JP2015138383A - 覚醒維持装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザにわずらわしさや、不快感を感じさせることなく、ユーザの覚醒状態を維持することができる。
【解決手段】出力装置50により、ドライバの周辺視領域において、左右に離れた少なくとも2箇所以上の位置に、刺激を呈示し、制御装置20により呈示される刺激を、前記ドライバの覚醒状態を維持するために前記ドライバの視線を左右に移動させるように呈示させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、覚醒維持装置及びプログラムに係り、特に、ユーザの覚醒状態を維持するための覚醒維持装置に関する。
従来、運転者の覚醒を維持する方法として、ステアリングホイールの上部に、視覚識別可能なマークを備えることによって、左右運動視覚刺激を発生させる方法が知られている(特許文献1)。
また、多数個の赤色若しくは青色のLED(発光ダイオード)を一方から他方へ流れるように点滅させる方法が知られている(特許文献2)。
また、乗員にメラトニン分泌を抑制して覚醒を促す波長光(覚醒光)を得るための光源となるLED配置により、マップレンズでLEDからの光を導くことで、運転者の顔部付近に覚醒光をスポット状に照射する方法が知られている(特許文献3)。
また、制御装置により、制御される照明装置を用いて、乗員を覚醒させる必要がある所定時間帯において照明装置を点灯させ、乗員を覚醒させるために必要な所定照度の光を、乗員の顔部に向けて照射する方法が知られている(特許文献4)。
また、乗り物の運転者に光を照射可能に配置し、制御装置により、意識状態を向上させる光を所定期間点灯させた後所定期間消灯させ、ランプの点滅によって、運転者の意識状態を高くし、居眠りを防止する方法が知られている(特許文献5)。
また、眼精疲労度を判定する方法として、ヘッドマウントディスプレイ装着時に、表示画像にサッカード誘発パターンを表示し、装着者の眼にサッカード運動を生じさせ、その時の眼球運動を検出し、速度、移動量、追随割合を算出し、眼精疲労度を判定する方法が知られている(特許文献6)。
また、運転者に障害が生じているか判断する方法として、自動車、列車、プラント等のような設備または装置の操作者に光刺激を提示し、刺激に対する反応である、円滑追跡、サッカード速度、等の眼球能力指標を検出および定量化し、運転者に障害が生じているか判断する方法が知られている(特許文献7)。
また、ドライバの周辺視野での視覚能力を向上させる方法として、所定の走行環境と判定されたときに、LEDによる光刺激の発生タイミングと発光位置の切り替えとを制御して、LED(L,C,R)を、着座したドライバの左前方、正面近傍、および右前方にそれぞれ設定された発光位置において、ドライバの視覚認知を引き出すための光刺激を発生させる方法が知られている(特許文献8)。
特開2007−8268号公報 実開平6−50988号公報 特開2007−331572号公報 特開2008−238957号公報 特開2008−146327号公報 特開2012−137639号公報 特開2007−512582号公報 特開2012−50690号公報
しかし、特許文献1の方法においては、覚醒低下が問題になる高速走行時において、ハンドル操作がほとんどないという理由から覚醒維持の効果が得られにくいという問題がある。
また、特許文献3〜5の方法においては、覚醒させやすい光により覚醒を促すものであり、明るい光を顔に向ける必要があることから、ユーザにわずらわしさや、不快感を感じさせるという問題がある。
本発明では、ユーザにわずらわしさや、不快感を感じさせることなく、ユーザの覚醒状態を維持することができる覚醒維持装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明の覚醒維持装置は、ユーザの周辺視領域内の、左右に離れた少なくとも2箇所以上の位置から、視覚刺激を呈示する刺激呈示手段と、前記ユーザの覚醒状態を維持するために前記ユーザの視線を左右方向に移動させるように、前記刺激呈示手段により視覚刺激を呈示させる制御手段と、を含んで構成されている。
第1の発明によれば、刺激呈示手段により、ユーザの周辺視領域内の、左右に離れた少なくとも2箇所以上の位置から、視覚刺激を呈示し、制御手段により、ユーザの覚醒状態を維持するためにユーザの視線を左右方向に移動させるように、視覚刺激を呈示させる。
このように、ユーザの周辺視領域内の、左右に離れた少なくとも2箇所以上の位置に呈示される視覚刺激を、ユーザの覚醒状態を維持するためにユーザの視線を左右に移動させるように呈示させることにより、ユーザにわずらわしさや、不快感を感じさせることなく、ユーザの覚醒状態を維持することができる。
また、第1の発明において、前記ユーザの視線の移動量を計測する視線移動量計測手段を更に含み、前記制御手段は、前記視線移動量計測手段により計測された前記ユーザの視線の移動量に応じて、前記呈示される視覚刺激の強度及び呈示頻度の少なくとも一方を変更して、前記刺激呈示手段により視覚刺激を呈示させるようにしてもよい。
また、第1の発明において、前記制御手段は、前記少なくとも2箇所以上の位置の各々から所定の順番で視覚刺激を呈示することを繰り返すように、前記刺激呈示手段を制御してもよい。
また、第1の発明において、前記刺激呈示手段は、前記少なくとも2箇所以上の位置に、模様又は文字を表示することにより、視覚刺激を呈示してもよい。
また、第1の発明において、前記刺激呈示手段は、前記少なくとも2箇所以上の位置から青色の光を出力することにより、視覚刺激を呈示してもよい。
また、第1の発明において、前記刺激呈示手段は、前記ユーザの視覚で負担なく知覚できる視覚刺激の強度の上限に対応する予め定められた強度の視覚刺激を呈示してもよい。
また、第1の発明において、前記制御手段は、前記ユーザの眼のサッカード運動を生じさせるように、前記刺激呈示手段により視覚刺激を呈示させるようにしてもよい。
また、第1の発明において、前記ユーザは、車両のドライバであって、
前記刺激呈示手段は、前記車両のフロントガラス上の、前記ドライバの周辺視領域内の前記少なくとも2箇所以上の位置から、視覚刺激を呈示するようにしてもよい。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、上記の覚醒維持装置を構成する各手段として機能させるためのプログラムである。
以上説明したように、本発明の覚醒維持装置によれば、ユーザの周辺視領域内の、左右に離れた少なくとも2箇所以上の位置に呈示される視覚刺激を、ユーザの覚醒状態を維持するためにユーザの視線を左右に移動させるように呈示させることにより、ユーザに、わずらわしさや、不快感を感じさせることなく、ユーザの覚醒状態を維持することができる。
サッカード誘導可能な左右点滅刺激の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る覚醒維持装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る出力装置の設置の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に覚醒維持装置を用いた実験の結果の例を示す図である。 実験例において用いた比較条件の出力装置の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る覚醒維持装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る覚醒維持装置における輝度変更処理ルーチンを示すフローチャート図である。 本発明の第3の実施の形態に係る覚醒維持装置の機能的構成を示すブロック図である。 刺激として文字を表示する場合の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。尚、各図面において、実質的に同一又は等価な構成要素又は部分には同一の参照符号を付している。
<発明の原理>
本発明の実施の形態において、人の前方の左右に離れた2箇所以上から、図1に示すように光や表示等の視覚認知できる刺激を順番又は交互に出力することにより、主に左右方向のサッカード(衝動性)眼球運動を誘導する。サッカード眼球運動は、覚醒時特有の眼球運動であり、この眼球運動が誘導されることにより、人の覚醒状態の低下が妨げられ、覚醒状態を維持することができる。
また、サッカード眼球運動が誘導されさえすればよいため、人の中心視でなく周辺視領域への呈示でよく、さらに強い刺激は必要ない。そのため、視覚で知覚できる限界付近の強さ(明るさ)で刺激を呈示すればよい。これにより、ユーザは、視界の妨げになったり、まぶしさを感じたりすることがないため、わずらわしさや不快感を感じることがなく覚醒状態を維持することができる。
<第1の実施の形態に係る覚醒維持装置の構成>
次に、本発明の第1の実施の形態に係る覚醒維持装置について説明する。図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る覚醒維持装置100は、制御装置20と、出力装置50と、を備えている。なお、第1の実施の形態においては、覚醒維持装置を車両に設置した場合について説明する。
制御装置20は、CPUと、RAMと、プログラムや各種データを記憶したROMと、を含んで構成され、プログラムを実行して出力装置50を制御する。具体的には、出力装置50は後述するように2つの位置(第1位置及び第2位置)を点滅させるように構成されており、1秒毎に第1位置を点灯→第2位置を点灯→第1位置を点灯…と第1位置及び第2位置において交互に点灯させるように出力装置50を制御する。ここで、点灯部分の形状は、例えば直径2センチの円図形であり、点灯部分の明るさは、ドライバが負担なく知覚できる視覚刺激の強度の上限に対応する予め定められた明るさとし、点灯部分の色は青色とする。また、制御装置20は、第1位置及び第2位置で交互に点灯させるように出力装置50を1分間継続して制御してから、その後の1分間は第1位置及び第2位置で点灯させないように出力装置50を制御する。そして、第1位置及び第2位置で点灯させる制御と、点灯させない制御を交互に1分毎に繰り返すように、出力装置50を制御する。なお、点灯する色は青色以外でも良いものとする。なお、ドライバがユーザの一例である。また、第1位置及び第2位置での点灯が視覚刺激の一例である。
出力装置50は、ドライバの左右に離れた2箇所の位置から視覚刺激を呈示する装置であり、第1の実施の形態においては、ドライバの正面フロントガラスに設けられたヘッドアップディスプレイ部を用いる。ここで、図3に示すように、ドライバの正面フロントガラスのヘッドアップディスプレイ部において、ドライバ正面を中心として、左右均等の位置であって、且つドライバの周辺視領域内の2つの位置(第1位置及び第2位置)の各々を点滅させるものとする。ここで、周辺視領域とは、予め定められたドライバの目線の位置からの前方への直線方向に対して、上下方向の偏心度5〜25度程度の領域とする。第1の実施の形態においては、フロントガラスのヘッドアップディスプレイ部は、ドライバの目から距離約80センチメートルとし、点滅させる第1位置及び第2位置は、ドライバ正面を中心として、左右10センチメートルずつ離した位置であって、且つドライバの正面から下方に対する俯角10度の位置に設定されるようにする。
<第1の実施の形態に係る覚醒維持装置の作用>
次に、本発明の第1の実施の形態に係る覚醒維持装置100の作用について説明する。まず、ドライバがイグニッションキーをオンにすると、一定時間経過後に、制御装置20は、第1位置及び第2位置で点灯させる制御と、点灯させない制御を交互に1分毎に繰り返すように、出力装置50を制御する。これにより、ドライバの覚醒状態が維持される。
<実験例>
図4に、第1の実施の形態に係る覚醒維持装置を用いた場合の覚醒維持効果の例を示す(刺激の呈示頻度は0.5秒毎、刺激呈示の開始及び停止の間隔を1分毎とする)。なお、比較条件として、図5に示すような上下に第1位置と第2位置の2つの位置から点灯(刺激の呈示頻度は0.5秒毎、刺激呈示の開始及び停止の間隔を1分毎とする)を行う出力装置を用いる。図4の縦軸は、覚醒状態を表す指標の1つである1分間あたりの閉眼率(PERCLOS)であり、この値が例えば20%以上において覚醒低下、及び居眠り発生とみなすことができる。図4に示す結果により、第1の実施の形態に係る覚醒維持装置を用いることにより、比較条件に比べて覚醒低下が抑えられることがわかる。
以上、説明したように、第1の実施の形態に係る覚醒維持装置100によれば、ドライバの周辺視領域における左右に離れた2箇所の位置において、ドライバの覚醒状態を維持するためにドライバの視線を左右に移動させるように点灯させることにより、ドライバにわずらわしさや、不快感を感じさせることなく、ドライバの覚醒状態を維持することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
第1の実施の形態においては、ドライバの右側の視覚刺激の呈示及び左側の視覚刺激の呈示を行う装置として、ドライバの正面フロントガラスに設けられたヘッドアップディスプレイ部を用いる場合について説明したがこれに限定されるものではない。例えば、2つ以上のLEDライトなどを用いて、2箇所以上の視覚刺激が呈示されるように制御を行うことにより、ドライバの右側の視覚刺激の呈示及び左側の視覚刺激の呈示を行ってもよい。
また、第1の実施の形態においては、ドライバの右側の視覚刺激の呈示と、左側の視覚刺激の呈示とを1秒毎に交互に呈示する場合について説明したがこれに限定されるものではない。例えば、0.5秒毎又は2秒毎に左右の視覚刺激の呈示を交互に行ってもよい。ただし、サッカード眼球運動の開始には一定の潜時(150〜250ms)が必要となるので、0.5秒程度を最短とする。また、周期が長すぎるとサッカード眼球運動の発生頻度が低くなるので2秒程度を最長とする。
また、第1の実施の形態においては、出力装置50を、視覚刺激の呈示を行う制御について1分間行い、その後1分間刺激の呈示を行わない制御をし、1分毎に当該制御を繰り返す場合について説明したがこれに限定されるものではない。例えば、2分毎又は30秒毎に当該制御を繰り返してもよい。また、視覚刺激の呈示の停止の制御を行わなくてもよい。
また、第1の実施の形態においては、視覚刺激の呈示を2箇所から行う場合について説明したがこれに限定されるものではない。例えば、サッカード眼球運動が誘導されるのに十分な距離を確保することが出来る場合には、2箇所以上から視覚刺激を呈示してもよい。この場合、視覚刺激の呈示する順番は予め決定されており、その順序において周期的に視覚刺激の呈示が繰り返されるものとする。
また、第1の実施の形態においては、覚醒維持装置100を車両に設置する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、車両以外の船、飛行機等の乗り物に設置してもよい。また、出力装置に小型液晶ディスプレイ等を用いることにより、例えば、家庭内や事務所でのOA作業中に用いるように設置してもよい。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成及び作用となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、ドライバの視線の移動量を計測し、当該視線の移動量に応じて出力装置から出力される視覚刺激の輝度を変更する点が第1の実施の形態と異なっている。
<第2の実施の形態に係る覚醒維持装置の構成>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る覚醒維持装置について説明する。図6に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る覚醒維持装置200は、速度センサ10と、視線計測装置212と、制御装置220と、出力装置50とを備えている。
速度センサ10は、車両の速度を検出し、判定部230に出力する。
視線計測装置212は、判定部230から運転開始の信号を受け取ると、カメラ等を用いてドライバの視線を常時計測し、計測結果を判定部230に逐次出力する。また、ドライバの視線の計測方法については、従来既知の手法を用いればよいため、説明を省略する。
制御装置220は、視線移動量計測部222と、判定部230と、制御部240とを含んで構成されている。
視線移動量計測部222は、視線計測装置212から入力される計測結果に基づいて、一定期間における視線の移動距離の積算値を算出する。第2の実施の形態においては、ドライバの視線の計測の開始後5分間から求めた1分間あたりのドライバの視線の移動距離の積算値(以後、基準視線移動距離とする)、及び1分毎のドライバの視線の移動距離の積算値の各々を算出する。なお、基準視線移動距離の対象となる計測時間は5分間以外の計測時間を用いてもよい。また、ドライバの視線の移動距離の積算値の計測時間も1分間以外の計測時間を用いてもよい。
判定部230は、速度センサ10から入力される速度に基づいて、当該速度が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には、車両の運転が開始されたと判定して、運転開始の信号を視線計測装置212に出力する。また、判定部230は、視線移動量計測部222から入力される基準視線移動距離、及び1分毎のドライバの視線の移動距離の積算値の各々と、に基づいて、現在から過去1分間の視線移動距離の積算値が基準視線移動距離の2分の1以下になったか否かを判定し、判定結果を制御部240に出力する。
制御部240は、出力装置50を制御する。また、制御部240は、判定部230から入力される判定結果に基づいて、出力装置50によるヘッドアップディスプレイ部の第1位置及び第2位置における点灯時の輝度を変化させるように制御する。具体的には、現在から過去1分間の視線移動距離の積算値が基準視線移動距離の2分の1以下になっている場合であり、且つ現在の第1位置及び第2位置における点灯時の輝度が基準の輝度になっている場合には、点灯時の輝度を2倍(例えば基準の輝度が10cd/mの場合は、20cd/m)とするように出力装置50を制御する。また、現在から過去1分間の視線移動距離の積算値が基準視線移動距離の2分の1よりも大きく、且つ現在の第1位置及び第2位置における点灯時の輝度が基準の輝度ではない場合には、点灯時の輝度を基準の輝度とするように出力装置50を制御する。なお、点灯時の輝度が視覚刺激の強度の一例である。
<第2の実施の形態に係る覚醒維持装置の作用>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る覚醒維持装置200の作用について説明する。まず、イグニッションキーがオンにされると、一定時間経過後に、制御装置20は、第1位置及び第2位置で点灯させる制御と、点灯させない制御を交互に1分毎に繰り返すように、出力装置50を制御する。また、速度センサ10により、車両の速度が逐次検出されているときに、制御装置220のROMに記憶されたプログラムを、CPUが実行することにより、図7に示す輝度変更処理ルーチンが実行される。
まず、ステップS100では、速度センサ10により検出された車両の速度を受け付ける。
次に、ステップS102では、ステップS100において取得した車両の速度が所定値以上であるか否かを判定し、車両の速度が所定値以上である場合には、車両の運転が開始されたと判定し、ステップS106へ移行する。このとき、運転開始の信号を視線計測装置212へ出力する。一方、車両の速度が所定値未満である場合には、車両の運転は開始されていないと判定し、ステップS100へ移行し、ステップS100〜ステップS102の処理を繰り返す。
次に、ステップS106では、基準視線移動距離を算出済みであるか否かの判定を行う。基準視線移動距離を既に算出している場合には、ステップS112へ移行し、基準視線移動距離をまだ算出していない場合には、ステップS108へ移行する。
次に、ステップS108では、視線計測装置212から、ドライバの視線の5分間分の視線計測結果を受け付ける。
次に、ステップS110では、ステップS108において取得した5分間分の視線計測結果に基づいて、基準視線移動距離を算出する。
ステップS112では、視線計測装置212から、ドライバの視線の1分間分の視線計測結果を受け付ける。
次に、ステップS114では、ステップS112において取得した視線計測結果に基づいて、1分間のドライバの視線の移動距離の積算値を算出する。
次に、ステップS116では、ステップS110において取得した基準視線移動距離と、ステップS114において取得した1分間のドライバの視線の移動距離の積算値とを比較して、点灯時の輝度を変更する必要があるか否かを判定する。点灯時の輝度を変更する必要がある場合には、ステップS118へ移行し、点灯時の輝度を変更する必要がない場合には、ステップS106へ移行し、ステップS106〜ステップS116の処理を繰り返す。
以上、説明したように、第2の実施の形態に係る覚醒維持装置200によれば、ドライバの周辺視領域における左右に離れた2箇所の位置において、ドライバの覚醒状態を維持するためにドライバの視線を左右に移動させるように点灯させるように制御し、かつドライバの視線の移動量に応じて点灯時の輝度を制御することにより、ドライバにわずらわしさや、不快感を感じさせることなく、ドライバの覚醒状態を維持することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
第2の実施の形態においては、ドライバの視線の移動距離の積算値を用いて、点灯時の輝度を変更する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、点灯時の輝度を変更すると同時に点灯の頻度を変更してもよい。また、点灯の頻度のみを変更してもよい。具体的には、第1位置及び第2位置における点灯は、1秒毎(基準の頻度)において交互に点灯されるように制御されているが、現在から過去1分間の視線移動距離の積算値が基準視線移動距離の2分の1以下になっている場合であり、且つ現在の点灯の頻度が基準の頻度になっている場合には、点灯の頻度を0.5秒毎に変更する。また、現在から過去1分間の視線移動距離の積算値が基準視線移動距離の2分の1よりも大きく、且つ現在の点灯の頻度が基準の頻度ではない場合には、点灯の頻度を基準の頻度となるように制御する。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同様の構成及び作用となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態では、ヘッドアップディスプレイ部の第1位置及び第2位置において文字を表示することにより、ドライバの呼吸間隔誘導を行って、覚醒状態を維持している点が第1の実施の形態と異なっている。
<第3の実施の形態に係る覚醒維持装置の構成>
次に、本発明の第3の実施の形態に係る覚醒維持装置について説明する。図8に示すように、本発明の第3の実施の形態に係る覚醒維持装置300は、制御装置320と、出力装置350とを備えている。
制御装置320は、出力装置350を制御する。具体的には、出力装置350はヘッドアップディスプレイ部の2つの位置を点滅させるように構成されており、図9に示すように、第1位置を点灯する際に「吐」の文字を表示し、第2位置を点灯する際に「吸」の文字を表示するように、出力装置350を制御する。なお、他の構成は、第1の実施の形態における制御装置20と同様であるので、説明を省略する。
以上、説明したように、第3の実施の形態に係る覚醒維持装置300によれば、ドライバの周辺視領域における左右に離れた2箇所の位置において、ドライバの覚醒状態を維持するためにドライバの視線を左右に移動させるように点灯し、かつドライバの呼吸間隔の誘導を行うように、点灯時に文字を表示することにより、ドライバにわずらわしさや、不快感を感じさせることなく、ドライバの覚醒状態を維持することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
第3の実施の形態においては、第1位置及び第2位置における点灯時に文字を表示する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1位置及び第2位置における点灯時に模様を表示してもよい。この場合、予めドライバにどの模様において息を吸う又は吐く動作を行うかを定義しておく。
また、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能であるし、ネットワークを介して提供することも可能である。
10 速度センサ
20 制御装置
50 出力装置
100 覚醒維持装置
200 覚醒維持装置
212 視線計測装置
220 制御装置
222 視線移動量計測部
230 判定部
240 制御部
300 覚醒維持装置
320 制御装置
350 出力装置

Claims (9)

  1. ユーザの周辺視領域内の、左右に離れた少なくとも2箇所以上の位置から、視覚刺激を呈示する刺激呈示手段と、
    前記ユーザの覚醒状態を維持するために前記ユーザの視線を左右方向に移動させるように、前記刺激呈示手段により視覚刺激を呈示させる制御手段と、
    を含む、覚醒維持装置。
  2. 前記ユーザの視線の移動量を計測する視線移動量計測手段を更に含み、
    前記制御手段は、前記視線移動量計測手段により計測された前記ユーザの視線の移動量に応じて、前記呈示される視覚刺激の強度及び呈示頻度の少なくとも一方を変更して、前記刺激呈示手段により視覚刺激を呈示させる請求項1記載の覚醒維持装置。
  3. 前記制御手段は、前記少なくとも2箇所以上の位置の各々から所定の順番で視覚刺激を呈示することを繰り返すように、前記刺激呈示手段を制御する請求項1又は2記載の覚醒維持装置。
  4. 前記刺激呈示手段は、前記少なくとも2箇所以上の位置に、模様又は文字を表示することにより、視覚刺激を呈示する請求項1〜3の何れか1項記載の覚醒維持装置。
  5. 前記刺激呈示手段は、前記少なくとも2箇所以上の位置から青色の光を出力することにより、視覚刺激を呈示する請求項1〜4の何れか1項記載の覚醒維持装置。
  6. 前記刺激呈示手段は、前記ユーザの視覚で負担なく知覚できる視覚刺激の強度の上限に対応する予め定められた強度の視覚刺激を呈示する請求項1〜5の何れか1項記載の覚醒維持装置。
  7. 前記制御手段は、前記ユーザの眼のサッカード運動を生じさせるように、前記刺激呈示手段により視覚刺激を呈示させる請求項1〜6の何れか1項記載の覚醒維持装置。
  8. 前記ユーザは、車両のドライバであって、
    前記刺激呈示手段は、前記車両のフロントガラス上の、前記ドライバの周辺視領域内の前記少なくとも2箇所以上の位置から、視覚刺激を呈示する請求項1〜7の何れか1項記載の覚醒維持装置。
  9. コンピュータを、
    ユーザの覚醒状態を維持するために前記ユーザの視線を左右方向に移動させるように、前記ユーザの周辺視領域内の、左右に離れた少なくとも2箇所以上の位置から、視覚刺激を呈示する刺激呈示手段により視覚刺激を呈示させる制御手段
    として機能させるためのプログラム。
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