JP2015143406A - 立体網状構造体製造装置及び立体網状構造体製造方法 - Google Patents

立体網状構造体製造装置及び立体網状構造体製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】寸法変化の低減、剛性の向上、耐薬品性の向上等。
【解決手段】 水供給部5a,5bは、シュート4a,4bのそれぞれの上方において、長手方向に配置されるパイプであり、開口51a,51bを備え、傾斜面44a,44bのそれぞれに水を供給する(図1、図3参照)。水供給部5a,5bは水供給源(図示略)に接続される。シュート43a,43bへの水の供給は、開口51a,51bからの水流を流用してもよいし、別途、シュート43a,43bの上方に同様な水供給部(図示略)を設けてもよい。30℃〜90℃、好ましくは、40〜60℃の範囲内で加温された水を供給している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、マットレス、クッション等に使用する立体網状構造体製造装置および立体網状構造体製造方法に関するものである。
従来の立体網状構造体の2面ないし4面成形方法は、特許文献1に示すものであり、1枚1枚単数の立体網状構造体を成形することを目的とし、熱可塑性合成樹脂を原料又は主原料とする溶融した線条を複数の孔を有する口金を先端部に有するダイスから下方へ押し出し、一部水没した、引取機の間に自然降下させ、前記降下速度より前記線条を遅く引き込むことにより立体網状構造体を製造する際、前記引取機は互いに対向し、この引取機によって押し出し方向と垂直な方向に四辺形等の断面形状が形成され、押出された線条の集合体の幅より前記互いに対向する引取機の間隔が狭く設定され、前記引取機が水没する前後に前記線条の集合体の外周の2面ないし4面全てが前記引取機に接触することにより成形された立体網状構造体の成形方法である。
特開2001−328153
しかしながら、こうした立体網状構造体を用いる製品への要求は多様化しており、製品への品質要求が高くなっている。材料によっては特性が相違することもある。多様な要求に対する製品品質要求を確保しづらくなるなどの問題が存在する。さらに、寸法変化の低減、剛性の向上、耐薬品性の向上等の効果が期待される。
そこで、本発明は、供給する水の温度を制御することで多様な品質要求を確保する、また、寸法変化の低減、剛性の向上、耐薬品性の向上等を課題とする。
本発明の立体網状構造体製造装置は、孔から溶融した熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーの線条の集合体を下方に押し出して降下させる口金と、前記口金の下方において前記集合体に向かって下方に傾斜する傾斜面を有し、隙間をあけて対向する一対のシュートと、前記傾斜面に30℃〜90℃の範囲で加温された水を供給する第1水供給部と、前記シュートの下方に配置され、一部水没または全部水没し前記集合体に接して水中で搬送する一対の引取機と、を備え、前記集合体が前記シュートの間を通過するときに、前記線条が不規則に絡まり合い熱溶着することにより立体網状構造体を形成するものである。
本発明の立体網状構造体製造方法は、a 複数個の孔が形成された口金から、溶融した熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーの線条の集合体を下方に押し出して降下させる降下ステップと、b 前記集合体に向かって下方に傾斜する一対のシュートの上に30℃〜90℃の範囲で加温された水を流し、線条を水に接触させることにより、線条を不規則に絡ませて熱溶着させループを成形させ、前記シュートの間を通過させるループ形成ステップと、c 一対の引取機により、前記集合体の降下より遅い速度で引き取ることにより、前記集合体を水没させ冷却固化する冷却固化ステップと、を備えたものである。
加温された水の温度範囲は30℃〜90℃、好ましくは、40〜60℃である。樹脂の種類により温度範囲は変わる。例えば、ポリエステルエラストマーは30℃〜90℃、好ましくは45℃〜70℃、ポリエチレン樹脂は30℃〜90℃、好ましくは30〜45℃が挙げられる。
加温方法としては、(A)シュートに加温水を流す、(B)水槽自体を温める、(C)シュートをタンクのような形状として内部温度を上げる、などが挙げられる。またそれら複合としても良い。しかしシュートの温度を上げすぎると、樹脂がシュートにくっついてしまうおそれがある。
少なくとも一対のシュートの間にシュートを設け、複数の線状集合体を同時に押し出すようにしてもよく、間隙が減少する傾斜面を備えた山形の形状が好ましいが、連続型、分割型いずれでもよい。
口金の配列は、複数個が配置される孔が単数列、または、複数列で構成される。複数列構成された孔は、製造しようとする立体網状構造体の必要性に応じて、2列以上に対応するよう構成されてもよい。
口金の孔の配列は、長方形が好ましいが、これに限定されず、辺の一つ以上が曲線の異形状でもよい。立体網状構造体をマットレスとして使用する場合、長方形に成形することが多いが、短手側辺はマットレスの両側面を形成するものであるため、任意の曲線をとる場合がある。立体網状構造体を枕などで使用する場合、全体を曲線で構成する場合もあり得る。集合体および口金における長手方向または短手方向の用語は相対的なものであり、いずれの方向においても前記シュート、前記引取機を設けることができる。
シュートは、降下する集合体の外周側面を中心方向に導く傾斜面を有し、その形状は平面斜面、傾斜率が変化する斜面、または、曲面であってもよい。また、集合体の長手方向および短手方向のそれぞれにおいて一対のシュートを設ける場合は、それぞれの傾斜面は独立して設けても、直交する四隅において連続して一体的に設けてもよい。
引取機は、集合体の長手側部に接する回転体を有し、これにより集合体を挟持しつつ、その回転により集合体を引き取る。回転体は無端部材、無端キャタピラ構造体が好適であるが、これに限らず、コンベヤー、ロール、ネット等を用いることも可能である。
本発明によれば、立体網状構造体を用いる製品への要求の多様化、製品への品質要求の高度化に対応できる。材料によっては特性が相違することもあるが、多様な要求に対する製品品質要求を確保しやすい。また、寸法変化の低減、剛性の向上、耐薬品性の向上等の効果が挙げられる。
本発明の実施形態1の製造装置1の側面を示す正面図である。 (a)は実施形態1の孔群32a、32bの配列を示す口金3の底面図である。(b)は実施形態1の第1シュート4a,4bと第2シュート6を示す平面図である。 実施形態1の立体網状構造体製造装置1の使用状態を示す正面図である。 図3のA−A線における断面図である。 (a)は実施形態1の立体網状構造体の製造過程における集合体21a,21bの斜視図、(b)は第2シュート6の変形例である。 本発明による実施例2の立体網状構造体の製造装置1の側面を示す模式図である。 (a)は同実施例2の押出孔31の配列を示す口金3の底面図である。(b)は同実施例2のシュート4を示す平面図である。 同実施例2の立体網状構造体の製造装置1の使用状態を示す模式図である。 図8のA−A線における断面図である。 同実施例2の立体網状構造体の製造過程における線条集合体21の模式斜視図である。
本発明の実施形態1による立体網状構造体製造装置1について図1〜図5を参照して以下に説明する。
立体網状構造体製造装置1は、図1,図3に示すように、熱可塑性合成樹脂等からなる複数の線条20a,20bがループ状に不規則に絡まり合い熱溶着され形成されるスプリング構造を備える立体網状構造体10a,10bの製造装置である。製造装置1は、口金3と、口金3の下方に配置される第1シュート4a,4bと、第1シュート4a,4bの上方に配置される第1水供給部5a,5bと、口金3の下方で第1シュート4a,4bの間に位置する第2シュート6と、第2シュート6の頂部6aの上方に配置される第2水供給部5cと、第1シュート4a,4bの下方に配置される引取機8と、を備える。以下、各部について説明する。
口金3は、図1〜3に示す通り、長方形内に孔31a,31bが複数個配置された2つの孔群32a,32bを2列に形成する。図2(a)では孔31a,31bの形状は同一形状で同一断面積であるが、孔群の領域幅が異なってもよく、厚さの相違する立体網状構造体10a,10bをセットで利用でき製造に便利である。密度を変更する場合には、板材を孔31a,31bの下面に固定することで閉塞してもよいし、孔31a,31bをリベット等の閉鎖部材で個々に塞いでもよい。これにより既存の口金を有効に利用可能であり、口金のコストを低減できる。また、それぞれ孔(ノズル)は製作するのではなく、製品形状に合わせて穴を埋めたり、出したりして、すべての領域に穴が開いているノズルを活用できる。口金3、あるいは、孔群32a,32bは、楕円形、ひょうたん型などの異形でもよい。例えば、断面がひょうたん型のまくら形状の立体網状構造体を複数個同時に押し出すこともできる。また、長方形、正方形、異型とも同時に成形できるようにしてもよい。図2(a)に示すように、孔群32aの列は幅D1a×長さD2の長方形内に複数個が配列され、孔群32bの列は幅D1b×長さD2の長方形内に複数個が配列される。ノズルの穴の配列として、上部に細い穴、下部に通常の穴をあけても良い。通常は線径が細いと糸どうしの融着は悪くなるが加温された水をシュートに流すことで融着強度を上げることが出来る。また、2台、3台の押し出し機を使い積層した場合は樹脂の融点を考え、1対または2対の冷却水の温度を部分的に変えることが出来る。
孔群32a,32bとの間に、孔が形成されない長方形の非形成領域33がある。非形成領域33の幅は5〜30mmが好ましい。口金3は、溶融した熱可塑性合成樹脂に圧力を加えて一時的に貯留するダイス(図示略)の下部に一体的に設けられる。孔群32aの孔31aから線条20a、孔群32bの孔31bから線条20bが吐出される。線条の集合体21a及び線条の集合体21bが間隙をあけて左右に分離されて吐出され降下する(図3参照)。
図5に示す通り、集合体21aは、外周において長手側部22a、22bと短手側部23a、23b、集合体21bは、外周に長手側部22c、22dと短手側部23c、23dを有する。
孔群32a,32bの配列は、完全な長方形でもよいし、例えば、立体網状構造体10を寝具マットレスとして用いる場合に、マットレスの厚みの両側面を曲面となるよう孔31a及び31bを配列してもよい。
第1シュート4(図2参照)は、図1,図2(b),図3に示す通り、口金3の下方に配置され、降下する集合体21aの長手側部22aを受けるシュート4a、図5に示す集合体21bの長手側部22dを受ける位置まで延び出すシュート4b、短手側部23a,23bを受ける位置まで延び出すシュート43a、短手側部23c,23dを受ける位置まで延び出すシュート43bを備える。下部に2つの開口部41が形成される。一対のシュート4a、4b、一対のシュート43a,43bは矩形の開口部41を介在させて対で形成され対称形状である。開口部41は下方にゆくに従い縮径し最下面で面積が最小となる。シュート4a,4bの最下部の幅Sは、口金3の幅D1よりも小さい。開口部41の下部ではシュート4a,4bとシュート6の幅がほぼ一定が好ましい。なお、第1シュート4の周辺に集合体21a,21bを包囲するカバー(図示略)を設け、熱が外部に逃げないように保温したり、外からの風を防止することができる。保温及び風よけのため、保温カバーを付けることも可能である。
シュート4aとシュート6との間に幅S1aを設けている。シュート4bとシュート6との間に幅S1bを設けている。シュート4aとシュート4bとの間に幅Sを設けている。シュート4a,4b,6は長さS2aである。
シュート4a,4bは、集合体21a,21bに向かって下方に傾斜する傾斜面44a,44bをそれぞれ有する。シュート43a,43bは、集合体21a,21bに向かって下方に傾斜する傾斜面45a,45bをそれぞれ有する。
図1、図2に示す通り、傾斜面44a,46aの間の下部において形成される幅S1aは、孔群32aの幅D1aよりも小さい。傾斜面44b,46b間の下部において形成される幅S1bは、孔群32bの幅D1bよりも小さい。幅S1a×S2b、幅S1b×S2bで規定される領域が開口部41となる。傾斜面の形状は図示に限られず曲面であってもよい。一対のシュート4a,4bと一対のシュート43a,43bは一体に設けたが、独立して設けても、直交する四隅に設けてもよい。なお、製造の都合により一対のシュート43a,43bはなくてもよい。幅D1a,D1bの和を間隔S1a,S1bと同一となるように設定してもよい。
水供給部5a,5bは、シュート4a,4bのそれぞれの上方において、長手方向に配置されるパイプであり、開口51a,51bを備え、傾斜面44a,44bのそれぞれに水を供給する(図1、図3参照)。水供給部5a,5bは水供給源(図示略)に接続される。シュート43a,43bへの水の供給は、開口51a,51bからの水流を流用してもよいし、別途、シュート43a,43bの上方に同様な水供給部(図示略)を設けてもよい。30℃〜90℃、好ましくは、40〜60℃の範囲内で加温された水を供給している。
水供給部5cは、非形成領域33の下方にあり、頂部6aの上に位置するパイプである。水供給部5cの長手方向に開口51cが設けられ、傾斜面46a,46bのそれぞれに水を供給する(図3参照)。水供給部5cは水供給源(図示略)に接続される。図5(b)に示す通り、傾斜面46a,46bを布などの生地51dで覆い、水を流しても良く、第1シュート4a,4bも同様な布で覆っても良い。立体網状構造体10a,10bの形状安定を確保するためである。傾斜面はショットブラストを施工してもよいし、テフロン(登録商標)の加工をしてもよいし、金網シートを設置してもよい。テフロン(登録商標)加工に代えて、テフロン(登録商標)シートを貼ってもよい。
第2シュート6は、図1,図2(b),図3に示す通り、その頂部6aが非形成領域33の下方で図3、図5に示す集合体21aと21bの間に位置し、シュート4a,4bの間に配置される。集合体21aに向かって下方に傾斜する傾斜面46a、集合体21bに向かって下方に延び出す傾斜面46bを持つ。集合体21aの長手側部22b、集合体21bの長手側部22cが、それぞれ、傾斜面46a,46bを水とともに流下する。
第2シュート6は、集合体21aの長手側部22bに対し、集合体21bの長手側部22cに対し、内部側を受ける位置まで形成される。
一対の引取機8a,8bは、図1,図3,図4に示す通り、第1シュート4a,4bのそれぞれの下方において対向して配置され、集合体21aの長手側部22a、及び、集合体21bの長手側部22dに接するように設けられる無端部材61a,61bと、無端部材61a,61bを駆動するプーリー63a,64a,63b,64bと、を有する。一対の引取機8a,8bは、それぞれが、プーリー63a,64a,63b,64bを駆動する駆動モータ、チェーンおよび歯車等から構成される他、無端部材61aまたは61bの回転速度を変速させる変速機(図示略)、制御装置(図示略)、その他、計器類等から構成される駆動制御装置(図示略)を備える。引取機8の間隔は、立体網状構造体10a,10bの厚さが20mmの場合で2列押し出しの場合には、33〜37mmが好ましい。
一対の引取機8a,8bは水槽7の内部に一部水没又は全部水没して設けられる。一対の無端部材61a,61bの間隔B1は自由に変更できる構造が好ましい。
水槽7は、図3に示す通り、溶融状態にある集合体21a,21bを冷却固化し、立体網状構造体10a,10bを製造する。水位Hは、第1シュート4a,4bの傾斜面44a,44bの下端部の高さ以上とすることが望ましい(図3、図7参照)。
以下、本発明の実施形態1の立体網状構造体製造装置1による立体網状構造体10a,10bの製造方法について図3等を参照して説明する。公知の構成部分については、その詳細な説明は省略するので、日本国特許第4350286号公報、米国特許第7,625,629号公報を参照されたい。
熱可塑性合成樹脂を主原料とした原料を溶融する。溶融された原料はダイス(図示略)内部へと送られ、圧力を加えられて、口金3の孔31a,31bから下方へ押し出されて線条20a,20bとなる。ダイス内部の温度範囲は100〜400℃、押出量は20〜300Kg/時間、等に設定可能である。
ダイス内部における圧力は、例えば、75mmスクリューの吐出圧によるものが挙げられ、その圧力範囲は0.2〜25MPa程度である。厚みが100mmを越える立体網状構造体10を製造する場合は、ギヤポンプ等によりダイス圧力の均一化を図ることが好ましい。口金3から吐出されたそれぞれの線条20a,20bは、非形成領域33により、2列の集合体21a,21bとなる。
ループ形成ステップを説明する。集合体21a,21bのうち、外周の長手側部22a,22dに位置する線条20a,20bは、左右に分かれて、一対のシュート4a,4bの傾斜面44a,44bの上に接触し垂直降下軌道が乱され、開口51a,51bから供給される水で冷やされながら傾斜面44a,44bを流下し、隣り合う線条20a,20bとループ状に絡まり合いつつ、集合体21a,21bの中心部下方に向かって斜めに誘導され外側の長手側部を成形する。
一対のシュート43a,43bの傾斜面45a,45bに対して、集合体21aのうち、外周の短手側部23a,23bに位置する線条20a、及び集合体21bのうち、外周の短手側部23c,23dに位置する線条20bも同様にして傾斜面45a,45bを滑り降り、同様に短手側部を形成する。
集合体21a、21bのうち、内側の長手側部22b,22cに位置する線条20a,20bは、第2シュート6の傾斜面46a,46bの上に接触し垂直降下軌道が乱され、下方に左右に分かれて降下し、開口51cから供給される水で冷やされながら、傾斜面46a,46bを流下し隣り合う線条20a,20bとループ状に絡まり合い、集合体21a,21bの中心部下方に向かって斜めに誘導され内側の長手側部を成形する。
集合体21a,21bのうち、傾斜面44a,44b、傾斜面45a,45bおよび傾斜面46a,46bのいずれにも接触せずに降下した線条20a,20bは、前述の降下軌道の撹乱によるループ形成が中心の線条20a,20bに伝播し全体にループを形成する。
開口部41を通過する集合体21a,21bは、着水した時に、相互に距離を保持しているため、適切に冷却され、相互に接着することは回避できる。引取機8による引取速度は集合体21a,21bの降下速度よりも遅いため、ループが形成されたまま適切に引き取られる。
無端部材61a,61bの位置まで降下した集合体21a,21bは、無端部材61a,61bによって、開口部の短手方向の幅Sよりも小さな間隔B1で挟持され圧縮作用を受ける。無端部材61a,61bの位置まで降下した時点では、水槽7にて集合体21a,21bの冷却固化がまだ完全に終わっていないので、無端部材61a,61bでの挟持により圧縮成形効果を得る。引取機8により集合体21a,21bを下方に搬送すれば、立体網状構造に形成された集合体21a,21bは冷却が進行し、形状が固定される。幅Sと間隔B1は同一でも良い。
上記操作を連続して2枚の立体網状構造体10a,10bを得ることができる。立体網状構造体10a,10bは、間隔B1の半分の大きさの横断面を有し、引取機8で補助的な圧縮成形を受けた状態の略板状となる。シュート43a,43bを設けなかった場合は、必要に応じて立体網状構造体10a,10bの短手側部23a,23b及び23c,23dの端面処理を行う。
立体網状構造体10a,10bの原料は熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー樹脂等が可能である。熱可塑性合成樹脂として、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン66などのポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、上記樹脂をベースとし共重合したコポリマーやエラストマー、上記樹脂をブレンドしたもの等が挙げられる。抗菌剤などのブレンドされた原料も可能である。例えば、立体網状構造体10a,10bを寝具マットレスとして用いる場合は、その原料としてはポリエチレンが好適である。また、原料の熱可塑性合成樹脂に抗菌剤や不燃材、難燃剤を混合し、立体網状構造体10a,10bがこれらの機能を備えるようにしてもよい。また、ポリエチレンも、メタロセン触媒を利用したポリエチレンとかEVAなどでもよい。また、柔らか高反発の特徴として必要なときは、エラストマー化された原料も有効である。さらに製品の要求仕様によって、さらに、融点より低い温度(例えば、融点より10〜20℃低い温度)で温水、及び/又は熱風のアニール処理を行っても良い。たとえば、三次元網状構造体の水槽からの取り出し後、追加の温水によるアニール処理を行い(温度50〜90℃、時間3〜10分)、さらに、その後、熱風によるアニール処理(温度50〜160℃、時間1〜10分)を行っても良い。熱風によるアニール処理の場合、必要に応じて、三次元網状構造体の寸法よりも小さな枠に圧縮状態の三次元網状構造体を嵌め込み、熱風を当てた後、枠を取り外しても良い。シューターへの加温水及び/または追加のアニール処理による処理の前後において、縦方向(押出方向)が横方向(押出方向と直交する方向)よりも伸びやすく縮みにくい。縦方向の寸法の膨張率が0.05〜5.0%、好ましくは0.08〜1.5%、横方向の膨張率が−2.5〜3.8%、好ましくは−0.5〜1.0%、の範囲である。縦方向は膨張率が正値(膨張する)であるが、横方向はマイナス(収縮する)の範囲のものがある。
実施形態1により製造される立体網状構造体10a,10bについて説明する。立体網状構造体10a,10bは、複数本の線条20a,20bがループ状に無秩序に絡まり合い、熱溶着されたことにより構成される。
立体網状構造体10a,10bは、例えば、寝具マットレス、枕、クッション、それらの表皮材などに利用することができる。立体網状構造体10a,10bを寝具マットレスとして製造する場合は、シングル、ダブル、その他のサイズのマットレスに適用できる。例えば、幅600〜2000mm、長さ1300〜2500mm程度が挙げられる。2枚の立体網状構造体10a,10bは製造過程において無端状であるため、相当程度の長さにした立体網状構造体10a,10bのマットレスをロール状にすることもできる。これにより、流通その他の便宜を図ることができる。また、好適な厚みとして例えば、15〜300mmが挙げられる。より好ましくは25〜150mmであり、さらに好ましくは30〜80mmである。なお、ある一定のスウェル比の樹脂を使うことにより、大きく曲げることができる医療・介護用マットレスをつくることもできる。
本実施形態によれば、加温された水を用いてループ形成処理と同時にアニール処理を行うので、熱寸法安定性など、立体網状構造体を用いる製品への多様化した要求に応え、製品への品質要求を満たす。材料によっては特性が相違することもあるものの、多様な要求に対する製品品質要求を確保しやすくなる。
立体網状構造体に粗密構造を備えても備えなくてもよく、端部の硬いもの、表と裏で表面層の厚みが違うもの、表と裏で柔らかさの違うもの、内部に穴の開いているものなど、様々な形態が可能である。
本発明の実施例2による立体網状構造体の製造装置1について図6〜10を参照して以下に説明する。
立体網状構造体の製造装置1は、図6,図8に示すように、熱可塑性合成樹脂からなる線条20が無秩序なループ状に絡まり、接触部が熱接着されたことにより形成される立体網状構造体10の製造装置である。立体網状構造体の製造装置1は、口金3と、口金3の下方に配置されるシュート4と、シュート4の上方に配置される水供給部5の末端である開口51と、シュート4の下方に配置される引取機8と、を備える。以下、各部について説明する。
口金3は、図6〜10に示す通り、略長四辺形内に複数個が配列された押出孔31を有し、溶融した熱可塑性合成樹脂に圧力を加えて一時的に貯留するダイス(図示略)の下部に一体的に設けられる。それぞれの押出孔31から線条20が吐出されることにより、口金3における押出孔31の配列形状を降下方向の断面形状として有する線条集合体21が吐出されて降下することとなる(図8参照)。降下する線条集合体21は、外周において長手側面22a,22bと短手側面23c,23dとを有することとなる(図10参照)。押出孔31は、図7(a)に示す通り、端辺距離がD1×D2の略長四辺形内に複数個が配列される。この略長四辺形の配列形状は、厳密に長四辺形であることを必要とせず、例えば、立体網状構造体10を寝具マットレスとして用いる場合に、マットレスの厚みの両側面を曲面となるように押出孔31を配列してもよい。
シュート4は、図6,図7(b),図8に示す通り、口金3の下方において配置され、降下する線条集合体21の長手側面22a,22bを挟んで対向して配置される一対の長手シュート42a,42bと、線条集合体21の短手側面23c,23dを挟んで対向して配置される一対の短手シュート43c,43dとからなり、下部に成形開口部41を形成する。対向する長手シュート42aおよび長手シュート42bは、線条集合体21に向かって下方に傾斜する傾斜面44a、傾斜面44bをそれぞれ有する。同様に、対向する短手シュート43cおよび短手シュート43dは、線条集合体21に向かって下方に傾斜する傾斜面45c、傾斜面45dをそれぞれ有する。
図6,図7に示す通り、傾斜面44aと傾斜面44bとの間の下部において形成される間隔S1は押出孔31の配列の短辺D1よりも小さく、傾斜面45cと傾斜面45dとの間の下部において形成される間隔S2は押出孔31の配列の長辺D2よりも小さい。傾斜面44a,44bおよび傾斜面45c,45dの下辺により形成されるS1×S2の空間が成形開口部41となる。傾斜面の形状は図6に示すものに限られず、一つの平面的な斜面からなるものや、傾斜率が変化する曲面であってもよい。一対の長手シュート42a,42bと一対の短手シュート43c,43dは、独立して設けても、直交する四隅において連続して一体的に設けてもよい。なお、一対の短手シュート43c,43dについては設けなくても本発明は実施可能である。また、短辺D1と間隔S1を同一となるように設定してもよい。
水供給部5は、長手シュート42a,42bのそれぞれの上方において、長手方向のほぼ全幅に亘る供給パイプであり、傾斜面44a,44bのそれぞれに30℃〜90℃、好ましくは、40〜60℃の範囲内で加温された水を供給している(図6参照)。水供給部5は上流において水供給源(図示略)に接続される。短手シュート43c,43dへの加温水の供給は、開口51a,51bからの水流を調節して流用してもよいし、別途、短手シュート43c,43dの上方に同様な供給パイプ(図示略)を設けてもよい。
引取機8は一対の引取機8a,8bからなる。一対の引取機8a,8bは、図6,図8,図9に示す通り、長手シュート42a,42bのそれぞれの下方において対向して配置され、線条集合体21の長手側面22a,22bに接するように設けられる無端部材61a,61bと、無端部材61aを駆動するプーリー63a,64aと、無端部材61bを駆動するプーリー63b,64bと、を有する。一対の引取機8a,8bは、それぞれが、プーリー63a,64aまたはプーリー63b,64bを駆動する駆動モータ、チェーンおよび歯車等から構成される他、無端部材61aまたは無端部材61bの回転速度を変速させる変速機、制御装置、その他計器類等から構成される駆動制御装置(図示略)を備える。一対の無端部材61a,61bの間隔B1は、傾斜面44a,44bの下部の間隔S1よりも狭く設ける(図6参照)。間隔B1は間隔S1に対して1〜30%狭くすることが好ましい。1%より小さいと製品の反発力の向上や厚みの安定性において効果が少なく、30%より大きいと無端部材61a,61bの跡が製品に残ったり、引取機8の駆動への負担が増大しすぎたりしてしまうからである。また、間隔B1は間隔S1に対して3〜27%狭くすることがより好ましく、7〜25%狭くすることがさらに好ましい。一対の引取機8a,8bは水槽7の内部に設けられる。一対の無端部材61a,61bの間隔B1は自由に移動出来る構造とする。なお、引取機8は無端ベルトを用いて線条集合体21を引き取ることとしているが、これに限らず、ローラー等を用いることも可能である。
水槽7は、図8に示す通り、立体網状構造体の製造装置1の所定箇所を水没させて、溶融状態にある線条集合体21を冷却固化するためのものである。水位Hは、シュート4の傾斜面44a,44bの下端部の高さ以上とすることが望ましい(図8参照)。すなわち、シュート4の配置高さによらず、傾斜面44a,44bの下端部を基準に設定されるものであり、引取機8の一部が水上に露出することは支障とならない。水位は、傾斜面44a,44bの下端部からの高さをWdで表すと、0≦Wd≦45(mm)に設定することが好ましく、1≦Wd≦30(mm)の高さに設定することがより好ましく、3≦Wd≦22(mm)の高さに設定することがさらに好ましい。水位Hは傾斜面44a,44bの下端部の高さと同一の高さを含み、これ以上の水位であれば本発明を実施できる。しかし、製造時の水位のばらつきや機械の水平度などを考慮して水位高さを設定することが好ましい。製造条件にも影響されるが、水位Hを3mm以上の高さに設定すれば、水位Hが傾斜面44a,44bの下端部より低くなることを防止できる。一方、水位Hが傾斜面44a,44bの下端部から45mmを越すと、条件によっては樹脂の固化が始まり繊維同士の融着が悪くなり、また表面の粗さが増して不適当となる。
まず、熱可塑性合成樹脂を主原料とした原料を溶融する。溶融された原料は、ダイス(図示略)内部へと送られ、圧力を加えられて、下部の口金3の押出孔31から下方へ押し出されて線条20となる。ダイス内部の温度範囲は100〜400℃、押出量は20〜200Kg/時間、等に設定可能である。ダイス内部における圧力は、例えば75mmスクリューの吐出圧によるものが挙げられ、その圧力範囲は0.2〜25MPa程度である。厚みが100mmを越える立体網状構造体10を製造する場合は、ギヤポンプ等によりダイス圧力の均一化を図ることが好ましい。口金3から吐出されたそれぞれの線条20は、押出孔31の複数個の配列により、複数本の線条20からなる線条集合体21となる。
線条集合体21のうち、外周の長手側面22a,22bに位置する線条20は、一対の長手シュート42a,42bの傾斜面44a,44bの上に接触し、これにより垂直降下軌道が乱され、隣り合う線条20とループ状に絡まり合いつつ、開口51a,51bから供給される加温水で流されながら、傾斜面44a,44bを滑り降りる。この際、線条20は重力の影響を直接的に受け、傾斜面44a,44bに沿って二次元的に絡合する。開口51a,51bから供給される水流は一対の短手シュート43c,43dの傾斜面45c,45dにも及び、線条集合体21のうち、外周の短手側面23c,23dに位置する線条20も同様にして傾斜面45c,45dを滑り降りることとなる。
線条集合体21のうち、傾斜面44a,44bおよび傾斜面45c,45dのいずれにも接触せずに降下した線条20は、成形開口部41を通過する。このとき、成形開口部41を通過する線条20のうち、傾斜面44a,44bおよび傾斜面45c,45dの下辺近くを通過するものは、傾斜面44a,44bおよび傾斜面45c,45dを滑り降りてくる線条20と接触し、ループ状に絡まり合い、さらにその接触絡合による降下軌道の撹乱が隣り合う中心方向の線条20に若干の範囲で伝播しつつ降下する。成形開口部41を通過する線条20のうち、成形開口部41の中央付近を通過するものは、上記のような絡合をすることなく水面に着水する。ここにおいて、引取機8による引き取り速度は線条集合体21の降下速度よりも遅いため、着水したそれぞれの線条20は撓み、水面付近で略ループ状に絡まり合うこととなる。
このように線条集合体21は立体網状構造が形成され、水槽7にて冷却されつつ、引取機8により引き取られ降下する。無端部材61a,61bの位置まで降下した線条集合体21は、無端部材61a,61bによって、成形開口部41の短手方向の間隔S1よりも小さな間隔B1で挟持され圧縮作用を受ける。無端部材61a,61bの位置まで降下した時点では、水没による線条集合体21の冷却固化がまだ完全に終わっていないので、無端部材61a,61bでの挟持により圧縮成形効果を得ることができるものである。引き続き、引取機8により線条集合体21を引き取り、送り出せば、立体網状構造に形成された線条集合体21は冷却が進行し、形状が固定される。
上記操作を連続して得られた立体網状構造に形成された線条集合体21を所望の長さに切断すれば立体網状構造体10を得ることができる。立体網状構造体10は、成形開口部41と同様の形状を断面に有し、引取機8で補助的な圧縮成形を受けた状態の略板状となる。なお、短手シュート43c,43dを設けなかった場合は、必要に応じて立体網状構造体10の短手側面23c,23dの端面処理を行うものとする。
本発明の実施例2により製造される立体網状構造体10について説明する。立体網状構造体10は、複数本の線条20がループ状に無秩序に絡まり合い、熱接着されたことにより構成されたものである。立体網状構造体10において、製造段階での線条集合体21の外周部の長手側面22a,22bと短手側面23c,23dに相当する側面に、内部と比較して嵩密度の大きな表面部が形成される。表面部は、製造段階において、線条20が傾斜面44a,44bに沿って二次元的に絡合したことによるものである。
本発明の実施例2による効果は、複数枚同時成形である点を除き、実施例1の効果と同様である。本実施例により、シュート4の成形開口部41の通過による線条集合体21の外周表面である長手側面22a,22bおよび短手側面23c,23dの圧縮成形に加え、対向する引取機8の無端部材61a,61bによってさらに線条集合体21に圧縮を加えることとなるので、線条集合体21の外周表面より内部の部分にも圧縮成形を作用させることができる。すなわち、線条集合体21は成形開口部41および水槽7の水面付近において線条集合体21に立体網状構造が形成されるが、線条集合体21は水没後即座に固化されることはなく、立体網状構造が完全に安定するまでには時間がかかるので、その前に無端部材61a,61bの挟持によっても圧縮成形を作用させるものである。
上記の作用により、シュート4のみによって成形する従来の方法では得られない、立体網状構造体10を得ることができる。すなわち、本発明によらず、従来の方法によっても押出孔31の配列長さとシュート4の成形開口部41を調節することにより、立体網状構造体10の嵩密度、厚みおよび反発力を制御することはできるが、本発明によれば、さらに引取機8の無端部材61a,61bの挟持によって圧縮成形を作用させることができるので、従来の方法で製造したものと同じ厚みで比較した場合、反発力および寸法精度が向上する(表1〜表2参照)。また、立体網状構造体10の表面をより均一に滑らかにすることができる。さらに、無端部材61a,61bの位置は自由に調節できる構造とするため、押出孔31の形状や配列、シュート4の成形開口部41の大きさ、引取機8の引き取り速度の調節、および無端部材61a,61bの間隔B1の調節により所望の密度、強度を持った製品を製造することができ、製品への多様な要求を満足させることができる。また、へたりにくくなるため、製品寿命が延びるという効果もある。なお、線条の原料が熱可塑性エラストマーの場合、結晶性樹脂なので、PEと同様に結晶化が促進される。ただ、PEに比べて到達結晶化度が低いのでPEほど明確な特性差は出ないと考えられる。さらに、立体網状構造体10には、寸法変化の低減、剛性の向上、耐薬品性の向上等の効果がある。
Figure 2015143406
Figure 2015143406
上記の通り、立体網状構造体10の反発力が向上するので、従来と同様の反発力を得るために必要な原料を少なくすることができる。このため、製品の軽量化を図ることもできる。寸法精度の向上は全体の歪みの減少のみならず、表面部12の粗さを抑えることができる。これにより、立体網状構造体10を寝具マットレスとして使用する場合には、マットレスカバーを薄手のものにしても違和感なく使用することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、様々な改変、置換、欠失等を行うことが出来、改変、均等、置換、欠失等も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は乗り物の座席、ベッド、マット等に利用されるクッションやカバーに利用できる。
1 立体網状構造体製造装置
3 口金
31a,31b,31 孔
32a,32b 孔群
33 非形成領域
4 第1シュート
4a,4b シュート
41 開口部
42a,42b 長手シュート
44a,44b,45a,45b,45c,45d,46a,46b 傾斜面
5a,5b,5c,5 水供給部
51a,51b,51c 開口
6 第2シュート
6a 頂部
7 水槽
8a,8b,8 引取機
10a,10b 立体網状構造体
20a,20b,20 線条
21a,21b,21 集合体
22a,22b,22c,22d 長手側部
23a,23b,23c,23d 短手側部
51d 生地
61a,61b 無端部材
63a,63b,64a,64b プーリー
B1 間隔
D1 口金3の幅
D1a 孔群32aの幅
D1b 孔群32bの幅
D2 長さ
S 傾斜面44a,45a,144a,144b最下部の間隔の幅
S1,S2 間隔
S1a 傾斜面44a,46aの最下部間隔の幅
S1b 傾斜面44b,46bの最下部間隔の幅
S2a 傾斜面44a,44bの長さ
S2b 傾斜面45a,46bの最下部間隔の長さ
H 水槽の水位

Claims (3)

  1. 孔から溶融した線条の集合体を下方に押し出して降下させる口金と、
    前記口金の下方において前記集合体に向かって下方に傾斜する傾斜面を有し、隙間をあけて対向する一対のシュートと、
    前記傾斜面に30℃〜90℃の範囲で加温された水を供給する第1水供給部と、
    前記シュートの下方に配置され、一部水没または全部水没し前記集合体に接して水中で搬送する一対の引取機と、を備え、
    前記集合体が前記シュートの間を通過するときに、前記線条が不規則に絡まり合い熱溶着するとともにアニール処理が行われることにより立体網状構造体を形成する立体網状構造体製造装置。
  2. a 複数個の孔が形成された口金から、溶融した熱可塑性樹脂の線条の集合体を下方に押し出して降下させる降下ステップと、
    b 前記集合体に向かって下方に傾斜する一対のシュートの上に30℃〜90℃、好ましくは、40〜60℃の範囲で加温された水を流し、線条を水に接触させることにより、線条を不規則に絡ませて熱溶着させループを成形させるとともにアニール処理が行われ、前記シュートの間を通過させるループ形成ステップと、
    c 一対の引取機により、前記集合体の降下より遅い速度で引き取ることにより、前記集合体を水没させ冷却固化する冷却固化ステップと、
    を備えた立体網状構造体製造方法。
  3. 線条の原料がポリエステルエラストマーである請求項2の立体網状構造体製造方法。
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