JP2015143494A - 内燃機関 - Google Patents

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Hiroaki Osanawa
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Abstract

【課題】補機駆動ベルトで駆動されるウォータポンプをシリンダブロックの一側面にボルトで固定している内燃機関において、補機駆動ベルトの引っ張りによるウォータポンプの位置ずれや撓み変形を防止する。
【解決手段】ウォータポンプ11はポンプハウジング26とカバーハウジング28とを有しており、ポンプハウジング26がシリンダブロック1の一側面1bにボルトで固定されている。ポンプハウジング26はシリンダブロック1の一端面1aからはみ出しており、その開口端にカバーハウジング28がボルト27で固定されている。ポンプハウジング26の一部に挿通したカラー40とチェーンケース6とがボルト42でシリンダブロック1に共締めされている。補機駆動ベルト10によってポンプハウジング26に下向きの力が掛かることを、カラー40及びボルト42で阻止できる。
【選択図】図6

Description

本願発明は、ウォータポンプ等のポンプユニットの取り付け構造に特徴を有する内燃機関に関するものである。
内燃機関のウォータポンプは補機駆動ベルトで駆動されており、補機駆動ベルトは、クランク軸の一端部に固定されたクランクプーリに巻き掛けられている。従って、クランク軸の一端部は、シリンダブロックの一端面から露出している。
ウォータポンプの構造は様々であるが、いずれにしても、羽根(インペラー)が固定されている回転軸はクランク軸と平行になっており、回転軸の一端部にプーリが固定されている。従って、ウォータポンプは補機駆動ベルトの近くに配置されている。
ウォータポンプの構造や配置態様は様々であり、例えば特許文献1には、ウォータポンプをシリンダブロックのうちクランク軸と平行な一側面の端部に固定して、プーリをシリンダブロックの一端の外側にはみ出して補機駆動ベルトに巻き掛けることが開示されている。この特許文献1では、水をウォータポンプに戻す流入管はクランク軸と平行な姿勢になっており、流入管は、シリンダブロックのうち補機駆動ベルトと反対側の他端面の側からウォータポンプに向けて延びている。
さて、ウォータポンプのハウジングはポンプハウジングとカバーハウジングとに分かれており、2つのハウジングを重ね合わせてボルトで締結している。そして、特許文献2には、ポンプ室を有するポンプハウジングをシリンダブロックに一体に設けることが開示されている。
特開2010−77883号公報 特開平10−212950号公報
特許文献1のようにハウジングをシリンダブロックとは別体にしてボルトでシリンダブロックに締結する構造を採用すると、市販品のような汎用的なウォータポンプを使用できる利点や、シリンダブロックの構造が異なる多くの機種で共通のウォータポンプを使用してコスト低減に貢献できる等の利点、或いは、設計変更にも簡単に対応できる等の利点を有する。
他方、ウォータポンプをシリンダブロックをボルトで締結するにおいて、ボルトが嵌まるボルト挿通穴はボルトよりも少し大径に設定していることが普通である一方、補機駆動ベルトの張力がプーリをクランク軸の方に引くように作用するため、補機駆動ベルトの引っ張りによってウォータポンプの位置がずれてしまうおそれもある。
特に、シリンダブロックの一端面からプーリがはみ出ている長さが長くなるほど、ボルトによる締結部に大きなモーメントが掛かるため、位置ずれが生じやすくなり、位置ずれが生じると、ウォータポンプと流入管との芯がずれて冷却水漏れが発生したり、ウォータポンプとシリンダブロックとの間に塗布しているシール剤が剥がれて冷却水漏れが発生したり、プーリの姿勢が変わって円滑な回転が阻害されたりする問題が生じるおそれがある。
また、位置ずれは発生しなくても、補機駆動ベルトの駆動によってウォータポンプを構成するハウジングにモーメントが作用することで、ハウジングに撓み変形が発生し、回転軸の回転にこじれが発生して耐久性の低下や吐出力の低下を招来するおそれもある。
他方、特許文献2のように一方のハウジングをシリンダブロックに一体に形成すると、補機駆動ベルトによる位置ずれの問題は生じないが、市販品を使用したり複数機種でウォータポンプを共通化したりすることができず、かつ、設計変更が面倒になる等の問題がある。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、特許文献1と同様にポンプユニットをシリンダブロックとは別体に構成してボルトで締結する方式を採用しつつ、位置ずれを防止せんとするものである。
本願発明は、クランク軸の軸方向に向いた一端面の外側に補機駆動ベルトが配置されているシリンダブロックと、補機駆動ベルトで駆動されるプーリを有するポンプユニットとを備えており、前記ポンプユニットは、前記シリンダブロックのうち前記クランク軸と直交した方向に向いた一側面にボルトで固定されており、前記ポンプユニットのプーリは前記シリンダブロックの一端面の外側にはみ出ている、という基本構成になっている。
そして、前記ポンプユニットが前記クランク軸の軸方向にずれ移動することは許容して前記補機駆動ベルトの引っ張りによる移動に対しては抵抗となる位置決め手段を設けている。位置決め手段はポンプユニットをシリンダブロックに突っ張らせるものなので、位置決め手段の要素はシリンダブロックとポンプユニットとの両方に設けられている必要がある。
位置決め手段は、実施形態のようなボルトの他にも、ボスと凹所との組み合わせや、互いに当接した突起同士の組み合わせ、或いはポンプユニットとシリンダブロックとの両方に嵌まるピンなど、様々な態様を採用できる。
本願発明では、ポンプユニットのプーリが補機駆動ベルトで引かれて、ポンプユニットに対してクランク軸の側に引っ張られるような外力が作用しても、位置決め手段により、ポンプユニットがクランク軸の側にずれ移動することが阻止される。このため、位置ずれによってポンプユニットとシリンダブロックとの流路がずれたり、シール剤が剥がれて流体の漏れが発生したりといった問題は生じない。また、ポンプユニットを構成するハウジングに撓み変形が発生することも防止できるため、回転軸のこじれによる耐久性の低下や吐出力の低下といった問題も防止できる。
位置決め手段として実施形態のようにボルトを使用すると、ポンプユニットはボルトと直交したいずれの方向にも移動不能となり、ポンプユニットがシリンダブロックの一側面から離れることも防止できるため、位置と姿勢の安定を向上できて特に好適である。
プーリがシリンダブロックの一端面から突出している寸法が大きくなると、ポンプユニットの締結箇所に作用するモーメントも大きくなるので、本願発明は、例えば、シリンダブロックの一端面に厚さの浅いチェーンケースが固定されていて、シリンダブロックの一端面からプーリが大きくはみ出ているような場合に特に有益であると云える。
さて、ポンプユニットをボルトでシリンダブロックの一側面に締結する場合は、シリンダブロックの鋳造の誤差やボルトがねじ込まれるねじ穴の加工誤差等により、ポンプユニットの位置がクランク軸の軸方向に多少はずれることがあり得る。
そして、例えばポンプユニットをシリンダブロックの一端面にボルトで締結すると、加工誤差を吸収できずにポンプユニットを締結できなくなったり、プーリの位置が補機駆動ベルトからずれてしまったり、ポンプユニットに大きなひずみが生じたりするおそれがあるが、本願発明では、ポンプユニットがクランク軸の軸方向に移動することは許容しているため、シリンダブロックの加工誤差等を吸収して、ポンプユニットを正確な位置に締結することができる。
実施形態に係る内燃機関の概略正面図である。 内燃機関の側面図で、図1のII-II 視図である。 要部の拡大側面図である。 (A)はプーリを仮想線で示した状態での図3の IV-IV視断面図、(B)はカバーハウジングの正面図である。 (A)はポンプハウジングとカバーハウジングとの分離側面図、(B)は(A)のB−B視断面図(ポンプハウジングの正面図)である。 図3の及び図4(A)のVI-VI 視断面図である。
(1).内燃機関の概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、内燃機関の概要を説明する。図1,2に示すように、内燃機関は、シリンダブロック1とその上面に固定されたシリンダヘッド2、シリンダヘッド2の上面に固定されたシリンダヘッドカバー3、シリンダブロック1の下面に固定されたオイルパン4を備えており、シリンダブロック1及びシリンダヘッド2においてクランク軸5の一端方向に向いた一端面1a,2aには、1枚のチェーンケース6が多数本のボルト7で固定されている。
以下では便宜的に、方向を特定するための前後・左右の文言を使用するが、クランク軸5の軸方向を前後方向、クランク軸5と直交した水平方向を左右方向としている。これらは図1、2に明示している。
図示していないが、シリンダブロック1の一端面1aとチェーンケース6との間には空間が空いており、この空間にタイミングチェーンが配置されている。また、チェーンケース6の下端にはオイルフィルター8を設けている。
クランク軸5の一端部はチェーンケース6の外側に突出しており、この突出した端部にクランクプーリ9を固定している。クランクプーリ9には補機駆動ベルト10が巻き掛けられており、補機駆動ベルト10で、ウォータポンプ11とアエコン用コンプレッサ12とが駆動されている。従って、ウォータポンプ11とアエコン用コンプレッサ12は、それぞれプーリ13,14を備えている。なお、補機駆動ベルト10ではオルタネータ等の他の補機を駆動することも可能である。
ウォータポンプ11とアエコン用コンプレッサ12は、シリンダブロック1のうち、クランク軸5と直交した一方側の一側面1bの側に寄せて配置されている。すなわち、図1において右側に寄せて配置されており、補機駆動ベルト10は図1において時計回りに周回する。このため、ウォータポンプ11のプーリ13には、白抜き矢印で示すように、補機駆動ベルト10の駆動によって略下向きの荷重(押圧力)が作用する。
内燃機関は例えば3気筒等の多気筒方式であるが、各排気ポートに連通した集合通路がシリンダヘッド2の内部に形成されており、図2のとおり、集合通路に連通した排気出口穴16がシリンダヘッド2の一側面2bに開口している。そして、シリンダヘッド2の一側面2bには、排気出口穴16に連通した継手管17が固定されており、継手管17に、内部に触媒を配置した触媒ケース18が接続されている。
触媒ケース18の上部18aと下部18bとはそれぞれテーパ状になっており、下端にスリーブ19を固定している。スリーブ19には、排気管(図示せず)が接続されている。また、スリーブ18にはブラケット板20が固定されている。
ウォータポンプ11はシリンダブロック1の一側面1bに配置されており、冷却水が流入する流入通路21は、シリンダブロック1の他端面1cの方向(或いは触媒ケース18に向いた方向)に開口しており、流入通路21に流入管22が接続されている。流入管22は、触媒ケース18の後ろを通って概ねシリンダブロック1を横切る姿勢になっており、その始端は、シリンダヘッド2の一側面2bのうちチェーンケース6と反対側の端部に接続されている。
図示していないが、シリンダヘッド2のうちチェーンケース6と反対側の端部には、冷却水をラジェータやヒータ等に分配するためのサーモ弁を備えた分配装置を設けており、ラジェータで冷却された冷却水(或いは、温度が低くてラジェータを通らずにリターンする冷却水)は、分配装置から流入管22を介してウォータポンプ11に戻るようになっている。
本実施形態の内燃機関は排気ガスの一部を吸気系に戻すEGR装置を備えており、EGR装置の一部として、EGRガスを取り出すEGRパイプ23が触媒ケース18の下部18bに接続されている。EGRパイプ23は、触媒ケース18とウォータポンプ11との間の部位に立ち上がってから、シリンダヘッド2のうちチェーンケース6と反対側の他端部に除けて延びており、触媒ケース18とウォータポンプ11との間に位置した中途部にEGRクーラ24が介挿されている。
そして、EGRクーラ24は流入管22にも介挿されている。従って、冷気水の全量がEGRクーラ24を経由してウォータポンプ11に戻り、流入管22を通る冷却水によってEGRガスが冷却される。EGRガスはEGRクーラ24を下から上に流れ、冷却水は、EGRクーラ24を概ね左右方向(横方向)に流れている(EGRクーラ24の冷却水入口と冷却水出口とは高さが少し違っているので、実際には、冷却水は上下方向にも流れている。)。
EGRクーラ24は、ウォータポンプ11のやや下方に配置されている。このため、流入管22は、その始端から斜め下向きに延びてEGRクーラ24に至り、EGRクーラ242ら斜め上向きの姿勢でウォータポンプ11の流入通路21に向かっている。
(2).ウォータポンプの詳細
次に、他の図面も参照してウォータポンプ11の構造や取り付け態様等を説明する。例えば図5から理解できるように、ウォータポンプ11は、シリンダブロック1にボルト25で固定されたポンプハウジング26と、ポンプハウジング26にボルト27で固定されたカバーハウジング28とを備えており、カバーハウジング28で回転軸29を回転自在に保持し、回転軸29の外端部にはプーリ13を固定している。ポンプハウジング26とカバーハウジング27との重合部はフランジになっており、このフランジがボルト27で締結されている。
図6のとおり、回転軸29の内端部はポンプハウジング26に形成したポンプ室30に至っており、回転軸29の内端部に羽根(インペラー)31を固定している。ポンプ室30の軸心は流入通路21の軸心をは挟んでシリンダブロック1から少し遠い位置にあるため、流入通路21は平断面視で傾斜した(或いは曲がった)中間部32を有している。
ポンプハウジング26は前後方向(クランク軸5の軸方向)に長い形態であり、ポンプ室30はチェーンケース6の側に開口している。そこで、カバーハウジング28は、チェーンケース6の側からポンプハウジング26に重なっている。図4,5のとおり、ポンプハウジング26とカバーハウジング28は側面視で略五角形になっており、各頂点部の箇所において、ボルト27で締結されている。
従って、両者は5本のボルト27で締結されているが、チェーンケース6の側に寄った2本はカバーハウジング28を貫通してポンプハウジング26にねじ込んでおり、残りの3本はポンプハウジング26を貫通してカバーハウジング28にねじ込んでいる。カバーハウジング28は側面視で釣り鐘を横にしたような形態になっており、内部には、細長いシール性軸受け33で回転軸29が支持されている。なお、ウォータポンプ11は、正面視で略四角形や略円形などとすることも可能である。
ポンプハウジング26は前後方向に長い形態であり、ポンプ室30に連通して前後方向に長い吐出通路34を備えている。流入通路22及びポンプ室30と吐出通路34とは左右方向にずらして配置されており、従って、側面視では、流入通路22及びポンプ室30と吐出通路34とは重なり合っている。
正確には、吐出通路34がシリンダブロック1の側に位置して、流入通路22及びポンプ室30がシリンダブロック1から離れた側に位置しており、吐出通路34の先端にはシリンダブロック1に向けて開口した吐出口35が空いており、吐出口35は、シリンダブロック1に設けたメインギャラリー36に連通している。
図5(B)に示すように、ポンプ室30の一部と吐出通路34とは逃がし穴37を介して連通しており、流入通路21と吐出通路34とは略平行に並んでおり、かつ、冷却水の流れ方向が逆になっている。従って、流入通路21に流入した冷却水は、平面視でUターシして流れてシリンダブロック1のメインギャラリー36に送られる。
そして、流入通路21は吐出口35よりもカバーハウジング28の側にずらして設けており、従って、ポンプハウジング26は、流入通路21を設けた部分からシリンダブロック1の側に向けて段落ちしており、段差面に流入通路21が開口して、段落ちして低くなった部分に吐出口35が開口している。このように段落ちさせることで、流入通路21をカバーハウジング28の側にずらしつつ、流入通路21と吐出通路34とをシリンダブロック1の左右方向にオーバーラップさせている。
ポンプハウジング26の締結作業に際しては、ボルト25はシリンダブロック1の一側面1bの側から(左右方向の外側から)レンチで回転操作する。従って、ポンプハウジング26の左右手前側には空間が空いており、従って、ポンプハウジング26の左右方向の外側は作業空間としてデッドスペースになっているが、本実施形態では、流入通路21及びポンプ室30と吐出通路34とが左右方向に重なっているため、他の部材の配置の邪魔になることなく、流入通路21及びポンプ室30と吐出通路34とを重複させてコンパクト化できる。
つまり、例えば、流入通路21及びポンプ室30と吐出通路34とが上下には離れて配置されていると、ポンプハウジング26の上下幅は必然的に大きくなってポンプハウジング26が大型化するのみならず、他の部材の配置の邪魔になるおそれもあるが、本実施形態では流入通路21及びポンプ室30ング26が左右方向に重なっているため、コンパクト化して他の部材の配置も阻害しないのである。なお、実施形態では、流入管22は、ポンプハウジング26をボルト25で固定した後に嵌め込まれるので、流入管22がボルト25の締結の邪魔になることはない。もとより、ボルト25の配置位置を流入管22と干渉しない部位に設けておけば、先に流入管22を嵌め込んで締結することも可能である。
ポンプハウジング26に段落ち部を設けたことで、平面視でのポンプハウジング26の厚さが変化している。そこで、便宜的に、流入通路21よりもカバーハウジング28の側に位置した側面視テーパ状の部分を膨大部と呼んで符号26aで示し、段落ちして平面視で薄くなった部分を細幅部と呼んで符号26bで示す。
図3のとおり、ポンプハウジング26は3本のボルト37でシリンダブロック1に締結されている。3本のボルト37のうち2本の細幅部26bの上下部に位置しており、他の1本は、大径部26aのうち細幅部26bに近い側の下端に位置している。いずれの部位も、ボルト37が重なる部分はフランジになっている。
(3).位置決め手段
ポンプハウジング26の配置位置は、一義的にはシリンダブロック1のメインギャラリー36によって規制されるが、本実施形態では、チェーンケース6に多くの機能を持たせているためその厚さ(前後方向の厚さ)が厚くなっており、このため、ウォータポンプ11のプーリ13はシリンダブロック1の一端面1aから大きく張り出している。
その結果、ポンプハウジング26はカバーハウジング28と反対側の半分程度のエリアがシリンダブロック1に固定されているに過ぎず、ポンプハウジング26の半分程度は側面視でシリンダブロック1の一端面1aの外側にはみ出ており、このようにシリンダブロック1から張り出したポンプハウジング26の開口端にカバーハウジング28が固定されている。
従って、プーリ13はシリンダブロック1の一端面1aから大きく離れているが、既述のようにプーリ13には補機駆動ベルト10によって下向きの荷重が掛かるため、ポンプハウジング26の締結部には、補機駆動ベルト10の駆動による引っ張り力(或いは押圧力)が下向きの大きなモーメントとして作用し、何等の手段を講じないと、ポンプハウジング26が下向きにずれて、吐出通路34とメインギャラリー36との位置がずれたり、流入管22と流入通路21との芯がずれて冷却水漏れが発生したり、ポンプハウジング26とシリンダブロック1との合わせ面に塗布しているシール剤が剥がれて冷却水漏れが発生したり、或いは、ポンプハウジング26やカバーハウジング28にひずみが発生して回転軸29の回転にこじれが発生したりするおそれがある。
この点について本実施形態では、図6に明示するように、ポンプハウジング26のうちカバーハウジング28と重なっている側に、正面視でチェーンケース6の一部及びシリンダブロック1の一端面1aの一部と重なるはみ出し部39を設けて、はみ出し部39に、当該はみ出し部39の厚さ寸法よりも僅かに長い長さで前後方向に長手のカラー40を嵌め込み、カラー40とチェーンケース6の一側部とをボルト1でシリンダブロック1に共締めしている。従って、ボルト41における頭の座面とチェーンケース6の外面との間には若干の寸法eの隙間が空いている。カラー40が嵌まっている穴を、符号42で示している。
カラー40はポンプハウジング26のはみ出し部39にきっちり嵌まっており、また、ボルト42はチェーンケース6に対してきっちり嵌まっている。本実施形態では、ボルト42とカラー40が請求項に記載した位置決め手段を構成している(厳密には、カラー40が嵌まっている穴42も位置決め手段を構成している。)。
この構成において、ポンプハウジング26が下向きにずれることがボルト42及びカラー40によって阻止されるため、補機駆動ベルト10の周回によってプーリ13に下向きの力が作用しても、その力はプポンプハウジング26に作用することはなく、ポンプハウジング26は安定した状態に保持される。
その結果、流入管22と流入通路21との芯ずれによる冷却水漏れや、ポンプハウジング26のずれによる冷却水漏れ、或いはポンプハウジング26やカバーハウジング28にひずみが生じることによる回転軸29のこじれといったことを防止できる。
また、仮に、チェーンケース6を直接にボルト42でシリンダブロック1に締結すると、シリンダブロック1の加工誤差やチェーンケース6の加工誤差により、ポンプハウジング26の前後位置がずれてしまってウォータポンプ11の前後位置を正確に規定できなくなるおそれがあるが、本実施形態ではボルト42の押圧力はチェーンケース6には作用しておらず、ポンプハウジング26は前後方向に移動可能であるため、プーリ13が正確な位置になるようにポンプハウジング26を正確に位置決めしつつ、補機駆動ベルト10によるずれを防止できるのである。
本実施形態ではポンプハウジング26のはみ出し部39にカラー30を嵌め入れたが、特別のはみ出し部39を設けずに、ポンプハウジング26のフランジにカラー40を嵌め入れてもよい。また、カラー40を使用することに代えて、段付きリーマボルトを使用することも可能である。更に、カラー40(或いは段付きリーマボルト)をカバーハウジング28に貫通させてもよい。
位置決め手段としてボルト42を使用する場合、チェーンケース6を共締めせずに、カラー40をシリンダブロック1の一端面1aに当接させてもよいが、本実施形態のようにチェーンケース6に貫通させると、補機駆動ベルト10の駆動による引っ張りがボルト42に対してモーメントとして作用することを防止できるため、位置決め機能を向上できる利点や、チェーンケース6の締結強度も向上できる利点がある。
ポンプハウジング26をシリンダブロック1の一側面1bに位置決めすることも可能であるが、本実施形態のようにシリンダブロック1の一端面1aに対して位置決めすると、ポンプハウジング26がシリンダブロック1の一側面1bから離反することも防止できる利点がある。プーリ13がシリンダブロック1の一端面1aから大きくはみ出ていると、ポンプハウジング26に作用するモーメントも大きくなるが、シリンダブロック1の一端面1bに対して位置決めすると、できるだけプーリ13に近い部位を位置決めできるため、モーメントを著しく抑制できて好適である。
位置決め手段としては、ねじ込み式のボルトに代えて、打ち込み式又は単なる挿入式のピンを挿入することも可能である。或いは、シリンダブロック又はチェーンケースとポンプユニットとのうちいずれか一方にクランク軸の軸方向に突出したボスを形成し、他方にはボスが嵌まる穴(凹所)を形成するといったことも可能である。また、本願発明は、オイルポンプ等の他のポンプユニットにも適用できる。
本願発明は、ウォータポンプ等のポンプユニットに実際に適用できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダブロック
1a 一端面
1b 一側面
2 シリンダヘッド
5 クランク軸
6 チェーンケース
9 クランクプーリ
10 補機駆動ベルト
11 ウォータポンプ
13 ウォータポンプのプーリ
21 ウォータポンプの流入通路
22 冷却水の流入管
24 EGRクーラ
25 ウォータポンプ締結用のボルト
26 ウォータポンプのポンプハウジング
26a 膨大部
26b 細幅部
27 ポンプハウジングとカバーハウジングとを締結するボルト
28 カバーハウジング
39 はみ出し部
40 位置決め手段を構成するカラー
41 位置決め手段を構成するボルト

Claims (1)

  1. クランク軸の軸方向に向いた一端面の外側に補機駆動ベルトが配置されているシリンダブロックと、補機駆動ベルトで駆動されるプーリを有するポンプユニットとを備えており、
    前記ポンプユニットは、前記シリンダブロックのうち前記クランク軸と直交した方向に向いた一側面にボルトで固定されており、前記ポンプユニットのプーリは前記シリンダブロックの一端面の外側にはみ出ている構成であって、
    前記ポンプユニットが前記クランク軸の軸方向にずれ移動することは許容して前記補機駆動ベルトの引っ張りによる移動に対しては抵抗となる位置決め手段を設けている、
    内燃機関。
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