JP2015139284A - 作業車両用の電力変換装置および作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】高いメンテナンス性を実現しつつも、輻射ノイズの影響を低減する。【解決手段】作業車両に搭載される電力変換装置が提供される。複数の支持部材15は、上層プレート14をベースプレート10に対して離間して支持する。複数の支持部材15は、それぞれが上層プレート14に対して着脱可能にねじ止めされる、複数の回路素子12は、ベースプレート10および上層プレート14のいずれかにマウントされる。カバー16は、上層プレート14にマウントされる回路素子12を覆っており、上層プレート14に対して着脱可能にねじ止めされる。上層プレート14と複数の支持部材15を締結する締結部材18は、カバー16を上層プレート14に取り付けた状態で取り外し可能な箇所に配置される。【選択図】図5

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
作業車両は、作業要素ごとに駆動機構を有する。作業車両のひとつである電動フォークリフトは、作業要素として、パワーステアリング、走行、フォークの上下動などを有しており、駆動機構は、制御可能な機械的変位を発生させる。
電動フォークリフトは、走行用モータ、荷役用モータ、ステアリング用モータと、各モータを駆動するための駆動回路(インバータあるいは電力変換装置ともいう)と、を備える。
図1(a)、(b)は、本発明者が検討した電力変換装置を示す斜視図である。
図1(a)の電力変換装置800rは、熱伝導率が高いベースプレート10と、ベースプレート10と熱的に結合された状態で配置される複数の回路素子12を備える。ベースプレート10は、フォークリフト上の熱容量が大きな部材にマウントされる。複数の回路素子12は、バイパスコンデンサ(平滑キャパシタ)や、パワーモジュール、その周辺部品等を含む。この構成では、すべての素子をベースプレート上に配置することになるため、専有面積が大きくなるという問題が生ずる。
図1(b)の電力変換装置800sは、ベースプレート10とは別に設けられた回路基板14aを備える。回路基板14a上には、発熱が相対的に小さな回路素子12が配置される。発熱が相対的に小さな回路素子12は、マイコン、パワートランジスタ(パワーモジュール)のゲート駆動回路、電源回路等である。この構成では、空間を3次元的に有効利用できるため、図1(a)よりも専有面積を小さくすることができる。なお、図1(a)、(b)には、電力変換装置の構成が模式的に示されており、理解の容易化、説明の簡素化のために、複数の回路素子の種類、大きさ、個数、レイアウトは簡略化されており、実際のそれらとは異なっている。なお、図1(a)、(b)を公知技術と認定してはならない。
特開2005−168149号公報
本発明者は、電力変換装置800sを図1(b)のように2段構成とした場合に、以下の問題が生ずることを認識するに至った。電力変換装置800sは、作業車両の筐体の内部の実質的に密閉された空間に配置される場合が多い。パワーモジュールは輻射ノイズ(スイッチングノイズ)を発生するが、その輻射ノイズは筐体の内壁によって反射され、回路基板14aに実装される駆動回路やコントローラに悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明者は、この問題を解決するために、回路基板14aを金属製のカバーで密封することを検討した。作業車両のメンテナンスとしては、(1)回路基板14aを全部交換する場合、(2)ベースプレート10上の回路素子を交換し、あるいはベースプレート10上の回路の状態を測定、診断する場合、(2)回路基板14a上の回路素子を交換し、あるいは回路基板14a上の回路の状態を測定、診断する場合、などが想定される。ところが回路基板14aを密封すると、メンテナンス性が低下する。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、高いメンテナンス性を実現しつつも、輻射ノイズの影響を低減可能な作業車両の提供にある。
本発明のある態様は、作業車両に搭載される電力変換装置に関する。電力変換装置は、ベースプレートと、上層プレートと、上層プレートをベースプレートに対して離間して支持する複数の支持部材であって、それぞれが上層プレートに対して着脱可能にねじ止めされる複数の支持部材と、ベースプレートおよび上層プレートのいずれかにマウントされる複数の回路素子と、上層プレートにマウントされる回路素子を覆うカバーであって、上層プレートに対して着脱可能にねじ止めされるカバーと、を備える。上層プレートと複数の支持部材を締結する締結部材は、カバーを上層プレートに取り付けた状態で取り外し可能な箇所に配置される。
上層プレート上の回路素子をカバーにより覆うことにより、ベースプレート上の素子からの輻射ノイズによる誤動作を防止でき、またほこりや水分が回路素子に付着するのを防ぐことができる。加えて、上層プレートと複数の支持部材を締結する締結部材を、カバーを上層プレートに取り付けた状態で取り外し可能な箇所に配置したことにより、(1)上層プレートを支持部材から取り外すことで、カバーを外すことなく、ベースプレート上の回路素子にアクセス可能となり、あるいは上層プレート全体を交換できる。また(2)カバーのみを取り外すことにより、上層プレートを支持部材から取り外すことなく、上層プレート上の回路素子にアクセス可能となる。したがって、高いメンテナンス性を実現しつつも、輻射ノイズの影響を低減できる。
上層プレートは、複数の回路素子がマウントされ、カバーによって覆われる実装領域と、実装領域の外側の外縁領域と、を有してもよい。カバーと上層プレート、上層プレートと複数の支持部材は、外縁領域においてねじ止めされてもよい。
これにより、上層プレートと複数の支持部材を締結する締結部材は、カバーを上層プレートに取り付けた状態で取り外し可能となる。
複数の支持部材は、上層プレートの第1辺の縁部の第1位置において上層プレートとねじ止めされる第1支持部材と、上層プレートの第1辺と対向する第2辺の縁部の第2位置において上層プレートとねじ止めされる第2支持部材と、を含んでもよい。上層プレートは、第1位置から第2位置に伸びる梁部材によって補強されていてもよい。
2段構造とすると、支持部材のたわみによって上層プレートが好ましくない振動にさらされる。梁部材を設けることにより、上層プレートと支持部材で形成される構造体の剛性を高めることができる。これにより、梁部材を設けない場合と同等の剛性を、相対的に薄い、および/または相対的な軽量な上層プレートにより得ることができる。
上層プレートと梁部材は溶接されていてもよい。上層プレートと梁部材はねじ止めされてもよい。
ベースプレートには、パワートランジスタ、バイパスコンデンサが実装され、上層プレートには、パワートランジスタを駆動する駆動回路、駆動回路を制御するコントローラが実装されてもよい。
本発明の別の態様は作業車両に関する。作業車両は、上述のいずれかの電力変換装置を備える。
作業車両はフォークリフトであってもよい。ベースプレートはカウンタウェイトにマウントされてもよい。
カウンタウェイトは熱容量が大きいため、その上にベースプレートを直接マウントすることにより、ベースプレート上の回路素子の熱をカウンタウェイトに効率的に逃がすことができ、大がかりな冷却機構が不要となる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、電力変換装置の高いメンテナンス性を実現しつつも、輻射ノイズの影響を低減できる。
図1(a)、(b)は、本発明者が検討した電力変換装置を示す斜視図である。 フォークリフトの外観を示す斜視図である。 フォークリフトの操縦パネルの一例を示す図である。 フォークリフトの電気系統、機械系統の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る電力変換装置を示す斜視図である。 フォークリフトの後方からの斜視図である。 電力変換装置の平面図である。 上層プレートおよび支持部材を裏面からみた組み立て図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
以下、実施の形態に係る電力変換装置800について説明する。たとえば電力変換装置800は、フォークリフトなどの作業車両に搭載される。はじめにフォークリフトの全体構成について説明する。
図2は、フォークリフトの外観を示す斜視図である。フォークリフト600は、車体(シャーシ)602、フォーク604、昇降体(リフト)606、マスト608、車輪610、612を備える。マスト608は車体602の前方に設けられる。昇降体606は、油圧アクチュエータ(図2に不図示、図4の816)などの動力源によって駆動され、マスト608に沿って昇降する。昇降体606には、荷物を支持するためのフォーク604が取り付けられている。
図3は、フォークリフトの操縦パネル700の一例を示す図である。操縦パネル700は、イグニッションスイッチ702、ステアリングホイール704、リフトレバー706、アクセルペダル708、ブレーキペダル710、ダッシュボード714、前後進レバー712を備える。
イグニッションスイッチ702は、フォークリフト600の起動用のスイッチである。ステアリングホイール704は、フォークリフト600の操舵を行うための操作手段である。リフトレバー706は、昇降体606を上下に移動させるための操作手段である。アクセルペダル708は、走行用の車輪の回転を制御する操作手段であり、ユーザが踏み込み量を調節することでフォークリフト600の走行が制御される。ユーザがブレーキペダル710を踏み込むと、ブレーキがかかる。前後進レバー712は、フォークリフト600の走行方向を、前進と後進で切りかえるためのレバーである。
続いて、フォークリフト600の構成を、走行、荷役、操舵それぞれについて説明する。図4は、フォークリフト600の電気系統、機械系統の構成を示すブロック図である。コントローラ810は、フォークリフト600全体を制御するためのプロセッサである。
電池806は、P線およびN線の間に、電池電圧VBATを出力する。
電力変換装置800は、コントローラ810からの、第1制御指令値S1〜第3制御指令値S3にもとづき、走行モータM1、荷役モータM2、ステアリングモータ(操舵モータ)M3それぞれを駆動する。電力変換装置800は、第1電力変換装置100、第2電力変換装置200、第3電力変換装置300を含む。第1電力変換装置100は、電池電圧VBATを3相交流信号に変換して、走行モータM1に供給する。第2電力変換装置200は、電池電圧VBATを3相交流信号に変換して、荷役モータM2に供給する。第3電力変換装置300は、電池電圧VBATを受け、チョッパ制御によりDCモータであるステアリングモータM3を駆動する。
(走行)
コントローラ810は、前後進レバー712からの前進、後進を指示する信号と、アクセルペダル708からの、踏み込み量に応じた走行操作量を示す信号を受け、それに応じた第1制御指令値S1を第1電力変換装置100に出力する。第1電力変換装置100は、第1制御指令値S1に応じて走行モータM1に供給する電力を制御する。第1制御指令値S1は、走行モータM1の目標速度を指示する速度指令値と相関を有する。駆動輪である左前輪(左駆動輪)610Lおよび右前輪(右駆動輪)610Rは、ディファレンシャルギア828を介して走行モータM1の動力により回転する。
(荷役)
リフトレバー706の傾きによって、昇降体606の上下動あるいは傾きが制御される。コントローラ810は、リフトレバー706の傾きを検出し、傾きに応じた荷役操作量を示す第2制御指令値S2を第2電力変換装置200に出力する。第2電力変換装置200は、第2制御指令値S2に応じた電力を荷役モータM2に供給し、その回転を制御する。昇降体606は、油圧アクチュエータ816と連結される。油圧アクチュエータ816は、荷役モータM2が生成する回転運動を、直線運動に変換し、昇降体606を制御する。
(操舵)
回転センサ822は、ステアリングホイール704の回転角を検出し、回転角を示す信号をコントローラ810に出力する。コントローラ810は、回転角に応じた第3制御指令値S3を第3電力変換装置300に出力する。第3電力変換装置300は、第3制御指令値S3に応じてステアリングモータM3を制御する。ステアリングモータM3の回転運動によって、油圧アクチュエータ818を介して、操舵が制御される。電力変換装置300、ステアリングモータM3、油圧アクチュエータ818は、いわゆるパワーステアリング機構を構成する。
このようにフォークリフト600は、複数の作業要素に対応づけられた駆動軸を備え、駆動軸ごとに、モータおよびその駆動回路を備える。以下、複数の駆動回路が一体に構成された電力変換装置800について詳細に説明する。
図5は、実施の形態に係る電力変換装置800を示す斜視図である。電力変換装置800は、上述のように複数のモータ、具体的には走行モータM1、荷役モータM2、ステアリングモータM3を駆動する複数の駆動回路(電力変換装置)を備える。図5には、電力変換装置800の構成が模式的に示されており、理解の容易化、説明の簡素化のために、複数の回路素子の種類、大きさ、個数、レイアウトは簡略化されており、実際のそれらとは異なっている。なお図5の電力変換装置800には、図4の電力変換装置800に加えて、図4のコントローラ810の機能を実現する構成の一部、または全部が含まれてもよい。
後述のように、電力変換装置800は密閉空間に配置される。その一方でモータM1〜M3を駆動する電力変換装置には大電流が流れるため、特にパワートランジスタ(パワーモジュール)の発熱が問題となる。パワートランジスタの発熱は、それ自身の信頼性に影響を及ぼすほか、その他の回路部品にも影響を及ぼすため、電力変換装置800の冷却技術は、フォークリフトなどの作業車両の設計における重要な関心事項である。
電力変換装置800は、主としてベースプレート10、複数の回路素子12、上層プレート14、複数の支持部材15、カバー16、を備える。
ベースプレート10は、作業車両であるフォークリフト600の熱容量が大きな部材に直接マウントされる。たとえばベースプレート10は熱伝導率の高い金属材料、たとえばアルミなどで構成される。
フォークリフト600の熱容量が大きな部材としては、カウンタウェイトが好適である。図6は、フォークリフト600の後方からの斜視図である。カウンタウェイト614は、前方に搭載される荷物との重さのバランスをとるために、フォークリフト600の後方の筐体603の内部に設けられる。上述の電力変換装置800は、ベースプレート10の底面がカウンタウェイト614と接触するように配置される。電力変換装置800は、後部筐体603により密閉された空間に配置される。かかる事情から、電力変換装置800は厳しい熱的環境において使用される。
図5に戻る。複数の支持部材15は、上層プレート14をベースプレート10に対して離間して支持する。複数の支持部材15は、その底部においてベースプレート10に固定される。支持部材15とベースプレート10の間の固定手段は特に問わないが、たとえばねじ(ビス)止めしてもよい。
支持部材15は、ベースプレート10と接触する底面、それと垂直な平面、および上層プレート14と接触する上面を有し、金属板を折り曲げて形成してもよい。支持部材15の上面におよびそれとオーバーラップする上層プレート14には、締結部材18が貫通する開口が設けられる。あるいは、複数の金属板を組み合わせて構成してもよい。あるいは支持部材15は、底面と上面にねじあな(タップ)が設けられた柱状部材であってもよい。
複数の支持部材15はそれぞれが、上層プレート14に対して着脱可能にねじ止めされる。締結部材18は、上層プレート14と支持部材15を締結する。たとえば締結部材18は、上層プレート14および支持部材15を貫通して結合されるボルトとナットの組み合わせでもよい。あるいは締結部材18は、上層プレート14および支持部材15に設けられたねじ孔と嵌合するビスであってもよいし、スクリュやスタッドであってもよい。
複数の回路素子12は、主として図4の第1電力変換装置100、第2電力変換装置200、電力変換装置300の構成部品であり、ベースプレート10および上層プレート14のいずれかにマウントされる。どの構成部品を、いずれのレイヤに配置するかは特に限定されないが、大電流が流れる発熱量の大きなパワートランジスタ(パワーモジュール)、バイパスコンデンサなどを、放熱性に優れるベースプレート10上に配置し、相対的に発熱量の小さな回路素子、たとえば、ゲートドライブ回路やコントローラなどを、上側のレイヤに配置することが望ましい。
上層プレート14は、回路基板14aおよび補強プレート14bを含む。回路素子12は、回路基板14aの表面に実装される。補強プレート14bは、回路基板14aの裏面に貼り合わされている。たとえば回路基板14aは、単層もしくは多層のPCB(Printed Circuit Board)であり、ガラス・エポキシ、紙フェノール、紙エポキシ、ガラスコンポジット、セラミックなどの基板と、基板上に形成されたプリント配線と、を含む。補強プレート14bには、アルミや銅、鉄などの、熱伝導性に優れ、かつ高い剛性を有する金属が利用可能である。

カバー16は、上層プレート14にマウントされる回路素子12bを覆う。カバー16は、金属板を折り曲げて形成してもよい。カバー16は、上層プレート14に対して着脱可能にねじ止めされる。
ベースプレート10に実装されるパワートランジスタ(パワーモジュール)からの輻射ノイズは、電力変換装置800を覆う図示しない筐体により反射され、上層プレート14上の回路素子12bに照射される。カバー16は、(1)回路素子12bに対する輻射ノイズを遮蔽し、かつ(2)回路素子12bに対するほこりや水滴の付着を防止するために設けられ、その形状は、それらの機能を発揮しうるように定められる。
機能(1)の観点から、カバー16は、その上層プレート14への投影が、上層プレート14のうち回路素子12bが実装される実装領域全体とオーバーラップすることが望ましい。
機能(2)の観点から、カバー16は、フォークリフト600に搭載される実使用状態において上側となる面(上面という)S1は、実装領域を完全にカバーすることが望ましい。図5の電力変換装置800は、図中Y軸方向が鉛直方向となる態様でフォークリフト600に搭載される。したがって図中、奧側の側面S11は、開口や隙間がない平面とすることが望ましい。
なお、上記(1)、(2)の機能を奏するためには、カバー16は、必ずしも回路素子12bを完全に密封するように覆う必要はない。たとえばこれらの機能を損なわない範囲において、排熱用の開口24が設けられてもよい。排熱用の開口24は、カバー16の地面と垂直な面S12上に設けることが好ましく、熱対流を考慮すると、実使用状態で上方となる面S11に近い領域に設けることが望ましい。
図5のカバー16は、実使用状態において地面および上層プレート14に対して垂直となる面S13およびそれと対向する面(不図示)は開放されている。また図5のカバー16は、実使用状態において地面と平行となる下面S14にも、開口17が設けられる。
締結部材20は、上層プレート14とカバー16を締結する。締結部材20は、締結部材18と同様に、ボルトとナット、ビス、スクリュ、スタッドなどである。図示されないが、図5における背面側においても、カバー16と上層プレート14は締結部材20(不図示)により締結される。
上層プレート14と複数の支持部材15を締結する締結部材18は、カバー16を上層プレート14に取り付けた状態で取り外し可能な箇所に配置される。
図7は、電力変換装置800の平面図である。上層プレート14は、複数の回路素子12bがマウントされ、カバー16によって覆われる実装領域(ハッチングを付す)R1と、実装領域R1の外側の、すなわちカバー16の外側の外縁領域R2に分けられる。カバー16と上層プレート14の締結部材20、上層プレート14と複数の支持部材15の締結部材18は、外縁領域R2に配置される。これにより、ユーザ(組み立て者、あるいはメンテナンス者)は、締結部材18と締結部材20それぞれに独立にアクセスできる。
本実施の形態では、回路基板14aは矩形である。補強プレート14bは、回路基板14aの矩形と重なる部分に加えて、その矩形から張り出した4つの接続部分17を有する。上層プレート14は、補強プレート14bの接続部分において、支持部材15と締結される。
図8は、上層プレート14および支持部材15を裏面からみた組み立て図である。第1支持部材15aは、上層プレート14の第1辺E1から張り出した第1位置P1(およびP3)において上層プレート14とねじ止めされる。第2支持部材15bは、上層プレート14の第1辺E1と対向する第2辺E2から張り出した第2位置P2(およびP4)において上層プレート14とねじ止めされる。
上層プレート14の補強プレート14bは、その裏面において、第1位置P1から第2位置P2に伸びる梁部材22aによって補強されている。また上層プレート14の補強プレート14bは、その裏面において、第3位置P3から第4位置P4に伸びる梁部材22bによって補強されている。梁部材22aおよび22bは、補強プレート14bに対して溶接されてもよい。あるいは梁部材22aおよび22bは、補強プレート14bに対してねじ止めされてもよい。溶接を用いると、組み立てコストの観点で有利である。
以上が電力変換装置800の構成である。この電力変換装置800によれば、以下の効果を得ることができる。
第1に、上層プレート14上の回路素子12bをカバー16により覆うことにより、ベースプレート10上の回路素子12aからの輻射ノイズによる誤動作を防止でき、またほこりや水分が回路素子12bに付着するのを防ぐことができる。
第2に、上層プレート14と複数の支持部材15を締結する締結部材18を、カバー16を上層プレート14に取り付けた状態で取り外し可能な箇所に配置したことにより、(1)上層プレート14を支持部材15から取り外すことで、カバー16を外すことなく、ベースプレート10上の回路素子12aにアクセス可能となり、あるいは上層プレート14全体を交換できる。また(2)カバー16のみを取り外すことにより、上層プレート14を支持部材15から取り外すことなく、上層プレート14上の回路素子12bにアクセス可能となる。
すなわち、高いメンテナンス性を実現しつつも、輻射ノイズの影響を低減できる。
特に、図7に示すように、カバー16と上層プレート14、上層プレート14と複数の支持部材15の締結箇所を、外縁領域R2に設けた。これにより、上層プレート14と複数の支持部材15を締結する締結部材18は、カバー16を上層プレート14に取り付けた状態で取り外し可能となる。
さらに、図8に示すように上層プレート14の裏面を、梁部材22、24により補強した。2段構造とすると、支持部材15のたわみによって上層プレート14が好ましくない振動にさらされる。梁部材22、24を設けることにより、上層プレート14と支持部材15で形成される構造体の剛性を高めることができる。これにより、相対的に薄い、および/または相対的に軽量な上層プレート14によって、梁部材22、24を設けない場合と同等の剛性を得ることができる。上層プレート14の軽量化は、振動のさらなる低減に寄与する。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセス、それらの組み合わせには、さまざまな変形例が存在しうる。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、上層プレート14が、回路基板14aおよび補強プレート14bを含む場合を説明したが本発明はそれには限定されない。回路基板14aの強度が十分確保しうる場合には、補強プレート14bを省略してもよい。
本発明は、筐体を用いた密閉構造を有する電力変換装置800において特に有効である。たとえば、電力変換装置2は、屋外で使用され、防塵性、防滴性(あるいは防水性)が要求される車両や機器、たとえば上述したフォークリフトや建機などの産業車両に好適である。あるいは、駅構内を清掃する無人/有人の清掃車両などにも、フォークリフトと同様の機構が搭載されるものであり、そうした用途にも本発明は有用である。あるいは、AGV(Automatic Guided Vehicle)や搬送台車、電動カート、清掃車両などの作業車両の電力変換装置にも有効である。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
2…電力変換装置、10…ベースプレート、12…回路素子、14…上層プレート、14a…回路基板、14b…補強プレート、15…支持部材、16…カバー、18,20…締結部材、22,24…梁部材、600…フォークリフト、602…車体、604…フォーク、606…昇降体、608…マスト、610…前輪、612…後輪、614…カウンタウェイト、100…第1電力変換装置、200…第2電力変換装置、300,800…電力変換装置、806…電池、810…コントローラ、816,818…油圧アクチュエータ、820…ステアリングシャフト、822…回転センサ、824…ギアボックス、826…タイロッド、M1…走行モータ、M2…荷役モータ、M3…ステアリングモータ、700…操縦パネル、702…イグニッションスイッチ、704…ステアリングホイール、706…リフトレバー、708…アクセルペダル、710…ブレーキペダル、712…前後進レバー、714…ダッシュボード。

Claims (7)

  1. 作業車両に搭載される電力変換装置であって、
    ベースプレートと、
    上層プレートと、
    前記上層プレートを前記ベースプレートに対して離間して支持する複数の支持部材であって、それぞれが前記上層プレートに対して着脱可能にねじ止めされる、複数の支持部材と、
    前記ベースプレートおよび前記上層プレートのいずれかにマウントされる複数の回路素子と、
    前記上層プレートにマウントされる回路素子を覆うカバーであって、前記上層プレートに対して着脱可能にねじ止めされるカバーと、
    を備え、
    前記上層プレートと前記複数の支持部材を締結する締結部材は、前記カバーを前記上層プレートに取り付けた状態で取り外し可能な箇所に配置されることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記上層プレートは、
    前記複数の回路素子がマウントされ、前記カバーによって覆われる実装領域と、
    前記実装領域の外側の外縁領域と、
    を有し、
    前記カバーと前記上層プレート、前記上層プレートと前記複数の支持部材は、前記外縁領域においてねじ止めされることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記複数の支持部材は、
    前記上層プレートの第1辺の縁部の第1位置において前記上層プレートとねじ止めされる第1支持部材と、
    前記上層プレートの前記第1辺と対向する第2辺の縁部の第2位置において前記上層プレートとねじ止めされる第2支持部材と、
    を含み、
    前記上層プレートは、前記第1位置から前記第2位置に伸びる梁部材によって補強されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記上層プレートは、
    その表面に前記回路素子が実装される回路基板と、
    前記回路基板の裏面に貼り合わされた補強プレートと、
    を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電力変換装置。
  5. 前記ベースプレートには、パワートランジスタ、バイパスコンデンサが実装され、
    前記上層プレートには、前記パワートランジスタを駆動する駆動回路、前記駆動回路を制御するコントローラが実装されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電力変換装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の電力変換装置を備えることを特徴とする作業車両。
  7. 前記作業車両はフォークリフトであり、
    前記ベースプレートはカウンタウェイトにマウントされることを特徴とする請求項6に記載の作業車両。
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