JP2015150071A - 車両の車椅子固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、スイッチの誤動作を防止して、ワイヤ(引き止め部材)がリールから引き出されたことを高い信頼性で検知できるようにする。【解決手段】本発明に係る車両の車椅子固定装置は、接続部材を格納位置から取り出しながら引き止め部材12をリール30から引き出し、接続部材を車椅子に接続した後、リール30を引き止め部材12の巻取り方向に回転させて車椅子を車両に固定する車両の車椅子固定装置であって、リール30に巻取られている引き止め部材12の位置変化を検知できるように構成された位置検知機構50を備えており、位置検知機構50は、接続部材が格納位置に戻されて引き止め部材12がリール30に巻取られると動作するように構成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、車椅子を車両フロアに固定する車両の車椅子固定装置に関する。
上記した車椅子固定装置に関する技術が特許文献1に示されている。
車椅子固定装置は、図8に示すように、車椅子Kを乗用車の車室内で床面FLに固定する装置である。車椅子固定装置(図示省略)は車室の床下に設置されており、四本のワイヤ102をそれぞれ巻取るための四個のリールを備えている。そして、車椅子固定装置の四本のワイヤ102が床面FLに設けられた四ヶ所の引き込み開口105からそれぞれ床面FL上に引き出され、各々のワイヤ102の先端にフック103が固定されている。また、前記車椅子固定装置の各々のリールにはワイヤ102を巻取る方向のバネ力が加えられている。このため、前記車椅子固定装置の待機状態では、各々のワイヤ102がバネ力によりリールに巻取られ、図9に示すように、フック103が床面FLの各引き込み開口105近傍の格納位置に保持されている。
車椅子Kを所定位置に固定する場合には、フック103を格納位置から取り出しながらワイヤ102をバネ力に抗してリールから引き出し、各々のフック103をそれぞれ車椅子Kに掛ける。この状態で、車椅子固定装置の巻取りスイッチを操作することで、駆動力によりリールが巻取り方向に回転し、ワイヤ102に所定張力が加えられて、車椅子Kが車室の床面FLに固定される。
しかし、ワイヤ102のフック103を車椅子Kに掛けた状態で、車椅子固定装置の巻取りスイッチを操作し忘れることがある。この場合、ワイヤ102には所定張力が加わっていないため、車椅子Kは車室の床面FLに固定されてはいない。しかし、外観上、車椅子Kが車室の床面FLに固定されているように見えるため、前記巻取りスイッチの操作忘れを検知することは難しい。このため、ワイヤ102がバネ力に抗して引き出されたことを検知してブザーを鳴らし、各フック103が車椅子Kに掛けられて巻取りスイッチが操作された段階でブザーが止まるようにしている。これにより、車椅子固定装置の巻取りスイッチの操作忘れを防止できるようになる。
車椅子固定装置では、一般的に、図9に示すように、リミットスイッチ106とワイヤ102に固定されたストライカ107とを利用してワイヤ102がリールからバネ力に抗して引き出されたことを検知している。即ち、フック103が格納位置から取り出されてワイヤ102がリールから引き出されると、ワイヤ102のストライカ107がリミットスイッチ106から離れて、リミットスイッチ106がオフ動作する。これにより、ワイヤ102がバネ力に抗して引き出されたことが検知される。
特開2005−131038号
しかし、上記した構成では、リミットスイッチ106を床面FLの引き込み開口105の近傍に配置するため、リミットスイッチ106が引き込み開口105から入り込んだ異物の影響を受けて誤動作するおそれがある。したがって、ワイヤ102がバネ力に抗してリールから引き出されたことが検知できない場合がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、スイッチの誤動作を防止して、ワイヤ(引き止め部材)がリールから引き出されたことを高い信頼性で検知できるようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、先端に接続部材を備える複数本の紐状の引き止め部材と、車両側の複数ヶ所に設けられており、前記引き止め部材をそれぞれ巻取り可能に構成されたリールとを備え、前記接続部材を格納位置から取り出しながら前記引き止め部材を前記リールから引き出し、前記接続部材を車椅子に接続した後、前記リールを前記引き止め部材の巻取り方向に回転させて前記車椅子を車両に固定する車両の車椅子固定装置であって、前記リールに巻取られている前記引き止め部材の位置変化を検知できるように構成された位置検知機構を備えており、前記位置検知機構は、前記接続部材が格納位置に戻されて前記引き止め部材が前記リールに巻取られると動作するように構成されていることを特徴とする。
本発明によると、前記接続部材が格納位置に戻されて前記引き止め部材が前記リールに巻き取られると、位置検知機構が動作する。即ち、位置検知機構により接続部材が格納位置まで戻されたことを検出できるようになる。
さらに、位置検知機構は、リールに巻取られている引き止め部材の位置変化を検知できるように構成されているため、リールの近傍に配置されており、外部の異物の影響を受け難くなる。
このため、異物の影響による前記位置検知機構の誤動作を防止できるようになる。
請求項2の発明によると、位置検知機構は、リールに巻取られている引き止め部材のリール半径方向の位置変化を検知できるように構成されていることを特徴とする。
請求項3の発明によると、位置検知機構は、リールに巻取られている引き止め部材に接触可能に構成されて、前記引き止め部材が前記リールに巻取られ、あるいは引き出される際の前記引き止め部材のリール半径方向、あるいはリール軸方向の位置変化に伴って移動する移動部材と、前記移動部材の動きを受けて動作するスイッチとを有しており、前記接続部材が格納位置に戻されて前記引き止め部材が前記リールに巻取られると、前記移動部材が前記引き止め部材の前記位置変化に伴ってスイッチが動作する位置まで移動することを特徴とする。
請求項4の発明によると、リールの回転に伴って、前記移動部材が接触する前記引き止め部材の外周面がリール半径方向に位置変化する構成であり、前記移動部材は、前記引き止め部材が前記リールの回転に伴って円周方向に移動する際に、その引き止め部材の外周面上を転動するローラと、前記ローラを回転自在に支持し、前記ローラと共にリール半径方向に移動可能なレバーとを備えていることを特徴とする。
即ち、引き止め部材がリールに巻かれて積み重なることで、移動部材が接触する引き止め部材の外周面がリール半径方向に移動する。このため、前記移動部材のレバーの動きで、引き止め部材の巻き数を把握でき、接続部材が格納位置まで戻されて引き止め部材がリールに巻取られたことを検出できるようになる。
請求項5の発明によると、レバーは、ローラを引き止め部材の外周面に押付ける方向の付勢力を受けていることを特徴とする。
このため、ローラが引き止め部材の外周面から離れることがなく、引き止め部材がリールから引き出される際、ローラが引き止め部材の位置変化に良好に追従できるようになる。
請求項6の発明によると、レバーは、途中位置が支点により回動可能に支持されて、そのレバーの一端側にローラが連結されており、前記レバーの他端側が前記スイッチに当接可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によると、スイッチの誤動作を防止でき、ワイヤ(引き止め部材)がリールから引き出されたことを高い信頼性で検出できるようになる。
本発明の実施形態1に係る車椅子固定装置の動作を表す模式側面図である。 前記車椅子固定装置のフック掛け動作を表す斜視図である。 前記車椅子固定装置の装置本体部の平面図である。 図3のIV-IV矢視断面図である。 図3のV-V矢視断面図である。 前記車椅子固定装置の位置検知機構を表す平面図である。 前記位置検知機構の動作を表す平面図である。 従来の車椅子固定装置の動作を表す斜視図である。 従来の車椅子固定装置のワイヤの引き出し検知装置の模式側面図である。
[実施形態1]
以下、図1〜図7に基づいて、本発明の実施形態1に係る車椅子固定装置1について説明する。車椅子固定装置1は、図1に示すように、車椅子Kを乗用車の車室内で床面FLに固定する装置である。
ここで、図中の前後左右、及び上下は、車椅子固定装置1が設置される乗用車の前後左右、及び上下に対応している。
<車椅子固定装置1の概要について>
車椅子固定装置1は、図1、図2に示すように、車両フロア面を構成する角形のカバー部材4と、そのカバー部材4によって塞がれるフロア空間S内に設置された固定装置本体10とから構成されている。
固定装置本体10は、図3に示すように、乗用車の前後方向に長く形成された長方形状のベース11を備えており、そのベース11のほぼ中央位置に前後左右のワイヤ12を巻取り、あるいは繰り出し可能に構成された四セットのリール30が前後方向に並んだ状態で設置されている。
各々のリール30から引き出されたワイヤ12は、水平な中間滑車24と縦向きの引き込み滑車20に掛けられた後、図1、図2に示すように、前記カバー部材4の四隅に設けられたワイヤ用開口4kからカバー部材4上(車両フロア面上)に引き出されている。そして、各々のワイヤ12の先端にフック12fが固定されている。
即ち、前記フック12fが本発明の接続部材に相当し、前記ワイヤ12が本発明の紐状の引き止め部材に相当する。
車両フロア面を構成するカバー部材4には、図2に示すように、四隅のワイヤ用開口4kの近傍位置に各々のフック12fを寝かした状態で格納するフック用凹部5が形成されている。さらに、カバー部材4には、右側の前後のフック用凹部5をつなぐ位置と、左側の前後のフック用凹部5をつなぐ位置とに、フック12fを車椅子Kのフレームに掛ける際に使用される左右一対のサービスバー13を収納するサービスバー用凹部7が形成されている。
即ち、フック用凹部5の内側が本発明のフックの格納位置に相当する。
固定装置本体10のリール30は、図3、図4に示すように、上面側に設けられた駆動歯車32と、その駆動歯車32の下面側に同軸状態で連結されたリール本体34とから構成されている。そして、各々のリール30にはワイヤ12を巻取る方向に付勢されたバネ(図示省略)が設けられている。
四セットのリール30の右側には、図3に示すように、帯板状のラック体40がリール30の接線方向(前後方向)に長穴41の長さ寸法分だけ往復移動可能な状態で設置されている。ここで、図3はラック体40の前進限位置を表している。
そして、ラック体40の前端部がリンク44を介して減速歯車45の円周方向一箇所に連結されている。さらに、減速歯車45にはモータ47の出力歯車47pが噛合している。このため、図3の状態で、モータ47の出力歯車47pが左回転すると、減速歯車45が右回転(矢印参照)してリンク44がラック体40を後方に押圧し、ラック体40が長穴41の長さ寸法分だけ後方に移動するようになる。
ラック体40には、図3、図4に示すように、各々のリール30の駆動歯車32と噛合可能に構成されたラック歯43が取付けられている。そして、ラック体40が後進限位置まで到達した段階で各々のラック歯43が各々のリール30の駆動歯車32から離れるようになる。また、減速歯車45、リンク44等の働きでラック体40が後進限位置から前進すると、各々のラック歯43が各々のリール30の駆動歯車32と徐々に噛合し、それぞれのリール30の駆動歯車32を左回転させる。これにより、リール30のリール本体34がワイヤ12を巻取る方向に左回転するようになる。
また、ベース11上には、図3に示すように、後端位置にあるリール30の右後方にワイヤ12の位置検知機構50が設置されている。
<位置検知機構50について>
位置検知機構50は、フック12fがフック用凹部5から取り出される過程でワイヤ12がリール30から引き出されたことを検出する機構である。
位置検知機構50は、図6、図7に示すように、リール30に巻取られたワイヤ12の外周面のリール半径方向における位置変化に基づいて、前記ワイヤ12がリール30から引き出されたか否かを検出する。位置検知機構50は、ワイヤ12の外周面の位置変化に基づいてリール半径方向に移動する移動部材52と、前記移動部材52をワイヤ12に押付ける方向に付勢するコイルバネ54と、前記移動部材52の動きを検知するリミットスイッチ56とを備えている。そして、前記移動部材52、コイルバネ54、リミットスイッチ56が固定装置本体10のベース11上に設けられている。
前記移動部材52は、図6、図7に示すように、回動中心軸58pを中心に水平回動可能な状態でベース11に連結されたレバー525と、前記レバー525に回転自在に支持された円板状のローラ521とを備えている。
前記レバー525は、短レバー部526と長レバー部527とにより略V字形に形成されており、短レバー部526と長レバー部527との境界位置に軸受部525tが形成されている。そして、レバー525の軸受部525tに前記回動中心軸58pが挿通されている。
レバー525の短レバー部526の先端には、連結ピン521pを介してローラ521が回転自在に取付けられている。ローラ521は、図5に示すように、ベース11に対して平行に配置されて、リール30の駆動歯車32とリール本体34との間に挿入されている。そして、ローラ521の外周面がリール30に巻取られたワイヤ12の外周面に接触している。これにより、ローラ521は、リール30が回転する際に、ワイヤ12の外周面に倣って転動可能になる。
レバー525の長レバー部527の途中位置には、図6に示すように、コイルバネ54の一端が連結されており、コイルバネ54の他端が前記ベース11に連結されている。コイルバネ54は、レバー525を図6において左回動させる方向、即ち、レバー525の先端に設けられたローラ521をリール30に巻かれたワイヤ12に押付ける方向に付勢されている。
また、レバー525の長レバー部527の先端位置には、リミットスイッチ56の可動アーム56aを押圧する押圧部527kが設けられている。
リミットスイッチ56は、スイッチ本体56mと可動アーム56aとから構成されており、前記スイッチ本体56mが前記ベース11の所定位置に固定されている。リミットスイッチ56は、移動部材52のレバー525が、図6に示すように、右回動限位置まで回動した状態で、前記レバー525の長レバー部527の押圧部527kが可動アーム56aを押圧できる位置に位置決めされている。
したがって、移動部材52のレバー525が右回動限位置まで回動した状態では、リミットスイッチ56がオン動作し、前記レバー525が右回動限位置から左回動するとリミットスイッチ56がオフ動作するようになる。
<位置検知機構50の動作について>
次に、車椅子固定装置1により車椅子Kを車両フロア面に固定する場合の手順を説明しながら位置検知機構50の動作について説明する。
車椅子Kを固定する前段階では、フック12fは車両フロア面を構成するカバー部材4(図2参照)のフック用凹部5に格納されている。さらに、固定装置本体10のラック体40(図3参照)が後進限位置にあって各々のラック歯43が各々のリール30の駆動歯車32から離れている(ロック解除状態)。このため、前後左右のワイヤ12はバネ力によって各リール30に巻取られている。
ここで、リール30に巻取られたワイヤ12は、図6に示すように、リール半径方向に三段に重ねられており、移動部材52のレバー525はコイルバネ54のバネ力に抗して右回動限位置まで右回動して、この位置に保持されている。
この結果、レバー525(長レバー部527)の押圧部527kがリミットスイッチ56の可動アーム56aを押圧しており、リミットスイッチ56はオン動作状態に保持されている。
次に、フック12fをフック用凹部5から取り出して、ワイヤ12をリール30からバネ力に抗して引き出すと、図7に示すように、ワイヤ12の巻き数が減少して、ワイヤ12の外周面がリール半径方向内側に移動する。これにより、移動部材52のローラ521は、リール30の回転に合わせてワイヤ12の外周面上を転動し、リール半径方向内側に移動する。これにより、レバー525がコイルバネ54のバネ力で左回動し、レバー525(長レバー部527)の押圧部527kがリミットスイッチ56の可動アーム56aから離れる。この結果、リミットスイッチ56がオフ動作し、ブザーが鳴るようになる。
次に、各々のフック12fを車椅子Kの前後左右に掛け、乗用車に設けられた巻取りスイッチ(図示省略)を操作する。これにより、前記ブザーが停止するようになる。したがって、前記ブザーの働きで、前記巻取りスイッチの押し忘れを防止できるようになる。
前記巻取りスイッチ(図示省略)が操作されると、モータ47が駆動され、減速歯車45、リンク44等の働きでラック体40が後進限位置から徐々に前進する。そして、各々のラック歯43が各々のリール30の駆動歯車32と徐々に噛合し(図3参照)、それぞれのリール30の駆動歯車32を左回転させてワイヤ12を巻取る。ラック体40が前進限位置まで移動してモータ47が停止すると、リール30の回転がロックされ、車椅子Kがワイヤ12の張力で車両フロア面に固定される。
また、車椅子Kの固定を解除する場合には、ロック解除スイッチ(図示省略)を操作して、固定装置本体10のモータ47を逆方向に回転させ、減速歯車45、及びリンク44によりラック体40を後進限位置(ロック解除位置)まで移動させる。
次に、各々のフック12fを車椅子Kから外すことで、ワイヤ12がバネ力でリール30に巻取られる。これにより、フック12fをフック用凹部5に格納できるようになる。
ここで、ワイヤ12がバネ力でリール30に巻取られると、ワイヤ12の巻き数が増加し、ワイヤ12の外周面はリール半径方向外側に移動する。これにより、移動部材52のローラ521がワイヤ12の外周面によりリール半径方向外側に押圧され、レバー525がコイルバネ54のバネ力に抗して右回動する。そして、図6に示すように、レバー525が右回動限位置まで右回動すると、レバー525(長レバー部527)の押圧部527kがリミットスイッチ56の可動アーム56aを押圧する。この結果、リミットスイッチ56がオン動作するようになる。
即ち、移動部材52のレバー525の右回動限位置が本発明における移動部材のスイッチ動作位置に相当する。
<本実施形態に係る車椅子固定装置1の長所について>
本実施形態に係る車椅子固定装置1によると、フック12fが格納位置に戻されてワイヤ12(引き止め部材)がリール30に巻取られると、移動部材52がワイヤ12の側面位置変化により右回動限位置(スイッチ動作位置)まで移動し、リミットスイッチ56が動作する。即ち、移動部材52とリミットスイッチ56とによりフック12fが格納位置まで戻されたことを検出できるようになる。
さらに、移動部材52はリール30に巻取られたワイヤ12に接触する構成のため、リール30の近傍に配置されており、外部の異物の影響を受け難くなる。また、リミットスイッチ56は、移動部材52の動きを受けて動作する構成のため、同様に外部の異物の影響を受け難くなる。
このため、異物の影響によるリミットスイッチ56の誤動作を防止できるようになる。
また、ワイヤ12がリール30に巻かれて積み重なることで、移動部材52のローラ521が当接するワイヤ12の外周面(側面)がリール半径方向に移動する。このため、移動部材52のレバー525の動きでワイヤ12の積み重なり段数、即ち、ワイヤ12の巻き数を把握でき、フック12fが格納位置まで戻されてワイヤ12がリール30に巻取られたことを精度良く検出できるようになる。
また、レバー525は、ローラ521をワイヤ12の外周面に押付ける方向の付勢力を受けているため、ローラ521がワイヤ12の外周面から離れることがなく、ワイヤ12がリール30から引き出される際、ローラ521がワイヤ12の外周面の位置変化に良好に追従できるようになる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態の位置検知機構50では、移動部材52のレバー525を略V字形に形成してベース11に対して水平回動可能な状態で連結する例を示した。しかし、例えば、レバーを直線状に形成し、ベース11にレバーを長手方向にスライド支持できる支持部を設ける構成でも可能である。
また、本実施形態では、ワイヤ12をリール30に積み重ねるように巻き取って移動部材52のローラ521をリール半径方向に移動させる例を示した。しかし、ワイヤ12をリール30に並べるように巻き取って移動部材をリール軸方向に移動させる構成でも可能である。
また、本実施形態では、位置検知機構50を1セット設ける例を示したが、リール30の数に合わせて4セット設けることも可能である。
さらに、本実施形態では、リミットスイッチ56で移動部材52のレバー525の動作を検出する例を示したが、非接触式の近接スイッチ等でレバー525の動作を検出することも可能である。
また、本実施形態では、ワイヤ12の先端にフック12fを設ける例を示したが、フック12fの代わりに弾性力を利用して車椅子を把持する部材等を使用することも可能である。
5・・・・・フック用凹部(格納位置)
12f・・・フック(接続部材)
12・・・・ワイヤ(引き止め部材)
30・・・・リール
50・・・・位置検知機構
52・・・・移動部材
521・・・ローラ
525・・・レバー
54・・・・コイルバネ
56・・・・リミットスイッチ(スイッチ)

Claims (6)

  1. 先端に接続部材を備える複数本の紐状の引き止め部材と、車両側の複数ヶ所に設けられており、前記引き止め部材をそれぞれ巻取り可能に構成されたリールとを備え、前記接続部材を格納位置から取り出しながら前記引き止め部材を前記リールから引き出し、前記接続部材を車椅子に接続した後、前記リールを前記引き止め部材の巻取り方向に回転させて前記車椅子を車両に固定する車両の車椅子固定装置であって、
    前記リールに巻取られている前記引き止め部材の位置変化を検知できるように構成された位置検知機構を備えており、
    前記位置検知機構は、前記接続部材が格納位置に戻されて前記引き止め部材が前記リールに巻取られると動作するように構成されていることを特徴とする車両の車椅子固定装置。
  2. 請求項1に記載された車両の車椅子固定装置であって、
    前記位置検知機構は、前記リールに巻取られている前記引き止め部材のリール半径方向の位置変化を検知できるように構成されていることを特徴とする車両の車椅子固定装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両の車椅子固定装置であって、
    前記位置検知機構は、
    前記リールに巻取られている前記引き止め部材に接触可能に構成されて、前記引き止め部材が前記リールに巻取られ、あるいは引き出される際の前記引き止め部材のリール半径方向、あるいはリール軸方向の位置変化に伴って移動する移動部材と、
    前記移動部材の動きを受けて動作するスイッチとを有しており、
    前記接続部材が格納位置に戻されて前記引き止め部材が前記リールに巻取られると、前記移動部材が前記引き止め部材の前記位置変化に伴ってスイッチが動作する位置まで移動することを特徴とする車両の車椅子固定装置。
  4. 請求項3に記載された車両の車椅子固定装置であって、
    前記リールの回転に伴って、前記移動部材が接触する前記引き止め部材の外周面がリール半径方向に位置変化する構成であり、
    前記移動部材は、前記引き止め部材が前記リールの回転に伴って円周方向に移動する際に、その引き止め部材の外周面上を転動するローラと、前記ローラを回転自在に支持し、前記ローラと共にリール半径方向に移動可能なレバーとを備えていることを特徴とする車両の車椅子固定装置。
  5. 請求項4に記載された車両の車椅子固定装置であって、
    前記レバーは、前記ローラを前記引き止め部材の外周面に押付ける方向の付勢力を受けていることを特徴とする車両の車椅子固定装置。
  6. 請求項4又は請求項5のいずれかに記載された車両の車椅子固定装置であって、
    前記レバーは、途中位置が支点により回動可能に支持されて、そのレバーの一端側にローラが連結されており、前記レバーの他端側が前記スイッチに当接可能に構成されていることを特徴とする車両の車椅子固定装置。
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