JP2015141876A - リチウム二次電池用電極の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶媒使用量が少なく、増粘材を増量せずに目付量の少ない電極が作製可能であるリチウム二次電池用電極の製造方法を提供する。【解決手段】リチウム二次電池用電極の製造方法は、電極活物質、増粘材、溶媒および結着材と、下限臨界共溶温度を有しかつ該下限臨界共溶温度以上の温度で該溶媒に不溶性となる温度応答性高分子とを混合して造粒物を得る第1工程S110と、該造粒物の温度を、該下限臨界共溶温度未満の温度に調整する第2工程S120と、該下限臨界共溶温度未満の温度で、該造粒物をシート状の成形体に成形する第3工程S130と、該下限臨界共溶温度未満の温度で、該成形体を集電体上に配置する第4工程S140と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明はリチウム二次電池用電極の製造方法に関する。
特開2013−77560号公報(特許文献1)には、流動層造粒法または噴霧乾燥造粒法によって得た複合粒子粉末を圧縮して圧粉層を形成する圧粉層形成工程、および該圧粉層をシート状集電体に転写する転写工程を有する電気化学素子用電極の製造方法が開示されている。
従来、リチウム二次電池用電極の製造方法として最も一般的な方法は、電極材料を塗料化し、該塗料をダイコーターやコンマコーター(登録商標)を用いて集電体上に塗工、乾燥する方法である。しかし当該製法は、電極の塗料化に際し多量の溶媒が必要であるとともに、溶媒の乾燥のために、相応の熱量と時間を要するものである。現在、この電極生産に伴う多量の溶媒消費が価格競争力を後退させる一因ともなっており、溶媒使用量の削減が強く望まれている。
特許文献1は塗料化プロセスとは異なり、造粒物(複合粒子粉末)をシート状に加圧成形して電極を作製する方法を開示する。この方法は、目付量の少ないシートへの成形性(以下「薄目付性」とも記す)に優れており、リチウム二次電池用電極への展開が期待される。しかしながら特許文献1で用いられる流動層造粒法または噴霧乾燥造粒法は、造粒過程で溶媒を用いた塗料化および乾燥を要するものであり、塗料化プロセスと同様に価格競争力の観点から好ましくない。
そこで本発明者は塗料化を経ずに造粒物を得て、シートへの成形を試みた。ところがこの方法では造粒物が大径化し、十分な薄目付性は実現できなかった。すなわち目付量の少ないシートを得るために、延伸率の高い成形を行なったところ均一な面質を得ることができず、成形体に貫通孔が形成されて集電体が露出する等、成形体の面質が著しく低下した。このように集電体が露出した電極がリチウム二次電池に用いられた場合、充放電に伴って集電体上にリチウムが析出する等の不具合が想定される。
本発明者が面質を改善する手段を検討したところ、造粒物における増粘材の配合量を増量すると、成形体の面質を改善できることが明らかとなった。しかし増粘材は充放電反応に寄与しないものであるため、増粘材の増量は、すなわちエネルギー密度の低下を招来するものであり、解決手段として十分なものではなかった。
本発明は上記のような課題に鑑みてなされたのもであって、その目的とするところは、溶媒使用量が少なく、増粘材を増量せずに目付量の少ない電極が作製可能であるリチウム二次電池用電極の製造方法を提供することにある。
本発明者は、増粘材を増量すると成形体の面質が向上するとの知見から、延伸成形時に増粘材と溶媒とからなるゲル相が一種の潤滑剤として作用しているのではないかとの着想を得、該着想に基づき更に研究を重ねることにより、ゲル相の潤滑作用を顕著に高める手段を見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明のリチウム二次電池用電極の製造方法は以下の構成を備える。
(1)リチウム二次電池用電極の製造方法は、電極活物質、増粘材、溶媒および結着材と、下限臨界共溶温度を有しかつ該下限臨界共溶温度以上の温度で該溶媒に不溶性となる温度応答性高分子とを混合して造粒物を得る第1工程と、該造粒物の温度を、該下限臨界共溶温度未満の温度に調整する第2工程と、該下限臨界共溶温度未満の温度で、該造粒物をシート状の成形体に成形する第3工程と、該下限臨界共溶温度未満の温度で、該成形体を集電体上に配置する第4工程と、を備える。
ここで本明細書における「温度応答性高分子(Temperature-Responsive Polymer:TRP)」とは、1気圧の下で下限臨界共溶温度〔Lower Critical Solution Temperature:LCST(以下「LCST」と略記することがある)〕を有し、LCSTを境界として所定の溶媒への溶解性を可逆的に変化させる高分子物質である。すなわち温度応答性高分子は、LCST未満の温度で所定の溶媒に対して顕著な溶解性(親溶媒性)を示し、LCST以上の温度で該溶媒に対して顕著な不溶性(疎溶媒性)を示す。
上記の如く造粒物に温度応答性高分子を混合し、LCST未満の温度すなわち温度応答性高分子が溶媒に溶解し得る状態で、造粒物の粉末からシート成形を行なうことにより、成形体の面質がめざましく向上する。
この作用機序は、摩擦係数と、滑り面に加わる荷重および速度との関係〔ストライベック曲線(Stribeck curve)〕によって説明できる。図3〜図5は、造粒物の粉末をロール延伸してシート状の成形体を得る過程を図解する模式図である。図4に示すように、延伸率の高い成形が為されるとき、ロール間において、成形体102には荷重および速度が印加される。ここで薄目付の成形体102を得る場合、図4中のT1は0.5〜2.0mm程度であり、T2は100μm以下程度である。
本発明者の研究によれば、造粒物の延伸成形における面質の低下には、電極活物質2同士の間に生じる摩擦力が影響している。図4における成形過程をさらに模式化、単純化したものが図5である。図5に示すように成形体102が延伸される際、複数の電極活物質2は滑り面2aを構成するものとみなすことができ、摩擦係数が大きいと滑り面2aの微小突起部2b(電極活物質2)同士が接触して、接触点に荷重が集中する。そのため成形体102が部分的に引きちぎられてしまい、これが貫通孔となる。
ここで図5に示すように、増粘材と溶媒とからなるゲル相4は、滑り面2aの間に介在して潤滑剤としての役割を担っている。このようなモデルでは、摩擦係数の大きさは図6に示すストライベック曲線によって見積もることができる。たとえば前述のように成形体102が引きちぎられるのは、ゲル相4の粘度が低く、滑り面2a同士の直接接触が起こる境界潤滑状態に陥っているものと考えられる。これは、増粘材を増量して粘度を増大させると面質が向上するという事実とも一致する。
したがって増粘材を増量せずに、ゲル相4の粘度を増大させることができれば、境界潤滑状態から混合潤滑状態へと遷移させることができ、以って摩擦係数が減少して成形体102の面質を向上させることができると考えられる。
本実施形態は温度応答性高分子によって、これを実現する。すなわち上記の滑り面モデルが適用できる第3工程(成形工程)および第4工程(配置工程)を、温度応答性高分子のLCST未満の温度で実行する。これにより当該工程では、温度応答性高分子が溶媒に溶解してゲル相4の粘度を増大させることができる。したがって図6の矢印に示すように摩擦係数が大幅に低下し、摩擦力が軽減される。そしてこれにより、成形体102が部分的に引きちぎられることがなく、良好な面質が実現される。
なお第3工程は、造粒物の粉末を第1のロール(成形ロール)と第2のロール(転写ロール)との間で延伸成形することにより、第2のロール上においてシート状の成形体を得る工程であることが好ましい。
また第4工程は、成形体を第2のロール上から集電体へと転写する工程であることが好ましく、第2のロールと第3のロール(圧着ロール)との間で成形体を集電体に圧着する工程であることがより好ましい。
このように成形、転写および圧着を連続して行なうことにより、生産性を高めることができる。
(2)第1工程は、下限臨界共溶温度以上の温度で実行されることが好ましい。
造粒時に、温度応答性高分子が溶媒に不溶な状態であることにより、造粒物の内部のゲル相は粘度の低い状態となる。そのため造粒物の内部において、ゲル相によって弱く結合した粒(電極活物質等)同士をせん断しながら混合および造粒を行なうことができる。これにより、たとえば造粒物の内部に鬆(す)が入るような不具合を防止して、内部が均質化した造粒物を得ることができる。そして内部が均質である造粒物からシートを成形することにより、成形体の面質が更に向上する。
造粒時に、温度応答性高分子が溶媒に不溶な状態であることにより、造粒物の内部のゲル相は粘度の低い状態となる。そのため造粒物の内部において、ゲル相によって弱く結合した粒(電極活物質等)同士をせん断しながら混合および造粒を行なうことができる。これにより、たとえば造粒物の内部に鬆(す)が入るような不具合を防止して、内部が均質化した造粒物を得ることができる。そして内部が均質である造粒物からシートを成形することにより、成形体の面質が更に向上する。
(3)温度応答性高分子は、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)であることが好ましい。
ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)〔Poly(N-isopropylacrylamide):PNIPAM(以下「PNIPAM」と略記することがある)〕のLCSTは、約32℃である。前述のようにリチウム二次電池の製造方法は、LCSTを基準として各工程で温度制御を行なうものである。したがってPNIPAMのようにLCSTが室温(25℃)付近であれば、温度調整に伴う工程負担を軽減することができ、以って製造コストを更に低減することができる。
(4)温度応答性高分子がPNIPAMである場合、造粒物において、温度応答性高分子は、増粘材および温度応答性高分子の総量のうち5質量%以上60質量%以下を占めることが好ましい。これにより成形体の面質がよりいっそう向上する。
本発明によれば、溶媒使用量が少なく薄目付性に優れるリチウム二次電池用電極の製造方法が提供される。
以下、本発明の一実施形態(「本実施形態」とも記す)について詳細に説明するが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。
〔第1の実施形態:リチウム二次電池用電極の製造方法〕
図1は本実施形態の製造方法の概略を示すフローチャートである。図1に示すように当該製造方法は、第1工程S110、第2工程S120、第3工程S130および第4工程S140を備える。
図1は本実施形態の製造方法の概略を示すフローチャートである。図1に示すように当該製造方法は、第1工程S110、第2工程S120、第3工程S130および第4工程S140を備える。
第1工程S110は造粒工程、第2工程S120は温度調整工程、第3工程S130は成形工程、第4工程S140は配置(圧着)工程とそれぞれ言い換えることもできる。また本実施形態は正極および負極のいずれの電極にも適用可能であるが、好ましくは負極の製造に適用される。
まず本実施形態に用いられる材料および造粒装置について説明する。
(温度応答性高分子)
本実施形態は温度応答性高分子8を用いることを特徴とする。温度応答性高分子としては、たとえば、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)(PNIPAM)、ポリ(N,N−ジメチルアクリルアミド)等のポリアクリルアミド類、ポリビニルメチルエーテル(Poly(vinyl methyl ether):PVME)等のポリビニルアルキルエーテル類、ポリ(N−ビニルカプロラクタム)(Poly(N-vinylcaprolactam):PVCL)、ビスフェノールA等のビスフェノール類等を例示することができる。
(温度応答性高分子)
本実施形態は温度応答性高分子8を用いることを特徴とする。温度応答性高分子としては、たとえば、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)(PNIPAM)、ポリ(N,N−ジメチルアクリルアミド)等のポリアクリルアミド類、ポリビニルメチルエーテル(Poly(vinyl methyl ether):PVME)等のポリビニルアルキルエーテル類、ポリ(N−ビニルカプロラクタム)(Poly(N-vinylcaprolactam):PVCL)、ビスフェノールA等のビスフェノール類等を例示することができる。
本実施形態では、LCSTを基準とした温度調整に伴う工程負担の観点から、LCSTが室温(25℃)付近である温度応答性高分子を用いることが好ましい。温度応答性高分子のLCSTは、たとえば10〜45℃程度であることが好ましく、15〜40℃程度であることがより好ましく、25〜35℃程度であることが特に好ましい。
たとえば溶媒として水を選択する場合、PNIPAM(水に対するLCST:約32℃)、PVME(水に対するLCST:約34℃)等が特に好適に用いられる。なお温度応答性高分子8として、2種以上の温度応答性高分子を用いてもよい。
(電極活物質)
電極活物質2は、リチウム二次電池の活物質として機能するものであればよく、負極活物質および正極活物質のいずれであってもよい。負極活物質であれば、たとえば天然黒鉛、人造黒鉛等の炭素系負極活物質や、珪素、錫等の合金系負極活物質を用いることができる。正極活物質であれば、たとえばLiCoO2、LiNiO2、LiNiaCobO2(a+b=1、0<a<1、0<b<1)、LiMnO2、LiMn2O4、LiNiaCobMncO2(a+b+c=1、0<a<1、0<b<1、0<c<1)、LiFePO4等を用いることができる。なお電極活物質2として、2種以上の電極活物質を用いてもよい。
電極活物質2は、リチウム二次電池の活物質として機能するものであればよく、負極活物質および正極活物質のいずれであってもよい。負極活物質であれば、たとえば天然黒鉛、人造黒鉛等の炭素系負極活物質や、珪素、錫等の合金系負極活物質を用いることができる。正極活物質であれば、たとえばLiCoO2、LiNiO2、LiNiaCobO2(a+b=1、0<a<1、0<b<1)、LiMnO2、LiMn2O4、LiNiaCobMncO2(a+b+c=1、0<a<1、0<b<1、0<c<1)、LiFePO4等を用いることができる。なお電極活物質2として、2種以上の電極活物質を用いてもよい。
(増粘材)
増粘材には、従来公知の増粘材を用いることができる。たとえば、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、メチルセルロース(MC)、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリビニルピロリドン(PVD)等を用いることができる。これらのうち取り扱いの容易性からCMCが特に好適である。
増粘材には、従来公知の増粘材を用いることができる。たとえば、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、メチルセルロース(MC)、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリビニルピロリドン(PVD)等を用いることができる。これらのうち取り扱いの容易性からCMCが特に好適である。
(結着材)
結着材6には、たとえばスチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、アクリルゴム(ACR)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等を用いることができる。たとえば溶媒として水を選択する場合には、分散性の観点からSBRやPTFEが好ましい。
結着材6には、たとえばスチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、アクリルゴム(ACR)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等を用いることができる。たとえば溶媒として水を選択する場合には、分散性の観点からSBRやPTFEが好ましい。
(溶媒)
本実施形態の溶媒は水に限定されず、温度応答性高分子および増粘材等を溶解あるいは分散し得るものであればよく、水以外の溶媒も用いられ得る。たとえばN−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン(THF)、アセトン、ジエチルエーテル、ベンゼン、ヘキサン、トルエン等を用いることもできる。
本実施形態の溶媒は水に限定されず、温度応答性高分子および増粘材等を溶解あるいは分散し得るものであればよく、水以外の溶媒も用いられ得る。たとえばN−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン(THF)、アセトン、ジエチルエーテル、ベンゼン、ヘキサン、トルエン等を用いることもできる。
(造粒装置)
造粒装置には従来公知の粉体混合装置を用いることができる。たとえば図7に示す造粒装置50のように、恒温ジャケットを有する容器52と主撹拌羽根54(アジテータ)と解砕羽根56(チョッパー)とを備えるものが好適である。造粒装置50では主撹拌羽根54および解砕羽根56の各回転数、撹拌時間、材料投入タイミング等を調整することにより、造粒物の粒径あるいは構造を制御することが可能である。また恒温ジャケットに恒温媒体(たとえば水、油等)を循環させることにより、造粒時の容器52内の温度、すなわち第1工程S110が実行される環境温度を制御することができる。このような装置としては、たとえば株式会社アーステクニカ製の「ハイスピードミキサ」等がある。
造粒装置には従来公知の粉体混合装置を用いることができる。たとえば図7に示す造粒装置50のように、恒温ジャケットを有する容器52と主撹拌羽根54(アジテータ)と解砕羽根56(チョッパー)とを備えるものが好適である。造粒装置50では主撹拌羽根54および解砕羽根56の各回転数、撹拌時間、材料投入タイミング等を調整することにより、造粒物の粒径あるいは構造を制御することが可能である。また恒温ジャケットに恒温媒体(たとえば水、油等)を循環させることにより、造粒時の容器52内の温度、すなわち第1工程S110が実行される環境温度を制御することができる。このような装置としては、たとえば株式会社アーステクニカ製の「ハイスピードミキサ」等がある。
以下各工程について説明する。
<第1工程:造粒工程>
第1工程S110では、電極活物質2、増粘材(図示せず)、溶媒(図示せず)および結着材6と、下限臨界共溶温度を有しかつ下限臨界共溶温度以上の温度で溶媒に不溶性となる温度応答性高分子8とを混合して造粒物20を得る。具体的には、これらの材料を計量し、造粒装置50の容器52にそれぞれ投入して、所定の条件で撹拌および混合することにより、造粒物20を得ることができる。
<第1工程:造粒工程>
第1工程S110では、電極活物質2、増粘材(図示せず)、溶媒(図示せず)および結着材6と、下限臨界共溶温度を有しかつ下限臨界共溶温度以上の温度で溶媒に不溶性となる温度応答性高分子8とを混合して造粒物20を得る。具体的には、これらの材料を計量し、造粒装置50の容器52にそれぞれ投入して、所定の条件で撹拌および混合することにより、造粒物20を得ることができる。
ここで第1工程S110は、LCST以上の温度で実行されることが好ましい。造粒時に温度応答性高分子8が溶媒に不溶であることにより、増粘材および溶媒を含むゲル相4の粘度を低く保つことができる。これにより造粒物20の内部において、ゲル相4によって弱く結合した粒(電極活物質2等)同士をせん断しながら混合および造粒を行なうことができる。よって造粒物20の内部が均質化し、成形体102の面質向上に資することができる。
(造粒物)
第1工程を経ることにより、造粒物20が得られる。図2は造粒物20の構成の一例を示す模式図である。図2を参照して造粒物20は、増粘材および溶媒を含むゲル相4を備え、ゲル相4中には、電極活物質2、温度応答性高分子8および結着材6が分散している。
第1工程を経ることにより、造粒物20が得られる。図2は造粒物20の構成の一例を示す模式図である。図2を参照して造粒物20は、増粘材および溶媒を含むゲル相4を備え、ゲル相4中には、電極活物質2、温度応答性高分子8および結着材6が分散している。
造粒物20において固形分の質量比は、特に制限されない。ただしエネルギー密度の観点から、固形分中の電極活物質2の質量比は、好ましくは95質量%以上99.5質量%以下であり、より好ましくは97質量%以上99質量%以下であり、特に好ましくは98質量%以上99質量%以下である。
固形分中の結着材6の質量比は、同様の観点から、好ましくは0.25質量%以上2.5質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上1.5質量%以下であり、特に好ましくは0.5質量%以上1.0質量%以下である。
さらに固形分中の増粘材および温度応答性高分子8の総量は、好ましくは0.25質量%以上2.5質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上1.5質量%以下であり、特に好ましくは0.5質量%以上1.0質量%以下である。
ここで温度応答性高分子8がPNIPAMである場合には、PNIPAMは、増粘材およびPNIPAMの総量のうち、5質量%以上60質量%以下を占めることが好ましい。PNIPAMが5質量%未満である場合は、後述する第3工程S130および第4工程S140において、ゲル相4の粘度が十分高くならず、成形体102の面質が低下する場合があり、他方PNIPAMが60質量%を超えると、接着性が低下して成形および転写が困難となる場合があるからである。
なお増粘材およびPNIPAMの総量のうち、PNIPAMが占める割合は、より好ましくは5質量%以上40質量%以下であり、更に好ましくは5質量%以上20質量以下であり、特に好ましくは5質量%以上10質量%以下である。
なお造粒物20は、上記の成分を含む限り、その他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、たとえば結着材の分散液に含まれる分散剤等を例示することができる。また、たとえば電極活物質2が正極活物質である場合には、アセチレンブラック(AB)等の導電助材等を例示することができる。
<第2工程:温度調整工程>
第2工程S120では造粒物20の温度を下限臨界共溶温度未満の温度に調整する。ここで温度の調整方法は特に制限されるものではなく、造粒物20の温度を制御できる方法であれば如何なる方法であってもよい。たとえば造粒物20を所定温度に設定された恒温槽内に保管してもよいし、LCSTが室温を超える温度であれば、室温下に保管することで第2工程を実行したこととなる。
第2工程S120では造粒物20の温度を下限臨界共溶温度未満の温度に調整する。ここで温度の調整方法は特に制限されるものではなく、造粒物20の温度を制御できる方法であれば如何なる方法であってもよい。たとえば造粒物20を所定温度に設定された恒温槽内に保管してもよいし、LCSTが室温を超える温度であれば、室温下に保管することで第2工程を実行したこととなる。
なおこの際、溶媒の揮発による造粒物20の組成変化を防止するため、造粒物20は密閉容器内に保管されることが好ましい。また造粒物20を、一定温度の環境に保管することにより温度調整を行なう場合、保管時間は造粒物20の量によって適宜変更されるものとする。通常、保管時間は1〜5時間程度である。
<第3工程:成形工程>
第3工程S130では、下限臨界共溶温度未満の温度で、造粒物20をシート状の成形体102に成形する。
第3工程S130では、下限臨界共溶温度未満の温度で、造粒物20をシート状の成形体102に成形する。
ここで第3工程S130および第4工程S140に、好適に用いられる成形転写装置60について説明する。
(成形転写装置)
図3に示す成形転写装置60は、第1のロールRa(成形ロール)、第2のロールRb(転写ロール)および第3のロールRc(圧着ロール)を備える。図3中の矢印は、ロールの回転方向および部材の搬送方向を示している。
図3に示す成形転写装置60は、第1のロールRa(成形ロール)、第2のロールRb(転写ロール)および第3のロールRc(圧着ロール)を備える。図3中の矢印は、ロールの回転方向および部材の搬送方向を示している。
図3を参照して、第2工程S120で温度調整された造粒物20は、第1のロールRaと第2のロールRbとの間に供給される。第1のロールRaには、第1のロールRaから第2のロールRbに向かう方向に荷重が印加されている。荷重の大きさは、たとえば0.5〜2.0tnf程度である。造粒物20は第1のロールRaと第2のロールRbとの間で圧縮、延伸されて成形体102となる。成形体102の目付量は、第1のロールRaと第2のロールRbとの間の隙間(ギャップ)によって調節される。ギャップの広さは、間座あるいはシムによって調節できる。
<第4工程:配置工程>
第4工程S140では、下限臨界共溶温度未満の温度で、成形体102を集電体101上に配置する。
第4工程S140では、下限臨界共溶温度未満の温度で、成形体102を集電体101上に配置する。
図3を参照して、成形体102は第2のロールRb上を矢印の方向に搬送される。第3のロールRcは集電体101を矢印の方向に搬送する。そして第2のロールRbと第3のロールRcとの間で、成形体102が集電体101に圧着される。これにより集電体101上に成形体102が配置された電極が製造される。なお圧着後に成形体102の乾燥を行なってもよい。
集電体101は特に限定されず、導電性を有するものであれば如何なるものであってもよい。電極活物質2が負極活物質である場合は、たとえば銅(Cu)箔を集電体101として用いることができ、電極活物質2が正極活物質である場合は、たとえばアルミニウム(Al)箔を集電体101として用いることができる。
なお温度応答性高分子8のLCSTが室温(25℃)を超える温度である場合、第3工程S130および第4工程S140は、室温の下で実行可能である。温度応答性高分子8のLCSTが室温以下の温度である場合には、空調設備等を用いて適宜工程温度を調整するものとする。
以上の第1工程S110〜第4工程S140を行なうことにより、薄目付でありながら優れた面質を有するリチウム二次電池用電極を製造することができる。
〔第2の実施形態:リチウム二次電池の製造方法〕
第2の実施形態は、第1の実施形態であるリチウム二次電池用電極の製造方法を含む、リチウム二次電池の製造方法である。以下、円筒形電池を例示して説明するが、本実施形態は角形電池あるいはパウチ形電池とすることもできる。
第2の実施形態は、第1の実施形態であるリチウム二次電池用電極の製造方法を含む、リチウム二次電池の製造方法である。以下、円筒形電池を例示して説明するが、本実施形態は角形電池あるいはパウチ形電池とすることもできる。
図8は、本実施形態のリチウム二次電池の製造方法の概略を示すフローチャートである。図8に示すように当該製造方法は、工程S100aおよび工程S100bと、工程S300と、工程S400と、工程S500と、工程S600とを備える。
ここで工程S100aおよび工程S100bの少なくともいずれかには、第1の実施形態として説明したリチウム二次電池用電極の製造方法(すなわち工程S100)が用いられる。なお正極200または負極100のいずれか一方は、従来の塗料化プロセスで製造されてもよい。
工程S300では電極体400が作製される。電極体400は、セパレータ300を挟んで正極200と負極100とが対向するように巻回または積層することにより得られる。そして電極体400は外装体500に挿入される(工程S400)。
次いで外装体500に非水電解液が注液される(工程S500)。非水電解液には、たとえばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、γ−ブチロラクトン(GBL)およびビニレンカーボネート(VC)等の環状カーボネート類や、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)およびジエチルカーボネート(DEC)等の鎖状カーボネート類からなる混合溶媒に、たとえばLiPF6、LiBF4、LiClO4、LiAsF6、Li(CF3SO2)2N、LiCF3SO3等のLi塩を溶解させたものを用いることができる。
その後、外装体500を封止することにより(工程S600)、リチウム二次電池1000を製造することができる。
〔第3の実施形態:リチウム二次電池〕
第3の実施形態は、第1の実施形態によって製造されたリチウム二次電池用電極を備えるリチウム二次電池である。
第3の実施形態は、第1の実施形態によって製造されたリチウム二次電池用電極を備えるリチウム二次電池である。
図9は、本実施形態のリチウム二次電池の構成の一例を示す模式的な断面斜視図である。図9を参照して、リチウム二次電池1000は、円筒形の外装体500の内部に、電極体400と非水電解液(図示せず)を備えている。電極体400は、正極200、負極100およびセパレータ300を有する。正極200および負極100は長尺帯状のシート部材である。電極体400は、セパレータ300を挟んで正極200と負極100とが対向するように巻回されることにより構成されている。セパレータ300は、たとえばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)製の微多孔膜である。
ここで正極200および負極100の少なくともいずれかは、第1の実施形態によって製造されたリチウム二次電池用電極である。そのため正極200および負極100の少なくともいずれかは、薄目付の電極であることができる。したがってリチウム二次電池1000はハイレート特性に優れる。また電極作製時の溶媒使用量が少ないため、リチウム二次電池1000は安価に製造できる。
さらに負極100が第1の実施形態によって製造されている場合には、負極100における成形体102の片面目付量は、好ましくは100g/m2以下であり、より好ましくは70g/m2以下であり、特に好ましくは40g/m2以下である。電極の目付量が少ないことにより、ハイレート特性の更なる向上が期待できるからである。
以下、実施例を挙げて本実施形態をより詳細に説明するが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。
[実験1:各工程の温度条件の検討]
実験1では、温度応答性高分子を含む造粒物を作製し、該造粒物を用いて電極の作製を行なった。そして造粒(第1工程)、成形(第3工程)および配置(第4工程)の各工程における温度条件が成形体の面質に及ぼす影響を調査した。
実験1では、温度応答性高分子を含む造粒物を作製し、該造粒物を用いて電極の作製を行なった。そして造粒(第1工程)、成形(第3工程)および配置(第4工程)の各工程における温度条件が成形体の面質に及ぼす影響を調査した。
<共通事項>
まず以下の実施例および比較例において共通する事項について記載する。以下の記述において特に説明がない限り、各実施例および比較例にはこれらの材料、条件および製法等が用いられているものとする。
まず以下の実施例および比較例において共通する事項について記載する。以下の記述において特に説明がない限り、各実施例および比較例にはこれらの材料、条件および製法等が用いられているものとする。
(使用材料)
[1]電極活物質
電極活物質には、カーボン粉末(レーザ回折散乱法によって測定されたメジアン径が10μmであるもの)を用いた。
[1]電極活物質
電極活物質には、カーボン粉末(レーザ回折散乱法によって測定されたメジアン径が10μmであるもの)を用いた。
[2]増粘材
増粘材には、CMC(品種「BSH12」、第一工業製薬株式会社製)を用いた。
増粘材には、CMC(品種「BSH12」、第一工業製薬株式会社製)を用いた。
[3]温度応答性高分子(TRP)
温度応答性高分子には、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)(PNIPAM)の粉末(SIGMA−ALDRICH社製)を用いた。このPNIPAMの水に対するLCSTは約32℃である。
温度応答性高分子には、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)(PNIPAM)の粉末(SIGMA−ALDRICH社製)を用いた。このPNIPAMの水に対するLCSTは約32℃である。
[4]結着材
結着材には、SBR(品種「C23」、JSR株式会社製)を水溶媒に分散させたもの(以下「SBR水分散液」と記す)を用いた。SBR水分散液におけるSBR濃度は44.2質量%である。
結着材には、SBR(品種「C23」、JSR株式会社製)を水溶媒に分散させたもの(以下「SBR水分散液」と記す)を用いた。SBR水分散液におけるSBR濃度は44.2質量%である。
[5]溶媒
溶媒には水を用いた。
溶媒には水を用いた。
[6]集電体
集電体には、厚さ10μmのCu箔(古河機械金属株式会社製)を用いた。
集電体には、厚さ10μmのCu箔(古河機械金属株式会社製)を用いた。
(造粒工程:第1工程)
[1]造粒装置
造粒装置には、恒温ジャケット付き容器と、容器内の温度を計測する温度計とを備えるハイスピードミキサ(株式会社アーステクニカ製)を用いた。造粒時の温度は恒温ジャケット内に温水を循環させて調整した。なお造粒時の温度(すなわち第1工程S110の温度環境)には、容器の内部に設置された温度計の表示値を採用した。
[1]造粒装置
造粒装置には、恒温ジャケット付き容器と、容器内の温度を計測する温度計とを備えるハイスピードミキサ(株式会社アーステクニカ製)を用いた。造粒時の温度は恒温ジャケット内に温水を循環させて調整した。なお造粒時の温度(すなわち第1工程S110の温度環境)には、容器の内部に設置された温度計の表示値を採用した。
[2]造粒方法
造粒物の固形分は0.6kgとし、その内訳は、カーボン粉末:(CMC+PNIPAM):SBR=100:0.4〜2:1(質量比)とした。また造粒時における固形分濃度(concentration of Non-Volatile contents:NV)は71質量%とした。そして次の(i)〜(vi)の各操作を順次行なった。
造粒物の固形分は0.6kgとし、その内訳は、カーボン粉末:(CMC+PNIPAM):SBR=100:0.4〜2:1(質量比)とした。また造粒時における固形分濃度(concentration of Non-Volatile contents:NV)は71質量%とした。そして次の(i)〜(vi)の各操作を順次行なった。
(i)所定量のカーボン粉末、CMCおよびPNIPAMをハイスピードミキサに投入し、アジテータの回転数を200rpm、チョッパーの回転数を1000rpmに設定して30秒間に亘って粉体混合を行なう
(ii)アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、30秒間かけて、装置の投入口から水(溶媒)を徐々に投入する
(iii)チョッパーの回転数を3000rpmに上昇させ、2分間に亘って造粒を行なう
(iv)装置の投入口からSBR水分散液を全量投入する
(v)アジテータの回転数を200rpm、チョッパーの回転数を3000rpmとして1分間に亘って造粒を行なう
(vi)出来上がった造粒物の粉末を、目開き4mmの篩を通過させ、異常成長した粗大粒を除外する。なお通常はこのような粗大粒は形成されない。
(ii)アジテータおよびチョッパーの回転数を維持したまま、30秒間かけて、装置の投入口から水(溶媒)を徐々に投入する
(iii)チョッパーの回転数を3000rpmに上昇させ、2分間に亘って造粒を行なう
(iv)装置の投入口からSBR水分散液を全量投入する
(v)アジテータの回転数を200rpm、チョッパーの回転数を3000rpmとして1分間に亘って造粒を行なう
(vi)出来上がった造粒物の粉末を、目開き4mmの篩を通過させ、異常成長した粗大粒を除外する。なお通常はこのような粗大粒は形成されない。
(温度調整工程:第2工程)
成形および圧着の前に、造粒物の温度を調整する場合は、造粒物から水分が揮発しないように、造粒物を密閉容器に入れた状態で、該密閉容器を所定温度に設定した恒温槽内で1時間保管した。
成形および圧着の前に、造粒物の温度を調整する場合は、造粒物から水分が揮発しないように、造粒物を密閉容器に入れた状態で、該密閉容器を所定温度に設定した恒温槽内で1時間保管した。
(成形工程:第3工程、および配置工程:第4工程)
図3を参照して、3本のロールを備える成形転写装置60を用いて、造粒物20の粉末を延伸してシート状の成形体102を得、続いて成形体102を集電体101に圧着(転写)して、成形体102を集電体101上に配置した。
図3を参照して、3本のロールを備える成形転写装置60を用いて、造粒物20の粉末を延伸してシート状の成形体102を得、続いて成形体102を集電体101に圧着(転写)して、成形体102を集電体101上に配置した。
第2のロールRbを固定し、第1のロールRaには、第1のロールRaから第2のロールRbに向かう方向に1tnfの荷重を印加した。そして成形体102の目付量は、間座を用いて、第1のロールRaと第2のロールRbとのギャップ(隙間)を変化させることによって調整した。たとえば目付量40±2g/m2を狙い値とする場合は、ロール間のギャップは65±15μmの範囲で調整した。また目付量70±3g/m2を狙い値とする場合は、ロール間のギャップは105±15μmの範囲で調整した。
以下、各実施例および比較例の相違点を中心に説明する。
<実施例1>
実施例1では、造粒物における固形分の質量比を、カーボン粉末:CMC:PNIPAM:SBR=98.0:0.9:0.1:1.0とした。すなわちPNIPAMおよびCMCの総量のうちPNIPAMが占める割合を、10質量%とした。そして表1に示す通り、第1工程S110は35℃(LCST以上の温度)で実行し、第2工程S120で造粒物の温度を25℃(LCST未満の温度)に調整し、25℃を維持したまま第3工程S130および第4工程S140を実行した。このようにして、目付量が100g/m2、70g/m2および40g/m2の3種の負極100(リチウム二次電池用電極)をそれぞれ製造した。
<実施例1>
実施例1では、造粒物における固形分の質量比を、カーボン粉末:CMC:PNIPAM:SBR=98.0:0.9:0.1:1.0とした。すなわちPNIPAMおよびCMCの総量のうちPNIPAMが占める割合を、10質量%とした。そして表1に示す通り、第1工程S110は35℃(LCST以上の温度)で実行し、第2工程S120で造粒物の温度を25℃(LCST未満の温度)に調整し、25℃を維持したまま第3工程S130および第4工程S140を実行した。このようにして、目付量が100g/m2、70g/m2および40g/m2の3種の負極100(リチウム二次電池用電極)をそれぞれ製造した。
(面質の評価)
負極100の面質の評価は、成形体102の表面を目視で観察し、次の2水準で評価した。結果を表1に示す。
負極100の面質の評価は、成形体102の表面を目視で観察し、次の2水準で評価した。結果を表1に示す。
A:成形体に貫通孔がない
B:成形体に貫通孔があり、該貫通孔を通して集電体(Cu箔)が見える部分がある。
B:成形体に貫通孔があり、該貫通孔を通して集電体(Cu箔)が見える部分がある。
<実施例2および3、ならびに比較例1および2>
表1に示すように、各工程の温度条件を変更することを除いては実施例1と同様にして負極を製造し、成形体の面質を評価した。結果を表1に示す。
表1に示すように、各工程の温度条件を変更することを除いては実施例1と同様にして負極を製造し、成形体の面質を評価した。結果を表1に示す。
<比較例3>
比較例3では、第2工程(成形前の温度調整)を実行しないことを除いては比較例2と同様にして負極を製造し、成形体の面質を評価した。結果を表1に示す。
比較例3では、第2工程(成形前の温度調整)を実行しないことを除いては比較例2と同様にして負極を製造し、成形体の面質を評価した。結果を表1に示す。
<比較例4>
比較例4では、固形分にPNIPAMを混合せずに造粒を行なった。すなわち比較例4において固形分の内訳は、カーボン粉末:CMC:SBR=98.0:1.0:1.0とした。そしてこれを除いては実施例1と同様にして、負極を製造して成形体の面質を評価した。結果を表1に示す。
比較例4では、固形分にPNIPAMを混合せずに造粒を行なった。すなわち比較例4において固形分の内訳は、カーボン粉末:CMC:SBR=98.0:1.0:1.0とした。そしてこれを除いては実施例1と同様にして、負極を製造して成形体の面質を評価した。結果を表1に示す。
表1中、温度応答性高分子は「TRP」と略記している。
<結果と考察>
(i)温度応答性高分子(TRP)の有無について
実施例1と比較例4との差異は、TRPの有無にある。そして実施例1と比較例4とでは成形体の面質に顕著な違いが確認された。すなわち実施例1では、目付量が40g/m2であっても良好な面質が得られているのに対して、比較例4では、目付量が70g/m2の段階で面質の低下が確認された。この結果から、造粒物にTRPを混合することにより、薄目付性が改善できることが示唆される。
<結果と考察>
(i)温度応答性高分子(TRP)の有無について
実施例1と比較例4との差異は、TRPの有無にある。そして実施例1と比較例4とでは成形体の面質に顕著な違いが確認された。すなわち実施例1では、目付量が40g/m2であっても良好な面質が得られているのに対して、比較例4では、目付量が70g/m2の段階で面質の低下が確認された。この結果から、造粒物にTRPを混合することにより、薄目付性が改善できることが示唆される。
(ii)第3工程および第4工程の温度条件について
実施例1〜3および比較例1の結果から、第3工程および第4工程の温度がLCST未満であることにより、薄目付時の面質が改善していることが分かる。これは、LCST未満の温度となることでTRPがゲル相に溶解し、ゲル相の粘度が上昇することにより、成形時の摩擦抵抗が低減されるからであると考えられる。
実施例1〜3および比較例1の結果から、第3工程および第4工程の温度がLCST未満であることにより、薄目付時の面質が改善していることが分かる。これは、LCST未満の温度となることでTRPがゲル相に溶解し、ゲル相の粘度が上昇することにより、成形時の摩擦抵抗が低減されるからであると考えられる。
(iii)第1工程の温度条件について
実施例1〜3および比較例3の結果から、第1工程の温度がLCST以上の温度であることにより、薄目付性が改善できることが分かる。これは、造粒時にTRPが溶媒(水)に不溶性であることにより、ゲル相の粘度が低く保たれて、造粒物の内部が均質化する為であると考えられる。したがって第1工程は、下限臨界共溶温度(LCST)以上の温度で実行されることが好ましいといえる。
実施例1〜3および比較例3の結果から、第1工程の温度がLCST以上の温度であることにより、薄目付性が改善できることが分かる。これは、造粒時にTRPが溶媒(水)に不溶性であることにより、ゲル相の粘度が低く保たれて、造粒物の内部が均質化する為であると考えられる。したがって第1工程は、下限臨界共溶温度(LCST)以上の温度で実行されることが好ましいといえる。
[実験2:PNIPAMの配合量の検討]
実験2では、温度応答性高分子であるPNIPAMの配合量が、成形体の面質に及ぼす影響を調査した。PNIPAMの配合量を検討するにあたり、PNIPAMはCMC(増粘材)量の一部を置換するものとして、その量を検討した。このようにした理由は、電極活物質の減量はエネルギー密度の低下を招き、結着材の減量は集電体との接着性の低下を招く可能性があるからである。
実験2では、温度応答性高分子であるPNIPAMの配合量が、成形体の面質に及ぼす影響を調査した。PNIPAMの配合量を検討するにあたり、PNIPAMはCMC(増粘材)量の一部を置換するものとして、その量を検討した。このようにした理由は、電極活物質の減量はエネルギー密度の低下を招き、結着材の減量は集電体との接着性の低下を招く可能性があるからである。
<実施例4>
実施例4では、造粒物における固形分の質量比を、カーボン粉末:(CMC+PNIPAM):SBR=98.0:1.0:1.0に固定し、表2に示すようにCMCおよびPNIPAMの総量に対するPNIPAMの割合(質量%)を変化させて、それぞれ目付量が40g/m2である負極を実施例2と同条件で製造し、得られた各負極の面質を次の3水準で評価した。結果を表2に示す。
実施例4では、造粒物における固形分の質量比を、カーボン粉末:(CMC+PNIPAM):SBR=98.0:1.0:1.0に固定し、表2に示すようにCMCおよびPNIPAMの総量に対するPNIPAMの割合(質量%)を変化させて、それぞれ目付量が40g/m2である負極を実施例2と同条件で製造し、得られた各負極の面質を次の3水準で評価した。結果を表2に示す。
A:成形体に貫通孔がない
B:成形体に貫通孔があり、該貫通孔を通して集電体(Cu箔)が見える部分がある
C:圧着できない(成形〜圧着の間に成形体が脱落する等)。
B:成形体に貫通孔があり、該貫通孔を通して集電体(Cu箔)が見える部分がある
C:圧着できない(成形〜圧着の間に成形体が脱落する等)。
<比較例6>
比較例6では、造粒物における固形分の質量比を、カーボン粉末:CMC:SBR=98.0:1.0:1.0とすることを除いては、実施例2と同条件で負極を製造し、負極の面質を評価した。結果を表2に示す。
比較例6では、造粒物における固形分の質量比を、カーボン粉末:CMC:SBR=98.0:1.0:1.0とすることを除いては、実施例2と同条件で負極を製造し、負極の面質を評価した。結果を表2に示す。
<実施例5>
実施例5では、造粒物における固形分の配合比を、カーボン粉末:(CMC+PNIPAM):SBR=98.5:0.5:1.0に固定し、表2に示すようにCMCおよびPNIPAMの総量に対するPNIPAMの割合(質量%)を変化させて、実施例2と同条件で負極を製造し、各負極の面質を評価した。結果を表2に示す。
実施例5では、造粒物における固形分の配合比を、カーボン粉末:(CMC+PNIPAM):SBR=98.5:0.5:1.0に固定し、表2に示すようにCMCおよびPNIPAMの総量に対するPNIPAMの割合(質量%)を変化させて、実施例2と同条件で負極を製造し、各負極の面質を評価した。結果を表2に示す。
<比較例7>
比較例7では、造粒物における固形分の配合比を、カーボン粉末:CMC:SBR=98.5:0.5:1.0とすることを除いては、実施例2と同条件で負極を得、負極の面質を評価した。結果を表2に示す。
比較例7では、造粒物における固形分の配合比を、カーボン粉末:CMC:SBR=98.5:0.5:1.0とすることを除いては、実施例2と同条件で負極を得、負極の面質を評価した。結果を表2に示す。
<比較例5>
比較例5では、造粒物における固形分の配合比を、カーボン粉末:CMC:SBR=97.0:2.0:1.0とすることを除いては、実施例2と同条件で負極を得、負極の面質を評価した。結果を表2に示す。
比較例5では、造粒物における固形分の配合比を、カーボン粉末:CMC:SBR=97.0:2.0:1.0とすることを除いては、実施例2と同条件で負極を得、負極の面質を評価した。結果を表2に示す。
<結果と考察>
(i)PNIPAMを用いない場合
比較例5〜7の結果から、PNIPAMを用いない場合、十分な面質を得るためには造粒物の固形分におけるCMCの配合比を2.0質量%まで上げる必要がある。したがってPNIPAMを用いない場合は、エネルギー密度の低下あるいは接着性の低下を免れない。
(i)PNIPAMを用いない場合
比較例5〜7の結果から、PNIPAMを用いない場合、十分な面質を得るためには造粒物の固形分におけるCMCの配合比を2.0質量%まで上げる必要がある。したがってPNIPAMを用いない場合は、エネルギー密度の低下あるいは接着性の低下を免れない。
(ii)増粘成分(CMCおよびPNIPAM)の総量に対するPNIPAMの割合
実施例4と比較例6の結果から、増粘成分の配合比が1.0質量%であるとき、PNIPAMの割合を5質量%とすると、面質がめざましく改善した。そして実施例4に示すように、PNIPAMの割合をさらに増加させていくと、5質量%以上40質量%以下の範囲では良好な面質を得ることができた。しかしPNIPAMを60質量%としたところで、成形体が集電体に圧着できず、成形体が脱落するという不具合が生じた。
実施例4と比較例6の結果から、増粘成分の配合比が1.0質量%であるとき、PNIPAMの割合を5質量%とすると、面質がめざましく改善した。そして実施例4に示すように、PNIPAMの割合をさらに増加させていくと、5質量%以上40質量%以下の範囲では良好な面質を得ることができた。しかしPNIPAMを60質量%としたところで、成形体が集電体に圧着できず、成形体が脱落するという不具合が生じた。
実施例5と比較例7の結果から、増粘成分の総量が0.5質量%であるときも、PNIPAMを5質量%とすると、面質がめざましく改善した。その後PNIPAMの割合を増加させていくと、10質量%では良好な面質が得られたが、20質量%では成形体が集電体に圧着できない不具合が生じた。
したがって温度応答性高分子が、PNIPAMであるとき、造粒物においてPNIPAMは、増粘材(CMC)およびPNIPAMの総量のうち5質量%以上60質量%以下を占めることが好ましいといえる。
そして該質量割合は、より好ましくは5質量%以上40質量%以下であり、更に好ましくは5質量%以上20質量%以下であり、特に好ましくは5質量%以上10質量%以下である。
なお上記の質量割合は、PNIPAMに固有の好適範囲であり、PNIPAM以外の温度応答性高分子を用いる場合には、別途の好適範囲が存在するものと考えられる。
以上、実験1および2の結果から、電極活物質、増粘材、溶媒および結着材と、下限臨界共溶温度を有しかつ該下限臨界共溶温度以上の温度で該溶媒に不溶性となる温度応答性高分子とを混合して造粒物を得る第1工程と、該造粒物の温度を、該下限臨界共溶温度未満の温度に調整する第2工程と、該下限臨界共溶温度未満の温度で、該造粒物をシート状の成形体に成形する第3工程と、該下限臨界共溶温度未満の温度で、該成形体を集電体上に配置する第4工程と、を備える、リチウム二次電池用電極の製造方法は、溶媒使用量が少なく、増粘材を増量せずとも薄目付性に優れる製造方法であることが確認できた。
以上のように本実施形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 電極活物質、2a 滑り面、2b 微小突起部、4 ゲル相、6 結着材、8 温度応答性高分子、20 造粒物、50 造粒装置、52 容器、54 主撹拌羽根、56 解砕羽根、60 成形転写装置、Ra 第1のロール(成形ロール)、Rb 第2のロール(転写ロール)、Rc 第3のロール(圧着ロール)、100 負極、101 集電体、102 成形体、200 正極、300 セパレータ、400 電極体、500 外装体、1000 リチウム二次電池。
Claims (4)
- 電極活物質、増粘材、溶媒および結着材と、下限臨界共溶温度を有しかつ前記下限臨界共溶温度以上の温度で前記溶媒に不溶性となる温度応答性高分子とを混合して造粒物を得る第1工程と、
前記造粒物の温度を、前記下限臨界共溶温度未満の温度に調整する第2工程と、
前記下限臨界共溶温度未満の温度で、前記造粒物をシート状の成形体に成形する第3工程と、
前記下限臨界共溶温度未満の温度で、前記成形体を集電体上に配置する第4工程と、を備える、リチウム二次電池用電極の製造方法。 - 前記第1工程は、前記下限臨界共溶温度以上の温度で実行される、請求項1に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
- 前記温度応答性高分子は、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)である、請求項1または請求項2に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
- 前記温度応答性高分子は、前記増粘材および前記温度応答性高分子の総量のうち5質量%以上60質量%以下を占める、請求項3に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
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2014
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