JP2015149805A - 電力変換装置 - Google Patents

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秀則 篠原
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Abstract

【課題】DC−DCコンバータのXキャパシタとYキャパシタとを削減して、小型化を図ることが可能な電力変換装置を提供する。
【解決手段】コンデンサモジュール230は、複数の半導体モジュール220と接続される正・負極側コンデンサ端子と、高電圧回路基板と接続される正・負極側コンバータ端子230l、230mとを備えている。高電圧回路基板110Aは、コンデンサモジュール230側の側縁に、入力側高・低電圧端子111、112を有している。コンデンサモジュール230の正・負極側コンデンサ端子は、コンデンサモジュール220の複数の半導体モジュール220と対向する対向面から突出されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、電力変換装置に関し、より詳細には、インバータ回路部とコンバータ回路部とを備える電力変換装置に関する。
ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、電気自動車などの車両には、動力駆動用の高電圧蓄電池と、インバータ装置と、DC−DCコンバータ装置と、低電圧負荷の補助電源としての低電圧蓄電池とが搭載されている。
インバータ装置は、高電圧蓄電池の直流高電圧出力を交流高電圧出力に電力変換して、モータを駆動する。インバータ装置は、複数のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)を有するインバータ回路部と、このインバータ回路部に高電圧蓄電池からの電力を供給するコンデンサモジュールとを備えている。
DC−DCコンバータ装置は、高電圧蓄電池の直流高電圧出力を直流低電圧出力に変換して車両のライトやラジオなどの低電圧負荷へ電力供給を行う。DC−DCコンバータ装置は、高電圧蓄電池の高電圧の直流電圧を交流高電圧に変換する高電圧回路部と、交流高電圧を絶縁して交流低電圧に変換するトランスと、交流低電圧を直流低電圧に変換する低電圧回路部と、電圧変換された電圧を出力する出力端子とを備えている。
高電圧回路部は、直流電力を交流電力に変換するための複数のMOSFETと、平滑用入力コンデンサを有する。平滑用入力コンデンサには、相間に介挿されるXキャパシタ(アクロス・ザ・ラインコンデンサ)と、各相とシャーシとの間に介挿されるYキャパシタ(ライン・バイパス・コンデンサ)とがある。通常、DC−DCコンバータ装置の高電圧回路部には、XキャパシタとYキャパシタとの両方が実装される(例えば、特許文献1の図8参照)。
特開2013−31250号公報
特許文献1においては、インバータ装置はコンデンサモジュールを備え、DC−DCコンバータ装置は、XキャパシタとYキャパシタとを備えている。このため、電力変換装置が大型化し、また、コスト的にも高いものとなる。
本発明の電力変換装置は、スイッチング素子を含む高電圧回路部を有し、直流電力を異なる電圧の直流電力に変換するコンバータ部と、スイッチング素子を有する複数の半導体モジュール、および直流電力を平滑化するコンデンサモジュールとを有し、直流電力を交流電力に変換するインバータ部とを備える。高電圧回路部は次のように配置される高電圧回路基板を有する。高電圧回路基板は、複数の半導体モジュールの配列方向を第1列と定義したとき、第1列と平行な方向から投影したときの高電圧回路基板の射影部が半導体モジュールの射影部と重なるように配置される。コンデンサモジュールは、複数の半導体モジュールと接続される複数の第1の正極端子および複数の第1の負極端子と、高電圧回路基板と接続される第2の正負極端子とを備える。第1の正負極端子と第2の正負極端子とは、コンデンサモジュールの複数の半導体モジュールと対向する対向面から突出され、それらの端子接続面が前記複数の半導体モジュールの直流正負極端子の導体板接続面と対向するように設けられている。
本発明によれば、コンデンサモジュールは、複数の半導体モジュールと接続される複数の第1の正負極端子と、コンバータ部の高電圧回路基板に接続される第2の正負極端子とを有し、第1の正負極端子と第2の負極端子とが半導体モジュールと対向する対向面から突出され、それらの端子接続面は、半導体モジュールの直流正負極端子の導体板接続面に対向している。このため、第2の正負極端子の長さを短くすることができ、コンデンサモジュールをコンバータ部に接続する配線のインダクタンスを低減することができる。これにより、コンバータ部におけるXキャパシタンスおよびYキャパシタンスの機能を、インバータ部のコンデンサモジュールの容量で達成することが可能となり、高電圧回路部からXキャパシタンスおよびYキャパシタンスを削除することができる。よって、電力変換装置の小型化を図ることができ、また、コストの低減を図ることができる。
ハイブリッド自動車のシステムを示すシステム図。 インバータ装置の構成を説明する回路ブロック図。 DC−DCコンバータ装置の電気回路の構成を示す回路図。 電力変換装置の上方からの外観斜視図であり、(A)は、一側面を前面側とし、(B)は、(A)の対向面を前面とする図。 図4に図示された電力変換装置の分解斜視図。 半導体モジュールの外観斜視図。 図6におけるVII−VII線断面図。 コンデンサモジュールの外観斜視図。 図8に図示されたコンデンサモジュールの分解斜視図。 流路形成体の図であり、(A)は、上方から観た平面図、(B)は上方から観た斜視図、(C)は、底面側から観た斜視図。 (A)は、インバータ装置の斜視図、(B)は、(A)におけるカバー部材を除去し、半導体素子用冷却流路を示す図。 DC−DCコンバータ装置の斜視図。 (A)は、電力変換装置の筐体内部における組付け状態を示す斜視図、(B)は、(A)において、DC−DCコンバータ装置の高電圧回路基板を取り外した状態の斜視図。 電力変換装置全体の分解斜視図。
本発明による電力変換装置は、実施形態の図面を参照すると、コンデンサモジュール230と半導体モジュール220を有するインバータ装置200(図1参照)と、高電圧回路部110と低電圧回路部120とを有するコンバータ装置100(図1参照)とを備えている。コンデンサモジュール230は、コンデンサモジュール230を半導体モジュール220に接続する正負極導体板230e,230f(図9参照)を有する。正負極導体板230e,230fに近接してコンバータ装置100の高電圧回路基板110A(図13参照)を設けている。正負極導体板230e,230fには、複数の半導体モジュール220の直流正負極端子226,228(図6参照)に接続される複数の第1の正負極端子230h,230i(図9参照)と、高電圧回路基板110Aの正負極入力端子111,112(図13参照)にそれぞれ接続される第2の正負極端子230l,230m(図9参照)とが突設されている。それら端子正負極端子230h,230iおよび230l,230mの接続面は半導体モジュール220の直流正負極端子226,228の導体板接続面に対向するように設けている。
このような構成を採用することにより、コンバータ装置100の高電圧回路部110に必要であった入力キャパシタCi1とCi2(図3参照)の機能をコンデンサモジュール230で達成することにより、従来不可欠であったコンバータの入力キャパシタを省略し、小型化を図ることができる。
以下、ハイブリッド自動車のシステムに搭載される電力変換装置を一例として詳細に説明する。
[電力変換装置を備えるハイブリッド自動車のシステムの一例]
図1は、ハイブリッド自動車のシステムを示すシステム図である。
ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、電気自動車などの車両10には、動力駆動用の高電圧蓄電池20と、インバータ装置(インバータ部)200と、DC−DCコンバータ装置(コンバータ部)100と、低電圧負荷50の補助電源としての低電圧蓄電池30とが搭載されている。
高電圧蓄電池20は、インバータ装置200とDC−DCコンバータ装置100に接続されている。インバータ装置200は、高電圧蓄電池20の直流高電圧出力を交流高電圧出力に電力変換して、モータ40を駆動する。
DC−DCコンバータ装置100は、高電圧蓄電池20からの高電圧の直流電圧を交流高電圧に変換する変換部と、交流高電圧を交流低電圧に変換する変換部と、交流低電圧を直流低電圧に変換する変換部と、電圧変換された電圧を出力する出力端子とを備えている。
DC−DCコンバータ装置200の出力端子は、低電圧蓄電池30および低電圧負荷50に接続されており、車両10のライト、ラジオ、ECUなどの低電圧負荷50へ電力供給を行ったり、低電圧蓄電池30を充電したりする。
インバータ装置200とDC−DCコンバータ装置100とは、後述するように電力変換装置300(図4参照)として一体化して組み付けられる。電力変換装置300は、車両10全体に対する室内のスペースの割合をできる限り大きくして居住性をよくするために、できるだけ小さいスペースに搭載することができる構造とすることが望ましい。
[インバータ回路部]
図2を参照してインバータ装置200を説明する。インバータ装置200は、インバータ回路部200Kと、コンデンサモジュール230と、直流ターミナル260aと、交流ターミナル270aとを備えている。インバータ回路部200Kは、上アームとして動作するIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)328及びダイオード156と、下アームとして動作するIGBT330及びダイオード166と、からなる上下アームの半導体モジュール220を、出力しようとする交流電力のU相、V相、W相からなる3相に対応して備えている。
上アームのIGBT328のコレクタ電極153は、正極端子157を介してコンデンサモジュール230の正極側のコンデンサ端子230hに、下アームのIGBT330のエミッタ電極は負極端子158を介してコンデンサモジュール230の負極側コンデンサ端子230iにそれぞれ電気的に接続されている。
なお、コンデンサモジュール230は、図9で詳細に説明する正極導体板230eと負極導体板230fとを備えている。正極導体板230eには、上述した半導体モジュール220の正極端子157に接続される正極出力端子230hと、後述するコンバータ装置100の高電圧回路部110の正極入力端子111に接続される正極出力端子230lとが設けられている。これらのコンデンサ正極出力端子230h,230lのうち、コンデンサ正極出力端子230hを第1の正極端子と呼び、コンデンサ正極出力端子230lを第2の正極端子と呼ぶ。
同様に、負極導体板230fには、上述した半導体モジュール220の負極端子158に接続される負極出力端子230iと、後述するコンバータ装置100の高電圧回路部110の負極入力端子112に接続される負極出力端子230mとが設けられている。これらのコンデンサ負極出力端子230i,230mのうち、コンデンサ負極出力端子230iを第1の負極端子と呼び、コンデンサ負極出力端子230mlを第2の負正極端子と呼ぶ。
インバータ用制御回路部205は、上位の制御装置(図示せず)からコネクタ201を介して制御指令を受け、これに基づいてインバータ回路部を構成する各相の半導体モジュール220の上アームあるいは下アームを構成するIGBT328やIGBT330を制御するための制御信号である制御パルスを発生し、ドライバ回路部250に供給する。
ドライバ回路部250は制御パルスに基づき各相の半導体モジュール220の上アームあるいは下アームを構成するIGBT328やIGBT330を制御するための駆動パルスを各相のIGBT328やIGBT330に供給する。
IGBT328やIGBT330はドライバ回路部250からの駆動パルスに基づき、導通あるいは遮断動作を行い、高電圧蓄電池20から供給された直流電力を三相交流電力に変換し、この変換された電力を、3つの交流ターミナル270aを介してモータジェネレータMG1に供給する。
IGBT328はコレクタ電極153と、信号用エミッタ電極155と、ゲート電極154を備えている。また、IGBT330はコレクタ電極163と、信号用のエミッタ電極165と、ゲート電極164を備えている。
ダイオード156がコレクタ電極153とエミッタ電極との間に電気的に接続されている。また、ダイオード166がコレクタ電極163とエミッタ電極との間に電気的に接続されている。
各半導体モジュール220と交流ターミナル270aとの間には、各半導体モジュール220から出力される電流を検出するための電流センサ280が配置されている。
コンデンサモジュール230は、複数の正極側コンデンサ端子230hと複数の負極側コンデンサ端子230iと、正極側電源端子230jと負極側電源端子230kとを備えている。高電圧蓄電池20からの高電圧の直流電力は、直流ターミナル260aを介して、正極側電源端子230jや負極側電源端子230kに供給され、コンデンサモジュール230の複数の正極側コンデンサ端子230h(第1の正極端子)や複数の負極側コンデンサ端子230i(第1の負極端子)から、インバータ回路部200Kへ供給される。
なお、後述するが、本発明の一実施の形態に示すコンデンサモジュール230は、上述した正・負極側電源端子230j、230k、および正・負極側コンデンサ端子230h、230iの他、正・負極側コンバータ端子230l、230m(図9参照)を有している。
[DC−DCコンバータ回路部]
図3は、DC−DCコンバータ装置100の電気回路の構成を示す回路図である。
DC−DCコンバータ装置100は、高電圧蓄電池20からの高電圧の直流電圧を交流高電圧に変換する高電圧回路部110と、交流高電圧を交流低電圧に変換するトランス150と、低電圧の交流電圧を直流電圧に変換する低電圧回路部120と、コンバータ用制御回路部140とを備えている。
高電圧回路部110は、Hブリッジ型として接続された4つのMOSFET(電界効果トランジスタ) H1〜H4を有している。
通常、DC−DCコンバータ装置は、平滑入力用コンデンサとして、HVとHVとの相間に介挿されるXキャパシタCi1および各相とシャーシとの間に介挿される2つのYキャパシタCi2とを有している。また、ノーマルモードコイルLi1と2つのコモンモールドコイルLi2とが必要とされる。
しかし、後述するように、本発明の一実施の形態では、インバータ部200のコンデンサモジュール230と高電圧回路部110を近接して配置する構成とすることで、接続のための配線インダクタンスを低減できるようにしている。この構成により、XキャパシタCi1と2つの2つのYキャパシタCi2の機能をインバータ装置200のコンデンサモジュール230で兼用することを可能としている。このため、DC−DCコンバータ装置100の高電圧回路部110からX・YキャパシタCi1、Ci2を削除することが可能となっている。また、入力時のノイズを低減できることで、ノーマルモードコイルLi1と、2つのコモンモードコイルLi2についても、DC−DCコンバータ装置100の高電圧回路部110から削除することを可能としている。つまり、本発明の一実施の形態としてのDC−DCコンバータ装置では、図3において、点線で囲まれた領域A内の回路要素を削減している。
高電圧回路部110の4つのMOSFET H1〜H4を位相シフトPWM制御することで、トランス150の一次側には交流電圧が発生する。高電圧回路部110とトランス150との間には、共振チョークコイル160(Lr)が接続されており、この共振チョークコイル160(Lr)のインダクタンスとトランス150の漏れインダクタンスの合成インダクタンスを用いて、高電圧回路部110を構成するMOSFETH1〜H4のゼロ電圧スイッチングを可能としている。
低電圧回路部120は、MOSFET S1、S2で構成される二つの整流相と、チョークコイル170(L0)および平滑用コンデンサ130(C0)から構成される平滑回路とを有している。それぞれの整流相の高電位側、すなわちMOSFET S1、S2のドレイン側配線は、トランス150の二次側へ接続されている。トランス150の二次側センタタップ端子は、チョークコイル170(LO)に接続され、チョークコイル170(LO)の出力側に平滑用コンデンサ130(CO)が接続されている。
低電圧回路部120は、MOSFETS1、S2にかかるサージ電圧を抑制するためのアクティブクランプ回路を備えている。アクティブクランプ回路は、アクティブクランプ用MOSFET S3、S4、およびアクティブクランプ用コンデンサCcを備えている。
低電圧回路部120の出力側には出力電圧に重畳するノイズを除去するために、フィルタコイル180(L1)とフィルタコンデンサ190(C1)が設けられている。高電圧回路部110、低電圧回路部120およびアクティブクランプ回路は、コンバータ用制御回路部140によりスイッチ制御が行われる。
[電力変換装置300の全体構造]
図4は、電力変換装置300の上方からの外観斜視図であり、図4(A)は、一側面を前面側とし、図4(B)は、図4(A)の対向側面を前面とする図である。図5は、図4に図示された電力変換装置300の分解斜視図である。また、図14は、電力変換装置300全体の分解斜視図である。
電力変換装置300は、筐体310内に収容されたインバータ装置200と、DC−DCコンバータ装置100とを備える。筐体310は、例えば、アルミニウム合金等の金属により形成されている。筐体310は鋳造等により形成され、上部に上部開口部311が形成され、一つの側面に側部開口部312が形成されたボックス状の本体部310Aと、本体部310Aの上部開口部311を封口する上部カバー320と、側部開口部312を封口する側部カバー330とを備えている。本体部310Aの一側部には、後述する直流ターミナル260aを収納する直流側収納部260と、交流ターミナル270aを収納する交流側収納部270とが設けられている。上部カバー320および側部カバー330は、ねじ等の締結部材により、シール部材を介在して本体部310Aに固定される。筐体310の一側面からは、後述する流路形成体240の冷媒導入パイプ240eと冷媒導出パイプ240dとが引き出されている。
[インバータ装置200]
図11(A)、図11(B)には、組立状態のインバータ装置200の斜視図が図示されており、以下では、図11(A)、図11(B)も参照して説明する。
インバータ装置200は、流路形成体240、複数の半導体モジュール220、コンデンサモジュール230およびインバータ用制御回路基板205A(図14参照)を備えている。また、インバータ装置200は、直流ターミナル260a、3つの交流ターミナル270aおよび電流センサ280を備えている。
流路形成体240は、アルミニウム合金を用いた鋳造または樹脂成形により形成される。流路形成体240には、複数の半導体モジュール220、コンデンサモジュール230およびインバータ用制御回路基板205Aが取付けられる。直流ターミナル260aは、筐体310の本体部310Aの直流側収納部260に収納され、後述するように、コンデンサモジュール230に接続される。3つの交流ターミナル270aは、それぞれ、筐体310の本体部310Aの交流側収納部270に収納され、交流接続バスバー270bを介して、対応する半導体モジュール220に接続される。
インバータ用制御回路基板205Aは、図2のドライバ回路部250およびインバータ用制御回路部205を構成する回路部を備えている。
図6は、半導体モジュール220の外観斜視図であり、図7は、図6におけるVII−VII線断面図である。
各半導体モジュール220は、電気伝導性を有する部材、例えばアルミ合金材料(Al,AlSi,AlSiC,Al−C等)で構成されたモジュールケース224を有する。モジュールケース224は、上部が開口された薄箱形状のケース本体224aと、上部側に形成されたフランジ224bとを備えている。フランジ224bの外周は、ケース本体224aよりも一回り大きく形成され、長手方向および奥行方向において、ケース本体224aの側面から突出している。ケース本体224aは、表裏両面に形成された開口部に、複数の放熱用フィン225aが形成された放熱板225が接合されて構成されている。放熱板225は、放熱用フィン225aが形成された面を他の面より大きい面積として放熱性を高めている。ケース本体224a内には、IGBT328、330およびダイオード156、166が収容され、絶縁樹脂229が充填されている。
半導体モジュール220は、絶縁樹脂229の上面から外部に延出されIGBT328、330に接続された複数の端子を有している。各端子は、IGBT328または330が搭載されるリードフレーム(図示せず)を切断し、分離して形成された部材であり、IGBT328、330に不図示のボンディングワイヤにより接続されている。
図6、図7において、信号端子221は、図2に図示されたゲート電極154および信号用エミッタ電極155に対応する。信号端子222は、図2に図示されたゲート電極164およびエミッタ電極165に対応する。また、直流正極端子226は、図2に図示された正極端子157と同一の部材であり、直流負極端子228は、図2に図示された負極端子158と同一の部材である。また、交流端子223は、図2に図示された交流端子159と同一の部材である。
図2に図示されるように、直流正極端子226の導体板接続面は、コンデンサモジュール230の正極導体板230eに、すなわち、正極側コンデンサ端子230hに接続される。また、直流負極端子228の導体板接続面は、コンデンサモジュール230の負極導体板230fに、すなわち、負極側コンデンサ端子230iに接続される。また、交流端子223は、交流ターミナル270aを介して、モータジェネレータMG1に交流電力を供給する。さらに、信号端子221、222は、それぞれ、ドライバ回路部250に接続される。
信号端子221、222、直流正・負極端子226、228、交流端子223は、樹脂成形により一体化された端子構成体227として形成され、ねじ等の締結部材によりモジュールケース224のフランジ224bに固定されている。モジュールケース224に端子構成体227が固定された状態で、モジュールケース224内に絶縁樹脂229が充填される。
半導体モジュール220における金属製のモジュールケース224のケース本体224aは、水や油などの冷媒が流れる流路形成体240の冷却流路に連通する開口部240b(図5参照)内に挿入され、フランジ224bが流路形成体240の上面に、シール部材(図示せず)を介在して固定される。上述した通り、モジュールケース224のフランジ224bの外周は、モジュールケース224のケース本体224aより一回り大きく形成されている。
(流路形成体240)
図10は、流路形成体240の図であり、図10(A)は上方から観た平面図であり、図10(B)は上方から観た斜視図であり、図10(C)は底面側から観た斜視図である。
流路形成体240は、半導体モジュール220が取り付けられる半導体モジュール取付部241と、コンデンサモジュール230が取り付けられるコンデンサモジュール取付部242とを有する鋳造品または樹脂成形品である。
半導体モジュール取付部241は、コンデンサモジュール取付部242より厚く形成されている。半導体モジュール取付部241には、上面に3つの半導体モジュール220が挿入される開口部240bが形成されている。
コンデンサモジュール取付部242の先端側には、冷媒導入パイプ240eと、冷媒導出パイプ240dとが形成されている。また、コンデンサモジュール取付部242のほぼ中央には、溝部242aが形成されている。
流路形成体240の内部には、水や油等の冷媒が流れる冷却流路243が形成されている。冷却流路243は、3つの開口部240bをジグザグ状に蛇行して形成された半導体モジュール冷却流路243bと、冷媒導入パイプ240eから半導体モジュール冷却流路243bまでの流路を形成する導入側冷却流路243aと、半導体モジュール冷却流路243bから冷媒導出パイプ240dまでの流路を形成する導出側冷却流路243cとを備えている。導入側冷却流路243aおよび導出側冷却流路243cのそれぞれには、流路形成体240に下面から露出する開口部240bが形成されている。導入側冷却流路243aおよび導出側冷却流路243cの開口部240bは、不図示の覆い板で封止される。
また、冷却流路243は、半導体モジュール取付部241の第1の側壁(第2の壁面)241aの外側に導出される半導体素子冷却流路243dを有している。つまり、流路形成体240の第1の側壁241aの外面には凹部240fが形成されており、冷却流路243は、この凹部240fに連通されている。従って、冷却流路243を流れる冷媒は、流路形成体240の内部から、第1の側壁241aの外面に形成された凹部240fに流れ、再び、流路形成体240の内部に導入される。後述するが、第1の側壁241aの凹部240fは、カバー部材240a(図11(A)参照)により密封され、MOSFET H1〜H4を冷却する領域IIとされている。
3つの半導体モジュール220は、流路形成体240の半導体モジュール取付部241の上面側の領域Iに取り付けられる。領域Iには、冷却流路243に連通する3つの開口部240bが設けられており、各半導体モジュール220のモジュールケース224のケース本体224aは、各開口部240b内に挿通される。各半導体モジュール220は、不図示のシール部材を介して、流路形成体240の開口部240bの周縁部に固定される。上述した通り、モジュールケース224のケース本体224aの外周は、フランジ224bより一回り大きく形成されているので、流路形成体240の開口部240bは確実に封口される。このように、本発明の一実施の形態では、冷却流路243内を流れる水や油などの冷媒のモジュールケース224内への侵入の防止と、冷却流路243の密封とを簡易な構造で達成している。
図10(A)、図10(B)、図10(C)に矢印により図示されているように、冷媒導入パイプ240eから導入された冷媒は、導入側冷却流路243aから、流路形成体240の領域Iに形成された半導体モジュール冷却流路243bに導かれる。半導体モジュール冷却流路243bでは、冷媒は、各半導体モジュール220の周囲をジグザグに蛇行して流れ、3つの半導体モジュール220を冷却する。冷媒は、さらに、半導体モジュール冷却流路243bから、流路形成体240の領域IIに形成された半導体素子冷却流路243dに流れる。この後、導出側冷却流路243cから冷媒導出パイプ240dに流れ、流路形成体240から外部に導出される。半導体素子冷却流路243dについては後述する。
流路形成体240は、さらに、コンデンサモジュール230を冷却する領域III、トランス150等を冷却する領域IV、および低電圧回路部120の構成部品を冷却する領域Vを備えている。領域IIIは、コンデンサモジュール取付部242の上面242bに、領域IVは、半導体モジュール取付部241のコンデンサモジュール取付部242の反対側の側面である第2の側壁241bに、領域Vは、流路形成体240に、それぞれ、設けられている。
冷媒による冷却能力は、冷媒の流量に比例して大きくなる。そこで、大きい冷却能力が必要とされる冷却流路243の領域の深さを、他の領域よりも浅く形成し、流速を大きくする。流速が大きくなると、冷媒の流量が増大し、冷却能力を大きくすることができる。半導体モジュール220から発生する熱量は大きいので、半導体モジュール冷却流路243bは、流路内が流れる冷媒の流量が大きくなるように形成されている。冷却流路243は、領域I〜VIのそれぞれに対応する部分を流れる冷媒が適切な流量となるように設定することが可能である。
(コンデンサモジュール230)
図8は、コンデンサモジュール230の外観斜視図であり、図9は、図8に図示されたコンデンサモジュール230の分解斜視図である。
コンデンサモジュール230は、コンデンサケース230c内に、複数のコンデンサセル230aと、ノイズ除去用コンデンサセル230gとが収納する構造を有し、直流電力を平滑化し、半導体モジュール220に直流電力を供給する機能を有する。
コンデンサケース230cは、金属製部材により形成され、一側面から外部に開口された収納空間230bを内部に有する。収納空間230bは、ほぼ直方体形状の下部側に凹部230dが連接された形状を有しており、コンデンサケース230cの下側面は、凹部230dに対応する部分が下方に突出した形状を有している。つまり、コンデンサケース230cの下側面は、凹部230dの両側部において、凹部230dの深さ分、収納空間230bの高さが小さくなっている。
コンデンサケース230cは、下側面の凹部230dが流路形成体240のコンデンサモジュール取付部242の溝部242a(図10参照)内に収容され、凹部230dの両側部分をコンデンサモジュール取付部242の上面242b(図10参照;第1の壁面)に接触させた状態で、ねじ等の締結部材により流路形成体240に取り付けられる。このように、金属により形成されたコンデンサケース230cは、流路形成体240に熱伝導可能に取り付けられている。コンデンサケース230cは、ノイズ除去用コンデンサセル230gが収容される凹部230dを下面の中央部に形成し、この凹部230dに対応する部分を流路形成体240の溝部242a内に収容した状態で流路形成体240に実装される。このため、コンデンサモジュール取付部242の上面242bからのコンデンサモジュール230の高さを低くすることができ、電力変換装置300の小型化を図ることができる。
コンデンサケース230cの収納空間230b内には、ボックス状の絶縁体230nが収納され、絶縁体230n内には、複数のコンデンサセル230aが収容される。コンデンサセル230aは複数個×複数段(図示の例では、3個×3段)に配列されている。各コンデンサセル230aの前面は、絶縁シート230pにより覆われる。絶縁シート230pには各コンデンサセル230aの正・負極電極に接続される正・負極リード端子を挿通する孔が設けられている。
ノイズ除去用コンデンサセル230gは、コンデンサセル230aよりも小さい容量のコンデンサであり、コンデンサケース230cの凹部230d内に収容される。ノイズ除去用コンデンサセル230gは、ノイズによるリップル電流を平滑化する機能を有する。
絶縁シート230pの前面には、正極側導体板230eと、絶縁部材230qと、負極側導体板230fとが配置される。
正極側導体板230eには、各コンデンサセル230aの正極リード端子およびノイズ除去用コンデンサセル230gの正極リード端子が接続される。正極側導体板230eには、前方側に向かって、換言すれば、流路形成体240に取付けられた各半導体モジュール220側に向かって延出された3つの正極側コンデンサ端子230hが形成されている。各正極側コンデンサ端子230hは、対応する半導体モジュール220の正極端子157に接続される。
正極側導体板230eには、直流ターミナル260aの正極端子に接続される正極側電源端子230jが各半導体モジュール220側に向かって突出し形成されている。
また、正極側導体板230eには、正極側コンバータ端子230lが形成されている。正極側コンバータ端子230lは、正極側導体板230eの一端側、DC−DCコンバータ装置100の高電圧回路基板110A側に設けられており、高電圧回路基板110Aと接続される。正極側コンバータ端子230lと高電圧回路基板110Aとの接続の詳細は後述する。
正極側導体板230eはプレス成形などにより形成され、3つの正極側コンデンサ端子230h、正極側電源端子230jおよび正極側コンバータ端子230lは、コンデンサケース230cの開口面側に一体に突出して形成されている。
負極側導体板230fには、各コンデンサセル230aの負極リード端子およびノイズ除去用コンデンサセル230gの負極リード端子が接続される。負極側導体板230fには、前方側に向かって、換言すれば、流路形成体240に取付けられた各半導体モジュール220側に向かって延出された3つの負極側コンデンサ端子230iが形成されている。各負極側コンデンサ端子230iは、対応する半導体モジュール220の負極端子158に接続される。
負極側導体板230fには、直流ターミナル260aの負極端子に接続される負極側電源端子230kが各半導体モジュール220側に向かって突出し形成されている。
また、負極側導体板230fには、負極側コンバータ端子230mが形成されている。負極側コンバータ端子230mは、負極側導体板230fの一端側、DC−DCコンバータ装置100の高電圧回路基板110A側に設けられている。負極側コンバータ端子230mは、正極側コンバータ端子230lとは、高さ方向にずれた位置に設けられており、正極側コンバータ端子230lと共に高電圧回路基板110Aと接続される。負極側コンバータ端子230mと高電圧回路基板110Aとの接続についても、その詳細は後述する。
負極側導体板230fはプレス成形などにより形成され、3つの負極側コンデンサ端子230i、負極側電源端子230kおよび負極側コンバータ端子230mは、コンデンサケース230cの開口面側に一体に突出して形成されている。
絶縁部材230qは、正極側導体板230eの3つの正極側コンデンサ端子230hおよび正極側電源端子230jと、負極側導体板230fの3つの負極側コンデンサ端子230iおよび負極側電源端子230kとのそれぞれの間に介装される突出部230qtを有し、正極側導体板230eと負極側導体板230fとを絶縁する。
コンデンサケース230cの収納空間230b内には、不図示の封止樹脂が充填され、各コンデンサセル230aおよびノイズ除去用コンデンサセル230gが封止される。しかし、正極側導体板230eおよび負極側導体板230fは、封止樹脂から露出している。
(インバータ装置200の実装構造)
上述した通り、図11(A)は、組立状態のインバータ装置200を示す斜視図であり、図11(B)は、図11(A)において、流路形成体240の第1の側壁241aの凹部240fを覆うカバー部材240aを取り外した状態の斜視図である。但し、図11(A)、図11(B)においては、インバータ用制御回路基板205A(図5参照)は図示を省略されている。
コンデンサモジュール230は、流路形成体240のコンデンサモジュール取付部242の上面242bに熱伝導可能に取り付けられている。このため、コンデンサモジュール230の内部で発生した熱は、金属製のコンデンサケース230cから放熱されるだけでなく、流路形成体240の冷却流路243によって冷却される。従って、コンデンサモジュール230の放熱を大きくすることができる。
図5に図示されるように、流路形成体240に取り付けられた半導体モジュール220およびコンデンサモジュール230の上部に、インバータ用制御回路基板205Aが配置される。各半導体モジュール220の信号端子221、222は、インバータ用制御回路基板205Aに半田付けされ、ドライバ回路部250に接続される。インバータ用制御回路基板205Aは、ねじ等の締結部材を、コンデンサケース230cの半導体モジュール220に対向する側面の反対側の側面に形成された突起230rの雌ねじ部に螺合してコンデンサモジュール230に固定される。このため、インバータ用制御回路基板205Aは、コンデンサケース230cに熱伝導可能に結合されている。これにより、インバータ用制御回路基板205Aに実装された電子部品から発生される熱は、コンデンサケース230cから放熱されると共に、流路形成体240によっても冷却される。
流路形成体240に取り付けられた各半導体モジュール220は、半導体モジュール冷却流路243b(図10(A)参照)に浸漬され、冷却流路243内を流れる冷媒により冷却される。また、流路形成体240の第1の側壁241aに設けられた凹部240fは、不図示のシール部材を介してカバー部材240aにより封止されており、凹部240fとカバー部材240aとにより半導体素子冷却流路243dが形成されている。
[DC−DCコンバータ装置100]
図12はDC−DCコンバータ装置100の斜視図であり、図13(A)は、電力変換装置300の筐体内部における組付け状態を示す斜視図であり、図13(B)は、図13(A)におけるDC−DCコンバータ装置100の高電圧回路基板110Aを取り外した状態の斜視図である。なお、以下の説明では図14も参照する。
DC−DCコンバータ装置100は、高電圧回路部110と、低電圧回路部120と、コンバータ用制御回路基板140Aとを備えている。
高電圧回路部110は、高電圧回路基板110Aと、高電圧回路基板110Aに実装される4つのMOSFET H1〜H4、抵抗等の電子部品(図示せず)により構成されている。
MOSFET H1〜H4は、流路形成体240の第1の側壁241aに設けられた凹部240fを覆うカバー部材240aに、熱導電性シート511を介して、弾性板515により圧接される。MOSFET H1〜H4は、接続リードにより高電圧回路基板110Aに接続される。流路形成体240の第1の側壁241aに設けられた凹部240fとカバー部材240aとは、上述した通り、冷媒が流れる半導体素子冷却流路243dを形成している。従って、MOSFET H1〜H4は、半導体素子冷却流路243dを流れる冷媒により効率的に冷却される。高電圧回路基板110Aは、流路形成体240の第1の側壁241aに設けられたボス部に、ねじ等の締結部材により取り付けられる。ボス部は、流路形成体240に一体に形成された金属部材であり、高電圧回路基板110Aと流路形成体240との結合は、熱伝導可能な熱結合である。従って、高電圧回路基板110Aから発生される熱は、流路形成体240により効率的に放熱される。
高電圧回路基板110Aには、コンデンサモジュール230側の側縁に、コンデンサモジュール230に接続される入力側高・低電圧端子111、112が設けられている。入力側高電圧端子111には、コンデンサモジュール230の正極側導体板230eの正極側コンバータ端子230lが接続される。入力側低電圧端子112には、コンデンサモジュール230の負極側導体板230fの負極側コンバータ端子230mが接続される。
高電圧回路基板110Aは、半導体モジュール220の配列方向に対してほぼ直交する方向に配置されており、コンデンサモジュール230が取り付けられた流路形成体240のコンデンサモジュール取付部242に隣接する第1の側壁241aに取り付けられている。従って、コンデンサモジュール230と高電圧回路基板110Aの入力側高・低電圧端子111、112との距離は小さくなりコンデンサモジュール230の正・負極側コンバータ端子230l、230mの長さを短くすることができる。
なお、半導体モジュール220の直流正負極端子226,228の導体板接続面は、半導体モジュール220の配列方向を向いている。換言すると、直流正負極端子226,228の導体板接続面は、半導体モジュール220の配列方向と直交している。したがって、高電圧回路基板110Aの部品実装面と直流正負極端子226,228の導体板接続面とは対向して配置、すなわち、平行に配置される。
また、コンデンサモジュール230の正負極導体板230e,230fのコンデンサ正負極端子(第1の正負極端子)230h,230iの接続面、およびコンデンサモジュール230の正負極導体板230e,230fのコンデンサ正負極端子(第2の正負極端子)230l,230mの接続面も直流正負極端子226,228の接続面とは対向して配置、すなわち、平行に配置される。
コンデンサモジュール230の正・負極側コンバータ端子230l、230mの長さを短くすることにより、接続のための配線インダクタンスを小さくすることができる。このため、XキャパシタCi1、2つのYキャパシタCi2の機能を、コンデンサモジュール230の容量で兼用することにより、3つのキャパシタCi1、Ci2を省略することができる。また、入力側のノイズを低減ことができるため、ノーマルモードコイルLi1およびコモンモードコイルLi2を削除することが可能である。
すなわち、図3における、DC−DCコンバータ装置100の回路部において、領域A内のX・YキャパシタCi1、Ci2およびノーマル・コモンモードコイルLi1、Li2は、高電圧回路基板110Aには実装されておらず、この領域の配線パターンも形成されていない。高電圧回路基板110Aは、入力側高・低電圧端子111、112(XキャパシタCi1とMOSFET H1〜H4との間に図示されている)が、配線パターンの端部となっており、正・負極側コンバータ端子230l、230mは、それぞれ、この入力側高・低電圧端子111、112に接続される。
低電圧回路部120は、低電圧回路基板120Aと、低電圧回路基板120Aに実装されるMOSFET S1、S2、チョークコイル170、アクティブクランプ回路を構成するアクティブクランプ用MOSFET S3、S4、アクティブクランプ用コンデンサおよびゲート抵抗等(図示せず)により構成されている。
低電圧回路基板120Aは、例えば、金属基板の一面に絶縁膜を形成し、絶縁膜上に配線パターンが形成された構造を有する。
図示はしないが、MOSFET S1〜S4は、スイッチング部が樹脂で封止され、樹脂の一面にドレイン電極に接続されたドレイン端子が設けられたパッケージ構造を有し、各MOSFET S1〜S4のドレイン端子は、金属基板のドレインパターンに半田付けされている。
低電圧回路基板120Aは、MOSFET S1〜S4等の電子部品の実装面を下方に向けて取付部材512(図14参照)に取り付けられる。取付部材512に取り付けられた低電圧回路基板120Aは、実装面の反対面を、直接、または熱伝導部材を介して流路形成体240の底面である領域V(図10参照)に接触して固定されている。流路形成体240の下面内側は、冷媒が流れる冷却流路243が形成されている。従って、各MOSFET S1〜S4から発生する熱は、金属基板を介して、流路形成体240に伝達され、流路形成体240に設けられた冷却流路243を流れる冷媒により冷却される。
第2の側壁241b(図10(B)参照)のほぼ中央には凹部245(図11参照)が形成されており、この凹部245周辺が流路形成体240の領域IVとなっている。トランス150の一部と共振チョークコイル160は凹部245内に収容され、それぞれの一側面を凹部245の底面(第3の壁面)に接触させた状態で、実装されている。
トランス150は、一次巻線を巻いたボビンと、上下一対の二次巻線とを、一対のE型コアで挟み込んだ構造を有する。トランス150は、保持部材513を流路形成体240のボス部に締結部材により締結することにより、固定される。トランス150は、さらに、保持部材513の外側から弾性を有するトランス取付板514で加圧されている。これにより、耐振動性が大きい構造とされている。共振チョークコイル160は、トランス150に隣接して配置されている。
インバータ装置200を構成する電流センサ280は、流路形成体240のトランス150および共振チョークコイル160が配置された側の半導体モジュール220と交流ターミナル270aとの間の空間に配置される。電流センサ280の開口部を挿通される交流接続バスバー270bを有する交流ターミナル270aは、電流センサ280の外側に配置される。直流ターミナル260aは、交流ターミナル270aの下方に交流ターミナル270aと並んで配置される(図4(A)参照)。このような構造とすることにより、トランス150の一部と共振チョークコイル160は、第2の側壁241bに形成された凹部245内に収容され、トランス150の凹部245から突出した部分は、直流ターミナル260aおよび交流ターミナル270aとの間の隙間に配置されている。このような構造とすることにより、電力変換装置300の小型化が図られている。
トランス150および共振チョークコイル160が接する第2の側壁241bの内側には、半導体モジュール冷却流路243bが形成されている。半導体モジュール220から発生する熱は大きいので、半導体モジュール冷却流路243bは、冷却能力が大きくなるように形成されている。従って、第2の側壁241bに接するトランス150および共振チョークコイル160は、半導体モジュール冷却流路243bを流れる冷媒により、第2の側壁241bを介して効率的に冷却される。
流路形成体240のコンデンサモジュール取付部242の下方には、フィルタコイル180とフィルタコンデンサ190が配置されている(図12、図14参照)。フィルタコイル180とフィルタコンデンサ190は、流路形成体240の底面である領域Vに、低電圧回路基板120Aに隣接して配置されている。フィルタコイル180とフィルタコンデンサ190は、流路形成体240の底面に接触するように、あるいは、流路形成体240に熱伝導可能に実装され、流路形成体240により冷却される。フィルタコイル180とフィルタコンデンサ190は、出力電圧に重畳するノイズを除去する。流路形成体240の高電圧回路基板110Aが取り付けられる側面の反対側の側面には、平滑用コンデンサ130が配置される。(図12参照)。平滑用コンデンサ130は、流路形成体240の側面に接触するように、あるいは、流路形成体240と熱伝導可能に実装され、流路形成体240により冷却される。
コンバータ用制御回路基板140Aには、コンバータ用制御回路部140を構成する電子部品が実装されている。コンバータ用制御回路基板140Aは、低電圧回路基板120Aの下方に配置される。
一実施の形態としての電力変換装置300は、上記の通り構成されている。
上記一実施の形態の電力変換装置300によれば、下記の作用効果を奏する。
(1)コンデンサセル230aとノイズ除去用コンデンサセル230gが接続されるコンデンサモジュール230の正・負極側導体板230e、230fに、正・負極側コンバータ端子230l、230mが設けられている。正・負極側コンバータ端子230l、230mの接続面は、半導体モジュール220に接続される正・負極側コンデンサ端子230h、230iと共に半導体モジュール220の直流正負極端子226と228の接続面と対向するように設けられている。換言すると、正・負極側コンバータ端子230l、230mの接続面と、正・負極側コンデンサ端子230h、230iの端子接続面は、半導体モジュール220の直流正負極端子226,228の端子接続面と平行である。
また、高電圧回路基板110Aは、コンデンサモジュール230に隣接して配置され、高電圧回路基板110Aには、コンデンサモジュール230側の側縁に入力側高・低電圧端子111、112が設けられている。従って、コンデンサモジュール230と、正・負極側コンバータ端子230l、230mに接続される入力側高・低電圧端子111、112との距離が小さくなり、正・負極側コンバータ端子230l、230mの長さを短いものとすることができ、接続のための配線インダクタンスを小さくすることができる。
このため、XキャパシタCi1、2つのYキャパシタCi2の機能を、コンデンサモジュール230の容量で兼用し、DC−DCコンバータ回路部から削除することが可能となる。また、入力側のノイズが低減するので、ノーマルモードコイルLi1およびコモンモードコイルLi2を削除することも可能である。
よって、電力変換装置300の小型化を図ることが可能となり、また、コストの低減を図ることができる。
(2)流路形成体240のコンデンサモジュール取付部242の上面242bに、コンデンサモジュール230の金属製のコンデンサケース230cを接触して配置した。このため、コンデンサモジュール230から発生される熱を、金属製のコンデンサケース230cから放熱するだけでなく、流路形成体240によってコンデンサモジュール230を冷却することができ、コンデンサモジュール230の放熱を大きくすることができる。
(3)インバータ用制御回路基板205Aを、コンデンサモジュール230のコンデンサケース230cに熱伝導可能に取り付けた。このため、インバータ用制御回路基板205Aに実装された電子部品から発生される熱を、コンデンサケース230cから放熱すると共に、流路形成体240によって放熱することができ、インバータ用制御回路基板205Aの放熱を大きくすることができる。
(4)流路形成体240の第1の側壁241aの外面に凹部240fを設け、冷却流路243に、流路形成体240の内部から第1の側壁241aの外面に形成された凹部240fに連通する流路部分を設けた。この流路部分をカバー部材240aで密封して半導体素子冷却流路243dを形成した。カバー部材240aに、スイッチング素子である4つのMOSFET H1〜H4を圧接して、半導体素子冷却流路243d内を流れる冷媒により4つのMOSFET H1〜H4を冷却する冷却構造を構成した。このため、高電圧回路基板110Aから発生される熱は、半導体素子冷却流路243dを流れる冷媒により冷却されるので、MOSFET H1〜H4の放熱を大きくすることができる。
(5)高電圧回路基板110Aを、流路形成体240に設けられたボス部に固定し、高電圧回路基板110Aと流路形成体240とを熱伝導可能に結合した。このため、高電圧回路基板110Aから発生される熱を、流路形成体240によって冷却することができ、高電圧回路基板110Aの放熱を大きくすることができる。
(6)トランス150と共振チョークコイル160とは、それぞれの一側面を流路形成体240の第2の側壁241bに接触させた状態で実装されている。このため、トランス150および共振チョークコイル160から発生する熱を、流路形成体240によって冷却することができ、トランス150と共振チョークコイル160の放熱を大きくすることができる。
(7)低電圧回路基板120Aは金属基板とされ、この金属基板上にパッケージ構造とされた複数のMOSFET S1〜S4が実装されており、低電圧回路基板120Aは、実装面の反対面を流路形成体240の底面に接触した状態で実装されている。このため、複数のMOSFET S1〜S4から発生される熱は、金属基板から放熱されるだけでなく、金属基板を介して、流路形成体240によって冷却される。これにより、MOSFET S1〜S4を含む低電圧回路基板120Aの放熱を大きくすることができる。
(8)フィルタコイル180およびフィルタコンデンサ190は、流路形成体240の底面の下方に、低電圧回路基板120Aに隣接して配置され、流路形成体240の底面に接触して、あるいは、流路形成体240と熱伝導可能に実装される。このため、フィルタコイル180およびフィルタコンデンサ190は、流路形成体240により冷却されるので、フィルタコイル180とフィルタコンデンサ190の放熱を大きくすることができる。
(9)DC−DCコンバータ装置100の平滑用コンデンサ130は、流路形成体240の高電圧回路基板110Aが取り付けられる側面の反対側の側面に、流路形成体240に接触して、あるいは、流路形成体240と熱伝導可能に実装されている。このため、平滑用コンデンサ130は、流路形成体240により冷却されるので、平滑用コンデンサ130の放熱を大きくすることができる。
(10)コンデンサケース230cは、ノイズ除去用コンデンサセル230gが収容される凹部230dを下面の中央部に形成し、この凹部230dに対応する部分を流路形成体240の溝部242a内に収容した状態で流路形成体240に実装される。このため、コンデンサモジュール取付部242の上面242bからのコンデンサモジュール230の高さを低くすることができ、電力変換装置300の小型化を図ることができる。
(11)トランス150の一部と共振チョークコイル160は、流路形成体240の第2の側壁241bに形成された凹部245に配置されている。インバータ装置200を構成する電流センサ280は、トランス150の外側に配置され、電流センサ280の外側に交流ターミナル270aと直流ターミナル260aとが配置される。トランス150の第2の側壁241bから突き出す部分は、交流ターミナル270aと直流ターミナル260aとの間の空間に配置される。このような構造とすることにより、トランス150、共振チョークコイル160、電流センサ280、交流ターミナル270a、直流ターミナル260aの実装密度が大きくなり、電力変換装置300の小型化を図ることができる。
(12)トランス150は、流路形成体240のボス部に締結される保持部材513により保持されるだけでなく、保持部材513の外側から弾性を有するトランス取付板514により流路形成体240の第2の側壁241bに設けられた凹部245に加圧されている。このため、耐振動性が大きい構造とされている。
(13)上記(1)〜(11)に記載されたように、流路形成体240の周囲を形成する4つの側壁および下面に、発熱する各種の電子部品を、流路形成体240に接触させて、または熱伝導可能に実装した。このため、各電子部品の放熱を大きくすることができ、かつ、小型化を図ることができる電力変換装置300を達成することができる。
なお、上記一実施の形態では、高電圧回路基板110Aは、3つの半導体モジュール220の並び方向にほぼ直交して配置する構造として例示した。しかし、高電圧回路基板110Aは、コンデンサモジュール230に近接して配置されていればよく、コンデンサモジュール230の半導体モジュール220に対向する面に対して傾斜して配置する構造としてもよい。要は、複数の半導体モジュール220の配列方向を第1列と定義したとき、該第1列と平行な方向から投影したときの高電圧回路基板110Aの射影部が前記半導体モジュール220の射影部と重なるように配置されていればよいものである。
上記一実施の形態では、半導体モジュール220を3つ備えた構造として例示した。しかし、本発明は、半導体モジュール220をそれ以上備えている場合や、それ以下の場合にも、適用することができる。また、一実施の形態に示した半導体モジュール220の構造は、単なる一例であって、本発明は、どのような構造の半導体モジュール220に対しても適用が可能である。
上記一実施の形態におけるDC−DCコンバータ装置100は、共振チョークコイル160、チョークコイル170、フィルタコイル180、フィルタコンデンサ190を備えている構成として例示した。しかし、本発明は、DC−DCコンバータ装置100が、共振チョークコイル160、チョークコイル170、フィルタコイル180、フィルタコンデンサ190のいずれか、またはすべてを備えていない場合であっても適用することができる。
上記一実施の形態では、コンデンサモジュール240が搭載される流路形成体240のコンデンサモジュール取付部242に、導入側冷却流路243aおよび導出側冷却流路243cを設けた構造として例示した。しかし、コンデンサモジュール取付部242には、導入側冷却流路243aまたは導出側冷却流路243cの一方のみを設けるようにしてもよい。
以上の説明は一例であり、本発明は上記実施形態に限定されない。電流センサ280、交流ターミナル270a、直流ターミナル260は、上記一実施の形態で示した側面とは異なる側面に配置してもよい。また、上述した如く、DC−DCコンバータ装置100は実装される電子部品の種類、数量が異なる構造で構成されるものであるから、実装される電子部品に応じて、その配置や実装構造を変形することが可能である。
要は、コンデンサモジュールは、複数の半導体モジュールと接続される第1の正負極端子と、高電圧回路基板と接続される第2の正負極端子とを備え、複数の半導体モジュールの配列方向を第1列と定義したとき、高電圧回路基板は、第1列と平行な方向から投影したときの高電圧回路基板の射影部が半導体モジュールの射影部と重なるように配置されており、コンデンサモジュールの第1の正負極端子と第2の正負極端子とは、コンデンサモジュールの複数の半導体モジュールと対向する対向面から突出され、それらの端子接続面が複数の半導体モジュールの直流正負極端子の導体板接続面と対向するように設けられている構成であればよい。
10 車両
100 DC−DCコンバータ装置(コンバータ部)
110 高電圧回路部
110A 高電圧回路基板
111 入力側高電圧端子
112 入力側低電圧端子
120 低電圧回路部
120A 低電圧回路基板
130 平滑用コンデンサ
140 コンバータ用制御回路部
140A コンバータ用制御回路基板
150 トランス
160 共振チョークコイル(共振コイル)
170 チョークコイル
180 フィルタコイル
190 フィルタコンデンサ
200 インバータ装置(インバータ部)
205 インバータ用制御回路部
205A インバータ用制御回路基板
220 半導体モジュール
230 コンデンサモジュール
230a コンデンサセル
230b 収納空間
230c コンデンサケース
230d 凹部
230e 正極側導体板
230f 負極側導体板
230g ノイズ除去用コンデンサセル
230h 正極側コンデンサ端子(第1の正極端子)
230i 負極側コンデンサ端子(第1の負極端子)
230j 正極側電源端子
230k 負極側電源端子
230l 正極側コンバータ端子(第2の正極端子)
230m 負極側コンバータ端子(第2の負極端子)
240 流路形成体
240a カバー部材
240b 開口部
240f 凹部(第3の壁面)
241 半導体モジュール取付部
241a 第1の側壁(第2の壁面)
241b 第2の側壁
242 コンデンサモジュール取付部
242a 溝部
242b 上面(第1の壁面)
243 冷却流路
243a 導入側冷却流路
243b 半導体モジュール冷却流路
243c 導出側冷却流路
243d 半導体素子冷却流路
245 凹部
250 ドライバ回路部
300 電力変換装置
H1〜H4 MOSFET
S1〜S4 MOSFET

Claims (9)

  1. スイッチング素子を含む高電圧回路部を有し、直流電力を異なる電圧の直流電力に変換するコンバータ部と、
    スイッチング素子を有する複数の半導体モジュール、および直流電力を平滑化するコンデンサモジュールを有し、直流電力を交流電力に変換するインバータ部とを備え、
    前記高電圧回路部は高電圧回路基板を有し、
    前記複数の半導体モジュールの配列方向を第1列と定義したとき、
    前記高電圧回路基板は、前記第1列と平行な方向から投影したときの前記高電圧回路基板の射影部が前記半導体モジュールの射影部と重なるように配置され、
    前記コンデンサモジュールは、前記複数の半導体モジュールと接続される複数の第1の正極端子および複数の第1の負極端子と、前記高電圧回路基板と接続される第2の正負極端子とを備え、
    前記第1の正負極端子と前記第2の正負極端子とは、前記コンデンサモジュールの複数の半導体モジュールと対向する対向面から突出され、それらの端子接続面が前記複数の半導体モジュールの直流正負極端子の導体板接続面と対向するように設けられている、電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    さらに、前記複数の半導体モジュールを冷却する冷媒が流通する半導体モジュール冷却流路を含む冷却流路を有する流路形成体を備え、
    前記コンデンサモジュールは、前記流路形成体の第1の壁面に接して配置され、前記高電圧回路基板は、前記流路形成体の第2の壁面に配置されている、電力変換装置。
  3. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記コンバータ部は、交流電力を異なる電圧の交流電力に変換するトランスと、共振コイルとを備え、
    前記トランスと前記共振コイルとは、前記流路形成体の第3の壁面に接して配置されている、電力変換装置。
  4. 請求項3に記載の電力変換装置において、
    前記流路形成体は、前記半導体モジュール冷却流路を有する半導体モジュール取付部と、前記半導体モジュール取付部から延出され、前記半導体モジュール取付部より厚さが薄いコンデンサモジュール取付部とを備え、
    前記第1の壁面は、前記コンデンサモジュール取付部に形成され、前記コンデンサモジュール取付部には、少なくとも、前記半導体モジュール冷却流路に冷媒を導入する導入側冷却流路、または前記半導体モジュール冷却流路から冷媒が導出される導出側冷却流路の一方が形成されている、電力変換装置。
  5. 請求項4に記載の電力変換装置において、
    前記第3の壁面は、前記半導体モジュール冷却流路を形成する側壁の外面に形成されている、電力変換装置。
  6. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記コンデンサモジュールは、金属製のケースを備え、前記金属製のケースの一側面が、前記流路形成体の前記第1の壁面に接している、電力変換装置。
  7. 請求項6に記載の電力変換装置おいて、
    前記インバータ部は、インバータ用制御回路基板を備え、
    前記インバータ用制御回路基板は、前記金属製のケースに熱伝導可能に取り付けられている、電力変換装置。
  8. 請求項6に記載の電力変換装置において、
    前記コンデンサモジュール230は、さらに、コンデンサセルと、前記コンデンサセルよりも容量が小さいノイズ除去用コンデンサセルと、前記コンデンサセルと前記ノイズ除去用コンデンサセルとが接続される導体板とを備え、
    前記金属製のケースは、前記コンデンサセルを収納する第1の収納部と、前記第1の収納部より小さく形成され、前記ノイズ除去用コンデンサセルを収納する第2の収納部を有する収納空間を有し、前記第2の正負極端子は、前記導体板に形成されている、電力変換装置。
  9. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記流路形成体は、前記第2の壁面の外側に導出される半導体素子冷却流路と、
    前記半導体素子冷却流路を外部から密封するカバー部材とを備え、
    前記高電圧回路部の前記スイッチング素子は、前記カバー部材を介して前記半導体素子冷却流路を流通する冷媒により冷却される、電力変換装置。


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