JP2015139277A - 電力変換装置 - Google Patents

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賢司 藤原
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Abstract

【課題】交流系統に瞬時電圧低下が発生しても交流系統の電圧情報を得ることなく直流電源からの入力電力を制限して運転を継続することができる電力変換装置を得る。
【解決手段】交流系統21に瞬時電圧低下が発生すると、直流電源(太陽光電池)1から交流系統21へ供給できる電力が減少し余った電力が出力コンデンサ8等に蓄積され昇圧チョッパ回路2の出力電圧が上昇するが、第1制御部10が、昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2が第1閾値TH1を超えたとき、昇圧チョッパ回路2を制御して直流電源1からの入力電流J1の抑制を開始し直流電源1の出力を制限して出力電圧V2の上昇速度を遅くし、過電圧により昇圧チョッパ回路2が停止しないようにし、瞬時電圧低下の復帰後直ちに直流電源1から交流系統21へ電力を供給できるようにする。この動作は、交流系統の電圧情報を要さない。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置、例えば太陽光電池の出力を交流系統に連系するパワーコンディショナ等に用いられる電力変換装置に関するものである。
従来の電力変換装置は、直流電源としての太陽光パネルから入力される電力をその直流電圧を昇圧して出力する直流直流変換器としての発電制御用電力変換器と、直流出力を交流に変換して出力する直流交流変換器としての系統連系用電力変換器とにより構成されている。この場合、交流系統の電圧振幅が低下すると系統連系用電力変換器が交流系統に出力可能な電力が低下し、太陽光発電パネルから入力される太陽光発電パネルで発電した電力が系統連系用電力変換器を介して交流系統に出力可能な電力を上回り、発電制御用電力変換器の直流側に設けられた平滑コンデンサが過電圧になる。この現象を回避するために、交流系統の電圧振幅に応じて太陽光発電パネルの出力電流指令上限値を変化させるすなわち電圧振幅が低下したときに太陽光発電パネルの出力電流指令上限値を下げ太陽光パネルの発電電力を制限するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−219238号公報(段落番号0010〜0012、図1及び図2)
ところで、分散型電源である太陽光発電システムが普及し、総発電電力に対する比率が拡大した場合、分散型電源の停止時に電力不足を招く恐れがあるため、瞬時電圧低下時の運転継続性や瞬時電圧低下復帰時の出力電力急速回復性能など、電力変換装置の系統連系技術の強化が求められるようになった。系統連系を行い、逆潮流で動作している電力変換装置は、交流系統側の瞬時電圧低下などで強制的に出力が抑えられた場合、発電制御用電力変換器で制御される太陽光パネルからの発電電力と系統連系用電力変換器で制御される交流出力電力間で大きなアンバランスが生じ、その結果、発電制御用電力変換器の出力電圧(発電制御用電力変換器の出力側に接続された平滑コンデンサの電圧)が異常上昇する。そのため過電圧による平滑コンデンサや素子の故障を防止するために過電圧保護機能が働き、電力変換装置が停止する。
特許文献1のように発電制御用電力変換器及び系統連系用電力変換器が同じ制御回路で一括して制御されていれば、事故交流系統側の瞬時電圧低下が発生しても当該瞬時電圧低下を検出し、太陽光パネルからの発電電力を制限することで運転が継続できる。しかし、システムの関係で発電制御用電力変換器の制御系と系統連系用電力変換器の制御系とが独立しており、それぞれ個別に制御されている場合は、交流系統側に瞬時電圧低下が発生しても交流系統側の電圧情報を得ないと発電制御用電力変換器側の出力を制限することができず、このため発電制御用電力変換器の出力電圧の過電圧を招き、運転を継続することができないという問題点があった。
この発明は前記のような問題点を解決するためになされたものであり、交流系統に瞬時電圧低下が発生しても交流系統の電圧情報を得ることなく直流電源からの入力電力を制限して運転を継続することができる電力変換装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電力変換装置においては、
直流直流変換器と直流交流変換器とを有する電力変換装置であって、
前記直流直流変換器は、電圧変換部と平滑コンデンサと第1制御部とを有し、前記電圧変換部の出力側に前記平滑コンデンサが接続されたものであり、
前記直流交流変換器は、直流交流変換部と第2制御部とを有するものであり、
前記直流直流変換器の前記電圧変換部の入力側が直流電源に接続され、前記第1制御部は前記電圧変換部を制御して前記直流電源から入力される入力電力の電圧レベルを変換して直流出力として出力するとともに前記直流出力の出力電圧が予め設定された第1閾値を超えたとき前記入力電力を制限して前記出力電圧が過電圧になって前記電圧変換部の動作が停止されるのを防止するものであり、
前記直流交流変換器の前記直流交流変換部の入力側が前記電圧変換部の出力側に接続されるとともに出力側が交流系統に接続され、前記第2制御部は前記直流交流変換部を制御して前記直流出力を交流に変換して前記交流系統に出力するようにするものである。
この発明に係る電力変換装置は、以上のように構成されているので、交流系統に瞬時電圧低下が発生しても交流系統の電圧情報を得ることなく直流電源からの入力電力を制限して運転を継続することができる。
この発明の実施の形態1である電力変換装置の構成を示す構成図である。 従来の電力変換装置における瞬時電圧低下時の昇圧チョッパ回路の出力電圧と入力電流の時間推移を模式的に示す説明図である。 図1の昇圧チョッパ回路の出力電圧と設定される電流設定係数との関係を示す図である。 実施の形態1の電力変換装置における瞬時電圧低下時の昇圧チョッパ回路の出力電圧と入力電流の時間推移を模式的に示す説明図である。 実施の形態2である電力変換装置の構成を示す構成図である。 図5の電力変換装置における瞬時電圧低下時の昇圧チョッパ回路の出力電圧と入力電流の時間推移を模式的に示す説明図である。 実施の形態3である電力変換装置の構成を示す構成図である。 実施の形態4である電力変換装置の構成を示す構成図である。
実施の形態1.
図1〜図4は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は電力変換装置の構成を示す構成図、図2は従来の電力変換装置における瞬時電圧低下時の昇圧チョッパ回路の出力電圧と入力電流の時間推移を模式的に示す説明図、図3は昇圧チョッパ回路の出力電圧と電流設定係数との関係を示す図、図4は実施の形態1の電力変換装置における瞬時電圧低下時の昇圧チョッパ回路の出力電圧と入力電流の時間推移を模式的に示す説明図である。
図1において、電力変換装置100は直流直流変換器110と直流交流変換器120とを有する。ここで、直流直流変換器とは、入力された直流をその電圧レベルを調整し直流として出力する電力変換器であり、直流交流変換器とは、入力された直流を交流に変換して出力する電力変換器である。直流直流変換器110は、電圧変換部としての昇圧チョッパ回路2と第1制御部10とを有する。昇圧チョッパ回路2は、端子2a,2b,2c,2d、入力コンデンサ4、リアクトル6、平滑コンデンサとしての出力コンデンサ8、スイッチング素子11、逆流防止ダイオード12を有する。端子2a,2bに、入力コンデンサ4が接続されるとともに、リアクトル6とスイッチング素子11との直列回路が接続されている。スイッチング素子11はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effective Transistor)などに代表される半導体製のスイッチング素子である。スイッチング素子11の一方の端子に逆流防止ダイオード12を介して端子2cが接続され、スイッチング素子11の他方の端子に端子2dが接続されている。端子2c,2d間に出力コンデンサ8が接続されている。昇圧チョッパ回路2の端子2a,2bは、直流電源1に接続されている。昇圧チョッパ回路2は、端子2a,2bに入力される直流電源1(この実施の形態では太陽光電池である)の電圧(入力電圧V1)を昇圧して、直流のまま端子2c,2dから出力電圧V2として出力する。
第1制御部10としては、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などが用いられる。第1制御部10は、図示しない電圧センサにて検出された直流電源1から入力される入力電圧V1及び図示しない電流センサにて検出された直流電源1から端子2aへ入力される入力電流J1をAD変換して、それを元にスイッチング素子11を動作させ、直流電源1から入力される入力電力が最大となるような最大電力点制御を行っている。なお、逆流防止ダイオード12は、出力コンデンサ8から入力コンデンサ4への逆流を防止する。
また、図示していないが、昇圧チョッパ回路2の入力電圧V1及び入力電流J1を検出する電圧及び電流センサ、昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2すなわち出力コンデンサ8の端子電圧(V2)(直流母線18P,18N間の電圧とほぼ等しい)を検出する電圧センサが設けられている。これらセンサから第1制御部10へ昇圧チョッパ回路2の入力電圧V1、入力電流J1、出力電圧V2が入力される。また、昇圧チョッパ回路2と第1制御部10との間で、種々の信号S1がやりとりされる。
直流電源(太陽光電池)1の出力特性は、その出力電流すなわち昇圧チョッパ回路2へ入力される入力電流J1に応じてその電圧すなわち昇圧チョッパ回路2へ入力される入力電圧V1が変化する。従って、電圧−電力特性は山形特性を有し、出力が最大となる最大電力点が存在する。この最大電力点で動作するように入力電圧V1を決定する。最大電力点は、例えばいわゆる山登り法などを用い、入力電圧V1を変化させ電力が最大となる点を求める。昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2は、入力電圧V1、入力される直流電力P1、スイッチング素子11のPWMスイッチング周期に占めるオン期間の比率すなわちデューティ比γにより決まるが、第1制御部10が上述の方法で求めた直流電源1の最大電力点の電力Pmaxを直流電力P1として用い、デューティ比γを逆算して求め、当該デューティ比γに基づいてスイッチング素子11を制御する。
直流交流変換器120は、第3コンデンサ13、直流交流変換部としてのインバータ回路14、出力フィルタ回路15、遮断器16、第2制御部20を有する。インバータ回路14は、4つのスイッチング半導体素子でフルブリッジ回路が構成され、このフルブリッジ回路に接続された端子14a,14b,14c,14dを有する。端子14a,14bに、第3コンデンサ13が接続されている。出力フィルタ回路15は、リアクトル及びコンデンサで主に構成され、入力側が端子14c,14dに接続され、出力側が遮断器16を介して交流系統21に接続されている。直流交流変換器120のインバータ回路14の端子14a,14bが、直流母線18P,18Nを介して、直流直流変換器110の昇圧チョッパ回路2の端子2c,2dに接続され、端子14a,14bから入力される直流直流変換器110からの直流電力P1を交流に変換する。
直流交流変換器120は、そのインバータ回路14の端子14c,14dは出力フィルタ回路15、遮断器16を介して交流系統21に接続され、交流系統21と連系運転を行っている。また、図示していないが、出力フィルタ回路15を介して出力されるインバータ回路14の交流電圧V4、交流電流J4、交流系統の電圧V5を検出する電圧センサが設けられ、これらセンサで検出した交流電圧V4、交流電流J4、交流系統の電圧V5は第2制御部20へ入力される。また、第2制御部20と、インバータ回路14、遮断器16等との間で種々の信号S2がやりとりされる。そして、主に直流交流変換器120の交流電流J4の大きさと位相を制御することにより交流系統21へ出力する電力の制御が行われる。ここで、本実施の形態では直流交流変換器120の交流電流J4は直流交流変換器120の出力電力容量に応じて最大値が設定されており、その制限値以上に電流を流すことができない。交流系統21に連系して出力する交流電力は交流系統21の電圧V5及び直流交流変換器120の交流電流J4で決まるため、最大出力電力は交流系統21の電圧V5にも左右されることになる。
図2は、従来の昇圧チョッパ回路2の出力電圧(直流母線電圧)V2及び入力電流J1の時間推移を示したものである。図2において、時間t1において交流系統21で瞬時電圧低下が発生したとすると、直流交流変換器120から交流系統21へ出力可能な電力が急激に低下するため、直流直流変換器110から直流交流変換器120へ出力される電力量との間でアンバランスが生じ、直流直流変換器110の出力電圧V2でもある直流母線電圧が制御できず余った電力が出力コンデンサ8及び第3コンデンサ13に蓄積され過電圧が生じる。この場合、第1制御部10は過電圧による出力コンデンサ8やスイッチング素子11や第3コンデンサ13等の破壊を防ぐため、出力コンデンサ8の電圧(V2)が非常停止電圧Vemに達した時間t2において過電圧保護のために昇圧チョッパ回路2の動作を非常停止する。このとき、昇圧チョッパ回路2への入力電流J1は0になる。なお、昇圧チョッパ回路2が非常停止した場合、交流系統21に電力を供給している分散型電源が一部消失したことになる。同じ交流系統21内において電源消失が多く発生すると瞬時電圧低下が復帰しても、一旦消失した分散型電源はすぐには復帰できないので、交流系統21内で電力不足が生じるため問題となる。
そこでかかる問題点を解決すべく、本実施の形態では、第1制御部10は以下に述べるような制御を行う。予め、種々の条件を勘案して、第1閾値TH1、この第1閾値TH1よりも大きい第2閾値TH2、第2閾値TH2よりも大きく非常停止を判定する過電圧保護設定値として予め決められた第3閾値TH3(非常停止電圧Vemと同じ値)を決めておく。昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2が上昇し第1閾値TH1を超えたとき、昇圧チョッパ回路2の入力電流J1の目標入力電流J1sの強制的な低減を開始し、直流電源1から入力される入力電力を低減する。これにともない、昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2の上昇速度が低下し始める。
本実施の形態において、第1閾値TH1と第2閾値TH2の間に出力電圧V2があるとき、入力電力の制御すなわち発電電力制御のために決定する目標入力電流J1sを次の式1の計算式で求まる値である電流設定係数αを掛け算した値となるように決定し、最終的な目標電流決定値J1d(=J1s×α)として第1制御部10内の図示しない入力電流制御部に出力する。
電流設定係数α=(V2−TH1)/(TH2−TH1) ・・・(式1)
図3は、昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2と前記電流設定係数αとの関係を示したものであり、出力電圧V2が第1閾値TH1に達したときから電流設定係数αを1から減少させ始め、出力電圧V2が第2閾値TH2に達したときに0となるようにし、目標電流決定値J1dを0にしている。
図4は、交流系統21にて瞬時電圧低下が発生した場合の、昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2及び入力電流J1の時間推移を模式化して示したものである。図4において、昇圧チョッパ回路2の動作中の時間t21において瞬時電圧低下が発生すると、交流系統21へ出力できる電力が急減するため直流電源1から昇圧チョッパ回路2へ入力される余った電力により出力コンデンサ8が充電され、出力電圧V2が上昇を開始する。時間t22において出力電圧V2が第1閾値TH1を超えると、目標入力電流J1sの低減が開始され、入力電流J1が減少し始め、出力電圧V2の上昇の速度は緩やかになり、例えば第2閾値TH2に達する前の時間t23にて電圧上昇が止まる。
その後、時間t24にて交流系統21における瞬時電圧低下が解消され交流電圧が復帰すると、復帰した直後は、入力電流J1が減少しているため、昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2が第2閾値TH2近くから低下を始めるが、元々通常使用よりも大きな電圧である第2閾値TH2に近い電圧となっていた状態からの低下であり、時間t25において第1閾値TH1を下回った段階で、入力電流J1は瞬時電圧低下前の値に戻る。なお、時間t21〜t24の間が瞬時電圧低下発生中であり、時間t22〜t25の間が電流低減モードの期間である。
これにより、瞬時電圧低下に起因して生じる過剰な入力電力を、入力電流J1を制御して制限することで、交流系統21の電圧情報を得ることなく、昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2すなわち出力コンデンサ8の端子電圧の異常上昇を防止することができ、ひいては出力コンデンサ8や第3コンデンサ13の過電圧の保護のために昇圧チョッパ回路2の動作の停止を招く事態を避けることができる。また、交流系統21の電圧V5が元の電圧に復帰した直後は、昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2は急減するが、それに合わせ、入力電流J1も負荷急減発生前の入力電流J1に戻るように制御されるので、瞬時電圧低下発生前の出力電力への高速復帰が可能となる。
これにより、瞬時電圧低下による昇圧チョッパ回路2の非常停止を防止することができ、瞬時電圧低下発生後も昇圧チョッパ回路2は動作を継続しているので、直流交流変換器120は瞬時電圧低下復帰後直ちに交流系統21に対してスムーズに瞬時電圧低下前に近い電力を送電することができる。また、上述のように交流系統21の電圧情報を得ることなく出力電圧V2の過電圧を防止できるので、制御の自由度が向上する。なお、機器故障などで入力電流J1の制御に不具合が生じ、出力電圧V2が上昇を続けた場合、出力電圧V2が第3閾値TH3に達した時点で過電圧と判断し、出力コンデンサ8及び第3コンデンサ13の保護のために昇圧チョッパ回路2の動作を非常停止する。
なお、昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2が第1閾値TH1に達したときに、第1制御部10は入力電流J1を0になるような制御を開始し、その後交流系統の瞬時電圧低下が解消されるまで0の状態を維持し、瞬時電圧低下が解消され交流系統の電圧V5が復帰したとき高速に瞬時電圧低下前の入力電流J1に戻すようにすることもできる。
実施の形態2.
図5、図6は、実施の形態2を示すものであり、図5は電力変換装置の構成を示す構成図、図6は電力変換装置における瞬時電圧低下時の昇圧チョッパ回路の出力電圧と入力電流の時間推移を模式的に示す説明図である。図5において、電力変換装置200は直流直流変換器130を有する。直流直流変換器130は、昇圧チョッパ回路2を制御する第1制御部30を有する。この実施の形態においては、第1制御部30と昇圧チョッパ回路2との間でやりとりする信号S3の内容が一部異なる(詳細、後述)。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
第1制御部30において、実施の形態1と同様に、第1閾値TH1、第2閾値TH2及び第3閾値TH3を設ける。第1閾値TH1と第2閾値TH2の間に出力電圧V2があるとき、図示しない入力電圧制御のために設定する目標入力電流J1sに対し、次の式2の計算式で求まる電流設定係数βを掛け算したものを最終的な目標電流決定値J1d(=J1s×β)として図示しない入力電流制御部に出力する。
電流設定係数β={(V2−TH1)/(TH2−TH1)}
=α ・・・(式2)
図6は、前記式2に基づいて制御される昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2及び入力電流J1の時間推移を示したものである。図6において、昇圧チョッパ回路2の動作中の時間t31において瞬時電圧低下が発生すると、交流系統21へ出力できる電力が急減するため直流電源1からの余った電力により出力コンデンサ8が充電され、出力電圧V2が上昇を開始する。出力電圧V2が時間t32において第1閾値TH1を超えると、目標入力電流J1sの低減が開始され、入力電流J1が減少し始め、出力電圧V2の上昇の速度は緩やかになり、例えば第2閾値TH2に達した時間t33にて電圧上昇が止まる。
その後、時間t34にて交流系統21にて瞬時電圧低下が解消され交流電圧が復帰する。交流電圧の復帰にともない昇圧チョッパ回路2への入力電流J1が元の目標入力電流J1sに戻るように制御が開始される。交流電圧が復帰した直後は、入力電流J1が減少しているため、昇圧チョッパ回路2の出力電圧V2が低下するが、元々通常使用よりも大きな電圧である第2閾値TH2に近い電圧となっていた状態からの低下中であり、時間t35において第1閾値TH1を下回った段階で、入力電流J1は瞬時電圧低下前の値に戻るようにされている。なお、時間t31〜t34の間が瞬時電圧低下発生中であり、時間t32〜t35の間が電流低減モードの期間である。
本実施の形態では、電流設定係数βを、実施の形態1記載の式1に対して2乗した値としたことで、出力電圧V2の上昇に対してより高速に入力電流J1を抑制することができる。なお、式2ではαの2乗としているが、1よりも大きい他の乗数K例えばK=1.2などに選んで、次の式3のように電流設定係数δを決めても同様の効果を奏する。
電流設定係数δ={(V2−TH1)/(TH2−TH1)}
=α ・・・(式3)
但し、Kは1以上の数字。
なお、K=1としたときが式1、K=2としたときが式2である。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3である電力変換装置の構成を示す構成図である。図7において、電力変換装置300は直流交流変換器140を有する。直流交流変換器140は、第2電圧変換部としての第2昇圧チョッパ回路27及び第2制御部40を有する。第2昇圧チョッパ回路27は、第4コンデンサ22、入力リアクトル23、スイッチング素子24、逆流防止ダイオード25、端子27a,27b,27c,27dを有する。第2昇圧チョッパ回路27は、昇圧チョッパ回路2とインバータ回路14との間に直流母線18P,18N、端子27a,27b,27c,27dを介して、図7に示すように挿入され接続されている。なお、図示していない直流母線18P,18N間の電圧すなわち第2昇圧チョッパ回路27の入力電圧V6を検出する電圧センサ、第2昇圧チョッパ回路27の入力電流J6を検出する電流センサから第2制御部40へ第2昇圧チョッパ回路27の入力電圧V6及び入力電流J6が入力されるとともに、第2制御部40、第2昇圧チョッパ回路27、インバータ回路14、遮断器16等との間で種々の信号S4がやりとりされる。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
第2昇圧チョッパ回路27は、電圧センサにより検出される第2昇圧チョッパ回路27の入力電圧V6を定められた目標入力電圧V6sに制御するように、目標入力電圧V6sとセンサにより検出された入力電圧V6との偏差から比例制御や比例積分制御に代表される制御方法でスイッチング素子24の通流率を決定する。なお、第2制御部40は昇圧チョッパ回路2と同様に、第2昇圧チョッパ回路27へ入力される電力が最大となるように入力電流J6及び入力電圧V6を制御する。
本実施の形態においても、直流直流変換器110にて、実施の形態1及び実施の形態2と同様に、出力電圧V2に対して第1閾値TH1、第2閾値TH2及び第3閾値TH3を設ける。第1閾値TH1と第2閾値TH2の間に出力電圧V2があるとき、入力電流J1の制御のために決定する目標入力電流J1sに、式1〜式3の計算式で求まる電流設定係数を掛け算したものを最終的な目標電流決定値J1dとして図示しない入力電流制御部に出力し、昇圧チョッパ回路2へ入力される入力電力を制限する。
これにより、瞬時電圧低下のような負荷急変に起因する昇圧チョッパ回路2の出力電圧の異常上昇を検出し、過剰な入力電力を抑制することで、電圧上昇を止めることができる。また、交流系統21の電圧が元の電圧に復帰した場合は昇圧チョッパ回路2の出力電圧は急減するが、それに合わせ、入力電流J1も元の入力電流に戻るため、瞬時電圧低下発生前の出力電力への高速復帰が可能となる。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4である電力変換装置の構成を示す構成図である。図8において、独立した直流電源1が2台あり、2台の直流電源1に対応してそれぞれ直流直流変換器110が設けられている。すなわち電力変換装置400は、2台の直流直流変換器110と1台の直流交流変換器140を有し、それぞれの昇圧チョッパ回路2の入力側の端子2a,2bはそれぞれ直流電源1に接続され、昇圧チョッパ回路2の出力側の端子2c,2dは直流母線18P,18Nに共通に接続されている。直流直流変換器110を構成する各昇圧チョッパ回路2は別々の第1制御部10によりそれぞれ独立して制御されている。その他の構成については、図1に示した実施の形態1あるいは図7に示した実施の形態3と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
本実施の形態においても、各直流直流変換器110の第1制御部10は、設定された第1閾値TH1、第2閾値TH2及び第3閾値TH3に従ってそれぞれ昇圧チョッパ回路2を制御する。なお、この実施の形態においては、2台の直流直流変換器110をその昇圧チョッパ回路2の出力側を並列接続したものについて説明したが、3台以上の昇圧チョッパを並列接続で使用しても同様の効果を奏する。また、後段の直流交流変換器を実施の形態3の図7に示した直流交流変換器140としたものを記載しているが、実施の形態1及び実施の形態2で示した直流交流変換器120を用いるようにしてもよい。
なお、以上の実施の形態において直流交流変換器120,140のインバータはフルブリッジのインバータ回路14としているが、交流系統21の方式によってハーフブリッジのインバータも利用できる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、上述した各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変更、省略したりすることが可能である。
1 直流電源、2 昇圧チョッパ回路、8 出力コンデンサ、10 第1制御部、
14 インバータ回路、20 第2制御部、21 交流系統、
27 第2昇圧チョッパ回路、30 第1制御部、40 第2制御部、
100,200,300,400 電力変換装置、110,130 直流直流変換器、
120,140 直流交流変換器。

Claims (10)

  1. 直流直流変換器と直流交流変換器とを有する電力変換装置であって、
    前記直流直流変換器は、電圧変換部と平滑コンデンサと第1制御部とを有し、前記電圧変換部の出力側に前記平滑コンデンサが接続されたものであり、
    前記直流交流変換器は、直流交流変換部と第2制御部とを有するものであり、
    前記直流直流変換器の前記電圧変換部の入力側が直流電源に接続され、前記第1制御部は前記電圧変換部を制御して前記直流電源から入力される入力電力の電圧レベルを変換して直流出力として出力するとともに前記直流出力の出力電圧が予め設定された第1閾値を超えたとき前記入力電力を制限して前記出力電圧が過電圧になって前記電圧変換部の動作が停止されるのを防止するものであり、
    前記直流交流変換器の前記直流交流変換部の入力側が前記電圧変換部の出力側に接続されるとともに出力側が交流系統に接続され、前記第2制御部は前記直流交流変換部を制御して前記直流出力を交流に変換して前記交流系統に出力するようにするものである
    電力変換装置。
  2. 前記第1制御部は、前記直流電源から前記電圧変換部に入力される入力電流を制御することにより前記入力電力を制限するものであって、前記入力電流を前記出力電圧が前記第1閾値を超えたときその超えた値に応じて制御するものである
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1制御部は、前記入力電流を前記出力電圧が前記第1閾値を超えたときその超えた値に応じて制御するとともに、前記出力電圧が前記第1閾値よりも大きい予め設定された第2閾値に達したときに前記入力電流が零となるように制御するものである
    請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1制御部は、前記入力電流を前記出力電圧と前記第1閾値との差及び前記第2閾値と前記第1閾値との差から求められた値に基づいて制御するものである
    請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記第1制御部は、前記入力電流を前記出力電圧と前記第1閾値との差及び前記第2閾値と前記第1閾値との差から求められた値をK乗(Kは1より大きい数字)した値に基づいて制御するものである
    請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記電圧変換部は、チョッパ回路である
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記直流電源は、複数設けられたものであり、
    前記直流直流変換器は、前記複数設けられた前記直流電源に対応して複数設けられたものであって、前記電圧変換部の前記入力側が前記直流電源にそれぞれ接続され前記出力側が共通に接続されたものである
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記直流交流変換部は、フルブリッジ構成のインバータ回路である
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記直流交流変換器は、第2電圧変換部を有するものであって、
    前記直流交流変換部は、前記第2電圧変換部を介して前記電圧変換部に接続されたものであり、
    前記第2電圧変換部は前記電圧変換部から入力される前記直流出力の電圧レベルを変換して前記直流交流変換部に供給し、前記直流交流変換部は電圧レベルが変換された前記直流出力を交流に変換するものである
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  10. 前記直流電源は、太陽光電池である
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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