JP2015146984A - 雪上滑走具 - Google Patents

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Abstract

【課題】雪上を滑走していないときにはコンパクトになって収納や運搬が容易である雪上滑走具を提供する。【解決手段】雪上滑走具(10)は、フォークプレート(5)に切り欠き(5a)・貫通孔(5b)を設け、足支持板(7)に切り欠き(7a)を設けることで、固定用治具(6)においてナット(63)が螺合させた状態のナット(63)・支柱部(61)間のボルト(62)を挿通・該挿通の解除が可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、雪上滑走具に関する。
雪上でのスポーツまたはレジャー用具として、スノースクーターや雪上自転車と呼ばれる滑走具が知られている。この雪上滑走具は、概略的には、前後に配置された2枚のボード、および、該ボードとハンドル部とを連結するフレームにより構成されている。プレーヤは、前方を向いてフレームに跨りボード上に立った状態で乗り、ハンドル部で進行方向を制御しながらゲレンデ等の雪斜面を滑走することができる(非特許文献1)。
OWNER'S MANUAL ASSEMBLY INSTRUCTIONS(URL: http://www.snowscoot.com/upload/pdf/montage-snowscoot-en.pdf)
しかしながら、従前の雪上滑走具は、ゲレンデに持っていくだけで直ぐに滑走可能であるようにボードとハンドル部とがフレームに連結している状態となっている。そのため、従前の雪上滑走具は、かさ張って持ち運びが容易でなく、例えばゲレンデに向かう車の車内に積み込めば広いスペースが専有されることになり、また自宅などで保管する際にも場所をとるという問題がある。
なお、非特許文献1にあるように、雪上滑走具の出荷時にはボードとハンドル部とフレームとが分解して梱包されていて、販売店の店頭で組み立てたり、オーナーに直販されてオーナーが組み立てたりする態様が知られている。しかしながら、これらは一旦組み立れば、それ以降はボードとハンドル部とがフレームに連結している状態となっており、容易に分解することはできないため、上述の問題はある。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、雪上を滑走していないときにはコンパクトになって収納や運搬が容易である雪上滑走具を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る雪上滑走具は、雪上を滑走するための前ボードおよび後ボードと、上記前ボードおよび上記後ボードの上面に固定用治具を介して固定されるフレームとを備えており、上記固定用治具は、上記上面に固定される支柱部と、該支柱部から上方に向かってのびるボルトと、該ボルトに螺合するナットとを有しており、上記フレームには、上記ボルトを挿通させる挿通部が設けられており、上記挿通部は、上記ナットが螺合した状態の上記ボルトにおける該ナットと上記支柱部との間の部分を、挿通させたり該挿通を解除させたりでき、上記挿通部に上記ボルトが挿通された状態で上記ナットが上記支柱部に向かって締められることによって、上記フレームが上記固定用治具を介して上記前ボードおよび上記後ボードに固定される一方、上記ナットが上記ボルトの上端に向かって緩められることによって、上記前ボードおよび上記後ボード並びに上記固定用治具から上記フレームが外れることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、雪上を滑走していないときにはコンパクトになって収納や運搬が容易である雪上滑走具を提供するという効果を奏する。
本実施形態に係る雪上滑走具の分解図である。 本実施形態に係る雪上滑走具全体の概略構成を示す図である。 本実施形態に係る雪上滑走具における前ボード前方側とフォークプレートとの取り付けの様子を表す図である。 本実施形態に係る雪上滑走具における前ボード後方側とフォークプレートとの取り付けの様子を表す図である。 本実施形態に係る雪上滑走具における後ボードと足支持板との取り付け工程を表す図である。 本実施形態に係る雪上滑走具における足支持板の開口部近傍の断面図である。 本実施形態に係る雪上滑走具における固定用部材の構成を表す断面図である。 本実施形態に係る雪上滑走具における固定用部材の変形例の断面図である。
本発明の実施の形態について、図1から図8を用いて説明すると以下のとおりである。なお、本実施形態では、雪上滑走具における滑走方向側を前方とし、雪上滑走具における滑走方向側と逆側を後方とする。滑走方向に平行する方向をX方向、雪面に対して直交し雪面から離間する方向をZ方向、X‐Z平面に直交する方向をY方向(横方向)と仮定する。また、ある基準に対してZ方向側を上方側、Z方向と逆方向側を下方側とする。
(雪上滑走具の全体構成)
まず、図1及び図2を用いて、本実施形態に係る雪上滑走具10全体の概略構成について説明する。図1は本実施形態に係る雪上滑走具10の分解図であり(a)は当該雪上滑走具の前ボード側の分解図であり(b)当該雪上滑走具の後ボード側の分解図である。図2は本実施形態に係る雪上滑走具10全体の概略構成を示す図である。
雪上滑走具10は、雪上滑走面を形成する前ボード1および後ボード2と、プレーヤの操縦により前ボード1を回転させるためのステアリング部3と、上記前ボード1および後ボード2と上記ステアリング部3とを連結するメインフレーム(フレーム)4とを備えている。
前ボード1および後ボード2は、それぞれの前後端部が上方(Z方向)に湾曲し、それぞれにおける前後端部間の中央部のみが雪面と接する構造となっている。また、前ボード1および後ボード2の下面側縁部は、程度に差はあれ氷雪上になっている滑走面に対する摩擦や、特に旋回滑走の場合における静止摩擦から保護するため、および旋回中にいわゆるエッジをよく効かせる状態とするため、鋭い金属レール、いわゆるエッジ材料で補強することが好ましい。なお、前ボード1および後ボード2は、木材、金属、ファイバーグラスやカーボンファイバーなどを合成樹脂で積層した、従来のスノーボード構成材料で構成されている。
ステアリング部3は、ハンドル部31と、前ボード1に向かって下方に延びるハンドル軸(図示せず)とにより構成されており、自転車のハンドルと同等の機能を有する。そのため、プレーヤは、ハンドル部31を操縦することにより、前ボード1の方向を変えることができる構成となっている。
メインフレーム4は、前ボード1から立ち上がる前方支柱41と、前方支柱41およびステアリング部3の間に介在して両者を連結する前方フレーム42と、前方フレーム42の下端から後ボード2に向かって二股状に延びると共に、該後ボード2の側縁に沿って後方に延びて該後ボード2上に配されるフレーム延長部43と、上記前方フレーム42の上端から後ボード2に向かって延びる後方フレーム44とを備えている。上記前方フレーム42、フレーム延長部43および後方フレーム44は、溶接またはネジ等により一体型に形成されている。なお、プレーヤによるステアリング部3の操作により前ボード1を回転自在とするために、ステアリング部3のハンドル軸が、パイプ状の前方フレーム42内部を貫通して、前方支柱41に連結されている。
前方支柱41は、プレーヤの身長等を考慮して所定の長さを有し、それが斜め後ろ上方に延びており、その下端において、前ボード1に固定されるフォークプレート(フレーム)5に溶接またはネジ等で固定されている。
前方支柱41の形状は、フォーク状であって、ステアリング部3のハンドル軸に連結される連結部からフォークプレート5に向かって二股状に延びている。なお、前方支柱41は、軽量化のため内部が中空のパイプ状であることが好ましい。また、前方支柱41の上部は、前方フレーム42の内部を貫通し、前方フレーム42の上下端において、ボールベアリング等を介して、ステアリング部3のハンドル軸に連結されている。これにより、前ボード1は、プレーヤの操作によるハンドル部31の回転動作に伴って回動自在となっている。
前方フレーム42は、上述のように、中空のパイプ状であり、その内部においてステアリング部3のハンドル軸と前方支柱41とが回転自在に連結されている。そして、ステアリング部3と前ボード1との回転を自在とするために、ステアリング部3および前方支柱41と、前方フレーム42との間には、前方フレーム42における上端および下端において、それぞれボールベアリング等が介在している。
後方フレーム44は、プレーヤの両脚で挟まれ、旋回時に、旋回の内側のエッジに体重を掛けやすくし、旋回を容易にする機能を有している。
フレーム延長部43は、上記後ボード2の側縁に沿って後方に二股状に延び、後ボード2との間の距離を保持する固定用部材(固定用治具)6を介して、後ボード2上面の平面領域に配されている。フレーム延長部43の、後方へ二股状に延びる両フレーム間には足支持板7(フレーム)が配されている。フレーム延長部43の、後方へ二股状に延びる両フレームはそれぞれ、足支持板7のうち長手方向に延伸する側部とネジ又は溶接等により固定されている。足支持板7は、プレーヤが足を乗せる板状の部材である。この足支持板7は、本体が剛性の矩形金属板で構成されており、その両側部のほぼ全長で上記フレーム延長部43の側部に溶接またはネジ等により固定されていることが好ましい。
上記足支持板7は、その足乗せ表面である上面にゴム等が敷設され滑り防止が施されていることが望ましい。また、上記足支持板7あるいはフレーム延長部43の前方部分には、両足を横方向に揃えて緩やかに保持する、サンダルのベルト状の足保持ストラップ8が取り付けられている。
図1の(a)に示すように、フォークプレート5は、その両側前方部および両側後方部の少なくとも4ヶ所で固定用部材6によって、前ボード1と固定されている。雪上滑走具10は、前ボード1と、フォークプレート5との着脱が簡単にできる構造となっている。
前ボード1の平面領域に固定されている4つの固定用部材6は、それぞれ、前ボード1の上面に固定される支柱部61と、支柱部61から上方に向かってのびるボルト62と、該ボルト62に螺合するナット63とを有している。
フォークプレート5には、前ボード1に固定されている前方2つの固定用部材6と対応する両側前方部の2ヶ所に切り欠き(挿通部)5aが設けられており、前ボード1に固定されている後方2つの固定用部材6と対応する両側後方部の2ヶ所に貫通孔(挿通部)5bが設けられている。このように、フォークプレート5には、固定用部材6を挿通させるため4カ所の挿通部が設けられている。切り欠き5aはフォークプレート5の前方先端部分が開放した開口部である。貫通孔5bは、切り欠き5aとは異なり、後方部分が開放せず閉じられた開口部である。
切り欠き5aにそれぞれ前ボード1に固定された前方2つの固定用部材6におけるナット63と支柱部61との間のボルト62が挿入され、貫通孔5bに前ボード1に固定された後方2つの固定用部材6におけるナット63と支柱部61との間のボルト62が挿入される。そして、切り欠き5a近傍のフォークプレート5及び貫通孔5b近傍のフォークプレート5がそれぞれ、ナット63と支柱部61とに挟持されることで、フォークプレート5と前ボード1とは固定される。なお、フォークプレート5と、ナット63又は支柱部61との間に、フォークプレート5と前ボード1との距離調整用に一又は複数のワッシャーを介在させてもよい。
このフォークプレート5と、前ボード1とのその取り付け方法等の詳細は後述する。なお、フォークプレート5と前ボード1とを固定する固定用部材6の個数は4個に限定されず、5個以上であってもよいし、4個未満であってもよい。
図1の(b)に示すように、この足支持板7は、その両側前方部および両側後方部の少なくとも4ヶ所で固定用部材6によって、後ボード2と固定されている。雪上滑走具10は、後ボード2と、足支持板7との着脱が簡単にできる構造となっている。
後ボード2に固定されている4つの固定用部材6は、それぞれ、後ボード2の上面に固定される支柱部61と、支柱部61から上方に向かってのびるボルト62と、該ボルト62に螺合するナット63とを有している。
足支持板7には、後ボード2に固定されている4つの固定用部材6と対応する4カ所に開口部7aが設けられている。足支持板7は、開口部7aの下方に突出する凹部(図6参照)を有する。この凹部がナット63と支柱部61とに挟持されることで、足支持板7と後ボード2とは固定される。なお、足支持板7とナット63又は支柱部61との間に、足支持板7と後ボード2との距離調整用の一又は複数のワッシャーを介在させてもよい。開口部7aはナット63を締めたり緩めたりする作業をおこなうための開口部である。この足支持板7における開口部7a近傍の構造や後ボード2と足支持板7との固定方法の詳細は後述する。
なお、足支持板7と後ボード2とを固定する固定用部材6の個数は4個に限定されず、5個以上であってもよいし、4個未満であってもよい。
(前ボード1とフォークプレート5との着脱)
図3及び図4を用いて、前ボード1とフォークプレート5とを着脱する工程について説明する。図3は雪上滑走具10における前ボード1の前方部とフォークプレート5との取り付けの様子を表す図である。図4は雪上滑走具10における前ボード1の後方部とフォークプレート5との取り付けの様子を表す図である。
図3の(a)に示すように、フォークプレート5における両側前方部の2ヶ所に設けられた切り欠き5aはフォークプレート5の前方部の前方側先端が開放した形状である。
そして、図3の(b)に示すように、フォークプレート5を、前ボード1に対し前方へ相対移動させる(スライドさせる)。これにより、前ボード1に固定された固定用部材6のうち、ナット63が螺合したボルト62のうちナット63と支柱部61との間の部分を、切り欠き5aにおける前方の開放している部分から、切り欠き5a内へ挿通する。このように、前ボード1における前方部には、前ボード1の先端が開放する切り欠き5aが設けられているため、固定用部材6においてナット63がボルト62に螺合した状態であっても、当該ボルト62を切り欠き5aに挿通させることができる。
また、切り欠き7bは、基部から、開放された前方側の先端にかけて、横方向(Y方向)の幅が広くなる形状である。換言すると、切り欠き7bを構成するフォークプレート5の縁部は、切り欠き7b内の基部から、前方側の先端にかけて、離間する距離が広がっている。これにより、ナット63と支柱部61との間のボルト62を、切り欠き7bの先端側から切り欠き7b内へ挿通させ易い。
次に、図3の(c)に示すように、切り欠き5aにボルト62が挿通された状態で、当該ボルト62に螺合したナット63を支柱部61に向かって締める。この結果、切り欠き5aの周縁のフォークプレート5が、ナット63と支柱部61とに挟持され、フォークプレート5の前方部が固定用部材6を介して前ボード1に固定される。
前ボード1の前方部と、フォークプレート5とを取り外すときは、図3の(a)〜(c)を用いて説明した工程の順を逆にすればよい。
すなわち、図3の(c)においてナット63をボルト62の上端に向かってボルト62から外れない程度に緩める。これにより、図3の(b)に示すように、ナット63をフォークプレート5から離間させる。そして、フォークプレート5を、前ボード1に対し後方へ相対移動させる(スライドさせる)。この結果、図3の(a)に示すように、ナット63が螺合した状態のボルト62におけるナット63と支柱部61との間の部分を、切り欠き5aから離間させる。これにより、ナット63が螺合した状態のボルト62におけるナット63と支柱部61との間の部分の、切り欠き5aからの挿通を解除する。
このように、簡単に、フォークプレート5の前方部を前ボード1から取り外すことができる。
図4の(a)に示すように、前ボード1における後方部に設けられた貫通孔5bの一部である前方貫通部はナット63の外径より大きく、貫通孔5bの後方貫通部はナット63の外径より小さくボルト62の外径より大きい。この貫通孔5bの前方貫通部に、ナット63がボルト62に螺合した状態である、前ボード1に固定された固定用部材6のナット63を挿通させる。貫通孔5bの一部である前方貫通部はナット63の外形より大きいため、固定用部材6においてナット63がボルト62に螺合した状態であっても、当該ナット63を貫通孔5bに挿通させることができる。
次に、図4の(b)に示すように、フォークプレート5を、前ボード1に対し前方へ相対移動させる(スライドさせる)ことで、ナット63が螺合した状態のボルト62におけるナット63と支柱部61との間の部分を、貫通孔5bの後方貫通部へ挿通させる。
そして、図4の(c)に示すように、貫通孔5bの後方貫通部にボルト62が挿通された状態で、当該ボルト62に螺合したナット63を支柱部61に向かって締める。この結果、貫通孔5bの周縁のフォークプレート5が、ナット63と支柱部61とに挟持され、フォークプレート5の後方部が固定用部材6を介して前ボード1に固定される。
前ボード1の後方部と、フォークプレート5とを取り外すときは、図4の(a)〜(c)を用いて説明した工程の順を逆にすればよい。
すなわち、図4の(c)においてナット63をボルト62の上端に向かってボルト62から外れない程度に緩める。これにより、図4の(b)に示すように、ナット63をフォークプレート5から離間させる。そして、フォークプレート5を、前ボード1に対し後方へ相対移動させる(スライドさせる)。この結果、図4の(a)に示すように、ナット63が螺合した状態のボルト62におけるナット63と支柱部61との間の部分を、貫通孔5bの前方貫通部へ挿通させる。そして、フォークプレート5を前ボード1から離間させることで、ナット63が螺合した状態のボルト62におけるナット63と支柱部61との間の部分の貫通孔5bの前方貫通部からの挿通を解除する。
このように、簡単に、フォークプレート5の後方部を前ボード1から取り外すことができる。
なお、フォークプレート5において、両側前方部の2ヶ所の挿通部を切り欠き5aに換えて、前方側の先端が開放しない閉じられた貫通孔とし、両側後方部の2ヶ所の挿通部を貫通孔5bに換えて、後方側の先端が開放した切り欠きとしてもよい。この構成によっても、同様に、簡単に、フォークプレート5を前ボード1から取り外すことができる。
(足支持板7の開口部7a近傍の構造)
図5及び図6を用いて、足支持板7の開口部7a近傍の構造について説明する。図5は、後ボード2と足支持板7との取り付け工程を表す図である。図6は、足支持板7の開口部7a近傍の断面図である。
図5及び図6に示すように、足支持板7は裏面(後ボード2と対向する面)に、開口部7aの下方に突出する凹部7cを有する。この凹部7cが固定用部材6のナット63と支柱部61とに挟持されることで、足支持板7と後ボード2とが固定される。凹部7cは横方向(Y方向)に延伸している。
また、固定用部材6は、図6に示すように、支柱部61の下面から下方に延びるボルト65を有し、当該ボルト65が後ボード2の上面から後ボード2内に挿入されている。これにより、固定用部材6と後ボード2とは固定されている。ボルト62とボルト65とは離間している。図6では、凹部7cの底部と支柱部61との間に2枚のワッシャー64が挿入されている。このワッシャー64は任意で設ければよい。なお、固定用部材6の構成については、さらに後述する。
凹部7cの底部は足支持板7の平坦な中央部と平行である。凹部7cのうち、底部を足支持板7の平面部と接続する後方側の側部の上端は足支持板7の平面部の裏面と接続している。凹部7cのうち、底部の前方側に配されている前方側の側部は当該底部から上方(足支持板7の中央部に近づく方向)に屈曲している。また、前方側の側部には、その一部が横方向に離間することで、凹部7cの底部における前方部分が開放した形状となった切り欠き部7bが設けられている。この切り欠き7bには、ナット63が螺合した状態のボルト62を、図5及び図6に示すように挿入することができる。
また、凹部7cの前方側の側部に設けられた屈曲部分は、切り欠き7bに挿通した固定用部材6が位置ずれすることを抑制する機能を実現する部分であるとともに、凹部7cの構造的強度を高める機能を実現する部分である。
位置ずれ抑制に関して具体的に説明すると、凹部7cの前方側の側部が位置ずれ抑制部7dとして構成される。位置ずれ抑制部7dの上端と、足支持板7の中央部の裏面とは離間することで開口部となっており、位置ずれ抑制部7dはその一部が横方向に離間していいて凹部7cの底部から位置ずれ抑制部7dにかけて切り欠き7bが形成されている。これにより、ナット63が螺合した状態のボルト62を該開口部から凹部7cの切り欠き7bに挿入することができる。挿入された状態で締められたナット63は、位置ずれ抑制部7dの内側側面と干渉することになるため、雪上滑走具10を雪上滑走使用したときであっても、位置ずれ抑制部7dがナット63の位置ずれを抑制し、結果的に固定用部材6の位置ずれ抑制している。
また、位置ずれ抑制部7dを実現している屈曲部分は、凹部7cの底部の特に切り欠き7b周辺の平坦性を維持するために機能する。具体的には、凹部7cの底部の特に切り欠き7b周辺は、ボルト62が挿通される際やナット63の締め込みの際に負荷がかかるため、仮に屈曲部分が設けられていない場合は、その負荷によって切り欠き7b周辺が歪んだり湾曲したりする虞があり、スムーズな挿通が困難になってユーザーにストレスを与えるだけでなく、足支持板7と後ボード2とが固定不良となる虞がある。しかしながら、屈曲部分を設けることによって、切り欠き7b周辺が歪んだり湾曲したりし難くなる。そのため、屈曲部分が設けられていることにより、切り欠き7b周辺の構造的強度が高められる。
(後ボード2と足支持板7との着脱)
図5及び図6を用いて、後ボード2と足支持板7とを着脱する工程について説明する。
図5の(a)に示すように、足支持板7を、後ボード2に対し前方へ相対移動させる(スライドさせる)。そして、図5の(b)に示すように、後ボード2に固定された固定用部材6において、ナット63が螺合したボルト62のうちナット63と支柱部61との間の部分を、切り欠き7b先端の開放している部分から、切り欠き7b内へ挿通する。このように、後ボード2に設けられた切り欠き7bの前方側の先端は開放しているため、固定用部材6においてナット63がボルト62に螺合した状態であっても、当該ボルト62を切り欠き7bに挿通させることができる。
次に、図5の(c)に示すように、切り欠き7bにボルト62が挿通された状態で、当該ボルト62に螺合したナット63を支柱部61に向かって締める。
ここで、図6に示すように、足支持板7には、平面視したとき凹部7c内部と重畳するように、凹部7cの上方に開口部7aが設けられている。スパナ等、ナット63を締めたり緩めたりするための工具9を、この開口部7aの上方側から開口部7aを挿通させ、凹部7c内部に挿入させる。そして、工具9の先端部とナット63とを嵌合させて、ナット63を支柱部61に向かって締める。
この結果、図5の(c)及び図6に示すように、切り欠き7bの周縁の凹部7cがナット63と支柱部61とに挟持されることで、足支持板7が固定用部材6を介して後ボード2に固定される。このように、簡単に足支持板7を後ボード2に取り付けることができる。
また足支持板7には、ナット63を締めたり緩めたりする作業をおこなうための開口部7aが設けられているため、作業が容易である。
さらに、切り欠き7bの周辺には、凹部7cの底部から上方側へ屈曲する位置ずれ抑制部7dが設けられている。そして位置ずれ抑制部7dに設けられた切り欠き7bの幅(Y方向の長さ)はナット63の外径より小さい。これにより、ナット63が締められた状態で、当該ナット63と位置ずれ抑制部7dの内側側面とが干渉し、雪上滑走中等に凹部7c内のナット63の位置ずれを防止することができる。
この位置ずれ抑制部7dが設けられていることによって、着脱が容易でありながら、足支持板7と後ボード2とを固定した状態において信頼性の高い雪上滑走具10を提供することができる。
なお、工具9は、前ボード1とフォークプレート5とを着脱する際に、ナット63を締めたり緩めたりする作業にも用いることができる。
後ボード2と、足支持板7とを取り外すときは、図5の(a)〜(c)、図6を用いて説明した工程の順を逆にすればよい。
すなわち、図5の(c)及び図6において、開口部7aから凹部7c内に挿入させた工具9とナット63とを嵌合させて、ナット63をボルト62の上端に向かってボルト62から外れない程度に緩める。これにより、図5の(b)に示すように、ナット63を足支持板7から離間させる。そして、足支持板7を、後ボード2に対し後方へ相対移動させる(スライドさせる)。この結果、図5の(a)に示すように、ナット63が螺合した状態のボルト62におけるナット63と支柱部61との間の部分を、切り欠き7bから離間させる。これにより、ナット63が螺合した状態のボルト62におけるナット63と支柱部61との間の部分の、切り欠き7bからの挿通を解除する。このように、簡単に、足支持板7を後ボード2から取り外すことができる。
(固定用部材6及びその変形例)
次に、固定用部材6及びその変形例の構造について説明する。図7は固定用部材6の構成を表す断面図である。図8は変形例に係る固定用部材6aの構成を表す断面図である。
図7に示すように、固定用部材6において、ナット63を螺合するためのボルト62は支柱部61上面から上方に向けて延びる。一方、前ボード1又は後ボード2と固定用部材6とを固定するためのボルト65は支柱部61の下面から下方に延びる。ボルト62とボルト65との間には支柱部61が介在することで、ボルト62とボルト65とは離間している。支柱部61の軸心にはボルトは配されていない。
支柱部61は、例えばゴム等の弾性体からなる。これにより、支柱部61が十分に弾性変形し、フォークプレート5と前ボード1とを、また、足支持板7と後ボード2とを精度よく固定することができる。
また、雪上滑走具10は、固定用部材6に換えて、図8に示す固定用部材(固定用治具)6aを備えていてもよい。図8に示すように、固定用部材6aは、支柱部61aと、ボルト62aと、ナット63とを備える。ボルト62aは支柱部61aの軸心に沿って延び、支柱部61aを上下に貫通している。ボルト62aのうち上方側の上部は支柱部61aの上面から上方へ向けて延びる。このボルト62aの上部に、フォークプレート5又は足支持板7を挟むためのナット63が螺合される。一方、ボルト62aのうち下方側の下部は支柱部61aの下面から下方へ向けて延びる。このボルト62aの下部が前ボード1又は後ボード2に挿入されることで、固定用部材6aは、前ボード1又は後ボード2と固定される。支柱部61aは、支柱部61と同様にゴムなどの弾性体からなる。
固定用部材6aは、ボルト62aがこの支柱部61aを貫通しており、また、支柱部61aが伸縮する弾性体からなるため、ナット63がボルト62aに沿って必要以上に締められることによる不具合が生じる場合がある。すなわち、前ボード1とフォークプレート5との位置調整や、後ボード2と足支持板7との位置調整が難しい場合がある。
一方、図7に示した固定用部材6は、ナット63を螺合させるボルト62は支柱部61の上面から上方に延び、支柱部61の軸心を貫通しない。このため、ナット63を支柱部61に向けて締めることによる支柱部61の変形を防止することができる。このため、固定用部材6の方が、固定用部材6aと比べて、前ボード1とフォークプレート5との位置調整や、後ボード2と足支持板7との位置調整がし易い。この結果、位置精度よく、前ボード1とフォークプレート5とを取り付けたり、後ボード2と足支持板7とを取り付けたりすることができる。
また、固定用部材6では、ボルト62・65間は、弾性体からなる支柱部61のみによって構成されているため、フォークプレート5の前ボード1に対する傾斜角や、足支持板7の後ボード2に対する傾斜角を、固定用部材6aの場合より大きくすることができる。このため、乗り心地がよい雪上滑走具10を得ることができる。
また、固定用部材6aの支柱部61aも弾性体である。支柱部61aには上下方向にのびる軸心に金属のボルト62aが配設されていてその周りに支柱部61aが配設されている。この場合であっても、弾性体である支柱部61aが十分に弾性変形して、フォークプレート5と前ボード1とを、また、足支持板7と後ボード2とを精度よく固定することができる。
(雪上滑走具10の主な作用効果)
以上のように、雪上滑走具10は、雪上を滑走するための前ボード1および後ボード2と、前ボード1および後ボード2の上面に固定用部材6を介して固定されるフォークプレート5及び足支持板7とを備えている。固定用部材6は、前ボード1または後ボード2上面に固定される支柱部61と、支柱部61から上方に向かってのびるボルト62と、該ボルト62に螺合するナット63とを有している。
フォークプレート5には、上記ボルト62を挿通させるための切り欠き5a及び貫通孔5bが設けられている。この切り欠き5a及び貫通孔5bは、ナット63が螺合した状態のボルト62におけるナット63と支柱部61との間の部分を、挿通させたり該挿通を解除させたりすることができる。そして、切り欠き5a及び貫通孔5bにボルト62が挿通された状態でナット63が支柱部61に向かって締められることによって、フォークプレート5が固定用部材6を介して前ボード1に固定される一方、ナット63がボルト62の上端に向かって緩められることによって、前ボード1および固定用部材6からフォークプレート5が外れる。
一方、足支持板7は、ボルト62を挿通させるための切り欠き7bが設けられている。この切り欠き7bは、ナット63が螺合した状態のボルト62におけるナット63と支柱部61との間の部分を、挿通させたり該挿通を解除させたりすることができる。そして、切り欠き7bにボルト62が挿通された状態でナット63が支柱部61に向かって締められることによって、足支持板7が固定用部材6を介して後ボード2に固定される一方、ナット63がボルト62の上端に向かって緩められることによって、後ボード2および固定用部材6から足支持板7が外れる。
上記の構成によれば、前ボード1とフォークプレート5と、また、後ボード2と足支持板7とを容易に着脱可能であるため、雪上を滑走していないときにはコンパクトになって収納や運搬が容易である雪上滑走具10を提供することができる。
具体的には、フォークプレート5に設けられている切り欠き5a及び貫通孔5bや、足支持板7に設けられている切り欠き7bは、前ボード1または後ボード2に配設された固定用部材6のボルト62を、該ボルト62にナット63が螺合されている状態で挿通することができ、挿通した状態でナット63を締めれば該固定用部材6を介して前ボード1または後ボード2にフォークプレート5または足支持板7を固定することができる。反対に、ナット63を緩めれば切り欠き5a及び貫通孔5bや切り欠き7bからボルト62を外すことができることにより、前ボード1または後ボード2と、フォークプレート5または足支持板7とを分離(分解)することができる。
ナット63をボルト62に螺合させたままでこのようなことができるため、オーナー(プレーヤー)は、フォークプレート5または足支持板7に、前ボード1または後ボード2を取り付け、ナット63を締めるという簡単な作業だけで滑走可能な雪上滑走具10を完成させることができ、反対にナット63を緩めるという簡単な作業だけで持ち運びや収納に便利なようにコンパクトサイズに分解することができる。
また、ナット63をボルト62から外す必要がないため、ナット63を紛失する虞が少ない。また、仮にボルト62からナット63を外した状態でないと作業をおこなうことができない場合、ナット63のサイズは比較的小さいことからボルト62に設置する手間がかかり、例えば寒冷の中でグローブを装着している手を用いてそのような細かな作業を強いることはオーナー(プレーヤー)にとって非常にストレスがかかる。しかしながら、雪上滑走具10によればそのような手間やストレスをかけることなく、前ボード1とフォークプレート5とを、また、後ボード2と足支持板7とを簡単に着脱することができる。
また、足支持板7における切り欠き7bの周辺には、締められたナット63の位置ずれを抑制する位置ずれ抑制部7dが設けられている。この位置ずれ抑制部7dが設けられていることによって、後ボード2の着脱が容易でありながら、足支持板7と後ボード2とを固定した状態において信頼性の高い雪上滑走具10を提供することができる。
この位置ずれ抑制部は、足支持板7における切り欠き7bの周辺だけでなく、フォークプレート5における切り欠き5aの周辺に設けてもよい。この場合、切り欠き5aにおける前方側のフォークプレート5の縁部分を上方側へ屈曲させ、かつ、ナット63の外径より小さくボルト62の外径より大きくなる程度に横方向に離間させる。これにより、前ボード1の着脱が容易でありながら、フォークプレート5と前ボード1とを固定した状態において信頼性の高い雪上滑走具10を提供することができる。
(その他の変形例)
上述した実施形態は、前後方向にスライドさせることによって着脱の動作をおこなう態様であるが、切り欠き5aや切り欠き7bの向き、貫通孔5bの長手方向の向きを横方向(Y方向)に延伸させた設計とすれば、横方向にスライドさせることによって着脱の動作をおこなう態様とすることができる。すなわち、本発明は着脱の動作の方向に制限はない。
また、上述した実施形態では、フォークプレート5に切り欠き5a・貫通孔5bを設け、足支持板7に切り欠き7bを設けている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、フォークプレート5に、図5および図6に示した切り欠き7bの構造を設けてもよく、足支持板7に、図3及び図4に示した切り欠き5a・貫通孔5bの構造を設けても良い。すなわち、固定用部材6のボルト62をナット63が螺合した状態で挿通させることができる挿通部であれば、切り欠き5a・貫通孔5b・切り欠き7bのいずれの構造がどの位置にあっても構わない。足支持板7に設けた切り欠き7bの近傍に屈曲部分から構成される位置ずれ抑制部7dを設けているが、この屈曲部分は、他の切り欠き5a・貫通孔5bに設けることも可能である。例えば、切り欠き5aの開放端部周辺を上方に反らせることによって、上述した屈曲部分と同じく位置ずれ抑制機能と構造強化機能を実現することができる。また、貫通孔5bに関しては、切り欠き5a・切り欠き7bに比べて切り欠きの開放部分が存在しないため平坦性の維持に寄与していると換言することができる。同様に、貫通孔5bは、切り欠きの開放部分が存在しないため、位置ずれを抑制する機能を有していると換言することもできる。
また、上述した実施形態では、固定用部材6の位置ずれ抑制を、足支持板7の凹部7cの一部分によって実現しているが、位置ずれ抑制部としては、この態様に限定されるものではなく、足支持板7とは別体の構成によって固定用部材6の位置ずれ抑制を実現してもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る雪上滑走具10は、雪上を滑走するための前ボード1および後ボード2と、上記前ボード1および上記後ボード2の上面に固定用治具(固定用部材6・6a)を介して固定されるフレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)とを備えており、上記固定用治具(固定用部材6・6a)は、上記上面に固定される支柱部61・61aと、該支柱部61・61aから上方に向かってのびるボルト62・62aと、該ボルト62・62aに螺合するナット63とを有しており、上記フレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)には、上記ボルト62・62aを挿通させる挿通部(切り欠き5a・貫通孔5b・切り欠き7b)が設けられており、上記挿通部(切り欠き5a・貫通孔5b・切り欠き7b)は、上記ナット63が螺合した状態の上記ボルト62・62aにおける該ナット63と上記支柱部61との間の部分を、挿通させたり該挿通を解除させたりでき、上記挿通部(切り欠き5a・貫通孔5b・切り欠き7b)に上記ボルト62・62aが挿通された状態で上記ナット63が上記支柱部61・61aに向かって締められることによって、上記フレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)が上記固定用治具6・6aを介して上記前ボード1および上記後ボード2に固定される一方、上記ナット63が上記ボルト62・62aの上端に向かって緩められることによって、上記前ボード1および上記後ボード2並びに上記固定用治具6・6aから上記フレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)が外れることを特徴としている。
上記の構成によれば、前ボード1および後ボード2とフレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)とが容易に着脱可能であるため、雪上を滑走していないときにはコンパクトになって収納や運搬が容易である雪上滑走具10を提供することができる。
具体的には、フレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)に設けられている挿通部(切り欠き5a・貫通孔5b・切り欠き7b)は、前ボード1および後ボード2に配設された固定用治具6・6aのボルト62・62aを、該ボルト62・62aにナット63が螺合されている状態で挿通することができ、挿通した状態でナット63を締めれば該固定用治具6・6aを介して前ボード1および後ボード2にフレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)を固定することができる。反対に、ナット63を緩めれば挿通部(切り欠き5a・貫通孔5b・切り欠き7b)からボルト62・62aを外すことができることにより、前ボード1および後ボード2とフレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)とを分離(分解)することができる。
ナット63をボルト62・62aに螺合させたままでこのようなことができるため、オーナー(プレーヤー)は、フレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)に前ボード1および後ボード2を取り付けナット63を締めるという簡単な作業だけで滑走可能な雪上滑走具10を完成させることができ、反対にナット63を緩めるという簡単な作業だけで持ち運びや収納に便利なようにコンパクトサイズに分解することができる。
また、ナット63をボルト62・62aから外す必要がないため、ナット63を紛失する虞が少ない。また、仮にボルト62・62aからナット63を外した状態でないと作業をおこなうことができない場合、ナット63のサイズは比較的小さいことからボルト62・62aに設置する手間がかかり、例えば寒冷の中でグローブを装着している手を用いてそのような細かな作業を強いることはオーナー(プレーヤー)にとって非常にストレスがかかる。しかしながら、本発明によればそのような手間やストレスをかけることなく、フレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)と前ボード1および後ボード2との着脱を簡単におこなうことができる。
本発明の態様2に係る雪上滑走具10は、上記態様1において、上記構成に加え、上記挿通部(切り欠き5a・切り欠き7b)は複数設けられており、上記フレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)における、少なくとも一つの上記挿通部(切り欠き5a・切り欠き7b)の周辺には、締められた上記ナット63の位置ずれを抑制する位置ずれ抑制部7dが設けられている。
上記の構成によれば、位置ずれ抑制部7dが設けられていることによって、着脱が容易でありながら、フレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)と前ボード1および後ボード2とを固定した状態において信頼性の高い雪上滑走具10を提供することができる。
本発明の態様3に係る雪上滑走具10は、上記態様1または2において、上記の構成に加え、上記フレーム(足支持板7)には、上記ナット63を締めたり緩めたりする作業をおこなうための開口部7aが設けられている。上記の構成によれば、開口部7aが設けられているため、作業が容易になる。
本発明の態様4に係る雪上滑走具10は、上記態様1から3において、上記構成に加え、上記支柱部61・61aは、弾性体から構成されている。仮に支持部61aの上下方向にのびる軸心に金属の棒が配設されていてその周りを弾性体が配設されている場合は、弾性体が十分に弾性変形せず、フレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)を精度よく前ボード1および後ボード2に固定することができない虞がある。しかしながら、上記の構成のように、支柱部61・61aを弾性体から構成することにより、弾性体が十分に弾性変形して、フレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)を前ボード1および後ボード2に精度よく固定することができる。
本発明の態様5に係る雪上滑走具10は、上記態様1から4において、上記の構成に加え、上記挿通部(切り欠き5a・切り欠き7b)は、上記フレーム(メインフレーム4・フォークプレート5・足支持板7)に設けられた貫通孔5bあるいは切り欠き5a・7bである。上記の構成によれば、上記挿通部(貫通孔5b)が貫通孔5bであれば、ナット63の径よりも大きく開口した部分を一部に有すれば、ナット63をボルト62・62aに螺合させた状態で上述した挿通と挿通解除とをおこなうことができる。また、上記挿通部(切り欠き5a・切り欠き7b)が切り欠き5a・7bであっても上述した挿通と挿通解除とをおこなうことができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、雪上滑走具に利用することができる。
1 前ボード
2 後ボード
3 ステアリング部
4 メインフレーム(フレーム)
5 フォークプレート(フレーム)
5a 切り欠き(挿通部)
5b 貫通孔(挿通部)
6・6a 固定用部材(固定用治具)
7 足支持板(フレーム)
7a 開口部
7b 切り欠き(挿通部)
7c 凹部
7d 位置ずれ抑制部
9 工具
10 雪上滑走具
31 ハンドル部
61・61a 支柱部
62・62a ボルト
63 ナット

Claims (5)

  1. 雪上を滑走するための前ボードおよび後ボードと、
    上記前ボードおよび上記後ボードの上面に固定用治具を介して固定されるフレームとを備えており、
    上記固定用治具は、上記上面に固定される支柱部と、該支柱部から上方に向かってのびるボルトと、該ボルトに螺合するナットとを有しており、
    上記フレームには、上記ボルトを挿通させる挿通部が設けられており、
    上記挿通部は、上記ナットが螺合した状態の上記ボルトにおける該ナットと上記支柱部との間の部分を、挿通させたり該挿通を解除させたりでき、
    上記挿通部に上記ボルトが挿通された状態で上記ナットが上記支柱部に向かって締められることによって、上記フレームが上記固定用治具を介して上記前ボードおよび上記後ボードに固定される一方、上記ナットが上記ボルトの上端に向かって緩められることによって、上記前ボードおよび上記後ボード並びに上記固定用治具から上記フレームが外れることを特徴とする雪上滑走具。
  2. 上記挿通部は複数設けられており、
    上記フレームにおける、少なくとも一つの上記挿通部の周辺には、締められた上記ナットの位置ずれを抑制する位置ずれ抑制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の雪上滑走具。
  3. 上記フレームには、上記ナットを締めたり緩めたりする作業をおこなうための開口部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の雪上滑走具。
  4. 上記支柱部は、弾性体から構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の雪上滑走具。
  5. 上記挿通部は、上記フレームに設けられた貫通孔あるいは切り欠きであることを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の雪上滑走具。
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