JP2015140870A - スラストワッシャ - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑が必要な部位へのオイルの送給量を確保できるスラストワッシャを提供する。【解決手段】環状体11の外周縁部に爪部12を有する金属製のワッシャ本体10の一側面に、摺動層20を焼結金属により形成したスラストワッシャ1であって、摺動層20は、爪部12および環状体11の外周縁部と爪部12の境界領域が露出するよう切除され、摺動層20は、環状体11において爪部12から外れた所定個所が露出するとともに、環状体11の内周縁部から外周縁部に向けて延びる潤滑溝21を形成するよう切除され、爪部12は、環状体11に対して軸方向に屈曲してキャリア本体32の取付溝31に係合するよう構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、スラストワッシャに関する。
従来、外周縁部に複数の爪部を有する環状体の一側面に、摺動層を焼結金属により形成し、摺動層に環状体の内周縁部から外周縁部へ向けて延びる複数の潤滑溝を形成したスラストワッシャが知られている(例えば、特許文献1参照)。
爪部は、環状体に対して軸方向に屈曲するとともに、スラストワッシャと別の部材に係合されており、スラストワッシャと別の部材とが相対回転しないようになっている。
潤滑溝は、摺動層において環状体の爪部に対応する個所および隣接する爪部の間の個所に形成され、スラストワッシャの内周縁部に導かれるオイルをスラストワッシャの外方側に送給するようになっている。環状体の爪部に対応する個所に形成した潤滑溝は、爪部を屈曲させる際に、環状部から摺動層が割れることを防ぐためのものである。
特開平2−163514号公報
しかしながら、上述したスラストワッシャは、摺動層において環状体の爪部に対応する個所に形成した潤滑溝から、特に潤滑を必要としない爪部と別の部材との係合部分にオイルが送給されてしまうため、潤滑が必要な部位へのオイルの送給量が不足することが懸念される。
そこで、本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、従来のものと比較して、潤滑が必要な部位へのオイルの送給量を確保できるスラストワッシャを提供することを目的としている。
本発明に係るスラストワッシャは、上記目的を達成するため、(1)環状体の外周縁部に爪部を有する金属製のワッシャ本体の一側面に、摺動層を焼結金属により形成したスラストワッシャであって、前記摺動層は、前記爪部および前記環状体の外周縁部と前記爪部の境界領域が露出するよう切除され、前記摺動層は、前記環状体において前記爪部から外れた所定個所が露出するとともに、前記環状体の内周縁部から外周縁部に向けて延びる潤滑溝を形成するよう切除され、前記爪部は、前記環状体に対して軸方向に屈曲して別の部材に係合するよう構成されている。
本発明に係るスラストワッシャは、環状体において爪部から外れた所定個所が露出するとともに、環状体の内周縁部から外周縁部に向けて延びる潤滑溝を形成するよう摺動層を切除している。
このため、本発明に係るスラストワッシャは、特に潤滑を必要としない爪部と別の部材との係合部分へのオイルの送給が抑止して、潤滑が必要な部位へのオイルの送給量を確保することができ、しかも、潤滑溝の数が限定されるので、摺動層のトルク伝達部分の面積が減少せず、摺動層の相対的な強度を向上させることができる。
さらに、本発明に係るスラストワッシャは、爪部および環状体の外周縁部と爪部の境界領域が露出するよう摺動層を切除し、爪部を環状体部に対して軸方向に屈曲させて別の部材に係合するようにしているので、環状体部に形成した摺動層の割れを防ぐことができる。
本発明によれば、従来のものと比較して、潤滑が必要な部位へのオイルの送給量を確保できるスラストワッシャを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るスラストワッシャの正面図である。 図1に示すスラストワッシャのA−A断面図である。 図1に示すスラストワッシャのB−B断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るスラストワッシャを適用した遊星歯車機構のキャリアを示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るスラストワッシャの正面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るスラストワッシャについて、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本実施の形態に係るスラストワッシャの構成を説明する。
図1〜図4に示すように、本実施の形態に係るスラストワッシャ1は、金属製のワッシャ本体10と、ワッシャ本体10の一側面に形成された摺動層20とを有してなる。
ワッシャ本体10は、例えば、鋼等の所定の機械的強度が得られる金属が用いられる。ワッシャ本体10は、環状体11と、環状体11の外周縁部に連なる3つの爪部12とを含んでいる。爪部12は、環状体11の周方向に等間隔に位置している。
摺動層20は、青銅粉等を含む粉体より焼結成形された多孔質焼結金属であり、所定の耐圧性を有し、トルク伝達に関与する部位である。摺動層20は、爪部12が露出するとともに環状体11の外周縁部と爪部12の境界領域が露出するように切除されている。
摺動層20は、環状体11において爪部12から外れた所定個所が露出するとともに、環状体11の内周縁部から外周縁部に向けて延びる潤滑溝21を形成するよう切除されている。この潤滑溝21は、周方向に隣接する爪部12の間に位置するようになっている。
図2に示すように、爪部12は、摺動層20の反対側へ突出するよう環状体11に対して軸方向に屈曲している。また、図4に示すように、爪部12は、遊星歯車機構を構成するキャリア30の取付溝31に係合するようになっている。
図4に示すように、キャリア30は、スラストワッシャ1を周方向に取り囲むキャリア本体32を備えている。キャリア本体32は、内周縁部に、環状体11の周方向に対する爪部12の間隔に対応するように3つの取付溝31が設けられている。
キャリア本体32は、遊星歯車機構を構成する周方向等配置とされる3つのピニオンギヤ33を軸方向に延びるピン34を介して回転自在に支持している。ピニオンギヤ33は、周方向に隣接する取付溝31の間に位置するようになっている。したがって、キャリア本体32の取付溝31に環状体11の爪部12を係合させると、ピニオンギヤ33にスラストワッシャ1の潤滑溝21が常に相対する状態になる。
ピニオンギヤ33は、図示しないサンギヤに噛み合うとともに、図示しないリングギヤに噛み合うようになっている。図示しないサンギヤは、スラストワッシャ1に挿通された図示しない軸部材と一体に回転するよう構成されており、軸部材の回転にともなってスラストワッシャ1の内周縁部にオイルが導かれるようになっている。
また、スラストワッシャ1の摺動層20には、図示しないクラッチプレートが当接してスラストワッシャ1と一体に回転するようになっている。
次に、本実施の形態に係るスラストワッシャ1の作動を説明する。
本実施の形態に係るスラストワッシャ1は、図示しない軸部材の回転にともなってスラストワッシャ1の内周縁部に導かれるオイルを、図4において矢印で示すように、各潤滑溝21からピニオンギヤ33と図示しないサンギヤとの噛み合い部位、ピニオンギヤ33とリングギヤとの噛み合い部位、およびピニオンギヤ33とピン34との摺動部位等に送給する。また、本実施の形態に係るスラストワッシャ1は、潤滑溝21以外からオイルを外方に向けて送給することはしない。
したがって、本実施の形態に係るスラストワッシャ1は、特に潤滑を必要としない爪部12と取付溝31との係合部分へのオイルの送給を抑止して、ピニオンギヤ33と図示しないサンギヤとの噛み合い部位、ピニオンギヤ33とリングギヤとの噛み合い部位、およびピニオンギヤ33とピン34との摺動部位へのオイルの送給量を確保することができる。
しかも、本実施の形態に係るスラストワッシャ1は、従来のものと比較して、クラッチプレートに当接する摺動層20の潤滑溝21の数を限定しているので、摺動層20のトルク伝達部分の面積が減少せず、摺動層20の相対的な強度を向上させることができる。
さらに、本実施の形態に係るスラストワッシャ1は、爪部12および環状体11の外周縁部と爪部12の境界領域が露出するよう摺動層20を切除し、爪部12を環状体11に対して軸方向に屈曲させて取付溝31に係合するようにしているので、環状体11に形成した摺動層20の割れを防ぐことができる。
本実施の形態に係るスラストワッシャ1は、爪部12および潤滑溝21のそれぞれ3つとしているが、これらの数は適宜変更して差し支えない。
(第2の実施の形態)
図5に示すように、本実施の形態に係るスラストワッシャ1Aは、金属製のワッシャ本体10の一側面に、トルク伝達用の摺動層20を多孔質焼結金属により形成している。スラストワッシャ1Aの各部について、第2の実施の形態に係るスラストワッシャ1と同一物については、図5においても図1〜図4で用いた符号と同一の符号を付して説明は省略する。
スラストワッシャ1Aにおける摺動層20は、爪部12および環状体11の外周縁部と爪部12の境界領域が露出するよう切除されているが、第2の実施の形態において説明した潤滑溝21が形成されていない。
また、スラストワッシャ1Aにおける爪部12は、摺動層20の反対側へ突出するよう環状体11に対して軸方向に屈曲している。
本実施の形態の変形例に係るスラストワッシャ1Aは、爪部12および環状体11の外周縁部と爪部12の境界領域が露出するよう摺動層20を切除し、爪部12を環状体11に対して軸方向に屈曲させているので、環状体11に形成した摺動層20の割れを防ぐことができる。
本発明に係るスラストワッシャの技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものでなく、本発明の範囲を逸脱しない限り、特許請求の範囲に記載した各構成要素の種々の変更を含むものである。
以上のように、本発明に係るスラストワッシャは、潤滑が必要な部位へのオイルの送給量を確保できることができ、摺動層の相対的な強度が向上するとともに、摺動層の割れを防ぐことができるという効果を有し、車両の自動変速装置に組み込まれる遊星歯車機構等をはじめとする各種の機械装置に有用である。
1…スラストワッシャ、10…ワッシャ本体、11…環状体、12…爪部、20…摺動層、21…潤滑溝、32…キャリア本体(別の部材)

Claims (1)

  1. 環状体の外周縁部に爪部を有する金属製のワッシャ本体の一側面に、摺動層を焼結金属により形成したスラストワッシャであって、
    前記摺動層は、前記爪部および前記環状体の外周縁部と前記爪部の境界領域が露出するよう切除され、
    前記摺動層は、前記環状体において前記爪部から外れた所定個所が露出するとともに、前記環状体の内周縁部から外周縁部に向けて延びる潤滑溝を形成するよう切除され、
    前記爪部は、前記環状体に対して軸方向に屈曲して別の部材に係合するよう構成されていることを特徴とするスラストワッシャ。
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