JP2015139027A - 電子ビューファインダ・撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】開口部が光軸中心に対して上下または左右に対称形状をしていない、反射型の表示手段を持つ電子ビューファインダにおいて、光量やケラれやすさが優れるように、レンズが集光できる光束の範囲を反射型液晶ユニット開口の光軸中心から遠い部分に設定した場合でも、ファインダーユニット内で内面反射した不要な光線の影響を受けないファインダー構造を実現するという課題がある。
【解決手段】反射型液晶ユニットを保持するケースの開口部の形状を光軸からみて非対称にする。接眼レンズユニット内のマスク部材の開口部の形状を光軸からみて非対称にする
【選択図】図12
【解決手段】反射型液晶ユニットを保持するケースの開口部の形状を光軸からみて非対称にする。接眼レンズユニット内のマスク部材の開口部の形状を光軸からみて非対称にする
【選択図】図12
Description
本発明は、反射型液晶ディスプレイを備える電子ビューファインダ装置、及び撮像装置に関する。
従来、撮像装置のビューファインダ装置は、撮影中の映像信号に基づいて画像を表示する表示手段と、表示された画像を光学的に拡大する接眼光学系をもつ。特許文献1に、電子ビューファインダ装置として反射型液晶を利用したものが開示されている。この電子ビューファインダは、反射型の表示手段と、表示手段を照明する照明手段と、照明手段からの光束を反射して表示手段へ導き、かつ表示手段からの反射光を通過する傾斜部をもつ光路分割手段と、光路分割手段を通過した表示手段からの光束を観測者の瞳に導く接眼光学系を有している。
特許文献2は反射型液晶ユニットを用いたファインダーユニットが開示されている。反射型液晶ユニットの開口部からの光束を過不足なく拾える形状にレンズが設計されている。反射型液晶ユニットの中には、開口部が光軸中心に対して上下または左右に対称形状をしていないものがある。反射型液晶ユニットを対象にレンズ設計を行う場合を考える。また、ここではレンズの有効光線面は光軸に対して略対象形状であるとする。レンズが集光できる光束の範囲を反射型液晶ユニットの開口の光軸中心から近い部分に設定した場合、光軸中心から遠い部分にある開口から出てくるパネルユニットの光線の一部はレンズに到達することができず、光量やケラれやすさの観点でレンズ設計に無駄が生じてしまう。
特許文献2の反射型液晶ユニットを用いたファインダーユニットはこのタイプに分類される。逆に、レンズが集光できる光束の範囲を反射型液晶ユニット開口の光軸中心から遠い部分に設定した場合、開口が光軸中心から近い部分では、レンズはパネルユニットから出た光線ではなく、ファインダーユニット内で内面反射した不要な光線がレンズ群を透過することになる。ただし、光量やケラれやすさの観点で前の例より有利である。
そこで、開口部が光軸中心に対して上下または左右に対称形状をしていない、反射型の表示手段を持つ電子ビューファインダにおいて、光量やケラれやすさが優れるように、レンズが集光できる光束の範囲を反射型液晶ユニット開口の光軸中心から遠い部分に設定した場合、ファインダーユニット内で内面反射した不要な光線の影響を受けにくいファインダー構成を実現する課題がある。
そこでこれらの課題を解決するために、本発明におけるファインダー構造の第一の特徴とするところは、光学画像信号を出力し、光軸に対して対称でない液晶ユニット開口部を有する反射型液晶ユニットと、反射型液晶ユニットから出力した光学画像信号を集光する接眼光学系と、反射型液晶ユニットと接眼光学系を保持し、光線が通るための保持部材開口部をもつ、保持部材をもち、保持部材開口部は液晶ユニット開口部の光軸から見て開口が広い方向と同じ方向の開口面積が広いことを特徴とする電子ビューファインダ。
また、本発明におけるファインダー構造の第ニの特徴とするところは、光学画像信号を出力し、光軸に対して対称でない液晶ユニット開口部を有する反射型液晶ユニットと、反射型液晶ユニットから出力した光学画像信号を集光し、少なくとも2枚のレンズから構成される接眼光学系と、反射型液晶ユニットと接眼光学系を保持し、光線が通るための保持部材開口部をもつ保持部材と、接眼光学系の光軸方向からみて両端のレンズの間にあり、遮光部材開口部を有する遮光部材を持ち、遮光部材開口部は晶ユニット開口部の光軸から見て開口が広い方向と同じ方向の開口面積が広いことを特徴とする電子ビューファインダ。
本発明による電子ビューファインダでは、反射型液晶ユニットの光軸非対称な開口部の開口が大きい方向に、反射型液晶ユニットと接眼光学系を保持する保持部材の開口部の面積を広くとる。これにより、光量やケラれにくさに優れ、ファインダーユニット内で内面反射した不要な光線の影響を受けにくくすることが可能となる。
また、反射型液晶ユニットの光軸非対称な開口部の開口が大きい方向に、遮光部材の開口部の面積を広くとる。これにより、光量やケラれにくさに優れ、ファインダーユニット内で内面反射した不要な光線の影響を受けにくくすることが可能となる。
<第1の実施形態>
図18は本発明を実施した撮像装置の一例であるビデオカメラ72の外観を示す斜視図である。図18に示すように、ビデオカメラ72はビューファインダ1を備えている。
図18は本発明を実施した撮像装置の一例であるビデオカメラ72の外観を示す斜視図である。図18に示すように、ビデオカメラ72はビューファインダ1を備えている。
図1はビューファインダ1の外観を示す斜視図である。本実施形態では図18および図1に示すように、ビューファインダ1を観察者側から見た状態における上下左右前後の方向を撮像装置の上下左右前後の方向と定義する。ビューファインダ1にはチルト回動可能な1軸のヒンジ2が取り付けられており、用途に応じてユーザーが角度を調整することができる。
図2はビューファインダ1を分解した状態を示す分解斜視図である。ビューファインダ1は、上カバー3、下カバー4、アイカップ5、ユーザーが取り外し可能な外付けアイカップ6によってビューファインダアセンブリ7を覆うように構成されている。上カバー3には、不図示の開口部が形成され、開口部は両面テープつきのポリカーボネイトのシート部材8で塞がれている。下カバー4には接眼レンズユニット部13が露出する開口部9が形成されている。開口部9は透過性のあるレンズ保護板10で覆われる。また、レンズ保護板10はレンズ保護板保持部材11で下カバー4に固定される。
図3はビューファインダアセンブリ7を分解した状態を示す分解斜視図である。ビューファインダアセンブリ7は表示ユニット部12と接眼レンズユニット部13を保持する。メインケース14を備える。表示ユニット部12は、不図示の表示モジュールと防塵板16とを一体化したユニットである。接眼レンズユニット部13は複数のレンズを一体化したユニットである。接眼レンズユニット部13の下方には、不図示の視度調整ノブが突出形成されており、後述のように視度調整を可能にしている。メインケース14の上部には、開口部73が形成されている。
図4は表示ユニット部12を分解した状態を示す分解斜視図である。表示ユニット部12には、透過性をもつ防塵板15、偏光板16、表示モジュールホルダ17、表示モジュール18、弾性部材19、基板保持板20、基板21、グラウンド板金22で構成される。表示モジュール18は撮影中の映像信号に基づいて画像を表示する。表示モジュールホルダ17は、表示モジュール18を保持する。防塵板15は、表示モジュール18の後方に設けられており、表示モジュール18を粉塵等から防塵する。偏光板16は太陽光など外部からビューファインダ1内に侵入する不用光の光量を減らし、表示モジュール18内のパネルが焼けつくのを防止する役割がある。弾性部材19は基板保持部材20とメインケース14の間に圧縮して挟まれることで、表示モジュール18、表示モジュールホルダ17、防塵板15、偏光板16をメインケース14に付勢する。
図5は表示モジュール18の構造を説明する断面図である。本実施形態では表示モジュール18は反射型の液晶ディスプレイ23を用いており、光源24より発光された光を光軸25に対して傾いているフィルム26の内面によって反射し、反射型の液晶ディスプレイ23の画像表示面に照射することによって、光量を得ることで画像を表示している。本実施形態では、フィルム26は紙面右上から紙面左下に向けて傾いている。
次に、図4、図6、図7、図8、図9を用いて表示ユニット部12の密閉構造について説明する。
表示ユニット部12に粉塵等異物が入り込んだ場合、ビューファインダ1を使用している撮影者から粉塵が視認でき、表示画像が見づらくなってしまう。そのため、表示モジュール18に粉塵が付着しないように防塵をする必要がある。本実施形態では、図4のように光軸25前方から光軸前方へ順に部材を付勢していくことで表示ユニット部12を密閉している。表示ユニット部12を組み立てる順番に説明をしていく。
図6は、メインケース14に防塵板15と偏光板16を組み込んだ状態を、防塵板15の前方側から見た図である。メインケース14に対する防塵板15、偏光板16の位置は、防塵板15、偏光板16の上下左右の4辺がメインケース14に形成される6箇所の位置決めリブ27に当接することで位置決めされる。また、メインケース14から2本のボス28が伸びているが、これは表示モジュールホルダ17の位置を決めるためのボスで、防塵板15、偏光板16はこのボスの径より大きい穴部29を設けることでボス28をよけている。
次に表示モジュールホルダ17、表示モジュール18の順に組み込む。図7に図示するように、表示モジュール18には、位置決め用の切り欠き部30が形成され、表示モジュールホルダ17には、位置決めリブ31と弾性を持つ3つの付勢リブ32が形成されている。表示モジュール18の切り欠き部30が表示モジュールホルダ17の位置決めリブ31と付勢リブ32が表示モジュール18に嵌合することで、表示モジュールホルダ17に対する表示モジュール18の位置が決まる。
図8はメインケース14に防塵板15、偏光板16、表示モジュールホルダ17を組み込んだ状態を、防塵板15の前方側から見た図である。すなわち、図6の状態から表示モジュールホルダ17をメインケース14に組み込んだ状態を示している。図8に図示するようにメインケース14には摺動部27、33が形成されており、表示モジュールホルダは摺動部27、33を摺らせてメインケース14にスムーズに組み込むことができる。
メインケース14に表示モジュールホルダ17および表示モジュール18を組み込んだ後、弾性部材19、基板保持部材20、基板21をメインケース14に取り付ける。この取り付けについて、図4を用いて説明する。弾性部材19と基板保持部材20は、それぞれ穴部34、35を持ち、メインケース14の位置決めリブ36と係合する。基板37は穴部37を持ちメインケースの位置決めリブ36と係合する。また、基板には基板保持部材の位置決めボス39より径の大きい穴部42がある。位置決めボス39は穴部42を接することなく貫通する基板21まで組むと弾性部材19の反発力により、基板保持部材20のメインケース14に対する当て面とメインケース14の基板保持部材20に対する当て面とで隙間ができる位置関係になる。この状態では、ビス止めが困難である。
そこで、グラウンド板金22の穴部38を基板保持部材20の位置決めボス39をガイドに後方へ挿入し、グラウンド板金22の穴部40をメインケース14の凸部41に係合することで、基板保持部材20とメインケース14の位置が規定され、基板保持部材20のメインケース14に対する当て面とメインケース14の基板保持部材20に対する当て面とが接した状態になる。この状態で基板21の前方から基板21、基板保持部材20をメインケース14にビスどめする。このとき、弾性部材19はメインケース14と基板保持部材20の間に圧縮された状態で挟まれる。
したがって、弾性部材19は、表示モジュール18、表示モジュールホルダ17、防塵板15および偏光板16をメインケース14の内壁に向けて付勢する。これによって、防塵板15の後面がメインケース14の内壁に密着し、防塵板15から表示モジュール18までの空間は密閉される。
図9のように基板保持部材20の弾性部材側の面には、凸部43が設けられている。凸部43は表示ユニット部12を組んだ時の表示モジュール18上の実装部品がないエリアに対応している。また、三箇所の凸部44は表示ユニット部12を組んだ時の表示モジュール18の基板21の外周の位置に対応している。この凸部43、44により、実装部品にストレスをかけずに、弾性部材19による荷重をかけられる。
図10は接眼レンズユニット部13の外観を示す斜視図である。接眼レンズユニット部13は表示モジュール18に表示されたファインダ像を拡大する。接眼レンズユニット部13を光軸方向に移動させ、接眼レンズユニット部13の表示モジュール18に対する位置を変化させることで、観測者の視力に合わせた視度調整を行うことができる。
図10に図示される接眼レンズユニット部13の下面に配置しているボス45は、不図示の視度調整ノブと連結する。これによって、観測者が視度調整ノブを操作することで、接眼レンズユニット部13が光軸方向に移動し、表示モジュール18に対する位置が変化する。すなわち、観測者が視度調整ノブを操作することで、視度調整を行うことができる。
図11は接眼レンズユニット部13を分解した状態を示す分解斜視図である。接眼レンズユニット部13は、光軸方向に前から、ホルダーカバー46、弾性部材47、第3レンズ48、第2レンズ49、表示モジュール18からの不要な光を遮断するマスク部材50、第1レンズ51、レンズホルダー52から構成される。
次に接眼レンズの形状について説明する。
図11に図示するように、第3レンズ48の4隅に形成されているリブ53の内側に、ひと回り小さい第2レンズ49の4隅に形成されているリブ54が係合するように挿入されている。これによって、第3レンズ48と第2レンズ49との位置が規定される。図11に図示するように、第1レンズ51も、第2レンズ49に対して係合するように挿入され、第2レンズ49と、第1レンズ51の位置が規定される。さらに第1レンズ51の外周に設けられたリブ55によって、第1レンズ51の光軸中心が、レンズホルダー52に位置決めされる。これにより、第1レンズ51、第2レンズ49および第3レンズ48の光軸中心と、表示モジュール18の画角中心を精度良く一致させることができる。
次に、図11を用いて、レンズの誤組み防止手段について述べる。本実施形態では、第2レンズ49の最外形部やリブ54は光軸中心に上下が対象形状ではない。また、第2レンズ49の裏表のレンズ形状も異なる。さらに、第1レンズ51と第3レンズ53の形状も似た形状となっていて、2つのレンズを間違えて組みこむ恐れがある。そのため、組み付けに方向性が生じる。間違えて組み立てられることを防止するため、ホルダーカバー46には外側凸内側凹部形状56、第3レンズ48には凸形状57、第2レンズ49には凸形状58、マスク部材50には内側凹外側凸形状59、第1レンズ51には第3レンズ48の凸部57よりも小さい凸形状60、レンズホルダー52には第3レンズ53の凸形状57より小さく、第1レンズ51の凸形状60より大きい外側凸内側凹形状61を持つ。
これにより、ホルダーカバー46、第3レンズ48、第2レンズ49、マスク部材50、第1レンズ51、レンズホルダー52を正しい向きで組んだときのみホルダーカバー46の三箇所の穴部62とレンズホルダー52の三箇所の凸部63(一箇所不図示)が係合し、接眼レンズユニット部13を組ことができる。
本実施形態では、弾性部材47が設けられており、接眼レンズユニット部13を組み込むと、レンズホルダー52とホルダーカバー46の間で反発力がうまれる。これにより、各接眼レンズ48、49、51は表示ユニット部12の方向に付勢され、各接眼レンズ48、49、51の光軸方向のガタが無くなる。
図12は光軸25中心でのビューファインダ1の断面図である。第2レンズ49は、第1レンズ51および第3レンズ48より径が小さい。よって、第2レンズ49の周囲に隙間が発生する。このため、例えば第1レンズ51から、第2レンズ49を介さず第3レンズ48に直接入射する光など、不要な光による影響が考えられる。本実施形態では、この影響を避けるため、第2レンズ49と第3レンズ48との間にマスク部材50を配置している。マスク部材50は、第2レンズ49のレンズ面に延長して配置され、光束が通過する光軸25に対して上下非対称な開口70が形成されている。
次に、マスク部材50の固定方法について述べる。
図13に図示するように、マスク部材50には、第2レンズ49に形成される四隅のリブ54に対応する位置に孔65が形成されている。孔65に第2レンズ49のリブ54を挿通するように、第2レンズ49に対してマスク部材50を配置することで、マスク部材50と第2レンズ49との位置が決められる。
図14に図示するように、マスク部材50の光軸方向の位置は、第1レンズ51のリブ66と、第3レンズ47のリブ53に挟まれることで固定される。
図15は第2レンズ49とマスク部材50を前方方向から見た図である。第2レンズ49とマスク部材50の組みにも方向性があり、間違った組み方ができない形状となっている。具体的には、第2レンズ49には光軸25から上方向にオフセットした凸部58がある。また、マスク部材50には凸部58よりも大きく、凸部58を抱えこむことのできる凹部59がある。この凹部59は第2レンズ49を1方向からしか組めないように、光軸25から上方向にオフセットされている。
図12、図16、図17を用いて、メインケース14とマスク部材50の開口70についての説明をする。図12において、実線は光軸25、破線はパネルから第1レンズ51にのびる光線67a、67bをあらわしている。表示モジュール18には光線が透過できない凸部68があり、光線67a、67bの角度はα<βの関係となる。よって、開口70の光軸25から開口端までの距離は上側距離Ha<Hbとなる。メインケース14やマスク部材50の開口69、70を対称形状にした場合、レンズ群の上側を内面反射と外光からなる不要光が通ることになる。
不要な光を遮断するために、メインケース14の開口69は図12、図17のように上側の光軸25からの開口距離Maが短く、下側の光軸25からの開口距離Mbが長い形状をしている。同様に、マスク部材50の開口70は図12、図16のように上側の光軸25からの開口距離Naが短く、下側の光軸25からの開口距離Nbが長い形状をしている。これにより、不要な光による影響を軽減することによる、見えの改善を行うことが可能となっている。
図12を用いて、ビューファインダ1の密閉構造とゴミ除去手段について述べる。
前述した通り、表示モジュール18はメインケース14の中で、防塵板15と弾性部材19により密閉されている。
前述した通り、表示モジュール18はメインケース14の中で、防塵板15と弾性部材19により密閉されている。
次に、接眼レンズユニット部13の防塵板15側の面と防塵板15のゴミ除去手段について述べる。メインケース14の上部に形成した開口73は、防塵板15の後面および第1レンズ51の前面を清掃するために、ブロアの先端を差し込むための開口である。図12に図示するように、上カバー3の開口71とメインケース14の開口15は、ビューファインダの前後方向で一致する。したがって、アイカップ5とシール部材8を外せば、上カバー3の開口71からブロアの先端を差し込むことでき、ブロアの先端がメインケース14の開口73に入るもしくは、ブロアの先端から噴射される気体がメインケース14の開口73に入る。
これによって、防塵板15の後面および第1レンズ51の前面を清掃することができる。また、下カバー3の第3レンズ側48には透過性のあるレンズ保護板10がある。このレンズ保護板10はレンズ保護板保持部材11により、下カバー4と固定されている。このレンズ保護板10の役割は第3レンズ53にキズがつくのを防ぐのとビューファインダ1内の防塵防滴性能を向上させることである。もし、視度調整機構の隙間等から第3レンズ48とレンズ保護板10の間にゴミが侵入した場合は、レンズ保護板保持部材11とレンズ保護板10を外すことで、掃除することができる。
次に図12を用いてビューファインダ1内での内面反射防止と小型化についての構成を述べる。防塵板15は表示モジュール17のフィルム26と同じ方向に傾いている。また、保護板15と表示面23は平行に並んでいる。防塵板15が傾いている理由は、防塵板15とレンズ保護板10の間で光が反射して、見えなくなるのを防ぐためである。
また、レンズ保護板10でなく防塵板15を傾けた理由は、表示モジュール17の傾斜したフィルム26の下側にあるスペースと第1レンズ51の上側のスペースを有効利用するためである。また、レンズ保護板15を傾けると、レンズ保護板15を表示面23と平行に並べた場合に比べて、第1レンズ51と表示面23の距離を縮めることができる。これにより、レンズ径の小型化が図れる(背景技術参照のこと)。また、偏光板16はレンズ保護板10の位置にも防塵板15のどちらの位置にも設置できるが、本実施形態ではより開口の小さい、防塵板15の位置に設置している。これにより、偏光板16の小型化が図れている。
上述のような構成により、接眼レンズユニット部12は、第1レンズ51、第2レンズ49および第3レンズ48の光軸25中心と、表示モジュール17の画面中心を精度良く一致させることが出来る。これによって、良好な光学性能を確保できる。また、各接眼レンズ間への粉塵の侵入防止、ゴミ掃除が実現できる。また、メインケース14とマスク部材50の開口69、70を上下非対称にすることで、内面反射や外部からの不要な光による影響を軽減し、見えの改善を行うことが可能となっている。また、レンズ保護板15をパネル面23に対して傾けることで、ビューファインダ1の小型化を実現できる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて記述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
1 ビューファインダ
2 ヒンジ
3 上カバー
4 下カバー
5 アイカップ
6 外付けアイカップ
7 ビューファインダアセンブリ
8 シート部材
9 開口部
10 レンズ保護板
11 レンズ保護板保持部材
12 表示ユニット部
13 接眼レンズユニット部
14 メインケース
15 防塵板
16 偏光板
17 表示モジュールホルダ
18 表示モジュール
19 弾性部材
20 基板保持板
2 ヒンジ
3 上カバー
4 下カバー
5 アイカップ
6 外付けアイカップ
7 ビューファインダアセンブリ
8 シート部材
9 開口部
10 レンズ保護板
11 レンズ保護板保持部材
12 表示ユニット部
13 接眼レンズユニット部
14 メインケース
15 防塵板
16 偏光板
17 表示モジュールホルダ
18 表示モジュール
19 弾性部材
20 基板保持板
Claims (2)
- 光学画像信号を出力し、光軸に対して、一方の開口までの距離が長く、他方の開口までの距離が短い開口部を有する反射型液晶ユニットと、反射型液晶ユニットから出力した光学画像信号を集光する接眼光学系と、反射型液晶ユニットと接眼光学系を保持し、光線が通るための保持部材開口部をもつ、保持部材をもち、保持部材開口部は液晶ユニット開口部の開口までの距離が長い方向と同じ方向の距離が長く、液晶ユニット開口部の開口までの距離が短い方向と同じ方向の開口までの距離が短いことを特徴とする電子ビューファインダ。
- 光学画像信号を出力し、光軸に対して、一方の開口までの距離が長く、他方の開口までの距離が短い開口部を有する反射型液晶ユニットと、反射型液晶ユニットから出力した光学画像信号を集光し、少なくとも2枚のレンズから構成される接眼光学系と、反射型液晶ユニットと接眼光学系を保持し、光線が通るための保持部材開口部をもつ保持部材と、接眼光学系の光軸方向からみて両端のレンズの間にあり、遮光部材開口部を有する遮光部材を持ち、遮光部材開口部は液晶ユニット開口部の開口までの距離が長い方向と同じ方向の距離が長く、液晶ユニット開口部の開口までの距離が短い方向と同じ方向の開口までの距離が短いことを特徴とする電子ビューファインダ。
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