JP2015143308A - 剥離シートおよび転写シート - Google Patents

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Abstract

【課題】被着体に転写される印刷層に、耐擦過性に優れた印刷用コート層を形成することのできる剥離シートおよび転写シートを提供する。【解決手段】基材11と、基材11の一方の面側に積層された剥離剤層12と、剥離剤層12の基材側とは反対側に積層され、ガラス転移温度が10〜80℃の樹脂を含有する印刷用コート層13とを備えた剥離シート1であって、印刷用コート層13には印刷層2が積層され、印刷層2の印刷用コート層13の反対側には少なくとも接着剤層3が積層され、接着剤層3を被着体に接着した後、剥離シート1を剥離したときに、剥離剤層12と印刷用コート層13との界面で剥離が生じ、印刷用コート層13が被着体側に残存する剥離シート1。【選択図】図2

Description

本発明は、被着体に転写される印刷層に印刷用コート層を形成することのできる転写シートおよび当該転写シートに使用される剥離シートに関するものである。
従来より、コーションマークラベル等として、転写型、特に熱転写型の印刷ラベルが使用されることがある。この熱転写型の印刷ラベルは、基材および剥離剤層からなる剥離シートの剥離剤層上に、印刷層および感熱接着剤層が順次積層されてなるものである。
上記熱転写型の印刷ラベルを使用するには、感熱接着剤層を介して印刷ラベルを被着体に熱接着した後、剥離シートを剥離する。これにより、被着体上には、感熱接着剤層および印刷層からなる印刷ラベルが転写される。
しかしながら、転写された印刷ラベルにおける印刷層は、印刷ラベルの最表面にて露出した状態にあるため、擦れて傷が付いたり脱落したりするという問題が生じる。
上記のような問題を防止するために、印刷層上にコートフィルムを貼付することも考えられるが、貼付工程が必要となり、また、コストも高くなる。
なお、上記のような印刷ラベルとは構成が大幅に異なるが、特許文献1には、印字面に形成された画像を被転写体に熱転写するための熱転写用フィルムであって、耐熱性フィルム基材の一面に剥離層を有し、その剥離層上に熱接着性樹脂からなる印字形成層を有する熱転写用フィルムが開示されている。この熱転写用フィルムを被転写体に転写すると、剥離層は、印字形成層及び画像とともに被転写体に転写されて、印字形成層表面に保護層を形成する。
特開平9−300893号公報
特許文献1の熱転写用フィルムの剥離層は、耐熱性フィルム基材から剥離可能な剥離剤からなる。そのような剥離剤によって印字形成層表面に保護層を形成したとしても、当該保護層によって十分な耐擦過性を発揮することは困難である。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、被着体に転写される印刷層に、耐擦過性に優れた印刷用コート層を形成することのできる剥離シートおよび転写シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、基材と、前記基材の一方の面側に積層された剥離剤層と、前記剥離剤層の前記基材側とは反対側に積層され、ガラス転移温度が10〜80℃の樹脂を含有する印刷用コート層とを備えた剥離シートであって、前記印刷用コート層には印刷層が積層され、前記印刷層の前記印刷用コート層の反対側には少なくとも接着剤層が積層され、前記接着剤層を被着体に接着した後、前記剥離シートを剥離したときに、前記剥離剤層と前記印刷用コート層との界面で剥離が生じ、前記印刷用コート層が前記被着体側に残存することを特徴とする剥離シートを提供する(発明1)。
上記発明(発明1)に係る剥離シートによれば、上記のように剥離シートを剥離したときに、被着体に転写される印刷層に、印刷用コート層を形成することができる。この印刷用コート層は、ガラス転移温度が10〜80℃の樹脂を含有することにより、耐擦過性に優れる。すなわち、上記発明(発明1)に係る剥離シートによれば、被着体に転写される印刷層に、耐擦過性に優れた印刷用コート層を形成することができる。
上記発明(発明1)において、前記印刷用コート層は、さらに高分子微粒子を含有することが好ましい(発明2)。
上記発明(発明2)において、前記高分子微粒子は、ポリエチレン微粒子であることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明2,3)において、前記高分子微粒子の平均粒径は、1〜10μmであることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明2〜4)において、前記印刷用コート層中における前記高分子微粒子の含有量は、前記樹脂100質量部に対して40〜90質量部であることが好ましい(発明5)。
上記発明(発明1〜5)において、前記樹脂は、架橋系樹脂であることが好ましい(発明6)。
上記発明(発明1〜6)において、前記樹脂は、ポリエステルウレタン樹脂であることが好ましい(発明7)。
上記発明(発明1〜7)において、前記印刷用コート層の厚さは、1.2〜15μmであり、前記剥離剤層の前記印刷用コート層に対する剥離力は、200〜1800mN/25mmであることが好ましい(発明8)。
上記発明(発明1〜8)において、前記剥離剤層の前記印刷用コート層側の表面粗さ(Ra)は、0.1〜2.0μmであることが好ましい(発明9)。
第2に本願発明は、前記剥離シート(発明1〜9)と、前記剥離シートにおける前記印刷用コート層に積層された印刷層と、前記印刷層の前記印刷用コート層とは反対側に積層された接着剤層とを備えたことを特徴とする転写シートを提供する(発明10)。
上記発明(発明10)において、前記接着剤層は、熱接着性を有する接着剤から構成されていることが好ましい(発明11)。
本発明に係る剥離シートおよび転写シートによれば、被着体に転写される印刷層に、耐擦過性に優れた印刷用コート層を形成することができる。
本発明の一実施形態に係る剥離シートの断面図である。 本発明の一実施形態に係る転写シートの断面図である。 本発明の一実施形態に係る転写シートの使用方法を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔剥離シート〕
本実施形態に係る剥離シート1は、図1に示すように、基材11と、基材11の一方の面側(図1では上側)に形成された剥離剤層12と、剥離剤層12の基材11側とは反対側(図1では上側)に形成された印刷用コート層13とから構成される。
本実施形態に係る剥離シート1においては、図2に示すように、印刷用コート層13の剥離剤層12側とは反対側の表面(図1では上側の表面)には印刷層2が積層され、印刷層2の印刷用コート層13の反対側には少なくとも接着剤層3が積層される。この積層体は、本実施形態に係る転写シート4に該当する。転写シート4の接着剤層3を被着体に接着した後、剥離シート1を剥離すると、剥離剤層12と印刷用コート層13との界面で剥離が生じる(図3参照)。これにより、被着体に転写される印刷層2に、印刷用コート層13を形成することができる。
(1)基材
本実施形態に係る剥離シート1の基材11としては、特に制限はなく、従来公知のものの中から任意のものを適宜選択して用いることができる。このような基材11としては、例えば、グラシン紙、コート紙、キャストコート紙、無塵紙、上質紙等の紙基材;これらの紙基材にポリエチレン等の熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙;またはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートフィルム、酢酸セルロース系フィルムなどのプラスチックフィルム;不織布;金属箔;あるいはこれらを含む積層シートなどが挙げられる。
上記の中でも、印刷用コート層13に所望の風合い、例えばマット感や光沢感を与えることのできるプラスチックフィルムが好ましく、特にポリエステルフィルムが好ましく、さらにはポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
上記のプラスチックフィルムからなる基材11においては、その表面に設けられる剥離剤層12との密着性を向上させる目的で、所望により片面または両面に、酸化法や凹凸化法などによる表面処理、あるいはプライマー処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、プラズマ放電処理、クロム酸化処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン、紫外線照射処理などが挙げられ、また、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶射処理法などが挙げられる。これらの表面処理法は、基材フィルムの種類に応じて適宜選ばれるが、一般にコロナ放電処理法が効果および操作性の面から好ましく用いられる。
基材11の厚さは、通常10〜300μmであればよく、好ましくは15〜200μmであり、特に好ましくは20〜125μmである。
(2)剥離剤層
本実施形態に係る剥離シート1の剥離剤層12を構成する剥離剤としては、特に制限はなく、従来公知のものの中から任意のものを適宜選択して用いることができる。このような剥離剤としては、例えば、シリコーン樹脂系、フッ素樹脂系、アルキド樹脂系、オレフィン樹脂系、アクリル系、長鎖アルキル基含有化合物系、ゴム系等の剥離剤が挙げられ、中でも、コストや剥離性の観点からシリコーン樹脂系の剥離剤が好ましい。
剥離剤層12の厚さは、特に限定されないが、0.01〜3μmであることが好ましく、特に0.03〜1μmであることが好ましい。剥離剤層12の厚さが0.01μm以上であると、剥離剤層12としての機能が十分に発揮され得る。一方、剥離剤層12の厚さが3μm以下であると、剥離シート1をロール状に巻き取った際に、ブロッキングが発生することを抑制することができる。
印刷用コート層13にマット感の風合いを付与する場合、剥離剤層12の印刷用コート層13側の表面粗さ(算術平均粗さRa)は、0.1〜2.0μmであることが好ましく、特に0.2〜1.0μmであることが好ましい。剥離剤層12の印刷用コート層13側の表面粗さを上記の範囲にするには、基材11として、剥離剤層12側の表面粗さ(算術平均粗さRa)が上記と同等の範囲のものを使用すればよい。なお、本明細書における表面粗さ(算術平均粗さRa)は、ミツトヨ社製表面粗さ測定機SV−3000を用い、測定速度1.0mm/s、測定長さ10.525mmにて測定した値とする。
(3)印刷用コート層
本実施形態に係る剥離シート1の印刷用コート層13は、被着体に転写される印刷層2をコートして保護するものである。本実施形態における印刷用コート層13は、ガラス転移温度(Tg)が10〜80℃の樹脂(以下「樹脂R」という場合がある。)を含有する。印刷用コート層13は、この樹脂Rを含有することにより、耐擦過性に優れたものとなる。すなわち、印刷用コート層13が含有する樹脂のガラス転移温度が10℃未満であると、印刷用コート層13が軟らかくなり過ぎて、耐擦過性に劣るものとなる。また、印刷用コート層13が含有する樹脂のガラス転移温度が80℃を超えると、印刷用コート層13が硬くなり過ぎて、やはり耐擦過性に劣るものとなる。
上記の観点から、樹脂Rのガラス転移温度は10〜80℃であり、好ましくは15〜70℃であり、特に好ましくは20〜65℃である。
樹脂Rとしては、上記のガラス転移温度を満たすものであればよく、熱可塑性樹脂であってもよいし、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等の硬化性樹脂であってもよい。具体的には、例えば、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、スチロール樹脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂等の中から適宜選択することができる。これらの樹脂は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。後者の場合、混合して得られた樹脂のガラス転移温度が上記の範囲内にあればよい。
樹脂Rとしては、上記の中でも、架橋系樹脂が好ましい。架橋系樹脂は、被膜強度が高く、印刷用コート層13が耐擦過性により優れたものとなる。架橋系樹脂としては、例えば、ウレタン架橋系樹脂、イソシアネート架橋系樹脂、メラミン架橋系樹脂等が挙げられ、中でもウレタン架橋系樹脂が好ましい。
樹脂Rとしては、特にポリエステルウレタン樹脂であることが好ましい。ポリエステルウレタン樹脂は、被膜強度が非常に高く、印刷用コート層13が耐擦過性に著しく優れたものとなるとともに、印刷層2に対する密着性に優れたものとなる。
ポリエステルウレタン樹脂としては、以下に示すポリエステルジオール(a)、ポリアルキレンエーテルグリコール(b)、脂肪族多価アルコール(c)、及びジイソシアネート化合物(d)の重付加反応により得られる共重合ポリエステルウレタン樹脂が特に好ましい。
〔ポリエステルジオール(a)〕
ポリエステルジオール(a)は、全酸成分を100モル%としたとき芳香族ジカルボン酸成分を80モル%以上含有し、全グリコール成分を100モル%としたとき一般式(1)で表される脂肪族グリコール成分及び/又は一般式(2)で表される脂肪族グリコール成分を40モル%以上含有し、数平均分子量1500以上3000以下であるものが好ましい。
一般式(1):
Figure 2015143308

(但し、Rは炭素数1又は2のアルキル基である)
一般式(2):
Figure 2015143308

(但し、Rは炭素数1又は2のアルキル基、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基である)
上記ポリエステルジオール(a)は、全酸成分の80モル%以上が芳香族二塩基酸であることでウレタン結合により共重合される後述のポリアルキレンエーテルグリコール成分(b)との相溶性が適度に低下し、(a)、(b)両成分に由来するセグメントがおのおの凝集してミクロ相分離構造を形成することで、印刷インク(印刷層2)の密着性および耐ブロッキング性が向上する。
上記(a)成分中の全グリコール成分を100モル%としたとき一般式(1)で表される脂肪族グリコール成分及び/又は一般式(2)で表される脂肪族グリコール成分を40モル%以上含有していることで汎用溶剤への溶解性が向上し、汎用有機溶剤中で重合し易くなる。
(a)成分の数平均分子量は1500以上3000以下であることが好ましい。数平均分子量が1500未満では(b)成分に由来するセグメントとの相溶性が良くなり、(a)、(b)両成分に由来するセグメントのミクロ相分離が生じず、このため得られる共重合ポリエステルウレタン樹脂中の(b)成分に由来するセグメントの凝集構造の効果である印刷インクとの親和性が発現せず、印刷インク密着性が損なわれてしまう傾向にあり、さらに(a)成分に由来するセグメントの凝集構造の効果である耐ブロッキング性能も損なわれてしまう傾向にある。一方、数平均分子量が3000を超えると(b)成分に由来するセグメントとの非相溶性が高まり過ぎ、共重合ポリエステルウレタン樹脂の重合過程で(a)成分を高濃度で含有する樹脂と、(b)成分を高濃度で含有する樹脂の2相に相分離し、均一な樹脂を得ることが困難になる傾向にある。なお、上記数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定した標準ポリスチレン換算の値である。
上記(a)成分を構成する酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸等の芳香族二塩基酸及びこれらのエステル誘導体を挙げることができるが、(b)成分との非相溶性を発現させるためにはテレフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジメチル、5−スルホイソフタル酸ジメチルナトリウムがより好ましい。またこれら芳香族二塩基酸と組み合わせ、全酸性分中の20モル%未満で使用される芳香族二塩基酸以外の二塩基酸としては、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族二塩基酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式二塩基酸を挙げることができる。
上記(a)成分において二塩基酸と組み合わせて使用されるグリコール成分としては、全グリコール成分中に40モル%以上共重合される、一般式(1)又は一般式(2)で表される脂肪族グリコール成分の例としては、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,2−プロピレングリコール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。これらの内、汎用溶剤に対する溶解性をより効果的に高めるという観点からネオペンチルグリコールが好ましい。またこれら脂肪族グリコールと共に共重合されるその他グリコール成分としては、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の直鎖脂肪族グリコール成分が好適に用いられる。これらの内、エチレングリコールを用いると重合反応がより進みやすく好ましい。
〔ポリアルキレンエーテルグリコール(b)〕
ポリアルキレンエーテルグリコール(b)は、炭素数2〜4の脂肪族グリコールの脱水縮合により得られる構造からなり、数平均分子量が1000以上3000以下であるものが好ましい。
上記(b)成分の具体的な例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテルジオール類が挙げられる。これらの内、(a)成分に由来するセグメントとの適度な非相溶性を発現させるためにはポリプロピレングリコールがより好ましい。
(b)成分の数平均分子量は1000〜3000であることが好ましい。この数平均分子量が1000未満では、(a)成分に由来するセグメントとの相溶性が良くなり(a)、(b)両成分に由来するセグメントのミクロ相分離が生じず、このため得られる共重合ポリエステルウレタン樹脂中の(b)成分に由来するセグメントの凝集構造の効果である印刷インクとの親和性が発現し難く、印刷インク密着性が損なわれてしまう傾向にあり、さらに(a)成分に由来するセグメントの凝集構造の効果である耐ブロッキング性能も発揮されない傾向にある。一方、数平均分子量が3000を超えると、(a)成分との非相溶性が高まり過ぎ、共重合ポリエステルウレタン樹脂の重合過程で(a)成分を高濃度で含有する樹脂と(b)成分を高濃度で含有する樹脂の2相に相分離が生じ、均一な樹脂を得ることが困難になる傾向にある。
上記(a)成分と(b)成分の共重合比率は、(a)成分100質量部に対し、(b)成分40〜80質量部であることが好ましい。(b)成分が40質量部未満では、(b)成分に由来するセグメントの凝集構造の効果である印刷インクとの親和性が十分に発現されないことから、印刷インク密着性が損なわれる傾向にある。一方、(b)成分が80質量部を超えると、共重合ポリエステルウレタン樹脂全体のガラス転移温度が低くなり、耐ブロッキング特性が損なわれる傾向にある。
〔脂肪族多価アルコール(c)〕
脂肪族多価アルコール(c)は、共重合ポリエステルウレタン樹脂に鎖延長剤として用いられる、その炭素数は4〜6であることが好ましい。この(c)成分の具体例としては、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の直鎖脂肪族グリコール類や、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,2−プロピレングリコール等の分岐を有するグリコール類が挙げられる。また、架橋剤との反応性を向上させる目的で3官能以上の多価アルコールを用いてもよく、例えばトリメチロールプロパン、グリセリン等のトリオール、ペンタエリスリトール等のテトラオールを挙げることができる。これら多価アルコール化合物の内、得られる共重合ポリエステルウレタン樹脂の溶解性を向上させる意味からは、分岐を有するグリコール類が好ましく、最も好ましくはネオペンチルグリコールである。
これら炭素数4〜6の脂肪族多価アルコール(c)成分を共重合することにより、共重合ポリエステルウレタン樹脂中のウレタン結合基濃度を調整し、共重合ポリエステルウレタン樹脂のガラス転移温度等の物性を制御することができる。
脂肪族多価アルコール(c)成分は、(a)成分100質量部に対し好ましくは8質量部以下の範囲で共重合することができ、6質量部以下であることがさらに好ましい。8質量部を超えると、後述のジイソシアネート化合物(d)成分と特定構造のオリゴマーを生成し易くなり、場合により生成したオリゴマーがポリウレタン溶液中に沈殿する傾向にある。(c)成分は必須成分ではないが、使用する場合は、その使用量が過少であると効果を発揮しないので、(a)成分100質量部に対し0.2質量部以上であることが好ましく、0.6質量部以上がより好ましく、1.6質量部以上がさらに好ましい。
〔ジイソシアネート化合物(d)〕
ジイソシアネート化合物(d)成分としては、芳香族、脂肪族、脂環族のいずれのジイソシアネート化合物でもよく、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,6−ヘキサンジイソシアネート等が挙げられるが、反応性の良さからジフェニルメタンジイソシアネートが好ましい。
これらジイソシアネート化合物の共重合量は、共重合ポリエステルウレタン樹脂中、20〜50質量部であることが好ましい。20質量部未満では共重合ポリエステルウレタン樹脂特有の強靱性が発現し難く、また50質量部を超えると生成する共重合ポリエステルウレタン樹脂の汎用溶剤に対する溶解性が低下する傾向にある。
〔共重合ポリエステルウレタン樹脂の性状〕
上記共重合ポリエステルウレタン樹脂の数平均分子量は、10,000〜100,000であることが好ましい。数平均分子量がこれよりも低いと印刷インクの密着性が不十分となる傾向にあり、数平均分子量がこれよりも高いとポリウレタン樹脂溶液の粘度が高くなり、取り扱い作業性が悪くなる傾向にある。
上記共重合ポリエステルウレタン樹脂の動的粘弾性率測定における損失正接tanδが最大になるときの温度は、40℃以上であることが好ましく、より好ましくは50〜75℃である。tanδが40℃よりも低いと耐ブロッキング特性が不十分となり、75℃を超えると印刷密着性が低下する傾向がある。
〔共重合ポリエステルウレタン樹脂の重合〕
上記共重合ポリエステルウレタン樹脂は、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤中あるいはトルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素系溶剤と上記ケトン系溶剤との混合溶剤中で、上記(a)成分、(b)成分、(c)成分と(d)成分との重付加反応により、重合されることが好ましい。重合触媒としては、例えば、ジブチル錫ラウレート等の有機錫錯体やトリエチレンジアミン等のアミン系触媒を用いることができる。
樹脂Rは、1種の樹脂単独からなってもよいし、2種以上の樹脂を混合してなってもよい。例えば、2種以上の樹脂を混合することにより、樹脂Rのガラス転移温度を上記の範囲内にするようにしてもよい。
印刷用コート層13は、樹脂Rを架橋することのできる架橋剤を含有することが好ましい。架橋剤により樹脂Rを架橋することにより、印刷用コート層13の耐擦過性をより向上させることができる。
架橋剤としては、樹脂Rが有する官能基に対して反応性を有するものであればよく、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アミン系架橋剤、メラミン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、ヒドラジン系架橋剤、アルデヒド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、アンモニウム塩系架橋剤等が挙げられる。中でも、イソシアネート系架橋剤を使用することが好ましい。架橋剤は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
イソシアネート系架橋剤は、少なくともポリイソシアネート化合物を含むものである。ポリイソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環式ポリイソシアネートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油等の低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などが挙げられる。
エポキシ系架橋剤としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルアミン、N,N,N',N'−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、N,N−ジグリシジルアミノシクロヘキサン、ジグリシジルシクロヘキサンジカルボキシレート、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン等が挙げられる。
アジリジン系架橋剤としては、例えば、2,2−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリジニル)プロネート]、4,4−ビス(エチレンイミノカルボキシアミノ)ジフェニルメタン、トリス−2,4,6−(1−アジリジニル)−1,3,5−トリアジン、トリス[1−(2−メチル)アジリジニル]ホスフィンオキシド、ヘキサ[1−(2−メチル)アジリジニル]トリホスファトリアジン、トリメチロールプロパン−β−アジリジニルプロピオネート、テトラメチロールメタントリ−β−アジリジニルプロピオネート、トリメチロールプロパントリ−β−(2−メチルアジリジン)プロピオネート、N,N'−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキシレート)等が挙げられる。
金属キレート化合物としては、金属原子がアルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、亜鉛、鉄、スズのもの等があるが、性能の点からアルミニウムキレート化合物が好ましい。アルミニウムキレート化合物としては、例えば、ジイソプロポキシアルミニウムモノオレイルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムビスオレイルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムモノオレエートモノエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノラウリルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノステアリルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノイソステアリルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムモノ−N−ラウロイル−β−アラネートモノラウリルアセトアセテート、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(イソブチルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(2−エチルヘキシルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(ドデシルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(オレイルアセトアセテート)キレート等が挙げられる。
また、その他の金属キレート化合物としては、例えば、チタニウムテトラプロピオネート、チタニウムテトラ−n−ブチレート、チタニウムテトラ−2−エチル ヘキサノエート、ジルコニウム−sec−ブチレート、ジルコニウムジエトキシ−tert−ブチレート、トリエタノールアミンチタニウムジプロピオネート、チタニウムラクテートのアンモニウム塩、テトラオクチレングリコールチタネート等が挙げられる。
樹脂R100質量部(固形分)に対する架橋剤の配合量は、0.1〜30質量部であることが好ましく、特に0.25〜25質量部であることが好ましい。架橋剤の配合量が0.1質量部以上であると、印刷用コート層13の耐擦過性向上効果が得られ、架橋剤の配合量が30質量部以下であると、印刷用コート層13の表面硬度が過度に高くなって耐擦過性が低下することを抑制することができる。
印刷用コート層13は、上記架橋剤を含有する場合には、さらに架橋促進剤を含有することが好ましい。架橋促進剤としては、架橋剤の種類等に応じて適宜選択すればよい。例えば、架橋剤がイソシアネート系架橋剤の場合には、金属塩系触媒としてのジブチル錫ジラウリレート、ナフテン酸コバルト等、アミン系触媒としてのトリエチレンジアミン、モノエタノールアミン等、カルボキシレート触媒としてのナフテン酸鉛、酢酸カリウム等、トリアルキルホスフィン触媒としてのトリエチルホスフィン等を使用することができる。また、架橋剤がエポキシ系架橋剤の場合には、三級アミン・三級アミン塩としてのジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロノネン、トリス(ジメチエルアミノメチル)フェノール、イミダゾール系としての1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、ホスフィン・ホスホニウム塩としてのトリフェニルホスフィン、テトラフェニルホスホニウム、テトラフェニルボレート、その他にも3−フェニル−1,1−ジメチルウレア、スルホニウム塩等を使用することができる。架橋促進剤は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
樹脂R100質量部に対する架橋促進剤の配合量は、1〜20質量部であることが好ましく、特に2〜15質量部であることが好ましく、さらには3〜10質量部であることが好ましい。
印刷用コート層13は、上記の成分以外に、微粒子を含有することが好ましい。微粒子を含有することにより、印刷用コート層13の表面(特に剥離剤層12側の表面)に適度な凹凸が付与され、マット感を得ることができる。これにより、印刷用コート層13の表面における光の反射が抑制され、見る角度によらず、印刷層2の印刷が見易くなる。かかる効果は、基材11の剥離剤層12側の表面粗さ(Ra)を前述した範囲にした場合に、特に優れたものとなる。
なお、印刷用コート層13が上記のように微粒子を含有する場合には、樹脂Rはバインダー樹脂として機能し得る。
微粒子としては、高分子微粒子等の有機系微粒子、無機系微粒子などが挙げられるが、特に高分子微粒子が好ましい。印刷用コート層13が高分子微粒子を含有すると、印刷用コート層13の表面が防汚性に優れたものとなる。高分子微粒子としては、例えば、ポリエチレン微粒子、ポリプロピレン微粒子等のポリオレフィン微粒子、アクリル樹脂微粒子、架橋シリコーン粒子、ポリエーテルスルホン微粒子、エポキシ樹脂粒子、ウレタン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子、フェノール樹脂粒子等が挙げられ、表面が改質されていてもよいし、改質されていなくてもよい。これらの微粒子は、1種を単独で使用することもできるし、2種以上を混合して使用することもできる。
上記の中でも、ポリオレフィン微粒子が好ましく、特にポリエチレン微粒子が好ましい。ポリエチレン微粒子によれば、印刷用コート層13の表面が防汚性に非常に優れたものとなる。
高分子微粒子の平均粒径は、1〜10μmであることが好ましく、特に1.5〜7μmであることが好ましく、さらには2〜5μmであることが好ましい。高分子微粒子の平均粒径が1μm以上であることにより、所望のマット感を得ることができるとともに、良好な防汚性を得ることができる。また、高分子微粒子の平均粒径が10μm以下であることにより、印刷用コート層13の表面の凹凸が過度に大きくなることを防止することができる。なお、本明細書における微粒子の平均粒径は、遠心沈降光透過法によって平均粒径を測定したものとする。
印刷用コート層13中における高分子微粒子の含有量は、樹脂R100質量部に対して30〜90質量部であることが好ましく、特に40〜80質量部であることが好ましい。高分子微粒子の含有量が30質量部以上であることにより、所望のマット感を得ることができるとともに、良好な防汚性を得ることができる。また、高分子微粒子の含有量が90質量部以下であることにより、印刷用コート層13の被膜強度を十分に確保することができる。
印刷用コート層13は、その他の成分として、例えば、染料、顔料等の着色材料、アニリド系、フェノール系等の酸化防止剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、可塑剤、酸化防止剤、光安定剤、分散剤、レベリング剤などを含有してもよい。これらの成分の含有量は任意であるが、これらの成分全体として、印刷用コート層13全体に対して10質量%を超えないことが好ましい。
印刷用コート層13の厚さは、1.2〜15μmであることが好ましく、かつ剥離剤層12の印刷用コート層13に対する剥離力は、200〜1800mN/25mmであることが好ましい。なお、本明細書における剥離力は、JIS K6854に準拠して測定した値とする。上記の条件を満たすことにより、転写シート4の接着剤層3を被着体に接着した後、剥離シート1を剥離したときに、図3に示すように、印刷用コート層13が、印刷層2が積層されている部分と積層されていない部分との境界で切れて、印刷用コート層13にて印刷層2が積層されている部分は、印刷層2上に残存し、印刷用コート層13にて印刷層2が積層されていない部分は、剥離剤層12に付着した状態で、基材11および剥離剤層12とともに剥離される。これにより、被着体に転写される印刷層2に、印刷層2と同じ大きさ・形状の印刷用コート層13を形成することができる。すなわち、印刷層2からはみ出した印刷用コート層13がなく、外観に優れた転写物が極めて簡便に得られる。
印刷用コート層13の厚さが15μmを超えるか、剥離力が200mN/25mm未満であると、印刷用コート層13の切れ性が劣り、剥離シート1を剥離したときに、印刷用コート層13が印刷層2の外周に沿わずに切れてしまい、印刷用コート層13がいびつな形状になってしまうおそれがある。
なお、印刷用コート層13の厚さが1.2μm以上であることにより、印刷用コート層13としての被膜強度を確保することができる。また、剥離力が1800mN/25mm以下であると、剥離シート1を良好に剥離することができる。
上記の観点から、印刷用コート層13の厚さは、1.2〜15μmであることが好ましく、特に2〜8μmであることが好ましく、さらには2.5〜5μmであることが好ましい。また、剥離剤層12の印刷用コート層13に対する剥離力は、200〜1800mN/25mmであることが好ましく、特に1000〜1500mN/25mmであることが好ましい。
(4)剥離シートの製造
剥離シート1は、常法によって製造することができる。例えば、基材11の片面に対して剥離剤層12を形成し、その剥離剤層12上に印刷用コート層13を形成すればよい。剥離剤層12は、剥離剤および所望により溶剤等を含有する剥離剤塗布液を塗布した後、必要に応じて加熱し、乾燥することで形成することができる。また、印刷用コート層13は、印刷用コート層13を構成する材料および所望により溶剤等を含有するコート剤を塗布した後、必要に応じて加熱し、乾燥することで形成することができる。
剥離剤溶液およびコート剤の塗布方法としては、例えば、グラビアコート法、バーコート法、スプレーコート法、スピンコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ダイコート法等が使用できる。
〔転写シート〕
本実施形態に係る転写シート4は、図2に示すように、前述した剥離シート1と、剥離シート1における印刷用コート層13の剥離剤層12側とは反対側の表面に積層された印刷層2と、印刷層2の剥離シート1側とは反対側(図2では上側)に積層された接着剤層3とから構成される。
本実施形態における印刷層2および接着剤層3は、同じ大きさ・形状で形成されており、かつ、剥離シート1よりも平面方向に小さく形成されているが、これに限定されるものではない。また、本実施形態では、印刷層2と接着剤層3とは直接積層されているが、本発明はこれに限定されることなく、両者の間に基材等が介在していてもよい。
(1)印刷層
印刷層2は、所望の文字、図柄、色等を表示するものであり、インクを印刷することによって形成される。印刷層2を構成する印刷インクは特に限定されるものではなく、例えば、グラビア印刷用インク、スクリーン印刷用インク、凸版印刷用インク、平版印刷用インク、特殊インク(紫外線硬化性インク等)など、種々のインクを用いることができる。
印刷インクの材料としても特に限定されるものではなく、例えば、ビニル系、ポリエステル系、アクリル系、ポリカーボネート系、ABS系、ポリスチレン系、ウレタン系、ポリオレフィン系、エポキシ系等のインクを用いることができる。
印刷層2の厚さは、特に限定されるものではないが、通常は0.1〜25μmであることが好ましく、特に0.5〜20μmであることが好ましく、さらには1〜15μmであることが好ましい。
(2)接着剤層
接着剤層3としては、上記印刷層2を所望の被着体に接着することのできるものであればよい。接着剤層3を構成する接着剤としては、感圧接着剤(粘着剤)であってもよいし、感熱接着剤であってもよい。接着剤層3が感熱接着剤によって構成される場合、加熱により、好ましくは加熱および加圧により、印刷用コート層13付き印刷層2を、被着体に強力に接着(熱転写)することができる。したがって、転写シート4を例えばコーションラベル等に使用する場合に好適である。
感圧接着剤の種類としては、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系、ゴム系、シリコーン系等のいずれであってもよく、いわゆる粘接着剤であってもよい。感熱接着剤の種類としては、ホットメルト型、有機溶剤溶液型、水性エマルジョン型、水性溶液型等のいずれであってもよく、例えば、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤(ナイロン系接着剤)、ポリオレフィン系接着剤(エチレン酢酸ビニル共重合体等)、アクリル樹脂系接着剤、シリコーン樹脂系接着剤、合成ゴム系接着剤(スチレンブタジエン共重合ゴム等)等が挙げられる。
接着剤層3の厚さは、特に限定されるものではないが、通常は5〜100μmであることが好ましく、特に10〜60μmであることが好ましい。
(3)転写シートの製造
転写シート4は、常法によって製造することができる。例えば、剥離シート1の印刷用コート層13の露出面に対して印刷を行って印刷層2を形成し、その印刷層2上に接着剤層3を形成すればよい。印刷層2の印刷方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、グラビア印刷、スクリーン印刷、凸版印刷、平版印刷等が挙げられる。
接着剤層3の形成は、接着剤の種類に応じて適宜行えばよい。例えば、塗布可能な接着剤の場合には、接着剤および所望により溶剤等を含有する接着剤塗布液を印刷層2上に塗布した後、必要に応じて加熱し、乾燥することで接着剤層3を形成することができる。また、接着剤塗布液を別の剥離シートの剥離面(剥離性を有する面)上に塗布した後、必要に応じて加熱し、乾燥することで接着剤層3を形成した後、当該接着剤層3を印刷層2に転写してもよい。一方、塗布困難な感熱接着剤の場合には、押出コーティング法や熱ラミネート法等によって接着剤層3を形成することができる。
(4)転写シートの使用
本実施形態に係る転写シート4を使用するには、最初に、転写シート4の接着剤層3を被着体5(図3参照)に接着する。接着剤層3が感熱接着剤の場合には、所望の温度で加熱し、加圧すればよい。その後、剥離シート1を剥離する。このとき、図3に示すように、剥離剤層12と印刷用コート層13との界面で剥離が生じ、印刷用コート層13が印刷層2上に残存する。これにより、被着体5に転写される印刷層2に、印刷用コート層13を形成することができる。
ここで、印刷用コート層13の厚さおよび剥離剤層12の印刷用コート層13に対する剥離力が前述した範囲に設定された場合には、図3に示すように、印刷用コート層13が印刷層2の外周に沿って切れて、印刷層2と同じ大きさ・形状の印刷用コート層13が印刷層2上に形成される。これにより、印刷層2からはみ出した印刷用コート層13がなく、外観に優れた転写物が得られる。
本実施形態に係る印刷用コート層13は耐擦過性に優れるため、被着体5に転写された印刷層2は、傷が付き難いものとなる。また、印刷用コート層13が微粒子を含有する場合には(さらに基材11の表面粗さが所定の範囲にある場合には)、印刷用コート層13の表面がマットな風合いとなり、印刷層2の印刷が見易くなる。さらに、その微粒子が高分子微粒子の場合には、防汚性にも優れ、汚れ難いものとなる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、剥離シート1における基材11と剥離剤層12との間や、剥離剤層12と印刷用コート層13との間、あるいは転写シート4における印刷用コート層13と印刷層2との間や、印刷層2と接着剤層3との間には、他の層が設けられてもよい。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
ガラス転移温度が68℃のポリエステルウレタン樹脂(樹脂R;東洋紡社製,UR−4125)100質量部(固形分換算;以下同じ)と、架橋剤としてのポリイソシアネート変性体(日本ポリウレタン工業社製,コロネートHL)3質量部と、架橋促進剤としてのスズ系化合物(東洋インキ製造社製,BXX3778G)2質量部と、ポリエチレン微粒子(興洋化学社製,ミクロ・フラットUN−8,平均粒径:2.6μm,表面改質なし)40質量部とを混合し、これをコート剤とした(溶剤として酢酸エチル含有)。
ポリエチレンテレフタレートからなる基材(開成工業社製,マットPET TypeD,厚さ:75μm,表面粗さ(Ra):0.43μm)の片面にシリコーン系剥離剤からなる剥離剤層を形成した積層体(厚さ:75μm,表面粗さ(Ra):0.43μm)を用意した。この積層体の剥離剤層上に、上記コート剤をアプリケーターにより塗布し、105℃にて2分間加熱して乾燥、硬化させ、硬化後の厚さ3μmの印刷用コート層を形成し、これを剥離シートとした。
〔実施例2〕
ポリエチレン微粒子の配合量を60質量部に変更する以外、実施例1と同様にして剥離シートを作製した。
〔実施例3〕
ポリエチレン微粒子の配合量を80質量部に変更する以外、実施例1と同様にして剥離シートを作製した。
〔実施例4〕
樹脂Rとして、ガラス転移温度が46℃のポリエステルウレタン樹脂(東洋紡社製,UR−1350)を使用する以外、実施例1と同様にして剥離シートを作製した。
〔実施例5〕
ポリエチレン微粒子の配合量を60質量部に変更する以外、実施例4と同様にして剥離シートを作製した。
〔実施例6〕
印刷用コート層の硬化後の厚さを7μmに変更する以外、実施例4と同様にして剥離シートを作製した。
〔実施例7〕
印刷用コート層の硬化後の厚さを10μmに変更する以外、実施例4と同様にして剥離シートを作製した。
〔実施例8〕
ポリエチレン微粒子の配合量を80質量部に変更する以外、実施例4と同様にして剥離シートを作製した。
〔実施例9〕
樹脂Rとして、ガラス転移温度が23℃のポリエステルウレタン樹脂(東洋紡社製,UR−8300)を使用する以外、実施例1と同様にして剥離シートを作製した。
〔実施例10〕
ポリエチレン微粒子の配合量を60質量部に変更する以外、実施例9と同様にして剥離シートを作製した。
〔実施例11〕
ポリエチレン微粒子の配合量を80質量部に変更する以外、実施例9と同様にして剥離シートを作製した。
〔実施例12〕
基材および剥離剤層の積層体として、ポリエチレンテレフタレートからなる基材(三菱樹脂社製,平滑PET50 T−100,厚さ:50μm,表面粗さ(Ra):0.033μm)の片面にシリコーン系剥離剤からなる剥離剤層を形成した積層体(厚さ:50μm,表面粗さ(Ra):0.033μm)を使用する以外、実施例1と同様にして剥離シートを作製した。
〔実施例13〕
ポリエチレン微粒子(興洋化学社製,ミクロ・フラットUN−8,平均粒径:2.6μm,表面改質なし)に替えて、ポリエチレン微粒子(興洋化学社製,ミクロ・フラットPT−260,平均粒径:4.2μm,表面改質なし)を使用し、その配合量を60質量部とし、印刷用コート層の硬化後の厚さを20μmに変更する以外、実施例1と同様にして剥離シートを作製した。
〔比較例1〕
ガラス転移温度が83℃のポリエステルウレタン樹脂(東洋紡社製,UR−3200)100質量部と、架橋剤としてのポリイソシアネート変性体(日本ポリウレタン工業社製,コロネートHL)3質量部と、架橋促進剤としてのスズ系化合物(東洋インキ製造社製,BXX3778G)2質量部と、ポリエチレン微粒子(興洋化学社製,ミクロ・フラットUN−8,平均粒径:2.6μm,表面改質なし)60質量部とを混合し、これをコート剤とした(溶剤として酢酸エチル含有)。
コート剤として上記コート剤を使用する以外、実施例1と同様にして剥離シートを作製した。
〔比較例2〕
ガラス転移温度が−3℃のポリエステルウレタン樹脂(東洋紡社製,UR−1400)100質量部と、架橋剤としてのポリイソシアネート変性体(日本ポリウレタン工業社製,コロネートHL)3質量部と、架橋促進剤としてのスズ系化合物(東洋インキ製造社製,BXX3778G)2質量部と、ポリエチレン微粒子(興洋化学社製,ミクロ・フラットUN−8,平均粒径:2.6μm,表面改質なし)60質量部とを混合し、これをコート剤とした(溶剤として酢酸エチル含有)。
コート剤として上記コート剤を使用する以外、実施例1と同様にして剥離シートを作製した。
〔比較例3〕
樹脂Rに替えて、ガラス転移温度が100℃のアクリル樹脂(三菱レイヨン社製,ダイヤナールRB−73)を使用する以外、実施例1と同様にして剥離シートを作製した。
以上の実施例および比較例における基材の種類およびガラス転移温度(Tg)、ならびに印刷用コート層の組成および厚さを表1に示す。なお、ガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量測定装置(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製,DSC Q2000)によって、昇温・降温速度20℃/分で測定した値とする。
Figure 2015143308
〔製造例〕
印刷用インク(セイコーアドバンス社製,SG700710BLACK,ビニル系一液蒸発乾燥型)を希釈溶剤(セイコーアドバンス社製,T−912,標準乾燥速度溶剤)により固形分濃度20質量%となるように希釈したものを、実施例および比較例で得られた剥離シートの印刷用コート層上に、アプリケーターにより塗布した。そして、70℃で24時間加熱し、厚さ約15μmの印刷層を形成した。以下の試験例は、この印刷層付き剥離シートについて試験・評価を行った。
〔試験例1〕(耐擦過性評価)
上記で得られた印刷層付き剥離シートを幅30mm、長さ250mmに裁断した後、剥離シート(基材+剥離剤層)を剥離し、印刷層および印刷用コート層の積層体を試験片とした(試験片表面は印刷用コート層)。この試験片を、学振試験機(大栄科学精器製作所製,RT−200)の試験台に取り付け、50mm×50mmの白綿布を摩擦子の接触面に被せて固定した。そして、摩擦子の重さを0.5Nとして、試験片100mmの間を毎分30往復する速度で当該摩擦子を1000回往復させた。このときの白綿布の汚染程度および試験片表面の傷の程度から、下記に示す基準に従って、耐擦過性を評価した。結果を表2に示す。
5…傷や汚染が全く認められない
4…僅かに傷が見られるが、目立たない
3…僅かではあるが、明らかに傷が認められる
2…傷や汚染がやや著しい
1…傷や汚染がかなり著しい
〔試験例2〕(剥離力測定)
上記で得られた印刷層付き剥離シートを長さ200mm、幅25mmに裁断し、得られた試験片における印刷層および印刷用コート層の積層体を試験機(島津製作所社製,テンシロンAGS−20NX)に固定し、JIS K6854に準じて、剥離シート(基材+剥離剤層)を180°方向に引張速度0.1m/分で150mmの長さを剥離したときの力を測定し、これを剥離力(mN/25mm)とした。結果を表2に示す。
〔試験例3〕(防汚性評価)
上記で得られた印刷層付き剥離シートから剥離シート(基材+剥離剤層)を剥離し、印刷層および印刷用コート層の積層体を試験片とした。印刷用コート層の露出面を指で10回往復させ、そのときの汚染程度から、下記に示す基準に従って、防汚性を評価した。結果を表2に示す。
5…汚染が全く認められない
3…僅かではあるが、明らかに汚染が認められる
1…汚染がかなり著しい
〔試験例4〕(切れ性評価)
上記で得られた印刷層付き剥離シートの印刷層に、粘着テープ(日東電工社製,31Bテープ,20mm幅)を、5kgローラーで5往復することで貼付し、30分間放置した。その後、試験機(島津製作所社製,テンシロンAGS−20NX)により、剥離速度0.3m/分、180°剥離にて粘着テープを剥離し、下記に示す基準に従って、印刷用コート層の切れ性を評価した。なお、いずれの試験片においても、印刷用コート層が剥離剤層から剥がれ、印刷層の印刷用コート層に対する密着性は問題なかった。結果を表2に示す。
5…粘着テープの外縁に沿って印刷用コート層が剥がれ、剥離剤層側に印刷用コート層の端部が残ったり(端部残り)、粘着テープの外縁よりも大きく印刷用コート層が剥がれたり(取られ)することが全くない
4…僅かに端部残りや取られが見られるが、ほとんど目立たない
3…僅かではあるが、明らかに端部残りや取られが認められる
2…端部残りや取られがやや著しい
1…端部残りや取られがかなり著しい
〔試験例5〕(風合い評価)
上記で得られた印刷層付き剥離シートから剥離シート(基材+剥離剤層)を剥離し、印刷層および印刷用コート層の積層体を試験片とした。印刷用コート層の露出面を指で10回往復させ、そのときの抵抗感と、印刷用コート層の露出面の目視による防眩性とから、下記に示す基準に従って、風合いを評価した。結果を表2に示す。
5…指に抵抗感が全くなく、いかなる角度で目視しても光の反射がない
4…ほとんど抵抗感がなく、また光の反射もほとんどない
3…僅かではあるが、明らかに抵抗感や光の反射が認められる
2…抵抗感や光の反射がやや著しい
1…抵抗感や光の反射がかなり著しい
Figure 2015143308
表2から分かるように、実施例で作製した剥離シートの印刷用コート層は、いずれも耐擦過性に優れていた。また、特に実施例1〜11および13の剥離シートの印刷用コート層は、防汚性および風合いにも優れていた。さらに、特に実施例1〜12の剥離シートは、印刷用コート層の切れ性にも優れていた。
本発明の剥離シートおよび転写シートは、例えば転写型の印刷ラベル、特に熱転写型の印刷ラベル等に好適に用いられる。
1…剥離シート
11…基材
12…剥離剤層
13…印刷用コート層
2…印刷層
3…接着剤層
4…転写シート
5…被着体

Claims (11)

  1. 基材と、
    前記基材の一方の面側に積層された剥離剤層と、
    前記剥離剤層の前記基材側とは反対側に積層され、ガラス転移温度が10〜80℃の樹脂を含有する印刷用コート層と
    を備えた剥離シートであって、
    前記印刷用コート層には印刷層が積層され、前記印刷層の前記印刷用コート層の反対側には少なくとも接着剤層が積層され、
    前記接着剤層を被着体に接着した後、前記剥離シートを剥離したときに、前記剥離剤層と前記印刷用コート層との界面で剥離が生じ、前記印刷用コート層が前記被着体側に残存する
    ことを特徴とする剥離シート。
  2. 前記印刷用コート層は、さらに高分子微粒子を含有することを特徴とする請求項1に記載の剥離シート。
  3. 前記高分子微粒子は、ポリエチレン微粒子であることを特徴とする請求項2に記載の剥離シート。
  4. 前記高分子微粒子の平均粒径は、1〜10μmであることを特徴とする請求項2または3に記載の剥離シート。
  5. 前記印刷用コート層中における前記高分子微粒子の含有量は、前記樹脂100質量部に対して40〜90質量部であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の剥離シート。
  6. 前記樹脂は、架橋系樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の剥離シート。
  7. 前記樹脂は、ポリエステルウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の剥離シート。
  8. 前記印刷用コート層の厚さは、1.2〜15μmであり、
    前記剥離剤層の前記印刷用コート層に対する剥離力は、200〜1800mN/25mmである
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の剥離シート。
  9. 前記剥離剤層の前記印刷用コート層側の表面粗さ(Ra)は、0.1〜2.0μmであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の剥離シート。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の剥離シートと、
    前記剥離シートにおける前記印刷用コート層に積層された印刷層と、
    前記印刷層の前記印刷用コート層とは反対側に積層された接着剤層と
    を備えたことを特徴とする転写シート。
  11. 前記接着剤層は、熱接着性を有する接着剤から構成されていることを特徴とする請求項10に記載の転写シート。
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