JP2015149800A - 永久磁石モータの制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

永久磁石モータの制御装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動ギアと被駆動ギアとの噛み合いによる負荷トルクの変動に起因するモータの速度変動を抑制する。
【解決手段】モータ電気角生成部111からの駆動電圧位相情報と速度制御部112からの駆動電圧振幅情報とに基づく駆動電圧が、駆動部7によりロータ3に印加される。駆動ギア8と被駆動ギア9との噛み合いによる負荷トルクの変動を示す1回転分のトルク変動データが取得される。また、関係情報(図7(a))とトルク変動データとに基づいて、永久磁石モータ1を一定速度に制御するための位相補正データ及び振幅補正データが生成される。そして、これらの補正データにより、駆動部7がモータ1に印加する駆動電圧が補正される。
【選択図】図8

Description

本発明は、永久磁石モータの駆動力を駆動ギアの噛み合いにより被駆動体に伝達する制御の技術に関する。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置をはじめとする各種装置において、モータの駆動力を感光ドラムや中間転写ベルトの駆動ローラ等の従動部品に伝達する機構としてギアが用いられている。
ギアを用いた場合、駆動ギアと被駆動ギアの間で発生する回転伝達誤差(特に噛み合い伝達誤差)が起振力となって振動が発生する。この振動が軸、軸受、側板などのギア支持部材や従動部品に伝わり、画像形成装置においては形成画像にバンディング等の劣化を生じさせるとともに大きな騒音を発生させることが課題となっている。
これまで、ギア振動・騒音低減のため、噛み合い率、歯面加工精度、ギアの諸元、ギア軸のアライメント等に関して、数多くの改善策が提案されてきたが、噛み合い伝達誤差に伴う振動・騒音をなくすには未だ至っていない。
これに対して、特許文献1では、画像形成装置などにおいて、モータに係合された回転体に配設された回転変動検出器の回転変動情報に基づき、回転変動周期の振幅と位相を生成し補正する方式を採用している。回転変動検出器の情報に基づき制御することで、ギア伝達誤差に伴う回転変動を抑えることが可能であり、一定の効果が期待できる。
特許文献2では、負荷となるスクリュー式コンプレッサの歯と永久磁石モータの回転子の位置関係が動作時においてずれることはなく、回転子の位置情報と負荷のトルク変動との位相関係が常に保たれていることを駆動制御にうまく活用している。つまり、コンプレッサの歯による負荷トルク変動分をトルク指令値にフィードフォワード的に重畳して駆動し、モータのトルク出力を負荷のトルク変動に同期させることにより、速度変動の低減を実現している。
特許文献3では、正弦波で駆動するモータにおいて、逆起電圧と電流の進角を簡単に調整できる集積回路が提案されている。永久磁石モータの駆動方式において、従来の120度矩形波駆動(DCブラシレスモータ駆動)から、180度正弦波駆動(ACモータ駆動)に変更することにより、モータの出力トルクの変動を抑えることが可能となり振動の低減には一定の効果がある。
特開2005−312262号公報 特開2009−118604号公報 特開2007−312447号公報
しかしながら、一般にギアを用いる伝達機構においては、高速低トルクの永久磁石モータを用いて低速高トルクの負荷(被駆動体)を駆動するために、高い減速比の構成がとられる。例えば画像形成装置においては、1800rpm/17歯の駆動ギア、及び300rpm/102歯の被駆動ギアを使用して、減速比を6に設定する構成例が見られる。このような例において、ギアの噛み合い周波数は、510Hzと高い周波数になる。
この速度でギアが回転している状態における瞬時を考察すると、例えば噛み合い数が1歯であるときと2歯であるときが交互に現われる。噛み合い数が1歯であるときと2歯であるときには、負荷トルクも異なり、この場合、周期510Hzのトルク変動が現われることになる。通常のギア伝達駆動のモータのフィードバック制御においては、トルク変動に高速に追従することは困難なので、平均的な速度が一定になるような制御が行なわれている。
特許文献1においては、モータに係合された回転体の回転情報をもとにフィードバック速度制御で補正制御を行なうものであるが、速度フィードバックループの帯域は高々100Hz程度であるので、前述したギアのトルク変動への追従は困難である。つまり、ギアのトルク変動による速度変動を検出することは可能であるが、トルク変動に追従するようなモータトルクを発生させることはできないので、振動、バンディングを根本的に低減するには至らない。
特許文献2においては、フィーフォワードする補正信号に精度よく追従させるために電流制御ループを用いている。しかしながら、スクリューコンプレッサの歯数は3歯程度に対して、画像形成装置などで使用されるギアの歯数は前述例のように17歯などである。そのため特許文献2に比べ、噛み合い周波数は5〜6倍となり、それだけ高速応答の電流制御ループが必要となる。従って、負荷トルクの変動に合わせてモータトルク指令値を与えても指令通りに電流は応答できないという課題がある。例えば、電流制御ループの帯域が2kHzだったとしても、500Hzのトルク変動は1/4程度までしか抑圧できず、トルク変動に正確に追従するモータトルクを発生させることはできない。
また、コンプレッサの歯、あるいはギアの歯によるトルク変動の補正分をループ外からフィードフォワード的に駆動電圧に重畳させる方法を考えたとする。しかしこの方法でも、永久磁石同期モータの場合は、回転時の逆起電圧の影響を受けるため、電圧振幅だけを補正してもトルクを正確に補正することはできない。このようにフィードフォワード的に駆動電圧に重畳させる方法だけでは、ギアの振動を的確に抑えることはできない。
特許文献3は、正弦波で駆動するモータにおいて、逆起電圧と電流の進角を簡単に調整できる集積回路を提供している。しかしながら、ギアの負荷トルク変動に応じた制御方法は提示されておらず、ギアの負荷トルク変動に正確に追従するモータトルクを発生させることはできない。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、駆動ギアと被駆動ギアとの噛み合いによる負荷トルクの変動に起因するモータの速度変動を抑制することができる永久磁石モータの制御装置等を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、ロータに永久磁石を備えたモータの駆動力を、前記モータの駆動ギアと被駆動体に接続された被駆動ギアとの噛み合いにより前記被駆動体に伝達する、永久磁石モータの制御装置であって、前記モータの位相角を検出する第1の検出手段と、前記モータの回転速度を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段により検出された前記モータの位相角に基づいて駆動電圧位相を設定すると共に、前記第2の検出手段により検出された前記モータの回転速度に基づいて駆動電圧値を設定し、これら設定した駆動電圧位相及び駆動電圧値に基づく駆動電圧を前記モータに印加する印加手段と、前記駆動ギアと前記被駆動ギアとの噛み合いによる負荷トルクの変動を示す、前記駆動ギアの少なくとも1回転分のトルク変動データを取得する取得手段と、前記モータの駆動電流に対応する駆動電圧位相及び駆動電圧振幅の関係を規定する関係情報を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された関係情報と、前記取得手段により取得されたトルク変動データとに基づいて、前記モータを一定速度に制御するための位相補正データ及び振幅補正データを生成する生成手段と、前記印加手段が前記駆動電圧を前記モータに印加する際、前記生成手段により生成された位相補正データに基づき前記駆動電圧における前記駆動電圧位相を補正すると共に、前記生成手段により生成された振幅補正データに基づき前記駆動電圧における前記駆動電圧値を補正する補正手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、駆動ギアと被駆動ギアとの噛み合いによる負荷トルクの変動に起因するモータの速度変動を抑制することができる。
第1の実施の形態に係る永久磁石モータの制御装置が適用される画像形成装置の全体構成図である。 永久磁石モータの概観斜視図である。 ギア位相角に対する負荷トルクを示す図である。 負荷トルクが最大値(電流1.1Aに相当)である場合の、駆動電圧、逆起電圧、供給電圧、電流の関係を示す図である。 負荷トルクが中心値(電流1.0Aに相当)である場合の、駆動電圧、逆起電圧、供給電圧、電流の関係を示す図である。 負荷トルクが最小値(電流0.9Aに相当)である場合の、駆動電圧、逆起電圧、供給電圧、電流の関係を示す図である。 関係情報を示した図(図(a))、その数値をプロットした図(図(b))である。 永久磁石モータの制御装置のブロック図である。 U相、V相、W相ホール素子、U相/V相/W相駆動電圧の波形を示す図である。 速度及びトルク変動の様子を示す図である。 1歯分のトルク変動特性、振幅補正データ、位相補正データを示す図である。 補正データ生成処理のフローチャートである。 トルク変動、電流、補正後の駆動電圧振幅及び駆動電圧位相の関係を示す図である。 本発明の適用効果を従来技術と比較した結果を示す図である。 第2の実施の形態における永久磁石モータの概観斜視図である。 永久磁石モータの制御装置のブロック図である。 振幅補正データ、位相補正データの一例を示す図である。 第3の実施の形態における関係情報を示す図である。 永久磁石モータの制御装置のブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る永久磁石モータの制御装置が適用される画像形成装置の全体構成図である。当該制御装置が適用され得る装置として、本実施の形態では電子写真方式の画像形成装置201を例示するが、画像形成装置に限定されるものではない。
この画像形成装置201の装置本体の下部に転写材カセット211が装着されている。転写材カセット211にセットされた転写材212は一枚ずつ取り出され、画像形成部に給送される。この画像形成部には、まず、転写材を搬送する転写搬送ベルト209が複数の回転ローラによって転写材212の搬送方向に扁平に張設される。転写搬送ベルト209はモータ(後述)により搬送駆動される。転写搬送ベルト209のその最上流部においては、転写搬送ベルト209の表面上にある不図示の吸着ローラにバイアスが印加されることによって、転写材212が転写搬送ベルト209に静電吸着される。
またこの転写搬送ベルト209の搬送面に対向して4個のドラム状の像担持体としての感光体ドラム202(202Y、202M、202C、202Bk)が直線状に配設されている。また、画像形成部は現像ユニット205(205Y、205M、205C、205Bk)を有する。各現像ユニット205は、感光体ドラム202の各色トナー(不図示)、帯電器203(203Y、203M、203C、203Bk)、現像器204(204Y、204M、204C、204Bk)を有している。各現像ユニット205の筐体内の帯電器203と現像器204との間には所定の間隙が設けられ、この間隙を介してレーザスキャナからなる露光部207(207MY、207BkC)から対応する感光体ドラム202の周面上に露光照射が行われる。
このような構成の画像形成装置201における画像形成プロセスを、順を追って説明する。
まず、各色の帯電器203により対応する感光体ドラム202の周面を所定の電荷で一様に帯電させる。次に、帯電した感光体ドラム202の周面を、画像情報生成部208からの画像情報に応じて露光部207が露光して静電潜像を形成する。続いて、現像器204が静電潜像の低電位部にトナーを転移させてトナー像化(現像)する。一方、転写搬送ベルト209の搬送面を挟んで転写部材(不図示)が配置されている。各感光体ドラム202の周面上に形成(現像)されたトナー像は、それらに対応する転写部材で形成される転写電界によって、搬送されてきた転写材212に発生した電荷に吸引されて転写材面に転写される。トナー像を転写された転写材212は、圧着ローラと発熱ローラからなる定着部214でトナー像を熱定着され、排出器215に排出される。
なお、転写搬送ベルト209には、Y、M、C、Bkの各色トナーを一旦転写してから転写材に二次転写する中間転写ベルトという構成を採用しても構わない。タンデム型カラープリンタでは、Y、M、C、Bkの色ごとに、露光部207と現像ユニット205を有しているので、レジストレーション調整が必要である。レジストレーション調整とは、主走査倍率調整、主走査書き出し位置調整、副走査書き出し位置調整等であり、不図示のパッチを描画し、パッチ情報をもとに調整が行なわれる。そのため、レジストレーション調整用のレジストレーション検出部216が設けられている。
画像形成装置201において、例えば、感光体ドラム202や転写搬送ベルト209の駆動ローラなどの負荷をギアで減速して駆動するために永久磁石モータが使用される。図2は、永久磁石モータの概観斜視図である。
永久磁石モータ1(以下、「モータ1」と略記することもある)は、モータ基板2、永久磁石を搭載したロータ3、3相コイルを巻いたコアを有するステータ4、ロータ3の位置を検出する3個のホール素子5を有する。モータ1はさらに、モータ基板2上にパターン形成された周波数生成器(FG;Frequency Generator)6を有する。
モータ1のモータ軸(不図示)に駆動ギア8が接続される。被駆動体である感光体ドラム202や転写搬送ベルト209の駆動ローラは負荷軸10に接続され、負荷軸10に被駆動ギア9が連結される。駆動ギア8により、被駆動ギア9に連結された負荷軸10を減速して駆動し、感光体ドラム202や転写搬送ベルト209の駆動ローラなどを駆動する。すなわち、モータ1の駆動力は、駆動ギア8と被駆動ギア9との噛み合いにより被駆動体である感光体ドラム202や転写搬送ベルト209に伝達される。このような負荷に係合されたギアの負荷トルクは、ギアの噛み合い(噛み合い数、噛み合いの状態)により変動する。
図3は、ギアの噛み合いによる負荷トルク変動、すなわち、ギア位相角に対する負荷トルクを示す図である。図3では、噛み合い率が例えば、1.5である場合の例が示される。ここで噛み合い率1.5とは、噛み合っている歯数が1歯の時と2歯の時が、それぞれ50%ずつの時間比率となるようにギアが噛み合って回転している状態である。
図3から、2歯噛み合い時に負荷トルクが大きく、1歯噛み合い時に負荷トルクが小さくなっていることがわかる。これをモータ方程式から、負荷トルクに忠実に追従するモータトルクを発生させるためにどのような振幅・位相の駆動電圧を印加してモータ1を駆動すればよいかについて以下に説明する。
まず、モータ1のモータ方程式をベクトルで表現すると、E(→)=Z(→)I(→)+Vk(→)となる。ここで(→)はベクトルを表わし、E(→)は駆動電圧のベクトル、Z(→)はモータインピーダンスのベクトル、I(→)は駆動電流のベクトル、Vk(→)は逆起電圧のベクトルである。
これを、逆起電圧Vkを基準に三角関数を用いて表現すると、|E|・sin(θ+α)=|Z|・|I|・sin(θ+β)+|Vk|・sinθとなる。ただし、αは駆動電圧の逆起電圧に対する進み角(進角)、βは駆動電流の逆起電圧に対する進み角とする。モータ1に供給される電圧は、駆動電圧から逆起電圧を差し引いた電圧になるので、右辺第2項を左辺に移項して左辺をまとめると、下記数式1となる。
[数1]
√((|E|・cosα−|Vk|)^2+(|E|・sinα)^2))・sin(θ+γ)=|Z|・|I|・sin(θ+β)
ただし、γ=arctan((|E|・sinα)/(|E|・cosα−|Vk|))である。「^2」は2乗を表す。数式1の左辺はモータ1に供給される電圧、右辺はモータインピーダンスと電流との積であり、簡単なオームの法則で表される。
モータインピーダンスZ(→)については、コイル抵抗成分(R)とコイルインダクタンス成分(ωL)の直列接続であるので、インピーダンスの絶対値|Z|は、|Z|=√(R^2+(ωL)^2)となる。また、インピーダンスによる電流の電圧に対する遅れ角ζは、ζ=arctan((ωL)/R)であるので、数式1に代入すると、√((|E|・cosα−|Vk|)^2+(|E|・sinα)^2))=|Z|・|I|となる。また、ζ=β−γが得られる。これにより、|E|、αは、|Z|、|I|、|Vk|、βによって表わすことができた。
これらの関係式を用いて、駆動電圧振幅|E|、駆動電圧の逆起電圧に対する進み角αを、ギア回転時のトルク変動において計算した結果を示す。
例えば、モータ回転数が1800rpm、逆起電圧定数が0.13mV/rad、トルク変動が1.0±0.1kgfcm、コイル抵抗が3.0Ω、コイルインダクタンスが2.5mH、モータ極数pが4極対であるとする。逆起電圧に対する電流の進み角βを効率が最大となる0(rad)として計算する。ただし、駆動電圧を24V、効率を77%と仮定して、トルク変動1.0±0.1kgfcm時の電流は、1.0±0.1Aに相当するとして計算している。
負荷トルクに対する駆動電圧、逆起電圧、供給電圧、電流の関係を図4〜図6に示す。図4、図5、図6は、負荷トルクが最大値(電流1.1Aに相当)、中心値(電流1.0Aに相当)、最小値(電流0.9Aに相当)である場合の、駆動電圧、逆起電圧、供給電圧、電流の関係を示す図である。特に、図4(a)、図5(a)、図6(a)では、駆動電圧の振幅の違いが把握できる時間的範囲を示し、図4(b)、図5(b)、図6(b)では、駆動電圧の位相がわかるように駆動電圧のゼロクロス付近の時間軸を拡大してある。
図4〜図6から把握される結果を表にまとめたのが、図7(a)に示す関係情報である。図7(b)は、図7(a)に示す数値をグラフ上にプロットしたものである。図7(a)、(b)に示す関係情報は、予めモータ1を実際に駆動して、駆動電流に応じた駆動電圧位相及び駆動電圧振幅を求めることで得られる。この関係情報は、モータ1の駆動電流に対応する駆動電圧位相及び駆動電圧振幅の関係を規定する情報であり、後述する補正量算出部106内の記憶部に保持される(保持手段)。
図7より、モータ1を一定速度に制御するためには、負荷トルクの大小(電流の大小)に応じて、駆動電圧の振幅を変動させる必要があることがわかる。それと同時に、負荷トルクの大小(電流の大小)に応じて、駆動電圧の位相も変動させる必要があることがわかる。このように、負荷トルクが変動し、それに応じたモータトルク(駆動電流)を発生させるためには、駆動電圧の振幅だけではなく、駆動電圧の位相も適正に補正する必要があることがわかる。駆動電圧の振幅が正しく補正されたとしても、駆動電圧の位相が正しく補正されないと、負荷トルク大(電流が1.0Aより大きいとき)では電流位相が遅れる(つまり速度が遅くなる)。また負荷トルク小(電流が1.0Aより小さいとき)では電流位相が進む(つまり速度が速くなる)。
図8は、本実施の形態の永久磁石モータの制御装置のブロック図である。この制御装置は、トルク変動検出部103、トルク変動特性保持部105、補正量算出部106、電圧振幅補正データ保持部109、電圧位相補正データ保持部110、速度制御部112等の構成要素を有する。画像形成装置201は、いずれも図示しないDSP/CPU、記憶装置、タイマ等を有するが、これらが協働して上記各構成要素の機能を果たす。
図9は、U相ホール素子、V相ホール素子、W相ホール素子、U相/V相/W相駆動電圧の波形を示す図である。図9では、上から順に、U相ホール素子、V相ホール素子、W相ホール素子、U相/V相/W相駆動電圧の波形が示されている。
図2、図8に示すホール素子5は、ロータ3(図2も参照)の回転位置を検出する。ロータ3の回転に応じて回転位置を検出したホール素子5の情報を受けて、モータ電気角生成部111が、モータ1の位相角を検出し(第1の検出手段)、図9に示すタイミングで駆動電圧位相情報を、印加手段としての駆動部7へ出力する。
各ホール素子5の位相情報は、同時に逆起電圧の位相情報を示しており、各U相/V相/W相の駆動電圧は、各U相/V相/W相のホール素子5の位相から、例えば11.9度の進み角のタイミングで駆動電圧の位相が切り替わるように設定されている。例えばここで11.9度の進み角に設定されているのは、定格電流で駆動したときに、逆起電圧と電流の位相差がゼロになり効率が最大になるように予め設定値が選定されているからである。
ここで、3個のホール素子5の検出タイミングからは、正弦波360度のうちの60度ごとの情報しか得られない。そこで、次回のホール素子5の検出タイミングが得られる次の60度までは、前の60度のタイミングからの時間分割により推定して、例えば1度刻みの位相情報を作成して1度刻みの位相情報をもとに正弦波電圧を生成する。すなわち、モータ1がほぼ一定速度で回転しているときには、次回までの60度のタイミングの時間と前回からの60度からのタイミングの時間がほぼ等しいという仮定のもとで1/60の分割位相が生成される。
図8に戻り説明を続ける。モータ電気角生成部111からの駆動電圧位相情報と速度制御部112からの駆動電圧振幅情報とに基づいて、駆動部7により、120度位相のずれた正弦波状の電圧がロータ3に印加される。これにより、回転トルクを発生させてモータ1を回転させることができる。FG6は、モータ基板2上に描かれた例えばモータ一周につき64個描かれたFGパターンであり、ロータ3の回転によりパルスを生成する。
FG6からの信号を微分器(d/dt)101により微分してモータ1の回転速度を示す速度情報が得られる(第2の検出手段)。この速度情報と目標速度Vrefとの差分をとり、PI(Proportianal Integral:比例積分)制御器などからなる速度制御部112が、駆動電圧の振幅|E|を生成して駆動部7に渡す。この速度ループのフィードバック制御により、モータ1が目標速度で回転し続けることが可能となる。
以上の制御内容が、従来の永久磁石モータの正弦波駆動制御である。続いて、本発明の特有の制御内容を交えて説明を続ける。
一周期カウンタ104は、FG6のパルスを64個カウントすることによりモータ1の一周の任意の特定位置を規定し、それをトルク変動検出部103に送る。微分器101の速度情報は微分器102によってさらにもう一回微分されてトルク情報となる。トルク変動検出部103は、一周期カウンタ104により規定されたモータ1の特定位置と同期をとり、微分器102で微分されて得られたトルク情報からモータ1の一周分のトルク変動データを得る。
トルク変動特性保持部105はメモリ等からなり、使用するギアの諸元等から発生する1歯分のトルク変動を予め取得しておき、それをトルク変動特性として保持する。この1歯分のトルク変動特性は、大量生産された同一の緒元のギアを個々の画像形成装置などに設置して使用する場合に、再現性のあるほぼ同一の特性となるので、保持して制御に使用することは有効である。
トルク変動検出部103が得たトルク変動データと関係情報(図7(a))とを照合して、補正量算出部106が補正量を生成・算出する(生成手段)。すなわち、補正量算出部106内の電圧振幅算出部107、電圧位相算出部108が、それぞれ、駆動電圧振幅の補正量(振幅補正データ)、駆動電圧位相の補正量(位相補正データ)を算出する。
電圧振幅補正データ保持部109は、電圧振幅算出部107により算出された駆動ギア8の歯数分(つまり駆動ギア一周分)の振幅補正データを保持する。同様に、電圧位相補正データ保持部110は、電圧位相算出部108により算出された駆動ギア8の歯数分(つまり駆動ギア一周分)の位相補正データを保持する。
電圧振幅補正データ保持部109に保持された振幅補正データは、速度制御部112からの駆動電圧振幅情報と足し合わされ、補正された駆動電圧値Eとして駆動部7に送られる。同様に電圧位相補正データ保持部110に保持された位相補正データは、モータ電気角生成部111からの駆動電圧位相情報と足し合わされ、補正された駆動位相値(φ)として駆動部7に送られる(補正手段)。駆動部7では、補正された駆動電圧値Eと補正された駆動位相値(φ)とを用いて、120度ずつ位相がずれた3相駆動電圧を発生させて、ギア負荷変動に応じてモータ1を回転させることができる。
本実施の形態では、駆動ギアの歯数が17歯、被駆動ギアの歯数が102歯であるとし、モータ1の一周につき64個のパルスを発生させる、比較的分解能の低いFG6を設置した構成を例にとっている。
図10、図11、図12を用いて、実際の振幅補正データにおける振幅補正値、及び位相補正データにおける位相補正値の算出方法を説明する。
図10は、速度及びトルク変動の様子を示す図である。図11(a)は、トルク変動特性保持部105が保持する1歯分のトルク変動特性を規定する具体的データの一例を示す図である。この1歯分のトルク変動特性は、図3のA部で囲まれたギア1歯分の一周期のデータを32個のサンプル値として保持したものである。図11(b)は、電圧振幅補正データ保持部109が保持する振幅補正データの具体的内容(振幅補正値)の一例を示す図である。図11(c)は、電圧位相補正データ保持部110が保持する位相補正データの具体的内容(位相補正値)の一例を示す図である。
図10の4段目の波形はFG6の発生パルスである。3段目の波形は一周期カウンタ104の信号であり、モータ一周につき1個発生するパルスからモータ一周の任意の特定位置が規定され、この信号をもとにモータ1のトルク変動との同期がとられる。
図10の1段目の波形は、FG6の64個の発生パルスの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの合計128個のサンプル点において各エッジ間隔の時間を計測し、微分器101を通して速度として算出したものを曲線で示したものである。図10の2段目の波形は、1段目の波形(速度)にもう1回、微分器102を通して加速度として算出したものである。加速度とトルクは比例関係にあるので、2段目の波形は、トルク変動を示していることになる。
このようなモータ1のトルク変動データを用いて、モータ一周の任意の特定位置からの振幅補正値と位相補正値の一例を示したものが、図11(b)、(c)である。
なお、実際の電圧補正データ、位相補正データは、実際の値で保持してもよいが、本実施の形態では、負荷トルクの中心値に相当する電流値からの差分値として設定しておく。中心値からの差分値を採用するのは、ギアのトルク変動周波数に対して、速度ループの応答周波数が低いと仮定して、駆動電圧がトルク変動周波数に対応できずに、中心値で動作していると考えられるからである。
ここで、モータトルクの中心値の電流は、1.0Aであるので、1.0Aに相当する駆動電圧の振幅(9.14V)と駆動電圧の位相(−11.9度)を中心値とする。そして、これら中心値からの差分として電圧振幅算出部107と電圧位相算出部108とによりそれぞれ算出された振幅補正値と位相補正値とが、電圧振幅補正データ保持部109、電圧位相補正データ保持部110に設定され保持される。
図12は、補正データ生成処理のフローチャートである。
まず、ステップS101では、DSP/CPUは、一周期カウンタ104によりモータ1の一周の任意の特定位置が特定されるのを待ち、特定位置が特定されたら、ステップS102に処理が進む。ステップS102では、FG6は、64個の発生パルスの立ち上がりと立ち下がり各エッジ間隔の時間を計測する。次に、ステップS103では、トルク変動検出部103が、一周期カウンタ104により規定されたモータ1の特定位置と同期をとり、微分器101を介して微分器102から出力される値から、モータ1の一周の(1回転分の)トルク変動データを一旦、生成する。
FG6は分解能が比較的低いエンコーダであるため、上記一旦生成されたトルク変動データにおけるサンプル数は両エッジを用いて128個しかない。従って、17歯のギアのトルク変動を正確に記述するには1歯あたりのサンプル数が不十分である(128÷17=7.5個)。例えば、トルク変動が正弦波状に変動した場合に、7.5個のサンプル数で正弦波を記述すると精度に粗さが残る。そこで、本実施の形態では、続くステップS104、S105で、トルク変動特性保持部105に保持された標準的なギアのトルクリップルである1歯分のトルク変動特性を用いてデータを再生成し、精度の粗さを補完する構成とした。
すなわち、まず、ステップS104では、CPU/DSPは、トルク変動検出部103により取得された、128個のサンプル値で記述される上記トルク変動データにFFT(Fast Fourier Transformation)をかける。それにより、17歯(17Hz)の周波数の位相を抽出し、ギアのトルクリップルのデータとの位相合わせの準備をする。従って、17Hzのトルクの位相の情報に基づき、モータ一周の特定位置からのトルク変動(リップル)位相を特定できる。
ステップS105では、補正量算出部106は、モータ一周の任意の特定位置からのトルクリップル位相と一歯分のトルク変動特性(図11(a))とに基づいて、モータ一周分のトルク変動データを再生成する(取得手段)。
ここで、モータ一周のトルクリップルデータをトルク変動特性保持部105のトルク変動データを用いて再生成する理由は、FG6からのトルク変動データからはトルク変動の位相情報のみを使用し、トルク変動の振幅情報を使用しないためである。上述したように、トルク変動データは、ギア駆動時の自分自身の振動などでノイズに埋もれやすく、また、サンプル値が17歯に対して128個と少なく振幅情報にはあいまいさが残る懸念がある。この懸念を、トルク変動特性保持部105が保持するトルク変動データの振幅値情報を用いて再生成することで解消している。
実際の再生成においては、32個(1歯分のサンプル数)×17歯分=544個のデータをモータ一周分の128個のサンプル値に割り当てることになるが、その際、サンプル値変換処理等を用いて値を変換することにより対処可能である。ここでは、サンプル値変換処理の説明は発明の本筋とは外れるので詳細な説明は省略する。もちろん、駆動ギア8の歯数に対してサンプル数を大きく取れ、ギアの振動などの小さい状態でトルク変動データを取得できるのであれば、このような処理は省略可能である。その場合は、ステップS103で生成したトルク変動データを、そのままその後の処理に用いることになる。
ステップS105で生成されたトルク変動データは、図10の2段目で示すような波形となる。
ステップS106では、ステップS105で生成されたトルク変動データと関係情報(図7(a))とに基づいて、補正量算出部106が補正データを算出する。すなわち補正量算出部106は、トルク変動データで規定されるモータ一回転分のトルクを発生させるための電流でモータ1を駆動するために必要な駆動電圧振幅と駆動電圧位相とを、関係情報に規定される電流との関係から算出する。具体的には、関係情報に規定される電流との関係から、振幅補正データ(図11(b))を電圧振幅算出部107が算出し、位相補正データ(図11(c))を電圧位相算出部108が算出する。
これらの補正データ(振幅補正データ及び位相補正データ)は、駆動部7が供給する駆動電圧をギアの噛み合いにより変動する負荷トルクを考慮して補正するための駆動ギア8の一周分のデータであり、モータ1を一定速度に制御するためのデータとなる。
補正データは、上述したように負荷トルクの中心値に対する差分値として算出され、算出された振幅補正データ、位相補正データは、電圧振幅補正データ保持部109、電圧位相補正データ保持部110に保持される。その後、図12の処理が終了する。
前述のように、図8に示したブロック図における制御において、駆動部7が駆動電圧をモータ1に印加する際、電圧位相補正データ保持部110に保持された位相補正データに基づき駆動電圧における駆動電圧位相が補正される。それと共に、電圧振幅補正データ保持部109に保持された振幅補正データに基づき駆動電圧における駆動電圧値(駆動電圧振幅)が補正される。
トルク変動に応じて補正された後の駆動電圧振幅、補正された後の駆動電圧位相がどのようになるかを図13に示す。図13は、トルク変動、電流、補正後の駆動電圧振幅、補正後の駆動電圧位相の関係を示す図である。
図13では、図10の2段目のトルク変動の波形におけるB部の区間に対応する挙動を示している。図13の1段目は発生トルク、2段目は電流、3段目は駆動電圧の振幅、4段目は駆動電圧の位相を示している。
図13において発生トルクと電流は相似の関係となっており、トルクの極大値では1.1A、トルクの極小値では0.9Aとなる。図13において、駆動電圧については、トルクの極大値に対しては、電圧振幅が9.47Vで電圧位相が12.6度進んだ波形となっている。また、トルクの極小値に対しては、電圧振幅が8.8Vで電圧位相が11.1度進んだ波形となっている。またトルクの中心値では、電圧振幅が9.14Vで電圧位相が11.9度進んだ波形となっている。
このような波形の駆動電圧で駆動すれば、モータ1の発生トルクを駆動ギア8の回転時のトルク変動に忠実に合わせることが可能となり、モータ1の速度変動を的確に抑えることが可能となる。
図14に、本発明を適用したときの効果を従来技術と比較した結果を示す。図14で示すものは、FF(フィードフォワード)制御を行うに際し、トルク変動の推定が100%正確だった場合の試算である。ここで従来技術としての上記特許文献2の効果の計算のために、電流ループの帯域を2kHzとして仮定した。
図14によると、従来技術(特許文献2)に比べると、電圧振幅のみ補正を適用したとしても速度変動が低減されることがわかる。さらにFF制御で単に駆動電圧の振幅のみ補正を適用した場合と比較して、本発明のように電圧振幅及び電圧位相の双方の補正を適用した場合の方が、速度変動を抑制する一層効果が高くなることがわかる。
本実施の形態によれば、駆動ギア8と被駆動ギア9との噛み合いによる負荷トルクの変動を示す1回転分のトルク変動データが取得される。また、関係情報(図7(a))とトルク変動データとに基づいて、永久磁石モータ1を一定速度に制御するための位相補正データ及び振幅補正データが生成される。そして、これらの補正データにより、駆動部7がモータ1に印加する駆動電圧が補正される。これにより、駆動ギア8と被駆動ギア9との噛み合いによる負荷トルクの変動に起因するモータ1の速度変動を抑制することができる。永久磁石モータ1の速度を一定に保つことができるため、ギア振動・騒音を抑制することが可能となる。特に、画像形成装置に本発明を適用したことで、一定ピッチでの作像が可能になり、バンディングの低減が可能となる。
また、補正量算出部106は、駆動ギア8の1回転分のトルク位相と、予め保持された一歯分のトルク変動特性とに基づいて、モータ一周分のトルク変動データを再生成して、1回転分の位相補正データ及び振幅補正データを生成する。これにより、トルク変動データの検出の分解能が低くても補正の精度を高く維持することができる。
なお、FG6は、64個のFGパターンで構成したが、2のべき乗でない個数であってもよい。その場合、FFTによらないでDFT(Discrete Fourier Transformation)により、ギアの噛み合い周波数である17Hzを算出する構成としてもよい。駆動ギア8は17歯以外の歯数であっても適用可能である。
なお、トルク変動特性保持部105が保持するトルク変動特性は、少なくとも1歯分の一周期のデータであればよく、2歯分以上のデータであってもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、FG6のFGパターンを用いた比較的低コストの永久磁石モータを例示した。これに対し本発明の第2の実施の形態では、例えば、1周当たり512個あるいは1024個などの分解能の高い光学式ロータリエンコーダ、あるいは磁気式ロータリエンコーダなどを用いた構成を例示する。
本実施の形態ではさらに、ギア1歯の挙動だけではなく、駆動ギアと被駆動ギアの噛み合いによる噛み合い位相の違いによる1歯ごとのトルクリップルの違いも考慮した構成例を示す。ここで噛み合い位相とは、例えば駆動ギアの歯のN番目の歯と被駆動ギアのM番目の歯が噛み合っている時を噛み合い位相の一つの状態とする。従って、駆動ギアの歯のN+1番目の歯と被駆動ギアのM番目の歯が噛み合っている状態では、駆動ギアの歯のN番目の歯と被駆動ギアのM番目の歯が噛み合っている状態とは違う位相とする。
後述する「同一噛み合い位相周期」とは、駆動ギアのN番目の歯と被駆動ギアのM番目の歯が噛み合っている状態から、ギアが回転し、次に駆動ギアの歯のN番目の歯と被駆動ギアのM番目の歯が再び噛み合う状態までの時間をいう。この時間を同一噛み合い位相の一周期とする。
第1の実施の形態における図11(a)を用いず、図2、図8、図11(b)、(c)に代えて図15、図16、図17(a)、(b)を用いて第2の実施の形態を説明する。
図15は、第2の実施の形態における、磁気式高分解能ロータリエンコーダを搭載した永久磁石モータ1の概観斜視図である。
この永久磁石モータ1は、第1の実施の形態のもの(図2)に対し、FG6を廃止する代わりに、GMR(Giant Magnet Resistive:巨大磁気抵抗効果)検出部12を搭載する。GMR検出部12は、ロータ3の外周に配置され、ロータ3の回転位置をより高い分解能で検出できる。GMR検出部12におけるロータリエンコーダは、一周につき512個のパルスを発生させるとするが、これより多く、例えば1024個のパルスを発生させるものでもよい。
図16は、永久磁石モータの制御装置のブロック図である。この図において、第1の実施の形態と同様の構成のものは同一符号が付してある。
本実施の形態の制御装置は、第1の実施の形態(図8)に対し、一周期カウンタ104、FG6に代えて、同一噛み合い位相周期カウンタ118、GMR検出部12を備える。さらに、電圧振幅補正データ保持部109、電圧位相補正データ保持部110に代えて、噛み合い位相同一周期分振幅補正データ保持部114、噛み合い位相同一周期分位相補正データ保持部115を備える。また、トルク変動特性保持部105は設けられておらず、電圧/位相抽出部113が設けられている。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
同一噛み合い位相周期カウンタ118は、駆動ギア8と被駆動ギア9の噛み合いにおいて、噛み合い位相が同一になる周期分の歯数をカウントし、任意のギアの噛み合い位相を特定するものである。例えば、駆動ギア8の歯数が17歯、被駆動ギア9の歯数が102歯である場合、102は17の倍数であるから、102歯ごとに噛み合い位相が同一になる。他の例では、例えば、駆動ギアが18歯、被駆動ギアが103歯の場合、18×103=1854歯ごとに噛み合い位相が同一になる。つまり駆動ギアの歯数と被駆動ギアの歯数の最小公倍数の歯数ごとに噛み合い位相が同一になる。
従って、同一噛み合い位相周期を特定するためには、両ギアの歯数の最小公倍数分のカウントを行えば良い。駆動ギアのモータの回転数に換算すると、同一噛み合い位相周期は、前者の例では駆動ギアのモータが6周、後者の例では駆動ギアのモータが103周する期間である。従って、それぞれ、6周分、103周分のGMR検出部12のパルスをカウントすることで同一噛み合い位相周期が得られる。
第1の実施の形態では、噛み合い位相に拘わらず1歯ごとのトルク変動は同一であると仮定して補正を行った。しかし、実際にはギアの偏心、ギアのピッチ誤差などにより、噛み合い位相ごと、さらには駆動装置の個々のギア構成ごとに、トルク変動の挙動が異なる。
そこで本実施の形態では、同一噛み合い位相の一周期分である、両ギアの歯数の最小公倍数分のトルク変動データを取得し、それに応じた駆動電圧振幅と駆動電圧位相の補正により、モータ発生トルクを生成する。
図17(a)、(b)は、それぞれ、本実施の形態における振幅補正データの具体的内容(振幅補正値)、位相補正データの具体的内容(位相補正値)の一例を示す図である。振幅補正データ(図17(a))は、噛み合い位相同一周期分振幅補正データ保持部114(以下、振幅補正データ保持部114と略記することもある)に保持される。位相補正データ(図17(b))は、噛み合い位相同一周期分位相補正データ保持部115(以下、位相補正データ保持部115と略記することもある)に保持される。
本実施の形態では、駆動ギアが17歯、被駆動ギアが102歯であるとする。従って、上記各補正データは、同一噛み合い位相の一周期分、すなわち、駆動ギア8の6周分のデータとなっている。ここでは、上記各補正データは、駆動ギア8の一周当たり512個のサンプル値として保持されている。
トルク変動検出部103により取得される最小公倍数分(102歯分;駆動ギア8の6周分)のトルク変動データと関係情報(図7(a))とに基づいて補正量算出部106が補正データを算出する。すなわち、それぞれ最小公倍数分の振幅補正データ、位相補正データを、電圧振幅算出部107、電圧位相算出部108が算出する。
なお、GMR検出部12の分解能が高く、ギア1歯あたりのサンプル数が比較的多い(512÷17=30.1個)。そのため、第1の実施の形態とは異なり、標準的なギアのトルクリップルのサンプルを用意して、それを参照して精度の粗さを補完するような構成を採用しない。従って、第1の実施の形態における1歯分のトルク変動特性(図11(a))を保持するトルク変動特性保持部105を省略した。
駆動部7が駆動電圧をモータ1に印加する際、位相補正データ保持部115に保持された位相補正データに基づき駆動電圧における駆動電圧位相が補正される。それと共に、振幅補正データ保持部114に保持された振幅補正データに基づき駆動電圧における駆動電圧値(駆動電圧振幅)が補正される。
次に、図12に沿って本実施の形態における補正データの生成を説明する。
まず、ステップS101では、DSP/CPUは、モータ1の一周の任意の特定位置に代えて、同一噛み合い位相周期カウンタ118により同一噛み合い位相周期が特定されるのを待つ。そして、同一噛み合い位相周期が特定されたら、ステップS102に処理が進む。
ステップS102では、FG6に代わり、GMR検出部12が、発生パルスの立ち上がりと立ち下がり各エッジ間隔の時間を計測する。次にステップS103では、トルク変動検出部103が、上記特定された同一噛み合い位相周期と同期をとり、微分器101を介して微分器102から出力される値から、同一噛み合い位相周期分(モータ1の6回転分)のトルク変動データを生成する。
本実施の形態では、トルク変動データの再生成のための処理(ステップS104、S105)は省略される。そして、ステップS106では、ステップS103で生成された駆動ギア8の6周分のトルク変動データと関係情報(図7(a))とに基づいて、補正量算出部106が補正データを算出する。すなわち、トルク変動データと、関係情報に規定される電流との関係から、振幅補正データ(図17(a))を電圧振幅算出部107が算出し、位相補正データ(図17(b))を電圧位相算出部108が算出する。
本実施の形態では、補正データの持ち方に関し、第1の実施の形態とは異なる方法を採用する。第1の実施の形態では、トルク変動の極大値とトルク変動の極小値でトルクが変動する際、ギアの噛み合い周波数が高くて応答できないので、駆動部7の駆動電圧はトルク変動の中心値にとどまっているものとして扱った。しかし本実施の形態では、実際のU相駆動電圧/V相駆動電圧をモニタして補正電圧振幅、補正電圧位相を求める構成とした。
従って、図17(a)、(b)に示した振幅補正データ、位相補正データは、図11(b)、(c)に示すような負荷トルクの中心値に対する差分値とは異なり、目標値となる。
電圧/位相抽出部113は、U相駆動電圧/V相駆動電圧から電圧と位相を抽出する。U相駆動電圧/V相駆動電圧から電圧(E)/位相(φ)情報を抽出するには、3相−2相変換を用いてU相/V相電圧をα相/ベータ相の2相電圧に変換し、E=√(Eα^2+Eβ^2)、及び、φ=arctan(Eβ/Eα)の式を用いる。このE、φが、現在駆動されている時の駆動電圧振幅、駆動電圧位相である。従って、振幅補正データ保持部114及び位相補正データ保持部115からの補正データを目標値にして、この目標値と現在値との差分を駆動部7に渡せば良い。これにより、駆動部7により印加される駆動電圧が補正される。
なお、第1の実施の形態と同様に、トルク変動の中心値との差分値として補正データを持つ方法を採用してもよい。
本実施の形態によれば、駆動ギア8と被駆動ギア9との噛み合いによる負荷トルクの変動に起因するモータ1の速度変動を抑制することに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、分解能の高いGMR検出部12を用い、補正データの算出に用いるトルク変動データは、両ギアの歯数の最小公倍数分のデータであるとした。これにより、1歯ごとのトルクリップルを考慮してより忠実に発生トルクを生成でき、一層高精度に制御することができる。
なお、本実施の形態で例示したように、駆動ギアと被駆動ギアとの減速比を整数に設定した方が、補正データを小さくできるのでより望ましい。
(第3の実施の形態)
第1、第2の実施の形態では、逆起電圧位相と電流位相とが常に合っていて位相差がゼロである場合の適用例を示した。本発明の第3の実施の形態では、逆起電圧位相と駆動電流の位相差がゼロとは限らない場合にも適切に対応できる構成例を示す。
駆動電圧と逆起電圧と電流との関係は、色々なパラメータにより変動する。逆起電圧は回転数に比例して増減する。モータインピーダンスは、インダクタンス成分が回転数により増減する。逆起電圧に対する駆動電流の進み角βによっても駆動電圧の振幅と位相は変動する。これらのパラメータが変動する度に、駆動電圧振幅と駆動電圧位相を計算により求めていては時間がかかってしまい、場合によっては、制御周期に間に合わず制御に破綻をきたす恐れもある。
そこで本実施の形態では、あるパラメータによる駆動電圧振幅と駆動電圧位相のデータを予め算出しておき、メモリ等に保持して活用することとする。
図18(a)〜(d)は、図7(a)、(b)に示すものに代えて本実施の形態で用いられる関係情報を示す図である。図19は、本実施の形態の永久磁石モータの制御装置のブロック図である。図19において、第2の実施の形態と同様の構成のものは同一符号が付してある。
図19に示すように、本実施の形態における制御装置は、第2の実施の形態のものに対して、電流/位相抽出部116、逆起−電流進角検出部117及びデータ保持部119をさらに加えた構成となっている。その他の構成は第2の実施の形態と同様である。
図18に示す関係情報は、補正量算出部106に保持してもよいが、本実施の形態では、データ保持部119に保持される。データ保持部119は、進角−駆動位相データ保持部120、進角−駆動振幅データ保持部121を有する。関係情報は、進角−駆動位相データ保持部120が保持する進角−位相データ(図18(c)、(d))と、進角−駆動振幅データ保持部121が保持する進角−振幅データ(図18(a)、(b))とからなる。
進角−振幅データ、進角−位相データは、それぞれ、逆起電圧に対する電流の進み角βと駆動電流とをパラメータにして、駆動電圧振幅、駆動電圧位相を規定したものである。図18(b)、(d)が数値を示し、図18(a)、(b)がこれらの数値をグラフ上にプロットしたものを示す。従って、データ保持部119は、第1の実施の形態で述べたような関係情報を、進み角βごとに保持することになる。
例えば、図18(a)は、第1の実施の形態で説明した条件でモータ1を回転させた時の駆動電流を横軸に、進み角βを0度、5度、10度、15度、20度と変えたときの駆動電圧振幅の変化を示す。図18(c)は同様に、第1の実施の形態で説明した条件でモータ1を回転させた時の駆動電流を横軸に、進み角βを0度、5度、10度、15度、20度と変えたときの駆動電圧位相の変化を示す。
このように予め計算しておけば、パラメータが変動するたびに計算し直す必要がなくなり計算時間を短縮することができる。
本実施の形態では、用いる関係情報が第2の実施の形態とは異なるが、その他は第2の実施の形態と同様である。次に、このような進み角βごとの関係情報を活用する制御例を、図19のブロック図の説明と共に示す。
図19において、電流/位相抽出部116は、U相電流/V相電流から電流振幅/電流位相を抽出するもので、抽出の態様は電圧/位相抽出部113が駆動電圧の振幅、位相を抽出するのと同様である。逆起−電流進角検出部117は、駆動電流の逆起電圧に対する進み角βを算出する。ここでは、モータ電気角生成部111からの逆起電圧位相情報と電流/位相抽出部116からの電流位相情報とをもとに、進み角βを算出する。通常は、効率最大制御を目指し、進み角βはゼロに設定されて制御されるが、本実施の形態では、進み角βがリアルタイムに算出される。
本実施の形態でも、第2の実施の形態と同様に、両ギアの歯数の最小公倍数分のトルク変動データと関係情報とに基づいて、図12のステップS106で、補正量算出部106が補正データ(図17(a)、(b))を算出する。しかし、算出に用いる関係情報が図18に示すものであり、進み角βを考慮する点が第2の実施の形態とは異なる。進み角βは、逆起−電流進角検出部117で現在の値が検出されているので、関係情報(図18)を参照することで、現在の進み角βに応じた最適な駆動電圧の振幅と位相とを算出することが可能となる。
なお、図18(b)、(d)におけるサンプル点は線形補間が可能な程度にサンプル数が省略されているので、サンプル点以外の値については、線形補間などを用いて容易に算出が可能である。
図18(b)、(d)の表を参照して算出の具体例を挙げる。第2の実施の形態と同様に、振幅補正データ、位相補正データは、負荷トルクの中心値に対する差分値とは異なり、目標値とする。
例えば、β=0度の時は、振幅補正データとしての駆動電圧振幅は、電流0.9A時に8.80V、電流1.0A時に9.14V、電流1.1A時に9.47Vである。位相補正データとしての駆動電圧位相は、電流0.9A時に、−11.0度、電流1.0A時に−11.7度、電流1.1A時に−12.6度である。
β=5度の時は、駆動電圧振幅は、電流0.9A時に8.70V、電流1.0A時に9.02V、電流1.1A時に9.35Vである。駆動電圧位相は、電流0.9A時に−12.7度、電流1.0A時に−13.6度、電流1.1A時に−14.5度である。
図18(b)、(d)の表に無いβ値の時には、前後のβ値から、線形補間により補正データを求めることができる。例えば、β=7度の時は、β=5度とβ=10度の時の値を使用して、線形補間によりβ=7度の値を算出すれば良い。
次に、図18(b)、(d)の表に無い電流値の時の補正データについても線形補間により算出できる。
例えば、電流0.9A、1.0A、1.1Aのそれぞれの電圧振幅値を用いて、この間の電流値の値に対しても、線形補間により駆動電圧振幅を算出できる。例えばβ=5度で且つ電流0.95Aの時の電圧振幅値は、(8.70+9.02)/2=8.86Vとなる。同様に、電流0.9A、1.0A、1.1Aのそれぞれの電圧位相値を用いて、この間の電流値の値に対しても、線形補間により駆動電圧位相を算出できる。例えば、β=5度で且つ電流0.95Aの時の電圧位相値は、(−12.7−13.6)/2=−13.15度となる。
なお、第1の実施の形態と同様に、トルク変動の中心値との差分値として補正データを持つ方法を採用してもよい。
このように、予め作成しておいた関係情報(図18)を保持しておき、活用すれば、補正データを短時間で算出でき、制御周期に間に合わず制御に破綻をきたすという恐れもなくなる。
本実施の形態によれば、駆動ギア8と被駆動ギア9との噛み合いによる負荷トルクの変動に起因するモータ1の速度変動を抑制することに関し、第2の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、現在の進み角βに応じて補正データを生成するので、一層高い精度で駆動電圧を補正することができる。
なお、本実施の形態では、進み角βと駆動電流とをパラメータとして駆動電圧振幅と駆動電圧位相のデータを作成したが、これに拘ることなく、例えば、回転周波数ωなどをパラメータとして設定しても構わない。また、このような関係情報(図18)を用いた制御は第1の実施の形態にも適用可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
1 永久磁石モータ
6 周波数生成器(FG)
7 駆動部
8 駆動ギア
9 被駆動ギア
106 補正量算出部
109 電圧振幅補正データ保持部
110 電圧位相補正データ保持部
111 モータ電気角生成部
202 感光体ドラム

Claims (6)

  1. ロータに永久磁石を備えたモータの駆動力を、前記モータの駆動ギアと被駆動体に接続された被駆動ギアとの噛み合いにより前記被駆動体に伝達する、永久磁石モータの制御装置であって、
    前記モータの位相角を検出する第1の検出手段と、
    前記モータの回転速度を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段により検出された前記モータの位相角に基づいて駆動電圧位相を設定すると共に、前記第2の検出手段により検出された前記モータの回転速度に基づいて駆動電圧値を設定し、これら設定した駆動電圧位相及び駆動電圧値に基づく駆動電圧を前記モータに印加する印加手段と、
    前記駆動ギアと前記被駆動ギアとの噛み合いによる負荷トルクの変動を示す、前記駆動ギアの少なくとも1回転分のトルク変動データを取得する取得手段と、
    前記モータの駆動電流に対応する駆動電圧位相及び駆動電圧振幅の関係を規定する関係情報を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された関係情報と、前記取得手段により取得されたトルク変動データとに基づいて、前記モータを一定速度に制御するための位相補正データ及び振幅補正データを生成する生成手段と、
    前記印加手段が前記駆動電圧を前記モータに印加する際、前記生成手段により生成された位相補正データに基づき前記駆動電圧における前記駆動電圧位相を補正すると共に、前記生成手段により生成された振幅補正データに基づき前記駆動電圧における前記駆動電圧値を補正する補正手段とを有することを特徴とする永久磁石モータの制御装置。
  2. 前記駆動ギアの少なくとも1歯分の負荷トルクの変動特性のデータを保持する保持手段を有し、
    前記生成手段は、前記取得されたトルク変動データから把握される前記駆動ギアの1回転分のトルク位相と、前記保持手段に保持された変動特性のデータとに基づいて、前記位相補正データ及び前記振幅補正データを生成することを特徴とする請求項1に記載の永久磁石モータの制御装置。
  3. 前記位相補正データ及び前記振幅補正データはそれぞれ、前記駆動ギアの1回転分のデータとして生成されることを特徴とする請求項2に記載の永久磁石モータの制御装置。
  4. 前記取得手段は、前記駆動ギアの歯数と前記被駆動ギアの歯数との最小公倍数分の前記トルク変動データを取得し、
    前記生成手段は、前記最小公倍数分の前記トルク変動データと前記関係情報とに基づいて、それぞれ前記最小公倍数分の前記位相補正データ及び前記振幅補正データを生成することを特徴とする請求項1に記載の永久磁石モータの制御装置。
  5. 前記モータにおける逆起電圧に対する駆動電流の進み角を検出する第3の検出手段を有し、
    前記保持手段は、前記関係情報を、前記進み角ごとに保持し、
    前記生成手段は、前記関係情報と、前記第3の検出手段により検出された進み角と、前記取得されたトルク変動データとに基づいて、前記位相補正データ及び前記振幅補正データを生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の永久磁石モータの制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の永久磁石モータの制御装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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