JP2009093284A - 運転支援装置 - Google Patents

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修 尾崎
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Abstract

【課題】安全運転が可能な運転者の視野を確保する運転支援装置を提供することを課題とする。
【解決手段】運転者の視野を確保するための運転支援装置1であって、運転者の視野を判定する視野判定手段11、30c,30bと、各々異なる位置に配置され、運転者に視覚刺激を与える複数の視覚刺激付与手段20,・・・とを備え、視野判定手段11,30c,30bにより運転者の視野が低下していると判定した場合、視覚刺激付与手段20により運転者に視覚刺激を与えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、安全運転が可能な運転者の視野を確保する運転支援装置に関する。
車両の運転者が飲酒状態や居眠り状態になった場合、安全に運転を行うことができない。そこで、特許文献1には、飲酒状態や居眠り状態を検知した場合に警報や車速制限などを行うことが開示されている。さらに、このような状態を検知した場合に車両をインタロックするものもある。
特開昭63−222939号公報 特開平8−197977号公報
運転者が飲酒状態や居眠り状態になった場合、運転者の視野は、通常の前方視野に比べて狭くなるとともに視線が下方に落ちる。そのため、運転者は、運転操作が不安定になるとともに危険の察知が遅れ、安全な運転ができなくなる虞がある。したがって、このような状態になった場合には、まず、安全運転が可能な視野を確保することが重要となる。
そこで、本発明は、安全運転が可能な運転者の視野を確保する運転支援装置を提供することを課題とする。
本発明に係る運転支援装置は、運転者の視野を判定する視野判定手段と、運転者に視覚刺激を与える視覚刺激付与手段とを備え、視野判定手段により運転者の視野が低下していると判定した場合、視覚刺激付与手段により運転者に視覚刺激を与えることを特徴とする。
この運転支援装置では、視野判定手段により運転者の視野(視線方向も含む)を判定する。そして、運転支援装置では、運転者の視野が低下していると判定した場合、視覚刺激付与手段により運転者に対して視覚刺激を与える。この視覚刺激によって、運転者は、視覚刺激の方向を向くようになり、視野が広がったり、視線が上がったりする。このように、運転支援装置では、運転者に視覚刺激を与えることにより、安全運転が可能な視野を確保することができる。
なお、視野判定手段は、視野範囲や視線を直接判定する手段でもよいし、あるいは、飲酒状態、居眠り状態、覚醒度、年齢などの各種パラメータから視野が狭くなったりあるいは視線が下がったりすることを予測判定する手段でもよい。視野の低下には、運転者の通常の視野から低下していることであり、例えば、視野が狭くなったり、視線が下がったりしていることである。
本発明の上記運転支援装置では、視覚刺激付与手段は、複数個あり、各々異なる位置に配置されると好適である。
この運転支援装置では、複数個の視覚刺激付与手段の中から視野が低下している要因あるいは車両周辺の危険な方向などに応じて視覚刺激付与手段を選択し、その選択した視覚刺激付与手段による視覚刺激を与えることにより、より効果的に運転者の視野を確保することができる。例えば、覚醒度が低下している場合、視野が狭くなりかつ視線が下がっているので、重力方向上側の位置で視覚刺激を与えるとよい。高齢者の場合、視野が狭くなっているので、広範囲にかつランダムな位置で視覚刺激を与えるとよい。歩行者や自転車などが車両の周辺に存在する場合、その存在する方向の位置で視覚刺激を与えるとよい。
本発明の上記運転支援装置では、視野判定手段により運転者の覚醒度低下又は飲酒状態の検知によって運転者の視野が低下していると判定した場合、複数の視覚刺激付与手段のうち重力方向上側の視覚刺激付与手段による視覚刺激を重力方向下側の視覚刺激付与手段による視覚刺激に比べて強くする構成としてもよい。
この運転支援装置では、視野判定手段により、運転者の覚醒度低下(すなわち、居眠り状態)又は飲酒状態を検知した場合に運転者の視野が低下していると判定する。この場合、視野が狭くなりかつ視線が下がる傾向にあるので、運転支援装置では、複数の視覚刺激付与手段のうち重力方向上側の視覚刺激付与手段による視覚刺激を重力方向下側の視覚刺激付与手段による視覚刺激に比べて強くし、視線を上側に上げるようにし、運転操作を安定し、危険を察知し易くする。なお、重力方向上側の視覚刺激を重力方向下側の視覚刺激に比べて強くするには、重力方向下側の視覚刺激を与えずに重力方向上側の視覚刺激だけを与える場合も含む。
本発明の上記運転支援装置では、車両周辺の危険度を監視する監視手段を備え、複数の視覚刺激付与手段のうち監視手段で検知した危険度が高い方向に位置する視覚刺激付与手段による視覚刺激を危険度が低い方向に位置する視覚刺激付与手段による視覚刺激に比べて強くする構成としてもよい。
この運転支援装置では、監視手段により、車両周辺の危険度を検知する。車両周辺の危険対象物としては、例えば、歩行者、自転車、他車両、ガードレール、落下物である。危険度が高い場合、運転者にその方向を注視させる必要があるので、運転支援装置では、複数の視覚刺激付与手段のうち危険度が高い方向に位置する視覚刺激付与手段による視覚刺激を危険度が低い方向に位置する視覚刺激付与手段による視覚刺激に比べて強くし、視線を危険対象物の方向に向けるようにし、危険対象物を認識し易くする。このように危険対象物の方向の視覚刺激付与手段による視覚刺激を強くして危険対象物を認識し易くすることにより、あらたに、危険対象物を認識させるための専用の手段を設ける必要がない。なお、危険度が高い方向の視覚刺激を危険度の低い方向の視覚刺激に比べて強くするには、危険度の低い方向の視覚刺激を与えずに危険度の高い方向の視覚刺激だけを与える場合も含む。
本発明は、運転者の視野が低下した場合に運転者に視覚刺激を与えることにより、安全運転が可能な運転者の視野を確保することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る運転支援装置の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、本発明に係る運転支援装置を、車両に搭載される視野狭窄防止装置に適用する。本実施の形態に係る視野狭窄防止装置は、安全運転に必要な運転者の視野を確保するために、視野が低下していると予測される場合には運転者に動的な視覚刺激を与え、視野狭窄を起こり難くする。
図1〜図3を参照して、本実施の形態に係る視野狭窄防止装置1について説明する。図1は、本実施の形態に係る視野狭窄防止装置の構成図である。図2は、図1の視野狭窄防止装置のLEDの配置図である。図3は、運転者の通常時、覚醒度低下時、高齢者の各視野を示す図である。
視野狭窄防止装置1は、運転者の覚醒度と年齢に基づいて視野の低下を判断し、視野が低下していると判断した場合にはフロントガラスの周囲に配置したLED[Light Emitting Diode]によって視覚刺激を与える。さらに、視野狭窄防止装置1では、車両周辺の危険度を判断し、危険度の高い方向に位置するLEDによって視覚刺激を与える。そのために、視野狭窄防止装置1は、車両周辺検知センサ10、運転者状態検知センサ11、多数個のLED20,・・・、ECU[Electronic Control Unit]30(車両周辺危険判断部30a、個人年齢認証部30b、運転者状態検知部30c、視線検知部30d、LED制御部30e)を備えている。
なお、本実施の形態では、個人年齢認証部30b及び運転者状態検知センサ11と運転者状態検知部30cが特許請求の範囲に記載する視野判定手段に相当し、LED20,・・・が特許請求の範囲に記載する視覚刺激付与手段に相当し、車両周辺検知センサ10と車両周辺危険判断部30aが特許請求の範囲に記載する監視手段に相当する。
図3に示すように、運転者の通常の視野V1は、運転席側におけるフロントガラスの全域に広がる。特に、ベテランの運転者の場合、運転中には前方視界中の各方向に視線を向け、危険を察知する動作を常時無意識に行っている。
飲酒状態や居眠り状態の場合、覚醒度が低下し、前方への注意力が散漫になる傾向があり、安全運転に支障をきたす虞がある。この場合の視野V2は、一般に、視野が狭くなりかつ視線が落ち、視野が低下する。これによって、運転操作が不安定になり、危険の察知も遅れる要因となる。また、高齢者の場合も、前方への注意力が散漫になる傾向があり、安全運転に支障をきたす虞がある。この場合の視野V3は、視野が狭くなる。これによって、車両周辺の広い範囲に目が届かなくなり、車両周辺の危険対象物を見逃す要因となる。
車両周辺検知センサ10は、車両周辺の物体を検知するセンサであり、カメラやミリ波レーダなどのレーダである。車両周辺検知センサ10は、車両の所定の箇所(前端など)に設けられ、車両周辺(特に、前方側)を検知できる向きで配置される。車両周辺検知センサ10では、車両周辺を検知し、その検知情報を車両周辺検知信号としてECU30に送信する。
運転者状態検知センサ11は、運転者の顔周辺の状態を検知するセンサであり、カメラである。運転者状態検知センサ11は、運転者の前方に設けられ、運転者の顔周辺を撮像できる向きで配置される。運転者状態検知センサ11では、運転者の顔周辺を撮像し、その撮像画像を運転者状態検知信号としてECU30に送信する。
LED20,・・・は、運転者に視覚刺激を与えるためのLEDである。LED20,・・・は、図2に示すように、運転席側におけるフロントガラスの周囲の所定の箇所に多数個(図2の例では、10個)配設される。LED20は、運転者の運転に支障をきたさない程度の発光量や色とする。各LED20では、ECU30から制御電流が供給されると、それに応じて発光する。
なお、図3に示す視野V2のように視線が落ちている場合、通常の視野V1まで視線を上げ、前方を認識するためには、目を動かすだけでよく、認識するまでに0.25秒程度を要する。また、視野V2のように視線が落ちている場合、フロントガラスの上側のLED20まで視線を上げ、LED20を認識するためには、頭を動かす必要があり、認識するまでに0.5秒程度を要する
ECU30は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[ReadOnly Memory]、RAM[Random Access Memory]などからなり、ROMに格納されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することにより車両周辺危険判断部30a、個人年齢認証部30b、運転者状態検知部30c、視線検知部30d、LED制御部30eを構成する。ECU30では、一定時間毎に、車両周辺検知センサ10からの車両周辺検知信号及び運転者状態検知センサ11からの運転者状態検知信号を受信し、この各信号を基づいて各部30a,30b,30c,30d,30eの各処理を行い、必要に応じてLED20を発光制御する。
車両周辺危険判断部30aでは、車両周辺検知センサ10による検知情報に基づいて車両周辺(特に、車両前方側)に危険対象の物体(歩行者、自転車、他車両、ガードレール、落下物など)が存在するか否かを判定する。危険対象の物体が存在すると判定した場合、車両周辺危険判断部30aでは、その物体の自車両に対する相対距離、相対速度、相対方向などを算出し、これらの物体と自車両との関係に基づいて自車両に対する物体の危険度を設定する。
個人年齢認証部30bでは、運転者の年齢を認証する。認証方法としては、どのような方法でもよく、例えば、運転者による入力、IC運転免許証の場合にはその免許証から読み取り、運転者に対する画像認識がある。そして、個人年齢認証部30bでは、認証した年齢が高齢か否かを判定する。
運転者状態検知部30cでは、運転者状態検知センサ11による撮像画像から運転者の顔を認識し、その認識した顔領域の画像を抽出する。そして、運転者状態検知部30cでは、顔画像から目を認識し、その認識した目領域の画像を抽出する。さらに、運転者状態検知部30cでは、目画像や顔画像から瞼の動き、視線方向、顔方向などを検出する。そして、運転者状態検知部30cでは、これらの検出した情報から覚醒度を判定する。覚醒度が低下するほど、瞼が閉じ、視線が落ち、顔が下側を向く。さらに、運転者状態検知部30cでは、判定した覚醒度が低下しているか否かを判定する。なお、覚醒度を判定するために、瞼の動き、視線方向、顔方向を全て検出し、3つの情報から判定してもよいし、この3つの中の一部の情報で判定してもよいし、あるいは、他の情報も加味して判定してもよい。
視線検知部30dでは、運転者状態検知部30cと同様の処理により、運転者状態検知センサ11による撮像画像から目画像を抽出し、目画像から視線方向を検出する。なお、運転者状態検知部30cで運転者の視線方向を検出している場合、視線検知部30dはなくてもよい。
LED制御部30eでは、個人年齢認証部30bで高齢と判定した場合あるいは運転者状態検知部30cで覚醒度低下と判定した場合、車両周辺危険判断部30aで車両周辺で危険度が高いと判定した危険対象物の自車両に対する相対方向に基づいて、多数のLED20,・・・の中からその危険対象物の方向に位置するLED20を1つ選択する。車両周辺で危険度が高い方向が複数ある場合(危険対象物が複数存在する場合)、正面方向のLED20,・・・の中から選択する(特に、覚醒度低下の運転者の場合にはフロントガラスの上側のLED20,・・・の中から選択する)。また、車両周辺の危険度が高い危険対象物が存在しない場合かつ高齢の運転者の場合、視野を広げる必要があるので、フロントガラスの周囲から全てのLED20,・・・の中からランダムに選択する。車両周辺の危険度が高い危険対象物が存在しない場合かつ覚醒度低下の運転者の場合、視線を上げる必要があるので、フロントガラスの上側のLED20,・・・の中から選択する。
LED20を選択すると、LED制御部30eでは、危険度に応じて発光量、点滅間隔などを設定する。例えば、危険度が高くほど、発光量を多くしたり、点滅間隔を短くし、視覚刺激を強くする。そして、LED制御部30eでは、設定した発光量や点滅間隔などに応じてLED20を発光するために必要な電流を発生し、その電流(制御電流)を選択したLED20に供給する。なお、発光量や点滅間隔については、一定でもよい。また、点滅ではなく、連続発光、点滅後に連続発光、連続発光後に点滅などでもよい。
LED20を発光制御中、LED制御部30eでは、視線検知部30dで検知した運転者の視線方向に基づいて、現在点滅させているLED20の方向を運転者が視認したか否かを判定する。視認したと判定した場合、LED制御部30eでは、そのLED20への電流の供給を停止し、LED20を消光する。視認していないと判定した場合、LED制御部30eでは、予め設定した一定の点滅時間経過後、そのLED20への電流の供給を停止し、LED20を消光する。
さらに、LED制御部30eでは、個人年齢認証部30bで高齢と判定している場合あるいは運転者状態検知部30cで覚醒度低下と再度判定した場合、上記と同様に、再度、多数のLED20,・・・の中からLED20を1つ選択し、そのLED20を発光制御する。ここで選択するLED20は、同じLED20でもよいし、あるいは、異なるLED20でもよい。特に、異なるLED20を選択する際に、車両周辺で危険度の高い危険対象物が1つ存在する場合には、危険度の高い方向に位置するLED20,・・・の中からランダム又は一定の規則で選択する。車両周辺で危険度が高い方向が複数ある場合、正面方向に位置するLED20,・・・の中からランダム又は一定の規則で選択する。車両周辺の危険度が高い危険対象物が存在しない場合かつ高齢の運転者の場合、フロントガラスの周囲の全てのLED20,・・・の中からランダム又は一定の規則で選択する。車両周辺の危険度が高い危険対象物が存在しない場合かつ覚醒度低下の運転者の場合、フロントガラスの上側のLED20,・・・の中からランダム又は一定の規則で選択する。
図1〜図3を参照して、視野狭窄防止装置1の動作について説明する。特に、ECU30における覚醒度低下対応機能については図4のフローチャートに沿って説明し、高齢対応機能については図5のフローチャートに沿って説明する。図4は、図1のECUにおける覚醒度低下対応機能の流れを示すフローチャートである。図5は、図1のECUにおける高齢対応機能の流れを示すフローチャートである。
車両周辺検知センサ10では、一定時間毎に、車両周辺を検知し、その検知情報を車両周辺検知信号としてECU30に送信している。また、運転者状態検知センサ11では、一定時間毎に、運転者の顔周辺を撮像し、その撮像画像を運転者状態検知信号としてECU30に送信している。ECU30では、一定時間毎に、車両周辺検知信号と運転者状態検知信号を受信する。
ECU30では、運転者状態検知センサ11による撮像画像に基づいて運転者の覚醒度を推定する(S10)。そして、ECU30では、運転者の覚醒度が低下しているか否かを判定する(S11)。S11にて覚醒度が低下していないと判定した場合、ECU30では、S10に処理に戻って、再度、覚醒度を推定する。
S11にて覚醒度が低下していると判定した場合(飲酒状態あるいは居眠り状態によって視野が狭くかつ視線が落ちていると予測される場合)、ECU30では、車両周辺検知センサ10による検知情報に基づいて車両周辺の危険対象物を認識して危険度を設定し、危険度の高い方向を判断する(S12)。そして、ECU30では、LED20,・・・の中から危険度の高い方向に位置するLED20を1つ選択する(S13)。ただし、危険度の高い方向が複数ある場合には正面のLED20を1つ選択し、危険対象物が存在しない場合にはフロントガラスの上側のLED20を1つ選択する。さらに、ECU30では、その選択したLED20に、点滅させるために必要な制御電流を供給する(S13)。制御電流が供給されたLED20では、制御電流に応じて点滅し、運転者に対して視覚刺激を与える。
このとき、覚醒度の低下している運転者は、このLED20の点滅に気づいた場合にはそのLED20を見る。この際、運転者は、落ちている視線からフロントガラスの周囲まで頭を動かしてLED20を確認し、視線移動が自発的に起こる。その結果、視野狭窄状態から視野が広がり、視線も上がる。
ECU30では、運転者状態検知センサ11による撮像画像に基づいて運転者の視線方向を検知する(S14)。そして、ECU30では、その視線方向に基づいて運転者が点滅しているLED20を確認したか否かを判定する(S15)。S15にてLED20を確認したと判定した場合、ECU30では、そのLED20への制御電流の供給を停止する(S16)。これによって、点滅しているLED20は、消光する。一方、S15にてLED20を確認していないと判定した場合、ECU30では、一定の点滅時間が経過後、そのLED20への制御電流の供給を停止する(S17)。これによって、点滅しているLED20は、消光する。
LED20の消光後、ECU30では、S10に処理に戻って、上記と同様の処理を行う。この際、覚醒度低下状態が継続している場合、再度、LED20を点滅させる。
また、ECU30では、運転者の年齢を認証する(S20)。そして、ECU30では、運転者が高齢か否かを判定する(S21)。S21にて高齢でないと判定した場合、ECU30では、処理を終了する。
S21にて高齢と判定した場合(高齢によって視野が狭くなっていると予測される場合)、ECU30では、上記のS12、S13と同様の処理S22、S23を行い、LED20を点滅させる。この際、危険対象物が存在しない場合にはフロントガラスの周囲からランダムにLED20を1つ選択する。
このとき、高齢の運転者は、このLED20の点滅に気づいた場合にはそのLED20を見る。この際、運転者は、中央付近の視線からフロントガラスの周囲まで頭を動かしてLED20を確認するので、視野狭窄状態から視野が広がる。
そして、ECU30では、上記のS14、15、16、S17と同様の処理S24、S25、S26、S27を行い、運転者が点滅しているLED20を確認した場合には直ぐに消光し、確認していない場合には一定の時間経過後に消光する。LED20の消光後、ECU30では、運転者が高齢の場合、S22に処理に戻って、上記を同様の処理を行い、再度、LED20を点滅させる。
この視野狭窄防止装置1によれば、運転者の覚醒度低下又は高齢の場合にLED20を点滅させることにより、狭くなった視野の外に自発的に運転者の視線を向けさせることができるので、運転者の視野を広げたりあるいは視線を上げたりすることができる。その結果、運転者は、通常時の視野に近い視野になり、安全運転に必要となる視野を確保することができる。
特に、視野狭窄防止装置1では、車両周辺の危険度の高い方向のLED20を重点的に点滅させることにより、運転者が危険度の高い方向の視野を十分に確保することができ、危険対象物を迅速に認識できる。また、視野狭窄防止装置1では、運転者の飲酒状態や居眠り状態によって覚醒度が低下している場合、フロントウインドの上側のLED20を重点的に点滅させることにより、運転者が落ちている視線を上げることができ、運転操作を安定にでき、危険を察知し易くなる。また、視野狭窄防止装置1では、運転者が高齢の場合、フロントウインドの周囲をランダムにLED20を点滅させることにより、運転者が狭くなっている視野を広げることができ、危険を察知し易くなる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態では視野狭窄防止装置に適用したが、覚醒度低下などを検知した場合に警報や車両制御などを行う運転支援装置などに組み込まれる構成としてもよい。
また、本実施の形態では視覚刺激付与手段としてLEDを適用したが、運転者の運転に支障をきたさないものであれば、どのような視覚刺激を与える手段でもよい。
また、本実施の形態では覚醒度、年齢の2つのパラメータに基づいて視覚刺激を与えるか否かを判定する構成としたが、いずれか一方のパラメータだけに基づいて判定する構成としてもよいし、あるいは、居眠り度、飲酒度、視線方向、視野範囲などの他のパラメータに基づいて判定する構成としてもよい。
また、本実施の形態では車両周辺の危険度を検知する手段を備え、危険度の高い方向に視覚刺激を与える構成としたが、車両周辺の危険度を検知する手段を備えない構成でもよい。この場合、運転者の覚醒度低下を検知した場合には重力方向上側の視覚刺激が重力方向下側の視覚刺激に比べて強くなるように視覚刺激を与えるとよい、高齢者の場合にはランダムの位置で視覚刺激を与えるとよい。
また、本実施の形態ではLEDを複数個設ける構成としたが、車両周辺の危険度を検知する手段を備えない場合にはLEDが1個でもよい。この場合、LEDを正面の上側に設けるとよい。
また、本実施の形態では運転者の視線を検知する手段を備え、視覚刺激の方向を運転者が確認した場合に視覚刺激の付与を止める構成としたが、運転者の視線を検知する手段を備えない構成としてもよい。この場合、一定時間が経過すると視覚刺激の付与を止めるとよい。
本実施の形態に係る視野狭窄防止装置の構成図である。 図1の視野狭窄防止装置のLEDの配置図である。 運転者の通常時、覚醒度低下時、高齢者の各視野を示す図である。 図1のECUにおける覚醒度低下対応機能の流れを示すフローチャートである。 図1のECUにおける高齢対応機能の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1…視野狭窄防止装置、10…車両周辺検知センサ、11…運転者状態検知センサ、20…LED、30…ECU、30a…車両周辺危険判断部、30b…個人年齢認証部、30c…運転者状態検知部、30d…視線検知部

Claims (4)

  1. 運転者の視野を判定する視野判定手段と、
    運転者に視覚刺激を与える視覚刺激付与手段と
    を備え、
    前記視野判定手段により運転者の視野が低下していると判定した場合、前記視覚刺激付与手段により運転者に視覚刺激を与えることを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記視覚刺激付与手段は、複数個あり、各々異なる位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載する運転支援装置。
  3. 前記視野判定手段により運転者の覚醒度低下又は飲酒状態の検知によって運転者の視野が低下していると判定した場合、前記複数の視覚刺激付与手段のうち重力方向上側の視覚刺激付与手段による視覚刺激を重力方向下側の視覚刺激付与手段による視覚刺激に比べて強くすることを特徴とする請求項2に記載する運転支援装置。
  4. 車両周辺の危険度を監視する監視手段を備え、
    前記複数の視覚刺激付与手段のうち前記監視手段で検知した危険度が高い方向に位置する視覚刺激付与手段による視覚刺激を危険度が低い方向に位置する視覚刺激付与手段による視覚刺激に比べて強くすることを特徴とする請求項2に記載する運転支援装置。
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