JP2009251191A - アクチュエーターおよび光学装置 - Google Patents

アクチュエーターおよび光学装置 Download PDF

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Abstract

【課題】大型化することなくマグネットの推力の向上を図ること。
【解決手段】コイル201が巻回された鉄芯部401とコイル201の巻き線の中心方向における鉄芯部401の両端から中心方向と直交する方向に突出する一対の突出部402とを備えたヨーク301と、一対の突出部402間においてコイル201の巻き線方向に変位可能なマグネット202と、を備えたアクチュエーター108において、変位方向において複数に分極されており、かつ、一対の突出部の対向方向において2つに分極されているマグネット202を用いるようにした。
【選択図】図4

Description

この発明は、光量を調整するために光軸に交差する方向に移動する光学部材を駆動するアクチュエーターおよび当該アクチュエーターを備えた光学装置に関する。
従来、ヨークの周囲に巻回されたコイルに通電することによって、コイルの近傍に配置されたマグネットを、コイルの軸心方向に対して直交する軸心を中心として回動させるようにしたアクチュエーターがあった。このようなアクチュエーターは、たとえばレンズ装置に適用され、レンズ装置が備えた絞り羽根の駆動に用いられる。レンズ装置において、アクチュエーターはマグネットを絞り羽根に連結し、マグネットの回転にともなって絞り羽根を駆動する。
また、従来、光軸に対して平行に動くリニアモータと、このリニアモータの駆動方向を略光軸を中心として回動する回転運動に変換する駆動方向変換手段と、この駆動方向変換手段と連動して絞り径が変化する絞りユニットとを備えた絞り羽根駆動装置があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
また、従来、長円状の案内孔が形成されたアイリス羽根と、開放状態で案内孔が所定角度をもって重ね合わされた状態で、両案内孔に挿入された可動子を中心として、可動子の移動方向と略直交する方向の対向する位置で回転自在に固定し、互いに逆方向に回転するアイリス羽根の湾曲部により同心状の開口部の直径を連続的に変化させて光量調整をおこなうようにしたアイリス絞り装置があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
特開平5−88233号公報 特開平7−140518号公報
しかしながら、上述した特許文献1、2を含む従来の技術では、レンズ装置の小型化にともなって狭くなるアクチュエーターの設置領域にあわせてアクチュエーターの大きさを小さくすると、絞り羽根などの駆動対象を駆動するために十分な推力を確保することが困難になるという問題があった。
また、上述した特許文献1、2を含む従来の技術では、いずれも、駆動力を発生させるとともに発生させた駆動力を絞り羽根に伝達するための機構が大型化する傾向にあり、これによって上記の羽根駆動装置やアイリス絞り装置あるいはこれらの装置を搭載したレンズ装置などが大型化してしまうという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、大型化することなくマグネットの推力の向上を図ることができるアクチュエーターおよび光学装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるアクチュエーターは、コイルが巻回された鉄芯部と前記コイルの巻き線の中心方向における前記鉄芯部の両端から前記中心方向と直交する方向に突出する一対の突出部とを備えたヨークと、前記一対の突出部間において前記コイルの巻き線方向に変位可能なマグネットと、を備え、前記マグネットは、変位方向において複数に分極されており、かつ、前記一対の突出部の対向方向において2つに分極されていることを特徴とする。
この発明によれば、一対の突出部の対向方向におけるマグネットの両面を一対の突出部のそれぞれの方向にそれぞれ吸引する、または、マグネットの両面を一対の突出部のそれぞれから反発させることにより、マグネットの変位方向に交差する方向すなわち変位方向以外の方向にマグネットを付勢する力を減じることができる。
また、この発明にかかるアクチュエーターは、上記の発明において、前記マグネットが、前記コイルへの通電によって前記一対の突出部のそれぞれに生じる磁極に対して吸引力および反発力を生じる磁極となるように分極されていることを特徴とする。この発明によれば、一対の突出部の対向方向におけるマグネットの両面を、一対の突出部のそれぞれの方向に吸引することにより、マグネットの変位を妨げることなくマグネットの位置を安定化することができる。
また、この発明にかかるアクチュエーターは、上記の発明において、前記一対の突出部の対向方向における前記ヨークと前記マグネットとの間に設けられて、前記マグネットに接触するとともに前記マグネットの変位にともなって前記マグネットに対して相対的に変位する変位補助部材を備えたことを特徴とする。この発明によれば、変位補助部材によってマグネットを直接支持することにより、マグネットを安定して支持するとともにマグネットとヨークとの間に形成されるギャップを小さくすることができる。
また、この発明にかかるアクチュエーターは、上記の発明において、前記変位補助部材が、前記一対の突出部の対向方向における前記ヨークと前記マグネットとの間で回転可能に設けられて、前記マグネットに点接触する球形状からなることを特徴とする。この発明によれば、変位補助部材とマグネットとを点接触させ、マグネットの摺動時には変位補助部材を回転させることによって、マグネットの摺動に際して変位補助部材とマグネットとの間に生じる摩擦を低減することができる。
また、この発明にかかるアクチュエーターは、上記の発明において、前記変位補助部材が、前記一対の突出部の対向方向における前記ヨークと前記マグネットとの間に支持されて、前記ヨークの前記マグネットに対する摺動性よりも前記マグネットに対する高い摺動性を有する材料によって形成された板形状からなることを特徴とする。
この発明によれば、ヨークとマグネットとを直接接触させる場合よりも、マグネットの摺動に際して変位補助部材とマグネットとの間に生じる摩擦を低減することができる。これによって、マグネットの変位を妨げることなくマグネットの位置を安定化することができる。
また、この発明にかかる光学装置は、光軸方向に貫通する開口を形成する複数の羽根を備え、当該複数の羽根が前記光軸方向に交差する方向に変位することによって前記開口の開口径を調整する光学装置であって、前記複数の羽根を前記光軸方向に交差する方向に変位可能に支持する地板と、前記地板に設けられて、かつ前記開口の開口径が最大となる状態で前記光軸方向において前記開口に干渉しない位置に設けられた上記のアクチュエーターと、を備え、前記アクチュエーターが備えたマグネットは前記複数の羽根に連結され、前記アクチュエーターが備えたコイルが通電状態にある場合に前記マグネットの変位にともなって前記複数の羽根を変位させることを特徴とする。この発明によれば、装置を大型化することなく複数の羽根を確実に変位させることができる。
また、この発明にかかる光学装置は、上記の発明において、前記アクチュエーターが、前記開口の外縁部に沿って湾曲した形状からなることを特徴とする。この発明によれば、必要な推力を確保できるアクチュエーターを、設置場所の形状に応じた形状とすることができる。
本発明にかかるアクチュエーターおよび光学装置によれば、マグネットの両面において推力を発生させることができ、同等な大きさの従来のアクチュエーターと比較してより多くの推力を発生させることができるという効果を奏する。これによって、大型化することなくマグネットの推力の向上を図ることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるアクチュエーターおよび光学装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、この発明にかかる実施の形態1のシャッタ装置について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態1のシャッタ装置を示す説明図である。図1においてはシャッタ装置をアクチュエーターの取り付け面側から見た状態を示している。図1において、シャッタ装置100は、地板101と、ロータ駆動部102と、リニア駆動部103と、を備えている。
地板101は、光軸方向に地板101を貫通する開口104を備えている。開口104は、シャッタ装置100における最大開口径以上の開口径で開口している。また、地板101は、ロータ駆動部102におけるロータ駆動軸が挿入される孔やリニア駆動部103におけるリニア駆動軸が挿入される孔などを備えている。ロータ駆動軸が挿入される孔やリニア駆動軸が挿入される孔については図示を省略する。
地板101において、ロータ駆動部102およびリニア駆動部103が設けられている側とは反対側には、複数のシャッタ羽根や複数の絞り羽根が設けられている。複数のシャッタ羽根や複数の絞り羽根については図示を省略する。複数の絞り羽根は、複数のシャッタ羽根よりも被写体側に設けられている。
複数のシャッタ羽根は、光軸方向に貫通するシャッタ開口を形成するとともに、シャッタ開口の開閉をおこなう。複数のシャッタ羽根は、それぞれ、地板101の面に沿って回動可能に設けられている。複数のシャッタ羽根は、それぞれが地板の面に沿って回動することによって、シャッタ開口を通過する光量が最大となる最大開口径からシャッタ開口を閉塞するまでの範囲で、シャッタ開口の開口径を調整することが可能とされている。
複数の絞り羽根は、光軸方向に貫通する絞り開口を形成する。複数の絞り羽根は、それぞれ、地板101の面に沿って回動可能に設けられている。複数の絞り羽根は、それぞれが地板101の面に沿って回動することによって、絞り開口を通過する光量が最大となる最大開口径から絞り開口を通過する光量が最小となる最小開口径までの範囲で、絞り開口の開口径を調整することが可能とされている。
複数の絞り羽根には、図示を省略するNDフィルタが設けられていてもよい。NDフィルタは、複数の絞り羽根のすべてに設けられているものにかぎらず、任意の絞り羽根に設けられていればよい。なお、NDフィルタについては公知の技術であるため説明を省略する。
また、シャッタ装置100は、複数のシャッタ羽根が回動駆動する空間と地板101側の空間とを仕切るシャッタ羽根仕切板や、複数の絞り羽根が回動駆動する空間と複数のシャッタ羽根が回動駆動する空間とを仕切る絞り仕切板を備えていてもよい。シャッタ羽根仕切板や絞り仕切板については図示および説明を省略する。
ロータ駆動部102は、ヨーク(鉄心、強磁性体)105と、ロータマグネット(永久磁石)106と、コイル107と、を備えている。コイル107は、光軸に直交する方向を軸芯として巻回されている。ロータマグネット106は、光軸と平行な軸を中心として回動可能に支持されている。ロータマグネット106は、コイル107への通電がなされた場合に、軸心を中心として、通電方向に応じた方向に回動する。リニア駆動部103は、アクチュエーター108と駆動体109と、を備えている。
つぎに、リニア駆動部103について説明する。図2および図3は、リニア駆動部103を示す説明図である。図2はリニア駆動部103を平面的に示し、図3は図2におけるリニア駆動部103を分解した状態を平面的に示している。図2および図3において、アクチュエーター108は、ヨーク(鉄心、強磁性体)301と、コイル(巻き線)201と、マグネット(永久磁石)202と、を備えている。コイル201は、ヨーク301に巻回されている。
駆動体109は、マグネット202を支持し、マグネット202と一体的に変位する。駆動体109は、光軸方向に沿って地板101の裏面側(シャッタ羽根側)に突出する駆動軸203を備えている。駆動軸203は、地板101に設けられた孔に挿入され、孔を介して地板101におけるアクチュエーター108とは反対側において絞り羽根に連結される。
図4は、アクチュエーター108を示す説明図である。図4においては、アクチュエーター108を光軸側から見た状態、アクチュエーター108を光軸方向における一端側から見た状態、および、アクチュエーター108を光軸に直交する側から見た状態、の3状態を示している。アクチュエーター108を光軸に直交する側から見た状態は、光軸を通る平面でアクチュエーター108を切断した断面を示している。
図4において、アクチュエーター108が備えるヨーク301は、鉄芯部401と一対の突出部402とを備えている。上述したコイル201は、鉄芯部401に巻回されている。一対の突出部402は、コイル201の巻き線の中心方向における鉄芯部401の両端から中心方向と直交する方向(光軸に直交する方向)に突出している。ヨーク301は、光軸に直交する側から見た場合に、略コの字形状をなしている。鉄芯部401と一対の突出部402とは、型抜き成形などによって一体成形されている。
一対の突出部402の突出方向は、中心方向と直交する方向に限るものではない。一対の突出部402の突出方向は、中心方向に交差する方向(光軸に交差する方向)としてもよい。この場合、一対の突出部402の突出方向は、中心方向に交差する方向のうちの任意の方向とすることができる。
マグネット202は、ヨーク301がなす略コの字形状の内側に配設されており、一対の突出部402間においてコイル201の巻き線方向に変位可能とされている。マグネット202とヨーク301との間には所定の空間が確保されており、マグネット202とヨーク301とは非接触状態にある。マグネット202は、変位方向において複数に分極されている。変位方向における分極数は2以上であればよく、特に限定されるものではない。
また、マグネット202は、一対の突出部402の対向方向において2つに分極されている。マグネット202は、コイル201への通電によって一対の突出部402のそれぞれに生じる磁極に対して吸引力を生じる磁極となるように分極されている。マグネット202は、具体的には、たとえば、コイル201への通電によってN極となる突出部402に対向する面がS極となり、コイル201への通電によってS極となる突出部402に対向する面がN極となるように分極されている。
この場合、突出部402から遠い方のマグネット202の磁極は、一対の突出部402のそれぞれに生じる磁極に対して反発力を生じる磁極となる。マグネットは、突出部402とマグネット202との間に作用する吸引力、および、突出部402とマグネット202との間に作用する反発力によって駆動される。
また、マグネット202は、コイル201への通電によって一対の突出部402のそれぞれに生じる磁極に対して反発力を生じる磁極となるように分極されていてもよい。マグネット202は、具体的には、たとえば、コイル201への通電によってN極となる突出部402に対向する面がN極となり、コイル201への通電によってS極となる突出部402に対向する面がS極となるように分極されていてもよい。
一対の突出部402の対向方向において、ヨーク301とマグネット202との間には、変位補助部材としてのボール403が設けられている。ボール403は、球形状からなりマグネット202に点接触するように設けられている。ボール403は、図示を省略する支持部材によって、マグネット202に点接触するように支持されている。
ボール403は、アクチュエーター108を光軸側から見た状態において、一対の突出部402の両側に設けられている。また、ボール403は、一対の突出部402を間にして均等な位置に設けられている。この実施の形態1においては、ボール403は、マグネット202の一面側において一対の突出部402を間にして両側に一つずつ設けられている。
ボール403は、定位置において回転可能に設けられている。ボール403は、マグネット202が変位する際にマグネット202によって擦られることにより定位置において回転する。これによって、マグネット202の変位に際してマグネット202にかかる負荷の軽減を図ることができる。
一対の突出部402の対向方向における、ヨーク301とマグネット202との間の距離は、ボール403の大きさによって管理することができる。ボール403によってマグネット202を直接支持することにより、マグネット202の変位を妨げることなく、マグネット202の位置精度の向上を図ることができる。
上述したように、この発明にかかる実施の形態1のアクチュエーター108によれば、コイル201が巻回された鉄芯部401とコイル201の巻き線の中心方向における鉄芯部401の両端から中心方向と直交する方向に突出する一対の突出部402とを備えたヨーク301と、一対の突出部402間においてコイル201の巻き線方向に変位可能なマグネット202と、を備え、マグネット202が、変位方向において複数に分極されており、かつ、一対の突出部402の対向方向において2つに分極されていることを特徴とするため、一対の突出部402の対向方向におけるマグネット202の両面を一対の突出部402のそれぞれの方向にそれぞれ吸引する、または、マグネット202の両面を一対の突出部402のそれぞれから反発させることにより、マグネット202の変位方向に交差する方向すなわち変位方向以外の方向にマグネット202を付勢する力を減じることができる。
これによって、この発明にかかる実施の形態1のアクチュエーター108によれば、マグネット202の両面においてマグネット202を変位させる推力を発生させることができ、コイル201への通電によって生じる磁力をマグネット202を変位させる推力として有効に活用することができる。このように、マグネット202の両面において推力を発生させることができ、同等な大きさの従来のアクチュエーター108と比較してより多くの推力を発生させることができるので、大型化することなくマグネット202の推力の向上を図ることができる。また、この発明にかかる実施の形態1のアクチュエーター108によれば、同等なマグネット202の推力を得られる従来のアクチュエーター108と比較して小型化を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1のアクチュエーター108によれば、マグネット202が、コイル201への通電によって一対の突出部402のそれぞれに生じる磁極に対して吸引力および反発力を生じる磁極となるように分極されていることを特徴とするため、一対の突出部402の対向方向におけるマグネット202の両面を、一対の突出部402のそれぞれの方向に吸引することにより、マグネット202の変位を妨げることなくマグネット202の位置を安定化することができる。
すなわち、マグネット202を一対の突出部402のそれぞれの方向に吸引することにより、マグネット202の変位方向に交差する方向すなわち変位方向以外の方向にマグネット202を付勢する力を相殺するとともに、吸引力が作用する範囲内にマグネット202を位置付けることにより一対の突出部402間におけるマグネット202の位置を安定化することができる。これによって、コイル201への通電によって生じる磁力をマグネット202を変位させる推力として有効に活用するとともに、マグネット202を安定して変位させることができる。
突出部402から遠い方のマグネット202の磁極は、突出部402から反発力を受けるように構成されている。マグネットは、突出部402とマグネット202との間に作用する吸引力、および、突出部402とマグネット202との間に作用する反発力によって駆動される。
また、この発明にかかる実施の形態1のアクチュエーター108によれば、一対の突出部402の対向方向におけるヨーク301とマグネット202との間に設けられて、マグネット202に接触するとともにマグネット202の変位にともなってマグネット202に対して相対的に変位する変位補助部材の一例としてのボール403を備えたことを特徴とするため、ボール403によってマグネット202を直接支持することにより、マグネット202を安定して支持するとともにマグネット202とヨーク301との間に形成されるギャップを小さくすることができる。これによって、マグネット202を精度よく保持するとともに、アクチュエーター108の小型化を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1のアクチュエーター108によれば、ボール403が、一対の突出部402の対向方向におけるヨーク301とマグネット202との間で回転可能に設けられて、マグネット202に点接触する球形状からなることを特徴とするため、ボール403とマグネット202とを点接触させ、マグネット202の摺動時にはボール403を回転させることによって、マグネット202の摺動に際してボール403とマグネット202との間に生じる摩擦を低減することができる。これによって、マグネット202の変位を妨げることなくマグネット202の位置を安定化することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1のアクチュエーター108を光学装置の一例としてのレンズ装置に搭載した場合、このレンズ装置は光軸方向に貫通する開口を形成する複数の羽根を備え、当該複数の羽根が光軸方向に交差する方向に変位することによって開口の開口径を調整する光学装置であって、複数の羽根を光軸方向に交差する方向に変位可能に支持する地板と、地板に設けられて、かつ開口の開口径が最大となる状態で光軸方向において開口に干渉しない位置に設けられたアクチュエーター108と、を備え、アクチュエーター108が備えたマグネット202は複数の羽根に連結され、アクチュエーター108が備えたコイル201が通電状態にある場合にマグネット202の変位にともなって複数の羽根を変位させることを特徴とするため、装置を大型化することなく複数の羽根を確実に変位させることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1のレンズ装置によれば、アクチュエーター108が、開口の外縁部に沿って湾曲した形状からなることを特徴とするため、必要な推力を確保できるアクチュエーター108を、設置場所の形状に応じた形状とすることができる。これによって、無駄な空間を要することなくアクチュエーター108を設置することができ、レンズ装置の小型化を図ることができる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2のシャッタ装置100について説明する。この発明にかかる実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。図5は、この発明にかかる実施の形態2のシャッタ装置におけるアクチュエーターを示す説明図である。
図5においては、この発明にかかる実施の形態2のシャッタ装置におけるアクチュエーターを光軸側から見た状態、アクチュエーターを光軸方向における一端側から見た状態、および、アクチュエーターを光軸に直交する側から見た状態、の3状態を示している。光軸に直交する側から見た状態は、光軸を通る平面でアクチュエーターを切断した断面を示している。
図5において、この発明にかかる実施の形態2のシャッタ装置におけるアクチュエーター501は、上述したボール403に代えて、変位補助部材としてのスライドシュー502を備えている。スライドシュー502は、一対の突出部402の対向方向におけるヨーク301とマグネット202との間となる位置に設けられている。スライドシュー502は、図示を省略する支持部材によって、ヨーク301とマグネット202との間となる位置に支持されている。
スライドシュー502は、略平板形状からなり、一面がマグネット202に面接触するように設けられている。スライドシュー502は、アクチュエーター501を光軸側から見た状態において、一対の突出部402の両側に設けられている。また、スライドシュー502ルは、一対の突出部402を間にして均等な位置に設けられている。
スライドシュー502は、ヨーク301のマグネット202に対する摺動性よりもマグネット202に対する高い摺動性を有する材料によって形成されている。スライドシュー502は、マグネット202が変位することによって、マグネット202に対して相対的に変位する。マグネット202をスライドシュー502に摺接させることによって、マグネット202の変位に際してマグネット202にかかる負荷の軽減を図ることができる。
一対の突出部402の対向方向における、ヨーク301とマグネット202との間の距離は、スライドシュー502の一対の突出部402の対向方向における寸法によって管理することができる。スライドシュー502によってマグネット202を直接支持することにより、マグネット202の変位を妨げることなく、マグネット202の位置精度の向上を図ることができる。
上述したように、この発明にかかる実施の形態2のアクチュエーター501によれば、上記の発明において、変位補助部材の一例としてのスライドシュー502が、一対の突出部402の対向方向におけるヨーク301とマグネット202との間に支持されて、ヨーク301のマグネット202に対する摺動性よりもマグネット202に対する高い摺動性を有する材料によって形成された板形状からなることを特徴とするため、ヨーク301とマグネット202とを直接接触させる場合よりも、マグネット202の摺動に際してスライドシュー502とマグネット202との間に生じる摩擦を低減することができる。これによって、マグネット202の変位を妨げることなくマグネット202の位置を安定化することができる。
上述した実施の形態1および2に示したアクチュエーター501においては、コイル201の巻回方向を変更することも可能である。図6および図7は、この発明にかかる実施の形態のシャッタ装置におけるリニア駆動部の変形例を示す説明図である。図6は変形例としてのリニア駆動部を平面的に示し、図7は図6におけるリニア駆動部を分解した状態を平面的に示している。
図6および図7において、変形例としてのリニア駆動部が備えるアクチュエーター600は、光軸に直交する方向を軸芯方向として巻回されたコイル601を備えている。コイル601が巻回されるヨーク602は、コイル601の巻回方向に応じた形状とされている。
コイル601の巻回方向を光軸に直交する方向とすることにより、光軸を中心とする円の半径方向におけるアクチュエーター600の寸法を小さくすることができる。これによって、シャッタ装置全体における外径寸法をそのままに、絞り開口を大きく確保することができるので、このアクチュエーター600を備えたシャッタ装置およびこのシャッタ装置を備えたレンズ装置の小型化を図ることができる。
(実施の形態3)
つぎに、この発明にかかる実施の形態3について説明する。この発明にかかる実施の形態3においては、上述した実施の形態1および2と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。図8はこの発明にかかる実施の形態3のシャッタ装置を示す説明図であり、図9および図10はリニア駆動部を示す説明図である。図8においては、シャッタ装置をアクチュエーターの取り付け面側から見た状態を示している。図9はリニア駆動部を平面的に示し、図10は図9におけるリニア駆動部を分解した状態を平面的に示している。
図8、図9および図10において、リニア駆動部800は、地板101に設けられた開口104の外縁部に沿って湾曲した形状からなる。リニア駆動部800は、開口104の外縁部に沿って湾曲した形状からなるアクチュエーター901と駆動体902とを備えている。
アクチュエーター901および駆動体902は、開口104の外縁部に沿って湾曲した形状からなる。アクチュエーター901においては、ヨーク903、コイル904およびマグネット905がコイル904に対して通電がなされると、マグネット905は、開口104の中心を中心とする円弧に沿って変位する。
上述したように、この発明にかかる実施の形態3のアクチュエーター901によれば、アクチュエーター901が、開口104の外縁部に沿って湾曲した形状からなることを特徴とするため、マグネット905の推力を確保しつつ、アクチュエーター901を設置場所の形状に応じた形状とすることができる。
これによって、アクチュエーター901の取り付けスペースが地板101のように湾曲した形状である場合にも、大きな取り付けスペースを確保することなく、アクチュエーター901を取り付けることができる。また、これによって、アクチュエーター901を備えるレンズ装置などの光学装置の小型化を図ることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、マグネットの変位を妨げる外力を低減し、一対の突出部の対向方向におけるマグネットの両面に推力を加えることができるので、同等な大きさの従来のアクチュエーターと比較して推力の向上を図ることができ、また同等な推力を得られる従来のアクチュエーターと比較して小型化を図ることができる。
以上のように、本発明にかかるアクチュエーターおよび光学装置は、推力を確保しつつも設置領域に制限がある状態で使用されるアクチュエーターおよびこのアクチュエーターを備えた光学装置に有用であり、特に、レンズ装置におけるシャッタ羽根や絞り羽根などを駆動するアクチュエーターおよびこのアクチュエーターを備えた光学装置に適している。
この発明にかかる実施の形態1のシャッタ装置を示す説明図である。 リニア駆動部を示す説明図(その1)である。 リニア駆動部を示す説明図(その2)である。 アクチュエーターを示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態2のシャッタ装置におけるアクチュエーターを示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態のシャッタ装置におけるリニア駆動部の変形例を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態のシャッタ装置におけるリニア駆動部の変形例を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態3のシャッタ装置を示す説明図である。 リニア駆動部を示す説明図(その1)である。 リニア駆動部を示す説明図(その2)である。
符号の説明
100 シャッタ装置
101 地板
103 リニア駆動部
104 開口
108 アクチュエーター
201 コイル
202 マグネット
402 突出部
403 ボール
502 スライドシュー
800 リニア駆動部
901 アクチュエーター
904 コイル
905 マグネット

Claims (7)

  1. コイルが巻回された鉄芯部と前記コイルの巻き線の中心方向における前記鉄芯部の両端から前記中心方向と直交する方向に突出する一対の突出部とを備えたヨークと、
    前記一対の突出部間において前記コイルの巻き線方向に変位可能なマグネットと、
    を備え、
    前記マグネットは、変位方向において複数に分極されており、かつ、前記一対の突出部の対向方向において2つに分極されていることを特徴とするアクチュエーター。
  2. 前記マグネットは、前記コイルへの通電によって前記一対の突出部のそれぞれに生じる磁極に対して吸引力および反発力を生じる磁極となるように分極されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエーター。
  3. 前記一対の突出部の対向方向における前記ヨークと前記マグネットとの間に設けられて、前記マグネットに接触するとともに前記マグネットの変位にともなって前記マグネットに対して相対的に変位する変位補助部材を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のアクチュエーター。
  4. 前記変位補助部材は、前記一対の突出部の対向方向における前記ヨークと前記マグネットとの間で回転可能に設けられて、前記マグネットに点接触する球形状からなることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエーター。
  5. 前記変位補助部材は、前記一対の突出部の対向方向における前記ヨークと前記マグネットとの間に支持されて、前記ヨークの前記マグネットに対する摺動性よりも前記マグネットに対する高い摺動性を有する材料によって形成された板形状からなることを特徴とする請求項3または4に記載のアクチュエーター。
  6. 光軸方向に貫通する開口を形成する複数の羽根を備え、当該複数の羽根が前記光軸方向に交差する方向に変位することによって前記開口の開口径を調整する光学装置であって、
    前記複数の羽根を前記光軸方向に交差する方向に変位可能に支持する地板と、
    前記地板に設けられて、かつ前記開口の開口径が最大となる状態で前記光軸方向において前記開口に干渉しない位置に設けられた請求項1〜5のいずれか一つに記載のアクチュエーターと、
    を備え、
    前記アクチュエーターが備えたマグネットは前記複数の羽根に連結され、前記アクチュエーターが備えたコイルが通電状態にある場合に前記マグネットの変位にともなって前記複数の羽根を変位させることを特徴とする光学装置。
  7. 前記アクチュエーターは、前記開口の外縁部に沿って湾曲した形状からなることを特徴とする請求項6に記載の光学装置。
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