JP2015136598A - 遊技機 - Google Patents

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勝 西川
健太 鮎沢
Kenta Ayusawa
健太 鮎沢
正明 岸
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正明 岸
靖司 江中
Yasushi Enaka
靖司 江中
大樹 野村
Daiki Nomura
大樹 野村
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Shuhei Yanagida
修平 柳田
洋行 飯田
Hiroyuki Iida
洋行 飯田
幸司 鶴野
Koji Tsuruno
幸司 鶴野
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Abstract

【課題】 演出効果を向上する。【解決手段】 本発明に係るパチンコ機1は、遊技機の正面側の撮像領域を撮像する撮像手段8と、撮像手段8により撮像された画像に基づいて、撮像領域内に存在する遊技者の顔位置を検出する顔位置検出手段300と、立体画像を遊技者に知覚させることが可能となる立体観察領域を形成することが可能な表示手段20と、を備える。表示手段20は、2つの視点画像を表示することが可能な表示部71と、表示部71から出射された光線の方向を制御する光線制御手段73と、を含んでなる。そして、表示手段20は、顔位置検出手段300により検出された顔位置に基づいて、立体観察領域が形成される位置を変化させる。【選択図】 図12

Description

本発明は、立体表示を行うことが可能な表示手段を備える遊技機に関する。
従来、立体表示を行うことが可能な表示手段を備える遊技機として、画像を表示することが可能な画像表示部と、画像表示部の正面側に配置されたレンチキュラレンズと、遊技者の眼とレンチキュラレンズとの距離を測定する測距センサと、レンチキュラレンズ及び画像表示部を前後方向に沿って移動させる駆動機構と、を備える遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、画像表示部において、右目用画像表示領域と左目用画像表示領域とがストライプ状に交互に設定され、右目用画像(視点画像)が、右目用画像表示領域において表示され、左目用画像(視点画像)が、左目用画像表示領域において表示される。
そして、レンチキュラレンズによって、右目用画像表示領域から出射された光線と左目用画像表示領域から出射された光線とが、互いに異なる方向に屈折され、右目用画像表示領域に表示された右目用画像が、遊技者の右目に入射され、左目用画像表示領域に表示された左目用画像が、遊技者の左目に入射される。これによって、遊技者において、右目用画像及び左目用画像に基づく立体画像を知覚させることができる。
特に、この遊技機では、測距センサが検出した遊技者の眼とレンチキュラレンズとの距離に基づいて、遊技者の眼とレンチキュラレンズとの距離が一定となるように、駆動機構がレンチキュラレンズ及び画像表示部を移動させる。これによって、遊技者の頭の位置が前後方向に変化した場合においても、立体画像を遊技者に知覚させることが可能となる。
特開平7−84213号公報
しかしながら、従来の遊技機では、2つの視点画像に基づく立体画像を遊技者に知覚させることができず、演出効果が低下する恐れがある。
すなわち、従来の遊技機では、測距センサによって、遊技者の眼とレンチキュラレンズとの距離を測定している。したがって、遊技者の眼の位置(顔位置)を正確に検出することができず、測距センサによって測定した遊技者の眼とレンチキュラレンズとの距離と、実際の遊技者の眼とレンチキュラレンズとの距離とが異なる場合には、2つの視点画像に基づく立体画像を遊技者に知覚させることができず、演出効果が低下する。
また、従来の遊技機では、遊技者の眼とレンチキュラレンズとの距離に基づいて、レンチキュラレンズ及び画像表示部の位置を制御している。したがって、遊技者の顔位置が、画像表示部の表示面に沿って移動した場合には、2つの視点画像に基づく立体画像を遊技者に知覚させることができなくなり、演出効果が低下する。
本発明の課題は、演出効果を向上することにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、遊技機の正面側の撮像領域を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像に基づいて、前記撮像領域内に存在する遊技者の顔位置を検出する顔位置検出手段と、2つの視点画像を表示することが可能な表示部と、前記表示部から出射された光線の方向を制御する光線制御手段と、を含んでなり、前記表示部に表示された前記2つの視点画像に基づく立体画像を遊技者に知覚させることが可能となる立体観察領域を形成することが可能な表示手段と、を備え、前記表示手段は、前記顔位置検出手段により検出された前記顔位置に基づいて、前記立体観察領域が形成される位置を変化させることを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、顔位置検出手段が、撮像手段により撮像された画像に基づいて、撮像領域内に存在する遊技者の顔位置を検出する。これによって、撮像領域内に存在する遊技者の顔位置の検出精度を向上することが可能となる。
また、第一の発明に係る遊技機では、表示手段が、顔位置検出手段により検出された顔位置に基づいて、立体観察領域が形成される位置を変化させる。これによって、顔位置検出手段により検出された顔位置が立体観察領域内に含まれるように、当該立体観察領域を形成することができる。したがって、遊技者の顔位置が変化した場合であっても、2つの視点画像に基づく立体画像を、適切に、遊技者に知覚させることができる。
よって、第一の発明に係る遊技機によれば、表示手段の表示部に表示された2つの視点画像に基づく演出効果を向上することが可能となる。
ここで、撮像手段としては、後述する撮像装置8が該当する。顔位置検出手段としては、後述する演出制御装置300(ステップS302)が該当する。表示部としては、後述する液晶パネル71が該当する。光線制御手段としては、後述するレンチキュラレンズ73が該当する。表示手段としては、後述する画像表示装置20及び演出制御装置300(ステップS303)が該当する。
第二の発明に係る遊技機は、第一の発明に係る遊技機において、前記表示手段は、前記立体観察領域が形成される状態と、前記立体観察領域が形成されない状態と、の切り替えが可能であることを特徴とする。
第二の発明に係る遊技機では、表示手段において、立体観察領域が形成される状態と、立体観察領域が形成されない状態とを切り替えることが可能となっている。これによって、表示手段において、表示部に表示された2つの視点画像に基づく立体画像を遊技者に知覚させる状態と、表示部に表示された所定の演出画像を平面画像として遊技者に知覚させる状態とを切り替えることができる。
したがって、第二の発明に係る遊技機によれば、表示手段の表示部に表示された画像に基づく演出効果を向上することが可能となる。
第三の発明に係る遊技機では、第一又は第二の発明に係る遊技機において、前記顔位置検出手段は、一の顔位置を検出している際には、他の顔位置を検出しないことを特徴とする。
第三の発明に係る遊技機では、顔位置検出手段において、一の顔位置の検出中には、他の顔位置が検出されない。これによって、一の遊技者の遊技中において、他の人物が一時的に撮像領域に進入した場合に、一の遊技者が2つの視点画像に基づく立体画像を知覚することができなくなることを防止することが可能となる。
第四の発明に係る遊技機は、第一乃至第三のうちいずれか一の発明に係る遊技機において、音を出力することが可能なスピーカーと、前記顔位置検出手段により検出された前記顔位置に基づいて、前記スピーカーから出力される音の向きを変化させる音制御手段と、を備えることを特徴とする。
第四の発明に係る遊技機では、音制御手段が、顔位置検出手段により検出された顔位置に基づいて、スピーカーから出力される音の向きを変化させる。これによって、顔位置検出手段により検出された顔位置に向かうように、スピーカーから音を出力させることができる。したがって、遊技者の顔位置が変化した場合であっても、スピーカーから出力された音を、適切に、遊技者に聴取させることができる。
よって、第四の発明に係る遊技機によれば、スピーカーから出力された音に基づく演出効果を向上することが可能となる。
ここで、スピーカーとしては、後述するスピーカー22が該当する。音制御手段としては、後述する駆動装置9及び演出制御装置300(ステップS304)が該当する。
本発明によれば、演出効果を向上することが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 画像表示装置の概略構成を示す図である。 画像表示装置によって形成される右目用視点領域及び左目用視点領域を示す図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 主制御装置から演出制御装置に対して送信される制御コマンドを説明する図である。 主制御装置が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。 主制御装置が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。 主制御装置が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。 特図変動処理を示すフローチャートである。 演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、略方形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤10の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤10の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤10を視認することが可能となっている。装飾部4bは、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bにおける上側の各角部及び受皿ユニット5における発射ハンドル6の下方のそれぞれには、その内部にスピーカー22(図5参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、各スピーカー22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。また、装飾部4bには、複数のランプ21(図5参照)が配設されている。
各スピーカー22としては、パラメトリックスピーカー等、出力される音の指向性が高いスピーカーを用いている。そして、各スピーカー22は、当該スピーカー22から出力される音の向きを変化させることが可能となっている。本実施形態では、各スピーカー22は、駆動装置9(図5参照)を介して、扉ユニット4に対して取り付けられている。各駆動装置9は、当該駆動装置9に取り付けられているスピーカー22の向きを、上下方向(図2に示す上下方向)及び左右方向(図2に示す左右方向)のそれぞれに変化させることが可能となっている。
また、装飾部4bには、パチンコ機1の正面側の所定領域(以下、「撮像領域」とする)を撮像することが可能な撮像装置8(図5参照)が配設されている。撮像装置8としては、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等を用いることが可能である。本実施形態では、撮像装置8は、装飾部4bの内部に配置されている。具体的には、撮像装置8は、装飾部4bにおける、遊技盤10(遊技領域30)の上方の位置、かつ、左右方向の中央部に配置されている。なお、撮像装置8は、遊技盤10に配設されていても構わない。そして、撮像装置8は、撮像した画像データを演出制御装置300(図5参照)に対して出力する。
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタン5b及び回転型セレクター5cと、を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図5参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御装置300に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5bの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図5参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御装置300に対して出力する。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図5参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。そして、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。また、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。そして、発射ハンドル6は、回転操作されたことに応じて、この回転操作量に応じた抵抗値を払出制御装置400(図5参照)に対して出力する。
(遊技盤10の構成)
次に、遊技盤10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。図3は、画像表示装置の概略構成を示す図である。図4は、画像表示装置によって形成される右目用視点領域及び左目用視点領域を示す図である。なお、図3及び図4では、画像表示装置20を水平方向に沿う面で切断した断面を示している。
図2に示すように、遊技盤10の略中央部には、演出画像を表示することが可能な画像表示装置20が設けられている。遊技盤10の正面には、発射ハンドル6が操作されることに応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。
図3に示すように、画像表示装置20は、液晶パネル71と、液晶パネル71の背面側に配設されたバックライト72と、液晶パネル71の正面側に配設されたレンチキュラレンズ73と、を備えている。
液晶パネル71には、複数の画素(ピクセル)71aが表示面に沿ってマトリクス状に形成されている。具体的には、液晶パネル71には、上下方向に沿って配置された複数の画素71aからなる画素71aの列(以下、「画素列71b」とする)が、左右方向に沿って複数列配置されてなる。各画素71aは、R(赤)、G(緑)及びB(青)の3つの副画素(サブピクセル)を含んで構成されている。
バックライト72は、発光ダイオード(LED)等により構成され、液晶パネル71に対して光を照射する。
レンチキュラレンズ73は、透明なシートの表面において、複数のシリンドリカルレンズ73aを並行に配置することによって形成されている。各シリンドリカルレンズ73aは、水平方向に沿う断面が蒲鉾状に形成され、正面側に向かって凸となるように配置されている。本実施形態では、各シリンドリカルレンズ73aは、上下方向に沿って延びるように配置されている。
画像表示装置20では、各シリンドリカルレンズ73aの背面側において所定数(本実施形態では、6[列])の画素列71bが配置されるように、液晶パネル71及びレンチキュラレンズ73が配置されている。そして、画像表示装置20によって立体画像を遊技者に知覚させる際には、右目用視点画像及び左目用視点画像が、液晶パネル71に配置された複数の画素71aのそれぞれに振り分けられて表示される。この際、各シリンドリカルレンズ73aに対して6[列]の画素列71bが対応付けられて、当該6列の画素列71bのうち、所定数の画素列71bにおいて右目用視点画像が表示され、他の所定数の画素列71bにおいて左目用視点画像が表示される。ここで、後述するように、各シリンドリカルレンズ73aに対応付けられる6列の画素列71b、及び、当該6列の画素列71bにおける各視点画像が表示される画素列71bの数のそれぞれは、顔位置検出処理(ステップS302)で検出された遊技者の顔位置に応じて変更される(ステップS303参照)。
また、画像表示装置20では、レンチキュラレンズ73が、液晶パネル71から出射した光線(バックライト72から照射され、液晶パネル71を透過した光線)の方向を制御する。具体的には、図4に示すように、レンチキュラレンズ73が、液晶パネル71から出射した光線を、右目用視点画像を表示している画素71aからの光線と、左目用視点画像を表示している画素71aからの光線とに分離して、右目用視点画像及び左目用視点画像のそれぞれに対応する視点領域(右目用視点領域R及び左目用視点領域L)を形成する。
ここで、視点領域R,Lとは、当該視点領域R,L内に視点が存在する場合に、当該視点領域R,Lに対応する視点画像(右目用視点画像又は左目用視点画像)を視認することが可能となる領域をいう。なお、右目用視点領域Rに存在する視点からは、左目用視点画像を視認することができず、左目用視点領域Lに存在する視点からは、右目用視点画像を視認することができない。
そして、画像表示装置20は、遊技者の右目(視点)が右目用視点領域R内に配置され、かつ、遊技者の左目(視点)が左目用視点領域L内に配置されることによって、遊技者の右目に右目用視点画像を視認させ、遊技者の左目に左目用視点画像を視認させることができる。これによって、液晶パネル71に表示された右目用視点画像及び左目用視点画像に基づく立体画像を遊技者に知覚させることが可能となる。
以下の説明では、右目用視点画像及び左目用視点画像に基づく立体画像を遊技者に知覚させる表示を、「立体表示」とする。また、当該領域内に遊技者の顔位置が存在する場合に、遊技者が右目用視点画像及び左目用視点画像に基づく立体画像を知覚することが可能となる領域(遊技者の右目が右目用視点領域R内に配置され、かつ、遊技者の左目が左目用視点領域L内に配置される領域)を、「立体観察領域」とする。
画像表示装置20では、立体表示によって、演出図柄の変動表示及び停止表示のそれぞれを行うことが可能となっている。本実施形態では、画像表示装置20では、立体表示によって、3つの第1演出図柄表示領域(図示せず)のそれぞれにおいて、第1演出図柄(図示せず)の変動表示及び停止表示のそれぞれを行うことが可能となっているとともに、1つの第2演出図柄表示領域(図示せず)において、第2演出図柄(図示せず)の変動表示及び停止表示のそれぞれを行うことが可能となっている。
第1演出図柄は、数字、文字、記号、キャラクタ等からなる識別情報(図柄)を含んで構成されている。また、第2演出図柄は、所定の色を表すカラーバーからなる識別情報(図柄)を含んで構成されている。
そして、演出図柄の変動表示とは、各第1演出図柄表示領域において、第1演出図柄がスクロール表示されるとともに、第2演出図柄表示領域に表示されている第2演出図柄が順次変更される(カラーバーが表す色が順次変化される)ことをいう。また、演出図柄の停止表示とは、各第1演出図柄表示領域の抽選結果表示位置において、所定の第1演出図柄を停止させた状態で表示するとともに、第2演出図柄表示領域において、所定の第2演出図柄が表示される(カラーバーが所定の色を表す)ことをいう。そして、3つの第1演出図柄表示領域において停止表示された第1演出図柄と、第2演出図柄表示領域において停止表示された第2演出図柄との組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
画像表示装置20の左方には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図5参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、遊技球による始動ゲート41の通過の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
画像表示装置20の下方には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図5参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
第1始動口51の下方には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な始動口開閉部材52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。始動口開閉部材52aは、始動口ソレノイド64(図5参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、始動口開閉部材52aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、始動口開閉部材52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図5参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
第2始動口52の下方には、大入賞口53が設けられている。大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な大入賞口開閉部材53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
大入賞口開閉部材53aは、大入賞口ソレノイド65(図5参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、大入賞口開閉部材53aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、大当たり遊技状態が生起された場合に、大入賞口開閉部材53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53内には、大入賞球検知センサ103(図5参照)が配設されている。大入賞球検知センサ103は、大入賞口53への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(図5参照)による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を実行する。
遊技領域30における大入賞口53の下方には、いずれの入球口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口54が設けられている。なお、遊技領域30には、各入球口51,52,53やゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
第1始動口51の右方には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(いわゆる「保留数」)、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)等が表示される。
状態表示装置63の下方には、普図表示装置60、特図1表示装置61及び特図2表示装置62が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
特図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。特図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域(第1演出図柄表示領域及び第2演出図柄表示領域)における演出図柄(第1演出図柄及び第2演出図柄)の表示とは、変動表示が開始される時期、変動表示が終了して停止表示が行われる時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄が特定の図柄となった場合又は特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図5は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、パチンコ機1は、主制御装置200と、演出制御装置(サブ制御装置)300と、払出制御装置400と、各制御装置200,300,400等に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御装置200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。主制御装置200、演出制御装置300及び払出制御装置400は、それぞれ別々の基板に実装されている。
主制御装置200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、第1出力ポート251と、第2出力ポート252と、第3出力ポート253と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、各検知センサ・スイッチ101〜104から入力された検出信号及び払出制御装置400から入力された制御コマンドのそれぞれを、CPU210に対して出力する。出力ポート250は、演出制御装置300及び払出制御装置400のそれぞれに対して制御コマンドを出力するとともに、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64,65に対して制御信号を出力する。また、出力ポート250は、パチンコ機1の賞球の払い出しに関する情報やエラー信号をホールコンピュータ(図示せず)に対して出力する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための判定テーブル、演出制御装置300を制御するために必要な各種制御コマンドが格納されている。
RAM230には、主制御装置200における入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタ等の各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230には、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
周波数発生回路260は、所定のクロック周波数(本実施形態では、12[MHz])でクロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。本実施形態では、ハード乱数発生回路270のループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御装置300は、主制御装置200から受信した制御コマンドに基づいて、画像表示装置20における演出画像の表示、ランプ21の点灯・点滅及びスピーカー22による音の出力のそれぞれを制御する。
演出制御装置300は、主制御装置200と同様に、CPU、ROM、RAM320、入力ポート310及び出力ポートを備える。
演出制御装置300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータが格納されている。演出制御装置300のRAM320には、主制御装置200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御装置300のCPUは、主制御装置200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出内容を決定する。そして、決定した演出内容に係る演出プログラムにしたがって、画像データ、ランプ制御データ、音制御データを読み出して、読み出した各制御データを画像表示装置20、ランプ21及びスピーカー22のそれぞれに対して出力する。
また、演出制御装置300は、撮像装置8から入力された画像データに基づいて、撮像領域内に存在する遊技者の顔位置を検出する。そして、演出制御装置300は、検出した顔位置に基づいて、各スピーカー22から出力される音が、検出した顔位置に向かうように、各駆動装置9を駆動して、各スピーカー22の向きを変化させる。また、演出制御装置300は、検出した顔位置に基づいて、当該顔位置が立体観察領域内に含まれるように、立体観察領域(右目用視点領域R及び左目用視点領域L)が形成される位置を変化させる。
払出制御装置400は、発射ハンドル6が備える発射ボリューム(図示せず)から入力された信号に基づいて、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御装置400には、発射ボリューム及び遊技球発射装置423が接続されている。発射ボリュームは、発射ハンドル6が回転操作されると、この回転操作量に応じた信号を払出制御装置400に対して出力する。そして、払出制御装置400は、発射ボリュームから入力された信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御装置400は、主制御装置200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、払出制御装置400には、接続基板410が接続され、その接続基板410には、球貸ボタン7a、返却ボタン7b、度数表示装置7c及びCRユニット500のそれぞれが接続されている。
球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を介して払出制御装置400に送信する。さらに、払出制御装置400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を介して度数表示装置7cに送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能な状態となる。
普通図柄抽選に当選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。そして、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能な状態となる。
本実施形態では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「通常大当たり」及び「確変大当たり」の2種類が設定されている。
「通常大当たり」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域(第1演出図柄表示領域及び第2演出図柄表示領域)において、演出図柄(第1演出図柄及び第2演出図柄)を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域において停止表示される「通常大当たり図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域に停止表示された第1演出図柄が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す演出図柄で揃うとともに、第2演出図柄表示領域に停止表示された第2演出図柄が青色を示す態様とする。
「確変大当たり」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域において、演出図柄を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域において停止表示される「確変大当たり図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域に停止表示された第1演出図柄が、「1、1、1」等、同一の奇数の数字を示す演出図柄で揃うとともに、第2演出図柄表示領域に停止表示された第2演出図柄が赤色を示す態様とする。
一方、特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域において、演出図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域において停止表示される「はずれ図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域に停止表示された第1演出図柄を、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された演出図柄が示す数字が、他の領域に停止表示された演出図柄が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、第2演出図柄表示領域に停止表示された第2演出図柄が白色を示す態様とする。
「通常大当たり」又は「確変大当たり」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が15[回]に設定され、各回のラウンド遊技における大入賞口開閉部材53aの最長開放時間が所定時間(例えば、30.0[s])に設定される。各回のラウンド遊技における大入賞口開閉部材53aの開放は、大入賞口開閉部材53aが開放状態とされてから設定された最長開放時間が経過するか、または、大入賞口53への遊技球の入球数が所定数(例えば、10[球])に達することにより終了する。
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」及び「特図高確率状態」を有している。「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/390)に設定される。一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/39)に設定される。なお、主制御装置200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。
「通常大当たり」に当選した場合には、この大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図低確率状態」が生起される。一方、「確変大当たり」に当選した場合には、この大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図高確率状態」が生起される(または、大当たり遊技状態の終了に応じて「特図高確率状態」が開始され、開始された「特図高確率状態」は、この「特図高確率状態」の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(例えば、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される)。
また、パチンコ機1では、補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。時短制御とは、該制御が実行されていないときと比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される制御をいう。本実施形態では、時短制御が実行されているときには、該制御が実行されていないときと比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放回数が増加され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放時間が延長され、かつ、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。
そして、「通常大当たり」又は「確変大当たり」に当選した場合には、この大当たり遊技状態の終了後において、時短制御が実行される。この時短制御は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、この時短制御の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(例えば、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される。
(制御コマンドについて)
次に、主制御装置200から演出制御装置300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御装置200と払出制御装置400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
図6は、主制御装置から演出制御装置に対して送信される制御コマンドを説明する図である。
主制御装置200と演出制御装置300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御装置200と演出制御装置300との間における通信は、主制御装置200から演出制御装置300への一方向のみで行われ、演出制御装置300から主制御装置200への通信は行われない。
主制御装置200から演出制御装置300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの先行データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの後続データと、から構成されている。
そして、主制御装置200は、シリアル通信によって、先行データ及び後続データから構成される制御コマンドを演出制御装置300に対して送信する。演出制御装置300では、主制御装置200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
図6に示すように、パチンコ機1では、主制御装置200から演出制御装置300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、状態指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄)の停止図柄(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、停止表示させる演出図柄の態様(停止図柄)として、「はずれ図柄」、「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄(演出図柄)の変動表示の変動パターンを指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動時間を指定することによって、当該変動時間に対応付けられている変動パターンを指定するように構成されている。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち第1期間(例えば、演出図柄の変動表示の開始後から後述するリーチ表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)を指定する。本実施形態では、第1変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出(後述する擬似連続変動表示の内容等)が対応付けられた、m(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第1変動パターンとして、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、「擬似連続変動パターン」とは異なり、演出図柄の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示(「擬似連続変動表示」等)が行われない変動パターンをいう。また、「擬似連続変動パターン」とは、演出図柄の変動表示中に、1回以上の擬似連続変動表示が行われる変動パターンをいう。
ここで、擬似連続変動表示とは、第2演出図柄表示領域における第2演出図柄の変動表示が継続されつつ、3つの第1演出図柄表示領域のうち二以上の領域の抽選結果表示位置(第1演出図柄が停止表示されて、特別図柄抽選の結果が表示される位置)において第1演出図柄の仮停止表示が行われた後に、再び、全ての第1演出図柄表示領域において第1演出図柄の通常変動表示が行われる表示をいう。
仮停止表示とは、第1演出図柄表示領域の抽選結果表示位置において、表示されている第1演出図柄が変更されることなく、一の種類の第1演出図柄が揺れた状態で表示される表示をいう。また、通常変動表示とは、第1演出図柄表示領域の抽選結果表示位置に表示される第1演出図柄が、順次変更される(入れ替えられる)表示をいう。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち第2期間(例えば、リーチ表示の開始後から演出図柄の停止表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)を指定する。ここで、第2期間は、第1期間より後の期間となっている。本実施形態では、第2変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出(後述するリーチ表示の内容等)が対応付けられた、n(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第2変動パターンとして、「通常変動パターン」及び「リーチ変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、「リーチ変動パターン」とは異なり、演出図柄の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示(リーチ表示等)が行われない変動パターンをいう。また、「リーチ変動パターン」とは、演出図柄の変動表示中に、リーチ表示が行われる変動パターンをいう。
リーチ表示とは、演出図柄がリーチ状態を形成するとともに、演出図柄がリーチ状態を形成した際に、所定のリーチ演出が実行される表示をいう。リーチ状態とは、第2演出図柄表示領域における第2演出図柄の変動表示が継続されつつ、3つの第1演出図柄表示領域のうち二以上の領域において第1演出図柄の仮停止表示が行われ、かつ、二以上の領域において仮停止表示されている第1演出図柄が、「大当たり図柄」に含まれる組み合わせとなる状態(例えば、二以上の第1演出図柄表示領域において互いに同一の数字を示す「数字図柄」が仮停止表示されている状態)をいう。
停止指定コマンドは、演出図柄(第1演出図柄及び第2演出図柄)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示時に送信される。
状態指定コマンドは、遊技状態を指定するコマンドである。状態指定コマンドは、特図高確率状態の設定又は特図低確率状態の設定を指定する。状態指定コマンドは、各制御の開始時又は終了時、各確率の設定時に送信される。
主制御装置200と払出制御装置400とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御装置200と払出制御装置400との間における通信は、双方向に行われる。主制御装置200と払出制御装置400との間において送受信される各制御コマンドは、1バイトのデータから構成されている。
そして、主制御装置200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御装置400に対して送信する。払出制御装置400では、主制御装置200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御装置400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御装置200に対して送信する。主制御装置200では、払出制御装置400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御装置200から払出制御装置400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、遊技球払出制御装置400による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作の実行時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御装置400から主制御装置200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定するコマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
(主制御装置200で実行される処理)
次に、主制御装置200で実行される処理を説明する。
まず、主制御装置200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数及び第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
次に、主制御装置200のCPU210がROM220に記憶されている遊技の進行に係るプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する遊技制御処理について説明する。
図7は、主制御装置が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に対して電源が投入されると、CPU210は、所定の初期化処理を実行した後に、図7に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、ステップS30に移行する。
ステップS30では、割込み禁止処理を実行し、ステップS31に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理、電源遮断時処理等の割込みが禁止される。
ステップS31では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS32に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。初期値乱数とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を更新(変更)するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタは、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの乱数値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタに設定される初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS32では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS33に移行する。制御コマンド解析処理では、払出制御装置400から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS33では、制御コマンド格納処理を実行し、ステップS34に移行する。制御コマンド格納処理では、RAM230のポート出力要求バッファに記憶されている制御コマンドを、出力ポート250の送信バッファ(図示せず)に格納する。これによって、出力ポート250の送信用バッファに格納された制御コマンドは、順次、演出制御装置300に対して送信される。
ステップS34では、割込み許可処理を実行し、ステップS35に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS34の割込み許可処理終了後からステップS30の割込み禁止処理が開始される前までの期間が割込み許可期間となり、当該割込み許可期間中において、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが許可される。
ステップS35では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS30に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
次に、CPU210が実行するシリアル通信受信割込み処理を説明する。
図8は、主制御装置が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。
CPU210は、払出制御装置400から制御コマンドを受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中又はタイマ割込み処理の割込み許可期間中において、図8に示すシリアル通信受信割込み処理を開始する。シリアル通信受信割込み処理が開始されると、ステップS100に移行する。
ステップS100では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS101に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理又はタイマ割込み処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS101では、入力ポート240の受信バッファにデータ(制御コマンド)が存在するか否かを判定し、受信バッファにデータが存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS102に移行し、受信バッファにデータが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS103に移行する。
ステップS102では、受信データ格納処理を実行し、ステップS103に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに存在するデータ(制御コマンド)をRAM230の所定領域に格納する。
ステップS103では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS100で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理又はタイマ割込み処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPU210が実行するタイマ割込み処理を説明する。
図9は、主制御装置が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図9に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、ステップS200に移行する。
ステップS200では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS201に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS201では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS202に移行する。ステップS201の初期値乱数更新処理は、ステップS31の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。
ステップS202では、ソフト乱数更新処理を実行し、ステップS203に移行する。ソフト乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS203では、スイッチチェック処理を実行し、ステップS204に移行する。スイッチチェック処理では、入力ポート240における各検知センサ101〜104からの検出信号の入力の有無をチェックする。そして、いずれかの検知センサ101〜104からの検出信号の入力を検出した場合には、該検出を示す情報をRAM230の所定領域に記憶する。
ステップS204では、特別図柄抽選に係る各種乱数を記憶する特図乱数記憶処理を実行し、ステップS205に移行する。特図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS205では、特別図柄抽選の抽選結果を報知する特図変動処理を実行し、ステップS206に移行する。特図変動処理については、後述する。
ステップS206では、大当たり遊技状態を制御する大当たり遊技処理を実行し、ステップS207に移行する。大当たり遊技処理では、RAM230の所定領域において大当たり遊技状態の開始を示す大当たり遊技状態開始フラグが設定されているか否かを判定し、大当たり遊技状態開始フラグが設定されていると判定した場合には、大当たり遊技状態を生起させる。
大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能な状態となる。本実施形態では、大当たり遊技状態では、15回のラウンド遊技が実行される。各回のラウンド遊技は、大入賞口開閉部材53aが開放状態とされてから最長開放時間が経過したこと及び大入賞口53への遊技球の入球数が所定数に達したことのうち一方が達成された場合に、終了する。また、大当たり遊技状態の終了時には、時短回数カウンタに所定回数が設定されて、時短制御が開始される。
ステップS207では、普通図柄抽選に係る各種乱数を記憶する普図乱数記憶処理を実行し、ステップS208に移行する。普図乱数記憶処理では、ステップS203の処理結果に基づいて、普図始動球検知センサ104から検出信号が入力されたか否かを判定し、入力されたと判定した場合には、普図乱数記憶処理を実行する。
普図乱数記憶処理では、普通図柄抽選の普図当たり乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した乱数(乱数値)を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS208では、普通図柄抽選の抽選結果を報知する普図変動処理を実行し、ステップS209に移行する。普図変動処理では、普図始動情報記憶領域において普図始動情報が記憶されているか否かを判定し、普図始動情報が記憶されていると判定した場合には、普図当たり判定処理及び報知表示開始処理を実行する。
普図当たり判定処理では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報に含まれる普図当たり乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定し、普図当たり乱数の値が当たり値と一致していると判定した場合には、停止図柄として「普図当たり図柄」を設定し、普図当たり乱数の値が当たり値と一致していないと判定した場合には、停止図柄として「はずれ図柄」を設定する。
報知表示開始処理では、普通図柄の変動時間を設定して、普図表示装置60において、普通図柄の変動表示を開始する。そして、普通図柄の変動表示が開始されてから設定された変動時間が経過した場合には、普図表示装置60において、普通図柄の表示が終了されて、普図当たり判定処理で設定された停止図柄による普通図柄の停止表示が行われる。
ステップS209では、普図当たり遊技状態を制御する普図当たり遊技処理を実行し、ステップS210に移行する。普図当たり遊技処理では、普図表示装置60において「普図当たり図柄」が停止表示されたか否かを判定し、「普図当たり図柄」が停止表示されたと判定した場合には、普図当たり遊技状態を生起させる。
普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。始動口開閉部材52aは、開放状態とされてから所定の開放時間が経過したこと及び第2始動口52への遊技球の入球数が所定数に達したことのうち一方が達成された場合に、閉鎖状態とされる。
ステップS210では、賞球の払い出し動作を実行する賞球払出処理を実行し、ステップS211に移行する。賞球払出処理では、ステップS203の処理結果に基づいて、各検知センサ101〜103からの検出信号の入力の有無を判定する。そして、各検知センサ101〜103からの検出信号の入力があった場合には、賞球数指定コマンドを払出制御装置400に対して送信する。
本実施形態では、特図1始動球検知センサ101から検出信号の入力があった場合には、「3個」の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、特図2始動球検知センサ102から検出信号の入力があった場合には、「5個」の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、大入賞球検知センサ103から検出信号の入力があった場合には、「15個」の賞球数を指定する賞球数指定コマンドを払出制御装置400に対して送信する。
ステップS211では、エラー監視処理を実行し、ステップS212に移行する。エラー監視処理では、各種エラーの発生を監視して、エラーの発生を判定した場合には、発生したエラーの種類に応じた処理を実行する。
例えば、払出制御装置400から払出中エラーの発生、満タンエラーの発生又は球詰まりエラーの発生を指定する制御コマンドを受信した場合には、受信した制御コマンドが指定するエラーの発生を判定する。そして、当該エラーの発生の報知を指定する制御コマンドをRAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
また、払出制御装置400から払出中エラーの解除、満タンエラーの解除又は球詰まりエラーの解除を指定する制御コマンドを受信した場合には、受信した制御コマンドが指定するエラーの解除を判定する。そして、当該エラーの発生の報知の停止を指定する制御コマンドをRAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS212では、ポート出力処理を実行し、ステップS213に移行する。ポート出力処理では、各種制御信号が、普図表示装置60、特図1表示装置61、特図2表示装置62、状態表示装置63、始動口ソレノイド64、大入賞口ソレノイド65等に対して出力される。
ステップS213では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS200で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS204の特図乱数記憶処理を説明する。
図10は、特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
特図乱数記憶処理は、ステップS204において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS240に移行する。
ステップS240では、ステップS203の処理結果に基づいて、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS241に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、ステップS243に移行する。
ステップS241では、特図1保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS242に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS243に移行する。
ここで、特図1保留数とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図1保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS242では、特図1乱数記憶処理を実行し、ステップS243に移行する。特図1乱数記憶処理では、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図1始動情報として、RAM230の特図1始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS243では、ステップS203の処理結果に基づいて、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS244に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S205)に移行する。
ステップS244では、特図2保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS245に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(S205)に移行する。
ここで、特図2保留数とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図2保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS245では、特図2乱数記憶処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。特図2乱数記憶処理では、第2特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図2始動情報として、RAM230の特図2始動情報記憶領域に記憶する。
次に、ステップS205の特図変動処理を説明する。
図11は、特図変動処理を示すフローチャートである。
特図変動処理は、ステップS205において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS250に移行する。
ステップS250では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS251に移行し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。
ステップS251では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の報知表示中であるか否かを判定し、特別図柄の報知表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS252に移行し、特別図柄の報知表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS257に移行する。ここで、特別図柄の報知表示中とは、特別図柄の変動表示又は停止表示が行われている期間中をいう。
ステップS252では、特図保留数が「0」であるか否かを判定し、特図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS253に移行し、特図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。ここで、特図保留数とは、特図1保留数及び特図2保留数の合計数をいう。
ステップS253では、大当たり判定処理を実行し、ステップS254に移行する。大当たり判定処理では、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれる大当たり乱数を読み出して、この大当たり乱数の値が大当たり値と一致しているか否かを判定(大当たり判定)する。そして、大当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、「大当たり」と判定し、大当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、「はずれ」と判定する。
この際、本実施形態では、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)は、特図1始動情報及び特図2始動情報を通じて、先に取得(記憶)された始動情報から順に、大当たり判定が実行される。なお、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図1始動情報に対して優先して、当該特図2始動情報に基づく大当たり判定を実行する構成としても構わない。以下、ステップS253において大当たり判定が実行された始動情報を、「判定始動情報」とする。
ROM220には、大当たり乱数と当たり値との対応が登録された特別図柄抽選テーブルが格納されている。また、特別図柄抽選テーブルとして、特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブル及び特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルが格納されている。特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(例えば、1/390)となるように、当たり値が登録されている。一方、特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(例えば、1/39)となるように、当たり値が登録されている。そして、大当たり判定処理では、現在設定されている遊技状態に対応する特別図柄抽選テーブルを読み出して、大当たり判定を行う。これにより、特別図柄抽選の抽選結果(当選又は落選)が判定される。
ステップS254では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS255に移行する。停止図柄設定処理では、ステップS253の処理結果に基づいて、停止表示させる特別図柄の態様(停止図柄)を設定する。
具体的には、大当たり判定により特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に当選したと判定された場合には、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数を読み出して、読み出した大当たり図柄乱数に基づいて、停止図柄(「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」)を決定する。一方、大当たり判定により特別図柄抽選に落選したと判定された場合には、停止図柄として、「はずれ図柄」が決定される。
ROM220には、大当たり図柄乱数と大当たり図柄の種類との対応が登録された大当たり図柄決定テーブルが格納されている。また、大当たり図柄決定テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブル及び第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルが格納されている。第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルと第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとでは、各種類の大当たり図柄が選択される確率が互いに異なっている。
そして、停止図柄設定処理では、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとに基づいて、大当たり図柄の種類(「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」)が判定される。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとに基づいて、大当たり図柄の種類が判定される。
さらに、停止図柄設定処理では、停止図柄させる特別図柄の態様として、決定した停止図柄を設定する。また、決定した停止図柄に対応する図柄種別指定コマンド(「通常大当たり図柄指定」、「確変大当たり図柄指定」又は「はずれ図柄指定」)を、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS255では、変動時間設定処理を実行し、ステップS256に移行する。変動時間設定処理では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動時間を設定する。
具体的には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数を読み出して、読み出した変動パターン乱数に基づいて、特別図柄の変動時間(第1変動パターンの内容及び第2変動パターンの内容)を決定する。
ROM220には、変動パターン乱数と第1変動パターンの内容(変動時間)との対応が登録された第1変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、第1変動パターン決定テーブルとして、大当たり判定の結果のそれぞれ(「大当たり」又は「はずれ」)に対応する第1変動パターン決定テーブルが格納されている。また、「はずれ」に対応する第1変動パターン決定テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と保留数との組み合わせのそれぞれに対応する第1変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する第1変動パターン決定テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第1変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第1変動パターンが登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第1変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する第1変動パターン決定テーブルの内容が設定されている。
また、ROM220には、変動パターン乱数と第2変動パターンの内容(変動時間)との対応が登録された第2変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、第2変動パターン決定テーブルとして、大当たり判定の結果(「大当たり」又は「はずれ」)に対応する第2変動パターン決定テーブルが格納されている。また、「はずれ」に対応する第2変動パターン決定テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と保留数との組み合わせのそれぞれに対応する第2変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する第2変動パターン決定テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第2変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第2変動パターンが登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第2変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する第2変動パターン決定テーブルの内容が設定されている。
そして、変動時間設定処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当たり判定の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第1変動パターン決定テーブルとに基づいて、第1変動パターンの内容(「通常変動パターン」、「擬似連続変動パターン」等)を判定する。
また、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当たり判定の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第2変動パターン決定テーブルとに基づいて、第2変動パターンの内容(「通常変動パターン」、「リーチ変動パターン」等)を判定する。
さらに、変動時間設定処理では、判定した第1変動パターンの内容を指定する第1変動パターン指定コマンド(変動パターンm指定)及び判定した第2変動パターンの内容を指定する第2変動パターン指定コマンド(変動パターンn指定)を、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS256では、報知表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。報知表示開始処理では、ステップS255で決定した特別図柄の変動時間(変動パターンに対応する変動時間)を、特図変動時間タイマに設定する。ここで、特別図柄の変動時間とは、第1変動パターンに係る変動時間と第2変動パターンに係る変動時間とを合計した時間をいう。
そして、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を開始するとともに、設定した特図変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
また、RAM230の始動情報記憶領域に記憶されている判定始動情報を消去して、当該判定始動情報を、RAM230の変動中始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS257では、特図変動時間タイマに基づいて、ステップS256で設定した特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、設定した特別図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS258に移行し、設定した特別図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。
ステップS258では、報知表示終了処理を実行し、ステップS259に移行する。報知表示終了処理では、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、ステップS254で設定された停止図柄による特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を行う。なお、特別図柄の停止表示は、予め設定されている所定時間行われる。
また、報知表示終了処理では、停止指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS259では、ステップS258で停止表示された停止図柄が「大当たり図柄」(「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」)であるか否かを判定し、大当たり図柄であると判定した場合(Yes)には、ステップS260に移行し、大当たり図柄でないと判定した場合(No)には、ステップS261に移行する。
ステップS260では、大当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。大当たり遊技状態開始処理では、大当たり遊技状態開始フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS261では、時短制御を実行中であるか否かを判定し、時短制御を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS262に移行し、時短制御を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。
ステップS262では、時短制御を終了するか否かを判定し、時短制御を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS263に移行し、時短制御を終了しないと判定した場合(No)には、ステップS264に移行する。
本実施形態では、時短回数カウンタの値が「0」となっている場合には、時短制御を終了すると判定し、時短回数カウンタの値が「1」以上の場合には、時短制御を終了しないと判定する。
ステップS263では、時短制御停止処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。時短制御停止処理では、時短制御を停止して、時短回数カウンタの値をリセットする。
ステップS264では、時短回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。時短回数カウンタ更新処理では、時短回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに時短回数カウンタに設定する。
(演出制御装置300で実行される処理)
次に、演出制御装置300で実行される処理を説明する。
図12は、演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、演出制御装置300のCPUは、所定の初期設定処理を実行した後に、図示しないメイン処理を繰り返し実行する。そして、演出制御装置300のCPUは、メイン処理の実行中において、所定の割込周期(例えば、2.0[ms])でタイマ割り込みを発生させて、図12に示す演出制御処理を繰り返し実行する。
演出制御処理は、演出制御装置300のCPUにより実行されると、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS301に移行する。レジスタ退避処理では、メイン処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAMの退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS301では、演出フラグ設定処理を実行し、ステップS302に移行する。演出フラグ設定処理では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、各種演出フラグの設定を行う。なお、状態指令コマンドを受信したか否かは、状態指定コマンドがRAM320のコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
具体的には、特図高確率状態を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、確変演出フラグを、RAM320の所定領域に設定する。一方、特図低確率状態を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAM320の所定領域に設定されている確変演出フラグを解除する。
ステップS302では、撮像領域内に存在する遊技者の顔位置を検出する顔位置検出処理を実行し、ステップS303に移行する。
顔位置検出処理では、まず、撮像装置8から入力された画像データに基づいて、撮像領域に存在する遊技者の顔領域を検出する。
具体的には、入力された画像データを、輝度データ、色相データ、クロマデータに変換して、輝度データに基づく肌色領域における所定方向の輝度変化と、3属性データに基づく肌色画素の空間的な画素分布とを基に、遊技者の顔領域を検出する。または、入力された画像データから肌色領域と目、口等の顔の特徴点とを検出して、検出した特徴点の位置に基づいて、遊技者の顔領域を検出する。または、入力された画像データの輝度データを用いて、顔のテンプレート画像とのマッチング処理を行い、相関値に基づいて、遊技者の顔領域を検出する。
ここで、顔位置検出処理では、一の顔領域が検出された場合には、当該一の顔領域を追跡(継続して検出)し、他の顔領域を検出することがない。また、顔位置検出処理では、入力された画像データに基づいて、追跡している一の顔領域が検出されない場合には、当該一の顔領域の追跡を終了する。
そして、顔位置検出処理では、遊技者の顔領域が検出されている場合には、遊技者の顔位置を算出する。なお、入力された画像データに基づいて顔領域が検出されていない場合には、遊技者の顔位置を算出することはない。本実施形態では、遊技者の顔位置は、液晶パネル71の表示面の中心を原点とするX軸(左右方向)、Y軸(上下方向)及びZ軸(奥行方向(図2に示す奥行き方向))上の座標として表される。
具体的には、画像データの画像領域における検出された顔領域の位置に基づいて、顔位置のX軸上の座標及びY軸上の座標を算出する。また、検出された顔領域の大きさに基づいて、顔位置のX軸上の座標を算出する。
ステップS303では、立体観察領域(右目用視点領域R及び左目用視点領域L)が形成される位置を調整する立体表示調整処理を実行し、ステップS304に移行する。
立体表示調整処理では、ステップS302の顔位置検出処理で算出した遊技者の顔位置に基づいて、当該顔位置が収まる立体観察領域を形成するための表示制御パラメータを算出する。
本実施形態では、液晶パネル71における視点画像(右目用視点画像及び左目用視点画像)の表示を制御(調整)することによって、立体観察領域(右目用視点領域R及び左目用視点領域L)が形成される位置を調整する。
具体的には、立体観察領域が形成される位置を左側に移動させる場合には、液晶パネル71において表示されている視点画像を右側にシフトさせる(各画素71aによって表示されている視点画像を、当該画素71aと同行に配置され、かつ、当該画素71aの右側の画素列71bに配置されている画素71aによって表示する)。一方、立体観察領域が形成される位置を右側に移動させる場合には、液晶パネル71において表示されている視点画像を左側にシフトさせる。
また、立体観察領域が形成される位置を液晶パネル71に近付く側に移動させる場合には、液晶パネル71において表示されている視点画像を、左右方向に引き延ばす。一方、立体観察領域が形成される位置を液晶パネル71から離れる側に移動させる場合には、液晶パネル71において表示されている視点画像を、左右方向に圧縮する。
ここで、演出制御装置300のROMには、顔位置と表示制御パラメータとの対応が登録された表示制御パラメータ設定テーブルが格納されている。そして、立体表示調整処理では、ステップS302の顔位置検出処理で算出した遊技者の顔位置及び表示制御パラメータ設定テーブルに基づいて、表示制御パラメータを算出する。
さらに、立体表示調整処理では、算出した表示制御パラメータに基づいて、液晶パネル71の各画素71aに出力する視点画像のデータを調整し、調整した視点画像のデータを各画素71aに対して出力する。これによって、検出された顔位置が立体観察領域内に含まれるように、立体観察領域が形成される位置が調整される。
ステップS304では、各スピーカー22から出力される音の向きを調整するスピーカー調整処理を実行し、ステップS305に移行する。
スピーカー調整処理では、ステップS302の顔位置検出処理で算出した遊技者の顔位置に基づいて、各駆動装置9について、当該駆動装置8に取り付けられているスピーカー22から出力される音を、検出した顔位置に向けるための駆動装置制御パラメータを算出する。
ここで、演出制御装置300のROMには、顔位置と駆動装置制御パラメータとの対応が登録された駆動装置パラメータ設定テーブルが格納されている。また、駆動装置制御パラメータ設定テーブルとして、各駆動装置9(各スピーカー22)に対応する駆動装置制御パラメータ設定テーブルが格納されている。そして、スピーカー調整処理では、ステップS302の顔位置検出処理で算出した遊技者の顔位置及び駆動装置制御パラメータ設定テーブルに基づいて、駆動装置制御パラメータを算出する。
さらに、スピーカー調整処理では、算出した駆動装置制御制御パラメータに基づいて、各駆動装置9に対して制御信号を出力する。これによって、各スピーカー22から出力される音が検出された顔位置に向くように、各スピーカー22の向きが調整される。
ステップS305では、演出図柄の変動表示を制御する変動表示制御処理を実行し、ステップS306に移行する。
変動表示制御処理では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合には、変動表示開始処理を実行する。ここで、所定の制御コマンドとは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
所定の制御コマンドを受信したか否かは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドがRAM320のコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
変動表示開始処理では、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容及び第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容に基づいて、演出図柄の変動表示の演出プログラムを決定する。そして、決定した演出プログラムにしたがって、演出図柄の変動表示に係る画像データ(以下、「変動画像データ」とする)及び音制御データを編集して、編集した変動画像データを画像表示装置20に対して出力するデータとして設定するとともに、編集した音制御データを各スピーカー22に対して出力するデータとして設定する。本実施形態では、変動画像データには、右目用視点画像のデータ及び左目用視点画像のデータが含まれている。
また、変動表示開始処理では、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄(「はずれ図柄」、「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」)に基づいて、演出図柄の停止表示に係る画像データを編集して、編集した画像データ(以下、「停止画像データ」とする)を画像表示装置20に対して出力するデータとして設定する。本実施形態では、停止画像データには、右目用視点画像のデータ及び左目用視点画像のデータが含まれている。
さらに、変動表示開始処理では、画像表示装置20に対する設定した変動画像データの出力を開始するとともに、各スピーカー22に対する設定した音制御データの出力を開始する。これによって、画像表示装置20において、演出図柄の変動表示(立体表示)が開始されるとともに、各スピーカー22からの効果音の出力が開始される。
ステップS306では、停止表示制御処理を実行し、ステップS307に移行する。停止表示制御処理では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定を受信したと判定した場合には、停止表示開始処理を実行する。ここで、停止指定コマンドを受信したか否かは、停止指定コマンドがRAM320のコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
停止表示開始処理では、ステップS305で設定した変動画像データ及び音制御データに基づく演出を終了して、画像表示装置20に対するステップS305で設定した停止画像データの出力を開始する。これによって、画像表示装置20において、演出図柄の停止表示(立体表示)が開始される。
ステップS307では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS300で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メイン処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
パチンコ機1では、始動口51,52への遊技球の入球があると、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)が実行されて、表示装置61,62において、特別図柄の変動表示が開始された後に、当該特別図柄抽選の結果に応じた態様による特別図柄の停止表示が行われる。
また、特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示のそれぞれ)に同期して、画像表示装置20において、立体表示によって、演出図柄(第1演出図柄及び第2演出図柄)の報知表示(変動表示及び停止表示)が行われる。さらに、演出図柄の報知表示に伴い、各スピーカー22から効果音が出力される。
具体的には、パチンコ機1では、演出図柄の報知表示に係る画像データ(変動画像データ及び停止画像データ)が、右目用視点画像のデータ及び左目用視点画像のデータを含んで構成されている。そして、演出図柄の報知表示に係る画像データが、画像表示装置20に対して出力されると、当該画像データに含まれる右目用視点画像及び左目用視点画像が、液晶パネル71に配置された複数の画素71aのそれぞれに振り分けられて表示される。
液晶パネル71に表示された視点画像から出射された光は、レンチキュラレンズ73によって屈折され、右目用視点画像を表示している画素71aからの光線と、左目用視点画像を表示している画素71aからの光線とに分離される。これによって、透明板4aの正面側において、右目用視点画像及び左目用視点画像のそれぞれに対応する視点領域(右目用視点領域R及び左目用視点領域L)が形成される。
そして、遊技者は、右目(視点)を右目用視点領域R内に配置し、かつ、左目(視点)を左目用視点領域L内に配置することによって、液晶パネル71に表示された右目用視点画像及び左目用視点画像に基づく立体画像を知覚することが可能となる。
特に、パチンコ機1では、撮像装置8が撮像した画像データに基づいて、撮像領域に存在する遊技者の顔位置が検出される。そして、検出された顔位置が立体観察領域内に含まれるように、立体観察領域が形成される位置が調整される。また、各スピーカー22から出力される音が、検出された顔位置に向かうように、各スピーカー22の向きが調整される。
これによって、遊技者は、顔位置を移動させても、液晶パネル71に表示された右目用視点画像及び左目用視点画像に基づく立体画像を知覚することができるとともに、各スピーカー22から出力された効果音を、適切に聴取することができる。
(パチンコ機1の作用)
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、演出制御装置300が、撮像装置9により撮像された画像に基づいて、撮像領域内に存在する遊技者の顔位置を検出する。これによって、測距センサ等に基づいて遊技者の顔位置を検出する場合と比較して、撮像領域内に存在する遊技者の顔位置の検出精度を向上することが可能となる。
また、パチンコ機1では、画像表示装置20が、検出された顔位置に基づいて、立体観察領域が形成される位置を変化させる。これによって、検出された顔位置が立体観察領域内に含まれるように、当該立体観察領域を形成することができる。したがって、遊技者の顔位置が変化した場合であっても、2つの視点画像に基づく立体画像を、適切に、遊技者に知覚させることができる。
よって、パチンコ機1によれば、画像表示装置20の液晶パネル71に表示された2つの視点画像に基づく演出効果を向上することが可能となる。
また、パチンコ機1では、演出制御装置300が、検出された顔位置に基づいて、各スピーカー22から出力される音の向きを変化させる。これによって、検出された顔位置に向かうように、各スピーカー22から音を出力させることができる。したがって、遊技者の顔位置が変化した場合であっても、各スピーカー22から出力された音を、適切に、遊技者に聴取させることができる。
よって、パチンコ機1によれば、各スピーカー22から出力された音に基づく演出効果を向上することが可能となる。
さらに、パチンコ機1では、演出制御装置300は、一の顔位置を検出している際には、他の顔位置を検出しない。これによって、一の遊技者の遊技中において、他の人物が一時的に撮像領域に進入した場合に、一の遊技者が2つの視点画像に基づく立体画像を知覚することができなくなることを防止することが可能となる。
信の効率を向上することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、画像表示装置20において、立体観察領域が形成される状態と、立体観察領域が形成されない状態とを切り替え可能に構成しても構わない。
具体的には、パチンコ機1において、レンチキュラレンズ73に替えて、液晶レンズ(図示せず)を配置する。
液晶レンズは、絶縁性の第1の基板及び第2の基板と、両基板の間に挟持された液晶層と、を含んでなる。第1の基板の液晶層側の面には、第1の電極が形成され、この第1の電極上には、配向膜が形成されている。また、第2の基板の液晶層側の面には、第2の電極が形成され、この第2の電極上には、配向膜が形成されている。そして、液晶レンズは、第1の電極と第2の電極との間に印加される電圧に応じて、液晶層内の液晶分子の配向を変化させることが可能となっている。
具体的には、第1の電極と第2の電極との間に電圧が印加されていない場合には、液晶分子が、第1の基板と第2の基板に並行に配向される。この場合には、液晶パネル71から出射された光線は、屈折されずに液晶レンズを通過するため、遊技者は、液晶パネル71に表示された演出画像を平面画像として視認することができる。
一方、第1の電極と第2の電極との間に所定電圧を印加した場合には、液晶分子が、電界方向に整列して配向され、液晶層の屈折率分布が変化する。これによって、液晶パネル71の各画素71aから出射された光線は、液晶レンズによって、レンチキュラレンズ73と同様に屈折される。したがって、この場合には、遊技者は、液晶パネル71に表示された右目用視点画像及び左目用視点画像に基づく立体画像を知覚することができる。
そして、演出制御装置300は、遊技者に対して平面画像を視認させる際には、平面画像の画像データを液晶パネル71に対して出力するとともに、液晶レンズの第1の電極と第2の電極との間への電圧の印加を停止する。一方、立体表示を行う際には、立体画像の画像データ(右目用視点画像のデータ及び左目用視点画像のデータを含む画像データ)を液晶パネル71に対して出力するとともに、液晶レンズの第1の電極と第2の電極との間に所定電圧を印加する。
これによって、本変形例に係るパチンコ機によれば、画像表示装置20において、立体観察領域が形成される状態と、立体観察領域が形成されない状態とを切り替えることができ、液晶パネル71に表示された2つの視点画像に基づく立体画像を遊技者に知覚させる状態と、液晶パネル71に表示された所定の演出画像を平面画像として遊技者に知覚させる状態とを切り替えることができる。したがって、液晶パネル71に表示された画像に基づく演出効果を向上することが可能となる。
ここで、本変形例では、液晶パネル71の表示面のうち一部の領域において、立体観察領域が形成される状態と、立体観察領域が形成されない状態とを切り替え可能としても構わない。
1 パチンコ機
8 撮像装置
9 駆動装置
10 遊技盤
20 画像表示装置
22 スピーカー
30 遊技領域
71 液晶パネル
71a 画素
71b 画素列
72 バックライト
73 レンチキュラレンズ
200 主制御装置
210 CPU
220 ROM
230 RAM
300 演出制御装置
400 払出制御装置
R 右目用視点領域
L 左目用視点領域

Claims (4)

  1. 遊技機の正面側の撮像領域を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像に基づいて、前記撮像領域内に存在する遊技者の顔位置を検出する顔位置検出手段と、
    2つの視点画像を表示することが可能な表示部と、前記表示部から出射された光線の方向を制御する光線制御手段と、を含んでなり、前記表示部に表示された前記2つの視点画像に基づく立体画像を遊技者に知覚させることが可能となる立体観察領域を形成することが可能な表示手段と、を備え、
    前記表示手段は、前記顔位置検出手段により検出された前記顔位置に基づいて、前記立体観察領域が形成される位置を変化させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示手段は、前記立体観察領域が形成される状態と、前記立体観察領域が形成されない状態と、の切り替えが可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記顔位置検出手段は、一の顔位置を検出している際には、他の顔位置を検出しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 音を出力することが可能なスピーカーと、
    前記顔位置検出手段により検出された前記顔位置に基づいて、前記スピーカーから出力される音の向きを変化させる音制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の遊技機。

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