JP2015141211A - シャッター装置、シャッター装置集合体および周波数調整装置 - Google Patents

シャッター装置、シャッター装置集合体および周波数調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シャッター部の位置決めを精度よく行うことができるシャッター装置、シャッター装置集合体および周波数調整装置を提供する。
【解決手段】シャッター装置1は、シャッター保持部523と、シャッター保持部523に取り付けられるシャッター部51と、シャッター保持部523に対してシャッター部51を位置決めする位置決め機構6と、を含んでいる。また、位置決め機構6は、X軸方向の位置決めを行うX位置決め部61と、Y軸方向の位置決めを行うY位置決め部62と、Z軸方向の位置決めを行うZ位置決め部63と、Z軸まわりの位置決めを行うθ位置決め部64と、を含んでいる。
【選択図】図8

Description

本発明は、シャッター装置、シャッター装置集合体および周波数調整装置に関するものである。
例えば、振動素子の共振周波数を調整する方法として、振動素子の質量を変化させる方法が知られている。このような方法は、例えば、振動素子を載置する載置部と、イオンビームを振動素子に照射することにより振動素子の一部を除去して振動素子の質量を減少させるイオンガンと、載置された振動素子とイオンガンとの間に設けられたシャッター装置とを有する装置を用いて行われる(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシャッター装置では、複数のシャッター板が重ねられた状態にて鉄芯に軸支されており、各シャッター板は、鉄芯を中心として回動可動となっている。特許文献1に記載の装置では、このようなシャッター板の回動を利用して、シャッター装置を開状態または閉状態とすることができる。このような装置では、イオンガンからイオンビームが発射されている状態にて、シャッター装置を開状態とする。これにより、イオンビームがシャッターを通過して振動素子に照射され、振動素子の一部が除去されることにより、振動素子の共振周波数が変化する。そして、振動素子の周波数が所定の周波数となった時点でシャッター装置を閉状態とすることにより、振動素子へのイオンビームの照射を阻止する。このような方法により、振動素子の共振周波数を調整する。
しかしながら、このようなシャッター装置では、シャッター板の位置決めを精度よく行うことができない。そのため、例えば、シャッター装置を閉状態としたにもかかわらず、シャッター板の隙間からイオンビームが漏れ、漏れたイオンビームによって振動素子の一部が不必要に除去されてしまい、振動素子の共振周波数が目的の共振周波数から大きくずれてしまう。また、特許文献1のシャッター装置では、その構成上、消耗品であるシャッター板の交換を簡単に行うことができないという別の問題もある。
特開2004−56455号公報
本発明の目的は、シャッター部の位置決めを精度よく行うことができるシャッター装置、シャッター装置集合体および周波数調整装置を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明のシャッター装置は、ベースと、
前記ベースに対して第1軸に沿った方向に往復移動可能な基部と、
前記基部に取り付けられるシャッター部と、
前記基部に対する前記シャッター部の位置決めをする位置決め機構と、
を有し、
前記第1軸と直交する軸を第2軸とし、
前記第1軸および前記第2軸に直交する軸を第3軸としたとき、
前記位置決め機構は、
前記基部に対して前記シャッター部の前記第1軸に沿った方向の位置決めを行う第1位置決め部と、
前記基部に対して前記シャッター部の前記第2軸に沿った方向の位置決めを行う第2位置決め部と、
前記基部に対して前記シャッター部の前記第3軸に沿った方向の位置決めを行う第3位置決め部と、
前記基部に対して前記シャッター部の前記第3軸まわりの位置決めを行う第4位置決め部と、
を備えていることを特徴とする。
これにより、基部に対するシャッター部の位置決めを精度よく行うことができる。
[適用例2]
本発明のシャッター装置では、前記第1位置決め部は、前記基部および前記シャッター部の一方に設けられている第1凹部と、他方に設けられ、前記第1凹部と嵌合している第1凸部と、を有することが好ましい。
これにより、第1位置決め部の構成が簡単となる。また、基部へのシャッター部の装着を簡単に行うことができる。
[適用例3]
本発明のシャッター装置では、前記第1位置決め部は、前記基部および前記シャッター部の一方に設けられている第2凹部と、他方に設けられ、前記第2凹部と嵌合している第2凸部と、を有することが好ましい。
これにより、第1凹部、凸部からなる機構と、第2凹部、凸部からなる機構の2つの機構で位置決めを行うことができるため、シャッター部の第1軸に沿った方向の位置決めをより精度よく行うことができる。
[適用例4]
本発明のシャッター装置では、前記第1凹部は、前記第2凹部の底部に配置されており、
前記第1凸部は、前記第2凸部の頂部に配置されていることが好ましい。
これにより、基部へのシャッター部の装着を簡単に行うことができる。
[適用例5]
本発明のシャッター装置では、前記第2位置決め部は、前記基部および前記シャッター部の一方に設けられている第3凹部と、他方に設けられ、前記第3凹部と嵌合している第3凸部と、を有することが好ましい。
これにより、第2位置決め部の構成が簡単となる。また、基部へのシャッター部の装着を簡単に行うことができる。
[適用例6]
本発明のシャッター装置では、前記第1凹部は、前記第3凹部を兼ねており、
前記第1凸部は、前記第3凸部を兼ねていることが好ましい。
これにより、シャッター装置の構成の簡素化を図ることができる。
[適用例7]
本発明のシャッター装置では、前記シャッター部は、前記第3軸に沿った方向に前記基部と重なるように配置されていることが好ましい。
例えば、このようなシャッター装置は、第2の方向に複数並んで配置されることがあり、このような場合には、基部に対するシャッター部の脱着を簡単に行うことができる。
[適用例8]
本発明のシャッター装置では、前記第3位置決め部は、
前記シャッター部および前記基部の一方に他方と対向するように配置されている第1当接面と、
前記他方の前記一方と対向するように配置されていて、前記第1当接面と当接している第2当接面と、を有することが好ましい。
これにより、第3位置決め部の構成が簡単となる。また、基部へのシャッター部の装着を簡単に行うことができる。
[適用例9]
本発明のシャッター装置では、前記第3位置決め部は、前記基部に対して前記シャッター部を固定する固定機構を有していることが好ましい。
これにより、基部に対するシャッター部の不本意なずれや、基部からのシャッター部の不本意な離脱を防止することができる。
[適用例10]
本発明のシャッター装置では、前記固定機構は、前記シャッター部に設けられ、前記第3軸に沿った方向に前記シャッター部を貫通する貫通孔と、前記基部に設けられ、前記貫通孔と連通する凹部と、前記貫通孔および前記凹部に挿入され、弾性変形可能な弾性部材と、を有し、
前記弾性部材を弾性変形させた状態で前記貫通孔および前記凹部に配置し、前記弾性部材の復元力によって前記基部に前記シャッター部を固定していることが好ましい。
これにより、固定機構の構成が簡単となる。また、弾性部材を取り外すだけで、基部に対してシャッター部を取り外すことのできる状態とすることができるので、シャッター部の交換も簡単に行うことができる。
[適用例11]
本発明のシャッター装置では、前記弾性部材の一部は、前記基部から突出していることが好ましい。
これにより、基部から弾性部材を取り外し易くなる。
[適用例12]
本発明のシャッター装置では、前記固定機構は、前記第3軸に沿った方向で、前記基部とともに前記シャッター部を挟み込む挟み部を有していることが好ましい。
これにより、固定機構の構成が簡単となる。
[適用例13]
本発明のシャッター装置では、前記挟み部は、前記シャッター部を挟み込んだ状態で、前記基部と反対側に向けて弾性変形していることが好ましい。
これにより、挟み部でシャッター部を基部に押し付けることができるため、基部に対してシャッター部をより強固に固定することができる。
[適用例14]
本発明のシャッター装置では、前記第4位置決め部は、前記基部および前記シャッター部の一方に設けられている第4凹部と、他方に設けられ、前記第4凹部に挿入される第4凸部と、
前記基部および前記シャッター部の一方に設けられ、前記第4凹部と前記第1軸に沿った方向に離間している第5凹部と、他方に設けられ、前記第5凹部に挿入される第5凸部と、を有し、
前記第4凹部に前記第4凸部を挿入するとともに、前記第5凹部に前記第5凸部を挿入することで、前記基部に対して前記シャッター部の前記第3軸まわりの位置決めを行うことが好ましい。
これにより、第4位置決め部の構成が簡単となる。
[適用例15]
本発明のシャッター装置では、前記第1凹部は、前記第4凹部を兼ねており、
前記第1凸部は、前記第4凸部を兼ねていることが好ましい。
これにより、シャッター装置の簡素化を図ることができる。
[適用例16]
本発明のシャッター装置では、前記第5凹部の前記第1軸に沿った方向の長さは、前記第5凸部の前記第1軸に沿った方向の長さよりも長いことが好ましい。
これにより、第5凹部へ第5凸部を挿入し易くなるため、基部へのシャッター部の装着を簡単に行うことができる。
[適用例17]
本発明のシャッター装置集合体は、本発明のシャッター装置が前記第2軸に沿った方向に複数配置されていることを特徴とする。
これにより、信頼性の高いシャッター装置集合体が得られる。
[適用例18]
本発明の周波数調整装置は、本発明のシャッター装置と、
振動素子の質量を調整する質量調整手段と、
を有していることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い周波数調整装置が得られる。
本発明の周波数調整装置の第1実施形態を示す断面図である。 図1に示す周波数調整装置が有するシャッター装置集合体の上面図である。 開状態のときのシャッター装置の側面図である。 図3に示すシャッター装置の下面図である。 閉状態のときのシャッター装置の側面図である。 図5に示すシャッター装置の下面図である。 図2に示すシャッター装置の断面図である。 図2に示すシャッター装置が有する位置決め機構を示す断面図である。 図2に示すシャッター装置が有する位置決め機構を示す上面図である。 シャッター装置集合体の下面図である。 本発明の周波数調整装置の第2実施形態が有するシャッター装置の位置決め機構を示す断面図である。 本発明の周波数調整装置の第3実施形態が有するシャッター装置の位置決め機構を示す断面図である。 本発明の周波数調整装置の第4実施形態が有するシャッター装置の位置決め機構を示す断面図である。 本発明の周波数調整装置の第5実施形態が有するシャッター装置の位置決め機構を示す断面図である。 本発明の周波数調整装置の第6実施形態が有するシャッター装置の位置決め機構を示す断面図である。
以下、本発明のシャッター装置、シャッター装置集合体および周波数調整装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の周波数調整装置の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の周波数調整装置の第1実施形態を示す断面図である。図2は、図1に示す周波数調整装置が有するシャッター装置集合体の上面図である。図3は、開状態のときのシャッター装置の側面図である。図4は、図3に示すシャッター装置の下面図である。図5は、閉状態のときのシャッター装置の側面図である。図6は、図5に示すシャッター装置の下面図である。図7は、図2に示すシャッター装置の断面図である。図8は、図2に示すシャッター装置が有する位置決め機構を示す断面図である。図9は、図2に示すシャッター装置が有する位置決め機構を示す上面図である。図10は、シャッター装置集合体の下面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1、図3、図5、図7中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」として説明する。また、図1に示すように、互いに直交する3軸を、それぞれ、X軸(第1軸)、Y軸(第2軸)およびZ軸(第3軸)とし、X軸に沿った方向を「X軸方向」とも言い、Y軸に沿った方向を「Y軸方向」と言い、Z軸に沿った方向を「Z軸方向」とも言う。
以下では、本発明のシャッター装置(シャッター装置集合体)を、振動素子9の共振周波数を調整するための周波数調整装置(本発明の周波数調整装置)に適用した場合について説明する。ただし、本発明のシャッター装置(シャッター装置集合体)の用途は、これに限定されない。
1.周波数調整装置
図1に示す周波数調整装置100は、内部を所望の環境とすることのできるチャンバー110と、イオンビームIBを発射するイオンガン(質量調整手段)120と、複数の開口131を有する遮蔽板(マスク)130と、開口131を開閉する複数のシャッター装置1を有するシャッター装置集合体10と、振動素子9を載置するステージ140と、を有している。そして、イオンガン120とステージ140との間に遮蔽板130およびシャッター装置集合体10が配置されている。なお、図1は、周波数調整装置100の全体図を概略的に示しているものであり、便宜上、遮蔽板130が有する開口131の数、シャッター装置集合体10が有するシャッター装置1の数、ステージ140に配置される振動素子9の数が、それぞれ、図2以降に示す構成と異なっている。
イオンガン120は、例えば、Ar、Ne等の不活性ガスに電界を作用させて加速させることにより、イオンビームIBを発射するものであり、振動素子9の質量を変化させる質量調整手段を構成するものである。これにより、質量調整源の構成が簡単となるとともに、高精度に振動素子9の質量を調整することができる。
遮蔽板130は、イオンガン120の上側に配置されており、複数の開口131が形成されている。各開口131の大きさおよび形状としては、特に限定されず、振動素子9の大きさ等によっても異なるが、例えば、0.5mm×0.5mm〜2mm×2mmの矩形とすることができる。
複数のシャッター装置1は、複数の開口131に対応して1対1で設けられている。また、複数のシャッター装置1は、それぞれ、独立して駆動が制御されており、対応する開口131を開いてイオンビームIBの通過を許容する開状態と、開口131を閉じてイオンビームIBを遮断する閉状態と、を選択できるようになっている。
このような周波数調整装置100では、1つの開口131の上方に1つの振動素子9を配置し、イオンガン120からイオンビームIBを発射し、シャッター装置1で開口131を開状態とすることで、振動素子9にイオンビームIBを照射し、振動素子9の一部(例えば、電極の一部)を除去する。これにより、振動素子9の質量を減らし、その共振周波数を調整する。イオンビームIBの照射により、振動素子9の共振周波数が所定値となったら、速やかにシャッター装置1で開口131を閉状態とし、それ以上、イオンビームIBが振動素子9に照射されるのを阻止する(すなわち、周波数調整を終了する)。周波数調整装置100では、各シャッター装置1を独立して制御することで、各振動素子9の共振周波数を独立して調整する。なお、周波数調整装置100を用いた振動素子9の周波数調整方法については、後に詳しく説明する。
次に、シャッター装置集合体10について詳しく説明する。
図2ないし図8に示すように、シャッター装置集合体10は、ベース2と、ベース2に支持されている複数のシャッター装置1と、複数のシャッター装置1の駆動を独立して制御する駆動制御部3と、冷却手段4と、を有している。
また、シャッター装置集合体10は、図2中右側(+X軸側)に位置し、Y軸方向に並設されている16個のシャッター装置1からなる第1のシャッター装置群1Aと、図2中左側(−X軸側)に位置し、Y軸方向に並設されている16個のシャッター装置1からなる第2のシャッター装置群1Bと、を有し、第1のシャッター装置群1Aと第2のシャッター装置群1Bとがシャッター部51を向き合せて対称的に配置されている。このように、複数のシャッター装置1を備えることにより、一度に多数(本実施形態では32個)の振動素子9の共振周波数を調整することができるため、周波数調整装置100の効率が向上する。また、複数のシャッター装置1をこのように配置することで、シャッター装置集合体10の小型化を図ることもできる。
以下、複数のシャッター装置1について説明するが、複数のシャッター装置1は、それぞれ同様の構成であるため、以下では、第1のシャッター装置群1Aに含まれる1つのシャッター装置1について代表して説明し、その他のシャッター装置1については、その説明を省略する。なお、図3および図4は、後述するガイドブロック54が第2のストッパー22に当接し、開口131が開いている開状態を示し、図5および図6は、ガイドブロック54が第1のストッパー21に当接し、開口131が閉じている閉状態を示している。そのため、以下では、説明の便宜上、図3および図4の状態を単に「開状態」とも言い、図5および図6の状態を単に「閉状態」とも言う。
図3ないし図7に示すように、シャッター装置1は、開口131を開閉するシャッター部51と、シャッター部51を支持するリンク(基部)52と、リンク52に対してシャッター部51を位置決めする位置決め機構6と、リンク52をX軸方向に直動的に案内する直動ガイド53と、直動ガイド53に取り付けられているガイドブロック54と、ガイドブロック54に取り付けられている回転体55と、回転体55に接触して設けられている偏心カム56と、偏心カム56を回転(回動)させるソレノイドアクチュエーター(駆動手段)57と、シャッター部51の移動速度を減速させる減速バネ(減速手段)58と、シャッター部51を付勢する付勢バネ(付勢手段)59と、を有している。
直動ガイド53は、LMガイド(ただし、「LMガイド」は登録商標)、リニアガイドとも呼ばれる直動ベアリングである。図7に示すように、直動ガイド53は、ベース2の下面にX軸方向に延在して取り付けられているレール531と、レール531にスライド可能に取り付けられているスライダー532と、レール531とスライダー532との間に位置している複数のボール533と、を有している。
本実施形態の直動ガイド53は、スライダー532のスライド(摺動)に伴ってボール533がレール531とスライダー532との間を循環する「循環ボール式」の直動ベアリングとなっている。このような直動ガイド53によれば、直動ガイド53の構成を簡単なものとすることができると共に、スライダー532(シャッター部51)をガタツキなくX軸方向に移動させることができる。さらには、スライダーを低摩擦(低抵抗)でスライドさせることができるため、シャッター部51の移動速度をより速くすることができる。また、低摩擦な状態を比較的長期間維持することができる。そのため、周波数調整装置100の周波数調整能力の向上を図ることができる。ただし、直動ガイド53の構成としては、シャッター部51をX軸方向に直動的に誘導(案内)することができれば、直動ベアリングに限定されない。
このような直動ガイド53のスライダー532には、ガイドブロック54が固定されている。したがって、ガイドブロック54は、スライダー532とともに、レール531に沿ってX軸方向に直動的に往復移動可能となっている。ここで、ベース2には、下側に突出し、ガイドブロック54を挟み込むように位置している第1のストッパー21および第2のストッパー22が設けられており、ガイドブロック54は、第1のストッパー21に当接することによって、それ以上の−X軸側への移動が阻止され、反対に、第2のストッパー22に当接することによって、それ以上の+X軸側への移動が阻止される。すなわち、ガイドブロック54は、第1、第2のストッパー21、22の間でX軸方向に移動可能となっている。
スライダー532へのガイドブロック54の固定は、特に限定されず、例えば、ネジ止め、接着材、嵌合等によって行うことができる。本実施形態では、図7に示すように、ピンPを用いてスライダー532とガイドブロック54とを固定している。なお、ガイドブロック54は、硬質な材料で構成されており、硬質な材料としては、特に限定されず、例えば、金属材料、樹脂材料等が挙げられる。
このようなガイドブロック54にはリンク52が固定されている。リンク52は、長尺であり、途中2カ所で略直角に屈曲した形状をなしている。具体的には、図3および図5に示すように、リンク52は、ガイドブロック54に固定されている支持部521と、支持部521から+Z軸方向に延出する連結部522と、連結部522の先端から−X軸方向に延出するシャッター保持部523と、を有している。また、支持部521は、ベース2の下側に位置し、シャッター保持部523は、ベース2の上側に位置し、連結部522は、ベース2に形成されている切り欠き27を介して支持部521とシャッター保持部523とを連結している。なお、リンク52は、硬質な材料で構成されており、硬質な材料としては、特に限定されず、例えば、金属材料、樹脂材料等が挙げられる。これらの中でも、例えば、チタン(Ti)等の軽量な金属材料を用いることが好ましい。これにより、リンク52の軽量化を図ることができる。
このようなリンク52のシャッター保持部523には、シャッター部51が着脱自在に保持されている。このようなシャッター部51は、X軸方向に延在する長尺な平板状をなし、その基端部にてZ軸方向に重なるようにしてシャッター保持部523に保持されている。また、シャッター部51は、位置決め機構6によってリンク52に対して位置決めされている。シャッター部51は、消耗品であるため、リンク52に着脱自在となっていることで、シャッター部51の交換・修理等を簡単に行うことができる。特に、前述したように、シャッター部51がZ軸方向に重なるようにしてシャッター保持部523に保持されていることで、Y軸方向に並ぶ隣のシャッター部51およびシャッター保持部523が邪魔にならずにシャッター部51の着脱を行うことができる。そのため、シャッター部51の着脱をよりスムーズに行うことができる。
このようなシャッター部51は、例えば、耐エッチング性に優れる炭素、チタン等を構成材料として構成されている。これにより、イオンビームIBによるシャッター部51の損傷(劣化)を低減でき、シャッター部51の長寿命化を図ることができる。また、このような材料で構成することにより、シャッター部51の軽量化を図ることができ、シャッター部51の反応性や移動速度を向上させることができる。
また、ガイドブロック54には回転体55が回転自在に設けられている。回転体55は、公知のボールベアリングを用いることができる。本実施形態の回転体55は、円環状の内輪(内側軌道輪)551と、円環状の外輪(外側軌道輪)552と、内輪551と外輪552とに囲まれた複数のボール553と、を有している。このような回転体55は、ガイドブロック54に設けられ、Z軸方向に延在する軸546に内輪551が固定されており、外輪552が軸546に対してZ軸まわりに回転自在となっている。
また、回転体55は、Z軸方向から見た平面視にて、少なくともその一部が、ガイドブロック54と重なっている。このような配置とすることで、シャッター装置1のXY平面方向の広がりを抑えることができる。なお、回転体55としては、ガイドブロック54に対してZ軸まわりに回転することができれば、ボールベアリングに限定されない。例えば、円環状の部材からなる回転体55が軸546に回転自在に保持された構成となっていてもよい。
このような回転体55に当接するように、偏心カム56が設けられている。偏心カム56は、ソレノイドアクチュエーター57によって、Z軸方向に延びる軸Jzまわりに回転(回動)する。偏心カム56は、軸Jzとは異なる位置にある中心Oを有する円に沿って延在する円弧状の側面561を有し、この側面561が回転体55の外輪552の側面と当接している。後述するように、この偏心カム56が図3中の反時計回りに回転することで、回転体55を介してガイドブロック54が−X軸方向に付勢されて開状態から閉状態となる。
なお、偏心カム56の軌道上にはストッパー569が設けられており、このストッパー569に偏心カム56が当接することで、偏心カム56のそれ以上の図3中時計回りの回転が阻止されている。ストッパー569は、開状態のときに、偏心カム56が回転体55から離れないように、すなわち、開状態のときに、偏心カム56と回転体55とが当接した状態を維持するように設けられている。これにより、素早く、かつ、一定の時間で、開状態から閉状態とすることができ、シャッター装置1の反応性の低下やバラつきの拡大を防止することができる。
ここで、本実施形態のように、偏心カム56と回転体55との当接点は、レール531とZ軸方向(Z軸方向から見た平面視)で重なるように位置していることが好ましい。厳密には、偏心カム56の回転量に応じて、偏心カム56と回転体55との当接点は、Y軸方向に変位することとなるため、シャッター部51の駆動範囲内において、偏心カム56の回転角度の全域で前記当接点がレール531とZ軸方向で重なっていることがより好ましい。これにより、偏心カム56を介して伝達されるソレノイドアクチュエーター57の駆動力によって、シャッター部51にZ軸まわりの回転振動が生じることを効果的に抑制することができる。
ソレノイドアクチュエーター57は、ロータリーソレノイド(回転ソレノイド)であり、ソレノイドコイルに電流を印加することによって、偏心カム56を軸Jzまわりに回転(回動)させることができる。ソレノイドアクチュエーター57の駆動は、駆動制御部3によって制御される。なお、偏心カム56を回転させる駆動手段としては、ソレノイドアクチュエーターに限定されず、例えば、ステッピングモーター等の各種モーターを用いてもよい。
また、ガイドブロック54の−X軸方向側には、ベース2とガイドブロック54との間に挟まれるようにして、ガイドブロック54を+X軸方向に付勢する付勢バネ59が配置されている。付勢バネ59は、コイルバネであり、圧縮された状態でベース2とガイドブロック54との間に配置されている。
本実施形態では、第1のストッパー21から+X軸方向に延出する支持棒23が設けられており、この支持棒23に付勢バネ59が支持されている。また、ガイドブロック54の支持棒23と対向する側面には第1バネ挿入孔544が設けられており、この第1バネ挿入孔544に付勢バネ59の先端部が挿入されている。そして、第1のストッパー21の側面と第1バネ挿入孔544の底面との間に挟まれる格好で付勢バネ59が配置されている。これにより、付勢バネ59の離脱を防止しつつ、安定した状態で配置することができるため、前述した付勢力をより確実に発揮させることができる。
また、ガイドブロック54の−X軸方向側には、ガイドブロック54の−X軸方向の移動速度を低減(減速)する減速バネ58が配置されている。この減速バネ58は、コイルバネであり、開状態(図3に示す状態)にて、隙間が生じるように、ベース2とガイドブロック54との間に配置されている。このような構成から、ガイドブロック54が開状態から−X軸方向に移動すると、その途中で(すなわち、前記隙間分の距離を移動した直後に)、減速バネ58が第1のストッパー21とガイドブロック54とに挟まれることで収縮を始め、これにより発生する付勢力(反力)によって、ガイドブロック54が減速する。このような減速バネ58を配置することで、ガイドブロック54が第1のストッパー21に当接(衝突)する際の衝撃を和らげることができ、例えば、シャッター部51の揺れを低減することができる。特に、本実施形態のように、ガイドブロック54の移動の途中で減速バネ58を効かせることで、ガイドブロック54(シャッター部51)の反応性や移動速度の低下を極力抑えることができる。
本実施形態では、前述した支持棒23に減速バネ58の基端部が支持されている。より具体的には、支持棒23の途中にはフランジ231が配置されており、このフランジ231よりも先端側に減速バネ58が支持されている。また、減速バネ58は、付勢バネ59よりも先端側(+X軸側)に位置し、付勢バネ59よりも小径である。また、第1バネ挿入孔544の底面には、第1バネ挿入孔544よりも小径の第2バネ挿入孔545が第1バネ挿入孔544と同軸的に設けられており、この第2バネ挿入孔545に減速バネ58の先端部が挿入されている。そして、フランジ231と第2バネ挿入孔545の底面との間に挟まれる格好で減速バネ58が配置されている。これにより、減速バネ58の離脱を防止しつつ、安定した状態で配置することができるため、前述した減速機能をより確実に発揮することができる。
なお、ガイドブロック54が−X軸方向に移動した際に、支持棒23がガイドブロック54に干渉しないように、支持棒23は、第2バネ挿入孔545内に侵入できるようになっている。
また、図7に示すように、支持棒23は、その中心軸Jがレール531とZ軸方向(Z軸方向から見た平面視)で重なるように配置されている。これにより、付勢バネ59や減速バネ58の反力によって、シャッター部51にZ軸まわりの回転振動が生じることを効果的に抑制することができる。
このようなシャッター装置1は、次のようにして駆動する。
すなわち、ソレノイドアクチュエーター57に通電されていない場合は、付勢バネ59によって、ガイドブロック54が第2のストッパー22に押し付けられており、図3および図4に示す開状態に維持される。この状態では、遮蔽板130の開口131が開いているので、イオンビームIBが開口131を通過して、振動素子9に照射される。
一方、開状態の時に、ソレノイドアクチュエーター57に通電して偏心カム56を回転させると、偏心カム56によって回転体55が−X軸方向に付勢される。これにより、ガイドブロック54が第1のストッパー21に当接するまで−X軸方向に移動し、図5および図6に示す閉状態となる。この状態では、シャッター部51によって開口131が閉じられているので、イオンビームIBが振動素子9に照射されない。なお、開状態から閉状態とする時の偏心カム56の回転角は、例えば、60〜80°程度である。
ここで、減速バネ58は、シャッター部51が開口131を覆い始めた後で効き始める(収縮し始める)ようにするのが好ましく、開口131を完全に覆った後で効き始めるようにするのがより好ましい。すなわち、図3ないし図6に示すシャッター装置1について言えば、Z軸方向から見た平面視にて、−X軸方向へ移動し始めたシャッター部51の先端(−X軸方向側の端)が、開口131の+X軸側の端よりも−X軸側に位置した後に減速バネ58が収縮し始めるように構成されているのが好ましく、開口131の−X軸側の端よりも−X軸側に位置した後に減速バネ58が収縮し始めるように構成されているのがより好ましい。これにより、減速バネ58の効果を発揮させつつ、減速バネ58が効いている時間をなるべく短くすることができるので、減速バネ58によるシャッター部51の反応性や移動速度の低下を極力抑えることができる。
また、本実施形態では、偏心カム56によって回転体55を−X軸方向へ付勢することでガイドブロック54を−X軸方向に移動させている。この際、回転体55(外輪552)がZ軸まわりに回転しながら偏心カム56に付勢されるため、回転体55と偏心カム56との間の摩擦が低減され、その分、ガイドブロック54(シャッター部51)を安定して移動させることができ、さらには、その反応性や移動速度の低下を抑えることができる。
なお、開状態から閉状態とするときにソレノイドアクチュエーター57の駆動により発生する推力は、付勢バネ59および減速バネ58の反力の総和よりも大きくなるように設計し、開状態から閉状態への切り替えが阻害されることがないようにする。ここで、偏心カム56は、開状態を基準として、そこから回転角度が大きくなるに連れて、ガイドブロック54を押す推力が大きくなるように設計されている。本実施形態では、ガイドブロック54が移動を開始してからしばらくは、付勢バネ59の反力だけが加わるが、途中からは、付勢バネ59の反力に加えて、減速バネ58の反力が加わるため、上述のように、推力が徐々に大きくなるような偏心カム56の設計とすることで、確実に、開状態から閉状態とすることができる。具体的には、軸Jzと、側面561と回転体55との接点と、中心Oとからなる角をクサビ角θ1とすると、偏心カム56は、開状態を基準として、回転角が大きくなるに連れて、クサビ角θ1が狭くなるように構成されている(図4および図6参照)。クサビ角θ1が狭くなるに連れて、回転体55を−X軸方向に付勢する付勢力が増すため、このような偏心カム56を用いることで、上述した効果を確実に発揮することができる。
また、ソレノイドアクチュエーター57として、自己保持型のソレノイドアクチュエーターを用いる場合、閉状態とした後、内蔵された永久磁石の働きによって、無通電状態でも閉状態を維持することもできる。
以上、シャッター装置1の全体の構成について説明した。
次に、図8および図9に基づいて、シャッター装置1の特徴の1つでもある位置決め機構6について詳細に説明する。前述したように、位置決め機構6は、リンク52のシャッター保持部523に対してシャッター部51を位置決めする機構であり、この機構によって、リンク52に対して正しい姿勢でシャッター部51を配置することができる。そのため、開口131に対してシャッター部51を正しく位置させることができ、閉状態において、より確実に開口131を塞ぐことができる。その結果、閉状態のときに開口131からイオンビームが漏れてしまうと言った従来の問題を解決することができる。位置決め機構6が有する別の効果として、隣り合うシャッター部51同士の接触を低減(好ましくは防止)することができ、シャッター部51の意図しない破損や、接触に伴う反応性の低下およびばらつきを低減することができる。以上より、位置決め機構6を設けることによって、振動素子9の周波数調整をより精度よく行うことのできる周波数調整装置100となる。
図8に示すように、このような位置決め機構6は、リンク52(シャッター保持部523)に対してシャッター部51のX軸方向の位置決めを行うX位置決め部(第1位置決め部)61と、リンク52に対してシャッター部51のY軸方向の位置決めを行うY位置決め部(第2位置決め部)62と、リンク52に対してシャッター部51のZ軸方向の位置決めを行うZ位置決め部(第3位置決め部)63と、基部リンク52に対してシャッター部51のZ軸まわりの位置決めを行うθ位置決め部(第4位置決め部)64と、を有している。このように、直交する3軸(X軸、Y軸およびZ軸)と角度θとにおいてシャッター部51を位置決めすることで、シャッター部51をより正しい姿勢でリンク52に装着することができる。以下、これら4つの位置決め部61、62、63、64について順に説明する。
−X位置決め部61−
X位置決め部61は、前述したように、リンク52に対してシャッター部51のX軸方向の位置決めを行う機能を有している。X位置決め部61は、シャッター保持部523の上面(+Z軸側の面)に設けられ、上側に向けて突出するピン(第1凸部)611と、シャッター部51の上下面を貫通する貫通孔(第1凹部)612と、を有し、装着状態において、貫通孔612にピン611が挿入(嵌合)されている。ピン611の外径は、貫通孔612の内径と等しいか若干大きくなっており、装着状態でのぐらつき(がたつき)が防止されている。なお、ピン611の外径が貫通孔612の内径よりも若干大きくなっている場合には、ピン611は、例えばカーボン製のシャッター部51の貫通孔612の内壁を削り取るようにして貫通孔612に挿入される。
このように、X位置決め部61は、貫通孔612にピン611を挿入することで、シャッター部51のX軸方向の位置決めを行っている。なお、本実施形態では、ピン611を挿入する第1凹部として、シャッター部51の上下面を貫通する貫通孔612を用いているが、第1凹部の構成としては、ピン611を挿入することができる限り、特に限定されず、例えば、シャッター部51の下面に開放する有底の孔としてもよい。また、本実施形態では、シャッター保持部523にピン611を設け、シャッター部51に貫通孔612を設けているが、反対に、シャッター保持部523に貫通孔612を設け、シャッター部51にピン611を設けてもよい。
X位置決め部61は、さらに、シャッター保持部523の上面に設けられ、上側に向けて突出する凸部(第2凸部)613と、シャッター部51の下面に設けられている凹部(第2凹部)614と、を有し、装着状態において、凹部614に凸部613が挿入(嵌合)されている。凸部613のX軸方向の長さは、凹部614のX軸方向の長さと等しいか若干長くなっており、装着状態でのぐらつきが防止されている。なお、凸部613の長さが凹部614の長さよりも若干大きくなっている場合には、凸部613は、例えばカーボン製のシャッター部51の凹部614の内壁を削り取るようにして凹部614に挿入される。
このように、X位置決め部61は、凹部614に凸部613を挿入することでも、シャッター部51のX軸方向の位置決めを行っている。なお、本実施形態では、シャッター保持部523に凸部613を設け、シャッター部51に凹部614を設けているが、反対に、シャッター保持部523に凹部614を設け、シャッター部51に凸部613を設けてもよい。
特に、本実施形態では、凸部613の頂面(頂部)にピン611が設けられており、凹部614の底面(底部)に貫通孔612が設けられている。そのため、凹部614への凸部613の挿入と、貫通孔612へのピン611の挿入とを、一連の動作でほぼ同時に行うことができる。したがって、リンク52へのシャッター部51の装着をより簡単に行うことができる。
−Y位置決め部62−
Y位置決め部62は、前述したように、リンク52に対してシャッター部51のY軸方向の位置決めを行う機能を有している。Y位置決め部62は、シャッター保持部523の上面に設けられ、上側に向けて突出するピン(第3凸部)621と、シャッター部51の上下面を貫通する貫通孔(第3凹部)622と、を有し、装着状態において、貫通孔622にピン621が挿入(嵌合)されている。ピン621の外径は、貫通孔622の内径と等しいか若干大きくなっており、装着状態でのぐらつきが防止されている。
このように、Y位置決め部62は、貫通孔622にピン621を挿入することで、シャッター部51のY軸方向の位置決めを行っている。なお、本実施形態では、ピン621を挿入する第3凹部として、シャッター部51の上下面を貫通する貫通孔622を用いているが、第3凹部の構成としては、ピン621を挿入することができる限り、特に限定されず、例えば、シャッター部51の下面に開放する有底の孔としてもよい。また、本実施形態では、シャッター保持部523にピン621を設け、シャッター部51に貫通孔622を設けているが、反対に、シャッター保持部523に貫通孔622を設け、シャッター部51にピン621を設けてもよい。
ここで、本実施形態では、前述したピン611がピン621を兼ね、前述した貫通孔612が貫通孔622を兼ねている。そのため、ピン621および貫通孔622をピン611および貫通孔612とは別に配置した構成と比較して、位置決め機構6の構成の簡易化を図ることができる。ただし、ピン621および貫通孔622は、ピン611および貫通孔612と別に配置してもよい。
−Z位置決め部63−
Z位置決め部63は、前述したように、リンク52に対してシャッター部51のZ軸方向の位置決めを行う機能を有している。Z位置決め部63は、シャッター保持部523に配置され、シャッター部51と対向している(すなわち、+Z軸側に面している)第1当接面631と、シャッター部51に配置され、シャッター保持部523と対向している(すなわち、−Z軸側に面している)第2当接面632と、を有し、装着状態において、第1当接面631と第2当接面632とが当接(面接触)している。第1、第2当接面631、632が当接した状態では、シャッター部51は、リンク52に対して−Z軸方向に実質的に変位できない状態となる。
このようにして、Z位置決め部63は、リンク52に対してシャッター部51のZ軸方向の位置決めを行っている。ここで、本実施形態では、凸部613の頂面が第1当接面631を構成し、凹部614の底面が第2当接面632を構成している。このような構成とすることで、第1、第2当接面631、632が当接するまで凹部614へ凸部613を挿入すれば、X軸方向の位置決めと、Y軸方向の位置決めと、Z軸方向の位置決めと、を同時に(一連の動作で)行うことができる。そのため、リンク52へのシャッター部51の装着をより簡単に行うことができる。なお、第1、第2当接面631、632は、ともに、XY平面(X軸とY軸とで規定される平面であって、重なり方向であるZ軸に直交する面)で構成されていることが好ましい。これにより、シャッター部51のZ軸方向の位置決めをより精度よく行うことができる。
ここで、ピン611と貫通孔612との間の摩擦抵抗や凸部613と凹部614との間の摩擦抵抗を考慮しなければ、前述した第1、第2当接面631、632だけでは、シャッター保持部523に対するシャッター部51の+Z軸方向への変位を規制することができない。そこで、Z位置決め部63は、シャッター部51をシャッター保持部523に固定し、シャッター部51の+Z軸方向への変位を規制する固定機構65をさらに有している。これにより、シャッター保持部523に対するシャッター部51の+Z軸方向の変位を防止することができ、シャッター部51のZ軸方向の位置決めを精度よく行うことができるようになる。
固定機構65は、シャッター部51に設けられている貫通孔651、652と、シャッター保持部523に設けられている凹部653、654と、弾性変形可能なスナップピン(弾性部材)655と、を有している。貫通孔651、652は、それぞれ、シャッター部51の上下面を貫通するように形成されており、X軸方向に離間して配置されている。一方、凹部653、654は、シャッター保持部523の上面に形成されており、X軸方向に離間して配置されている。なお、凹部653、654の離間距離D1は、貫通孔651、652の離間距離D2よりも広くなっている。
装着状態では、貫通孔651に凹部653が連通しており、貫通孔652に凹部654が連通している。そして、貫通孔651、652および凹部653、654にスナップピン655が挿入されている。
スナップピン655は、例えば、SUS等の金属で構成され、一対の脚部655a、655bと、脚部655a、655bの一端同士を連結する連結部655cと、を有している。また、スナップピン655は、主に連結部655cを弾性変形させることで、脚部655a、655bを開いたり、閉じたりすることができる。装着状態では、スナップピン655は、一方の脚部655aが貫通孔651および凹部653に挿入され、他方の脚部655bが貫通孔652および凹部654に挿入されており、脚部655a、655bが自然状態に対して開いた状態に弾性変形している。そのため、スナップピン655は、自らの復元力によって、脚部655aが凹部653の−X軸側の側面に押し当てられ、脚部655bが凹部654の+X軸側の側面に押し当てられる。これにより、スナップピン655がシャッター保持部523に固定され、これと同時に、シャッター部51がスナップピン655とシャッター保持部523とに挟まれることでシャッター保持部523に固定される。
このような構成の固定機構65によれば、簡単な構成でシャッター部51をシャッター保持部523に固定することができる。また、スナップピン655は、前述したように復元力(摩擦力)によってシャッター保持部523に固定されているだけなので、シャッター保持部523への装着や、取り外しを簡単に行うことができる。これにより、シャッター部51の交換や固定をスムーズに行うことができる。
−θ位置決め部64−
θ位置決め部64は、前述したように、リンク52に対してシャッター部51のZ軸回りの位置決めを行う機能を有している。θ位置決め部64は、シャッター保持部523の上面に設けられ、上側に向けて突出するピン(第4凸部)641と、シャッター部51の上下面を貫通する貫通孔(第4凹部)642と、を有し、装着状態において、貫通孔642にピン641が挿入されている。
なお、本実施形態では、ピン641を挿入する第4凹部として、シャッター部51の上下面を貫通する貫通孔642を用いているが、第4凹部の構成としては、ピン641を挿入することができる限り、特に限定されず、例えば、シャッター部51の下面に開放する有底の孔としてもよい。また、本実施形態では、シャッター保持部523にピン641を設け、シャッター部51に貫通孔642を設けているが、反対に、シャッター保持部523に貫通孔642を設け、シャッター部51にピン641を設けてもよい。
ここで、本実施形態では、前述したピン611がピン641を兼ね、前述した貫通孔612が貫通孔642を兼ねている。そのため、ピン641および貫通孔642をピン611および貫通孔612とは別に配置した構成と比較して、位置決め機構6の構成の簡易化を図ることができる。ただし、ピン641および貫通孔642は、ピン611および貫通孔612と別に配置してもよい。
θ位置決め部64は、さらに、シャッター保持部523の上面に設けられ、上側に向けて突出するピン(第5凸部)643と、シャッター部51の上下面を貫通する貫通孔(第5凹部)644と、を有し、装着状態において、貫通孔644にピン643が挿入されている。また、ピン643(貫通孔644)は、ピン641(貫通孔642)に対してX軸方向に離間している。また、図9に示すように、貫通孔644は、X軸方向に延びており、貫通孔644の長さ(X軸方向の長さ)Lは、ピン641の径(X軸方向の長さ)よりも長く、貫通孔644の幅(Y軸方向の長さ)Wは、ピン641の径(Y軸方向の長さ)とほぼ等しいか若干小さくなっている。
なお、本実施形態では、ピン643を挿入する第5凹部として、シャッター部51の上下面を貫通する貫通孔644を用いているが、第5凹部の構成としては、ピン643を挿入することができる限り、特に限定されず、例えば、シャッター部51の下面に開放する有底の孔としてもよい。また、本実施形態では、シャッター保持部523にピン643を設け、シャッター部51に貫通孔644を設けているが、反対に、シャッター保持部523に貫通孔644を設け、シャッター部51にピン643を設けてもよい。
このような構成のθ位置決め部64では、貫通孔642にピン641を挿入するとともに、貫通孔644にピン643に挿入することで、シャッター部51のZ軸回りの位置決めを行っている。なお、前述したように、貫通孔644がX軸方向に長い形状をなしているため、例えば、製造上の精度の問題から貫通孔642、644の離間距離が所定距離からずれてしまった場合でも、貫通孔642、644にピン641、643を挿入することができる。そのため、シャッター部51をより確実にシャッター保持部523に装着することができる。
以上、位置決め機構6について詳細に説明した。
なお、図8に示すように、本実施形態では、シャッター部51とシャッター保持部523とが凸部613と凹部614とでしか接触しないように構成されている。すなわち、例えば、シャッター部51の基端側の端面511や、基端側の下面512は、シャッター保持部523と非接触となっている。このような構成とすることによって、位置決め機構6以外の部分において、シャッター部51とシャッター保持部523とが接触してしまうことを防止し、位置決め機構6の機構をより確実に発揮させることができる。ただし、これに限定されず、位置決め機構6以外の箇所でも、シャッター部51とシャッター保持部523とが接触していてもよい。
このような構成を有する32個のシャッター装置1には、リンク52のシャッター保持部523の長さが異なる4種類のシャッター装置1が含まれている。すなわち、32個のシャッター装置1は、図2に示すように、シャッター保持部523の長さが最も短い8つの第1のシャッター装置11と、第1のシャッター装置11よりもシャッター保持部523の長さが長い8つの第2のシャッター装置12と、第2のシャッター装置12よりもシャッター保持部523の長さが長い8つの第3のシャッター装置13と、シャッター保持部523の長さが最も長い8つの第4のシャッター装置14と、で構成されている。
以下、これら、第1〜第4のシャッター装置11〜14の配置について説明するが、前述したように、第1のシャッター装置群1Aと、第2のシャッター装置群1Bとが同様の構成であるため、以下では、第1のシャッター装置群1Aについて代表して説明し、第2のシャッター装置群1Bについては、その説明を省略する。
図2に示すように、第1のシャッター装置群1Aには、第1〜第4のシャッター装置11〜14がそれぞれ4つずつ配置されている。そして、Y軸方向に沿って、第1のシャッター装置11、第2のシャッター装置12、第3のシャッター装置13、第4のシャッター装置14がこの順で繰り返し配置されている。また、第1のシャッター装置群1Aに含まれる全てのシャッター装置1は、シャッター部51の先端がY軸方向に揃うように配置されている。なお、シャッター部51の配設ピッチ(中心間距離)としては、特に限定されないが、例えば、1mm〜2mm程度とされる。
このような配置とすることで、図10に示すように、各シャッター装置1の機構部1’(直動ガイド53、ガイドブロック54、回転体55、偏心カム56、ソレノイドアクチュエーター57、減速バネ58、付勢バネ59の集合体)を規則的にX軸方向およびY軸方向にそれぞれ分散させて配置することができる。
具体的には、X軸方向に関して言えば、第1〜第4のシャッター装置11〜14のシャッター保持部523の長さが異なっていることから、第1のシャッター装置11の機構部11’(1’)と、第2のシャッター装置12の機構部12’(1’)と、第3のシャッター装置13の機構部13’(1’)と、第4のシャッター装置14の機構部14’(1’)と、がX軸方向にずれて配置されている。一方、Y軸方向に関して言えば、隣り合う第1のシャッター装置11の間に、3つのシャッター装置1(12、13、14)が位置しているため、4つの第1のシャッター装置11の機構部11’(1’)は、互いに、Y軸方向に十分に離間して配置されている。第2、第3、第4のシャッター装置12、13、14についても同様である。
このように、本実施形態によれば、各シャッター装置1の機構部1’を規則的にX軸方向およびY軸方向にそれぞれ分散させて配置することができるため、各機構部1’を配置するためのスペースを十分に確保することができ、各シャッター装置1のシャッター部51を狭ピッチで配置することができる。言い換えると、シャッター部51を狭ピッチで配置しても、各シャッター装置1の機構部1’を配置するスペースを十分に確保することができる。そのため、例えば、同じ大きさのシャッター装置集合体10であれば、より多くのシャッター装置1を配置することができ、同じ数のシャッター装置1を有するシャッター装置集合体10であれば、その小型化を図ることができる。
ここで、本実施形態のベース2は、複数に分割されており、これらが、枠状のフレーム8に着脱可能に固定されている。具体的には、ベース2は、図2に示すように、Y軸方向に延在する第1のベース(第1支持部)2A、第2のベース(第2支持部)2B、第3のベース(第3支持部)2Cおよび第4のベース(第4支持部)2Dを有し、これら第1〜第4のベース2A〜2DがX軸方向に並んで、ネジ止め等によってフレーム8に取り付けられている。また、第1〜第4のベース2A〜2Dは、互いにX軸方向に離間して配置されている。
これら第1〜第4のベース2A〜2Dのうち、第1のベース2Aは、各第1のシャッター装置11を支持し、第2のベース2Bは、各第2のシャッター装置12を支持し、第3のベース2Cは、各第3のシャッター装置13を支持し、第4のベース2Dは、各第4のシャッター装置14を支持している。このように、第1〜第4のシャッター装置11〜14を、それぞれ、異なるベース2に固定することで、メンテナンス性が向上する。例えば、第1のベース2Aをフレーム8から取り外せば、それとともに、4つの第1のシャッター装置11が取り外される。取り外した状態では、4つのシャッター部51が互いに広く離間しているため、すなわち、隣り合う第1のシャッター装置11のシャッター部51の間に、第2、第3、第4のシャッター装置のシャッター部51が存在していないため、例えば、シャッター部51の交換を簡単に行うことができる。第2、第3、第4のベース2B、2C、2Dについても、順に行うことで、全てのシャッター部51を簡単に交換することができる。
特に、前述したように、第1〜第4のベース2A〜2Dが、互いにX軸方向に離間して配置されているため、各ベース2A〜2Dを取り外し易い。また、熱膨張による干渉を防ぐことができるため、例えば、各機構部1’に不要な応力が加わってしまうことを低減することができる。
このようなベース2(2A〜2D)は、例えば、耐エッチング性に優れる炭素、チタン等を構成材料として構成されている。また、ベース2は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、銅、マンガン、アルミニウム、マグネシウム等の各種金属、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金または金属間化合物、さらには、これらの金属の酸化物、窒化物、炭化物等で構成された本体の表面に、耐エッチング性に優れるDLC(ダイアモンドライクカーボン)膜を形成した構成とすることもできる。
ベース2をこのような構成とすることにより、イオンビームIBによるベース2の損傷を効果的に抑制することができる。なお、ベース2がイオンビームIBと接触せず、ベース2に耐エッチング性が要求されない場合には、ベース2は、例えば、前述した金属材料等により構成されていてもよい。
冷却手段4は、フレーム8の下側に設けられている。この冷却手段4は、各シャッター装置1のソレノイドアクチュエーター57を冷却するために設置されている。ソレノイドアクチュエーター57は、一般的に、昇温によって駆動効率(動作速度)が変動することが知られており、このような駆動効率の変動が生じると、偏心カム56の回転速度が変化して、ガイドブロック54(シャッター部51)の反応性や移動速度を一定に保つことが困難となる。特に、周波数調整装置100では、イオンガン120からの熱(通常、250°程度)によって、ソレノイドアクチュエーター57が熱的に苛酷な環境に曝されるため、冷却手段4を設けることで、上述したような問題を解消(緩和)し、ガイドブロック54(シャッター部51)の反応性や移動速度を一定に保つことができる。
図10に示すように、冷却手段4は、フレーム8の下側に配置され、内部に流路411が形成されている本体部41を有し、この流路411内に冷却水Wを循環させることで、ソレノイドアクチュエーター57を冷却するように構成されている。このような構成によれば、冷却手段4の構成が簡単なものとなる。なお、冷却手段4は、ソレノイドアクチュエーター57の温度(周囲の温度)に関係なく、冷却水Wを一定の速度で流路411内を循環させてもよいが、例えば、ソレノイドアクチュエーター57の温度を検知しながら、その温度が所定温度範囲内に維持されるように、冷却水Wの速度を変化させてもよい。これにより、ガイドブロック54(シャッター部51)の反応性や移動速度をより一定に保つことができる。なお、冷却手段4としては、ソレノイドアクチュエーター57を冷却することができれば、特に限定されず、例えば、冷却ガスをソレノイドアクチュエーター57に吹き付けるような構成となっていてもよい。
駆動制御部3は、各シャッター装置1のソレノイドアクチュエーター57を独立して駆動する。また、駆動制御部3は、各シャッター装置1のガイドブロック54の開状態から閉状態となる際の移動速度が等しくなるように、各シャッター装置1のソレノイドアクチュエーター57に印加する電流値を調整している。例えば、同じ大きさの電流を各ソレノイドアクチュエーター57に印加しても、レール531とスライダー532との間の摺動抵抗や、シャッター部51、リンク52、ガイドブロック54および回転体55の重量や、減速バネ58および付勢バネ59のバネ定数等の個体差によって、シャッター装置1毎に、開状態から閉状態とする際のシャッター部51の移動速度(言い換えると、開状態から閉状態とするのにかかる時間T)が異なる場合がある。シャッター装置1毎に移動速度(時間T)が異なっていると、各振動素子9の周波数調整の精度(誤差)にバラつきが生じ、周波数調整の歩留まりが悪くなるおそれがある。
そこで、駆動制御部3は、時間Tが各シャッター装置1間でほぼ一定となるように、ソレノイドアクチュエーター57毎に印加する電流値Aを定めている。これにより、各振動素子9の周波数調整の精度(誤差)のバラつきが無くなり、周波数調整の歩留まりが高くなる。なお、経年劣化(例えば、シャッター部51の劣化による質量減、直動ガイド53の摺動抵抗の増加等)によって、各シャッター装置1における時間Tが変化するため、電流値Aの調整は、定期的に行うことが好ましい。
なお、駆動制御部3が行う、各シャッター装置1のガイドブロック54の開状態から閉状態となる際の移動速度の調整は、上記の電流値の調整に限定されず、電圧値制御またはシャッター移動時間(オフセット)制御により行ってもよい。
以上、シャッター装置集合体10について説明した。
このようなシャッター装置集合体10では、シャッター部51をX軸方向に直動的に案内(誘導)する手段として、直動ガイド53を用いているため、シャッター部51をより精度よくX軸方向に直動的に案内することができる。そのため、シャッター部51のY軸方向への位置ずれが低減され、開口131を確実に覆うことができる。また、隣のシャッター部51にぶつかることもないため、シャッター部51の破損を防止することができる。したがって、閉状態の開口131からイオンビームIBが漏れることを防止でき、振動素子9が不本意にエッチングされてしまうのを防止できる。その結果、優れた周波数調整能力を有する周波数調整装置100が得られる。
また、本実施形態では、直動ガイド53として、ボール533の転がり運動を利用した直動ベアリングを採用したことで、直動ガイド53の摺動抵抗をより効果的に低減することができ、シャッター部51の反応性および移動速度を高めることができる。また、経時的な摩耗劣化を抑えることができるので、長期的に、より速く、精度よく、シャッター部51をX軸方向に案内することができる。
また、本実施形態では、シャッター部51を動かす駆動手段としてソレノイドアクチュエーター57を用いている。これにより、駆動手段の構成が簡単なものとなる。また、ソレノイドアクチュエーター57は、反応性が高いため、振動素子9の周波数をより精度よく調整することができる。
特に、本実施形態では、ソレノイドアクチュエーター57の駆動によって、開状態から閉状態としている。前述したように、ソレノイドアクチュエーター57は、反応性が高く、また、その反応性もほぼ一定であるため、より短時間で、かつ、決まった時間で開状態から閉状態に切り替えることができる。そのため、振動素子9が所定の共振周波数となった際に、イオンビームIBを素早くかつ所定時間で遮断することができ、すなわち、開口131を閉状態とする命令を出した時刻と、開口131が実際に閉状態となった時刻との時間差をより短くかつ一定にすることができ、振動素子9の周波数をより精度よく調整することができる。
また、本実施形態では、付勢バネ59によって、閉状態から開状態としている。これにより、シャッター装置1の省電力駆動を実現することができる。すなわち、例えば、閉状態から開状態とする場合も、ソレノイドアクチュエーター57の駆動力を用いる場合と比較して、省電力で開状態と閉状態とを切り替えることができる。加えて、ソレノイドアクチュエーター57の駆動時間を短くすることができる分、ソレノイドアクチュエーター57の発熱を低減でき、前述したような問題(昇温による駆動能力の低下)を低減することができる。
ただし、本実施形態とは逆に、付勢バネ59で開状態から閉状態とし、ソレノイドアクチュエーター57で閉状態から開状態としてもよい。
また、本実施形態では、減速バネ58を設けているため、ガイドブロック54が第1のストッパー21に当接(衝突)する際の衝撃を和らげることができる。そのため、シャッター部51の揺れを低減することができ、開口131をより確実に塞ぐことができる。すなわち、シャッター部51が揺れることによって、閉状態にもかかわらず、開口131に隙間が生じてしまうことを防止することができる。特に、前述したように、減速バネ58が、シャッター部51が開口131を覆い始めた後で効き始める(収縮し始める)ことで、シャッター部51の反応性や移動速度の低下を極力抑えることができる。なお、このような減速バネ58は、省略してもよく、その場合は、第1のストッパー21のガイドブロック54と当接する箇所に、ゴム材、発泡体等のような比較的柔らかい弾性層(衝撃緩和層)を配置することが好ましい。
2.周波数調整方法
次に、周波数調整装置100を用いた振動素子9の周波数調整方法について簡単に説明する。
周波数調整装置100による振動素子9の周波数調整は、1つのシャッター装置1の直上に1つの振動素子9が位置するように、複数の振動素子9をステージ140に載置した状態でチャンバー110内に配置し、チャンバー110内を減圧状態とした状態にて行われる。また、周波数調整装置100による振動素子9の周波数調整は、各振動素子9の共振周波数を連続的に検知しながら行われ、この検知結果は、リアルタイムに駆動制御部3に送信される。
まず、各シャッター装置1を駆動させて、各開口131を閉状態とする。次に、イオンガン120をONとし、イオンビームIBを上方に向けて発射する。そして、イオンビームIBが安定するまで、各開口131を閉状態としたまま放置する。次に、各シャッター装置1を駆動させて、各開口131を開状態とする。各開口131を開状態とすると、開口131を通過してイオンビームIBが各振動素子9に照射され、振動素子9の一部、より具体的には電極の一部が除去され、これに伴う振動素子9の質量の減少によって、振動素子9の共振周波数が徐々に上昇する。次に、共振周波数が所定の周波数となった振動素子9から順に、速やかに、それに対応するシャッター装置1を駆動させて開口131を閉状態とする。以上の工程によって、振動素子9の共振周波数の調整が終了する。
なお、前述したように、開口131を閉状態とする命令を出した時刻と、開口131が実際に閉状態となった時刻とに僅かながら時間差が生じる。そのため、この時間差を考慮して、開口131を閉状態とするタイミングを補正してもよい。すなわち、所定の周波数よりも僅かに低い段階で、閉状態とする命令を出してもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の周波数調整装置の第2実施形態について説明する。
図11は、本発明の周波数調整装置の第2実施形態が有するシャッター装置の位置決め機構を示す断面図である。
以下、第2実施形態の周波数調整装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態の周波数調整装置は、シャッター装置が有する位置決め機構の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図11に示すように、本実施形態の位置決め機構6では、前述した第1実施形態の位置決め機構6から凸部613と凹部614とが省略されている。すなわち、X位置決め部61がピン611と貫通孔612とで構成されている。また、凸部613と凹部614とが省略された関係で、第1当接面631は、シャッター保持部523の上面(シャッター部51と対向する面)で構成されており、第2当接面632は、シャッター部51の下面(シャッター保持部523と対向する面)で構成されている。
このような構成の第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の周波数調整装置の第3実施形態について説明する。
図12は、本発明の周波数調整装置の第3実施形態が有するシャッター装置の位置決め機構を示す断面図である。
以下、第3実施形態の周波数調整装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態の周波数調整装置は、シャッター装置が有する位置決め機構の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図12に示すように、本実施形態の位置決め機構6では、固定機構65が有し、シャッター保持部523に設けられている凹部653、654が、それぞれ、シャッター保持部523の上下面を貫通する貫通孔で構成されている。また、装着状態において、スナップピン655の両脚部655a、655bの先端部がシャッター保持部523の下面から突出している。このような構成とすることで、シャッター保持部523の下側から脚部655a、655bを上側へ押し上げれば、スナップピン655を簡単に取り外すことができる。そのため、シャッター部51の交換をよるスムーズに行うことができる。
このような構成の第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の周波数調整装置の第4実施形態について説明する。
図13は、本発明の周波数調整装置の第4実施形態が有するシャッター装置の位置決め機構を示す断面図である。
以下、第4実施形態の周波数調整装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態の周波数調整装置は、シャッター装置が有する位置決め機構の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図13に示すように、本実施形態の位置決め機構6では、Z位置決め部63が有する固定機構66は、シャッター部51の基端部を、シャッター保持部523とで挟み込むことで、シャッター部51をシャッター保持部523に固定するように構成されている。具体的には、固定機構66は、シャッター保持部523の上面に固定されている板状の挟み部661を有し、この挟み部661とシャッター保持部523とでZ軸方向にシャッター部を挟み込むことで、シャッター部51をシャッター保持部523に固定している。このような構成の固定機構66によれば、簡単な構成で、シャッター部51をシャッター保持部523に固定することができる。
なお、挟み部661は、X軸方向に延在する長尺状をなしており、その基端部(+X軸側の端部)にて、シャッター保持部523に固定されている。挟み部661のシャッター保持部523への固定方法としては、特に限定されないが、シャッター保持部523へ着脱自在な方法を用いることが好ましい。本実施形態では、ネジ662を用いたネジ止めによって挟み部661をシャッター保持部523に固定している。これにより、ネジ662を外すことで、挟み部661を取り外すことができ、シャッター部51の交換をスムーズに行うことができる。
特に、本実施形態では、シャッター保持部523に対する挟み部661の位置決めを行うために、シャッター保持部523に設けられているピン663、664と、挟み部661に設けられており、ピン663、664が挿入される貫通孔665、666と、を有し、貫通孔665、666にピン663、664を挿入することで、シャッター保持部523に対する挟み部661の位置決めを行っている。なお、貫通孔666は、X軸方向に延びる長孔になっており、これにより、ピン663、664を貫通孔665、666に挿入し易くなっている。
なお、挟み部661の構成材料としては、シャッター部51を挟持するのに十分な強度を有していれば、特に限定されないが、各種金属材料、各種セラミックス材料等を用いることができる。
このような構成の第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の周波数調整装置の第5実施形態について説明する。
図14は、本発明の周波数調整装置の第5実施形態が有するシャッター装置の位置決め機構を示す断面図である。
以下、第5実施形態の周波数調整装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第5実施形態の周波数調整装置は、シャッター装置が有する位置決め機構の構成が異なる以外は、前述した第4実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図14に示すように、本実施形態の位置決め機構6では、挟み部661が+Z軸側(シャッター保持部523と反対側)に向けて弾性変形した状態で、シャッター保持部523と共にシャッター部51を挟持している。このように、挟み部661を弾性変形させることで、その復元力によって、シャッター部51をシャッター保持部523に押し付けることができるので、シャッター部51をより強固にシャッター保持部523に固定することができる。
このような構成の第5実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の周波数調整装置の第6実施形態について説明する。
図15は、本発明の周波数調整装置の第6実施形態が有するシャッター装置の位置決め機構を示す断面図である。
以下、第6実施形態の周波数調整装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第6実施形態の周波数調整装置は、シャッター装置が有する位置決め機構の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図15に示すように、本実施形態の位置決め機構6では、固定機構65はシャッター部51に設けられている貫通孔651と、シャッター保持部523に設けられている凹部653と、弾性変形可能なスナップピン655と、を有している。装着状態では、貫通孔651に凹部653が連通しており、貫通孔651および凹部653にスナップピン655が挿入されている。また、スナップピン655は、脚部655a、655bが自然状態よりも閉じた状態に弾性変形して貫通孔651および凹部653に挿入されている。そのため、スナップピン655は、自らの復元力によって、脚部655aが凹部653の+X軸側の側面に押し当てられ、脚部655bが凹部653の−X軸側の側面に押し当てられた状態となる。これにより、スナップピン655がシャッター保持部523に固定され、これと同時に、シャッター部51がスナップピン655(脚部655a、655b)とシャッター保持部523とに挟まれることでシャッター保持部523に固定される。
このような構成の固定機構65によれば、簡単な構成でシャッター部51をシャッター保持部523に固定することができる。また、スナップピン655は、前述したように復元力(摩擦力)によってシャッター保持部523に固定されているだけなので、シャッター保持部523への装着や、取り外しを簡単に行うことができる。これにより、シャッター部51の交換や固定をスムーズに行うことができる。
このような構成の第6実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明のシャッター装置、シャッター装置集合体および周波数調整装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、イオンビームによって振動素子の質量を減少させることにより振動素子の共振周波数を変更する方法について説明したが、これに限定されず、例えば蒸着によって金属粒子を振動素子に付着させ、振動素子の質量を増加させることにより、振動素子の共振周波数を変更してもよい。
1……シャッター装置
1’……機構部
1A……第1のシャッター装置群
1B……第2のシャッター装置群
11……第1のシャッター装置
11’……機構部
12……第2のシャッター装置
12’……機構部
13……第3のシャッター装置
13’……機構部
14……第4のシャッター装置
14’……機構部
2……ベース
2A……第1のベース
2B……第2のベース
2C……第3のベース
2D……第4のベース
21……第1のストッパー
22……第2のストッパー
23……支持棒
231……フランジ
27……切り欠き
3……駆動制御部
4……冷却手段
41……本体部
411……流路
51……シャッター部
511……端面
512……下面
52……リンク
521……支持部
522……連結部
523……シャッター保持部
53……直動ガイド
531……レール
532……スライダー
533……ボール
54……ガイドブロック
544……第1バネ挿入孔
545……第2バネ挿入孔
546……軸
55……回転体
551……内輪
552……外輪
553……ボール
56……偏心カム
561……側面
569……ストッパー
57……ソレノイドアクチュエーター
58……減速バネ
59……付勢バネ
6……位置決め機構
61……X位置決め部
611……ピン
612……貫通孔
613……凸部
614……凹部
62……Y位置決め部
621……ピン
622……貫通孔
63……Z位置決め部
631……第1当接面
632……第2当接面
64……θ位置決め部
641……ピン
642……貫通孔
643……ピン
644……貫通孔
65……固定機構
651、652……貫通孔
653、654……凹部
655……スナップピン
655a、655b……脚部
655c……連結部
66……固定機構
661……挟み部
662……ネジ
663、664……ピン
665、666……貫通孔
8……フレーム
9……振動素子
10……シャッター装置集合体
100……周波数調整装置
110……チャンバー
120……イオンガン
130……遮蔽板
131……開口
140……ステージ
D1、D2……離間距離
IB……イオンビーム
J……中心軸
Jz……軸
W……冷却水
P……ピン
θ1……クサビ角

Claims (18)

  1. ベースと、
    前記ベースに対して第1軸に沿った方向に往復移動可能な基部と、
    前記基部に取り付けられるシャッター部と、
    前記基部に対する前記シャッター部の位置決めをする位置決め機構と、
    を有し、
    前記第1軸と直交する軸を第2軸とし、
    前記第1軸および前記第2軸に直交する軸を第3軸としたとき、
    前記位置決め機構は、
    前記基部に対して前記シャッター部の前記第1軸に沿った方向の位置決めを行う第1位置決め部と、
    前記基部に対して前記シャッター部の前記第2軸に沿った方向の位置決めを行う第2位置決め部と、
    前記基部に対して前記シャッター部の前記第3軸に沿った方向の位置決めを行う第3位置決め部と、
    前記基部に対して前記シャッター部の前記第3軸まわりの位置決めを行う第4位置決め部と、
    を備えていることを特徴とするシャッター装置。
  2. 前記第1位置決め部は、前記基部および前記シャッター部の一方に設けられている第1凹部と、他方に設けられ、前記第1凹部と嵌合している第1凸部と、を有する請求項1に記載のシャッター装置。
  3. 前記第1位置決め部は、前記基部および前記シャッター部の一方に設けられている第2凹部と、他方に設けられ、前記第2凹部と嵌合している第2凸部と、を有する請求項2に記載のシャッター装置。
  4. 前記第1凹部は、前記第2凹部の底部に配置されており、
    前記第1凸部は、前記第2凸部の頂部に配置されている請求項3に記載のシャッター装置。
  5. 前記第2位置決め部は、前記基部および前記シャッター部の一方に設けられている第3凹部と、他方に設けられ、前記第3凹部と嵌合している第3凸部と、を有する請求項2ないし4のいずれか1項に記載のシャッター装置。
  6. 前記第1凹部は、前記第3凹部を兼ねており、
    前記第1凸部は、前記第3凸部を兼ねている請求項5に記載のシャッター装置。
  7. 前記シャッター部は、前記第3軸に沿った方向に前記基部と重なるように配置されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシャッター装置。
  8. 前記第3位置決め部は、
    前記シャッター部および前記基部の一方に他方と対向するように配置されている第1当接面と、
    前記他方の前記一方と対向するように配置されていて、前記第1当接面と当接している第2当接面と、を有する請求項7に記載のシャッター装置。
  9. 前記第3位置決め部は、前記基部に対して前記シャッター部を固定する固定機構を有している請求項7または8に記載のシャッター装置。
  10. 前記固定機構は、前記シャッター部に設けられ、前記第3軸に沿った方向に前記シャッター部を貫通する貫通孔と、前記基部に設けられ、前記貫通孔と連通する凹部と、前記貫通孔および前記凹部に挿入され、弾性変形可能な弾性部材と、を有し、
    前記弾性部材を弾性変形させた状態で前記貫通孔および前記凹部に配置し、前記弾性部材の復元力によって前記基部に前記シャッター部を固定している請求項9に記載のシャッター装置。
  11. 前記弾性部材の一部は、前記基部から突出している請求項10に記載のシャッター装置。
  12. 前記固定機構は、前記第3軸に沿った方向で、前記基部とともに前記シャッター部を挟み込む挟み部を有している請求項9に記載のシャッター装置。
  13. 前記挟み部は、前記シャッター部を挟み込んだ状態で、前記基部と反対側に向けて弾性変形している請求項12に記載のシャッター装置。
  14. 前記第4位置決め部は、前記基部および前記シャッター部の一方に設けられている第4凹部と、他方に設けられ、前記第4凹部に挿入される第4凸部と、
    前記基部および前記シャッター部の一方に設けられ、前記第4凹部と前記第1軸に沿った方向に離間している第5凹部と、他方に設けられ、前記第5凹部に挿入される第5凸部と、を有し、
    前記第4凹部に前記第4凸部を挿入するとともに、前記第5凹部に前記第5凸部を挿入することで、前記基部に対して前記シャッター部の前記第3軸まわりの位置決めを行う請求項2ないし13のいずれか1項に記載のシャッター装置。
  15. 前記第1凹部は、前記第4凹部を兼ねており、
    前記第1凸部は、前記第4凸部を兼ねている請求項14に記載のシャッター装置。
  16. 前記第5凹部の前記第1軸に沿った方向の長さは、前記第5凸部の前記第1軸に沿った方向の長さよりも長い請求項14または15に記載のシャッター装置。
  17. 請求項1ないし16のいずれか1項に記載のシャッター装置が前記第2軸に沿った方向に複数配置されていることを特徴とするシャッター装置集合体。
  18. 請求項1ないし16のいずれか1項に記載のシャッター装置と、
    振動素子の質量を調整する質量調整手段と、
    を有していることを特徴とする周波数調整装置。
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