JP6578784B2 - 状態推定装置および状態推定プログラム - Google Patents
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Description
[本実施形態の構成]
本発明が適用された注意力推定システム1は、乗用車等の車両(自車両)に搭載され、監視対象者となる運転者の眼球の運動に基づいて運転者の状態が注意力を欠いた状態であるか否かを認識し、運転者の状態が注意力を欠いた状態である場合、警報を行うシステムである。
カメラ21は、車両の内部において運転者の前方に配置されており、運転者の眼球が撮像範囲内になるよう設定されている。例えば、カメラ21は運転者が装着するゴーグルの内部において配置され、顔の動きによらず眼球との位置関係が変化しないよう設定されている。
警報部31は、音や光で運転者に注意を促すための構成であり、制御部10からの指令を受けて作動する。具体的には、警報部31は、音を発生させるアンプ・スピーカや、画像を表示させる表示部等を備えている。なお、警報部31は、制御部10からの指令を受けて、運転者のシートに埋め込まれたバイブレータが作動することで警報したり、制御部10からの指令を受けて、車両における空調装置の風量や風向、或いは設定温度を変更することで警報したりするようにしてもよい。
本件発明者による研究により、図2(a)に示すように、運転者の状態が異常でない正常状態においては、サッカード頻度とマイクロサッカード頻度とがトレードオフの関係にあることが確認された。すなわち、運転者の状態が正常である場合、サッカード頻度が減少したとしてもマイクロサッカード頻度が増加していることがあり、また、通常サッカード頻度が増加したとしてもマイクロサッカード頻度が減少していることもあるといえる。
[本実施形態の処理の詳細]
注意力推定システム1において、制御部10は、図3以下に示す注意力推定処理を実施する。注意力推定処理は、例えば注意力推定システム1の電源が投入されると開始される処理であり、その後、一定周期毎に繰り返し実施される処理である。
次に、図3に戻り、サッカードおよびマイクロサッカードを抽出する(S15,S20)。この処理では、視線角加速度が基準角速度以上のものをサッカードまたはマイクロサッカードとして抽出する。そして、これらのうちの視線の移動距離が基準距離以上であるものをサッカード(通常サッカード)とし、視線の移動距離が基準距離未満であるものをマイクロサッカードとする。
上記の注意力推定システム1において制御部10は、監視対象者のサッカードの発生頻度を表す通常サッカード頻度、および監視対象者のマイクロサッカードの発生頻度を表すマイクロサッカード頻度を取得する。そして、制御部10は、通常サッカードの頻度およびマイクロサッカードの頻度に基づいて、監視対象者の状態を推定する。
このような注意力推定システム1によれば、通常サッカードの頻度およびマイクロサッカードの頻度に基づいて、監視対象者の集中力の程度を推定することができる。
このような注意力推定システム1によれば、監視対象者の集中力が低下したときや体調が悪いとき等、監視対象者の状態が異常である場合に、警報を実施するので、監視対象者に注意を促すことができる。
このような注意力推定システム1によれば、運転者の状態に応じて適切な手法で警報を実施することができる。
上記の注意力推定システム1において制御部10は、監視対象者として車両の運転者を監視する。
[その他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態によって何ら限定して解釈されない。また、上記の実施形態の説明で用いる符号を特許請求の範囲にも適宜使用しているが、各請求項に係る発明の理解を容易にする目的で使用しており、各請求項に係る発明の技術的範囲を限定する意図ではない。上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
上記実施形態において制御部10は本発明でいう状態推定装置に相当する。また、上記実施形態において制御部10が実施する処理のうち、S15,S20の処理は本発明でいう頻度取得手段に相当し、上記実施形態においてS35の処理は本発明でいう閾値設定手段に相当する。
Claims (11)
- 監視対象者の眼球運動に基づいて前記監視対象者の状態を推定する状態推定装置(1)であって、
前記監視対象者のサッカードの発生頻度を表す通常サッカード頻度、および前記監視対象者のマイクロサッカードの発生頻度を表すマイクロサッカード頻度を取得する頻度取得手段(S15,S20)と、
前記通常サッカード頻度および前記マイクロサッカード頻度に基づいて、前記監視対象者の状態を推定する状態推定手段(S40)と、
を備え、
前記状態推定手段は、前記通常サッカード頻度に関する値と前記マイクロサッカード頻度に関する値とを加算した合計頻度と、予め設定された閾値との比較結果に基づいて、前記監視対象者の状態を推定すること
を特徴とする状態推定装置。 - 請求項1に記載の状態推定装置において、
前記状態推定手段は、前記合計頻度が前記閾値以上となる場合に前記監視対象者の状態が正常であると推定し、前記合計頻度が前記閾値未満となる場合に前記監視対象者の状態が異常であると推定すること
を特徴とする状態推定装置。 - 請求項1または請求項2に記載の状態推定装置において、
監視対象者の状態が正常であるときにおける通常サッカード頻度およびマイクロサッカード頻度に応じて前記閾値を設定する閾値設定手段(S35)、
を備え、
前記状態推定手段は、前記閾値設定手段にて設定された閾値と前記合計頻度との比較結果に基づいて、前記監視対象者の状態を推定すること
を特徴とする状態推定装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の状態推定装置において、
前記状態推定手段は、前記監視対象者の状態として、前記監視対象者の集中力の程度を推定すること
を特徴とする状態推定装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の状態推定装置において、
前記監視対象者の状態が異常である場合、前記監視対象者に対して警報を行う警報手段(S45)、
を備えたことを特徴とする状態推定装置。 - 請求項5に記載の状態推定装置において、
前記警報手段は、前記通常サッカード頻度と前記マイクロサッカード頻度との比に応じて警報の態様を変更すること
を特徴とする状態推定装置。 - 監視対象者の眼球運動に基づいて前記監視対象者の状態を推定する状態推定装置(1)であって、
前記監視対象者のサッカードの発生頻度を表す通常サッカード頻度、および前記監視対象者のマイクロサッカードの発生頻度を表すマイクロサッカード頻度を取得する頻度取得手段(S15,S20)と、
前記通常サッカード頻度および前記マイクロサッカード頻度に基づいて、前記監視対象者の状態を推定する状態推定手段(S40)と、
前記監視対象者の状態が異常である場合、前記監視対象者に対して警報を行う警報手段(S45)と、
を備え、
前記警報手段は、前記通常サッカード頻度と前記マイクロサッカード頻度との比に応じて警報の態様を変更すること
を特徴とする状態推定装置。 - 請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の状態推定装置において、
前記警報手段は、前記通常サッカード頻度が前記マイクロサッカード頻度に対して高いとき、音声による警報を実施し、前記通常サッカード頻度が前記マイクロサッカード頻度に対して低いとき、画像による警報を実施すること
を特徴とする状態推定装置。 - 監視対象者の眼球運動に基づいて前記監視対象者の状態を推定する状態推定装置(1)であって、
前記監視対象者のサッカードの発生頻度を表す通常サッカード頻度、および前記監視対象者のマイクロサッカードの発生頻度を表すマイクロサッカード頻度を取得する頻度取得手段(S15,S20)と、
前記通常サッカード頻度および前記マイクロサッカード頻度に基づいて、前記監視対象者の状態を推定する状態推定手段(S40)と、
前記監視対象者の状態が異常である場合、前記監視対象者に対して警報を行う警報手段(S45)、
を備え、
前記警報手段は、前記通常サッカード頻度が前記マイクロサッカード頻度に対して高いとき、音声による警報を実施し、前記通常サッカード頻度が前記マイクロサッカード頻度に対して低いとき、画像による警報を実施すること
を特徴とする状態推定装置。 - 請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の状態推定装置において、
当該状態推定装置は車両に搭載されており、前記監視対象者として当該車両の運転者を監視すること
を特徴とする状態推定装置。 - コンピュータを、請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の状態推定装置を構成する各手段として機能させるための状態推定プログラム。
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