JP2015140106A - トレーラー - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のトレーラーは、牽引する自動車等から切り離し、人力によりトレーラーを牽引する場合に、ブレーキ操作を行うことが出来ず、トレーラーの安全な走行を実現し難いという問題があった。
【解決手段】本発明のトレーラー1では、トレーラー1に既設されたブレーキ機構を利用し、人力によりトレーラーを牽引する場合にトレーラー1に対してブレーキ操作を行うことが出来る。具体的には、ハンドル部12の操作に連動してカウンターレバー8が回動し、ブレーキワイヤ9を前方へと引っ張ることで、既設の慣性ブレーキ機構が作動し、トレーラー1が制動減速する。この構造により、人力によるトレーラー1の安全な走行が実現される。
【選択図】図6

Description

本発明は、自走可能な車両又は人により牽引されるトレーラーに関し、特に、トレーラーを車両から切り離した後に、トレーラーに既設されたブレーキ機構を利用して、人力にてトレーラーを安全に走行させる構造に関する。
従来のトレーラーの構造として、下記特許文献1に示す構造が知られている。
その特許文献1の図2に示す如く、自動車等Cから切り離されたトレーラー1のフレーム11の前部11Fには、一対の前部用車輪25が取り付けられ、トレーラー1は、前部用車輪25と後部用車輪26により人力により走行可能な状態となる。
更に、前部用車輪25上方のフレーム11の前部11Fには、ハンドル部41が取り付けられ、人がそのハンドル部41を用いて、トレーラー1を押したり、引いたりすることで、トレーラー1は、小型舟艇S等の荷物を積んだ状態にて走行可能となる。
特開2008−222036号公報(第4−6頁、第2−5図)
しかしながら、上記特許文献1に記載のトレーラー1では、自動車等Cから切り離されたトレーラー1に対し、ハンドル部41及び前部用車輪25が取り付けられることで、人力によるトレーラー1の走行性が向上された。しかしながら、トレーラー1を人力により牽引する時には、トレーラー1のブレーキ機構を作動させることが出来ず、ブレーキが掛からない状態のトレーラー1を走行させるため、人力によりトレーラー1を走行させる時の安全性に問題があった。
特に、トレーラー1に小型舟艇Sや災害時用の給水タンク等の重量物が積載された場合には、トレーラー1の総重量が500Kg以上となる場合もある。そして、例えば、街中の狭い道路や山間部の舗装されていない道路等、自動車等Cによる牽引走行が難しい場合には、トレーラー1を自動車等Cから切り離し、人力により牽引することが必要とされる場合もある。このとき、トレーラー1の総重量も重く、ブレーキも掛からない状態では、人力にてトレーラー1をコントロールして走行させることが難しく、トレーラー1が暴走する恐れがあった。
本願発明では、トレーラーに既設されたブレーキ機構を利用して、人力によりトレーラーを牽引する際にトレーラーにブレーキを掛けることを実現し、安全にトレーラーを牽引することを目的とする。
前述した各事情に鑑みて成されたものであり、本発明は、既設のブレーキ機構を有し、車両又は人に牽引されるトレーラーにおいて、フレーム部と、前記ブレーキ機構のブレーキワイヤの一端側であり前記フレーム部に配置され、前記ブレーキ機構により制動される後部用車輪と、前記車両から切り離された前記トレーラーを人力により牽引するときに前記フレーム部の所望の位置に配置される前部用車輪を備えた前部用車輪軸部及び操作部と、前記ブレーキワイヤの他端側に配置された前記ブレーキ機構のブレーキ用レバーと前記操作部とを連結する連結部材とを有し、前記前部用車輪軸部と前記操作部とはその間に介挿されたユニバーサルジョイントにより連結され、前記トレーラーを人力により牽引するときには、前記ブレーキ用レバーが前記連結部材を介して前記操作部の動作に連動して前記ブレーキワイヤを引っ張ることで、前記後部用車輪が前記ブレーキ機構により制動されることを特徴とする。
本発明では、トレーラーに既設されたブレーキ機構を利用して、トレーラー1を人力にて牽引する際のブレーキ機構とすることで、安全なトレーラー走行を実現できる。
また、本発明では、ユニバーサルジョイントを用いてトレーラーの操作部と前部用車輪軸部とを連結することで、ユニバーサルジョイントの上部側の操作部の操作にてブレーキ制御を実現できる。この構造により、女性や老人のように比較的に非力な人でも、安全にトレーラーを牽引できる。
また、本発明では、ブレーキ制御の解除機構を有することで、トレーラーを後退させる場合等、トレーラーの走行状況に応じて、ブレーキ制御の有無を切り替えることができる。
また、本発明では、操作部として、ハンドル部とハンドル軸部とをピン連結することで、牽引する人の身長に応じて所望の高さにてトレーラーを牽引することができる。
また、本発明では、トレーラーに既設された様々なブレーキ機構を利用して、安全なトレーラー走行を実現できる。
本発明の実施の形態におけるトレーラーを説明するための(A)側面図、(B)上面図である。 本発明の実施の形態におけるトレーラーを説明するための側面図である。 本発明の実施の形態におけるトレーラーの操作部と前部用車輪軸部との連結構造を説明するための(A)側面図、(B)側面図である。 本発明の実施の形態におけるトレーラーの(A)前部用車輪軸部を説明するための側面図、(B)ハンドル部を説明するための側面図である。 本発明の実施の形態におけるトレーラーを説明するための(A)斜視図、(B)斜視図、(C)斜視図である。 本発明の実施の形態におけるトレーラーのブレーキ機構を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態におけるトレーラーのブレーキ操作を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態におけるトレーラーのブレーキ操作を説明するための斜視図である。
以下に、本発明の一実施の形態であるトレーラーについて説明する。
最初に、図1は、本実施の形態のトレーラーを説明する(A)側面図、(B)上面図であり、トレーラーが車両に牽引されている状況を示す。図2は、本実施の形態のトレーラーを説明する側面図であり、トレーラーが車両から切り離されている状況を示す。
図1(A)に示す如く、トレーラー1は自動車等の自走可能な車両2により牽引され、その前端に配置されたカプラー3にて車両2に連結される。トレーラー1による牽引時には、トレーラー1は、フレーム部4の後部側に配置された一対の後部用車輪5により走行する。そして、トレーラー1には慣性ブレーキ機構が既設され、車両2が制動減速すると、カプラー3から後ろ向きの押圧力が慣性ブレーキ機構に作用し、トレーラー1自体もその慣性ブレーキ機構により制動減速する。
図1(A)及び(B)に示す如く、慣性ブレーキ機構は、主に、プッシュロッド6、ドローバ7、カウンターレバー8、ブレーキワイヤ9、ブレーキレバー10、ブレーキ板11等から構成される。例えば、慣性ブレーキ機構では、プッシュロッド6の前端はカプラー3に固定されることでドローバ7に対して後方へ摺動し、カウンターレバー8を押圧する。そして、カウンターレバー8が回動し、ブレーキワイヤ9を前方に引くことで、ブレーキレバー10が回動し、ブレーキ板11が後部用車輪5の内側面に押し付けられトレーラー1が制動減速する。つまり、慣性ブレーキ機構に関しては周知の機構と同じであり、ここではその詳細の説明は割愛する。
図2に示す如く、トレーラー1のフレーム部4上には、小型舟艇や災害時用の給水タンク等の荷物(図示せず)が積載される。そして、トレーラー1は車両2にて牽引可能な場所まで牽引された後、トレーラー1は車両2から切り離され、人力にて牽引可能となる。
図示したように、トレーラー1には、操作部としてのハンドル部12及び一対の前部用車輪13が配置された前部用車輪軸部14が取り付けられる。そして、人力にてトレーラー1のハンドル部12を引いたり、押したりすることで、トレーラー1は、前部用車輪13及び後部用車輪5により走行し、所望の場所へと移動可能となる。
詳細は後述するが、ハンドル部12をトレーラー1の後部方向へと回動させることで、慣性ブレーキ機構が後部用車輪5に対して作動し、トレーラー1の速度がコントロールされ、また、トレーラー1を停止させる。
尚、トレーラー1が車両2により牽引されている場合、例えば、ハンドル部12及び前部用車輪軸部14は、フレーム部4上面や側面に脱着自在に取り付けられており、前部用車輪13は路面から離間している。
次に、図3(A)及び(B)は、本実施の形態のトレーラーの操作部及び前部用車輪軸部の連結構造を説明する側面図である。
図3(A)に示す如く、一対の前部用車輪13が回転自在に配置された前部用車輪軸部14と、ハンドル部12とハンドル軸部17とを有する操作部とは、ユニバーサルジョイント15を介して連結される。
具体的には、ユニバーサルジョイント15は、第1ヨーク151と、第2ヨーク152と、第1及び第2のヨーク151、152を連結する十字ピン153とから構成される自由継手である。そして、ユニバーサルジョイント15の構造及び機能は周知の構造及び機能と同じであり、ここではその詳細の説明は割愛する。
前部用車輪軸部14は、第1ヨーク151内に挿入された後、第1ヨーク151側をボルト締結することで、第1ヨーク151へと固定される。そして、前部用車輪軸部14の一端側の外周面及び第1ヨーク151の内周面にはスプライン加工が施され、それぞれの突起領域と溝領域とが噛み合うように、前部用車輪軸部14は第1ヨーク151内へと挿入される。
このとき、前部用車輪軸部14の挿入領域の外周面には、ハンドル部12と前部用車輪軸部14との位置決め用の切欠き部143(図4(A)参照)が形成されている。例えば、切欠き部143は、トレーラー1を直進させる位置にハンドル部12が配置された際に、前部用車輪13がその直進方向を向くように位置合わせするためのマークである。そして、第1ヨーク151を締結するボルト16は、その一部が切欠き部143に当接するように絞め付けられることで、両部材151、14を位置精度良く固定できる。
一方、ハンドル部12は、一端側が第2ヨーク152と接続固定されたハンドル軸部17の他端側とピン連結する。ハンドル部12の先端側には一対の連結板123が設けられ、連結板123には、ハンドル部12の径方向(幅方向)に設けられた一対の孔124(図4(B)参照)が設けられ、その孔124とハンドル軸部17の径方向(幅方向)に設けられた貫通孔(図示せず)とを位置合わせし、両部材123、17の孔に対してピン部材18を挿通することで連結する。そして、ハンドル軸部17は、操作部として用いられ、ハンドル部12の動きに連動して動作する。
尚、ピン連結構造において、例えば、ピン部材18の一端側では、ピン自体のフランジ部によりピン部材18の抜けが防止される。また、ピン部材18の他端側では、ボルトや締付リングによりピン部材18の抜けを防止する。また、ピン部材18の上下端部側においてもボルトや締付リングによりピン部材18の抜けを防止する場合でも良い。また、ピン部材18は、例えば、焼入れ加工された炭素鋼鋼材等から形成される。
この構造により、ハンドル部12(ハンドル軸部17等含む)は、ユニバーサルジョイント15の十字ピン153を回転軸としてトレーラー1の上下方向(前後方向)の一定範囲に対して回動操作が可能となる。そして、ハンドル部12をトレーラー1の上方向(後部方向)へと移動させることで、トレーラー1のブレーキ制御が行われる。そして、ブレーキ制御は、十字ピン153より上方のハンドル部12側の操作で行われ、十字ピン153より下方の前部用車輪軸部14の動きは影響しないことで、ハンドル部12の操作の際に前部用車輪13と路面との間の抗力を受けない。
そして、老人や女性等、比較的非力な人がトレーラー1を牽引する場合でも、トレーラー1に対して容易にブレーキ操作を行うことができ、トレーラー1を安全に牽引することが可能となる。
尚、図3(B)に示す如く、ユニバーサルジョイント15Aとしては、例えば、挿入式の脱着構造であり、第1ヨーク151Aと第2ヨーク152Aの外径がほぼ等しく、ハンドル軸部17とほぼ外側面が面一に配置されるものを用いる場合でも良い。この脱着構造により、ハンドル部12や前部用車輪軸部14等のトレーラー1への取付作業や取外作業が容易となる。また、図1(A)に示すように、トレーラー1を車両2にて牽引する場合に、ユニバーサルジョイント15Aと前部用車輪軸部14とを連結した状態にて、両部材15A、14をハンドル軸カバー部24(図5(C)参照)の軸部242(図5(C)参照)内を挿通して上方へと引き上げることができるので、前部用車輪13を上方のフレーム部14の近傍まで上げて固定した状態にて走行することも可能となる。
次に、図4(A)は、本実施の形態のトレーラーの前部用車輪軸部を説明する側面図であり、図4(B)は、本実施の形態のトレーラーのハンドル部を説明する側面図である。
図4(A)に示す如く、前部用車輪軸部14は、例えば、鉄鋼材、ステンレス鋼材、アルミ鋼材、焼入れ加工された炭素鋼鋼材等から形成される。そして、前部用車輪軸部14は、一対の前部用車輪13を連結する横軸部141と、横軸部141と溶接固定され、その中央から鉛直方向へと伸延する縦軸部142とを有する。
縦軸部142は、円筒状のパイプ等を加工して形成され、その中間部には、点線にて示すように、その径方向(幅方向)に位置決め用の貫通孔19が配置される。縦軸部142は、車輪軸カバー部23(図5参照)内に挿通され、フレーム部4の上方にてユニバーサルジョイント15(図3参照)の第1ヨーク151(図3参照)と連結する。
このとき、貫通孔19内に挿入されるピン部材21は、車輪軸カバー部23の下端と当接する位置に配置され、両部材21、23が当接することでフレーム部4の水平状態が維持される。尚、ピン部材21は、例えば、焼入れ加工された炭素鋼鋼材等から形成される。
図4(B)に示す如く、ハンドル部12は、例えば、鉄鋼材、ステンレス鋼材、アルミ鋼材、焼入れ加工された炭素鋼鋼材等から形成される。ハンドル部12は、人力にて牽引する際にハンドル部12を掴むための把持部121と、その中央から鉛直方向へと伸延する柄部122とを有する。そして、柄部122の先端側には、ハンドル軸部17(図3参照)と連結するための一対の連結板123が溶接固定される。
この構造により、ハンドル部12は、ピン部材18(図3参照)を回転軸としてハンドル軸部17に対して上下方向へと回動自在となる。そして、トレーラー1を牽引する人の身長に応じた位置にてハンドル部12を引いたり、押したりすることができる。
また、トレーラー1の進行方向を転換する場合には、ハンドル軸部17を回転軸として、ハンドル部12を水平方向に回動させることで、ハンドル軸部17もハンドル部12に連動して回動する。そして、ユニバーサルジョイント15を介して前部用車輪軸部14も連動して回動し、前部用車輪13が方向転換される。
また、トレーラー1のブレーキ操作を行う場合には、ハンドル部12をトレーラー1の後部方向へと押し込むことで、ハンドル軸部17が、十字ピン153(図3参照)を回転軸としてトレーラー1の後部方向へと回動して傾斜し、ブレーキ機構が作動し、トレーラー1が制動減速し、また停止する。
次に、図5(A)から(C)は、本実施の形態のトレーラーの操作部と前部用車輪軸部との連結部及びその周辺の構造を説明する斜視図である。
図5(A)に示す如く、ハンドル軸部17と前部用車輪軸部14との連結領域のフレーム部4には、ブレーキ切替部22、車輪軸カバー部23及びハンドル軸カバー部24が配置される。そして、各部材22、23、24は、例えば、鉄鋼材、ステンレス鋼材、アルミ鋼材、焼入れ加工された炭素鋼鋼材等から形成される。
ブレーキ切替部22は、断面形状が略コの字形状のプレートであり、トレーラー1の後部側が開口するようにフレーム部4上面に溶接により固定される。そして、ブレーキ切替部22の上方には、トレーラー1の幅方向に一対の溝25が形成され、その溝25内にはブレーキ解除板26(図8参照)を、適宜、配置することができる。詳細は後述するが、溝25内にブレーキ解除板26が配置された場合には、ハンドル軸部17の回動動作が規制され、トレーラー1のブレーキ制御が解除される。
図5(B)に示す如く、車輪軸カバー部23は、例えば、円筒状のパイプ等を加工して形成され、前部用車輪軸部14を挿通する軸部231、232と、軸部231の上端側に形成されたフランジ部233と、軸部232の上端側に形成されたナット部234とを有する。軸部231の下端側の外周面はねじ切り加工が施され、その領域にナット部234が締め合される。そして、車輪軸カバー部23は、フランジ部233とナット部234によりフレーム部4の上下面を挟み込むように固定される。
車輪軸カバー部23は、前部用車輪軸部14のアウター部材として用いられ、車輪軸カバー部23内には前部用車輪軸部14が挿通される。また、両部材14、23間には、前部用車輪軸部14が、車輪軸カバー部23内にて回動自在となる程度の狭い隙間を有していればよく、両部材14、23によりトレーラー1の車軸としての耐久性が向上される。
尚、車両軸カバー23は、2つの軸部231、232から形成される場合に限定するものではない。例えば、1つの軸部231からなり、軸部の231の下端側がナット締めされ、そのナットやナット下方の軸部231が連結ピン21(図4(A)参照)と当接する場合でも良い。
図5(C)に示す如く、ハンドル軸カバー部24は、例えば、断面形状が略コの字形状のプレート部241と、そのプレート部241を貫通した円筒状の軸部242とが溶接固定して形成される。プレート部241は、トレーラー1の幅方向において、幅方向に設けられた一対の貫通孔243を介してブレーキ切替部22に対してボルト締結され、そのボルト20(図5(A)参照)を回転軸として回動自在に固定される。
ハンドル軸カバー部24は、ハンドル軸部17のアウター部材として用いられ、ハンドル軸カバー部24内にはハンドル軸部17が挿通される。そして、両部材17、24間には、ハンドル軸部17が、ハンドル軸カバー部24内にて回動自在となる程度の狭い隙間を有していればよく、両部材17、24によりトレーラー1のハンドルの軸部としての耐久性が向上される。
更に、両部材22、24を連結させるボルト20は、ユニバーサルジョイント15の十字ピン153と同じ高さの位置に配置されることで、ハンドル軸部17とハンドル軸カバー部24とは同一高さの回転軸にて回動動作する。この構造により、ハンドル軸部17とハンドル軸カバー部24とは、ハンドル部12の動作にほぼ同時に連動することで、トレーラー1の操作性も向上される。
次に、図6は、本実施の形態のトレーラーのブレーキ機構の一部を説明するための斜視図である。
前述したように、本実施の形態では、車両2から切り離されたトレーラー1を人力にて牽引する際のブレーキ機構として、トレーラー1に既設された慣性ブレーキ機構を利用する。尚、ブレーキ機構として、慣性ブレーキ機構に限定されるものではなく、駐車ブレーキ機構等、トレーラーに既設されているブレーキ機構を利用することができる。
図6に示す如く、人力によりトレーラー1を牽引する場合には、トレーラー1に、ハンドル部12や前部用車輪軸部14等を取り付ける。そして、フレーム部4の上方では、ハンドル軸カバー部24とカウンターレバー8とは、例えば、ターンバックル等を用いた連結部材27にて連結される。ここで、連結部材27は、プレート状の鋼材や金属ワイヤ等を用いて形成される場合でも良く、例えば、連結部材27としてターンバックルを用いることで、カウンターレバー8とハンドル軸カバー部24との離間距離は一定の距離に調整し易くなる。
この構造により、ハンドル部12をトレーラー1の後部側へと押し込み、ハンドル軸部17及びハンドル軸カバー部24がトレーラー1の後部側(ブレーキ切替部22の開口部側)へと傾斜することで、カウンターレバー8が連結部材27により引っ張られ回動する。そして、カウンターレバー8が、ブレーキワイヤ9を前方に引くことで、慣性ブレーキ機構が作動し、トレーラー1が制動減速する。つまり、トレーラー1に既設されたブレーキ機構を利用し、ハンドル部12の簡易な操作にてトレーラー1の安全走行が実現される。
尚、カウンターレバー8がハンドル軸部17やハンドル部12と連結する構造の場合でも同様な効果が得られる。
最後に、図7及び図8は、本実施の形態のトレーラーのブレーキ操作を説明するための斜視図である。
図7に示す如く、トレーラー1は、車両2から切り離された後、人力にてハンドル部12を引いたり、押したりすることで移動可能となる。トレーラー1を制動減速させる場合には、ハンドル部12をトレーラー1の後部側へと押し込むことで、ハンドル軸部17及びハンドル軸カバー部24をトレーラー1の後部側へと傾斜させ、連結部材27を介してカウンターレバー8を回動させる。そして、トレーラー1に既設された慣性ブレーキ機構を作動させることで、トレーラー1を制動減速させ、あるいは、停止させることができる。ハンドル軸部17及びハンドル軸カバー部24の傾斜の程度に応じてブレーキの掛かり具合の調整が可能となる。
前述したように、ブレーキ制御は、ユニバーサルジョイント15(図3参照)上部側のハンドル部12側の操作で行われ、ユニバーサルジョイント15下部の前部用車輪軸部14は連動して動かないので、前部用車輪13と路面との間の抗力を受けず、小さな力でもトレーラー1を安定した状態にて制動減速させ、あるいは、停止させることができる。そして、老人や女性等、比較的非力な人がトレーラー1を牽引する場合でも、トレーラー1の安全な走行が可能となる。また、ブレーキ操作の際にハンドル部12側の操作に連動して前部用車輪13が方向転換することがないので、トレーラー1が予期せぬ方向へと動くことなく、安全にトレーラー1を停止等させることができる。
一方、トレーラー1を後退させる場合には、ハンドル部12をトレーラー1の後部側へと押し込み、トレーラー1を移動させる必要がある。このとき、前述したブレーキ機構では、ハンドル部12を押し込むことで、ブレーキ機構が作動するためトレーラー1が移動し難くなる。
そこで、図8に示すように、トレーラー1を後退させる場合には、先ず、ブレーキ切替部22の溝25内にブレーキ解除板26を配置する。この状態にてハンドル部12をトレーラー1の後方側へと押し込むことで、ハンドル軸部17及びハンドル軸カバー部24は、ブレーキ解除板26と接触し、トレーラー1の後部側へと傾斜することが出来ない。そして、カウンターレバー8が、ハンドル軸部17及びハンドル軸カバー部24に連動して回動することもなく、ブレーキ制御が解除された状態にて、トレーラー1が後方へ移動することが可能となる。
尚、本実施の形態では、車両による牽引時に用いるトレーラー1に既設された慣性ブレーキ機構を、人力によるトレーラーの牽引時のブレーキ機構として利用する場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、主ブレーキ(油圧ブレーキ、慣性ブレーキ等)が省略され、駐車ブレーキ(サイドブレーキ)のみが既設されているトレーラーの場合でも、前述したように、その駐車ブレーキを人力によるトレーラーの移動時のブレーキ機構として利用する場合でも良い。
また、トレーラー1上に積載する荷物として、小型舟艇や災害時用の給水タンクのように比較的重量の重いものを用いて説明したがこの場合に限定するものではない。例えば、トレーラー上に収穫した農作物を積載し、畑から牽引する車両のところまでトレーラーを人力により移動させる場合でも良い。
また、ハンドル部12とユニバーサルジョイント15との間にハンドル軸部17を介在させる場合について説明したがこの場合に限定するものではない。例えば、ハンドル部12とハンドル軸部17とが一体に形成される場合でも良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更実施が可能である。
1 トレーラー
2 車両
4 フレーム部
5 後部用車輪
8 カウンターレバー
9 ブレーキワイヤ
12 ハンドル部
13 前部用車輪
14 前部用車輪軸部
15 ユニバーサルジョイント
16 ボルト
17 ハンドル軸部
18 ピン部材
20 ボルト
21 ピン部材
22 ブレーキ切替部
23 車輪軸カバー部
24 ハンドル軸カバー部
25 溝
26 ブレーキ解除板
27 連結部材

Claims (5)

  1. 既設のブレーキ機構を有し、車両又は人に牽引されるトレーラーにおいて、
    フレーム部と、
    前記ブレーキ機構のブレーキワイヤの一端側であり前記フレーム部に配置され、前記ブレーキ機構により制動される後部用車輪と、
    前記車両から切り離された前記トレーラーを人力により牽引するときに前記フレーム部の所望の位置に配置される前部用車輪を備えた前部用車輪軸部及び操作部と、
    前記ブレーキワイヤの他端側に配置された前記ブレーキ機構のブレーキ用レバーと前記操作部とを連結する連結部材とを有し、
    前記前部用車輪軸部と前記操作部とはその間に介挿されたユニバーサルジョイントにより連結され、
    前記トレーラーを人力により牽引するときには、前記ブレーキ用レバーが前記連結部材を介して前記操作部の動作に連動して前記ブレーキワイヤを引っ張ることで、前記後部用車輪が前記ブレーキ機構により制動されることを特徴とするトレーラー。
  2. 前記前部用車輪軸部は前記フレーム部を貫通し、前記フレーム部の上方にて前記ユニバーサルジョイントと連結し、
    前記フレーム部上面には前記貫通領域を囲み、前記トレーラーの後部側が開口したブレーキ切替部が配置され、
    前記操作部が、前記トレーラーの後部側へと傾斜することで前記ブレーキ用レバーが前記ブレーキワイヤを引っ張ることを特徴とする請求項1に記載のトレーラー。
  3. 前記ブレーキ切替部の上面に形成された溝部にはブレーキ解除板が配置され、前記ブレーキ解除板は前記操作部が前記トレーラーの後部側へと傾斜することを規制することを特徴とする請求項2に記載のトレーラー。
  4. 前記操作部は、ハンドル部と、前記ハンドル部とピン連結したハンドル軸部とを有し、
    前記ハンドル軸部が前記ユニバーサルジョイントと連結し、前記連結部材を介して前記ブレーキ用レバーと連動することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のトレーラー。
  5. 前記ブレーキ機構は、前記ブレーキワイヤを有する慣性ブレーキまたは駐車ブレーキであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のトレーラー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109823256A (zh) * 2019-03-15 2019-05-31 山东奥斯登房车有限公司 一种野营车

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