JP2015145474A - フェライトシート用黒色片面粘着テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯情報端末の製造等においてフェライトシートを固定及び被覆するために用いられる黒色片面粘着テープであって、製造工程で生じるフェライト粉末と擦れて黒色片面粘着テープの外側表面に傷が生じた場合であっても、傷が目立たず、良好な外観が得られるフェライトシート用黒色片面粘着テープを提供する。
【解決手段】フェライトシートを固定及び被覆するために用いられる黒色片面粘着テープであって、支持層2の一方の面に粘着剤層3が、他方の面に光沢度(グロス)が9〜16、SCE方式で測定したL値が22〜23.5のマット層4が設けられているフェライトシート用黒色片面粘着テープ1。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯情報端末の製造等においてフェライトシートを固定及び被覆するために用いられる黒色片面粘着テープであって、製造工程で生じるフェライト粉末と擦れて黒色片面粘着テープの外側表面に傷が生じた場合であっても、傷が目立たず、良好な外観が得られるフェライトシート用黒色片面粘着テープに関する。
電子マネー、自動改札等の普及に伴い、携帯電話、スマートフォン、タブレット等の携帯情報端末には、読取機又は書込機に「ピッ」とかざすだけで通信できる、非接触通信(NFC:Near Field Communication)機能が搭載されるようになっている。
NFCでは、例えば、読取機又は書込機側と携帯情報端末側との双方にアンテナコイルを設け、双方のアンテナコイル間に生じる電磁誘導により通信を行う。
しかしながら、携帯情報端末のアンテナコイル周辺(例えば、電池)には金属が使用されているため、電磁誘導により生じた磁界によって金属に渦電流が生じ、この渦電流により、電磁誘導により生じた本来通信に必要な磁界を打ち消す磁界(反磁界)が生じ、通信性能が大きく低下していた。
このような通信性能の低下を防ぐため、フェライトシート等の透磁率を有する磁性シートを、携帯情報端末の部品の内部又は外面に貼り付けてアンテナコイルと金属との間に存在させ、金属に生じる渦電流の影響を抑えることが検討されている。
フェライトシートを携帯情報端末の部品の内部又は外面に貼り付ける場合、脆いフェライトシートを固定し、その表面を被覆保護するために、片面粘着テープが用いられている。特にフェライトシートを部品の外面(例えば、電池カバーの内側表面)に貼り付ける場合、片面粘着テープは携帯情報端末の使用者の目に触れるため、外観の向上等のために携帯情報端末の色に合わせて黒色、白色、赤色等に着色されることが多い。
特許文献1及び2には、樹脂フィルム層、着色層、粘着剤層等を有する着色粘着テープが記載されており、これらの着色粘着テープを磁性シートの表面保護用に適用できることが記載されている。
しかしながら、フェライトシートを製造する工程中でフェライト粉末が生じ、このフェライト粉末が周囲に舞い、フェライト粉末と片面粘着テープの外側表面とが擦れて片面粘着テープの外側表面に傷が生じることが知られている。特に片面粘着テープが黒色である場合、この傷が白っぽい傷として目立ち、著しく外観が損なわれることが問題であった。
特開2013−56968号公報 特開2013−112695号公報
本発明は、携帯情報端末の製造等においてフェライトシートを固定及び被覆するために用いられる黒色片面粘着テープであって、製造工程で生じるフェライト粉末と擦れて黒色片面粘着テープの外側表面に傷が生じた場合であっても、傷が目立たず、良好な外観が得られるフェライトシート用黒色片面粘着テープを提供することを目的とする。
本発明は、フェライトシートを固定及び被覆するために用いられる黒色片面粘着テープであって、支持層の一方の面に粘着剤層が、他方の面に光沢度(グロス)が9〜16、SCE方式で測定したL値が22〜23.5のマット層が設けられているフェライトシート用黒色片面粘着テープである。
以下、本発明を詳述する。
本発明者らは、フェライトシートを固定及び被覆するために用いられる黒色片面粘着テープにおいて、仮に製造工程で生じるフェライト粉末と擦れて黒色片面粘着テープの外側表面に傷が生じた場合であっても、傷を目立たせず、良好な外観を維持することを検討した。
本発明者らは、黒色片面粘着テープを、支持層の一方の面に粘着剤層が、他方の面に特定範囲の光沢度(グロス)及びSCE方式で測定したL値を有するマット層が設けられた構成とすることにより、製造工程で生じるフェライト粉末と擦れて黒色片面粘着テープの外側表面に傷が生じた場合であっても、傷が目立たず、良好な外観が得られるフェライトシート用黒色片面粘着テープが得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明のフェライトシート用黒色片面粘着テープ(以下、単に「本発明の黒色片面粘着テープ」ともいう)は、フェライトシートを固定及び被覆するために用いられる黒色片面粘着テープである。
上記フェライトシートは特に限定されず、例えば、Ni系フェライト粉末、Mg系フェライト粉末、Mn系フェライト粉末、Ba系フェライト粉末、Sr系フェライト粉末等からなる厚み10〜300μm程度のシートが挙げられる。
本発明の黒色片面粘着テープにおいては、支持層の一方の面に粘着剤層が、他方の面に光沢度(グロス)が9〜16、SCE方式で測定したL値が22〜23.5のマット層が設けられている。なお、上記マット層は、本発明の黒色片面粘着テープの外側表面となる層である。
このような構成を有することにより、本発明の黒色片面粘着テープは、製造工程で生じるフェライト粉末と擦れて黒色片面粘着テープの外側表面に傷が生じた場合であっても、傷が目立たず、良好な外観が得られるものとなる。
図1は、本発明の黒色片面粘着テープの一例を模式的に示す断面図である。図1に示す本発明の黒色片面粘着テープ1においては、支持層2の一方の面に粘着剤層3が、他方の面にマット層4が設けられている。
上記マット層は、光沢度(グロス)が9〜16、SCE方式で測定したL値が22〜23.5である。
上記光沢度(グロス)が9未満であると、黒色片面粘着テープの外側表面に生じた傷が目立ちやすくなる。上記光沢度(グロス)が16を超えると、黒色片面粘着テープの外側表面に生じた傷が目立ちやすくなり、また、黒色片面粘着テープの外側表面の光沢が強くなりすぎて外観が損なわれる。上記光沢度(グロス)の好ましい下限は9.5、好ましい上限は15.7であり、より好ましい下限は10、より好ましい上限は15である。
なお、光沢度(グロス)は、意匠性を表す指標である。光沢度(グロス)は、JIS Z 8741に準拠して、グロスメーター(例えば、BYK社製のmicro−TRI−gross)を用いて幅5cmm、長さ38cmの試験片を、60°の角度で取り付けて測定できる。
上記SCE方式で測定したL値が22未満であると、黒色片面粘着テープの外側表面が暗い黒色になりすぎて外観が損なわれる。上記SCE方式で測定したL値が23.5を超えると、黒色片面粘着テープの外側表面に生じた傷が目立ちやすくなる。上記SCE方式で測定したL値の好ましい下限は22.2、好ましい上限は23.4である。
なお、SCE方式で測定したL値は、明度(白みの程度)を表す指標である。L値は、JIS Z 8729に準拠して、分光測色計(例えば、コニカミノルタ製のCM−3700d)を用いてSCE(正反射光除去測定)方式で光源をD65とし、照射角度2°、照射径8mmの条件で試験片に光をあてることにより測定できる。
上記マット層は、上記範囲の光沢度(グロス)及びSCE方式で測定したL値を有していれば特に限定されないが、バインダー樹脂及び粒子を含有するマット層であることが好ましい。バインダー樹脂の種類や、粒子の種類、粒子径、含有量等や、マット層の厚みを調整することにより、光沢度(グロス)とSCE方式で測定したL値とを上記範囲に調整することができる。
上記バインダー樹脂として、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。なかでも、柔軟性が優れていることから、ウレタン樹脂が好ましい。
上記粒子として、例えば、有機粒子及び無機粒子が挙げられる。光沢度(グロス)とSCE方式で測定したL値とを上記範囲に調整する観点からは、有機粒子が好ましい。また、硬度及び耐熱性の観点からは、無機粒子が好ましい。
上記有機粒子は特に限定されず、例えば、ポリメチルメタクリレート粒子等のアクリル樹脂粒子、ポリスチレン粒子、ポリカーボネート粒子、ウレタン樹脂ビーズ、エポキシ樹脂ビーズ、ポリエステル樹脂ビーズ、ポリエステルウレタン樹脂ビーズ等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。なかでも、柔軟性が優れていることから、ウレタン樹脂ビーズが好ましい。
上記無機粒子は特に限定されず、例えば、二酸化ケイ素、二酸化チタン、硫酸バリウム、シリカ、炭酸カルシウム等からなる粒子が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。なかでも、粒度調整の容易さ、及び、入手の容易さから、シリカ粒子が好ましい。
上記粒子の平均粒子径は特に限定されないが、好ましい下限は2.0μm、好ましい上限は12μmである。上記平均粒子径が2.0μm未満であると、光沢度(グロス)を上記範囲に調整することが難しくなり、黒色片面粘着テープの外側表面に生じた傷が目立ちやすくなることがある。上記平均粒子径が12μmを超えると、上記マット層を形成する際の印刷性又は塗工性が低下することがある。上記平均粒子径のより好ましい下限は2.5μm、より好ましい上限は10.0μmである。
なお、ここでいう平均粒子径とは、顕微鏡写真により観察された任意の50個の粒子の直径を測定し、これらの直径を算術平均した値である。
上記粒子の含有量は特に限定されないが、上記バインダー樹脂100重量部に対する好ましい下限が10重量部、好ましい上限が60重量部である。上記含有量が10重量部未満であると、SCE方式で測定したL値を上記範囲に調整することが難しくなり、黒色片面粘着テープの外側表面に生じた傷が目立ちやすくなることがある。上記含有量が60重量部を超えると、光沢度(グロス)を上記範囲に調整することが難しくなり、黒色片面粘着テープの外側表面に生じた傷が目立ちやすくなることがある。上記粒子の含有量のより好ましい下限は20重量部、より好ましい上限は50重量部である。
上記マット層は、硬化剤により硬化されていることが好ましい。
上記硬化剤は特に限定されず、上記バインダー樹脂に合わせて適宜選択される。上記バインダー樹脂がウレタン樹脂の場合、上記硬化剤として、例えば、イソシアネート硬化剤等が挙げられる。なお、ウレタン樹脂に水酸基又はイソシアネート基が存在する場合は、硬化剤としてアミン硬化剤を用いてもよい。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
上記イソシアネート硬化剤の市販品として、例えば、ラミックBハードナー(大日精化社製)等が挙げられる。
上記硬化剤の含有量は特に限定されないが、硬化剤中のイソシアネート基と、バインダー樹脂中の水酸基等の反応性基とが当量比で0.5〜2.0となる範囲内であることが実用上好ましい。
上記マット層は、必要に応じて、更に、透明インク(メジウム)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を含有してもよい。
上記透明インク(メジウム)の市販品として、例えば、ラミックF220メジウム(大日精化社製)等が挙げられる。
上記マット層を形成する方法は特に限定されず、例えば、バインダー樹脂、粒子及び溶剤を含有するマット剤に、必要に応じて硬化剤、透明インク(メジウム)、希釈剤等を混合してマット層形成用樹脂溶液を調製し、このマット層形成用樹脂溶液を塗工した後、加熱により乾燥硬化を行う方法等が挙げられる。
上記マット剤の市販品として、例えば、SKKマットOPニス(F)(ウレタン樹脂、アクリル樹脂粒子及びアルコール溶剤を含有するマット剤、アクリル樹脂粒子は固形分に対して20重量%程度含有、大日精化社製)等が挙げられる。
上記希釈剤としては、例えば、酢酸エチル、イソプロピルアルコール等が挙げられ、市販品として、例えば、ラミックNo.2溶剤(大日精化社製)等が挙げられる。
上記マット層の厚みは特に限定されないが、好ましい下限は1μm、好ましい上限は2μmである。上記厚みが1μm未満であると、上記範囲の光沢度(グロス)及びSCE方式で測定したL値を有するマット層を得ることが難しくなることがある。上記厚みが2μmを超えると、黒色片面粘着テープが厚くなり、携帯情報端末用途に適さないことがある。上記厚みのより好ましい下限は1.2μm、より好ましい上限は1.8μmである。
上記支持層を構成する樹脂は特に限定されないが、重量平均分子量5000〜70000及び/又はガラス転移温度(Tg)50〜150℃の樹脂が好ましい。このような樹脂として、例えば、結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ウレタン樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステルウレタン樹脂等が挙げられる。なかでも、結晶性ポリエステル樹脂が好ましい。
なお、重量平均分子量は、GPC(Gel Permeation Chromatography:ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)法によりポリスチレン換算分子量として測定された値であり、ガラス転移温度(Tg)は、DSC(Differential scanning calorimetry:示差走査熱量測定)法により測定された値である。
上記結晶性ポリエステル樹脂は特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。なかでも、腰が強く、弾性回復性が優れていることから、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
上記非結晶性ウレタン樹脂は特に限定されず、例えば、脂肪族ジイソシアネートと脂肪族ジオールとを反応させたウレタン樹脂や、多官能イソシアネートと脂肪族ジオールとを反応させたウレタン樹脂等が挙げられる。
上記脂肪族ジイソシアネートとして、例えば、ジメチレンジイソシアネート、ジエチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
上記脂肪族ジオールとして、例えば、エチレンジオール、プロピレンジオール等のポリエチレングリコールが挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記非結晶性ポリエステル樹脂は特に限定されず、例えば、脂肪族ジカルボン酸又は脂肪族ジカルボン酸のメチルエステル等と脂肪族ジオールとを反応させたポリエステル樹脂が挙げられる。
上記脂肪族ジカルボン酸として、例えば、フタル酸、アジピン酸等が挙げられる。上記脂肪族ジカルボン酸のメチルエステルとして、例えば、フタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチル等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
上記支持層の厚みは特に限定されないが、好ましい下限は1.2μm、好ましい上限は12μmである。上記厚みが1.2μm未満であると、上記支持層の強度が低下することがある。上記厚みが12μmを超えると、黒色片面粘着テープが厚くなり、携帯情報端末用途に適さないことがある。上記厚みのより好ましい下限は2μm、より好ましい上限は6μmである。
上記粘着剤層を構成する粘着剤は特に限定されず、例えば、アクリル樹脂粘着剤、ウレタン樹脂粘着剤、合成ゴム粘着剤、ポリエステル樹脂粘着剤等が挙げられる。
上記粘着剤層は、架橋剤により架橋されていてもよい。
上記架橋剤は特に限定されず、上記粘着剤に合わせて適宜選択される。上記粘着剤がアクリル樹脂粘着剤の場合、上記架橋剤として、例えば、イソシアネート架橋剤、エポキシ架橋剤等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
上記イソシアネート架橋剤の市販品として、例えば、コロネートL55E(日本ポリウレタン社製)等が挙げられる。
上記架橋剤の含有量は特に限定されないが、上記粘着剤100重量部に対する好ましい下限が0.1重量部、好ましい上限が10重量部であり、より好ましい下限が1重量部、より好ましい上限が5重量部である。
上記粘着剤層の厚みは特に限定されないが、好ましい下限は1μm、好ましい上限は20μmである。上記厚みが1μm未満であると、上記粘着剤層の接着性が低下し、携帯情報端末用途に適さないことがある。上記厚みが20μmを超えると、黒色片面粘着テープが厚くなり、携帯情報端末用途に適さないことがある。上記厚みのより好ましい下限は3μm、より好ましい上限は15μmである。
本発明の黒色片面粘着テープは、黒色の片面粘着テープである。黒色を付与する方法は特に限定されないが、上記支持層と上記マット層との間に黒色層を更に設ける方法、上記粘着剤層を黒色粘着剤層とする方法が好ましい。
即ち、本発明の黒色片面粘着テープは、上記支持層と上記マット層との間に、黒色材料を含有する黒色層が更に設けられているか、又は、上記粘着剤層が、黒色材料を含有する黒色粘着剤層であることが好ましい。
図2は、本発明の黒色片面粘着テープの別の一例を模式的に示す断面図である。図2に示す本発明の黒色片面粘着テープ1’においては、支持層2の一方の面に粘着剤層3が、他方の面にマット層4が設けられており、支持層2とマット層4との間に、黒色層5が更に設けられている。
上記黒色層は特に限定されないが、バインダー樹脂及び黒色材料を含有する黒色層であることが好ましい。上記黒色層に用いられるバインダー樹脂は特に限定されず、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。なかでも、柔軟性が優れていることから、ウレタン樹脂が好ましい。
上記黒色層に用いられる黒色材料は特に限定されず、例えば、カーボンブラック等の従来公知の顔料、染料等が挙げられる。
上記黒色層における上記黒色材料の含有量は特に限定されないが、上記バインダー樹脂100重量部に対する好ましい下限が50重量部、好ましい上限が150重量部であり、より好ましい下限は75重量部、より好ましい上限は125重量部である。
上記黒色層は、硬化剤により硬化されていてもよい。
上記硬化剤は特に限定されず、上記バインダー樹脂に合わせて適宜選択され、例えば、上述したマット層に用いられる硬化剤と同様のものが挙げられる。
上記黒色層を形成する方法は特に限定されず、例えば、バインダー樹脂、黒色材料及び溶剤を含有する黒色インクに、必要に応じて硬化剤、希釈剤等を混合して黒色層形成用樹脂溶液を調製し、この黒色層形成用樹脂溶液を塗工した後、加熱により乾燥硬化を行う方法等が挙げられる。
上記黒色インクの市販品として、例えば、SKK墨(大日精化社製)等が挙げられる。
上記黒色層の厚みは特に限定されないが、好ましい下限は0.5μm、好ましい上限は6μmである。上記厚みが0.5μm未満であると、黒色が薄くなり被着体が透けてしまうことがある。上記厚みが6μmを超えると、黒色片面粘着テープが厚くなり、携帯情報端末用途に適さないことがある。上記厚みのより好ましい下限は1μm、より好ましい上限は5μmである。
上記黒色粘着剤層に用いられる黒色材料としても、特に限定されず、例えば、カーボンブラック等の従来公知の顔料、染料等が挙げられる。
上記黒色粘着剤層における上記黒色材料の含有量は特に限定されないが、上記黒色粘着剤層を構成する粘着剤100重量部に対する好ましい下限が7重量部、好ましい上限が20重量部であり、より好ましい下限は10重量部、より好ましい上限は15重量部である。
上記黒色粘着剤層を構成する粘着剤は特に限定されず、例えば、上述した粘着剤層を構成する粘着剤と同様のものが挙げられる。上記黒色粘着剤層は、上述した粘着剤層と同様に架橋剤により架橋されていてもよい。
本発明の黒色片面粘着テープの総厚みは特に限定されないが、携帯情報端末用途に適するように薄い粘着テープであることが好ましく、好ましい下限は7.5μm、好ましい上限は32.5μmであり、より好ましい下限は10μm、より好ましい上限は30μmである。
本発明の黒色片面粘着テープを製造する方法は特に限定されず、例えば、上記支持層の一方の面にキャスティング法等により上記粘着剤層を形成し、次いで、上記支持層の他方の面に、必要に応じてキャスティング法等により黒色層を形成した後、キャスティング法等によりマット層を形成する方法等が挙げられる。
上記キャスティング法として、具体的には例えば、グラビア法、ロールコート法等を用いて各樹脂溶液を塗工した後、加熱する方法が挙げられる。
本発明の黒色片面粘着テープは、フェライトシートを固定及び被覆するために用いられる黒色片面粘着テープであり、製造工程で生じるフェライト粉末と擦れて黒色片面粘着テープの外側表面に傷が生じた場合であっても、傷が目立たず、良好な外観が得られるものである。
図3は、本発明の黒色片面粘着テープを用いてフェライトシートを固定及び被覆した状態の一例を模式的に示す断面図である。図3においては、フェライトシート6を、両面テープ7を用いて携帯情報端末の部品8に貼り合わせており、更に、このフェライトシート6を、本発明の黒色片面粘着テープ1’を用いて固定及び被覆している。
なお、図3に示す本発明の黒色片面粘着テープ1’においては、支持層2の一方の面に粘着剤層3が、他方の面にマット層4が設けられており、支持層2とマット層4との間に、黒色層5が更に設けられている。
本発明によれば、携帯情報端末の製造等においてフェライトシートを固定及び被覆するために用いられる黒色片面粘着テープであって、製造工程で生じるフェライト粉末と擦れて黒色片面粘着テープの外側表面に傷が生じた場合であっても、傷が目立たず、良好な外観が得られるフェライトシート用黒色片面粘着テープを提供する。
本発明の黒色片面粘着テープの一例を模式的に示す断面図である。 本発明の黒色片面粘着テープの別の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の黒色片面粘着テープを用いてフェライトシートを固定及び被覆した状態の一例を模式的に示す断面図である。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されない。
(実施例1〜6、比較例1〜5)
(1)マット層形成用樹脂溶液の調製
下記に示すマット層材料(a)〜(d)を用い、表1に示す組成となるようにマット剤、硬化剤、透明インク(メジウム)、及び、硬化剤5重量部に対して50重量部の希釈剤を混合し、マット層形成用樹脂溶液を調製した。
(a)マット剤
SKKマットOPニス(F)(ウレタン樹脂、アクリル樹脂粒子及びアルコール溶剤を含有するマット剤、大日精化社製)
SKKマットOPニス(UF)(ウレタン樹脂、アクリル樹脂粒子及びアルコール溶剤を含有するマット剤、大日精化社製)
SKKマットOPニス(ウレタン樹脂、アクリル樹脂粒子及びアルコール溶剤を含有するマット剤、大日精化社製)
(b)硬化剤
ラミックBハードナー(イソシアネート硬化剤、大日精化社製)
(c)透明インク(メジウム)
ラミックF220メジウム(大日精化社製)
(d)希釈剤
ラミックNo.2溶剤(大日精化社製)
(2)黒色層形成用樹脂溶液の調製
下記に示す黒色層材料(e)〜(g)を用い、表1に示す組成となるように黒色インク、硬化剤、及び、硬化剤7重量部に対して20重量部の希釈剤を混合し、黒色層形成用樹脂溶液を調製した。
(e)黒色インク
SKK墨(黒色インク、大日精化社製)
(f)硬化剤
ラミックBハードナー(イソシアネート硬化剤、大日精化社製)
(g)希釈剤
ラミックNo.2溶剤(大日精化社製)
(3)支持層材料
支持層としてルミラー4AF53(ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み4.0μm、東レ社製)を使用した。
(4)粘着剤層材料
アクリル樹脂粘着剤(サイデン化学社製)100重量部にコロネートL55E(イソシアネート架橋剤、日本ポリウレタン社製)1重量部を混合し、粘着剤層形成用樹脂溶液を調製した。
(5)黒色片面粘着テープの作製
支持層の一方の面に、上記で得られた粘着剤層形成用樹脂溶液をロールコータを用いて塗工した後、85℃で5分間加熱して表1に示す厚みの粘着剤層を形成し、次いで、支持層の他方の面に、上記で得られた黒色層形成用樹脂溶液をロールコータを用いて塗工して表1に示す厚みの黒色層を形成した。得られた黒色層上に、上記で得られたマット層形成用樹脂溶液をロールコータを用いて塗工して表1に示す厚みのマット層を形成し、黒色片面粘着テープを得た。
(6)光沢度(グロス)及びSCE方式で測定したL値の測定
得られた黒色片面粘着テープのマット層(比較例5では黒色層)について、JIS Z 8741に準拠して、グロスメーター(BYK社製のmicro−tri−gross)を用いて縦5cm、横38cmの試験片を60°の角度で取り付け、光沢度(グロス)を測定した。また、JIS Z 8729に準拠して、分光測色計(コニカミノルタ製のCM−3700d)を用いてSCE(正反射光除去測定)方式でD65を光源とし、照射角度2°、照射径8mmφの条件で試験片に光をあてることによりL値を測定した。結果を表1に示した。
<評価>
実施例、比較例で得られた黒色片面粘着テープについて、以下の評価を行った。結果を表1に示した。
(耐傷試験(外観検査))
得られた黒色片面粘着テープのマット層(比較例5では黒色層)のうえを、縦21cm、横30cmのアルミ繊維素材品(アルミスポンジ)を用いて1kgの荷重で15mm/秒の速さで擦った。黒色片面粘着テープのマット層のうえをアルミ繊維素材品(アルミスポンジ)で3往復させた後のマット層を観察し、次の基準で評価した。
◎:手元で凝視しても全く傷を確認できない
○:手元に近づけなければ全く傷を確認できないが、手元に近づけ凝視すると、かすかに傷を確認できる
×:かすかに傷を確認できる
××:容易に傷を確認できる
Figure 2015145474
本発明によれば、携帯情報端末の製造等においてフェライトシートを固定及び被覆するために用いられる黒色片面粘着テープであって、製造工程で生じるフェライト粉末と擦れて黒色片面粘着テープの外側表面に傷が生じた場合であっても、傷が目立たず、良好な外観が得られるフェライトシート用黒色片面粘着テープを提供することができる。
1、1’ 本発明の黒色片面粘着テープ
2 支持層
3 粘着剤層
4 マット層
5 黒色層
6 フェライトシート
7 両面テープ
8 携帯情報端末の部品

Claims (3)

  1. フェライトシートを固定及び被覆するために用いられる黒色片面粘着テープであって、
    支持層の一方の面に粘着剤層が、他方の面に光沢度(グロス)が9〜16、SCE方式で測定したL値が22〜23.5のマット層が設けられている
    ことを特徴とするフェライトシート用黒色片面粘着テープ。
  2. 支持層とマット層との間に、黒色材料を含有する黒色層が更に設けられていることを特徴とする請求項1記載のフェライトシート用黒色片面粘着テープ。
  3. 粘着剤層が、黒色材料を含有する黒色粘着剤層であることを特徴とする請求項1記載のフェライトシート用黒色片面粘着テープ。
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