JP2015047034A - アキシャルギャップ型発電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却性能を十分に向上させることによって、信頼性の向上、発電性能の向上などを実現することができる、アキシャルギャップ型発電機を提供する。【解決手段】本実施形態のアキシャルギャップ型発電機は、磁石が設けられている回転子と、コイルが設けられている固定子とを備え、回転子と固定子とが回転軸の軸方向においてギャップを介して配置されている。また、回転子の回転によって冷却風を生ずるブレードが、回転子に設置されている。ここでは、ブレードによって生ずる冷却風が回転子と固定子との間のギャップにおいて回転軸の径方向の内側から外側に流れるように、ブレードが回転子に設置されている。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、アキシャルギャップ型発電機に関する。
アキシャルギャップ型発電機は、回転軸の軸方向に沿って固定子と回転子とがギャップを介して設置されている。アキシャルギャップ型発電機において、固定子には、コイルが設けられ、回転子には、磁石(永久磁石)が設けられている。アキシャルギャップ型発電機は、たとえば、風力発電装置に設置されている(たとえば、特許文献1参照)。
アキシャルギャップ型発電機は、発電動作の際に発熱が起こるため、固定子および回転子を冷却する必要がある。このため、アキシャルギャップ型発電機は、固定子と回転子との間のギャップに冷却風が流れるように構成されている。たとえば、固定子および回転子がハウジングに収容されていない「開放型」の場合には、アキシャルギャップ型発電機の周囲から流入する風を冷却風として利用している。
図14は、第1の従来技術に係るアキシャルギャップ型発電機を示す図である。図14では、アキシャルギャップ型発電機の断面を示している。
図14に示すように、アキシャルギャップ型発電機100は、たとえば、開放型であって、一対の回転子21,22と、固定子31とを有する。
図15は、第1の従来技術に係るアキシャルギャップ型発電機において、回転子を示す図である。図15(a)は、一対の回転子21,22のうち、第1の回転子21を示し、図15(b)は、第2の回転子22を示している。図15(a)では、第1の回転子21において第2の回転子22に対面する面を示している。図15(b)では、第2の回転子22において第2の回転子22に対面する面を示している。
アキシャルギャップ型発電機100において、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれは、図14,図15に示すように、中央部分に開口21K,22Kが形成されており、回転軸11が開口21K,22Kを貫通している。図15に示すように、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれは、リブ11Rを介して、回転軸11に連結されている。
また、図14,図15に示すように、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれは、磁石211,221を有する。磁石211,221は、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれにおいて、互いが対面する面に複数が設けられている。この他に、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれにおいては、外周部分にガイド21G,22Gが設けられている。
アキシャルギャップ型発電機100において、固定子31は、図14に示すように、第1の回転子21と第2の回転子22との間に設置されている。固定子31は、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれとの間に、ギャップG1,G2が介在している。固定子31は、中央部分に開口31Kが形成されており、その開口31Kを回転軸11が貫通している。
また、固定子31は、図14に示すように、コイル311を有する。コイル311は、固定子31の内部に内蔵されている。図示を省略しているが、コイル311は、複数の磁石211,221と同様に、回転軸11の回転方向R(周方向)に複数が配列されている。コイル311は、たとえば、樹脂などの絶縁物(図示省略)によって覆われており、周囲から絶縁されている。
図16は、第1の従来技術に係るアキシャルギャップ型発電機において、冷却風の流れを示す図である。図16は、図14と同様に、アキシャルギャップ型発電機の断面を示しており、その断面において流れる冷却風の概要を模式的に示している。
図16に示すように、アキシャルギャップ型発電機100が開放型の場合には、アキシャルギャップ型発電機100の周囲から流入する風を、冷却風F10,F11,F20,F21として用いる。ここでは、たとえば、第1の回転子21の側から第2の回転子22の側へ流れる風を、アキシャルギャップ型発電機100において、冷却風F10,F11,F20,F21として用いる。
具体的には、冷却風F10が、アキシャルギャップ型発電機100の周囲から第1の回転子21の開口21Kに誘導される。その冷却風F10は、回転軸11の軸方向において第1の回転子21の側から第2の回転子22の側へ流れ、第1の回転子21の開口21Kを通過する。そして、その第1の回転子21の開口21Kを通過した冷却風F10は、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1に流入すると共に、固定子31の開口31Kに流入する。第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1に流入した冷却風F11は、回転軸11の径方向の内側から外側へ向かって流れる。そして、固定子31の開口31Kに流入した冷却風F20は、その開口31Kを通過した後に、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2に流入する。第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2に流入した冷却風F21は、回転軸11の径方向の内側から外側へ向かって流れる。
このようにして、アキシャルギャップ型発電機100においては、第1の回転子21、第2の回転子22、および、固定子31について冷却が行われる。
しかし、上記のアキシャルギャップ型発電機100では、十分に冷却を行うことができずに、信頼性の低下、発電性能の低下などが生ずる場合がある。たとえば、周囲の風が弱い場合や無風の場合において発電機の回転軸11が惰性で回転するときには、固定子31と回転子21,22との間のギャップG1,G2に冷却風が十分に流入しないため、冷却が不十分な場合がある。その結果、アキシャルギャップ型発電機100において高温になった磁石が十分に冷却されずに、減磁が生じ、発電出力が低下する場合がある。
このため、アキシャルギャップ型発電機において、冷却を効果的に行うために、種々の方法が提案されている。
たとえば、回転子において固定子に対面する面に対して反対側の面にラジアルファンを設置すると共に、径方向の外側に排風口を設けること等が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。また、固定子の外周部に放熱フィンを設置すると共に、冷却ファンを回転子の外周部に設置して冷却風を放熱フィンに送風すること等が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。また、回転子に冷却通路を形成すると共に、ファンを回転軸に設置して、冷却通路に冷却風を送風すること等が提案されている(たとえば、特許文献4参照)。
図17は、第2の従来技術に係るアキシャルギャップ型発電機を示す図である。図17では、図14と同様に、アキシャルギャップ型発電機の断面を示している。
図17に示すように、アキシャルギャップ型発電機100bにおいては、上述したアキシャルギャップ型発電機100(図14などを参照)と異なり、冷却を効果的に行うために、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれに、ブレード212J,222Jが設置されている。
具体的には、第1の回転子21において第2の回転子22に対面する面側とは反対側の面に、ブレード212Jが設置されている。また、第2の回転子22において第1の回転子22に対面する面側とは反対側の面に、ブレード222Jが設置されている。
図18は、第2の従来技術に係るアキシャルギャップ型発電機において、冷却風の流れを示す図である。図18は、図17と同様に、アキシャルギャップ型発電機の断面を示しており、その断面において流れる冷却風の概要を模式的に示している。図18(a)は、アキシャルギャップ型発電機100の周囲が無風の場合を示し、図18(b)は、アキシャルギャップ型発電機100の周囲から風が冷却風として流入する場合を示している。
図18(a)に示すように、周囲が無風の場合において回転軸11が惰性で回転するときには、ブレード212J,222Jによって冷却風M10j,M20jが発生して流れる。ここでは、第1の回転子21のうち第2の回転子22に対面する面とは反対側の面側において、冷却風M10jが、回転軸11の径方向にて内側から外側へ向かって流れる。また、第2の回転子22のうち第1の回転子21に対面する面とは反対側の面側において、冷却風M20jが、回転軸11の径方向にて内側から外側へ向かって流れる。
図18(b)に示すように、周囲の風が冷却風として流入する場合において回転軸11が回転するときには、図18(a)に示した場合と同様に、ブレード212J,222Jによって、冷却風M10j,M20jが発生して流れる。これと共に、図16に示した場合と同様に、冷却風F10,F11,F20,F21が流れる。
しかし、図18(a)および図18(b)から判るように、アキシャルギャップ型発電機100bが開放型の場合、ブレード212J,222Jによって生じた冷却風M10j,M20jは、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1、および、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2を流れない。
このため、上記のアキシャルギャップ型発電機100bにおいても、冷却が十分でなく、信頼性の低下、発電性能の低下などが生ずる場合がある。たとえば、高温になった磁石211,221が十分に冷却されずに減磁が生じ、発電出力が低下する場合がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、冷却性能を十分に向上させることによって、信頼性の向上、発電性能の向上などを実現することができる、アキシャルギャップ型発電機を提供することである。
本実施形態のアキシャルギャップ型発電機は、磁石が設けられている回転子と、コイルが設けられている固定子とを備え、回転子と固定子とが回転軸の軸方向においてギャップを介して配置されている。また、回転子の回転によって冷却風を生ずるブレードが、回転子に設置されている。ここでは、ブレードによって生ずる冷却風が回転子と固定子との間のギャップにおいて回転軸の径方向の内側から外側に流れるように、ブレードが回転子に設置されている。
実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
[A]アキシャルギャップ型発電機の構成
図1は、第1実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機を示す図である。図1では、断面を示している。
[A]アキシャルギャップ型発電機の構成
図1は、第1実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機を示す図である。図1では、断面を示している。
図1に示すように、アキシャルギャップ型発電機1は、たとえば、開放型であって、一対の回転子21,22と、固定子31とを有する。
図示を省略しているが、アキシャルギャップ型発電機1は、たとえば、アップウィンド形の風力発電装置に設置されるものであって、回転軸11の径方向に沿って延在する複数の風車翼(図示省略)が、たとえば、第1の回転子21および第2の回転子22に固定されている。アキシャルギャップ型発電機1では、回転軸11の軸方向において第1の回転子21の側から第2の回転子22の側へ流れる風を複数の風車翼(図示省略)が受けて、回転軸11が回転することによって、発電が行なわれる。
アキシャルギャップ型発電機1を構成する各部について、順次、説明する。
[A−1]一対の回転子21,22について
図2は、第1実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機において、回転子を示す図である。
図2は、第1実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機において、回転子を示す図である。
図2(a)は、一対の回転子21,22のうち、第1の回転子21を示しており、図2(b)は、第2の回転子22を示している。図2(a)では、第1の回転子21において第2の回転子22に対面する面を示している。図2(b)では、第2の回転子22において第2の回転子22に対面する面を示している。
アキシャルギャップ型発電機1において、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれは、図1,図2(a),図2(b)に示すように、リング形状の板状体であって、中央部分に円形の開口21K,22Kが形成されている。第1の回転子21の開口21Kと、第2の回転子22の開口22Kとのそれぞれは、内径が互いに同じになるように形成されている。
第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれは、図1に示すように、回転軸11が開口21K,22Kを貫通しており、回転軸11と同軸になるように設置されている。第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれは、図2(a),図2(b)に示すように、リブ11Rを介して、回転軸11に連結されている。具体的には、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれの開口21K,22Kにおいて、複数のリブ11Rが回転軸11の径方向に沿って延在するように設けられており、複数のリブ11Rのそれぞれは、一端部が回転軸11に固定され、他端部が第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれに固定されている。なお、図示を省略しているが、回転軸11は、軸受(図示省略)に回転自在に支持されている。また、図1では、リブ11Rの図示を省略している。
第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれは、図1,図2(a),図2(b)に示すように、磁石211,221(永久磁石)を有する。図1に示すように、磁石211,221は、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれにおいて、互いが対面する面に設けられている。磁石211,221は、磁化方向が回転軸11の軸方向に沿うように配置されている。図2(a)および図2(b)に示すように、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれにおいて、磁石211,221は、複数が回転軸11の周囲に配置されており、回転軸11の回転方向Rにおいて、極性が交互になるように配列されている。
また、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれは、図1,図2(a),図2(b)に示すように、ガイド21G,22Gが設けられている。ガイド21G,22Gは、リング形状の板状体であって、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれの外周部分に設けられている。ガイド21G,22Gは、第1の回転子21および第2の回転子22よりも厚みが薄く、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれにおいて、互いが対面する面側の部分に設けられている。
本実施形態において、第1の回転子21には、図1,図2(a)に示すように、ブレード212が複数設置されている。
複数のブレード212は、図1,図2(a)に示すように、第1の回転子21の内周面に設けられている。複数のブレード212のそれぞれは、第1の回転子21の開口21Kの内部において、回転軸11の回転方向Rに等しい間隔で並ぶように配列されている。詳細については後述するが、複数のブレード212は、回転軸11の回転に伴って回転したときに、第1の回転子21の側から第2の回転子22の側に向かって冷却風(図示省略)が流れるように構成されている。
図3は、第1実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機において、ブレードを拡大して示す図である。
図3では、第1の回転子21の内周面の一部を示しており、右側が固定子31側である。
図3に示すように、複数のブレード212のそれぞれは、固定子31の側(右側)の一端部が、他端部よりも回転方向Rにおいて後方に位置するように形成されている。
[A−2]固定子31について
アキシャルギャップ型発電機1において、固定子31は、図1に示すように、第1の回転子21と第2の回転子22との間に設置されている。固定子31は、第1の回転子21との間に、ギャップG1が介在していると共に、第2の回転子22との間に、ギャップG2が介在している。図示を省略しているが、固定子31は、支持部材(図示省略)によって支持されている。
アキシャルギャップ型発電機1において、固定子31は、図1に示すように、第1の回転子21と第2の回転子22との間に設置されている。固定子31は、第1の回転子21との間に、ギャップG1が介在していると共に、第2の回転子22との間に、ギャップG2が介在している。図示を省略しているが、固定子31は、支持部材(図示省略)によって支持されている。
図1に示すように、固定子31は、中央部分に開口31Kが形成されている。固定子31の開口31Kは、円形であり、回転軸11が貫通している。固定子31は、第1の回転子21と第2の回転子22とのそれぞれと同様に、回転軸11と同軸になるように設置されている。固定子31の開口31Kは、第1の回転子21の開口21Kおよび第2の回転子22の開口22Kよりも内径が小さくなるように形成されている。
また、図1に示すように、固定子31は、コイル311を有する。コイル311は、固定子31の内部に内蔵されている。図示を省略しているが、コイル311は、複数の磁石211,221と同様に、回転軸11の回転方向Rに複数が配列されている。コイル311は、たとえば、樹脂などの絶縁物(図示省略)によって覆われており、周囲から電気的に絶縁されている。
[B]冷却風の流れについて
図4,図5は、第1実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機において、冷却風の流れを示す図である。
図4,図5は、第1実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機において、冷却風の流れを示す図である。
図4(a)および図4(b)は、図1と同様に、アキシャルギャップ型発電機の断面を示しており、その断面において流れる冷却風の概要を模式的に示している。図4(a)では、アキシャルギャップ型発電機1の周囲が無風の場合を示している。図4(b)では、アキシャルギャップ型発電機1の周囲から風が冷却風として流入する場合を示している。また、図5は、図3と同様に、ブレード212を拡大して示しており、この拡大した部分において流れる冷却風の概要を模式的に示している。
図4(a)に示すように、周囲が無風の場合において回転軸11が惰性で回転するときには、ブレード212によって冷却風M10が発生して流れる。この冷却風M10は、第1の回転子21から第2の回転子22の側に向かって流れる。具体的には、図5に示すように、複数のブレード212の間を冷却風M10が流れる。
その後、その冷却風M10は、図4(a)に示すように、たとえば、固定子31において第1の回転子21の側の面に衝突した後に、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1に流入する。そして、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1に流入した冷却風M11は、回転軸11の径方向にて内側から外側へ向かって流れる。
図4(b)に示すように、周囲から風が冷却風として流入する場合において回転軸11が回転するときには、図4(a)に示した場合と同様に、ブレード212によって、冷却風M10が発生して各部を流れる。
これと共に、周囲から風が冷却風として流入する場合において回転軸11が回転するときには、図4(b)に示すように、図16に示した場合と同様に、冷却風F10,F11,F20,F21が各部を流れる。つまり、第1の回転子21の側から第2の回転子22の側へ流れる風が、冷却風F10,F11,F20,F21として用いられる。
具体的には、図4(b)に示すように、冷却風F10が、アキシャルギャップ型発電機1の周囲から第1の回転子21の開口21Kに誘導される。その冷却風F10は、回転軸11の軸方向において第1の回転子21の側から第2の回転子22の側へ流れ、第1の回転子21の開口21Kを通過する。そして、その第1の回転子21の開口21Kを通過した冷却風F10は、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1に流入する。第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1に流入した冷却風F11は、回転軸11の径方向の内側から外側へ向かって流れる。
このため、本実施形態では、図4(b)に示すように、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1においては、周囲から流入した冷却風F11と、ブレード212によって発生して流入した冷却風M11との両者が流れる。つまり、両者が合流した冷却風(M11+F11)が、径方向の内側から外側へ流れる。
上記から判るように、本実施形態では、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1を流れる冷却風の量を増やすことができる。
[C]まとめ
以上のように、本実施形態のアキシャルギャップ型発電機1は、第1の回転子21の回転によって冷却風M10を生ずるブレード212が、第1の回転子21に設置されている。ここでは、ブレード212によって生じた冷却風M10により、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1において、回転軸11の径方向の内側から外側に冷却風M11が流れるように、ブレード212が第1の回転子21に設置されている。このため、本実施形態では、上述したように、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1を流れる冷却風の流量が増加する(図4(a),図4(b)などを参照)。
以上のように、本実施形態のアキシャルギャップ型発電機1は、第1の回転子21の回転によって冷却風M10を生ずるブレード212が、第1の回転子21に設置されている。ここでは、ブレード212によって生じた冷却風M10により、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1において、回転軸11の径方向の内側から外側に冷却風M11が流れるように、ブレード212が第1の回転子21に設置されている。このため、本実施形態では、上述したように、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1を流れる冷却風の流量が増加する(図4(a),図4(b)などを参照)。
したがって、本実施形態では、第1の回転子21および固定子31を効果的に冷却することができるため、信頼性の向上、発電性能の向上などを実現することができる。たとえば、発電動作によって高温になったコイル311を効果的に冷却することが可能である。また、高温になった磁石211について効果的に冷却することが可能であるので、減磁が生ずることを抑制し、発電出力の低下を防止することができる。
[D]変形例
上記の実施形態では、固定子31の開口31Kが、第1の回転子21の開口21Kおよび第2の回転子22の開口22Kよりも内径が小さい場合について説明したが、これに限らない。たとえば、固定子31の開口31Kが、第1の回転子21の開口21Kおよび第2の回転子22の開口22Kよりも内径が大きくてもよい。この場合において、ブレード212によって発生した冷却風M10が、第1の回転子21の開口21Kを通過後に固定子31の開口31Kを流れたときには、たとえば、第2の回転子22と回転軸11との間に設置されたリブ11Rに衝突し、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2に流入する。そして、上記と同様に、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2において、冷却風が、回転軸11の径方向にて内側から外側へ向かって流れる(図4(a),図4(b)などを参照)。
上記の実施形態では、固定子31の開口31Kが、第1の回転子21の開口21Kおよび第2の回転子22の開口22Kよりも内径が小さい場合について説明したが、これに限らない。たとえば、固定子31の開口31Kが、第1の回転子21の開口21Kおよび第2の回転子22の開口22Kよりも内径が大きくてもよい。この場合において、ブレード212によって発生した冷却風M10が、第1の回転子21の開口21Kを通過後に固定子31の開口31Kを流れたときには、たとえば、第2の回転子22と回転軸11との間に設置されたリブ11Rに衝突し、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2に流入する。そして、上記と同様に、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2において、冷却風が、回転軸11の径方向にて内側から外側へ向かって流れる(図4(a),図4(b)などを参照)。
上記の実施形態では、アキシャルギャップ型発電機1が「開放型」であり、第1の回転子21、第2の回転子22、および、固定子31が、ハウジングに収容されていない場合について説明したが、これに限らない。第1の回転子21、第2の回転子22、および、固定子31が、ハウジングに収容されていてもよい。
上記の実施形態では、アキシャルギャップ型発電機1を風力発電装置に利用する場合について説明したが、これに限らない。他の機器に利用してもよい。
上記の実施形態では、回転子21,22が2つであり、固定子31が1つの場合について説明したが、これに限らない。たとえば、固定子が2つであり、その2つの固定子の間に1つの回転子が位置するように、アキシャルギャップ型発電機を構成してもよい。
<第2実施形態>
[A]アキシャルギャップ型発電機の構成
図6は、第2実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機を示す図である。図6では、図1と同様に、断面を示している。
[A]アキシャルギャップ型発電機の構成
図6は、第2実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機を示す図である。図6では、図1と同様に、断面を示している。
図7は、第2実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機において、回転子を示す図である。図7(a)は、図2(a)と同様に、一対の回転子21,22のうち、第1の回転子21を示している。図7(b)は、図2(b)と同様に、第2の回転子22を示している。
本実施形態は、図6,図7(a),図7(b)に示すように、ブレード212b,222bの設置位置が、第1実施形態の場合と異なる。この点、および、これに関連する点を除き、上記の第1実施形態の場合と同様である。このため、本実施形態において、第1実施形態と重複する個所については、適宜、説明を省略する。
本実施形態では、図6,図7(a),図7(b)に示すように、ブレード212b,222bは、第1実施形態の場合と異なり、第1の回転子21のガイド21Gと第2の回転子22のガイド22Gとのそれぞれにおいて、互いが対面する面に設けられている。詳細については後述するが、ブレード212b,222bは、回転軸11の回転に伴って回転したときに、回転軸11の径方向において内側から外側に向かって、冷却風(図示省略)が流れるように構成されている。
具体的には、第1の回転子21においては、図7(a)に示すように、複数のブレード212bが、回転軸11の回転方向Rにおいて等間隔に配列されている。複数のブレード212bのそれぞれは、径方向において内側に位置する一端部が、外側に位置する他端部よりも、回転方向Rにおいて前方に位置するように形成されている。
第2の回転子22においては、図7(b)に示すように、複数のブレード222bが、回転軸11の回転方向Rにおいて等間隔に配列されている。複数のブレード222bのそれぞれは、径方向において内側に位置する一端部が、外側に位置する他端部よりも、回転方向Rにおいて前方に位置するように形成されている。
[B]冷却風の流れについて
図8,図9は、第2実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機において、冷却風の流れを示す図である。
図8,図9は、第2実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機において、冷却風の流れを示す図である。
図8(a)および図8(b)は、図6と同様に、アキシャルギャップ型発電機の断面を示しており、その断面において流れる冷却風の概要を模式的に示している。ここでは、図8(a)は、アキシャルギャップ型発電機の周囲が無風の場合を示し、図8(b)は、アキシャルギャップ型発電機の周囲から風が冷却風として流入する場合を示している。また、図9(a)は、図7(a)と同様に、一対の回転子21,22のうち、第1の回転子21を示し、図9(b)は、図7(b)と同様に、第2の回転子22を示している。図9(a)および図9(b)では、第1の回転子21および第2の回転子22のそれぞれにおいて流れる冷却風の概要を模式的に示している。
図8(a)に示すように、周囲が無風の場合において回転軸11が惰性で回転するときには、ブレード212b,222bによって冷却風M12b,M22bが発生して流れる。この冷却風M12b,M22bは、回転軸11の径方向において内側から外側に向かって流れる。具体的には、図9(a)および図9(b)に示すように、複数のブレード212b,222bの間を冷却風M12b,M22bが流れる。このため、図8(a)に示すように、ブレード212b,222bによって生じた冷却風M12b,M22bによって、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1、および、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2の空気が内側から外側へ流れる。つまり、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1を冷却風M11bが流れる共に、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2を冷却風M21bが流れる。
図8(b)に示すように、周囲から風が冷却風として流入する場合において回転軸11が回転するときには、図8(a)に示した場合と同様に、ブレード212b,222bによって冷却風M12b,M22bが発生して流れる。このため、図8(a)に示した場合と同様に、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1においては、冷却風M11bが流れる共に、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2においては、冷却風M21bが流れる。
これと共に、周囲から風が冷却風として流入する場合において回転軸11が回転するときには、図8(b)に示すように、図16に示した場合と同様に、冷却風F10,F11,F20,F21が流れる。つまり、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1において、冷却風F11が、回転軸11の径方向の内側から外側へ向かって流れる。また、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2において、冷却風F21が、回転軸11の径方向の内側から外側へ向かって流れる。
このため、本実施形態では、図8(b)に示すように、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1においては、周囲から流入した冷却風F11と、ブレード212bによって発生した冷却風M11bとの両者が流れる。つまり、両者が合流した冷却風(M11b+F11)が、径方向の内側から外側へ流れる。また、このギャップG1の外側においても、周囲から流入した冷却風F11と、ブレード212bによって発生した冷却風M12bとの両者が流れる。
これと同様に、本実施形態では、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2においても、図8(b)に示すように、周囲から流入した冷却風F21と、ブレード222bによって発生した冷却風M21bとの両者が流れる。つまり、両者が合流した冷却風(M21b+F21)が、径方向の内側から外側へ流れる。また、このギャップG2の外側においても、周囲から流入した冷却風F21と、ブレード222bによって発生した冷却風M22bとの両者が流れる。
上記から判るように、本実施形態では、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1、および、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2のそれぞれを流れる冷却風の量を増やすことができる。
[C]まとめ
以上のように、本実施形態のアキシャルギャップ型発電機1bは、ブレード212b,222bを有する。ここでは、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1において、回転軸11の回転に伴って冷却風M11bが回転軸11の径方向の内側から外側に流れるように、ブレード212bが第1の回転子21に設置されている。また、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2において、回転軸11の回転に伴って冷却風M21bが回転軸11の径方向の内側から外側に流れるように、ブレード222bが第2の回転子22に設置されている。その結果、本実施形態では、上述したように、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1、および、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2のそれぞれにおいて流れる冷却風の流量が増加する(図8(a),図8(b)などを参照)。
以上のように、本実施形態のアキシャルギャップ型発電機1bは、ブレード212b,222bを有する。ここでは、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1において、回転軸11の回転に伴って冷却風M11bが回転軸11の径方向の内側から外側に流れるように、ブレード212bが第1の回転子21に設置されている。また、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2において、回転軸11の回転に伴って冷却風M21bが回転軸11の径方向の内側から外側に流れるように、ブレード222bが第2の回転子22に設置されている。その結果、本実施形態では、上述したように、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1、および、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2のそれぞれにおいて流れる冷却風の流量が増加する(図8(a),図8(b)などを参照)。
したがって、本実施形態では、第1の回転子21、第2の回転子22、および、固定子31を効果的に冷却することができるため、信頼性の向上、発電性能の向上などを実現することができる。たとえば、発電動作によって高温になったコイル311を効果的に冷却することが可能である。また、高温になった磁石211,221について効果的に冷却することが可能であるので、減磁が生ずることを抑制し、発電出力の低下を防止することができる。
なお、本実施形態では、ブレード212b,222bは、第1の回転子21のガイド21Gと第2の回転子22のガイド22Gとのそれぞれにおいて、互いが対面する面に設けられている。つまり、本実施形態では、ブレード212b,222bは、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1、および、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2よりも、径方向の外側部分に設けられている。このため、本実施形態では、第1の回転子21と固定子31との間、および、第2の回転子22と固定子31との間に、ブレード212b,222bが設けられていないので、ブレード212b,222bの破損等を抑制することができる。また、そのギャップG1,G2を狭めることができる。
[D]変形例
上記の実施形態では、第1の回転子21のガイド21Gにブレード212bを設置すると共に、第2の回転子22のガイド22Gにブレード222bを設置する場合について説明したが、これに限らない。両者に設置した方が好ましいが、いずれか一方であってもよい。
上記の実施形態では、第1の回転子21のガイド21Gにブレード212bを設置すると共に、第2の回転子22のガイド22Gにブレード222bを設置する場合について説明したが、これに限らない。両者に設置した方が好ましいが、いずれか一方であってもよい。
<第3実施形態>
[A]アキシャルギャップ型発電機の構成
図10は、第3実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機を示す図である。図10では、図1と同様に、断面を示している。
[A]アキシャルギャップ型発電機の構成
図10は、第3実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機を示す図である。図10では、図1と同様に、断面を示している。
図11は、第3実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機において、回転子を示す図である。図11(a)は、図2(a)と同様に、一対の回転子21,22のうち、第1の回転子21を示している。図11(b)は、図2(b)と同様に、第2の回転子22を示している。
本実施形態は、図10,図11(a),図11(b)に示すように、ブレード212c,222cの設置位置が、第1実施形態の場合と異なる。この点、および、これに関連する点を除き、上記の第1実施形態の場合と同様である。このため、本実施形態において、第1実施形態と重複する個所については、適宜、説明を省略する。
本実施形態では、図10,図11(a),図11(b)に示すように、ブレード212c,222cは、第1実施形態の場合と異なり、第1の回転子21において固定子31に対面する面、および、第2の回転子22において固定子31に対面する面に設けられている。詳細については後述するが、ブレード212c,222cは、回転軸11の回転に伴って回転したときに、回転軸11の径方向において内側から外側に向かって、冷却風(図示省略)が流れるように構成されている。
具体的には、第1の回転子21においては、図10に示すように、ブレード212cが磁石211の上に設置されている。第1の回転子21では、図11(a)に示すように、複数のブレード212cが、回転軸11の回転方向Rにおいて等間隔に配列されている。複数のブレード212cのそれぞれは、径方向において内側に位置する一端部が、外側に位置する他端部よりも、回転方向Rにおいて前方に位置するように形成されている。
同様に、第2の回転子22においても、図10に示すように、ブレード222cが磁石221の上に設置されている。また、第2の回転子22においても、図11(b)に示すように、複数のブレード222cが、回転軸11の回転方向Rにおいて等間隔に配列されている。複数のブレード222cのそれぞれは、径方向において内側に位置する一端部が、外側に位置する他端部よりも、回転方向Rにおいて前方に位置するように形成されている。
[B]冷却風の流れについて
図12,図13は、第3実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機において、冷却風の流れを示す図である。
図12,図13は、第3実施形態に係るアキシャルギャップ型発電機において、冷却風の流れを示す図である。
図12(a)および図12(b)は、図10と同様に、アキシャルギャップ型発電機の断面を示しており、その断面において流れる冷却風の概要を模式的に示している。ここでは、図10(a)は、アキシャルギャップ型発電機の周囲が無風の場合を示し、図10(b)は、アキシャルギャップ型発電機の周囲から風が冷却風として流入する場合を示している。また、図13(a)は、図11(a)と同様に、一対の回転子21,22のうち、第1の回転子21を示し、図13(b)は、図11(b)と同様に、第2の回転子22を示している。図13(a)および図13(b)では、第1の回転子21および第2の回転子22のそれぞれにおいて流れる冷却風の概要を模式的に示している。
図12(a)に示すように、周囲が無風の場合において回転軸11が惰性で回転するときには、ブレード212c,222cによって冷却風M11c,M21cが発生して流れる。この冷却風M11c,M21cは、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1、および、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2のそれぞれにおいて、回転軸11の径方向にて内側から外側に向かって流れる。具体的には、図13(a)および図13(b)に示すように、複数のブレード212c,222cの間を冷却風M11c,M21cが流れる。
図12(b)に示すように、周囲から風が冷却風として流入する場合において回転軸11が回転するときには、図12(a)に示した場合と同様に、ブレード212c,222cによって冷却風M11c,M21cが発生して流れる。このため、図12(a)に示した場合と同様に、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1においては、冷却風M11cが流れる共に、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2においては、冷却風M21cが流れる。
これと共に、周囲から風が冷却風として流入する場合において回転軸11が回転するときには、図12(b)に示すように、図16に示した場合と同様に、冷却風F10,F11,F20,F21が流れる。つまり、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1において、冷却風F11が、回転軸11の径方向の内側から外側へ向かって流れる。また、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2において、冷却風F21が、回転軸11の径方向の内側から外側へ向かって流れる。
このため、本実施形態では、図12(b)に示すように、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1においては、周囲から流入した冷却風F11と、ブレード212cによって発生した冷却風M11cとの両者が流れる。つまり、両者が合流した冷却風(M11c+F11)が、径方向の内側から外側へ流れる。
これと同様に、本実施形態では、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2においても、図12(b)に示すように、周囲から流入した冷却風F21と、ブレード222cによって発生した冷却風M21cとの両者が流れる。つまり、両者が合流した冷却風(M21c+F21)が、径方向の内側から外側へ流れる。
上記から判るように、本実施形態では、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1、および、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2のそれぞれを流れる冷却風の量を増やすことができる。
[C]まとめ
以上のように、本実施形態のアキシャルギャップ型発電機1cは、ブレード212c,222cを有する。ここでは、ブレード212cの回転によって生じた冷却風M11cが、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1において、径方向の内側から外側に流れるように、ブレード212bが、第1の回転子21に設置されている。これと共に、ブレード222cの回転によって生じた冷却風M21cが、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2において、径方向の内側から外側に流れるように、ブレード222bが第2の回転子22に設置されている。その結果、本実施形態では、上述したように、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1、および、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2において、冷却風の流量が増加する(図12(a),図12(b)などを参照)。
以上のように、本実施形態のアキシャルギャップ型発電機1cは、ブレード212c,222cを有する。ここでは、ブレード212cの回転によって生じた冷却風M11cが、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1において、径方向の内側から外側に流れるように、ブレード212bが、第1の回転子21に設置されている。これと共に、ブレード222cの回転によって生じた冷却風M21cが、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2において、径方向の内側から外側に流れるように、ブレード222bが第2の回転子22に設置されている。その結果、本実施形態では、上述したように、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1、および、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2において、冷却風の流量が増加する(図12(a),図12(b)などを参照)。
したがって、本実施形態では、第1の回転子21、第2の回転子22、および、固定子31を効果的に冷却することができるため、信頼性の向上、発電性能の向上などを実現することができる。たとえば、発電動作によって高温になったコイル311を効果的に冷却することが可能である。また、高温になった磁石211,221について効果的に冷却することが可能であるので、減磁が生ずることを抑制し、発電出力の低下を防止することができる。
なお、本実施形態では、ブレード212c,222cは、第1の回転子21において固定子31に対面する面、および、第2の回転子22において固定子31に対面する面に設けられている。つまり、第1の回転子21と固定子31との間に挟まれるようにブレード212cが第1の回転子21に設置されていると共に、第2の回転子22と固定子31との間に挟まれるようにブレード222cが第2の回転子22に設置されている。このため、本実施形態では、第1の回転子21と固定子31との間のギャップG1、および、第2の回転子22と固定子31との間のギャップG2において、冷却風M11c,M21cが発生して径方向の内側から外側へ流れるので、より効果的に冷却を行うことができる。
[D]変形例
上記の実施形態では、第1の回転子21にブレード212cを設置すると共に、第2の回転子22にブレード222cを設置する場合について説明したが、これに限らない。両者に設置した方が好ましいが、いずれか一方であってもよい。
上記の実施形態では、第1の回転子21にブレード212cを設置すると共に、第2の回転子22にブレード222cを設置する場合について説明したが、これに限らない。両者に設置した方が好ましいが、いずれか一方であってもよい。
<その他>
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,1b,1c,100,100b…アキシャルギャップ型発電機、11…回転軸、11R…リブ、21,22…回転子、21G,22G…ガイド、21K,22K…開口、31…固定子、31K…開口、211,221…磁石、212,212b,222b,212c,222c,212J,222J…ブレード、311…コイル、G1,G2…ギャップ、R…回転方向
Claims (4)
- 磁石が設けられている回転子と、コイルが設けられている固定子とを備え、前記回転子と前記固定子とが回転軸の軸方向においてギャップを介して配置されている、アキシャルギャップ型発電機であって、
前記回転子に設置されており、前記回転子の回転によって冷却風を生ずるブレード
を有し、
前記ブレードによって生ずる冷却風が前記回転子と前記固定子との間のギャップにおいて前記回転軸の径方向の内側から外側に流れるように、前記ブレードが前記回転子に設置されていることを特徴とする、
アキシャルギャップ型発電機。 - 前記回転子は、中央部分に開口が形成されており、
前記ブレードとして、前記回転子の内周面に設けられているブレードを含むことを特徴とする、
請求項1に記載のアキシャルギャップ型発電機。 - 前記ブレードとして、前記回転子において前記回転子と前記固定子との間のギャップよりも径方向の外側の部分に設けられているブレードを含むことを特徴とする、
請求項1または2に記載のアキシャルギャップ型発電機。 - 前記ブレードとして、前記回転子と前記固定子との間に挟まれるように前記回転子に設置されているブレードを含むことを特徴とする、
請求項1から3のいずれかに記載のアキシャルギャップ型発電機。
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