JP2015145485A - 樹脂多孔質体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献2には、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、またはポリフェニレンスルフィドスルホンなどのエンジニアリングプラスチックを用いた中空糸膜が開示されている。
特許文献3には、ポリビニリデンフルオライド系樹脂を用いた中空糸膜が開示されている。
特許文献4には、ポリ塩化ビニルと塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸の三元共重合体とを含有する中空濾膜が開示されている。
特許文献5には、塩素化塩化ビニル樹脂を含んでなる高分子水処理膜が開示されている。
また、多孔化に有機溶媒を使用するため製造工程が煩雑であるうえ、溶媒排出による環境影響が懸念される。
また本発明者は、係る樹脂多孔質体の製造方法として、当該塩素含有樹脂組成物に対し水溶性粒子を特定の割合で含有する混合物を用いて作製された成形体から、水を主成分とする溶媒を用いて当該水溶性粒子を抽出し除去する方法が好適であることを見出した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[2] 平均孔径が1μm以上、100μm以下の範囲であることを特徴とする、[1]に記載の樹脂多孔質体。
[3] 前記塩素含有樹脂組成物が後塩素化ポリ塩化ビニル樹脂を主成分とすることを特徴とする、[1]又は[2]に記載の樹脂多孔質体。
[4] 前記塩素含有樹脂組成物がさらに塩素化ポリエチレン樹脂を含有することを特徴とする、[1]〜[3]のいずれかに記載の樹脂多孔質体。
[5] 前記塩素含有樹脂組成物中における、前記塩素化ポリエチレン樹脂の含有比率が10質量%以上、50質量%未満であることを特徴とする、[4]に記載の樹脂多孔質体
[6] 前記塩素含有樹脂組成物100質量部に対し水溶性粒子50〜300質量部を含有する混合物を用いて作製された成形体から、水を主成分とする溶媒を用いて当該水溶性粒子を抽出し除去することを特徴とする、[1]〜[5]のいずれかに記載の樹脂多孔質体の製造方法。
[7] 前記水溶性粒子の、80℃の水100gへの溶解度が1g以上、100g以下であることを特徴とする、[6]に記載の製造方法。
[8] 前記水溶性粒子が、ポリビニルアルコール、非架橋ポリアクリル酸系水溶性樹脂、アルギン酸、水溶性たんぱく質、セルロース系化合物、糖類、塩化ナトリウム、及び塩化カリウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、[6]又は[7]に記載の製造方法。
[9] 前記水溶性粒子の平均粒径が1μm以上、100μm以下であることを特徴とする、[6]〜[8]のいずれかに記載の製造方法。
[10] 前記水溶性粒子が金属含有表面処理剤により表面処理されてなることを特徴とする、[6]〜[9]のいずれかに記載の製造方法。
[11] 前記金属含有表面処理剤がチタネート系カップリング剤であることを特徴とする、[10]に記載の製造方法。
[12] 前記金属含有表面処理剤が構造中にリンを含むことを特徴とする、[10]又は[11]に記載の製造方法。
[13] 前記金属含有表面処理剤が構造中に下記式(1)で表される末端基を有することを特徴とする、[10]〜[12]のいずれかに記載の製造方法。
CH3−CH(CH3)−O− (1)
[14] 前記成形体が、少なくとも1軸方向に延伸されてなることを特徴とする、[6]〜[13]のいずれかに記載の製造方法。
本発明に用いる塩素含有樹脂組成物は、塩素含有樹脂を主成分として構成される樹脂組成物である。本発明で使用する塩素含有樹脂組成物は耐薬品性が高く、特に本多孔質体を水処理膜用支持体として用いて水処理膜を製造した際、耐薬品性が高く、膜表面が閉塞した際の洗浄性に優れた水処理膜となる。
使用できる塩素含有樹脂としては、例えば塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂などの単独重合樹脂、及び、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−エチレン共重合樹脂、塩化ビニル−プロピレン共重合樹脂、塩化ビニル−スチレン共重合樹脂、塩化ビニル−イソブチレン共重合樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹脂、塩化ビニル−ウレタン共重合樹脂、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合樹脂、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合樹脂、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、塩化ビニル−ブタジエン共重合樹脂、塩化ビニル−イソプレン共重合樹脂、塩化ビニル−塩素化プロピレン共重合樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合樹脂、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合樹脂、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合樹脂、塩化ビニル−マレイミド共重合樹脂などの塩化ビニル共重合樹脂、さらに後塩素化塩化ビニル樹脂や塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂などの後塩素化樹脂を挙げることができ、これらのうちの1種を単独で使用することも、又は2種類以上を併用することもできる。
後塩素化塩化ビニル樹脂としては、塩素化前の塩化ビニル樹脂の平均重合度が500〜1400であるものが好ましい。平均重合度が500以上であれば、耐衝撃性を維持することができ、平均重合度が1400以下であれば、溶融流動性を維持することができ、成形が容易となる。
後塩素化塩化ビニル樹脂の平均塩素含有率は、58〜72質量%、特に60〜70質量%であることが好ましい。平均塩素含有率が58質量%以上であれば、本多孔質体の耐熱性が低下することなく、変形が発生しにくいため好ましい。また、平均塩素含有量が72質量%以下であれば、溶融流動性を維持することができ、成形が容易となるため好ましい。
塩素化ポリエチレンの含有量が10質量%以上であれば、本多孔質体に柔軟性を付与できるため好ましい。また50質量%未満であれば、本多孔質体の耐熱性、成形性を阻害しないため好ましい。
塩素含有率が40%以上であれば、本多孔質体が十分な耐熱性と耐薬品性を有するため好ましい。また、塩素含有率が60%以下であれば、本多孔質体を成形する際の成形性が良好となるため好ましい。
なお、本発明において規定する塩素含有率は、燃焼管分解−イオンクロマトグラフ法により測定・算出されるものである。従って塩素含有樹脂組成物が2種類以上の塩素含有樹脂を含有する場合にあっては、各塩素含有樹脂の塩素含有率ではなく、塩素含有樹脂組成物全体としての塩素含有率について考慮するものとする。
塩素含有樹脂以外の樹脂の具体例としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスルホン系樹脂などが挙げられるが、これらに限定されることなく、各種公知の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
本多孔質体は、前記塩素含有樹脂組成物を主成分として構成され、その空隙率が45%以上、80%以下の範囲であることが重要である。空隙率は50%以上、80%以下であることがさらに好ましく、55%以上、80%以下であることが特に好ましい。
空隙率が45%以上であれば、本多孔質体の透気性能・透水性能を確保できるため好ましい。また、空隙率が80%以下であれば、本多孔質体の機械強度を確保できるため好ましい。
なお、本発明で規定する樹脂多孔質体の空隙率は、該樹脂多孔質体の比重と実重量の差より算出するものである。
平均孔径が1μm以上であれば、本多孔質体の連通性を維持しやすいため好ましい。また、平均孔径が100μm以下であれば、本多孔質体においてピンホール状の穴を抑制できるため好ましい。
なお、本発明で規定する樹脂多孔質体の平均孔径は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて50μmスケールで観察したときの、一視野に存在する各空孔の断面を円径近似した時の直径を平均して算出するものである。
透気度が1秒/dL以上であれば、本多孔質体の透水性能が十分であるため好ましい。また、透気度が100秒/dL以下であれば、本多孔質体を水処理膜用支持体として用いた時のろ過性能が十分であるため好ましい。
なお、本発明で規定する樹脂多孔質体の透気度は、厚さ350μmのシート状サンプルについて、王研式透気度試験機(旭精工(株)製)により測定するものである。
強度低下率が30%以下であれば、本多孔質体が洗浄工程などにおいて高濃度の酸に曝された場合でも、変形や破膜・破断等による不具合が生じないため好ましい。強度低下率をかかる範囲とする手段としては、前記塩素含有樹脂組成物の塩素含有率や、使用する塩素含有樹脂の塩素含有率を本明細書に記載の範囲とする方法や、本多孔質体の有する特徴を阻害しない範囲で、各種の熱可塑性樹脂を混合する方法などが例示される。
Tgmaxが85℃以上であれば、本多孔質体が洗浄工程などにおいて高温に曝された場合でも、変形や破膜・破断等による不具合が生じないため好ましい。なお、上限は特に限定されないが、本多孔質体に使用する樹脂を鑑みると、通常120℃以下である。
Tgmaxをかかる範囲とする手段としては、前記塩素含有樹脂組成物の塩素含有率や、使用する塩素含有樹脂の塩素含有率を本明細書に記載の範囲とする方法や、本多孔質体の有する特徴を阻害しない範囲で、各種の熱可塑性樹脂を混合する方法などが例示される。
20℃における貯蔵弾性率(E’)が2.50×109Pa以下であれば、本多孔質体が柔軟性や耐屈曲性に優れ、例えば水処理膜用支持体として使用する際に屈曲させて畳んだりしても、折れて破断するおそれが小さいため好ましい。なお、下限は特に限定されないが、本多孔質体に使用する樹脂を鑑みると、通常1.2×109Pa以上である。
20℃における貯蔵弾性率(E’)をかかる範囲とする手段としては、本発明における塩素含有樹脂組成物に、塩素化ポリエチレン樹脂を含有する方法や、本多孔質体の有する特徴を阻害しない範囲で、主にポリオレフィン系樹脂などの各種の熱可塑性樹脂を混合する方法などが例示される。
本多孔質体を製造する方法は特に限定されるものではなく、例えば、前記塩素含有樹脂組成物と、非相溶の低分子量成分や有機系粒子を含有する混合物を用いて作製した成形体から、有機溶剤を主成分とする溶媒を用いて低分子量成分や有機系粒子を抽出し除去する方法、前記塩素含有樹脂組成物と発泡剤を含有する混合物を用いて加熱し発泡させる方法、前記塩素含有樹脂組成物に二酸化炭素などの気体を加圧含浸させ、発泡させる方法などを採用することが可能である。
本方法によれば、従来の方法と比較し、特に水を主成分としているので、環境負荷や溶剤の後処理工程を簡素化できるという点において優れるため好ましい。
水溶性粒子の溶解度が1g以上であれば、抽出時に容易に水に溶解するため好ましい。また、溶解度が100g以下であれば、本多孔質体を製造する際に、フィラーの凝集や固化を容易に防止できるため好ましい。
これらの中でも、水に対する溶解度が高いという点から、ポリビニルアルコール、非架橋ポリアクリル酸系水溶性樹脂、アルギン酸、水溶性たんぱく質、セルロース系化合物、糖類、塩化ナトリウム、及び、塩化カリウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上を使用することが好ましく、中でも特に抽出後の廃液処理が容易であり、かつ、環境負荷が極めて小さいという点から塩化ナトリウムが好ましい。
平均粒径が1μm以上であれば、本多孔質体において透気性能・透水性能が確保されるため好ましい。また、平均粒径が100μm以下であれば、本多孔質体において平均孔径が大きくなりすぎないため好ましい。
水溶性粒子の割合が50質量部以上であれば、本多孔質体において透気性能・透水性能が確保できるため好ましい。また、300質量部以下であれば、成形性を十分維持できるため好ましい。
ここで、表面処理されてなる、とは水溶性粒子の表面積のうち、通常50%以上が表面処理されている状態をいい、全表面にわたって表面処理されていることが好ましい。
また、水溶性粒子を表面処理する方法としては特に制限されるものではなく、乾式法や湿式法などの従来の方法を、水溶性粒子と金属含有表面処理剤の種類に応じて適宜選択することができる。
また、延伸倍率については、好ましくは少なくとも1軸方向に1.5倍以上延伸されてなることが好ましく、2倍以上がさらに好ましく、2.5倍以上が特に好ましい。
成形体が少なくとも1軸方向に2.5倍以上延伸されていることにより、本多孔質体の空隙率や平均孔径を特定の範囲とし、かつ透気度・透水性を特に向上させることができるため好ましい。
特に、本多孔質体は空隙率が高く平均孔径が大きい一方、耐熱性、屈曲性に優れることから、水処理膜の支持体として使用することにより、その表層に設けた限外ろ過層を支持しながら、透水性に優れた水処理膜を形成することが可能となる。
また、本多孔質体は耐薬品性に優れるため、これを用いて作製した水処理膜を水処理装置に用いる場合に、水中の薬品等で汚染されにくく劣化しにくいことから、頻繁に水処理膜を交換する必要のない、優れた水処理装置を得ることが可能となる。
本実施例における評価方法・評価基準などは以下の通りである。
作製した樹脂多孔質体について、燃焼管分解−イオンクロマトグラフ法により、塩素含有率を測定・算出した。塩素含有率が40質量%以上、60質量%以下であるものを合格とした。
作製した樹脂多孔質体について、体積と実重量から比重を求めた。一方、使用した原材料の比重を組成比に応じて平均した値を求め、これと、前述した樹脂多孔質体の比重から、樹脂多孔質体の空隙率を算出した。空隙率が45%以上、80%以下であるものを合格とした。
作製した樹脂多孔質体について、測定したい任意の場所の断面構造を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて50μmスケールで観察したときの、一視野に存在する各空孔の断面を円径近似した時の直径を平均して算出した。平均孔径が1μm以上、100μm以下であるものを合格とした。
JIS K7114(2001年)に従い35質量%の塩酸溶液に3日間サンプルを浸漬した後、JIS K7161(1994年)に準拠して、幅5mm、厚さ0.4mmの試験片を、試験温度23℃、試験速度100mm/min、チャック間距離80mm、標線間距離40mmの条件下で引張試験を実施し、塩酸浸漬前後の引張強度低下率を算出した。強度低下率が30%以下であるものを合格とした。
作製した樹脂多孔質体について、JIS K7244−4(1999年)に準拠して動的粘弾性測定を行い、貯蔵弾性率(E’)のグラフに現れるガラス転移温度(Tg)を示す変曲点のうち、最も高い温度(Tgmax)を求めた。Tgmaxが85℃以上であるものを合格とした。
作製した樹脂多孔質体について、JIS K7244−4(1999年)に準拠して動的粘弾性測定を行い、20℃における貯蔵弾性率(E’)を求め、2.50×109Pa以下であるものを合格とした。
作製した樹脂多孔質膜について、厚みが350μmとなるように複数枚重ね合わせて、王研式透気度試験機(旭精工(株)製)により測定した。透気度が1秒/dL以上、100秒/dL以下であるものを合格とした。
また、本実施例において使用した原材料は以下の通りである。
(A−2):後塩素化塩化ビニル樹脂(徳山積水社製、商品名「HA15E」、塩素含有率:62%)
(A−3):後塩素化塩化ビニル樹脂(徳山積水社製、商品名「HA05K」、塩素含有率:67.3%)
(A−4):塩化ビニル樹脂(大洋塩ビ社製、商品名「TH700」、塩素含有率:56%)
(C):高密度ポリエチレン樹脂(プライムポリマー社製、商品名「ハイゼックス3600」)
(D):安定剤(日東化成社製、商品名「TVS8832」)及び滑剤(コグニス社製、商品名「G15」)
(E−2):表面処理済み塩化ナトリウム(表面処理剤(味の素ファインテクノ社製、商品名「プレンアクトKR38S」、(ナイカイ塩業社製、商品名「ナクルUM10」、平均粒径:10μm)
各原材料を表1に記載の配合比率でドライブレンドし、東洋精機社製ラボプラストミル押出機とフィッシュテール口金を用いて、厚さ0.4mmのシートを採取した。得られたシートについて、ロール型縦延伸機を用いて温度130度で延伸倍率2.5倍に一軸延伸した後、減圧化(0.06MPa)でエタノールを用いて親水化処理を施した。その上で水に浸漬し、水溶性粒子を抽出して除去し、樹脂多孔質体を得た。
一方、比較例1で作製した樹脂多孔質体は、塩素含有樹脂を使用していないため、耐薬品性が不十分であった。また、比較例2で作製した樹脂多孔質体は、空隙率が小さく、透気性能・透水性能が不十分であった。
Claims (14)
- 塩素含有率が40%以上、60%以下である塩素含有樹脂組成物を主成分とし、空隙率が45%以上、80%以下の範囲であり、
JIS K7244−4(1999年)に準拠して行う動的粘弾性測定において、20℃における貯蔵弾性率(E’)の値が2.50×109Pa以下であることを特徴とする、樹脂多孔質体。 - 平均孔径が1μm以上、100μm以下の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の樹脂多孔質体。
- 前記塩素含有樹脂組成物が後塩素化ポリ塩化ビニル樹脂を主成分とすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の樹脂多孔質体。
- 前記塩素含有樹脂組成物が塩素化ポリエチレン樹脂を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂多孔質体。
- 前記塩素含有樹脂組成物中における、前記塩素化ポリエチレン樹脂の含有比率が10質量%以上、50質量%未満であることを特徴とする、請求項4に記載の樹脂多孔質体
- 前記塩素含有樹脂組成物100質量部に対し水溶性粒子50〜300質量部を含有する混合物を用いて作製された成形体から、水を主成分とする溶媒を用いて当該水溶性粒子を抽出し除去することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂多孔質体の製造方法。
- 前記水溶性粒子の、80℃の水100gへの溶解度が1g以上、100g以下であることを特徴とする、請求項6に記載の製造方法。
- 前記水溶性粒子が、ポリビニルアルコール、非架橋ポリアクリル酸系水溶性樹脂、アルギン酸、水溶性たんぱく質、セルロース系化合物、糖類、塩化ナトリウム、及び塩化カリウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項6又は7に記載の製造方法。
- 前記水溶性粒子の平均粒径が1μm以上、100μm以下であることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記水溶性粒子が金属含有表面処理剤により表面処理されてなることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記金属含有表面処理剤がチタネート系カップリング剤であることを特徴とする、請求項10に記載の製造方法。
- 前記金属含有表面処理剤が構造中にリンを含むことを特徴とする、請求項10又は11に記載の製造方法。
- 前記金属含有表面処理剤が構造中に下記式(1)で表される末端基を有することを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の製造方法。
CH3−CH(CH3)−O− (1) - 前記成形体が、少なくとも1軸方向に延伸されてなることを特徴とする、請求項6〜13のいずれか1項に記載の製造方法。
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