JP2015142699A - 食品用付加物形成装置及び食品提供装置並びに食品付加物形成方法 - Google Patents

食品用付加物形成装置及び食品提供装置並びに食品付加物形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コーヒー、ビールなどの泡に繊細な図柄を描くことができる食品用付加物形成装置及び食品提供装置並びに食品付加物形成方法を提供する。【解決手段】食品用付加物形成装置1は、食品や食品に関連する部材などの対象物101に対して、流動性のある食用部材を供給する供給部4を備える。対象物101と供給部4とを相対的に移動させて対象物101に対し食用部材による装飾用の付加物を形成することにより、繊細な図柄の付加物を形成できる。【選択図】図1

Description

本発明は、食品用付加物形成装置及び食品提供装置並びに食品付加物形成方法に関する。
従来、食品の商品価値を高めるために、例えばビールなどの泡に図柄などを描画して食品を製造する装置がある(例えば特許文献1、2)。
米国特許出願公開第2009/0074928号明細書 特開2006−305876 特開2010−160692号公報 特表2010−506562号公報
しかし、従来の食品製造装置では、レーザ照射により泡を消去して図柄を描画するため、繊細な図柄が描けない欠点があった。
又、特許文献3は、このラテアートを実行するカップ式自動販売機を提案している。この装置によれば、コーヒー液面上に形成されたホイップクリーム層の表面に液粒状の可食インクを噴射することを記載している。可食インク噴射装置としては、インクジエットプリンタを採用することが記載されている。
特許文献4は、インクジエット式ラテアート装置に用いられる可食インクとしての着色組成物の例を提案している。しかしながら、インクジエットプリンタは、電界エネルギーや熱エネルギーにてノズルから液粒を噴射するため、二次元イメージによる装飾を完成するためにノズルを二次元走査する必要がある。非常に小さい液粒を用いて二次元イメージを完成するために、ノズルの走行距離の合計は非常に長くなる。ノズルの走査速度の増加には一定の限界がある。その結果、作業時間が長くなってしまう。
このため、従来のインクジエットプリンタでは、走査方向と直角方向に並べられた多数のノズルを用いて走査回数を短縮することにより、作業時間を短縮している。しかし、独立に制御される多数のノズルを用いるインクジエットプリンタは、以下に説明される次の欠点を有している。すなわち、ノズルから連続的に噴射する各液粒の径が大きいと、液粒のもつ運動エネルギー及び重力エネルギーが大きいため、液粒がホイップクリームの内部に食い込んでしまうため、鮮明な画像を表示することは困難となる。反対に、ノズルから連続的に噴射する各液粒の径を小さくすると上記した液粒の沈降は防止できるものの、画像の完成に要する時間が著しく長くなってしまう。
画像完成時間の短縮のために、独立に液粒を噴射する多数のノズルをノズル走査方向と直角に並列に配置することも可能である。しかし、このマルチノズル方式は、装置の大型化及び高コスト化を招く。さらに、これらインクジエットプリンタの配管系統は衛生上の観点から頻繁に洗浄される必要がある。マルチノズル方式の複雑なパイプ系は、この洗浄作業の煩雑化を招く。
その他の可食材装飾技術として、移動するノズルから着色クリームをノズルから連続的に押し出すことにより食材の上面に描画を施す連続押出し式ノズル方式が知られている。この連続押出し式ノズルは、たとえば、着色クリームによりケーキ表面に描画するために使用される。しかし、この連続押出し式ノズルから押し出された着色クリームは、インクジエットノズルから吹き出される液粒よりも大きい単位表面積当たりの重量をもつ。このため、連続押出し式ノズルを用いてケーキ以外の液面上又は泡面上に描画を行う場合、着色クリームは、インクジエットプリンタの液粒よりも更に速やかに液内又は泡内に沈下してしまう。
同様に、本発明者の実験によれば、着色クリームの代わりに液状の着色インクを連続押出し式ノズルから押し出すことにより液面上又は泡面上に描画する場合も、下地となる飲料液や泡層が変形しやすくだけでなく液状の着色インクも変形しやすいため、画像は一層不鮮明となった。
そこで、本発明の目的は繊細な図柄を描くことができる食品用付加物形成装置及び食品提供装置並びに食品付加物形成方法を提供することにある。
請求項1の食品用付加物形成装置は、食品や食品に関連する部材などの対象物に対して、流動性のある食用部材を供給する供給部を備えている。そして、前記対象物と前記供給部とを相対的に移動させて前記対象物に対し前記食用部材による装飾用の付加物を形成する。これによれば、繊細な図柄の付加物を形成できる。
本発明の第1実施形態による食品用付加物形成装置の斜視図 電気的構成のブロック図 付加物形成後の対象物及び容器の平面図 制御装置の制御内容を示すフローチャート 対象物配置部の平面図 図形データを示す図 (a)〜(c)は食用部材の供給の様子を時系列的に示す図 対象物形成の様子を示す対象物及び容器の平面図 対象物完成状態における対象物及び容器の平面図 図形データを説明するための図 供給部の移動の様子を説明するための図 別の図形データを説明するための図 別の図形データを説明するための図 別の対象物を説明するための図 第2実施形態による食品用付加物形成装置の斜視図 電気的構成のブロック図 対象物及び容器の斜視図 供給部の移動の様子を示す対象物及び容器上部の縦断面図 第3実施形態による食品用付加物形成装置の斜視図 第4実施形態による食品用付加物形成装置の斜視図 (a)は開放状態の吐出口部部分の断面図、(b)は閉鎖状態の吐出口部部分の断面図 電気的構成のブロック図 第5実施形態を示し、(a)は開放状態の吐出口部部分の断面図、(b)は開度が小さい開放状態の吐出口部部分の断面図 第6実施形態による食品用付加物形成装置の斜視図 吐出口部部分の縦断面図 電気的構成のブロック図 図形データを示す図 付加物完成後の対象物及び容器の斜視図 供給部の移動の様子を説明するための対象物及び容器の平面図 付加物完成後の対象物及び容器の縦断面図 第7実施形態による食品用付加物形成装置の斜視図 付加物完成後の対象物及び容器の斜視図 第8実施形態による食品用付加物形成装置の斜視図 電気的構成のブロック図 泡の成形の様子を説明するための対象物の部分縦断面図 付加物完成状態での対象物及び容器の平面図 第9実施形態による食品用付加物形成装置の斜視図 第10実施形態による食品用付加物形成装置の斜視図 第11実施形態による食品用付加物形成装置の斜視図 電気的構成のブロック図 第12実施形態による付加物完成状態の対象物群の平面図 第13実施形態による食品用付加物形成装置の斜視図 電気的構成のブロック図 供給部の移動の様子を説明するための対象物及び容器の平面図 第14実施形態による食品提供装置の斜視図 参考例を示す対象物配置部部分の縦断面図 参考例に関し、各種液状食品の粘度を示す図 第15実施形態による対象物配置部部分の平面図 付加物と取手とユーザーとの位置関係を示す図 参考例に関し、配置前における付加物と取手とユーザーとの位置関係を示す図 参考例に関し、付加物と取手の向き関係を示す図 参考例に関し、取出し後における付加物と取手とユーザーとの位置関係を示す図 参考例に関し、(a)は描画開始時における供給部部分の断面図、(b)は描画途中における供給部部分の断面図、(c)は図53(b)における矢印C方向による断面図 参考例に関し、供給部の高さが5mm超の場合の供給部部分の断面図 参考例に関し、(a)は供給部の移動軌跡を示す図、(b)は食用部材の形成の様子を示す図 参考例に関し、対象物上面が容器より低い場合の容器部分の断面図 参考例に関し、対象物上面が容器より高い場合の容器部分の断面図 第16実施形態を示す図39相当図 描画の様子を説明するための容器部分の平面図 第17実施形態を示す移動機構部分の平面図 第18実施形態を示す制御装置の制御内容を示すフローチャート 描画の様子を示す供給部部分の断面図 第19実施形態を示す制御装置の制御内容を示すフローチャート (a)、(b)は描画の様子を時系列で示す供給部部分の断面図 第20実施形態を示す制御装置の制御内容を示すフローチャート (a)、(b)、(c)は描画の様子を時系列で示す供給部部分の断面図 最大大きさの液滴を示す図 第21実施形態を示す制御装置の制御内容を示すフローチャート (a)、(b)、(c)は描画の様子を時系列で示す供給部部分の断面図 最大大きさより小さい液滴を示す図 図69(b)におけるD部分の拡大図 参考例に関し、付加物を示す平面図 第22実施形態に関し、描画の様子を示す図 第23実施形態に関し、描画の様子を示す図 参考例に関し、線画を示す平面図 第24実施形態に関し、描画の様子を示す図 参考例に関し、図柄線の一例を示す図 参考例に関し、線画を示す図 第25実施形態に関し、食用部材供給量の様子を示す図 (a)は第15実施形態の変形例に関し、仮想基準線を説明するための平面図、(b)は第15実施形態の他の変形例に関し、仮想基準線を説明するための平面図 参考例に関し、泡の粒径と、単位面積当たりに乗せられるインク量との概略的な関係を示す図
以下、本発明のいくつかの実施形態について説明するが、各実施形態においては同じ部分には同一符号を付す。
まず、第1実施形態の食品用付加物形成装置について図1〜図14を参照して説明する。食品用付加物形成装置1は、図1に示すように、平板状をなすベース2の上面部に、対象物配置部3と、供給部4と、移動制御部5とを備えている。
前記対象物配置部3は、平坦な配置面3aを有し、この配置面3aは前記ベース2と平行状態である。この配置面3aには対象物としての飲み物(カフェオレや、ビール、アイスコーヒー、ホットコーヒーなど)を収容したカップやジョッキなどの容器が配置される。この場合、配置面3aには、配置基準位置を示すためのマーク3bが形成されており、このマーク3bを目安として容器を配置面3aの中心P0(図5参照)に配置することができる。この中心P0のX、Y、Z軸座標は制御装置73が有する内部記憶部(ROMなど)に予め記憶されている。
図1では、対象物101として、上部に泡を有する泡付き食品であるカフェオレを示し、容器としてカフェオレ用の容器102が例示されている。上記対象物101であるカフェオレは抽出時に表面に泡101aが形成される。なお、この実施形態では、図3に示すように、泡101aの表面に溶融チョコレートなどの食用部材100による装飾用の付加物103(いわゆるラテアートなど)を形成するが、対象物としては泡無しの飲み物(コーヒーやジュースなど)や固形物(例えばケーキや、ケーキなどに載せられるメッセージプレート、食器(皿)など)でも良い。付加物103は線画も含まれる。
図1において、前記供給部4は、流動性のある食用部材100を収容した収容部としての収容器4aを備え、この収容器4aの一部(下部)には下向きのノズル状の吐出口部4bが形成されている。この供給部4は後述する供給部取付部材634に着脱可能にセットされる。つまり、交換可能なカートリッジとして構成されている。前記収容器4aの上部には、気体ポンプとしての気体ポンプ8に通じる気体配管としてのエア配管8aが連結されている。前記収容器4aは前記エア配管8aとの連通部分及び吐出口部4b以外は密閉されている。前記エア配管8aの途中には圧力制御弁9が設けられている。前記圧力制御弁9は後述の制御装置73により制御され、この圧力制御弁9は供給オンオフ部を構成し、又、供給量調整部も構成する。つまり、前記圧力制御弁9を制御することにより、前記収容器4aに与えるエア圧力(吐出圧)をゼロとすると前記食用部材100の吐出が停止(供給停止(オフ))され、エア圧力をゼロ以外とすると前記食用部材100の吐出が開始(供給開始(オン))される。又、エア圧力を調整することで食用部材100の単位時間当たりの吐出量(供給量)を調整する。前記供給部4は食用部材100を連続して押出すことにより供給可能である。
前記移動制御部5は移動機構6と制御装置73(図2)とを備えている。移動機構6は、Y軸移動機構部61と、X軸移動機構部62と、Z軸移動機構部63(高さ調整手段)とを備える。なお、高さ調整手段としては容器102の下に介在させるスペーサでも良い。この場合、スペーサの枚数を適宜設定すると良い。
前記Y軸移動機構部61は、フレーム611にY軸方向(前後方向)に延びるY軸用送りねじ612、このY軸用送りねじ612を回転させるY軸モータ613、ガイド614などを備えて構成される。
前記X軸移動機構部62は、フレーム621に、X軸用送りねじ622、X軸モータ623、Y軸用送りねじ用ナット624、被ガイド部材625などを備えて構成される。前記Y軸用送りねじ用ナット624は、フレーム621に被ガイド部材625を介して固定状態(非回転状態)に設けられており、前記Y軸移動機構部61のY軸用送りねじ612に螺合されている。前記被ガイド部材625は前記ガイド614に移動可能に嵌合されている。前記X軸モータ623は例えばステッピングモータにより構成され、前記X軸用送りねじ622を回転させる。
前記Z軸移動機構部63は、フレーム631に、Z軸用プーリ機構632、Z軸モータ633、供給部取付部材634、X軸用送りねじ用ナット635などを備えて構成される。前記フレーム631は、主フレーム631aと、縦フレーム631bとを有して構成され、主フレーム631aに前記X軸用送りねじ用ナット635が固定状態に設けられている。このX軸用送りねじ用ナット635は前記X軸用送りねじ622に螺合されている。
前記Z軸モータ633は縦フレーム631bに設けられ、前記Z軸用プーリ機構632も縦フレーム631bに設けられている。
Z軸用プーリ機構632は、上下一対のプーリ632a、632bと、この両プーリ632a、632bに架設されたベルト632cとから構成されている。前記Z軸モータ633は前記上方のプーリ632aを回転させる。
前記供給部取付部材634は、ガイド部材634aを介して、ガイド軸634bに上下方向へ移動可能に設けられている。そして、ガイド部材634aが前記ベルト632cの一部に連結されている。従って、前記供給部取付部材634はZ軸モータ633の一方向回転及び他方向回転により上方向及び下方向へ移動される。
前記供給部取付部材634は、供給部4を位置決め及び嵌合固定するための固定部634cを設けている。この固定部634cは例えば孔部から構成されている。なお、この固定部634cはチャッキング機構を採用しても良い。
上述した移動機構6において、Y軸モータ613が一方向又は逆方向に回転されると、Y軸用送りねじ612が一方向又は逆方向に回転し、X軸移動機構部62のY軸用送りねじ用ナット624が前方向又は後方向に移動される。これにより、供給部4が前方向又は後方向に移動される。又、X軸モータ623が一方向又は逆方向に回転されるとX軸用送りねじ622が一方向又は逆方向に回転し、Z軸移動機構部63のX軸用送りねじ用ナット635が左方向又は右方向に移動される。これにより供給部4が左方向又は右方向に移動される。又、Z軸モータ633が一方向又は逆方向に回転されると上方のプーリ632aが一方向又は逆方向に回転し、ベルト632cの前記一部(ガイド部材634aとの連結部)が上方向又は下方向に回転される。これにより、供給部4が上方向又は下方向へ移動される。
前記供給部4のX軸方向及びY軸方向の二次元の移動面と、前記ベース2の上面と、前記対象物配置部3の配置面3aとは平行面となるように構成されている。
又、前記ベース2には、水準器2aが設けられており、又、ベース2の3本の脚部2bには例えばねじ式の水平調整部2cが設けられている。従って、水準器2aが水平を示すように水平調整部2cを調整することで、前記ベース2の上面が水平となり、又、前記供給部4のX軸方向及びY軸方向の二次元の移動面、及び前記対象物配置部3の配置面3aも水平となる。なお、前記水平調整部2cは、少なくと2つあれば良い。
前記縦フレーム631bの横には、操作部7が設けられている。この操作部7の前面には、例えば液晶表示部からなる表示部71(図2参照)、例えばタッチパネルスイッチスイッチからなる操作入力部72(図2参照)が設けられている。さらにこの操作部7の内部には制御装置73(図2参照)が設けられている。
図2において、前記制御装置73は、マイクロコンピュータや各種駆動回路を備えて構成されている。この制御装置73の入力側には前記操作入力部72、例えば不揮発性メモリなどからなるデータ記憶部74が接続され、又、出力側には、前記表示部71、X軸モータ623、Y軸モータ613、Z軸モータ633、気体ポンプとしてのエアポンプ8、圧力制御弁9が接続されている。
前記データ記憶部74には、装飾用の図柄データ(一次元データ、二次元データ及び三次元データを含む)が多数記憶されている。また、このデータ記憶部74には、供給部4と対象物101との相対的移動時におけるこれら供給部4と対象物101との離間距離が設定距離H(図7参照)として予め記憶されている。この設定距離Hは、供給部4と対象物101との相対的な移動時において食用部材100が対象物101に対して連続的に付加される距離として予め実験的に求められ設定されている。なお、この設定距離Hは食用部材100の種類(素材や流動粘度など)に応じて複数記憶されている。さらに、このデータ記憶部74には、供給部4と対象物101との相対的な移動時における相対的移動速度が設定速度として予め記憶されている。この設定速度は、食用部材100が途切れない速度として、予め実験などにより求められて設定されている。なお、この設定速度も食用部材100の種類(素材や流動粘度など)に応じて複数記憶されている。
この前記データ記憶部74は、USBメモリやSDカードなどのように着脱可能でも良い。又、このデータはメーカー側で予め作成して記憶させておいても良いし、ユーザーが作成しても良い。
前記操作入力部72としては、形成しようとする付加物の図柄データを選択するための図柄選択スイッチや、対象物配置部3の配置面3aに対する供給部4の高さ(上下方向の離間距離)をユーザー側で調整する高さ調整スイッチや、書き出し開始スイッチや、図柄を拡大縮小するための倍率調整スイッチなどが含まれている。又、操作部7には図示しないが電源スイッチも設けられている。
本実施形態の食品用付加物形成装置1では、図3に示すような複雑な図柄の付加物103を形成することができるが、理解を容易にするために、簡単な図柄の付加物103(図9参照)を形成する場合について説明する。
今、ユーザー側において、対象物101が収容された容器102をエア配管8aに接続した上で、配置面3aの中央位置に配置する。これにより容器102の中心が配置面3aの中心P0に合致又はほぼ合致する。そして、ユーザー側において、電源スイッチをオン操作すると、制御装置73は、図4の制御を開始する。ステップS10で、エアポンプ8の運転を開始する。この時点では圧力制御弁9は閉鎖している。
そして、ステップS20では、ユーザー設定を受け付ける。この場合、ユーザーは、図柄選択スイッチを操作して、データ記憶部74に記憶された多数の図柄データから所望の図柄を選択設定する。前記対象物101表面までの高さは未知であるから、ユーザーは対象物配置部3から対象物101の表面(上面)までの高さHf(図1、図7参照)を例えば数値(センチメータ)で入力する。この高さHfの入力方法としては、高さ調整スイッチによりZ軸移動機構部63を手動制御して前記供給部4の下端を対象物101の表面に近接させることで、その時の高さHfを制御装置73で読み込むようにしても良い。
ステップS30では、ユーザーによる設定内容を取得する。
ステップS40では、ユーザーによる設定内容や、データ記憶部74に予め記憶した制御データに基づいて各種制御データを設定する。まず、取得した図柄データに基づいて、供給部4の移動開始座標、連続移動座標、移動停止座標、線の太さなどを設定する。この場合制御装置73は、配置面3aの中心P0(図5参照)のX、Y、Z軸座標が判っている。そして、図柄データが図5に示す「B」なる形象の図柄データである場合、当該データのほぼ中心の点を前記中心P0に対応させ、当該図柄データの各地点をXY座標に変換する。そして、1つの図柄データがいわゆる連続線(いわゆる一筆書き可能な図柄データ)から構成されているか否かを判断して、この場合、連続線であるから、図6に示すように、1つの描画開始点PsのXY座標、1つの描画停止点Pe(Psと同じもしくはほぼ同じ)のXY座標を設定する。又、このステップS40では、図柄データの線の太さに応じて圧力制御弁9を制御してエア圧力を設定する。例えば線の太さが太く設定されるほど、エア圧力が大となるように設定する。
又、供給部4と対象物101との離間距離を前述した設定距離H(図7参照)に基づいて対象物配置部3の配置面3aからの供給部4の高さHs(Z軸座標における描画開始高さ)を演算する。つまり、設定距離Hと、前記対象物配置部3の載置面3aから対象物101の表面(上面)までの高さHfとから、供給部4の高さHsを演算する。又、供給部4の移動速度を前述したデータ記憶部74の設定速度に設定する。又、供給部4の供給待機位置Hw(前記対象物配置部3の配置面3aからの高さ位置)も設定する。この供給待機位置Hwは、前記設定距離Hの上方に例えば一定距離αを加えた高さ位置である。
ステップS50では、開始スイッチがオン操作されたか否かを判断し、操作されたことが判断されると、ステップS60〜ステップS120による描画制御を実行する。
ステップS60では、供給部4を描画開始点Psに移動させるためにY軸移動機構部61、X軸移動機構部62を制御する。
そして、ステップS70では、供給部4を前記高さHsまで降下させる。これにより供給部4と対象物101との離間距離が前記設定距離Hとなる。
次のステップS80では、前記圧力制御弁9を開放して食用部材100の供給を開始する(描画を開始する)。この場合、前記圧力制御弁9をエア圧力を前記設定エア圧力となるように制御する。この時、図7(b)に示すように、食用部材100は液滴状となって液滴下部が対象物101の泡101aに接触する。この液滴の大きさは食用部材100の単位時間当たりの供給量つまりエア圧力にほぼ相関する。
次のステップS90では、食用部材100を供給しながら、図柄データの連続移動座標(描画開始点Psから連続(一筆書き)で描画停止点Peまで連続する各点のXY座標)に従って供給部4を前述した設定速度で移動させる。これにより、食用部材100が連続線状に対象物101の泡101aに移載され、もって描画がなされてゆく。この時の移動方向を図8に矢印Aで示す。
この移動時に、前記食用部材100が対象物101aに接触したままであるから、当該対象物101a上で引き延ばされた状態となり、前記液滴の直径よりは細い(但し設定された太さである)描画線となる。つまり、吐出口部4bから出た食用部材100はこの吐出口部4bの開口径寸法よりも大きな直径の液滴となるが、食用部材100を対象物101aに接触させたままで移動させることで液滴より細い描画線を形成できる。なお、前記食用部材100の液滴が対象物101に接触した後、一旦所定高さ(食用部材100が切れない程度の高さ)まで供給部4を上げてから移動(描画)させるようにしても良いし、順次所定高さまで供給部4を上げるようにしても良い。
そして、ステップS100では、吐出口部4bが前記描画停止点Peで、前記移動を停止すると共に、食用部材100の供給を停止し、そして、ステップS110で供給部4を前記供給待機位置Hwまで上昇させる。この後、ステップS120で、図柄データに他の連続線があるか否かを判断し、他の連続線があれば、前記ステップS60に戻り、他の連続線がなければ、描画(装飾用の付加物103(図9参照)の形成)を終了する。
なお、図柄データが図10に示すように、図柄線が分離している場合(例えば二つに分離している場合)、各図柄線L1、L2ごとに描画開始点Ps1及び描画停止点Pe1、描画開始点Ps2及び描画停止点Pe2を設定する(ステップS40)。そして、まず図柄線L1の描画開始点Ps1から描画停止点Pe1へ供給部4を移動させて食用部材100を供給する(ステップS60〜ステップS100)。次に供給部4を前記供給待機位置Hwまで上昇させる(ステップS110)。この後、他の図柄線L2があることを判断し(ステップS120)、前述のステップS60で、供給部4を次の図柄線L2の描画開始点Ps2まで移動させ、ステップS70〜ステップS100で既述のように実行する。なお、この場合の供給部4の移動軌跡は図11のようになる。
又、図12に示すように、図柄データにおける図柄線L3、L4に線の太さの違いが有る場合、前述したように、圧力制御弁9の開度つまりエア圧力を調整することで食用部材100の単位時間当たりの供給量を調整する。この場合図柄線L3に対しては食用部材100の単位時間当たりの供給量を少なくし、図柄線L4に対しては供給量を多くする。食用部材100の単位時間当たりの供給量を少なくすると、供給部4から出る食用部材100の液滴形状が小さいため、細い描画線となり、又、供給量を多くすると、液滴形状も比較的大きくなるため太い描画線となる。又、供給部4の移動速度(相対的移動速度)の調整によっても描画線の太さを変えることが可能である。
図13では、1つの図柄線L5において線の太さが異なる場合を示している。供給部4を移動させる途中で食用部材100の単位時間当たりの供給量を調整する。供給量の多・少によって液滴形状の大きさが異なる。
上記実施形態においては、対象物101を、液状食品あるいは上部に泡を有する泡付き食品とし、供給部4は食用部材100を連続的に押出し可能であり、対象物101に対する供給部4の相対的な高さを調整する高さ調整手段としてZ軸移動機構部63を備え、移動制御部5により供給部4を移動させつつ当該供給部4から食用部材101を押出すようにしている。
上述した第1実施形態においては、食品や食品に関連する部材などの対象物101に対して、流動性のある食用部材100を供給する供給部4と、対象物101と供給部4とを相対的に移動させて対象物101に対し食用部材100による装飾用の付加物103を形成する移動制御部5とを備えたので、繊細な図柄を形成できる。又、人が描いた様に線画を描画できる。
又、この実施形態によれば、供給部4が食用部材100を対象物101に対して接触させた状態で供給するので、供給部4から出た直後の食用部材100が吐出口部4bより大きな液滴状であっても細い描画線を形成でき、又、1つの線で描画すべき線を容易に連続させることができる。
又、この実施形態によれば、供給部4よりも下方に位置して対象物101を配置する対象物配置部3と、この対象物配置部3と供給部4とのうち一方である供給部4を他方である対象物配置部3に対して移動可能な可動部とし、この可動部である供給部4を移動制御して対象物101に対し食用部材100による付加物103を形成する移動制御部5とを備えた。これによれば、供給部4を移動制御部5により移動制御することにより装飾用の付加物103を形成できる。なお、対象物配置部3を移動可能、つまり可動部としても良い。
又、この実施形態では、供給部4と対象物101との相対的移動時におけるこれら供給部と対象物との離間距離を、供給部4と対象物101との相対的な移動時において食用部材100が対象物101に対して連続的に付加される距離(対象物配置部3からの上方への設定距離H)に設定し、この設定距離Hを記憶部であるデータ記憶部74に記憶している。そして、移動制御部5はデータ記憶部74に記憶された設定距離Hとなるように供給部4と対象物101(泡101a表面)との離間距離(供給部4の高さ)を制御する。
これによれば、供給部4から対象物101までの離間距離を、供給部4の移動時において食用部材100が対象物101に接触する距離である設定距離Hに自動的に制御できる。
又、本実施形態においては、供給部4と対象物101との相対的な移動時における相対的移動速度を、食用部材100が途切れない速度に設定し、且つ、この設定速度をデータ記憶部74に記憶している。そして、移動制御部5はデータ記憶部74に記憶された設定速度となるように相対的移動速度を制御する。これによれば、供給部4と対象物101との相対的移動速度を食用部材100が対象物101に接触する速度に自動的に制御できる。
又、本実施形態においては、供給部4を、一部に吐出口部を有して食用部材100を収容する収容器4aと、この収容器4aに設けられ当該収容器4a内の食用部材100を吐出する吐出口部4bとを有する構成とし、収容器4aに気体圧として空気圧を供給するエアポンプ8(気体ポンプ)を備えた。これによれば、収容器4a内の食用部材100を空気圧により確実に吐出させることができる。前記エアポンプ8は、空気以外の他の気体圧力を供給する気体ポンプであれば良い。又、食用部材100を押出す手段としては気体ポンプ以外に、電磁ソレノイドを利用したり、収容器を可撓性チューブから構成して押圧ローラで押出す構成とするなど、種々の構成が考えられる。
又、本実施形態においては、供給部4から供給される食用部材100の供給開始及び停止を制御する供給オンオフ部として圧力制御弁9を備えたので、描画線を分離して形成することができる。
この場合、供給オンオフ部を、エアポンプ8の吐出圧をゼロとゼロ以外とに制御して食用部材100の供給停止と供給開始とを制御する圧力制御弁9から構成したから、食用部材100の供給停止及び供給開始を簡単且つ確実に行うことができる。
又、本実施形態においては、供給部から供給される食用部材の供給量を調整する供給量調整部として圧力制御弁9を備えたので、描画線の太さを調整することができる。
この場合、前記供給量制御部を、エアポンプ8の吐出圧をゼロ以外で調整して食用部材100の供給量を制御する圧力制御弁9から構成されたので、簡単且つ確実に描画線の太さを調整することができる。
又、本実施形態においては、供給部4を、一部に吐出口部を有して食用部材100を収容する収容器4aと、この収容器4aに設けられ収容器4aの食用部材100を吐出する吐出口部4bとを有する構成とし、この供給部4を着脱可能に取付けるための供給部取付部材634を備えた。これによれば、食用部材100を収容した供給部4をいわゆるカートリッジとして交換可能となる。
又、本実施形態においては、移動制御部5を、可動部としての供給部4を左右方向であるX軸方向、前後方向であるY軸方向及び縦方向であるZ軸方向に移動させる移動機構6を備える構成としたので、複雑な形状の付加物103を形成できると共に、対象物101からの供給部4の上下方向距離を調整できる。
なお、移動制御部5は、供給部4を少なくとも1軸で移動させる移動機構を備える構成としても良い。この場合、1つの軸に沿って直線状の付加物を形成でき、又、1つの軸を中心とした円弧状の付加物を形成できる。
又、本実施形態においては、供給オンオフ部である圧力制御弁9の制御に関連して可動部である供給部4をZ軸方向へ移動させる構成とした。これにより、圧力制御弁9をオンする場合(供給部4から食用部材100を供給開始する場合)には、供給部4を設定距離Hまで降下(Z軸方向のうち下方向に移動)させ、供給部4からの食用部材100の供給停止時、及び当該停止状態でのX軸又はY軸方向への移動時には、供給部4をZ軸のうち上方の供給待機位置Hwに上昇(移動)させることが可能となる。この結果、分離した描画線間に不要な食用部材100が付着することを無くすことが可能となる。
又、本実施形態においては、対象物配置部3が平坦な配置面3aを備えてベース2に設けられ、供給部4は相対的に配置面3aと平行に移動可能にベース2に設けられている。つまり、ベース2と配置面3aとは平行な関係にある。そして、ベース2には、当該ベース2を供給部4の相対的な移動方向が水平方向となる姿勢に調整可能な水平調整部2cを備えた。これによれば、次の不具合を解消できる。参考例として示す図46のように、載置面3aが非水平(傾斜)であると、供給部4も矢印で示すように非水平方向へ移動する。この場合、対象物101は液状であって表面が水平となるため、当初予定の設定距離Hが上記移動によって距離hに変化(図では短くなる)してしまう。すると、食用部材100による描画線が太くなってしまったり、設定距離Hが短い場合には供給部4の下端(吐出口部4b下端)が対象物101に浸漬してしまうおそれがある。また、載置面3aが逆方向に傾斜していると、設定距離Hが上記移動によって大きくなって、食用部材100を連続供給できないおそれもある。この点、本実施形態では、上述の構成としたことで載置面3aを水平状態をすることができ、対象物101に対する供給部4の離間距離が移動開始から移動停止までの設定距離Hとなり、上述の不具合は発生しない。
又、本実施形態においては、移動制御部5が、付加物の図柄や形状に関わる図柄データを取得し、当該図柄データに基づいて可動部である供給部4を移動制御するから、図柄データに応じた図柄や形状の付加物103を形成できる。
この場合、本実施形態においては、記憶部としてのデータ記憶部74を備え、前記図柄データをこのデータ記憶部74に記憶したので、このデータ記憶部74に記憶した図柄データを使用することができる。
又、本実施形態では、対象物101を、泡付き食品、例えばカフェオレとした。これによれば、泡101aに対して、装飾性のある付加物103を繊細な図柄に形成できる。なお、泡付き食品としては、発泡酒や、ビールでも良い。
又、対象物としては、ケーキやウエハなどの固形食品(図14参照)や、ケーキなどに載せるメッセージプレート(固形物)、又、皿などの食器でも良い。又、コーヒー、スープ、牛乳などの液状食品でも良い。
又、対象物101が、ビールやアイスコーヒー、あるいはアイスクリームなどの冷たい食品である場合、食用部材100としては供給前は温かくて溶融状態であって冷えると固化する食用部材を使用するようにしても良い。この場合の成形物としては溶融ホットチョコレートなどがある。
このように、食用部材が低温度で固化するものであって、溶融状態で供給される実施形態とすると、付加物が長い時間で定形を保持することが可能である。
図15〜図18は第2実施形態を示している。この第2実施形態においては、供給部4と対象物101の表面との離間距離を検出する離間距離検出手段としての距離センサ110を備え、この距離センサ110の検出結果に応じて供給部4と対象物101の表面との相対的距離を調整可能とした点が第1実施形態と異なる。すなわち、距離センサ110は、前記供給部取付部材634の下面に前記供給部4と並んで設けられており、この距離センサ110は、例えばレーザセンサや超音波センサなどから構成されている。
制御装置73は、供給部4による描画の前に、この距離センサ110を対象物101より高い所定高さ(所定Z軸座標)において、図柄データの図柄線(供給部4の予定された移動経路)に沿うようにX軸及びY軸方向に移動させて各移動地点で当該距離センサ110と対象物101の表面との離間距離(上下方向離間距離)を検出し、一時記憶する。前記対象物101の表面の泡部101aには図17に示すように凹凸が有る場合がある。前記距離センサ110によって、前記図柄線に相当する領域の泡部101aの凹凸を測定(検出)できる。つまり図柄線の各部の凹凸データを取得できる。
この距離センサ110のZ軸座標と供給部4の吐出口部4b下端のZ軸座標との差(一定)は制御装置73においては予め入力されて既知となっている。この結果、供給部4の吐出口部4b下端と図柄線に対応する泡部101aとの距離も制御装置73において認識できる。
そこで、制御装置73は、供給部4を図柄線に応じて移動させる時に、供給部4の吐出口部4b下端と図柄線に対応する泡部101aとの距離を、記憶した検出距離に基づいて、常に前記設定距離Hとなるように供給部4を上下(Z軸方向)に制御する。
すなわち、この実施形態においては、対象物101に対する供給部4の相対的な離間距離を検出する離間距離検出手段である距離センサ110を備え、距離センサ110により検出された離間距離に基づいて供給部4の離間距離を所定離間距離(設定距離H)となるように制御する。
この場合、前記所定離間距離は20mmを超えると供給部4から垂下する食用部材100が供給部4の移動時に切れてしまうおそれがあるため、20mm以下とすると良い。
さらにこの場合、前記所定離間距離は0mm以上〜15mm以下とすると良い。この趣旨は次にある。すなわち、前記所定離間距離が、参考図として示す図53のように10mmを超えると、食用部材100が泡付き食品である場合に、泡101a内に埋没しやすくなり、予定の線画を形成(描画)できなくなる。この点、所定離間距離は0mm以上〜15mm以下とすることで、食用部材100が泡101a内に埋没することがない。
又、上述の所定離間距離0mm以上〜15mm以下範囲内に維持しつつ、連続押出し式ノズル(供給部)の移動を行うことで、液状ないしクリーム状(泡状)の食用部材により、飲料容器内の飲料(対象物)の液面乃至泡面に画像の鮮明度を大幅に向上することができる。ただし、泡面の表面には、凹凸があるため、ここで言う泡面の高さとは、容器内の泡面の平均の高さを言うものとする。
発明者が考えた画像鮮明化効果の生じる理由が以下に説明される。ノズルの先端から液面又は泡面に垂らした直後に線状の食用部材は、液面又は泡面の表面に載る。その結果、上述の所定離間距離であるギャップ中を垂下する線上の食用部材に作用する重力の一部は、ノズルにより担持され、この重力の大部分は、液面又は泡面の表面により担持される。なお、食用部材と液面又は泡面との間に表面張力が生じる。したがって、ギャップ中に露出する線状の食用部材の重量は、ギャップ中に露出する線状の食用部材の長さに略比例する。したがって、ノズル先端(下端)は、なるべく液面又は泡面の表面に近い方が良いことが理解される。
前記所定離間距離は0.5mm以上〜5mm以下とするとさらに良い。すなわち、0.5mm未満となると、泡101aに供給部4の下端が接触するおそれがある。参考図として示す図54(a)のように、前記所定離間距離が5mmを超えた場合、図55(a)に示すように、鋭角的な図形(線画)を形成(描画)しようとして供給部4を鋭角的に移動させても、供給部4から紐状に垂下する食用部材100がその移動に追随せずに、図55(b)に示すように、角となるところが円弧形となってしまう。その点、前記所定離間距離を5mm以下とすることで上記不具合を防止できる。
さらに、上記ギャップ長さとともに、ノズルから出た線状の食用部材の太さも重要である。線状の食用部材が太いほど、その沈降性が加速され、画像が不鮮明となることがわかった。好適には、ギャップ中を垂下する線状の食用部材の直径は、0.1〜5mmとすることが好適であることがわかった。直径がこれよりも小さいと、描画時間が長くなり過ぎる、また線が細すぎるため描画が見づらい種々の不利が生じる。直径がこれよりも大きいと、描画された画像の鮮明度の低下が顕著に増大する。
第2実施形態によれば、対象物101の表面との距離を検出する距離センサ110を備え、この距離センサ110の検出結果に応じて供給部4と対象物101の表面との相対的距離を調整可能としたから、対象物101の表面に凹凸(泡などによる凹凸)があった場合でも、供給部4による描画時において供給部4と対象物101表面との相対的距離を一定にでき、食用部材100による描画線が途切れることがないと共に、一定太さの描画線とすることができる。又、供給部4下端と対象物101表面との離間距離を自動的に測定可能であるので、前述した対象物配置部3から対象物101の表面(上面)までの高さHf(図1、図7参照)をユーザー側で測定する必要もない。
又、この第2実施形態によれば、距離センサ110を、供給部4の予定された移動軌跡における対象物101の表面との距離を検出するようにしたから、描画に必要な部分のみを距離センサ110で測定でき、測定時間の短縮を図ることができる。
なお、前記対象物101のうち外周端より内側5mmの領域には前記付加物103を形成しないようにすると良い。すなわち、参考例として示す図56に示すように、泡付き食品である対象物101の上面が容器102の上端部より低い場合、当該対象物101の周囲5mm程度の部分の表面が表面張力によって湾曲面となる。この湾曲面部分に付加物103が形成されると当初予定した図柄(線画)となり難い。又、図57に示すように、泡付き食品である対象物101の上面が容器102の上端部より高い場合、当該対象物101の周囲5mm程度の部分の表面が表面張力によって湾曲面状に盛り上がる。この湾曲面に付加物103が形成されると当初予定した図柄(線画)となり難い。そこで、前記対象物101のうち外周端より内側5mmの領域には前記付加物103を形成しないようにすることにより、当初予定した図柄を形成できる。
なお、距離センサ110の検出範囲(2次元範囲)を予め予想される対象物101よりも広めに設定しておいて、この設定検出範囲の全域で前記距離を検出するようにしても良い。この場合、距離センサ110は三次元センサとして機能する。
又、図19には三次元センサとしてカメラ120を供給部取付部材634下面に設けた点が第2実施形態と異なる。この場合、供給部取付部材634をX軸方向又はY軸方向の少なくとも二か所に移動させて対象物101表面を撮像し、その撮像データから対象物101表面の凹凸を検出する。又、カメラ120を供給部取付部材634において二か所に設けるようにしても良い。
図20〜図22は第4実施形態を示している。この第4実施形態においては、供給量制御部の構成が第1実施形態と異なる。すなわち、この第4実施形態における供給オンオフ部130は、圧力制御弁からなる開閉調整用弁131と、開口絞り部132とから構成されている。すなわち、開口絞り部132は、吐出口部4bの下端部に形成された先端部が開閉可能な開閉部材132aと、この開閉部材132aを開閉させるエア袋132bと、このエア袋132bを収容したケース部132cとを有して構成されている。前記開閉部材132aは、先細りとなる複数の口体片を備えて構成されている。前記エア袋132bは、途中に前記開閉調整用弁131が介在するエア配管132dを介して前記エアポンプ8に接続されている。
この供給オンオフ部130において、開閉調整用弁131が閉鎖されている状態では、図21(a)に示すように開閉部材132aの先端部は開いており、開閉調整用弁131が開放されると、図21(b)に示すようにエア袋132bが膨らむことで開閉部材132aの先端部が閉じる。この結果、圧力制御弁9によるエア圧力が一定のもとでは、開閉調整用弁131が開放及び閉鎖することで、開閉部材132aが吐出口部4bを開閉する。これにより食用部材100の供給を開始及び停止制御することができる。
図23は第5実施形態を示し、供給量調整部133の構成が第1実施形態と異なる。この供給量調整部133は、開度調整部材133aを設けている。この開度調整部材133aは、第4実施形態の開閉部材132aに近似しているが、第4実施形態とは次の点で異なる。第4実施形態の開閉部材132aの各口体片が先細り(先端が鋭角)であったのに対して、図23の開度調整部材133aは、各口体片を逆台形状に形成することで完全閉鎖とならないようにしている。又、この第5実施形態では第4実施形態の開閉調整用弁131も備えている。
この供給量制御部133において、開閉調整用弁131が閉鎖されている状態では、図23(a)に示すように開度調整部材133aの先端部は開いており、開閉調整用弁131が開放されると、図23(b)に示すようにエア袋132bが膨らむことで開度調整部材133aの先端部が狭くなる。この結果、圧力制御弁9によるエア圧力が一定のもとでは、開度調整部材133aの開度の大・小に応じて食用部材100の単位時間当たりの供給量を多く・少なく制御することができる。
図24〜図29は第6実施形態を示している。この第6実施形態では、供給部として泡付き食品を供給する供給部4の他にホイップクリームなどの泡状食品からなる食用部材100A(図28参照)を供給する供給部140を供給部取付部材634に前記供給部4と並んで設けている。なお便宜上、供給部4を第1の供給部4と称し、供給部140を第2の供給部140という。第2の供給部140は、図25に示すように、泡状食品からなる食用部材100Aを収容する収容部としての収容器140aと、この収容器140aの下部に形成された吐出口部140bとを有する。この第2の供給部140は泡状食品である食用部材100Aを収容するので大きめに形成されている。前記第2の供給部140には、途中に第2の圧力制御弁141を介在させたエア配管142が接続されている。この第2の圧力制御弁141は圧力制御弁9(以下この実施形態では第1の圧力制御弁9という)と同じ構成である。第2の圧力制御弁141は第1の圧力制御弁9と同様、供給オンオフ部を構成し、又、供給量調整部も構成する。
今、例えば、図柄データとして図27に示す図柄データに基づいて付加物103を形成する場合について説明する。図27の図柄データにおいては、連続線La1、La2、La3は第1の供給部4を使用する設定がなされており、又、領域Ea1、Ea2、Ea3は第2の供給部140を使用する設定がなされているものとする。
制御装置73は、前記図柄データにおける連続線La1、La2、La3に沿うように前記第1の供給部4を移動制御することで、液状又は半液状の食用部材100による描画線B1〜B3を形成する。又、領域Ea1、Ea2、Ea3に第2の供給部140の泡状食品を載せるようにこの第2の供給部140を移動制御することで、立体イメージ部C1〜C3を形成する。例えば領域Ea1〜Ea3に泡状食品である食用部材100Aによる立体イメージ部C1〜C3を夫々形成する場合には、図29の移動線I1〜I3で示すように第2の供給部140を移動させて、食用部材100Aを立体状に盛り上がらせると良い。
この第6実施形態においては、複数の供給部である第1の供給部4と第2の供給部140とを設けたので、食用部材のバリエーションの増加を図ることができる。
又、この第6実施形態においては、複数の供給部4、140から供給する食用部材を異なる種類としたので、付加物103の描画バリエーションが増加し、装飾性に富む付加物103を形成できる。
又、この第6実施形態では、食用部材の一つを泡状食品の食用部材としたから、付加物103の描画バリエーションが増加し、装飾性に富む付加物103を形成できる。
又、この第6実施形態では、泡状食品の食用部材が立体状に形成されるようにしたので、さらに装飾性に富む付加物103を形成できる。なお、泡状食品以外の食用部材例えば溶融チョコレートなどでも立体状に形成するようにしても良い。
又、この第6実施形態では、図30に示すような付加物103を形成することが可能となる。すなわち、対象物101の表面に、第1の供給部4から供給した液状又は半液状の食用部材100で描画線Baを形成し、この描画線Baの上に、第2の供給部140から供給した泡状食品の食用部材100Aを載せ、この食用部材100Aの上にさらに食用部材100による描画線Bbを形成し、さらに、この描画線Bbの上に食用部材100Aを載せ、又さらに、この食用部材100Aに描画線Bcを形成する。この場合、各描画線Ba〜Bcは異なる図柄の描画線とする良い。
このように液状又は半液状の食用部材100と、前記泡状食品からなる食用部材100Aとを交互に重ねる形態で対象物101に供給することで、ユーザーは次々に異なる図柄の描画線による付加物を楽しむことができる。
図31及び図32は第7実施形態を示している。この第7実施形態では、第1実施形態における供給部4に代え、泡状食品からなる食用部材100Aを供給する供給部140を設けた点が第1実施形態と異なる。この供給部140は第6実施形態で説明した構成である。この第7実施形態では、図32に示すように立体イメージ部C1〜C6による付加物103を形成できる。この場合、対象物101は液状食品(コーヒーやジュースなど)とすると良い。
図33〜図36は第8実施形態を示している。この第8実施形態では、対象物101の上部に泡101aが存在する場合に好適するように、当該泡101aを成形する成形部としてエア吐出部150を設けた点が第1実施形態と異なる。このエア吐出部150の上部は、成形用圧力制御弁151を備えたエア配管152を介して前記エアポンプ8に接続されている。前記成形用圧力制御弁151は、制御装置73により制御されてエア吐出部150からエアを吐出する場合と停止する場合とを切り替える動作を行う。このエア吐出部150は、前記泡101aに凹凸がある場合に当該泡101aを面一に仕上げるのに好適する。
つまり、図36に示すように、最終的に描画線B1〜B4を形成したい場合、泡101aに凹凸があると、描画線B1〜B4を斜視的に見ると凹凸による蛇行状の形態となってしまう。そこで、この第8実施形態における制御装置73は、供給部4による付加物形成の前に、エア吐出部150を、供給部4の予定された移動軌跡に相当する領域(図柄データの図柄線領域)で移動させつつエアを一定圧で泡101aに向けて吐出する。これにより、泡101aにおいて図柄線領域が一定のエア圧によってエア吐出部150から均一距離、つまり描画線B1〜B4の延び方向において凹凸がなくほぼ面一となる(ならされる)(図35符号M参照)。この後、制御装置73は、供給部4による付加物103の形成(描画)を行う。
この第8実施形態によれば、対象物101の上部に泡101aが存在する場合に当該泡101aを成形する成形部としてのエア吐出部150を設けたから、対象物101の泡101aに凹凸が有る場合でも、当初予定の描画線による付加物103をほぼ誤差無しに形成でき、蛇行などの予定しない形態となることを防止できる。
又、この第8実施形態では、エア吐出部150により泡101aを成形する領域を、供給部4の移動が予定されている移動軌跡に相当する領域としたから、エア吐出部150を描画領域つまり必要最小限で移動させることができる。
成形部としては、上記エア吐出部150に代えて、第9実施形態を示す図37のように、上下動が成形用圧力制御弁151で制御される棒状の成形体160であっても良い。この成形体160は、シリンダ部161にいわゆるピストンロッドとして移動可能に配設されている。成形用圧力制御弁151が閉鎖状態では実線図示の待機位置に常時保持されており、成形用圧力制御弁151が開放されると二点鎖線のように下方へ突出し、この下方位置で、成形体160の下端を泡101aに挿入し、この供給部4の予定された移動軌跡に相当する領域(所定領域)で移動させる。これにより、成形体160が泡101aを押しのけ、前記泡101aの前記所定領域をならすことができる。
又、上記棒状の成形体160に代えて、第10実施形態として示す図38のように、下端部に板部170aを有する成形体170を用いるようにしても良い。この場合、対象物101としてビールを示している。前記成形体170をY軸方向に適宜位置を変えてX軸方向に往復移動させることにより対象物101の泡101aの全体を面一にならすことができる。
図39及び図40は第11実施形態を示している。この第11実施形態では、移動制御部5における制御装置73が、図柄データをスマートホンやパソコンなどの外部機器180A、180Bなどから取得可能であるところが第1実施形態と異なる。すなわち、制御装置73は、外部機器180A、180Bなどと近距離無線通信及び広域無線通信が可能な通信部181を備えており、この通信部181は、外部機器180A、180Bなどと通信して、これら外部機器180A、180Bなどから、ユーザーが作成した図柄データや、インターネットコンテンツなどからダウンロードした図柄データを取得できるようになっている。この図柄データはデータ記憶部74に記憶させることが可能である。そして、この取得した図柄データは、他の外部機器に転送可能である。
この第11実施形態においては、移動制御部5が、図柄データを外部機器180A、180Bなどから取得可能であるので、データ記憶部74にデフォルトで用意した図柄データ以外の図柄データを使って付加物103を形成することができる。従って、さまざまな形態の付加物103を形成することが可能となる。
又、この第11実施形態によれば、取得した図柄データは外部機器に転送可能であるので、ユーザーが外部機器で作成した図柄データを他のユーザーが共有することが可能となる。
本発明の実施形態は、次のように変更しても良い。
対象物配置部3は複数の容器つまりは複数の対象物101を配置可能とし、図柄データを複数の対象物101に分け、この分けた図柄データに基づいて各対象物101に付加物103を形成するようにしても良い。例えば第12実施形態として示す図41のように5つの対象物101d〜101hに分割した付加物103d〜103fを形成し、全体として1つの付加物103を構成するようにしても良い。
図42〜図44は第13実施形態を示している。この第13実施形態では、供給部の構成が第1実施形態と異なる。この第13実施形態の供給部190は、食用部材100を収容する収容器190aと、小孔からなる吐出口部190c群を一列に有する吐出部190bとを有する。各吐出口部190cは例えばピエゾ振動素子により開閉されて食用部材100を霧状に吐出及び停止する。このピエゾ振動素子は制御装置73により制御される。
制御装置73は、供給部190を描画のために移動させるとき(各吐出口部190cの並び方向と直交する方向に移動)に、図柄データに応じて、各吐出口部190cの開閉を制御する。例えば図44の位置Pgから位置Phに移動させるときに、各各吐出口部190cの開閉を制御して、「B」なる図柄データのほぼ半分を描画し、そして、位置Piから戻り移動の時に残る図柄データを描画する。
この第13実施形態によれば、前記供給部は、複数の吐出口部を有し当該各吐出口部から前記食用部材を前記対象物に対して霧状態で供給するから、さらに繊細な描画線の付加物103を形成することができ、
図45は第14実施形態を示している。この第14実施形態では、第1実施形態による食品用付加物形成装置1を備えた食品提供装置200を示している。この食品提供装置200は、ケース状の本体201の内部に、飲料食品製造部202を備えると共に前記食品用付加物形成装置1を備える。又、本体201の表面部には操作部203と、食品取出し部204と、貨幣投入口205、お釣り返却口206などが設けられている。前記操作部203には、飲料食品(ホットコーヒーやアイスコーヒー、カフェオレ、その他各種飲料食品)の種類を選択するスイッチや、前記操作部7に相当する操作部が含まれている。
前記飲料食品製造部202は飲料食品(対象物)を製造して容器に収容し、この容器を前記食品用付加物形成装置1の対象物配置部3に移載する。前記食品用付加物形成装置1は、対象物配置部3に配置された容器内の対象物に図柄データに基づいて前述したように付加物を形成し、その後、付加物が形成された飲料食品を、食品取出し部204に移載する。なお、食品提供装置としては、一般ユーザーが直に食品を購入する自動販売機だけでなく、喫茶店などの店舗の事業者がコーヒーなどの製造機として使用する業務用食品製造機であっても良い。
又、前記食用部材100の粘度は、10[mPa・s]〜100000[mPa・s]の範囲であると良い。参考例として示す図47に示すように、この範囲には、液体ないし半液体といった流動性ある食品が多く存在する。このようにすれば、種々の食用部材を採用できる。
この場合、前記食用部材100の粘度は、100[mPa・s]〜10000[mPa・s]の範囲であると、一層良い。すなわち、溶融チョコレートは泡付き食品である泡付きコーヒーやカフェラテ、カフェオーレ等に対する線画に好適する食用部材であり、きれいな線画を形成できる。
図48及び図49は第15実施形態を示す。この実施形態においては、付加物103の姿勢に天地方向がある場合、この天地方向と直交する方向に延びる仮想基準線103kを考えたとき、容器102の取手102aが所定角度範囲例えば±45[deg]の範囲となるようにしている。上記取手102aが±45[deg]の範囲となるように配置手段としてガイド3dを設けた点が第1実施形態と異なる。このガイド3dは、前記対象物配置部3における配置面3aの左右部にそれぞれ対向する状態に前記取手102aよりは低い高さで立設されている。
これによれば、付加物103が形成された容器102をユーザーが取出して食する場合に、図49に示すように、ユーザーが付加物103を適正に目視できるようになる。
すなわち、ユーザーが取手102aをもって容器102を前記対象物配置部3に配置する場合、図50に示すように、その取手102aは正面側に位置することが多い。そして、このままで付加物103が形成されると、図51のようになる。これだと、ユーザーが容器102の取手102aをもって食しようとしたとき、右利きであれば取手102aが右(左利きでは左)となるので、図52に示すように付加物103が横向きとなってしまう。
この点上記実施形態によれば、上述の構成としたから、取手102aの向きを左右いずれか一対のガイド3d間に配置すれば、取手102aの向きを規制でき、ユーザーが食するときに付加物103を適正に目視できるようになる。
又、前記配置手段を、回転可能な対象物配置部3と、当該対象物配置部3を、前記取手102aが右又は左に向くように回転制御する回転制御手段とを備える構成としても良い。このようにすると、図50に示したように、取手102aが手前となる状態で容器102を対象物配置部3に配置した後、当該対象物配置部3の回転制御により、取手102aが右又は左に向くように回転制御することで、ユーザーが食するときに付加物103を適正に目視できるようになる。又、配置手段は取手102aの推奨位置を認識させるための指標(マーク)でも良い。
なお、前記仮想基準線103kとしては、第15実施形態の変形例として示す図80の仮想基準線103k1、103k2、103k3などが考えられる。図80(a)の場合には、付加物103Qの仮想基準線103k1を示している。同図(b)の場合は付加物103A、103Cの仮想基準線103k2を示し、又、付加物103B、103Dの仮想基準線103k2を示している。
図58及び図59は前記第11実施形態における他の実施形態である第16実施形態を示している。この実施形態では、外部機器180A、180Bが、前記データとして線画の入力が可能で、前記移動制御部5は、外部機器180A、180Bから線画の形状及び書き順(図58における符号a1、a2、a3は書き順を示す)を取得可能であり、当該書き順に従ってリニアタイム又は適宜時期に前記供給部4を移動させる構成としている(図59における符号a1´、a2´、a3´は、移動順を示している)。さらに、前記外部機器180A、180Bから取得した前記線画の形状及び書き順を記憶手段に記憶可能としている。
これによれば、ユーザーが外部機器180A、180Bに入力する線画を、ユーザーの書き順でそのまま本装置1で描画することができる。
又、図60は、第17実施形態を示し、前記付加物103の形成の様子が見やすい構成としている。すなわち、移動制御部5は、供給部4を少なくとも1軸で移動させる移動機構5Aを備える構成としている。この移動機構5Aは、1つの軸状をなす案内部材5A1の一端部5A1aを適宜部位に回転可能に軸支し、そして、この案内部材5A1に沿って供給部4を移動可能に設ける構成としている。そして、前記案内部材5A1の回転角度βと、回転中心Caからの供給部4の距離γとを図示しない制御装置により制御することにより、付加物103を形成できる。この場合、案内部材5A1が棒状をなすことで、前記付加物103の形成の様子が見やすい構成としている。これによれば、ユーザーや他の見物人が付加物103の形成の様子を楽しむことができる。
図61及び図62は第18実施形態を示している。この実施形態では次の点が第1実施形態と異なる。この第18実施形態では、供給部4の吐出側に液滴を形成せずに、所定の高さから食用部材100を対象物101に垂らす場合を示している。この場合前記所定の高さは0mm以上〜15mm以下であると良い。この場合、容器102における対象物101の液位は、対象物101が同じである場合、毎回、ほとんど同じ高さであるので、容器102の高さは一定であっても良い。又、高さ検出も必要ではない。
図61において、まずステップT10でエアポンプ8の運転(駆動)を開始する。次にステップT20で待機位置から供給部4を前記所定の高さ位置まで移動(Z軸移動)させる。そしてステップT30では、供給部4を1つの連続線を示す図形データの描画開始点まで移動(XY軸移動)させる。次のステップT40では、食用部材100を前記圧力制御弁9を開放して食用部材100の供給を開始する(連続的な押出しを開始)と共に、前記図形データに応じて供給部4を移動(XY軸移動)させる(描画を開始する)。
ステップT50で、1つの連続線を示す図形データの描画停止点であることが判断されると、ステップT60で、供給部4での食用部材100の供給を停止すると共に、供給部4の移動(XY軸移動)を停止する。次のステップT70で次の図形データ(連続した図柄線)が有ると判断されれば、ステップT30に移行し、無ければ、ステップT80で、供給部4を待機位置に戻して、描画を終了する。
これによれば、比較的太い線での描画を行うことができる。又、人が描いた様に描画できる。
ここで、描画の開始点や、描画の停止点では、食用部材100による付加物103(線画)にダマ(他の部分より若干大きくなる部分)が生じてしまうことが懸念される。
図63及び図64は、第19実施形態を示し、ステップT40a、ステップT40bが上記第18実施形態と異なる。すなわち、ステップT30で、供給部4を1つの連続線を示す図形データの描画開始点まで移動(XY軸移動)させた後、ステップTaで食用部材100の供給(押出し)を開始すると共に、食用部材100が対象物101に接触する直前に供給部4をXY軸方向へ移動させて描画を開始する(図64(a)参照)。この描画開始点で押し出されて垂下する食用部材100のうち下部の部分は、対象物101に接触前に供給部4が移動開始するものの、そのまま慣性により垂下し、上部の部分は、供給部4の移動開始によりその移動方向へ追随することで、当該描画開始点への食用部材100の押出し量が第18実施形態の場合よりも減ることになる。この結果、描画開始点での上述のダマが発生し難くなる。
この後のステップTbでは、描画停止点の所定時間前又は所定距離手前で食用部材100の供給を停止する(図64(b)参照)。このようにすると、供給部4から既に押し出されている食用部材100がその粘性や移動慣性により、描画停止点まで引き延ばされる形態となり、この結果、描画停止点での上記ダマが発生し難くなる。
図65〜図67は第20実施形態を示しており、次の点が前記第19実施形態と異なる。ステップTcでは待機位置から描画開始点の真上まで供給部4を移動(XY軸)する。ステップTdでは、図66(a)に示すように、供給部4を所定高さHまで移動(Z軸)する。この所定高さHは、図67に示すように、食用部材100で供給部4に液滴を形成する場合に予想される最大の液滴100fの大きさ(高さ方向の大きさL)より短い距離Hに設定されている。そして、ステップT40で、食用部材100の供給を開始する(連続的な押出しを開始)と共に、前記図形データに応じて供給部4を移動(XY軸移動)させる(描画を開始する、図66(b)、(c)参照)。上記Lは予め実験等により求めておくと良い。
そして描画停止点となると(ステップT50で判断)、ステップTeに移行して、供給部4での食用部材100の供給を停止すると共に、供給部4の移動(XY軸移動)を停止し、さらに、供給部4を所定高さHaまで移動(Z軸)する。この所定高さHaは前記大きさLより大きくすると良い。この後、ステップT70で次の図形データ(連続した図柄線)が有ると判断されれば、ステップTfで描画開始点まで移動(XY軸)して前記ステップTdに移行する。
この第20実施形態においては、描画する場合の供給部4の高さを、最大の液滴100fの大きさLより短い距離Hに設定しているので、細い描画線を形成できる。
図68〜図71は第21実施形態を示している。この実施形態では、第20実施形態におけるステップTdを、ステップTg、ステップTiに変更した点が異なる。ステップTgでは供給部4下端に食用部材100の液滴を形成する。このときの液滴100s(図70参照)の大きさL´は前記最大の液滴100fの大きさLより小さくすると良い。この場合、食用部材100の供給量の調整によって大きさL´を調整すると良い。
次のステップTiでは、供給部4を所定高さHまで移動(Z軸)する。この場合、所定高さHは、前記液滴100sの大きさL´より小さく(低く)する。これにより、液滴100sの一部(下部)が対象物101に浸漬する。この後、ステップT40で、食用部材100の供給を開始する(連続的な押出しを開始)と共に、前記図形データに応じて供給部4を移動(XY軸移動)させる(描画を開始する)。
この場合、この第21実施形態においては、液滴100sを引きずる形態となるので、細い線を形成できる。
この第21実施形態において液滴の大きさは、前述した予想最大大きさの液滴100fとほぼ同等の大きさでも良い。
ところで、参考例を示す図72のように、線画に線Qa、Qbの交点(交差も含む)がある場合、この交点部分では供給部4が2度食用部材100を供給しつつ移動される(いわゆる2度書きされる)。対象物101が泡付き食品又は泡である場合には、上記交点部分で食用部材100が広がる(滲む)おそれがある。
図73は第22実施形態を示している。この第22実施形態では、図72に示したように、対象物101が泡付き食品又は泡であって、形成しようとする線画(描こうとする図柄線)に線Qaと線Qbとの交点がある場合において、供給部4を、前記交点となる部分を含む線Qaを描くために最初に矢印a1方向へ移動させつつ食用部材100を供給し(描画し)、その後、線Qbを描画するために供給部4を矢印a2方向へ移動させ、当該交点となる部分を移動(通過)するときには食用部材100を供給しないようにしている。
この第22実施形態においては、対象物101が泡付き食品又は泡であって線画に交点がある場合でも描かれた線画において交点が広くなることがない。
図74は第23実施形態を示している。この第23実施形態では、図72に示したように、対象物101が泡付き食品又は泡であって、形成しようとする(描こうとする)線画に線Qaと線qbとの交点がある場合において、まず、前記交点となる部分を含む屈曲線Qa1−Gb1を描く。つまり、供給部4を、屈曲線Qa1−Gb1相当部分を矢印a1方向へ移動させつつ食用部材100を供給(描画)する。その後、前記線Qa1とで前記線Qaを構成する線Qa2(これは交点となる部分を通らない線)相当部分を描くように供給部4を矢印a2方向へ移動させつつ食用部材100を供給する。さらに、線Qb1とで前記線Qbを構成する線Qb2(これも交点となる部分を通らない線)相当部分を描くように供給部4を矢印a3方向へ移動させつつ食用部材100を供給する。
この第23実施形態においても、対象物101が泡付き食品又は泡であって線画に交点がある場合でも描かれた線画において交点が広くなることがない。
又、参考例として示す図75のように、供給部4をXY軸移動させて、線画(付加物103)を同図に矢印b1で示す書き順で描く場合、供給部4が向き変更する部分M(X軸方向で移動が一旦停止した後反転すると共にY軸方向に変位開始する部分)で、供給部4の移動が遅くなる。すると、単位時間当たりの食用部材100の供給量が多くなって、線が太くなってしまう。特に角ではダマができてしまうおそれがある。
図76は第24実施形態を示している。この実施形態では、供給部4の移動速度に応じて当該供給部4からの食用部材100の単位時間当たりの供給量を変更するようにしている。例えば、供給部4の移動速度が低下するほど供給部4からの食用部材100の単位時間当たりの供給量を減らすようにしている。逆の場合には供給量を増加させる。これによれば、供給部4が移動時に向き変更するような場合など、供給部4の移動速度が変化する場合にその移動速度に応じて単位時間当たりの供給量を変更するから、描画線が太くなってしまうようなことがなく、画一的な太さの描画線を描くこと可能となる。
又、参考例として示す図77のように、描こうとする線画(描こうとする図柄線)に、2本の線Ra、Rbが線幅より狭い間隔Gで接近している場合、供給部4から供給する食用部材100を画一的な供給量で供給しつつ移動させると、参考例として示す図78のように、描かれた線Ra´、Rb´が接触して太い線となってしまうおそれがある。
図79は第25実施形態を示している。この実施形態においては、描こうとする線画(描こうとする図柄線)に、2本の線Ra、Rbが線幅より狭い間隔Gで接近している場合に、前記2本の線Ra、Rbにおいて接近する部分における供給部4の単位時間当たりの供給量を他の部分より少なくするようにしている。この図78において、線が細い部分は、供給部4に食用部材供給量を少なくしていることを示している。このようにすると、図77のように描かれた線Ra´、Rb´が接触することがなく、つまり予期しない太い線となることがない。
ここで、精細な線画を描くためには、食用部材の泡の粒径が細かい必要がある。粒径がきめ細かいほど、上に乗せられる食用部材の量が増え、線画を描くやすくなる。又描かれた線画の持ちも良くなる。これはフォームドミルクや発泡性の泡などで共通である。泡の粒径が500μmを上回ると泡上に乗せられる食用部材量が極端に少なく描画が困難である。又、泡が消えやすいため、線画の持続性も非常に悪い。例えば、カプチーノのミルクフォーム上に市販のチョコシロップで描画をした場合、乗せられる食用部材量は3mg/mm以下、2分程度で精細性が失われた。泡の粒径と、単位面積当たりに乗せられるインク量との概略的な関係を参考例として図81に示す。
以上の理由から泡の粒径は500μm以下である必要がある。理想的には50μm以下が好ましく、この場合乗せられる食用部材量も多いため太い線での描画も可能であり、描かれた線画も数10分から1時間程度持続させることが可能である。
食用部材を液体とし、且つ対象物も液体の場合には、食用部材である液体の粘性は、対象物である液体の粘性よりも高くすると良い。
対象物や食用部材の温度に応じて、供給部の供給圧力、ノズル径、供給部の移動速度の少なくとも1つを変更するようにしても良い。実際にコーヒーで実施する場合、アイスコーヒーからホットコーヒーまで想定され、温度は0〜80℃程度が想定されるそのため、付加したのちのインクの粘度も飲料によって異なる。実際に市販チョコシロップの粘度は10℃で8,000mpa/s 程度で80degで200mpa・sとなっていた。インクは泡面に接触した状態で描画させるため、泡越しにこの温度の影響をうけ、粘度が変化する。圧力やノズル径、ノズルの移動速度のいずれかを変化させてやることで、泡面の単位面積あたりの供給量を温度によらず一定にたもつことができる。
なお、供給部の下端(ノズル下端)は対象物の泡内(所定離間距離が0mm以下)に設定して描画しても良い。
又、供給部(特にノズル)を洗浄する手段を備えても良い。
本発明の実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で上述した各実施形態以外に種々変更及び変形して実施することが可能である。
図面中、1は食品用付加物形成装置、2はベース、2cは水平調整部、3は対象物配置部、4は供給部、4aは収容器(収容部)、4bは吐出口部、5は移動制御部、6は移動機構、61はY軸移動機構部、62はX軸移動機構部、63はZ軸移動機構部、72は入力操作部、73は制御装置、8はエアポンプ(気体ポンプ)、9は圧力制御弁(供給オンオフ部、供給量調整部)、100は食用部材、101は対象物、101aは泡、102は容器、103は成形物、110は距離センサ、120はカメラ、130は供給オンオフ部、132は開口絞り部、132aは開閉部材、133は供給量調整部、133aは開度調整部材、140は供給部、150はエア吐出部(成形部)、160、170は成形体(成形部)、180A、180Bは外部機器、190は供給部を示す。

Claims (74)

  1. 食品や食品に関連する部材などの対象物に対して、流動性のある食用部材を供給する供給部と、
    前記対象物と前記供給部とを相対的に移動させて前記対象物に対し前記食用部材による装飾用の付加物を形成する移動制御部と
    を備えた食品用付加物形成装置。
  2. 前記供給部は前記食用部材の上方にあり、前記供給部は前記食用部材を前記対象物に対して接触させた状態で供給する請求項1記載の食品用付加物形成装置。
  3. 前記供給部と前記対象物との相対的移動時におけるこれら供給部と対象物との離間距離は、前記対象物と前記供給部との相対的な移動時において前記食用部材が前記対象物に対して連続的に付加される距離に設定され、且つ、この設定距離は記憶部に記憶されており、
    前記移動制御部は前記記憶部に記憶された設定距離となるように前記供給部と対象物との離間距離を制御する請求項2記載の食品用付加物形成装置。
    いる
  4. 前記供給部と前記対象物との相対的な移動時における相対的移動速度は、前記食用部材が途切れない速度に設定され、且つ、この設定速度は記憶部に記憶されており、
    前記移動制御部は前記記憶部に記憶された設定速度となるように前記供給部と対象物との相対的速度を制御する請求項1から3のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  5. 前記供給部より下方に位置し前記対象物を配置する対象物配置部と、
    前記対象物配置部と前記供給部とのうち一方を他方に対して移動可能な可動部とし、この可動部を移動制御して前記対象物に対し前記食用部材による前記付加物を形成する移動制御部と
    を備えた請求項1から4のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  6. 前記移動制御部は、前記可動部を少なくとも1軸で移動させる移動機構を備える請求項1から5のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  7. 前記移動制御部は、前記可動部を左右方向であるX軸方向、前後方向であるY軸方向及び縦方向であるZ軸方向に移動させる移動機構を備える請求項1から6のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  8. 前記供給部から供給される食用部材の供給開始及び停止を制御する供給オンオフ部を備えた請求項1から7のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  9. 前記供給部は吐出口部を備え、
    前記供給オンオフ部は、前記吐出口部を開閉する開閉部材から構成された請求項8記載の食品用付加物形成装置。
  10. 前記供給部から供給される食用部材の供給量を調整する供給量調整部を備えた請求項1から9のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  11. 前記供給部は吐出口部を備え、
    前記供給量調整部は、前記吐出口部の開度を調整する開度調整部材を備えた構成である請求項10記載の食品用付加物形成装置。
  12. 前記供給部は、一部に吐出口部を有して食用部材を収容する収容部と、この収容部に設けられ前記収容部の食用部材を吐出する吐出口部とを有する構成であり、
    前記収容部に気体圧を供給する気体ポンプを備えた請求項1から11のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  13. 前記供給部は、一部に吐出口部を有して食用部材を収容する収容部と、この収容部に設けられ前記収容部の食用部材を吐出する吐出口部とを有する構成であり、
    前記収容部に気体圧を供給する気体ポンプを備え、
    前記供給オンオフ部は、前記気体ポンプの吐出圧をゼロとゼロ以外とに制御して前記食用部材の供給停止と供給開始とを制御する圧力制御弁から構成された請求項8又は9記載の食品用付加物形成装置。
  14. 前記供給部は、一部に吐出口部を有して食用部材を収容する収容部と、この収容部に設けられ前記収容部の食用部材を吐出する吐出口部とを有する構成であり、
    前記収容部に気体圧を供給する気体ポンプを備え、
    前記供給量制御部は、前記気体ポンプの吐出圧をゼロ以外で調整して前記食用部材の供給量を制御する圧力制御弁から構成された請求項10又は11記載の食品用付加物形成装置。
  15. 前記対象物の表面との距離を検出する距離センサを備え、この距離センサの検出結果に応じて前記供給部と前記対象物の表面との相対的距離を調整可能である請求項1から14のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  16. 前記距離センサは、前記供給部の予定された移動経路における前記対象物の表面との距離を検出する請求項1から15のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  17. 前記対象物の表面の形状を検出する三次元センサを備え、この三次元センサの検出結果に応じて前記供給部と前記対象物との相対的距離を調整可能である請求項1から16のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  18. 前記移動制御部は、前記可動部を左右方向であるX軸方向、前後方向であるY軸方向及び縦方向であるZ軸方向に移動させる移動機構を備え、
    前記供給オンオフ部の制御に関連して前記可動部を前記Z軸方向へ移動させる請求項8又は9記載の食品用付加物形成装置。
  19. 前記対象物配置部は平坦な配置面を備えてベースに設けられ、
    前記供給部は相対的に前記配置面と平行に移動可能で前記ベースに設けられ、
    前記ベースには、当該ベースを前記供給部の前記相対的な移動方向が水平方向となる姿勢に調整可能な水平調整部を備えた請求項5記載の食品用付加物形成装置。
  20. 前記供給部は、複数の吐出口部を有し当該各吐出口部から前記食用部材を前記対象物に対して霧状態で供給する請求項1記載の食品用付加物形成装置。
  21. 前記供給部は、一部に吐出口部を有して食用部材を収容する収容部と、この収容部に設けられ前記収容部の食用部材を吐出する吐出口部とを有する構成であり、
    前記供給部を着脱可能に取付ける可能な供給部取付部材を備え、
    前記収容部に前記食用部材を収容した状態で、前記供給部取付部材に着脱可能である請求項1から20のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  22. 前記移動制御部は、前記付加物の図柄や形状に関わるデータを取得し、当該データに基づいて前記可動部を移動制御する請求項1から21のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  23. 記憶部を備え、
    前記データは前記記憶部に記憶されている請求項22記載の食品用付加物形成装置。
  24. 前記移動制御部は、前記データを外部機器から取得可能である請求項22記載の食品用付加物形成装置。
  25. 前記外部機器は、前記データとして線画の入力が可能で、
    前記移動制御部は、前記外部機器から前記線画の形状及び書き順を取得可能であり、当該書き順に従って前記供給部を移動させる請求項24記載の食品用付加物形成装置。
  26. 前記外部機器から取得した前記線画の形状及び書き順を記憶手段に記憶可能である請求項25記載の食品用付加物形成装置。
  27. 取得したデータは外部機器に転送可能である請求項22から26のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  28. 前記食用部材は、泡である請求項1から27のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  29. 食用部材は低温度で固化するものであり、溶融状態で供給される請求項1から27のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  30. 前記対象物は、上部に泡を有する泡付き食品である請求項1から27のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  31. 前記対象物は、液状食品である請求項1から27のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  32. 前記食用部材の粘度は、10[mPa・s]〜100000[mPa・s]である請求項1から31のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  33. 前記食用部材の粘度は、100[mPa・s]〜10000[mPa・s]である請求項1から31のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  34. 前記容器の取手の向きは、付加物の姿勢に天地方向がある場合、この天地方向と直交する方向に延びる仮想基準線に対して±45[deg]の範囲である請求項1から33のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  35. 前記食用部材は取手を備えた容器に収容され、
    前記食用部材を収容した容器を配置する対象物配置部を備え、
    前記容器の取手の向きを、前記仮想基準線に対して±45[deg]の範囲とするための配置手段を備えた請求項34記載の食品用付加物形成装置。
  36. 前記配置手段は、回転可能な対象物配置部と、当該対象物配置部を回転制御する回転制御手段とを備え、前記対象物配置部を回転制御して前記容器の取手の向きを、前記仮想基準線に対して±45[deg]の範囲とする請求項35記載の食品用付加物形成装置。
  37. 前記対象物は、固形食品又は固形物である請求項1から36のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  38. 前記対象物は食器である請求項1か36のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  39. 前記供給部は複数設けられている請求項1から38のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  40. 前記複数の供給部から供給する食用部材は異なる種類である請求項39記載の食品用付加物形成装置。
  41. 前記食用部材の一つが泡状食品の食用部材である請求項40記載の食品用付加物形成装置。
  42. 前記食用部材は立体状に形成される請求項1から41のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  43. 前記複数の供給部から供給する食用部材は、液状又は半液状の食用部材と、泡状食品からなる食用部材とを含み、前記泡状食品からなる食用部材と、前記液状又は半液状の食用部材と交互に重ねる形態で前記対象物に供給する請求項40記載の食品用付加物形成装置。
  44. 前記対象物の上部に泡が存在する場合に当該泡を成形する成形部を備えた請求項1から43のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  45. 前記泡を成形する領域は、供給部の移動が予定されている移動軌跡に相当する領域である請求項44記載の食品用付加物形成装置。
  46. 前記対象物が複数あり、
    前記データは前記対象物の数により分割可能であり、
    前記データを分割し、各分割したデータにより前記複数の対象物に付加物を形成する請求項22記載の食品用付加物形成装置。
  47. 前記付加物は線画である請求項1から46のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  48. 前記対象物は、液状食品あるいは上部に泡を有する泡付き食品であり、
    前記供給部は前記食用部材を連続的に押出し可能であり、
    前記対象物に対する前記供給部の相対的な高さを調整する高さ調整手段を備え、
    前記移動制御部により前記供給部を移動させつつ当該供給部から前記食用部材を押出すようにした請求項47記載の食品用付加物形成装置。
  49. 前記対象物に対する前記供給部の相対的な離間距離を検出する離間距離検出手段を備え、
    前記離間距離検出手段により検出された離間距離に基づいて前記供給部の離間距離を所定離間距離となるように制御する請求項47又は48記載の食品用付加物形成装置。
  50. 前記所定離間距離は0mm以上〜15mm以下である請求項47から49のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  51. 前記所定離間距離は0.5mm以上〜5mm以下である請求項47から49のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  52. 前記対象物のうち外周端より内側5mmの領域には前記付加物を形成しない請求項1から51のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  53. 前記付加物の形成の様子が見やすい構成である請求項1から52のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  54. 供給部を洗浄する手段を備えた請求項1から53のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置。
  55. 請求項1から54のいずれか一項記載の食品用付加物形成装置を備えた食品提供装置。
  56. 食品や食品に関連する部材などの対象物と、流動性のある食用部材を供給する供給部とを相対的に移動させて前記対象物に対し前記食用部材による装飾用の付加物を形成する食品用付加物形成方法。
  57. 前記対象物は液状食品あるいは上部に泡を有する泡付き食品である請求項56記載の食品用付加物形成方法。
  58. 前記供給部は前記食用部材の上方にあって、前記食用部材を前記対象物に対して接触させた状態で供給する請求項56又は57記載の食品用付加物形成方法。
  59. 前記付加物は線画である請求項56から58のいずれか一項記載の食品用付加物形成方法。
  60. 前記対象物に対して相対的に供給部を0mm以上〜15mm以下離した状態で移動させつつ前記食用部材を連続的且つ線状に供給することにより前記対象物に前記線画を形成する請求項59記載の食品用付加物形成方法。
  61. 前記対象物に対して相対的に供給部を0.5mm以上〜5mm以下離した状態で移動させつつ前記食用部材を連続的且つ線状に供給することにより前記対象物に前記線画を形成する請求項59記載の食品用付加物形成方法。
  62. 前記線画の描画開始点では前記食用部材が前記対象物に到達する前に前記供給部の移動を開始する請求項59から61のいずれか一項記載の食品用付加物形成方法。
  63. 前記線画の描画停止点直前又は所定距離手前で前記食用部材の供給を停止する請求項59から62のいずれか一項記載の食品用付加物形成方法。
  64. 前記食用部材で液滴を形成する場合に予想される最大の液滴の大きさより短い距離まで前記対象物に対して前記供給部を降下し、その後、前記食用部材を供給して前記対象物に接触させた後、前記供給部を移動させる請求項59記載の食品用付加物形成方法。
  65. 前記供給部から前記食用部材を落下しない程度且つ液滴状に出し、その後、前記供給部を降下して液滴状の前記食用部材を前記対象物に接触させ、その後、前記供給部を移動させる請求項59記載の食品用付加物形成方法。
  66. 前記液滴状をなす食用部材の大きさは、予想される最大の液滴より小さい請求項65記載の食品用付加物形成方法。
  67. 前記対象物が上部に泡を有する泡付き食品である場合に、前記液滴状をなす食用部材の一部が当該泡内に入る位置まで前記供給部を降下する請求項65又は66記載の食品用付加物形成方法。
  68. 前記線画に交点部分がある場合、前記供給部が前記交点となる部分を最初に移動しつつ前記食用部材を供給した後は、前記供給部は当該交点となる部分を移動するときには前記食用部材を供給しない請求項59に記載の食品用付加物形成方法。
  69. 前記線画に交点部分がある場合、前記供給部が前記交点となる部分を最初に移動しつつ前記食用部材を供給した後は、前記供給部は当該交点となる部分を通らない請求項59に記載の食品用付加物形成方法。
  70. 前記供給部の移動速度に応じて前記供給部からの前記食用部材の単位時間当たりの供給量を変更する請求項56から69のいずれか一項記載の食品用付加物形成方法。
  71. 前記線画に2本の線が線幅より狭い間隔で接近している場合に、前記2本の線において接近する部分における前記供給部の単位時間当たりの供給量を他の部分より少なくする請求項59記載の食品用付加物形成方法。
  72. 前記対象物は液状食品あるいは上部に泡を有する泡付き食品又は泡である場合、前記泡の粒径を500μm以下とした請求項59記載の食品用付加物形成方法。
  73. 前記対象物は液状食品あるいは上部に泡を有する泡付き食品又は泡である場合、前記泡の粒径を50μm以下とした請求項59記載の食品用付加物形成方法。
  74. 前記供給部から供給される前記食用部材の直径を0.1mm以上〜5mm以下とした請求項59記載の食品用付加物形成方法。
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