JP5860554B1 - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 演出手段の駆動により消費される電流値を所定制限値未満となるように制御するにあたって、制御負担を低減する。【解決手段】 本発明に係るパチンコ機1は、複数の演出手段LED1〜LED30,26,27のうち駆動が設定された演出手段により消費される合計電流値SAを算出する電流値算出手段300と、算出された合計電流値SAが所定制限値LA以上となっている場合に、駆動が設定された演出手段のうち駆動制限情報が指定する演出手段の駆動を制限する駆動制限処理を実行する駆動制限手段300と、を備える。また、駆動制限情報として、駆動を制限する演出手段の指定内容が互いに異なる複数の駆動制限情報Lv1〜Lv3が設定されている。そして、駆動制限手段300は、複数の駆動制限情報Lv1〜Lv3のうち合計電流値SAに対応する駆動制限情報を選択し、選択した駆動制限情報に基づいて、駆動制限処理を実行する。【選択図】 図17

Description

本発明は、電源から供給される電流によって駆動される複数の演出手段を備える遊技機に関する。
従来、電源から供給される電流によって駆動される複数の演出手段を備える遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、電源から供給される電流によって駆動される複数の演出手段と、各演出手段の駆動を制御する演出制御手段と、を備えている。
演出制御手段は、各演出手段に実行させる演出内容を選択した際に、選択した演出内容に基づいて複数の演出手段を駆動するときに消費される電流値の合計である電流合計値を算出する。そして、算出した電流合計値が所定の基準値よりも大きい場合には、複数の演出手段のうち優先順位の低いものから順に、演出内容を低電流用演出内容に差し替えた後に、再度、電流合計値を算出する処理を繰り返す。
これによって、複数の演出手段の駆動により消費される電流合計値を、所定の基準値以下として、強制電断等の不具合の発生を防止している。
特開2011−19599号公報
しかしながら、従来の遊技機では、演出手段の駆動により消費される電流値を所定制限値未満となるように制御するにあたって、制御負担が増大する恐れがある。
すなわち、従来の遊技機では、演出手段の駆動により消費される電流値を所定制限値未満となるように制御するにあたって、電流合計値を算出する処理を繰り返す必要があり、制御負担が増大する恐れがある。
本発明の課題は、演出手段の駆動により消費される電流値を所定制限値未満となるように制御するにあたって、制御負担を低減することにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、電源から供給される電流によって駆動される複数の演出手段と、前記複数の演出手段のうち駆動が設定された演出手段により消費される合計電流値を算出する電流値算出手段と、前記電流値算出手段により算出された前記合計電流値が所定制限値以上となっている場合に、駆動を制限する演出手段を指定する駆動制限情報に基づいて、前記駆動が設定された演出手段のうち当該駆動制限情報が指定する演出手段の駆動を制限する駆動制限処理を実行する駆動制限手段と、を備え、前記駆動制限情報として、前記駆動を制限する演出手段の指定内容が互いに異なり、互いに異なる前記合計電流値が対応付けられた、複数の駆動制限情報が設定されており、前記駆動制限手段は、前記複数の駆動制限情報のうち、前記電流値算出手段により算出された前記合計電流値に対応する駆動制限情報を選択し、選択した駆動制限情報に基づいて、前記駆動制限処理を実行することを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、予め、合計電流値に対応する複数の駆動制限情報が設定されている。そして、駆動制限手段は、電流値算出手段により算出された合計電流値に対応する駆動制限情報を選択し、選択した駆動制限情報に基づいて、演出手段の駆動を制限する。
これによって、第一の発明に係る遊技機では、1回の合計電流値の算出に基づいて、演出手段の駆動により消費される電流値を所定制限値未満となるように制御することができる。
したがって、第一の発明に係る遊技機によれば、演出手段の駆動により消費される電流値を所定制限値未満となるように制御するにあたって、制御負担を低減することが可能となる。
ここで、電源としては、後述する電源回路600が該当する。複数の演出手段としては、後述する発光素子LED7〜LED38及びモータ26,27が該当する。合計電流値としては、後述する合計電流値SAが該当する。電流値算出手段としては、後述する演出制御回路300(ステップS701)が該当する。所定制限値としては、後述する所定制限値LAが該当する。駆動制限情報としては、後述する点灯制限テーブルLv1〜Lv3が該当する。駆動制限処理としては、後述する演出制御データ補正処理(ステップS703)が該当する。駆動制限手段としては、後述する演出制御回路300(ステップS703)が該当する。
第二の発明に係る遊技機は、第一の発明に係る遊技機において、前記複数の駆動制限情報では、大きい前記合計電流値に対応する駆動制限情報ほど、多くの数の前記駆動を制限する演出手段が指定されていることを特徴とする。
第二の発明に係る遊技機では、簡易な方法で、演出手段の駆動により消費される電流値を所定制限値未満となるように制御することができ、制御負担を更に低減することが可能となる。
第三の発明に係る遊技機は、第一又は第二の発明に係る遊技機において、前記電流値算出手段は、所定周期毎に、前記合計電流値を算出することを特徴とする。
第三の発明に係る遊技機では、所定周期毎に、演出手段の駆動により消費される合計電流値が算出されるため、演出手段の駆動により消費される電流値について、実際の値に対する計算値の精度を向上することが可能となる。
本発明によれば、演出手段の駆動により消費される電流値を所定制限値未満となるように制御するにあたって、制御負担を低減することが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 主制御回路から演出制御回路に対して送信される制御コマンドを説明する図である。 主制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。 主制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。 主制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。 特図変動処理を示すフローチャートである。 演出制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。 演出制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。 演出制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 制御データ設定処理を示すフローチャートである。 ランプ制御データ保存領域に保存される輝度値及びモータ制御データ保存領域に保存される出力値の一例を示す図である。 出力データ設定処理を示すフローチャートである。 電流値算出テーブルの一例を示す図である。 各点灯制限テーブルの一例を示す図である。 ランプ出力データ保存領域に保存されるランプ出力データ及びモータ出力データ保存領域に保存されるモータ出力データの一例を示す図である。 変換・出力データバッファに保存されるランプ出力データ及びモータ出力データの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤ユニット10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、略方形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(後述する遊技盤11)の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(遊技盤11)の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤10(遊技盤11)を視認することが可能となっている。
装飾部4bは、透明又は半透明の樹脂材料により形成され、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図3参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。
また、装飾部4bの内部には、複数の枠ランプ31a〜31d(図3参照)が配設されている。
枠ランプ31aは、後述する演出制御回路300の出力ポートD1から出力される制御信号に基づくダイナミック点灯制御により駆動される4つの発光素子LED7〜LED10を有している。枠ランプ31bは、演出制御回路300の出力ポートD2から出力される制御信号に基づくダイナミック点灯制御により駆動される4つの発光素子LED11〜LED14を有している。枠ランプ31cは、演出制御回路300の出力ポートD3から出力される制御信号に基づくダイナミック点灯制御により駆動される4つの発光素子LED15〜LED18を有している。枠ランプ31dは、演出制御回路300の出力ポートD4から出力される制御信号に基づくダイナミック点灯制御により駆動される4つの発光素子LED19〜LED22を有している。
ここで、各枠ランプ31a〜31dが備える4つの発光素子は、PWM制御(パルス幅変調制御)により、各発光素子の輝度が制御される。
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタン5b及び回転型セレクター5cと、を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図3参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(図3参照)に対して出力する。
また、演出ボタン5bの内部には、ボタンランプ32(図3参照)が配設されている。ボタンランプ32は、演出制御回路300の出力ポートST1から出力される制御信号に基づくスタティック点灯制御により駆動される発光素子LED1を有している。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5bの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図3参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図3参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。そして、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。また、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。そして、発射ハンドル6は、回転操作されたことに応じて、この回転操作量に応じた抵抗値を払出制御回路400(図3参照)に対して出力する。
(遊技盤ユニット10の構成)
次に、遊技盤ユニット10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
遊技盤ユニット10は、セット板(図示せず)と、セット板の正面側に取り付けられた遊技盤11と、セット板の背面側に取り付けられた画像表示装置20と、を備えている。
セット板は、正面側が開放された箱状に形成されている。セット板の背面板における略中央部には、貫通孔からなる開口部が設けられている。
遊技盤11は、樹脂により、平板状に形成されている。図2に示すように、遊技盤11の略中央部には、貫通孔からなる開口部(図示せず)が設けられている。そして、遊技者は、遊技盤11に設けられた開口部及びセット板に設けられた開口部を介して、画像表示装置20の表示画面21を視認することが可能となっている。
遊技盤11の正面における開口部の周囲には、発射ハンドル6が操作されることに応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。また、遊技盤11の遊技領域30には、複数の盤面ランプ33a〜33d(図3参照)が配設されている。
盤面ランプ33aは、後述する演出制御回路300の出力ポートD5から出力される制御信号に基づくダイナミック点灯制御により駆動される4つの発光素子LED23〜LED26を有している。盤面ランプ33bは、演出制御回路300の出力ポートD6から出力される制御信号に基づくダイナミック点灯制御により駆動される4つの発光素子LED27〜LED30を有している。盤面ランプ33cは、演出制御回路300の出力ポートD7から出力される制御信号に基づくダイナミック点灯制御により駆動される4つの発光素子LED31〜LED34を有している。盤面ランプ33dは、演出制御回路300の出力ポートD8から出力される制御信号に基づくダイナミック点灯制御により駆動される4つの発光素子LED35〜LED38を有している。
ここで、各盤面ランプ33a〜33dが備える4つの発光素子は、PWM制御により、各発光素子の輝度が制御される。
遊技領域30における表示画面21の左方の位置には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図3参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、遊技球による始動ゲート41の通過の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
遊技領域30における表示画面21の下方の位置には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図3参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第1始動口51の下方の位置には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な始動口開閉部材52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。始動口開閉部材52aは、始動口ソレノイド64(図3参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、始動口開閉部材52aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、始動口開閉部材52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図3参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第2始動口52の下方には、大入賞口53が設けられている。大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な大入賞口開閉部材53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
大入賞口開閉部材53aは、大入賞口ソレノイド65(図3参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、大入賞口開閉部材53aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、大当たり遊技状態が生起された場合に、大入賞口開閉部材53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53内には、大入賞球検知センサ103(図3参照)が配設されている。大入賞球検知センサ103は、大入賞口53への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(図3参照)による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を実行する。
また、大入賞口53の内部には、大入賞口ランプ34(図3参照)が配設されている。大入賞口ランプ34は、演出制御回路300の出力ポートST2から出力される制御信号に基づくスタティック点灯制御により駆動される発光素子LED2を有している。
遊技領域30における大入賞口53の下方の位置には、いずれの入球口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口54が設けられている。なお、遊技領域30には、各入球口51,52,53やゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
遊技盤11における第1始動口51の右方の位置には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(いわゆる「保留数」)、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)等が表示される。
遊技盤11における状態表示装置63の下方の位置には、普図表示装置60、特図1表示装置61及び特図2表示装置62が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
特図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。特図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域における演出図柄の表示とは、変動表示が開始される時期、変動表示が終了して停止表示が行われる時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄が特定の図柄となった場合又は特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
画像表示装置20は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。画像表示装置20は、演出画像を表示することが可能な表示画面21を有している。そして、表示画面21には、第1演出図柄(図示せず)が表示される3つの第1演出図柄表示領域(図示せず)と、第2演出図柄(図示せず)が表示される1つの第2演出図柄表示領域(図示せず)と、を構成することが可能となっている。
第1演出図柄は、数字、文字、記号、キャラクタ等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。各第1演出図柄表示領域では、第1演出図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。第2演出図柄は、カラーバーから構成されている。第2演出図柄表示領域では、第2演出図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。
そして、演出図柄の変動表示とは、各第1演出図柄表示領域において、第1演出図柄がスクロール表示されるとともに、第2演出図柄表示領域に表示されている第2演出図柄が順次変更される(カラーバーが表す色が順次変化される)ことをいう。また、演出図柄の停止表示とは、各第1演出図柄表示領域の抽選結果表示位置において、所定の第1演出図柄を停止させた状態で表示するとともに、第2演出図柄表示領域において、所定の第2演出図柄が表示される(カラーバーが所定の色を表す)ことをいう。そして、3つの第1演出図柄表示領域において停止表示された第1演出図柄と、第2演出図柄表示領域において停止表示された第2演出図柄との組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
画像表示装置20の上方には、第1役物装置12が配設されている。第1役物装置12は、モータ26(図3参照)を駆動することよって、図2に示す初期位置と、当該初期位置に対して下方の下方位置(図示せず)とに変位する演出動作を行うことが可能となっている。モータ26は、演出制御回路300の出力ポートST7から出力される制御信号に基づくスタティック制御(PWM制御)により駆動される。
また、第1役物装置12の内部には、第1役物ランプ35a,35b(図3参照)が配設されている。ランプ35aは、演出制御回路300の出力ポートST3から出力される制御信号に基づくスタティック点灯制御により駆動される発光素子LED3を有している。ランプ35bは、演出制御回路300の出力ポートST4から出力される制御信号に基づくスタティック点灯制御により駆動される発光素子LED4を有している。
画像表示装置20の右方には、第2役物装置13が配設されている。第2役物装置13は、モータ27(図3参照)を駆動することよって、図2に示す初期位置と、当該初期位置に対して左方の左方位置(図示せず)とに変位する演出動作を行うことが可能となっている。モータ27は、演出制御回路300の出力ポートST8から出力される制御信号に基づくスタティック制御(PWM制御)により駆動される。
また、第2役物装置13の内部には、第2役物ランプ36a,36b(図3参照)が配設されている。ランプ36aは、演出制御回路300の出力ポートST5から出力される制御信号に基づくスタティック点灯制御により駆動される発光素子LED5を有している。ランプ36bは、演出制御回路300の出力ポートST6から出力される制御信号に基づくスタティック点灯制御により駆動される発光素子LED6を有している。
ここで、各発光素子LED1〜LED38は、単色LED(発光ダイオード)によって構成されている。なお、各発光素子LED1〜LED38は、フルカラーLEDによって構成しても構わない。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路(サブ制御回路)300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400等に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。主制御回路200、演出制御回路300及び払出制御回路400は、それぞれ別々の基板に実装されている。
主制御回路200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、第1出力ポート251と、第2出力ポート252と、第3出力ポート253と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、各検知センサ・スイッチ101〜104から入力された検出信号及び払出制御回路400から入力された制御コマンドのそれぞれを、CPU210に対して出力する。第1出力ポート251は、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64,65に対して制御信号を出力するとともに、パチンコ機1の賞球の払い出しに関する情報やエラー信号をホールコンピュータ(図示せず)に対して送信する。第2出力ポート252は、演出制御回路300に対して制御コマンドを送信する。第3出力ポート253は、払出制御回路400に対して制御コマンドを送信する。
第2出力ポート252及び第3出力ポート253のそれぞれは、送信用データレジスタ(図示せず)と、FIFO(First In First Out)バッファ(図示せず)と、送信用シフトレジスタ(図示せず)と、を有している。
送信用データレジスタは、後述する制御コマンド格納処理(ステップS33)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル−シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御回路300に対して送信する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための判定テーブル、演出制御回路300を制御するために必要な各種制御コマンドが格納されている。
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタ等の各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230には、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
周波数発生回路260は、所定のクロック周波数(本実施形態では、12[MHz])でクロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。本実施形態では、ハード乱数発生回路270のループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御回路300は、主制御回路200と同様に、CPUと、ROMと、RAMと、入力ポートと、出力ポートと、を備えている。
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、画像表示装置20における演出画像の表示、各ランプ31a〜31d,32,33a〜33d,34,35a,35b,36a,36bの点灯、各モータ26,27の駆動、及び、音発生装置22による音の出力のそれぞれを制御する。
演出制御回路300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータが格納されている。また、演出制御回路300のRAMには、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出の内容を決定する。そして、決定した演出の内容に対応する演出プログラム(後述する演出制御テーブル)にしたがって、表示制御データ、音制御データ、ランプ制御データ及びモータ制御データのそれぞれを生成して、生成した各制御データに基づく制御信号を、画像表示装置20、音発生装置22、盤面電飾基板18、枠電飾基板19のそれぞれに対して出力する。
ここで、各盤面ランプ33a〜33d、大入賞口ランプ34、各第1役物ランプ35a,35b、各第2役物ランプ36a,36b及び各モータ26,27は、盤面電飾基板18を介して、演出制御回路300に接続されている。また、演出制御回路300と盤面電飾基板18とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。一方、各ランプ33a〜33d,34,35a,35b,36a,36b及び各モータ26,27のそれぞれと盤面電飾基板18とは、パラレル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。
各枠ランプ31a〜31d及びボタンランプ32は、枠電飾基板19を介して、演出制御回路300に接続されている。また、演出制御回路300と枠電飾基板19とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。一方、各ランプ31a〜31d,32と枠電飾基板19とは、パラレル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。
そして、演出制御回路300は、ランプ制御データに基づいて生成したランプ制御信号を、シリアル通信により、盤面電飾基板18及び枠電飾基板19のそれぞれに対して出力する。
また、演出制御回路300は、モータ制御データに基づいて生成したモータ制御信号を、シリアル通信により、盤面電飾基板18に対して出力する。
盤面電飾基板18は、第1変換回路(図示せず)と、第1ランプ駆動回路(図示せず)と、モータ駆動回路(図示せず)と、を有している。
第1変換回路は、演出制御回路300から入力されたランプ制御信号を、パラレル信号に変換(シリアル−パラレル変換)して、変換したランプ制御信号を、第1ランプ駆動回路に対して出力するとともに、演出制御回路300から入力されたモータ制御信号を、パラレル信号に変換(シリアル−パラレル変換)して、変換したモータ制御信号を、モータ駆動回路に対して出力する。
第1ランプ駆動回路は、ダイナミック制御回路と、スタティック制御回路と、を有している。
第1ランプ駆動回路のダイナミック制御回路は、変換回路から入力されたランプ制御信号に基づいて、各盤面ランプ33a〜33dが備える発光素子を駆動するための駆動信号を生成し、生成した駆動信号を、各盤面ランプ33a〜33dに対して出力する。これによって、各盤面ランプ33a〜33dが備える各発光素子の点灯が制御される。
第1ランプ駆動回路のスタティック制御回路は、変換回路から入力されたランプ制御信号に基づいて、大入賞口ランプ34、各第1役物ランプ35a,35b及び各第2役物ランプ36a,36bのそれぞれが備える各発光素子を駆動するための駆動信号を生成し、生成した駆動信号を、各ランプ34,35a,35b,36a,36bに対して出力する。これによって、各ランプ34,35a,35b,36a,36bが備える各発光素子の点灯が制御される。
モータ駆動回路は、変換回路から入力されたモータ制御信号に基づいて、各モータ26,27を駆動するための駆動信号を生成する。そして、モータ駆動回路は、生成した駆動信号を、各モータ26,27に対して出力する。これによって、各モータ26,27の駆動が制御される。
枠電飾基板19は、第2変換回路(図示せず)と、第2ランプ駆動回路(図示せず)と、を有している。
第2変換回路は、演出制御回路300から入力されたランプ制御信号を、パラレル信号に変換(シリアル−パラレル変換)して、変換したランプ制御信号を、第2ランプ駆動回路に対して出力する。
第2ランプ駆動回路は、ダイナミック制御回路と、スタティック制御回路と、を有している。
第2ランプ駆動回路のダイナミック制御回路は、変換回路から入力されたランプ制御信号に基づいて、各枠ランプ31a〜31dが備える発光素子を駆動するための駆動信号を生成し、生成した駆動信号を、各枠ランプ31a〜31dに対して出力する。これによって、各枠ランプ31a〜31dが備える各発光素子の点灯が制御される。
第2ランプ駆動回路のスタティック制御回路は、変換回路から入力されたランプ制御信号に基づいて、ボタンランプ32が備える各発光素子を駆動するための駆動信号を生成し、生成した駆動信号を、ボタンランプ32に対して出力する。これによって、ボタンランプ32が備える各発光素子の点灯が制御される。
ここで、演出制御回路300は、ダイナミック制御により、各ランプ31a〜31d,33a〜33dが備える4つの発光素子の点灯を制御する。このため、第1ランプ駆動回路(ダイナミック制御回路)では、各盤面ランプ33a〜33dについて、当該盤面ランプ33a〜33dが備える4つの発光素子のそれぞれに対応するコモン(COM)が設定されている。また、第2ランプ駆動回路(ダイナミック制御回路)では、各枠ランプ31a〜31dについて、当該枠ランプ31a〜31dが備える4つの発光素子のそれぞれに対応するコモン(COM)が設定されている。
また、ランプ制御信号には、各ランプ31a〜31d,33a〜33dについて、駆動するコモン(4つのコモンのうちいずれか1つ)を指定するコモンデータが含まれている。そして、第1ランプ駆動回路(ダイナミック制御回路)は、各盤面ランプ33a〜33dについて、コモンデータが指定するコモンを駆動する。これによって、各盤面ランプ33a〜33dにおいて、駆動されたコモンに対応する発光素子が点灯される。また、第2ランプ駆動回路(ダイナミック制御回路)は、各枠ランプ31a〜31dについて、コモンデータにより指定されているコモンを駆動する。これによって、各枠ランプ31a〜31dにおいて、駆動されたコモンに対応する発光素子が点灯される。
払出制御回路400は、発射ハンドル6が備える発射ボリューム(図示せず)から入力された信号に基づいて、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、発射ボリューム及び遊技球発射装置423が接続されている。発射ボリュームは、発射ハンドル6が回転操作されると、この回転操作量に応じた信号を払出制御回路400に対して出力する。そして、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、接続基板410が接続され、その接続基板410には、球貸ボタン7a、返却ボタン7b、度数表示装置7c及びCRユニット500のそれぞれが接続されている。
球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を介して払出制御回路400に送信する。さらに、払出制御回路400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を介して度数表示装置7cに送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能な状態となる。
普通図柄抽選に当選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。そして、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能な状態となる。
本実施形態では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「通常大当たり」及び「確変大当たり」の2種類が設定されている。
「通常大当たり」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域(第1演出図柄表示領域及び第2演出図柄表示領域)において、演出図柄(第1演出図柄及び第2演出図柄)を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域において停止表示される「通常大当たり図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域に停止表示された第1演出図柄が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す演出図柄で揃うとともに、第2演出図柄表示領域に停止表示された第2演出図柄が青色を示す態様とする。
「確変大当たり」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域において、演出図柄を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域において停止表示される「確変大当たり図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域に停止表示された第1演出図柄が、「1、1、1」等、同一の奇数の数字を示す演出図柄で揃うとともに、第2演出図柄表示領域に停止表示された第2演出図柄が赤色を示す態様とする。
一方、特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域において、演出図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域において停止表示される「はずれ図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域に停止表示された第1演出図柄を、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された演出図柄が示す数字が、他の領域に停止表示された演出図柄が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、第2演出図柄表示領域に停止表示された第2演出図柄が白色を示す態様とする。
「通常大当たり」又は「確変大当たり」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が15[回]に設定され、各回のラウンド遊技における大入賞口開閉部材53aの最長開放時間が所定時間(例えば、30.0[s])に設定される。各回のラウンド遊技における大入賞口開閉部材53aの開放は、大入賞口開閉部材53aが開放状態とされてから設定された最長開放時間が経過するか、または、大入賞口53への遊技球の入球数が所定数(例えば、10[球])に達することにより終了する。
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」及び「特図高確率状態」を有している。「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/390)に設定される。一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/39)に設定される。なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。
「通常大当たり」に当選した場合には、この大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図低確率状態」が生起される。一方、「確変大当たり」に当選した場合には、この大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図高確率状態」が生起される(または、大当たり遊技状態の終了に応じて「特図高確率状態」が開始され、開始された「特図高確率状態」は、この「特図高確率状態」の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(例えば、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される)。
また、パチンコ機1では、補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。時短制御とは、該制御が実行されていないときと比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される制御をいう。本実施形態では、時短制御が実行されているときには、該制御が実行されていないときと比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放回数が増加され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放時間が延長され、かつ、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。
そして、「通常大当たり」又は「確変大当たり」に当選した場合には、この大当たり遊技状態の終了後において、時短制御が実行される。この時短制御は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、この時短制御の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(例えば、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される。
(制御コマンドについて)
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
図4は、主制御回路から演出制御回路に対して送信される制御コマンドを説明する図である。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの先行データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの後続データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、先行データ及び後続データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
図4に示すように、パチンコ機1では、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、状態指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄)の停止図柄(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、停止表示させる演出図柄の態様(停止図柄)として、「はずれ図柄」、「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄(演出図柄)の変動表示の変動パターンを指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動時間を指定することによって、当該変動時間に対応付けられている変動パターンを指定するように構成されている。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち第1期間(例えば、演出図柄の変動表示の開始後から後述するリーチ表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)を指定する。本実施形態では、第1変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出(後述する擬似連続変動表示の内容等)が対応付けられた、m(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第1変動パターンとして、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、「擬似連続変動パターン」とは異なり、演出図柄の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示が行われない変動パターンをいう。また、「擬似連続変動パターン」とは、演出図柄の変動表示中に、1回以上の擬似連続変動表示が行われる変動パターンをいう。
ここで、擬似連続変動表示とは、第2演出図柄表示領域における第2演出図柄の変動表示が継続されつつ、3つの第1演出図柄表示領域のうち2つ以上の領域の抽選結果表示位置(第1演出図柄が停止表示されて、特別図柄抽選の結果が表示される位置)において第1演出図柄の仮停止表示が行われた後に、再び、全ての第1演出図柄表示領域において第1演出図柄の通常変動表示が行われる表示をいう。
仮停止表示とは、第1演出図柄表示領域の抽選結果表示位置において、表示されている第1演出図柄が変更されることなく、一の種類の第1演出図柄が揺れた状態で表示される表示をいう。また、通常変動表示とは、第1演出図柄表示領域の抽選結果表示位置に表示される第1演出図柄が、順次変更される(入れ替えられる)表示をいう。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち第2期間(例えば、リーチ表示の開始後から演出図柄の停止表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)を指定する。ここで、第2期間は、第1期間より後の期間となっている。本実施形態では、第2変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出(後述するリーチ表示の内容等)が対応付けられた、n(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第2変動パターンとして、「通常変動パターン」及び「リーチ変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、「リーチ変動パターン」とは異なり、演出図柄の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示が行われない変動パターンをいう。また、「リーチ変動パターン」とは、演出図柄の変動表示中に、リーチ表示が行われる変動パターンをいう。
リーチ表示とは、演出図柄がリーチ状態を形成するとともに、演出図柄がリーチ状態を形成した際に、所定のリーチ演出が実行される表示をいう。リーチ状態とは、第2演出図柄表示領域における第2演出図柄の変動表示が継続されつつ、3つの第1演出図柄表示領域のうち2つ以上の領域において第1演出図柄の仮停止表示が行われ、かつ、2つ以上の領域において仮停止表示されている第1演出図柄が、「大当たり図柄」に含まれる組み合わせとなる状態(例えば、2つ以上の第1演出図柄表示領域において互いに同一の数字を示す「数字図柄」が仮停止表示されている状態)をいう。
停止指定コマンドは、演出図柄(第1演出図柄及び第2演出図柄)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示時に送信される。
状態指定コマンドは、遊技状態を指定するコマンドである。状態指定コマンドは、特図高確率状態の設定又は特図低確率状態の設定を指定する。状態指定コマンドは、各制御の開始時又は終了時、各確率の設定時に送信される。
主制御回路200と払出制御回路400とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と払出制御回路400との間における通信は、双方向に行われる。主制御回路200と払出制御回路400との間において送受信される各制御コマンドは、1バイトのデータから構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜5)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、遊技球払出制御回路400による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作の実行時に送信される。
(主制御回路200で実行される処理)
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数及び第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、第2出力ポート252の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、制御コマンド送信処理は、第2出力ポート252(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
次に、主制御回路200のCPU210がROM220に記憶されている遊技の進行に係るプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する遊技制御処理について説明する。
図5は、主制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。図6は、主制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。図7は、主制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
主制御回路200は、パチンコ機1に電源が投入されると、メインルーチンとして、所定の初期化処理を実行した後に、メインループ処理を繰り返し実行する。また、主制御回路200は、所定の割込み発生要因の成立に応じて、割込み処理として、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等を実行する。
シリアル通信受信割込み処理の割込み発生要因は、払出制御回路400からの制御コマンドの受信となっている。タイマ割込み処理の割込み発生要因は、割込み要求信号の受信となっている。ここで、割込み要求信号は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms]周期)で発生する。
まず、CPU210が実行するメインループ処理を説明する。
CPU210は、初期化処理が終了すると、図5に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、ステップS30に移行する。
ステップS30では、割込み禁止処理を実行し、ステップS31に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが禁止される。
ステップS31では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS32に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。初期値乱数とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を更新(変更)するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタは、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの乱数値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタに設定される初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS32では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS33に移行する。制御コマンド解析処理では、払出制御回路400から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS33では、制御コマンド格納処理を実行し、ステップS34に移行する。制御コマンド格納処理では、RAM230のポート出力要求バッファに記憶されている制御コマンドを、第2出力ポート252の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力された制御コマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶された制御コマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS34では、割込み許可処理を実行し、ステップS35に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS34の割込み許可処理終了後からステップS30の割込み禁止処理が開始される前までの期間が割込み許可期間となり、当該割込み許可期間中において、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが許可される。
ステップS35では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS30に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
次に、CPU210が実行するシリアル通信受信割込み処理を説明する。
CPU210は、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中又はタイマ割込み処理の割込み許可期間中において、図6に示すシリアル通信受信割込み処理を開始する。シリアル通信受信割込み処理が開始されると、ステップS100に移行する。
ステップS100では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS101に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理又はタイマ割込み処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS101では、入力ポート240の受信バッファにデータ(制御コマンド)が存在するか否かを判定し、受信バッファにデータが存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS102に移行し、受信バッファにデータが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS103に移行する。
ステップS102では、受信データ格納処理を実行し、ステップS103に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに存在するデータ(制御コマンド)をRAM230の所定領域に格納する。
ステップS103では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS100で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理又はタイマ割込み処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPU210が実行するタイマ割込み処理を説明する。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図7に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、ステップS200に移行する。
ステップS200では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS201に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS201では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS202に移行する。ステップS201の初期値乱数更新処理は、ステップS31の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。
ステップS202では、ソフト乱数更新処理を実行し、ステップS203に移行する。ソフト乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS203では、スイッチチェック処理を実行し、ステップS204に移行する。スイッチチェック処理では、入力ポート240における各検知センサ101〜104からの検出信号の入力の有無をチェックする。そして、いずれかの検知センサ101〜104からの検出信号の入力を検出した場合には、該検出を示す情報をRAM230の所定領域に記憶する。
ステップS204では、特別図柄抽選に係る各種乱数を記憶する特図乱数記憶処理を実行し、ステップS205に移行する。特図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS205では、特別図柄抽選の抽選結果を報知する特図変動処理を実行し、ステップS206に移行する。特図変動処理については、後述する。
ステップS206では、大当たり遊技状態を制御する大当たり遊技処理を実行し、ステップS207に移行する。大当たり遊技処理では、RAM230の所定領域において大当たり遊技状態の開始を示す大当たり遊技状態開始フラグが設定されているか否かを判定し、大当たり遊技状態開始フラグが設定されていると判定した場合には、大当たり遊技状態を生起させる。
大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能な状態となる。本実施形態では、大当たり遊技状態では、15回のラウンド遊技が実行される。各回のラウンド遊技は、大入賞口開閉部材53aが開放状態とされてから最長開放時間が経過したこと及び大入賞口53への遊技球の入球数が所定数に達したことのうち一方が達成された場合に、終了する。
また、大当たり遊技状態の終了時には、時短回数カウンタに所定回数が設定されて、時短制御が開始される。
ステップS207では、普通図柄抽選に係る各種乱数を記憶する普図乱数記憶処理を実行し、ステップS208に移行する。普図乱数記憶処理では、ステップS203の処理結果に基づいて、普図始動球検知センサ104から検出信号が入力されたか否かを判定し、入力されたと判定した場合には、普図乱数記憶処理を実行する。
普図乱数記憶処理では、普通図柄抽選の普図当たり乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した乱数(乱数値)を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS208では、普通図柄抽選の抽選結果を報知する普図変動処理を実行し、ステップS209に移行する。普図変動処理では、普図始動情報記憶領域において普図始動情報が記憶されているか否かを判定し、普図始動情報が記憶されていると判定した場合には、普図当たり判定処理及び報知表示開始処理を実行する。
普図当たり判定処理では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報に含まれる普図当たり乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定し、普図当たり乱数の値が当たり値と一致していると判定した場合には、停止図柄として「普図当たり図柄」を設定し、普図当たり乱数の値が当たり値と一致していないと判定した場合には、停止図柄として「はずれ図柄」を設定する。
報知表示開始処理では、普通図柄の変動時間を設定して、普図表示装置60において、普通図柄の変動表示を開始する。そして、普通図柄の変動表示が開始されてから設定された変動時間が経過した場合には、普図表示装置60において、普通図柄の表示が終了されて、普図当たり判定処理で設定された停止図柄による普通図柄の停止表示が行われる。
ステップS209では、普図当たり遊技状態を制御する普図当たり遊技処理を実行し、ステップS210に移行する。普図当たり遊技処理では、普図表示装置60において「普図当たり図柄」が停止表示されたか否かを判定し、「普図当たり図柄」が停止表示されたと判定した場合には、普図当たり遊技状態を生起させる。
普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。始動口開閉部材52aは、開放状態とされてから所定の開放時間が経過したこと及び第2始動口52への遊技球の入球数が所定数に達したことのうち一方が達成された場合に、閉鎖状態とされる。
ステップS210では、賞球の払い出し動作を実行する賞球払出処理を実行し、ステップS211に移行する。賞球払出処理では、ステップS203の処理結果に基づいて、各検知センサ101〜103からの検出信号の入力の有無を判定する。そして、各検知センサ101〜103からの検出信号の入力があった場合には、賞球数指定コマンドを払出制御回路400に対して送信する。
本実施形態では、特図1始動球検知センサ101から検出信号の入力があった場合には、3[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、特図2始動球検知センサ102から検出信号の入力があった場合には、1[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、大入賞球検知センサ103から検出信号の入力があった場合には、5[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンドを払出制御回路400に対して送信する。
ステップS211では、エラー監視処理を実行し、ステップS212に移行する。エラー監視処理では、各種エラーの発生を監視して、エラーの発生を判定した場合には、発生したエラーの種類に応じた処理を実行する。
例えば、払出制御回路400から払出中エラーの発生、満タンエラーの発生又は球詰まりエラーの発生を指定する制御コマンドを受信した場合には、受信した制御コマンドが指定するエラーの発生を判定する。そして、当該エラーの発生の報知を指定する制御コマンドをRAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
また、払出制御回路400から払出中エラーの解除、満タンエラーの解除又は球詰まりエラーの解除を指定する制御コマンドを受信した場合には、受信した制御コマンドが指定するエラーの解除を判定する。そして、当該エラーの発生の報知の停止を指定する制御コマンドをRAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS212では、ポート出力処理を実行し、ステップS213に移行する。ポート出力処理では、各種制御信号が、普図表示装置60、特図1表示装置61、特図2表示装置62、状態表示装置63、始動口ソレノイド64、大入賞口ソレノイド65等に対して出力される。
ステップS213では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS200で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS204の特図乱数記憶処理を説明する。
図8は、特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
特図乱数記憶処理は、ステップS204において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS240に移行する。
ステップS240では、ステップS203の処理結果に基づいて、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS241に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、ステップS243に移行する。
ステップS241では、特図1保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS242に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS243に移行する。
ここで、特図1保留数とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図1保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS242では、特図1乱数記憶処理を実行し、ステップS243に移行する。特図1乱数記憶処理では、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図1始動情報として、RAM230の特図1始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS243では、ステップS203の処理結果に基づいて、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS244に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S205)に移行する。
ステップS244では、特図2保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS245に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(S205)に移行する。
ここで、特図2保留数とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図2保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS245では、特図2乱数記憶処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。特図2乱数記憶処理では、第2特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図2始動情報として、RAM230の特図2始動情報記憶領域に記憶する。
次に、ステップS205の特図変動処理を説明する。
図9は、特図変動処理を示すフローチャートである。
特図変動処理は、ステップS205において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS250に移行する。
ステップS250では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS251に移行し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。
ステップS251では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の報知表示中であるか否かを判定し、特別図柄の報知表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS252に移行し、特別図柄の報知表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS257に移行する。ここで、特別図柄の報知表示中とは、特別図柄の変動表示又は停止表示が行われている期間中をいう。
ステップS252では、特図保留数が「0」であるか否かを判定し、特図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS253に移行し、特図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。ここで、特図保留数とは、特図1保留数及び特図2保留数の合計数をいう。
ステップS253では、大当たり判定処理を実行し、ステップS254に移行する。大当たり判定処理では、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれる大当たり乱数を読み出して、この大当たり乱数の値が大当たり値と一致しているか否かを判定(大当たり判定)する。そして、大当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、「大当たり」と判定し、大当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、「はずれ」と判定する。
この際、本実施形態では、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)は、特図1始動情報及び特図2始動情報を通じて、先に取得(記憶)された始動情報から順に、大当たり判定が実行される。なお、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図1始動情報に対して優先して、当該特図2始動情報に基づく大当たり判定を実行する構成としても構わない。以下、ステップS253において大当たり判定が実行された始動情報を、「判定始動情報」とする。
ROM220には、大当たり乱数と当たり値との対応が登録された特別図柄抽選テーブルが格納されている。また、特別図柄抽選テーブルとして、特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブル及び特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルが格納されている。特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(例えば、1/390)となるように、当たり値が登録されている。一方、特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(例えば、1/39)となるように、当たり値が登録されている。そして、大当たり判定処理では、現在設定されている遊技状態に対応する特別図柄抽選テーブルを読み出して、大当たり判定を行う。これにより、特別図柄抽選の抽選結果(当選又は落選)が判定される。
ステップS254では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS255に移行する。停止図柄設定処理では、ステップS253の処理結果に基づいて、停止表示させる特別図柄の態様(停止図柄)を決定する(停止図柄判定)。
具体的には、大当たり判定により特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に当選したと判定された場合には、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数を読み出して、読み出した大当たり図柄乱数に基づいて、停止図柄(「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」)を決定する。一方、大当たり判定により特別図柄抽選に落選したと判定された場合には、停止図柄として、「はずれ図柄」が決定される。
ROM220には、大当たり図柄乱数と大当たり図柄の種類との対応が登録された大当たり図柄決定テーブルが格納されている。また、大当たり図柄決定テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブル及び第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルが格納されている。第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルと第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとでは、各種類の大当たり図柄が選択される確率が互いに異なっている。
そして、停止図柄設定処理では、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとに基づいて、大当たり図柄の種類(「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」)が判定される。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとに基づいて、大当たり図柄の種類が判定される。
さらに、停止図柄設定処理では、停止図柄させる特別図柄の態様として、決定した停止図柄を設定する。また、決定した停止図柄に対応する図柄種別指定コマンド(「通常大当たり図柄指定」、「確変大当たり図柄指定」又は「はずれ図柄指定」)を、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS255では、変動時間設定処理を実行し、ステップS256に移行する。変動時間設定処理では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動時間を決定する(変動パターン判定)。
具体的には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数を読み出して、読み出した変動パターン乱数に基づいて、特別図柄の変動時間(第1変動パターンの内容及び第2変動パターンの内容)を決定する。
ROM220には、変動パターン乱数と第1変動パターンの内容(変動時間)との対応が登録された第1変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、第1変動パターン決定テーブルとして、大当たり判定の結果のそれぞれ(「大当たり」又は「はずれ」)に対応する第1変動パターン決定テーブルが格納されている。また、「はずれ」に対応する第1変動パターン決定テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と保留数との組み合わせのそれぞれに対応する第1変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する第1変動パターン決定テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第1変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第1変動パターンが登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第1変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する第1変動パターン決定テーブルの内容が設定されている。
また、ROM220には、変動パターン乱数と第2変動パターンの内容(変動時間)との対応が登録された第2変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、第2変動パターン決定テーブルとして、大当たり判定の結果(「大当たり」又は「はずれ」)に対応する第2変動パターン決定テーブルが格納されている。また、「はずれ」に対応する第2変動パターン決定テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と保留数との組み合わせのそれぞれに対応する第2変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する第2変動パターン決定テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第2変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第2変動パターンが登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第2変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する第2変動パターン決定テーブルの内容が設定されている。
そして、変動時間設定処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当たり判定の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第1変動パターン決定テーブルとに基づいて、第1変動パターンの内容(「通常変動パターン」、「擬似連続変動パターン」等)を判定する。
また、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当たり判定の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第2変動パターン決定テーブルとに基づいて、第2変動パターンの内容(「通常変動パターン」、「リーチ変動パターン」等)を判定する。
さらに、変動時間設定処理では、判定した第1変動パターンの内容を指定する第1変動パターン指定コマンド(変動パターンm指定)及び判定した第2変動パターンの内容を指定する第2変動パターン指定コマンド(変動パターンn指定)を、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS256では、報知表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。報知表示開始処理では、ステップS255で決定した特別図柄の変動時間(変動パターンに対応する変動時間)を、特図変動時間タイマに設定する。ここで、特別図柄の変動時間とは、第1変動パターンに係る変動時間と第2変動パターンに係る変動時間とを合計した時間をいう。
そして、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を開始するとともに、設定した特図変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
また、RAM230の始動情報記憶領域に記憶されている判定始動情報を消去して、当該判定始動情報を、RAM230の変動中始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS257では、特図変動時間タイマに基づいて、ステップS256で設定した特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、設定した特別図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS258に移行し、設定した特別図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。
ステップS258では、報知表示終了処理を実行し、ステップS259に移行する。報知表示終了処理では、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、ステップS254で設定された停止図柄による特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を行う。なお、特別図柄の停止表示は、予め設定されている所定時間行われる。
また、報知表示終了処理では、停止指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS259では、ステップS258で停止表示された停止図柄が「大当たり図柄」(「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」)であるか否かを判定し、大当たり図柄であると判定した場合(Yes)には、ステップS260に移行し、大当たり図柄でないと判定した場合(No)には、ステップS261に移行する。
ステップS260では、大当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。大当たり遊技状態開始処理では、大当たり遊技状態開始フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS261では、時短制御を実行中であるか否かを判定し、時短制御を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS262に移行し、時短制御を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。
ステップS262では、時短制御を終了するか否かを判定し、時短制御を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS263に移行し、時短制御を終了しないと判定した場合(No)には、ステップS264に移行する。
本実施形態では、時短回数カウンタの値が「0」となっている場合には、時短制御を終了すると判定し、時短回数カウンタの値が「1」以上の場合には、時短制御を終了しないと判定する。
ステップS263では、時短制御停止処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。時短制御停止処理では、時短制御を停止して、時短回数カウンタの値をリセットする。
ステップS264では、時短回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。時短回数カウンタ更新処理では、時短回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに時短回数カウンタに設定する。
(演出制御回路300で実行される処理)
次に、演出制御回路300のCPUがROMに記憶されているプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する演出制御処理について説明する。
図10は、演出制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。図11は、演出制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。図12は、演出制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
演出制御回路300は、パチンコ機1に電源が投入されると、メインルーチンとして、所定の初期化処理を実行した後に、メインループ処理を繰り返し実行する。また、演出制御回路300は、所定の割込み発生要因の成立に応じて、割込み処理として、リアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等を実行する。
シリアル通信受信割込み処理の割込み発生要因は、主制御回路200からの制御コマンドの受信となっている。タイマ割込み処理の割込み発生要因は、タイマ割込み要求信号の受信となっている。ここで、タイマ割込み要求信号は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms]周期)で発生する。
まず、演出制御回路300のCPUが実行するメインループ処理を説明する。
演出制御回路300のCPUは、パチンコ機1に対して電源が投入されると、初期化処理を実行した後に、図10に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、ステップS50に移行する。
ステップS50では、割込み禁止処理を実行し、ステップS51に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが禁止される。
ステップS51では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS52に移行する。制御コマンド解析処理では、主制御回路200から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS52では、割込み許可処理を実行し、ステップS53に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS52の割込み許可処理終了後からステップS50の割込み禁止処理が開始される前までの期間が割込み許可期間となり、当該割込み許可期間中において、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが許可される。
ステップS53では、演出用乱数更新処理を実行し、ステップS50に移行する。演出用乱数更新処理では、演出内容の抽選に用いる各種乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
次に、演出制御回路300のCPUが実行するシリアル通信受信割込み処理を説明する。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中又はタイマ割込み処理の割込み許可期間中において、図11に示すシリアル通信受信割込み処理を開始する。シリアル通信受信割込み処理が開始されると、ステップS400に移行する。
ステップS400では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS401に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理又はタイマ割込み処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAMの退避領域に退避させる。
ステップS401では、入力ポート(図示せず)の受信バッファ(図示せず)に制御コマンド(データ)が記憶されているか否かを判定し、受信バッファに制御コマンドが記憶されていると判定した場合(Yes)には、ステップS402に移行し、受信バッファに制御コマンドが記憶されていないと判定した場合(No)には、ステップS403に移行する。
ステップS402では、受信データ格納処理を実行し、ステップS403に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに記憶されている制御コマンドをRAMのコマンドバッファ領域に記憶する。
ステップS403では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS100で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理、タイマ割込み処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、演出制御回路300のCPUが実行するタイマ割込み処理を説明する。
演出制御回路300の周波数発生回路(図示せず)は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、タイマ割込み要求信号を発生させる。そして、演出制御回路300のCPUは、タイマ割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図12に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、ステップS500に移行する。
ステップS500では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS501に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAMの退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS501では、演出フラグ設定処理を実行し、ステップS502に移行する。演出フラグ設定処理では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、各種演出フラグの設定を行う。なお、状態指令コマンドを受信したか否かは、状態指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
具体的には、特図高確率状態を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、確変演出フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、特図低確率状態を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている確変演出フラグを解除する。
ステップS502では、変動表示設定処理を実行し、ステップS503に移行する。変動表示設定処理では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合には、変動表示データ設定処理を実行する。
ここで、所定の制御コマンドとは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。所定の制御コマンドを受信したか否かは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
変動表示データ設定処理では、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容に基づいて、変動表示のうち第1期間の演出内容を決定する。また、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容に基づいて、変動表示のうち第2期間の演出内容を決定する。
ここで、演出制御回路300のROMには、第1期間の各演出内容に対応する演出制御テーブルと、第2期間の各演出内容に対応する演出制御テーブルと、が格納されている。そして、各演出制御テーブルでは、複数のプロセスデータが所定の順番で登録されている。また、各プロセスデータには、演出制御データ(表示制御データ、音制御データ、ランプ制御データ及びモータ制御データ)と、当該演出制御データに基づく演出制御を継続する時間を示すプロセスタイマ値と、が含まれている。
そして、各プロセスデータに基づく演出制御は、当該プロセスデータに含まれる演出制御データに基づく演出制御を、当該プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値が示す時間継続することによって終了される。さらに、各演出制御テーブルに基づく演出制御では、一のプロセスデータに基づく演出制御が終了すると、次の順番に係るプロセスデータに基づく演出制御が開始され、全てのプロセスデータに基づく演出制御が実行される。
変動表示データ設定処理では、決定された第1期間の演出内容に対応する演出制御テーブル及び決定された第2期間の演出内容に対応する演出制御テーブルを読み出して、読み出した演出制御テーブルを実行する演出制御テーブルとして設定する。
また、設定された演出制御テーブルに登録されているプロセスデータのうち1番目のプロセスデータを実行するプロセスデータとして設定するとともに、当該プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値をプロセスタイマの初期値として設定する。また、1フレームの値(本実施形態では、16.0[ms])をフレームタイマの初期値として設定する。そして、プロセスタイマ及びフレームタイマによるカウントダウンを開始する。さらに、RAMの所定領域において演出中フラグを設定する。
また、変動表示データ設定処理では、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄(「はずれ図柄」、「通常大当たり図柄」又は「確変大当たり図柄」)に基づいて、停止図柄の内容を決定する。
ここで、演出制御回路300のROMには、停止図柄の各内容に対応する演出制御テーブルが格納されている。
そして、変動表示データ設定処理では、決定された停止図柄の内容に対応する演出制御テーブルを読み出して、読み出した演出制御テーブルを停止表示に係る演出制御テーブルとして設定する。
ステップS503では、停止表示設定処理を実行し、ステップS504に移行する。停止表示制御処理では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定を受信したと判定した場合には、停止表示開始処理を実行する。ここで、停止指定コマンドを受信したか否かは、停止指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
停止表示開始処理では、ステップS502で設定した停止表示に係る演出制御テーブルを実行する演出制御テーブルとして設定する。
また、設定された演出制御テーブルに登録されているプロセスデータのうち1番目のプロセスデータを実行するプロセスデータとして設定するとともに、当該プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値をプロセスタイマの初期値として設定して、当該プロセスタイマによるカウントダウンを開始する。さらに、RAMの所定領域において演出中フラグを設定する
ステップS504では、制御データ設定処理を実行し、ステップS505に移行する。制御データ設定処理については、後述する。
ステップS505では、出力データ設定処理を実行し、ステップS506に移行する。出力データ設定処理については、後述する。
ステップS506では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS500で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS504の制御データ設定処理を説明する。
図13は、制御データ設定処理を示すフローチャートである。図14は、ランプ制御データ保存領域に保存される輝度値及びモータ制御データ保存領域に保存される出力値の一例を示す図である。
制御データ設定処理は、ステップS504において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、演出制御回路300のRAMの所定領域において演出中フラグが設定されているか否かを判定し、演出中フラグが設定されていると判定した場合(Yea)には、ステップS601に移行し、演出中フラグが設定されていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS601では、プロセスタイマがタイムアウトしたか否かを判定し、プロセスタイマがタイムアウトしたと判定した場合(Yes)には、ステップS602に移行し、プロセスタイマがタイムアウトしていないと判定した場合(No)には、ステップS603に移行する。
ここで、プロセスタイマがタイムアウトしたとは、プロセスタイマが示す残り時間が0[ms]になっていることをいう。
ステップS602では、プロセスデータ更新処理を実行し、ステップS603に移行する。プロセスデータ更新処理では、プロセスデータの更新を実行する。
具体的には、プロセスデータ更新処理では、演出制御テーブルを参照して、現在設定されているプロセスデータの次の順番に係るプロセスデータが存在するか否かを判定する。
そして、次の順番に係るプロセスデータが存在すると判定した場合には、現在設定されているプロセスデータに替えて、当該プロセスデータの次の順番に係るプロセスデータを、実行するプロセスデータとして設定する。また、設定したプロセスデータに含まれるプロセスタイマ値をプロセスタイマの初期値として設定して、当該プロセスタイマによるカウントダウンを開始する。
一方、次の順番に係るプロセスデータが存在しないと判定した場合には、RAMの所定領域において設定されている演出中フラグを解除する。なお、この場合には、ステップS603の処理は実行されない。
ステップS603では、演出制御データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。演出制御データ設定処理では、現在設定されているプロセスデータに基づいて、演出制御データの設定を実行する。
ここで、演出制御回路300のRAMには、1フレーム(本実施形態では、16.0[ms])分の演出制御データを保存することが可能な演出制御データ保存領域が設定されている。また、演出制御データ保存領域として、表示制御データを保存することが可能な表示制御データ保存領域と、音制御データを保存することが可能な音制御データ保存領域と、ランプ制御データを保存することが可能なランプ制御データ保存領域と、モータ制御データを保存することが可能なモータ制御データ保存領域と、を有している。
そして、演出制御データ設定処理では、現在設定されているプロセスデータに基づいて、1フレーム分の演出制御データを、演出制御データ保存領域に保存する。なお、演出制御データ保存領域への1フレーム分の演出制御データの保存は、1回又は複数回の演出制御データ設定処理により実行される。そして、各回の演出制御データ設定処理では、1フレーム分の演出制御データの保存が完了するまでは、次のフレームに係る演出制御データの保存が開始されることはない。
ここで、図14に示すように、ランプ制御データ保存領域は、各発光素子LED1〜LED38に対応する輝度値保存領域を有している。また、各発光素子LED1〜LED38に対応する輝度値保存領域は、前半のハーフフレーム(ステージ1〜8)に係る輝度値を保存する領域と、後半のハーフフレーム(ステージ9〜16)に係る輝度値を保存する領域と、から構成されている。
モータ制御データ保存領域は、各モータ26,27に対応する出力値保存領域を有している。また、各モータ26,27に対応する出力値保存領域は、前半のハーフフレーム(ステージ1〜8)に係る出力値を保存する領域と、後半のハーフフレーム(ステージ9〜16)に係る出力値を保存する領域と、から構成されている。
そして、演出制御データ設定処理では、現在設定されているプロセスデータに含まれる表示制御データが指定する画像データ(画像番号)を、表示制御データ保存領域に保存する。また、現在設定されているプロセスデータに含まれる音制御データが指定する音データ(音番号)を、音制御データ保存領域に保存する。
さらに、現在設定されているプロセスデータに含まれるランプ制御データが指定する各発光素子LED1〜LED38の輝度値(前半のハーフフレームの輝度値及び後半のハーフフレームの輝度値)を、当該発光素子に対応する輝度値保存領域に保存する。また、現在設定されているプロセスデータに含まれるモータ制御データが指定する各モータ26,27の出力値(前半のハーフフレームの出力値及び後半のハーフフレームの出力値)を、当該モータ26,27に対応する出力値保存領域に保存する。
次に、ステップS505の出力データ設定処理を説明する。
図15は、出力データ設定処理を示すフローチャートである。図16は、電流値算出テーブルの一例を示す図である。図17は、各点灯制限テーブルの一例を示す図である。図18は、ランプ出力データ保存領域に保存されるランプ出力データ及びモータ出力データ保存領域に保存されるモータ出力データの一例を示す図である。図19は、変換・出力データバッファに保存されるランプ出力データ及びモータ出力データの一例を示す図である。
出力データ設定処理は、ステップS505において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS700に移行する。
ステップS700では、1フレーム(16.0[ms])が経過したか否かを判定し、1フレームが経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS701に移行し、1フレームが経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、1フレームが経過したか否かは、フレームタイマがタイムアウトしているか否かに基づいて判定する。なお、フレームタイマがタイムアウトしたとは、フレームタイマが示す残り時間が0[ms]になっていることをいう。
ステップS701では、合計電流値算出処理を実行し、ステップS702に移行する。合計電流値算出処理では、演出制御データ保存領域に保存されている演出制御データに基づくデバイスの駆動(制御)により消費される合計電流値SAを算出する。
本実施形態では、ランプ制御データ保存領域に保存されているランプ制御データ(輝度値)に基づく発光素子LED1〜LED38の駆動により消費される電流値と、モータ制御データ保存領域に保存されているモータ制御データ(出力値)に基づくモータ26,27の駆動により消費される電流値と、の合計値を、合計電流値SAとして算出する。
なお、表示制御データ保存領域に保存されている表示制御データに基づく画像表示装置20の駆動により消費される電流値、及び、音制御データ保存領域に保存されている音制御データに基づく音発生装置22の駆動により消費される電流値、のうち少なくとも一方を、合計電流値SAに含めても構わない。
演出制御回路300のROMには、各発光素子・モータと、当該発光素子・モータの駆動により消費される電流値との対応が登録された電流値算出テーブルが格納されている。本実施形態では、電流値算出テーブルとして、スタティック制御用電流値算出テーブルと、ダイナミック制御用電流値算出テーブルとが格納されている。
ここで、本実施形態では、演出制御回路300の出力ポートには、スタティック制御用の出力ポートST1〜ST8と、ダイナミック制御用の出力ポートD1〜D8と、が設けられている。
そして、ボタンランプ32(発光素子LED1)は、出力ポートST1から出力される制御信号に基づいて、スタティック点灯制御される。
大入賞口ランプ34(発光素子LED2)は、出力ポートST2から出力される制御信号に基づいて、スタティック点灯制御される。
モータ26は、出力ポートST7から出力される制御信号に基づいて、スタティック制御される。
モータ27は、出力ポートST8から出力される制御信号に基づいて、スタティック制御される。
一方、枠ランプ31a(発光素子LED7〜LED10)は、出力ポートD1から出力される制御信号に基づいて、ダイナミック点灯制御される。具体的には、発光素子LED7は、出力ポートD1のCOM1により駆動され、発光素子LED8は、出力ポートD1のCOM2により駆動され、発光素子LED9は、出力ポートD1のCOM3により駆動され、発光素子LED10は、出力ポートD1のCOM4により駆動される。
枠ランプ31b(発光素子LED11〜LED14)は、出力ポートD2から出力される制御信号に基づいて、ダイナミック点灯制御される。具体的には、発光素子LED11は、出力ポートD2のCOM1により駆動され、発光素子LED12は、出力ポートD2のCOM2により駆動され、発光素子LED13は、出力ポートD2のCOM3により駆動され、発光素子LED14は、出力ポートD2のCOM4により駆動される。
枠ランプ31c(発光素子LED15〜LED18)は、出力ポートD3から出力される制御信号に基づいて、ダイナミック点灯制御される。具体的には、発光素子LED15は、出力ポートD3のCOM1により駆動され、発光素子LED16は、出力ポートD3のCOM2により駆動され、発光素子LED17は、出力ポートD3のCOM3により駆動され、発光素子LED18は、出力ポートD3のCOM4により駆動される。
枠ランプ31d(発光素子LED19〜LED22)は、出力ポートD3から出力される制御信号に基づいて、ダイナミック点灯制御される。具体的には、発光素子LED19は、出力ポートD4のCOM1により駆動され、発光素子LED20は、出力ポートD4のCOM2により駆動され、発光素子LED21は、出力ポートD4のCOM3により駆動され、発光素子LED22は、出力ポートD4のCOM4により駆動される。
盤面ランプ33a(発光素子LED23〜LED26)は、出力ポートD5から出力される制御信号に基づいて、ダイナミック点灯制御される。具体的には、発光素子LED23は、出力ポートD5のCOM1により駆動され、発光素子LED24は、出力ポートD5のCOM2により駆動され、発光素子LED25は、出力ポートD5のCOM3により駆動され、発光素子LED26は、出力ポートD5のCOM4により駆動される。
盤面ランプ33b(発光素子LED27〜LED30)は、出力ポートD6から出力される制御信号に基づいて、ダイナミック点灯制御される。具体的には、発光素子LED27は、出力ポートD6のCOM1により駆動され、発光素子LED28は、出力ポートD6のCOM2により駆動され、発光素子LED29は、出力ポートD6のCOM3により駆動され、発光素子LED30は、出力ポートD6のCOM4により駆動される。
盤面ランプ33c(発光素子LED31〜LED34)は、出力ポートD7から出力される制御信号に基づいて、ダイナミック点灯制御される。具体的には、発光素子LED31は、出力ポートD7のCOM1により駆動され、発光素子LED32は、出力ポートD7のCOM2により駆動され、発光素子LED33は、出力ポートD7のCOM3により駆動され、発光素子LED34は、出力ポートD7のCOM4により駆動される。
盤面ランプ33d(発光素子LED35〜LED38)は、出力ポートD8から出力される制御信号に基づいて、ダイナミック点灯制御される。具体的には、発光素子LED35は、出力ポートD8のCOM1により駆動され、発光素子LED36は、出力ポートD8のCOM2により駆動され、発光素子LED37は、出力ポートD8のCOM3により駆動され、発光素子LED38は、出力ポートD8のCOM4により駆動される。
そして、図16(a)に示すように、スタティック制御用電流値算出テーブルには、各発光素子LED1〜LED6の電流値(定格電流値)と、各モータ26,27の電流値(定格電流値)と、が登録されている。
また、図16(b)に示すように、ダイナミック制御用電流値算出テーブルには、各発光素子LED7〜LED38の電流値(定格電流値)が登録されている。
そして、合計電流値SAを算出するには、まず、各スタティック制御用の出力ポートST1〜ST8の電流値を算出する。
これには、ランプ制御データ保存領域に保存されている輝度値を参照して、各出力ポートST1〜ST6について、当該出力ポートST1〜ST6に対応する発光素子LED1〜LED6に「1」以上の輝度値が設定されているか否かを判定する。
そして、各出力ポートST1〜ST6に対応する発光素子LED1〜LED6に「1」以上の輝度値が設定されている場合(前半のハーフフレームの輝度値及び後半のハーフフレームの輝度値のうち少なくとも一方に「1」以上の輝度値が設定されている場合)には、当該出力ポートST1〜ST6に所定の電流値を設定する。この際、スタティック制御用電流値算出テーブルを参照して、当該出力ポートST1〜ST6に対応する発光素子LED1〜LED6の電流値を読み出して、読み出した電流値を、当該出力ポートST1〜ST6の電流値として設定する。
一方、各出力ポートST1〜ST6に対応する発光素子LED1〜LED6に「1」以上の輝度値が設定されていない場合(前半のハーフフレームの輝度値及び後半のハーフフレームの輝度値のそれぞれが「0」である場合)には、当該出力ポートST1〜ST6の電流値として、0[mA]を設定する。
例えば、図14に示す例では、出力ポートST1に対応する発光素子LED1に係る輝度値保存領域において、「1」以上の輝度値が設定されている。このため、出力ポートST1の電流値として、491[mA](図16(a)参照)が設定される。
また、出力ポートST2に対応する発光素子LED2に係る輝度値保存領域において、「1」以上の輝度値が設定されている。このため、出力ポートST2の電流値として、659[mA](図16(a)参照)が設定される。
また、出力ポートST3に対応する発光素子LED3に係る輝度値保存領域において、「1」以上の輝度値が設定されている。このため、出力ポートST3の電流値として、476[mA](図16(a)参照)が設定される。
また、出力ポートST4に対応する発光素子LED4に係る輝度値保存領域において、「1」以上の輝度値が設定されている。このため、出力ポートST4の電流値として、495[mA](図16(a)参照)が設定される。
一方、出力ポートST5に対応する発光素子LED5に係る輝度値保存領域において、「1」以上の輝度値が設定されていない(輝度値が「0」である)。このため、出力ポートST5の電流値として、0[mA](図16(a)参照)が設定される。
さらに、出力ポートST6に対応する発光素子LED6に係る輝度値保存領域において、「1」以上の輝度値が設定されている。このため、出力ポートST6の電流値として、740[mA](図16(a)参照)が設定される。
同様に、モータ制御データ保存領域に保存されている出力値を参照して、各出力ポートST7,ST8について、当該出力ポートST7,ST8に対応するモータ26,27に「1」以上の出力値が設定されているか否かを判定する。
そして、各出力ポートST7,ST8に対応するモータ26,27に「1」以上の出力値が設定されている場合(前半のハーフフレームの出力値及び後半のハーフフレームの出力値のうち少なくとも一方に「1」以上の出力値が設定されている場合)には、当該出力ポートST7,ST8に所定の電流値を設定する。この際、スタティック制御用電流値算出テーブルを参照して、当該出力ポートST7,ST8に対応するモータ26,27の電流値を読み出して、読み出した電流値を、当該出力ポートST7,ST8の電流値として設定する。
一方、各出力ポートST7,ST8に対応するモータ26,27に「1」以上の出力値が設定されていない場合(前半のハーフフレームの出力値及び後半のハーフフレームの出力値のそれぞれが「0」である場合)には、当該出力ポートST7,ST8の電流値として0[mA]を設定する。
例えば、図14に示す例では、出力ポートST8に対応するモータ27に係る出力値保存領域において、「1」以上の出力値が設定されている。このため、出力ポートST8の電流値として、471[mA](図16(a)参照)が設定される。
一方、出力ポートST7に対応するモータ26に係る出力値保存領域において、「1」以上の出力値が設定されていない(出力値が「0」である)。このため、出力ポートST7の電流値として、0[mA](図16(a)参照)を設定する。
次に、各ダイナミック制御用の出力ポートD1〜D8の電流値を算出する。
これには、ランプ制御データ保存領域に保存されている輝度値を参照して、各出力ポートD1〜D8について、当該出力ポートD1〜D8に対応する4つの発光素子のうち少なくとも一つに「1」以上の輝度値が設定されているか否かを判定する。
そして、各出力ポートD1〜D8に対応する4つの発光素子のうち少なくとも一つの発光素子に「1」以上の輝度値が設定されている場合(4つの発光素子のうち少なくとも一つの発光素子について、前半のハーフフレームの輝度値及び後半のハーフフレームの輝度値のうち少なくとも一方に「1」以上の輝度値が設定されている場合)には、当該出力ポートD1〜D8に所定の電流値を設定する。
この際、各出力ポートD1〜D8に対応する4つの発光素子のうち1つの発光素子のみに「1」以上の輝度値が設定されている場合には、ダイナミック制御用電流値算出テーブルを参照して、当該発光素子の電流値を読み出して、読み出した電流値を、当該出力ポートD1〜D8の電流値として設定する。
一方、各出力ポートD1〜D8に対応する4つの発光素子のうち2つ以上の発光素子に「1」以上の輝度値が設定されている場合には、ダイナミック制御用電流値算出テーブルを参照して、「1」以上の輝度値が設定されている2以上の発光素子のうち電流値が最も大きい発光素子を選択する。そして、選択した発光素子の電流値を、当該出力ポートD1〜D8の電流値として設定する。
一方、各出力ポートD1〜D8に対応する4つの発光素子のいずれにも「1」以上の輝度値が設定されていない場合(4つの発光素子の全てについて、前半のハーフフレームの輝度値及び後半のハーフフレームの輝度値のそれぞれが「0」である場合)には、当該出力ポートD1〜D8の電流値として、0[mA]を設定する。
例えば、図14に示す例では、出力ポートD1に対応する4つの発光素子LED7〜LED10のうち、発光素子LED7及び発光素子LED8について、各発光素子LED7,LED8に係る輝度値保存領域に「1」以上の輝度値が設定されている。ここで、発光素子LED7の電流値は、494[mA]、発行素子LED8の電流値は、494[mA]となっている(図16(b)参照)。このため、出力ポートD1の電流値として、494[mA]が設定される。
また、出力ポートD2に対応する4つの発光素子LED11〜LED14のうち、発光素子LED12について、当該発光素子LED12に係る輝度値保存領域に「1」以上の輝度値が設定されている。このため、出力ポートD2の電流値として、515[mA]が設定される。
さらに、出力ポートD8に対応する4つの発光素子LED35〜LED38のうち、全ての発光素子LED35〜LED38について、各発光素子LED35〜LED38に係る輝度値保存領域に「1」以上の輝度値が設定されている。ここで、発光素子LED35の電流値は、492[mA]、発行素子LED36の電流値は、662[mA]、発行素子LED37の電流値は、480[mA]、発行素子LED38の電流値は、489[mA]となっている(図16(b)参照)。このため、出力ポートD8の電流値として、662[mA]が設定される。
次に、各出力ポートST1〜ST8,D1〜D8について設定した電流値を、全ての出力ポートST1〜ST8,D1〜D8について合計して、合計電流値SAを算出する。
そして、算出した合計電流値SAを、演出制御回路300のRAMの所定領域に記憶する。
ステップS702では、ステップS701で算出した合計電流値SAが所定制限値LA以上であるか否かを判定し、合計電流値SAが所定制限値LA以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS703に移行し、合計電流値SAが所定制限値LA以上でない(合計電流値SAが所定制限値LA未満である)と判定した場合(No)には、ステップS704に移行する。
本実施形態では、所定制限値LAは、58500[mA]に設定されている。
ステップS703では、演出制御データ補正処理を実行し、ステップS704に移行する。演出制御データ補正処理では、ステップS701で算出した合計電流値SAに応じて、演出制御データ保存領域に保存されている演出制御データを補正する。
本実施形態では、ステップS701で算出した合計電流値SAに応じて、ランプ制御データ保存領域に保存されているランプ制御データ(輝度値)(特に、ダイナミック点灯制御により駆動される発光素子LED7〜LED38に係るランプ制御データ)を補正する。
なお、ステップS701で算出した合計電流値SAに応じて、ランプ制御データ保存領域に保存されているランプ制御データ、モータ制御データ保存領域に保存されているモータ制御データ、及び、音制御データ保存領域に保存されている音制御データのうち少なくとも1つを補正する構成としても構わない。
演出制御回路300のROMには、各発光素子LED7〜LED38と、当該発光素子LED7〜LED38の点灯を制限(禁止)するか否かを指定する点灯制限情報との対応が登録された点灯制限テーブルが格納されている。そして、点灯制限テーブルとして、合計電流値SAに係る複数の数値範囲のそれぞれに対応する点灯制限テーブルが格納されている。
各点灯制限テーブルでは、当該点灯制限テーブルに基づいて発光素子LED7〜LED38の点灯を制限することによって、当該点灯制限テーブルに対応する数値範囲に属していた合計電流値SAが所定制限値LA未満となるように、点灯制限情報が設定されている。
本実施形態では、点灯制限テーブルとして、合計電流値SAが58500[mA]以上60000[mA]未満の範囲内に属する場合に対応する点灯制限テーブルLv1と、合計電流値SAが60000[mA]以上61500[mA]未満の範囲内に属する場合に対応する点灯制限テーブルLv2と、合計電流値SAが61500[mA]以上の場合に対応する点灯制限テーブルLv3と、が格納されている。
ここで、図17に示す各点灯制限テーブルLv1〜Lv3では、各発光素子LED7〜LED38について、点灯制限情報として「1」又は「0」が設定されている。そして、点灯制限情報として「1」が設定されている発光素子LED7〜LED38については、点灯が制限(禁止)され(後述するように、輝度値保存領域に保存されている輝度値が「0」に補正され)、点灯制限情報として「0」が設定されている発光素子LED7〜LED38については、点灯が制限されない(輝度値保存領域に保存されている輝度値が補正されない)。
図17(a)に示すように、点灯制限テーブルLv1では、発光素子LED7〜LED38のうち、発光素子LED7,10,11,14,15,19,26,30,34,38について、点灯制限情報として「1」が設定され、他の発光素子について、点灯制限情報として「0」が設定されている。
また、図17(b)に示すように、点灯制限テーブルLv2では、発光素子LED7〜LED38のうち、発光素子LED7,10,11,14,15,18,19,22,26,30,34,38について、点灯制限情報として「1」が設定され、他の発光素子について、点灯制限情報として「0」が設定されている。
さらに、図17(c)に示すように、点灯制限テーブルLv3では、発光素子LED7〜LED38のうち、発光素子LED7〜22,26,30,34〜38について、点灯制限情報として「1」が設定され、他の発光素子について、点灯制限情報として「0」が設定されている。
演出制御データ補正処理では、ステップS701で算出した合計電流値SAが、複数の数値範囲のうちいずれに属するかを判定する。そして、合計電流値SAが、58500[mA]以上60000[mA]未満の範囲内に属する場合には、点灯制限テーブルLv1を選択し、合計電流値SAが、60000[mA]以上61500[mA]未満の範囲内に属する場合には、点灯制限テーブルLv2を選択し、合計電流値SAが、61500[mA]以上の場合には、点灯制限テーブルLv3を選択する。
また、選択した点灯制限テーブルLv1〜Lv3に基づいて、発光素子LED7〜LED38のうち、点灯を制限する発光素子を選択する。さらに、選択した点灯を制限する各発光素子について、当該発光素子に対応する輝度値保存領域において「1」以上の輝度値が設定されているか否かを判定する。
そして、選択した点灯を制限する各発光素子について「1」以上の輝度値が設定されている場合(前半のハーフフレームの輝度値及び後半のハーフフレームの輝度値のうち少なくとも一方に「1」以上の輝度値が設定されている場合)には、当該「1」以上の輝度値に替えて、輝度値として「0」を設定する。これによって、当該発光素子について、前半のハーフフレームの輝度値及び後半のハーフフレームの輝度値が、いずれも「0」となる。
一方、選択した点灯を制限する各発光素子について「1」以上の輝度値が設定されていない場合(前半のハーフフレームの輝度値及び後半のハーフフレームの輝度値が、いずれも「0」である場合)には、当該輝度値が「0」の状態を維持する。
ステップS704では、演出データ変換処理を実行し、ステップS705に移行する。演出データ変換処理では、ランプ制御データ保存領域に保存されているランプ制御データ(輝度値)に基づいて、1フレーム(16ステージ)分の出力データ(以下、「ランプ出力データ」とする)を生成(変換)する。また、モータ制御データ保存領域に保存されているモータ制御データ(出力値)に基づいて、1フレーム(16ステージ)分の出力データ(以下、「モータ出力データ」とする)を生成(変換)する。
なお、1フレーム(16.0[ms])は、「16」のステージにより構成され、各ステージは、1.0[ms]となっている。
ここで、演出制御回路300のRAMには、1フレーム分のランプ出力データを保存することが可能なランプ出力データ保存領域と、1フレーム分のモータ出力データを保存することが可能なモータ出力データ保存領域と、が設定されている。
また、ランプ出力データ保存領域として、各発光素子LED1〜LED38に対応するランプ出力データ保存領域を有している。さらに、モータ出力データ保存領域として、各モータ26,27に対応するモータ出力データ保存領域を有している。
演出データ変換処理では、まず、各発光素子LED1〜LED38について、当該発光素子に対応する輝度値保存領域に保存されている輝度値(前半のハーフフレームに係る輝度値及び後半のハーフフレームに係る輝度値)に基づいて、1フレーム分のランプ出力データを生成し、生成したランプ出力データを、当該発光素子に対応するランプ出力データ保存領域に保存する。
具体的には、図18に示すように、各発光素子LED1〜LED38に対応するランプ出力データ保存領域は、1ステージ〜16ステージのそれぞれに対応する駆動情報保存領域から構成されている。そして、各駆動情報保存領域には、当該駆動情報保存領域に対応するステージにおいて、当該発光素子を駆動(制御信号を印加)するか否かを示す駆動情報が保存される。この際、当該発光素子を駆動する場合には、駆動情報として「1」が保存され、当該発光素子を駆動しない場合には、駆動情報として「0」が保存される。
そして、演出データ変換処理では、各発光素子LED1〜LED38について、当該発光素子に対応する輝度値保存領域に保存されている輝度値を、当該発光素子に対応するランプ出力データ保存領域の「16」の駆動情報保存領域に振り分ける。
例えば、図14に示すように、発光素子LED1に対応する輝度値保存領域には、前半のハーフフレームに係る輝度値として「1」が保存され、後半のハーフフレームに係る輝度値として「8」が保存されている。したがって、図18に示すように、発光素子LED1に対応するランプ出力データ保存領域の前半のハーフフレーム(ステージ1〜ステージ8)に対応する駆動情報保存領域のうち、1フレームに対応する駆動情報保存領域に「1」が保存され、他の各フレームに対応する駆動情報保存領域に「0」が保存される。また、発光素子LED1に対応するランプ出力データ保存領域の後半のハーフフレーム(ステージ9〜ステージ16)に対応する各駆動情報保存領域に「1」が保存される。
また、図14に示すように、発光素子LED2に対応する輝度値保存領域には、前半のハーフフレームに係る輝度値として「2」が保存され、後半のハーフフレームに係る輝度値として「6」が保存されている。したがって、図18に示すように、発光素子LED1に対応するランプ出力データ保存領域の前半のハーフフレームに対応する駆動情報保存領域のうち、1フレーム及び2フレームのそれぞれに対応する駆動情報保存領域に「1」が保存され、他の各フレームに対応する駆動情報保存領域に「0」が保存される。また、発光素子LED2に対応するランプ出力データ保存領域の後半のハーフフレームに対応する駆動情報保存領域のうち、9フレーム〜14フレームのそれぞれに対応する駆動情報保存領域に「1」が保存され、他の各フレームに対応する駆動情報保存領域に「0」が保存される。
演出データ変換処理では、次に、各モータ26,27について、当該モータに対応する出力値保存領域に保存されている出力値(前半のハーフフレームに係る出力値及び後半のハーフフレームに係る出力値)に基づいて、1フレーム分のモータ出力データを生成し、生成したモータ出力データを、当該モータに対応するモータ出力データ保存領域に保存する。
具体的には、図18に示すように、各モータ26,27に対応するモータ出力データ保存領域は、1ステージ〜16ステージのそれぞれに対応する駆動情報保存領域から構成されている。そして、各駆動情報保存領域には、当該駆動情報保存領域に対応するステージにおいて、当該モータを駆動(制御信号を印加)するか否かを示す駆動情報が保存される。この際、当該モータを駆動する場合には、駆動情報として「1」が保存され、当該モータを駆動しない場合には、駆動情報として「0」が保存される。
そして、演出データ変換処理では、各モータ26,27について、当該モータに対応する出力値保存領域に保存されている出力値を、当該モータに対応するモータ出力データ保存領域の「16」の駆動情報保存領域に振り分ける。
例えば、図14に示すように、モータ26に対応する出力値保存領域には、前半のハーフフレームに係る出力値として「0」が保存され、後半のハーフフレームに係る出力値として「0」が保存されている。したがって、図18に示すように、モータ26に対応するモータ出力データ保存領域の各駆動情報保存領域に「0」が保存される。
また、図14に示すように、モータ27に対応する出力値保存領域には、前半のハーフフレームに係る出力値として「4」が保存され、後半のハーフフレームに係る出力値として「4」が保存されている。したがって、図18に示すように、モータ27に対応するモータ出力データ保存領域の前半のハーフフレームに対応する駆動情報保存領域のうち、1フレーム〜4フレームのそれぞれに対応する駆動情報保存領域に「1」が保存され、他の各フレームに対応する駆動情報保存領域に「0」が保存される。また、モータ27に対応するランプ出力データ保存領域の後半のハーフフレームに対応する駆動情報保存領域のうち、9フレーム〜12フレームのそれぞれに対応する駆動情報保存領域に「1」が保存され、他の各フレームに対応する駆動情報保存領域に「0」が保存される。
ステップS705では、データ出力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。データ出力処理では、出力データを、演出制御回路300の出力ポートが備える出力データバッファに設定する。
ここで、演出制御回路300の出力ポートには、2つの変換・出力データバッファが設定されている。2つの変換・出力データバッファは、互いに同一の構成となっている。各変換・出力データバッファには、1フレーム分の出力データ(ランプ出力データ及びモータ出力データ)を設定することが可能となっている。
特に、図19に示すように、各変換・出力データバッファは、1ステージ〜16ステージのそれぞれに対応する出力データ設定領域を有している。また、各ステージに対応する出力データ設定領域は、各デバイス(発光素子LED1〜LED38及び各モータ26,27のそれぞれ)に対応する駆動情報設定領域を有している。
そして、各ステージに対応する出力データ保存領域の各駆動情報設定領域には、当該ステージに係る各デバイスの駆動情報が設定される。この際、各デバイスの駆動情報は、当該デバイスに対応する駆動情報設定領域に設定される。
演出制御回路300では、2つの変換・出力データバッファのうち一方の変換・出力データバッファがデータ出力領域に指定されている期間中、2つの変換・出力データバッファのうち他方の変換・出力データバッファがデータ設定領域に指定される。
そして、データ出力領域として指定されている一方の変換・出力データバッファに設定されている1フレーム分の出力データについて出力処理が実行されている期間中、データ設定領域として指定されている他方の変換・出力データバッファに、新たな1フレーム分の出力データが設定される。
さらに、データ設定領域として指定されている他方の変換・出力データバッファについて、新たな1フレーム分の出力データの設定が完了すると、データ出力領域及びデータ設定領域の指定が切り替えられる。これによって、他方の変換・出力データバッファがデータ出力領域に指定され、一方の変換・出力データバッファがデータ設定領域に指定される。
データ出力処理では、まず、ランプ出力データ保存領域に保存されているランプ出力データ及びモータ出力データ保存領域に保存されているモータ出力データを、データ設定領域として指定されている変換・出力データバッファに設定する。
具体的には、各発光素子LED1〜LED38に対応するランプ出力データ保存領域に保存されているランプ出力データを、変換・出力データバッファにおける当該発光素子に対応する出力データ設定領域に設定する。この際、各ステージに対応する駆動情報保存領域(出力データ保存領域)に保存されている駆動情報が、当該ステージに対応する駆動情報設定領域(変換・出力データバッファ)に設定される。
同様に、各モータ26,27に対応するモータ出力データ保存領域に保存されているモータ出力データを、変換・出力データバッファにおける当該モータに対応する出力データ設定領域に設定する。この際、各ステージに対応する駆動情報保存領域(出力データ保存領域)に保存されている駆動情報が、当該ステージに対応する駆動情報設定領域(変換・出力データバッファ)に設定される。
例えば、図18に示すように、発光素子LED1に対応するランプ出力データ保存領域では、1ステージに対応する駆動情報保存領域に、駆動情報として「1」が設定され、2ステージに対応する駆動情報保存領域に、駆動情報として「0」が設定されている。したがって、図19に示すように、変換・出力データバッファにおける発光素子LED1に対応する領域において、1ステージに対応する領域に、駆動情報として「1」が設定され、2ステージに対応する領域に、駆動情報として「0」が設定される。
また、図18に示すように、モータ27に対応するモータ出力データ保存領域では、1ステージに対応する駆動情報保存領域に、駆動情報として「1」が設定され、2ステージに対応する駆動情報保存領域に、駆動情報として「1」が設定されている。したがって、図19に示すように、変換・出力データバッファにおけるモータ27に対応する領域において、1ステージに対応する領域に、駆動情報として「1」が設定され、2ステージに対応する領域に、駆動情報として「1」が設定される。
データ出力処理では、次に、データ出力領域及びデータ設定領域の指定の切り替えを実行する。これによって、1フレーム分の出力データが設定された変換・出力データバッファがデータ出力領域に指定される。
ここで、パチンコ機1に電源が投入されると、演出制御回路300の出力ポートは、データ出力領域として指定されている変換・出力データバッファに設定されている出力データを、盤面電飾基板18及び枠電飾基板19に対して送信するデータ出力処理を実行する。なお、データ出力処理は、演出制御回路300の出力ポート(ハードウェア)の機能として実行され、演出制御回路300のCPUがソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
データ出力処理では、まず、変換・出力データバッファのダイナミック制御領域(図19に示す発光素子LED7〜LED38に対応する駆動情報保存領域)に設定されている出力データに基づいて、ダイナミック制御データを生成する。
具体的には、各出力ポートD1〜D4について、当該出力ポートD1〜D4に対応する4つの発光素子に係る駆動情報保存領域に設定されている駆動情報に基づいて、コモンデータを生成する。この際、各ステージに対応する駆動情報に基づいて、「8」のコモンデータ(コモンデータ1〜コモンデータ8)が生成される。なお、1ステージ(1.0[ms])は、「8」のコモンにより構成され、各コモンは、130[μs]となっている。
データ出力処理では、次に、変換・出力データバッファのスタティック制御領域(図19に示す発光素子LED1〜LED6及びモータ26,27に対応する駆動情報保存領域)に設定されている出力データと、生成したダイナミック制御データとに基づいて、1コモンごとのシリアル出力データを生成する。
そして、データ出力処理では、生成されたシリアル出力データが、順次、出力される。この際、1コモンごとに、出力されるシリアル出力データが更新される。これによって、1コモン周期ごとに、各出力ポートD1〜D4に対応する4つの発光素子が、所定の順序で点灯されるダイナミック制御が実行される。
また、データ出力処理では、表示制御データ保存領域に保存されている表示制御データが、画像表示装置20に対して送信される。これによって、画像表示装置20が、受信した表示制御データに基づく画像を描画し、描画した画像を表示画面21に表示する。
さらに、データ出力処理では、音制御データ保存領域に保存されている音制御データが、音発生装置22に対して送信される。これによって、音発生装置22が、受信した音制御データに基づく効果音を生成し、生成した効果音を出力する。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
パチンコ機1では、始動口51,52への遊技球の入球があると、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数が取得されて、取得した各種乱数が、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶される。
始動情報記憶領域に記憶されている始動情報については、所定の順序で、大当たり遊技状態を生起させるか否かを判定する大当たり判定と、当該大当たり判定の結果を報知する報知表示の変動時間(変動パターン)を判定する変動パターン判定と、報知表示において停止表示させる図柄を判定する停止図柄判定と、を含む始動判定が実行される。
そして、始動情報について始動判定が実行されると、表示装置61,62において、始動判定で決定された変動パターンに基づく特別図柄の変動表示が開始される。
特別図柄の変動表示が開始される際には、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドが、主制御回路200から演出制御回路300に対して出力される。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドを受信した演出制御回路300は、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容に基づいて、変動表示のうち第1期間の演出内容を決定するとともに、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容に基づいて、変動表示のうち第2期間の演出内容を決定する。
そして、演出制御回路300は、決定した第1期間の演出内容に対応する演出制御テーブル及び決定した第2期間の演出内容に対応する演出制御テーブルを読み出して、読み出した演出制御テーブルを実行する演出制御テーブルとして設定する。これによって、設定された演出制御テーブルに登録されているプロセスデータに基づく演出制御が開始される。
具体的には、演出制御回路300は、設定した演出制御テーブルに登録されているプロセスデータを、順次、読み出して、読み出したプロセスデータに基づいて、1フレーム分の演出制御データを、RAMの演出制御データ保存領域に保存する処理を繰り返す。
また、演出制御回路300は、1フレーム(16.0[ms])周期ごとに、演出制御データ保存領域に保存されている演出制御データに基づいて、合計電流値SAを算出する。
具体的には、演出制御回路300は、ランプ制御データ保存領域に保存されているランプ制御データ(輝度値)に基づく発光素子LED1〜LED38の駆動により消費される電流値と、モータ制御データ保存領域に保存されているモータ制御データ(出力値)に基づくモータ26,27の駆動により消費される電流値と、の合計値を、合計電流値SAとして算出する。
この際、各スタティック制御用の出力ポートST1〜ST6について、当該出力ポートST1〜ST6に対応する発光素子LED1〜LED6に「1」以上の輝度値が設定されているか否かを判定する。そして、「1」以上の輝度値が設定されている場合には、スタティック制御用電流値算出テーブルを参照して、当該発光素子LED1〜LED6の電流値を読み出して、読み出した電流値を、当該出力ポートST1〜ST6の電流値として設定する。一方、「1」以上の輝度値が設定されていない場合には、当該出力ポートST1〜ST6の電流値として、0[mA]を設定する。
同様に、各スタティック制御用の出力ポートST7,ST8について、当該出力ポートST7,ST8に対応するモータ26,27に「1」以上の出力値が設定されているか否かを判定する。そして、「1」以上の出力値が設定されている場合には、スタティック制御用電流値算出テーブルを参照して、当該モータ26,27の電流値を読み出して、読み出した電流値を、当該出力ポートST7,ST8の電流値として設定する。一方、「1」以上の出力値が設定されていない場合には、当該出力ポートST7,ST8の電流値として、0[mA]を設定する。
また、各ダイナミック制御用の出力ポートD1〜D8について、当該出力ポートD1〜D8に対応する4つの発光素子のうち少なくとも一つに「1」以上の輝度値が設定されているか否かを判定する。そして、各出力ポートD1〜D8に対応する4つの発光素子のうち少なくとも一つの発光素子に「1」以上の輝度値が設定されている場合には、ダイナミック制御用電流値算出テーブルを参照して、当該出力ポートD1〜D8の電流値を設定する。
特に、各出力ポートD1〜D8に対応する4つの発光素子のうち1つの発光素子のみに「1」以上の輝度値が設定されている場合には、ダイナミック制御用電流値算出テーブルを参照して、当該発光素子の電流値を読み出して、読み出した電流値を、当該出力ポートD1〜D8の電流値として設定する。
一方、各出力ポートD1〜D8に対応する4つの発光素子のうち2つ以上の発光素子に「1」以上の輝度値が設定されている場合には、ダイナミック制御用電流値算出テーブルを参照して、輝度値が設定されている2以上の発光素子のうち電流値が最も大きい発光素子を選択して、選択した発光素子の電流値を、当該出力ポートD1〜D8の電流値として設定する。
一方、各出力ポートD1〜D8に対応する4つの発光素子のいずれにも「1」以上の輝度値が設定されていない場合には、当該出力ポートD1〜D8の電流値として、0[mA]を設定する。
そして、各出力ポートST1〜ST8,D1〜D8について設定した電流値を、全ての出力ポートST1〜ST8,D1〜D8について合計して、合計電流値SAを算出する。
そして、演出制御回路300は、算出した合計電流値SAが所定制限値LA以上であるか否かを判定し、合計電流値SAが所定制限値LA以上であると判定した場合には、演出制御データ補正処理を実行する。
演出制御データ補正処理では、算出した合計電流値SAに応じて、ランプ制御データ保存領域に保存されているランプ制御データが補正される。
具体的には、演出制御回路300のROMには、各発光素子LED7〜LED38と、当該発光素子LED7〜LED38の点灯を制限するか否かを指定する点灯制限情報との対応が登録された点灯制限テーブルが格納されている。また、点灯制限テーブルとして、合計電流値SAが58500[mA]以上60000[mA]未満の範囲内に属する場合に対応する点灯制限テーブルLv1と、合計電流値SAが60000[mA]以上61500[mA]未満の範囲内に属する場合に対応する点灯制限テーブルLv2と、合計電流値SAが61500[mA]以上の場合に対応する点灯制限テーブルLv3と、が格納されている。
演出制御回路300は、算出した合計電流値SAが、58500[mA]以上60000[mA]未満の範囲内に属する場合には、点灯制限テーブルLv1を選択し、60000[mA]以上61500[mA]未満の範囲内に属する場合には、点灯制限テーブルLv2を選択し、61500[mA]以上の場合には、点灯制限テーブルLv3を選択する。
そして、選択した点灯制限テーブルLv1〜Lv3に基づいて、発光素子LED7〜LED38のうち、点灯を制限する発光素子を選択する。さらに、選択した点灯を制限する各発光素子について、当該発光素子に対応する輝度値保存領域において「1」以上の輝度値が設定されている場合には、当該「1」以上の輝度値に替えて、輝度値として「0」を設定する。
さらに、演出制御回路300は、ランプ制御データ保存領域に保存されているランプ制御データ(輝度値)及びモータ制御データ保存領域に保存されているモータ制御データに基づいて、1フレーム(16ステージ)分の出力データを生成(変換)する。そして、生成した1フレーム分の出力データを、変換・出力データバッファに設定する。これによって、変換・出力データバッファに設定された出力データ(制御信号)が、盤面電飾基板18及び枠電飾基板19に対して送信され、各デバイスが駆動される。
(パチンコ機1の作用)
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、予め、合計電流値SA(数値範囲)に対応する複数の点灯制限テーブルLv1〜Lv3が設定されている。そして、演出制御回路300は、算出した合計電流値SAに対応する点灯制限テーブルLv1〜Lv3を選択し、選択した点灯制限テーブルLv1〜Lv3に基づいて、発光素子LED7〜LED38の駆動を制限する。
これによって、1回の合計電流値SAの算出に基づいて、演出手段LED1〜LED38,モータ26,27の駆動により消費される電流値を所定制限値LA未満となるように制御することができる。
したがって、演出手段LED1〜LED38,モータ26,27の駆動により消費される電流値を所定制限値LA未満となるように制御するにあたって、演出制御回路300における制御負担を低減することが可能となる。
また、パチンコ機1では、所定周期(16.0[ms])毎に、演出手段LED1〜LED38,モータ26,27の駆動により消費される合計電流値SAが算出されるため、演出手段LED1〜LED38,モータ26,27の駆動により消費される電流値について、実際の値に対する計算値の精度を向上することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、発光素子LED1〜LED38の駆動により消費される電流値と、モータ26,27の駆動により消費される電流値と、の合計値を、合計電流値SAとして算出している。
しかしながら、合計電流値SAには、ソレノイドの駆動により消費される電流値、画像表示装置20により消費される電流値、及び、音発生装置22により消費される電流値のうち少なくとも一の電流値を含めても構わない。
この場合には、ソレノイド制御データに基づいて、ソレノイドの駆動により消費される電流値が設定され、表示制御データに基づいて、画像表示装置20により消費される電流値が設定され、音制御データに基づいて、音発生装置22により消費される電流値が設定される。
また、上記実施形態では、合計電流値SAが所定制限値LA以上である場合に、ダイナミック点灯制御により駆動される発光素子LED7〜LED38の点灯を制限する。
しかしながら、合計電流値SAが所定制限値LA以上であると判定された場合に、スタティック点灯制御により駆動される発光素子LED1〜LED6、及び、ダイナミック点灯制御により駆動される発光素子LED7〜LED38のうち少なくとも一方の点灯を制限する構成としても構わない。
また、合計電流値SAが所定制限値LA以上であると判定された場合に、発光素子LED1〜LED38、モータ26,27(役物装置)、ソレノイド(役物装置)、画像表示装置20、及び、音発生装置22のうち少なくとも一のデバイスの駆動を制限する構成としても構わない。
1 パチンコ機
10 遊技盤ユニット
11 遊技盤
12 第1役物装置
13 第2役物装置
18 盤面電飾基板
19 枠電飾基板
20 画像表示装置
22 音発生装置
26,27 モータ
31a〜31d 枠ランプ
32 ボタンランプ
33a〜33d 盤面ランプ
34 大入賞口ランプ
35a,35b 第1役物ランプ
36a,36b 第2役物ランプ
LED1〜LED38 発光素子
200 主制御回路
210 CPU
220 ROM
230 RAM
300 演出制御回路

Claims (3)

  1. 電源から供給される電流によって駆動される複数の演出手段と、
    前記複数の演出手段のうち駆動が設定された演出手段により消費される合計電流値を算出する電流値算出手段と、
    前記電流値算出手段により算出された前記合計電流値が所定制限値以上となっている場合に、駆動を制限する演出手段を指定する駆動制限情報に基づいて、前記駆動が設定された演出手段のうち当該駆動制限情報が指定する演出手段の駆動を制限する駆動制限処理を実行する駆動制限手段と、を備え、
    前記駆動制限情報として、前記駆動を制限する演出手段の指定内容が互いに異なり、互いに異なる前記合計電流値が対応付けられた、複数の駆動制限情報が設定されており、
    前記駆動制限手段は、前記複数の駆動制限情報のうち、前記電流値算出手段により算出された前記合計電流値に対応する駆動制限情報を選択し、選択した駆動制限情報に基づいて、前記駆動制限処理を実行することを特徴とする遊技機。
  2. 前記複数の駆動制限情報では、大きい前記合計電流値に対応する駆動制限情報ほど、多くの数の前記駆動を制限する演出手段が指定されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記電流値算出手段は、所定周期毎に、前記合計電流値を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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