる。
請求項3に記載の発明に係る車両骨格構造は、請求項2において、前記第1補強部は、前記第2補強部に比して、車両前後方向に沿った荷重に対する剛性が高く設定されている。
請求項3に記載の発明では、補強部材の第1補強部が上記のように構成されているので、前述した耐軸圧縮性をより効果的に確保することができる。
請求項4に記載の発明に係る車両骨格構造は、請求項2又は請求項3において、前記第2補強部は、前記第1補強部に比して、車幅方向に沿った荷重に対する剛性が高く設定されている。
請求項4に記載の発明では、補強部材の第2補強部が上記のように構成されているので、前述した耐局部座屈性をより効果的に確保することができる。
請求項5に記載の発明に係る車両骨格構造は、請求項2〜請求項4の何れか1項において、前記第1補強部は、車幅方向の中間部に設けられた中間結合部が、前記骨格部の車両上下方向一側の壁部に結合されることにより、車両前後方向から見て閉断面形状の閉断面形状部を、前記壁部との間に形成している。
請求項5に記載の発明では、補強部材において、骨格部の非拡幅部と拡幅部との境界に跨る第1補強部が、上記のような閉断面形状部を形成している。これにより、前述した耐軸圧縮性をより一層効果的に確保することができる。
請求項6に記載の発明に係る車両骨格構造は、互いに対向する一対の対向壁、及び前記一対の対向壁の両端部を連結した一対の連結壁を有することにより、長手方向から見て閉断面形状を成しており、前記長手方向の一側へ向かうほど前記閉断面を前記一対の対向壁の対向方向一側へ拡大させた拡幅部が、非拡幅部の前記長手方向一側に隣接して設けられた骨格部と、前記非拡幅部と前記拡幅部との境界に跨る状態で前記骨格部内に設けられ、前記一対の連結壁に結合されると共に、前記拡幅部側において前記対向方向他側へ向けて湾曲又は屈曲した補強部材と、を備えている。
請求項6に記載の発明では、骨格部が、互いに対向する一対の対向壁、及び前記一対の対向壁の両端部を連結した一対の連結壁を有しており、長手方向から見て閉断面形状を成している。この骨格部は、非拡幅部の長手方向一側に隣接して設けられた拡幅部において、長手方向一側へ向かうほど、上記閉断面が一対の対向壁の対向方向一側へ拡大している。このような骨格部は、非拡幅部と拡幅部との境界付近で剛性が局所的に低下するが、当該骨格部内には、上記境界に跨る状態で骨格部に結合された補強部材が設けられている。このように、剛性が局所的に低下する部位に補強部材が設けられているため、従来よりも小型な補強部材であっても補強効果を良好に確保することができる。しかも、この補強部材は、拡幅部側において、一対の対向壁の対向方向他側(すなわち上記閉断面が拡大された側とは反対側)へ向けて湾曲又は屈曲している。このように補強部材を湾曲又は屈曲させることにより、上記閉断面の拡大による剛性の低下を効果的に補うことができる。以上のことにより、拡幅部を有する骨格部を従来よりも効率的に補強することが可能になる。
請求項7に記載の発明は、互いに対向する一対の対向壁、及び前記一対の対向壁の両端部を連結した一対の連結壁を有することにより、長手方向から見て閉断面形状を成しており、前記長手方向の一側へ向かうほど前記閉断面を前記一対の対向壁の対向方向一側へ拡大させた拡幅部が、非拡幅部の前記長手方向一側に隣接して設けられた骨格部と、
前記非拡幅部と前記拡幅部との境界に跨る状態で前記骨格部内における前記対向方向他側に設けられ、前記一対の連結壁に結合されると共に、前記拡幅部側において前記対向方向一側へ向けて湾曲又は屈曲した補強部材と、を備えている。
請求項7に記載の発明では、骨格部が、互いに対向する一対の対向壁、及び前記一対の対向壁の両端部を連結した一対の連結壁を有しており、長手方向から見て閉断面形状を成している。この骨格部は、非拡幅部の長手方向一側に隣接して設けられた拡幅部において、長手方向一側へ向かうほど、上記閉断面が一対の対向壁の対向方向一側へ拡大している。このような骨格部は、非拡幅部と拡幅部との境界付近で剛性が局所的に低下するが、当該骨格部内には、上記境界に跨る状態で骨格部に結合された補強部材が設けられている。このように、剛性が局所的に低下する部位に補強部材が設けられているため、従来よりも小型な補強部材であっても補強効果を良好に確保することができる。しかも、この補強部材は、上記骨格部内において、一対の対向壁の対向方向他側(すなわち上記閉断面が拡大された側とは反対側)に設けられると共に、拡幅部側において、一対の対向壁の対向方向一側(すなわち上記閉断面が拡大された側)へ向けて湾曲又は屈曲している。このように補強部材を設けることにより、上記閉断面の拡大による剛性の低下を効果的に補うことができる。以上のことにより、拡幅部を有する骨格部を従来よりも効率的に補強することが可能になる。
以上説明したように、本発明に係る車両骨格構造では、拡幅部を有する骨格部を従来よりも効率的に補強することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両骨格構造を示す側断面図であり、図2のF1−F1線に沿った切断面に対応する図である。 図1のF2−F2線に沿った切断面を縮小して示す縮小断面図である。 図1のF3−F3線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 図1のF4−F4線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 同車両骨格構造の構成部材であるリインフォースメントの斜視図である。 上側が同リインフォースメントの平面図であり、下側が同リインフォースメントの側面図である。 図6のF7A−F7A線に沿った切断面を示す断面図である。 図6のF7B−F7B線に沿った切断面を示す断面図である。 図6のF7C−F7C線に沿った切断面を示す断面図である。 リインフォースメントの第1変形例を示す図7Cに対応した断面図である。 上側がリインフォースメントの第2変形例を示す平面図であり、下側が同第2変形例を示す側面図である。 図9のF10−F10線に沿った切断面を示す断面図である。 リインフォースメントの第3変形例を含む周辺の構成を示す図3に対応した断面図である。 衝突模擬解析及び走行時右旋回模擬解析に用いたフロントサイドメンバの部分構造モデルを示す側面図である。 同部分構造モデルを示す平面図である。 上記各解析に用いた断面コの字型のリインフォースメント(比較例)を示す斜視図である。 上記各解析に用いた第2変形例タイプのリインフォースメントを示す斜視図である。 衝突模擬解析の結果を示し、比較例のリインフォースメントと第2変形例タイプのリインフォースメントとのエネルギ吸収量の比を示す棒グラフである。 走行時右旋回模擬解析の結果を示し、比較例のリインフォースメントと第2変形例タイプのリインフォースメントとの剛性比を示す棒グラフである。 本発明の第2実施形態に係る車両骨格構造の主要部の構成を示す図1に対応した側断面図である。
本発明の実施形態に係る車両骨格構造10について、図1〜図16に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印LHは、車両前後方向の前方向(車両の進行方向)、車両上下方向の上方向、車両左右方向(車幅方向)の左方向をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
(構成)
図1〜図4に示されるように、本実施形態に係る車両骨格構造10は、フロントサイドメンバ12を含んで構成された骨格部14と、補強部材としてのリインフォースメント16とを備えている。フロントサイドメンバ12は、車両前部の左右両側部の下部側にそれぞれ配設された骨格部材であり、各々が車両前後方向を長手方向として配置されている。なお、左右のフロントサイドメンバ12は、左右対称に形成されている以外は同様の構成とされているため、図1〜図4では、車両左側のフロントサイドメンバ12の図示を省略している。
図2に示されるように、フロントサイドメンバ12は、ダッシュパネル18よりも車両前方側で車両前後方向に延在したサイドメンバ前部12Fを備えている。このサイドメンバ前部12Fは、後端部がダッシュパネル18に接合されている。このサイドメンバ前部12Fの後端部からは、ダッシュパネル18の下方側へ向けてキック部12Kが延出されている。このキック部12Kは、車両後方斜め下方へ向けて延びている。更にこのキック部12Kの後端部からは、フロアパネル24の下面に沿って車両後方へ延びるサイドメンバ後部12Rが延出されている。このフロントサイドメンバ12では、サイドメンバ前部12Fとキック部12Kとの間、及びキック部12Kとサイドメンバ後部12Rとの間にそれぞれ屈曲部26、28が形成されている。
図3及び図4に示されるように、上記のサイドメンバ前部12Fは、例えば板金によって形成されたアウタパネル30及びインナパネル32によって構成されている。アウタパネル30は、車幅方向内側へ向けて開口した断面ハット形状に形成されており、インナパネル32は厚さ方向が車幅方向に沿った略平板状に形成されている。このインナパネル32は、上下の端部がアウタパネル30の上下のフランジ30A、30Bに接合されている。これにより、サイドメンバ前部12Fは、車両前後方向(長手方向)から見て矩形の閉断面形状を成している。
具体的には、サイドメンバ前部12Fは、車両上下方向(長手方向に直交する第1直交方向)に沿って互いに対向した上壁部34及び下壁部36(一対の対向壁)と、該上壁部34及び下壁部36の車幅方向両端部を車両上下方向に連結した左壁部38及び右壁部40(一対の連結壁)とを備えている。左壁部38及び右壁部40は、車幅方向(長手方向及び第1直交方向に直交する第2直交方向)に沿って互いに対向している。
一方、図示は省略するが、キック部12Kは、長手方向から見た断面形状が、車両上方側へ向けて開口した断面ハット形状を成しており、上端フランジ部がダッシュパネル18に接合されている。それにより、キック部12Kは、ダッシュパネル18との間で閉断面を形成している。同様に、サイドメンバ後部12Rは、長手方向から見た断面形状が、車両上方側へ向けて開口した断面ハット形状を成しており、上端フランジ部がフロアパネル24に接合されている。それにより、サイドメンバ後部12Rは、フロアパネル24との間で閉断面を形成している。
上記のフロントサイドメンバ12は、ダッシュパネル18及びフロアパネル24と共に骨格部14を構成している。この骨格部14は、車両前後方向に沿って延在しており、車両前後方向(長手方向)から見て矩形の閉断面形状を成す閉断面部42を有している。この閉断面部42は、ダッシュパネル18よりも車両前方側の部位が、サイドメンバ前部12Fの上壁部34、下壁部36、左壁部38及び右壁部40によって構成されている。また、この閉断面部42は、サイドメンバ前部12Fよりも車両後方側の部位(図1の破線Aよりも車両後方側の部位)が、キック部12K及びサイドメンバ後部12Rと、ダッシュパネル18及びフロアパネル24とによって構成されている。
図1に示されるように、上記のサイドメンバ前部12Fは、車両前方側の端部と、車両前後方向中央部よりも若干車両後方寄りに設定された拡幅境界Bとの間の部位が非拡幅部(非拡幅域)12F1とされている。また、このサイドメンバ前部12Fは、上記の拡幅境界Bよりも車両後方側の部位が拡幅部(拡幅域)12F2とされている。この拡幅部12F2は、非拡幅部12F1の車両後方側(車両前後方向の一側)に隣接して(ここでは一体に連続して)設けられている。
非拡幅部12F1においては、閉断面部42の車両上下方向の幅寸法が車両前後方向の各部にわたって一定又は略一定に設定されている。それに対し、拡幅部12F2においては、閉断面部42が、車両後方側(車両前後方向の一側:骨格部14の長手方向の一側)へ向かうほど、車両下方側(車両上下方向の一側:上壁部34及び下壁部36の対向方向一側)へ拡大されている。詳細には、この拡幅部12F2においては、下壁部36が車両後方側へ向かうほど上壁部34から離間するように湾曲している。
図1〜図4に示されるように、上記のサイドメンバ前部12F内(閉断面部42内)には、リインフォースメント16が配設されている。リインフォースメント16は、例えば板金がプレス成形されることにより形成されたものであり、図5、図6、図7A〜図7Cに示されるように、全体として長尺な略樋形状を成している。このリインフォースメント16は、図1に示されるように、長手方向が略車両前後方向に沿い且つ前述した拡幅境界Bに跨る状態でサイドメンバ前部12F内に配設されており、拡幅部12F2側の部位が車両上方側(車両上下方向の他側:上壁部34及び下壁部36の対向方向他側)へ向けて屈曲している。
上記のリインフォースメント16は、底壁46と、該底壁46の車幅方向両端部から車両上方側へ延びる左右の側壁48、50とを備えており、車両前後方向から見て車両上方側が開口した断面略C字状に形成されている。左側の側壁48と底壁46との間、及び右側の側壁50と底壁46との間には、それぞれリインフォースメント16の長手方向に延びる稜線S1、S2が形成されている。左側の側壁48は、サイドメンバ前部12Fの左壁部38に結合されており、右側の側壁50は、サイドメンバ前部12Fの右壁部40に結合されている。これらの結合には、例えばスポット溶接等の手段を用いることができる。このリインフォースメント16は、長手方向中間部に設定された屈曲部52よりも車両前方側の部位が耐軸圧縮部16A(第1補強部)とされており、屈曲部52よりも車両後方側の部位が耐局部座屈部16B(第2補強部)とされている。
耐軸圧縮部16Aは、長手方向が車両前後方向に沿い且つ拡幅境界Bに跨る状態でサイドメンバ前部12F内の下方側(車両上下方向一側)に配設されている。この耐軸圧縮部16Aにおいては、左右の側壁48、50の下部側が、下方側へ向かうほど互いに車幅方向に接近するように傾斜した傾斜部48A、50Aとされており、底壁46における車幅方向の寸法が小さくなっている(図3及び図7A参照)。これらの傾斜部48A、50Aは、サイドメンバ前部12Fの左壁部38及び右壁部40に結合されておらず、左壁部38及び右壁部40から車幅方向に離間している。これらの傾斜部48A、50Aは、図5、図6及び図7Cに示されるように、耐軸圧縮部16Aの後端部において、車両後方側へ向かうほど徐々に小さくなるように形成されている。これらの傾斜部48A、50Aが設けられることにより、耐軸圧縮部16Aには、車両前後方向に延びる稜線S3、S4が追加されている。
また、耐軸圧縮部16Aにおいて、底壁46の車幅方向寸法が小さくなった部位は、中間結合部46Aとされている。この中間結合部46Aは、サイドメンバ前部12Fの下壁部36(車両上下方向一側の壁部)にスポット溶接等の手段によって結合されている。これにより、耐軸圧縮部16Aと下壁部36との間で閉断面部42の下端部には、左右一対の閉断面形状部54、56が形成されている。これらの閉断面形状部54、56は、サイドメンバ前部12Fの下端部に形成された左右の稜線S5、S6を各々が含んでおり、車両前後方向から見て三角形の閉断面形状を成している。これらの閉断面形状部54、56の内側には、車両前後方向から見て三角形の閉じられた空間が形成されている。
一方、耐局部座屈部16Bは、サイドメンバ前部12Fの拡幅部12F2に配置されており、耐軸圧縮部16Aにおける車両後方側の端部(車両前後方向一側の端部)から、車両後方側かつ車両上方側(車両前後方向一側かつ車両上下方向他側)へ向けて延びている。詳細には、この耐局部座屈部16Bは、車両後方側、かつサイドメンバ前部12Fにおける車両上下方向の中央部(図1の一点鎖線C参照)側へ向けて延びている。この耐局部座屈部16Bの後端部(上端部)は、ダッシュパネル18から車両前方側に離間した位置において、サイドメンバ前部12F内における車両上下方向中央部に位置している。
上記の耐局部座屈部16Bにおいては、左右の側壁48、50が、耐軸圧縮部16Aにおける左右の傾斜部48A、50Aのような傾斜部を備えておらず、左右の側壁48、50が車両上下方向に延びている(図4及び図7B参照)。また、この耐局部座屈部16Bにおいては、底壁46が左右の側壁48、50の下端部間で車幅方向に平板状に延びており、耐軸圧縮部16Aにおける稜線S3、S4が省略されている。これにより、耐局部座屈部16Bは、耐軸圧縮部16Aに比して、車幅方向の荷重に対する剛性が高く設定されている。換言すれば、耐軸圧縮部16Aは、耐局部座屈部16Bに比して、車両前後方向の剛性が高く設定されている。
なお、耐軸圧縮部16A及び耐局部座屈部16Bの剛性の設定方法は、本実施形態のように、稜線S3、S4の有無によるものに限らず、適宜変更することができる。例えば、リインフォースメント(補強部材)において、剛性を向上させたい部位の板厚を増加させる構成や、剛性を向上させたい方向に延びるビードやリブを設定する構成にしてもよく、種々の方法が適用可能である。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両骨格構造10では、車両前後方向から見て閉断面形状を成すサイドメンバ前部12Fは、非拡幅部12F1の車両後方側に隣接して設けられた拡幅部12F2において、車両後方側へ向かうほど上記閉断面が車両下方側へ拡大している。このようなサイドメンバ前部12Fは、非拡幅部12F1と拡幅部12F2との境界である拡幅境界Bの付近で剛性が局所的に低下するが、当該サイドメンバ前部12F内には、拡幅境界Bに跨る状態でサイドメンバ前部12Fに結合されたリインフォースメント16が設けられている。このように、剛性が局所的に低下する部位(構造上の弱部)にリインフォースメント16が設けられているため、従来よりも小型なリインフォースメント16であっても補強効果を良好に確保することができる。
しかも、このリインフォースメント16は、拡幅部12F2側において、車両上方側(すなわち上記閉断面が拡大された側とは反対側)へ向けて屈曲している。このようにリインフォースメント16を屈曲させることにより、上記閉断面の拡大による剛性の低下を効果的に補うことができる。以上のことにより、サイドメンバ前部12F(骨格部14)を効率的に補強することが可能になる。それにより、車両の前面衝突時における衝突安全性能及び通常走行時の剛性を効率的に確保することに寄与することができる。フロントサイドメンバ等に見られる強い軸圧縮と曲げ力を受ける部材へ、効果的な補強部材を提供する。
上記の効果について詳細に説明する。上記のようなサイドメンバ前部12Fにおいては、性能上の役割として、非拡幅部12F1には、前面衝突時における耐軸圧縮性が求められ、拡幅部12F2には、車両の旋回時などに作用する曲げ荷重に対する耐局部座屈性が求められる。そして、拡幅境界Bの付近(遷移域:図1に矢印Eで示される範囲)には、特に高い耐軸圧縮性が要求される。この点、本実施形態では、上記の遷移域を含む領域にリインフォースメント16が設けられているため、上記の高い耐軸圧縮性に対する要求に応じることができる。また、リインフォースメント16において、拡幅部12F2側に位置する部位が、サイドメンバ前部12Fの拡幅方向(車両下方)とは反対側へ向けて屈曲しているため、上記の耐局部座屈性に対する要求にも応じることができる。
しかも、本実施形態では、リインフォースメント16において、上記の遷移域に位置する耐軸圧縮部16Aが、サイドメンバ前部12F内の車両下方側(サイドメンバ前部12Fが拡幅された側)に配置されており、拡幅境界Bに跨る状態で車両前後方向に延びている。この耐軸圧縮部16Aによって、前面衝突時におけるサイドメンバ前部12Fの耐軸圧縮性を効果的に確保することができる。
また、このリインフォースメント16は、耐軸圧縮部16Aの車両後方側の端部から、車両後方側かつサイドメンバ前部12Fの車両上下方向中央部C側へ延びる耐局部座屈部16Bを有している。このため、車両の旋回時に、サイドメンバ前部12Fに対して車幅方向の曲げ荷重が作用することにより、サイドメンバ前部12Fの左壁部38及び右壁部40が、拡幅部12F2の車両上下方向中央部C付近で局部的に座屈しようとした際(図4の二点鎖線参照)には、耐局部座屈部16Bが上記座屈に対して抗力を付与する(突っ張り棒の様に機能する)。それにより、前述した耐局部座屈性を効果的に確保することができる。
さらに、本実施形態では、リインフォースメント16の耐軸圧縮部16Aには、車両前後方向に延びる稜線S3、S4が追加されており、耐軸圧縮部16Aの底壁46における車両前後方向から見た断面が多角形化されている。これにより、耐軸圧縮部16Aは、耐局部座屈部16Bと比較して、車両前後方向に沿った荷重に対する剛性が高く設定されているため、上述の耐軸圧縮性を一層効果的に確保することができる。
また、本実施形態では、リインフォースメント16の耐局部座屈部16Bにおいては、上記の稜線S3、S4が省略されており、耐局部座屈部16Bの底壁46における車両前後方向から見た断面が非多角形化されている。これにより、耐局部座屈部16Bは、耐軸圧縮部16Aと比較して、車幅方向に沿った荷重に対する剛性が高く設定されているため、上述の耐局部座屈性を一層効果的に確保することができる。
しかも、耐軸圧縮部16Aに稜線S2、S3を形成する一方、耐局部座屈部16Bには、稜線S2、S3を形成しないことにより、上記のような剛性差を設定している。これにより、上記のような剛性差を備えたリインフォースメント16を、極めて簡単な構成にすることができる。
また、本実施形態では、耐軸圧縮部16Aは、車幅方向の中間部に設けられた中間結合部46Aが、サイドメンバ前部12Fの下壁部36に結合されることにより、車両前後方向から見て閉断面形状を成す左右一対の閉断面形状部54、56が、サイドメンバ前部12Fの下端部に形成されている。これにより、前述した耐軸圧縮性をより一層効果的に確保することができる。
(補強部材の変形例)
次に、図8〜図11を用いて、補強部材(リインフォースメント)の変形例について説明する。なお、図8〜図11では、上記実施形態と同様の構成については同符号を付与している。
図8に示されるリインフォースメント60(第1変形例)は、前壁62及び後壁64が追加されている点が、リインフォースメント16とは異なっている。前壁62は、底壁46、左壁48及び右壁50の各前端を連結しており、後壁64は、底壁46、左壁48及び右壁50の各後端を連結している。これらの前壁62及び後壁64は、底壁46、左壁48及び右壁50に直交又は略直交している。これらの前壁62及び後壁64を追加することにより、リインフォースメント60における車幅方向の剛性を向上させることができる。それにより、サイドメンバ前部12Fの断面潰れ(図4の二点鎖線参照)を防止又は抑制する効果を向上させることができる。
図9に示されるリインフォースメント70(第2変形例)は、耐局部座屈部72が車幅方向から見て車両下方側かつ車両後方側へ凸を成すように湾曲している点が、リインフォースメント16とは異なっている。この耐局部座屈部72においては、図10に示されるように、底壁46が車幅方向から見て車両下方側かつ車両後方側へ凸を成すように湾曲している。これにより、リインフォースメント70における車幅方向の剛性を向上させることができる。それにより、前述の断面潰れを防止又は抑制する効果を向上させることができる。
図11に示されるリインフォースメント80(第3変形例)は、リインフォースメント16において側壁部48、50に設けられた傾斜部48A、48Bのうちの一方(ここでは傾斜部48B)が、耐軸圧縮部82において省略されている点が、リインフォースメント16とは異なっている。このリインフォースメント80においても、サイドメンバ前部12Fとの間に閉断面形状部54を形成することができるので、耐軸圧縮性の確保に寄与することができる。
(効果の検証)
次に、本発明の効果について検証する。
本願の発明者は、本発明の効果の検証のために、図12及び図13に示されるフロントサイドメンバの部分構造モデル90を用いて、(1)衝突模擬解析、及び(2)走行時右旋回模擬解析を実施した。これらの解析には、図14に示される、前記第2変形例タイプのリインフォースメント70を用いた。また、比較例として、図15に示される断面コの字型のリインフォースメント100(補強部材)を用いて同様の解析を実施した。
なお、図12及び図13では、部分構造モデル90において、前記実施形態と同様の構成には、前記実施形態と同符号を付与している。また、図15では、リインフォースメント100において、リインフォースメント70と同様の構成には、リインフォースメント70と同符号を付与している。このリインフォースメント100は、耐局部座屈部102が耐局部座屈部72とは逆向きに湾曲している点、及び、傾斜部48A、50B(稜線S3、S4)が省略されている点が、リインフォースメント70とは異なっている。
リインフォースメント70、100においては、図14、図15に示される長さ寸法L1、L2、幅寸法W1、及び高さ寸法H1を、それぞれ60ミリメートルに設定した。また、リインフォースメント70においては、図14に示される幅寸法W2、及び高さ寸法H2を、それぞれ20ミリメートルに設定し、図14に示される角度θを、45度に設定した。また、リインフォースメント70、100の板厚は、1.2ミリメートルに設定されており、リインフォースメント70、100の重量は、約160グラムに設定されている。
上記各解析においては、リインフォースメント70、100を、部分構造モデル90におけるサイドメンバ前部12F内に、それぞれ個別に(単独で)配設した。この配設方法は、前記実施形態と同様である。また、上記(1)の衝突模擬解析においては、図12及び図13のP1点に、車両後方への150ミリメートルの強制変位を付与した。また、上記(2)の走行時右旋回模擬解析では、図12及び図13のP2点に、車幅方向外方(ここでは車両右方)への5ミリメートルの強制変位を付与した。
図16には、上記(1)の衝突模擬解析によって得られた、リインフォースメント100とリインフォースメント70とのエネルギ吸収量の比(EA比)が、棒グラフによって示されている。この解析により、リインフォースメント70では、リインフォースメント100と比較して、エネルギ吸収量が約5%増加することが確認された。
また、図17には、上記(2)の走行時右旋回模擬解析によって得られた、リインフォースメント100とリインフォースメント70との剛性比が、棒グラフによって示されている。この解析により、リインフォースメント70では、リインフォースメント100と比較して、剛性が約3%増加することが確認された。
以上により、小型軽量なリインフォースメント70によって、前面衝突時の衝突性能と走行時の剛性とを、効果的に向上させることができることが確認された。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、前記第1実施形態と同符号を付与し、その説明を省略する。
図18には、本発明の第2の実施形態に係る車両前部構造110の主要部の構成が図1に対応した側断面図にて示されている。この実施形態では、リインフォースメント16は、長手方向が車両前後方向に沿い且つ拡幅境界Bに跨る状態でサイドメンバ前部12F内の車両上方側(車両上下方向他側:上壁部34及び下壁部36の対向方向他側)に配設されている。また、このリインフォースメント16は、拡幅部12F2側の部位が車両下方側(車両上下方向の一側:上壁部34及び下壁部36の対向方向一側)へ向けて屈曲している。上記以外の構成は、前記第1実施形態と基本的に同様である。
この実施形態においても、剛性が局所的に低下する部位にリインフォースメント16が設けられているため、従来よりも小型なリインフォースメント16であっても補強効果を良好に確保することができる。しかも、このリインフォースメント16は、サイドメンバ前部12F内の車両上方側(すなわちサイドメンバ前部12Fの閉断面が拡大された側とは反対側)に設けられると共に、拡幅部12F2側において、車両下方側(すなわちサイドメンバ前部12Fの閉断面が拡大された側)へ向けて屈曲している。このようにリインフォースメント16を配設することにより、上記閉断面の拡大による剛性の低下を効果的に補うことができ、前記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<実施形態の補足説明>
前記各実施形態では、リインフォースメント16、60、70(補強部材)が、サイドメンバ前部12Fの拡幅境界Bに跨って設けられた構成にしたが、本発明はこれに限らず、補強部材が、サイドメンバ後部12Rの拡幅境界(屈曲部28の付近)に設けられた構成にしてもよい。
また、前記各実施形態では、骨格部14がフロントサイドメンバ12を含んで構成された場合について説明したが、本発明はこれに限らず、骨格部がリヤサイドメンバを含んで構成されている場合にも本発明を適用することができる。また、請求項6に係る発明は、骨格部がサイドメンバを含まない場合にも適用可能であり、軸圧縮及び曲げ負荷を受ける薄肉中空柱状の骨格部に対する補強構造として有効である。例えば、クロスメンバを含んで構成された骨格部に対して請求項6に係る発明を適用してもよい。
また、前記各実施形態では、リインフォースメント16における耐軸圧縮部16Aと耐軸圧縮部16Bとの境界と、サイドメンバ前部12Fの拡幅境界Bとが、車両前後方向にずれた構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。耐軸圧縮部16Aと耐軸圧縮部16Bとの境界と、サイドメンバ前部12Fの拡幅境界Bとが、車両前後方向において同じ位置に設定された構成にしてもよい。
また、前記各実施形態では、骨格部14の閉断面部42が車両前後方向(長手方向)から見て矩形状に形成された構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。車両前後方向(長手方向)から見た骨格部の閉断面形状は、六角形や八角形などの多角形状や、多角形の一部に凹部や凸部などが設けられた異形形状であってもよく、適宜変更可能である。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が前記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両骨格構造
12 フロントサイドメンバ
12F1 非拡幅部
12F2 拡幅部
14 骨格部
16 リインフォースメント
16A 耐軸圧縮部(第1補強部)
16B 耐局部座屈部(第2補強部)
34 上壁部(対向壁)
36 下壁部(対向壁)
38 左壁部(連結壁)
40 右壁部(連結壁)
46A 中間結合部
54、56 閉断面形状部
60 リインフォースメント
70 リインフォースメント
72 耐局部座屈部
80 リインフォースメント
110 車両骨格構造

Claims (7)

  1. サイドメンバを含んで構成され、車両前後方向から見て閉断面形状を成しており、車両前後方向一側へ向かうほど前記閉断面を車両上下方向一側へ拡大させた拡幅部が、非拡幅部の車両前後方向一側に隣接して設けられた骨格部と、
    前記非拡幅部と前記拡幅部との境界に跨る状態で前記骨格部内に設けられ、車幅方向の両端部が前記骨格部に結合されると共に、前記拡幅部側において車両上下方向他側へ向けて湾曲又は屈曲した補強部材と、
    を備えた車両骨格構造。
  2. 前記補強部材は、
    前記骨格部内における車両上下方向一側に配置され、前記境界に跨る状態で車両前後方向に延びる第1補強部と、
    前記第1補強部における車両前後方向一側の端部から、車両前後方向一側かつ前記骨格部における車両上下方向の中央部側へ延びる第2補強部と、
    を有する請求項1に記載の車両骨格構造。
  3. 前記第1補強部は、前記第2補強部に比して、車両前後方向に沿った荷重に対する剛性が高く設定されている請求項2に記載の車両骨格構造。
  4. 前記第2補強部は、前記第1補強部に比して、車幅方向に沿った荷重に対する剛性が高く設定されている請求項2又は請求項3に記載の車両骨格構造。
  5. 前記第1補強部は、車幅方向の中間部に設けられた中間結合部が、前記骨格部の車両上下方向一側の壁部に結合されることにより、車両前後方向から見て閉断面形状の閉断面形状部を、前記壁部との間に形成している請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の車両骨格構造。
  6. 互いに対向する一対の対向壁、及び前記一対の対向壁の両端部を連結した一対の連結壁を有することにより、長手方向から見て閉断面形状を成しており、前記長手方向の一側へ向かうほど前記閉断面を前記一対の対向壁の対向方向一側へ拡大させた拡幅部が、非拡幅部の前記長手方向一側に隣接して設けられた骨格部と、
    前記非拡幅部と前記拡幅部との境界に跨る状態で前記骨格部内に設けられ、前記一対の連結壁に結合されると共に、前記拡幅部側において前記対向方向他側へ向けて湾曲又は屈曲した補強部材と、
    を備えた車両骨格構造。
  7. 互いに対向する一対の対向壁、及び前記一対の対向壁の両端部を連結した一対の連結壁を有することにより、長手方向から見て閉断面形状を成しており、前記長手方向の一側へ向かうほど前記閉断面を前記一対の対向壁の対向方向一側へ拡大させた拡幅部が、非拡幅部の前記長手方向一側に隣接して設けられた骨格部と、
    前記非拡幅部と前記拡幅部との境界に跨る状態で前記骨格部内における前記対向方向他側に設けられ、前記一対の連結壁に結合されると共に、前記拡幅部側において前記対向方向一側へ向けて湾曲又は屈曲した補強部材と、
    を備えた車両骨格構造。
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