JP2015139547A - マイクロニードルユニットと注射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成により、液体の供給源に対して容易に接続できるとともに、効果的に注射を行うことができるマイクロニードルユニットと注射装置を提供すること。
【解決手段】 穿刺側に設置され流路を備えた複数のマイクロニードルと、反穿刺側に上記マイクロニードルよりも少ない数だけ設置され上記流路に連絡する流路を備えた薬液供給ニードルと、を具備することで、簡易な構成により、液体の供給源に対して容易に接続できるとともに、効果的に注射を行うことができるようにしたもの。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、皮下又は皮内に薬物等の目的物質(以下、目的物質という。)を投与して種々の疾患の予防や治療を行うためのマイクロニードルユニットとこのようなマイクロニードルユニットを組み込んだ注射装置に係り、特に、薬液供給側の構成を簡略化させてその接続を容易にするとともに、所望の広範囲に薬液を効果的に供給して注射することができるように工夫したものに関する。
微細な針(マイクロニードル)が設置されたマイクロニードル装置は、低侵襲な経皮薬液送達デバイスとして有効である。しかし、上記マイクロニードルは微細な針状の構造体であるため、従来の注射針に比べて製造や取扱いが困難である。
特に、従来の注射針と同様に、内部に流路が形成された中空状のマイクロニードルは、微細なためにその製造が難しいだけでなく、注射を行う薬液を送るためのシリンジ、チューブ、ポンプ等の送液手段との接続も困難であった。
そこで、本件特許出願人は特許文献1に示すようなマイクロニードルアレイ装着用治具とマイクロニードルアレイ装置について出願している。それは概略次のような構成になっている。
まず、複数のマイクロニードルが設置された複数のマイクロニードルユニットがあり、これら複数のマイクロニードルユニットがニードルホルダ(例えば、ゴム製)によって一体化されて、上ケースと下ケースからなるケース内に収容されている。上記マイクロニードルユニットは、マイクロニードルユニットに形成された流路ボスを上記ニードルホルダに形成された薬液流通孔に圧入することによって上記ニードルホルダに連結されている。
また、上記下ケースには薬液注入口が形成されており、この薬液注入口は全てのマイクロニードルユニットの流路と連通されている。そして、この薬液注入口にチューブ等を介してポンプ等を接続し、上記チューブ及び薬液注入口を介して上記マイクロニードルユニットひいてはマイクロニードルに薬液を供給する。
また、その他にも、特許文献2、特許文献3に示すようなものも存在している。
特許文献2に記載された薬液容器及び薬液注射装置の場合には、両端に針を備えた一本の針管(両頭針)が設置されており、この針管の一方をシール材を貫通させて薬液が充填された薬液容器内に浸漬させ、上記針管の他方から皮下に上記薬液を吐出させるものである。この特許文献2に記載された構成は、特許文献1に記載された構成よりも簡単で部品点数も少なく、また、上記針管を上記シール部材を貫通させて薬液容器内に浸漬させるため、薬液漏れも起こり難い。
また、特許文献3に記載されたプレフィルドシリンジも、一本の両頭針が設置されており、この両頭針の一端側を封止体を貫通させて薬液容器内に浸漬させ、上記両頭針の他端側から皮下に薬液を吐出させるものである。この場合も、その構成が特許文献1に記載された構成よりも簡単で部品点数も少なく、また、上記両頭針の一端側を封止体を貫通させて薬液容器内に浸漬させるため、薬液漏れも起こり難い。
国際公開WO2012/057270A1 特開2012−10971号公報 特開2011−212183号公報
しかし、上記従来の構成では、次のような問題があった。
まず、特許文献1に記載されたマイクロニードルアレイ装着用治具とマイクロニードルアレイ装置の場合には、マイクロニードルに薬液を供給する側の構成が複雑であり、また、部品点数も多くなってしまうという問題があった。
また、マイクロニードルユニットの流路ボスとニードルホルダの薬液流通孔の圧入精度を確保することが困難であり、薬液が漏れ易いという問題があった。
また、上記マイクロニードルユニットには複数のマイクロニードルが設置されているが、マイクロニードル毎に穿刺される場所が異なり、その場所によって皮膚の硬さや凹凸の状態が異なるため、全てのマイクロニードルを皮膚に対して均等に穿刺することは困難であり、一部のマイクロニードルから薬液が漏れ出てしまうという問題があった。
また、特許文献2に記載された薬液容器及び薬液注射装置、特許文献3に記載されたプレフィルドシリンジの場合には、両頭針を用いており、薬液を供給する側の構成は簡略化されてはいるが、一本の針から構成されているため、所望の広範囲に注射を行うことはできず、例えば、免疫細胞に効率よく薬液を取りませることができないという問題があった。
また、一般的に、穿刺時の無痛化を図ろうとする場合、針の縮径化を図ることになるが、上記したように、一本針であるため、縮径化した場合に薬液注入量が制約されることになり、所望の量の薬液を注射することができなくなってしまうという問題があった。
これに対しては、上記両頭針を複数本設置して注射を行う面積を増やすことも考えられるが、それでは、部品点数が増えてしまう上に、全ての両頭針を均等な穿刺深さで配置することは困難であった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、薬液供給側の構成を簡略化させてその接続を容易にするとともに、所望の広範囲に薬液を効果的に供給して注射することができるマイクロニードルユニットと注射装置を提供することにある。
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1によるマイクロニードルユニットは、穿刺側に設置され流路を備えた複数のマイクロニードルと、反穿刺側に上記マイクロニードルよりも少ない数だけ設置され上記流路に連絡する流路を備えた薬液供給ニードルと、を具備したことを特徴とするものである。
又、請求項2によるマイクロニードルユニットは、請求項1記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記マイクロニードルの流路は上記薬液供給ニードルの流路に集約されることを特徴とするものである。
又、請求項3によるマイクロニードルユニットは、請求項1又は請求項2記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記薬液供給ニードルは複数設けられていて、これら複数の薬液供給ニードルの流路は連通路に合流しその連通路を介して上記マイクロニードルの流路に連通することを特徴とするものである。
又、請求項4によるマイクロニードルユニットは、請求項1〜請求項3の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記流路の大きさは上記薬液供給ニードルから上記マイクロニードルに向かって段階的に小さくなるように設定されていることを特徴とするものである。
又、請求項5によるマイクロニードルユニットは、請求項1〜請求項4の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記マイクロニードル及び/又は上記薬液供給ニードルは2つの分割要素の貼り合わせにより構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項6によるマイクロニードルユニットは、請求項5記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記2つの分割要素のうち一方の分割要素の先端側には矢じり部が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項7によるマイクロニードルユニットは、請求項5又は請求項6記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記マイクロニードルの先端には吐出口が形成されていて、この吐出口は下穴又は横穴又は上穴であることを特徴とするものである。
又、請求項8によるマイクロニードルユニットは、請求項6記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記一方の分割要素の薬液供給側の先端には返し部が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項9によるマイクロニードルユニットは、請求項6又は請求項8記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記一方の分割要素の上記マイクロニードルの一部を構成する部分の上面と下面はフラットになっていることを特徴とするものである。
又、請求項10によるマイクロニードルユニットは、請求項5〜請求項9の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記一方の分割要素と上記他方の分割要素の分割面がフラットになっていることを特徴とするものである。
又、請求項11によるマイクロニードルユニットは、請求項5〜請求項10の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記分割要素の少なくとも一方は樹脂の成形品であることを特徴とするものである。
又、請求項12によるマイクロニードルユニットは、請求項6又は請求項8又は請求項9記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記2つの分割要素のうちの他方の分割要素の厚さは上記矢じり形状部が上記一方の分割要素の分割面から突出している高さ以下に設定されていることを特徴とするものである。
又、請求項13によるマイクロニードルユニットは、請求項6又は請求項8又は請求項9又は請求項10又は請求項11記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記2つの分割要素のうちの他方の分割要素の上記マイクロニードル先端側には面取り部が形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項14によるマイクロニードルユニットは、請求項12又は請求項13記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記2つの分割要素のうちの他方の分割要素は上記マイクロニードルの一部を構成する部分がフラットになっていることを特徴とするものである。
又、請求項15によるマイクロニードルユニットは、請求項12〜請求項14の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記他方の分割要素はフィルム状又はシート状又はテープ状であることを特徴とするものである。
又、請求項16によるマイクロニードルユニットは、請求項12〜請求項15の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記他方の分割要素の外形寸法が上記一方の分割要素の外形寸法よりもわずかに小さいことを特徴とするものである。
又、請求項17によるマイクロニードルユニットは、請求項1〜請求項16の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記薬液供給ニードルは複数設けられていて、上記複数のマイクロニードルをグループ分けし、各グループのマイクロニードルと上記複数の薬液供給ニードルの内の1つの薬液供給ニードルを1つのセットとし、各セット毎に流路を区画したことを特徴とするものである。
又、請求項18によるマイクロニードルユニットは、請求項1〜請求項16の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記薬液供給ニードルは複数設けられていて、これら複数の薬液供給用ニードルの流路が一つの混合室に集約され、この混合室と上記複数のマイクロニードルの流路が連通されていることを特徴とするものである。
又、請求項19による注射装置は、請求項1〜請求項18の何れかに記載のマイクロニードルユニットがセットされ、上記マイクロニードルユニットのマイクロニードルの配列方向に扁平な形状をなすことを特徴とするものである。
又、請求項20による注射装置は、請求項19記載の注射装置において、上記マイクロニードルが上記注射装置のセンタからオフセットされた状態でセットされることを特徴とするものである。
又、請求項21による注射装置は、請求項19又は請求項20記載の注射装置において、シール部材によって封止された薬液保持部が設けられており、上記薬液供給ニードルが上記シール部材を貫通することにより上記薬液保持部内の薬液が上記薬液供給ニードルを介して上記マイクロニードルまで送られることを特徴とするものである。
又、請求項22による注射装置は、請求項19〜請求項21の何れかに記載の注射装置において、上記マイクロニードルには針キャップが被冠されており、上記針キャップを介して押し込むことによって上記薬液供給ニードルが上記シール部材を貫通するように構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項23による注射装置は、請求項21記載の注射装置において、上記薬液保持部内の空気を抜くための押圧機構が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項24による注射装置は、請求項23記載の注射装置において、上記押圧機構をロックするロック機構が設けられており、上記ロック機構を解除することにより上記押圧機構により上記マイクロニードルの吐出口から薬液が吐出されることを特徴とするものである。
又、請求項25による注射装置は、請求項21又は請求項23記載の注射装置において、上記薬液保持部が複数設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項26による注射装置は、請求項25記載の注射装置において、請求項17記載のマイクロニードルユニットがセットされ、上記複数の薬液保持部のそれぞれには異なる種類の薬液が保持されており、上記薬液供給ニードルは上記複数の薬液保持部に対応していることを特徴とするものである。
又、請求項27による注射装置は、請求項25記載の注射装置において、請求項18記載のマイクロニードルユニットがセットされ、上記複数の薬液保持部のそれぞれには異なる種類の薬液が保持されており、上記複数の薬液供給ニードルは上記複数の薬液保持部に対応していることを特徴とするものである。
以上述べたように、本願発明の請求項1記載のマイクロニードルユニットによると、穿刺側に設置され流路を備えた複数のマイクロニードルと、反穿刺側に上記マイクロニードルよりも少ない数だけ設置され上記流路に連絡する流路を備えた薬液供給ニードルと、を具備したため、薬液供給側の構成を簡略化させることができ、また、薬液供給側への接続の容易化を図ることができ、また、所望の広範囲に対して薬液を効果的に供給して注射することができる。
又、請求項2記載のマイクロニードルユニットによると、請求項1記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記マイクロニードルの流路は上記薬液供給ニードルの流路に集約されるため、個々のマイクロニードルに対して均等に薬液を送ることができる。
又、請求項3記載のマイクロニードルユニットによると、請求項1又は請求項2記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記薬液供給ニードルは複数設けられていて、これら複数の薬液供給ニードルの流路は連通路に合流しその連通路を介して上記マイクロニードルの流路に連通するため、個々の上記薬液供給ニードルから別々の種類の薬液を供給された場合、これらの薬液を混合して、上記マイクロニードルに送ることができる。
又、請求項4記載のマイクロニードルユニットによると、請求項1〜請求項3の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記流路の大きさは上記薬液供給ニードルから上記マイクロニードルに向かって段階的に小さくなるように設定されているため、流路抵抗を小さくすることができ、スムーズに上記マイクロニードルによる注射を行うことができる。
又、請求項5記載のマイクロニードルユニットによると、請求項1〜請求項4の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記マイクロニードル及び/又は上記薬液供給ニードルは2つの分割要素の貼り合わせにより構成されているため、内部に複雑な流路が設けられる場合であっても、容易に製造することができる。また、流路等の形状の自由度も高くすることができ、これにより、上記複数のマイクロニードルと上記複数のマイクロニードルより少ない数の薬液供給ニードルが設置された構成を容易に実現できる。
又、請求項6記載のマイクロニードルユニットによると、請求項5記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記2つの分割要素のうち一方の分割要素の先端側には矢じり形状部が設けられているため、上記先端側は貼り合わせ構造にはなっておらず、上記先端側の強度を十分に確保することができる。また、微細な先端部において2つの分割要素の貼り合わせを行わなくてもよいため、製造が容易となる。
又、請求項7記載のマイクロニードルユニットによると、請求項5又は請求項6記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記マイクロニードルの先端には吐出口が形成されていて、この吐出口は下穴又は横穴又は上穴であるため、注射時に皮膚組織によって吐出口が塞がれてしまうことを防止でき、効率よく薬液を上記皮膚組織に浸透させることができる。
又、請求項8記載のマイクロニードルユニットによると、請求項6記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記一方の分割要素の薬液供給側の先端には返し部が設けられているため、上記マイクロニードルや上記薬液供給ニードルを抜けにくいものとすることができる。また、上記薬液供給ニードル側のみに上記返し部が設けられていれば、注射後に上記マイクロニードルユニットを穿刺対象(例えば、皮膚)から引き抜く場合、上記マイクロニードル側よりも上記薬液供給ニードル側の方が抜けにくいため、上記マイクロニードルユニットを穿刺対象(例えば、皮膚)から確実に引き抜くことができる。
又、請求項9記載のマイクロニードルユニットによると、請求項6又は請求項8記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記一方の分割要素の上記マイクロニードルの一部を構成する部分の下面がフラットになっているため、穿刺時の抵抗を少なくすることができる。また、抵抗を少なくすることで、穿刺時に上記分割要素が分離してしまうことを防止できる。
又、請求項10記載のマイクロニードルユニットによると、請求項5〜請求項9の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記一方の分割要素と上記他方の分割要素の分割面がフラットになっているため、上記一方の分割要素と上記他方の分割要素との貼り合わせを行いやすくすることができる。
又、請求項11記載のマイクロニードルユニットによると、請求項5〜請求項10の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記分割要素の少なくとも一方は樹脂の成形品であるため、大量生産により低コスト化することができ、上記マイクロニードルユニットを使い捨てとすることができる。また、上記マイクロニードルユニットの形状の自由度を高くすることができる。
又、請求項12記載のマイクロニードルユニットによると、請求項6又は請求項8又は請求項9記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記2つの分割要素のうちの他方の分割要素の厚さは上記矢じり形状部が上記一方の分割要素の分割面から突出している高さ以下に設定されているため、穿刺時に、上記他方の分割要素側が離脱してしまうことを防止できる。
又、請求項13記載のマイクロニードルユニットによると、請求項6又は請求項8又は請求項9又は請求項10又は請求項11記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記2つの分割要素のうちの他方の分割要素の上記マイクロニードル先端側には面取り部が形成されているため、上記他方の分割要素が、例えば、成形性や材料となるシートの厚さにより厚くなってしまっても、穿刺時の抵抗を少なくすることができる。また、抵抗を少なくすることで、穿刺時に上記分割要素が分離してしまうことを防止できる。
又、請求項14記載のマイクロニードルユニットによると、請求項12又は請求項13記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記2つの分割要素のうちの他方の分割要素は上記マイクロニードルの一部を構成する部分がフラットになっているため、穿刺時の抵抗を少なくすることができる。また、抵抗を少なくすることで、穿刺時に上記分割要素が分離してしまうことを防止できる。
又、請求項15記載のマイクロニードルユニットによると、請求項12〜請求項14の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記他方の分割要素はフィルム状又はシート状又はテープ状であるため、容易に製造することができる。また、汎用のフィルム状又はシート状又はテープ状の材料を用いることができる。また、ローラ接着により、量産が容易であり、且つ、上記他方の分割要素を均一に上記一方の分割要素に接着することができる。
又、請求項16記載のマイクロニードルユニットによると、請求項12〜請求項15の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記他方の分割要素の外形寸法が上記一方の分割要素の外形寸法よりもわずかに小さいため、貼り合わせ時の位置合わせが容易であり、量産を行いやすくすることができる。また、フィルム状又はシート状の上記他方の分割要素が上記一方の分割要素の外周側に突出されないようになっているため、穿刺時に上記他方の分割要素が穿刺対象(例えば、皮膚)に引っかかって上記一方の分割要素から剥がれてしまうことを防止できる。
又、請求項17記載のマイクロニードルユニットによると、請求項1〜請求項16の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記薬液供給ニードルは複数設けられていて、上記複数のマイクロニードルをグループ分けし、各グループのマイクロニードルと上記複数の薬液供給ニードルの内の1つの薬液供給ニードルを1つのセットとし、各セット毎に流路を区画したので、別々の種類の薬液が混ざってしまうことなく、注射を行うことができる。また、これにより、混合してはいけない別々の種類の薬液の取り扱いが容易となり、使用者の負担を軽減することができる。
又、請求項18記載のマイクロニードルユニットによると、請求項1〜請求項16の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、上記薬液供給ニードルは複数設けられていて、これら複数の薬液供給用ニードルの流路が一つの混合室に集約され、この混合室と上記複数のマイクロニードルの流路が連通されているため、異なる種類の薬液を混合して注射を行うことができる。また、上記混合室が設けられているため、上記異なる種類の薬液の混合を効果的に行うことができる。また、これにより、混合して使用する異なる種類の薬液の取り扱いが容易となり、使用者の負担を軽減することができる。
又、請求項19記載の注射装置によると、請求項1〜請求項18の何れかに記載のマイクロニードルユニットがセットされ、上記マイクロニードルユニットのマイクロニードルの配列方向に扁平な形状をなすため、上記マイクロニードルの配列方向に直交する方向に構成要素がなく、上記マイクロニードルを上記マイクロニードルの配列方向に直交する方向に傾斜させて注射を行うことができる。これにより、穿刺時に穿刺対象(例えば、皮膚)が変形してしまっても、確実に注射することができる。また、穿刺深さが浅い場合であっても、穿刺深さの制御を行いやすくすることができる。
又、請求項20記載の注射装置によると、請求項19記載の注射装置において、上記マイクロニードルが上記注射装置のセンタからオフセットされた状態でセットされるため、オフセットされた側に容易に傾斜させて注射を行うことができる。
又、請求項21記載の注射装置によると、請求項19又は請求項20記載の注射装置において、シール部材によって封止された薬液保持部が設けられており、上記薬液供給ニードルが上記シール部材を貫通することにより上記薬液保持部内の薬液が上記薬液供給ニードルを介して上記マイクロニードルまで送られるため、上記薬液を上記マイクロニードルユニットに供給するための構成を簡易なものとすることができる。また、上記シール部材により、上記薬液の漏れを確実に防止できる。
又、請求項22記載の注射装置によると、請求項19〜請求項21の何れかに記載の注射装置において、上記マイクロニードルには針キャップが被冠されており、上記針キャップを介して押し込むことによって上記薬液供給ニードルが上記シール部材を貫通するように構成されているため、非使用時の上記マイクロニードルの変形・破損や不用意な穿刺を防止できる。また、上記針キャップを介して容易に上記マイクロニードルユニットに薬液が供給される状態とすることができる。
又、請求項23記載の注射装置によると、請求項21記載の注射装置において、上記薬液保持部内の空気を抜くための押圧機構が設けられているため、不用意に空気を注射してしまうことを防止できる。また、この押圧機構により、容易に上記薬液保持部内の空気を抜くことができる。
又、請求項24記載の注射装置によると、請求項23記載の注射装置において、上記押圧機構をロックするロック機構が設けられており、上記ロック機構を解除することにより上記押圧機構により上記マイクロニードルの吐出口から薬液が吐出されるため、簡単な操作により上記薬液を上記マイクロニードルの吐出口から吐出されることができる。
又、請求項25記載の注射装置によると、請求項21又は請求項23記載の注射装置において、上記薬液保持部が複数設けられているため、混合してはいけない複数の薬液を安定して保持することができる。
又、請求項26記載の注射装置によると、請求項25記載の注射装置において、請求項17記載のマイクロニードルユニットがセットされ、上記複数の薬液保持部のそれぞれには異なる種類の薬液が保持されており、上記薬液供給ニードルは上記複数の薬液保持部に対応しているため、容易に複数種類の薬液を別々に注射できる。
又、請求項27記載の注射装置によると、請求項25記載の注射装置において、請求項18記載のマイクロニードルユニットがセットされ、上記複数の薬液保持部のそれぞれには異なる種類の薬液が保持されており、上記複数の薬液供給ニードルは上記複数の薬液保持部に対応しているため、容易に注射直前に複数種類の薬液を混合させて注射することができる。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、図1(a)はマイクロニードルユニットの外観を示す平面図、図1(b)は図1(a)のIbの拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図2(a)は図1のIIa−IIa断面図、図2(b)は第1分割要素の平面図、図2(c)は図2(a)のIIc部の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図3(a)はマイクロニードルユニットの縦断面図、図3(b)は第1分割要素の平面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、図4(a)は注射装置の平面図、図4(b)は非注射状態を示す注射装置の縦平断面図、図4(c)は空気排出状態を示す注射装置の縦平断面図、図4(d)は注射状態を示す注射装置の縦平断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、図5(a)は図4(a)のVa−Va矢視図、図5(b)は図4(a)のVb−Vb断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、図6(a)は注射装置のシール部材がマイクロニードルユニットによって貫通されていない状態を示す部分縦断面図、図6(b)は注射装置のシール部材がマイクロニードルユニットによって貫通された状態を示す部分縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、図7(a)は図6(a)のVIIa−VIIa断面図、図7(b)は図6(b)のVIIb−VIIb断面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す図で、図8(a)は本実施の形態によるマイクロニードルユニットの縦断面図、図8(b)は第1分割要素の平面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す図で、図9(a)は非注射状態を示す注射装置の縦平断面図、図9(b)は空気排出状態を示す注射装置の縦平断面図、図9(c)は注射状態を示す注射装置の縦平断面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す図で、図9(b)のX部拡大図である。 本発明の第5の実施の形態を示す図で、図11(a)はマイクロニードルユニットの第1分割要素の平面図、図11(b)は図11(a)のXIb−XIb断面図、図11(c)は図11(a)のXIc−XIc断面図である。 本発明の第5の実施の形態を示す図で、図12(a)は非注射状態を示す注射装置の縦平断面図、図12(b)は空気排出状態を示す注射装置の縦平断面図、図12(c)は注射状態を示す注射装置の縦平断面図である。 本発明の第5の実施の形態を示す図で、図12(b)のXIII部拡大図である。
以下、図1及び図2を参照しながら、本発明の第1の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態によるマイクロニードルユニット1は、図1に示すように、略板状をなすユニット本体3と、このユニット本体3の一方(図1(a)中上側)に突出・配置された複数本(この第1の実施の形態の場合には6本)のマイクロニードル5と、上記ユニット本体3の他方(図1(a)中下側)に突出・配置された複数本(この第1の実施の形態の場合は2本)の薬液供給ニードル7と、から構成されている。
また、この第1の実施の形態によるマイクロニードルユニット1は、二つの分割要素の貼り合せ、すなわち、第1分割要素9と第2分割要素11との貼り合せにより構成されている。また、上記マイクロニードルユニット1においては、上記マイクロニードル5が第2分割要素11側(図2(a)中左側)に寄った状態、すなわち、第2分割要素11側(図2(a)中左側)にオフセットされた状態で設けられている。
以下、各部の構成を順次詳細に説明していく。
まず、上記第1分割要素9の構成から説明する。この第1分割要素9は、例えば、樹脂の射出成形によって製造される。また、上記第1分割要素9は、例えば、ポリカーボネートやポリエチレン等の汎用プラスチック製、ポリ乳酸、ポリグリコール酸等の生分解性プラスチック製であるが、生体安全性の面から、生分解性プラスチック製が好ましい。
また、上記第1分割要素9は、上型及び下型を用いた射出成形により製造され、その際、上記ユニット本体3、マイクロニードル5、薬液供給ニードル7の設計の自由度を考慮して、金型抜き方向が上記マイクロニードル5や薬液供給ニードル7の軸方向に直交する方向(例えば、図1(a)中紙面垂直方向)になるようにしている。
また、上記第1分割要素9には、図2に示すように、まず、略板状の第1分割要素本体13があり、この第1分割要素本体13の図2(b)中上側には、複数本(この第1の実施の形態の場合には6本)のマイクロニードル用第1要素15が突出・配置されている。また、上記第1分割要素本体13の図2(b)中下側には、複数本(この第1の実施の形態の場合は2本)の薬液供給ニードル用第1要素17が突出・配置されている。
また、上記マイクロニードル用第1要素15には、マイクロニードル側流路19が形成されている。このマイクロニードル側流路19は、上記第1分割要素9の図2(b)中紙面垂直方向手前側に開口された溝として設けられている。
また、上記薬液供給ニードル用第1要素17には、薬液供給ニードル側流路21が形成されている。この薬液供給ニードル側流路21も、上記第1分割要素9の図2(b)中紙面垂直方向手前側に開口された溝として設けられている。
また、上記第1分割要素本体13には、上記マイクロニードル側流路19と上記薬液供給ニードル側流路21とを連通させる連通路23が形成されている。この連通路23も、上記第1分割要素9の図2(b)中紙面垂直方向手前側に開口された溝として設けられている。
上記連通路23は、上記薬液供給ニードル側流路21、21に連通する連通路要素23a、23aと、これら連通路要素23a、23aと上記6個のマイクロニードル側流路19とを連通する連通路要素23bと、から構成されている。
また、上記薬液供給ニードル側流路21、上記連通路23、上記マイクロニードル側流路19の幅(W)と深さ(H)は、上記薬液供給ニードル側流路21、上記連通路23、上記マイクロニードル側流路19の順に段階的に小さくなるように設定されている。
また、上記マイクロニードル側流路19、薬液供給ニードル側流路21、及び、連通路23の外周側には、図2(b)に示すように、上記第1分割要素9と第2分割要素11を貼り合せるための貼り合せ部25(図2(b)中斜線を施すとともに仮想線で区画した部分)が設けられている。そして、この貼り合せ部25に図示しない接着剤を塗布されて、上記第1分割要素9と第2分割要素11とが接着・固定されることになる。
なお、この第1の実施の形態の場合には、接着剤を使用した接着・固定を例に挙げて説明しているが、熱溶着やレーザ、超音波等による溶着・固定でも良い。
また、図2に示すように、マイクロニードル用第1要素15の先端には、それぞれ、矢じり部27が形成されている。この矢じり部27は、先端側(図2(c)中上側)に向かうほど細く、鋭利な形状となっている。また、上記矢じり部27は上記第1分割要素9の貼り合せ部25より突出した形状を成しており、上記矢じり部27が上記第1分割要素9の貼り合せ部25より突出した高さ(図2(c)中左右方向大きさ、H)は、第2分割要素11の厚み(図2(c)中左右方向大きさ、T)と同程度となっている。
また、図2に示すように、薬液供給ニードル用第1要素17の先端(図2(a)中下端)にも、矢じり部29が形成されている。この矢じり部29も、上記マイクロニードル用第1要素15の矢じり部27と同様に、先端側(図2(a)中下側)に向かうほど細く、鋭利な形状となっている。また、上記矢じり部29も、上記第1分割要素9の貼り合せ部25より突出した形状を成しており、上記矢じり部29が上記第1分割要素9の貼り合せ部25より突出した高さ(図2(a)中左右方向大きさ、H)は、上記第2分割要素11の厚み(図2(a)中左右方向大きさ、T)と同程度となっている。
また、図2(b)に示すように、上記第1分割要素本体13の幅方向(図2(b)中左右方向)両端には、それぞれ、押下げ用凸部31、31が突出・形成されている。
また、上記第2分割要素11は、図1、図2に示すように、シート状の部材であり、第2分割要素本体37と、この第2分割要素本体37の図1中上側に突出・配置された複数(この第1の実施の形態の場合には6個)のマイクロニードル用第2要素39と、この第2分割要素本体37の図1中下側に突出・配置された複数(この第1の実施の形態の場合には2個)の薬液供給ニードル用第2要素40と、から構成されている。
また、図2(c)に示すように、上記第2分割要素11のマイクロニードル用第2要素39の先端縁部には面取りが施されていて、面取り部32が形成されている。この面取り部32は、上記第2分割要素11の厚み(図1中左右方向の大きさ、T)が成形性や材料となるシートの厚みの都合などで矢じり部27の上記第1分割要素9の貼り合せ部25より突出した高さ(図2(a)中左右方向大きさ、H)より僅かに高くなってしまう場合、穿刺する際の抵抗の低減や、上記第2分割要素11の剥離の防止に有効である。
なお、上記面取り部32は、上記第2分割要素11の厚み(図1中左右方向の大きさ、T)が矢じり部27の上記第1分割要素9の貼り合せ部25より突出した高さ(図2(a)中左右方向大きさ、H)以下であれば必ずしも必要ではない。
また、上記第2分割要素11も、既に説明した第1分割要素9の場合と同様に、例えば、ポリカーボネートやポリエチレン等の汎用プラスチック製、ポリ乳酸、ポリグリコール酸等の生分解性プラスチック製とすることが考えられるが、生体安全性の面から、生分解性プラスチック製が好ましい。
なお、上記第2分割要素11を上記第1分割要素9の材料と異なる材料から製造することも考えられる。
また、上記第2分割要素11も、例えば、射出成形によって製造されるが、汎用のフィルム素材、シート素材、テープ素材等を切断することにより製造してもよい。その際、上記フィルム素材等を、予め、上記第1分割要素9の形状に合わせて切断してから、上記第1分割要素9に貼り合せるようにしても良いし、また、上記フィルム素材等を上記第1分割要素9に貼り合せた後に上記第1分割要素9の外形に合わせて切断することも考えられる。
なお、上記第2分割要素11を射出成形により形成した場合には、成形時に上記第2分割要素11の外形も形成されるため、上記フィルム素材等を切断する作業は不要となる。
また、上記第2分割要素11のマイクロニードル用第2要素39の幅(W)と上記第1分割要素9のマイクロニードル用第1要素15の幅(W)は同じに設定されているが、上記第2分割要素11のマイクロニードル用第2要素39の幅(W)を上記第1分割要素9のマイクロニードル用第1要素15の幅(W)よりも小さくすることも考えられる。その場合には、貼り合せ時の寸法のバラツキを吸収することができ、また、穿刺時にマイクロニードル用第2要素39が不用意に剥離してしまうことを防止する効果がある。
また、上記第2分割要素11のマイクロニードル用第2要素39と上記第1分割要素9のマイクロニードル用第1要素15によって、マイクロニードル5が構成される。上記第2分割要素11の上面(図2(a)中左側の面)、及び、上記第1分割要素9の下面(図2(a)中右側の面)はもとより、組立後のマイクロニードル5についても、その上面(図2(a)中左側の面)と下面(図2(a)中右側の面)は共に平面状となっている。
複数(この第1の実施の形態の場合には6つ)のマイクロニードル5は、平面上に配置され、この第1の実施の形態の場合には、例えば、図1(a)に示すように、幅方向(図1中左右方向)に一列に均等にアレイ状に配置されている。また、個々のマイクロニードル5は長さ(図1(a)中上下方向の大きさ、L)が等しくなっているとともに、基部側の端(図1(a)中下側端)の図1中上下方向の位置が揃えられている。
なお、必要に応じてマイクロニードル5の個々の長さ(図1(a)中上下方向の大きさ、L)を変えても良い。既に説明した上型及び下型を用いた射出成形法であれば容易に対応することができる。
なお、上記マイクロニードル5の本数は、注射が行われる部位が何処であるか、上記部位の面積及び薬液量等によって適宜設定され、好ましくは、1本〜50本/cm、より好ましくは、5〜20本/cmに設定される。
また、上記マイクロニードル5の幅(W、マイクロニードル用第2要素39の幅(W)と同じ。)と高さ(H)は、上記マイクロニードル5の強度や穿刺時の痛みの軽減を考慮して適宜設定され、好ましくは、0.1mm〜0.4mm、より好ましくは、0.2mm〜0.3mmに設定される。
また、上記マイクロニードル5の長さ(L)は、治療用途(適用薬液)に応じて適宜設定され、好ましくは、0.3mm〜3.0mm程度に設定され、例えば、適用薬液がワクチンであれば、表皮から真皮上層にかけて注射する為、0.5mm〜1.5mm程度に設定される。
また、個々のマイクロニードル5間のピッチ(P)は、上記マイクロニードル5の本数等に応じて適宜設定され、好ましくは、0.3mm〜5.0mm、より好ましくは、0.5mm〜2.5mmに設定される。
また、上記第2分割要素11の第2分割要素本体37と上記第1分割要素9の第1分割要素本体13とにより、ユニット本体3が構成される。
上記ユニット本体3についても、上記マイクロニードル5と同様に、その上面(図2(a)中左側の面)と下面(図2(a)中右側の面)は共に平面状となっている。
また、上記第2分割要素11の薬液供給ニードル用第2要素40と上記第1分割要素9の薬液供給ニードル用第1要素17とにより、薬液供給ニードル7が構成される。
上記薬液供給ニードル7についても、上記マイクロニードル5と同様に、その上面(図2(a)中左側の面)と下面(図2(a)中右側の面)は共に平面状となっている。
上記薬液供給ニードル7の本数は、既に説明したように、上記マイクロニードル5の本数より少なく設定されており、上記マイクロニードル5の本数や供給される薬液の量等によって適宜設定される。また、それら複数本の薬液供給ニードル7は上記複数本のマイクロニードル5に対してバランス良く配置され、それによって、上記複数本のマイクロニードル5に対して均等に薬液が送られるようになっている。
また、上記薬液供給ニードル7の幅(W)と高さ(H)は、強度や、後述するシール部材への確実な穿刺、薬液漏れ防止、取り扱い易さに基づき、適宜設定され、好ましくは、22G(ゲージ)〜33G(ゲージ)相当(0.2mm〜0.7mm)、より好ましくは、25G(ゲージ)〜30G(ゲージ)相当(0.3mm〜0.5mm)に設定される。
また、上記第2分割要素11によって、上記連通路23は全て閉塞されている。また、上記マイクロニードル側流路19は先端側(図1中(b)上側)以外が上記第2分割要素11によって閉塞されており、上記薬液供給ニードル側流路21も先端側(図1(b)中下側)以外が上記第2分割要素11によって閉塞されている。これにより、上記マイクロニードル側流路19の先端側(図1(b)中上側)に薬液吐出口33が設けられ、上記薬液供給ニードル側流路15の先端側に薬液供給口35が設けられることになる。
なお、上記薬液吐出口33は、穿刺時に皮膚側に指向されるように、下穴状に設けられている。
次に、この第1の実施の形態による作用について説明する。
第1の実施の形態によるマイクロニードルユニット1は、その薬液供給ニードル7を、図示しない薬液保持部内に穿刺・浸漬させ、その状態で、マイクロニードル5を、例えば、注射の対象である皮膚に穿刺して使用される。それによって、容器保持部内に充填・保持されている薬液を皮下又は皮内に注射する。
より詳しく説明すると、上記薬液供給ニードル7の薬液供給口35から上記薬液保持部内の薬液が供給され、薬液供給ニードル側流路21、連通路23、及び、マイクロニードル側流路19を介して、上記マイクロニードル5の薬液吐出口33から皮下または皮内に吐出される。
次に、この第1の実施の形態による効果について説明する。
まず、第1の実施の形態によるマイクロニードルユニット1には、マイクロニードル5と薬液供給ニードル7とが設置されていて、薬液供給側については、上記薬液供給ニードル7を薬液保持部内に穿刺・浸漬させるだけで、所望の薬液供給のための構成を実現することができ、それによって、薬液を供給する側の構成の簡略化、接続の容易化を図ることができる。
また、上記マイクロニードル5は複数設置されているため、広範囲にわたって効率良く注射を行うことができる。
また、上記マイクロニードル5は、図1、図2に示すように、平面上、すなわち、幅方向(図2中左右方向)に一列にアレイ状に配置されているため、皮膚に対する穿刺も行い易い。
また、全てのマイクロニードル側流路19と全ての薬液供給ニードル側流路21とが、連通路23を介して、図2(b)中左右方向にバランスを保持した状態で連通されているため、個々のマイクロニードル5に効率的に且つ均等に薬液を送ることができる。
また、上記薬液供給ニードル側流路21、上記連通路23、上記マイクロニードル側流路19の幅(W)と深さ(H)は、上記薬液供給ニードル側流路21、上記連通路23、上記マイクロニードル側流路19の順に段階的に小さくなっているため、上記流路内における薬液の流路抵抗が少なくなり、上記マイクロニードル5からの注射をスムーズに行うことができる。
また、上記マイクロニードルユニット1は、例えば、第1分割要素9と第2分割要素11との貼り合わせにより構成されているため、その形状や内部の流路の設計の自由度を高くすることができる。
また、上記マイクロニードル5には矢じり部27が形成されており、この矢じり部27が上記第1分割要素9の貼り合せ部25より突出した高さ(図2(c)中左右方向大きさ、H)は、第2分割要素11の厚み(図2(c)中左右方向大きさ、T)と同程度になっているため、上記マイクロニードル5による穿刺を行った際、上記第2分割要素11が穿刺対象である皮膚等と干渉して剥離してしまうことを防止することができる。
また、マイクロニードル5の先端や薬液供給ニードル7の先端が第1分割要素9と第2分割要素11との貼り合わせではなく、第1分割要素9のみから形成されているので、マイクロニードル5、上記薬液供給ニードル7の先端の強度を高くすることができる。
また、図2(c)に示すように、上記薬液吐出口33は、図2(c)中左右方向において、上記矢じり部27、第2分割要素11に対して、右方向に奥まった状態で設置されているので、穿刺時に、皮膚組織によって上記薬液吐出口33が詰まってしまうことを防止することができる。
また、上記マイクロニードル5の下面(図2(c)中左側の面)と上面(図2(c)1中右側の面)が共に平面状となっているため、穿刺時の抵抗を軽減させることができる。
また、上記第2分割要素11の厚み(図2(c)中左右方向大きさ、T)は、矢じり部29の上記第1分割要素9の貼り合せ部25より突出した高さ(図2(c)中左右方向大きさ、H)と同程度に設定されているため、穿刺時において、上記第2分割要素11が図示しない薬液保持部の穿刺部位に引っ掛かって上記第1分割要素9から剥離してしまうことを防止することができる。
また、上記第2分割要素11は、シート状の部材であるため、加工や上記第1分割要素9との貼り合わせなど、製造時の取り扱いが容易である。
また、この第1の実施の形態の場合には、上記第2分割要素11も射出成形により製造しているので、フィルム素材等を使用する場合に必要となる切断作業は不要である。
なお、上記第2分割要素11を、汎用のフィルム素材、シート素材、テープ素材等を切断することにより製造する場合には、材料の厚さ等の選択の幅が広く、また、ローラ接着することにより、均一に貼り付けることができるとともに、量産性を高いものとすることができる。
また、上記第2分割要素11の大きさを、上記第1分割要素9の外形よりも小さくする場合は、上記第1分割要素9に対する貼り合わせ精度が厳密なものでなくてもよく、容易に製造することができる。また、穿刺時に上記第2分割要素11が剥離してしまうことを防止することができる。
次に、図3を参照しながら、本発明の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態によるマイクロニードルユニット41は、図3に示すように、前記第1の実施の形態によるマイクロニードルユニット1と略同様の構成となっているが、上記マイクロニードルユニット41の場合は、薬液供給ニードル7の矢じり部29の図3(b)中左右方向両側が突出されており、返し部43、43となっている。
なお、その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同様であり、図中前記第1の実施の形態の場合と同一部分については同一符号を付して示しその説明を省略する。
また、図3(b)においても、第1分割要素9と第2分割要素11を貼り合せるための貼り合せ部25の部分を斜線を施すとともに仮想線で区画して示している。
この第2の実施の形態によるマイクロニードルユニット41も、前記第1の実施の形態によるマイクロニードルユニット1と同様の作用・効果を奏することができる。
さらに、上記マイクロニードルユニット41の場合には、薬液供給ニードル7の矢じり部29に返し部43、43が突出・形成されているため、例えば、上記薬液供給ニードル7を薬液保持部に穿刺した際、上記薬液供給ニードル7が上記薬液保持部から不用意に脱落してしまうことを防止することができる。
このように、上記薬液供給ニードル7は上記返し部43、43によって上記薬液保持部から抜け難くなっているため、マイクロニードル5を皮膚に対して穿刺した後、抜き取る際に、上記薬液供給ニードル7の返し部43、43と上記薬液保持部との間の抵抗が作用し、上記マイクロニードル5を上記皮膚から確実に抜き取ることができる。
なお、この第2の実施の形態の場合にも、前記第1の実施の形態の場合と同様に、金型抜き方向が上記マイクロニードル5や薬液供給ニードル7の軸方向に直交する方向(例えば、図3(b)中紙面垂直方向)の射出成形により製造されるように構成されているので、返し部43、43が突出・形成される構成であっても何等支障はない。
次に、図4乃至図7を参照しながら、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図4に示すように、第3の実施の形態による注射装置51は、薬液63が保持される薬液保持部53と、この薬液保持部53の図4中下側に設置され上記薬液保持部53内の薬液63を押し出す押圧機構55と、前記第1の実施の形態によるマイクロニードルユニット1と、から構成されている。
上記薬液保持部53には、まず、薬液保持部本体57がある。この薬液保持部本体57は、例えば、樹脂の射出成形により製造され、図5に示すように、マイクロニードルユニット1のマイクロニードル5の配列方向(図5中左右方向)に沿って扁平な中空の筒状体として構成されている。これにより、上記注射装置51の全体の形状も、扁平な形状となっている。
図4に示すように、上記薬液保持部本体57の先端側(図4中上側)には、薬液供給側シール部材保持部58が突出・形成されており、この薬液供給側シール部材保持部58内に薬液供給側シール部材59が圧入されている。この薬液供給側シール部材59は弾性部材の成形品であり、例えば、シリコーンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ポリウレタンゴム等のゴム製、又は、熱可塑性エラストマ等のエラストマ製である。また、使用時には、図4、図6(b)に示すように、上記マイクロニードルユニット1の薬液供給ニードル7、7によって、薬液供給側シール部材59が穿刺・貫通されることになる。
また、図4(b)に示すように、上記薬液保持部本体57内には、押圧側シール部材61が設置されている。この押圧側シール部材61も、上記薬液供給側シール部材59と同様の弾性部材の成形品である。また、上記薬液保持部本体57内の上記押圧側シール部材61と上記薬液供給側シール部材59との間には、既に述べた薬液63が充填・保持されている。
また、図4、図6に示すように、上記薬液供給側シール部材59の上側には、上記マイクロニードルユニット1が設置されている。非使用時においては、図6(a)に示すように、上記マイクロニードルユニット1の薬液供給ニードル7、7が、上記薬液供給側シール部材59に穿刺されてはいるものの、薬液63側(図6中下側)には貫通していない。これに対して、使用時においては、図4、図6(b)に示すように、上記マイクロニードルユニット1の薬液供給ニードル7、7が上記薬液供給側シール部材59を貫通し、薬液供給口35が薬液63内に浸漬される。そして、上記薬液63が上記薬液供給ニードル7、7を介して上記マイクロニードルユニット1側に供給されることになる。
また、図6に示すように、上記薬液供給側シール部材59には、図6中上側に開口された上側凹部65が形成されている。そして、上記マイクロニードルユニット1の薬液供給ニードル7、7によって上記薬液供給側シール部材59が貫通された際、上記マイクロニードルユニット1のユニット本体3の図6中下側が上記上側凹部65内に収容されるようになっている。
また、上記薬液供給側シール部材59には、図6中下側に開口された下側凹部66が形成されている。そして、上記マイクロニードルユニット1の薬液供給ニードル7、7によって上記薬液供給側シール部材59が貫通された際、上記薬液供給ニードル7、7の薬液供給口35側(図6中下側)が上記下側凹部66内に突出されるようになっている。これにより、上記薬液供給ニードル7、7の長さ(図6中上下方向の大きさ)を小さくできるとともに、上記薬液供給側シール部材59の薬液供給側シール部材保持部58に挿入される部分の長さ(図6中上下方向の長さ)を十分に大きくしてシール性を確保することができる。
また、図7に示すように、上記マイクロニードルユニット1は、第2分割要素11を図7中左側に指向させた状態で、上記薬液供給側シール部材59に設置されている。また、上記マイクロニードルユニット1は、上記薬液保持部本体57ひいては上記注射装置51の図7中左右方向中央から左側にオフセットされた位置に設置されている。また、前記第1の実施の形態で説明したように、上記マイクロニードルユニット1においては、マイクロニードル5が第2分割要素11側にオフセットされている。これにより、マイクロニードル5が図7中左側に大きくオフセットされることになり、その結果、第2分割要素11を穿刺対象(例えば、皮膚)側に指向させた状態での斜め穿刺が容易になる。
なお、上記マイクロニードル5を傾斜させることで、例えば、皮膚が変形しても、上記皮膚に対して確実に上記マイクロニードル5を穿刺することができる。
また、図6に示すように、上記薬液保持部53の先端側(図6中上側)にはキャップ67が被冠されている。このキャップ67は、例えば、樹脂の射出成形により製造され、上記マイクロニードルユニット1のマイクロニードル5を保護するとともに、使用時においては、上記マイクロニードルユニット1とともに薬液供給側シール部材59側(図6中下側)に押し下げられる。それによって、薬液供給ニードル7、7が上記薬液供給側シール部材59を貫通し、薬液供給口35が上記薬液保持部53内の薬液63中に浸漬されることになる。
上記キャップ67の幅方向(図6(a)中左右方向)両側には、それぞれ、押下げ用係合溝69、69が形成されており、この押下げ用係合溝69、69に、上記マイクロニードルユニット1の押下げ用凸部31、31が係合されている。そのため、上記キャップ67を薬液供給側シール部材59側(図6中下側)に押し下げると、上記押下げ用凸部31、31を介して、上記マイクロニードルユニット1が薬液供給側シール部材59側(図6中下側)に押し下げられることになる。
また、上記押圧機構55には、まず、上記薬液保持部本体57の図4中下側に設置された押圧機構本体71がある。この押圧機構本体71は弾性を備えていて略U字型であり、例えば、樹脂の射出成形によって製造されている。
図4(b)に示すように、上記押圧機構本体71の両端側(図4(b)中上側)にはそれぞれ係合凸部72、72が形成されており、これら係合凸部72、72が上記薬液保持部本体57の図4(b)中下側に形成された係合スリット73、73の上端73a、73aに係合される。
また、図4(a)に示すように、上記押圧機構本体71の図4(a)中上側には、逆V字型アーム75が連結されている。上記逆V字型アーム75も、例えば、樹脂の射出成形によって製造される。この逆V字型アーム75の両端側と上記押圧機構本体71の両端側とはピン76、76を介して回動可能に連結されている。また、上記逆V字型アーム75の上側には、環状の操作部材79が設置されている。上記操作部材79も、例えば、樹脂の射出成形によって製造される。
そして、図4(a)に示すように、上記操作部材79を上記薬液保持部材本体57に沿って図4(a)中下側に移動させると、上記逆V字型アーム75の中央部77が図4(a)中下側に押圧され、上記逆V字型アーム75と上記押圧機構本体71の両端側が外側に広がるように変形される。
また、図4(b)に示すように、上記薬液保持部53内部の押圧側シール部材61の下側には、ピストン81が設置されている。このピストン81も、例えば、樹脂の射出成形によって製造されている。このピストン81にバネ係合部83が形成されているとともに、上記押圧機構本体71の上記ピストン81に対向する側にもバネ係合部85が形成されており、上記バネ係合部83、85間にはコイルバネ87が張設されている。このコイルバネ87の弾性力により上記ピストン81は図4(b)中上側に常時押圧されている。
また、上記ピストン81の両端に形成された係合部89、89が、上記押圧機構本体71の係合凸部72、72、または、上記薬液保持部本体57の係合スリット73、73の上端73a、73aに係合されることで、上記ピストン81の図4(b)、(c)中上側への移動が規制されている。これにより、上記ピストン81のロック機構が構成されている。
なお、上記ピストン81のロックが解除されると、上記コイルバネ87の弾性力によって、上記薬液63がマイクロニードル5の薬液吐出口33から徐々に吐出される。
なお、図4、図6において、説明の都合上、マイクロニードルユニット1の第2分割要素11の外径線を仮想線で示す。
次にこの第3の実施の形態による作用について説明する。
この第3の形態によるマイクロニードルユニット1及び注射装置51は、次のように使用される。
非使用時には、上記マイクロニードルユニット1は、図6(a)、図7(a)に示すような状態にあり、薬液供給ニードル7、7は上記薬液供給側シール部材59を貫通しておらず、薬液保持部本体57内に薬液63が充填・保持されている。
使用時には、キャップ67を薬液保持部53側(図6中下側)に押し下げることで、上記マイクロニードルユニット1を付勢し、図6(b)、図7(b)に示すように、上記薬液供給ニードル7、7によって上記薬液供給側シール部材59を貫通させる。その後、上記キャップ67を外す。
次に、上記マイクロニードルユニット1内の空気を外部に排出して上記薬液63で満たすための空気抜き操作を行う。
なお、上記注射装置51は、空気抜き操作を行う前は、図4(b)に示すようになっている。すなわち、押圧機構本体71の係合凸部72、72が、上記薬液保持部本体57の係合スリット73、73の上端73a、73aに係合され、さらに、上記係合凸部72、72の下側に、ピストン81の係合部89、89が係合されている。
この状態において、操作部材79を図4中下側に押し下げると、上記押圧機構本体71の両端側が外側に広がるように変形される。このとき、上記押圧機構本体71の係合凸部72、72と、上記薬液保持部本体57の係合スリット73、73及び上記ピストン81の係合部89、89との係合が解除され、上記ピストン81がコイルバネ87の弾性力によりマイクロニードルユニット1側(図4中上側)に押し上げられる。これにより、マイクロニードル5、5の薬液吐出口33から上記マイクロニードルユニット1内の空気が排出されるとともに、上記マイクロニードルユニット1内が上記薬液63によって満たされる。
そして、上記ピストン81は、上記押圧機構本体71の係合凸部72、72の高さ(図4中上下方向の大きさ)分だけ押し上げられて、上記係合部89、89が上記薬液保持部本体57の係合スリット73、73の上端73a、73aに係合して、マイクロニードルユニット1側(図4中上側)への移動が規制される。このとき、上記注射装置51は、図4(c)に示すような状態となっている。
次に、上記マイクロニードルユニット1のマイクロニードル5を穿刺対象(例えば、皮膚)に穿刺する。
次に、上記押圧機構本体71を幅方向(図4中左右方向)両側から押圧し、上記ピストン81の係合部89、89と上記薬液保持部本体57の係合スリット73、73との係合を解除させる。このとき、上記ピストン81は、図4(d)に示すように、上記コイルバネ87の弾性力により、マイクロニードルユニット1側(図4中上側)にさらに押し上げられる。これにより、上記薬液保持部本体57内の薬液63が、上記マイクロニードル5を介して、上記穿刺対象に徐々に注射される。
次に、斜め穿刺の場合について説明する。斜め穿刺の場合には、マイクロニードル5に下穴状に形成された薬液吐出口33を皮膚側に向けて近接・配置するべく、注射装置51全体を皮膚側に大きく傾斜させた状態とし、その状態で上記マイクロニードルユニット1のマイクロニードル5を穿刺対象(例えば、皮膚)に穿刺する。
以下、上記した作用と同様の作用により注射を行う。
次に、この第3の実施の形態による効果を説明する。
まず、この第3の実施の形態においても、前記第1の実施の形態によるマイクロニードルユニット1と同様の効果を奏することができる。
また、薬液保持部本体57、ひいては、注射装置51は、図5に示すように、マイクロニードルユニット1のマイクロニードル5の配列方向(図5中左右方向)に沿って扁平な形状であって、マイクロニードル5の配列方向(図5中左右方向)に直交する方向に構成要素がないため、注射装置51全体を皮膚側に大きく傾斜させた状態で注射を行う斜め穿刺を容易に行うことができる。
また、マイクロニードルユニット1においてマイクロニードル5は第2分割要素11側にオフセットされた状態で設けられており、又、マイクロニードルユニット1自体が注射装置51において、上記第2分割要素11方向にオフセットされている。そして、薬液吐出口33は上記マイクロニードル5において上記第2分割要素11側に下穴状に設けられており、これらが相乗的に作用して、上記斜め穿刺を益々行い易いものとしており、上記薬液吐出口33を皮膚に近接させるような状態での斜め穿刺も可能になる。
また、上記マイクロニードル5を傾斜させて注射できるため、穿刺する際に、例えば、皮膚が変形しても、上記皮膚に対して確実に上記マイクロニードル5を穿刺することができる。
また、上記薬液吐出口33が上記皮膚側に指向されているので、薬液63の漏れを防いで確実な注射を行うことができる。
また、上記マイクロニードルユニット1の注射装置51への組み込みは、薬液供給ニードル7、7を上記薬液供給側シール部材59に穿刺させるだけで良いので、注射装置51を容易に完成させることができる。
また、上記薬液供給ニードル7、7によって上記薬液供給側シール部材59を貫通させるためにはある程度の押圧力が必要となり、通常、そのような押圧力が作用することはないので、薬液供給ニードル7、7によって上記薬液供給側シール部材59を不用意に貫通させてしまうことはなく、上記薬液63の不用意な漏れを防止することができる。
また、上記薬液供給側シール部材59を上記薬液供給ニードル7、7によって貫通させるだけで使用可能な状態になるので、操作も簡単である。
また、キャップ67が設置されているため、上記マイクロニードルユニット1のマイクロニードル5を保護することができ、また、上記マイクロニードル5を不用意に穿刺してしまうことについても防止することができる。
また、上記キャップ67を薬液保持部53側(図6中下側)に押し下げることで、上記マイクロニードルユニット1を付勢し、図6(b)、図7(b)に示すように、上記薬液供給ニードル7、7によって上記薬液供給側シール部材59を貫通させることができ、押圧時にマイクロニードル5に直接触れることもない。
また、操作部材79を図4中下側に押し下げてピストン81を僅かに図4中上側に移動させるだけで上記マイクロニードルユニット1の空気抜き操作を行うことができる。
また、上記空気抜き操作後に、上記ピストン81の係合部89、89が上記薬液保持部本体57の係合スリット73、73の上端73a、73aに係合されるため、上記マイクロニードル5による穿刺を行う前の不用意な薬液63の吐出を防止することができる。
また、押圧機構本体71を幅方向(図4中左右方向)両側から押圧するだけで、上記ピストン81の係合部89、89と上記薬液保持部本体57の係合スリット73、73の上端73a、73aとの係合を解除させることができるので、簡単な操作で、上記注射装置51による注射を開始させることができる。
また、上記ピストン81はコイルバネ87によりマイクロニードルユニット1側(図4中上側)に押し上げられるため、上記コイルバネ87の弾性力を適宜設定することで、上記マイクロニードル5の薬液吐出口33から上記薬液63が吐出される速度を調整することができる。
また、上記薬液保持部本体57、逆V字型アーム75、操作部材79、ピストン81は、樹脂等を成形したものであるため、製造が容易である。
次に、図8乃至図10を参照しながら、本発明の第4の実施の形態について説明する。
この第4の実施の形態によるマイクロニードルユニット101は、前記第1の実施の形態によるマイクロニードルユニット1と略同様の構成であるが、連通路が図8(b)中幅方向中央で仕切られており、図8(b)中左側の連通路103と図8(b)中右側の連通路105とに区画されている。
なお、図8(b)は、上記マイクロニードルユニット101から第2分割要素11を除去し、第1分割要素9のみを示した平面図である。また、図8(b)中、第1分割要素9と第2分割要素11を貼り合せるための貼り合せ部25に斜線を施すとともに仮想線で区画して示す。
また、図8(b)中左側の薬液供給ニードル側流路21と、上記連通路103と、図8(b)中左側の3本のマイクロニードル側流路19、19、19とが連通されており、図8(b)中右側の薬液供給ニードル側流路21と、上記連通路105と、図8(b)中右側の3本のマイクロニードル側流路19、19、19とが連通されている。
すなわち、図8(b)中左側の薬液供給ニードル7の薬液供給口35から供給された薬液117は、図8(b)中左側の3本のマイクロニードル5、5、5の薬液吐出口33、33、33から吐出され、図8(b)中右側の薬液供給ニードル7の薬液供給口35から供給された薬液119は、図8(b)中右側のマイクロニードル5、5、5の薬液吐出口33、33、33から吐出される。
なお、上記マイクロニードルユニット101について、前記第1の実施の形態によるマイクロニードルユニット1と同一部分には同一の符号を付して示しその説明を省略する。
また、この第4の実施の形態による注射装置111は、図9に示すように、前述した第3の実施の形態による注射装置51と略同様の構成であるが、上記マイクロニードルユニット101の構成に対応してその一部の構成が異なる。
まず、薬液保持部本体57の内部には2つの部屋113、115が設けられており、上記部屋113には薬液117が充填・保持され、上記部屋115内には上記薬液117とは別の種類の薬液119が充填・保持されている。
また、上記部屋113、115内には、それぞれ、押圧側シール部材121、123が設置されている。これらの押圧側シール部材121、123は、ピストン81によって同時に押圧される。上記ピストン81には、図9中上側に押圧部125、127が突出・形成されており、上記押圧部125を介して上記押圧側シール部材121を押圧し、上記押圧部127を介して上記押圧側シール部材123を押圧するようにしている。
また、上記薬液保持部本体57の先端側(図9中上側)には、接続部131、133が形成されている。これら接続部131、133には、連通路131a、133aがそれぞれ形成されている。また、薬液供給側シール部材59には、基端側(図9中下側)に開口された接続用凹部135、137が形成されていて、上記接続部131が上記接続用凹部135内に挿入され、上記接続部133が上記接続用凹部137内に挿入されている。また、上記接続部131の連通路131aを介して上記薬液保持部本体57の部屋113と上記薬液供給側シール部材59の接続用凹部135内が連通されており、上記接続部133の連通路133aを介して上記薬液保持部本体57の部屋115と上記薬液供給側シール部材59の接続用凹部137内が連通されている。
また、図9(a)に示すように、上記薬液供給側シール部材59が、上記マイクロニードルユニット101の薬液供給ニードル7、7によって貫通されると、図9(a)中左側の薬液供給ニードル7が上記薬液供給側シール部材59の接続用凹部135内に突出し、図9(a)中右側の薬液供給ニードル7が上記薬液供給側シール部材59の接続用凹部137内に突出される。
また、上記薬液供給側シール部材59の外周側には、略円筒形状のカバー139が被冠されている。このカバー139の先端側(図9中上側)には、上記マイクロニードルユニット1のマイクロニードル5が露出している。
また、この第4の実施の形態による注射装置111と、前述した第3の実施の形態による注射装置51と同一部分については同一の符号を付し、その説明を省略している。
なお、図9、図10において、説明の便宜上、マイクロニードルユニット1の第2分割要素11の外形を仮想線で示す。
次に、この第4の実施の形態によるマイクロニードルユニット101及び注射装置111の作用を説明する。
この第4の実施の形態によるマイクロニードルユニット101の場合には、図8に示すように、2つの連通路103、105が設けられており、図8中左側の薬液供給ニードル側流路21と、上記連通路103と、図8中左側の3本のマイクロニードル側流路19、19、19とが連通されており、図8中右側の薬液供給ニードル側流路21と、上記連通路105と、図8中右側の3本のマイクロニードル側流路19、19、19とが連通されている。そして、図8中左側の薬液供給ニードル側流路21から薬液117が供給され、図8中右側の薬液供給ニードル側流路21から他の種類の薬液119が供給される。そして、図8中左側の3本のマイクロニードル5、5、5の薬液吐出口33、33、33から上記薬液117が吐出され、図8中右側の3本のマイクロニードル5、5、5の薬液吐出口33、33、33から上記他の種類の薬液119が吐出される。
また、この第4の実施の形態による注射装置111の場合には、図9に示すように、薬液保持部本体57内に部屋113、115が設けられており、上記部屋113内に薬液117が充填・保持されるとともに、上記部屋115内に薬液119が充填・保持されている。そして、注射時には、ピストン81により、上記部屋113内の薬液117と上記部屋115内の薬液119が同時に押し出され、上記したように、図9(c)中左側の3本のマイクロニードル5、5、5の薬液吐出口33、33、33から上記薬液117が吐出され、図9(c)中右側の3本のマイクロニードル5、5、5の薬液吐出口33、33、33から上記薬液119が吐出される。
尚、この第4の実施の形態におけるマイクロニードルユニット101を前記第3の実施の形態における注射装置51に適用することも考えられる。この場合は、同じ薬液が図8中左側の3本のマイクロニードル5、5、5、図8中右側の3本のマイクロニードル5、5、5から吐出されることになる。
次に、この第4の実施の形態による効果を説明する。
薬液保持部本体57内に部屋113、115が設けられており、上記部屋113内に薬液117が保持されるとともに、上記部屋115内に薬液119が保持されているため、保存時に混合してはいけない2種類の薬液117、119を同時に保持することができる。
また、注射時には、図9(c)中左側の3本のマイクロニードル5、5、5の薬液吐出口33、33、33から上記薬液117が吐出され、図9(c)中右側の3本のマイクロニードル5、5、5の薬液吐出口33、33、33から上記薬液119が吐出されるため、注射時にも混合してはいけない2種類の薬液117、119を別々且つ同時に注射することができる。
また、1つの注射装置111で混合してはいけない2種類の薬液117、119を容易に取り扱うことができ、使用者の負担を軽減させることができる。
次に、図11乃至図13を参照しながら、本発明の第5の実施の形態について説明する。
この第5の実施の形態によるマイクロニードルユニット151の場合には、連通路23と薬液供給ニードル側流路21、21との間に、混合室153が設けられている。この混合室153は、その横断面形状が略円形の部屋であり、図11(a)中左右両側にて上記薬液供給ニードル側流路21、21と連通されるとともに、図11(a)中中央にて上記連通路23と連通されている。
また、上記混合室153の径(d)は、薬液供給ニードル側流路21の幅(W)よりも大きく設定されている。
なお、上記混合室153の深さは、薬液供給ニードル側流路21の深さと等しく設定されている。
また、上記混合室153内において、図11(a)中左側の上記薬液供給ニードル側流路21から供給された薬液117と図11(a)中右側の上記薬液供給ニードル側流路21から供給された薬液119とが混合される。そして、この混合された薬液163が上記連通路23側へと供給されるように構成されている。
また、この第5の実施の形態による注射装置161は、図12に示すように、前述した第4の実施の形態による注射装置111と略同様の構成であるが、先端側(図12中上側)に上記マイクロニードルユニット151が設置されている点でその構成が異なっている。
なお、図11、図13において、説明の便宜上、マイクロニードルユニット151の第2分割要素の11の外形を仮想線で示す。
次に、この第5の実施の形態による作用について説明する。図11(a)中左側の上記薬液供給ニードル側流路21から供給された薬液117と図11(a)中右側の上記薬液供給ニードル側流路21から供給された薬液119とが混合室153内にて混合され、この混合された薬液163が上記連通路23側へと供給されるようになっている。そして、上記混合された薬液163は、マイクロニードル5の薬液吐出口33から吐出される。
そして、前記第4の実施の形態による注射装置111では、2種類の薬液117、119を混合せずに別々に注射していたが、この第5の実施の形態による注射装置161は、上記2種類の薬液117、119が混合された薬液163を注射することになる。
次に、この第5の実施の形態による効果について説明する。
第5の実施の形態の場合も、前記第4の実施の形態の場合と略同様の効果を奏するとともに、この第5の実施の形態の場合は、上記2種類の薬液117、119を混合した薬液163を注射することができる。
また、第5の実施の形態の場合は、上記薬液117、119を別々に保持することができ、また、連通路23と薬液供給ニードル側流路21との間に混合室153を設けているので、上記薬液117、119を上記混合室153内で確実に混合させて、各マイクロニードル5に供給することができる。
また、図11(a)に示すように、上記マイクロニードル5が上記連通路23の幅方向に沿って均等に配置されているとともに、上記混合室153と上記連通路23との接続部が上記連通路23の幅方向(図11(a)中左右方向)中央に設けられているため、個々のマイクロニードル5に対して、均等に上記混合された薬液163を送ることができる。
また、上記混合室153の径(d)は、薬液供給ニードル側流路21の幅(W)よりも大きく設定されているので、混合室153の容積が大きく、それだけ、2種類の薬液117、119の混合が促進されることになる。
なお、本発明は、前述した第1乃至第5の実施の形態に限定されない。
まず、前記第1乃至第5の実施の形態の場合には、矢じり部27、矢じり部29の上記第1分割要素9の貼り合せ部25より突出した高さ(図2(c)中左右方向大きさ、H、H)を、第2分割要素11の厚み(図2(c)中左右方向大きさ、T)と同程度に設定していたが、上記矢じり部27、矢じり部29の上記第1分割要素9の貼り合せ部25より突出した高さ(図2(c)中左右方向大きさ、H、H)を、第2分割要素11の厚み(図2(c)中左右方向大きさ、T)より大きく設定することも考えられる。それによって、穿刺時における第2分割要素11の剥離防止効果を高めることができる。
また、前記第1〜第5の実施の形態の場合には、マイクロニードル5の先端に下穴としての薬液吐出口33を設けた例を説明したが、横穴や上穴としても良い。
また、マイクロニードル5の矢じり部27にも返し部(例えば、図1において左右方向に出っ張るような返し部)を形成することも考えられる。
また、上記第2分割要素11を上記第1分割要素9に熱溶着させる場合は、上記第1分割要素9の貼り合せ部25側であって、マイクロニードル側流路19、連通路23、薬液供給ニードル側流路21の外周部に、リブ状の凸部を設けることも考えられる。この場合、熱溶着やレーザ、超音波溶着等の際に上記凸部が溶解し、上記第1分割要素9と上記第2分割要素11とが確実に接着されるとともに、上記第1分割要素9と上記第2分割要素11との間からの薬液漏れを防止することができる。
また、上記第1分割要素9と上記第2分割要素11との位置合わせを行いやすくするために、穴とボス等、互いに係合するような形状の部分を設けることも考えられる。
また、第4の実施の形態におけるマイクロニードルユニット101と注射装置111、第5の実施の形態におけるマイクロニードルユニット151と注射装置161において、3種類以上の薬液を扱うようにすることも考えられる。
また、第4の実施の形態における注射装置111において、押圧側シール部材121、123を2つの別々のピストンによって押圧・付勢し、2種類の薬液をそれぞれ異なるタイミングで吐出させる場合も考えられる。
また、前記第5の実施の形態において、混合室153の形状には様々な場合が考えられる。例えば、混合室153内に2種類の薬液が効率よく混合されるような、微細な形状を設けてもよい。
また、第5の実施の形態において、上記混合室153を設けず、直接流路が合流するような構成としてもよい。
また、第5の実施の形態においては、上記混合室153の径(d)は、薬液供給ニードル側流路21の幅(W)よりも大きく設定されているが、上記混合室153の径(d)を上記薬液供給ニードル側流路21の幅(W)以下に設定することも考えられる。この場合、2種類の薬液117、119の混合促進効果は低下するが、上記混合室153の容積が小さくなるので、注射されずにマイクロニードルユニット151内に残されてしまう薬液の量が少なくなり、より多くの薬液を注射することができる。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
本発明は、例えば、皮下又は皮内に薬物等の目的物質を投与して種々の疾患の予防や治療を行うためのマイクロニードルユニットとこのようなマイクロニードルユニットを組み込んだ注射装置に係り、特に、簡易な構成により液体の供給源に対して容易に接続できるとともに、効果的に注射を行うことができるように工夫したものに関し、例えば、ワクチン注射用のマイクロニードルユニットと注射装置に好適である。
1 マイクロニードルユニット
5 マイクロニードル
7 薬液供給ニードル
9 第1分割要素
11 第2分割要素
19 マイクロニードル側流路
21 薬液供給ニードル側流路
23 連通路
25 貼り合わせ部(貼り合わせ面)
27 矢じり部
29 矢じり部
33 薬液吐出口
35 薬液供給口
41 マイクロニードルユニット
43 返し部
51 注射装置
55 押圧機構
101 マイクロニードルユニット
103 連通路
105 連通路
111 注射装置
151 マイクロニードルユニット
153 混合室
161 注射装置

Claims (27)

  1. 穿刺側に設置され流路を備えた複数のマイクロニードルと、
    反穿刺側に上記マイクロニードルよりも少ない数だけ設置され上記流路に連絡する流路を備えた薬液供給ニードルと、
    を具備したことを特徴とするマイクロニードルユニット。
  2. 請求項1記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記マイクロニードルの流路は上記薬液供給ニードルの流路に集約されることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  3. 請求項1又は請求項2記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記薬液供給ニードルは複数設けられていて、これら複数の薬液供給ニードルの流路は連通路に合流しその連通路を介して上記マイクロニードルの流路に連通することを特徴とするマイクロニードルユニット。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記流路の大きさは上記薬液供給ニードルから上記マイクロニードルに向かって段階的に小さくなるように設定されていることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記マイクロニードル及び/又は上記薬液供給ニードルは2つの分割要素の貼り合わせにより構成されていることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  6. 請求項5記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記2つの分割要素のうち一方の分割要素の先端側には矢じり部が設けられていることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  7. 請求項5又は請求項6記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記マイクロニードルの先端には吐出口が形成されていて、この吐出口は下穴又は横穴又は上穴であることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  8. 請求項6記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記一方の分割要素の薬液供給側の先端には返し部が設けられていることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  9. 請求項6又は請求項8記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記一方の分割要素の上記マイクロニードルの一部を構成する部分の下面がフラットになっていることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  10. 請求項5〜請求項9の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記2つの分割要素の貼り合せ面がフラットになっていることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  11. 請求項5〜請求項10の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記分割要素の少なくとも一方は樹脂の成形品であることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  12. 請求項6又は請求項8又は請求項9記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記2つの分割要素のうちの他方の分割要素の厚さは上記矢じり形状部が上記一方の分割要素の分割面から突出している高さ以下に設定されていることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  13. 請求項6又は請求項8又は請求項9又は請求項10又は請求項11記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記2つの分割要素のうちの他方の分割要素の上記マイクロニードル先端側には面取り部が形成されていることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  14. 請求項12又は請求項13記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記2つの分割要素のうちの他方の分割要素は上記マイクロニードルの一部を構成する部分がフラットになっていることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  15. 請求項12〜請求項14の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記他方の分割要素はフィルム状又はシート状又はテープ状であることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  16. 請求項12〜請求項15の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記他方の分割要素の外形寸法が上記一方の分割要素の外形寸法よりもわずかに小さいことを特徴とするマイクロニードルユニット。
  17. 請求項1〜請求項16の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記薬液供給ニードルは複数設けられていて、上記複数のマイクロニードルをグループ分けし、各グループのマイクロニードルと上記複数の薬液供給ニードルの内の1つの薬液供給ニードルを1つのセットとし、各セット毎に流路を区画したことを特徴とするマイクロニードルユニット。
  18. 請求項1〜請求項16の何れかに記載のマイクロニードルユニットにおいて、
    上記薬液供給ニードルは複数設けられていて、これら複数の薬液供給用ニードルの流路が一つの混合室に集約され、この混合室と上記複数のマイクロニードルの流路が連通されていることを特徴とするマイクロニードルユニット。
  19. 請求項1〜請求項18の何れかに記載のマイクロニードルユニットがセットされ、
    上記マイクロニードルユニットのマイクロニードルの配列方向に扁平な形状をなすことを特徴とする注射装置。
  20. 請求項19記載の注射装置において、
    上記マイクロニードルが上記注射装置のセンタからオフセットされた状態でセットされることを特徴とする注射装置。
  21. 請求項19又は請求項20記載の注射装置において、
    シール部材によって封止された薬液保持部が設けられており、
    上記薬液供給ニードルが上記シール部材を貫通することにより上記薬液保持部内の薬液が上記薬液供給ニードルを介して上記マイクロニードルまで送られることを特徴とする注射装置。
  22. 請求項19〜請求項21の何れかに記載の注射装置において、
    上記マイクロニードルには針キャップが被冠されており、
    上記針キャップを介して押し込むことによって上記薬液供給ニードルが上記シール部材を貫通するように構成されていることを特徴とする注射装置。
  23. 請求項21記載の注射装置において、
    上記薬液保持部内の空気を抜くための押圧機構が設けられていることを特徴とする注射装置。
  24. 請求項23記載の注射装置において、
    上記押圧機構をロックするロック機構が設けられており、
    上記ロック機構を解除することにより上記押圧機構により上記マイクロニードルの吐出口から薬液が吐出されることを特徴とする注射装置。
  25. 請求項21又は請求項23記載の注射装置において、
    上記薬液保持部が複数設けられていることを特徴とする注射装置。
  26. 請求項25記載の注射装置において、
    請求項17記載のマイクロニードルユニットがセットされ、
    上記複数の薬液保持部のそれぞれには異なる種類の薬液が保持されており、
    上記複数の薬液供給ニードルは上記複数の薬液保持部に対応していることを特徴とする注射装置。
  27. 請求項25記載の注射装置において、
    請求項18記載のマイクロニードルユニットがセットされ、上記複数の薬液保持部のそれぞれには異なる種類の薬液が保持されており、上記複数の薬液供給ニードルは上記複数の薬液保持部に対応していることを特徴とする注射装置。
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