JP2015143474A - ターボ機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転体の共振周波数を上昇させることにより、容積型が用いられるような領域で利用可能な小型、小流量、圧縮の場合にはより高い圧力比にも対応した高回転のターボ機械を提供する。【解決手段】このコンプレッサ装置(ターボ機械)100は、半径流型の回転翼車1と、回転翼車1と互いに一体回転するように接続された回転子20を含むロータ部2と、回転子20と半径方向に対向するステータコア41と、ステータコア41の軸方向端部から軸方向に突出する軸方向突出部分42bを有する固定子巻線42とを含むステータ部4とを備える。回転翼車1は、ステータ部4の固定子巻線42の半径方向内側で、かつ、固定子巻線42の軸方向突出部分42bと半径方向にオーバーラップする位置に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ターボ機械に関する。
ターボ機械の一例として、従来、半径流型の回転翼車とモータとを備えた電動コンプレッサが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1の電動コンプレッサは、遠心式(半径流型)の回転翼車と回転翼車を駆動するモータとが互いに軸方向に離間した状態で回転軸(シャフト)により接続されており、これらの回転翼車とモータとの間に回転軸の軸受が設けられている。
この種の圧縮機械には、遠心翼車や軸流翼車を用い、気体が連続して流れる状態で気体が加圧される「ターボ式」の圧縮方式と、気体を密閉空間内に封入して空間の容積を小さくすることにより圧縮する「容積式」の圧縮方式とがある。ターボ式は圧縮前から圧縮後までの間の気体流路がつながっているため、流量が大きく圧力比が低い圧縮の領域(圧縮用途)に対して適しており、容積式は逆に流量が小さく圧力比が高い領域に適しているとされている。小流量には適さないという点は、コンプレッサ(圧縮機)に限らず、気体を膨張させて動力を発生させるタービンの場合でも同様である。このため、ターボ式(ターボ機械)は、小流量のものに適用される例は少なく、特定用途に限定されている。また、圧縮する場合には、1段当たりの圧力比が高い場合もターボ式が使用される例が少ない。
特開2009−174491号公報
このようなターボ機械を従来から扱われている流量よりも小流量の領域(容積型が一般に用いられている領域)で利用するためには、従来のターボ機械よりも小径の回転翼車を用い、従来のターボ機械と同じ水準の周速を得るため、従来のものよりも高回転数で回転させる必要がある。さらに、従来より高い圧力比の圧縮にも対応させるには、より高い回転数での回転が必要になる。これにより、小流量でも所定の圧力比を維持したり、従来以上の圧力比で圧縮することや、小流量での翼車を用いた膨張が可能になる。しかし、容積型が用いられるような領域で利用可能な小流量での圧縮や膨張、あるいは高圧力比の圧縮で小型のターボ機械を実現するためには、次の課題が存在する。
すなわち、従来よりも回転数を上昇させてターボ機械を運転するため、比較的高い共振周波数を持つ部位でも、回転数が上昇すると共振を引き起こしてしまう。特に、固定的に保持されない回転体(回転翼車やモータ回転子)では、それ自身が変形するモードでの共振が発生すると回転体の振動が著しく増幅され、回転部分が固定部分に接触する等によって運転が困難になる。この共振を防止するためには、回転体の共振周波数を高めた構造を採用する必要がある。しかしながら、上記特許文献1のように回転翼車とモータとが互いに軸方向に離間して配置される構成では、回転体(回転翼車、回転軸およびモータの回転子)の全長が大きく重くなるとともに、回転軸の端部に配置された重量物である回転翼車の質点と、これを形作っている部位の剛性不足によって、回転に起因する回転体に曲げ変形やねじり変形が生じることから、共振周波数の大幅な上昇を実現することは困難である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、回転体の共振周波数を上昇させることにより、容積型が用いられるような領域で利用可能な小型、小流量あるいは圧縮の場合には高圧力比を実現する高回転のターボ機械を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるターボ機械は、半径流型の回転翼車と、回転翼車と互いに一体回転するように接続された回転子を含むロータ部と、回転子と半径方向に対向するステータコアと、ステータコアの軸方向端部から軸方向に突出する軸方向突出部分を有する固定子巻線とを含むステータ部とを備え、回転翼車は、ステータ部の固定子巻線の半径方向内側で、かつ、固定子巻線の軸方向突出部分と半径方向にオーバーラップする位置に配置されている。
この発明の一の局面によるターボ機械では、上記のように、ステータ部の固定子巻線の半径方向内側で、かつ、巻線をターンさせたりリード部と接続するための軸方向突出部分と半径方向にオーバーラップする位置に回転翼車を配置することによって、回転翼車の軸方向位置を回転子に極力接近させることができるので、従来の回転翼車とモータとが互いに軸方向に離間して配置される構成と比較して、回転体(回転翼車およびロータ部)の軸方向寸法(全長)を小さくして小型化を図ることができる。これにより、回転体を軽くすることができるとともに、回転体の剛性を向上させて回転体自身の曲げ変形やねじり変形を抑制することができるので、回転体の共振周波数を大幅に上昇させることができる。すなわち、より高回転で動作させても共振が発生することを防ぐことができる。この結果、従来よりも小径(すなわち小流量)の回転翼車を高回転数で回転させ、所定の圧力比を維持することが可能な小型のターボ機械を実現することができる。すなわち、容積型が用いられるような領域で利用可能な小型、小流量、圧縮の場合にはより高い圧力比にも対応した高回転のターボ機械を実現することができる。
上記一の局面によるターボ機械において、好ましくは、回転翼車の半径方向外側に配置される外周側流路部をさらに備え、固定子巻線の軸方向突出部分は、外周側流路部の一部を軸方向に貫通するように配置されている。このように構成すれば、固定子巻線の軸方向突出部分を避けて外周側流路部を設ける必要がないので、回転翼車と固定子巻線の軸方向突出部分とを半径方向にオーバーラップさせて、外周側流路部を容易に形成することができる。また、外周側流路部において固定子巻線の周囲近傍を気体が通過することにより固定子巻線と気体との熱交換が促進するので、特に巻線抵抗によって生じる発熱(銅損分)を積極的に放熱する効果も期待される。この結果、回転翼車を高回転数で回転させ、固定子巻線に大きな電流が流れる場合でも、固定子巻線を効率よく冷却することも可能になる。
この場合、好ましくは、固定子巻線の軸方向突出部分のうち、外周側流路部を貫通する流路内部分は、外周側流路部における半径方向および回転方向に速度成分を有した気体の流れを実現するように配置されている。このように構成すれば、固定子巻線の軸方向突出部分(流路内部分)が外周側流路部内を流れる気体の流れの妨げになることを抑制することができる。
上記固定子巻線の流路内部分が外周側流路部における半径方向および回転方向に速度成分を有した気体の流れを実現するように配置される構成において、好ましくは、ステータコアは、固定子巻線が装着される円周方向に傾いた形状のスロット部を有し、固定子巻線の流路内部分は、スロット部の形状に対応して円周方向に傾いた状態で外周側流路部内に配置されている。このように構成すれば、スロット部を円周方向に傾けることによって、固定子巻線の流路内部分を円周方向に傾けることができるので、固定子巻線の流路内部分を半径方向および回転方向に速度成分を有した気体の流れに沿うように円周方向に傾けることができる。この結果、容易かつ効果的に、固定子巻線の軸方向突出部分(流路内部分)が外周側流路部内を流れる気体の流れの妨げになることを抑制することができる。
上記固定子巻線の流路内部分が外周側流路部における半径方向および回転方向に速度成分を有した気体の流れを実現するように配置される構成において、好ましくは、固定子巻線のうちの少なくとも流路内部分には、固定子巻線を覆うカバー部材が装着され、カバー部材の外形形状は、外周側流路部を通過する気体の流れに沿う形状を有する。このように構成すれば、固定子巻線の流路内部分を覆うカバー部材を、外周側流路部における静翼(ディフューザまたはノズル)として機能させることができる。言い換えれば、外周側流路部における静翼内に固定子巻線の流路内部分を収納することができる。これにより、カバー部材によって固定子巻線を保護することができるとともに、外周側流路部を固定子巻線が貫通する構造でも、カバー部材の外形形状を調整することにより、外周側流路部において望ましい翼構造を実現することができる。
上記一の局面によるターボ機械において、好ましくは、回転翼車と対向する対向面を有するハウジング部をさらに備え、回転翼車は、半径方向に延びる翼部と、翼部を覆うシュラウド部とを有するシュラウド付き回転翼車であり、シュラウド部の外表面とハウジング部の対向面とは、回転翼車の回転に伴って外表面と対向面との隙間空間に発生する圧力により、回転翼車およびロータ部を回転保持する動圧軸受部を構成している。ここで、翼部が開放された回転翼車を用いる場合には、回転翼車と翼車の羽根先端に沿ったハウジング内面との間に製造上の公差に起因する隙間が不可避的に発生して、隙間からの気体の逆流が生じて損失となる。この隙間は、翼径に関わらず略一定となることから、小径の回転翼車を採用する場合に隙間量が相対的に大きくなり、圧縮効率への影響が大きくなってしまう。そこで、本発明によれば、翼部とシュラウド部との間に隙間が形成されることがないシュラウド付き回転翼車によって、隙間からの気体の逆流を防止して圧縮効率の低下を抑制することができる。また、本発明では、シュラウド部の外表面とハウジング部の対向面(内面)に不可避的に隙間が発生することになるが、この隙間空間を利用して動圧軸受部を構成することができる。この結果、回転翼車とモータとの間に軸受が設けられる従来の構成と異なり、回転体(回転翼車およびロータ部)の端部近傍で回転支持することができるので、回転体自身の曲げ変形やねじり変形をさらに抑制して、回転体の共振周波数をより一層上昇させることができる。
この場合、好ましくは、動圧軸受部を構成するシュラウド部の外表面は、回転翼車の翼部を覆うシュラウド部の内表面形状とは異なる形状で、かつ、シュラウド部の内表面形状よりも動圧軸受部を構成しやすい形状を有する。ここで、動圧軸受部を構成しやすい形状とは、シュラウド部の外表面とハウジング部の対向面とを一対の平行面として形成しやすい面形状であって、たとえば軸方向または半径方向の位置や曲率半径などの変数を管理するだけで面形成が可能な形状である。動圧軸受部を構成しやすい形状は、たとえば、円筒表面、円錐表面、球体表面、回転楕円体(楕円の長軸又は短軸を軸に回転させた形状)表面、平面等を含む。このように構成すれば、シュラウド部の外表面とハウジング部の対向面とに容易に一対の平行面(一定の隙間量が維持される曲面の組合せを含む)を形成することができるので、動圧軸受部を容易に構成することができる。
上記シュラウド部の外表面とハウジング部の対向面とが動圧軸受部を構成する場合において、好ましくは、動圧軸受部は、シュラウド部の外表面およびハウジング部の対向面との少なくともいずれかに周状に配置された所定パターンの溝部を含み、溝部によって回転翼車の回転に伴う圧力を発生させるように構成されている。このように構成すれば、別途軸受用の部材を設けることなく、溝部を形成するだけで容易かつ効果的に軸受圧力を発生させることができる。
上記シュラウド部の外表面とハウジング部の対向面とが動圧軸受部を構成する場合において、好ましくは、動圧軸受部は、ハウジング部の対向面においてシュラウド部の外表面に相対するように周状に配置されたフォイル状軸受部材を含み、回転翼車の回転に伴ってシュラウド部の外表面とフォイル状軸受部材との間で動圧を発生させるように構成されている。このように構成すれば、ハウジング部にフォイル状軸受部材を設けることによって、シュラウド部の外表面とハウジング部との対向面との間にいわゆるフォイル軸受を構成することができるので、効果的に軸受圧力を発生させることができる。
上記シュラウド部の外表面とハウジング部の対向面とが動圧軸受部を構成する場合において、好ましくは、シュラウド部の外表面およびハウジング部の対向面の少なくとも一方は、外表面と対向面とが向かい合う方向の凹状または凸状に形成されたシール部をさらに有する。このように構成すれば、シール部によって、動圧軸受部が構成される外表面と対向面との隙間空間に発生する圧力が低下することを抑制することができるだけでなく、翼車の入口と出口の間の圧力差に起因する流れを抑制することができる。
上記一の局面によるターボ機械において、好ましくは、ロータ部の回転子と回転翼車とは、回転軸を介さずに互いに一体的に形成されるか、または、軸方向端部同士が互いに一体的に接合されている。このように構成すれば、ロータ部の回転子と回転翼車とが回転軸(シャフト)を介さずに直結されるので、回転体に相対的に外径が小さくなる部位が形成されずに済む。この結果、回転体自身の剛性を高めて共振周波数をさらに上昇させることができるので、より一層小型、小流量、圧縮の場合にはより高い圧力比にも対応した高回転のターボ機械を構成することができるようになる。
本発明によれば、上記のように、回転体の共振周波数を上昇させることにより、容積型が用いられるような領域で利用可能な小型、小流量、圧縮の場合にはより高い圧力比にも対応した高回転のターボ機械を提供することができる。
本発明の第1実施形態によるコンプレッサ装置の全体構成を示した模式図である。 図1に示したコンプレッサ装置の回転翼車および固定子巻線の軸方向突出部分近傍を拡大して示した模式図である。 図1に示したコンプレッサ装置の回転翼車および空気配管・軸受部の構成を説明するための模式的な斜視図(部分断面図)である。 空気配管・軸受部およびステータ部の構造を説明するための模式的な分解斜視図である。 本発明の第1実施形態によるコンプレッサ装置の回転翼車およびディフューザ部(外周側流路部)を軸方向から見た場合の各部の配置を示した模式図である。 本発明の第1実施形態によるコンプレッサ装置のステータ部を示した模式的な斜視図である。 本発明の第2実施形態によるコンプレッサ装置の回転翼車および空気配管・軸受部の構成を説明するための模式的な斜視図(部分断面図)である。 本発明の第1実施形態のコンプレッサ装置の第1変形例による外側配管(外周側流路部)を示した模式的な斜視図である。 本発明の第1実施形態のコンプレッサ装置の第2変形例による外周側流路部およびディフューザ翼を示した模式的な軸方向矢視図である。 本発明の第1実施形態のコンプレッサ装置の第3変形例による回転翼車のシュラウド部の外表面を説明するための模式的な断面図である。 本発明の第1実施形態のコンプレッサ装置の第4変形例による回転翼車のシュラウド部の外表面を説明するための模式的な断面図である。 本発明の第1実施形態のコンプレッサ装置の第5変形例による回転翼車およびロータ部の構造を説明するための模式的な断面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態によるコンプレッサ装置100について説明する。第1実施形態では、本発明を、ターボ機械の一例である遠心式のコンプレッサ装置100に適用した例について説明する。圧縮される気体は、空気や冷媒ガスなどどのようなものでもよいが、この例では、圧縮される気体は空気である。
図1に示すように、コンプレッサ装置100は、回転翼車1と、回転子20を含むロータ部2と、空気配管・軸受部3と、固定子巻線42を含むステータ部4とを備えている。コンプレッサ装置100は、ロータ部2およびステータ部4により構成される回転電機をモータとして駆動させ、ロータ部2と接続(連結)された回転翼車1を回転させる。これにより、コンプレッサ装置100は、空気配管・軸受部3の気体入口31から回転翼車1内に導入した気体を圧縮して、空気配管・軸受部3の外周側流路部33に高圧気体を送出する機能を有する。なお、以下では、回転翼車1の回転軸線Aの延びる方向を軸方向、回転軸線Aを中心として回転軸線Aと直交する方向を半径方向という。
回転翼車1および空気配管・軸受部3は、ロータ部2およびステータ部4を挟んで軸方向の両側に一対設けられており、両側の回転翼車1がロータ部2と一体で動作するように構成されている。なお、図1および図2では、回転翼車1およびロータ部2の部分断面図を示しており、図において回転軸線Aから下側が内部部分断面、上側が外部側面を示している。
図2および図3に示すように、回転翼車1は、相対的に小径の円筒状の入口側部分10aと、相対的に大径の円筒状の出口側部分10bとを軸方向に積み重ねたような外形形状を有し、側面視では凸形状を有する。第1実施形態では、回転翼車1は、図2に示すように、ステータ部4の固定子巻線42の半径方向内側で、かつ、固定子巻線42の軸方向突出部分42bと半径方向にオーバーラップする位置に配置されている。つまり、回転翼車1と固定子巻線42の軸方向突出部分42bとは、軸方向位置が重なっており、軸方向突出部分42bの内周側(半径方向内側)に回転翼車1が配置されている。
図2に示すように、回転翼車1は、半径流型(半径方向に流れを形成する)の遠心圧縮翼車であり、翼部11と、シュラウド部12と、ディスク部13とを一体的に含んだシュラウド付き回転翼車である。翼部11は、入口側からディスク部13側まで半径方向に(放射状に)延びる(図5参照)ように形成されている。シュラウド部12は、翼部11を入口側から覆うように形成されている。すなわち、翼部11は、シュラウド部12によって蓋をされている形態になっており、回転翼車1(シュラウド部12)の内部に気体の圧縮流路が形成されている。シュラウド部12の内表面は、翼部11の外側端縁に沿うように形成されて翼部11と接続されている。
一方、図3に示すように、シュラウド部12の外表面12aには、ジャーナル面12b、スラスト面12cおよびシール部12dが形成されている。シュラウド部12の外表面12aは、回転翼車1の翼部11を覆うシュラウド部12の内表面形状とは異なる形状で、かつ、シュラウド部12の内表面形状よりも、後述する動圧軸受部(ジャーナル面12bおよび対向面32a、スラスト面12cおよび対向面32b)を構成しやすい形状を有する。第1実施形態では、シュラウド部12の外表面12aは、入口側部分10aおよび出口側部分10bの外周側面を構成する各円筒形状表面と、出口側部分10bと入口側部分10aとの間の段差部分の軸方向端面(入口側端面)を構成する平面と、入口側部分10aの軸方向端面(入口側端面)を構成する平面とから構成されている。
ジャーナル面12bは、シュラウド部12の外表面12aのうち、入口側部分10aの側面を構成する円筒形状表面に配置されている。また、スラスト面12cは、シュラウド部12の外表面12aのうち、出口側部分10bと入口側部分10aとの間の段差部分の軸方向端面を構成する平面に配置されている。また、シール部12dは、ジャーナル面12bおよびスラスト面12cとは異なる部位に形成されている。具体的には、シール部12dは、入口側部分10aの軸方向端面(入口側端面)を構成する平面部分に設けられている。これらのジャーナル面12b、スラスト面12cおよびシール部12dの詳細な構造については後述する。
ここで、小流量の気体圧縮に対応するためには、回転翼車1(回転翼車1)は小径(たとえば、外径が数mm〜数cm程度)になる。このような回転翼車1の形状を実現するための手法としては、各種のものを採用することが可能である。具体的には、回転翼車1は、たとえば、型の中の金属粉を加圧充填し押し固めた上、炉中で金属粉を昇温・固化させて形状を実現する「MIM法」や「圧粉成型法」などの「粉末冶金」により形成する。また、回転翼車1は、たとえば、蝋等の物体型の回りに砂を固めて焼成させて精密な鋳型を作る「ロストワックス法」、発泡樹脂の物体型の回りに砂を固めて精密な鋳型を作る「フルモールド法」、石膏を用い精度の高い鋳型とする「プラスターモールド法」等により形成した鋳型に、溶融金属を流し込んて3次元形状を実現する「精密鋳造法」により形成する。
この他、回転翼車1は、金属粉を層状もしくは必要位置に供給し、押し固め、特定箇所にレーザ光または電子ビームを照射して金属粉を昇温・固化させることによって3次元形状を実現する、いわゆる「3次元プリンター」技術を用いて形成することができる。また、シュラウド部12を除く回転翼車1と、シュラウド部12とを個別に作製した後に、拡散接合、真空ろう付け、フラックス浸漬ろう付等によって一体化する「接合」によって形成してもよい。また、上記手法の複数方法の組合せによるプロセスを採用してもよい。
図1および図2に示すように、ロータ部2は、回転翼車1と互いに一体回転するように接続された回転子20を含む。回転子20は、円柱状の磁性体の芯材(コア)21と、芯材21の表面に周状に貼り付けられた永久磁石22と、永久磁石22の外周表面を覆う保護管23とから構成され、円柱形状に形成されている。なお、永久磁石22の配置箇所には、部分的に図示しないスペーサ等を配置して磁場の短絡を防止している。また、保護管23は、非磁性のCFRP(炭素繊維強化プラスチック)によって永久磁石22を固めた形態になっている。CFRPの保護管23は、フィラメントワインディング法で炭素繊維に接着剤を塗布しながら巻きつける方法や、炭素繊維を含む帯状のプリプレグを撒きつける方法等により形成することができる。ロータ部2では、ステータ部4で発生する磁束と、永久磁石22による磁束との相互作用で得られるマグネットトルクによって、回転翼車1での圧縮動力分を得つつ、その回転が維持される。小径の回転翼車1を回転させて所望の圧力比を得るため、ロータ部2は、たとえば数万、あるいは10万〜20万回転(rpm)、あるいはそれ以上の回転数で動作させる。
第1実施形態では、回転子20と回転翼車1(ディスク部13)とは、軸方向端部同士が互いに一体的に接合されている。接合は、真空ろう付け等により端面同士を接合する方法や、電子ビーム溶接等により外周縁部を周状に接合する方法がある。あるいは、回転子20の端面に直接回転翼車1を形成させる方法でもよい。これにより、第1実施形態では、ロータ部2(回転子20)と回転翼車1とは、回転軸(シャフト)を介さずに直接連結されている。第1実施形態では、図1に示すように、軸方向の一方側の回転翼車1の出口側部分10bから、ロータ部2を介して他方側の回転翼車1の出口側部分10bに至るまでが、外径の略等しい円柱状の外形形状を構成するように、回転翼車1およびロータ部2が形成されている。
空気配管・軸受部3は、図1および図2に示すように、回転翼車1を内部に収容するように形成され、回転翼車1への気体の導入と、回転翼車1からの高圧気体の受け入れを行う機能を有する。空気配管・軸受部3は、気体入口31と、ハウジング部32と、外周側流路部33とから主として構成されている。この空気配管・軸受部3は、装置構成(構造)上は、後述するインデューサキャップ50(図4参照)と、外側配管60(図4参照)とによって構成されている。
気体入口31は、ハウジング部32の開口部(入口)に接続された円筒状の空気配管であり、回転翼車1の回転翼車1に圧縮前(低圧)の空気を導入する。
ハウジング部32は、回転翼車1に対応する凹形状に形成され、回転翼車1の周囲を覆うように構成されている。図3に示すように、ハウジング部32は、回転翼車1のシュラウド部12の外表面12aと対向する対向面32aおよび対向面32bと、シール部ハウジング32cとを含んでいる。なお、シール部ハウジング32cは、本発明の「シール部」の一例である。
対向面32aは、ジャーナル面12bと半径方向に対向し、対向面32bは、スラスト面12cと軸方向に対向している。対向面32aは、ジャーナル面12bが配置されたシュラウド部12の円筒形状表面(外表面12a)と平行に(等間隔で)対向する円筒内面からなる。対向面32bは、スラスト面12cが配置されたシュラウド部12の平面(外表面12a)と平行に(等間隔で)対向する環状(周状)の平面からなる。
第1実施形態では、一対のジャーナル面12bと対向面32aと、一対のスラスト面12cと対向面32bとは、それぞれ、回転翼車1の回転に伴ってシュラウド部12の外表面12a(ジャーナル面12bおよびスラスト面12c)と対向面(32aおよび32b)とのすき間空間に発生する圧力(動圧)により、回転翼車1およびロータ部2を回転保持する動圧軸受部を構成している。すなわち、ジャーナル面12bと対向面32aとにより、ジャーナル軸受34が構成されている。また、スラスト面12cと対向面32bとにより、スラスト軸受35が構成されている。ジャーナル軸受34およびスラスト軸受35は、共に、本発明の「動圧軸受部」の一例である。
図3に示すように、シュラウド部12のジャーナル面12bおよびスラスト面12cには、周状に配置された所定パターンの溝部14が形成されている。第1実施形態では、溝部14は、ヘリンボーン(V字を連続させた模様)型の浅い溝からなる。なお、図3では溝部14にハッチングを付して図示している。回転翼車1の高速回転に伴って、この周状の溝部14に沿って動圧が発生する。この結果、ジャーナル面12bと対向面32aとの間の隙間空間(ジャーナル軸受34)において半径方向の動圧が全周にわたって発生することにより、回転翼車1が半径方向に非接触で支持される。また、スラスト面12cと対向面32bとの間の隙間空間(スラスト軸受35)において軸方向の動圧が全周にわたって発生することにより、回転翼車1が軸方向に非接触で支持される。スラスト軸受35については、軸方向の両側の回転翼車1でそれぞれ動圧が発生することによって、回転体全体の軸方向の支持がなされる。なお、図3に示した溝部14の形状は一例であり、ヘリンボーン型以外の、例えばスパイラル型やくさび型の浅い溝部を形成してもよい。
このように、第1実施形態のコンプレッサ装置100は、一対の回転翼車1とロータ部2とから構成される回転体全体を、各一対のジャーナル軸受34およびスラスト軸受35が軸方向の両端近傍の位置で回転支持する構造となっている。
図3に示すように、シール部ハウジング32cは、シュラウド部12のシール部12dと対向する対向面に設けられている。シール部12dとシール部ハウジング32cとは、互いに向かい合う軸方向に、凹状または凸状に形成されている。つまり、シール部12dとシール部ハウジング32cとのうち一方が凹状、他方が対応する凸状に形成されることにより、シール部12dとシール部ハウジング32cとは、いわゆるラビリンスシールを構成している。図3では、シール部12dが軸方向に延びる刃状の凸部を有し、シール部ハウジング32cがシール部12dに対応する溝状の凹部を有する例である。シール部ハウジング32cおよびシール部12dは、半径方向に複数(3つ)の凸部および凹部が並べて設けられることにより、シール性を向上させている。
図1および図2に示すように、外周側流路部33は、回転翼車1の半径方向外側に配置されており、ディフューザ部36と、圧縮側スクロール管37とを含んでいる。回転翼車1を通過した気体は、ディフューザ部36を通過して圧縮側スクロール管37へと送られる。ディフューザ部36では、回転翼車1によって加速された気体が減速するとともに圧力回復する。そして、高圧となった気体が圧縮側スクロール管37に供給される。
図1に示すように、ステータ部4は、ロータ部2の外周側に、ロータ部2から所定の空隙を有してロータ部2を取り囲むように環状に形成されている。ステータ部4は、ステータコア41、固定子巻線42、ドライバ回路43、リード線44およびステータハウジング45を含む。
ステータコア41は、ロータ部2(回転子20)と半径方向に対向するように環状に形成されている。ステータコア41は、図4に示すように、電磁鋼板の薄板を積層させて成形されており、ロータ部2(回転子20)に対しての磁極となる歯(ティース)と、固定子巻線42が通過する溝(スロット部41a)とが形成されている。なお、ステータコア41は、電磁鋼板を積層させるほか、圧粉磁心の成型によっても形成することができる。
図1に示すように、固定子巻線42は、スロット部41a内に配置されるコア内部分42aと、ステータコア41の軸方向端部から軸方向に突出する軸方向突出部分(両端部)42bとを有し、規定の巻数となるループが構成されている。第1実施形態では、固定子巻線42の軸方向突出部分42bは、外周側流路部33の一部(ディフューザ部36)を軸方向に貫通するように配置されている。この軸方向突出部分42bのうちディフューザ部36を貫通する部分を、流路内部分42c(図2参照)とする。
図1に示すように、ドライバ回路43は、リード線44を介して固定子巻線42に電気的に接続されており、ロータ部2の回転に合わせて固定子巻線42への通電をコントロールする。固定子巻線42への通電の制御には、ロータ部2の回転時の位相を検知し、回転子20内の磁場変動を低減するような電流波形や、消費電力を低減する進角を維持する制御を用いることが好ましい。
次に、図4〜図6を参照して、固定子巻線42(流路内部分42c)が外周側流路部33を軸方向に貫通する部分の構造について、詳細に説明する。
図4に示すように、ステータ部4のステータハウジング45の内周面には、ステータコア41が固定される。ステータハウジング45の軸方向端面には、圧縮側スクロール管37が形成された外側配管60の軸方向端面が固定される。
空気配管・軸受部3を構成する外側配管60とインデューサキャップ50とには、それぞれ、ディフューザ部36の外側部分(ディフューザ外周部61)と内側部分(ディフューザ内周部51)とが分割された状態で形成されている。つまり、外側配管60とインデューサキャップ50とを接続することによって、外側部分と内側部分とが接続されてディフューザ部36が構成される。
より具体的には、外側配管60の内径側には、ディフューザ部36を内側と外側に分割したうちのディフューザ外周部61が一体的に形成されている。ディフューザ外周部61には、後述する外側ディフューザ翼73および固定子巻線42を取り付けるための切欠溝62が周方向に等角度間隔で並ぶように形成されている。
一方、インデューサキャップ50には、ディフューザ内周部51が一体的に形成されているほか、気体入口31やハウジング部32も一体形成されている。なお、図4では、シール部ハウジング32cのシール溝の図示を省略している。このインデューサキャップ50のディフューザ内周部51には、内側ディフューザ翼52が形成されている。
ステータコア41のスロット部41aには、ポリイミド等の耐熱絶縁材料で製作されたカバー部材70が挿入される。カバー部材70は、内部に固定子巻線42のコア内部分42a(図2参照)が収納されるように片側開放の凹状に形成されている。カバー部材70のうち、軸方向の中央部分71は、ステータコア41のスロット部41aの溝形状に対応させて矩形凹状に形成されており、スロット部41a内に嵌め込まれる。カバー部材70のうち、軸方向の端部72は、ステータコア41(スロット部41a)から軸方向に突出するように形成されているとともに、外側ディフューザ翼73が形成されている。外側ディフューザ翼73は、外側配管60の切欠溝62に対応させて略三角形状の凹状に形成されているとともに、切欠溝62に嵌め込まれる。
組付の際には、カバー部材70の外側ディフューザ翼73が固定子巻線42とともに外側配管60の切欠溝62に嵌め込まれた状態で、外側配管60の内周側にインデューサキャップ50が取り付けられる。これにより、図5に示すように、カバー部材70の外側ディフューザ翼73と、インデューサキャップ50の内側ディフューザ翼52とが半径方向に連結されて、個々のディフューザ翼が構成される。したがって、第1実施形態では、外側ディフューザ翼73と内側ディフューザ翼52とによって構成されるディフューザ翼は中空となっており、内部に固定子巻線42の流路内部分42cがディフューザ翼を軸方向に貫通するように配置される。ディフューザ部36を軸方向に貫通した固定子巻線42の軸方向突出部分42bは、図1および図2に示すように、ディフューザ部36の軸方向外側で、かつ、半径方向にはハウジング部32と圧縮側スクロール管37との間のスペース(外側配管60とインデューサキャップ50との間のスペース)に配置される。
なお、図4では図示を簡素化するため、外側配管60とインデューサキャップ50との間の、気密確保用のガスケット等のシール部材や、固定用のステー等の記述を省略している。実際の部品ではこれらの部位が存在していることはいうまでもない。
図6は、ステータコア41を拡大して示したものである。回転翼車1から出てディフューザ部36を通過する気体(図5参照)は、回転翼車1によって押し出される結果、半径方向のみならず回転方向(周方向)にも速度を有する。そこで、ステータコア41のスロット部41aは、ディフューザ部36を通過する気体の速度ベクトル(気体の流れ)に沿うように、(放射状のスロット形状と比較して)円周方向θに向けて傾いた形状に形成されている。これにより、スロット部41a内に挿入されるカバー部材70および固定子巻線42は、スロット部41aの形状に対応して円周方向に傾いた状態で外周側流路部33(ディフューザ部36)内に配置される。
この結果、図5に示すように、ディフューザ部36に構成されるディフューザ翼(外側ディフューザ翼73および内側ディフューザ翼52)の内部に固定子巻線42の流路内部分42cを配置しながら、ディフューザ翼の翼形状を気体の速度ベクトル(気体の流れ)に沿う形状とすることが実現されている。このような構成により、固定子巻線42の軸方向突出部分42bのうち、外周側流路部33(ディフューザ部36)を貫通する流路内部分42cは、ディフューザ部36における半径方向および回転方向に速度成分を有した気体の流れを実現するように配置されている。また、カバー部材70の内側ディフューザ翼52およびインデューサキャップ50の外側ディフューザ翼73の外形形状は、外周側流路部33(ディフューザ部36)を通過する気体の流れに沿う形状となっている。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、ステータ部4の固定子巻線42の半径方向内側で、かつ、固定子巻線42の軸方向突出部分42bと半径方向にオーバーラップする位置に回転翼車1を配置することによって、回転翼車1の軸方向位置を回転子20に極力接近させることができる。このため、従来の回転翼車とモータとが互いに軸方向に離間して配置される構成と比較して、回転体(回転翼車1およびロータ部2)の軸方向寸法(全長)を小さくして小型化を図ることができる。これにより、回転体を軽くすることができるとともに、回転体の剛性を向上させて回転体自身の曲げ変形やねじり変形を抑制することができるので、回転体の共振周波数を大幅に上昇させることがでる。すなわち、より高回転で動作させても共振が発生することを防ぐことができる。この結果、従来よりも小径(すなわち小流量)の回転翼車1を高回転数で回転させ、所定の圧力比を維持することが可能な小型のコンプレッサ装置100を実現することができる。すなわち、容積型が用いられるような領域で利用可能な小型、小流量、従来より高い圧力比にも対応できる高回転の遠心型コンプレッサ装置100を実現することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、回転翼車1の半径方向外側に配置される外周側流路部33を設け、この外周側流路部33の一部(ディフューザ部36)を軸方向に貫通するように、固定子巻線42の軸方向突出部分42bを配置する。これにより、固定子巻線42の軸方向突出部分42bを避けて外周側流路部33を設ける必要がないので、回転翼車1と固定子巻線42の軸方向突出部分42bとを半径方向にオーバーラップさせて、外周側流路部33を容易に形成することができる。また、外周側流路部33において固定子巻線42の周囲近傍を気体が通過することにより固定子巻線42と気体との熱交換が促進するので、特に巻線抵抗によって生じる発熱(銅損分)を積極的に放熱する効果も期待される。この結果、回転翼車1を高回転数で回転させ、固定子巻線42に大きな電流が流れる場合でも、固定子巻線42を効率よく冷却することも可能になる。
また、第1実施形態では、上記のように、固定子巻線42の軸方向突出部分42bのうちの流路内部分42cを、外周側流路部33における半径方向および回転方向に速度成分を有した気体の流れを実現するように配置する。これにより、固定子巻線42(軸方向突出部分42b)の流路内部分42cが外周側流路部33内を流れる気体の流れの妨げになることを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、円周方向に傾いた形状のスロット部41aをステータコア41に設け、固定子巻線42の流路内部分42cを、スロット部41aの形状に対応して円周方向に傾いた状態で外周側流路部33内に配置する。これにより、スロット部41aを円周方向に傾けることによって、固定子巻線42の流路内部分42cを円周方向に傾けることができるので、固定子巻線42の流路内部分42cを半径方向および回転方向に速度成分を有した気体の流れに沿うように円周方向に傾けることができる。この結果、容易かつ効果的に、固定子巻線42の軸方向突出部分42b(流路内部分42c)が外周側流路部33内を流れる気体の流れの妨げになることを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、固定子巻線42のうちの少なくとも流路内部分42cに、固定子巻線42を覆うカバー部材70を装着する。そして、カバー部材70の外形形状を、外周側流路部33を通過する気体の流れに沿う形状となるように形成する。これにより、固定子巻線42の流路内部分42cを覆うカバー部材70を、外周側流路部33におけるディフューザ翼(外側ディフューザ翼73)として機能させることができる。言い換えれば、外周側流路部33におけるディフューザ翼内に固定子巻線42の流路内部分42cを収納することができる。この結果、カバー部材70によって固定子巻線42を保護することができるとともに、外周側流路部33を固定子巻線42(流路内部分42c)が貫通する構造でも、カバー部材70の外形形状(外側ディフューザ翼73の翼形状)を調整することにより、外周側流路部33において望ましい翼構造を実現することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、回転翼車1と対向する対向面(32a、32b)を有するハウジング部32を設けるとともに、回転翼車1を、翼部11とシュラウド部12とを有するシュラウド付き回転翼車により構成する。これにより、翼部11とシュラウド部12との間に隙間が形成されることがないシュラウド付き回転翼車1によって、隙間からの気体の逆流を防止して圧縮効率の低下を抑制することができる。この場合には、シュラウド部12の外表面とハウジング部32の対向面(内面)に不可避的に隙間が発生することになる。これに対して、第1実施形態では、シュラウド部12の外表面12a(ジャーナル面12b、スラスト面12c)とハウジング部32の対向面(32a、32b)とにより、回転翼車1の回転に伴って外表面と対向面との隙間空間に発生する圧力により、回転翼車1およびロータ部2を回転保持する動圧軸受部(ジャーナル軸受34、スラスト軸受35)を構成する。これにより、この隙間空間を利用して動圧軸受部を構成することができる。この結果、回転翼車とモータとの間に軸受が設けられる従来の構成と異なり、回転体(回転翼車1およびロータ部2)の端部近傍で回転支持することができるので、回転体自身の曲げ変形やねじり変形をさらに抑制して、回転体の共振周波数をより一層上昇させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、動圧軸受部(ジャーナル軸受34、スラスト軸受35)を構成するシュラウド部12の外表面12a(ジャーナル面12b、スラスト面12c)を、シュラウド部12の内表面形状とは異なる形状で、かつ、動圧軸受部(ジャーナル軸受34、スラスト軸受35)を構成しやすい形状に形成する。すなわち、ジャーナル軸受34を構成するシュラウド部12のジャーナル面12bを、シュラウド部12の外表面12aのうち、入口側部分10aの側面を構成する円筒形状表面に設ける。また、スラスト軸受35を構成するシュラウド部12のスラスト面12cを、シュラウド部12の外表面12aのうち、出口側部分10bと入口側部分10aとの間の段差部分の軸方向端面を構成する平面に設ける。これにより、シュラウド部12の外表面(ジャーナル面12b、スラスト面12c)とハウジング部32の対向面(32a、32b)とに容易に一対の平行面を形成することができるので、動圧軸受部(ジャーナル軸受34、スラスト軸受35)を容易に構成することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、動圧軸受部(ジャーナル軸受34、スラスト軸受35)を構成するシュラウド部12のジャーナル面12bおよびスラスト面12cに、周状に配置されたヘリンボーンパターンの溝部14を設け、溝部14によって回転翼車1の回転に伴う圧力を発生させるように各軸受を構成する。これにより、別途軸受用の部材を設けることなく、溝部14を形成するだけで容易かつ効果的に軸受圧力を発生させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、シュラウド部12の外表面12aに凸状に形成されたシール部12dを設け、シール部12dに対応するハウジング部32の対向面に、外表面(シール部12d)と向かい合う方向の凹状のシール部ハウジング32cを設ける。これにより、シール部12dおよびシール部ハウジング32cによってラビリンスシールを構成することができ、シュラウド部12の外表面12aと対向面(32a、32b)との隙間空間に発生する圧力が低下することを抑制することができるだけでなく、翼車の入口と出口の間の圧力差に起因する流れを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ロータ部2の回転子20と回転翼車1との軸方向端部同士を、互いに一体的に接合する。これにより、ロータ部2の回転子20と回転翼車1とが回転軸(シャフト)を介さずに直結されるので、回転体に相対的に外径が小さくなる部位が形成されずに済む。この結果、回転体自身の剛性を高めて共振周波数をさらに上昇させることができるので、より一層小型、小流量、高圧力比にも対応した高回転のコンプレッサ装置100を構成することができるようになる。
(第2実施形態)
次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態によるコンプレッサ装置について説明する。第2実施形態では、動圧軸受部(ジャーナル軸受34、スラスト軸受35)を構成するジャーナル面12bおよびスラスト面12cに溝部14を形成した上記第1実施形態とは異なり、溝部を形成する代わりにフォイル状部材を設けた例について説明する。なお、コンプレッサ装置の動圧軸受部以外の装置構成は上記第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
第2実施形態によるコンプレッサ装置200では、シュラウド部12の外表面12aがジャーナル面121およびスラスト面122を含んでいる。ジャーナル面121は、シュラウド部12の外表面12aのうち、出口側部分10bの側面を構成する円筒形状表面に配置されている。スラスト面122の位置は上記第1実施形態(スラスト面12c)と同様である。なお、コンプレッサ装置200は、本発明の「ターボ機械」の一例である。
ハウジング部32には、シュラウド部12のジャーナル面121と半径方向に対向する対向面131と、シュラウド部12のスラスト面122と軸方向に対向する対向面132とが形成されている。対向面131と対向面132とには、それぞれ凹状の取付凹部133が形成されている。第2実施形態では、この取付凹部133内に、シュラウド部12の外表面(ジャーナル面121またはスラスト面122)に相対するように、フォイル状軸受部材134が周状に設けられている。
フォイル状軸受部材134は、対向する回転面(ジャーナル面121またはスラスト面122)との間で動圧を発生するアッパフォイル134aと、アッパフォイル134aの下側(回転面とは反対側)に設けられ、動圧が発生しやすい形状を支える波板状のアンダフォイル134bとから構成されている。
このような構成により、第2実施形態では、シュラウド部12のジャーナル面121とハウジング部32(対向面131)のフォイル状軸受部材134とにより、ジャーナル軸受141が構成されている。そして、シュラウド部12のスラスト面122とハウジング部32(対向面132)のフォイル状軸受部材134とにより、スラスト軸受142が構成されている。これらの動圧軸受部(ジャーナル軸受141およびスラスト軸受142)は、回転翼車1の回転に伴ってシュラウド部12の外表面とフォイル状軸受部材134との間で動圧を発生させることにより、回転体(回転翼車1およびロータ部2)を回転支持するように構成されている。ジャーナル軸受141およびスラスト軸受142は、共に、本発明の「動圧軸受部」の一例である。
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、動圧軸受部(ジャーナル軸受141およびスラスト軸受142)に、ハウジング部32の対向面(131、132)においてシュラウド部12の外表面(ジャーナル面121、スラスト面122)に相対するように周状に配置されたフォイル状軸受部材134を設け、回転翼車1の回転に伴ってシュラウド部12の外表面とフォイル状軸受部材134との間で動圧を発生させるように動圧軸受部を構成する。これにより、ハウジング部13にフォイル状軸受部材134を設けることによって、シュラウド部12の外表面(121、122)とハウジング部32との対向面(131、132)との間にいわゆるフォイル軸受を構成することができるので、効果的に軸受圧力を発生させることができる。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明のターボ機械の一例として、コンプレッサ装置に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、気体の膨張エネルギにより発電を行うタービン発電機に本発明を適用してもよい。この場合、回転翼車1はラジアルタービンとして機能し、ロータ部2およびステータ部4により構成される回転電機は、回転翼車1の回転に伴って発電する発電機として機能する。したがって、気体の流れは逆向きになり、回転翼車1(ラジアルタービン)に対して外周側流路部33側から気体が導入され、気体の膨張に伴って回転翼車1を回転させ、気体入口31から気体が排出される。この回転翼車1の回転に付随するロータ部2の回転によって、ステータ部4で発電が行われる。なお、この場合、固定子巻線42の流路内部分42cが配置される、圧縮機に場合にはディフューザ部36となる部位は、圧力を速度エネルギに変換して送り込むためのノズル部として作用する。
なお、「コンプレッサ」という用語は、例えば大気圧を基準にして圧縮時の圧力比が2以上の装置に用いられるのが通例であるが、本発明は圧力比が2以上のものに限定する必要はなく、2よりも低い圧力比で使用される装置へ適用してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ロータ部2の軸方向の両側に回転翼車1がそれぞれ設けられた構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、片翼車の形態であってもよい。すなわち、片側の回転翼車1には、シュラウド部12の内部に気体圧縮流路(翼部11)を設けずに、動圧軸受部(ジャーナル軸受34およびスラスト軸受35)のみを設ける構成であってもよい。
この他、両側に回転翼車1を設けた構成では、一方の回転翼車1を遠心圧縮翼車とし、他方の回転翼車1をラジアルタービンとしてもよい。この場合、一方側の圧縮エネルギ>他方側の膨張エネルギとなる場合には、ロータ部2およびステータ部4はモータとして機能する。一方、一方側の圧縮エネルギ<他方側の膨張エネルギとなる場合は、ロータ部2およびステータ部4は発電機として機能する。つまり、この場合、ロータ部2およびステータ部4は、モータモードと発電機モードとの2通りの作動モードを有した回転電機となる。
また、上記第1および第2実施形態では、外側配管60に切欠溝62を設けて、固定子巻線42をカバー部材70とともに切欠溝62に嵌め込むことによって、ディフューザ部36内に固定子巻線42の流路内部分42cが配置される構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図8に示す第1変形例の外側配管260のように、切欠溝を設ける代わりに、外側配管260のディフューザ部36の部分に挿通孔262を設けてもよい。この場合、挿通孔262の内部に固定子巻線42を軸方向に通過させることにより、流路内部分42cがディフューザ部36内に配置される。
また、上記第1および第2実施形態では、固定子巻線42の流路内部分42cが、カバー部材70の外側ディフューザ翼73とインデューサキャップ50の内側ディフューザ翼52とにより構成されるディフューザ翼の内部を通過する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ディフューザ翼を設けずに固定子巻線42の流路内部分42cがディフューザ部36内に露出していてもよい。この場合、カバー部材70を設けなくともよい。固定子巻線42を構成する電線は、円形断面の電線でなくてもよく、例えば矩形断面や三角形断面(エッジには適切なRがついている方が、安定した絶縁皮膜が構成されるので好ましい)を有した電線で構成されていてもよい。このような断面形状を採用することで、ディフューザ部36内の線積率を高められ、冷却効果も大きくできる。
なお、ディフューザ翼(外側ディフューザ翼73および内側ディフューザ翼52)を設ける場合、翼の形状は、図5に図示したものに限られない。たとえば、図9に示す第2変形例のディフューザ翼370のように、ディフューザ部36内に流路を区画するような形状のディフューザ翼が採用されてもよい。ディフューザ翼370は、半径方向外側に向けて翼の厚みが大きくなるように形成された概略三角形状の断面形状を有している。ディフューザ翼の形状は、装置の要求性能等に応じて適切なものを採用すればよい。なお、回転翼車1はラジアルタービンとして機能させる場合、ディフューザ翼は、逆向き(中心側先端が反時計方向を向く)となる。
また、上記第1および第2実施形態では、小径の入口側部分10aと大径の出口側部分10bとを軸方向に積み重ねた外形形状に回転翼車1を構成し、シュラウド部12の外表面12aのうち、円筒形状表面にジャーナル面12bを配置し、軸方向端面を構成する平面にスラスト面12cを配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。シュラウド部12の外形は、図10(第3変形例)に示す球面状の外表面412、回転楕円体表面(図示せず)、図11(第4変形例)に示す円錐表面状の外表面413、またはこれらの曲面が組み合わされたものであってもよい。なお、回転楕円体とは、楕円の長軸又は短軸を軸に回転させた形状である。このような曲面に軸受面を配置する場合は、ジャーナル軸受とスラスト軸受とが区別なく、これらの軸受を一体構造にすることができる。これらの外形形状の場合でも、半径方向の位置や曲率半径などの変数を管理するだけで面形成が可能であるので、動圧軸受部を構成するシュラウド部の外表面と、ハウジング部の対向面とを容易に形成することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、ロータ部2の回転子20と回転翼車1(ディスク部13)との軸方向端部同士が互いに一体的に接合されている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図12に示す第5変形例のように、回転子20(芯材21の部分)と回転翼車1とを一体形成してもよい。図12では、回転子20(芯材21の部分)と回転翼車1とを一体的に有する回転体501の例を示している。回転翼車1のシュラウド部12の内部には翼部11および気体流路が形成されるため、このような一体型の回転体501は、上述した3次元プリンター技術を用いて形成することが好ましい。この場合、たとえば芯材21の内部に中空部502を形成してもよく、これにより、強度(剛性)を維持したまま軽量化して共振周波数を上昇させることが可能である。また、破線503で示す部分を境界として、回転体501のうち回転子20の部分と、回転翼車1の部分とを別材料により形成することも可能である。これにより、回転翼車1の部分には非磁性体材料を用いて磁力線が通らないようにすることも可能である。
この他、回転翼車とロータ部とを別体で形成し、回転軸(シャフト)により連結してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、永久磁石22を保持する保護管23に、CFRPを用いた例を示したが、本発明はこれに限られない。保護管は、CFRPに限らず、他の繊維強化部材または非磁性の高強度材を用いてもよい。たとえば、遠心応力に耐えることのできるGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)等を採用した場合には、絶縁物質となり、変動磁場が生じても渦電流損失の発生を防止することが可能であるため好ましい
また、上記第1および第2実施形態では、シュラウド部12の、入口側部分10aの軸方向端面(入口側端面)を構成する平面部分にシール部12dを設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、シール部を、入口側部分10aまたは出口側部分10bの外周側面を構成する円筒形状表面に設けてもよい。なお、動圧軸受部(ジャーナル軸受34およびスラスト軸受35)において高い動圧が発生し、この動圧軸受部の圧力が障壁になって気体漏れを防ぐ効果(シール効果)が得られる場合には、シール部(およびシール部ハウジング)を省略してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ロータ部2の回転子20に永久磁石22を設け、マグネットトルクにより回転力を得るタイプの回転電機の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ロータ部2側(回転子20)に突極性を持たせ、ロータ部2での、ステータ部4で発生する磁束の通り易さの違いにより生じるリラクタンストルクによって回転力を得るタイプの回転電機を用いてもよい。また、マグネットトルクとリラクタンストルクの両方を利用する回転電機であってもよい。
1 回転翼車
2 ロータ部
4 ステータ部
11 翼部
12 シュラウド部
12a、412、413 外表面
12b、121 ジャーナル面
12c、122 スラスト面
12d シール部
14 溝部
20 回転子
32 ハウジング部
32a、32b、131、132 対向面
32c シール部ハウジング(シール部)
33 外周側流路部
34、141 ジャーナル軸受(動圧軸受部)
35、142 スラスト軸受(動圧軸受部)
41 ステータコア
41a スロット部
42 固定子巻線
42b 軸方向突出部分
42c 流路内部分
70 カバー部材
100、200 コンプレッサ装置(ターボ機械)
134 フォイル状軸受部材

Claims (11)

  1. 半径流型の回転翼車と、
    前記回転翼車と互いに一体回転するように接続された回転子を含むロータ部と、
    前記回転子と半径方向に対向するステータコアと、前記ステータコアの軸方向端部から軸方向に突出する軸方向突出部分を有する固定子巻線とを含むステータ部とを備え、
    前記回転翼車は、前記ステータ部の前記固定子巻線の半径方向内側で、かつ、前記固定子巻線の前記軸方向突出部分と半径方向にオーバーラップする位置に配置されている、ターボ機械。
  2. 前記回転翼車の半径方向外側に配置される外周側流路部をさらに備え、
    前記固定子巻線の前記軸方向突出部分は、前記外周側流路部の一部を軸方向に貫通するように配置されている、請求項1に記載のターボ機械。
  3. 前記固定子巻線の前記軸方向突出部分のうち、前記外周側流路部を貫通する流路内部分は、前記外周側流路部における半径方向および回転方向に速度成分を有した気体の流れを実現するように配置されている、請求項2に記載のターボ機械。
  4. 前記ステータコアは、前記固定子巻線が装着される円周方向に傾いた形状のスロット部を有し、
    前記固定子巻線の流路内部分は、前記スロット部の形状に対応して円周方向に傾いた状態で前記外周側流路部内に配置されている、請求項3に記載のターボ機械。
  5. 前記固定子巻線のうちの少なくとも前記流路内部分には、前記固定子巻線を覆うカバー部材が装着され、
    前記カバー部材の外形形状は、前記外周側流路部を通過する気体の流れに沿う形状を有する、請求項3または4に記載のターボ機械。
  6. 前記回転翼車と対向する対向面を有するハウジング部をさらに備え、
    前記回転翼車は、半径方向に延びる翼部と、前記翼部を覆うシュラウド部とを有するシュラウド付き回転翼車であり、
    前記シュラウド部の外表面と前記ハウジング部の前記対向面とは、前記回転翼車の回転に伴って前記外表面と前記対向面との隙間空間に発生する圧力により、前記回転翼車および前記ロータ部を回転保持する動圧軸受部を構成している、請求項1〜5に記載のターボ機械。
  7. 前記動圧軸受部を構成する前記シュラウド部の外表面は、前記回転翼車の前記翼部を覆う前記シュラウド部の内表面形状とは異なる形状で、かつ、前記シュラウド部の内表面形状よりも前記動圧軸受部を構成しやすい形状を有する、請求項6に記載のターボ機械。
  8. 前記動圧軸受部は、前記シュラウド部の外表面および前記ハウジング部の前記対向面との少なくともいずれかに周状に配置された所定パターンの溝部を含み、前記溝部によって前記回転翼車の回転に伴う圧力を発生させるように構成されている、請求項6または7に記載のターボ機械。
  9. 前記動圧軸受部は、前記ハウジング部の前記対向面において前記シュラウド部の外表面に相対するように周状に配置されたフォイル状軸受部材を含み、前記回転翼車の回転に伴って前記シュラウド部の外表面と前記フォイル状軸受部材との間で動圧を発生させるように構成されている、請求項6または7に記載のターボ機械。
  10. 前記シュラウド部の外表面および前記ハウジング部の前記対向面の少なくとも一方は、前記外表面と前記対向面とが向かい合う方向の凹状または凸状に形成されたシール部をさらに有する、請求項6〜9のいずれか1項に記載のターボ機械。
  11. 前記ロータ部の前記回転子と前記回転翼車とは、回転軸を介さずに互いに一体的に形成されるか、または、軸方向端部同士が互いに一体的に接合されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載のターボ機械。
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