JP2015148386A - 圧力センサ付きグロープラグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圧力センサ付きグロープラグ1は、主体金具10内に配置された外筒孔内部33及び主体金具10から突出する外筒突出部31を有する外筒30と、外筒30に保持され、外筒30と共に軸線方向HJに変位可能に主体金具10に保持されたセラミックヒータ20とを備える。そして、外筒30の外筒孔内部33は、自身の内部にセラミックヒータ20を保持するヒータ保持部35を有し、外筒30の外筒突出部31は、自身の内部のセラミックヒータ20を遊嵌状に包囲する。
【選択図】図3
Description
なお、従来のグロープラグでは、外筒は、その軸線方向の全体で、圧入(締まり嵌め)やロウ付け等によってセラミックヒータに固定されていた。例えば特許文献1に、このようなグロープラグが開示されている(特許文献1の図1及びその説明箇所等を参照)。
しかるに、この形態では、以下の問題が生じる。即ち、グロープラグは、セラミックヒータのヒータ先端部及び外筒の外筒突出部をそれぞれ燃焼室内に露出させた形態でエンジンヘッドに取り付けられるため、これらセラミックヒータ及び外筒は、それぞれ先端側ほど高温となる。外筒は、金属製であるため、高温に曝されたときセラミックヒータに比して大きく熱膨張する。このため、当初は圧入により外筒が先端側部分でセラミックヒータに固定されていたとしても、外筒の先端側部分が大きく熱膨張してその径が大きくなることから、外筒の内周面とセラミックヒータの外周面との間に隙間が生じるおそれがある。或いは、当初はロウ付けにより外筒が先端側部分でセラミックヒータに固定されていたとしても、熱によりロウ材が溶けると、同様に外筒の内周面とセラミックヒータの外周面との間に隙間が生じるおそれがある。すると、この隙間を通って燃焼ガスがグロープラグのうち外筒よりも後端側まで入り込むおそれがある。
「セラミックヒータ」の形態としては、絶縁性のセラミックからなるセラミック基体に発熱抵抗体を一体化したものが挙げられる。具体的には、発熱抵抗体をセラミック基体の内部に埋設した形態や、発熱抵抗体をセラミック基体の外部に露出させた形態が挙げられる。また、発熱抵抗体としては、導電性のセラミックや、W(タングステン)などの金属からなるものが挙げられる。
「センサ部」としては、例えば、歪みセンサ(歪みゲージ)や、ピエゾ抵抗体を有する半導体歪みゲージ、圧電素子などの変位センサ、及び、セラミックヒータの変位を変位センサに導く部材を用いて構成したものが挙げられる。
これに対し、この圧力センサ付きグロープラグでは、外筒孔内部にセラミックヒータから離間したヒータ離間部を設け、このヒータ離間部に保持部材を溶接している。このため、溶接の際に発生した熱がセラミックヒータに伝わり難く、セラミックヒータにクラックが生じたり割れるなどの不具合を防止した信頼性の高いグロープラグとなる。
また、「保持部材」は、直接、主体金具に保持される形態としてもよいし、他の部材を介して間接に主体金具に保持される形態としてもよい。また、保持部材は主体金具等に、周方向全周にわたって固定されていてもよいし、周方向に隙間をあけて複数箇所で固定されていてもよい。保持部材の主体金具等への固定形態としては、溶接やロウ付け、加締めなどが挙げられる。
但し、「保持部材」に、主体金具の内周面と外筒の外周面との間の環状空間を軸線方向に気密に分割するシール部材としての機能を持たせる場合には、保持部材を外筒に全周にわたり溶接すると共に、保持部材を主体金具等に全周にわたり溶接或いはロウ付けすると良い。
一方、ヒータ保持部35では、圧入(締まり嵌め)により、自身の内部にセラミックヒータ20を保持している。また、このヒータ保持部35において、セラミックヒータ20の一方の電極取出部27fが、外筒30の金属層38に当接して外筒30と電気的に接続される。
なお、この保持部材40は、外筒30と主体金具10との間を電気的にも接続するので、セラミックヒータ20の一方の電極取出部27fは、外筒30及び保持部材40を介して、主体金具10に電気的に接続される。また、この保持部材40は、セラミックヒータ20の熱を主体金具10を介してエンジンヘッドへ逃がす熱伝達部材としても機能する。
例えば、実施形態では、外筒30のヒータ保持部35とセラミックヒータ20とを、圧入によって固定したが、これに限られない。例えば、外筒のヒータ保持部とセラミックヒータとを、ロウ付けによって固定してもよい。
また、実施形態では、外筒30の外筒孔内部33のうち、ヒータ保持部35よりも先端側GSの部位を、内部のセラミックヒータ20を離間しつつ包囲するヒータ離間部34としているが、これに限られない。例えば、外筒の外筒孔内部のうち、ヒータ保持部よりも先端側GSの部位を、内部のセラミックヒータに接触しているのみで、内部のセラミックヒータを保持していない形態としてもよい。但し、実施形態のように、セラミックヒータ20を離間しつつ包囲するヒータ離間部34とした方が、前述のように、保持部材40を外筒30に溶接する際の熱がセラミックヒータ20に伝わり難くなるので好ましい。
10 主体金具
10h 軸孔
11sa (主体金具及び先端キャップ部材の)先端
20 セラミックヒータ
21 ヒータ先端部
22 ヒータ中間部
23 ヒータ後端部
30 外筒
31 外筒突出部
31a (外筒及び外筒突出部の)先端
33 外筒孔内部
33b (外筒及び外筒孔内部の)後端
34 ヒータ離間部
34s 先端側部
34k 後端側部
34c 溶接部
35 ヒータ保持部
40 保持部材
41 外筒側部
43 中間変形部
45 金具側部
50 センサ部
AX (主体金具の)軸線
HJ 軸線方向
GS (軸線方向の)先端側
GK (軸線方向の)後端側
KA 環状空間
W1,W2,W3 位置
Claims (3)
- 軸線方向に延びる軸孔を有する筒状の主体金具と、
筒状をなし金属製で、上記主体金具の上記軸孔内に配置された外筒孔内部、及び、上記主体金具の先端から上記軸線方向の先端側に突出する外筒突出部を有する外筒と、
棒状をなしセラミック製で上記外筒に保持され、上記外筒の先端から上記軸線方向の上記先端側に突出するヒータ先端部を有し、上記外筒と共に上記軸線方向に変位可能に上記主体金具に保持されたセラミックヒータと、
上記セラミックヒータの上記変位を検知するセンサ部と、を備える
圧力センサ付きグロープラグであって、
上記外筒の上記外筒孔内部は、自身の内部に上記セラミックヒータを保持するヒータ保持部を有し、
上記外筒の上記外筒突出部は、自身の内部の上記セラミックヒータを遊嵌状に包囲してなる
圧力センサ付きグロープラグ。 - 請求項1に記載の圧力センサ付きグロープラグであって、
筒状をなし金属製で、前記軸孔内に配置されて前記主体金具に保持され、かつ、自身の内部に前記外筒及び前記セラミックヒータを前記変位が可能に保持する保持部材を備え、
上記外筒の前記外筒孔内部は、
前記ヒータ保持部よりも前記軸線方向の前記先端側及び後端側の少なくともいずれかに、自身の内部の上記セラミックヒータから離間したヒータ離間部を有し、
上記保持部材は、
上記外筒の上記外筒孔内部のうち、上記ヒータ離間部に溶接されてなる
圧力センサ付きグロープラグ。 - 請求項2に記載の圧力センサ付きグロープラグであって、
前記外筒の前記外筒孔内部は、
前記ヒータ保持部よりも前記軸線方向の前記先端側に、前記外筒突出部と連なって、前記セラミックヒータを離間しつつ包囲する前記ヒータ離間部を有し、
前記保持部材は、
前記主体金具に保持された位置よりも上記軸線方向の上記先端側で、かつ、上記ヒータ離間部のうち、上記ヒータ保持部から上記軸線方向の上記先端側に離間した位置に溶接されてなる
圧力センサ付きグロープラグ。
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