JP2015150854A - 液体吐出装置 - Google Patents
液体吐出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015150854A JP2015150854A JP2014028880A JP2014028880A JP2015150854A JP 2015150854 A JP2015150854 A JP 2015150854A JP 2014028880 A JP2014028880 A JP 2014028880A JP 2014028880 A JP2014028880 A JP 2014028880A JP 2015150854 A JP2015150854 A JP 2015150854A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mode
- pressure
- liquid
- ink
- discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000007788 liquid Substances 0.000 title claims abstract description 170
- 230000008859 change Effects 0.000 claims abstract description 48
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 3
- 238000007599 discharging Methods 0.000 abstract description 3
- 239000000976 ink Substances 0.000 description 193
- 238000000034 method Methods 0.000 description 29
- 230000008569 process Effects 0.000 description 27
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 18
- 230000006870 function Effects 0.000 description 11
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 239000000463 material Substances 0.000 description 8
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 6
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 6
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 5
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 4
- HFGPZNIAWCZYJU-UHFFFAOYSA-N lead zirconate titanate Chemical compound [O-2].[O-2].[O-2].[O-2].[O-2].[Ti+4].[Zr+4].[Pb+2] HFGPZNIAWCZYJU-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229910052451 lead zirconate titanate Inorganic materials 0.000 description 4
- 230000010356 wave oscillation Effects 0.000 description 4
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 3
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 229910001111 Fine metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 2
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 239000010408 film Substances 0.000 description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
- 239000011344 liquid material Substances 0.000 description 2
- 239000002923 metal particle Substances 0.000 description 2
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 2
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 2
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 2
- 230000032258 transport Effects 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000003313 weakening effect Effects 0.000 description 2
- XMWRBQBLMFGWIX-UHFFFAOYSA-N C60 fullerene Chemical compound C12=C3C(C4=C56)=C7C8=C5C5=C9C%10=C6C6=C4C1=C1C4=C6C6=C%10C%10=C9C9=C%11C5=C8C5=C8C7=C3C3=C7C2=C1C1=C2C4=C6C4=C%10C6=C9C9=C%11C5=C5C8=C3C3=C7C1=C1C2=C4C6=C2C9=C5C3=C12 XMWRBQBLMFGWIX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004642 Polyimide Substances 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000006229 carbon black Substances 0.000 description 1
- 239000002041 carbon nanotube Substances 0.000 description 1
- 229910021393 carbon nanotube Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 229910003472 fullerene Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910021389 graphene Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000005499 meniscus Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 229920001721 polyimide Polymers 0.000 description 1
- 230000000644 propagated effect Effects 0.000 description 1
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2202/00—Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
- B41J2202/01—Embodiments of or processes related to ink-jet heads
- B41J2202/10—Finger type piezoelectric elements
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
【解決手段】振動制御部35Bは、第1の圧力変化部61を振動させ、第1の圧力変化部61と吐出孔を有する吐出チャネルに充填された液体中の圧力波振動を発生させる。圧力制御部35Aは、圧力波振動に基づいて、吐出チャネルの液体の圧力を第2の圧力変化部62により変化させて、吐出孔から液体を吐出させるか否かを制御する。振動制御部35Bは、圧力波振動による圧力が、吐出孔からの液体の吐出を可能にする圧力の閾値を下回る第1のモードと、閾値を上回る第2のモードと、を切り替え可能である。
【選択図】図7
Description
例えば、特許文献1に記載のインクジェット記録ヘッドは、共通のインク溜めから供給される複数の加圧室内のインクを個々に加圧させてノズルから吐出させる。ここで、当該インクジェット記録ヘッドには、インクを吐出させるための圧電素子が各加圧室に貼着されている。さらに、当該インクジェット記録ヘッドには、インク溜めと対向する振動板上の所定位置に加圧室からのインク吐出を補助する副圧電素子が設けられている。
この構成によれば、液体吐出装置は、第1の圧力変化部による圧力波振動のみでも液体を吐出できる状態、又は吐出できない状態を選択できる。つまり、液体吐出装置は、選択した状態に応じて、第2の圧力変化部により圧力を変化させて、液体の吐出を制御できる。これにより、液体吐出装置は、これらの状態を選択できない場合と比較して、効率よく液体の吐出を制御することができる。例えば、液体吐出装置は、第2の圧力変化部による圧力の変化の大きさや頻度を低減することができ、第2の圧力変化部へ供給する電力を低減できる。
この構成によれば、液体吐出装置は、第1のモードでは、第1の圧力変化部により、圧力波振動のみでも液体を吐出できない状態にしておき、第2の圧力変化部により圧力を加えることで、液体を吐出させることができる。一方、液体吐出装置は、第2のモードでは、第1の圧力変化部により、圧力波振動のみでも液体を吐出できる状態にしておき、第2の圧力変化部により圧力を減ずることで、液体を吐出させないとすることができる。これにより、液体吐出装置は、効率よく液体の吐出を制御することができる。
この構成によれば、液体吐出装置は、第1のモードでは、圧力波振動がない場合と比較して、液体を吐出するために第2の圧力変化部が必要とする圧力を小さくできる場合がある。
この構成によれば、液体吐出装置は、第2のモードでは、第1の圧力変化部による圧力で液体を吐出させるようにしておき、第2の圧力変化部による圧力で液体を吐出させない制御をすることができる。これにより、例えば、液体吐出装置は、液体を吐出するために第2の圧力変化部が必要とする圧力をなくすことができる。
この構成によれば、液体吐出装置は、第1のモードと第2のモードのうち、予め定めた切り替え条件を満たす動作モードに切り替えることで、効率よく液体の吐出を制御することができる。
この構成によれば、液体吐出装置は、印字データに基づいて液体の吐出を制御でき、効率よく液体の吐出を制御することができる。
この構成によれば、液体吐出装置は、液体を吐出する頻度が低い場合には、第1の圧力変化部により、圧力波振動のみでも液体を吐出できない状態にしておき、第2の圧力変化部により圧力を加えることで、液体を吐出させることができる。一方、液体吐出装置は、液体を吐出する頻度が高い場合には、第1の圧力変化部により、圧力波振動のみでも液体を吐出できる状態にしておき、第2の圧力変化部により圧力を減ずることで、液体を吐出させないとすることができる。これにより、液体吐出装置は、第2の圧力変化部による圧力の変化の大きさや頻度を低減することができ、第2の圧力変化部へ供給する電力を低減できる。
この構成によれば、液体吐出装置は、未処理のデータが少ない場合には、動作モード選択を停止できる。
この構成によれば、液体吐出装置は、液体を吐出する頻度に基づいて液体の吐出を制御でき、効率よく液体の吐出を制御することができる。
この構成によれば、液体吐出装置は、第2の圧力変化部により第1の圧力変化部が発生させた圧力波振動による圧力を変化させて吐出の有無を制御する際、圧力を加える第1のモードと、圧力を減ずる第2のモードと、第3のモードと、を切り替えることができる。
この構成によれば、液体を吐出する頻度が第1のモードを選択する場合の頻度よりも低い場合に、第1の圧力変化部による圧力波振動を停止又は弱くして、第2の圧力変化部による圧力の変化により液体の吐出制御を行うことができる。第1の圧力変化部の動作を停止又は弱くすることで、液体の吐出制御を効率よく行うことができる。
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ1の概略構成図である。
プリンタ1は、被記録媒体Sを搬送する一対の搬送手段2,3と、被記録媒体Sにインク(図示せず)を吐出するインクジェットヘッド4と、インクジェットヘッド4にインクを供給するインク供給手段5と、インクジェットヘッド4を被記録媒体Sの搬送方向(Y方向)と直交する走査方向(X方向)に走査させる走査手段6と、を備えている。なお、被記録媒体Sとして、紙や、樹脂フィルム、ガラス、セラミックス等、種々の材料を用いることができる。
そして、一対の搬送手段2,3のグリッドローラ2A,3Aを回転させることで、被記録媒体SをY方向に沿った矢印A方向に搬送することが可能とされている。
駆動機構17は、一対のガイドレール15の間に配置され、X方向に間隔をあけて配置された一対のプーリ18と、これら一対のプーリ18の間に巻回されてX方向に移動する無端ベルト19と、一方のプーリ18を回転駆動させる駆動モータ20と、を備えている。
上述した搬送手段2,3及び走査手段6により、インクジェットヘッド4と被記録媒体Sとを相対的に移動させる搬送手段が構成されている。
次に、インクジェットヘッド4について説明する。インクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Bは、供給されるインクの色以外は何れも同一の構成からなるため、以下の説明では、インクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Bのそれぞれを、インクジェットヘッド4として説明する。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ16に固定される固定プレート25と、この固定プレート25上に固定されたヘッドチップ26と、インク供給手段5から供給されたインクを、ヘッドチップ26の後述するインク導入孔41A(図3参照)にさらに供給するインク供給部27と、ヘッドチップ26に駆動電圧を印加する液体吐出制御回路28と、を備えている。
上述した流路部材31、圧力緩衝器32及びインク連結管33により、インク供給部27が構成されている。
制御回路35Bと、外部振動子61(後述)に形成された外部電極とは、電気的に接続されている。これにより、制御回路35Bは、外部電極との間に駆動電圧を印加することが可能になる。
そして、これら制御回路35A,35Bが搭載されたIC基板36、及びフレキシブル基板37により、液体吐出制御回路28が構成されている。IC基板36には、上述した制御ユニット8がフレキシブル基板37(図1参照)を介して接続される。
続いて、ヘッドチップ26について説明する。
図3は、本実施形態に係るヘッドチップ26の斜視図である。
ヘッドチップ26は、アクチュエータプレート40、カバープレート41、支持プレート42及びノズルプレート43を備える。ヘッドチップ26は、吐出チャネル45A(後述)の長手方向(Y方向)端部に臨むノズル孔43Aからインクを吐出する、いわゆるエッジシュートタイプのヘッドチップである。
カバープレート41は、例えばアクチュエータプレート40と同じ材料であるPZTセラミックス基板で形成され、アクチュエータプレート40と同様の熱膨張をさせることで、温度変化に対する反りや変形を抑制している。但し、この場合に限られず、アクチュエータプレート40とは異なる材料でカバープレート41を形成しても構わないが、熱膨張係数が近い材料を用いることが好ましい。
外部振動子61は、駆動電圧が印加されることにより、その電圧に応じた振幅で主面(YZ方向)の法線方向(X方向)に振動して、流路部材31内のインクの圧力波を発生させる。発生した圧力波は、各吐出チャネル45Aのインクへ伝搬する。伝搬した圧力波は、各吐出チャネル45A内で往復することで、圧力波振動が共振される。なお、本実施形態では、単一の外部振動子61は複数の吐出チャネル45A間で共有される構成としているが、本発明はこれに限らず、各吐出チャネル45Aに、それぞれ対応する外部振動子61が設けられてもよい。
図4は、図3に示すヘッドチップ26において、支持プレート42及びノズルプレート43が取り外された状態を示す。
アクチュエータプレート40は、分極方向が厚さ方向(X方向)で異なる第1アクチュエータプレート40A及び第2アクチュエータプレート40Bの、2枚のプレートを積層した積層プレートとされている(いわゆる、シェブロン方式)。これら第1アクチュエータプレート40A及び第2アクチュエータプレート40Bは、ともに厚さ方向(X方向)に分極処理された圧電基板、例えばPZTセラミックス基板であり、互いの分極方向を反対に向けた状態で接合されている。
また、本実施形態では、アクチュエータプレート40におけるZ方向の両側に位置する側面のうち、ノズルプレート43に対向する側面を前端面40Dと称し、この前端面40DとはZ方向の反対側に位置する側面を後端面40Eと称する。
図5は、図4に示すヘッドチップ26から、フレキシブル基板37とカバープレート41とが取り外された状態を拡大して示す。
吐出チャネル45Aの内壁面、すなわちY方向に向かい合う一対の側壁面及び底壁面には、コモン電極50が形成されている。このコモン電極50は、吐出チャネル45Aに沿ってZ方向に延び、アクチュエータプレート40の一方の主面40C上に形成されたコモン端子51に導通している。
フレキシブル基板37には、各コモン端子51がそれぞれ電気的に独立するようにパターン形成されている。また、コモン電極50は、上述したように吐出チャネル45Aにおける内壁面の全体に形成されているので、一対の側壁面上に形成された側面電極50Aと、底壁面上に形成され、側面電極50A同士を接続する底面電極50Bと、で断面U字状に形成される。
アクティブ電極52は、コモン電極50と同様に、ダミーチャネル45Bの内壁面全体に一旦形成された後、内壁面における底壁面上に形成された電極部分がレーザ加工やダイシング加工等によって分断されることで、ダミーチャネル45Bの一対の側壁面にそれぞれ電気的に切り離された状態で形成される。
インク導入孔41Aには、上述した流路部材31(図2、図3参照)を介して供給されてきたインクを吐出チャネル45A内に導入させ、かつダミーチャネル45B内への導入を規制する複数のスリット55Aが形成されたインク導入板55が形成されている。つまり、複数のスリット55Aは、吐出チャネル45Aに対応する位置に形成され、各吐出チャネル45A内にのみインクを充填することが可能とされる。
図6は、ヘッドチップ26の断面図である。
この図は、図3のBB’を通る断面を示す。流路部材31の内部に付された破線、流路部材31とカバープレート41との間に付された破線及びカバープレート41とアクチュエータプレート40との間に付された破線は、供給流路39及びインク導入孔41Aの外延を示すために付されたものであって、いかなる部材を示すものではない。なお、符号F1を付した矢印は、ヘッドチップ26内でのインクの通流方向を表す。つまり、ヘッドチップ26内では、流路は、複数回曲げられ、インクはこの曲がった流路を通流する。
流路部材31の一端の開口面の法線方向(例えば、Z方向)とインク連結管33(図2)の開口面の法線方向とは同一であり、流路部材31の他端の開口面の法線方向(例えば、X方向)とインク導入孔41Aの開口面の法線方向と同一である。流路部材31の内部を、供給流路39と呼ぶ。供給流路39は、流路部材31の一端から通流されたインクが充填される充填部を形成する。供給流路39は、流路の断面積(通流方向を法線とする断面の面積)が吐出チャネル45Aのものより大きい。供給流路39には、内壁面のうちインク導入孔41Aに対向している対向面には、外部振動子61が設けられている。
以下の説明では、特に断らない限り、外部電極に駆動電圧を印加することを、「外部振動子61に駆動電圧を印加する」と呼ぶことがある。外部振動子61は、厚さ方向(X方向)に分極された圧電基板、例えば、PZT(lead zirconate titanate、チタン酸ジルコン酸鉛)セラミックス基板で形成されている。
外部振動子61は、流路部材31内で曲がった後のインクの通流方向(Z方向)に交差する面に設置されている。外部振動子61は、その面に垂直に振動するので、曲がった後の通流方向へ、効率的に圧力波を生成できる。また、外部振動子61は、曲がる前のインクの通流を妨げることを防止できる。
なお、外部振動子61が生成した圧力波は、吐出チャネル45Aにおいて、その方向が、X方向からZ方向へ曲げられる。また、供給流路39の主面(YZ平面)の面積は、インク導入孔41Aの開口面の面積や各吐出チャネル45Aの開口面の面積の合計よりも大きい。これにより、各吐出チャネル45Aへ外部振動子61が発生させた圧力波を集中させることができ、吐出チャネル45A内のインクの圧力波振動を効率的に共振させることができる。
外部振動子61は、駆動周波数で振動し、振動により発生させた圧力波によって、吐出チャネル45A内のインクの圧力波振動を共振させる。この駆動周波数は、吐出チャネル45A内に充填されたインクの共振周波数又はその共振周波数から予め定めた範囲(例えば、半値幅)内の周波数である。これにより、外部振動子61は、吐出チャネル45A内に充填されたインクの圧力波振動を共振させることができるので、圧力波を効率よく発生させることができる。なお、吐出チャネル45Aは、ポンプ室と呼ばれることがある。
また、一定の大きさ及び形状を有する空間における共振には、一般に複数の振動モードが存在する。各振動モードは、吐出チャネル45Aに充填されたインクの共振は、周期的な圧力波振動として現れる。本実施形態では、例えば、複数の振動モードのうち共振の最も顕著な振動モードに係る周波数、つまり、主振動モードに係る周波数を、共振周波数として採用する。例えば、主振動モードは、吐出チャネル45Aの長手方向の一端であるノズル孔43Aから他端までの間を圧力波が往復する振動モードの1つである。例えば、主振動モードが最低次の振動モードの場合、振動周期は、吐出チャネル45Aの長手方向の両端を圧力波が往復する時間に概ね等しい。なお、共振周波数として、吐出のタイミングに要求される精度やインクの粘性に応じて、最低次以外の次数の振動モードに係る周波数が採用されてもよい。なお、共振周波数、共振周期は、それぞれ自然周波数、音響周期(AC:acoustic period)と呼ばれることがある。
より詳細には、吐出チャネル45Aの長手方向の一端では、その大部分がノズルプレート43で覆われ、わずかにノズル孔43Aで開口されている。つまり、当該一端は、自由端として機能させることができる場合がある。この場合、当該一端において、他の場所と比較して、圧力波振動による圧力変化を大きくすることができる。一方、その他端については、吐出チャネル45Aのように、流路を曲げることにより、固定端として機能させてもよい。ただし、本発明はこれに限らず、当該他端を自由端として機能させてもよいし、また、一端及び他端は、自由端や固定端でなくてもよい。
次に、吐出チャネル45Aの動作について説明する。
吐出チャネル45Aは、コモン端子51及びアクティブ端子53間に印加される電圧により、駆動壁46に厚み滑り変形が生じる。例えば、駆動壁46は、駆動電圧に応じて、ダミーチャネル45B側へ突出するように変形、又はダミーチャネル45Bから陥入されるように変形する。この変形により、吐出チャネル45Aの容積が変化し、吐出チャネル45A内のインクの圧力を変化させることができる。
なお、外部振動子61と駆動壁46では、圧力を変化させるための変位方向が異なる。例えば、外部振動子61は、主にX方向に変位するのに対し、駆動壁46は、Y方向に変位する。また、流路に関して、外部振動子61は、通流方向に変位するのに対し、駆動壁46は、通流方向とは垂直方向に変位する。
図7は、本実施形態に係るプリンタ1の機能ブロック図を示す。図7は、吐出制御に関する機能を示すが、プリンタ1は他の機能を備えてもよい。
プリンタ1は、制御ユニット8と、制御回路35A,35Bと、外部振動子61及び複数のスイッチング部62とを含んで構成される。制御回路35A,35B、外部振動子61及び複数のスイッチング部62の構成は、インクジェットヘッド4間で同一である。制御回路35A,35Bは、上述した液体吐出制御回路28を形成する。なお、スイッチング部62は、コモン端子51、アクティブ端子53、及び駆動壁46に相当する。以下の説明では、特に断らない限り、コモン端子51及びアクティブ端子53に駆動電圧を印加することを、「スイッチング部62に駆動電圧を印加する」と呼ぶことがある。
制御ユニット8は、記録すべき文字や図形等を示す印字データ(画像データ)を外部機器からI/F部81−1を介して受信し、受信した印字データをデータバッファ82に記憶する。印字データは、被記録媒体Sの所定範囲に分布した画素のそれぞれにおける表示の有無(ON/OFF)を示すデータである。カラー画像を示す印字データでは、表示の有無は色成分毎に指定される。
制御ユニット8は、所定の大きさの単位領域(例えば、ページ、行、等)毎に印字データに基づいて表示を行う領域(印字領域)の大きさ(つまり、インクの吐出量)を示す指標値を算出する。指標値は、例えば、その単位領域に含まれる表示画素の数の、その単位領域に含まれる全画素数に対する比(印字密度、単色の場合には白黒比とも呼ばれる)である。
制御ユニット8は、比較器83によって算出した指標値が閾値よりも高いと判定された場合、動作モードとしてノーマリー(normaly)ONモード(第2の動作モード)を選択する。それ以外の場合、制御ユニット8は、動作モードとしてノーマリーOFFモード(第1の動作モード)を選択する。制御ユニット8が、選択した動作モードを示す動作モードデータを生成する。ノーマリーONモード、ノーマリーOFFモードについては、後述する。
他方、制御ユニット8は、色成分毎の動作モードデータを、各色成分に対応した制御回路35A、35Bに出力する。
これにより、外部振動子61はその駆動周波数で振動し、この振動により吐出チャネル45A内に圧力波振動が共振される。換言すれば、駆動電圧の波形(又は、外部振動子61の振動)は、共振させることを目的とするため、変化の急激な矩形波ではなく、変化の緩やかな正弦波又は余弦波とする。
また、制御回路35Aは、ノズル孔43Aにおける圧力波振動の圧力に応じて、スイッチング部62に印加する駆動電圧の大きさを制御する。これにより、制御回路35Aは、外部振動子61による圧力波振動の圧力を利用して、スイッチング部62に吐出チャネル45A内に充填されたインクを吐出させるか否かを制御する。
次に、外部振動子61の振動により発生した圧力波振動の例について説明する。
図8は、圧力波振動の例を示す図である。縦軸、横軸は、それぞれ圧力、時刻を示す。
図8(A)は、外部振動子61の振動周期が16μs(振動周波数62.5kHzに相当)の場合の吐出圧力、加圧力をそれぞれ曲線a1,a2で示す。この振動周波数は、ポンプ室49の共振周波数と等しい。吐出圧力a1とは、ノズル孔43Aにおける圧力である。加圧力a2とは、外部振動子61の表面における圧力である。時刻は、外部振動子61の振動を開始した時刻からの経過時間を示す。
次に、本実施形態における吐出チャネル45Aからのインクの吐出制御の例について説明する。
図9は、本実施形態におけるインクの吐出制御を説明するための図である。
図9(A)は、ノーマリーOFFモードでのインクの吐出制御を説明するための図である。図9(A)の上段は、圧力波振動による吐出圧力の時間変化、スイッチング圧力波による吐出圧力の時間変化を、それぞれ実線Pj1,Pc1で示す。スイッチング圧力波とは、スイッチング部62により吐出チャネル45Aに生じた圧力波である。縦軸、横軸は、それぞれ圧力、時刻を示す。また、限界値P1は、閾値Pthから圧力波振動による圧力の極大値Pmaxを差し引いた差分である。
ノーマリーOFFモードでは、インクを吐出する場合、制御回路35Aは、例えば、ノズル孔43Aにおける圧力波振動の圧力が極大値Pmaxとなったとき、スイッチング圧力波が到達するように、スイッチング部62に印加する駆動電圧を第1電圧値(V1)に制御する。これにより、圧力波振動による圧力Pmaxにスイッチング圧力波によるP1以上の圧力が加わって強め合い、ノズル孔43Aにおける圧力が閾値Pthを超えるので、インクが吐出される。
なお、インクを吐出しない場合、制御回路35Aは、スイッチング部62に印加する駆動電圧を0Vに制御する。
ノーマリーONモードでは、インクを吐出する場合、制御回路35Aは、スイッチング部62に印加する駆動電圧を0Vに制御する。圧力波振動による圧力Pmaxは閾値Pthを超えるので、インクが吐出される。
一方、インクを吐出しない場合、制御回路35Aは、例えば、ノズル孔43Aにおける圧力波振動の圧力が閾値Pthを超えるとき、スイッチング圧力波が到達するように、スイッチング部62に印加する駆動電圧を第2電圧値(V2)に制御する。これにより、圧力波振動による圧力からスイッチング圧力波による圧力が減ざれて弱め合い、ノズル孔43Aにおける圧力が閾値Pthより低くなるので、インクが吐出されなくなる。
次に、本実施形態に係る吐出制御について説明する。
図10は、本実施形態に係る吐出制御を示すフローチャートである。
(ステップS101)制御ユニット8は、所定の印刷領域の大きさと印字速度に基づいて受信した印字データの解析タイミングであるか否かを判定する。制御ユニット8は、解析タイミングであると判定した場合(ステップS101 YES)、ステップS102の処理に進む。一方、制御ユニット8は、解析タイミングではないと判定した場合(ステップS101 NO)、ステップS106の処理に進む。
(ステップS103)比較器83は、ステップS102にて入力された印字密度が所定の閾値よりも高いと判定したとき(ステップS103 YES)、ステップS104の処理に進む。一方、比較器83は、印字密度が所定の閾値以下であると判定したとき(ステップS103 NO)、プリンタ1は、ステップS105の処理に進む。
(ステップS105)制御ユニット8は、ノーマリーOFFモードを選択(設定)すると判定する。その後、制御ユニット8は、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)制御ユニット8は、選択した動作モードを示す動作モードデータを制御回路35A,35Bに出力し、動作モードの判定に係る印字データを制御回路35Aに出力する。これにより、制御回路35A,35Bは、制御ユニット8で判定された動作モードに応じて印字データで指示された画素に対する印字処理、つまり上述した吐出制御を行う。その後、制御ユニット8は、ステップS107の処理に進む。
(ステップS107)制御ユニット8は、受信したすべての印字データに対して印字処理を完了したか否かを判定する。制御ユニット8は、印字処理を完了していないと判定した場合には(ステップS107 NO)、ステップS101の処理に戻る。一方、制御ユニット8は、印字処理を完了したと判定した場合には(ステップS107 YES)、図10に示す処理を終了する。
これにより、プリンタ1は、外部振動子61による圧力波振動のみでも液体を吐出できる状態、又は吐出できない状態を選択できる。つまり、プリンタ1は、選択した状態に応じて、スイッチング部62により圧力を変化させて、液体の吐出を制御できる。また、プリンタ1は、これらの状態を選択できない場合と比較して、効率よく液体の吐出を制御することができる。例えば、プリンタ1は、スイッチング部62による圧力の変化の大きさや頻度を低減することができ、スイッチング部62へ供給する電力を低減できる。
これにより、プリンタ1は、第1のモードでは、外部振動子61により、圧力波振動のみでも液体を吐出できない状態にしておき、スイッチング部62により圧力を加えることで、液体を吐出させることができる。一方、プリンタ1は、第2のモードでは、外部振動子61により、圧力波振動のみでも液体を吐出できる状態にしておき、スイッチング部62により圧力を減ずることで、液体を吐出させないとすることができる。これにより、プリンタ1は、効率よく液体の吐出を制御することができる。
これにより、プリンタ1は、第1のモードでは、圧力波振動がない場合と比較して、液体を吐出するためにスイッチング部62が必要とする圧力を小さくできる場合がある。
これにより、プリンタ1は、第2のモードでは、外部振動子61による圧力で液体を吐出させるようにしておき、スイッチング部62による圧力で液体を吐出させない制御をすることができる。例えば、プリンタ1は、液体を吐出するためにスイッチング部62が必要とする圧力をなくすことができる。
これにより、プリンタ1は、第1のモードと第2のモードのうち、予め定めた切り替え条件を満たす動作モードに切り替えることで、効率よく液体の吐出を制御することができる。
これにより、プリンタ1は、印字データに基づいて液体の吐出を制御でき、効率よく液体の吐出を制御することができる。
この構成によれば、プリンタ1は、液体を吐出する頻度に基づいて液体の吐出を制御でき、効率よく液体の吐出を制御することができる。
この構成によれば、プリンタ1は、液体を吐出する頻度が低い場合には、外部振動子61により、圧力波振動のみでも液体を吐出できない状態にしておき、スイッチング部62により圧力を加えることで、液体を吐出させることができる。一方、プリンタ1は、液体を吐出する頻度が高い場合には、外部振動子61により、圧力波振動のみでも液体を吐出できる状態にしておき、スイッチング部62により圧力を減ずることで、液体を吐出させないとすることができる。これにより、プリンタ1は、スイッチング部62による圧力の変化の大きさや頻度を低減することができ、スイッチング部62へ供給する電力を低減できる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係るプリンタ1のハードウェア構成は、上述した実施形態に係るプリンタ1(図1)のハードウェア構成と同様である。
次に、本実施形態に係る吐出制御について説明する。
図11は、本実施形態に係る吐出制御を示すフローチャートである。
図11に係る吐出制御のフローチャートは、図10に係る吐出制御におけるステップS101〜S107と同一のステップを有し、さらにステップS111を有する。
(ステップS111)制御ユニット8は、印字データのうち未印字データ量が予め定めた未印字データ量の閾値よりも少ないか否かを判定する。制御ユニット8は、閾値よりも少ないと判定した場合には(ステップS111 YES)、ステップS106の処理に進む。その後、制御ユニット8は、ステップS106、S107を実行する。一方で、制御ユニット8は、閾値以上であると判定した場合には(ステップS111 NO)、ステップS101の処理に進む。その後、制御ユニット8は、ステップS102−S107の処理を実行する。制御ユニット8は、ステップS107で、すべての印字データに対して印字処理が完了していないと判定した場合には(ステップS107 NO)、ステップS111及びS101以降の処理を繰り返す。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係るプリンタ1のハードウェア構成は、上述した実施形態に係るプリンタ1(図1)のハードウェア構成と同様である。
そして、制御ユニット8は、比較器83により算出した指標値が閾値Bよりも高いと判定された場合、動作モードとしてノーマリーOFFモードを選択する。一方、制御ユニット8は、比較器83により指標値が閾値B以下と判定された場合、動作モードとして外部振動子OFFモード(第3のモード)を選択する。
一方、制御回路35Aに制御ユニット8から外部振動子OFFモードを示す動作モードデータが入力されたとき、制御回路35Aは、スイッチング部62に印加する駆動電圧を第3の電圧値(V3)と特定する。第3の電圧値(V3)は、予め定めた負の電圧値である。
その後、制御回路35Aは、スイッチング部62に印加する駆動電圧を第3の電圧値から0Vに戻す。このとき、駆動壁46の変形が元に戻るので、一旦増大した吐出チャネル45Aの元の容積に戻る。この動作によって、吐出チャネル45A内で圧力波が発生しノズル孔43Aでの圧力Pがさらに増加する。ノズル孔43Aでの圧力PがPth以上になることでインクがノズル孔43Aから吐出する。
制御回路35Aには、ノズル孔43Aでの圧力Pが極大値PmaxがPth以上となるように駆動電圧値Vsを予め設定しておく。また、駆動電圧を第3の電圧値に維持する時間T3が、インク導入孔41Aに導かれた圧力波がノズル孔43Aに到達するまでの時間となるように予め設定しておく。
他方、制御ユニット8から入力された印字データが非表示画素を示すとき、制御回路35Aは、スイッチング部62に印加する駆動電圧を0Vに維持する。この場合には、インクはノズル孔43Aから吐出しない。
次に、本実施形態に係る吐出制御について説明する。
図12は、本実施形態に係る吐出制御を示すフローチャートである。
図12に係る吐出制御のフローチャートは、図10に係る吐出制御におけるステップS101、S102、S104〜S107と同一のステップを有し、ステップS103に代えてステップS113を有し、さらにステップS114、S115を有する。
(ステップS113)制御ユニット8は、比較器83において印字密度が所定の閾値Aよりも高いと判定したとき(ステップS113 YES)、ステップS104の処理に進む。一方で、制御ユニット8は、比較器83により印字密度が所定の閾値A以下であると判定したとき(ステップS113 NO)、ステップS114の処理に進む。
(ステップS114)制御ユニット8は、比較器83により印字密度が所定の閾値Bよりも高いと判定したとき(ステップS114 YES)、ステップS105の処理に進む。一方で、制御ユニット8は、比較器83により印字密度が所定の閾値B以下であると判定したとき(ステップS114 NO)、ステップS115の処理に進む。
(ステップS115)制御ユニット8は、外部振動子OFFモードを選択(設定)する。その後、制御ユニット8は、ステップS106の処理に進む。
これにより、プリンタ1は、スイッチング部62により外部振動子61が発生させた圧力波振動による圧力を変化させて吐出の有無を制御する際、圧力を加える第1のモードと、圧力を減ずる第2のモードと、第3のモードと、を切り替えることができる。
これにより、液体を吐出する頻度が第1のモードを選択する場合の頻度よりも低い場合に、外部振動子61による圧力波振動を停止又は弱くして、スイッチング部62による圧力の変化により液体の吐出制御を行うことができる。外部振動子61の動作を停止又は弱くすることで、液体の吐出制御を効率よく行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した又は後述する実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、プリンタ1は、画像データ又は印刷制御データに基づいて、印字密度に代えて予め定められた範囲での吐出回数を示す情報を算出し、算出した情報に基づいて、モード切り替えを行ってもよい。
なお、上述した印字密度、吐出回数を示す情報に係る予め定められた範囲とは、ジョブ毎、画像データ毎、操作毎、時間毎、又は、これらのグループ毎であってもよい。
さらに、上述した実施形態では、吐出チャネル45Aとダミーチャネル45Bとが交互に並んだ、いわゆるアイソレートタイプのヘッドチップ26について説明したが、これに限られない。例えば、吐出チャネル45Aが連続的に配列された、いわゆるシェアードウォールタイプのヘッドチップ26を採用することもできる。
また、外部振動子61は、各吐出チャネル45A内に定常的な圧力波振動を発生させることができれば、各吐出チャネル45Aの内壁に設置されてもよい。
また、液体吐出制御回路28は、プリンタ1に装着されずに独立した回路部品として実施されてもよい。
図13(A)に示すインクジェットヘッド4Iは、サイドシュート型循環ヘッドの一例である。インクジェットヘッド4Xは、圧力緩衝器32と流路部材31との間を接続する2本のインク連結管33A,33Bを備える。流路部材31の内部には、供給流路39Aと排出流路39Bが互いに独立に形成され、供給流路39Aと排出流路39Bには、それぞれインク連結管33A,33Bが接続されている。
吐出チャネル45Aのアクチュエータプレート40の主面の他方の側にはノズルプレート43が配置され、ノズルプレート43に形成されたノズル孔43Aは、吐出チャネル45Aの長手方向の両端のほぼ中間に配置されている。
また、図13(C)に示すように、インクジェットヘッド4Kは、2個の外部振動子61C,61Dを、それぞれ供給口41C、排出口41Dの内壁面上に備えてもよい。
また、上述した実施形態では、液体吐出装置の一例として、プリンタ1を例に挙げて説明したが、インクジェットプリンタに限られるものではない。本実施形態に係る液体吐出装置は、例えば、ファクシミリ装置やオンデマンド印刷機等であっても構わない。
また、上述した実施形態では、インクジェットヘッド4が複数搭載された複数色用のプリンタ1について説明したが、これには限られない。例えば、インクジェットヘッドが、1つの単色用のプリンタ1としても構わない。
また、本発明の実施形態で用いられるインクとしては、水性インクや油性インク、UVインク、微細金属粒子インク、炭素インク(カーボンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン、グラフェン)等、種々の材料を用いることができる。なお、上述したインクのうち、水性インクや油性インク、UVインクは複数色用のプリンタ1に好適に用いられ、微細金属粒子インク、炭素インクは単色用のプリンタ1に好適に用いられる。
4,4Y,4M,4C,4B,4I,4J,4K…インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)、
6…走査手段(移動機構)、8…制御ユニット(モード選択部)、
28…液体吐出制御回路、31…流路部材、
35A…制御回路(圧力制御部)、35B…制御回路(振動制御部)、
40…アクチュエータプレート、40A…第1アクチュエータプレート、
40B…第2アクチュエータプレート、41…カバープレート、
43…ノズルプレート(吐出孔プレート)、43A…ノズル孔(吐出孔)、
45A…吐出チャネル(吐出チャネル)、
61…外部振動子(第1の圧力変化部)、
62…スイッチング部(第2の圧力変化部)
Claims (11)
- 第1の圧力変化部を振動させ、前記第1の圧力変化部と吐出孔を有する吐出チャネルに充填された液体中の圧力波振動を発生させる振動制御部と、
前記圧力波振動に基づいて、前記吐出チャネルの液体の圧力を第2の圧力変化部により変化させて、前記吐出孔から液体を吐出させるか否かを制御する圧力制御部と、
を備え、
前記振動制御部は、前記圧力波振動による圧力が、前記吐出孔からの前記液体の吐出を可能にする圧力の閾値を下回る第1のモードと、前記閾値を上回る第2のモードと、を切り替え可能である
液体吐出装置。 - 前記圧力制御部は、前記液体を吐出させる場合に圧力を加える前記第1のモードと、前記液体を吐出させない場合に圧力を減ずる前記第2のモードと、を切り替え可能である
請求項1に記載の液体吐出装置。 - 前記第1のモードで前記液体を吐出させる場合に、前記第2の圧力変化部が前記吐出チャネルの液体に加える圧力は、前記閾値から前記圧力波振動による圧力値を差し引いた差分以上の値を有する
請求項2に記載の液体吐出装置。 - 前記第2のモードで前記液体を吐出させない場合に、前記第2の圧力変化部が前記吐出チャネルの液体から減ずる圧力は、前記圧力波振動による圧力値から前記閾値を差し引いた差分以上の値を有する
請求項2又は請求項3に記載の液体吐出装置。 - 予め定めた切り替え条件に基づいて、前記第1のモードと前記第2のモードのいずれかを選択するモード選択部を備え、
前記振動制御部及び前記圧力制御部は、前記モード選択部が選択したモードに切り替える
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。 - 前記モード選択部は、印字データに基づいて、前記第1のモードと前記第2のモードのいずれかを選択する
請求項5に記載の液体吐出装置。 - 前記モード選択部は、前記印字データに基づいて、前記吐出孔から液体を吐出する頻度が予め定めた頻度の閾値より低い場合に前記第1のモードを選択し、前記頻度が予め定めた頻度の閾値より高い場合に前記第2のモードを選択する
請求項6に記載の液体吐出装置。 - 前記モード選択部は、前記印字データのうち未処理のデータのデータ量が閾値より少ない場合に、モード選択を停止する
請求項6又は請求項7に記載の液体吐出装置。 - 前記モード選択部は、前記吐出孔から液体を吐出する頻度に基づいて、前記第1のモードと前記第2のモードのいずれかを選択する
請求項5に記載の液体吐出装置。 - 前記振動制御部は、前記第1のモードと、前記第2のモードと、前記第1の圧力変化部の振動を停止させる又は前記第1のモードよりも弱める第3のモードと、を切り替え可能であり、
前記圧力制御部は、前記第1のモードと、前記第2のモードと、前記液体を吐出させる場合に前記第1のモードで加える圧力よりも高い圧力を加える第3のモードと、を切り替え可能である
請求項5から請求項9のいずれか一項に記載の液体吐出装置。 - 前記モード選択部は、前記吐出孔から液体を吐出する頻度に基づいて、前記第1のモードと前記第2のモードと前記第3のモードのいずれかを選択し、前記第3のモードを選択する場合の前記頻度は、前記第1のモードを選択する場合の前記頻度よりも低い
請求項10に記載の液体吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014028880A JP6300310B2 (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | 液体吐出装置及び液体吐出システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014028880A JP6300310B2 (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | 液体吐出装置及び液体吐出システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015150854A true JP2015150854A (ja) | 2015-08-24 |
JP6300310B2 JP6300310B2 (ja) | 2018-03-28 |
Family
ID=53893601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014028880A Active JP6300310B2 (ja) | 2014-02-18 | 2014-02-18 | 液体吐出装置及び液体吐出システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6300310B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003524542A (ja) * | 2000-02-24 | 2003-08-19 | ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ リーランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティ | 微細機械加工型の二次元配列液滴エゼクター |
JP2009143126A (ja) * | 2007-12-14 | 2009-07-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 液体吐出装置及び画像形成装置 |
-
2014
- 2014-02-18 JP JP2014028880A patent/JP6300310B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003524542A (ja) * | 2000-02-24 | 2003-08-19 | ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ リーランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティ | 微細機械加工型の二次元配列液滴エゼクター |
JP2009143126A (ja) * | 2007-12-14 | 2009-07-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 液体吐出装置及び画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6300310B2 (ja) | 2018-03-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008037027A (ja) | 液体噴射装置、及び液体噴射装置の制御方法 | |
JP6149863B2 (ja) | インクジェットヘッドの駆動方法、インクジェットヘッドの駆動装置及びインクジェット記録装置 | |
JP2013146894A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2009143126A (ja) | 液体吐出装置及び画像形成装置 | |
JP2003175601A (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP6388275B2 (ja) | 液体吐出装置 | |
JP4119715B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP6300310B2 (ja) | 液体吐出装置及び液体吐出システム | |
JP2019166823A (ja) | 液体噴射装置および方法 | |
JP4196704B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP7139755B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム | |
JP6202573B2 (ja) | 液体吐出装置 | |
JP4506170B2 (ja) | インクジェット記録ヘッド | |
CN108202531B (zh) | 液体喷射头、液体喷射记录装置、及液体喷射头的驱动方法 | |
US7775623B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP2002036535A (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP5265239B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2018089911A (ja) | 液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置、及び液体噴射ヘッド駆動方法 | |
JP2007045107A (ja) | インクジェットヘッド駆動方法、インクジェットヘッドおよび、インクジェット記録装置 | |
JP2004148532A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP6028512B2 (ja) | 液滴吐出ヘッド駆動装置、液滴吐出ヘッド駆動制御回路および画像形成装置 | |
JP2004155058A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP4656207B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2003200572A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2019098614A (ja) | 液体吐出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170822 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171018 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180213 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20180222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180222 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6300310 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |